JPWO2012133496A1 - デカップリング方法と給電線路設計装置並びに回路基板 - Google Patents
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Abstract
設定周波数(f)を動作周波数(f0)として(S6)、コンデンサ特性データベース(12)を参照して、設定周波数(f)の近くに共振周波数を持ち、最も共振インピーダンスが小さいコンデンサを選定し、給電線路インピーダンスの上限(Zt)をコンデンサの共振インピーダンス(Zc)で除した値に対応した個数、高周波用デカップリング・コンデンサとして実装し(S7)、設定周波数(f)の方が給電線路の自己共振周波数(fb)よりも高いか判定し(S8)、高い場合には、設定周波数を所定の正整数(m)で除した値を新たな設定周波数(f)とし(S9)、ステップS7に戻り、判定(S8)で設定周波数(f)が回路基板の面積の給電線路の自己共振周波数よりも低くなるまで(S9、S7)の処理を繰り返す。
Description
本発明は、日本国特許出願:特願2011−071272号(2011年3月29日出願)の優先権主張に基づくものであり、同出願の全記載内容は引用をもって本書に組み込み記載されているものとする。
本発明は、デカップリング方法と給電線路設計装置並びに回路基板に関する。
Z=R+jωL+(1÷(jωC))、
で与えられ、
共振周波数fは
f=1÷{2π√(LC)}
ただし、
Rは抵抗(ESR)、
Lはインダクタンス(ESL)、
Cはキャパシタンス、
ω=2πf、
j^2=−1(^は冪乗演算子)
である。
(a)前記回路基板の設計情報に基づき、前記LSIの動作周波数に対する給電線路の最大面積を求め、
(b)前記回路基板の設計情報に基づき、電源変動許容値となる給電線路インピーダンスの上限を求め、
(c)前記動作周波数以下であり、前記回路基板の面積の給電線路の自己共振周波よりも高い周波数範囲にある1つ又は複数の設定周波数に対して、コンデンサの共振周波数及び共振インピーダンス情報を少なくとも含むコンデンサ特性情報を記憶するコンデンサ特性データベースを参照して、前記設定周波数の近くに共振周波数を持ち、且つ、最も共振インピーダンスが小さいコンデンサを選定し、前記給電線路インピーダンスの上限を前記選択したコンデンサの共振インピーダンスで除した値に対応した個数、高周波用デカップリング・コンデンサとして実装する、ことを特徴とするデカップリング方法が提供される。
コンデンサの容量値と共振周波数を対応して記憶するコンデンサ特性データベースを備え、
(a)前記回路基板の設計情報に基づき、前記LSIの動作周波数に対する給電線路の最大面積を求め、
(b)前記回路基板の設計情報に基づき、電源変動許容値となる給電線路インピーダンスの上限を求め、
(c)前記動作周波数以下であり、前記回路基板の面積の給電線路の自己共振周波よりも高い周波数範囲にある1つ又は複数の設定周波数に対して、コンデンサの共振周波数及び共振インピーダンス情報を少なくとも含むコンデンサ特性情報を記憶するコンデンサ特性データベースを参照して、前記設定周波数の近くに共振周波数を持ち、且つ、最も共振インピーダンスが小さいコンデンサを選定し、前記給電線路インピーダンスの上限を前記選択したコンデンサの共振インピーダンスで除した値に対応した個数、高周波用デカップリング・コンデンサとして前記給電線路に配置する、
前記(a)乃至(c)を実行する手段を備えた給電線路設計装置が提供される。
(a)前記回路基板の設計情報に基づき、前記LSIの動作周波数(f0)に対する給電線路の最大面積(S)を求め(図4のS3)、
(b)前記回路基板の設計情報に基づき、電源変動許容値となる給電線路インピーダンスの上限(Zt)を求め(図4のS4)、
(c)前記動作周波数(f0)以下であり、前記回路基板の面積の給電線路の自己共振周波(前記回路基板全体を給電線路とした場合の面積を持つ給電線路の自己共振周波:fb)よりも高い周波数範囲にある1つ又は複数の設定周波数(f)に対して、コンデンサの共振周波数及び共振インピーダンス情報を少なくとも含むコンデンサ特性情報を記憶するコンデンサ特性データベースを参照して、前記設定周波数の近くに共振周波数を持ち、且つ、最も共振インピーダンスが小さいコンデンサを選定し、前記給電線路インピーダンスの上限を前記選択したコンデンサの共振インピーダンスで除した値に対応した個数、高周波用デカップリング・コンデンサとして実装する(図4のS7)。
前記(c)において、
(d)前記設定周波数(f)を前記動作周波数(f0)として(図4のS6)、前記コンデンサ特性データベースを参照して、前記設定周波数の近くに共振周波数を持ち、且つ、最も共振インピーダンスが小さいコンデンサを選定し、前記給電線路インピーダンスの上限を前記選択したコンデンサの共振インピーダンスで除した値に対応した個数、高周波用デカップリング・コンデンサとして実装し(図4のS7)、
(e)前記回路基板の面積の給電線路の前記自己共振周波数(fb)よりも前記設定周波数の方が高いか否か判定し(図4のS8)、前記設定周波数の方が前記回路基板の面積の給電線路の前記自己共振周波数よりも高い場合には、
(f)前記設定周波数(f)を、予め定められた所定の正整数で除した値を新たな設定周波数とし(図4のS9)、
(g)前記コンデンサ特性データベースを参照して、前記新たな設定周波数の近くに共振周波数を持ち、且つ、最も共振インピーダンスが小さいコンデンサを選定し、前記給電線路インピーダンスの上限を前記選定したコンデンサの共振インピーダンスで除した値に対応する個数、前記コンデンサを高周波用デカップリング・コンデンサとして実装して(図4のS7)、前記(e)に戻り(図4のS8)、
前記(e)において(図4のS8)、前記設定周波数が前記回路基板の面積の給電線路の前記自己共振周波数よりも低くなるまで、前記(f)及び(g)を繰り返す、ようにしてもよい。
(h)前記高周波用デカップリング・コンデンサが実装される給電線路の外周の給電線路に、低周波用デカップリング・コンデンサを実装する(図4のS10)。好ましい実施形態の1つによれば前記高周波用デカップリング・コンデンサが実装される給電線路と、前記低周波用デカップリング・コンデンサが実装される給電線路との間に、給電線路の導電部材を一部を切欠いたスリット(前記高周波用デカップリング・コンデンサが実装される給電線路と、前記低周波用デカップリング・コンデンサが実装される給電線路を電気的に分離する絶縁スリット)を設け、前記スリットを跨いで、前記高周波用デカップリング・コンデンサが実装される給電線路と前記低周波用デカップリング・コンデンサが実装される給電線路に接続される電源分離フィルタを実装する。前記高周波用デカップリング・コンデンサが実装される給電線路の面積は、前記(a)で求めた前記給電線路の最大面積以下とされる。
fb=C÷{2π×√(εr×S)}
(ただし、Sは給電線路面積、εrは電源プレーンとグランドプレーン間の絶縁体の比誘電率、Cは真空中の光速度)
に対して、fbを前記動作周波数f0として、給電面積(S)について解くことで、前記動作周波数(f0)に対する最大の給電面積Sを、
S=(C^2)/{4×(π^2)×εr×(f0^2)} (ただし、^は冪乗を表す)で求める構成としてもよい。
Δi=v÷(Ro+Z0)×N
と表される。
Zt=Δv÷Δi
=Δv÷{v÷(Ro+Z0)×N}
=(Ro+Z0)×rv÷N
(ただし、rvは、Δv÷vであり、許容電源変動率)で求める。以下に例示的な実施形態に即して説明する。
図4は、例示的な一実施形態の処理手順を説明するフローチャートである。以下、図4乃至図13を参照して、例示的な一実施形態を説明する。
事前準備として次のLSIおよび基板の設計情報11を用意する。
LSIの動作周波数foを用意する。LSIがクロック同期方式の場合には、クロックの動作周波数がこれに相当する。
一般にLSIスペックから電源入力範囲を読み取る。一般に、v±Δv(vは電源電圧の中心値、Δvは電源電圧変動値(電源変動許容値)で示され、許容電源変動率rvは次式(1)で与えられる。
rv=0.25/5=0.05
となる。
電源電流変化率Δiは、LSI仕様から電源電流の最大値から最小値を差し引いたものである。I/O電源(CPUの外部バスインタフェース等に接続される電源)の場合、出力バッファの出力インピーダンスRo、出力バッファ数N、出力バッファが接続する配線の特性インピーダンスZ0を用いて次式(2)で表される。
プリント基板の面積、または、給電線路を配線することができる最大面積である。図1又は、後に説明される図11の例では、
S=A×B ・・・(3)
に相当する。なお、図11は、本実施形態の手順にしたがって設計・製造される回路基板を模式的に示す図である。
ボード全体(図1又は図11の回路基板100、200全体)を給電線路の領域とした場合の給電線路の自己共振周波数fmaxを求める。
ただし、
εr:絶縁体503の比誘電率、
ε0:真空の誘電率
ただし、
μ0:真空透磁率
=1÷{2π×a×√(εr×ε0×μ0)
=C÷{2π×a×√(εr)} ・・・(6)
=C÷{2π√(εr×S)} ・・・(7)
S=a×b
であり、給電線路の面積である。
上式(7)の自己共振周波数fbを、LSIの動作周波数foとし、給電線路の面積Sについて解くと、動作周波数foに対する、最大給電面積Sは、次式(8)から求めることができる。
(ただし、^は冪乗を表す)
S≧a×b ・・・(9)
となるように設計する必要がある。
電源変動Δv以下となる給電線路インピーダンスの上限をターゲットインピーダンスZtとし、これを求める。電源電流ΔiがターゲットインピーダンスZtに流れるときに発生する電圧降下がΔv以下であればよいので、給電線路インピーダンスの上限(ターゲットインピーダンス)は、次式(10)で与えられる。
=Δv÷{v÷(Ro+Z0)×N}
=(Ro+Z0)×rv÷N ・・・(10)
一般に、セラミックコンデンサのインピーダンスの周波数特性は、図9のようなカーブを描く。ただし、静電容量により共振周波数および共振時のインピーダンスが異なる。
図4のステップS6からS10は、高周波抑制用のコンデンサ(高周波用デカップリング・コンデンサ)を選択するフローである。
f=fo(LSIの動作周波数) ・・・(11)
とする。
コンデンサ特性データベース12(図10参照)に記憶されるコンデンサ情報から、fに付近の共振周波数を持ち、共振インピーダンスZcが最も低いコンデンサを選択する。コンデンサの数量(個数)は、
Zt÷Zc以上 ・・・(12)
にする。
次に、f>fbであるか判定し、f>fbでない場合(ステップS8のNo、すなわちf≦fbの場合)、これ以上の高周波用デカップリング・コンデンサを実装する必要はない。したがって、f≦fbの場合、次のフロー(ステップS10)へ進む。
mを任意正数とし、
f←f÷m ・・・(13)
として、ステップS6に戻り、同様に、コンデンサ特性データベース(図4の12)からfに近く最も共振時のインピーダンスZcが低いコンデンサを選択する。その際、コンデンサを、Zt÷Zc個以上を実装する。
数μF〜数10μF程度の低周波用のデカップリング・コンデンサ(図11の204)を実装する。この容量のコンデンサは、十分に共振時のインピーダンスZcが小さいので、数個程度で十分である。なお、低周波用デカップリング・コンデンサも、高周波用デカップリング・コンデンサの選定と同様に、
Zt÷Zc
でコンデンサの数量を求めるようにしてもよい(Ztはターゲットインピーダンス、Zcは低周波用デカップリング・コンデンサの共振インピーダンス)。
図11は、本実施形態の回路基板の一例を示す図である。上記したフローに従って設計すると、図11に示すような構成の給電線路が得られる。二つのLSI203の各々に対応して高周波デカップリング給電線路208が設けられている。各高周波デカップリング給電線路208には、LSI203の近傍にLSI203を囲んで複数の高周波用デカップリング・コンデンサ205が配置され、これらのコンデンサ205は電源、GND間に並列接続されている。高周波デカップリング給電線路208の外周と給電線路202の間にスリット206(電源/グランドプレーンの導体を切り欠いた欠落部)を備えている。スリット206を跨いで、給電線路202と、高周波デカップリング給電線路208に接続される電源分離フィルタ(給電フィルタ)207を備え、スリット206内側の高周波用デカップリング給電線路208と外側の給電線路202とが分離される。給電線路202には、図1と同様、電源201、低周波用デカップリング・コンデンサ204が基板200に対応して配設されている。
なお、図4の各ステップは、図14に示すように、データ処理装置(コンピュータ)301で実行されるプログラムで実現してもよい。例えばHDD(Hard Disc Drive)装置等の記憶装置302に記憶されたプログラムは、データ処理装置(コンピュータ)301に読み込まれて実行される。図4の設計情報11、コンデンサ特性データベース12は、例えば記憶装置302に記憶され(記憶装置302を複数備え、それぞれ別々の記憶装置に格納してもよい)、データ処理装置(コンピュータ)301に読み込まれ、各ステップが実行され、端末等の入出力装置303に適宜各種演算結果が出力される。図14のデータ処理装置(コンピュータ)301は、回路基板の設計情報、コンデンサ特性データベース等から、効率よくデカップリングを可能とする給電線路設計装置(回路基板設計装置)として機能する。
LSIを搭載する回路基板のデカップリングをデータ処理装置を用いて行うデカップリング方法であって、
(a)前記回路基板の設計情報に基づき、前記LSIの動作周波数に対する給電線路の最大面積を求め、
(b)前記回路基板の設計情報に基づき、電源変動許容値となる給電線路インピーダンスの上限を求め、
(c)前記動作周波数以下であり、前記回路基板の面積の給電線路の自己共振周波よりも高い周波数範囲にある1つ又は複数の設定周波数に対して、コンデンサの共振周波数及び共振インピーダンス情報を少なくとも含むコンデンサ特性情報を記憶するコンデンサ特性データベースを参照して、前記設定周波数の近くに共振周波数を持ち、且つ、最も共振インピーダンスが小さいコンデンサを選定し、前記給電線路インピーダンスの上限を前記選択したコンデンサの共振インピーダンスで除した値に対応した個数、高周波用デカップリング・コンデンサとして実装する、ことを特徴とするデカップリング方法。
前記(c)において、
(d)前記設定周波数を前記動作周波数として、前記コンデンサ特性データベースを参照して、前記設定周波数の近くに共振周波数を持ち、且つ、最も共振インピーダンスが小さいコンデンサを選定し、前記給電線路インピーダンスの上限を前記選択したコンデンサの共振インピーダンスで除した値に対応した個数、高周波用デカップリング・コンデンサとして実装し、
(e)前記回路基板の面積の給電線路の前記自己共振周波数よりも前記設定周波数の方が高いか否か判定し、前記設定周波数の方が前記回路基板の面積の給電線路の前記自己共振周波数よりも高い場合には、
(f)前記設定周波数を、予め定められた所定の正整数で除した値を新たな設定周波数とし、
(g)前記コンデンサ特性データベースを参照して、前記新たな設定周波数の近くに共振周波数を持ち、且つ、最も共振インピーダンスが小さいコンデンサを選定し、前記給電線路インピーダンスの上限を前記選定したコンデンサの共振インピーダンスで除した値に対応する個数、前記コンデンサを高周波用デカップリング・コンデンサとして実装して、前記(e)の判定に戻り、
前記(e)の判定において、前記設定周波数が前記回路基板の面積の給電線路の前記自己共振周波数よりも低くなるまで、前記(f)及び(g)を繰り返す、ことを特徴とする付記1記載のデカップリング方法。
前記(c)において、複数の前記設定周波数を、異なる設定周波数に対応してそれぞれ選定された複数のコンデンサで反共振が生じないような周波数に設定する、付記1又は2記載のデカップリング方法。
前記設計情報が、
LSIの動作周波数、
許容電源電圧変動率rv=Δv/v(Δvは電源電圧変動値、vは電源電圧)、
電源電流変化値Δi
Δi=v÷(Ro+Z0)×N
(v:電源電圧、Ro:前記電源の出力バッファの出力インピーダンス、N:前記出力バッファの個数、Z0:前記出力バッファが接続する配線の特性インピーダンス)
ボード面積Sbを含む、ことを特徴とする付記1又は2記載のデカップリング方法。
前記(e)の判定の結果、前記設定周波数が前記給電線路の前記自己共振周波数以下の場合に、
(h)前記高周波用デカップリング・コンデンサが実装される給電線路の外周の給電線路に、低周波用デカップリング・コンデンサを実装する、ことを特徴とする付記2記載のデカップリング方法。
前記高周波用デカップリング・コンデンサが実装される給電線路と、前記低周波用デカップリング・コンデンサが実装される給電線路との間に、給電線路の導電部材を一部を切欠いたスリットを設け、
前記スリットを跨いで、前記高周波用デカップリング・コンデンサが実装される給電線路と前記低周波用デカップリング・コンデンサが実装される給電線路に接続される電源分離フィルタを実装する、ことを特徴とする付記5記載のデカップリング方法。
前記高周波用デカップリング・コンデンサが実装される給電線路の面積は、前記(a)で求めた前記給電線路の最大面積以下とされる、ことを特徴とする付記6記載のデカップリング方法。
前記(a)において、前記回路基板の設計情報に基づき、前記回路基板の面積の給電線路の自己共振周波数を導出する演算式に対して、前記自己共振周波数を前記LSIの動作周波数として、給電面積について解くことで、前記動作周波数に対する最大の給電線路の面積を求める、ことを特徴とする付記1又は2記載のデカップリング方法。
前記給電線路は、電源プレーンとグランドプレーンが平行に配置されたものであり、
前記(a)において、前記回路基板の設計情報に基づき、前記回路基板の面積の給電線路の自己共振周波数fbを導出する演算式、
fb=C÷{2π×√(εr×S)}
(ただし、Sは給電線路面積、εrは電源プレーンとグランドプレーン間の絶縁体の比誘電率、Cは真空中の光速度)
に対して、fbを前記動作周波数f0として、給電面積(S)について解くことで、前記動作周波数(f0)に対する最大の給電面積Sを、
S=(C^2)/{4×(π^2)×εr×(f0^2)} (ただし、^は冪乗を表す)
で求める、ことを特徴とする付記8記載のデカップリング方法。
前記設計情報が、前記設計情報が、電源電圧変動許容値Δv、電源電流変化値Δiを含み、前記給電線路インピーダンスの上限Ztを、
Zt=Δv÷Δi
で求めることを特徴とする付記1又は2記載のデカップリング方法。
前記電源電流変化値Δiは、電源電流の最大値から最小値を差し引いた電流値であり、電源電圧の中心値v、前記電源の出力バッファの出力インピーダンスRo、前記出力バッファの個数N、前記出力バッファが接続する配線の特性インピーダンスZ0を用いて、
Δi=v÷(Ro+Z0)×N
と表され、前記(b)において、電源電圧変動許容値をΔv、電源電流変化値をΔiとし、前記給電線路インピーダンスの上限Ztを、
Zt=Δv÷Δi
=Δv÷{v÷(Ro+Z0)×N}
=(Ro+Z0)×rv÷N
(ただし、rvは、Δv÷vであり、許容電源変動率)
で求める、ことを特徴とする付記10記載のデカップリング方法。
LSIを搭載する回路基板のデカップリングを行う給電線路設計装置であって、
コンデンサの容量値と共振周波数を対応して記憶するコンデンサ特性データベースを備え、
(a)前記回路基板の設計情報に基づき、前記LSIの動作周波数に対する給電線路の最大面積を求め、
(b)前記回路基板の設計情報に基づき、電源変動許容値となる給電線路インピーダンスの上限を求め、
(c)前記動作周波数以下であり、前記回路基板の面積の給電線路の自己共振周波よりも高い周波数範囲にある1つ又は複数の設定周波数に対して、コンデンサの共振周波数及び共振インピーダンス情報を少なくとも含むコンデンサ特性情報を記憶するコンデンサ特性データベースを参照して、前記設定周波数の近くに共振周波数を持ち、且つ、最も共振インピーダンスが小さいコンデンサを選定し、前記給電線路インピーダンスの上限を前記選択したコンデンサの共振インピーダンスで除した値に対応した個数、高周波用デカップリング・コンデンサとして前記給電線路に配置する、
前記(a)乃至(c)を実行する手段を備えた、ことを特徴とする給電線路設計装置。
前記(c)において、
(d)前記設定周波数を前記動作周波数として、前記コンデンサ特性データベースを参照して、前記設定周波数の近くに共振周波数を持ち、且つ、最も共振インピーダンスが小さいコンデンサを選定し、前記給電線路インピーダンスの上限を前記選択したコンデンサの共振インピーダンスで除した値に対応した個数、高周波用デカップリング・コンデンサとして前記給電線路に配置し、
(e)前記回路基板の面積の給電線路の前記自己共振周波数よりも前記設定周波数の方が高いか否か判定し、前記設定周波数の方が前記回路基板の面積の給電線路の前記自己共振周波数よりも高い場合には、
(f)前記設定周波数を、予め定められた所定の正整数で除した値を新たな設定周波数とし、
(g)前記コンデンサ特性データベースを参照して、前記新たな設定周波数の近くに共振周波数を持ち、且つ、最も共振インピーダンスが小さいコンデンサを選定し、前記給電線路インピーダンスの上限を前記選定したコンデンサの共振インピーダンスで除した値に対応する個数、前記コンデンサを高周波用デカップリング・コンデンサとして前記給電線路に配置して、前記(e)の判定に戻り、
前記(e)の判定において、前記設定周波数が前記回路基板の面積の給電線路の前記自己共振周波数よりも低くなるまで、前記(f)及び(g)を繰り返す、ことを特徴とする付記12記載の給電線路設計装置。
前記(c)において、複数の前記設定周波数を、異なる設定周波数に対応してそれぞれ選定された複数のコンデンサで反共振が生じないような周波数に設定する、付記12又は13記載の給電線路設計装置。
前記設計情報が、
LSIの動作周波数、
許容電源電圧変動率rv=Δv/v(Δvは電源電圧変動値、vは電源電圧)、
電源電流変化値Δi
Δi=v÷(Ro+Z0)×N
(v:電源電圧、Ro:前記電源の出力バッファの出力インピーダンス、N:前記出力バッファの個数、Z0:前記出力バッファが接続する配線の特性インピーダンス)
ボード面積Sbを含む、ことを特徴とする付記12又は13記載の給電線路設計装置。
前記(e)の判定の結果、前記設定周波数が前記給電線路の前記自己共振周波数以下の場合に、
(h)前記高周波用デカップリング・コンデンサが実装される給電線路の外周の給電線路に、低周波用デカップリング・コンデンサを配設する、ことを特徴とする付記13記載の給電線路設計装置。
前記高周波用デカップリング・コンデンサが実装される給電線路と、前記低周波用デカップリング・コンデンサが実装される給電線路との間に、給電線路の導電部材を一部を切欠いたスリットを設け、
前記スリットを跨いで、前記高周波用デカップリング・コンデンサが実装される給電線路と前記低周波用デカップリング・コンデンサが実装される給電線路に接続される電源分離フィルタを配置する、ことを特徴とする付記16記載の給電線路設計装置。
前記高周波用デカップリング・コンデンサが実装される給電線路の面積は、前記(a)で求めた前記給電線路の最大面積以下とされる、ことを特徴とする付記17記載の給電線路設計装置。
前記(a)において、前記回路基板の設計情報に基づき、前記回路基板の面積の給電線路の自己共振周波数を導出する演算式に対して、前記自己共振周波数を前記LSIの動作周波数として、給電面積について解くことで、前記動作周波数に対する最大の給電線路の面積を求める、ことを特徴とする付記12又は13記載の給電線路設計装置。
前記給電線路は、電源プレーンとグランドプレーンが平行に配置されたものであり、
前記(a)において、前記回路基板の設計情報に基づき、前記回路基板の面積の給電線路の自己共振周波数fbを導出する演算式、
fb=C÷{2π×√(εr×S)}
(ただし、Sは給電線路面積、εrは電源プレーンとグランドプレーン間の絶縁体の比誘電率、Cは真空中の光速度)
に対して、fbを前記動作周波数f0として、給電面積(S)について解くことで、前記動作周波数(f0)に対する最大の給電面積Sを、
S=(C^2)/{4×(π^2)×εr×(f0^2)} (ただし、^は冪乗を表す)で求める、ことを特徴とする付記19記載の給電線路設計装置。
前記設計情報が、前記設計情報が、電源電圧変動許容値Δv、電源電流変化値Δiを含み、前記給電線路インピーダンスの上限Ztを、
Zt=Δv÷Δi
で求める、ことを特徴とする付記12又は13記載の給電線路設計装置。
前記電源電流変化値Δiは、電源電流の最大値から最小値を差し引いた電流値であり、電源電圧の中心値v、前記電源の出力バッファの出力インピーダンスRo、前記出力バッファの個数N、前記出力バッファが接続する配線の特性インピーダンスZ0を用いて、
Δi=v÷(Ro+Z0)×N
と表され、前記(b)において、電源電圧変動許容値をΔv、電源電流変化値をΔiとし、前記給電線路インピーダンスの上限Ztを、
Zt=Δv÷Δi
=Δv÷{v÷(Ro+Z0)×N}
=(Ro+Z0)×rv÷N
(ただし、rvは、Δv÷vであり、許容電源変動率)
で求める、ことを特徴とすることを特徴とする付記21記載の給電線路設計装置。
コンデンサの容量値と共振周波数を対応して記憶するコンデンサ特性データベースを備え、LSIを搭載する回路基板のデカップリングを行い給電線路を設計するデータ処理装置(コンピュータ)に、
(a)前記回路基板の設計情報に基づき、前記LSIの動作周波数に対する給電線路の最大面積を求め、
(b)前記回路基板の設計情報に基づき、電源変動許容値となる給電線路インピーダンスの上限を求め、
(c)前記動作周波数以下であり、前記回路基板の面積の給電線路の自己共振周波よりも高い周波数範囲にある1つ又は複数の設定周波数に対して、コンデンサの共振周波数及び共振インピーダンス情報を少なくとも含むコンデンサ特性情報を記憶するコンデンサ特性データベースを参照して、前記設定周波数の近くに共振周波数を持ち、且つ、最も共振インピーダンスが小さいコンデンサを選定し、前記給電線路インピーダンスの上限を前記選択したコンデンサの共振インピーダンスで除した値に対応した個数、高周波用デカップリング・コンデンサとして前記給電線路に配置する、
前記(a)乃至(c)の処理を実行させるプログラム。
前記(c)において、
(d)前記設定周波数を前記動作周波数として、前記コンデンサ特性データベースを参照して、前記設定周波数の近くに共振周波数を持ち、且つ、最も共振インピーダンスが小さいコンデンサを選定し、前記給電線路インピーダンスの上限を前記選択したコンデンサの共振インピーダンスで除した値に対応した個数、高周波用デカップリング・コンデンサとして前記給電線路に配置し、
(e)前記回路基板の面積の給電線路の前記自己共振周波数よりも前記設定周波数の方が高いか否か判定し、前記設定周波数の方が前記回路基板の面積の給電線路の前記自己共振周波数よりも高い場合には、
(f)前記設定周波数を、予め定められた所定の正整数で除した値を新たな設定周波数とし、
(g)前記コンデンサ特性データベースを参照して、前記新たな設定周波数の近くに共振周波数を持ち、且つ、最も共振インピーダンスが小さいコンデンサを選定し、前記給電線路インピーダンスの上限を前記選定したコンデンサの共振インピーダンスで除した値に対応する個数、前記コンデンサを高周波用デカップリング・コンデンサとして前記給電線路に配置して、前記(e)の判定に戻り、
前記(e)の判定において、前記設定周波数が前記回路基板の面積の給電線路の前記自己共振周波数よりも低くなるまで、前記(f)及び(g)を繰り返す、
前記各処理を前記データ処理装置に実行させる付記23記載のプログラム。
前記(c)において、複数の前記設定周波数は、異なる設定周波数に対応してそれぞれ選定された複数のコンデンサで反共振が生じないような周波数に設定する、処理を前記データ処理装置に実行させる、付記23又は24記載のプログラム。
前記設計情報が、
LSIの動作周波数、
許容電源電圧変動率rv=Δv/v(Δvは電源電圧変動値、vは電源電圧)、
電源電流変化値Δi
Δi=v÷(Ro+Z0)×N
(v:電源電圧、Ro:前記電源の出力バッファの出力インピーダンス、N:前記出力バッファの個数、Z0:前記出力バッファが接続する配線の特性インピーダンス)
ボード面積Sbを含む、付記23又は24記載のプログラム。
前記(e)の判定の結果、前記設定周波数が前記給電線路の前記自己共振周波数以下の場合に、
(h)前記高周波用デカップリング・コンデンサが実装される給電線路の外周の給電線路に、低周波用デカップリング・コンデンサを配設する、処理を前記データ処理装置に実行させる、付記24記載のプログラム。
前記高周波用デカップリング・コンデンサが実装される給電線路と、前記低周波用デカップリング・コンデンサが実装される給電線路との間に、給電線路の導電部材を一部を切欠いたスリットを設け、
前記スリットを跨いで、前記高周波用デカップリング・コンデンサが実装される給電線路と前記低周波用デカップリング・コンデンサが実装される給電線路に接続される電源分離フィルタを配置する、処理を前記データ処理装置に実行させる、付記27記載のプログラム。
前記高周波用デカップリング・コンデンサが実装される給電線路の面積は、前記(a)で求めた前記給電線路の最大面積以下とされる、付記28記載のプログラム。
前記(a)において、前記回路基板の設計情報に基づき、前記回路基板の面積の給電線路の自己共振周波数を導出する演算式に対して、前記自己共振周波数を前記LSIの動作周波数として、給電面積について解くことで、前記動作周波数に対する最大の給電線路の面積を求める、処理を前記データ処理装置に実行させる付記23又は24記載のプログラム。
前記給電線路は、電源プレーンとグランドプレーンが平行に配置されたものであり、
前記(a)において、前記回路基板の設計情報に基づき、前記回路基板の面積の給電線路の自己共振周波数fbを導出する演算式、
fb=C÷{2π×√(εr×S)}
(ただし、Sは給電線路面積、εrは電源プレーンとグランドプレーン間の絶縁体の比誘電率、Cは真空中の光速度)
に対して、fbを前記動作周波数f0として、給電面積(S)について解くことで、前記動作周波数(f0)に対する最大の給電面積Sを、
S=(C^2)/{4×(π^2)×εr×(f0^2)} (ただし、^は冪乗を表す)で求める、処理を前記データ処理装置に実行させる付記30記載のプログラム。
前記設計情報が、前記設計情報が、電源電圧変動許容値Δv、電源電流変化値Δiを含み、前記給電線路インピーダンスの上限Ztを、
Zt=Δv÷Δi
で求める処理を前記データ処理装置に実行させる付記23又は24記載のプログラム。
前記電源電流変化値Δiは、電源電流の最大値から最小値を差し引いた電流値であり、電源電圧の中心値v、前記電源の出力バッファの出力インピーダンスRo、前記出力バッファの個数N、前記出力バッファが接続する配線の特性インピーダンスZ0を用いて、
Δi=v÷(Ro+Z0)×N
と表され、前記(b)において、電源電圧変動許容値をΔv、電源電流変化値をΔiとし、前記給電線路インピーダンスの上限Ztを、
Zt=Δv÷Δi
=Δv÷{v÷(Ro+Z0)×N}
=(Ro+Z0)×rv÷N
(ただし、rvは、Δv÷vであり、許容電源変動率)
で求める、処理を前記データ処理装置に実行させる付記32記載のプログラム。
LSIを搭載する回路基板であって、前記LSIの動作周波数以下であり、前記回路基板の面積の給電線路の自己共振周波よりも高い周波数範囲にある予め定められた設定周波数の近くに共振周波数を持つコンデンサであって共振インピーダンスがより小さいコンデンサを、少なくとも、前記給電線路インピーダンスの上限を前記コンデンサの前記共振インピーダンスで除した値に対応した個数、前記LSIに対応した高周波用デカップリング・コンデンサとして備えた、ことを特徴とする回路基板。
前記LSI及び前記高周波用デカップリング・コンデンサが実装される第1の給電線路と、前記第1の給電電路の外周に位置し低周波用デカップリング・コンデンサが実装される第2の給電線路との間に、前記第1、第2の給電線路を電気的に分離する絶縁スリットを備え、
前記絶縁スリットを跨いで、前記高周波用デカップリング・コンデンサが実装される第1の給電線路と、前記低周波用デカップリング・コンデンサが実装される第2の給電線路に接続される電源分離フィルタを備えた、ことを特徴とする付記34記載の回路基板。
12 コンデンサ特性データベース
100、200 回路基板
101、201 電源
102、202 給電線路
103、203 LSI
104、204 低周波用デカップリング・コンデンサ
105、205 高周波用デカップリング・コンデンサ
206 スリット
207 給電フィルタ
208 高周波用デカップリング給電線路
301 データ処理装置
302 記憶装置
303 入出力装置
501 電源配線
502 GND配線
503 絶縁体
Claims (12)
- LSI(Large Scale Integrated Circuit)を搭載する回路基板のデカップリングをデータ処理装置を用いて行うデカップリング方法であって、
(a)前記回路基板の設計情報に基づき、前記LSIの動作周波数に対する給電線路の最大面積を求め、
(b)前記回路基板の設計情報に基づき、電源変動許容値となる給電線路インピーダンスの上限を求め、
(c)前記動作周波数以下であり、前記回路基板の面積の給電線路の自己共振周波よりも高い周波数範囲にある1つ又は複数の設定周波数に対して、コンデンサの共振周波数及び共振インピーダンス情報を少なくとも含むコンデンサ特性情報を記憶するコンデンサ特性データベースを参照して、前記設定周波数の近くに共振周波数を持ち、且つ、最も共振インピーダンスが小さいコンデンサを選定し、前記給電線路インピーダンスの上限を前記選定したコンデンサの共振インピーダンスで除した値に対応した個数、高周波用デカップリング・コンデンサとして実装する、ことを特徴とするデカップリング方法。 - 前記(c)において、
(d)前記設定周波数を前記動作周波数として、前記コンデンサ特性データベースを参照して、前記設定周波数の近くに共振周波数を持ち、且つ、最も共振インピーダンスが小さいコンデンサを選定し、前記給電線路インピーダンスの上限を前記選定したコンデンサの共振インピーダンスで除した値に対応した個数、高周波用デカップリング・コンデンサとして実装し、
(e)前記回路基板の面積の給電線路の前記自己共振周波数よりも前記設定周波数の方が高いか否か判定し、前記設定周波数の方が前記回路基板の面積の給電線路の前記自己共振周波数よりも高い場合には、
(f)前記設定周波数を、予め定められた所定の正整数で除した値を新たな設定周波数とし、
(g)前記コンデンサ特性データベースを参照して、前記新たな設定周波数の近くに共振周波数を持ち、且つ、最も共振インピーダンスが小さいコンデンサを選定し、前記給電線路インピーダンスの上限を前記選定したコンデンサの共振インピーダンスで除した値に対応する個数、前記コンデンサを高周波用デカップリング・コンデンサとして実装して、前記(e)の判定に戻り、
前記(e)の判定において、前記設定周波数が前記回路基板の面積の給電線路の前記自己共振周波数よりも低くなるまで、前記(f)及び(g)を繰り返す、ことを特徴とする請求項1記載のデカップリング方法。 - 前記(c)において、複数の前記設定周波数を、異なる設定周波数に対応してそれぞれ選定された複数のコンデンサで反共振が生じないような周波数に設定する、請求項1又は2記載のデカップリング方法。
- 前記(e)の判定の結果、前記設定周波数(f)が前記給電線路の前記自己共振周波数(fb)以下の場合に、
(h)前記高周波用デカップリング・コンデンサが実装される第1の給電線路の外周の第2の給電線路に、低周波用デカップリング・コンデンサを実装することを特徴とする請求項2記載のデカップリング方法。 - 前記高周波用デカップリング・コンデンサが実装される前記第1の給電線路と、前記低周波用デカップリング・コンデンサが実装される前記第2の給電線路との間に、給電線路の一部を切り欠き前記第1及び第2の給電線路を電気的に分離するスリットを設け、
前記スリットを跨いで、前記第1の給電線路と前記第2の給電線路に接続される電源分離フィルタを実装する、ことを特徴とする請求項2又は4記載のデカップリング方法。 - 前記高周波用デカップリング・コンデンサが実装される前記第1の給電線路の面積は、前記(a)で求めた前記給電線路の最大面積以下とされる、ことを特徴とする請求項4記載のデカップリング方法。
- 前記(a)において、前記回路基板の設計情報に基づき、前記回路基板の面積の給電線路の自己共振周波数を導出する演算式に対して、前記自己共振周波数を、前記LSIの動作周波数として、給電面積について解くことで、前記動作周波数に対する最大の給電線路の面積を求める、ことを特徴とする請求項1又は2記載のデカップリング方法。
- 前記給電線路は、電源プレーンとグランドプレーンが平行に配置されたものであり、前記(a)において、前記回路基板の設計情報に基づき、前記回路基板の面積の給電線路の自己共振周波数fbを導出する演算式、
fb=C÷{2π×√(εr×S)}
(ただし、Sは給電線路面積、εrは電源プレーンとグランドプレーン間の絶縁体の比誘電率、Cは真空中の光速度)
に対して、fbを前記動作周波数f0として、給電面積Sについて解くことで、前記動作周波数f0に対する最大の給電面積Sを、
S=(C^2)/{4×(π^2)×εr×(f0^2)} (ただし、^は冪乗を表す)で求める、ことを特徴とする請求項7記載のデカップリング方法。 - 前記設計情報が、電源電圧変動許容値Δv、電源電流変化値Δiを含み、
前記(b)において、前記給電線路インピーダンスの上限Ztを、
Zt=Δv÷Δi
で求める、ことを特徴とする請求項1又は2記載のデカップリング方法。 - LSIを搭載する回路基板のデカップリングを行う給電線路設計装置であって、
コンデンサの容量値と共振周波数を対応して記憶するコンデンサ特性データベースを備え、
(a)前記回路基板の設計情報に基づき、前記LSIの動作周波数に対する給電線路の最大面積を求め、
(b)前記回路基板の設計情報に基づき、電源変動許容値となる給電線路インピーダンスの上限を求め、
(c)前記動作周波数以下であり、前記回路基板の面積の給電線路の自己共振周波よりも高い周波数範囲にある1つ又は複数の設定周波数に対して、コンデンサの共振周波数及び共振インピーダンス情報を少なくとも含むコンデンサ特性情報を記憶するコンデンサ特性データベースを参照して、前記設定周波数の近くに共振周波数を持ち、且つ、最も共振インピーダンスが小さいコンデンサを選定し、前記給電線路インピーダンスの上限を前記選定したコンデンサの共振インピーダンスで除した値に対応した個数、高周波用デカップリング・コンデンサとして給電線路に配置する、
前記(a)乃至(c)を実行する手段を備えた、ことを特徴とする給電線路設計装置。 - LSIを搭載する回路基板であって、
前記LSIの動作周波数以下であり、前記回路基板の面積の給電線路の自己共振周波よりも高い周波数範囲にある予め定められた設定周波数の近くに共振周波数を持つコンデンサであって共振インピーダンスがより小さいコンデンサを、少なくとも、前記給電線路インピーダンスの上限を前記コンデンサの前記共振インピーダンスで除した値に対応した個数、前記LSIに対応した高周波用デカップリング・コンデンサとして備えた、ことを特徴とする回路基板。 - 前記LSI及び前記高周波用デカップリング・コンデンサが実装される第1の給電線路と、前記第1の給電電路の外周に位置し低周波用デカップリング・コンデンサが実装される第2の給電線路との間に、前記第1、第2の給電線路を電気的に分離する絶縁スリットを備え、
前記絶縁スリットを跨いで、前記高周波用デカップリング・コンデンサが実装される第1の給電線路と、前記低周波用デカップリング・コンデンサが実装される第2の給電線路に接続される電源分離フィルタを備えた、ことを特徴とする請求項11記載の回路基板。
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