JPWO2012127827A1 - 錠剤検査装置およびこれを用いた錠剤検査方法 - Google Patents

錠剤検査装置およびこれを用いた錠剤検査方法 Download PDF

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Abstract

錠剤検査装置(11)は、一方のフィルムに印字部を有する2枚のフィルム間に、印字部よりも赤外光の吸収率が低い錠剤が封入された薬包体に対して、一方のフィルムの側から赤外光を照射する透過照明部(14)と、薬包体に対して、2枚のフィルムのうちの他方のフィルムの側から赤外光を照射する反射照明部(13)と、透過照明部(14)が赤外光を照射し、かつ反射照明部(13)が赤外光を照射しない状態において、薬包体を他方のフィルムの側から撮像することにより透過画像を取得し、反射照明部(13)が赤外光を照射し、かつ透過照明部(14)が赤外光を照射しない状態において、薬包体を他方のフィルムの側から撮像することにより反射画像を取得するカメラ部(15)と、反射画像と透過画像との差分画像から、錠剤の領域を示す検査画像を生成する演算部(16)とを備える。

Description

本発明は、薬包体に封入された錠剤の監査を支援する錠剤検査装置およびこれを用いた錠剤検査方法に関する。
病院施設および薬局等では、処方箋に対して正確な調剤作業を行なう必要がある。そのために、病院施設および薬局等では、調剤作業の後に調剤の監査が行われている。この調剤作業の調剤対象の一例として、錠剤がある。錠剤の監査は、錠剤を区分封入した薬包体に対して、錠剤分包機が薬包体内の錠剤の個数を検出することで、行われる。このように錠剤監査を行う場合、文字および模様および図柄などの薬包体の印字部と錠剤との判別が難しい。このため、正確に錠剤の個数を検出できない場合がある。そこで、印字部を除去して錠剤を残した薬包体の検査画像を生成し、この検査画像から薬包体の錠剤監査を行う錠剤検査装置が提案されている(例えば、特許文献1参照。)。
図1は、従来の錠剤検査装置1の斜視図である。
錠剤検査装置1は、カメラ3で撮影された薬包体2の透過画像に対し、二値化処理および収縮処理および膨張処理をこの順で行うことにより、透過画像のノイズ除去を行う。これにより、錠剤検査装置1は、印字部を除去した薬包体の検査画像を生成する。
錠剤検査装置1は、検査位置に位置する薬包体2を撮影するカメラ3と、カメラ3の下方位置に配置された照明器6と、カメラ3で撮影された濃淡のある透過画像を画像処理する画像処理部4と、画像処理部4に接続されたディスプレイ5とを有する。
画像処理部4は、カメラ3で撮影された透過画像を取り込んだ後、透過画像を所定の閾値で二値化し、二値化画像を算出する。続いて、画像処理部4は、二値化画像に対して収縮および膨張からなるノイズ除去処理を施して、薬包体2に施された印字部の除去を行う。
そして、錠剤検査装置1は、印字部が除去された検査画像から錠剤の個数を検出すると共に、この錠剤の個数が薬包体に封入されるべき適切な個数であるか否かを判定する。このようにして、錠剤検査装置1は、薬包体の錠剤監査を自動的に行う。
また、スリット光の反射照明を用いて、錠剤を抽出する錠剤監査装置も提案されている(例えば、特許文献2参照。)。
特開平9−231342号公報 特開平7−204253号公報
しかしながら、従来の錠剤検査装置1は、光の吸収率が高いと共に線が太い印字部を、検査画像から除去することができない。透過画像に写る印字部は、光の吸収率が高く、錠剤は光を透過させない。そのため、印字部と錠剤の透過画像上の明度は共に低くなり(画素値は共に小さくなり)、その透過画像に対して二値化処理が行われると、印字部は黒い画素となる。そのため、従来の錠剤検査装置1では、印字部が、錠剤と同様に黒い画素として検査画像に残ってしまう。また、印字部が模様または図柄から構成されている場合には、印字部の線が太くなる。このため、透過画像を二値化した二値化画像を収縮および膨張しても、その印字部を除去することはできない。結果として、印字部が模様または図柄から構成されている場合、印字部が検査画像に残ってしまう。
このように、透過画像を二値化した後、収縮および膨張により二値化画像からノイズ除去を行っても、印字部の光の吸収率が高くかつ印字部の線が太い場合には、検査画像の一部に印字部が残ってしまう。このため、従来の錠剤検査装置では、薬包体に封入された錠剤の個数を正確に検出できない可能性があるという課題を有する。
本発明は、上記従来の課題を解決するためになされたものであり、薬包体に封入された錠剤の個数を正確に検出することができる錠剤検査装置および錠剤検査方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明のある局面に係る錠剤検査装置は、一方のフィルムに印字部を有する2枚のフィルム間に、前記印字部よりも赤外光の吸収率が低い錠剤が少なくとも封入された薬包体を載置する載置部と、赤外光を照射する透過照明部と、赤外光を照射する反射照明部と、前記透過照明部が前記薬包体に前記一方のフィルムの側から赤外光を照射した状態において、前記薬包体を前記2枚のフィルムのうちの他方のフィルムの側から撮像することにより透過画像を取得すると共に、前記反射照明部が前記薬包体に前記他方のフィルムの側から赤外光を照射した状態において、前記薬包体を前記他方のフィルムの側から撮像することにより反射画像を取得するカメラ部と、前記反射画像と前記透過画像との差分画像から検査画像を生成し、前記検査画像に基づいて前記錠剤を検査する演算部とを備える。
本発明の他の局面に係る錠剤検査方法は、一方のフィルムに印字部を有する2枚のフィルム間に、前記印字部よりも赤外光の吸収率が低い錠剤が少なくとも封入された薬包体を準備し、透過照明部が前記薬包体に前記一方のフィルムの側から赤外光を照射した状態において、前記薬包体を前記2枚のフィルムのうちの他方のフィルムの側から撮像することにより透過画像を取得し、反射照明部が前記薬包体に前記他方のフィルムの側から赤外光を照射した状態において、前記薬包体を前記他方のフィルムの側から撮像することにより反射画像を取得し、前記反射画像と前記透過画像との差分画像から検査画像を生成し、前記検査画像に基づいて前記錠剤を検査する。
本発明によると、薬包体に封入された錠剤の個数を正確に検出することができる錠剤検査装置およびこれを用いた錠剤検査方法を提供することができる。
図1は、従来の錠剤検査装置の斜視図である。 図2は、本発明の実施の形態1に係る錠剤検査装置のハードウェアの概略構成を示すブロック図である。 図3は、本発明の実施の形態1に係る薬包体の平面図である。 図4は、本発明の実施の形態1に係るカメラ部で撮影された薬包体の反射画像を二値化した画像の一例を示す図である。 図5は、本発明の実施の形態1に係るカメラ部で撮影された薬包体の透過画像を二値化した画像の一例を示す図である。 図6は、本発明の実施の形態1における薬包体の検査画像の一例を示す図である。 図7は、本発明の実施の形態1における錠剤検査装置を用いて錠剤検査を行う方法を示すフローチャートである。 図8は、本発明の実施の形態2に係るカメラ部で撮影された薬包体の反射画像の一例を示す図である。 図9は、本発明の実施の形態2における錠剤検査装置を用いて錠剤検査を行う方法を示すフローチャートである。 図10は、本発明の実施の形態2に係るカメラ部で撮影された薬包体の透過画像の一例を示す図である。 図11は、本発明の実施の形態2に係る差分画像を二値化した画像の一例を示す図である。 図12は、本発明の実施の形態2に係る高吸収錠剤領域を示す画像の一例を示す図である。 図13は、本発明の実施の形態2に係る検査画像を示す画像の一例を示す図である。
以下、本発明の実施の形態について、図面を用いて詳細に説明する。なお、以下で説明する実施の形態は、いずれも本発明の好ましい一具体例を示すものである。以下の実施の形態で示される数値、形状、材料、構成要素、構成要素の配置位置及び接続形態、ステップ、ステップの順序などは、一例であり、本発明を限定する主旨ではない。
なお、同じ構成要素には同じ符号を付しており、説明を省略する場合もある。また、図面は理解しやすくするために、それぞれの構成要素を主体に模式的に示している。
(実施の形態1)
図2は、本発明の実施の形態1に係る錠剤検査装置11のハードウェアの概略構成を示すブロック図である。錠剤検査装置11は、印字部を有する薬包体21を撮影した画像から印字部を除去して、錠剤を含む検査画像を生成する装置である。さらに、この錠剤検査装置11は、検査画像から錠剤の個数を計数し、薬包体21に封入された錠剤が適切な個数であるか否かの錠剤監査を、自動的に行う装置でもある。なお、印字部とは、文字のみならず図または記号等が印刷された部分も含むものとする。
図2に示すように、本実施の形態1に係る錠剤検査装置11は、薬包体21を載置する載置台12と、載置台12を照らす反射照明部13と、載置台12を挟んで反射照明部13の反対側から載置台12に光を照射する透過照明部14と、カメラ部15と、演算部16とを備える。載置台12は、載置部の一例である。
また、演算部16での演算結果を表示するために、表示部17を設けても良い。
薬包体21とは、透明フィルム(他方のフィルム)と白色フィルム(一方のフィルム)との間に、錠剤を封入したものである。ここでの白色フィルムは、赤外光に対する透過率が高いフィルムであり、印字可能な白色の表示面がコーティングされたものである。薬包体21は、白色フィルムに、赤外光の吸収率が高いインクで印刷された印字部を有する。具体的には、印字部は、薬包体21に封入された錠剤よりも、赤外光の吸収率が高いものとする。赤外光の吸収率が高いとは、赤外光の波長帯において光の吸収率が高いと共に、赤外光の透過率及び反射率の低いことを意味する。このような赤外光に対して高い吸収率を有するインクとしては、カーボンブラック等の顔料を主原料としたインクが挙げられる。カーボンブラックは、赤外光だけでなく、可視光の波長帯においても吸収率が高い。また、カーボンブラックは、赤外光の波長帯において、錠剤との吸収率の差が大きくなる。このようなインクを印字部に用いることにより、印字部の赤外光の吸収率を、薬包体21に封入された錠剤および白色フィルムの赤外光の吸収率よりも、高くすることができる。また、印字部は、錠剤を薬包体21に封入する段階で印刷されることが多い。印字部の一例としては、例えば、患者名、錠剤の服用時間、薬包番号およびバーコード等が挙げられる。なお、ここでは、一方のフィルムを白色フィルムで説明したが、一方のフィルムは、有色フィルムでもよい。
載置台12は、印字部を有する薬包体21を載置するための台である。載置台12は、端部に設けたガイド部20と、カメラ部15および透過照明部14の間に位置する透明板22とを有する。
ガイド部20は、内部に駆動ローラとガイドローラ(図示せず)を有する。そして、駆動ローラとガイドローラの間に薬包体21の端部を挟んだ状態で駆動ローラを回転させることで、薬包体21をガイド部20に沿って移動させる。
また、載置台12の透明板22は、下方にある透過照明部14からの照明光(赤外光)を透過させる。透明板22の位置は、カメラ部15で撮影する薬包体21が載置される位置でもある。
このような構成により、透過照明部14は、薬包体21に対して、白色フィルムの側から赤外光を照射する。また、反射照明部13は、薬包体21に対して、透明フィルムの側から赤外光を照射する。
カメラ部15は、反射照明部13によって光が照射された薬包体21を撮影して反射画像を取得するカメラである。また、カメラ部15は、透過照明部14によって光が照射された薬包体21を撮影して透過画像を取得するカメラである。なお、反射照明部13が光を照射しているとき、透過照明部14は、光を照射しない。また、透過照明部14が光を照射しているとき、反射照明部13は、光を照射しない。反射照明部13の照明光(赤外光)と透過照明部14の照明光(赤外光)の切り替えは、カメラ部15が有する制御部15aによって行われる。
画像撮影時、薬包体21の透明フィルムは、カメラ部15側に位置する。つまり、薬包体21の白色フィルムは、載置台12の透明板22側(透過照明部14側)に位置する。また、カメラ部15の撮影レンズは、筒状の反射照明部13の上方にある。また、カメラ部15は、載置台12を挟んで透過照明部14に対向する位置にある。
演算部16は、反射画像と透過画像との差分から、検査画像を生成する。
反射照明部13の照射光および透過照明部14の照射光は、赤外光である。ここでの赤外光は、700nmの以上の波長の波長帯の光である。ただし、通常のカメラでの赤外光の撮像感度は、近赤外光の範囲のみである。このため、実施の形態1の反射照明部13および透過照明部14の赤外光は、波長が750nm〜950nmの波長帯の赤外光を想定している。より特定的には、反射照明部13および透過照明部14の赤外光は、850nmの波長の赤外光であっても良い。
なお、照射光として赤外光を利用する理由は、一般的に薬包体21の印字部のインクが、赤外光の吸収率が高いカーボンブラックを使用していることが多いためである。照射光として赤外光を利用する更なる理由は、一般的な錠剤が、赤外光を反射するためである。一般的な錠剤の中には、可視光を反射しないものも多い。このため、一般的な錠剤に対しても錠剤検査装置11を適用できるように、本実施の形態1では赤外光を利用する。
この構成では、錠剤が赤外光を反射するため、反射画像に写る錠剤の明度は高くなる(画素値は大きくなる)。また、この構成では、錠剤が赤外光を透過させないため、透過画像に写る錠剤の明度は、低くなる(画素値は小さくなる)。一方、印字部のインクが赤外光を吸収するため、反射画像と透過画像の印字部の明度は低くなる(画素値は小さくなる)。本実施の形態1の錠剤検査装置11は、印字部の明度が低い反射画像と印字部および錠剤の明度が低い透過画像との差分を利用して、錠剤を含むと共に印字部を除去した検査画像を、生成することができる。なお、本明細書中では、明度と画素値とは特に区別せず、明度は画素値を意味する場合もある。
錠剤検査装置11は、さらに、カメラ部15で取得した画像を二値化する二値化処理部18を備える。二値化処理部18は、画像に含まれる画素ごとに、明度と閾値とを比較する。二値化処理部18は、明度が閾値以上の画素を白い画素(例えば、画素値255の画素)とし、明度が閾値未満の画素を黒い画素(例えば、画素値0の画素)とすることで、二値化する。演算部16は、所望の領域を残し、その他の領域を除去して、検査画像を生成する。ここでの所望の領域とは、二値化処理部18で二値化された透過画像の明度が低い領域であって、二値化された反射画像の明度が高い領域である。この検査画像では、印字部が除去され、錠剤のみが映っている。印字部が除去される理由については、後述する。
錠剤検査装置11は、さらに、錠剤カウント部19を備える。錠剤カウント部19は、検査画像における錠剤の数を計数する。
錠剤検査装置11は、この構成により、検査画像に含まれる錠剤の個数を算出し、薬包体21に適切な個数の錠剤が入っているか否かを機械的に検査することができる。
ここで、錠剤検査装置11を用いて透過画像と反射画像から検査画像を生成することで、印字部が除去される理由について、説明する。
図3は、本実施の形態1に係る薬包体21の平面図である。
この薬包体21は、図3に示すように、複数の錠剤31と白色フィルムに印刷された印字部32とが、薬包体21の透明フィルム側から見ることができるものである。錠剤検査装置11は、このような薬包体21をカメラ部15で撮影して透過画像および反射画像を取得すると共に、取得した透過画像および反射画像を二値化処理部18で二値化する。なお、図3は、カメラ部15で撮影された二値化する前の反射画像でもある。
図4は、本実施の形態1に係る反射画像35の一例を示す図である。反射画像35は、カメラ部15で撮影された薬包体21の反射画像を、二値化した画像である。図5は、本発明の実施の形態1に係る透過画像36の一例を示す図である。透過画像36は、カメラ部15で撮影された薬包体21の透過画像を、二値化した画像である。
図4に示すように、二値化された反射画像35は、錠剤31の画像が消えて、印字部32の画像のみが存在するように見える。なぜならば、印字部32が赤外光の吸収率が高いインクを印刷したものであり、赤外光を吸収して反射画像35の中の印字部32の明度が低くなるためである。さらに、反射画像35は所定の閾値で二値化されるため、明度の低い印字部32の画像は黒くなる。一方、錠剤31は、その表面で反射照明部13の赤外光を反射するため、反射画像35の中の錠剤31の明度は高くなる。さらに、反射画像35は所定の閾値で二値化されるため、明度の高い錠剤31の画像は白くなる。
図5に示すように、二値化された薬包体21の透過画像36は、印字部32および錠剤31の画像が存在するように見える。なぜならば、印字部32は薬包体21に照射された透過照明部14の赤外光の吸収率が高く、透過画像36の中の印字部32の明度が低くなるためである。また、錠剤31は、透過照明部14の赤外光を通さないために、透過画像36の中の錠剤31の明度も低くなる。さらに、透過画像36は所定の閾値で二値化されるため、透過画像36の中で明度の低い印字部32および錠剤31の画像は黒くなる。
なお、白色フィルムは透過率が高いために、反射画像35および透過画像36のいずれでも白色フィルムの明度は高い。これらの画像を二値化すると、白色フィルムを示す画像は白くなる。よって、生成された検査画像から白色フィルムの画像は除去される。
また、印字部32の他に透過率の高いインクを用いた高透過率印字部が薬包体21に印刷されている場合、高透過率印字部は、反射画像35および透過画像36のいずれでも明度は高い。これらの画像を二値化すると、高透過率印字部を示す画像は白くなる。よって、二値化された検査画像から高透過率印字部が除去される。カラー印字の場合は、特定の色の波長のみを反射する材料で印字されることが多いため、カラーの印字部における赤外光の透過率は高くなることが多い。なお、高透過率印字部とは、第二印字部の一例である。
ここで、印字部32が、赤外光の吸収率または透過率が高くないものである場合について考える。この場合、印字部32の赤外光の透過率が高くないため、透過画像36では印字部32の明度が低くなる。また、印字部32の赤外光の吸収率が高くないため、反射画像35では印字部32の明度が高くなる。そのため、透過画像36および反射画像35のどちらにおいても、印字部32の明度は、錠剤31の明度と同じとなる。この場合、印字部32のみを除去することができない。
しかし、本実施の形態では、上述したように、印字部32において赤外光の吸収率が高くなるようにしている。このため、二値化された反射画像35において、印字部32を示す領域の画像は黒く、錠剤31を示す領域の画像は白くなる。一方、二値化された透過画像36において、印字部32および錠剤31を示す領域の画像が黒くなる。そのため、透過画像36と反射画像35との差分を利用して印字部32を示す領域を除去することで、錠剤31を示す領域を残した検査画像を、生成することができる。このとき、二値化された反射画像35と透過画像36には黒い画素と白い画素しか残らない。演算部16は、反射画像35と透過画像36とから検査画像を生成する際、透過画像36では黒く反射画像35では白い画素についてはその画素を黒い画素とし、それ以外の画素については白い画素とすることで、検査画像を生成する。
図6は、本実施の形態1における薬包体21の検査画像37を示す図である。図6に示すように、薬包体21の検査画像37では、錠剤31の画像は存在するが印字部32の画像は除去されている。
演算部16は、具体的には、以下の処理を行う。透過画像36および反射画像35の両方において黒い画素は、赤外光を吸収する印字部32を意味する。このため、演算部16は、透過画像36および反射画像35の両方において黒い画素を、検査画像37において白い画素とする。また、透過画像36において黒く反射画像35において白い画素は、赤外光を透過させず、かつ赤外光を反射する錠剤31を意味する。このため、演算部16は、透過画像36において黒く、反射画像35において白い画素を、検査画像37において黒い画素とする。さらに、透過画像36において白い画素は、赤外光の透過が起こっていることから、印字部32でも錠剤31でもない箇所を意味する。そのため、演算部16は、透過画像36において白い画素を、反射画像35の画素が白い場合であっても黒い場合であっても、検査画像37において白い画素とする。
このような処理により、検査画像37において黒い画素は、透過画像36および反射画像35の画素の組み合わせが錠剤31を意味する場合のみになる。このため、透過画像36のみに存在する錠剤31の画像は黒い画素として検査画像37に残り、反射画像35と透過画像36の両方に存在する印字部32の画像は検査画像37から除去される。また、このような処理により、透過照明部14および反射照明部13の照明レベルを厳密に調整しない場合でも、二値化処理が施された反射画像35および透過画像36に残る印字部32は黒い画素となる。
以上の説明では、画像上で閾値以上の画素値を有する画素を二値化した場合を白い画素とし、画像上で閾値未満の画素値を有する画素を二値化した場合を黒い画素として説明した。だが、この白い画素と黒い画素との関係は、逆の場合でもよい。この場合、閾値以上の画素値を有する画素(明度の高い画素)は黒い画素となり、閾値未満の画素値を有する画素(明度の低い画素)は白い画素となる。また、この場合、演算部16は、錠剤31を意味する画素の組み合わせの場合(透過画像36において白い画素で、反射画像35において黒い画素の場合)のみ、検査画像において、その画素を黒い画素とする。また、この場合、演算部16は、それ以外の組み合わせの画素については、検査画像において白い画素とする。このように、二値化処理における白い画素と黒い画素との関係が逆の場合でも、錠剤31のみが写る検査画像を算出することができる。
なお、錠剤31を意味する画素の組み合わせにおいて、検査画像37の当該画素を黒い画素ではなく、白い画素としてもよい。このように、二値化の際に閾値以上の画素値を有する画素を白い画素とする場合、錠剤31を意味する組み合わせは、透過画像36の画素が黒く、反射画像35の画素が白い組み合わせである。そのため、演算部16は、この組み合わせの場合にのみ、検査画像37の当該画素を白い画素とする。それ以外の組み合わせの場合、演算部16は、検査画像37の当該画素を黒い画素とする。このように、二値化処理の際に閾値以上の画素値を有する画素を白い画素とする場合、これにより錠剤を白い画素として残し、それ以外を黒い画素とすることで、印字部に影響されない検査画像37を算出することができる。
なお、錠剤31を意味する画素の組み合わせの場合、黒い画素の画素値を検査画像37に残すのではなく、反射画像35または透過画像36の画素値を検査画像37に残してもよい。二値化の際に閾値以上の画素値を有する画素を白い画素として残す場合、錠剤31を意味する組み合わせは、透過画像36の画素が黒く、反射画像35の画素が白い場合である。このため、この場合のみ、検査画像37に反射画像35または透過画像36の画素値を残す。それ以外の組み合わせの場合、検査画像37に反射画像35または透過画像36の画素値の最小値または最大値を残す。これにより錠剤31は反射画像35または透過画像36の画素値で表し、それ以外を反射画像35または透過画像36の画素値の最小値または最大値で表すことができる。よって、印字部32に影響されず、人の目でも確認が可能な検査画像37を算出することができる。また、このような処理により、透過照明部14および反射照明部13の照明レベルを厳密に調整しない場合でも、二値化処理が施された反射画像35および透過画像36に残る印字部32は黒い画素となる。
この構成により、図4および図5にそれぞれ示すような透過画像36および反射画像35を用いて明度が低い領域(閾値未満の画素値の画素を有する領域)を除去して、図6に示すような検査画像37を生成する際、印字部が除去されると共に錠剤を含んだ検査画像37を生成することができる。さらに、本実施の形態の構成によれば、二値化前の反射画像における印字部を示す領域の明度と二値化前の透過画像における印字部を示す領域の明度レベルが異なっていても、二値化によりどちらの領域も同じ明度レベルとすることができる。このため、透過照明部14および反射照明部13の照明レベルを厳密に調整しなくとも、印字部が除去されると共に錠剤を含んだ検査画像37を生成することができる。
そして、これらの処理を行った後、錠剤カウント部19が、検査画像37に含まれる錠剤31の個数を算出し、薬包体21に適切な錠剤が入っているか否かを、検査する。このとき、検査画像37では、印字部32が除去されている。このため、錠剤カウント部19は、印字部32を錠剤31と間違えて計数することがなく、錠剤検査装置11は正確な錠剤監査をすることができる。
このように、本実施の形態1の錠剤検査装置11は、赤外光に基づく反射画像35および透過画像36を用いて検査画像37を生成することで、錠剤31を残した状態で印字部32を除去した検査画像37を生成する。また、錠剤検査装置11は、この検査画像37を用いて正確な錠剤監査をすることができる。
さらに正確な検査画像37を生成するためには、図2に示すように、反射照明部13の反射鏡の形状をドーム型として赤外光を反射することが望ましい。なお、反射照明部13の反射鏡の形状は、ドーム型に代えて、例えば、半真球形状、つまり真球を半分に割った形状としても良い。
このドーム型の反射鏡を用いた構成により、反射照明部13は、錠剤31に対して複数の方向から光を照射することができる。そのため、このドーム型の反射鏡を用いた構成により、薬包体21のフィルム(包装シート)による鏡面反射を抑えることができる。よって、さらに正確に検査画像37から印字部32の除去を行うことができる。また、このドーム型の反射鏡を用いた構成により、光が複数方向から照射されるため、隣り合う錠剤31で影が発生する可能性を軽減することができる。よって、このドーム型の反射鏡を用いた構成により、さらに正確に検査画像37に錠剤31の形状を写すことができる。なぜならば、鉛直方向の光が上方から薬包体21に照射されると、薬包体21のフィルム(包装シート)が鏡面反射を起こし易いためである。また、鏡面反射を避けるため側方から光を照射すると、隣り合う錠剤31の影が錠剤31に重なり、錠剤31が光を反射しない場合が生じてしまうためでもある。
透過照明部14の照射光を通す載置台12の透明板22は、ルーバー構造を有する。透明板22は、薬包体21を載置するための検査位置であって、載置台12の透明な部分である。
ルーバー構造を有する透明板22は、光透過板と遮光板とを積層した積層板である。積層方向に対して直角の方向から積層板へ光を通すと、光は平行光となる。
この構成により、透過照明部14の光は平行光となって薬包体21を照らす。そのため、錠剤31の輪郭がぼやけてしまうことを防ぎ、錠剤31の形状がより正確な透過画像36を生成することができる。なぜならば、透過照明部14の光が拡散する照射光であると、錠剤31の外周が明るくなり輪郭がぼやけてしまうためである。そのような場合、透過画像36には正確な錠剤31の画像が含まれないため、検査画像37の錠剤31の形状も不正確なものになる。
なお、前述のように反射画像35と透過画像36を二値化した後で差分画像を生成せずに、差分画像を生成した後で二値化しても良い。つまり、反射画像35と透過画像36の差分画像を生成した後、差分画像から検査画像37を生成するために、錠剤検査装置11は、演算部16から得られた差分画像を二値化する二値化処理部を備えてもよい。
また、演算部16は、検査画像37を生成する前に、二値化処理がされていない透過画像または反射画像に対して、画像の明度の最大値および最小値を、理想状態の明度の最大値および最小値へ補正する補正処理を行ってもよい。補正処理として、まず反射画像の明度の最大値および最小値から、理想とする明度の最大値および最小値に変換するための乗算値をそれぞれ算出する。次に、反射画像の明度の最大値および最小値のそれぞれの変換値を線形近似することにより、反射画像の明度の最大値および最小値の間の明度を変換するための乗算値を算出する。最後に、反射画像の各画素の明度に対し、上記明度の変換値を乗算することで、補正後の各画素の明度を得る。透過画像についても同様の方法により明度を補正する。この補正演算により、各画像の明度が本来理想とする明度の範囲からずれた場合にも、反射画像35と透過画像36の差分画像の二値化処理を行う際の閾値を、厳密に調整する必要がなくなる。
ここで、閾値の厳密な調整が必要となり、錠剤31と印字部32との明確な分離が困難となる場合がある。これは、カメラ部15の露光時間や照明の強度を、理想とする値まで上げられない場合に、反射画像の錠剤31の明度が低くなり、二値化処理がされていない反射画像と透過画像の差分画像において錠剤31と印字部32の明度が近くなるために起こる。この場合は、反射画像の明度の最大値と最小値を理想とする明度の最大値と最小値に補正することで、差分画像において錠剤31と印字部32の明度の差が大きくなり、錠剤31と印字部32の分離が可能となる。すなわち、閾値の厳密な調整を行う必要がなくなる。なお、反射画像において、錠剤31の明度は高くなり、印字部32の明度は低くなる。一方、錠剤31の明度は各錠剤によって若干異なるが、錠剤31の明度は高く印字部32の明度は低いため、反射画像の明度の最大値と最小値はどの薬包体21においても安定した一定の値が得られる。そのため、補正処理を行う基準値として利用する事が可能となる。
また、演算部16は、検査画像37を生成する前に、二値化処理前の透過画像および反射画像の少なくとも1つの画像に対し、画像上の明度の平均と分散の値を理想状態の明度の平均と分散の値へ補正する補正処理を行ってもよい。
また、錠剤カウント部19が錠剤31の個数を算出して、自動的に錠剤監査を行う以外にも、監査者が錠剤31の個数を算出してもよい。具体的には、演算部16が検査画像37を表示部17へ表示させて、監査者が、表示部17に表示された検査画像37を見ることにより、錠剤31の個数や錠剤の形状から、錠剤監査を行ってもよい。
以上説明した錠剤検査装置11を用いて行う錠剤検査の方法について説明する。
錠剤検査装置11を用いて薬包体21の錠剤検査を行う錠剤検査方法は、透過画像を取得する第1ステップと、反射画像を取得する第2ステップと、検査画像を生成する第3ステップとを含む。第1ステップは、印字部を有する透明フィルムと白色フィルムで構成された薬包体を用い、印字部よりも赤外光の吸収率が低い錠剤が封入された薬包体に対して白色フィルムの側から赤外光を照射し、かつ、反射照明部13が赤外光を照射しない状態において、薬包体を透明フィルムの側から撮像することにより透過画像を取得するステップである。第2ステップは、反射照明部13が、薬包体に対して透明フィルムの側から赤外光を照射し、かつ透過照明部14が赤外光を照射しない状態において、薬包体を透明フィルムの側から撮像することにより反射画像を取得するステップである。第3ステップは、反射画像と透過画像との差分画像から、検査画像を生成するステップである。
このようにして、反射画像35と透過画像36との差分を利用して検査画像37を生成すると、錠剤31を含み、印字部32が除去された検査画像37を得ることができる。
図7は、本実施の形態1における錠剤検査装置11を用いて錠剤検査を行う方法を示すフローチャートである。
まず、複数個の薬包体21が繋げられた薬包体21の帯を準備し、この薬包体21を載置台12に置いた後、反射照明部13から赤外光を照射して、検査位置にある薬包体21を載置台12の上方から赤外光で照らす。この時、反射照明部13のみが光を照射し、透過照明部14は光を照射しない。この時、ガイド部20は薬包体21が動かないように固定する。薬包体21に反射照明部13が赤外光を照射している状態で、カメラ部15は、薬包体21を撮影して薬包体の反射画像を取得する(ステップS01)。
二値化処理部18は、カメラ部15で取得した薬包体21の反射画像の二値化を行い、二値化された反射画像35を生成する(ステップS02)。
ステップS02で二値化処理が行われた後、反射照明部13は赤外光の照射を止め、透過照明部14は赤外光を照射して、薬包体21を載置台12の下方から赤外光で照らす。この時、ガイド部20は薬包体21が動かないように固定する。この状態で、カメラ部15が薬包体21を撮影する(ステップS03)。
二値化処理部18は、カメラ部15で取得した薬包体21の透過画像の二値化を行い、二値化された透過画像36を生成する(ステップS04)。
ステップS04で二値化処理が行われた後、透過照明部14の赤外光の照射を止める。そして、演算部16は、二値化処理された反射画像35と二値化処理された透過画像36の差分から、薬包体21の検査画像37を生成する(ステップS05)。
このように、赤外光に基づく反射画像および透過画像を用いて検査画像37を生成することで、印字部32が除去されると共に錠剤31を残した薬包体21の画像を生成する。
錠剤カウント部19は、検査画像37における錠剤31の個数を数え、この数を錠剤の個数として算出する(ステップS06)。
さらに、錠剤カウント部19には、薬包体21に封入されているべき錠剤の総数が記録されている。ここで、薬包体21に封入されているべき錠剤の総数は、処方箋に基づいて算出される。そして、錠剤カウント部19は、記録されている処方箋に基づく錠剤の総数と、ステップS05で算出された錠剤31の個数とが、同数であるか否かをチェックする(ステップS07)。
そして、処方箋に基づく錠剤31の総数とステップS07で算出された錠剤31の個数とが異なっている場合、演算部16は、表示部17に、薬包体21に封入された錠剤の個数が異なる旨のメッセージを表示させる。また、処方箋に基づく錠剤31の総数とステップS07で算出された錠剤31の個数とが同数である場合、演算部16は、表示部17に、薬包体21に封入された錠剤31の個数が同数である旨のメッセージを表示させる。
その後、載置台12のガイド部20が動き、別の薬包体21をカメラ部15の下方にある透明板22上の検査位置へ移動させる。その後、別の薬包体21に対して、ステップS01〜ステップS07を繰り返して、薬包体21の錠剤検査が行われる。
なお、上述した錠剤検査装置11を用いた検査方法では、錠剤カウント部19で自動的に薬包体21の錠剤の個数が適切な錠剤31の個数であるか否かのチェックを行っている。だが、演算部16が検査画像37を表示部17に表示させて、監査者が表示部17に表示された検査画像37を見ることにより、監査者の目で薬包体21の錠剤31をチェックしてもよい。
また、上述した錠剤検査装置11を用いた検査方法では、透過画像36の取得(ステップS03)の前に、反射画像の二値化(ステップS02)を行っているが、透過画像36の取得(ステップS03)の後に、反射画像の二値化(ステップS02)を行ってもよい。
一般に、白色フィルムに施された印字は錠剤よりも赤外光の吸収率が高いため、透過画像および反射画像のいずれにおいても印字部の明度は低くなる。その一方、錠剤は、透過画像において明度が低くなるものの、反射画像において明度が高くなる。このため、以上説明したような本実施の形態1に係る錠剤検査装置11では、透過画像と反射画像との差分画像から検査画像を生成することで印字部を除去し、錠剤のみを残した検査画像を生成している。よって、検査画像から薬包体に封入された錠剤の個数を正確に検出することができる。
なお、印字部32が赤外光以外の所定の波長帯の光を吸収する場合は、赤外光以外の所定の波長帯の光を吸収する印字部32を有する薬包体21でも錠剤監査ができるようにすることができる。具体的には、反射照明部13の照射光および透過照明部14の照射光の波長帯を上記所定の波長帯とすることで、本実施の形態1の錠剤検査装置11を用いた検査方法を実現することができる。
印字部32が赤外光以外の所定の波長帯の光を吸収する場合、錠剤検査装置11は以下の構成を有する。
透過照明部14は、一方のフィルム(白色フィルム)に印字部を有する2枚のフィルム間に、印字部よりも所定の波長帯の光の吸収率が低い錠剤が封入された薬包体に対して、白色フィルムの側から所定の波長帯の光を照射する。
反射照明部13は、薬包体に対して、2枚のフィルムのうちの他方のフィルム(透明フィルム)の側から所定の波長帯の光を照射する。
カメラ部15は、透過照明部14が所定の波長帯の体の光を照射し、かつ反射照明部13が所定の波長帯の光を照射しない状態において、薬包体を透明フィルムの側から撮像することにより、透過画像を取得する。また、カメラ部15は、反射照明部13が所定の波長帯の光を照射し、かつ透過照明部14が所定の波長帯の光を照射しない状態において、薬包体を透明フィルムの側から撮像することにより反射画像を取得する。
演算部16は、反射画像と透過画像との差分画像から、検査画像を生成する。そして、この検査画像に基づいて錠剤数のチェックを行う。
この構成により、錠剤31が所定の波長帯の光を反射するため、反射画像に写る錠剤31の明度は高くなる。また、錠剤31が所定の波長帯の光を透過させないため、透過画像に写る錠剤31の明度は低くなる。一方、反射画像と透過画像のどちらにおいても印字部32の明度は低くなる。錠剤検査装置11は、印字部32の明度が低い反射画像と印字部32および錠剤31の明度が低い透過画像との差分を利用して、錠剤31を含み印字部32を除去した検査画像37を生成する。
なお、上述した所定の波長帯とは、100nm〜150nmの幅を持つ帯域である。
また、この場合において錠剤検査装置11を用いて行う錠剤検査方法は、透過画像を取得する第1ステップと、反射画像を取得する第2ステップと、検査画像を生成する第3ステップとを含む。第1ステップは、印字部を有する透明フィルムと白色フィルムで構成された薬包体を用い、透過照明部14が、印字部よりも所定の波長帯の光の吸収率が低い錠剤が封入された薬包体に対して、白色フィルムの側から所定の波長帯の光を照射し、かつ、反射照明部13が所定の波長帯の光を照射しない状態において、薬包体を透明フィルムの側から撮像することにより透過画像を取得するステップである。第2ステップは、反射照明部13が、薬包体に対して透明フィルムの側から所定の波長帯の光を照射し、かつ透過照明部14が所定の波長帯の光を照射しない状態において、薬包体を透明フィルムの側から撮像することにより反射画像を取得するステップである。第3ステップは、反射画像と透過画像との差分画像から、錠剤の領域を示す検査画像を生成するステップである。
この構成により、反射画像と透過画像の差分を利用して検査画像37を生成すると、錠剤31を含み印字部32を除去した検査画像37を得ることができる。
(実施の形態2)
次に、本発明の実施の形態2に係る錠剤検査装置について説明する。前述の実施の形態1では、薬包体の印字部は薬包体に封入された全ての錠剤よりも赤外光の吸収率が高いとした。つまり、前述の実施の形態1では、全ての錠剤が、錠剤の方が印字部よりも赤外光の吸収率が低いとした。しかし、錠剤の中には印字部よりも赤外光の吸収率が高い錠剤として、例えば黒色の錠剤がある。以下、このような錠剤を特別に高吸収錠剤と呼ぶ。高吸収錠剤の代表例としてサーカネッテン(登録商標)錠がある。高吸収錠剤は、第二錠剤の一例である。
高吸収錠剤は赤外光の吸収率が高いため、透過画像および反射画像の双方において黒く写ってしまう。このため、透過画像と反射画像の差分から得られる検査画像においては、印字部と同様に高吸収錠剤は除去されてしまう。よって、薬包内に高吸収錠剤が含まれている場合には、薬包内の錠剤を正確に計数することができず、正確な錠剤監査をすることができない場合がある。そこで、実施の形態2では、高吸収錠剤を抽出する処理を加えている。
前述の実施の形態1では、それぞれ二値化された透過画像と反射画像との差分から検査画像を作成していた。しかし、透過画像と反射画像とをそれぞれ二値化すると、高吸収錠剤の縁において二値化が安定しない場合がある。具体的には、高吸収錠剤と背景との境界の画素値は二値化閾値に近い値を示すため、高吸収錠剤の縁において、高吸収錠剤の領域と判断されない場合がある。このため、検査画像に高吸収錠剤の錠剤領域が正確に示されない場合がある。そこで、実施の形態2では、二値化処理が施されていない透過画像と反射画像の差分画像を二値化すると共に、二値化された反射画像から高吸収錠剤の錠剤領域を特定することで、検査画像を生成している。
実施の形態2に係る錠剤検査装置のハードウェアの概略構成は、図2に示した実施の形態1に係る錠剤検査装置11のハードウェアの概略構成と同様である。ただし、二値化処理部18が二値化対象とする画像と、演算部16が実行する処理とが、前述の実施の形態1とは異なる。そのため、二値化処理部18以外の説明は省略している。
二値化処理部18が二値化対象とする画像は、上述のように二値化処理が施されていない透過画像と反射画像の差分画像である。
演算部16が実行する処理については、具体例を示しながら以下に説明する。
図8は、実施の形態2に係る薬包体21の平面図である。この薬包体21は、図3に示した実施の形態1に係る薬包体21と同様の薬包体21であり、図3に示した薬包体21に加え、高吸収錠剤33が封入された薬包体21である。なお、カメラ部15で撮像された二値化処理がされていない反射画像は、図8のようになる。
図9は、実施の形態2における錠剤検査装置11を用いて錠剤検査を行う方法を示すフローチャートである。図7に示したフローチャートと同様のステップについては同じステップ番号を付し、適宜説明を省略する。
カメラ部15は、図7のステップS01とステップS03と同様の処理を行い、反射画像および透過画像を取得する(ステップS01、S03)。
反射画像は図8に示すような画像であり、透過画像は図10に示すような画像である。いずれの画像においても高吸収錠剤33は黒く映っている。
演算部16は、ステップS01で取得された反射画像とステップS03で取得された透過画像との差分画像を生成する(ステップS11)。つまり、演算部16は、画素ごとに反射画像の画素値から透過画像の画素値を減算し、減算結果の絶対値を当該画素の画素値とすることで差分画像を生成する。
演算部16は、二値化処理部18に、ステップS11で生成された差分画像を二値化させる。二値化処理部18は、ステップS11で生成された差分画像を二値化する(ステップS12)。図11は、差分画像を二値化した画像の一例を示す図である。二値化された差分画像47には、錠剤31が黒い画素として映っているが、印字部32と高吸収錠剤33とが除去されている。これは、印字部32および高吸収錠剤33は、赤外光の吸収率が高く、反射画像および透過画像においてともに明度が低いためである。つまり、差分画像47において、印字部32および高吸収錠剤33は画素値が小さくなるため、差分画像を二値化することにより印字部32および高吸収錠剤33が除去される。
続いて、二値化処理部18は、ステップS01で取得された反射画像を二値化する(ステップS13)。この二値化された反射画像を用いて、印字部32と高吸収錠剤33との分離を行う。上述のように高吸収錠剤33は、印字部32よりもさらに赤外光の吸収率が高い。つまり、反射画像において、高吸収錠剤33の明度は印字部32の明度よりもさらに低い。このため、高吸収錠剤33の明度と印字部32の明度との間の明度の値を閾値とする。二値化処理部18は、閾値よりも明度が低い画素を黒い画素とし、閾値以上の明度の画素を白い画素とすることで反射画像の二値化を行う。図12は、二値化された反射画像45の一例を示す図である。反射画像45は、高吸収錠剤33の領域を示す画像である。
演算部16は、反射画像45の黒い画素で示される領域を、高吸収錠剤33の領域として特定する(ステップS14)。
演算部16は、ステップS12で二値化された後の差分画像と、ステップS14で特定された高吸収錠剤33の領域とに基づいて、検査画像を生成する(ステップS15)。つまり、演算部16は、図11に示す差分画像47の画素のうち、図12に示す高吸収錠剤33の領域と同じ位置の画素を黒い画素に置き換えることで、検査画像を生成する。図13は、生成された検査画像の一例を示す図である。検査画像57からは印字部32が除去されており、検査画像57には錠剤31と高吸収錠剤33とが映っている。
錠剤カウント部19は、検査画像57における錠剤31および高吸収錠剤33を合わせた個数を数え、この数を錠剤の個数として算出する(ステップS06)。
さらに、錠剤カウント部19には、処方箋に基づいて薬包体21に封入されているべき錠剤の総数が記録されている。そして、錠剤カウント部19は、記録されている処方箋に基づく錠剤の総数と、ステップS05で算出された錠剤の個数とが同数であるか否かをチェックする(ステップS07)。
以上説明したように、実施の形態2に係る錠剤検査装置11によると、薬包体21の中に、印字部32よりも赤外光の吸収率が低い高吸収錠剤33が含まれている場合であっても、印字部32の影響を受けずに、正確に錠剤の個数を計数することができる。
なお、差分画像生成処理(ステップS11)の前に、透過画像と反射画像の少なくとも1つの画像に対し、画像上の明度の最大値と最小値の値を理想状態の明度の最大値と最小値の値へ補正する処理を行ってもよい。
この構成により、差分画像を二値化するための閾値を、理想的な閾値にするための厳密な調整をしなくとも、印字部32が除去され、かつ錠剤31が含まれた二値化処理された差分画像を生成することができる。
また、差分画像生成処理(ステップS11)の前に、透過画像と反射画像の少なくとも1つの画像に対し、画像上の明度の平均と分散の値を、理想状態の明度の平均と分散の値へ補正する補正ステップを行ってもよい。
この構成により、差分画像を二値化するための閾値を、理想的な閾値にするための厳密な調整をしなくとも、印字部32が除去され、かつ錠剤31が含まれた二値化処理された差分画像を生成することができる。
また、実施の形態2では、高吸収錠剤を抽出する処理について説明したが、この処理は実施の形態1においても適用可能である。
以上、本発明の実施の形態1および2に係る錠剤検査装置11について説明したが、本発明は、これらの実施の形態に限定されるものではない。
例えば、上記の錠剤検査装置11のうち演算部16、二値化処理部18および錠剤カウント部19は、具体的には、マイクロプロセッサ、ROM、RAM、ハードディスクドライブ、ディスプレイユニット、キーボード、マウスなどから構成されるコンピュータシステムとして構成されても良い。RAMまたはハードディスクドライブには、コンピュータプログラムが記憶されている。マイクロプロセッサが、コンピュータプログラムに従って動作することにより、錠剤検査装置11は、その機能を達成する。ここでコンピュータプログラムは、所定の機能を達成するために、コンピュータに対する指令を示す命令コードが複数個組み合わされて構成されたものである。
さらに、上記の錠剤検査装置11のうち演算部16、二値化処理部18および錠剤カウント部19の一部または全部は、1個のシステムLSI(Large Scale Integration:大規模集積回路)から構成されているとしても良い。システムLSIは、複数の構成部を1個のチップ上に集積して製造された多機能LSIであり、具体的には、マイクロプロセッサ、ROM、RAMなどを含んで構成されるコンピュータシステムである。RAMには、コンピュータプログラムが記憶されている。マイクロプロセッサが、コンピュータプログラムに従って動作することにより、システムLSIは、その機能を達成する。
さらにまた、上記の錠剤検査装置11のうち演算部16、二値化処理部18および錠剤カウント部19の一部または全部は、錠剤検査装置11に脱着可能なICカードまたは単体のモジュールから構成されているとしても良い。ICカードまたはモジュールは、マイクロプロセッサ、ROM、RAMなどから構成されるコンピュータシステムである。ICカードまたはモジュールは、上記の超多機能LSIを含むとしても良い。マイクロプロセッサが、コンピュータプログラムに従って動作することにより、ICカードまたはモジュールは、その機能を達成する。このICカードまたはこのモジュールは、耐タンパ性を有するとしても良い。
また、本発明は、上記に示す方法であるとしても良い。また、本発明は、これらの方法をコンピュータにより実現するコンピュータプログラムであるとしても良いし、前記コンピュータプログラムからなるデジタル信号であるとしても良い。
さらに、本発明は、上記コンピュータプログラムまたは上記デジタル信号をコンピュータ読み取り可能な非一時的な記録媒体、例えば、フレキシブルディスク、ハードディスク、CD−ROM、MO、DVD、DVD−ROM、DVD−RAM、BD(Blu-ray Disc(登録商標))、半導体メモリなどに記録したものとしても良い。また、これらの非一時的な記録媒体に記録されている上記デジタル信号であるとしても良い。
また、本発明は、上記コンピュータプログラムまたは上記デジタル信号を、電気通信回線、無線または有線通信回線、インターネットを代表とするネットワーク、データ放送等を経由して伝送するものとしても良い。
また、本発明は、マイクロプロセッサとメモリを備えたコンピュータシステムであって、上記メモリは、上記コンピュータプログラムを記憶しており、上記マイクロプロセッサは、上記コンピュータプログラムに従って動作するとしても良い。
また、上記プログラムまたは上記デジタル信号を上記非一時的な記録媒体に記録して移送することにより、または上記プログラムまたは上記デジタル信号を上記ネットワーク等を経由して移送することにより、独立した他のコンピュータシステムにより実施するとしても良い。
さらに、上記実施の形態及び上記変形例をそれぞれ組み合わせるとしても良い。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて請求の範囲によって示され、請求の範囲と均等の意味及び範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
本発明の錠剤検査装置およびこれを用いた錠剤検査方法は、錠剤を含み印字部を除去した検査画像を生成することができる。このため、調剤作業を行わなければならない薬局、病院施設等で利用する薬包体の錠剤を自動計数することで監査を自動的に行う錠剤検査装置、または、薬包体の錠剤を表示して監査者による視認監査の補助をする錠剤検査装置等として有用である。
11 錠剤検査装置
12 載置台
13 反射照明部
14 透過照明部
15 カメラ部
16 演算部
17 表示部
18 二値化処理部
19 錠剤カウント部
20 ガイド部
21 薬包体
22 透明板
31 錠剤
32 印字部
33 高吸収錠剤
35、45 反射画像
36 透過画像
37、57 検査画像
47 差分画像
上記目的を達成するために、本発明のある局面に係る錠剤検査装置は、一方のフィルムにコーティングされた有色表示面に印字部を有し他方のフィルムに前記有色表示面及び印字部を有しない2枚のフィルム間に、前記印字部よりも750nm〜950nmの波長帯の赤外光の吸収率が低い錠剤が少なくとも封入された薬包体を載置する載置部と、前記波長帯の赤外光を照射する透過照明部と、前記波長帯の赤外光を照射する反射照明部と、前記透過照明部が前記薬包体に前記一方のフィルムの側から前記波長帯の赤外光を照射した状態において、前記薬包体を前記他方のフィルムの側から撮像することにより透過画像を取得すると共に、前記反射照明部が前記薬包体に前記他方のフィルムの側から前記波長帯の赤外光を照射した状態において、前記薬包体を前記他方のフィルムの側から撮像することにより反射画像を取得するカメラ部と、前記反射画像と前記透過画像との差分画像から前記印字部が除去された検査画像を生成し、前記検査画像に基づいて前記錠剤を検査する演算部とを備える。
本発明の他の局面に係る錠剤検査方法は、一方のフィルムにコーティングされた有色表示面に印字部を有し他方のフィルムに前記有色表示面及び印字部を有しない2枚のフィルム間に、前記印字部よりも750nm〜950nmの波長帯の赤外光の吸収率が低い錠剤が少なくとも封入された薬包体を準備し、透過照明部が前記薬包体に前記一方のフィルムの側から前記波長帯の赤外光を照射した状態において、前記薬包体を前記他方のフィルムの側から撮像することにより透過画像を取得し、反射照明部が前記薬包体に前記他方のフィルムの側から前記波長帯の赤外光を照射した状態において、前記薬包体を前記他方のフィルムの側から撮像することにより反射画像を取得し、前記反射画像と前記透過画像との差分画像から前記印字部が除去された検査画像を生成し、前記検査画像に基づいて前記錠剤を検査する。

Claims (17)

  1. 一方のフィルムに印字部を有する2枚のフィルム間に、前記印字部よりも赤外光の吸収率が低い錠剤が少なくとも封入された薬包体を載置する載置部と、
    赤外光を照射する透過照明部と、
    赤外光を照射する反射照明部と、
    前記透過照明部が前記薬包体に前記一方のフィルムの側から赤外光を照射した状態において、前記薬包体を前記2枚のフィルムのうちの他方のフィルムの側から撮像することにより透過画像を取得すると共に、前記反射照明部が前記薬包体に前記他方のフィルムの側から赤外光を照射した状態において、前記薬包体を前記他方のフィルムの側から撮像することにより反射画像を取得するカメラ部と、
    前記反射画像と前記透過画像との差分画像から検査画像を生成し、前記検査画像に基づいて前記錠剤を検査する演算部と
    を備える
    錠剤検査装置。
  2. さらに、
    画像を二値化する二値化処理部を備え、
    前記演算部は、前記二値化処理部で二値化された前記差分画像から、前記検査画像を生成する
    請求項1記載の錠剤検査装置。
  3. さらに、
    画像を二値化する二値化処理部を備え、
    前記演算部は、前記二値化処理部で二値化された前記反射画像と前記二値化処理部で二値化された前記透過画像との差分画像から、前記検査画像を生成する
    請求項1記載の錠剤検査装置。
  4. 前記演算部は、二値化された前記反射画像において閾値以上の画素値を有する領域であると共に二値化された前記透過画像において閾値未満の画素値を有する領域を残し、その他の領域を除去して前記検査画像を生成する
    請求項3記載の錠剤検査装置。
  5. 前記薬包体には、前記印字部よりも赤外光の吸収率が高い錠剤である第二錠剤が封入されており、
    前記演算部は、前記二値化処理部で二値化された前記反射画像から前記第二錠剤の領域を特定し、特定した前記第二錠剤の領域を示す像を前記検査画像に追加する
    請求項2〜4のいずれか1項に記載の錠剤検査装置。
  6. 前記第二錠剤は、サーカネッテン(登録商標)錠である
    請求項5記載の錠剤検査装置。
  7. 前記一方のフィルムが有色フィルムであり、前記他方のフィルムが透明フィルムである
    請求項1〜6のいずれか1項に記載の錠剤検査装置。
  8. 前記赤外光は、750nm〜950nmの波長帯の光である
    請求項7記載の錠剤検査装置。
  9. さらに、
    前記検査画像に含まれる錠剤の領域を計数することにより、前記薬包体に含まれる錠剤の個数を計数する錠剤カウント部を備える
    請求項1〜8のいずれか1項に記載の錠剤検査装置。
  10. 前記載置部は、前記薬包体を載置する部分が透明な部分である載置台である
    請求項1〜9のいずれか1項に記載の錠剤検査装置。
  11. 前記載置台の透明な部分は、ルーバー構造を有する透明板から構成される
    請求項10記載の錠剤検査装置。
  12. 前記反射照明部は、赤外光を反射するドーム形状の反射鏡を備える
    請求項1〜11のいずれか1項に記載の錠剤検査装置。
  13. 一方のフィルムに印字部を有する2枚のフィルム間に、前記印字部よりも赤外光の吸収率が低い錠剤が少なくとも封入された薬包体を準備し、
    透過照明部が前記薬包体に前記一方のフィルムの側から赤外光を照射した状態において、前記薬包体を前記2枚のフィルムのうちの他方のフィルムの側から撮像することにより透過画像を取得し、
    反射照明部が前記薬包体に前記他方のフィルムの側から赤外光を照射した状態において、前記薬包体を前記他方のフィルムの側から撮像することにより反射画像を取得し、
    前記反射画像と前記透過画像との差分画像から検査画像を生成し、前記検査画像に基づいて前記錠剤を検査する
    錠剤検査方法。
  14. 二値化処理部で二値化された前記差分画像から、前記検査画像を生成する
    請求項13記載の錠剤検査方法。
  15. 二値化処理部で二値化された前記反射画像と前記二値化処理部で二値化された前記透過画像との差分画像から、前記検査画像を生成する
    請求項13記載の錠剤検査方法。
  16. 前記薬包体には、前記印字部よりも赤外光の吸収率が高い錠剤である第二錠剤が封入されており、
    二値化処理部で二値化された前記反射画像から前記第二錠剤の領域を特定し、特定した前記第二錠剤の領域を示す像を前記検査画像に追加した後、前記第二錠剤の領域を示す像が追加された前記検査画像に基づいて前記錠剤を検査する
    請求項13〜15のいずれか1項に記載の錠剤検査方法。
  17. 前記第二錠剤は、サーカネッテン(登録商標)錠である
    請求項16記載の錠剤検査方法。
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