JPH09231342A - 錠剤検査方法及び装置 - Google Patents

錠剤検査方法及び装置

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JPH09231342A
JPH09231342A JP8065304A JP6530496A JPH09231342A JP H09231342 A JPH09231342 A JP H09231342A JP 8065304 A JP8065304 A JP 8065304A JP 6530496 A JP6530496 A JP 6530496A JP H09231342 A JPH09231342 A JP H09231342A
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JP8065304A
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Nobuo Kuchiki
伸夫 朽木
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Sanyo Electric Co Ltd
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Sanyo Electric Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 光透過性の薬包内に封入された複数の錠剤の
個数を検出する錠剤検査装置において、薬包表面の着色
状態や印字画像に拘わらず、画像2値化の際には常に適
切な閾値を設定する。 【解決手段】 錠剤検査装置は、検査位置の薬包15を撮
影するCCDカメラ7と、CCDカメラから得られる濃
淡画像を2値化した上で、2値化画像を処理して薬包15
内の錠剤10の個数をカウントする画像処理装置3とを具
え、前記濃淡画像の2値化工程においては、2値化画像
にラベリングを施し、これによって得られるラベル数を
所定の基準値と比較して、ラベル数が基準値を上回って
いるときは、2値化の際の閾値をラベル数減少方向に変
化させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、薬包内に封入され
た錠剤の個数を自動的に計数する錠剤検査方法及び錠剤
検査装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、病院や薬局における錠剤包装業務
を自動化するべく、図1に示す如き錠剤包装装置(1)が
開発されている。該錠剤包装装置(1)は、複数種類の錠
剤が種類別に収納された錠剤供給ユニット(11)を具え、
該錠剤供給ユニット(11)から排出される各種の錠剤(10)
を、ベルトコンベア(12)(13)を経て透明の分包紙(14)内
へ自動的に投入し、分包機構(17)によって分包紙(14)を
一人分毎に封止するものである。又、分包紙(14)の搬送
路には、分包紙(14)の表面に患者名や用法等を自動的に
印字するための印字機構(図示省略)が配備される。
【0003】この様にして得られた分包紙(14)を切断・
整列装置(16)によって一人分毎に切り離すことによっ
て、患者別の薬包(15)が得られる。該薬包(15)は、患者
名や用法等の印刷部を有し、その中には患者が一度に服
用すべき複数種類の錠剤(10)が必要数だけ封入されてい
るので、便利であり、服用に間違いが生じる虞れもな
い。
【0004】しかしながら、錠剤包装装置においては、
錠剤供給ユニット(11)からベルトコンベア(12)上に所定
個数の錠剤(10)を排出する際、ある程度の確率で個数に
誤りが生じる。又、分包紙(14)への投入時に個数の誤り
が生じる虞れもある。この結果、処方箋の指示とは異な
る個数の錠剤(10)を含んだ薬包(15)が作製されることが
ある。この問題に対し、従来は、錠剤包装装置(1)から
排出される薬包(15)を検査員が目視によって確認し、処
方箋の記載と比較することによって、異常の有無を確認
していた。そして、異常が発見されたときは、その薬包
(15)を排除するのである。この目視による確認及び排除
の作業は煩雑であり、包装作業全体の能率を低下させる
原因となっていた。
【0005】そこで、出願人は錠剤検査工程の自動化を
図るべく、図2に示す如き錠剤検査システムを提案して
いる(特開平7-200770号〔G06M11/00〕)。該システム
は、前記錠剤包装装置から伸びるコンベアベルト(44)上
の薬包(15)を撮影すべきCCDカメラ(7)を具えてい
る。又、コンベアベルト(44)を挟んでCCDカメラ(7)
の下方位置には照明器(71)が上向きに設置されており、
半透明のコンベアベルト(44)を通して薬包(15)を裏面か
ら照明する。
【0006】CCDカメラ(7)から得られる画像信号は
マイクロコンピュータ等から構成さる画像処理装置(3)
へ送られて、画像処理によって、薬包(15)に封入されて
いる錠剤(10)の個数がカウントされる。画像処理装置
(3)にはディスプレイ(8)が接続されており、カウント
された錠剤の個数や画像処理の過程が表示される。
【0007】画像処理装置(3)による画像処理において
は、先ずCCDカメラ(7)からの濃淡画像(図9参照)を
取り込んだ後、該濃淡画像を所定の閾値で2値化し、2
値化画像(図10参照)を得る。続いて、該2値化画像に
対して収縮及び膨張からなるノイズ除去処理を施して、
薬包表面の印字等を2値化画像から削除する。
【0008】次に、ノイズ除去処理を経た2値化画像に
対してラベリングを施した後、ラベルの割り当てられた
各連結成分について、錠剤どうしの重なりによって生じ
る画像の接点を検出し、ペアと判断される2つの接点を
互いに結んで境界線を作成する(図11参照)。そして、
1つのラベルが付されている図形要素を前記境界線にて
分離することにより、互いに接触している2つの錠剤の
画像を個々の錠剤の画像に分断する(図12参照)。その
後、個々の錠剤の画像に分断された2値化画像を対象と
して再ラベリングを施し、ラベル数をカウントすること
によって、錠剤の数量を検出するのである。
【0009】上述の錠剤検査システムによれば、薬包内
の錠剤どうしに多少の重なりがあっても、又、薬包表面
に印字が施されている場合にも、極めて高い精度で錠剤
の数量を検出することが出来る。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】ところで、図2に示す
錠剤検査システムにおいては、照明器(71)として蛍光灯
を採用した場合、薬包に対する照明には系統周波数のフ
リッカが生じることになる。又、薬包には、透明の分包
紙を用いたものの他、単色或いは複数色による各種の着
色が施されたもの等が存在して、薬包内の錠剤に対する
照明状態は一様でない。従って、画像2値化の際に一定
の閾値を採用した場合、薬包の種類や照明状態によって
は適切な2値化が困難となる問題がある。
【0011】図13及び図14は夫々、透明部分と着色
部分を有する薬包を実際に撮影して得られた2値化画像
の濃度と頻度の関係(ヒストグラム)を表わしており、何
れのヒストグラムにおいても、錠剤の画像による第1の
ピークP1と、薬包の着色部分による第2のピークP2
と、背景部分による第3のピークP3の3つのピークが
現われている。従って、第1のピークP1と第2のピー
クP2の間に閾値を設定すれば、錠剤の画像のみを抽出
することが出来るが、第2のピークP2と第3のピーク
P3の間に閾値を設定した場合、錠剤の画像と薬包の画
像が一緒に抽出されるので、後の画像処理によっても錠
剤の画像を識別することが困難となる。
【0012】そこで、画像2値化のための動的な閾値決
定方法として知られているp−タイル法、モード法(何
れも「日経メカニカル」1984.7.30号、205〜206頁参
照)、或いは大津の方法(電子通信学会論文誌1980年4月
vol.J63-DNo.4、349〜356頁参照)を採用することが考え
られる。p−タイル法は、対象物が画像中に占める面積
割合に基づいて閾値を決定する。モード法は、濃度値ヒ
ストグラムの谷部分に閾値を設定する。又、大津の方法
は、クラス内分散と全分散の比が最大となる様に閾値を
決定するものである。
【0013】しかし、これらの方法は何れも錠剤検査シ
ステムへの応用が困難である。即ち、薬包内の錠剤の個
数が未知であるため、p−タイル法は使用出来ない。
又、薬包の着色状態が様々であるため、モード法の適用
も困難である。更に、大津の方法は、分布の双方性をパ
ラメータとして閾値を決定するため、図13のヒストグ
ラムにおいては、第1ピークP1と第2ピークP2の間
に適切な閾値Tが設定されるが、図14のヒストグラム
では、第2ピークと第3ピークの間に閾値T′が設定さ
れることになり、適切な閾値が得られない。
【0014】本発明の目的は、常に適切な閾値が設定さ
れて、正確な検査結果を得ることが出来る錠剤検査装置
を提供することである。
【0015】
【課題を解決する為の手段】本発明は、薬包内には高々
数個〜20個の錠剤が封入されるに過ぎず、適切な閾値
が設定されたときには、ラベル数は20以下となり、仮
に閾値が適切な値よりも大きくなって、前記第2ピーク
よりも第3ピーク側に設定されると、2値化画像のラベ
ル数は20を大きく上回ることに着目して、最初は閾値
を高めに設定して、2値化処理を施し、これによってラ
ベル数が20を越えるときは、閾値をラベル数減少方向
に変化させるものである。
【0016】即ち、本発明に係る錠剤検査装置は、検査
位置の薬包を撮影する撮像手段と、撮像手段から得られ
る濃淡画像を2値化する2値化手段と、2値化画像を処
理して薬包内の錠剤の個数をカウントする画像処理手段
とを具えている。前記2値化手段は、2値化画像にラベ
リングを施すラベリング手段と、ラベリング手段から得
られる2値化画像のラベル数を所定の基準値(例えば2
0)と比較して、ラベル数が基準値を上回っているとき
は、2値化の際の閾値をラベル数減少方向に変化させる
動的閾値設定手段とを具えている。
【0017】上記装置を用いた錠剤検査においては、撮
像手段によって検査位置の薬包を撮影し、撮像手段から
得られる濃淡画像を2値化した後、2値化画像を処理し
て薬包内の錠剤の個数をカウントする。前記2値化工程
においては、2値化画像にラベリングを施した後、2値
化画像のラベル数を所定の基準値と比較する。ラベル数
が基準値以下であるときは、適切な閾値が設定されたも
のと判断して、該2値化画像を画像処理手段へ供給す
る。一方、ラベル数が基準値を上回っているときは、閾
値が不適切であると判断して、閾値をラベル数減少方向
に変化させて、閾値を修正する。そして、修正された閾
値によって濃淡画像の2値化を再実行する。これによっ
ても、ラベル数が基準値を上回るときは、ラベル数が基
準値以下となるまで、閾値の修正、2値化処理を繰り返
すのである。この結果、適切な閾値が設定されることに
なる。
【0018】尚、閾値の修正において、ラベル数が基準
値を大きく上回っている程、閾値を大きく変化させる方
式を採用すれば、演算処理の繰返し回数が減少して、2
値化は迅速に行なわれる。
【0019】画像処理手段は、具体的には、互いに接触
する2つの錠剤の画像の接触部を検知し、これら2つの
錠剤の画像を該接触部にて切り離すことにより、薬包内
の複数の錠剤の画像を個々に分断して、これによって得
られた画像に含まれる連結成分の個数をカウントして、
錠剤の個数を算出するものである。これによって、薬包
内の錠剤どうしが互いに接触し、或いは一部で重なりあ
っている場合にも、錠剤の個数が正確に検出される。
【0020】
【発明の効果】本発明に係る錠剤検査装置によれば、濃
淡画像の2値化に際して、常に適切な閾値が設定される
ので、錠剤の個数を正確に検出することが出来る。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につ
き、図面に沿って具体的に説明する。尚、本発明の錠剤
検査装置を接続すべき錠剤包装装置(1)の具体的構成
は、図1に示す従来装置と同様であって、錠剤供給ユニ
ット(11)は、処方箋情報に従って複数の錠剤(10)をベル
トコンベア(12)上に排出し、これらの錠剤(10)は、ベル
トコンベア(13)を経て分包紙(14)内へ自動的に投入され
る。その後、分包機構(17)によって分包紙(14)が一人分
毎に封止される。更に、該分包紙(14)は切断・整列装置
(16)を経て、一人分毎の薬包(15)に切り離され、これら
の薬包(15)は、後段工程へ伸びる半透明のコンベアベル
ト(44)上に整列状態で載置される。
【0022】前記切断・整列装置(16)の出口には、図2
の如くコンベアベルト(44)上の薬包(15)を撮影すべきC
CDカメラ(7)が設置されている。又、コンベアベルト
(44)を挟んでCCDカメラ(7)の下方位置には照明器(7
1)が上向きに設置されており、半透明のコンベアベルト
(44)を通して薬包(15)を裏面から照明する。
【0023】CCDカメラ(7)から得られる画像信号は
マイクロコンピュータ等から構成さる画像処理装置(3)
へ送られて、薬包(15)に封入されている錠剤(10)の個数
がカウントされる。画像処理装置(3)にはディスプレイ
(8)が接続されており、後述する画像処理の過程や、異
常の判定された薬包(15)については、その旨の警告メッ
セージと共に、該薬包(15)の画像が映し出される。
【0024】図3は、画像処理装置(3)が実行する一連
の画像処理手続きを示しており、先ずステップS11に
て、CCDカメラ(7)からの濃淡画像を取り込む。図9
は画像処理装置(3)に取り込まれた濃淡画像の一例であ
る。この例では、薬包内に9個の錠剤が封入されてお
り、この内の8個は互いに接触している。尚、図9の濃
淡画像には、錠剤の画像部分の周囲に若干のノイズが混
入している。
【0025】次に図3のステップS12にて、濃淡画像
を2値化する。該2値化の具体的な手続きについては後
述する。これによって、濃淡画像を構成する各画素は
“0”又は“1”で表わされることになる。図10は、
“0”を白、“1”を黒で表わした2値化画像を示して
いる。該2値化画像には、錠剤の画像部分の周囲に、図
9の濃淡画像に含まれていたノイズが残存したままであ
る。
【0026】次に図3のステップS13にて、前記2値
化画像に対して収縮及び膨張からなるノイズ除去処理
(例えば「画像処理の基本技法」技術評論社発行、53
〜56頁参照)を施す。収縮、膨張処理は、画像中の連
結成分の境界画素を全て削除或いは増殖させる処理であ
って、本実施例では、収縮処理を2回行なった後、膨張
処理を2回行なう。これによって、薬包(15)表面の印字
が画像から削除されると共に、画像中の孤立点が除去さ
れる。前記の例では、図10の2値化画像に含まれてい
るノイズが除去されることになる。
【0027】続いて、図3のステップS14にて、ノイ
ズ除去処理を経た2値化画像に対してラベリング処理
(例えば「画像処理の基本技法」技術評論社発行、45
〜49頁参照)を施す。ラベリング処理とは、画像デー
タ中に隣接する画素が存在する場合、それらの画像群を
1つのグループと見なして、ラベルを割り当てる処理で
あって、上下左右のいずれかに隣接画素が存在するとき
に1グループと見なす4連結ラベリングと、上下左右及
び斜め方向のいずれかに隣接画素が存在する場合に1グ
ループと見なす8連結ラベリングがある。錠剤検査にお
いては、図形分離の点で優れた4連結ラベリングが有効
である。
【0028】その後、ステップS15にて、ラベルの割
り当てられた画像中の連結成分に対してチェインコード
化処理(例えば「画像処理の基本技法」技術評論社発
行、76〜78頁参照)を施す。チェインコード化処理
とは、連結成分の輪郭または線分を追跡して、その方向
に“0”〜“7”の方向指数(チェインコード)を付与す
る処理であって、錠剤検査においては、ラベルの割り当
てられた各画像について、錠剤の外形によって形成され
る輪郭(外輪郭)と、互いに接触する複数の錠剤の間に生
じる隙間の輪郭(内輪郭)の追跡を行なう。そして、夫々
のラベルについてチェインコードを記録する。
【0029】次にステップS16にて、ラベルの割り当
てられた各連結成分について、記録されている輪郭線の
チェインコードに基づき、錠剤どうしの重なりによって
生じる画像の接点を検出する。錠剤の重なりによる真の
接点については、互いに一対となる接点のペアが存在す
る。そこで、ステップS17にて、ラベルの付された全
ての連結成分について、このような接点ペアを作成す
る。
【0030】全てのラベルについて接点ペアを作成した
後、ステップS18にて、ペアと判断された2つの接点
を互いに直線で結んで境界線を作成し、互いに連結して
1つのラベルが付されている図形要素を、該境界線にて
2つの錠剤の図形の連結成分に分離する。この処理は、
境界線上の画素“1”を“0”に置き換えることによっ
て行なわれる。
【0031】図11は、図10の2値化画像の例におい
て、互いに接触している2つの錠剤の接触部に夫々接点
ペアを作成し、これらの接点ペアを相互に連結して境界
線を作成した様子を表わし、図12は、2値化画像を前
記境界線にて個々の錠剤の画像に分断した様子を表わし
ている。
【0032】その後、図3のステップS19にて、個々
の錠剤の画像に分断された2値化画像を対象として再ラ
ベリングを施す。そして、ステップS20にてラベル数
をカウントすることによって、錠剤の数量を検出するの
である。図12の例では、錠剤の個数が9個とカウント
される。
【0033】図4は、本発明の特徴である2値化処理の
具体的手続きを表わしている。尚、各画素は255階調
で表わされるものとする。従って、画像2値化の際の閾
値は0乃至255の範囲で設定可能である。先ずステッ
プS21にて、画像2値化のための閾値Tを140とお
く。ここで、閾値140は、図13或いは図14に示す
錠剤画像についての第1ピークの濃度よりも充分に大き
な値に設定されている。
【0034】続いてステップS22にて、閾値Tによる
2値化処理を施した後、ステップS23にてラベリング
を施す。図13の例では、閾値140は第1ピークP1
と第2ピークP2の間に存在するので、2値化画像は錠
剤の画像を主体とするものとなり、ラベル数は比較的小
さな値となる。これに対し、図14の例では、閾値14
0は第3ピークP3の濃度よりも大きな値となっている
ので、2値化画像には、錠剤の画像の他、薬包表面の着
色部分や印字部の画像等が含まれることになり、ラベル
数は基準値20を大きく上回る。
【0035】その後、ステップS24にて、ラベル数L
が基準値20以下であるか否かを判断し、NOの場合は
ステップS27に移行して、更にラベル数Lが180を
上回っているか否かを判断する。ここでYESの場合は
ステップS28にて閾値Tを40だけ下げた後、ステッ
プS22へ戻って2値化処理を繰り返す。又、ステップ
S27にて、ラベル数Lが180以下でNOと判断され
たときは、ステップS29へ移行し、ラベル数Lが18
0以下であって且つ80を越えているか否かを判断す
る。ここで、YESと判断されたときは、ステップS3
0にて閾値Tを20だけ下げた後、ステップS22へ戻
って2値化処理を繰り返す。一方、ステップS29にて
NOと判断されたときは、ステップS31にて閾値Tを
10だけ下げた後、ステップS22へ戻って2値化処理
を繰り返す。上述の如く、ラベル数が基準値20を大き
く上回っている程、閾値Tを大きく変化させることによ
って、閾値を適切な値まで迅速に引き下げることが出来
る。
【0036】この様にして、ラベル数が20以下となる
まで閾値が下げられ、ステップS24にてYESと判断
されたときは、ステップS25に移行して、更に該ラベ
ル数が第1回目の2値化処理によって得られたものであ
るか否かが判断される。ステップS25でYESと判断
されたときは、ステップS26にて閾値Tを10だけ上
げた後、ステップS22へ戻って2値化処理を繰り返
す。ラベル数が20以下となったときは、適切な閾値が
設定されたものと判断出来るが、それが第1回目の2値
化処理によって得られた閾値であるときは、ステップS
26により閾値を僅かに上げて、ステップS22の2値
化処理、ステップS23のラベリング、及びステップS
24の判断を繰り返すことにより、適切な2値化画像が
得られているかを確認するのである。これに対し、既に
1回以上の2値化処理が行なわれて、ステップS25に
てNOと判断されたときは、2値化手続きを終了して、
図3のステップS13へ移行する。
【0037】図5乃至図8は、図4に示す2値化手続き
を実行する過程で得られる一連の2値化画像を表わして
いる。尚、これらの図において、錠剤画像の近傍に付記
されている上下2段の数字は、上段がラベル数Lを表わ
し、下段が閾値Tを表わしている。図5の2値化画像は
閾値140で2値化されたものであって、錠剤画像の他
に薬包表面の印字画像や照明の乱反射などによる陰影画
像を含んでいる。この結果、ラベル数は256を越える
大きな値となり、図5中にはラベル数Lとして、その値
のオーバーフローを表わす“−1”が付記されている。
この場合、図4のステップS27にてYESと判断され
ることになり、ステップS28にて閾値が100に修正
される。
【0038】図6の2値化画像は閾値100で2値化さ
れたものであって、薬包表面の印字画像や陰影画像は大
幅に削除されている。この結果、ラベル数は155まで
減少している。この場合、図4のステップS29にてY
ESと判断されることになり、ステップS30にて閾値
が80に修正される。
【0039】図7の2値化画像は閾値80で2値化され
たものであって、薬包表面の印字画像や陰影画像は殆ど
削除され、この結果、ラベル数は50まで減少してい
る。この場合、図4のステップS29にてNOと判断さ
れることになり、ステップS31にて閾値が70に修正
される。
【0040】図8の2値化画像は閾値70で2値化され
たものであって、薬包表面の印字画像や陰影画像は略完
全に削除され、この結果、ラベル数は5まで減少してい
る。この場合、図4のステップS24にてYES、ステ
ップS25にてNOと判断されることになり、2値化手
続きが終了する。
【0041】上述の如く、本発明の2値化手続きによれ
ば、適切な閾値の設定によって、錠剤画像を主体とする
2値化画像が得られるので、該2値化画像に印刷文字等
のノイズが僅かに残存していたとしても、その後の収縮
・膨張処理(図3のステップS13)によって、この様な
ノイズは2値化画像から完全に除去されることになる。
従って、薬包に対する照明状態や薬包表面の着色状態に
拘わらず、薬包内の錠剤の個数を高い精度で検出するこ
とが出来る。
【0042】上記実施の形態の説明は、本発明を説明す
るためのものであって、特許請求の範囲に記載の発明を
限定し、或は範囲を減縮する様に解すべきではない。
又、本発明の各部構成は上記実施の形態に限らず、特許
請求の範囲に記載の技術的範囲内で種々の変形が可能で
あることは勿論である。
【図面の簡単な説明】
【図1】錠剤包装装置の内部構造を示す一部破断斜視図
である。
【図2】錠剤検査装置の機器構成を示す斜視図である。
【図3】画像処理の手続きを示すフローチャートであ
る。
【図4】2値化手続きを示すフローチャートである。
【図5】閾値140による2値化画像を示す図である。
【図6】閾値100による2値化画像を示す図である。
【図7】閾値80による2値化画像を示す図である。
【図8】閾値70による2値化画像を示す図である。
【図9】複数の錠剤の濃淡画像を示す図である。
【図10】図9の例における2値化画像を示す図であ
る。
【図11】同上の例において接点ペアを互いに接続した
状態を示す図である。
【図12】同上の例において複数の錠剤の画像が分断さ
れた状態を示す図である。
【図13】2値化画像の濃度と頻度の関係を表わすヒス
トグラムである。
【図14】他の2値化画像についての同上のヒストグラ
ムである。
【符号の説明】
(1) 錠剤包装装置 (3) 画像処理装置 (7) CCDカメラ (8) ディスプレイ (10) 錠剤 (15) 薬包

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光透過性の薬包内に封入された複数の錠
    剤の個数を検出する錠剤検査装置であって、検査位置の
    薬包を撮影する撮像手段と、撮像手段から得られる濃淡
    画像を2値化する2値化手段と、2値化画像を処理して
    薬包内の錠剤の個数をカウントする画像処理手段とを具
    え、前記2値化手段は、2値化画像にラベリングを施す
    ラベリング手段と、ラベリング手段から得られる2値化
    画像のラベル数を所定の基準値と比較して、ラベル数が
    基準値を上回っているときは、2値化の際の閾値をラベ
    ル数減少方向に変化させる動的閾値設定手段とを具えて
    いることを特徴とする錠剤検査装置。
  2. 【請求項2】 動的閾値設定手段は、ラベル数が基準値
    を大きく上回っている程、閾値を大きく変化させる請求
    項1に記載の錠剤検査装置。
  3. 【請求項3】 画像処理手段は、互いに接触する2つの
    錠剤の画像の接触部を検知し、これら2つの錠剤の画像
    を該接触部にて切り離すことにより、薬包内の複数の錠
    剤の画像を個々に分断して、これによって得られた画像
    に含まれる連結成分の個数をカウントして、錠剤の個数
    を算出する請求項1又は請求項2に記載の錠剤検査装
    置。
  4. 【請求項4】 光透過性の薬包内に封入された複数の錠
    剤の個数を検出する錠剤検査方法であって、撮像手段に
    よって検査位置の薬包を撮影する撮像工程と、撮像手段
    から得られる濃淡画像を2値化する2値化工程と、2値
    化画像を処理して薬包内の錠剤の個数をカウントする画
    像処理工程とを具え、前記2値化工程では、2値化画像
    にラベリングを施した後、2値化画像のラベル数を所定
    の基準値と比較して、ラベル数が基準値を上回っている
    ときは、2値化の際の閾値をラベル数減少方向に変化さ
    せて、閾値を修正し、該修正閾値によって濃淡画像の2
    値化を再実行することを特徴とする錠剤検査方法。
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