JP5422062B2 - 薬包体監査システム - Google Patents
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Description
本発明は、錠剤が封入される薬包体を監査する薬包体監査システムに関する。
病院施設や薬局等では、処方箋に基づいて錠剤を薬包体に分包して、患者に錠剤を提供している。このとき、処方箋どおりの錠剤が分包された薬包体に封入されているかを、薬剤師が、目視チェックする。しかし、薬剤師にとって、数多くの薬包体を短時間で目視チェックすることは、作業負担が大きい。そのため、機械的に薬包体の錠剤の個数を計数することにより、薬包体監査の支援を行うことが、提案されている(例えば、特許文献1参照)。
図18は、特許文献1に記載の従来の薬包体監査システム1の斜視図である。薬包体監査システム1は、監査位置の薬包体2を撮影するカメラ3と、カメラ3の下方位置に配置された照明器6と、カメラ3で撮影された濃淡のある透過画像を画像処理する画像処理部4と、画像処理部4に接続されたモニター5とを有する。
画像処理部4は、カメラ3で撮影された透過画像を取り込んだ後、透過画像を所定の閾値で2値化し、2値化画像を得る。つまり、画像処理部4は、閾値よりも大きい輝度を有する画素を白色画素とし、閾値以下の輝度を有する画素を黒色画素とする2値化画像を作成する。画像処理部4は、その2値化画像に対して収縮処理および膨張処理を施すことにより、2値化画像のノイズを除去して、監査画像を生成する。画像処理部4は、監査画像に残った所定の大きさ以上の白色領域(白色画素の塊)を錠剤領域とみなし、錠剤領域の検出個数によって錠剤個数を検出する。そして、画像処理部4は、検出された錠剤個数が薬包体に封入されるべき錠剤の総個数と一致するか否かを判定する。このようにして、薬包体監査システム1は、薬包体に含まれる錠剤の個数を計数することにより、薬包体の監査を行っている。
また、特許文献2には、錠剤の種別ごとに錠剤の個数を検出する錠剤検査装置について開示されている。
特許文献1に記載の薬包体監査システム1は、薬包体の監査画像内の錠剤領域の個数のみをチェックしている。処方箋の内容によっては、患者の服用量を適量に調整するために、標準形状錠剤を1/2分割または1/4分割した異形状錠剤を、1/2個または1/4個の錠剤として処方することがある。
しかしながら、薬包体監査システム1では、個数のみ検出しているため、異形状錠剤が処方された場合に、1/2分割もしくは1/4分割した異形状錠剤を処方すべきところに誤って標準形状錠剤を薬包体に入れて処方してしまう可能性がある。異形状錠剤を処方すべきところに標準形状錠剤を処方すると、患者の服用量が2倍もしくは4倍になり、健康上の大きな問題を生じる可能性がある。
また、特許文献2は、特許文献1と同様に、異形状錠剤の個数の検出は行われないため、異形状錠剤が処方された場合、正確な錠剤の個数を検出することが困難である。
本発明は、上記従来の課題を解決するためになされたものであり、錠剤を封入した薬包体に対して、異形状錠剤の形状を含めた正確な錠剤監査を行なう薬包体監査システムを提供することを目的とする。
上記課題を解決するために本発明の薬包体監査システムは、薬包体に封入する錠剤の種類ごとの個数を分包指示情報として生成する分包指示部と、前記分包指示情報に基づいて前記錠剤を前記薬包体に封入する錠剤分包部と、前記錠剤が封入された前記薬包体を撮像することにより、薬包体画像を生成する撮像部と、前記薬包体画像を、前記分包指示情報に示される前記薬包体に封入されるべき錠剤の形状パターンである錠剤パターンとパターンマッチングさせることにより、前記薬包体に封入された錠剤の個数を監査する錠剤監査部と、を備え、前記錠剤監査部は、前記分包指示情報に基づいて分割された錠剤である異形状錠剤の情報が前記分包指示情報に含まれる場合に、前記異形状錠剤の形状パターンである異形状錠剤パターンと前記薬包体画像をパターンマッチングさせることにより前記異形状錠剤の個数を監査する。
なお、これらの全般的または具体的な態様は、システム、方法、集積回路、コンピュータプログラムまたは記録媒体で実現されてもよく、システム、方法、集積回路、コンピュータプログラムおよび記録媒体の任意な組み合わせで実現されてもよい。
本発明によると、錠剤を封入した薬包体に対して、異形状錠剤の形状を含めた正確な錠剤監査を行なう薬包体監査システムを提供することができる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、同じ構成要素には同じ符号を付しており、説明を省略する場合もある。また、図面は理解し易くするために、それぞれの構成要素を主体に模式的に示している。
なお、以下で説明する実施の形態は、いずれも本発明の一具体例を示すものである。以下の実施の形態で示される数値、形状、構成要素、構成要素の配置位置及び接続形態、ステップ、ステップの順序などは、一例であり、本発明を限定する主旨ではない。また、以下の実施の形態における構成要素のうち、最上位概念を示す独立請求項に記載されていない構成要素については、任意の構成要素として説明される。
(実施の形態1)
図1は、本発明の実施の形態1にかかる薬包体監査システム10の概略構成図である。図2A〜図2Cは、本実施の形態1にかかる各種の情報内容を説明するための図であり、図2Aは、処方箋情報を示し、図2Bは、分包指示情報を示し、図2Cは、分包パターン情報を示している。図3は、薬包体監査システム10の薬包体の監査方法を示すフローチャートである。図4は、図3の監査ステップS04の詳細ステップを示すフローチャートである。
図1は、本発明の実施の形態1にかかる薬包体監査システム10の概略構成図である。図2A〜図2Cは、本実施の形態1にかかる各種の情報内容を説明するための図であり、図2Aは、処方箋情報を示し、図2Bは、分包指示情報を示し、図2Cは、分包パターン情報を示している。図3は、薬包体監査システム10の薬包体の監査方法を示すフローチャートである。図4は、図3の監査ステップS04の詳細ステップを示すフローチャートである。
図1の薬包体監査システム10は、分包指示部11と、錠剤を薬包体13に封入する錠剤分包部12と、錠剤分割部14と、撮像部15と、錠剤監査部16と、錠剤情報を保持する錠剤情報保持部20と、を備える。さらに、この薬包体監査システム10は、薬包体13を照らす照明部17と、表示部18と、薬包体13を搬送する搬送部19と、薬包体13の2次元コードなどを読み取って入力するコード入力部21を備える。
薬包体監査システム10は、錠剤分割部14で標準形状錠剤を1/2分割もしくは1/4分割して異形状錠剤を形成し、この異形状錠剤を薬包体13に封入すると共に、錠剤封入後の薬包体13に異形状錠剤が適切に入っているか否かを監査するものである。ここで、標準形状錠剤とは、円盤状錠剤、楕円体状錠剤などである。また、異形状錠剤とは、標準形状錠剤を錠剤分割部14で分割したものである。ここで、錠剤分割部14は、標準形状錠剤に図示しない刃物で切り込みを入れるなどして、後述する分包指示情報26に基づいて標準形状錠剤を1/2分割または1/4分割して、異形状錠剤を形成する。なお、本実施の形態では、錠剤分割部14によって標準形状錠剤を分割する場合を説明するが、後述する分包指示情報26に基づいて、例えば薬剤師が標準形状錠剤を人手で分割して、異形状錠剤を形成する場合もある。
分包指示部11は、処方箋情報25に基づいて患者が1回で服用する錠剤の種類と個数を算出し、分包指示情報26を生成する。すなわち、分包指示情報26には、薬包体13に封入されるべき錠剤の形状パターンである錠剤パターンが示されている。ここで、処方箋情報25とは、医師または薬剤師等が作成する処方箋の内容を示す情報であり、処方箋情報25は、患者に対して投与が必要な薬剤とその服用量等を示す情報を含む。分包指示部11は、処方箋情報25から電子的に分包指示情報26を生成する。例えば、分包指示部11は、図2Aに示す処方箋情報25の中から錠剤の処方に関する情報のみを抽出し、図2Bに示す分包指示情報26を生成する。なお、分包指示情報は医師または薬剤師等により生成されても良い。
図2Bに示した分包指示情報26は、2個の標準形状錠剤A、1個の異形状錠剤B(1/2分割、a方向)、2個の標準形状錠剤C、1個の異形状錠剤D(1/2分割、b方向)を1包の薬包体内に封入することを意味している。さらに、分包指示情報26は、日数が10日、3回/1日(朝と昼と晩が同じ錠剤)に相当する個数の薬包体13を作成することを意味している。ここに、異形状錠剤B(1/2分割、a方向)は、標準形状錠剤Bを、後述するa方向に錠剤分割部14で1/2分割した異形状の錠剤を意味する。また、異形状錠剤D(1/2分割、b方向)は、標準形状錠剤Dを、後述するb方向に錠剤分割部14で1/2分割した異形状の錠剤を意味する。また、分包指示情報26によると、薬包体13の数は、10日×3回=30包になる。分包指示部11は、異形状錠剤に関して分割数や分割方向の情報を付与することにより、分包指示情報26を作成する。
図5A〜図5Fは、標準形状錠剤または異形状錠剤の形状例を示す。図5Aは円盤状の標準形状錠剤41の形状を示し、図5Bは標準形状錠剤41をa方向に1/2分割した異形状錠剤41haの形状を示し、図5Cは標準形状錠剤41をb方向に1/2分割した異形状錠剤41hbの形状を示す。ここで、標準形状錠剤41は、円盤状の形状に線状窪みを有するものである。a方向に1/2分割した異形状錠剤41haは、標準形状錠剤41を線状窪みに沿って分割したものであり、b方向に1/2分割した異形状錠剤41hbは、標準形状錠剤41を線状窪みに直角に分割したものである。図5Dは楕円体状の標準形状錠剤42の形状を示し、図5Eは標準形状錠剤42をa方向に1/2分割した異形状錠剤42haの形状を示し、図5Fは標準形状錠剤42をb方向に1/2分割した異形状錠剤42hbの形状を示す。a方向に1/2分割した異形状錠剤42haは、標準形状錠剤42をその短軸に沿って分割したものであり、b方向に1/2分割した異形状錠剤42hbは、標準形状錠剤42をその長軸に沿って分割したものである。
図1の錠剤分割部14は、分包指示部11の分包指示情報26に従って、指示された異形状錠剤を作成する。錠剤分包部12は、指示された異形状錠剤および標準形状錠剤を封入した薬包体13を作成する。薬包体13を作成するために、例えば、錠剤分割部14は、標準形状錠剤Bをa方向に1/2分割することで異形状錠剤Bを作成し、標準形状錠剤Dをb方向に1/2分割することで異形状錠剤Dを作成する。続いて、錠剤分包部12は、1個の異形状錠剤Bと1個の異形状錠剤Dと2個の標準形状錠剤Aと2個の標準形状錠剤Cを、一緒に重力落下させて同一の薬包体13内に落とし込み、その後に、薬包体13を加熱シールして封止する。この動作を繰り返すことにより、2枚のフィルム間に複数個の錠剤を封止した薬包体13が連続的に形成される。ここでは、30包の薬包体13が連続して、一連の薬包シートになっている。
図6は、薬包体13に封入された錠剤を示す図である。図中の符号51、52の標準形状錠剤Aは、図5Dに示す楕円体状の形状をしている。図中の符号53の異形状錠剤Bは、円盤状の標準形状錠剤Bをa方向に1/2分割した図5Bに示す形状をしている。図中の符号54、55の標準形状錠剤Cは、図5Aに示す円盤状の形状をしている。図中の符号56の異形状錠剤Dは、楕円体状の標準形状錠剤Dをb方向に1/2分割した図5Fに示す形状をしている。
図1の錠剤分包部12は、分包指示部11の分包指示情報26に応じた所要の錠剤を封入した薬包体13を作成する。また、分包指示部11は、分包指示情報26を2次元コード化したバーコードを印刷した分包指示情報26の用紙を、出力する。分包指示情報26の用紙には、分包指示情報26の明細も同時に印刷され、人手での薬包体13の確認時にマスター情報として使用される。分包指示情報26の用紙と薬包体13の薬包シートは、錠剤監査部16または搬送部19に、機械もしくは人手によって送られる。
図1の錠剤監査部16に付属するコード入力部21は、分包指示情報26の用紙に印刷された2次元コードを機械もしくは人手によって読み取ることにより得られる分包指示情報26を、錠剤監査部16に入力する。錠剤監査部16は、分包指示情報26の各錠剤について錠剤情報保持部20の標準錠剤情報を参照しながら、分包指示情報26に対応した分包パターン情報27を作成する。分包パターン情報27は、例えば、標準形状錠剤Aと異形状錠剤Bと標準形状錠剤Cと異形状錠剤Dのそれぞれの錠剤の形状パターンである錠剤パターン及び錠剤パターン面積を含めた情報である。なお、錠剤情報保持部20は、各種の錠剤に対して錠剤の標準の形状パターンである標準形状錠剤パターン及びそれに付随する情報(面積、色、など)を、保持している。
図2Cに分包パターン情報27の例を示す。錠剤監査部16は、まず、錠剤情報保持部20から、分包指示情報26に基づいて、標準形状錠剤Aの錠剤パターンである錠剤パターンAと、錠剤パターンAの面積である錠剤パターンA面積の値90mm2を取り込む。そして、錠剤監査部16は、錠剤パターンAと、その錠剤個数である2個と、その錠剤パターンA面積の値である90mm2とを、分包パターン情報27に設定する。ここで、錠剤パターンA面積の値は、標準形状錠剤Aを上面から見た投影面積(mm×mm)に相当し、後述する薬包体画像の領域面積に換算可能なものである。
また、錠剤監査部16は、分包指示情報26に基づいて、標準形状錠剤Bの錠剤パターンである錠剤パターンBと、錠剤パターンBの面積である錠剤パターンB面積の値60mm2を、錠剤情報保持部20より取り込んで、異形状錠剤B(1/2分割、a方向)に対応する錠剤パターンBhaを作成する。そして、錠剤監査部16は、錠剤パターンBhaの錠剤パターンBha面積の値30mm2を得て、錠剤パターンBhaと、その錠剤個数である1個と、その錠剤パターンBha面積の値である30mm2とを、分包パターン情報27に設定する。ここで、異形状錠剤Bの錠剤パターンBhaは、標準形状錠剤Bの錠剤パターンBをa方向に1/2分割して作成され、錠剤パターンBha面積の値は、錠剤パターンB面積の値である60mm2に1/2を乗ずることで作成される。
また、錠剤監査部16は、分包指示情報26に基づいて、標準形状錠剤Cの錠剤パターンである錠剤パターンCと、その錠剤個数である2個と、錠剤パターンCの面積である錠剤パターンC面積の値20mm2とを、錠剤情報保持部20より取り込んで、分包パターン情報27に設定する。
また、錠剤監査部16は、分包指示情報26に基づいて、標準形状錠剤Dの錠剤パターンである錠剤パターンDと、錠剤パターンDの面積である錠剤パターンD面積の値80mm2を、錠剤情報保持部20より取り込んで、異形状錠剤D(1/2分割、b方向)に対応する錠剤パターンDhbを作成する。そして、錠剤監査部16は、錠剤パターンDhbの錠剤パターンDhb面積の値である40mm2を得て、錠剤パターンDhbと、その錠剤個数である1個と、その錠剤パターンDhb面積の値である40mm2とを、分包パターン情報27に設定する。ここで、異形状錠剤Dの錠剤パターンDhbは、標準形状錠剤Dの錠剤パターンDをb方向に1/2分割して作成され、錠剤パターンDhb面積の値は、錠剤パターンD面積の値である80mm2に1/2を乗ずることで作成される。
また、錠剤監査部16は、分包指示情報26に基づいて、日数である10日という内容と、3回/1日(朝・昼・晩は同じ)という内容から、薬包体数は30包であり、分包内容は同一であることを、分包パターン情報27に設定する。
図1の薬包体13は、機械もしくは人手によって、搬送部19に設置される。撮像部15は、照明部17によって光を照射された薬包体13を撮像し、撮像して得られた撮像画像を錠剤監査部16に送付する。錠剤監査部16は、撮像部15の撮像画像から薬包体13に相当する薬包体画像33aを作成する。図7に薬包体画像33aの例を示す。また、錠剤監査部16は、必要に応じて、薬包体画像33aを表示部18に画像出力する。
ここで、照明部17は、薬包体13を挟んで撮像部15の反対側に位置するので、撮像部15の撮像画像は、薬包体13の透過光画像になる。そのため、撮像部15の撮像画像は、薬包体13に封入された錠剤部分が黒色領域(すなわち、輝度の低い画素領域)になる濃淡画像である。錠剤監査部16は、必要に応じて、撮像部15の撮像画像にノイズ除去処理や二値化処理を施して、薬包体画像33aを作成してもよい。なお、以下の説明では、錠剤領域を黒色領域で説明するが、薬包体画像33aを白黒反転させて錠剤領域を白色領域(すなわち、輝度の高い画素領域)にしてもよい。
錠剤監査部16は、薬包体画像33a内に含まれる異形状錠剤を検出し、その形状を含めて異形状錠剤の監査を行う。これについて、図面を参照して説明する。
図3に錠剤監査部16の監査方法を表すフローチャートを示す。
まず、図3の分包パターン情報生成ステップS01について説明する。
分包パターン情報生成ステップS01では、データ通信やキーボードなどからの手動入力などにより、コード入力部21を用いて、分包指示情報26が入力される。錠剤監査部16は、錠剤情報保持部20に保持されている標準錠剤情報を参照しながら、分包指示情報26に基づいて分包パターン情報27を作成する。例えば、図2Cに示すように、錠剤監査部16は、分包指示情報26の標準形状錠剤Aに対応して、錠剤パターンAと、その錠剤個数と、錠剤パターンA面積の値とから、分包パターン情報27を作成する。また、錠剤監査部16は、分包指示情報26の異形状錠剤Bに対応して、錠剤パターンBhaと、その錠剤個数と、錠剤パターンBha面積の値とを、分包パターン情報27に追記する。同様に、錠剤監査部16は、分包指示情報26の標準形状錠剤Cに対応して、錠剤パターンCと、その錠剤個数と、錠剤パターンC面積の値とを、分包パターン情報27に追記する。同様に、錠剤監査部16は、分包指示情報26の異形状錠剤Dに対応して、錠剤パターンDhbと、その錠剤個数と、錠剤パターンDhb面積の値とを、分包パターン情報27に追記する。また、錠剤監査部16は、分包指示情報26に対応して、薬包体数は30包で分包内容は同一という情報を、分包パターン情報27に追記する。
続いて、図3の薬包体画像取得ステップS02について説明する。
薬包体画像取得ステップS02では、撮像部15は、照明部17により照明される薬包体13を撮像し、撮像して得られた撮像画像を錠剤監査部16に送る。錠剤監査部16は、撮像部15の撮像画像を入手し、必要に応じて、撮像画像を表示部18に表示する。なお、撮像部15の撮像タイミングは、錠剤監査部16から制御される。
続いて、図3の薬包体検出ステップS03について説明する。
薬包体検出ステップS03では、錠剤監査部16は、撮像部15の撮像画像から薬包体13の領域を抽出し、薬包体画像33aを作成する。図7に薬包体画像33aの例を示す。錠剤監査部16は、薬包体13のミシン目などで薬包体13の境界を検知し、1つの薬包体13に対応する薬包体画像33aを作成する。錠剤監査部16は、撮像部15の撮像画像に薬包体13を検知できた場合(ステップS03のyes)に監査ステップS04に移行し、撮像部15の撮像画像に薬包体13が検知できない場合(ステップS03のno)に監査処理を終了する。なお、薬包体13の領域の抽出は、個々の薬包体13にマークをつけて、そのマークを検知することにより行っても良い。
続いて、図3の監査ステップS04について説明する。
監査ステップS04では、錠剤監査部16は、薬包体画像33a内に含まれる異形状錠剤の形状を含めた監査を行う。図4は、監査ステップS04の詳細ステップを示すフローチャートである。図4のフローチャートの具体的な説明は、後述する。錠剤監査部16は、監査ステップS04を終了すると、薬包体搬送ステップS05に移行する。
続いて、図3の薬包体搬送ステップS05について説明する。
薬包体搬送ステップS05では、錠剤監査部16は、搬送部19を制御して、薬包体13を1包分だけ図1の紙面右方向に移送して停止させる。薬包体13の移送は、例えば、搬送部19を用いて薬包体13の一方の端面に形成されている穴部分にスプロケット歯車(図示略)を入れ、このスプロケット歯車を所定角度回転させることにより行う。搬送部19が薬包体13を1包分だけ移送し終わると、錠剤監査部16は薬包体画像取得ステップS02に戻り、薬包体画像取得ステップS02を実行する。なお、薬包体13にマークをつけて、搬送部19のセンサによってそのマークを検出する位置まで薬包体13を送るようにしても良い。このように搬送部19を構成することにより、錠剤監査部16は、異形状の錠剤が封入された薬包体13を、1包ずつ監査することができる。
次に、監査ステップS04の具体的な動作を、図4のフローチャートを参照して説明する。
図4の順番作成ステップS21について説明する。
順番作成ステップS21では、錠剤監査部16は、分包パターン情報27に含まれる錠剤パターン面積を比較し、錠剤パターン面積の小さい順となるように錠剤パターンの順番を作成する。また、錠剤監査部16は、各錠剤パターンに対して監査コードを付与し、全ての監査コードを「未処理」に設定する。例えば、図2Cの分包パターン情報27の例では、錠剤監査部16は、第1番として標準形状錠剤の錠剤パターンCを作成し、第2番として異形状錠剤の錠剤パターンBhaを作成し、第3番として異形状錠剤の錠剤パターンDhbを作成し、第4番として標準形状錠剤の錠剤パターンAを作成することで、錠剤パターンの順番を作成する。そして、錠剤監査部16は、錠剤パターンC、錠剤パターンBha、錠剤パターンDhb、錠剤パターンAの監査コードを、「未処理」に設定する。なお、本実施の形態では、ここで作成した錠剤パターンの順番に従ってループ動作を行うステップS22〜S28により、パターンマッチングが順次行われる。
続いて、図4のマッチングステップS22について説明する。
マッチングステップS22では、錠剤監査部16は、まず、順番作成ステップS21で作成した錠剤パターンの順番を参照して、監査未処理の錠剤パターン(すなわち、監査コードが「未処理」となっている錠剤パターン)の中から順番の一番小さい錠剤パターンを選定することにより、最初にパターンマッチングすべき錠剤パターンを選定する。錠剤監査部16は、選定された錠剤パターンを用いて、探索用の薬包体画像の内部でパターンマッチングを行うことにより、パターンマッチングする画像領域(ここでは、黒色領域)を探索する。錠剤監査部16は、パターンマッチングした画像領域を、選定された錠剤パターンの錠剤領域として確定する。ここで、複数個の画像領域がパターンマッチングした場合は、錠剤監査部16は、それぞれの画像領域を、選定された錠剤パターンの錠剤領域として確定する。そして、錠剤監査部16は、選定された錠剤パターンの錠剤領域の個数を計数する。
続いて、図4の錠剤領域削除ステップS23について説明する。
錠剤領域削除ステップS23では、錠剤監査部16は、マッチングステップS22において確定した錠剤パターンの錠剤領域を、探索用の薬包体画像から削除することにより、新たな探索用の薬包体画像を作成する。この新たな探索用の薬包体画像は、その後の錠剤パターンのパターンマッチングに使用される。
続いて、図4の錠剤個数検査ステップS24について説明する。
錠剤個数検査ステップS24では、錠剤監査部16は、マッチングステップS22において計数した錠剤領域の個数と、分包パターン情報27で示されたパターンマッチング対象の錠剤パターンの錠剤個数とを比較する。両者が一致する場合(ステップS24のyes)には、錠剤監査部16は、マッチングステップS22において選定された錠剤パターンの監査コードを「処理済み」に変更し、進行チェックステップS25に移行する。両者が不一致の場合(ステップS24のno)、すなわち、錠剤領域の個数が錠剤パターンの錠剤個数よりも少ない場合は、錠剤監査部16は、不足個数を算出した後に、破損検出ステップS26に移行する。
続いて、図4の進行チェックステップS25について説明する。
進行チェックステップS25では、錠剤監査部16は、監査未処理の錠剤パターンが有るか否かをチェックする。監査コードが「未処理」の錠剤パターンが有ると判断される場合(ステップS25のyes)には、マッチングステップS22にループ復帰する。監査コードが「未処理」の錠剤パターンが無いと判断される場合(ステップS25のno)には、分包パターン情報27のすべての錠剤パターンの監査が処理済みであるので、ステップS05に移行する。
続いて、図4の破損検出ステップS26について説明する。
破損検出ステップS26では、錠剤監査部16は、選定されている錠剤パターン面積を基準面積にして、探索用の薬包体画像の内部で基準面積よりも小さい面積の画素領域(ここでは、黒色領域)を破損錠剤領域候補として検出し、複数個の破損錠剤領域候補を探す。錠剤パターン面積単位と、薬包体画像内の画素領域の面積単位との間には、所定の換算比率が設定されているが、ここでは、説明を簡単にするために、換算比率を1とする。錠剤監査部16は、検出された各破損錠剤領域候補の面積を求める。錠剤監査部16は、複数個の破損錠剤領域候補の中から任意に2個以上を選び出し、選び出した2個以上の破損錠剤領域候補の面積を合計する。錠剤監査部16は、その合計面積が選定されている錠剤パターンの基準面積と一致もしくはほぼ一致する場合に、合計に用いた2個以上の破損錠剤領域候補をその錠剤パターンに対する破損錠剤領域として確定し、その錠剤パターンの錠剤領域を1個の錠剤領域として計数する。破損錠剤領域候補が無い場合は、錠剤監査部16は、錠剤パターンの錠剤領域は0個とする。なお、面積の合計に用いた2個以上の破損錠剤領域候補の形状を合成し、その合成形状を選定されている錠剤パターンとパターンマッチングさせることにより、錠剤が破損しているか否かを確認することも可能である。また、錠剤個数検査ステップS24で算出された不足個数が2個の場合には、錠剤監査部16は、複数個の破損錠剤領域候補の中から別の2個以上の破損錠剤領域候補を選び出し、その合計面積もしくは合成形状から錠剤パターンの2個目の錠剤領域を確定することも可能である。
続いて、図4の破損錠剤領域削除ステップS27について説明する。
破損錠剤領域削除ステップS27では、錠剤監査部16は、破損検出ステップS26において確定した錠剤パターンの破損錠剤領域を、探索用の薬包体画像から削除することにより、新たな探索用の薬包体画像を作成する。この新たな探索用の薬包体画像は、その後の錠剤パターンのパターンマッチングに使用される。
続いて、図4の破損個数検査ステップS28について説明する。
破損個数検査ステップS28では、錠剤監査部16は、破損検出ステップS26において計数した錠剤パターンの錠剤領域の個数と、錠剤個数検査ステップS24で算出された不足個数とを比較する。両者が一致する場合(ステップS28のyes)は、錠剤監査部16は、その錠剤パターンの監査コードを「処理済み」に変更し、進行チェックステップS25に移行する。両者が不一致の場合(ステップS28のno)は、監査停止ステップS29に移行する。
続いて、図4の監査停止ステップS29について説明する。
監査停止ステップS29では、錠剤監査部16は、薬包体13の監査動作を停止し、例えば、表示部18にアラーム表示を行う。
次に、ステップS22〜S25の一連の動作について、図7〜図10を参照して説明する。図7の薬包体画像33aの内部には、標準形状錠剤Aに相当する2個の錠剤領域51a、52aと、異形状錠剤Bに相当する1個の異形状錠剤領域53aと、標準形状錠剤Cに相当する2個の錠剤領域54a、55aと、異形状錠剤Dに相当する異形状錠剤領域56aが存在している。
まず、マッチングステップS22では、錠剤監査部16は、順番作成ステップS21で作成した順番を参照して、監査コードが「未処理」の錠剤パターンの中から順番の一番小さい錠剤パターンを選定し、パターンマッチングすべき錠剤パターンを選定する。本実施の形態では、錠剤監査部16は、最初に、錠剤パターン面積が最小である第1番の錠剤パターンCを、パターンマッチングすべき錠剤パターンに選定する。錠剤監査部16は、この錠剤パターンCを用いて、図7の探索用の薬包体画像33aの内部でパターンマッチングを行う。マッチングステップS22では、錠剤監査部16は、錠剤パターンCにパターンマッチングした2個の黒色領域を錠剤領域54a、55aとして確定し、錠剤パターンCの錠剤領域54a、55aを計数し、計数個数として2個という情報を得る。
錠剤領域削除ステップS23では、錠剤監査部16は、マッチングステップS22において確定した錠剤パターンCの錠剤領域54a、55aを、探索用の薬包体画像33aから削除することにより、新たな探索用の薬包体画像33bを作成する。図8に探索用の薬包体画像33bを示す。この探索用の薬包体画像33bは、その後の錠剤パターンのパターンマッチングに使用される。
錠剤個数検査ステップS24では、錠剤監査部16は、マッチングステップS22において計数した錠剤パターンCの錠剤領域の個数である2個と、分包パターン情報27で示されたパターンマッチング対象の錠剤パターンCの錠剤個数である2個とを比較する。両者が一致するので、錠剤監査部16は、標準形状錠剤パターンCの監査コードを「未処理」から「処理済み」に変更し、進行チェックステップS25に移行する。
進行チェックステップS25では、錠剤監査部16は、監査未処理の錠剤パターンの有無をチェックする。ここでは、監査コードが「未処理」の錠剤パターンが有るので、マッチングステップS22に移行する。
2回目のマッチングステップS22では、錠剤監査部16は、順番作成ステップS21で作成した順番を参照して、監査コードが「未処理」の錠剤パターンの中から順番の一番小さい錠剤パターンBhaを、パターンマッチングすべき錠剤パターンに選定する。錠剤監査部16は、錠剤パターンBhaを用いて、図8の探索用の薬包体画像33bの内部でパターンマッチングを行う。マッチングステップS22では、錠剤監査部16は、錠剤パターンBhaにパターンマッチングした1個の黒色領域を、異形状錠剤領域53aとして確定し、錠剤パターンBhaの異形状錠剤領域53aを計数し、計数個数として1個という情報を得る。錠剤領域削除ステップS23では、錠剤監査部16は、マッチングステップS22において確定した錠剤パターンBhaの異形状錠剤領域53aを、探索用の薬包体画像33bから削除することにより、新たな探索用の薬包体画像33cを作成する。図9に探索用の薬包体画像33cを示す。錠剤個数検査ステップS24では、錠剤監査部16は、錠剤パターンBhaの錠剤領域の計数個数である1個と、分包パターン情報27の錠剤パターンBhaの個数である1個とを比較する。ここでは、両者が一致するので、錠剤監査部16は、錠剤パターンBhaの監査コードを「未処理」から「処理済み」に変更して、進行チェックステップS25に移行する。進行チェックステップS25では、監査コードが「未処理」の錠剤パターンが有ると判断されるので、マッチングステップS22に移行する。
3回目のマッチングステップS22では、錠剤監査部16は、順番作成ステップS21で作成した順番を参照して、監査コードが「未処理」の錠剤パターンの中から順番の一番小さい錠剤パターンDhbを、パターンマッチングすべき錠剤パターンに選定する。錠剤監査部16は、錠剤パターンDhbを用いて、図9の探索用の薬包体画像33cの内部でパターンマッチングを行う。マッチングステップS22では、錠剤監査部16は、錠剤パターンDhbにパターンマッチングした1個の黒色領域を、異形状錠剤領域56aとして確定し、錠剤パターンDhbの異形状錠剤領域56aを計数し、計数個数として1個という情報を得る。錠剤領域削除ステップS23では、錠剤監査部16は、マッチングステップS22において確定した錠剤パターンDhbの異形状錠剤領域56aを、探索用の薬包体画像33cから削除することにより、新たな探索用の薬包体画像33dを作成する。図10に探索用の薬包体画像33dを示す。錠剤個数検査ステップS24では、錠剤監査部16は、錠剤パターンDhbの錠剤領域の計数個数である1個と分包パターン情報27の錠剤パターンDhbの個数である1個とを比較する。ここでは、両者が一致するので、錠剤監査部16は、錠剤パターンDhbの監査コードを「未処理」から「処理済み」に変更して、進行チェックステップS25に移行する。進行チェックステップS25では、監査コードが「未処理」の錠剤パターンが有ると判断されるので、マッチングステップS22に移行する。
4回目のマッチングステップS22では、錠剤監査部16は、順番作成ステップS21で作成した順番を参照して、監査コードが「未処理」の錠剤パターンの中から順番の一番小さい錠剤パターンDを、パターンマッチングすべき錠剤パターンに選定する。錠剤監査部16は、錠剤パターンDを用いて、図10の探索用の薬包体画像33dの内部でパターンマッチングを行う。マッチングステップS22では、錠剤監査部16は、錠剤パターンDにパターンマッチングした2個の黒色領域を錠剤領域51a、52aとして確定し、錠剤パターンDの錠剤領域51a、52aを計数し、計数個数として2個という情報を得る。錠剤領域削除ステップS23では、錠剤監査部16は、マッチングステップS22において確定した錠剤パターンDの錠剤領域51a、52aを探索用の薬包体画像33dから削除することにより、新たな探索用の薬包体画像を作成する。錠剤個数検査ステップS24では、錠剤監査部16は、錠剤パターンDの錠剤領域の計数個数である2個と分包パターン情報27の錠剤パターンDの個数である2個とを比較する。ここでは、両者が一致するので、錠剤監査部16は、錠剤パターンDの監査コードを「未処理」から「処理済み」に変更して、進行チェックステップS25に移行する。進行チェックステップS25は、監査コードが「未処理」の錠剤パターンが無いと判断されるので、ステップS05に移行する。
次に、ステップS26〜S28を含めた破損した錠剤の検出動作について、図11、図12を参照して説明する。
図11は、異形状錠剤Bが破損した場合の薬包体画像33gの例を示す図である。薬包体画像33gの内部には、標準形状錠剤Aに相当する2個の錠剤領域51a、52aと、標準形状錠剤Cに相当する2個の錠剤領域54a、55aと、異形状錠剤Dに相当する異形状錠剤領域56aと、異形状錠剤Bに相当する破損錠剤領域候補61、62が存在している。
まず、ステップS21の動作によって、パターンマッチングする錠剤パターンの順番付けが行われる。ステップS22〜S25の動作によって、錠剤パターン面積が最小の錠剤パターンCを用いて、図11の薬包体画像33gの内部でパターンマッチングが行われ、パターンマッチングした錠剤領域54a、55aが確定する。そして、錠剤パターンCにパターンマッチングした錠剤領域54a、55aが削除され、新しい探索用の薬包体画像33hが作成される。図12に探索用の薬包体画像33hを示す。錠剤パターンCの錠剤領域の計数個数は、分包パターン情報27の錠剤パターンCの錠剤個数と一致するので、錠剤パターンCの監査コードは「処理済み」に変更される。進行チェックステップS25では、監査コードが「未処理」の錠剤パターンが有ると判断されるので、マッチングステップS22に移行する。
2回目のマッチングステップS22では、錠剤監査部16は、錠剤パターン面積が2番目に小さい錠剤パターンBhaを用いて、図12の探索用の薬包体画像33hの内部でパターンマッチングを行う。しかし、錠剤パターンBhaとパターンマッチングする錠剤領域が、探索用の薬包体画像33hに存在しないので、錠剤パターンBhaの錠剤領域の計数個数は0個になる。錠剤領域削除ステップS23では、錠剤監査部16は、探索用の薬包体画像33hから検出した錠剤領域を削除することにより、新たな探索用の薬包体画像を作成する。しかし、ここでは、検出された錠剤領域が無いので、探索用の薬包体画像は図12の薬包体画像33hと同一のものである。ここでは、錠剤パターンBhaの錠剤領域の計数個数である0個が分包パターン情報27の錠剤パターンBhaの錠剤個数である1個と不一致(不足)なので、錠剤個数検査ステップS24の次に、破損検出ステップS26に移行する。
破損検出ステップS26では、錠剤監査部16は、選定されている錠剤パターンBha面積を基準面積にして、探索用の薬包体画像33hの内部で基準面積よりも小さい面積の黒色領域を破損錠剤領域候補として検出することにより、複数個の破損錠剤領域候補を探す。図12に、破損錠剤領域候補61、62の例を示す。錠剤監査部16は、破損錠剤領域候補61、62のそれぞれの面積を求め、それらの面積を合計して合計面積を求める。錠剤監査部16は、この合計面積と錠剤パターンBhaの基準面積を比較し、両者が一致(もしくはほぼ一致)しているかを判定する。ここでは、合計面積が基準面積の90〜110%の範囲内にあるので、錠剤監査部16は、両者が一致していると判定する。これにより、破損錠剤領域候補61、62は、錠剤パターンBhaの破損錠剤領域であることが確定する。破損錠剤領域候補61、62の合計面積が基準面積のほぼ1個分であるので、錠剤パターンBhaの錠剤領域は1個と計数する。なお、錠剤監査部16は、合計に用いた破損錠剤領域候補61、62の形状を合成し、その合成形状を錠剤パターンBhaとパターンマッチングすることにより、合成形状が錠剤パターンBhaと一致するか否かを確認してもよい。通常、薬包体13に封入される同一種類の異形状錠剤は1個であり、その異形状錠剤が破損した場合に、上述の方法で異形状錠剤を計数できる。なお、同一の異形状錠剤の錠剤パターンに対応する異形状錠剤が2個破損した場合にも、同様な方法を繰り返すことにより計数可能である。
破損錠剤領域削除ステップS27では、錠剤監査部16は、破損検出ステップS26において錠剤パターンBhaであると確定した破損錠剤領域候補61、62を、探索用の薬包体画像33hから削除することにより、新たな探索用の薬包体画像を作成する。この新たな探索用の薬包体画像は、その後の錠剤パターンのパターンマッチングに使用される。
破損個数検査ステップS28では、錠剤監査部16は、破損検出ステップS26において計数した錠剤パターンBhaの錠剤領域の個数(ここでは、1個)と、錠剤個数検査ステップS24で算出された不足個数(ここでは、1個)とを比較する。ここでは、両者が一致するので、錠剤監査部16は、錠剤パターンBhaの監査コードを「未処理」から「処理済み」に変更し、進行チェックステップS25に移行する。
進行チェックステップS25では、監査コードが「未処理」の錠剤パターンが有ると判断されるので、マッチングステップS22に移行する。その後の動作は、既に説明した内容と同じである。
本実施の形態1の薬包体監査システム10は、錠剤分割部14が錠剤分割機能を有する場合に、監査の効果が特に大きい。錠剤分割部14が錠剤分割機能を有する場合、錠剤分割部14は、分包指示部11の分包指示情報26に基づいて、標準形状錠剤Bを機械的に1/2分割して異形状錠剤Bを作成する。錠剤分包部12は、作成した異形状錠剤Bを機械的に薬包体13に封入する。非常に稀なケースではあるが、錠剤分割部14が標準形状錠剤Bの分割に失敗して、薬包体13に異形状錠剤Bの代わりに標準形状錠剤Bが封入されることが生じる場合がある。このような場合に、薬包体画像内の錠剤領域の個数のみを計数しても、形状の相違に関する誤りを検知することができない。本実施の形態1の薬包体監査システム10では、異形状錠剤の形状を含めた監査を行っているので、異形状錠剤Bの代わりに標準形状錠剤Bが薬包体13に入っていると、その不一致を検知することができる。不一致を検知した場合、例えば、薬包体監査システム10は、監査を停止し、表示部18にアラーム表示する。
また、実施の形態1の薬包体監査システム10における錠剤監査部16は、分包指示情報26に含まれる錠剤の種類の標準形状錠剤パターンを錠剤情報保持部20から入手して、分包指示情報26に含まれる分割数で標準形状錠剤パターンを分割することにより異形状錠剤の異形状錠剤パターンを生成している。例えば、錠剤監査部16は、分包指示情報26に基づいて標準形状錠剤パターンBをa方向に1/2分割することにより、異形状錠剤パターンBhaを作成している。そのため、錠剤情報保持部20は、各種錠剤について標準形状錠剤パターンのみを保持していれば良く、データベースの作成が容易になる。また、錠剤監査部16は、分包指示情報26に含まれる分割数と分割方向に基づいて標準形状錠剤パターンを分割することにより、異形状錠剤パターンを生成している。そのため、形状が正確な異形状錠剤パターンを生成可能であり、異形状錠剤のパターンマッチングの精度が良くなる。なお、分包指示情報26に分割方向の指定が無い場合には、錠剤監査部16は、標準形状錠剤パターンBをa方向で1/2分割した異形状錠剤パターンBhaとb方向で1/2分割した異形状錠剤パターンBhbとを作成し、それぞれのパターンにパターンマッチングする錠剤領域を検出しても良い。
また、実施の形態1の薬包体監査システム10における錠剤監査部16は、まず、探索用の薬包体画像内において、異形状錠剤パターンにパターンマッチングする錠剤領域を確定する。そして、異形状錠剤パターンにパターンマッチングする錠剤領域を確定する毎に、探索用の薬包体画像から確定した錠剤領域を削除することにより、新たな探索用の薬包体画像を生成している。そして、錠剤監査部16は、新たな探索用の薬包体画像を用いて、次の異形状錠剤パターンにパターンマッチングする錠剤領域を検出する。これにより、異形状錠剤をパターンマッチングする毎に探索用の薬包体画像内の錠剤領域候補が少なくなるので、パターンマッチングの間違いが減ると共に、パターンマッチング時間が短縮される。このような効果は、標準形状錠剤のパターンマッチングの場合にも得られる。
また、錠剤分包部12は、錠剤を薬包体に分包するにあたって、錠剤分割部14に標準形状錠剤を分割させて異形状錠剤を作成し、分割後の異形状錠剤とその他の標準形状錠剤を一緒に重力落下させて薬包体に入れている。そして、錠剤分包部12は、1回に患者が服用するための複数種類で複数個の錠剤を、まとめて薬包体に入れた後に、その薬包体を機械的に封止する。異形状錠剤は、標準形状錠剤を機械的に1/2分割もしくは1/4分割して作成されているので、標準形状錠剤に比べて、非常に脆くなっている。そのため、薬包体に封入された異形状錠剤が破損していることが、しばしば発生する。破損した異形状錠剤が薬包体に封入されている場合は、薬包体画像内の黒色領域の個数が、破損した異形状錠剤が薬包体に封入されていない場合に比べて多くなる。その結果、薬包体画像内の黒色領域の個数を計数監査する方法では、薬包体内の錠剤個数を正確に把握することはできない。
そのため、実施の形態1の薬包体監査システムにおける錠剤監査部16は、探索用の薬包体画像内に検出される異形状錠剤パターンにパターンマッチングする錠剤領域の個数が、分包パターン情報に示される異形状錠剤パターンの錠剤個数より少ない場合、異形状錠剤パターンの錠剤パターン面積よりも小さい領域面積を有する破損錠剤領域候補を、探索用の薬包体画像内で検出する。また、錠剤監査部16は、破損錠剤領域候補の領域面積を合計(複数個和算)した合計面積と、異形状錠剤パターンの錠剤パターン面積とが、パターンマッチングするか否かを判定する。錠剤監査部16は、複数個の破損錠剤領域候補の合成面積が、異形状錠剤パターンの錠剤パターン面積とほぼ同一となる場合に、複数の破損錠剤領域候補を合成した領域を、異形状錠剤パターンとパターンマッチングする錠剤領域として検出している。これにより、錠剤監査部16は、異形状錠剤が破損している場合であっても、異形状錠剤の形状を含めた正確な監査ができる。なお、非常に希なケースであるが、標準形状錠剤が破損している場合にも、同様に正確な監査を行うことができる。
実施の形態1の薬包体監査システム10における錠剤監査部16は、錠剤パターン面積の小さい錠剤パターンから順番にパターンマッチングしているので、錠剤パターンのパターンマッチングの間違いが少なくなり、正確な監査が可能になる。これについて説明する。例えば、錠剤パターン面積の大きい標準形状錠剤Aからパターンマッチングする場合を想定する。標準形状錠剤Aの錠剤パターンAは、錠剤パターンA面積が他の錠剤の錠剤パターン面積よりも大きいので、薬包体13内に他の錠剤が密集した場合に、密集したブロックをまとめて一つの錠剤領域としてパターンマッチングする場合が生じやすい。そのため、薬包体13内に他の錠剤が密集した場合に、監査結果の誤りが生じやすい。このように、本実施の形態とは逆に、錠剤パターン面積の大きい錠剤パターンからパターンマッチングすると、検査結果の誤りが生じる可能性がある。
また、実施の形態1の薬包体監査システム10における錠剤監査部16では、錠剤パターン面積の小さい錠剤パターンからパターンマッチングしているので、対象錠剤の破損が生じている場合に、破損錠剤領域候補の数を少なくでき、破損錠剤領域を短時間に正確に選定できる。これについて説明する。例えば、錠剤パターン面積の大きい標準形状錠剤Aからパターンマッチングする場合を仮定して、2個の標準形状錠剤Aのうち1個が破損しているとすると、錠剤パターンAを用いて正常な標準形状錠剤Aの錠剤領域を1個検出できる。しかし、破損した標準形状錠剤Aはそのままでは検出できないので、破損錠剤領域候補を探す必要がある。このとき、錠剤パターンA面積は最大であるので、他の異形状錠剤Bや標準形状錠剤Cや異形状錠剤Dに相当する全ての錠剤領域が、標準形状錠剤Aの破損錠剤領域候補になる。その結果、破損錠剤領域候補の数が多くなり、絞り込み処理の時間が長くなると共に、その選定誤りも発生しやすくなる。このように、本実施の形態とは逆に、錠剤パターン面積の大きい錠剤パターンからパターンマッチングすると、選定誤りが発生する可能性がある。
さらに、実施の形態1の薬包体監査システム10における錠剤監査部16は、錠剤パターン面積の小さい錠剤パターンから順番に、次の(a)、(b)を繰り返して行うようにしている。
(a) 錠剤パターンにパターンマッチングする錠剤領域を探索用の薬包体画像内より検出することにより、錠剤パターンに相当する錠剤個数を計数する。
(b) 探索用の薬包体画像より検出した錠剤領域を削除することにより、新たな探索用の薬包体画像を生成する。
(a) 錠剤パターンにパターンマッチングする錠剤領域を探索用の薬包体画像内より検出することにより、錠剤パターンに相当する錠剤個数を計数する。
(b) 探索用の薬包体画像より検出した錠剤領域を削除することにより、新たな探索用の薬包体画像を生成する。
これらを行うことにより、錠剤パターンをパターンマッチングする毎に、探索用の薬包体画像内の錠剤領域候補が少なくなるので、パターンマッチング時に間違いが減ると共に、パターンマッチング時間が短縮される。
実施の形態1の薬包体監査システム10の分包指示部11は、分包指示情報26を2次元バーコードに書き込んだ分包指示情報用紙を出力する。錠剤監査部16は、付属するコード入力部21によって分包指示情報用紙の2次元コードを読み取り、分包指示情報26を取得している。また、そのような場合に限らず、分包指示部11がRFID(Radio Frequency IDentification)などの電子的な記録媒体に分包指示情報26を記録し、RFID読み取り機能を有するコード入力部によりRFIDに記録された情報を読み取って、錠剤監査部16に分包指示情報を入力しても良い。また、セキュリティが確保されたイントラネット回線により分包指示部11から分包指示情報の電子データを直接的に錠剤監査部16に送っても良い。
また、錠剤監査部16は、探索用の薬包体画像、または薬包体の鑑査結果を表示部18に逐次表示するようにしても良い。
また、例えば、処方箋情報25の錠剤Bが1.5個になっている場合に、錠剤監査部16は、分包パターン情報27として錠剤パターンBと錠剤パターンBhaの2種類の錠剤パターンを作成し、錠剤パターンB面積と錠剤パターンBha面積を作成する。錠剤パターンBと錠剤パターンBhaは別の錠剤パターンであり、錠剤監査部16はそれぞれの錠剤パターン毎にパターンマッチングする。このように、本実施の形態1の薬包体監査システムは、同じ錠剤の種類の錠剤Bであっても、異形状錠剤Bと標準形状錠剤Bに対して異なる錠剤パターンを用いてパターンマッチングを行う。その結果、本実施の形態1の薬包体監査システムでは、異形状錠剤Bの形状を含めた正確な監査が可能になる。
(実施の形態2)
本発明の実施の形態2は、図3に示す監査ステップS04を、図4に示すフローチャートから、図13に示すフローチャートに変更したものである。その他の構成は、実施の形態1と同じであるため、説明を省略する。以下、本実施の形態2が実施の形態1と異なる点について、図面を参照しながら説明する。
本発明の実施の形態2は、図3に示す監査ステップS04を、図4に示すフローチャートから、図13に示すフローチャートに変更したものである。その他の構成は、実施の形態1と同じであるため、説明を省略する。以下、本実施の形態2が実施の形態1と異なる点について、図面を参照しながら説明する。
図13は、本発明の実施の形態2にかかる監査ステップS04の詳細ステップを示すフローチャートである。図14は、実施の形態2の分包パターン情報127を示す図である。
錠剤監査部16は、図2Bに示される分包指示部11の分包指示情報26に基づいて、図14に示される分包パターン情報127を作成する。すなわち、錠剤監査部16は、分包指示情報26の異形状錠剤Bに基づいて、錠剤パターンBとその錠剤パターンB面積の値である60mm2を錠剤情報保持部20より取り込んで、異形状錠剤B(1/2分割、a方向)に対応する錠剤パターンBhaを作成し、錠剤パターンBhaの錠剤パターンBha面積の値である30mm2を得る。そして、錠剤監査部16は、錠剤パターンBhaと、その錠剤個数である1個と、その錠剤パターンBha面積の値である30mm2を、分包パターン情報127に設定する。ここで、異形状錠剤Bの錠剤パターンBhaは、標準形状錠剤Bの錠剤パターンBをa方向に1/2分割して作成され、錠剤パターンBha面積は、錠剤パターンB面積に1/2を乗ずることで作成される。同様に、錠剤監査部16は、分包指示情報26の異形状錠剤Dに基づいて、錠剤パターンDとその錠剤パターンD面積の値である80mm2を錠剤情報保持部20より取り込んで、異形状錠剤D(1/2分割、b方向)に対応する錠剤パターンDhbを作成し、錠剤パターンDhbの錠剤パターンDhb面積の値である40mm2を得る。そして、錠剤監査部16は、錠剤パターンDhbと、その錠剤個数である1個と、その錠剤パターンDhb面積の値である40mm2を、分包パターン情報127に設定する。ここで、異形状錠剤Dの錠剤パターンDhbは、標準形状錠剤Dの錠剤パターンDをb方向に1/2分割して作成され、錠剤パターンDhb面積は錠剤パターンD面積に1/2を乗ずることで作成される。また、錠剤監査部16は、分包指示情報26の標準形状錠剤Aと標準形状錠剤Cに基づいて、分包パターン情報127の標準形状の錠剤個数である4個(標準形状錠剤Aは2個、標準形状錠剤Cは2個)を作成する。さらに、錠剤監査部16は、分包指示情報26に基づいて、日数である10日という内容と、3回/1日(朝・昼・晩は同じ)という内容から、薬包体数は30包で分包内容は同一であることを、分包パターン情報127に設定する。
次に、監査ステップの具体的な動作を、図13のフローチャートを参照して説明する。
まず、図13の異形状錠剤の順番作成ステップS121について説明する。
異形状錠剤の順番作成ステップS121では、錠剤監査部16は、分包パターン情報127に含まれる異形状錠剤の錠剤パターン面積(以下、「異形状錠剤パターン面積」と称す)を比較し、異形状錠剤の錠剤パターン面積の小さい順となるように錠剤パターンの順番を作成する。また、錠剤監査部16は、各錠剤パターンに対して監査コードを付与し、すべての監査コードを「未処理」に設定する。例えば、図14の分包パターン情報127では、錠剤監査部16は、その異形状錠剤パターン面積の小さい順に、第1番として錠剤パターンBha、第2番として錠剤パターンDhbとなる順番を作成し、錠剤パターンBha、錠剤パターンDhbの監査コードを「未処理」にする。なお、錠剤監査部16は、ここで作成した錠剤パターンの順番に従って、ループ動作であるステップS122〜S128でパターンマッチングを順次行っていく。
続いて、図13の異形状マッチングステップS122について説明する。
異形状マッチングステップS122では、錠剤監査部16は、異形状錠剤の順番作成ステップS121で作成した順番を参照して、監査コードが「未処理」の異形状錠剤の錠剤パターン(以下、「異形状錠剤パターン」と称す)の中から順番の一番小さい異形状錠剤パターンを選定することにより、パターンマッチングすべき異形状錠剤パターンを選定する。錠剤監査部16は、探索用の薬包体画像の内部でこの異形状錠剤パターンにパターンマッチングする画像領域を探索し、その画像領域を異形状錠剤パターンの異形状錠剤領域として確定する。ここで、錠剤監査部16は、複数個の画像領域がパターンマッチングした場合は、それぞれを異形状錠剤領域として確定する。本実施の形態2では、パターンマッチングすべき錠剤パターンとして選ばれるのは、異形状錠剤パターンのみである。このため、錠剤監査部16は、異形状錠剤パターンの異形状錠剤領域の個数を計数することができる。
続いて、図13の異形状錠剤領域削除ステップS123について説明する。
異形状錠剤領域削除ステップS123では、錠剤監査部16は、異形状マッチングステップS122において確定した異形状錠剤領域を探索用の薬包体画像から削除することにより、新たな探索用の薬包体画像を作成する。この新たな探索用の薬包体画像は、その後の異形状錠剤パターンのパターンマッチングに使用される。
続いて、図13の異形状錠剤個数検査ステップS124について説明する。
異形状錠剤個数検査ステップS124では、錠剤監査部16は、異形状マッチングステップS122において計数した異形状錠剤領域の個数と、分包パターン情報127で示されたパターンマッチング対象の異形状錠剤パターンの錠剤個数とを比較する。両者が一致する場合(ステップS124のyes)には、錠剤監査部16は、その異形状錠剤パターンの監査コードを「処理済み」に変更し、進行チェックステップS125に移行する。両者が不一致の場合(ステップS124のno)、すなわち、異形状錠剤領域の個数が異形状錠剤パターンの錠剤個数よりも少ない場合は、錠剤監査部16は、不足個数を算出した後に、破損検出ステップS126に移行する。
続いて、図13の進行チェックステップS125について説明する。
進行チェックステップS125では、錠剤監査部16は、監査未処理の異形状錠剤パターンが有るか否かをチェックする。監査コードが「未処理」の異形状錠剤パターンが有ると判断される場合(ステップS125のyes)には、異形状マッチングステップS122にループ復帰する。監査コードが「未処理」の異形状錠剤パターンが無いと判断される場合(ステップS25のno)には、薬包体13内の全ての異形状錠剤パターンの監査が終了しているので、標準形状錠剤検出ステップS134に移行する。
続いて、図13の破損検出ステップS126について説明する。
破損検出ステップS126では、錠剤監査部16は、選定されている異形状錠剤パターンの錠剤パターン面積を基準面積にして、探索用の薬包体画像の内部で基準面積よりも小さい面積の画素領域を破損錠剤領域候補として検出し、複数個の破損錠剤領域候補を探す。異形状錠剤パターンの錠剤パターン面積単位と薬包体画像内の画素領域の面積単位の間に所定の換算比率が設定されているが、ここでは換算比率を1として説明する。錠剤監査部16は、検出された各破損錠剤領域候補の面積を求める。錠剤監査部16は、複数個の破損錠剤領域候補の中から任意に2個以上を選び出し、選び出した2個以上の破損錠剤領域候補の面積を合計する。錠剤監査部16は、その合計面積が選定されている異形状錠剤パターンの基準面積と一致もしくはほぼ一致する場合に、合計に用いた2個以上の破損錠剤領域候補をその異形状錠剤パターンに対する2個以上の破損錠剤領域として確定し、確定した2個以上の破損錠剤領域を、その異形状錠剤パターンの異形状錠剤領域の1個として計数する。破損錠剤領域候補が無い場合は、異形状錠剤パターンの異形状錠剤領域は0個とする。なお、合計に用いた2個以上の破損錠剤領域候補の形状を合成し、その合成形状を選定されている異形状錠剤パターンとパターンマッチングすることにより、異形状錠剤領域を確認することも可能である。また、錠剤個数検査ステップS24で算出された不足個数が2個の場合には、錠剤監査部16は、複数個の破損錠剤領域候補の中から別の2個以上の破損錠剤領域候補を選び出し、その合計面積もしくは合成形状から異形状錠剤パターンの2個目の異形状錠剤領域を確定することも可能である。
続いて、図13の破損錠剤領域削除ステップS127について説明する。
破損錠剤領域削除ステップS127では、錠剤監査部16は、破損検出ステップS126において確定した破損錠剤領域を探索用の薬包体画像から削除することにより、新たな探索用の薬包体画像を作成する。この新たな探索用の薬包体画像は、その後の異形状錠剤パターンのパターンマッチングに使用される。
続いて、図13の破損個数検査ステップS128について説明する。
破損個数検査ステップS128では、錠剤監査部16は、破損検出ステップS126において計数した異形状錠剤領域の個数と、異形状錠剤個数検査ステップS124で算出された不足個数とを、比較する。両者が一致する場合(ステップS128のyes)は、錠剤監査部16は、その異形状錠剤パターンの監査コードを「処理済み」に変更し、進行チェックステップS125に移行する。両者が不一致の場合(ステップS128のno)は、監査停止ステップS129に移行する。
続いて、図13の監査停止ステップS129について説明する。
監査停止ステップS129では、錠剤監査部16は、薬包体13の監査動作を停止し、例えば、表示部18にアラーム表示を行う。
続いて、図13の標準形状錠剤検出ステップS134について説明する。
標準形状錠剤検出ステップS134は、ステップS122〜S128により全ての異形状錠剤パターンを用いた形状と個数のパターンマッチングを終了した後に、行われる。標準形状錠剤検出ステップS134では、錠剤監査部16は、すべての異形状錠剤パターンに対応する異形状錠剤領域を削除した後の探索用の薬包体画像を用いて、その探索用の薬包体画像内にある錠剤領域を検出し、その錠剤領域の個数を計数する。
なお、標準形状錠剤検出ステップS134における錠剤領域の個数の検出方法には、周知の各種の方法が使用可能である。例えば、探索用の薬包体画像を用いて、薬包体画像内の黒色領域の数を計数することで錠剤個数を求める方法、または、薬包体画像内の黒色領域に対して収縮処理、膨張処理およびラベリング処理を行うことにより錠剤領域を分離抽出した後に、分離領域の数を計数することで錠剤個数を求める方法が、使用可能である。また、探索用の薬包体画像内の黒色領域についてコーナー抽出を行い、抽出コーナー数と領域数を求めて、それらから錠剤個数を算出することも可能である。なお、薬包体画像を白黒反転して、白色領域の数を計数することで、錠剤個数を求めても良い。
続いて、図13の標準形状錠剤個数検査ステップS135について説明する。
標準形状錠剤個数検査ステップS135では、錠剤監査部16は、標準形状錠剤検出ステップS134において計数した錠剤領域の個数が、分包パターン情報127に示される標準形状錠剤の錠剤個数と一致するか否かをチェックする。両者が一致する場合(ステップS135のyes)には、錠剤監査部16は、標準形状錠剤の監査が正常に行われたと判断する。薬包体13全体の錠剤監査が終了したので、ステップS05に移行する。両者が不一致の場合(ステップS135のno)は、監査停止ステップS129に移行する。
ステップS122〜S125の動作について、図15〜図17を参照して説明する。図15は撮像部15の撮像画像から得られる最初の探索用の薬包体画像133pの例を示す図である。薬包体画像133pの内部には、標準形状錠剤Aに相当する2個の錠剤領域151、152と、異形状錠剤Bに相当する1個の異形状錠剤領域153と、標準形状錠剤Cに相当する2個の錠剤領域154、155と、異形状錠剤Dに相当する異形状錠剤領域156が、存在している。
まず、異形状マッチングステップS122では、錠剤監査部16は、順番作成ステップS121で作成した順番を参照して、監査コードが「未処理」の異形状錠剤パターンの中から順番の一番小さい異形状錠剤パターンBhaをパターンマッチングすべき異形状錠剤パターンとして抽出する。錠剤監査部16は、異形状錠剤パターンBhaを用いて、図15の探索用の薬包体画像133pの内部でパターンマッチングを行う。異形状マッチングステップS122では、錠剤監査部16は、異形状錠剤パターンBhaとパターンマッチングした1個の黒色領域を異形状錠剤領域153として確定し、異形状錠剤パターンBhaの異形状錠剤領域153を計数し、計数個数として1個という情報を得る。異形状錠剤領域削除ステップS123では、錠剤監査部16は、異形状マッチングステップS122において確定した異形状錠剤パターンBhaの異形状錠剤領域153を探索用の薬包体画像133pから削除することにより、新たな探索用の薬包体画像133qを作成する。図16に探索用の薬包体画像133qを示す。異形状錠剤個数検査ステップS124では、錠剤監査部16は、異形状錠剤パターンBhaの異形状錠剤領域の計数個数である1個と、分包パターン情報127の異形状錠剤パターンBhaの錠剤個数である1個とを、比較する。ここでは、両者が一致しているので、錠剤監査部16は、異形状錠剤パターンBhaの監査コードを「未処理」から「処理済み」に変更して、進行チェックステップS125に移行する。進行チェックステップS125では、監査コードが「未処理」の異形状錠剤パターンが有るので、異形状マッチングステップS122に移行する。
2回目の異形状マッチングステップS122では、錠剤監査部16は、順番作成ステップS121で作成した順番を参照して、監査コードが「未処理」の異形状錠剤パターンの中から順番の一番小さい異形状錠剤パターンDhbを、パターンマッチングすべき異形状錠剤パターンとして抽出する。錠剤監査部16は、異形状錠剤パターンDhbを用いて、図16の探索用の薬包体画像133qの内部でパターンマッチング検査を行う。異形状マッチングステップS122では、錠剤監査部16は、異形状錠剤パターンDhbとパターンマッチングした1個の黒色領域を異形状錠剤領域156として確定し、異形状錠剤パターンDhbの異形状錠剤領域156を計数し、計数個数として1個を得る。異形状錠剤領域削除ステップS123では、錠剤監査部16は、異形状マッチングステップS122において確定した異形状錠剤パターンDhbの異形状錠剤領域156を、探索用の薬包体画像133qから削除することにより、新たな探索用の薬包体画像133rを作成する。図17に、探索用の薬包体画像133rを示す。異形状錠剤個数検査ステップS124では、錠剤監査部16は、異形状錠剤パターンDhbの異形状錠剤領域の計数個数である1個と、分包パターン情報127の異形状錠剤パターンDhbの個数である1個とを、比較する。ここでは、両者が一致しているので、錠剤監査部16は、異形状錠剤パターンDhbの監査コードを「未処理」から「処理済み」に変更して、進行チェックステップS125に移行する。進行チェックステップS125では、監査コードが「未処理」の異形状錠剤パターンが無くなったので、錠剤監査部16は、薬包体13のすべての異形状錠剤の監査処理が正常に行われたと判断し、標準形状錠剤検出ステップS134に移行する。
異形状錠剤の破損が生じている場合には、破損検出ステップS126の動作は破損検出ステップS26の動作と同様であり、破損錠剤領域削除ステップS127の動作は破損錠剤領域削除ステップS27の動作と同様であり、破損個数検査ステップS128の動作は破損個数検査ステップS28の動作と同様である。したがって、ステップS126〜S128の全体的な動作は前述したステップS26〜S28の全体的な動作と同様であり、ステップS126〜S128の効果はステップS26〜S28による効果と同じになる。なお、詳細な説明は省略する。
次に、標準形状錠剤検出ステップS134と標準形状錠剤個数検査ステップS135の動作について説明する。標準形状錠剤検出ステップS134は、ステップS122〜S128を通過することにより、すべての異形状錠剤パターンの監査確認を行った後に実施される。そのため、標準形状錠剤検出ステップS134で用いる探索用の薬包体画像133rは、図17に示したように、異形状錠剤パターンBhaの異形状錠剤領域と異形状錠剤パターンDhbの異形状錠剤領域が取り除かれており、標準形状錠剤だけに相当する錠剤領域が残っている。標準形状錠剤検出ステップS134では、錠剤監査部16は、探索用の薬包体画像133r内の錠剤領域を検出し、錠剤領域の個数である4個を計数する。標準形状錠剤個数検査ステップS135では、錠剤監査部16は、標準形状錠剤検出ステップS134の計数結果である4個と、分包パターン情報127の標準形状の錠剤個数である4個とを比較する。ここでは、両者が一致しているので、錠剤監査部16は、薬包体13全体の錠剤監査が正常に行われたと判断し、ステップS05に移行する。
実施の形態2の薬包体監査システム10は、分包指示情報26に基づいて少なくとも異形状錠剤の異形状錠剤パターンBha、Dhb及び錠剤個数を、錠剤の種類別に示す分包パターン情報127に追加する。また、薬包体監査システム10は、探索用の薬包体画像内に異形状錠剤パターンにパターンマッチングする異形状錠剤領域を検出し、異形状錠剤領域の個数が分包パターン情報に示される異形状錠剤パターンの錠剤個数と一致するか否かを判定している。その結果、薬包体監査システム10は、異形状錠剤の形状を含めた正確な監査を行い、薬包体13内の異形状錠剤に大きな間違いが生じないようにしている。
実施の形態2の薬包体監査システム10における錠剤監査部16は、異形状錠剤パターンを用いて異形状錠剤の形状を含めた監査を行い、その後に、異形状錠剤に相当した異形状錠剤領域を削除した探索用の薬包体画像を得て、その探索用の薬包体画像内に含まれる錠剤領域の数を計数することにより、標準形状錠剤の個数を監査している。これにより、薬包体内の標準形状錠剤を短時間に正確に計数することができ、薬包体全体の監査時間を短縮することができる。
これについて説明する。通常、薬包体内には少数の異形状錠剤と多数の標準形状錠剤が封入されている。そのため、すべての錠剤種類の錠剤パターンについてパターンマッチングを行うと、検出時間が錠剤種類に比例して長くなる。また、錠剤領域の計数時間は、1種類の錠剤パターンのパターンマッチングにかかる時間よりもかなり短い。したがって、実施の形態2の薬包体監査システムは、監査時間を大幅に短縮できる。なお、標準形状錠剤は円盤状または楕円体状の滑らかで固い形状をしているので、錠剤分包部12は、標準形状錠剤の薬包体への分包において、個数間違いや錠剤破損を生じにくい。そのため、錠剤監査部16は、薬包体内の標準形状錠剤を、短時間で計数監査を行うことが可能である。また、薬包体内の標準形状錠剤の監査は、必要に応じて行うようにしても良い。
実施の形態2の薬包体監査システム10における錠剤監査部16は、分包指示情報に基づいて、薬包体内に分包された異形状錠剤の異形状錠剤パターンと異形状錠剤パターン面積とを、錠剤種類別に得た後、異形状錠剤パターン面積の小さい異形状錠剤から順番に、以下の(a)(b)を繰り返して行うようにしている。
(a) 異形状錠剤パターンにパターンマッチングする錠剤領域を、探索用の薬包体画像内より検出することにより、異形状錠剤パターンの錠剤個数を計数する。
(b) 探索用の薬包体画像より検出した錠剤領域を削除することにより、新たな探索用の薬包体画像を生成する。
(a) 異形状錠剤パターンにパターンマッチングする錠剤領域を、探索用の薬包体画像内より検出することにより、異形状錠剤パターンの錠剤個数を計数する。
(b) 探索用の薬包体画像より検出した錠剤領域を削除することにより、新たな探索用の薬包体画像を生成する。
これにより、異形状錠剤パターンを用いて、異形状錠剤の形状を含めた個数確認を行い、形状間違いが生じない正確な監査を可能にしている。
また、例えば、処方箋情報25の錠剤Bが1.5個になった場合に、錠剤監査部16は、分包パターン情報として錠剤パターンBhaと錠剤パターンBha面積を作成し、標準形状錠剤Bの個数分(1個)を加算した標準形状の錠剤個数を作成する。錠剤監査部16は、錠剤パターンBhaをパターンマッチングし、標準形状錠剤Bの個数を含めた標準形状の錠剤個数を計数監査する。このように、実施の形態2の薬包体監査システムでは、同じ錠剤種類の錠剤Bであっても、異形状錠剤Bと標準形状錠剤Bとで異なる監査を行っている。その結果、異形状錠剤Bの形状を含めた正確な監査が可能になる。
なお、前述の各実施の形態において、各薬包体には同じ種類の錠剤が同じ個数だけ封入される場合を説明したが、薬包体の封入錠剤が個別に異なっていても良い。例えば、朝用薬包体と昼用薬包体と晩用薬包体とで、異なる錠剤種類を異なる錠剤個数だけ封入することも可能である。また、1/2分割の異形状錠剤を作成するための標準形状錠剤は円盤状や楕円体状に限定されるものではなく、菱形状や長方形などの角形状の標準形状錠剤であってもよい。また、異形状錠剤は、1/2分割された異形状錠剤に限らず、1/3分割や1/4分割された異形状錠剤であっても良い。その他、本発明の主旨を変えずして各種の変形が可能であり、本発明に含まれることは言うまでもない。
なお、上記各実施の形態において、各構成要素は、専用のハードウェアで構成されるか、各構成要素に適したソフトウェアプログラムを実行することによって実現されてもよい。各構成要素は、CPUまたはプロセッサなどのプログラム実行部が、ハードディスクまたは半導体メモリなどの記録媒体に記録されたソフトウェアプログラムを読み出して実行することによって実現されてもよい。
本発明は、異形状錠剤を薬包体に封止して患者に提供する薬局、病院施設等で利用される薬包体監査システム等に適用できる。
10 薬包体監査システム
11 分包指示部
12 錠剤分包部
13 薬包体
14 錠剤分割部
15 撮像部
16 錠剤監査部
17 照明部
18 表示部
19 搬送部
20 錠剤情報保持部
21 コード入力部
25 処方箋情報
26 分包指示情報
27、127 分包パターン情報
33a、33b、33c、33h、133p、133q、133r 薬包体画像
51、52 標準形状錠剤A
51a、52a、54a、151、152、154 錠剤領域
53 異形状錠剤B
53a、56a、153、156 異形状錠剤領域
54、55 標準形状錠剤C
56 異形状錠剤D
61、62 破損錠剤領域候補
11 分包指示部
12 錠剤分包部
13 薬包体
14 錠剤分割部
15 撮像部
16 錠剤監査部
17 照明部
18 表示部
19 搬送部
20 錠剤情報保持部
21 コード入力部
25 処方箋情報
26 分包指示情報
27、127 分包パターン情報
33a、33b、33c、33h、133p、133q、133r 薬包体画像
51、52 標準形状錠剤A
51a、52a、54a、151、152、154 錠剤領域
53 異形状錠剤B
53a、56a、153、156 異形状錠剤領域
54、55 標準形状錠剤C
56 異形状錠剤D
61、62 破損錠剤領域候補
Claims (6)
- 薬包体に封入する錠剤の種類ごとの個数を分包指示情報として生成する分包指示部と、
前記分包指示情報に基づいて前記錠剤を前記薬包体に封入する錠剤分包部と、
前記錠剤が封入された前記薬包体を撮像することにより、薬包体画像を生成する撮像部と、
前記薬包体画像を、前記分包指示情報に示される前記薬包体に封入されるべき錠剤の形状パターンである錠剤パターンとパターンマッチングさせることにより、前記薬包体に封入された錠剤の個数を監査する錠剤監査部と、を備え、
前記分包指示情報は、前記分包指示情報に基づいて分割された錠剤である異形状錠剤の分割数を含み、
前記錠剤監査部は、
前記異形状錠剤と同じ錠剤種類の錠剤の標準の形状パターンである標準形状錠剤パターンを、前記分包指示情報に含まれる前記異形状錠剤の分割数で分割することにより、前記異形状錠剤の形状パターンである異形状錠剤パターンを生成し、
前記異形状錠剤の情報が前記分包指示情報に含まれる場合に、前記異形状錠剤パターンと前記薬包体画像をパターンマッチングさせることにより前記異形状錠剤の個数を監査する
薬包体監査システム。 - 前記錠剤監査部は、前記薬包体画像において前記異形状錠剤パターンの面積よりも小さい面積を有する破損錠剤領域候補を検出し、前記破損錠剤領域候補の合計面積と前記異形状錠剤パターンの面積とが一致するか否かを判定し、両者が一致する場合に、前記薬包体に前記異形状錠剤が含まれていると判断する
請求項1に記載の薬包体監査システム。 - 前記錠剤監査部は、面積の小さい順に選択される錠剤パターンと既にパターンマッチングした錠剤の領域を除いた薬包体画像とをパターンマッチングさせることにより、選択された錠剤パターンの個数を監査する
請求項1または2に記載の薬包体監査システム。 - 前記錠剤監査部は、前記異形状錠剤の情報が前記分包指示情報に含まれる場合に、前記異形状錠剤のみについて面積の小さい順番に前記薬包体画像とパターンマッチングさせる
請求項1〜3のいずれか1項に記載の薬包体監査システム。 - 前記分包指示情報は、さらに、前記異形状錠剤の分割方向を含み、
前記錠剤監査部は、前記分包指示情報に含まれる錠剤の分割数と分割方向とに基づいて前記標準形状錠剤パターンを分割することにより、前記異形状錠剤パターンを生成する
請求項1〜4のいずれか1項に記載の薬包体監査システム。 - 薬包体に封入する錠剤の種類ごとの個数と異形状錠剤の分割数とを分包指示情報として生成し、
前記分包指示情報に基づいて前記錠剤を前記薬包体に封入し、
前記錠剤が封入された前記薬包体を撮像することにより薬包体画像を生成し、
前記薬包体画像を、前記分包指示情報に示される前記薬包体に封入されるべき錠剤の形状パターンである錠剤パターンとパターンマッチングさせることにより、前記薬包体に封入された錠剤の個数を監査するに際し、
前記異形状錠剤と同じ錠剤種類の錠剤の標準の形状パターンである標準形状錠剤パターンを、前記分包指示情報に含まれる前記異形状錠剤の分割数で分割することにより、前記異形状錠剤の形状パターンである異形状錠剤パターンを生成し、
前記分包指示情報に基づいて分割された錠剤である異形状錠剤の情報が前記分包指示情報に含まれる場合に、前記異形状錠剤パターンと前記薬包体画像をパターンマッチングさせることにより前記異形状錠剤の個数を監査する
薬包体監査方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2012550658A JP5422062B2 (ja) | 2011-08-08 | 2012-07-04 | 薬包体監査システム |
Applications Claiming Priority (4)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
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