JPWO2012098758A1 - 検出装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】波長分解型測定法を用いた光導波モードセンサーに最適な光学系を実現し、小型で、安定的かつ高感度な検出装置を提供すること。【解決手段】シリカガラス基板上にシリコン層と酸化シリコン層とがこの順で配される検出板と、前記検出板の前記シリカガラス基板側に光学的に密着される光学プリズムと、前記光学プリズムを介して前記検出板に光を照射し、前記光学プリズムに対して光の入射角が固定されて配される光照射手段と、前記検出板から反射される反射光の強度を検出する光検出手段とを有し、前記反射光の特性変化を検出することにより、前記検出板の前記酸化シリコン層の表面近傍における誘電率の変化を検出する検出装置であって、前記光学プリズムは、前記光照射手段から照射される光が入射される入射面と、前記検出板に密着される密着面とのなす角の角度が43°以下であることを特徴とする。【選択図】図8

Description

本発明は、波長分解測定法と光導波モードを利用して、被検出試料の吸着、離脱、近接、変質を高感度に検出することができる小型の検出装置に関する。
液体中に含まれる微小物質、例えば、生体試料中のタンパク質や、病原菌、水中の金属イオン、有機分子など様々な物質を検出するセンサーとして、表面プラズモン共鳴(SPR)を用いるセンサーが知られている(例えば、非特許文献1〜7参照)。この表面プラズモン共鳴を用いたセンサーは、一般的にSPR(Surface Plasmon Resonance)センサーと呼ばれ、GEヘルスケア社、富士写真フィルム株式会社、NTTアドバンステクノロジ株式会社、株式会社オプトクエスト、など多くの企業から製品が販売されている。
図1に、クレッチマン配置と呼ばれる最もポピュラーなSPRセンサー200の構成例を示す。このSPRセンサー200は、ガラス基板201上に金や銀などの金属を蒸着して金属薄膜層202を形成し、ガラス基板201の金属薄膜層202を形成した面と反対側の面に光学プリズム203を密着させた構造からなり、光源204から照射されるレーザー光を偏光板205にて偏光し、光学プリズム203を通じてガラス基板201に照射する。入射光210Aは、全反射となる条件で入射する。入射光210Aの金属の表面側に染み出すエバネセント波によって、ある入射角で表面プラズモン共鳴が発現する。表面プラズモン共鳴が起こると、エバネセント波は表面プラズモンによって吸収されるので、この入射角付近では反射光の強度が著しく減少する。表面プラズモン共鳴が発現する条件は、金属薄膜層202表面近傍の誘電率によって変化することから、金属薄膜層202の表面上に被検出試料が結合したり吸着して誘電率に変化が生じると、入射光210Aの反射特性に変化が生じる。よって、金属薄膜層202から反射される反射光210Bの強度変化を検出器206によりモニターすることによって、被検出試料を検出することができる。
このSPRセンサー200では、金属薄膜層202表面近傍での誘電率の変化を検出しているため、被検出物質の吸着のみならず、ある特定物質が金属表面に近づいてきたり(接近)、もともと金属表面に付着していた物質が離脱したり、又は、もともと金属表面に存在していたものの特性が変質したりしても、これらを検知することができる。
しかしながら、金属薄膜層202表面における被検出物質の特性を検出するためには、光源204を含む光学系を駆動して、入射光210Aが金属薄膜層202に導入される角度θを変更し、その反射光210Bを検出器206にて適切にモニターする必要があるため、光学系の配置が複雑となり、検出装置が大型化するという問題がある。
SPRセンサーにおいて、光学系を簡素化し小型化を実現した系として、波長分解型測定法が報告されている(例えば、非特許文献6、7参照)。図2に、非特許文献6で採用されている光学系からなるSPRセンサー300の概要を示す。入射光310Aは、光源301から光ファイバ302Aを介して光学プリズム303の手前まで導かれ、コリメートレンズ304によって平行光にされ、偏光板305にてp偏光にされた後に、光学プリズム303に入射される。この入射光310Aは、光学プリズム303上に密着する形で配されたガラス基板306上の金属薄膜層307に照射され、金属薄膜層307から反射される反射光310Bとして、集光レンズ308を通じて光ファイバ302Bにより検出器309まで導かれる。ここで光検出器309は、分光器309Aを備えており、反射光310Bの反射スペクトルを観測する。このSPRセンサー300は、前述のSPRセンサー200と同様に、金属薄膜層307表面近傍で誘電率の変化が生じると、反射スペクトルに変化が生じ、誘電率変化を検知できる一方で、前述のSPRセンサー200と異なり、光学系を駆動させて入射角310Aの金属薄膜層に対する入射角を変更することなく、反射光310Bを波長分解して測定に供し、つまりスペクトルを測定するため、光学系を簡素にし、装置を小型化できる利点を有する。
しかしながら、表面プラズモン共鳴を利用するSPRセンサーでは、測定の安定性と感度に課題を有し、より安定性が高く、高感度の検出装置の提供が求められているのが現状である。
SPRセンサーとよく似た構造を持ち、やはりセンサーの検出面における、物質の吸着や誘電率の変化を検出するセンサーとして、光導波モードセンサーがある(非特許文献1、2、8〜19、及び特許文献1〜5参照)。
光導波モードセンサーは、SPRセンサーで用いることができる全ての光学系と同等の光学系を使用することが可能であることが知られている。図3に、クレッチマン配置と類似の配置を用いた光導波モードセンサー400を示す。光導波モードセンサー400は、透明基板401a(板ガラスなど)と、その上に被覆した金属層または半導体層で構成される反射膜層401bと、更にこの反射膜層401b上に形成される透明光導波路層401cとからなる検出板401を用いる。この検出板401の透明光導波路層401cが形成されている面とは反対側の面に屈折率調節オイルを介して光学プリズム402が密着される。光源403から照射され、偏光板404にて偏光された光は、光学プリズム402を通して検出板401に照射される。入射光410Aは、検出板401に対して全反射となる条件で入射する。ある特定の入射角において、入射光410Aが光導波路内を伝搬する光導波モード(漏洩モード、またはリーキーモードとも呼ばれる)と結合すると、光導波モードが励起され、この光入射角度近傍で光の反射光強度が大きく変化する。このような光導波モードの励起条件は、透明光導波路層401c表面近傍の誘電率によって変化することから、透明光導波路層401cの表面において物質の吸着や接近、離脱、変質が生じると、反射光410Bの強度に変化が現れる。この変化を検出器405により観測することにより、透明光導波路層401c表面における物質の吸着や接近、離脱、変質といった現象を検出することができる。
非特許文献13や特許文献5に開示されているように、光導波モードセンサーでは、基板にシリカガラス(SiOガラス、シリカ、石英ガラスなどとも呼ばれる)を用い、この上に、シリコン(Si)層を持ち、その上に、酸化シリコン(熱酸化SiOやシリカガラスも含む)の層を持つ検出板(SiO/Si/SiO検出板)が考案され、高感度かつ高安定なセンサーが開発されている。
特許第4581135号公報 特許第4595072号公報 特開2007−271596号公報 特開2008− 46093号公報 特開2009− 85714号公報
W.Knoll,MRS Bulletin 16,pp.29-39(1991年) W.Knoll,Annu.Rev.Phys.Chem.49,pp.569−638(1998年) H.Kano and S.Kawata,Appl.Opt.33,pp.5166−5170(1994年) C.Nylander,B.Liedberg,and T.Lind,Sensor.Actuat.3,pp.79−88(1982/83年) K.Kambhampati,T.A.M.Jakob,J.W.Robertson,M.Cai,J.E.Pemberton,and W.Knoll,Langmuir 17,pp.1169−1175(2001年) O.R.Bolduc,L.S.Live,and J.F.Masson,Talanta 77,pp.1680−1687(2009年) I.Stammler,A.Brecht,and G.Gauglitz,Sensor.Actuat.B54,pp98−105(1999年) M.Osterfeld,H.Franke,and C.Feger,Appl.Phys.Lett.62,pp.2310−2312(1993年) E.F.Aust and W.Knoll,J.Appl.Phys.73,p.2705(1993年) M.Fujimaki,C.Rockstuhl,X.Wang,K.Awazu,J.Tominaga,T.Ikeda,Y.Ohki,and T.Komatsubara,Microelectronic Engineering 84,pp.1685−1689(2007年) K.Awazu,C.Rockstuhl,M.Fujimaki,N.Fukuda,J.Tominaga,T.Komatsubara,T.Ikeda,and Y.Ohki,Optics Express 15,pp.2592−2597(2007年) K.H.A.Lau,L.S.Tan,K.Tamada,M.S.Sander,and W.Knoll,J.Phys.Chem.B108,pp.10812(2004年) M.Fujimaki,C.Rockstuhl,X.Wang,K.Awazu,J.Tominaga,Y.Koganezawa,Y.Ohki,and T.Komatsubara,Optics Express 16,pp.6408−6416(2008年) M.Fujimaki,C.Rockstuhl,X.Wang,K.Awazu,J.Tominaga,N.Fukuda,Y.Koganezawa,and Y.Ohki,Nanotechnology 19,pp.095503−1−095503−7(2008年) M.Fujimaki,C.Rockstuhl,X.Wang,K.Awazu,J.Tominaga,T.Ikeda,Y.Koganezawa,and Y.Ohki,J.Microscopy 229,pp.320−326(2008年) M.Fujimaki,K.Nomura,K.Sato,T.Kato,S.C.B.Gopinath,X.Wang,K.Awazu,andY.Ohki,Optics Express 18,pp.15732−15740(2010年) R.P.Podgorsek,H.Franke,J.Woods,and S.Morrill,Sensor.Actuat.B51 pp.146−151(1998年) J.J.Saarinen,S.M.Weiss,P.M.Fauchet,and J.E.Sipe,Opt.Express 13,pp.3754−3764(2005年) G.Rong,A.Najmaie,J.E.Sipe,and S.M.Weiss,Biosens.Bioelectron.23,pp.1572−1576(2008年)
前記光導波モードセンサーにおいて、上述のSPRセンサーにおいて報告されている波長分解型測定法を適応することができれば、高性能で小型なセンサーの実現が期待できる。
しかしながら、前記SPRセンサーと前記光導波モードセンサーとは、光学的なセットアップが似ているものの、SPR励起条件と光導波モード励起条件が全く異なるため、前記SPRセンサーにおけるSPR励起条件と、前記光導波モードセンサーにおける光導波モード励起条件との差異を補完する必要がある。
この点、前記SPRセンサーの場合、前記SPRを励起できる光の波長は、使用する金属材料により、ある特定の波長帯域に限定される。また、前記SPR励起条件は、使用する金属材料、基板材料、及び光学プリズムの材料における、それぞれの材料の複素屈折率によって決まり、例えば、入射された光が基板を通過し金属材料面に入射される際の入射角度の最適値は、これら使用する材料によって一意的に決定される。
一方、前記SiO/Si/SiO検出板を用いた光導波モードセンサーの光導波モードの励起波長は、シリコン層の厚さや酸化シリコン層の厚さに大きく依存する。この特性を利用すれば、これらの層の厚さを制御することによって、前記光導波モードの励起波長帯を、紫外から近赤外領域内であれば、自由に設定可能である。また、前記SPRセンサーと異なり、前記光導波モードセンサーの場合、基板から検出板表面の光導波路層に対する入射角の最適値は、シリコン層及び酸化シリコン層の厚さ、更には入射光の波長に依存する。したがって、検出装置としては、設計上大きな自由度を持つ前記光導波モードセンサーの方が有利である。
そして、前記SiO/Si/SiO検出板を用いた光導波モードセンサーを用いて、波長分解型測定法を適応させるためには、光源からの光が入射される光学プリズムの角を特定の角度に設定して、光導波モードの励起に最適な光が入射されるようにすれば、前記SPRセンサーにおけるSPR励起条件と、前記光導波モードセンサーにおける光導波モード励起条件との差異を補完することができる。
本発明は、従来技術における前記諸問題と、前記光導波モードセンサーを用いて前記波長分解型測定法を適応させた検出装置を提供するために生じた新たな技術的課題とを解決し、以下の目的を達成することを課題とする。即ち、光導波モードセンサーを用いて波長分解型測定法を適応させた検出装置を実現するに際して、SPRセンサーにおけるSPR励起条件と、光導波モードセンサーにおける光導波モード励起条件との差異を補完し、小型で、安定的かつ高感度な検出装置を提供することを目的とする。
前記課題を解決するための手段としては、以下の通りである。即ち、
<1> シリカガラス基板上にシリコン層と酸化シリコン層とがこの順で配される検出板と、前記検出板の前記シリカガラス基板側に光学的に密着される光学プリズムと、前記光学プリズムを介して前記検出板に光を照射し、前記光学プリズムに対して光の入射角が固定されて配される光照射手段と、前記検出板から反射される反射光の強度を検出する光検出手段とを有し、前記反射光の特性変化を検出することにより、前記検出板の前記酸化シリコン層の表面近傍における誘電率の変化を検出する検出装置であって、前記光学プリズムは、前記光照射手段から照射される光が入射される入射面と、前記検出板に密着される密着面とのなす角の角度が43°以下であることを特徴とする検出装置。
<2> 光照射手段が、密着面の面内方向に対して平行に光を照射する前記<1>に記載の検出装置。
<3> シリコン層が、単結晶シリコンにより形成される前記<1>及び<2>のいずれかに記載の検出装置。
<4> シリコン層と酸化シリコン層との界面における界面粗さが、RMS換算で0.5nm以下である前記<1>から<3>のいずれかに記載の検出装置。
<5> 光照射手段が、光源と、前記光源から照射される光をコリメート光とするコリメータと、前記コリメート光を偏光してs偏光とする偏光板とを有し、光学プリズムを介して前記s偏光を検出板に照射する前記<1>から<4>のいずれかに記載の検出装置。
<6> 光検出手段が、少なくとも反射光を分光して検出する分光器を有する前記<1>から<5>のいずれかに記載の検出装置。
<7> 光学プリズムが、密着面に対して入射面と同一角度をなす出射面を有する前記<1>から<6>のいずれかに記載の検出装置。
<8> 光学プリズムが、シリカガラス基板と同じ屈折率のシリカガラスで形成される前記<1>から<7>のいずれかに記載の検出装置。
<9> 光学プリズムと検出板とが一体的に形成される前記<1>から<8>のいずれかに記載の検出装置。
<10> 酸化シリコン層表面近傍における、物質の吸着、離脱、接近、及び変質のいずれかの状態を誘電率の変化として検出する前記<1>から<9>のいずれかに記載の検出装置。
本発明によれば、従来技術における前記諸問題と、前記光導波モードセンサーを用いて前記波長分解型測定法を適応させた検出装置を提供するために生じた新たな技術的課題とを解決することができ、光導波モードセンサーを用いて波長分解型測定法を適応させた検出装置を実現するに際して、SPRセンサーにおけるSPR励起条件と、光導波モードセンサーにおける光導波モード励起条件との差異を補完し、小型で、安定的かつ高感度な検出装置を提供することができる。
従来技術である表面プラズモン共鳴を用いたSPRセンサー200の光学配置の例を示す説明図である。 従来技術である表面プラズモン共鳴を用いたSPRセンサー300の光学配置の例を示す説明図である。 従来技術である光導波モードセンサー400の光学配置の例を示す説明図である。 本発明の検出装置に用いられる検出板の断面構造を説明する図である。 本発明の検出装置に用いられる光学プリズムの形状を説明する図である。 本発明の検出装置に用いられる光学プリズムの形状を説明する他の図である。 本発明の検出装置に用いられる光学プリズム及び検出板を一体的に形成した例の断面構造を説明する図である。 本発明の実施形態に係る検出装置の概要を示す説明図である。 本発明の実施例に係る検出装置の概要を示す説明図である。 本発明の実施例に係る検出装置を用いて観測した反射光のスペクトルを示す図である。 本発明の実施例に係る検出装置の構成条件を設定して計算したプリズムの角度と反射光スペクトルにおけるディップ位置のシフト量の関係を示す図である。 本発明の実施例に係る検出装置の構成条件を設定して計算したプリズムの角度と反射光スペクトルにおけるディップ位置のシフト量の関係を示す図である。
(検出装置)
本発明の検出装置は、検出板と、光学プリズムと、光照射手段と、光検出手段とを有する。
<検出板>
前記検出板は、シリカガラス基板上にシリコン層と酸化シリコン層とがこの順で配されてなる。
前記シリカガラス基板としては、シリカガラスで形成されるガラス材料であれば特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、SiOガラス、シリカ、石英ガラスなどと呼ばれるガラス材料から適宜選択することができる。
前記シリコン層の形成材料としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、単結晶シリコン、アモルファスシリコン、ポリシリコンなど、シリコンを主たる構成物質とした材料が挙げられるが、中でも、光学的及び構造的均一性の観点から、単結晶シリコンが好ましい。
前記酸化シリコン層としては、光導波路層として機能するものであれば特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、熱酸化シリコン(SiO)、シリカガラスなどシリコンの酸化物が挙げられる。
前記シリカガラス基板の厚さとしては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、ハンドリングが容易である観点から、0.5mm〜3mmが好ましい。
前記シリコン層の厚さとしては、光導波モードを励起することができれば特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、近紫外域から近赤外域の間の波長領域で光導波モードを励起することができる観点から、10nm〜1μmであることが好ましく、更に製造が容易である観点から、その上限としては500nm以下がより好ましい。
前記酸化シリコン層の厚さとしては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、光導波路として機能させ、また、製造が容易である観点から、200nm〜800nmが好ましい。
前記シリコン層と前記酸化シリコン層との界面粗さとしては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、光の散乱を抑制する観点から、RMS(Root Mean Square;二乗平均平方根)換算で0.5nm以下が好ましく、理想的には0nmである。
また、前記酸化シリコン層の表面にナノ孔を形成することによって、検出感度を向上させることができる。
前記検出板の断面構造を図4に示す。該図4に示すように、検出板6は、シリカガラス基板6a上にシリコン層6bと酸化シリコン層6cとがこの順で配されてなり、このシリカガラス基板6aの酸化シリコン層6cが形成されている面と反対の面に後述の光学プリズムを密着させる。
<光学プリズム>
前記光学プリズムは、前記検出板の前記シリカガラス基板側に光学的に密着されてなる。
前記光学プリズムの形成材料としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、前記検出板との界面における光の反射や屈折を抑える観点から、前記シリカガラス基板と同じ屈折率のシリカガラスで形成されることが好ましい。
本発明の検出装置においては、前記光照射手段から照射される光が入射される入射面と、前記検出板に密着される密着面とのなす角の角度、即ち、図中にαで示される角度が43°以下であることを技術の核とする。このようにすることで、従来のSPRセンサーにおけるSPR励起条件と、光導波モードセンサーにおける光導波モード励起条件との差異を補完することができる。
したがって、前記光学プリズムの形状としては、前記角度を有する限り特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、図5に示すような任意の形状とすることができる。また、前記角の先端としては、研磨の関係上、丸まっていてもよい。
前記光学プリズムの好ましい態様としては、図6に示すような断面視台形のプリズム及び二等辺三角形のプリズムが挙げられる。これらの光学プリズムにおいては、前記検出板との密着面に対し、前記光照射手段から照射される光が入射される入射面と同一角度(図6における角度α)をなす出射面を有するので、前記光学プリズムを中心として、光照射手段と光検出手段とを対称的に光学配置することができ、検出装置をより小型でかつ簡便な配置設計にすることができる。
前記検出板及び前記光学プリズムの密着方法としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、前記検出板と前記光学プリズムの間に、屈折率調節オイルや屈折率調節ポリマーシートで満たし、光学的に連続となるように密着されていることが好ましい。
また、前記検出板と前記光学プリズムとは、より簡便に光学的な連続性が得られる観点から、一体的に形成されていてもよい。
この場合、前記検出板のシリカガラス基板部分を研磨して、プリズム形状にして用いても同様の効果を得ることができる。
前記検出板と前記光学プリズムとが一体的に形成される例を図7に示す。この例では、シリカガラス基板を光学プリズム状に加工して形成されたプリズム状のシリカガラス基板16a上に、シリコン層16bと、酸化シリコン層16cとをこの順で配したチップを検出板及び光学プリズムとして用いる。この場合、プリズム状のシリカガラス基板16aの光入射面と、前記検出板(ここでは、シリコン層16b)との密着面とのなす角(図中のα)の角度を43°以下とする。
<光照射手段>
前記光照射手段は、前記光学プリズムを介して前記検出板に光を照射し、前記光学プリズムに対して光の入射角が固定されて配される。
前記光照射手段としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、密着面の面内方向に対して平行に光を照射することが好ましい。このように前記光照射手段の光学系を配することで、より小型で簡便な光学系とすることができる。
前記光照射手段の好ましい構成例としては、光源と、前記光源から照射される光をコリメート光とするコリメータと、前記コリメート光を偏光してs偏光とする偏光板とを有し、光学プリズムを介して前記s偏光を検出板に照射する構成が挙げられる。このように前記光照射手段を構成することで、適切な入射角で前記光学プリズムに対し光を照射することができるとともに、より高感度の検出が可能な光学系を得ることができる。
前記光源としては、波長分解型の測定を行う観点から、白色ランプやLEDやLDなどが好ましい。また、前記s偏光板に代えてp偏光板を用いることができるが、前記s偏光板を用いる方が高い感度を得ることができる。
なお、前記光照射手段のこのほかの部材として、前記光源から照射される光をコリメータに導くための光ファイバーなどの光学部材を配することができる。
<光検出手段>
前記光検出手段は、前記検出板から反射される反射光の強度を検出する機能を有する。本発明の検出装置は、前記反射光の特性変化を検出することにより、前記検出板の前記酸化シリコン層の表面近傍における誘電率の変化を検出する。
前記光検出手段としては、前記機能を有するものであれば特に制限はなく、例えば、少なくとも分光器と光検出器により構成することができ、必要に応じて、集光レンズ、光ファイバ等を付加して構成することができる。前記集光レンズ及び前記光ファイバを用いることで、光学配置に自由度を与えることができる。
前記光検出器としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、CCDアレイ、フォトダイオードアレイ、フォトマルチプライアなど、前記光学プリズムから出射される反射光の強度を測定する装置が挙げられ、前記分光器から取得される波長ごとの反射光強度から特定波長帯域における反射光の強度または反射スペクトルを検出可能とする。
本発明の一実施形態に係る検出装置50を図8に示す。該図8に示すように、光照射手段は、光源1と、光ファイバ2Aと、コリメータレンズ3と偏光板4で構成されている。光源1からの光は、光ファイバ2Aに入射され、光学プリズム5に入射しやすい位置に導かれる。光ファイバ2Aの先に配置されたコリメータレンズ3により、光ファイバ2Aからの出射光は、平行光となるように設定される。また、この出射光は、偏光板4にて所望の偏光状態に偏光された後に、光学プリズム5に入射される。
光学プリズム5に入射された光は、検出板6で反射され、反射光として光学プリズム5から出射された後、集光レンズ7により集光されて光ファイバ2Bに取り込まれ、分光器8及び光検出器9にて、反射強度または反射スペクトルを観測可能とされる。検出板6は、シリカガラス基板6a上に、シリコン層6bと、酸化シリコン層6cとがこの順で配されたもので構成され、シリカガラス基板6aの酸化シリコン層6cが配される面と反対側の面に光学プリズム5が光学的に密着されて配される。
ここで、光学プリズム5は、偏光板4を通じて光が入射される入射面と、検出板6に密着される密着面とのなす角の角度(図中のα)が43°以下に設定される。このように角度を設定することで、従来のSPRセンサーにおけるSPR励起条件と、光導波モードセンサーにおける光導波モード励起条件との差異を補完して、小型で高感度の検出装置を実現することができる。
このような構造を有する検出装置50により、入射光が検出板6で反射された後の特性、例えば反射光スペクトルを観測すると、入射光のある特定波長帯域の光が、検出板6の表面に形成された酸化シリコン層6c内及びその近傍を局在的に伝搬する光導波モードを励起する条件を満たし、この波長帯域で反射強度が著しく弱まる現象が生じる。この光導波モード励起条件は、検出板6の酸化シリコン層6c表面近傍の誘電率によって変化するため、酸化シリコン層6c表面近傍の誘電率に変化があると、反射スペクトルが変化する。これにより、反射スペクトルの変化又はある特定波長帯域の反射光強度の変化を観測することで、酸化シリコン層6c表面近傍において誘電率変化を引き起こしている原因、例えば、物質の吸着や接近、離脱、変質を光検出器9で検出することができる。
図9に、本発明の一実施例として作製した検出装置100の概要を示す。この検出装置100おいては、タングステンハロゲンランプ光101から照射される光を光ファイバ102Aを介してコリメータレンズ103、偏光板104の順で導入し、s偏光の平行光にした後、プリズム105に照射する。プリズム105には、検出板106を光学的に密着させた。ここで、プリズム105としては、2つの底角の角度αがいずれも38°の台形プリズムを用いた。また、検出板106としては、厚さ1.2mmのシリカガラス基板106a上に、厚さ220nmの単結晶Si層106bと、厚さ448nmの熱酸化シリコン層106cとがこの順で配されたものを用いた。
また、検出装置100は、プリズム105の光入射面Aを介して検出板106に照射された光を検出板で反射させプリズム105の光出射面Bから出射させた後、集光レンズ107及び光ファイバ102Bを介して、CCDアレイ付きの分光器108に導き、光検出器109によりスペクトルが観測されるように作製した。
この実施例に係る検出装置100を用いて、ビオチン110とストレプトアビジン111の特異吸着の検出試験を以下に記載の通り行った。
まず、検出板106を弱アルカリ水溶液に10時間浸漬後乾燥し、次いで0.2質量%の3−アミノプロピルトリエトキシシランのエタノール溶液に10時間浸漬し、酸化シリコン層106cの表面に反応活性なアミノ基を修飾した。
エタノールでリンスし乾燥させた後、0.1mMのスルホスクシンイミジル−N−(D−ビオチニル)−6−アミノヘキサネート(スクシンイミド基含有化合物)を含む1/15Mリン酸緩衝液に浸した。そのまま5時間放置し、アミノ基とスクシンイミド基含有化合物のスクシンイミド基とを反応させ、酸化シリコン層106cの表面にビオチニル基を導入した。こうすることによって、ビオチニル基へのストレプトアビジンの特異吸着を観測できるようになる。
具体的な観察方法としては、前述の方法で酸化シリコン表面106cにビオチニル基を導入させた後、酸化シリコン表面106cの部分に液セルを外装し、1/15Mリン酸緩衝液を液セル内に満たし、検出装置100を駆動させ、光検出器109から反射スペクトルを観測することにより行った。この観測結果を図10中の実線で示す。
その後、1/15Mリン酸緩衝液を取り除き、次に液セル内にストレプトアビジンを0.5μM含有する1/15Mリン酸緩衝液を注入し、再度反射スペクトルを観測した。この観測結果を図10中の破線で示す。
該図10から確認されるように、ストレプトアビジンを含有する溶液の注入によって、ビオチン110とストレプトアビジン111の吸着反応が生じて、反射スペクトル中に見られるディップの位置が長波長側へシフトする。
検出板106の表面近傍で誘電率の変化が生じた際、図10に見られるようなディップ位置の波長シフト量がより大きくなるように拡大設定できれば、誘電率の変化をより高感度に検出できることになり、誘電率の変化を引き起こしている反応をより正確に捉えられることとなる。そこで、プリズムの角αの角度とディップ位置の波長シフト量の関係をシミュレーション計算にて計算した。シミュレーション計算には、フレネルの式を用いた計算プログラム及びフリーウエアである計算プログラムWinspall(Wolfgang Knollグループ, MPI−P)を用いた。
計算に用いた条件としては、(1)検出板におけるシリコン層の厚さが45nmで入射波長600nmの位置にディップの底がある場合、(2)検出板におけるシリコン層の厚さが80nmで入射波長470nmの位置にディップの底がある場合、(3)検出板におけるシリコン層の厚さが160nmで入射波長520nmの位置にディップの底がある場合、(4)検出板におけるシリコン層の厚さが220nmで入射波長650nmの位置にディップの底がある場合、の4通りの条件を用いた。いずれの場合も、シリコン層は単結晶シリコンであるとして計算した。
また、検出板106の表面が水と同等の屈折率を持った液に浸っているとして計算を行った。酸化シリコン層106cとしては、シリカガラスであるとして計算した。酸化シリコン層106cの厚さとしては、ディップの現れる波長位置に影響を与えることから、計算を行う際、検出板表面が液に浸っている状態で、ディップ位置が上述のそれぞれの波長になるように酸化シリコン層の厚さを設定した。ディップ位置のシフト量としては、検出板106の表面に厚さが5nmで屈折率1.45の物質が吸着した場合を想定して計算した。
計算で得られた、波長シフト量のプリズムの角αに対する角度依存性を示す結果を図11に示す。また、プリズムの角αの角度が31°の時の値で規格化したシフト量を図12に示す。
図11、図12に示す通り、計算で用いた条件では、検出板106を構成するシリコン層の厚さや、励起波長帯域が異なるにも拘わらず、いずれの場合も、プリズムの角αが小さいほうが、シフト量が大きい、つまり感度が高いことが分かる。
ただし、プリズムの角αの角度が30°より小さくなると、入射光が検出板106の表面で全反射条件を満たさなくなる、つまり、検出板106表面への光の入射角が臨界角より小さくなってしまう場合がある。検出板106に用いられている各材料の屈折率に波長依存性があるため、ここで一意的に、検出板表面への光の入射角が臨界角より小さくなってしまうようなプリズムの角αの角度を定められないが、光の入射角が臨界角より小さくなると、光導波モードは励起されないことに留意する必要がある。
プリズムの角αの角度が31°の時の値で規格化したシフト量を理想的な値として、プリズムの角αをこれ以外に変更して得られたシフト量と比較検討すると、プリズムの角αの角度が43°以下であれば、計算を行った全ての条件下で、プリズムの角αの角度が31°の時のディップ位置のシフト量に対して、60%以上のディップ位置のシフト量が得られている(図12参照)。したがって、プリズムの角αの角度を43°以下にすると、SiO/Si/SiO検出板を用い、かつ、波長分解型測定法を適応するに際し、高い感度を得ることができる。
また、プリズムの角αの角度が41°以下であれば、計算を行った全ての条件下で、プリズムの角αの角度が31°の時のディップ位置のシフト量に対して、70%前後またはそれ以上のディップ位置のシフト量が得られることから(図12参照)、より好ましい。
本発明の検出装置は、小型で、高安定で、かつ高感度であることから、DNA、抗原−抗体などのたんぱく質、糖鎖などのバイオセンサー及び金属イオン、有機分子などの化学物質センサー、温度計などに適用でき、医療、創薬、食品、環境等の分野において広く利用することができる。
1、101、204、301、403 光源
2A、2B、102A、102B、302A、302B 光ファイバ
3、103、304 コリメータレンズ
4、104、205、305、404 偏光板
5、105、203、303、402 光学プリズム
6、106、401 検出板
6a、106a シリカガラス基板
6b、16b、106b シリコン層
6c、16c、106c 酸化シリコン層
7、107、308 集光レンズ
8、108、309A 分光器
9、109、206、309、405 光検出器
16a 光学プリズム状のシリカガラス基板
110 ビオチン
111 ストレプトアビジン
50、100 検出装置
200、300 SPRセンサー
400 光導波モードセンサー
201、306 ガラス基板
202、307 金属薄膜層
210A、310A、410A 入射光
210B、310B、410B 出射光
401a 透明基板
401b 反射膜層
401c 透明光導波路層

Claims (10)

  1. シリカガラス基板上にシリコン層と酸化シリコン層とがこの順で配される検出板と、前記検出板の前記シリカガラス基板側に光学的に密着される光学プリズムと、前記光学プリズムを介して前記検出板に光を照射し、前記光学プリズムに対して光の入射角が固定されて配される光照射手段と、前記検出板から反射される反射光の強度を検出する光検出手段とを有し、前記反射光の特性変化を検出することにより、前記検出板の前記酸化シリコン層の表面近傍における誘電率の変化を検出する検出装置であって、
    前記光学プリズムは、前記光照射手段から照射される光が入射される入射面と、前記検出板に密着される密着面とのなす角の角度が43°以下であることを特徴とする検出装置。
  2. 光照射手段が、密着面の面内方向に対して平行に光を照射する請求項1に記載の検出装置。
  3. シリコン層が、単結晶シリコンにより形成される請求項1及び2のいずれかに記載の検出装置。
  4. シリコン層と酸化シリコン層との界面における界面粗さが、RMS換算で0.5nm以下である請求項1から3のいずれかに記載の検出装置。
  5. 光照射手段が、光源と、前記光源から照射される光をコリメート光とするコリメータと、前記コリメート光を偏光してs偏光とする偏光板とを有し、光学プリズムを介して前記s偏光を検出板に照射する請求項1から4のいずれかに記載の検出装置。
  6. 光検出手段が、少なくとも反射光を分光して検出する分光器を有する請求項1から5のいずれかに記載の検出装置。
  7. 光学プリズムが、密着面に対して入射面と同一角度をなす出射面を有する請求項1から6のいずれかに記載の検出装置。
  8. 光学プリズムが、シリカガラス基板と同じ屈折率のシリカガラスで形成される請求項1から7のいずれかに記載の検出装置。
  9. 光学プリズムと検出板とが一体的に形成される請求項1から8のいずれかに記載の検出装置。
  10. 酸化シリコン層表面近傍における、物質の吸着、離脱、接近、及び変質のいずれかの状態を誘電率の変化として検出する請求項1から9のいずれかに記載の検出装置。
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