JPWO2012090473A1 - 電池モジュールの充電システム - Google Patents

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Abstract

本発明の電池モジュールの充電システムは、交流電力を送電する一次コイル(6)を含む送電装置(60)と、一次コイルから送電される交流電力を電磁誘導により受電する二次コイル(7)を含み、受電した交流電力を直流電力に変換する受電ユニット(70,8)と、送電装置が受電ユニットに着脱可能なように、且つ送電装置が装着されたときに一次コイルを二次コイルと電磁結合可能なように位置決めするように構成された位置決め機構(60a,70a)と、二次電池である複数のセルを互いに直列に接続してなる電池モジュール(B)の複数のセルに直流電力を選択的に充電可能なように構成された選択回路(21,25,29)と、を備える。

Description

本発明は、複数のセルを互いに直列に接続してなる電池モジュールの充電システムに関し、詳しくは、電池モジュールを構成する複数のセルをセルごとに充電する充電システムに関する。
充電式の単電池(single cell)は、充電により再使用可能な単体の二次電池であり、その充電可能な電圧は一般的に数ボルト以下と低い。このため、高電圧の二次電池が必要となる場合には、複数の単電池を互いに直列に接続してなる組電池(assembled battery)が採用されている。なお、単電池は、素電池(unit cell)若しくはセル(cell)と称されることがあり、本願では、これらの称呼のうちセルを用いるとともに、充電式のセルを単にセルと呼んで説明する。また、組電池は、電池パック(battery pack)、電池システム(battery system)若しくは電池モジュール(battery module)と称されることがあり、本願では、これらの称呼のうち電池モジュールを用いるとともに、充電式の電池モジュールを単に電池モジュールと呼んで説明する。
電池モジュールを構成するセルの充電システムに関しては、例えば以下の特許文献1乃至4の提案がある。
特許文献1には、電池モジュールをセルごとに充電する充電装置に関する技術が開示されている。すなわち、充電装置と電圧監視装置とが共にセルごとに配設されており、該電圧監視装置により監視された充電対象セルの電圧に応じて、該充電装置による該充電対象セルの充電が行われる。
特許文献2には、電池モジュールをセルごとに充電する充電装置に関する技術が開示されている。すなわち、充電装置がセルごとに配設されるとともに、電圧監視装置が電池モジュールごとに配設されており、該電圧監視装置により監視された電池モジュールの電圧に応じて、該充電装置による充電対象セルの充電が行われる。さらに、特許文献2には、充電装置の電源が電池モジュールごとに配設されることが開示されている。もっとも、充電装置の電源は絶縁型DC/DCコンバータにより構成され、一次側と二次側との間で絶縁はされているが、いわゆる非接触充電(contactless charging)の形態ではない。
特許文献3には、充電装置と充電制御装置とがセルごとに配設されており、セルごとに非接触充電する技術が開示されている。
特許文献4には、充電装置と電圧監視装置とがセルごとに配設されており、セルごとに非接触充電する技術が開示されている。
以上のように、特許文献1乃至4には、電池モジュールを構成する複数のセルをセルごとに充電する充電装置に関する技術、非接触充電に関する技術、及び各セルの間で共通の充電制御を行う技術が開示されている。また、これらの技術は、ニッケル水素電池やリチウムイオン電池などといった特定の二次電池を前提とはしておらず、つまり電池タイプの限定が無いものである。さらに、これらの技術に適用される電池モジュールの用途として、特許文献1には何も限定が無く、特許文献2には非常用電源又は移動体向けとの例示があり、特許文献3にはゲーム制御器又は携帯電話機向けとの例示があり、特許文献4には電気自動車向けとの例示がある。なお、これらの用途の場合の電池モジュールの端子電圧は高々数十V〜数百Vである。
特表2005−534276号公報 特開2005−151720号公報 特開2010−206871号公報 特開平10−257682号公報
複数のセルからなる電池モジュールを充電する場合、電池モジュール内の充電状態(SOC;State Of Charge)が不均一になる場合がある。この場合、電池モジュール内で充電が十分ではないセルが存在すると、電池モジュール全体の使用可能容量が目減りしたり、充電が十分でないセルの端子電圧が低くなるので、電池モジュール全体としての性能が低下することとなる。
電池モジュール内の各セルの充電状態の不均一を解消するために、電池モジュール全体を過充電して電池モジュール内の各セルの端子電圧を揃える方法(この方法を過充電法と呼ぶ)と、電池モジュールから電圧の低いセルを取り出して該セルを充電する方法(この方法をセル充電法と呼ぶ)と、電池モジュール内の各セルをセルごとに充電する方法(特許文献1乃至4に開示された技術)がある。
過充電法の場合には、正常なセルであるにも関わらず過充電によってその内部抵抗の増加やその充電容量の減少を引き起こす点、電池モジュールとしての寿命が短くなる点などの問題がある。セル充電法の場合には、充電が不十分なセルを充電のために取り出すために電池モジュールをあえて分解する必要があり、手間と時間とを要する。さらに、密閉構造を有した電池モジュールにおいては、分解する際に密閉構造が破壊されてしまいアルカリ性の電解液が漏れるおそれがある。したがって、過充電法及びセル充電法は、電池モジュール内の各セルの充電状態の不均一を解消する対策として採用することが困難であった。
一方、特許文献1乃至4に開示された技術の場合、充電装置がセルごとに必要であったり(特許文献1乃至4)、充電を制御するため制御回路がセルごとに必要であったりする(特許文献1、3、4)。このように、電池モジュール内のセルの個数分の充電装置乃至制御回路が必要となり、構成部品が増加する点、並びに、これらの構成部品の増加に伴って配線が複雑化する点などにより、充電システムが複雑且つ高価になるという問題がある。
さらに、ニッケル水素電池のようにSOCの変動に対する電圧変化の小さい電池モジュールの場合、電池モジュール内の各セルを均一に充電するためには充電制御を精度良く行わなければならないという課題がある。
本発明は、このような課題を解決するためになされたもので、その目的は、電池モジュールを構成する複数の(多数の)セルを均一に且つ安定的に充電する充電システムの構成を簡素化することにある。
上記課題を解決するために、本発明に係る電池モジュールの充電システムは、交流電力を送電する一次コイルを含む送電装置と、前記一次コイルから送電される交流電力を電磁誘導により受電する二次コイルを含み、受電した交流電力を直流電力に変換する受電ユニットと、前記送電装置が前記受電ユニットに着脱可能なように、且つ前記送電装置が装着されたときに前記一次コイルを前記二次コイルと電磁結合可能なように位置決めするように構成された位置決め機構と、二次電池である複数のセルを互いに直列に接続してなる電池モジュールの当該複数のセルに前記直流電力を選択的に充電可能なように構成された選択回路と、を備えるものである。
前記構成によれば、選択回路によって電池モジュール内の全てのセルを充電対象セルとすることができる。この結果、1度に充電を行える充電対象セルは電池モジュール内の1つのセルのみとなるが、電池モジュール内の全てのセルを充電するのに必要な機器のコストと占有面積とを抑制することができ、省スペース化と低コスト化とを図ることが可能となる。
また、送電装置の一次コイルと受電ユニットの二次コイルとの間が電気的に分離されるので、絶縁の確保が容易となる。つまり、電池モジュールや複数の電池モジュールを直列に接続して構成される電池スタック内の各セルの対地間電位を考慮に入れる必要がなくなる。
さらに、受電ユニットに対し送電装置が装着されたときに一次コイルを二次コイルと電磁結合可能なように位置決めする位置決め機構を有することにより、一次コイルに発生させた磁束を二次コイルに無駄なく鎖交させることができ、送電装置から受電ユニットへの電力伝送効率を向上させることができる。
以上のように、電池モジュールを構成する複数の(多数の)セルを均一に且つ安定的に充電する充電システムの構成を簡素化することができる。しかも、位置決め機構は、送電装置が受電ユニットに着脱可能なように構成されているので、複数の電池モジュールに対して送電装置の共用化を図ることができる。
前記電池モジュールの充電システムにおいて、複数の前記電池モジュールが互いに直列に接続されており、各前記電池モジュールは前記受電ユニットと前記位置決め機構と前記選択回路とを備えるとともに、複数の前記電池モジュールに対し1個の前記送電装置を備える、としてもよい。
前記構成によれば、受電ユニットに対し送電装置が着脱可能であるため、複数の電池モジュールが互いに直列に接続されて電池スタックを構成する場合には、受電ユニットについては電池モジュールごとに設ける必要があるが、送電装置については電池スタック全体に対して1つ設けるだけで済む。したがって、送電装置及び該送電装置に電力を供給する励磁電源の個数の削減が可能となるので、充電システム全体の小型化や低コスト化を図ることが容易となる。
前記電池モジュールの充電システムにおいて、前記受電ユニットは、前記一次コイルと前記二次コイルとの間のエアギャップと前記二次コイルとの間に配設される絶縁材を備える、としてもよい。
前記構成によれば、絶縁材は、例えばアクリル板に貼付された高耐圧の絶縁フィルムであって、該絶縁材を取り換えることにより、任意の絶縁耐力の調整が容易となる。
前記電池モジュールの充電システムにおいて、前記電池モジュールを構成する複数の前記セルの状態を示す状態信号を監視する状態監視装置と、前記状態監視装置により監視された前記セルの状態信号に基づいて前記セルへの充電の開始及び終了を制御する充電制御回路と、をさらに備え、前記充電制御回路は、前記受電ユニットと前記前記選択回路との間に配設され、前記電池モジュールの複数の前記セルの状態信号を前記状態監視装置にそれぞれ伝達する複数の信号配線の途中に、前記選択回路から前記電池モジュールの複数の前記セルへそれぞれ充電するための複数の充電配線がそれぞれ接続されている、としてもよい。
前記構成によれば、各信号配線における各充電配線との接続点と各セルとの間の部分は、信号配線と充電配線とが互いに重複した部分となっており、セルの状態信号の伝達用に用いられるとともにセルの充電用としても用いられるので、充電システム全体の配線を簡素化できる。
前記電池モジュールの充電システムにおいて、各前記信号配線における各前記充電配線との接続点と各前記セルとの間の部分に前記セルへの充電電流が流れることで生じる電圧降下に基づいて、前記セルの状態信号として前記状態監視装置に伝達された前記セルの端子電圧を補正する補正回路をさらに備える、としてもよい。
前記構成によれば、充電配線と信号配線とが互いに重複した部分にセルへの充電電流が流れることで生じる電圧降下によってセルの状態信号としてのセルの端子電圧の計測誤差が発生することとなる。しかしながら、その電圧降下に基づいてセルの端子電圧の計測結果を補正するようにしたことにより、補正後のセルの端子電圧の計測結果に応じてセルへの充電の開始及び終了を精度良く制御することが可能となる。
前記電池モジュールの充電システムにおいて、前記セルはニッケル水素電池である、としてもよい。
前記構成によれば、例えば、ニッケル水素電池はSOCの変動に対して、常用域では電圧変化が小さいという特性があるので、ニッケル水素電池の端子電圧を正確に計測することにより、セルへの充電の開始及び終了を精度良く制御することが可能となる。
本発明の上記目的、他の目的、特徴、及び利点は、添付図面参照の下、以下の好適な実施態様の詳細な説明から明らかにされる。
本発明によれば、電池モジュールを構成する複数の(多数の)セルを均一に且つ安定的に充電する充電システムの構成を簡素化することができる。
図1Aは単体の電池モジュールの構成例を示す図である。 図1Bは複数の電池モジュールを用いて構成された電池スタックの構成例を示す図である。 図2は本発明に係る電池モジュールの充電システムの構成例を示す図である。 図3Aは本発明における非接触充電装置の主要部の構造例を説明するための図である。 図3Bは本発明における非接触充電装置の主要部の構造例を説明するための図である。 図3Cは本発明における非接触充電装置の主要部の構造例を説明するための図である。 図4は本発明における状態監視装置の構成例を示す図である。 図5は本発明における電池スタックの点検作業時の処理フロー例を表すフローチャートである。 図6Aは電池モジュール内の奇数番セルを充電する場合の充電システム全体の状態を示す図である。 図6Bは電池モジュール内の偶数番セルを充電する場合の充電システム全体の状態を示す図である。 図7は各種蓄電装置のSOCに対する電圧変化を示すSOC特性図である。 図8Aは充電対象セルの充電停止中のセル選択回路の状態を説明するための図である。 図8Bは充電対象セルを充電中のセル選択回路の状態を説明するための図である。 図9は電池モジュールの両端のいずれか一方のセルの充電を行う場合のセル選択回路の状態を説明するための図である。
以下、本発明の実施の形態を、図面を参照しながら説明する。なお、以下では全ての図を通じて同一又は相当する要素には同一の参照符号を付して、その重複する説明を省略する。
<電池モジュールの形態>
図1A,図1Bを用いて、本発明における電池モジュールの形態を説明する。なお、図1Aは単体の電池モジュールの構成例を示す図であり、図1Bは、複数の電池モジュールを用いて構成された電池スタックの構成例を示す図である。
図1Aに示す電池モジュールBは、充放電が可能であり且つ出力電圧がV1であるn(自然数)個のセルCを互いに直列に接続して構成されている。また、同図に示す電池モジュールBは積層型二次電池の構造を採用しており、隣り合う2つのセルC間の電気的な接続は、一方のセルCの正極と他方のセルCの負極との直接的且つ物理的な接触により実現されている。したがって、同図において隣り合う2つのセルC間の接続のための配線が省略されている。
なお、隣り合う2つのセルCの間には、セルCで発生する熱の放熱を行う放熱板を介在させてもよい。たとえば、この放熱板は導電性の金属板、好ましくはニッケルメッキを施したアルミニウム板であって、放熱板には空気の流通孔を設けて、ファン等からの空気により放熱を行う。また、この放熱板は、隣り合う2つのセルCを電気的に接続可能な部材を用いて形成されている。
また、電池モジュールBは、セルCを積層して組み立てた後にボルト締結して、セルCの密閉を確保した密閉構造を有してもよい。密閉構造とすることにより、電解液の漏れをなくすとともに、電解液の補給を不要とすることができ、このため、メンテナンスフリーとすることが可能となる。
また、複数の電池モジュールBを用いて後述の電池スタックSを構成するために、電池モジュールBの両端はそれぞれケーブル53を介してモジュール接続端子51と接続されている。なお、電池モジュールBを構成するセルCの個数nは用途や仕様により異なる。本実施の形態では、電池モジュールBを構成するセルCの個数nは30である。したがって、セルCの出力電圧V1が1.2Vならば、電池モジュールBの出力電圧(n×V1)は36Vとなる。
図1Bに示す電池スタックSは、m(自然数)ユニットの図1Aに示す電池モジュールBを互いに直列に接続して1列の電池モジュール群を構成した上で、l(自然数)組の電池モジュール群を並列に接続して構成されている。つまり、隣り合う2つの電池モジュールBはケーブル53及びモジュール接続端子51を介して互いに接続されている。電池スタックSの両端はそれぞれスタック出力端子52を介して遮断器54などの外部機器に接続されている。
なお、電池スタックSを構成する電池モジュールBの直列接続数m及び並列接続数lはシステム上求められる使用電圧と電池容量とに基づいて決定される。例えば、電池スタックSは、鉄道システムにおいて電気車両が減速時に発生する回生電力を再利用するための蓄電設備や、自然エネルギー発電システムにおいて不安定な発電電力の変動を吸収するための蓄電設備に用いられる。なお、鉄道システム向けの蓄電設備の場合、該蓄電設備の出力電圧は一般的に直流1500Vである。この場合、セルCの出力電圧V1が例えば1.2Vならば、必要なセルCの個数nは1250個となる。そして、電池モジュールBを構成するセルCの個数nが30ならば、電池スタックSの一列の電池モジュールBの直列接続数mは42となる。
<電池モジュールの充電システムの構成例>
図2は、本発明に係る電池モジュールの充電システムの構成例を示す図である。
同図に示す充電システム1は、電池モジュールBに対し、非接触充電装置3と、状態監視装置10と、極性選択回路21と、セル選択回路25と、CPU29とからなる。
同図に示す電池モジュールBは、計2n+2個のセルCを互いに接続してなる。また、電池スタックSを構成するために、電池モジュールBはモジュール接続端子51を介して前側(紙面上側)に配置される電池モジュールBと後側(紙面下側)に配置される電池モジュールBとにそれぞれ直列に接続される。各セルCのプラス極は前側に配置される電池モジュールBの側にあり、各セルCのマイナス極は後側に配置される電池モジュールBの側にある。以下では、説明の都合上、前側に配置される電池モジュールBから後側に配置される電池モジュールBに向けて、各セルCには昇順の識別番号(1〜2n+2)が付与されているものとする。
非接触充電装置3は、励磁電源5と、一次コイル6を含む送電装置60と、二次コイル7を含む受電装置70と、整流器8と、充電制御回路9とからなる。また、受電装置70及び整流器8が受電ユニットを構成している。
励磁電源5は商用系統などの外部電源4から交流電力の供給を受けると、高周波の伝送周波数(例えば125kHz)を有する交流電力を出力する。なお、伝送周波数は125kHzに限らず、充電対象に応じて適切な値が用いられる。一次コイル6と二次コイル7とが電磁結合可能なように送電装置60が受電装置70に装着された状態で、励磁電源5からの高周波電力が一次コイル6に供給されると、二次コイル7は一次コイル6から送電された交流電力を電磁誘導により受電する。二次コイル7において受電された交流電力は整流器8により直流電力に変換され、その直流電力は電池モジュールBの充電対象セルを充電するための電力として充電制御回路9に供給される。充電制御回路9の回路構成は周知であるので、その説明を省略する。
充電制御回路9は、整流器8から供給された直流電力を充電対象セルの充電に適した電圧/電流に変換する制御を行う。セルCの充電方式としては、一定の電圧で充電を行う定電圧充電方式が用いられる。その他に、一定の電流で充電を行う定電流充電方式、又は一定の電流で充電を行った後に一定の電圧で充電を行う定電流−定電圧充電方式などを用いてもよい。
さらに、充電制御回路9は、充電対象セルCの電圧が充電により所定の電圧に到達した時点を契機として該セルCの充電を終了するよう制御を行う。その他に、充電対象セルの充電開始から所定の時間が経過した時点、もしくは充電対象セルCのSOCが所定の値に到達した時点などを契機として、該セルCの充電を終了するよう制御を行ってもよい。なお、極性選択回路21及びセル選択回路25を介して電池モジュールBの充電対象セルCの正極側及び負極側それぞれに対して電気的な充電経路を形成するための正極側配線17及び負極側配線18が、充電制御回路9の出力側から延設されている。
状態監視装置10は、電池モジュールBの各セルCの状態として電圧を監視するための装置であり、1台の親機10aと電池モジュールB毎に設けられた複数台の子機10bとにより構成されている。親機10aと複数の子機10bとは互いに通信回線2により接続されている。子機10bは、CPU11と、A/D変換器12を含む計測回路15と、親機10aとの間の通信インタフェースなどを備えた情報処理装置である。親機10aは、CPUと、記憶器と、複数台の子機10bとの間の通信インタフェースと、電池監視結果を表示する表示装置を備えた情報処理装置である。親機10aは、たとえば、従来のパーソナルコンピュータおよびその周辺機器から構成してもよい。
極性選択回路21及びセル選択回路25は、充電制御回路9と電池モジュールBとの間に配設されている。極性選択回路21及びセル選択回路25は、電池モジュールBを構成する各セルCのうち充電対象セルを選択して、充電制御回路9から選択された充電対象セルへの充電配線を形成するよう構成されている。具体的には、極性選択回路21及びセル選択回路25はつぎのように構成されている。
極性選択回路21は、その一端が充電制御回路9の正極側配線17と接続される2つのスイッチSW_D1,SW_D3と、その一端が充電制御回路9の負極側配線18と接続される2つのスイッチSW_D2,SW_D4とからなる計4つのスイッチ22を含む。スイッチ22は好ましくは半導体スイッチとして構成される。なお、正極側配線17と接続されるスイッチSW_D1及び負極側配線18と接続されるスイッチSW_D4の他端はセル選択回路25の第一端子23に接続される。負極側配線18と接続されるスイッチSW_D2及び正極側配線17と接続されるスイッチSW_D3の他端はセル選択回路25の第二端子24に接続される。4つのスイッチ22それぞれのオン/オフの切り替え制御において、CPU29からの指令に基づいて、スイッチSW_D1,SW_D3のペアと、スイッチSW_D2,SW_D4のペアとが相補的にオンオフするように実行される。
ここで、正極側配線17に接続された2つのスイッチSW_D1,SW_D3のうちスイッチSW_D1をオンするとともに、負極側配線18に接続された2つのスイッチSW_D2,SW_D4のうちスイッチSW_D2をオンする場合を考える。この場合、セル選択回路25の第一端子23は充電制御回路9の正極側配線17と接続され、セル選択回路25の第二端子24は充電制御回路9の負極側配線18と接続される。
逆に、正極側配線17に接続された2つのスイッチSW_D1,SW_D3のうちスイッチSW_D3をオンするとともに、マイナス極側配線18に接続された2つのスイッチSW_D2,SW_D4のうちスイッチSW_D4をオンする場合を考える。この場合、セル選択回路25の第一端子23は充電制御回路9の負極側配線18と接続され、セル選択回路25の第二端子24は充電制御回路9の正極側配線17と接続される。つまり、スイッチ22の切り換え制御によって、セル選択回路25の第一端子23及び第二端子24において充電電流の流れる向き(極性)を反転させることができる。
セル選択回路25は、その一端が第一端子23に接続され、且つその他端が電池モジュールBの奇数番号のセル2k−1(k=1〜n+1)の正極側及び最終番号のセル2n+2の負極側にそれぞれ接続されたスイッチSW_C0,SW_C2,・・・,SW_C2n,SW_C2n+2と、その一端が第二端子24に接続され、且つその他端が電池モジュールBの偶数番号のセル2k(k=1〜n+1)の正極側に接続されたスイッチSW_C1,SW_C3,・・・,SW_C2n+1とからなる計2n+3個のスイッチ26を含む。スイッチ26は好ましくは半導体スイッチで構成される。つまり、スイッチ26の個数は電池モジュールBを構成するセルCの個数よりも1つ多くなっている。
セル選択回路25と電池モジュールBとの間は配線27により接続されている。すなわち、配線27の一端はセル選択回路25のスイッチ26に接続され、配線27の他端は電池モジュールBの隣り合うセルC間の接触端(contact end)及びモジュール全体の両端(both ends)にそれぞれ接続されている。ここで、配線27は、充電制御回路9から電池モジュールBの充電対象セルへの充電配線の一部であるとともに、電池モジュールBのセルCの状態信号を状態監視装置10に伝達する信号配線の一部となっている。また、上記のとおり、電池モジュールBは積層型二次電池の構造を採用しており、隣り合う2つのセルC間の接触端は、各セルCの正極側又は負極側である。この他に、隣り合う2つのセルCの間に放熱板が介在する場合には、放熱板にタップを設けることで、該タップをセルC間の接触端とすることもできる。
子機10bの計測回路15と電池モジュールBの各セルCとを接続させる配線14の電池モジュールB側の一端は、好ましくは、セル選択回路25のスイッチ26の電池モジュールB側の一端と接続される。たとえば、図2においては、電池モジュールBの各セルと接続された配線27から分岐した配線14が、子機10bの計測回路15と接続されている。
CPU29は、極性選択回路21と回線L3を介して電気的に接続され、セル選択回路25と回線L4を介して電気的に接続され、状態監視装置10の子機10bのCPU11と回線L2を介して電気的に接続される。CPU29は、CPU11からの信号に基づいて、記憶装置(図示せず)に記憶されたプログラムを実行し、極性選択回路21及びセル選択回路25の統括制御(たとえば、スイッチ22およびスイッチ26の切り替え制御)を行う。ここで、スイッチ22および26の切り替え制御を含むCPU29による統括制御は、従来の制御技術を用いて実現してもよい。
<非接触充電装置について>
図3A,図3B,図3Cは、それぞれ本発明における非接触充電装置の主要部の構造例を説明するための図である。
非接触充電装置3は、電磁誘導方式の非接触電力伝送技術を利用した充電装置である。電磁誘導方式の非接触電力伝送技術を詳細に説明すると、送電装置60の一次コイル6と受電装置70の二次コイル7とが電磁結合可能なように向かい合った場合、一次コイル6に交流を流して磁束を発生させるとともに、一次コイル6に発生させた磁束を二次コイル7に鎖交させることにより、二次コイル7には交流電圧が誘起され、この結果、送電装置60から受電装置70に向けて電力伝送が行われる技術である。
また、非接触充電装置3は、図3A,図3Bに示すように、二次側の受電装置70に対し一次側の送電装置60が着脱可能となるよう構成されている。つまり、励磁側の送電装置60と受電側の受電装置70とがそれぞれ別体となっている。運転員が、電池モジュールBや電池スタックSの点検作業を行う場合には、送電装置60を手で持って、一次コイル6と二次コイル7とが電磁結合可能となるように送電装置60と受電装置70とを位置決めすることとなる。この位置決め機構は、例えば、送電装置60に形成された凸部60aとこの凸部60aに嵌合するよう受電装置70に形成された凹部70aとで構成されている。この凸部60a及び凹部70aは模式的に示してあり、具体的構成は種々想定される。また、凸部が受電装置に形成され、凹部が送電装置に形成されてもよい。また、位置決め機構は、送電装置60が受電装置70に着脱可能なように、且つ送電装置60が装着されたときに一次コイル6を二次コイル7と電磁結合可能なように位置決めするように構成されておれば、どのような構成であってもよい。
上記のような非接触充電装置3を採用した目的は、外部電源4と電池モジュールBとの間の絶縁を確保する点と、充電システム1を構成する部品点数を削減する点とである。
まず、絶縁を確保する点について説明する。
電池モジュールBや電池スタックSが鉄道システムや自然エネルギー発電システムなどに向けた大容量の蓄電設備に用いられる場合には、電池モジュールBや電池スタックSを構成するセルCをセルごとに充電する際に、地絡(漏電)に伴う感電事故の対策が必要となる。例えば、鉄道システム向けの蓄電設備の場合、電池モジュールBの端子電圧は一般的に1500Vになり、電池モジュールBを構成するセルCの端子電圧が例えば1.2Vとすると、必要なセルCの個数は1250個となる。この場合、最も電位が低いセルを充電対象とする場合には該セルの対地間電圧を考慮する必要はないが、最も電位が高いセルを充電対象とする場合、該セルの対地間電圧を考慮する必要がある。例えば、図3Cに示した例では、最も電位が高いセルの両端電位は、1440(V),1438.8(V)であり、携帯機器や電気自動車向けの電池モジュールの端子電圧(高々数十V〜数百V)と比べると非常に高電位となっている。
非接触充電装置3においては、送電装置60の一次コイル6と受電装置70の二次コイル7との間が電気的に分離されるので、絶縁の確保が容易である。つまり、電池モジュールBや電池スタックSを構成する各セルCの対地間電位を考慮に入れる必要がなくなる。さらに、受電装置70は、一次コイル6と二次コイル7との間に生じるエアギャップと二次コイル7との間に絶縁材90を介挿している。絶縁材90は、例えばアクリル板に貼付された高耐圧の絶縁フィルムである。この高耐圧の絶縁フィルムは、たとえば、ポリエチレンテレフタレート(PET)フィルムや、ポリエーテルイミド(PEI)フィルムである。また、絶縁材90として、陶器材料やポリマー材料を用いてもよい。さらに、絶縁材90は、必要な絶縁耐力に応じて、種々の絶縁材を用いることができる。このように様々な種類がある絶縁材90を適宜取り換えることにより、任意の絶縁耐力の調整が容易となる。この結果、非接触充電装置3は、外部電源4と電池モジュールBとの間の絶縁を十分に確保でき、地絡に伴う感電事故を防止することができる。 つぎに、充電システム1の部品点数を削減する点について説明する。
受電装置70に対し送電装置60が着脱可能であるため、複数の電池モジュールBが互いに直列に接続されて電池スタックSを構成する場合、図3Bに示すように、受電装置70は電池モジュールBごとに設ける必要があるが、送電装置60は電池スタックS全体に対して1つ設けるだけで済む。したがって、一次コイル6を含む送電装置60及び励磁電源5の個数の削減が可能となるので、充電システム1全体の小型化や低コスト化を図ることが容易となる。
さらに、非接触充電装置3は、受電装置70に対し送電装置60が装着されたときに一次コイル6を二次コイル7と電磁結合可能なように位置決めする位置決め機構を有する。図3A〜図3Cにおいて、位置決め機構は、送電装置60の外観を凸型とし、且つ受電装置70の外観を凹型とすることで構成される。つまり、送電装置60の凸部60aが受電装置70の凹部70aに嵌合されることにより、一次コイル6と二次コイル7とが電磁結合可能なように受電装置70に対して送電装置60の位置決めがなされる。この結果、一次コイル6に発生させた磁束を二次コイル7に無駄なく鎖交させることができ、送電装置60から受電装置70への電力伝送効率を向上させることができる。
<状態監視装置による充電制御例>
図4は、状態監視装置10の構成例を示す図である。図面の簡略化のため、同図に示す電池モジュールBを構成するセルCの個数は5としている。
本実施の形態の子機10bの計測回路15は、電池モジュールB内の各セルCの端子電圧が計測可能となるよう構成されている。詳しくは、電池モジュールB内の各セルCの電圧は配線14を介して子機10bの計測回路15に印加される。子機10bの計測回路15に印加された各セルCの電圧(アナログ値)はA/D変換器12により一定の周期で順次A/D変換される。A/D変換された各セルCの電圧(デジタル値)はCPU11に読み込まれて親機10aへ通信回線2を介して送信される。
親機10aのCPUは、記憶装置(図示せず)に記憶されたプログラムを実行し、各セルCの電圧に基づいて、たとえば、各セルCの充電状態や、電池モジュールBが正常に動作しているか否か、を判別する。また、親機10aのCPUは、子機10bのCPU11及び回線L1を介して充電制御回路9と電気的に接続されるとともに、子機10bのCPU11及び回線L2を介してCPU29と電気的に接続される。親機10aのCPUは、記憶装置に記憶されたプログラムを実行し、セルCへの充電開始処理や、セルCへの充電終了処理や、電池モジュールBの充放電の停止処理(たとえば、インターロック処理)などが必要であると判別したときは、子機10bのCPU11を介して、充電制御回路9およびCPU29に対して、充電開始信号、充電終了信号、及び充放電停止信号などの所定の信号を送信する。充放電制御回路9およびCPU29は、これらの信号を受信して、スイッチ22および26の切り替え制御などを行い、セルCへの充電開始処理、セルCへの充電終了処理、及び電池モジュールBの充放電の停止処理などを実行する。
なお、状態監視装置10は、電池モジュールBの各セルCの電圧を監視するよう構成されているが、各セルCの電圧の他にも、各セルCの温度や圧力などを監視するように構成されてもよい。親機10aは、子機10bから収集した各セルCの電圧、温度、圧力などのデータに基づいて、電池モジュールBが正常に動作しているか否か、特に故障の度合を判別する。親機10aが電池モジュールBに故障が発生したと判別した場合には、その判別した結果を親機10aの表示装置に表示することで、運転員に通知する。さらに、親機10aが電池モジュールBに発生した故障の度合が深刻なレベルであると判別した場合には、上述のように、充電システム1全体若しくは電池スタックSの一列の電池モジュール群の充放電を自動的に停止させるようにインターロック処理を遂行する。
なお、親機10aが複数台の子機10bを集中制御する他に、親機10aを設けずに、複数台の子機10bそれぞれが独立的に制御するようにしてもよい。この場合は、子機10bのCPU11が、記憶装置(図示せず)に記憶されたプログラムを実行し、各セルCの電圧に基づいて、たとえば、各セルCの充電状態や、電池モジュールBが正常に動作しているか否か、を判別し、セルCへの充電開始処理、セルCへの充電終了処理、及び電池モジュールBの充放電の停止処理などが必要であると判別したときは、充電制御回路9およびCPU29に所定の信号を送信する。
<電池スタックの点検作業時の処理フロー例>
図5は、電池スタックSの点検作業時の処理フロー例を表すフローチャートである。
まず、不具合セルの判別時の充電前の準備として、状態監視装置10(親機10a,子機10b)は、電池スタックSを構成する電池モジュールBごとにその電池モジュールBを構成する各セルCの端子電圧を計測し、その計測結果に基づいて各セルCの充電状態を監視する(ステップS10)。なお、各セルCの充電状態は親機10aの表示装置に表示される。このとき、親機10aは、各セルCの電圧(端子間電圧)にバラツキがあることを判別したとき(ステップS11:YES)、不具合セルの識別番号とその計測された電圧を出力するよう警報を発する(ステップS12)。なお、最も小さい電圧が計測されたセルCを不具合セルと判定する。
運転員は、電池スタックSの両端にあるスタック出力端子52にそれぞれ接続されている遮断器54を操作することにより、電池スタックSを適用したシステム1から電池スタックSを解列する。さらに、運転員は、警報が発せられた不具合セルを含む電池モジュールBの正極側及び負極側のケーブル53それぞれを電池スタックSのモジュール接続端子51から取り外す(ステップS13)。なお、上記のとおり、非接触充電装置3の送電側と受電側との間で絶縁が確保されているため、遮断器54の解列操作をしなくてもよいが、安全面を考慮に入れれば遮断器54の解列操作をすることがより好ましい。
以上のような不具合セルの判別時の充電前の準備が完了すると、運転員は、送電装置60の凸部を受電装置70の凹部に嵌合させることにより、送電装置60を受電装置70に装着する。この結果、送電装置60の一次コイル6と受電装置70の二次コイル7とが電磁結合可能な状態となる。つまり、一次コイル6に交流を流して磁束を発生させることが可能な状態となるとともに、一次コイル6に発生させた磁束を二次コイル7に鎖交させることが可能な状態となる(ステップS14)。この状態で、運転員は、外部電源4をオンにして、外部電源4から送電装置60の励磁電源5に交流電力を供給する。
親機10aは、子機10bのCPU11を介して、CPU29と充電制御回路9とに対して、充電開始信号を送信する(ステップS15)。CPU29は、充電開始信号を受信して、極性選択回路21のスイッチ22とセル選択回路25のスイッチ26とに対してそれぞれ不具合セルへの充電が可能となるようにスイッチ切り替え制御を行う(ステップS16)。この結果、不具合セルには充電電流が流れることとなる。
充電により不具合セルの電圧の計測結果が正常になったと親機10aが判別すると(ステップS17:YES)、親機10aは、子機10bのCPU11を介して、CPU29と充電制御回路9とに対して、充電終了信号を送信する(ステップS18)。この結果、不具合セルの充電が終了する。CPU29は、充電終了信号を受信して、極性選択回路21のスイッチ22とセル選択回路25のスイッチ26とをすべてオフにするリセット制御を行う(ステップS19)。
運転員は、送電装置60の凸部と受電装置70の凹部との嵌合を解除して、送電装置60を受電装置70から脱着する(ステップS20)。運転員は、始業点検を実施して、特に異常がなければ(ステップS21:正常)、運転員は、今回の点検で充電対象となったセルCを含む電池モジュールBの正極側及び負極側のケーブル53それぞれを電池スタックSのモジュール接続端子51に接続することにより、該電池モジュールBを復列する(ステップS22)。
なお、ステップS17において、不具合セルから計測された電圧が所望の電圧に到達したときに該不具合セルの充電を終了しているが、該不具合セルのSOCが他のセルCのSOCと等しくなったとき、所定の蓄電容量分の充電を終えたとき、若しくはあらかじめ指定した充電時間を経過したとき等を契機として、該不具合セルの充電を終了してもよい。
また、各セルCの中で相対的に複数のセルの電圧が低くなった場合には、最も電圧の低いセルCの充電を終了した後に、2番目以降の電圧の低いセルCの充電を順に行うようにしてもよい。このように、電圧の低いセルCから順次充電を行うようにすれば、電池モジュールB内のセルCの電圧のバラツキが次第に解消されるので、電池モジュールB内のセルCの電圧の均一化を図ることができる。
また、以上の一連の処理は、始業点検(ステップS21)を除いて、運転員の負担軽減が図られるように自動化してもよい。
<極性選択回路及びセル選択回路の詳細な動作例>
図6A、図6Bを用いて、極性選択回路21及びセル選択回路25の詳細な動作例を説明する。なお、図6Aは、電池モジュールB内の奇数番号のセル2n+1を充電する場合の充電システム全体の状態を示す図であり、図6Bは、電池モジュールB内の偶数番号のセル2nを充電する場合の充電システム全体の状態を示す図である。
まず、電池モジュールB内の奇数番号のセル2n+1の電圧が他のセルCの電圧よりも低くなった場合について説明する。
電池モジュールB内の各セルCの電圧は、子機10bから親機10aの順に伝達されて、親機10aの表示装置において表示される。親機10aが自動的に若しくは運転員の選択操作により電池モジュールB内の各セルCの中で最も電圧が低下している奇数番号のセル2n+1(不具合セル、充電対象セル)を選択すると、親機10aは、子機10bのCPU11を介して、CPU29と充電制御回路9とに対して、選択された奇数番号のセル2n+1への充電開始信号を出力する。
すると、CPU29は、充電開始信号を受信して、極性選択回路21に対して、スイッチSW_D1及びスイッチSW_D2がオンするようにスイッチ切り替え制御を行うとともに、セル選択回路25に対して奇数番号のセル2n+1の両端に接続されたスイッチSW_C2n及びスイッチSW_C2n+1がオンするようにスイッチ切り替え制御を行う。このとき、図6Aの太線部として示されるように、外部電源4から奇数番号のセル2n+1までの充電配線が形成され、該充電配線を介して奇数番号のセル2n+1に充電電流が流れることにより、奇数番号のセル2n+1の充電が開始される。なお、充電制御回路9から奇数番号のセル2n+1までの充電配線は、充電制御回路9の正極側配線17、スイッチSW_D1、セル選択回路25の第一端子23、スイッチSW_C2n、奇数番号のセル2n+1、スイッチSW_C2n+1、セル選択回路25の第二端子24、スイッチSW_D2、充電制御回路9の負極側配線18を順に経由するように形成される。
つぎに、電池モジュールB内の偶数番号のセル2nの電圧が他のセルCの電圧よりも低くなった場合について説明する。
奇数番号のセル2n+1と同様に、親機10aが自動的に若しくは運転員の選択操作により電池モジュールB内の各セルCの中で最も電圧が低下した偶数番号のセル2n(不具合セル、充電対象セル)を選択すると、親機10aは、子機10bのCPU11を介して、CPU29と充電制御回路9とに対して、選択された偶数番号のセル2nへの充電開始信号を送信する。
すると、CPU29は、極性選択回路21に対して、スイッチSW_D3及びスイッチSW_D4がオンするようにスイッチ切り替え制御を行うとともに、セル選択回路25に対して偶数番号のセル2nの両端に接続されたスイッチSW_C2n−1及びスイッチSW_C2nがオンするようにスイッチ切り替え制御を行う。このとき、図6Bの太線部として示されるように、外部電源4から偶数番号のセル2nまでの充電配線が形成され、該充電配線を介して偶数番号のセル2nに充電電流が流れることにより、偶数番号のセル2nの充電が開始される。なお、充電制御回路9から偶数番号のセル2nまでの充電配線は、充電制御回路9の正極側配線17、スイッチSW_D3、セル選択回路25の第二端子24、スイッチSW_C2n−1、偶数番号のセル2n、スイッチSW_C2n、セル選択回路25の第一端子23、スイッチSW_D4、充電制御回路9の負極側配線18を順に経由するように形成される。
図6Aの太線部と図6Bの太線部とを対比すると、偶数番号のセル2nと奇数番号のセル2n+1の接触端とスイッチSW_C2nの一端との間の配線27を流れる電流の向き(極性)が反転していることがわかる。
以上、受電装置70と整流器8と充電制御回路9とは1つの電池モジュールBに対して1組設置する必要があるが、極性選択回路21とセル選択回路25とを1対設置すれば、電池モジュールB内の全てのセルCを充電対象セルとすることができる。この結果、1度に充電を行えるセルは電池モジュールB内の1つのセルのみとなるが、電池モジュールB内の全てのセルCを充電するのに必要な機器のコストと占有面積とを抑制することができ、省スペース化と低コスト化とを図ることが可能となる。なお、電池スタックS内の複数の電池モジュールB内のセルCを充電する場合には、複数の送電装置60を使用してもよい。
<配線の一部共用化に伴うセルの計測電圧の補正例>
図6A、図6B、図7、図8A、図8B、図9を用いて、セルCの充電配線とセルCの電圧の出力経路とが互いに重複した配線17を有することに伴うセルCの電圧の補正方法を説明する。図7は、各種蓄電装置のSOCに対する電圧変化を示すSOC特性図である。図8Aは、充電対象セルmが充電停止中のときのセル選択回路の状態を説明するための図であり、図8Bは、充電対象セルmが充電中のときのセル選択回路の状態を説明するための図である。図9は、電池モジュールBの両端のいずれか一方のセルとしてセル1の充電を行う場合のセル選択回路25の状態を説明するための図である。
図6Bにおいて、偶数番号のセル2nの充電を行っているが、このとき、親機10aは偶数番号のセル2nの電圧を実際の電圧よりも高い電圧で表示するとともに、偶数番号のセル2nの隣接セル(2n−1,2n+1)の電圧を実際の電圧よりも小さい電圧で表示する現象が生じる。この現象は、充電配線である配線27を計測の経路に流用したことに伴って生じるものである。具体的には、この現象は、偶数番号のセル2nから計測回路15と接続された配線14に分岐するまでの配線27に充電電流が流れることに伴って生じ、配線27の電気抵抗に起因するものである。親機10aは、充電制御のために偶数番号のセル2nの電圧を正確に検出する必要があるが、偶数番号のセル2nが充電中にあるときには、充電対象である偶数番号のセル2nとその隣接セル(2n−1,2n+1)の電圧を正確に計測することができず、それゆえに適切な充電制御を行えない。この現象は、図6Aにおいて奇数番号のセル2n+1に充電を行う場合についても同様に発生する。
特に、セルCとしてニッケル水素電池を採用する場合の問題を図7を用いて考察する。なお、図7において、曲線aはニッケル水素電池の電圧変化、曲線bは鉛蓄電池の電圧変化、曲線cはリチウムイオン電池の電圧変化、曲線dは電気二重層キャパシタの電圧変化を表す。SOCの変動に対する電圧変化(ΔV/ΔSOC)は、ニッケル水素電池の場合には約0.1、リチウムイオン電池の場合には約2、電気二重層キャパシタの場合には約3である。ここで、それぞれの場合の電圧変化が同じとすれば、ニッケル水素電池のSOCの変動は、リチウムイオン電池のSOCの変動の20倍に相当する。したがって、ニッケル水素電池を採用した場合には、他の種類の二次電池と比べると、その充電終了電圧の変化が微小であったとしても、そのSOCの変動に大きな影響を与えることになる。このため、セルCの過充電を防ぎつつ、100%のSOCで充電することを実現するためには、精密なセルの電圧の測定が必要となる。
そこで、充電電流による配線27の電圧降下を考慮してセルCの計測電圧の補正を行うことにより、該セルCが充電中の場合において、該セルCの電圧をより正確に計算することとする。すなわち、充電対象セルm(mはセル番号)の充電開始前にその隣接セル(m−1,m+1)の子機計測端電圧(Vm−1,Vm+1)をあらかじめ記憶しておき、それらと充電対象セルmが充電中のときの隣接セル(m−1,m+1)の子機計測電圧(Vm−1’,Vm+1’)と偏差(Vm−1−Vm−1’,Vm+1−Vm+1’)から、充電対象セルmの両極と接続された配線27の電圧降下(Δvm−1,Δvm)を算出し、算出した電圧降下(Δvm−1,Δvm)を用いて子機計測端電圧(Vm−1,Vm+1)の補正を行うことで、充電対象セルmの電圧をより正確に計算するものである。この補正方法を、図8A,図8Bを用いて具体的に説明する。
図8Aのように、充電対象セルmの充電を停止しているときには、充電対象セルmから子機10bへの配線には電流が流れないので、次式のとおり、子機10bの計測端電圧Vmと充電対象セルmの端子電圧Emとが一致する。
(数1)
Em−1=Vm−1 ・・・(1−1)
Em=Vm ・・・(1−2)
Em+1=Vm+1 ・・・(1−3)
一方、図8Bのように、充電対象セルmの充電を開始するときには、充電対象セルmから子機10bへ向かう配線27に電流が流れるので、配線27において電圧降下(Δvm−1,Δvm)が発生し、これに伴い子機10bの計測端電圧が変化する。このような変化が起こるセルは、充電対象セルmとその隣接セル(m−1,m+1)の計3セルである。そこで、図8Aのように充電対象セルmの充電開始前に、隣接セル(m−1,m+1)の電圧(Vm−1,Vm+1)を計測し、計測した電圧(Vm−1,Vm+1)を記憶する。
図8Bに示すように、充電対象セルmの充電を開始したときには、隣接セル(m−1,m+1)の子機計測端電圧(Vm−1’,Vm+1’)は低下し、充電対象セルmの子機計測端電圧Vm’は上昇することになるが、その偏差ΔVm−1(=Vm−1−Vm−1’),ΔVm+1(=Vm+1−Vm+1’)は、充電対象セルmの充電に伴う配線27の電圧降下(Δvm−1,Δvm)と等しくなっている。ここで、充電対象セルmの充電によってその隣接セル(m−1,m+1)の電圧が変動することは考えられない。したがって、充電対象セルmとその隣接セル(m−1,m+1)の子機計測端電圧(Vm−1’,Vm’,Vm+1’)と、充電時における充電対象セルmの両極と接続された配線27の電圧降下(Δvm−1,Δvm)とを用いて、充電対象セルmとその隣接セル(m−1,m+1)の正確な電圧(Em−1’,Em’,Em+1’)を、以下に示す式により、計算によりリアルタイムで求めることができる。
(数2)
Em−1’=Vm−1’+Δvm−1 ・・・(2−1)
Em’=Vm’−Δvm−1−Δvm ・・・(2−2)
Em+1’=Vm+1’+Δvm ・・・(2−3)
なお、充電前と充電中との隣接セルの子機計測端電圧の偏差により充電対象セルmの両極と接続された配線27の電圧降下を計算する以外に、配線抵抗と充電電流との積により充電対象セルmの両極と接続された配線27の電圧降下を計算するようにしてもよい。
また、充電対象セルmが電池モジュールBの両端のいずれか一方にある場合であっても、上記の計算方法に基づいてその充電対象セルmの電圧を正確に計算することができる。図9に示すように、セル1の負極側の配線27の電圧降下Δv1は上記と同様に計算できるが、セル1の正極側の配線27の電圧降下Δv0は、隣接するセルがないので、上記の計算方法を用いることができない。ここで、セル選択回路25からセル1の正極側と負極側それぞれの配線長l0,l1の間の関係としてl0≒l1が成立するものとし、且つそれらの配線抵抗r0,r1が等しいと仮定すると、充電電流icは変わらないので、次式が成立する。
(数3)
Δvo ≒ Δv1 ・・・(3)
したがって、充電対象セルmが電池モジュールBの両端のいずれか一方にある場合であっても、以下に示す式により、正確なセルCの電圧をリアルタイムで計算することができ、この結果、適切な充電制御を実現することが可能となる。
(数4)
E1’=V1’−Δv0−Δv1
≒V1’−2Δv1 ・・・(4−1)
E2’=V2’+Δv1 ・・・(4−2)
なお、配線27の電気抵抗rが0.04(Ω)であり、充電電流icが3(A)であるとすると、配線27の電圧降下Δvは0.12(V)となる。これは、セルCとして1.2Vの端子電圧を有するニッケル水素電池を採用したとき、その端子電圧の10%に相当する。ニッケル水素電池の電圧変動は、図7を用いて説明したように、他のタイプの蓄電装置と比べると小さいので、微小な電圧の計測誤差によって充電制御に対して大きな影響が及ぼされる。特に、所定の電圧の10%を超えて充電を行うとすると、電池は過充電状態となり、電池を損傷することとなる。なお、損傷に至らなくても、過充電を繰り返せば電池寿命に悪影響を及ぼしかねない。したがって、上記のように正確なセルCの電圧をリアルタイムで計算することにより、各種蓄電装置、好ましくは二次電池、より好ましくはニッケル水素電池の適切な充電制御を実現することが可能となる。
なお、セルCの計測電圧を補正する計算は、さまざまな手段により実現可能である。たとえば、セルCの電圧は、配線14を介して子機10bに印加されるが、計測回路15に上記補正計算を行う制御回路を設けて補正を行ってもよい。たとえば、A/D変換器12を介して得たセルCの電圧の補正計算をリアルタイムで行うように最適化されたDSP(Digital Signal Processor)を制御回路として用いてもよい。また、記憶装置(図示せず)に上記補正計算を行うプログラムを記憶させ、CPU11がA/D変換器12を介して得たセルCの電圧をこの記憶装置に一時的に記憶させた上で、このプログラムを実行することでセルCの電圧の補正計算を行ってもよい。このセルCの電圧の補正計算は、子機10bのCPU11のほか、親機10aのCPUが行ってもよい。
上記説明から、当業者にとっては、本発明の多くの改良や他の実施形態が明らかである。従って、上記説明は、例示としてのみ解釈されるべきであり、本発明を実行する最良の態様を当業者に教示する目的で提供されたものである。本発明の精神を逸脱することなく、その構造及び/又は機能の詳細を実質的に変更できる。
本発明は、複数のセルを互いに直列に接続してなる電池モジュールの充電システム、特に、電池モジュールを構成する複数のセルをセルごとに充電する充電システムとして有用である。
C…セル
B…電池モジュール
S…電池スタック
51…モジュール接続端子
52…スタック出力端子
53…ケーブル
54…遮断器
1…電池モジュールの充電システム
2…通信回線
3…非接触充電装置
4…外部電源
5…励磁電源
6…一次コイル
60…送電装置
60a…凸部
7…二次コイル
70…受電装置
70a…凹部
90…絶縁材
8…整流器
9…充電制御回路
10…状態監視装置
10a…親機
10b…子機
11…CPU
12…A/D変換器
14…配線
15…計測回路
17…正極側配線
18…負極側配線
21…極性選択回路
22…スイッチ
23…第一端子
24…第二端子
25…セル選択回路
26…スイッチ
27…配線
29…CPU

Claims (6)

  1. 交流電力を送電する一次コイルを含む送電装置と、
    前記一次コイルから送電される交流電力を電磁誘導により受電する二次コイルを含み、受電した交流電力を直流電力に変換する受電ユニットと、
    前記送電装置が前記受電ユニットに着脱可能なように、且つ前記送電装置が装着されたときに前記一次コイルを前記二次コイルと電磁結合可能なように位置決めするように構成された位置決め機構と、
    二次電池である複数のセルを互いに直列に接続してなる電池モジュールの当該複数のセルに前記直流電力を選択的に充電可能なように構成された選択回路と、
    を備える電池モジュールの充電システム。
  2. 複数の前記電池モジュールが互いに直列に接続されており、各前記電池モジュールは前記受電ユニットと前記位置決め機構と前記選択回路とを備えるとともに、複数の前記電池モジュールに対し1個の前記送電装置を備える、請求項1に記載の電池モジュールの充電システム。
  3. 前記受電ユニットは、前記一次コイルと前記二次コイルとの間のエアギャップと前記二次コイルとの間に配設される絶縁材を備える、請求項1に記載の電池モジュールの充電システム。
  4. 前記電池モジュールを構成する複数の前記セルの状態を示す状態信号を監視する状態監視装置と、
    前記状態監視装置により監視された前記セルの状態信号に基づいて前記セルへの充電の開始及び終了を制御する充電制御回路と、をさらに備え、
    前記充電制御回路は、
    前記受電ユニットと前記前記選択回路との間に配設され、
    前記電池モジュールの複数の前記セルの状態信号を前記状態監視装置にそれぞれ伝達する複数の信号配線の途中に、前記選択回路から前記電池モジュールの複数の前記セルへそれぞれ充電するための複数の充電配線がそれぞれ接続されている、請求項1に記載の電池モジュールの充電システム。
  5. 各前記信号配線における各前記充電配線との接続点と各前記セルとの間の部分に前記セルへの充電電流が流れることで生じる電圧降下に基づいて、前記セルの状態信号として前記状態監視装置に伝達された前記セルの端子電圧を補正する補正回路をさらに備える、請求項4に記載の電池モジュールの充電システム。
  6. 前記セルはニッケル水素電池である、請求項1乃至5のいずれか1項に記載の電池モジュールの充電システム。
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