JPWO2012049898A1 - 部品内蔵モジュール及びこれを備える電子機器並びに部品内蔵モジュールの製造方法 - Google Patents
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Abstract
本発明の部品内蔵モジュールは、第一の面と、前記第一の面と反対側の第二の面とを有し、前記第一の面は前記第一の面から前記第二の面に向かう方向に凹む凹部を有するフレキシブル基板と、前記第一の面に実装され、前記第一の面から電子部品それぞれの上面までの実装高さが異なる複数の電子部品と、前記第一の面を封止する樹脂とを備える。前記複数の電子部品のうち、少なくとも実装高さが最も大きな電子部品が前記凹部内に実装されている。
Description
本発明は、複数の電子部品が実装されたフレキシブル基板を樹脂で封止してなる部品内蔵モジュール及びこれを備える電子機器並びに部品内蔵モジュールの製造方法に関する。
例えば携帯電話などの電子機器は、合成樹脂製の上部筐体及び下部筐体からなる筐体と、それぞれ複数個の電子部品を実装して筐体内に収納される複数の部品内蔵モジュールと、ディスプレイ、電池等を備える。
一方、近年、ユビキタスネットワーク社会の本格的な到来を迎え、電子機器の小型化、薄型化への要求が高まっている。携帯電話等のように、予め準備した筐体内に複数の部品内蔵モジュールとディスプレイと電池等の構成部品を収納する構造では、さらなる薄型化の実現が困難になってきている。
これに対し、特許文献1には、上部筐体と下部筐体からなる樹脂筐体の少なくとも一部に、電子部品を配線基板上に実装した部品内蔵モジュールを内蔵封止する構成が開示されている。この特許文献1においては、複数の部品内蔵モジュールの少なくとも一つを樹脂筐体に内蔵することで、筐体内部のスペースを削減することができ、さらなる薄型化を可能にしている。
特許文献2には、複数の高さの異なる電子部品を実装したプリント配線板を薄型化する手段が開示されている。特許文献2には、この手段として、プリント配線板に実装された複数の電子部品の高さが両面とも同じになるように、プリント配線板に凹凸もしくは曲面を設けた構造(部品内蔵モジュール)が開示されている。
特許文献3には、電子部品構成物を長繊維強化樹脂層中にインモールド一体形成してなる電子部品構成物内蔵インモールド品(部品内蔵モジュール)が開示されている。また、この特許文献3では、長繊維強化樹脂層の中の内層部の線膨張係数を表層部の線膨張係数よりも小さくすることによって、凸凹が少なく、平面平滑性に優れた表面を形成している。
特許文献4には、フレキシブル基板に設けた電子部品収納凹部内に電子部品を収納し、この凹部内に封止用樹脂を充填する構造が開示されている。
しかしながら、特許文献1に開示された構造では、部品内蔵モジュール1を内蔵する樹脂筐体(樹脂2)の厚さが、配線基板3に実装する複数の電子部品4のうち、最も厚い電子部品4の厚さを基準に決まってしまう。このため、図20Aに示すように、一つでも厚い電子部品4があると、筐体(部品内蔵モジュール1、樹脂(樹脂層)2)の厚さが厚くなってしまう。
一方で、電子部品4上の樹脂厚を均一とした場合には、図20Bに示すように、樹脂2の表面2aに電子部品4の高さに応じた凹凸が形成される。この構成では、電子機器の意匠性に問題が生じるため、表面(樹脂表面)2aを筐体表面に応じた形状(平坦など)にすることが必要になる。例えば樹脂表面2aを平坦にする場合には、電子部品4の上面4aからある程度厚みをもたせて樹脂層2を形成することが必要になるという問題があった。
このため、携帯電話のような電子機器の筐体として部品内蔵モジュール1を使うために(電子機器の薄型化を実現するために)、電子機器そのものの薄型化(複数の部品を筐体内に埋め込むことによる空間効率向上)に加え、表面4aを平坦などの筐体表面に応じた形状にしつつ樹脂層2を薄肉化する手法が強く望まれていた。
また、携帯電話のような量産品に対しても適用可能な手法(容易且つ安価に生産可能な手法)であることも望まれていた。
本発明は、上記事情に鑑みてなされた。本発明の目的の一例は、表面を平坦などの電子機器の筐体表面に応じた形状にしつつ樹脂層を薄肉化することができ、さらなる薄型化を可能にする部品内蔵モジュール及びこれを備える電子機器並びに部品内蔵モジュールの製造方法を提供することである。
上記の目的を達するために、この発明は以下の手段を提供している。
本発明の部品内蔵モジュールは、第一の面と、前記第一の面と反対側の第二の面とを有し、前記第一の面は前記第一の面から前記第二の面に向かう方向に凹む凹部を有するフレキシブル基板と、前記第一の面に実装され、前記第一の面から電子部品それぞれの上面までの実装高さが異なる複数の電子部品と、前記第一の面を封止する樹脂とを備える。前記複数の電子部品のうち、少なくとも実装高さが最も大きな電子部品が前記凹部内に実装されている。
本発明の部品内蔵モジュールにおいて、実装高さが最も大きい電子部品の実装高さをHMと表記し、前記第一の面のフラット部分からの基準高さHSと表記し、前記複数の電子部品のそれぞれの実装高さをHIと表記し、前記複数の電子部品全ての前記第一の面のフラット部分から電子部品それぞれの上面までの高さをHFと表記すると、HM>HSの関係が成り立つように前記基準高さHSが設定されていてもよい。HF≦HSの関係が成り立つように前記凹部が形成されていてもよい。HI>HSの関係が成り立つ実装高さHIを有する電子部品が前記凹部内に実装されていてもよい。
本発明の部品内蔵モジュールにおいて、前記複数の電子部品のうち、2番目に高い実装高さを有する電子部品の実装高さと同じ高さになるように、前記基準高さHSが設定されていてもよい。
本発明の部品内蔵モジュールにおいて、前記複数の電子部品の実装高さの平均値と同じ高さになるように、前記基準高さHSが設定されていてもよい。
本発明の部品内蔵モジュールにおいて、前記複数の電子部品のうち、前記第一の面に実装される数が最も多い同じ実装高さを有する電子部品の実装高さと同じ高さになるように、前記基準高さHSが設定されていてもよい。
本発明の部品内蔵モジュールにおいて、前記第一の面の全面が樹脂で封止されていてもよい。
本発明の部品内蔵モジュールにおいて、前記樹脂の表面から前記電子部品の上面までの距離が最も短い電子部品の上面と、前記樹脂の表面との距離が0.2mm以上であってもよい。
本発明の部品内蔵モジュールは、前記第一の面の少なくとも一辺の端部に設けられた前記樹脂の剥離を防止するための剥離防止部材をさらに備えていてもよい。
本発明の部品内蔵モジュールにおいて、前記電子部品が剥離防止部材を兼ねていてもよい。
本発明の部品内蔵モジュールにおいて、前記フレキシブル基板は、前記第一の面から前記第二の面に貫通する孔部をさらに備えていてもよい。
本発明の部品内蔵モジュールにおいて、前記第二の面は、前記凹部によって形成された凸部を有していてもよく、部品内蔵モジュールは、前記凸部に設けられた補強部材をさらに備えていてもよい。
本発明の部品内蔵モジュールにおいて、前記第二の面は、前記凹部によって形成された凸部を有していてもよく、部品内蔵モジュールは、前記凸部近傍に設けられた補強部材をさらに備えていてもよい。
本発明の部品内蔵モジュールにおいて、前記第二の面は、前記凹部によって形成された凸部を有していてもよく、部品内蔵モジュールは、前記凸部近傍に設けられた補強部材をさらに備えていてもよい。
本発明の部品内蔵モジュールにおいて、前記凹部は、傾斜部を有する断面台形状であってもよく、前記傾斜部の傾斜角は、前記第一の面のフラット部分に対して60°以下であってもよい。
本発明の部品内蔵モジュールにおいて、前記凹部が射出成形によって形成されていてもよい。
本発明の部品内蔵モジュールにおいて、前記複数の電子部品は、LEDを含んでいてもよい。
本発明の電子機器は、上記の部品内蔵モジュールを備える。
本発明の電子機器において、前記部品内蔵モジュールの前記樹脂が、電子機器の筐体の少なくとも一部を構成していてもよい。
本発明の電子機器において、前記部品内蔵モジュールの前記樹脂が、電子機器の筐体の少なくとも一部を構成していてもよい。
本発明の部品内蔵モジュールの製造方法は、第一の面と前記第一の面と反対側の第二の面とを有するフレキシブル基板を備える部品内蔵モジュールの製造方法であって、前記第一の面に複数の電子部品を実装する工程と、前記第一の面から前記第二の面に向かう方向に、前記複数の電子部品のうち、少なくとも実装高さが最も高い電子部品が実装される凹部を形成する工程と、前記第一の面を樹脂で封止する工程とを備える。
本発明の製造方法において、前記凹部を形成する工程で、射出成形により前記凹部を形成してもよい。
前記凹部を形成する工程で、前記第一の面を封止する樹脂の圧力によって前記凹部を形成してもよい。
本発明の部品内蔵モジュール及びこれを備える電子機器並びに部品内蔵モジュールの製造方法においては、少なくとも実装高さが最も大きな電子部品をフレキシブル基板の凹部内に実装し、フレキシブル基板の第一の面(実装面)を樹脂で封止して部品内蔵モジュールを形成する。よって、電子部品の実装高さを低くする(上面の位置を下げる)ことが可能になる。これにより、表面を平坦にしても樹脂(樹脂層)の厚さを小さくすることが可能になり、部品内蔵モジュールひいてはこれを備える電子機器のさらなる薄型化を実現することが可能になる。
また、本発明の実施形態においては、このような部品内蔵モジュールの樹脂を電子機器の筐体の少なくとも一部にする、すなわち、部品内蔵モジュールの複数の電子部品を電子機器の筐体内に埋め込むように構成する。この構成により、電子機器のさらなる薄型化を実現することが可能になる。
また、少なくとも実装高さが最も大きな電子部品をフレキシブル基板の凹部内に実装し、フレキシブル基板の第一の面を樹脂で封止して部品内蔵モジュールを形成している。よって、部品内蔵モジュールひいてはこれを備える電子機器を容易に且つ安価に生産することができ、量産を要する携帯電話などの電子機器に対しても良好に採用することができる。
[第一実施形態]
以下、図1から図10を参照し、本発明の第1実施形態に係る部品内蔵モジュール及びこれを備える電子機器並びに部品内蔵モジュールの製造方法について説明する。本実施形態は、例えば携帯電話などのさらなる薄型化が求められる電子機器に搭載される部品内蔵モジュール及び電子機器並びに部品内蔵モジュールの製造方法に関する。
以下、図1から図10を参照し、本発明の第1実施形態に係る部品内蔵モジュール及びこれを備える電子機器並びに部品内蔵モジュールの製造方法について説明する。本実施形態は、例えば携帯電話などのさらなる薄型化が求められる電子機器に搭載される部品内蔵モジュール及び電子機器並びに部品内蔵モジュールの製造方法に関する。
本実施形態の部品内蔵モジュール5は、図1に示すように、フレキシブル基板6と、樹脂2とを備える。フレキシブル基板6には、複数の電子部品4が実装されている。フレキシブル基板6は、電子部品4が実装される第一の面(実装面)6aを有する。樹脂2は、第一の面6aを封止する。
複数の電子部品4は、メモリーチップやLED、RFID、温度センサ、加速度センサなどであってもよい。本実施形態では、フレキシブル基板6の第一の面6aに実装した状態で第一の面6aから部品上面4aまでの実装高さが異なる複数種の電子部品4が用いられている。すなわち、例えば0.2mm、0.4mm、0.6mm、0.8mmなど、厚さが異なる複数の電子部品4がフレキシブル基板6上に実装されている。
本実施形態のフレキシブル基板6は、例えば厚さが0.05〜0.2mm程度のポリイミド基材であってもよい。フレキシブル基板6は、第一の面6aと異なる(すなわち、第一の面6aと反対側の面である)第二の面6bを有する。第一の面6aには、第二の面6b方向(第一の面6aから第二の面6bに向かう方向)に凹む凹部7が設けられている。
凹部7は、断面台形状を有する。凹部7の傾斜部の傾斜角θは、第一の面6aのフラット部分(凹部7以外の部分)に対して60°以下である。例えば傾斜角θが90°になるようにフレキシブル基板6を折り曲げて凹部7を形成することも可能である。本実施形態のように傾斜角θを60°以下にすることで、フレキシブル基板6の配線が断線することを防止できる。
本実施形態では、凹部7が電子部品4の外形サイズより大きい。例えば電子部品4の平面視のサイズが5×5mmの場合に、凹部7の平面視のサイズが7×7mmである。本実施形態では、この凹部7内に少なくとも実装高さが最も大きな電子部品4を実装して部品内蔵モジュール5が形成されている。
樹脂2としては、アクリル、ABS、PC、エポキシ樹脂、ウレタン樹脂、シリコン樹脂などが目的に応じて用いられる。本実施形態では、第一の面6aの全面が樹脂2で封止されている。本実施形態の樹脂層2は、表面2aが平坦に形成される。加えて、樹脂2の表面2aから電子部品4の上面4aまでの距離が最も短い電子部品4の上面4aと、樹脂2の表面2aとの距離tが0.2mm以上になるように形成されている。電子部品4としてLEDなどの発光デバイスが実装される場合には、光透過性の観点から透明の樹脂2を用いることが望ましい。
上記のようにフレキシブル基板6に凹部7を形成し、この凹部7に、少なくとも実装高さが最も大きい電子部品4を収納して部品内蔵モジュール5を形成する。厚さ0.4mmのLED、厚さ0.8mmの制御用LSI、厚さ0.3mmのチップ抵抗から構成される回路を例に挙げて説明する。この回路の場合、制御用LSIの上面の高さをLEDの上面の高さに合わせる。このため、フレキシブル基板6の制御用LSIを実装する部分に、0.4mm、電子部品4の第二の面6b側に突き出されるように凹部7(裏面側の凸部8)を形成する。
図2A及び図2Bにおいては、複数の電子部品4のそれぞれの高さをHI、実装高さが最も大きい電子部品4の実装高さをHM、フレキシブル基板6の第一の面6aのフラット部分からの基準高さをHS、全ての電子部品4の第一の面6aのフラット部分からの高さをHFで示している。本実施形態の部品内蔵モジュール5においては、図2Aに示すように、HM>HSの関係が成り立つように、基準高さHSを設定する。図2A及び図2Bに示すように、HF≦HSの関係が成り立つように凹部7が形成されている。本実施形態の部品内蔵モジュール5は、HI>HSの関係が成り立つ実装高さHIを有する電子部品4(4b)を凹部7内に実装し、フレキシブル基板6の第一の面6aを樹脂2で封止して形成されている。
このようにフレキシブル基板6の凹部7を形成するとともに樹脂層2を形成することにより、従来と比較し、樹脂層2(フレキシブル基板6のフラット部分から樹脂2の表面2aまでの厚さ)を薄肉化することができる。よって、表面(樹脂層2の表面2a)を電子機器の筐体に応じた形状(平坦)にしつつ、部品内蔵モジュール5を薄型化することが可能になる。
このとき、図3Aに示すように、複数の電子部品4のうち、2番目に高い実装高さを有する電子部品4(4c)の実装高さと同じ高さになるように、基準高さHSを設定するようにしてもよい。この場合には、図3Bに示すように、HI>HSの関係が成り立つ実装高さHIを有する電子部品4(4b)を凹部7内に実装することで、全ての電子部品4においてHF≦HSの関係が成り立つ。これにより、従来と比較し、樹脂層2を薄肉化することができる。よって、確実に表面2aを電子機器の筐体に応じた形状にしつつ部品内蔵モジュール5を薄型化することが可能になる。
図4Aに示すように、複数の電子部品4の実装高さの平均値と同じ高さになるように基準高さHSを設定してもよい。この場合においても、図4Bに示すように、HI>HSの関係が成り立つ実装高さHIを有する電子部品4(4b、4c)を凹部7内に実装することで、全ての電子部品4においてHF≦HSの関係が成り立つ。これにより、従来と比較し、樹脂層2を薄肉化することができる。よって、確実に表面2aを電子機器の筐体に応じた形状にしつつ部品内蔵モジュール5を薄型化することが可能になる。
図5に示すように、複数の電子部品4のうち、第一の面6aに実装される数が最も多い同じ実装高さを有する電子部品4(4d)の実装高さと同じ高さになるように基準高さHSを設定するようにしてもよい。このように基準高さHSを設定した場合においても、樹脂層2を薄肉化することができる。よって、確実に表面2aを電子機器の筐体に応じた形状にしつつ部品内蔵モジュール5を薄型化することが可能になる。
本発明の実施形態の部品内蔵モジュール5は、図6に示すように、フレキシブル基板6の両面6a、6bを樹脂2で封止して形成してもよい。このとき、フレキシブル基板6の端部が第一の面6aを封止する上方の樹脂層2と第二の面6bを封止する下方の樹脂層2とで覆われるように構成すると、フレキシブル基板6と各樹脂層2の剥がれを抑制することが可能になる。また、この場合において、フレキシブル基板6の第二の面6b側(電子部品実装面の裏側)を封止する樹脂2は、全面を覆っている必要はなく、少なくとも端部に形成されていればよい。また、フレキシブル基板6の第二の面6bを封止する樹脂層2の厚さは、0.1〜0.5mm程度であることが望ましい。
上記の部品内蔵モジュール5を備える本実施形態の電子機器は、例えば携帯電話などである。この電子機器は、上部筐体と下部筐体からなる筐体と、その筐体の内部に内蔵された複数の電子部品4を備えた部品内蔵モジュール5とから構成される。また、本実施形態の電子機器は、上記の部品内蔵モジュール5を電子機器の電池カバーや筐体表面の一部に組み込んで構成される。このように構成することで、電子機器の筐体内のスペースを削減し、薄型化を実現することができる。さらに、このように構成した場合には、部品内蔵モジュール5を交換することで電子機器の機能を容易に変更することが可能になる。図7は、本実施形態の携帯電話100の筐体101を示している。この筐体101の一部である電池カバー102は、部品内蔵モジュール5の樹脂2によって構成されている。
部品内蔵モジュール5には、フレキシブル基板6に実装された電子部品4の厚さに応じて第一の面6aに凹部7が形成され、第二の面6bに凸部8が形成される。このため、部品内蔵モジュール5の凸部8と筐体内部に設置する他の部品内蔵モジュールや電池などが干渉しないように、筐体内での電池や部品内蔵モジュール5の電子部品4の実装位置を調整して電子機器が形成される。
次に、上記構成からなる本実施形態の部品内蔵モジュール5を製造する方法について説明する。
本実施形態の部品内蔵モジュール5を製造する際には、図8Aに示すように、はじめに、複数の電子部品4を平板状のフレキシブル基板6の第一の面6aに実装する(電子部品実装工程)。次に、図8Bに示すように、フレキシブル基板6を樹脂2で封止するため、電子部品4を実装した状態のフレキシブル基板6を金型10上に設置する。このとき、フレキシブル基板6の第二の面6b側も樹脂2で封止する場合には、図9に示すように、樹脂シート11を予め金型10とフレキシブル基板6の間に介設させておく。樹脂シート11の厚さとしては0.1〜0.5mm程度が望ましい。
フレキシブル基板6を封止する樹脂2としてアクリル、ABS、PCなどの熱可塑性樹脂を使用する場合には、金型10の温度を80℃程度にする。図8Bに示すように、金型10の厚さが、厚い電子部品4に対応する箇所、すなわち、フレキシブル基板6の凹部7を形成する箇所には、電子部品4の厚さに応じて(凹部7の大きさに応じて)掘り込み10aが形成されている。例えば、電子部品4の厚さが0.8mmで、フレキシブル基板6の第二の面6b側に0.4mm突き出す構造の部品内蔵モジュール5を製造する際には、金型10に深さ0.4mmの掘り込み10aを形成しておく。本実施形態では、掘り込み10aの形状がテーパー構造(断面台形状)とされている。
次に、本実施形態では、図8Cに示すように、金型10を型締めし、金型10内部に樹脂2を射出する。このとき、樹脂2の注入圧力により、フレキシブル基板6が金型10の内面に沿うように変形する。このため、樹脂2の圧力によってフレキシブル基板6が金型10の掘り込み10aの形状に応じて変形して凹部7が形成される。また、これとともに凹部7内に電子部品4が収まる。これにより、フレキシブル基板6の第一の面6aが樹脂2で封止される(凹部形成工程、樹脂封止工程)。すなわち、本実施形態では、凹部形成工程と、樹脂封止工程を一括して(一工程で)行うことができる。
図8Dに示すように、金型10から樹脂封止したフレキシブル基板6を取り出すことで、本実施形態の部品内蔵モジュール5が完成する。
本発明の実施形態の部品内蔵モジュール5は、図10に示すように、フレキシブル基板6の第二の面6b側にも電子部品4を実装して形成されていてもよく、このように第二の面6b側にも電子部品4を実装する場合には、金型10から樹脂封止したフレキシブル基板6を取り出した段階で第二の面6b側に電子部品4を実装することができる。また、意匠性を向上させる場合には、金型10から樹脂封止したフレキシブル基板6を取り出した段階で加飾シートや塗装膜を形成することが可能である。また、フレキシブル基板6の凹部7の傾斜面に電子部品4が実装されていてもよい。
上記のように、樹脂封止工法として射出成形工法を例示したが、使用する樹脂2に応じて工法を選択することが可能である。例えば、熱可塑性樹脂を選択した場合には射出成形工法、熱硬化性樹脂を選択した場合にはトランスファーモールド工法によって樹脂封止を行えばよい。
必ずしも上記のように凹部形成工程と樹脂封止工程を一括して行うようにしなくてもよい。すなわち、フレキシブル基板6をプレス加工して凹部7を形成したり、厚さがあるフレキシブル基板6を用いる場合にレーザー加工などで凹部7を形成するなどしたりしてもよい。このようにして予め凹部7を形成したフレキシブル基板6に電子部品4を実装し、樹脂封止を行って部品内蔵モジュール5を製造してもよい。
したがって、本実施形態の部品内蔵モジュール5及びこれを備える電子機器並びに部品内蔵モジュール5の製造方法によれば、少なくとも実装高さが最も大きな電子部品4をフレキシブル基板6の凹部7内に実装し、フレキシブル基板6の第一の面(実装面)6aを樹脂2で封止して部品内蔵モジュール5を形成する。このため、電子部品4の実装高さを低くする(上面4aの位置を下げる)ことが可能になる。これにより、表面2aを平坦にしても樹脂(樹脂層)2の厚さを小さくすることが可能になり、部品内蔵モジュール5ひいてはこれを備える電子機器のさらなる薄型化を実現することが可能になる。
また、このような部品内蔵モジュール5の樹脂2を電子機器の筐体の少なくとも一部に形成することで、すなわち、部品内蔵モジュール5の複数の電子部品4を電子機器の筐体内に埋め込むように構成することで、電子機器のさらなる薄型化を実現することが可能になる。
さらに、少なくとも実装高さが最も大きな電子部品4をフレキシブル基板6の凹部7内に実装し、フレキシブル基板6の第一の面6aを樹脂2で封止して部品内蔵モジュール5を形成する。これにより、部品内蔵モジュール5ひいてはこれを備える電子機器を容易に且つ安価に生産することができ、量産を要する携帯電話などの電子機器に対しても良好に採用することができる。
また、本実施形態の部品内蔵モジュール5においては、実装高さが最も大きい電子部品2の実装高さをHMと表記し、第一の面6aのフラット部分からの基準高さをHSと表記し、複数の電子部品4のそれぞれの高さをHIと表記し、全ての電子部品4の第一の面6aのフラット部分からの高さをHFと表記する。この際、HM>HSの関係が成り立つように基準高さHSが設定されており、HF≦HSの関係が成り立つように凹部7が形成されており、HI>HSの関係が成り立つ実装高さHIを有する電子部品4が凹部7内に実装されている。また、第一の面6aは、樹脂2で封止されている。これにより、従来と比較し、樹脂層2を薄肉化することができる。よって、表面を電子機器の筐体に応じた形状(平坦)にしつつ、部品内蔵モジュール5を薄型化することが可能になる。
このとき、基準高さHSを以下のように設定してもよい。すなわち、複数の電子部品4のうち、2番目に高い実装高さを有する電子部品4の実装高さと同じ高さになるように基準高さHSを設定してもよい。あるいは複数の電子部品4の実装高さの平均値と同じ高さになるように基準高さHSを設定してもよい。あるいは複数の電子部品4のうち、第一の面6aに実装される数が最も多い同じ実装高さを有する電子部品4の実装高さと同じ高さになるように基準高さHSを設定してもよい。この構成により、従来と比較し、樹脂層2を薄肉化することができる。よって、確実に表面2aを電子機器の筐体に応じた形状(平坦)にしつつ部品内蔵モジュール5を薄型化することが可能になる。
本実施形態の部品内蔵モジュール5においては、フレキシブル基板6の第一の面6aの全面が樹脂2で封止されている。この構成により、耐久性に優れ、信頼性の高い部品内蔵モジュール5を形成することができる。また、樹脂2を電子機器の筐体の一部として確実且つ好適に使用することができる。
樹脂2の表面2aから電子部品4の上面4aまでの距離が最も短い電子部品4の上面4aと、樹脂2の表面2aとの距離が0.2mm以上である。この構成により、樹脂2の表面2aを電子機器の表面に応じた形状(平坦)にすることができる。加えて、耐久性、信頼性に優れた部品内蔵モジュール5を形成することが可能になる。
フレキシブル基板6の凹部7が傾斜部を有する断面台形状であり、傾斜部の傾斜角θは、第一の面6aのフラット部分に対して60°以下である。この構成により、フレキシブル基板6の配線が断線することを防止できる。
本実施形態の部品内蔵モジュール5の製造方法においては、フレキシブル基板6の凹部7を射出成形によって形成することによって、さらに、第一の面6aを封止する樹脂2の圧力によって凹部7を形成することによって、凹部形成工程と樹脂封止工程を一括して(一工程で)行うことができる。これにより、確実に、部品内蔵モジュール5ひいてはこれを備える電子機器を容易に且つ安価に量産(生産)することが可能になる。
以上、本発明に係る部品内蔵モジュール及びこれを備える電子機器並びに部品内蔵モジュールの製造方法の第1実施形態について説明したが、本発明は上記の実施形態に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。
例えば、図11A及び図11Bに示すように、フレキシブル基板6に深さの異なる凹部7(高さの異なる凸部8)が複数形成されていてもよい。この場合には、例えば、最も厚い厚さが0.8mmの電子部品4と厚さが0.6mmの電子部品4の上面4aの高さを、厚さが0.4mmの電子部品4に揃えるように各凹部7を形成する。すなわち、厚さが0.6mmの電子部品4が実装されている箇所のフレキシブル基板6を0.2mm、0.8mm厚の電子部品4が実装されている箇所のフレキシブル基板6を0.4mm、第二の面6b側に突き出す。これにより、最も厚い電子部品4の上面4aの高さを0.4mmに揃えることができる。また、複数の電子部品4の全てを厚さ0.2mmの電子部品4に揃えることも可能である。
樹脂2の表面(封止面)2aが平坦である必要はなく、部品内蔵モジュール5を組み込む電子機器のデザインによって自由に変更可能である。例えば図12に示すように曲面形状にすることも可能である。さらに、フレキシブル基板6も曲面状に形成されていてもよい(すなわち、フレキシブル基板6が曲面を含んでいてもよい)。
図13に示すように、電子部品4にはんだ接合部補強用のアンダーフィル樹脂12を形成しておくようにしてもよい。
図14に示すように、部品内蔵モジュール5は、フレキシブル基板6が第一の面6aから第二の面6bに貫通する孔部13を備えていてもよい。この場合には、フレキシブル基板6に予め例えば円形の孔部13を形成しておく。この構成により、フレキシブル基板6を樹脂2で封止した際に、孔部13に樹脂2が充填され、フレキシブル基板6と樹脂2の剥がれを抑制することが可能になる。円形の孔部13を形成する場合には、孔部13の径を0.1〜2mm程度にすることが望ましい。
必ずしも孔部13は、円形孔に限定されない。フレキシブル基板6の全面にわたる領域に、図15に示すような孔部13を形成してもよい。このような孔部13を形成した場合には、樹脂2のみで構成される領域が多く形成される。このため、部品内蔵モジュール5の反りを抑制する効果を得ることが可能になる。
図16に示すように、樹脂2を第1の樹脂層2bと第2の樹脂層2cの2層構造で形成するようにしてもよい。第1の樹脂層2bは、フレキシブル基板6上に実装された電子部品4を覆って配設される。第2の樹脂層2cは、第1の樹脂層2bの表面に積層して配設されている。この場合には、第1の樹脂層2bが第2の樹脂層2cに比べて熱膨張係数を小さいことが望ましい。
このように樹脂2を2層構造にすることで、電子部品4が実装された場所と実装されていない場所とで樹脂厚が異なることに起因した樹脂表面2aの凹凸の発生を、確実に抑制することが可能になる。また、フレキシブル基板6と樹脂2の2層構造の場合には、両者の線膨張係数の差により反りが発生するおそれがある。一方で、フレキシブル基板6と第1の樹脂層(第1の樹脂)2bと第2の樹脂層(第2の樹脂)2cの3層構造にし、第2の樹脂層2cの線膨張係数をフレキシブル基板6と合わせることで、反りを抑制することが可能になる。
このように樹脂2を2層構造にすることで、電子部品4が実装された場所と実装されていない場所とで樹脂厚が異なることに起因した樹脂表面2aの凹凸の発生を、確実に抑制することが可能になる。また、フレキシブル基板6と樹脂2の2層構造の場合には、両者の線膨張係数の差により反りが発生するおそれがある。一方で、フレキシブル基板6と第1の樹脂層(第1の樹脂)2bと第2の樹脂層(第2の樹脂)2cの3層構造にし、第2の樹脂層2cの線膨張係数をフレキシブル基板6と合わせることで、反りを抑制することが可能になる。
本発明の実施形態にかかる樹脂(樹脂層)2は、フレキシブル基板6の第一の面6aの全面を封止するように設けるだけに限られない。樹脂2は、第一の面6aの一部を封止するように設けたり、第一の面6aの端部を除いた全面を封止するように設けたりしてもよい。
図17に示すように、部品内蔵モジュール5が、剥離防止部材14を備えていてもよい。この剥離防止部材14は、フレキシブル基板6の第一の面6aの少なくとも一辺の端部に、第一の面6aから上方に突出するなどして一体形成されている。このような剥離防止部材14を備えることで、樹脂2の剥離を確実に防止することが可能になる。また、電子部品4が剥離防止部材14を兼ねるようにしてもよい。
[第二実施形態]
次に、図18A及び図18Bを参照し、本発明の第2実施形態に係る部品内蔵モジュール及びこれを備える電子機器並びに部品内蔵モジュールの製造方法について説明する。第2実施形態は、第1実施形態と同様、複数の電子部品4が実装されたフレキシブル基板6と、フレキシブル基板6を封止する樹脂2とを備えている。このため、第2実施形態では、第1実施形態と同様の構成に対し、同一符号を付してその詳細な説明を省略する。
次に、図18A及び図18Bを参照し、本発明の第2実施形態に係る部品内蔵モジュール及びこれを備える電子機器並びに部品内蔵モジュールの製造方法について説明する。第2実施形態は、第1実施形態と同様、複数の電子部品4が実装されたフレキシブル基板6と、フレキシブル基板6を封止する樹脂2とを備えている。このため、第2実施形態では、第1実施形態と同様の構成に対し、同一符号を付してその詳細な説明を省略する。
第2実施形態の部品内蔵モジュール15は、図18A及び図18Bに示すように、第1実施形態と同様、フレキシブル基板6の第一の面6aに凹部7を設けられている。この凹部7は、第一の面6aと異なる第二の面6b方向に凹む。この凹部7内に、少なくとも実装高さが最も大きな電子部品4が実装されている。
本実施形態の部品内蔵モジュール15は、図18A及び図18Bに示すように、フレキシブル基板6と、フレキシブル基板6を封止する樹脂2に加え、補強板(補強部材)16を備える。この補強板16は、フレキシブル基板6の第一の面6aの凹部7によって形成された第二の面6bの凸部8に(あるいは凸部8の近傍に)実装されている。
この補強板16は、SUSなどの金属材料であることが望ましい。補強板16の厚さは、0.1〜0.3mm程度であることが望ましい。この補強板16は、接着剤により凸部8に貼り付けて一体形成されている。
このような補強板16を設けることにより、フレキシブル基板6を変形させて凹部7を形成するとともに、フレキシブル基板6に実装されている電子部品4を凹部7内に収める凹部形成工程で、電子部品4が負荷を受けて破損することを防止できる。また、補強板16を設けることで、フレキシブル基板6の断線も防止することが可能になる。
以上、本発明の第2実施形態に係る部品内蔵モジュール及びこれを備える電子機器並びに部品内蔵モジュールの製造方法について説明した。しかしながら、本発明は上記の実施形態に限定されるものではなく、第1実施形態の変更例を含め、その趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。
例えば、本発明の実施形態にかかる補強部材は、図19に示すようなフレーム状に形成されていてもよい。このような補強フレーム(補強部材)17を取り付けることで、部品内蔵モジュール15の反りを抑制することも可能になる。
この出願は、2010年10月15日に出願された日本出願特願2010−232320を基礎とする優先権を主張し、その開示の全てをここに取り込む。
本発明は、部品内蔵モジュール及びこれを備える電子機器並びに部品内蔵モジュールの製造方法に適用することができる。これら部品内蔵モジュール及びこれを備える電子機器並びに部品内蔵モジュールの製造方法によれば、部品内蔵モジュールひいてはこれを備える電子機器のさらなる薄型化を実現することができる。
1 従来の部品内蔵モジュール
2 樹脂(樹脂層)
2a 表面
2b 第1の樹脂層
2c 第2の樹脂層
3 配線基板
4 電子部品
4a 上面
5 部品内蔵モジュール
6 フレキシブル基板
6a 第一の面(実装面)
6b 第二の面
7 凹部
8 凸部
10 金型
10a 掘り込み
11 樹脂シート
12 アンダーフィル樹脂
13 孔部
14 剥離防止部材
15 部品内蔵モジュール
16 補強板(補強部材)
17 補強フレーム(補強部材)
100 携帯電話(電子機器)
101 筐体
102 電池カバー
θ 傾斜角
2 樹脂(樹脂層)
2a 表面
2b 第1の樹脂層
2c 第2の樹脂層
3 配線基板
4 電子部品
4a 上面
5 部品内蔵モジュール
6 フレキシブル基板
6a 第一の面(実装面)
6b 第二の面
7 凹部
8 凸部
10 金型
10a 掘り込み
11 樹脂シート
12 アンダーフィル樹脂
13 孔部
14 剥離防止部材
15 部品内蔵モジュール
16 補強板(補強部材)
17 補強フレーム(補強部材)
100 携帯電話(電子機器)
101 筐体
102 電池カバー
θ 傾斜角
Claims (20)
- 第一の面と、前記第一の面と反対側の第二の面とを有し、前記第一の面は前記第一の面から前記第二の面に向かう方向に凹む凹部を有するフレキシブル基板と、
前記第一の面に実装され、前記第一の面から電子部品それぞれの上面までの実装高さが異なる複数の電子部品と、
前記第一の面を封止する樹脂とを備え、
前記複数の電子部品のうち、少なくとも実装高さが最も大きな電子部品が前記凹部内に実装されている部品内蔵モジュール。 - 実装高さが最も大きい電子部品の実装高さをHMと表記し、前記第一の面のフラット部分からの基準高さHSと表記し、前記複数の電子部品のそれぞれの実装高さをHIと表記し、前記複数の電子部品全ての前記第一の面のフラット部分から電子部品それぞれの上面までの高さをHFと表記すると、
HM>HSの関係が成り立つように前記基準高さHSが設定されており、
HF≦HSの関係が成り立つように前記凹部が形成されており、
HI>HSの関係が成り立つ実装高さHIを有する電子部品が前記凹部内に実装されている請求項1記載の部品内蔵モジュール。 - 前記複数の電子部品のうち、2番目に高い実装高さを有する電子部品の実装高さと同じ高さになるように、前記基準高さHSが設定されている請求項2記載の部品内蔵モジュール。
- 前記複数の電子部品の実装高さの平均値と同じ高さになるように、前記基準高さHSが設定されている請求項2記載の部品内蔵モジュール。
- 前記複数の電子部品のうち、前記第一の面に実装される数が最も多い同じ実装高さを有する電子部品の実装高さと同じ高さになるように、前記基準高さHSが設定されている請求項2記載の部品内蔵モジュール。
- 前記第一の面の全面が樹脂で封止されている請求項1から請求項5のいずれか一項に記載の部品内蔵モジュール。
- 前記樹脂の表面から前記電子部品の上面までの距離が最も短い電子部品の上面と、前記樹脂の表面との距離が0.2mm以上である請求項1から請求項6のいずれか一項に記載の部品内蔵モジュール。
- 前記第一の面の少なくとも一辺の端部に設けられた前記樹脂の剥離を防止するための剥離防止部材をさらに備える請求項1から請求項7のいずれか一項に記載の部品内蔵モジュール。
- 前記電子部品が剥離防止部材を兼ねている請求項1から請求項8のいずれか一項に記載の部品内蔵モジュール。
- 前記フレキシブル基板は、前記第一の面から前記第二の面に貫通する孔部をさらに備える請求項1から請求項9のいずれか一項に記載の部品内蔵モジュール。
- 前記第二の面は、前記凹部によって形成された凸部を有し、
前記凸部に設けられた補強部材をさらに備える請求項1から請求項10のいずれか一項に記載の部品内蔵モジュール。 - 前記第二の面は、前記凹部によって形成された凸部を有し、
前記凸部近傍に設けられた補強部材をさらに備える請求項1から請求項10のいずれか一項に記載の部品内蔵モジュール。 - 前記凹部は、傾斜部を有する断面台形状であり、前記傾斜部の傾斜角は、前記第一の面のフラット部分に対して60°以下である請求項1から請求項12のいずれか一項に記載の部品内蔵モジュール。
- 前記凹部が射出成形によって形成されている請求項1から請求項13のいずれか一項に記載の部品内蔵モジュール。
- 前記複数の電子部品は、LEDを含む請求項1から請求項14のいずれか一項に記載の部品内蔵モジュール。
- 請求項1から請求項15のいずれか一項に記載の部品内蔵モジュールを備える電子機器。
- 前記部品内蔵モジュールの前記樹脂が、電子機器の筐体の少なくとも一部を構成している請求項16に記載の電子機器。
- 第一の面と前記第一の面と反対側の第二の面とを有するフレキシブル基板を備える部品内蔵モジュールの製造方法であって、
前記第一の面に複数の電子部品を実装する工程と、
前記第一の面から前記第二の面に向かう方向に、前記複数の電子部品のうち、少なくとも実装高さが最も高い電子部品が実装される凹部を形成する工程と、
前記第一の面を樹脂で封止する工程と
を備える部品内蔵モジュールの製造方法。 - 前記凹部を形成する工程で、射出成形により前記凹部を形成する請求項18記載の製造方法。
- 前記凹部を形成する工程で、前記第一の面を封止する樹脂の圧力によって前記凹部を形成する部品内蔵モジュールの請求項18記載の製造方法。
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