JPWO2012042629A1 - 制御システム、及び電動パワーステアリング制御装置 - Google Patents

制御システム、及び電動パワーステアリング制御装置 Download PDF

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Abstract

【課題】副制御装置にLAN通信回路を設ける必要がなく、安価な構成で主制御装置の監視を行うことができる副制御装置を備えた制御システムを提供する【解決手段】主制御装置は、入力信号に基づいて出力の生成に用いる第1の信号を生成する第1の信号処理ユニットと、前記入力信号に基づいて第1の信号と実質的に等価な第2の信号を生成する第2の信号処理ユニットとを有し、通信処理ユニットは、第1の信号と第2の信号とを、主制御装置から副制御装置へ転送する機能を有し、副制御装置は、主制御装置から転送された第1の信号と第2の信号とを比較しそれらの信号間の偏差が所定値以上である状態が第1の所定時間以上継続したときに異常であると判定する比較判定処理ユニットを有し、制限ユニットは、比較判定ユニットが異常であると判定したことに基づいて、主制御装置の出力に所定の制限を加えるように構成されている。

Description

この発明は、主制御装置とこの主制御装置の動作状態を監視する副制御装置を備えた制御システム、及びその制御システムを用いた電動パワーステアリング制御装置に関するものである。
周知のように、電動パワーステアリング制御装置は、モータの駆動力を補助力として用いることで運転者の操舵力を軽減するようにしたシステムであるが、前記モータの制御にはマイクロコンピュータを用いており、このマイクロコンピュータに異常が発生すると異常な補助力が発生し、安全上好ましくない。そのため、マイクロコンピュータの信頼性がより一層重要となっており、従来からマイクロコンピュータが異常動作をしても安全性を確保できるようにするマイクロコンピュータの信頼性向上対策が行われている。
前述のような電動パワーステアリング制御装置に用いる制御システムとして、主制御装置であるマイクロコンピュータと、その主制御装置の動作状態を監視する副制御装置を持ち、主制御装置の動作状態が異常である場合は、副制御装置がその異常を検出し主制御装置の動作を停止させるようにした制御システムが従来から提案されている。
例えば、特開2009−132281号公報に示された従来の制御システムは、車載LANに接続された主演算装置と、車載LANに接続された副演算装置と、主演算装置と副演算装置との間の通信を行なう通信装置とを持ち、副演算装置は、主演算装置から通信装置を介して転送されてくる情報と車載LANから得た情報とを比較することで主演算装置の異常検出を行うものである。
特開2009−132281号公報
特許文献1に示された従来の制御システムの場合、車載LANを主演算装置と副演算装置の両方に接続する必要が有るので、副演算装置にもLAN通信回路を設ける必要があり、コストが高くなるという課題があった。
この発明は、前述のような従来の装置に於ける課題を解決するためになされたもので、副制御装置にLAN通信回路を設ける必要がなく、安価な構成で主制御装置の監視を行うことができる副制御装置を備えた制御システムを提供することを目的とする。
又、この発明は、副制御装置にLAN通信回路を設ける必要がなく、安価な構成で主制御装置の動作状態の監視を行うことができる副制御装置を備えた、安価で信頼性の高い電動パワーステアリング制御装置を提供することを目的とする。
この発明による制御システムは、入力信号に基づいて被制御対象を制御する出力を生成する主制御装置と、前記主制御装置の動作状態を監視する副制御装置と、前記主制御装置と前記副制御装置との間の通信を行う通信処理ユニットと、前記副制御装置による前記監視に基づいて前記主制御装置の前記出力に制限を加える制限ユニットとを備えた制御システムであって、前記主制御装置は、前記入力信号に基づいて前記出力の生成に用いる第1の信号を生成する第1の信号処理ユニットと、前記入力信号に基づいて前記第1の信号と実質的に等価な第2の信号を生成する第2の信号処理ユニットとを有し、前記通信処理ユニットは、前記第1の信号と前記第2の信号とを、前記主制御装置から前記副制御装置へ転送する機能を有し、前記副制御装置は、前記主制御装置から前記通信処理ユニットを介して転送された前記第1の信号と前記第2の信号とを比較しそれらの信号間の偏差が所定値以上である状態が第1の所定時間以上継続したときに異常であると判定する比較判定処理ユニットを有し、前記制限ユニットは、前記比較判定ユニットが前記異常であると判定したことに基づいて、前記主制御装置の前記出力に所定の制限を加えるように構成されていることを特徴としたものである。
又、この発明による制御システムは、入力信号に基づいて被制御対象を制御する出力を生成する主制御装置と、前記主制御装置の動作状態を監視する副制御装置と、前記主制御装置と前記副制御装置との間の通信を行う通信処理ユニットと、前記副制御装置による前記監視に基づいて前記主制御装置の前記出力に制限を加える制限ユニットとを備えた制御システムであって、前記主制御装置は、前記入力信号に基づいて前記出力信号の生成に用いる第1の信号を生成する第1の信号処理ユニットと、前記入力信号に基づいて前記第1の信号と実質的に等価な第2の信号を生成する第2の信号処理ユニットと、前記第2の信号を周期的に初期化する初期化処理ユニットとを有し、前記通信処理ユニットは、前記第1の信号と前記第2の信号とを、前記主制御装置から前記副制御装置へ転送する機能を有し、前記副制御装置は、前記主制御装置から前記通信処理ユニットを介して転送された前記第1の信号と前記第2の信号とを比較しそれらの信号間の偏差が所定値以上である状態が第1の所定時間以上継続したときに異常であると判定する比較判定処理ユニットと、前記第2の信号が前記初期化処理ユニットにより初期化されない状態が第2の所定時間以上継続したとき異常であると判定する初期化判定処理ユニットと、前記比較判定処理ユニットと前記初期化判定処理ユニットのうちの少なくとも一方が前記異常であると判定したとき異常であると判定する異常判定ユニットとを有し、前記制限ユニットは、前記異常判定ユニットが前記異常であると判定したとき、前記主制御装置の前記出力に所定の制限を加えるように構成されていることを特徴とするものである。
この発明による制御システムにおいて、望ましくは、前記初期化処理ユニットは、前記通信処理ユニットが前記転送を行った後に前記第2の信号の初期化を行うように構成され、前記第2の信号処理ユニットの処理周期は、前記初期化処理ユニットの初期化周期より長く設定されるものである。
この発明による電動パワーステアリング制御装置は、運転者による操舵トルクに対応した操舵補助トルクを発生するモータを制御する出力を生成する主制御装置と、前記主制御装置の動作状態を監視する副制御装置と、前記主制御装置と前記副制御装置との間の通信を行う通信処理ユニットと、前記副制御装置による前記監視に基づいて前記主制御装置の前記出力に制限を加える制限ユニットとを備えた電動パワーステアリング制御装置であって、運転者により車両のステアリングシャフトに加えられる操舵トルクを検出するトルク検出ユニットと、前記モータに流れるモータ電流を検出するモータ電流検出ユニットとを備え、前記主制御装置は、車速センサから入力された車速信号に基づいて第1の車速信号を生成する第1の車速信号処理ユニットと、前記車速信号に基づいて前記第1の車速信号と実質的に等価な第2の車速信号を生成する第2の車速信号処理ユニットと、少なくとも、前記検出された操舵トルクと前記第1の車速信号とに基づいて前記モータの目標電流を決定する目標電流決定部と、前記決定された目標電流に基づいて前記モータ電流を制御する出力を生成するモータ電流制御部とを備え、前記通信処理ユニットは、前記第1の信号と前記第2の信号とを、前記主制御装置から前記副制御装置へ転送する機能を有し、前記副制御装置は、前記主制御装置から通信処理ユニットを介して転送された前記第1の車速信号と前記第2の車速信号を比較しこれらの信号が不一致である状態が第1の所定時間以上継続したときに異常であると判定する比較判定処理ユニットと、前記比較判定比較ユニットが異常であると判定したとき異常であると判定する車速判定ユニットと、少なくとも前記検出された操舵トルクと前記第1の車速信号と前記車速判定ユニットの判定結果とに基づいて電流しきい値を設定し前記検出されたモータ電流検出値が前記電流しきい値を超えた状態が第3の所定時間以上継続したとき異常であると判断するモータ電流異常判定ユニットとを備え、前記制限ユニットは、前記モータ電流異常判定ユニットが前記異常であると判定したとき前記モータ電流制御部の前記出力に所定の制限するように構成されていることを特徴とするものである。
又、この発明による電動パワーステアリング制御装置は、運転者による操舵トルクに対応した操舵補助トルクを発生するモータを制御する出力を生成する主制御装置と、前記主制御装置の動作状態を監視する副制御装置と、前記主制御装置と前記副制御装置との間の通信を行う通信処理ユニットと、前記副制御装置による前記監視に基づいて前記主制御装置の前記出力に制限を加える制限ユニットとを備えた電動パワーステアリング制御装置であって、運転者により車両のステアリングシャフトに加えられる操舵トルクを検出するトルク検出ユニットと、前記モータに流れるモータ電流を検出するモータ電流検出ユニットとを備え、前記主制御装置は、車速センサから入力された車速信号に基づいて第1の車速信号を生成する第1の車速信号処理ユニットと、前記車速信号に基づいて前記第1の車速信号と実質的に等価な第2の車速信号を生成する第2の車速信号処理ユニットと、少なくとも、前記検出された操舵トルクと前記第1の車速信号とに基づいて前記モータの目標電流を決定する目標電流決定部と、前記決定された目標電流に基づいて前記モータ電流を制御する出力を生成するモータ電流制御ユ部と、前記第2の車速信号を周期的に初期化する初期化処理ユニットとを備え、前記通信処理ユニットは、前記第1の信号と前記第2の信号とを、前記主制御装置から前記副制御装置へ転送する機能を有し、前記副制御装置は、前記主制御装置から通信処理ユニットを介して転送された前記第1の車速信号と前記第2の車速信号を比較しこれらの信号が不一致である状態が第1の所定時間以上継続したときに異常であると判定する比較判定処理ユニットと、前記第2の車速信号が前記初期化処理ユニットにより初期化されない状態が第2の所定時間以上継続したとき、異常と判定する初期化判定処理ユニットと、前記比較判定比較ユニットと前記初期化判定処理ユニットのうちの少なくとも一方が異常と判定したとき異常と判定する車速判定ユニットと、少なくとも前記検出された操舵トルクと前記第1の車速信号と前記車速判定ユニットの判定結果とに基づいて電流しきい値を設定し、前記検出されたモータ電流が前記電流しきい値を超えた状態が第3の所定時間以上継続したとき異常であると判断するモータ電流異常判定ユニットとを備え、前記制限ユニットは、前記モータ電流異常判定ユニットが前記異常であると判定したとき前記モータ電流制御部の前記出力に所定の制限するように構成されていることを特徴とするものである。
この発明による電動パワーステアリング制御装置に於いて、望ましくは、前記電流しきい値は、前記検出された操舵トルクと前記第1の車速信号と前記車速判定ユニットによる判定結果とに基づいて決定され、前記電流しきい値は、前記車速判定ユニットによる判定結果が正常であり且つ前記第1の車速信号が所定値未満のときの第1の電流しきい値と、前記車速判定ユニットによる判定結果が異常又は前記第1の車速信号が所定値以上のときの第2の電流しきい値とを持ち、前記第2の電流しきい値は、前記第1の電流しきい値より小さくなるように設定されるものである。
更に、この発明による電動パワーステアリング制御装置に於いて、望ましくは、自動駐車制御を行うための自動駐車制御電流と、前記自動駐車制御を作動させるときにオンとなり前記自動駐車制御を停止させるときにオフとなる自動駐車制御指示フラグとを出力する自動駐車制御ユニットと、前記自動駐車制御電流を前記モータの目標電流に加算して新たな目標電流を生成する電流加算ユニットとを備え、前記電流しきい値は、前記検出された操舵トルクと、前記第1の車速信号と、前記車速判定ユニットによる判定結果と、前記自動駐車制御指示フラグとに基づいて決定され、前記電流しきい値は、前記車速判定ユニットによる判定結果が正常であり且つ前記第1の車速信号が所定値未満であり且つ前記自動駐車制御指示フラグがオンであるときの第1の電流しきい値と、前記車速判定ユニットによる判定結果が異常であり又は第1の車速信号が所定値以上であり又は前記自動駐車制御指示フラグがオフであるときの第2の電流しきい値とを持ち、前記第2の電流しきい値は、前記第1の電流しきい値より小さくなるように設定されるものである。
この発明による制御システムによれば、入力信号に基づいて被制御対象を制御する出力を生成する主制御装置と、前記主制御装置の動作状態を監視する副制御装置と、前記主制御装置と前記副制御装置との間の通信を行う通信処理ユニットと、前記副制御装置による前記監視に基づいて前記主制御装置の前記出力に制限を加える制限ユニットとを備え、前記主制御装置は、前記入力信号に基づいて前記出力の生成に用いる第1の信号を生成する第1の信号処理ユニットと、前記入力信号に基づいて前記第1の信号と実質的に等価な第2の信号を生成する第2の信号処理ユニットとを有し、前記通信処理ユニットは、前記第1の信号と前記第2の信号とを、前記主制御装置から前記副制御装置へ転送する機能を有し、前記副制御装置は、前記主制御装置から前記通信処理ユニットを介して転送された前記第1の信号と前記第2の信号とを比較しそれらの信号間の偏差が所定値以上である状態が第1の所定時間以上継続したときに異常であると判定する比較判定処理ユニットを有し、前記制限ユニットは、前記比較判定ユニットが前記異常であると判定したことに基づいて、前記主制御装置の前記出力に所定の制限を加えるように構成されているので、副制御装置にLAN通信回路を設け必要がなく、安価な構成で主制御装置の監視を行うことができる。
又、この発明による制御システムによれば、入力信号に基づいて被制御対象を制御する出力を生成する主制御装置と、前記主制御装置の動作状態を監視する副制御装置と、前記主制御装置と前記副制御装置との間の通信を行う通信処理ユニットと、前記副制御装置による前記監視に基づいて前記主制御装置の前記出力に制限を加える制限ユニットとを備え、前記主制御装置は、前記入力信号に基づいて前記出力信号の生成に用いる第1の信号を生成する第1の信号処理ユニットと、前記入力信号に基づいて前記第1の信号と実質的に等価な第2の信号を生成する第2の信号処理ユニットと、前記第2の信号を周期的に初期化する初期化処理ユニットとを有し、前記通信処理ユニットは、前記第1の信号と前記第2の信号とを、前記主制御装置から前記副制御装置へ転送する機能を有し、前記副制御装置は、前記主制御装置から前記通信処理ユニットを介して転送された前記第1の信号と前記第2の信号とを比較しそれらの信号間の偏差が所定値以上である状態が第1の所定時間以上継続したときに異常であると判定する比較判定処理ユニットと、前記第2の信号が前記初期化処理ユニットにより初期化されない状態が第2の所定時間以上継続したとき異常であると判定する初期化判定処理ユニットと、前記比較判定処理ユニットと前記初期化判定処理ユニットのうちの少なくとも一方が前記異常であると判定したとき異常であると判定する異常判定ユニットとを有し、前記制限ユニットは、前記異常判定ユニットが前記異常であると判定したとき、前記主制御装置の前記出力に所定の制限を加えるように構成されているので、副制御装置にLAN通信回路を設け必要がなく、安価な構成で主制御装置の監視を行うことができると共に、初期化処理が停止した場合でも副制御装置で異常を検出することができる。
更に、この発明による電動パワーステアリング制御装置によれば、運転者により車両のステアリングシャフトに加えられる操舵トルクを検出するトルク検出ユニットと、モータに流れるモータ電流を検出するモータ電流検出ユニットとを備え、主制御装置は、車速センサから入力された車速信号に基づいて第1の車速信号を生成する第1の車速信号処理ユニットと、前記車速信号に基づいて前記第1の車速信号と実質的に等価な第2の車速信号を生成する第2の車速信号処理ユニットと、少なくとも、前記検出された操舵トルクと前記第1の車速信号とに基づいて前記モータの目標電流を決定する目標電流決定部と、前記決定された目標電流に基づいて前記モータ電流を制御する出力を生成するモータ電流制御部とを備え、通信処理ユニットは、前記第1の信号と前記第2の信号とを、前記主制御装置から副制御装置へ転送する機能を有し、前記副制御装置は、前記主制御装置から通信処理ユニットを介して転送された前記第1の車速信号と前記第2の車速信号を比較しこれらの信号が不一致である状態が第1の所定時間以上継続したときに異常であると判定する比較判定処理ユニットと、前記比較判定比較ユニットが異常であると判定したとき異常であると判定する車速判定ユニットと、少なくとも前記検出された操舵トルクと前記第1の車速信号と前記車速判定ユニットの判定結果とに基づいて電流しきい値を設定し前記検出されたモータ電流検出値が前記電流しきい値を超えた状態が第3の所定時間以上継続したとき異常であると判断するモータ電流異常判定ユニットとを備え、前記制限ユニットは、前記電流異常判定ユニットが前記異常であると判定したとき前記モータ電流制御部の前記出力に所定の制限するように構成されているので、副制御装置にLAN通信回路を設け必要がなく、安価な構成で主制御装置の監視を確実に行うことができる。そして、例えば極低速でのみ機能する自動駐車制御が動作する場合は、モータ電流しきい値を広げ、自動駐車制御を可能にし、自動駐車制御が行われない走行時にはモータ電流しきい値を走行時の安全性が確保できる値に設定し、かつ主制御装置内の車速入力処理に異常がある場合もモータ電流しきい値を走行時の安全性が確保できる値に設定することで、安全性を確保しつつ自動駐車制御とパワーステアリングの制御を行う事ができる。
又、この発明による電動パワーステアリング制御装置によれば、運転者により車両のステアリングシャフトに加えられる操舵トルクを検出するトルク検出ユニットと、モータに流れるモータ電流を検出するモータ電流検出ユニットとを備え、主制御装置は、車速センサから入力された車速信号に基づいて第1の車速信号を生成する第1の車速信号処理ユニットと、前記車速信号に基づいて前記第1の車速信号と実質的に等価な第2の車速信号を生成する第2の車速信号処理ユニットと、少なくとも、前記検出された操舵トルクと前記第1の車速信号とに基づいて前記モータの目標電流を決定する目標電流決定部と、前記決定された目標電流に基づいて前記モータ電流を制御する出力を生成するモータ電流制御部と、前記第2の車速信号を周期的に初期化する初期化処理ユニットとを備え、前記通信処理ユニットは、前記第1の信号と前記第2の信号とを、前記主制御装置から前記副制御装置へ転送する機能を有し、前記副制御装置は、前記主制御装置から通信処理ユニットを介して転送された前記第1の車速信号と前記第2の車速信号を比較しこれらの信号が不一致である状態が第1の所定時間以上継続したときに異常であると判定する比較判定処理ユニットと、前記第2の車速信号が前記初期化処理ユニットにより初期化されない状態が第2の所定時間以上継続したとき、異常と判定する初期化判定処理ユニットと、前記比較判定比較ユニットと前記初期化判定処理ユニットのうちの少なくとも一方が異常と判定したとき異常と判定する車速判定ユニットと、少なくとも前記検出された操舵トルクと前記第1の車速信号と前記車速判定ユニットの判定結果とに基づいて電流しきい値を設定し、前記検出されたモータ電流が前記電流しきい値を超えた状態が第3の所定時間以上継続したとき異常であると判断するモータ電流異常判定ユニットとを備え、前記制限ユニットは、前記モータ電流異常判定ユニットが前記異常であると判定したとき前記モータ電流制御部の前記出力に所定の制限するように構成されているので、副制御装置にLAN通信回路を設け必要がなく、安価な構成で主制御装置の監視を確実に行うことができる。そして、例えば極低速でのみ機能する自動駐車制御が動作する場合は、モータ電流しきい値を広げ、自動駐車制御を可能にし、自動駐車制御が行われない走行時にはモータ電流しきい値を走行時の安全性が確保できる値に設定し、かつ主制御装置内の車速入力処理に異常がある場合もモータ電流しきい値を走行時の安全性が確保できる値に設定することで、安全性を確保しつつ自動駐車制御とパワーステアリングの制御を行う事ができる。又、副制御装置の初期化判定では第2の信号が初期化されていない状態が継続した場合異常と判断するようにしているので、初期化処理が停止した場合でも副制御装置で異常を検出することができる。
この発明の実施の形態1による電動パワーステアリング制御装置の基本構成を示すブロック図である。 この発明の実施の形態1による制御システム及び電動パワーステアリング制御装置の制御ブロック図である。 この発明の実施の形態1による制御システム及び電動パワーステアリング制御装置に於ける、主制御装置の制御ブロック図である。 この発明の実施の形態1による制御システム及び電動パワーステアリング制御装置に於ける、PI制御の制御ブロック図である。 この発明の実施の形態1による制御システム及び電動パワーステアリング制御装置に於ける、主制御装置の処理を示すフローチャートである。 この発明の実施の形態1による制御システム及び電動パワーステアリング制御装置に於ける、主制御装置の別の処理を示すフローチャートである。
この発明の実施の形態1による制御システム及び電動パワーステアリング制御装置に於ける、主制御装置の第1の信号処理ユニットの処理を示すフローチャートである。 この発明の実施の形態1による制御システム及び電動パワーステアリング制御装置に於ける、主制御装置の第2の信号処理ユニットの処理を示すフローチャートである。 この発明の実施の形態1による制御システム及び電動パワーステアリング制御装置に於ける、正常時の制御特性軌跡を示す特性図である。 この発明の実施の形態1による制御装置及び電動パワーステアリング制御装置に於ける、通信処理ユニットの処理を示すフローチャートである。 この発明の実施の形態1による制御システム及び電動パワーステアリング制御装置に於ける、副制御装置の制御ブロック図である。
この発明の実施の形態1による制御システム及び電動パワーステアリング制御装置に於ける、副制御装置のモータ電流しきい値選択処理を示すブロック図である。 この発明の実施の形態1による制御システム及び電動パワーステアリング制御装置に於ける、第1のモータ電流しきい値を示す説明図である。 この発明の実施の形態1による制御システム及び電動パワーステアリング制御装置に於ける、第2のモータ電流しきい値を示す説明図である。 この発明の実施の形態1による制御システム及び電動パワーステアリング制御装置に於ける、主制御装置の正常動作時で、且つ低速走行時で走行している時の動作を示すタイミングチャートである。 この発明の実施の形態1による制御システム及び電動パワーステアリング制御装置に於ける、主制御装置の正常動作時で、且つ低速走行以外の車速で走行している時の動作を示すタイミングチャートである。 この発明の実施の形態1による制御システム及び電動パワーステアリング制御装置に於ける、第1の信号処理ユニットが停止した時の動作を示すタイミングチャートである。
この発明の実施の形態1による制御システム及び電動パワーステアリング制御装置に於ける、第2の信号処理ユニットが停止した時の動作を示すタイミングチャートである。 この発明の実施の形態1による制御システム及び電動パワーステアリング制御装置に於ける、初期化処理ユニットの処理が停止した時の動作を示すタイミングチャートである。 この発明の実施の形態2による制御システム及び電動パワーステアリング制御装置に於ける、主制御装置の制御ブロック図である。 この発明の実施の形態2による制御システム及び電動パワーステアリング制御装置に於ける、通信処理ユニットの処理を示すフローチャートである。 この発明の実施の形態2による制御システム及び電動パワーステアリング制御装置に於ける、副制御装置の制御ブロック図である。
この発明の実施の形態2による制御システム及び電動パワーステアリング制御装置に於ける、モータ電流しきい値選択処理ユニットの制御ブロック図である。 この発明の実施の形態2による制御システム及び電動パワーステアリング制御装置に於ける、主制御装置の正常動作時で、且つ車速所定値未満、且つ自動駐車制御指示フラグがオンの時の動作を示すタイミングチャートである。 この発明の実施の形態2による制御システム及び電動パワーステアリング制御装置に於ける、主制御装置の正常動作時で、且つ車速所定値未満で、且つ自動駐車制御指示フラグがオフの時の動作を示すタイミングチャートである。
実施の形態1.
図1は、この発明の実施の形態1による電動パワーステアリング制御装置の基本構成を示すブロック図である。図1に於いて、運転者により操作されるハンドル1は、ステアリングシャフト2に固定されており、運転者の操舵トルクをステアリングシャフト2に伝達する。トルク検出ユニットを構成するトルクセンサ3は、ステアリングシャフト2に加えられた操舵トルクを検出し、その検出値に対応するトルク信号を、電動パワーステアリングの制御とエンジンの制御を行う制御ユニット(以下、EPS・ECUと称する)5に入力する。
車速センサ4は、車速を検出し、その検出値に対応する信号をEPS・ECU5に入力する。自動駐車制御を行う自動駐車制御装置(図示せず)から送られてくる自動駐車制御信号11は、EPS・ECU5に入力される。モータ6は、EPS・ECU5からの信号に基づいて駆動される。モータ6の出力は、ギヤ7を介してステアリングシャフト2に加えられ、運転者の操舵力をアシストする。運転者による操舵トルクとモータ6による操舵捕助トルクとしてのアシストトルクとが合成されたトルクは、ステアリングシャフト2からラック&ピニオン機構8を介して車輌の前輪9に伝達される。バッテリ10は、EPS・ECU5に電力を供給する。
次に、EPS・ECU5の内部構成について説明する。図2は、この発明の実施の形態1による制御システム及び電動パワーステアリング制御装置の制御ブロック図である。図2に於いて、図1に於ける符号と同一符号は同一部分を示している。図2に於いて、EPS・ECU5は、トルクセンサ3からの信号を入力する第1のI/F回路501と、車速センサ4からの車速信号と自動駐車制御装置から送られてくる自動駐車制御信号11をCANBUS(Control Area Network Bus)経由で入力する第2のI/F回路502とを備える。第2のI/F回路502は、自動駐車制御信号11から後述する自動駐車制御信号ImtPAと自動駐車フラグFlag_PAを出力する。
更に、EPC・ECU5は、電動パワーステアリング制御を行うようにプログラムされた主制御装置としてのメインマイクロコンピュータ503と、リレーを駆動するリレー駆動回路504と、後述する異常時にモータ6のモータ電流を遮断するリレー505と、モータ6に流れるモータ電流を検出するためのシャント抵抗506と、シャント抵抗506の両端に発生する電位差を増幅しメインマイクロコンピュータ503に入力する電流検出回路507と、メインマイクロコンピュータ503とサブマイクロコンピュータ511の両方がモータ6をONとする出力を発生したときモータ6を駆動させるためのAND回路508とを備える。シャント抵抗506と電流検出回路は、ミータ電流検出ユニットを構成している。又、サブマイクロコンピュータ511は、副制御装置を構成している。
更に、EPS・ECU5は、モータ6の電流を制御するためにトランジスタをブリッジ回路に構成したモータ駆動回路510と、このモータ駆動回路510を駆動するFET駆動回路509と、メインマイクロコンピュータ503とサブマイクロコンピュータ511との間の通信を行うための通信処理ユニットとしての通信回路512とを備える。
サブマイクロコンピュータ511は、第1のI/F回路501からのトルク信号(以下、単に、操舵トルクと称することもある)TRQと、電流検出回路507からのモータ電流信号(以下、単に、モータ電流と称することもある)Imdと、後述する第1の信号としての第1の車速信号Vsp_ST1、及び第2の信号としての第2の車速信号Vsp_ST2とを用いて、メインマイクロコンピュータ503の異常を検出し、その異常検出時にはAND回路508を介して後述するようにモータ6の電流に制限をかけるように構成されている。
次に、メインマイクロコンピュータ503の動作について説明する。図3は、この発明の実施の形態1による制御システム及び電動パワーステアリング制御装置に於ける、主制御装置の制御ブロック図である。図3に於いて、メインマイクロコンピュータ503は、処理周期a(例えば1[ms])で処理を行う第1の処理部503aと、は処理周期b(例えば0.1[ms])で処理を行う第2の処理部503bとを備える。
先ず、第1の処理部503aについて説明する。第1の処理部503aは、第1の信号処理ユニットとしての第1の車速入力処理ユニット503cと、第2の信号処理ユニットとしての第2の車速入力処理503dと、自動駐車制御信号入力処理ユニット503eと、目標電流決定部503fと、通信処理ユニットとしてのマイクロコンピュータ間通信処理ユニット503gと、加算ユニット503hとを備える。
第1の車速入力処理ユニット503cは、CANBUSから所定周期c(例えば100[ms])で入力される車速センサ4からの車速信号Vsp_STを取り込み、第1の車速信号Vsp_ST1を生成する。第2の車速入力処理ユニット503dは、CANBUSから所定周期c(例えば100[ms])で入力される車速センサ4からの車連信号Vsp_STを取り込み、第2の車速信号Vsp_ST2を生成する。自動駐車制御信号入力処理ユニット503eは、CANBUSから入力される自動駐車制御信号11に基づいて、自動駐車制御用目標電流ImtPA1を生成する。
目標電流決定部503fは、トルク信号TRQと第1の車速信号Vsp_ST1に基づいて、パワーステアリング制御用目標電流ImtEPSを決定する。マイクロコンピュータ間通信処理503gは、第1の車速信号Vsp_ST1と第2の車速信号Vsp_ST2をサブマイクロコンピュータ511へ転送する。加算ユニット503hは、自動駐車制御用目標電流ImtPA1とパワーステアリング制御用目標電流ImtEPSを加算し最終目標電流Imtを生成する。
次に、第2の処理部503bについて説明する。第2の処理部503bは、モータ電流入力処理ユニット503iと、モータ電流制御部503jとを備える。
モータ電流入力処理ユニット503iは、電流検出回路507から入力されたモータ電流ImdをA/D変換し、モータ6を右方向に回転させる電流をプラス、モータ6を左方向に回転させる電流をマイナスとしてモータ電流検出信号Imd1を生成する。モータ電流制御部503jは、最終目標電流Imtとモータ電流検出信号Imd1を比較し、この2つが一致するようにフィードバック制御を行う。図4は、この発明の実施の形態1による電動パワーステアリング制御装置に於けるPI制御の制御ブロック図である。モータ電流制御部503jは、例えば図4に示す一般的なPI制御器により構成される。即ち、図4に於いて、モータ電流入力処理ユニット503iからのモータ電流検出信号Imd1と、加算ユニット503hからの最終目標電流Imtとを比較し、この2つが一致するように比例項及び積分項を用いてフィードバック制御を行ない、モータ出力DmtMを発生する。
次に、メインマイクロコンピュータ503に於ける第1の処理部503aでの処理内容について説明する。図5Aは、この発明の実施の形態1による制御システム及び電動パワーステアリング制御装置に於ける、主制御装置の処理を示すフローチャートである。
図2、図3、及び図5Aに於いて、先ず、ステップS101では、トルクセンサ3からの信号を入力しトルク信号TRQを生成する。次に、ステップS102に於いて、車速センサ4からの車速信号Vsp_STに基づいて第1の車速入力処理ユニット503cによる処理を行い、第1の車速信号Vsp_ST1を生成する。次に、ステップS103では、第2の車速入力処理ユニット503dによる処理を行い、第2の車速信号Vsp_SP2を生成する。
次に、ステップS104では、第2のI/F回路502からの自動駐車制御信号ImtPAを入力して自動駐車制御信号入力処理ユニット503eによる処理を行ない、自動駐車制御用目標電流ImtPA1を生成する。ステップS105では、第1のI/F回路501からのトルク信号TRQと第1の車速信号Vsp_ST1とから、目標電流決定部503fにより後述する図7に示す特性に従ってパワーステアリング制御用目標電流ImtEPSを決定する。
図7は、この発明の実施の形態1による制御システム及び電動パワーステアリング制御装置に於ける、正常時の制御特性軌跡を示す特性図であり、縦軸は前述のモータ6の最終目標電流Imt(図7には「指示電流」と表示している)、横軸はトルクTRQを示す。図7に示すように、第1の車速信号Vsp_ST1の値に応じて、トルクTRQに対する最終目標電流(指示電流)Imtの特性が変化する。前述の目標電流決定部503fは、この図7に示す特性に従ってパワーステアリング制御用目標電流ImtEPSを決定する。
次に、ステップS106では、加算処理ユニット503hにより、自動駐車制御用目標電流ImtPA1とパワーステアリング制御用目標電流ImtEPSとを加算して最終目標電流Imtを生成する。最後に、ステップS107に於いて、サブマイクロコンピュータ511へ第1の車速信号Vsp_SP1と第2の車速信号Vsp_SP2とを転送する。図5Aの処理は、所定周期(例えば1[ms])で行なわれる。
次に、メインマイクロコンピュータ503に於ける第2の処理部503bでの処理内容について説明する。図5Bは、この発明の実施の形態1による制御システム及び電動パワーステアリング制御装置に於ける、主制御装置の別の処理を示すフローチャートである。
図2、図3、及び図5Bに於いて、先ず、ステップS201では、電流検出回路507からの電流信号Imdに基づいてモータ電流入力処理ユニット503iにより生成したモータ電流検出信号Imd1を、モータ電流制御部503jに入力する。次に、ステップS202に於いて、前述の図5AのステップS106で生成した最終目標電流Imtと前述のステップS201で得たモータ電流検出信号Imd1とから、前述の図4で示すPI制御による電流制御を行ない、モータ電流DmtMを出力してモータ6を駆動する。以上の処理を所定周期(例えば0.1[ms])で行う。
次に、図3に示す前述の第1の車速入力処理ユニット503cによる処理、即ち、図5Aに於けるステップS102の処理の詳細について説明する。図6Aは、この発明の実施の形態1による制御システム及び電動パワーステアリング制御装置に於ける、主制御装置の第1の信号処理ユニットの処理を示すフローチャートである。
図2、図3、及び図6Aに於いて、先ず、ステップS301では、車速センサ4からの車速信号の受信有無を判定する。この判定は、第2のI/F回路502からの車速受信フラグが「1」であるか否かにより行なう。ステップS301での判定の結果、車速受信フラグが「1」であり、受信があると判定すれば(Y)、ステップS302に進み、車速データとしての車速信号Vsp_STを取り込み、Xにその値を代入する。即ち、Xは取り込んだ車速信号Vsp_STとなる。
次に、ステップS303に於いて、ステップS302にて取り込んだ車速信号Vsp_STが、後述する初期化された初期値FFhであれば(Y)、ステップS304に進んでXに初期値FFhを代入する。ステップS303での判定の結果、取り込んだ車速信号Vsp_STが、初期値FFhでなければ(N)、そのままステップS305に進む。ステップS305では、Xに代入されている値(X=FFh、又はX=Vsp_ST)を第1の車速信号Vsp_ST1に代入する。
ステップS301での判定の結果、車速受信フラグが「1」でなく車速信号の受信が無かった場合は(N)、前述のステップS302乃至S305での処理が行われず、第1の車速信号Vsp_ST1は前回値が保持される。
以後、図6Aに示すフローチャートの処理が繰り返し実行されることで、第1の車速信号Vsp_ST1が更新される。
次に、図3に示す第2の車速入力処理ユニット503dによる処理、即ち図5Aに於けるステップS103での処理の詳細について説明する。図6Bは、この発明の実施の形態1による制御システム及び電動パワーステアリング制御装置に於ける、主制御装置の第2の信号処理ユニットの処理を示すフローチャートである。
図2、図3、及び図6Bに於いて、先ず、ステップS401では、車速センサ4からの車速信号の受信有無を判定する。この判定は、第2のI/F回路502からの車速受信フラグが「1」であるか否かにより行なう。ステップS401での判定の結果、車速受信フラグが「1」であり、受信があると判定すれば(Y)、ステップS402に進み、車速データとしての車速信号Vsp_STを取り込み、Xにその値を代入する。即ち、Xは取り込んだ車速信号Vsp_STとなる。
次に、ステップS403に於いて、ステップS402にて取り込んだ車速信号Vsp_STが、後述する初期値FFhであれば(Y)、ステップS404に進んでXに初期値FFhを代入する。ステップS403での判定の結果、取り込んだ車速信号Vsp_STが、初期値FFhでなければ(N)、そのままステップS405に進む。ステップS405では、Xに代入されている値(X=FFh、又はX=Vsp_ST)を第2の車速信号Vsp_ST1に代入する。
ステップS401での判定の結果、車速受信フラグが「1」でなく車速信号の受信が無かった場合は(N)、前述のステップS302乃至S305での処理が行われず、第2の車速信号Vsp_ST1は前回値が保持される。最後に、次回の車速信号を取得するために、ステップS406に於いて車速受信フラグFlagPAを初期化して「0」とする。
以後、図6Bに示すフローチャートの処理が繰り返し実行されることで、第2の車速信号Vsp_ST2が更新される。
次に、図3に示す前述のマイクロコンピュータ間通信処理ユニット503gによる処理、即ち図5Aに於けるステップS107の処理の詳細について説明する。図8は、この発明の実施の形態1による制御装置及び電動パワーステアリング制御装置に於ける、通信処理ユニットの処理を示すフローチャートである。
図8に於いて、先ず、ステップS501では、前述の第1の車速入力処理ユニット503cにより得た第1の車速信号Vsp_ST1をサブマイクロコンピュータ511へ送信し、次に、ステップS502に於いて前述の第2の車速入力処理ユニット503dにより得た第2の車速信号Vsp_ST2をサブマイクロコンピュータ511へ送信する。次に、ステップS503に於いて第2の車速信号Vsp_ST2を初期化し、第2の車速信号Vsp_ST2に初期値FFhを代入する。以後、図8に示すフローチャートの処理は、繰り返し実行される。尚、ステップS503での処理は初期化処理ユニットを構成する。
次に、図2に示す前述の副制御装置としてのサブマイクロコンピュータ511での処理について説明する。図9は、この発明の実施の形態1による制御システム及び電動パワーステアリング制御装置に於ける、副制御装置の制御ブロック図である。
図9に於いて、モータ電流しきい値選択処理ユニット511aは、第1の車速信号Vsp_ST1と第2の車速信号Vsp_ST2とからしきい値選択信号F_ILselectを生成する。モータ電流異常判定部511bは、モータ電流しきい値選択処理ユニット511aにより生成されたしきい値選択信号F_ILselectと、電流検出回路507から入力されたモータ電流Imdと、第1のI/F回路501を介して入力されたトルクセンサ3からトルク信号TRQとから、モータ電流Imdが異常であるか否かを判定し、正常であればモータ電流判定出力F_S5を「0」とし、異常であれば電流判定出力F_S5を「1」とする。
第3のタイマ処理ユニット511cは、モータ電流異常判定部511bからの電流判定出力F_S5が「1」で第3の所定時間(例えば、50[ms])継続した場合に、第3のタイマ出力F_S6を「1」とし、それ以外の場合には第3のタイマ出力F_S6を「0」とする。モータ出力ユニット511dは、第3のタイマ出力F_S6が「0」のときはモータ出力DmtSを「1」とし、第3のタイマ出力F_S6が「1」のときはモータ出力DmtSを「0」とする。そして、一旦モータ出力DmtSを「0」とすれば、EPS・ECU5の電源をオフとするまでモータ出力DmtSの「0」を維持するものである。
次に、モータ電流しきい値選択処理ユニット511aの動作について説明する。図10は、この発明の実施の形態1による制御装置及び電動パワーステアリング制御装置に於けるサブマイクロコンピュータのモータ電流しきい値選択処理を示すブロック図である。
図10に於いて、低速判定処理511a1は、第1の車速信号Vsp_ST1が自動駐車制御が行われる車速(例えば、10[km/h])未満であるか否かを判定し、その自動駐車制御が行われる車速未満であれば、低速判定出力F_A1を「1」とし、自動駐車制御が行われる車速以上であれば、低速判定出力F_A1を「0」とする。車速比較判定処理ユニット511a2は、第1の車速信号Vsp_ST1と第2の車速信号Vsp_ST2を比較し、不一致(異常)ならば車速比較判定出力F_A2を「1」とし、一致(正常)ならば車速比較判定出力F_A2を「0」とする。
第1のタイマ処理ユニット511a3は、前述の車速比較判定処理ユニット511a2の車速比較判定出力F_A2が「1」として第1の所定時間(例えば、500[ms])継続した場合に、第1のタイマ出力F_S1=を「1」とし、それ以外の場合は第1のタイマ出力F_S1=を「0」として出力する。初期化判定処理ユニット511a4は、第2の車速信号Vsp_ST2が初期値FFhであれば初期化判定出力F_A3を「0」とし、初期値FFh以外であれば初期化判定出力F_A3を「1」とする。
第2のタイマ処理ユニット511a5は、初期化判定処理出力F_A3が「1」で第2の所定時間(例えば、500[ms])継続すれば、第2のタイマ出力F_S2を「1」とし、それ以外の場合は第2のタイマ出力F_S2=を「0」とする。選択ロジック処理ユニット511a6は、低速判定処理出力F_A1、第1のタイマ出力F_S1、第2のタイマ出力F_S2に対し、下記の表1の真理値表に従って選択ロジック出力F_ILselectを出力する。
Figure 2012042629
次に、前述のモータ電流異常判定部511bの動作について説明する。図11Aは、この発明の実施の形態1による制御システム及び電動パワーステアリング制御装置に於ける、第1のモータ電流しきい値を示す説明図である。図11Aに於いて、横軸はトルクTRQを示し、ステアリングを右方向に駆動するトルクを「プラス(+)」、左方向に駆動するトルクを「マイナス(−)」で表している。又、縦軸はモータ電流Imdを示し、ステアリングシャフトを右方向に駆動するモータ電流を「プラス(+)」、左方向に駆動するモータ電流を「マイナス(−)」で表している。図11Aに於ける斜線部分は、モータ駆動を禁止する領域、その他の部分はモータ駆動を許可する領域を示している。
例えば、検出したトルクTRQが、中立付近、即ち、±Tb[Nm]以内である場合、±Ia[A]以下のモータ電流Imdを通電させることが可能である。又、検出したトルクTRQが+Tb[Nm]より大きい場合、+側のモータ電流Imdは制限を受けることなく通電可能である。検出したトルクTRQが+Tb[Nm]から+Ta[Nm]の間は、−側のモータ電流は、−Ia[A]以下であれば通電可能である。
更に、検出したトルクTRQが、+Ta[Nm]より大きい場合は、−側のモータ電流は流せない設定になっている。−側のトルクTRQ(マイナストルク)については、前述の+側の特性に対しプラスマイナスが逆の設定になっている。即ち、検出したトルクTRQが、−Ta[Nm]より小さい(−側に大きい)場合は、+側のモータ電流は流せない設定になっている。
図11Aに示すように第1のモータ電流しきい値を設定することで、検出したトルクTRQがしきい値±Taより大きい(絶対値が大きい)場合に、トルクTRQと同一方向のモータ電流Imdは制限を受けることなく通電が可能となり、検出したトルクTRQと逆方向のモータ電流Imdは通電禁止となる。そして、検出したトルクTRQがトルク中立付近である±Tbの範囲内であれば、所定値±Ia[A]の範囲内であれば通電可能な状態となる。
モータ電流異常判定部511bは、このモータ駆動禁止領域の特性を2種類持っており、その一つは前述の図11Aに示す第1のモータ電流しきい値の特性であり、もう一つは、図11Bに示す第2のモータ電流しきい値の特性である。即ち、図11Bは、この発明の実施の形態1による制御装置及び電動パワーステアリング制御装置に於ける第2の電流しきい値を示す説明図である。
図11Aと図11Bは、例えば下記の表2の様に設定されており、選択ロジック処理出力F_ILselectが「1」の場合には図11Bの特性を選択し、選択ロジック処理出力F_ILselectが「0」の場合は、図11Aの特性を選択するようになっている。
Figure 2012042629
この発明の実施の形態1では、前述のように構成しているので、以下述べるように動作する。先ず、パワーステアリングとして動作する場合について説明する。図1乃至図3に於いて、運転者がハンドル1を操舵すると、トルクセンサ3、第1のI/F回路501によりトルク信号TRQが得られる。次に車速センサ4からCANBUSを通して第2のI/F回路502により所定周期cで車速信号Vsp_STを取得し、第1の車速入力処理ユニット503c、第2の車速入力処理ユニット503dにより、第1の車速信号Vsp_ST1、第2の車速信号Vsp_ST2が得られる。
次に、目標電流決定部503fによりパワーステアリング制御用目標電流ImtEPSが決定される。このパワーステアリング制御用目標電流ImtEPSは、加算ユニット503hにより自動駐車制御用目標電流ImtPA1と加算され、最終目標電流Imtが生成される。
モータ電流制御部503jは、最終目標電流Imtとモータ電流検出信号Imd1を比較し、この2つが一致するように前述したように比例項及び積分項を用いてフィードバック制御を行ない、モータ6に通電する。このとき、モータ電流特性は前述したように図7に示す特性のようになるので、モータ6は運転者の操舵力に応じたモータトルクが発生し、そのモータトルクはギヤ7を介してステアリングシャフト2に伝達され、運転者の操舵力が軽減する。以上がパワーステアリングとしての動作である。
次に、自動駐車制御について説明する。自動駐車制御信号11は、CANBUS、第2のI/F回路502を介してImtPAとしてメインマイクロコンピュータ503に入力される。メインマイクロコンピュータ503では、自動駐車制御電流入力処理ユニット503eにより自動駐車制御用目標電流ImtPA1を生成する。加算ユニット503hは、この生成された自動駐車制御用目標電流ImtPA1と、目標電流決定部503fにより生成されたパワーステアリング制御用目標電流ImtEPSとを加算し、最終目標電流Imtを生成する。モータ電流制御部503jは、この最終目標電流Imtに基づいて制御された電流をモータ6に通電する。これにより、車両は、図示していない自動駐車制御装置に従って操舵され、自動駐車制御される。
次に、メインマイクロコンピュータ503の正常時に於ける動作について説明する。図12は、この発明の実施の形態1による制御システム及び電動パワーステアリング制御装置に於ける、主制御装置の正常動作時で、且つ低速走行時で走行している時の動作を示すタイミングチャートである。
図12に於いて、波形(1)は、車速センサ4により検出した車速、波形(2)は、車速センサ4からCANBUS及び第2のI/F回路502を介して所定周期cで受信する車速受信タイミング、波形(3)は、メインマイクロコンピュータ503に於ける第1の処理部503aでの処理(図5Aの処理)の実行タイミング、波形(4)は、波形(3)の実行タイミングに同期して実行されるマイクロコンピュータ間通信処理ユニット503fの送信タイミングを、夫々示す。
波形(5)は、第1の車速入力処理ユニット503cの処理結果である第1の車速信号Vsp_ST1の値、波形(6)は、第2の車速入力処理503dの処理結果である第2の車速信号Vsp_ST2の値、波形(7)は、低速判定処理ユニット511a1による低速判定出力F_A1、波形(8)は、車速比較判定処理511a2の処理結果である車速比較判定出力F_A2を夫々示す。
波形(9)は、第1のタイマ処理ユニット511a3のタイマ動作、波形(10)は、第1のタイマ処理ユニット511a3の第1のタイマ出力F_S1、波形(11)は、初期化判定処理ユニット511a4の初期化判定出力F_A2、波形(12)は、第2のタイマ処理ユニット511a5のタイマ動作、波形(13)は、第2のタイマ処理ユニット511a5の第2のタイマ出力F_S2、波形(14)は、選択ロジックユニット511a6の選択出力F_ILselectを夫々示す。
図12は、正常に車速センサ4から車速5[km/h]を受信している場合を示しており、波形(7)の低速判定出力F_A1は「1」である。又、波形(6)に示す第2の車速信号Vsp_ST2は、初期値FFhと受信した車速値「5」とを交互に繰り返している。具体的には、波形(6)に示す第2の車速信号Vsp_ST2は、期間(A)では図6Bの処理によって「5」になり、期間(B)では図8の処理により初期値FFhになり、期間(C)では期間(B)の状態を継続することになるので初期値FFhになり、以降は期間(A)〜(C)の値を繰り返している。
その為、波形(8)に示す車速比較判定処理ユニット511a2からの車速比較判定出力F_A2は、期間(A)では第1の車速信号Vsp_ST1と第2の車速信号Vsp_ST2は共に「5」で等しいので、[F_A2=0]となり、期間(B)、(C)では[Vsp_ST1≠Vsp_ST2]となるので、[F_A2=1]となり、以降、車速比較判定出力F_A2は、「1」と「0」を繰り返す。
そして、第1のタイマ処理ユニット511a2は、[F_A2=1]の期間にインクリメント動作し、[F_A2=0]の期間では「0」クリアされるので、波形(9)に示す様に動作する。受信周期aが100[ms]であるので、第1のタイマ処理511a3は所定値500[ms]に達しないため、そのタイマ出力F_S1は常に「0」である。
又、第2の車速信号Vsp_ST2が初期値FFhと受信値「5」を交互に繰り返しているので、波形(11)に示す初期化判定処理ユニット511a4の初期化判定出力F_A3は、[Vsp_ST2=FFh]の期間では「0」になり、[Vsp_ST2≠FFh]の期間では「1」となる。
そして、第2のタイマ処理ユニット511a5は、[F_A3=0]の期間では「0」クリア動作、[F_A3=1]の期間ではインクリメント動作するので、波形(12)に示すように動作する。メインマイクロコンピュータ503とサブマイクロコンピュータ511と間の通信周期bが1[ms]であるので、第2のタイマ処理ユニット511a5は所定値500[ms]に達しないため、そのタイマ出力F_S2は常に「0」である。
そして、選択ロジックユニット511a6は、その入力が[F_A1=1]、[F_S1=0]、[F_S2=0]であるので、前述の表1に示すようにその選択処理出力は[F_ILselect=1]となり、その結果、前述の表2に示すように、電流しきい値の特性は前述の図11Bに示す特性となる。図11Bに示す特性は、自動駐車制御を可能にする為にトルク中立付近(±3[Nm]以内)では、50[A]までモータ電流の通電が可能な設定とされているので、低車速域では自動駐車制御が可能となる。
次に、車速20[km/h]で走行している場合の動作について説明する。図13は、この発明の実施の形態1による制御システム及び電動パワーステアリング制御装置に於ける、主制御装置の正常動作時で、且つ低速走行以外の車速で走行している時の動作を示すタイミングチャートである。図13は、図12に対し車速を5[km/h]から20[km/h]に変更したものである。図13に於いて、波形(1)乃至(14)は、図12に於ける波形(1)乃至(14)に夫々対応している。
図12に対して図13の波形(1)の車速は5[km/h]から20[km/h]に変更され、波形(5)に示す第1の車速信号Vsp_ST1の値は「5」から「20」へ変更され、波形(6)に示す第2の車速信号Vsp_ST2に於ける期間(A)の値を「5」から「20」に変更されている。
又、車速が5[km/h]から20[km/h]に変更されたことで、波形(7)に示す低速判定出力F_A1の値が「1」から「0」に替わっている。その結果、波形(14)に示す選択処理出力F_ILselectの値も「1」から「0」へ変わっている。その他は、図12と同じである。
この様に、車速20[km/h]以上で走行している場合は、波形(7)に示す低速判定出力F_A1が「0」となることで、最終出力である選択出力F_ILselectは「0」となり、電流しきい値の特性は図11Aとなる。図11Aの特性は、自動駐車制御は制限を受けるがパワーステアリング制御は制限を受けない設定である。車速20[km/h]以上では自動駐車制御は行われずパワーステアリング制御のみとなるので、図11Aの特性によりパワーステアリング制御を正常に行うことができる。
次に、第1の信号処理ユニットである第1の車速入力処理ユニット503cが停止した場合について説明する。図14は、この発明の実施の形態1による制御システム及び電動パワーステアリング制御装置に於ける、第1の信号処理ユニットが停止した時の動作を示すタイミングチャートである。図14に於いて、波形(1)乃至(14)は、図12に於ける波形(1)乃至(14)に夫々対応している。
図14は、期間(A)、(B)は、第1の車速入力処理ユニット503cが正常に動作している状態であり、期間(C)以降で第1の車速入力処理ユニット503cが停止した場合の動作を示している。期間(A)、(B)では第1の車速入力処理ユニット503cが正常動作しているので、図12の場合と同様である。期間(C)で波形(1)の車速が5[km/h]から20[km/h]に変化しているが、第1の車速入力処理ユニット503cは停止しているので、波形(5)の第1の車速信号Vsp_ST1は「5」のままになっている。第2の車速入力処理ユニット503dは正常に実行されているので、波形(6)の第2の車速信号Vsp_ST2は、期間(C)以降は「20」と初期値FFhを繰り返している。
この為、車速比較判定処理ユニット511a2は、第2の車速信号Vsp_ST2が初期化されている期間(B)、(C)、(E)、(F)、(H)、及び第2の車速入力処理ユニット503dが実行される期間(D)、(G)の両方とも[Vsp_ST1≠Vsp_ST2]となり、波形(8)に示す車速比較判定出力F_FA2は期間(B)以降は[F_FA2=1]となり、波形(9)に示す第1のタイマ処理ユニット511a3もインクリメントを続ける。そして、第1のタイマ処理ユニット511a3のインクリメントが開始された時点から所定時間(500[ms])に達した時点で、波形(10)に示すように第1のタイマ出力F_S1は「1」となる。
以上の動作により、波形(14)に示すように、選択ロジックユニット511a6の選択出力F_ILselctは、期間(E)までは[F_ILselect=1]となり、期間(F)以降は[F_S1=1]となることで[F_ILselect=0]となる。
第1の車速入力処理ユニット503cが停止した場合は、以上述べたように動作するので、第1の車速入力処理ユニット503cが正常に動作している期間(A)、(B)と、第1の車速入力処理ユニット503cが停止し第1のタイマ処理ユニット511a3が所定時間(500[ms])に達するまでの期間(C)、(D)、(E)では、電流しきい値が図11Bに示す特性となり、期間(F)以降では電流しきい値は図11Aに示す特性となる。
図11Aに示す特性は、走行状態でも安全性が確保できる電流しきい値を設定しているので、安全性が確保できない電流が流れると(図11Aの斜線領域)、サブマイクロコンピュータ511が所定時間(50[ms])後に図2に示すAND回路508を介してモータ制御を制限する、つまり、モータ6を停止させる。
即ち、前述の図9に於いて、モータ電流Imdが図11Aに示す電流しきい値の領域内(図11Aの斜線領域内)に入ると、モータ電流異常判定部511bのモータ電流異常判定出力F_S5が「1」となり、その状態が第3の所定時間(例えば、50[ms])継続した場合に、第3のタイマ出力F_S6が「1」となり、これにより、モータ出力DmtSが「0」となる。そして、一旦モータ出力DmtSを「0」とすれば、EPS・ECU5の電源をオフとするまでモータ出力DmtSの「0」を維持するものである。その結果、図2に於けるAND回路508の出力は「0」となり、モータ6は停止され、安全性が確保される。
次に、図14に示した前述の動作とは逆に、第2の信号処理ユニットである第2の車速入力処理ユニット503dが停止した場合について説明する。図15は、この発明の実施の形態1による制御システム及び電動パワーステアリング制御装置に於ける、第2の信号処理ユニットが停止した時の動作を示すタイミングチャートである。図15に於いて、波形(1)乃至(14)は、図12に於ける波形(1)乃至(14)に夫々対応している。
図15に於いて、期間(A)、(B)は、第2の車速入力処理ユニット503dが正常に動作している状態であり、期間(C)以降で第2の車速入力処理ユニット503dが停止した場合を示している。期間(A)、(B)では第2の車速入力処理ユニット503dが正常動作しているので、前述の図12の場合と同様である。期間(C)で車速が5[km/h]から20[km/h]に変化している。第1の車速入力処理ユニット503cは正常動作しているので、期間(D)以降より波形(5)に示す第1の車速信号Vsp_ST1が「20」となっている。第2の車速入力処理ユニット503dは停止しているので、期間(C)以降は波形(6)に示す第1の車速信号Vsp_ST2は初期値FFhを保持している。
その為、車速比較判定処理ユニット511a2は、期間(B)以降は[Vsp_ST1≠Vsp_ST2]となり、車速比較判定出力F_FA2は期間(B)以降は[F_FA2=1]となり、第1のタイマ処理ユニット511a3もインクリメントを続ける。そして所定時間(500[ms])に達したところで第1のタイマ出力F_S1は[F_S1=1]となる。この様に動作するため、最終出力である選択ロジックユニット511a6の選択出力F_ILselctは期間(E)までは[F_ILselect=1]であり、期間(F)以降は[F_S1=1]となったことで[F_ILselect=0]となる。
以上の動作により、第2の車速入力処理ユニット503dが正常に動作している期間(A)、(B)と、第2の車速入力処理ユニット503dが停止し第1のタイマ処理ユニット511a3が所定時間(500[ms])に達するまでの期間(C)、(D)、(E)では、電流しきい値が図11Bに示す特性となり、それ以降の期間である期間(F)以降では、電流しきい値は図11Aに示す特性となる。
図11Aに示す特性は、走行状態でも安全性が確保できる電流しきい値を設定しているので、安全性が確保できない電流が流れると(図11Aの斜線領域)、サブマイクロコンピュータ511が所定時間(50[ms])後に図2に示すAND回路508を介してモータ制御を制限する、つまり、モータ6を停止させる。
即ち、前述の図9に於いて、モータ電流Imdが図11Aに示す電流しきい値の領域内(図11Aの斜線領域内)に入ると、モータ電流異常判定部511bのモータ電流異常判定出力F_S5が「1」となり、その状態が第3の所定時間(例えば、50[ms])継続した場合に、第3のタイマ出力F_S6が「1」となり、これにより、モータ出力DmtSが「0」となる。そして、一旦モータ出力DmtSを「0」とすれば、EPS・ECU5の電源をオフとするまでモータ出力DmtSの「0」を維持するものである。その結果、図2に於けるAND回路508の出力は「0」となり、モータ6は停止され、安全性が確保される。
以上、第1の車速入力処理ユニット503cが停止した場合、及び第2の車速入力処理ユニット503dが停止した場合について述べたが、第1の車速入力処理ユニット503cと第2の車速入力処理ユニット503dの両方が停止した場合は、第1の車速信号Vsp_ST1が[Vsp_ST1≠FFh]となり第2の車速信号Vsp_ST2が[Vsp_ST2=FFh]となり前述の場合と同様に動作する。或いは、第1の車速入力処理ユニット503c、第2の車速入力処理ユニット503dが異常動作して異常な値が第1の車速信号Vsp_ST1や第2の車速信号Vsp_ST2に代入された場合も、前述と同様に動作する。
次に、第2の車速信号を初期化する初期化処理ユニット(図8のステップS503)が停止した場合について説明する。図16は、この発明の実施の形態1による制御システム及び電動パワーステアリング制御装置に於ける、初期化処理ユニットの処理が停止した時の動作を示すタイミングチャートである。図16に於いて、波形(1)乃至(14)は、図12に於ける波形(1)乃至(14)に夫々対応している。
図16に於いて、期間(A)、(B)は、第2の車速信号を初期化する初期化処理ユニットS503が正常に動作しており、期間(C)以降で初期化処理ユニットS503が停止した場合を示している。期間(A)、(B)は、初期化処理ユニットS503が正常に動作しているので、図12と同様である。期間(C)に於いて車速が[5km/h]から20[km/h]に変化している。
第1の車速入力処理ユニット503cと第2の車速入力処理ユニット503dは、共に正常動作しているので、期間(D)で車速を取り込み、波形(5)の第1の車速信号Vsp_ST1、波形(6)の第2の車速信号Vsp_ST2は、夫々「20」となっている。その後、本来ならば(正常ならば)、期間(E)で第2の車速入力処理ユニット503dが初期化され第2の車速信号Vsp_ST2は初期値FFhとなる筈であるが、第2の車速信号を初期化する初期化処理ユニットS503が停止しているので、期間(E)以降も第2の車速信号Vsp_ST2は[Vsp_ST2=20]となっている。
この為、図12に示す初期化判定処理ユニット511a4の出力F_A3は「1」となり、第2のタイマ処理ユニット511a5がインクリメント動作を継続し、所定時間(500[ms])継続したところで第2のタイマ処理ユニット511a5の出力F_S2が「1」となる。その結果、波形(14)の選択ロジックユニット511a6の出力F_ILselectは、期間(A)〜(G)では[F_ILselect=1]、期間(H)では[F_ILselect=0]となる。
以上の動作により、初期化処理ユニットS503が正常に動作している期間(A)、(B)と、初期化処理ユニットS503が停止し第2のタイマ処理ユニット511a5がインクリメント動作を継続して所定時間(500[ms])に達するまでの期間(C)〜(G)は、電流しきい値が図11Bに示す特性となり、それ以降の期間(H)では電流しきい値は図11Aに示す特性となる。
前述したように図11Aの特性は,走行状態でも安全性が確保できる電流しきい値を設定しているので、安全性が確保できない電流、つまり図11Aの斜線領域の電流が流れると、サブマイクロコンピュータ511が所定時間(50[ms])で図2のAND回路508を介してモータ制御を制限する、つまりモータ6を停止させる。
即ち、前述の図9に於いて、モータ電流Imdが図11Aに示す電流しきい値の領域内(図11Aの斜線領域内)に入ると、モータ電流異常判定部511bのモータ電流異常判定出力F_S5が「1」となり、その状態が第3の所定時間(例えば、50[ms])継続した場合に、第3のタイマ出力F_S6が「1」となり、これにより、モータ出力DmtSが「0」となる。そして、一旦モータ出力DmtSを「0」とすれば、EPS・ECU5の電源をオフとするまでモータ出力DmtSの「0」を維持するものである。その結果、図2に於けるAND回路508の出力は「0」となり、モータ6は停止され、安全性が確保される。
この発明の実施の形態1による制御装置、及び電動パワーステアリング制御装置は、前述のように構成されているので、主制御装置としてのメインマイクロコンピュータのみに入力されている車速信号に対し、副制御装置としてのサブマイクロコンピュータにより車速入力処理ユニットの異常を検出することができる。又、車速入力処理ユニットの停止を検出することができる。
更に、車速入力処理ユニットの停止を検出するための初期化処理ユニットの停止を検出することができる。そして、サブマイクロコンピュータが異常検出を行った結果に基づいて、メインマイクロコンピュータの出力に制限を掛けることができ、車両の安全性を確保することができる。
又、サブマイクロコンピュータには直接車速信号を入力することなく、メインマイクロコンピュータの車速入力処理ユニットのチェックを行うことができるので、サブマイクロコンピュータ側に車速入力回路(この実施の形態1では第2のI/F回路502に相当する回路)を設けることなく安価に実現することができる。
又、第1の信号処理ユニットと第2の信号処理ユニットのうちの一方の処理が停止すると、停止した方は最後に入力した信号が保持されるので、第1の信号と第2の信号が何れ不一致となり、前記の比較判定で異常を検出することができる。
更に、第1の信号処理ユニットと第2の信号処理ユニットの両方が停止すると、最後に受信した信号が保持される。この場合、同じ値が保持されると、比較判定ユニットでは異常を検出できないが、第2の信号を周期的に初期化しているので、第1の信号と第2の信号が不一致となり、比較判定ユニットで異常を検出することができる。第2の信号処理ユニットが停止しているので、一旦初期化されると、初期化された値が保持され、第1の信号と第2の信号の不一致状態が継続する。
又、主制御装置から副制御装置へ第1の信号と第2の信号の転送を行った後に第2に信号の初期化を行い、第2の信号処理周期を主制御装置から副制御装置への通信周期より長くすることで、副制御装置へは入力された第2の信号と初期化された第2の信号が転送されるので、副制御装置は確実に比較判定と初期化判定を行うことができる。
更に、初期化は主制御装置が本来行う制御に用いられる第1の信号に対してではなく制御に用いない第2の信号にのみ行うので、主制御装置が本来行う制御への影響がない。又、車速信号処理を第1の信号処理ユニットと第2の信号処理ユニットに当てはめてパワーステアリング制御装置を構成することで、主制御装置で行っている車速信号処理の異常を副制御装置で常判定させることができる。
そして、例えば極低速でのみ機能する自動駐車制御が動作する場合は、モータ電流しきい値を広げ、自動駐車制御を可能にし、自動駐車制御が行われない走行時にはモータ電流しきい値を走行時の安全性が確保できる値に設定し、かつ主制御装置内の車速入力処理に異常がある場合もモータ電流しきい値を走行時の安全性が確保できる値に設定することで、安全性を確保しつつ自動駐車制御とパワーステアリングの制御を行う事ができる。
又、一般に副制御装置により主制御装置を監視する場合、主制御装置と同様の処理を副制御装置で行い、その結果を比較することで主制御装置の異常判定を行う方法があるが、この場合、副制御装置には主制御装置と同等の処理能力を持たせる必要が有ある。しかしこの発明の実施の形態1では、主制御装置内で第1の車速入力処理と第2の入力処理のよう2重に処理を行い、副制御装置ではその結果の比較判定のみを行っているので、副制御装置は主制御装置より処理能力の低い部品が使用できコスト的に有利である。
更に、従来一般的に用いられている、CANメッセージ受信時の異常検出(チェックサム、ローリングカウンタ)と併用することで、更に異常検出性能を上げることができる。
尚、この発明の実施の形態1では車速入力の場合を示したが、その他の処理、例えば自動駐車制御信号処理や、入力処理、出力処理等の異常検出に用いてもよい。
又、近年、自動駐車制御などの車載LAN経由で入力される情報に基づいて制御されるパワーステアリングがあるが、この様なシステムでも安価な装置でパワーステアリング装置を提供することが可能となる。
実施の形態2.
次にこの発明の実施の形態2による制御システム、及び電動パワーステアリング制御装置について説明する。実施の形態2は、実施の形態1に対し、図3のメインマイクロコンピュータの制御ブロック図を図17に示すように変更し、図8のマイクロコンピュータ間通信処理ユニットでの処理を図18に示すように変更し、図9のサブマイクロコンピュータの制御ブロック図を図19に示すように変更し、図10のモータ電流しきい値選択処理を示すブロック図を図20に示すように変更したものである。以下の説明では、その変更点を主体に説明する。
先ず、メインマイクロコンピュータ503の構成について説明する。図17は、この発明の実施の形態2による制御システム及び電動パワーステアリング制御装置に於ける、主制御装置の制御ブロック図である。図17に於いて、自動駐車制御信号入力処理ユニット503eは、CANBUSから第2のI/F回路(図2)を介して入力される自動駐車制御信号11に基づいて、自動駐車制御指示フラグFlag_PA1と自動駐車制御用目標電流ImtPA1を生成する。
マイクロコンピュータ間通信処理ユニット503gは、第1の車速入力処理ユニット503cで生成された第1の車速信号Vsp_ST1と、第2の車速入力処理ユニット503dで生成された第2の車速信号Vsp_ST2と、前述の自動駐車制御信号入力処理ユニット503eで生成された自動駐車制御指示フラグFlag_PA1を、サブマイクロコンピュータ511へ転送する。その他の処理は、実施の形態1の場合と同様なので説明を省略する。
次に、マイクロコンピュータ間通信処理503gについて説明する。図18は、この発明の実施の形態2による制御システム及び電動パワーステアリング制御装置に於ける、通信処理ユニットの処理を示すフローチャートである。図18に於いて、ステップS504では、前述の自動駐車制御信号入力処理ユニット503eで生成された自動駐車制御指示フラグFlag_PA1をサブマイクロコンピュータ511へ送信する。その他の処理は、実施の形態1の場合と同様であるので説明を省略する。
次に、サブマイクロコンピュータ511の構成について説明する。図19は、この発明の実施の形態2による制御システム及び電動パワーステアリング制御装置に於ける、副制御装置の制御ブロック図である。図19に於いて、モータ電流しきい値選択処理ユニット511aは、メインマイクロコンピュータ503から送信された自動駐車制御指示フラグFlag_PA1と、第1の車速信号Vsp_ST1と、第2の車速信号Vsp_ST2を入力し、モータ電流しきい値を決定する。その他の処理は、実施例1の場合と同様なので省略する。
次に、モータ電流しきい値選択処理ユニット511a1について説明する。図20は、この発明の実施の形態2による制御システム及び電動パワーステアリング制御装置に於ける、モータ電流しきい値選択処理ユニットの制御ブロック図である。この図20は、図19に於けるモータ電流しきい値選択処理ユニット511aの内部を示したものである。
図20に於いて、選択ロジックユニット511a6は、前述の自動駐車制御指示フラグFlag_PA1、車速比較判定処理511a2の出力F_A1、第1のタイマ処理511a3の出力F_S1、第2のタイマ処理511a5の出力F_S2に対し、下表3の真理値表に従って選択ロジック出力F_ILselectを生成する。下記の表3は、実施の形態1に於ける表1に対しFlag_PA1を追加したものである。その他の処理は実施の形態1と同じであるため省略する。
Figure 2012042629
モータ電流しきい値選択処理ユニット511aが前述のように構成されているので、車速比較判定処理ユニット511a2の判定結果が正常(F_S1=0)、且つ初期化判定処理ユニット511a4の判定結果が正常(F_S2=0)、且つ第1の車速信号が所定値未満(F_A1=1)、且つ自動駐車制御指示フラグFlag_PA1がオン(Flag_PA1=1)の時の動作は、図21に示すタイミングチャートのようになる。
即ち、図21は、この発明の実施の形態2による制御システム及び電動パワーステアリング制御装置に於ける、主制御装置の正常動作時で、且つ車速所定値未満、且つ自動駐車制御指示フラグがオンの時の動作を示すタイミングチャートである。図21に於いて、波形(15)は、自動駐車制御入力処理結果である自動駐車制御指示フラグFlag_PA1を示す。その他の波形は、実施の形態1の図12と同様であるため説明を省略する。
図21に於いて、この実施の形態2では、自動駐車制御指示フラグFlag_PA1がオンとなっている状態であり、波形(15)に示すように自動駐車制御入力11により生成された自動駐車制御指示フラグFlag_PA1は「1」である。一方、車速は正常に5[km/h]を受信しているので、波形(7)に示す低車速判定処理ユニット511a1の出力F_A1は「1」であり、車速比較判定処理ユニット511a2の出力F_A2に基づく第1のタイマ処理ユニット511a3の出力F_S1は、波形(10)に示すように「0」であり、初期化判定処理ユニット511a4の出力F_A3に基づく第2のタイマ処理ユニット511a5の出力F_A2は波形(13)に示すように「0」となる。
その結果、選択ロジックユニット511a6の選択ロジック出力F_ILselectは「1」となり、電流しきい値は図11Bの特性が選択される。図11Bに示す電流しきい値の特性は、前述したように自動駐車制御を妨げない設定であり、自動駐車制御が可能となる。
次に、前述の自動駐車制御指示フラグFlag_PA1がオンである場合の動作に対し、自動駐車制御指示フラグFlag_PA1がオフ(Flag_PA1=0)である場合の動作について説明する。図22は、この発明の実施の形態2による制御システム及び電動パワーステアリング制御装置に於ける、主制御装置の正常動作時で、且つ車速所定値未満で、且つ自動駐車制御指示フラグがオフの時の動作を示すタイミングチャートである。
図22は、図21に対して自動駐車制御指示フラグFlag_PA1を、オンからオフに変更したものである。具体的には図21に対し、図22の波形(15)の自動駐車制御指示フラグFlag_PA1は「0」に変更されており、その結果、波形(14)のF_ILselectも「0」に変更されている。その他は図21と同様である。
この様に自動駐車制御指示フラグFlag_PA1がオフしている場合は、自動駐車制御指示フラグFlag_AP1が「0」となることで、最終出力である選択ロジック出力は[F_ILselect=0]となり、電流しきい値の特性は図11Aとなる。自動駐車指示フラグFlag_AP1がオフの場合は、自動駐車制御は行われず、パワーステアリング制御のみが実行される。図11Aの特性は、パワーステアリング制御を妨げない設定なのでパワーステアリング制御が可能となる。
尚、車速比較判定処理ユニット511a2の判定結果が異常であり第1のタイマ処理ユニット511a3の出力F_S1が「1」の場合、又は初期化判定処理ユニット511a4の判定結果が異常であり第2のタイマ処理ユニット511a3の出力F_S2が「1」、第1の車速信号が所定値以上で低速判定処理ユニット511a1の出力F_A1が「0」の場合については、実施の形態1と同じ動作になるので説明は省略する。
実施の形態2による制御システム及び電動パワーステアリング制御装置は以上のように構成されているので、実施の形態1の場合と同等の効果を得ることができる。更に、自動駐車制御を行う低速域(10[km/h]未満)で、自動駐車制御装置が自動駐車制御指示フラグをオンした場合は電流しきい値が図11Bの特性になり、自動駐車制御を行わない場合(自動駐車制御指示フラグをオフの場合)、又は走行中(10km/h以上)、又は車速比較判定結果が異常の場合、又は初期化判定結果が異常の場合は、電流しきい値が図11Aの特性になる。図11Aの電流しきい値の特性は、パワーステアリング制御を妨げず且つ走行中でも安全性が確保できる設定であり、図11Bの電流しきい値の特性は、自動駐車制御を妨げず且つ低車速域でのみ安全性が確保できる設定であるから、自動駐車制御を備えたパワーステアリング制御装置に於いて安全性と制御性を両立させることができる。
この発明による制御システムは、マイクロコンピュータ等を用いて被制御対象を制御する如何なる分野の制御装置に用いることができる。又、この発明の電動パワーステアリング制御装置は、とりわけ自動車の分野に有効に利用することができる。

Claims (7)

  1. 入力信号に基づいて被制御対象を制御する出力を生成する主制御装置と、前記主制御装置の動作状態を監視する副制御装置と、前記主制御装置と前記副制御装置との間の通信を行う通信処理ユニットと、前記副制御装置による前記監視に基づいて前記主制御装置の前記出力に制限を加える制限ユニットとを備えた制御システムであって、
    前記主制御装置は、前記入力信号に基づいて前記出力の生成に用いる第1の信号を生成する第1の信号処理ユニットと、前記入力信号に基づいて前記第1の信号と実質的に等価な第2の信号を生成する第2の信号処理ユニットとを有し、
    前記通信処理ユニットは、前記第1の信号と前記第2の信号とを、前記主制御装置から前記副制御装置へ転送する機能を有し、
    前記副制御装置は、前記主制御装置から前記通信処理ユニットを介して転送された前記第1の信号と前記第2の信号とを比較しそれらの信号間の偏差が所定値以上である状態が第1の所定時間以上継続したときに異常であると判定する比較判定処理ユニットを有し、
    前記制限ユニットは、前記比較判定ユニットが前記異常であると判定したことに基づいて、前記主制御装置の前記出力に所定の制限を加えるように構成されている、
    ことを特徴とする制御システム。
  2. 入力信号に基づいて被制御対象を制御する出力を生成する主制御装置と、前記主制御装置の動作状態を監視する副制御装置と、前記主制御装置と前記副制御装置との間の通信を行う通信処理ユニットと、前記副制御装置による前記監視に基づいて前記主制御装置の前記出力に制限を加える制限ユニットとを備えた制御システムであって、
    前記主制御装置は、前記入力信号に基づいて前記出力信号の生成に用いる第1の信号を生成する第1の信号処理ユニットと、前記入力信号に基づいて前記第1の信号と実質的に等価な第2の信号を生成する第2の信号処理ユニットと、前記第2の信号を周期的に初期化する初期化処理ユニットとを有し、
    前記通信処理ユニットは、前記第1の信号と前記第2の信号とを、前記主制御装置から前記副制御装置へ転送する機能を有し、
    前記副制御装置は、前記主制御装置から前記通信処理ユニットを介して転送された前記第1の信号と前記第2の信号とを比較しそれらの信号間の偏差が所定値以上である状態が第1の所定時間以上継続したときに異常であると判定する比較判定処理ユニットと、前記第2の信号が前記初期化処理ユニットにより初期化されない状態が第2の所定時間以上継続したとき異常であると判定する初期化判定処理ユニットと、前記比較判定処理ユニットと前記初期化判定処理ユニットのうちの少なくとも一方が前記異常であると判定したとき異常であると判定する異常判定ユニットとを有し、
    前記制限ユニットは、前記異常判定ユニットが前記異常であると判定したとき、前記主制御装置の前記出力に所定の制限を加えるように構成されている、
    ことを特徴とする制御システム。
  3. 前記初期化処理ユニットは、前記通信処理ユニットが前記転送を行った後に前記第2の信号の初期化を行うように構成され、前記第2の信号処理ユニットの処理周期は、前記初期化処理ユニットの初期化周期より長く設定されることを特徴とする請求項2に記載の制御システム。
  4. 運転者による操舵トルクに対応した操舵補助トルクを発生するモータを制御する出力を生成する主制御装置と、前記主制御装置の動作状態を監視する副制御装置と、前記主制御装置と前記副制御装置との間の通信を行う通信処理ユニットと、前記副制御装置による前記監視に基づいて前記主制御装置の前記出力に制限を加える制限ユニットとを備えた電動パワーステアリング制御装置であって、
    運転者により車両のステアリングシャフトに加えられる操舵トルクを検出するトルク検出ユニットと、前記モータに流れるモータ電流を検出するモータ電流検出ユニットとを備え、
    前記主制御装置は、車速センサから入力された車速信号に基づいて第1の車速信号を生成する第1の車速信号処理ユニットと、前記車速信号に基づいて前記第1の車速信号と実質的に等価な第2の車速信号を生成する第2の車速信号処理ユニットと、少なくとも、前記検出された操舵トルクと前記第1の車速信号とに基づいて前記モータの目標電流を決定する目標電流決定部と、前記決定された目標電流に基づいて前記モータ電流を制御する出力を生成するモータ電流制御部とを備え、
    前記通信処理ユニットは、前記第1の信号と前記第2の信号とを、前記主制御装置から前記副制御装置へ転送する機能を有し、
    前記副制御装置は、前記主制御装置から通信処理ユニットを介して転送された前記第1の車速信号と前記第2の車速信号を比較しこれらの信号が不一致である状態が第1の所定時間以上継続したときに異常であると判定する比較判定処理ユニットと、前記比較判定処理ユニットが異常であると判定したとき異常であると判定する車速判定ユニットと、少なくとも前記検出された操舵トルクと前記第1の車速信号と前記車速判定ユニットの判定結果とに基づいて電流しきい値を設定し前記検出されたモータ電流検出値が前記電流しきい値を超えた状態が第3の所定時間以上継続したとき異常であると判断するモータ電流異常判定ユニットとを備え、
    前記制限ユニットは、前記モータ電流異常判定ユニットが前記異常であると判定したとき前記モータ電流制御部の前記出力に所定の制限するように構成されている、
    ことを特徴とする電動パワーステアリング制御装置。
  5. 運転者による操舵トルクに対応した操舵補助トルクを発生するモータを制御する出力を生成する主制御装置と、前記主制御装置の動作状態を監視する副制御装置と、前記主制御装置と前記副制御装置との間の通信を行う通信処理ユニットと、前記副制御装置による前記監視に基づいて前記主制御装置の前記出力に制限を加える制限ユニットとを備えた電動パワーステアリング制御装置であって、
    運転者により車両のステアリングシャフトに加えられる操舵トルクを検出するトルク検出ユニットと、前記モータに流れるモータ電流を検出するモータ電流検出ユニットとを備え、
    前記主制御装置は、車速センサから入力された車速信号に基づいて第1の車速信号を生成する第1の車速信号処理ユニットと、前記車速信号に基づいて前記第1の車速信号と実質的に等価な第2の車速信号を生成する第2の車速信号処理ユニットと、少なくとも、前記検出された操舵トルクと前記第1の車速信号とに基づいて前記モータの目標電流を決定する目標電流決定部と、前記決定された目標電流に基づいて前記モータ電流を制御する出力を生成するモータ電流制御部と、前記第2の車速信号を周期的に初期化する初期化処理ユニットとを備え、
    前記通信処理ユニットは、前記第1の信号と前記第2の信号とを、前記主制御装置から前記副制御装置へ転送する機能を有し、
    前記副制御装置は、前記主制御装置から通信処理ユニットを介して転送された前記第1の車速信号と前記第2の車速信号を比較しこれらの信号が不一致である状態が第1の所定時間以上継続したときに異常であると判定する比較判定処理ユニットと、前記第2の車速信号が前記初期化処理ユニットにより初期化されない状態が第2の所定時間以上継続したとき、異常と判定する初期化判定処理ユニットと、前記比較判定比較ユニットと前記初期化判定処理ユニットのうちの少なくとも一方が異常と判定したとき異常と判定する車速判定ユニットと、少なくとも前記検出された操舵トルクと前記第1の車速信号と前記車速判定ユニットの判定結果とに基づいて電流しきい値を設定し、前記検出されたモータ電流が前記電流しきい値を超えた状態が第3の所定時間以上継続したとき異常であると判断するモータ電流異常判定ユニットとを備え、
    前記制限ユニットは、前記モータ電流異常判定ユニットが前記異常であると判定したとき前記モータ電流制御部の前記出力に所定の制限するように構成されている、
    ことを特徴とする電動パワーステアリング制御装置。
  6. 前記電流しきい値は、前記検出された操舵トルクと前記第1の車速信号と前記車速判定ユニットによる判定結果とに基づいて決定され、
    前記電流しきい値は、前記車速判定ユニットによる判定結果が正常であり且つ前記第1の車速信号が所定値未満のときの第1の電流しきい値と、前記車速判定ユニットによる判定結果が異常又は前記第1の車速信号が所定値以上のときの第2の電流しきい値とを持ち、
    前記第2の電流しきい値は、前記第1の電流しきい値より小さくなるように設定される、
    ことを特徴とする請求項4又は5に記載の電動パワーステアリング制御装置。
  7. 自動駐車制御を行うための自動駐車制御電流と、前記自動駐車制御を作動させるときにオンとなり前記自動駐車制御を停止させるときにオフとなる自動駐車制御指示フラグとを出力する自動駐車制御ユニットと、
    前記自動駐車制御電流を前記モータの目標電流に加算して新たな目標電流を生成する電流加算ユニットと、
    を備え、
    前記電流しきい値は、前記検出された操舵トルクと、前記第1の車速信号と、前記車速判定ユニットによる判定結果と、前記自動駐車制御指示フラグとに基づいて決定され、
    前記電流しきい値は、前記車速判定ユニットによる判定結果が正常であり且つ前記第1の車速信号が所定値未満であり且つ前記自動駐車制御指示フラグがオンであるときの第1の電流しきい値と、前記車速判定ユニットによる判定結果が異常であり又は第1の車速信号が所定値以上であり又は前記自動駐車制御指示フラグがオフであるときの第2の電流しきい値とを持ち、
    前記第2の電流しきい値は、前記第1の電流しきい値より小さくなるように設定される、
    ことを特徴とする請求項4又は5に記載の電動パワーステアリング制御装置。
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