JPWO2011148430A1 - ロギング装置、ロギングシステム、及びロギング装置の制御方法 - Google Patents

ロギング装置、ロギングシステム、及びロギング装置の制御方法 Download PDF

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Abstract

本発明におけるロギング装置は、生産装置から得られる生産データを前記生産装置により生産される生産物に固有の識別データと対応付けて取得する収集部と、前記収集部が取得した前記識別データをトレーサビリティファイルに出力するとともに、前記収集部が取得した前記生産データを、前記トレーサビリティファイルの前記生産データと対応づけられた前記識別データに対応する区分に出力する出力部と、を備えたことを特徴とする。本発明によれば、トレーサビリティファイルの生成において、ロギング装置の処理負担を低減することができる。また、ロギング装置が収集したデータを記憶させるための特別な記憶領域を要さずに、トレーサビリティファイルを生成することができる。

Description

本発明は、生産工程で扱われるデータを収集するロギング装置、ロギングシステム、及びロギング装置の制御方法に関する。
生産業では、生産物の生産過程におけるトレーサビリティを実現するため、生産工程で扱われる測定データと測定対象物に固有の識別データとを対応付けて収集して、生産工程の実績管理を行う場合がある。従来のデータ収集システムとして、収集子機が測定データと測定対象物に固有のロット番号とを対応付けて収集して収集親機に送信し、収集親機が同じロット番号に対応付けられた複数の測定データを格納したデータレコードをロット番号毎に生成し、データベースに蓄積するものがある(例えば、特許文献1)。
特開2006−217549号
近年、生産物に固有の識別データと対応付けられた複数の生産データを、識別データ毎に区分した形式のファイル(以降、「トレーサビリティファイル」と呼ぶ。)を生成し、生成したトレーサビリティファイルを用いて生産工程の実績管理を行う場合がある。トレーサビリティファイルを用いることにより、データ管理を容易に行うことができる。
ここで、特許文献1に開示されたデータ収集システムにおけるデータベースを用いてトレーサビリティファイルを生成しようとすると、データベースに記憶されたデータレコードを抽出してトレーサビリティファイルに出力することになる。しかしながら、データレコードが更新される度にトレーサビリティファイルを更新する場合、データレコードの抽出及びトレーサビリティファイルの更新を頻繁に行うため、システムの処理負担が大きくなるという問題があった。特に、トレーサビリティファイルがテキストファイルで構成される場合には、一部のデータのみ変更しようとすると、変更部分以外の部分のデータも変更する必要があるため、システムの処理負荷がさらに大きくなるという問題があった。また、特許文献1では、データベースのための記憶領域を要するため、システムが高コスト化するとともにシステムの処理効率が低下するという問題があった。
一方、データベースを用いることなく、収集された順番に測定データ及び識別データが出力された形式のファイル(以降、「時系列ファイル」と呼ぶ。)を生成し、生成した時系列ファイルからデータを抽出してトレーサビリティファイルを生成する方法が考えられる。しかしながら、この場合も同様に、システムの処理負担が大きくなるという問題や、時系列ファイルのための記憶領域を要するという問題があった。
本発明におけるロギング装置は、生産装置から得られる生産データを前記生産装置により生産される生産物に固有の識別データと対応付けて取得する収集部と、前記収集部が取得した前記識別データをトレーサビリティファイルに出力するとともに、前記収集部が取得した前記生産データを、前記トレーサビリティファイルの前記生産データと対応づけられた前記識別データに対応する区分に出力する出力部と、を備えたことを特徴とする。
本発明におけるロギングシステムは、生産装置から得られる生産データを前記生産装置により生産される生産物に固有の識別データと対応付けて取得する外部装置と、所定の設定内容に基づき、前記外部装置から前記生産データ及び前記識別データの全部又は一部を取得する上記のロギング装置と、を備えたことを特徴とする備えたことを特徴とする。
本発明におけるロギング装置の制御方法は、生産装置から得られる生産データを前記生産装置により生産される生産物に固有の識別データと対応付けて取得する収集ステップと、前記識別データがトレーサビリティファイルに出力されているか否かを判断する出力箇所検索ステップと、前記出力箇所検索ステップにて前記識別データは前記トレーサビリティファイルに出力されていないと判断した場合、前記識別データを前記トレーサビリティファイルに出力する識別データ出力ステップと、前記識別データに対応する区分に前記識別データと対応づけられた前記生産データを出力する生産データ出力ステップと、を備えたことを特徴とする。
本発明によれば、トレーサビリティファイルの生成において、ロギング装置の処理負担を低減することができる。また、ロギング装置が収集したデータを記憶させるための特別な記憶領域を要さずに、トレーサビリティファイルを生成することができる。
実施の形態1におけるロギングシステムの構成を示すブロック図である。 実施の形態1における出力部の内部構成を示すブロック図である。 実施の形態1におけるロギング装置の処理の概要を示すフローチャートである。 実施の形態1における出力部の処理を示すフローチャートである。
1 ロギング装置
3 PLC
4 生産装置
12 収集部
13 出力部
15 トレーサビリティファイル
100 出力箇所検索部
104 識別データ出力部
105 生産データ出力部
103 ダミーデータ出力部
実施の形態1.
図1〜4を参照して、本発明における実施の形態1を説明する。
図1は、実施の形態1におけるロギングシステムの構成を示すブロック図である。実施の形態1におけるロギングシステムは、ロギング装置1、コンピュータ2、プログラマブルロジックコントローラ(PLC: Programmable Logic Controller)3、及び生産装置4を有する。ロギング装置1とPLC3とは、内部バス5を介して互いに接続されている。コンピュータ2は、ロギング装置1にEthernet(登録商標)などのケーブル6を介して接続されている。
生産装置4は、PLC3にEthernet(登録商標)などのケーブル7を介して接続されている。本実施の形態では、生産装置4は生産装置4a、4b、及び4cの3台からなり、各生産装置4の生産工程を経ることにより生産物が生産される。本実施の形態では、生産装置4aにて加工工程が行われ、生産装置4bにて洗浄工程が行われ、生産装置4cにて検査工程が行われる。
PLC3は、内部に記憶するプログラムに従って、生産装置4を制御する。また、PLC3は、各生産装置4から得られる生産データと、生産装置4により生産される生産物に固有の識別データとを、所定時間毎(例えば、10ms毎)に取得し、保持する。本実施の形態では、生産装置4aから取得される生産データは加工圧力の測定値であり、生産装置4bから取得される生産データは洗浄温度の測定値であり、生産装置4cから取得される生産データは検査強度の測定値である。また、本実施の形態における識別データは、生産装置4が生産する各生産物に対して個別に付与されているシリアル番号である。なお、この識別データは、図示しない識別データを読み取る手段から取得してもよい。
コンピュータ2は、ソフトウェアにより構成されるロギング設定ツール20を有する。ロギング設定ツール20は、ユーザがコンピュータ2を操作することにより、ロギング設定データを生成する。ロギング設定データは、ロギング装置1がPLC3から収集するデータの内容、データを収集する条件、データを収集するタイミング、及びトレーサビリティファイル15のレイアウトなどの設定内容に関するデータである。なお、コンピュータ2は、ロギング設定データをロギング装置1へ送信した後、ロギング装置1との接続を切断されてもよい。
本実施の形態では、データを収集する条件として、PLC3に接続された生産装置4a、4b、および4cが稼動していることが設定されている。また、収集するデータの内容として、生産装置4a、4b、及び4cのそれぞれに対応する生産データ及び生産装置4が生産する各生産物の識別データが設定されている。また、データを収集するタイミングとして、生産装置4a、4b、及び4cがそれぞれの生産工程を終了した時が設定されている。
ロギング装置1は、ロギング装置1の動作を制御するマイコンなどの制御部10と、第1記憶部11と、収集部12と、出力部13と、第2記憶部14とを有する。
第1記憶部11は、予めロギング装置1内に設けられた記憶手段であり、例えばROM又はRAMなどから構成される。そして、第1記憶部11は、予めシステムプログラムを記憶している。制御部10は、第1記憶部11に記憶されたシステムプログラムを実行することにより、収集部12と出力部13の動作を実現する。さらに、第1記憶部11は、ロギング装置1がコンピュータ2からロギング設定データを受信すると、受信したロギング設定データを記憶する。
収集部12は、第1記憶部11が記憶するロギング設定データに基づき、PLC3から生産データ及び識別データを収集する。このとき、収集部12は、各生産装置4a、4b、及び4cに対応する各生産データを、生産物の識別データと関連付けて取得する。
出力部13は、第1記憶部11が記憶するロギング設定データと、収集部12から取得した生産データ及び識別データとに基づき、トレーサビリティファイル15を生成する。図2は、実施の形態1における出力部の内部構成を示すブロック図である。出力部13は、出力箇所検索部100、カンマ出力部101、改行記号出力部102、ダミーデータ出力部103、識別データ出力部104、及び生産データ出力部105を有する。
出力箇所検索部100は、トレーサビリティファイル15内に生産データを出力する箇所を検索し、決定する。カンマ出力部101、改行記号出力部102、及びダミーデータ出力部103は、トレーサビリティファイル15にそれぞれカンマ、改行記号、及びダミーデータを出力する。識別データ出力部104は、トレーサビリティファイル15の最後に識別データを出力する。生産データ出力部105は、出力箇所検索部100が決定した出力箇所に、生産データを出力する。
第2記憶部14は、ロギング装置1に脱着可能に装着された記憶手段であり、例えばコンパクトフラッシュ(登録商標)メモリカードなどから構成される。そして、第2記憶部14は、トレーサビリティファイル15を記憶するのに十分な記憶領域を持つ。本実施の形態におけるトレーサビリティファイル15は、各生産データを、生産装置4と識別データとに対応付けて格納する、カンマ区切り(CSV:Comma-Separated Values)形式のテキストファイルである。以下の表1は、本実施の形態におけるトレーサビリティファイル15のレイアウトを示す。なお、表1は、生成途中のトレーサビリティファイル15をCSV形式から表形式に変換したものを示す。
Figure 2011148430
表1のトレーサビリティファイル15において、3つの各行は、それぞれ「識別データ1」、「識別データ2」、及び「識別データ3」に対応している。また、3つの各列は、それぞれ生産装置4a、生産装置4b、及び生産装置4cに対応している。そして、「識別データ1」の行で、かつ生産装置4a、生産装置4b、及び生産装置4cにそれぞれ対応する列に該当する区分には、それぞれ「生産データ1a」、「生産データ1b」、及び「生産データ1c」が格納されている。「識別データ2」の行で、かつ生産装置4a、及び生産装置bにそれぞれ対応する列に該当する区分には、それぞれ「生産データ2a」、及び「生産データ2b」が格納されており、生産装置4cに対応する列に該当する区分には、ダミーデータが格納されている。「識別データ3」の行で、かつ生産装置4aに対応する列に該当する区分には、「生産データ3a」が格納されており、生産装置4b、及び生産装置4cのそれぞれに対応する列に該当する区分には、ダミーデータが格納されている。
次に、実施の形態1におけるロギング装置の処理を説明する。図3は、実施の形態1におけるロギング装置の処理の概要を示すフローチャートである。予め、ユーザがコンピュータ2を操作することにより、ロギング設定ツール20はロギング設定データを生成する。その後、コンピュータ2からロギング装置1へロギング設定データが送信されると、第1記憶部11は、ロギング設定データを記憶する(ステップS11)。
次に、収集部12は、第1記憶部11が記憶するロギング設定データに基づき、PLC3から生産データ及び識別データを取得する(ステップS12)。次に、出力部13は、S11にて第1記憶部が記憶したロギング設定データと、S2にて収集部12が取得した生産データ及び識別データに基づき、トレーサビリティファイル15を生成する(ステップS13)。なお、S13における出力部13の処理の詳細については、後述する。
次に、ロギング装置1は、収集部12が生産データ及び識別データの収集を停止したか否かを判断し(ステップS14)、収集部12が生産データ及び識別データの収集を停止していない場合は、S12に戻る。一方、S14にて、収集部12が生産データ及び識別データの収集を停止した場合は、処理を終了する。本実施の形態では、生産装置4の稼動が停止すると、収集部12が生産データ及び識別データの収集を停止する。
図4は、実施の形態1における出力部13の処理を示すフローチャートである。ここで、図4に示す出力部13の処理は、図3におけるS13に相当する。
まず、出力部13は、収集部12が取得した生産データ及び識別データを取得する(ステップS21)。次に、出力箇所検索部100は、S21にて取得された識別データが既にトレーサビリティファイル15内に格納されているか否かを判断する(ステップS22)。ステップS22において、S21にて取得した識別データがトレーサビリティファイル15内に格納されていると判断した場合、次に、出力部13は、S28に進む。
一方、ステップS22において、S21にて取得された識別データがトレーサビリティファイル15内に格納されていないと出力箇所検索部100が判断した場合、次に、改行記号出力部102は、トレーサビリティファイル15の最後に、改行記号を出力する(ステップS23)。これにより、トレーサビリティファイル15の最後に、新たな行が追加される。なお、トレーサビリティファイル15が新しく生成されたものであっていかなるデータも格納していない場合は、S22又はS23をスキップしてもよい。
次に、識別データ出力部104は、トレーサビリティファイル15の最後に、S21にて取得された識別データを出力する(ステップS24)。これにより、S23にて新たに追加された行の先頭に、S21にて取得された識別データが追加される。
次に、カンマ出力部101は、トレーサビリティファイル15の最後に、カンマを出力する(ステップS25)。これにより、S23にて新たに追加された行に、新たな列が追加される。次に、ダミーデータ出力部103は、トレーサビリティファイル15の最後に、ダミーデータを出力する(ステップS26)。これにより、S25にて新たに追加された列に、ダミーデータが追加され、この区分に生産データを格納するための領域を確保することができる。ここで、ダミーデータとしては、例えば複数の空白文字からなる文字列など、ユーザにとって明確に生産データと区別できるようなデータを用いる。
次に、出力部13は、S23にて新たに追加された行で、かつ生産装置4a、4b、及び4cのそれぞれに対応する列に該当する合計3つの区分に、ダミーデータを格納したか否かを判断する(ステップS27)。S27にて、合計3つの区分にダミーデータを格納していない場合は、S25に戻り、S23にて新たに追加された行に3つのダミーデータを格納するまでS25〜S26を繰り返す。
一方、S27にて、S23にて新たに追加された行に3つのダミーデータを格納した場合は、次に、出力箇所検索部100は、S21にて取得された生産データに基づき、この生産データの出力箇所を決定する(S28)。ここで、出力箇所検索部100は、S21にて取得された生産データを出力した生産装置4を特定し、次に、S21にて取得された識別データに対応する行で、かつ特定した生産装置4に対応する列に該当する区分を、この生産データの出力箇所として決定する。ここで、生産データを出力した生産装置4の特定方法として、例えば、生産データに生産装置4の識別情報を含めるようにしてもよいし、PLC3が生産データを生産装置4から受信したときに、生産装置4の識別情報を生産データに付帯させるようにしてもよい。
次に、生産データ出力部105は、S28にて決定された生産データの出力箇所に、S21にて取得された生産データを出力する(S29)。このとき、生産データ出力部105は、S28にて出力箇所として決定された区分に既に格納されているダミーデータを、生産データに書き換える。その後、出力部13は、S21に戻る。
実施の形態1によれば、ロギング装置が収集したデータを、直接トレーサビリティファイルに出力することができる。これにより、ロギング装置の処理負担を低減することができるとともに、ロギング装置が収集したデータを記憶させるための特別な記憶領域を設ける必要がなくなる。
また、実施の形態1によれば、トレーサビリティファイルの一部のデータのみを変更する場合、変更部分以外の部分のデータを変更することなく、変更部分のみのデータを変更することができる。これにより、ロギング装置の処理負担を低減することができる。例えば、表1に示すトレーサビリティファイルの場合、「識別データ2」及び生産装置4cに対応する「生産データ2c」が取得される前に、その生産データを格納するための領域をダミーデータにより確保している。これにより、「生産データ2c」が取得されたときには、他の生産データや識別データの区分を変更することなく、「識別データ2」の行でかつ生産装置4cの列に該当する区分に「生産データ2c」を格納することができる。
なお、本実施の形態では、ロギング装置1とPLC3とは内部バス5を介して接続されているが、両者はEthernet(登録商標)などのケーブルを介して接続されてもよい。
また、本実施の形態では、ロギング装置1はPLC3を介して生産装置4から生産データ及び識別データを収集するが、これに限られない。例えば、ロギング装置1は、PLC以外の装置を介して生産装置4から生産データ及び識別データを収集してもよいし、直接生産装置4から生産データ及び識別データを収集してもよい。
また、本実施の形態では、ロギング装置1の出力部13は、新たな識別データを取得したときにダミーデータをトレーサビリティファイルに出力しているが、これに限られない。すなわち、ロギング装置1の出力部13は新たな識別データを取得する前に、ダミーデータをトレーサビリティファイルに出力すればよい。例えば、出力部13は、ダミーデータを識別データと生産データを格納するための各区分に格納させたトレーサビリティファイルを予め作成し、その後に収集部12が識別データと生産データの収集を行うようにしてもよい。または、ダミーデータを識別データと生産データを格納するための各区分に格納させたトレーサビリティファイルを予め第2記憶部14に記憶させ、その後に収集部12が識別データと生産データの収集を行うようにしてもよい。
また、本実施の形態では、トレーサビリティファイルはテキストファイルであるが、これに限られない。例えば、トレーサビリティファイルは、バイナリファイルなどでもよい。
また、本実施の形態では、識別データが生産物に固有のものであるが、これに限られない。例えば、識別データは、バッチやロットに固有のものであってもよい。
また、本実施の形態では、第1記憶部11がロギング装置1に予め内蔵された記憶手段であり、第2記憶部14がロギング装置1に着脱可能に装着された記憶手段であるが、これに限られない。例えば、第1記憶部11がロギング装置1に着脱可能に装着された記憶手段であり、第2記憶部14がロギング装置1に予め内蔵された記憶手段であってもよい。
【0002】
ことになる。しかしながら、データレコードが更新される度にトレーサビリティファイルを更新する場合、データレコードの抽出及びトレーサビリティファイルの更新を頻繁に行うため、システムの処理負担が大きくなるという問題があった。特に、トレーサビリティファイルがテキストファイルで構成される場合には、一部のデータのみ変更しようとすると、変更部分以外の部分のデータも変更する必要があるため、システムの処理負荷がさらに大きくなるという問題があった。また、特許文献1では、データベースのための記憶領域を要するため、システムが高コスト化するとともにシステムの処理効率が低下するという問題があった。
[0006]
一方、データベースを用いることなく、収集された順番に測定データ及び識別データが出力された形式のファイル(以降、「時系列ファイル」と呼ぶ。)を生成し、生成した時系列ファイルからデータを抽出してトレーサビリティファイルを生成する方法が考えられる。しかしながら、この場合も同様に、システムの処理負担が大きくなるという問題や、時系列ファイルのための記憶領域を要するという問題があった。
課題を解決するための手段
[0007]
本発明におけるロギング装置は、複数の生産装置のそれぞれから得られる各生産データを、それぞれ前記複数の生産装置により生産される生産物に固有の識別データと対応付けて取得する収集部と、前記収集部が取得した前記識別データがテキストファイル又はバイナリファイルであるトレーサビリティファイルに出力されているか否かを判断し、前記識別データが前記トレーサビリティファイルに出力されていないと判断した場合、前記識別データを前記トレーサビリティファイルに出力する識別データ出力部と、前記トレーサビリティファイル内において、前記各生産装置と前記識別データ出力部が出力した前記識別データとに対応する各区分に、ダミーデータを出力するダミーデータ出力部と、前記トレーサビリティファイル内において、前記生産データが得られた前記生産装置と前記生産データに対応付けて取得された前記識別データとに対応する区分にて、前記ダミーデータ出力部が出力した前記
【0003】
ダミーデータを前記生産データに書き換える生産データ出力部と、を備えたことを特徴とする。
[0008]
本発明におけるロギングシステムは、複数の生産装置のそれぞれから得られる各生産データを、それぞれ前記複数の生産装置により生産される生産物に固有の識別データと対応付けて取得する外部装置と、所定の設定内容に基づき、前記外部装置が取得した前記生産データ及び前記識別データの全部又は一部を、前記外部装置から取得する上記のロギング装置と、を備えたことを特徴とする。
[0009]
本発明におけるロギング装置の制御方法は、複数の生産装置のそれぞれから得られる各生産データを、それぞれ前記複数の生産装置により生産される生産物に固有の識別データと対応付けて取得する収集ステップと、前記収集ステップにて取得した前記識別データがテキストファイル又はバイナリファイルであるトレーサビリティファイルに出力されているか否かを判断し、前記識別データが前記トレーサビリティファイルに出力されていないと判断した場合、前記識別データを前記トレーサビリティファイルに出力する識別データ出力ステップと、前記トレーサビリティファイル内において、前記各生産装置と前記識別データ出力ステップにて出力した前記識別データとに対応する各区分に、ダミーデータを出力するダミーデータ出力ステップと、前記トレーサビリティファイル内において、前記生産データが得られた前記生産装置と前記生産データに対応付けて取得された前記識別データとに対応する区分にて、前記ダミーデータ出力部にて出力した前記ダミーデータを前記生産データに書き換える生産データ出力ステップと、を備えたことを特徴とする。
発明の効果
[0010]
本発明によれば、トレーサビリティファイルの生成において、ロギング装置の処理負担を低減することができる。また、ロギング装置が収集したデータを記憶させるための特別な記憶領域を要さずに、トレーサビリティファイルを生成することができる。
図面の簡単な説明
[0011]
[図1]実施の形態1におけるロギングシステムの構成を示すブロック図である。
[図2]実施の形態1における出力部の内部構成を示すブロック図である。
[図3]実施の形態1におけるロギング装置の処理の概要を示すフローチャートである。
[図4]実施の形態1における出力部の処理を示すフローチャートである。
符号の説明
[0012]
1 ロギング装置
3 PLC
4 生産装置
12 収集部
13 出力部
15 トレーサビリティファイル
100 出力箇所検索部

Claims (9)

  1. 生産装置から得られる生産データを前記生産装置により生産される生産物に固有の識別データと対応付けて取得する収集部と、
    前記収集部が取得した前記識別データをトレーサビリティファイルに出力するとともに、前記収集部が取得した前記生産データを、前記トレーサビリティファイルの前記生産データと対応づけられた前記識別データに対応する区分に出力する出力部と、
    を備えたことを特徴とするロギング装置。
  2. 前記生産データの内容、前記生産データを取得する条件、又は前記生産データを取得するタイミングの設定内容に関する第1の設定データを記憶する第1の記憶部と、を備え、
    前記収集部は、前記第1の設定データに基づき前記生産データ及び前記識別データを取得する
    ことを特徴とする請求項1記載のロギング装置。
  3. 前記トレーサビリティファイルのレイアウトの設定内容に関する第2の設定データを記憶する第2の記憶部と、を備え、
    前記出力部は、前記第2の設定データに基づき前記トレーサビリティファイルに前記生産データ及び前記識別データを出力する
    ことを特徴とする請求項1又は2記載のロギング装置。
  4. 前記出力部は、
    前記識別データが前記トレーサビリティファイルに出力されているか否かを判断する出力箇所検索部と、
    前記出力箇所検索部が前記識別データは前記トレーサビリティファイルに出力されていないと判断した場合、前記識別データを前記トレーサビリティファイルに出力する識別データ出力部と、
    前記識別データに対応する区分に前記識別データと対応づけられた前記生産データを出力する生産データ出力部と、
    を備えたことを特徴とする請求項1〜3のいずれか記載のロギング装置。
  5. 前記出力部は、
    前記トレーサビリティファイルの前記識別データに対応する区分にダミーデータを出力するダミーデータ出力部を備え、
    前記生産データ出力部は、前記識別データに対応する区分にて、前記ダミーデータを前記識別データと対応づけられた前記生産データに書き換える
    ことを特徴とする請求項4記載のロギング装置。
  6. 前記トレーサビリティファイルには、前記生産データ及び前記識別データを格納するための各区分にダミーデータが予め格納されており、
    前記生産データ出力部は、前記識別データに対応する区分にて、前記ダミーデータを前記識別データと対応づけられた前記生産データに書き換える
    ことを特徴とする請求項4記載のロギング装置。
  7. 前記トレーサビリティファイルは、テキストファイル又はバイナリファイルである
    ことを特徴とする請求項1〜6のいずれか記載のロギング装置。
  8. 生産装置から得られる生産データを前記生産装置により生産される生産物に固有の識別データと対応付けて取得する外部装置と、
    所定の設定内容に基づき、前記外部装置から前記生産データ及び前記識別データの全部又は一部を取得する請求項1〜7のいずれか記載のロギング装置と、を
    備えたことを特徴とするロギングシステム。
  9. 生産装置から得られる生産データを前記生産装置により生産される生産物に固有の識別データと対応付けて取得する収集ステップと、
    前記識別データがトレーサビリティファイルに出力されているか否かを判断する出力箇所検索ステップと、
    前記出力箇所検索ステップにて前記識別データは前記トレーサビリティファイルに出力されていないと判断した場合、前記識別データを前記トレーサビリティファイルに出力する識別データ出力ステップと、
    前記識別データに対応する区分に前記識別データと対応づけられた前記生産データを出力する生産データ出力ステップと、
    を備えたことを特徴とするロギング装置の制御方法。
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