JPWO2011136146A1 - 水素の製造方法 - Google Patents

水素の製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JPWO2011136146A1
JPWO2011136146A1 JP2012512820A JP2012512820A JPWO2011136146A1 JP WO2011136146 A1 JPWO2011136146 A1 JP WO2011136146A1 JP 2012512820 A JP2012512820 A JP 2012512820A JP 2012512820 A JP2012512820 A JP 2012512820A JP WO2011136146 A1 JPWO2011136146 A1 JP WO2011136146A1
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
water
hydrogen
container
aluminum
sodium
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2012512820A
Other languages
English (en)
Inventor
深井 利春
利春 深井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Individual
Original Assignee
Individual
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Individual filed Critical Individual
Publication of JPWO2011136146A1 publication Critical patent/JPWO2011136146A1/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C01INORGANIC CHEMISTRY
    • C01BNON-METALLIC ELEMENTS; COMPOUNDS THEREOF; METALLOIDS OR COMPOUNDS THEREOF NOT COVERED BY SUBCLASS C01C
    • C01B3/00Hydrogen; Gaseous mixtures containing hydrogen; Separation of hydrogen from mixtures containing it; Purification of hydrogen
    • C01B3/02Production of hydrogen or of gaseous mixtures containing a substantial proportion of hydrogen
    • C01B3/06Production of hydrogen or of gaseous mixtures containing a substantial proportion of hydrogen by reaction of inorganic compounds containing electro-positively bound hydrogen, e.g. water, acids, bases, ammonia, with inorganic reducing agents
    • C01B3/08Production of hydrogen or of gaseous mixtures containing a substantial proportion of hydrogen by reaction of inorganic compounds containing electro-positively bound hydrogen, e.g. water, acids, bases, ammonia, with inorganic reducing agents with metals
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C01INORGANIC CHEMISTRY
    • C01BNON-METALLIC ELEMENTS; COMPOUNDS THEREOF; METALLOIDS OR COMPOUNDS THEREOF NOT COVERED BY SUBCLASS C01C
    • C01B3/00Hydrogen; Gaseous mixtures containing hydrogen; Separation of hydrogen from mixtures containing it; Purification of hydrogen
    • C01B3/02Production of hydrogen or of gaseous mixtures containing a substantial proportion of hydrogen
    • C01B3/06Production of hydrogen or of gaseous mixtures containing a substantial proportion of hydrogen by reaction of inorganic compounds containing electro-positively bound hydrogen, e.g. water, acids, bases, ammonia, with inorganic reducing agents
    • C01B3/10Production of hydrogen or of gaseous mixtures containing a substantial proportion of hydrogen by reaction of inorganic compounds containing electro-positively bound hydrogen, e.g. water, acids, bases, ammonia, with inorganic reducing agents by reaction of water vapour with metals
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E60/00Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
    • Y02E60/30Hydrogen technology
    • Y02E60/36Hydrogen production from non-carbon containing sources, e.g. by water electrolysis

Landscapes

  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • General Health & Medical Sciences (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Combustion & Propulsion (AREA)
  • Inorganic Chemistry (AREA)
  • Treatment Of Water By Ion Exchange (AREA)

Abstract

本発明は、水を使用して、従来と比べて低温低圧の状態で、水から水素を容易に取り出すことができる水素の製造方法を提供するものである。容器60内に、水と、アルミニウム76と、炭酸水素ナトリウムか炭酸ナトリウムの少なくとも一方とを入れる。容器60内の水を加熱手段90によって60℃以上に加熱する。容器60内のアルミニウム76と水とによって、容器60内に水素を大量に発生させることができる。

Description

本発明は、水から水素を製造するための水素の製造方法に関するものである。
燃料ガスとして水素を使用することが従来から知られている。水素の製造方法として、多くの発明が提供されている。例えば、水100重量を熱分解して水素を得る方法や、硫酸を熱分解し、ヨウ素水を用いて水素を取り出すIS法(Iodine−Sulfe)法等が知られている。IS法は、ブンゼン反応工程と、ヨウ化水素濃縮分解行程と、硫酸濃縮分解行程による3つの行程を経て、水から水素と酸素とを分解して取り出すもの(特許文献1)である。
その他に、水素を発生させる方法としては、活性化アルミ微粒子と水とを反応させて水素を発生させる方法が知られている(特許文献2)。ここで、活性化アルミ微粒子について、特許文献2の抜粋に基づいて説明する。活性化アルミ微粒子は、先ず、アルミニウムの切削屑等を圧縮破壊して20μm以下まで微粒化して内部に亀裂(マイクロクラック)を生じさせる。次に、温度差40℃程度の熱衝撃を加え、低温で一週間程度水中に保存する等の活性化処理を施すことにより、マイクロクラックはナノクラックと呼ばれる細かい亀裂が発生したものとなる。活性化処理を施してナノクラックと呼ばれる細かい亀裂が発生したものが活性化アルミ微粒子である。
活性化処理されたアルミニウムは、粒子内に細かい亀裂を有しており、これらの亀裂内に水の分子が侵入して水分子の分解が起こる。亀裂先端では、水分子が極端に少なく、その周りをアルミニウムが取り囲むようになっていると考えられる。そこでの反応は、アルミニウム原子が酸素原子を奪い合う形となり、以下の素反応(7)が起きていると考えられる。
3Al+3HO → Al+AlH +(3/2)H……(7)
即ち、水分子からAlH、Alが生成していることになる。そして、AlHから分解生成された水素は拡散しながら粒子内に広がり、その一部は水素分子として表面に出てくる。一方、表面で参加していないアルミニウムは通常の表面反応により以下の反応式(8)となり、水素を発生する。
Al+3HO → Al(OH)+(3/2)H……(8)
全反応としてみれば、以下の反応式(9)となる。
2Al+3HO → Al+3H……(9)
(9)で示される反応で、活性化Al微粒子1gから生成される水素は、理論的には1atm、25℃の条件下でおよそ1.35lであり、その反応に必要な水はおよそ2mlである。しかし、実際には活性化処理中にも水素生成発生が起こってしまうので、総発生量は約1.2lとなる。
特開2005−41764 福岡大学エレクトロニクス研究所所報第24巻(2007年)第1頁−第7頁
水100重量を熱分解して水素を得る方法では、水は水素と酸素との結びつきが強いため、理論上3,000℃〜5,000℃の温度を与えないと、水素と酸素に分解しないと言われている。3,000℃以上の温度で水を熱分解して水素を得る方法では、3,000℃以上の高温を得る実質的な方法が得られないことや、そのような高温状態の空間を外界から保つための設備を安価に作れないことや、高温の空間内に連続的に水を供給する手段が考えられないこと等、多くの問題を含んでいることから、水の熱分解による水素の生成は実現には至っていない。
特許文献1に示すIS法では、900℃程度の高熱を必要とするため、熱源として、高温ガス炉等を用いなければならない。この高温ガス炉は製造コストが高く、しかも3つの工程を経て水素を製造することになり、水素を製造するためのコストが非常に高いものとなっており、費用対効果が悪く、採用には至っていない。
特許文献2に示す活性化アルミ微粒子と水とを反応させる方法では、活性化アルミ微粒子は、市販されているアルミニウムと比べ、内部に非常に細かい亀裂を生じさせることから、その製造コストが非常に高いものとなる。即ち、市販されているアルミニウムは1Kg当り約200円であるのに対し、活性化アルミ微粒子は1Kg当り約150万円〜200万円となるという欠点がある。更に、活性化アルミ微粒子は、微粒子であるから水に混ざり、その後、水と分離させるのが難しいものである。このため、活性化アルミ微粒子と水とを反応させて水素を発生させるが、その後、水素の発生を止めたい場合に、活性化アルミ微粒子を水と分離させることが難しく、水素の発生を直ちに容易に止めることができないという欠点がある。
本発明は、水と市販のアルミニウムとを使用して、従来と比べて低温低圧で水から水素を容易に取り出すことができる水素の製造方法を提供するものである。本発明の他の目的は、水素の発生を直ちに容易に停止できるようにするものである。
上記目的を達成するために本発明の水素の製造方法は、100重量の水と1重量以上のアルミニウムと1重量以上の炭酸水素ナトリウムか炭酸ナトリウムの少なくとも一方とを容器内に入れ、前記容器内の炭酸水素ナトリウム水溶液か炭酸ナトリウム水溶液を加熱手段で60℃以上に加熱することを特徴とするものである。本発明は、前記アルミニウムの重量を10重量以上としたことを特徴とするものである。本発明は、前記炭酸水素ナトリウムか炭酸ナトリウムの少なくとも一方の重量を10重量以上としたことを特徴とするものである。本発明は、前記容器内に収容手段を上下に移動自在に備え、前記収容手段内に前記アルミニウムを収容し、水素を発生させる場合には前記容器内の液面下に前記アルミニウムを浸漬させ、水素の発生を停止させる場合には前記収容手段を上昇させて前記容器内の液面より上位に前記アルミニウムを引き上げることを特徴とするものである。本発明は、前記容器の下部付近に前記容器内から水を外部に排出するための排出管を設け、前記排出管の途中に開閉弁を設け、水素の発生を停止させる場合には前記排出管から前記容器内の炭酸水素ナトリウム水溶液か炭酸ナトリウム水溶液を排出することを特徴とするものである。本発明は、前記容器内の温度を測定する温度計と前記容器内の圧力を測定する気圧計とを備え、前記温度計によって測定された前記容器内の温度や前記気圧計によって測定された前記容器内の圧力に応じて前記加熱手段を作動させるコンピュータを備え、前記容器内の炭酸水素ナトリウム水溶液か炭酸ナトリウム水溶液の温度を単位時間に水素を最大に発生させる温度に保つように、前記コンピュータで前記加熱手段を制御することを特徴とするものである。本発明は、前記加熱手段による前記容器内の炭酸水素ナトリウム水溶液か炭酸ナトリウム水溶液の温度を加熱保温する温度を、86℃〜97℃とすることを特徴とするものである。本発明は、前記炭酸水素ナトリウムか前記炭酸ナトリウムの少なくとも一方を炭酸水素ナトリウムとし、前記加熱手段で加熱する炭酸水素ナトリウム水溶液の温度をその蒸発温度とし、前記容器内で上下に移動自在な収容手段を備え、前記収容手段内に前記アルミニウムの塊を収容し、水素を発生させる場合には前記容器内の液面より上方に前記アルミニウムを配置して炭酸水素ナトリウム水溶液の蒸気を前記アルミニウムの塊に当てることを特徴とするものである。本発明は、水素の発生を停止させる場合には前記アルミニウムと液面との間を遮断部材で気密的に遮断することを特徴とするものである。本発明は、前記容器の下部付近に前記容器内から水を外部に排出するための排出管を設け、前記排出管の途中に開閉弁を設け、水素の発生を停止させる場合には前記排出管から前記容器内の炭酸水素ナトリウム水溶液を排出することを特徴とするものである。本発明は、前記容器内に入れる水は、水を最初にイオン交換樹脂に通過させ、その後にトルマリンと、流紋岩または花崗岩の少なくとも1つからなる二酸化珪素を65〜76重量含む岩石とのどちらか一方を先に他方を後に通過させることによって生成する特殊な水としたことを特徴とするものである。本発明は、前記特殊な水を生成するためのトルマリンにアルミニウム、ステンレス、銀の少なくとも1種類の金属を混合させたことを特徴とするものである。本発明は、前記流紋岩を黒曜石,真珠岩,松脂岩のうち少なくとも1つからなる岩石としたことを特徴とするものである。
本発明の水素の製造方法では、水とアルミニウムと炭酸水素ナトリウムか炭酸ナトリウムの少なくとも一つとを使用して水素を発生するものである。本発明で使用するアルミニウムは市販の安価なアルミニウムで良いため、特許文献2の活性化アルミ微粒子と比べて、非常に安いコストで水素を製造することができる。また、本発明では、容器内の水の加熱温度を最大でも蒸発温度以下とし、発生した水素を容器内から順次外部に取り出すので、容器内は高温や高圧にならない。このため、高温や高圧に耐える特別な容器を使用する必要が無くなり、水素製造装置全体を安価なもので済ますことができる。
炭酸水素ナトリウムや炭酸ナトリウムは、アルミニウムの塊に膜が張るのを防止することができるため、アルミニウムとして粉末ではなく塊を使用することができる。アルミニウムの塊を使用することで、小さな穴を多数形成した棚の上にアルミニウムの塊を載せて、そのアルミニウムの塊を液面より上方に配置して、炭酸水素ナトリウム水溶液の蒸気や炭酸ナトリウ水溶液の蒸気を空気中でアルミニウムに接触させることができる。これによって、水素の発生量を増大させることができる。
アルミニウムの塊を使用することで、アルミニウムの塊を液面より上方に配置することができる。よって、アルミニウムと容器内の水とを気密的に遮断することが可能となる。この結果、水素の発生状態を停止したい場合に、アルミニウムを容器から外部に取り出すか、遮断手段によって容器内のアルミニウムと容器内の水とを気密的に遮断させれば、水素の発生を直ちに停止することができ、水素をエネルギとして使用する各種の目的に水素を自由に使用することが可能になる。
本発明では、どのような種類の水を使用して水素を発生する。しかし、特に、水を最初にイオン交換樹脂に通過させ、その後にトルマリンと、流紋岩または花崗岩の少なくとも1つからなる二酸化珪素を65〜76重量含む岩石とのどちらか一方を先に他方を後に通過させることによって生成する特殊な水(創生水)を用いれば、他の種類の水(例えば、純水や水素水や水道水等)を用いた場合と比べて、1.5〜2倍の水素量を得ることができる。
本発明に係る水素の製造方法に使用する特殊な水(創生水)を作る製造装置の一例を示す構成図である。 図1に示す製造装置に用いる水生成器の断面図である。 図1に示す製造装置に用いるイオン生成器の要部断面図である。 本発明に係る水素の製造方法に使用する特殊な水(創生水)を作る製造装置の他の例を示す構成図である。 本発明の水素を発生させる装置の一実施例を示す断面図である。 図5で使用する収容手段とは別の収容手段を示す斜視図である。 水100重量とアルミニウム20重量と炭酸水素ナトリウム20重量での各種の水における水素の発生時間を示す表である。 水100重量とアルミニウム20重量の下で、配合する炭酸水素ナトリウムの重量を0.1重量、1重量、10重量、20重量、30重量とした場合の各種の水における水素の発生時間を示す表である。 100重量の水と10重量のアルミニウムと20重量の炭酸水素ナトリウムとから生成する水素発生量の測定分析成績書である。 水100重量とアルミニウム20重量と炭酸ナトリウム20重量での各種の水における水素の安定発生時間を示す表である。 水100重量とアルミニウム20重量の下で、配合する炭酸ナトリウムの重量を0.1重量、1重量、10重量、20重量、30重量とした場合の各種の水における水素の発生時間を示す表である。
10 第1軟水生成器
12 第2軟水生成器
14 イオン生成器
16 岩石収納器
32 イオン交換樹脂
46 トルマリン
48 金属
54 岩石
60 容器
62 本体
64 蓋
70 棚
72 収容手段
76 アルミニウム
77 収容手段
90 加熱手段
95 昇降手段
98 排出管
100 開閉弁
本発明の水素の製造方法について説明する前に、先ず、本発明で使用する第1の特殊な水(以下、「創生水」とする)”を、図1乃至図3に基づいて説明する。図1は創生水の製造装置の一実施例を示す構成図である。第1の軟水生成器10と第2の軟水生成器12とイオン生成器14と岩石収納器16とを、連絡管18a,18b,18cを介して、順に直列に連結する。第1の軟水生成器10には、例えば水道のような圧力のある水が水供給管20から連絡管22を介して内部に導入される。水供給管20と連絡管22との間には、蛇口のような入口用開閉弁24が備えられ、連絡管22の途中には逆止弁26が備えられる。岩石収納器16の出口側には吐出管28が取り付けられ、吐出管28の先端または途中に出口用開閉弁30が備えられる。
水道水の場合、水供給管20から送り出される水は、第1の軟水生成器10と第2の軟水生成器12とイオン生成器14と岩石収納器16の順を経て、出口用開閉弁30を開くことによって吐出管28から取り出される。水道水以外の場合は、図示しないが、水槽に溜めた水をポンプによって、水供給管20を経由して第1の軟水生成器10に導入する。この場合、ポンプと第1の軟水生成器10との間に逆止弁26を備える。
第1の軟水生成器10と第2の軟水生成器12は、その内部に粒状のイオン交換樹脂32を大量に収納するもので、その断面図を図2に示す。軟水生成器10,12の本体34は筒状をしており、その筒状の上下端面に水の出入口36a,36bを有する。筒状の本体34の内部には、上下の端面からやや離れた位置の内壁に、それぞれ中央に穴を開けたシールド部材38a,38bを備える。その一対のシールド部材38a,38bの間に、イオン交換樹脂32を細かい網40に入れた状態で収納する。上下の出入口36a,36bからやや離れた位置の内壁に、中央に穴を開けたシールド部材38を備えるのは、イオン交換樹脂32を入れた網40を一対のシールド部材38の間に配置し、出入口36a,36b付近に空間42a,42bを形成させるためである。また、シールド部材38a,38bの中央の穴から水を出入りさせるようにしたのは、水がイオン交換樹脂32に必ず接触させるためである。イオン交換樹脂32を網40に入れるのは、粒状のイオン交換樹脂32を洗浄するために取り出す際に、網40ごと粒状のイオン交換樹脂32を取り出せるようにしたものである。
第1の軟水生成器10と第2の軟水生成器12は、その高さを例えば80cmとし、内径を10cmとする。そして、例えばイオン交換樹脂32の収納高さを70cmとし(上下に空間42a,42bを存在させる)。この際、イオン交換樹脂32の収納高さは、水にイオン交換が充分行なえるような高さが必要である。一方、イオン交換樹脂32の収納高さが高くなりすぎると(例えばイオン交換樹脂32の収納高さが約200cm以上になると)、イオン交換樹脂32が水の抵抗となって軟水生成器の内部を通過する流量が減少するため、イオン交換樹脂32の収納高さを流量が減少しない高さにする。イオン交換樹脂32を収納する容器を2つに分けたのは、第1の軟水生成器10や第2の軟水生成器12の高さをイオン生成器14や岩石収納器16と同じ程度の高さに低く押えるためと、そこを通過する水の圧損失によって流量が減少することを避けるためである。また、2つの軟水生成器10,12を1つにまとめて、1つの軟水生成器にすることも可能である。
イオン交換樹脂32は、水に含まれているCa2+やMg2+やFe2+等の金属イオンを除去して、水を軟水にするためのものであり、特に水の硬度をゼロに近い程度に低くするためのものである。イオン交換樹脂32としては、例えば、スチレン・ジビニルベンゼンの球状の共重合体を均一にスルホン化した強酸性カチオン交換樹脂(RzSO3Na)を用いる。このイオン交換樹脂32は、水に含まれているCa2+やMg2+やFe2+等の金属イオンとは、以下のイオン交換反応を生じる。
2RzSONa + Ca2+ → (RzSOCa + 2Na+
2RzSONa + Mg2+ → (RzSOMg + 2Na+
2RzSONa + Fe2+ → (RzSOFe + 2Na+
即ち、イオン交換樹脂32を通すことによって、水に含まれているCa2+やMg2+やFe2+等を除去することができる。イオン交換樹脂32として強酸性カチオン交換樹脂(RzSONa)を用いることによって、ナトリウムイオン(Na+)が発生する。イオン交換樹脂32は、Na+以外のものが発生するものであっても構わないが、Na+を発生するものの方が好ましい。水が水道水であれば、その水道水の中にはCa2+やMg2+やFe2+等の金属イオンの他に塩素が含まれているが、水道水がイオン交換樹脂32を通ることによって、この塩素には何も変化が生じない。
一方、水(HO)がイオン交換樹脂32を通ることによって、以下のように変化する。
O → H+ + OH- ……(1)
O + H+ → H+ ……(2)
即ち、(1)(2)に示すように、イオン交換樹脂32を通ることによって、水からは水酸化イオン(OH-)とヒドロニウムイオン(H+)とが発生する。
このように、水が硬水であった場合に、イオン交換樹脂32を通過することによって、水からCa2+やMg2+やFe2+等の金属イオンが除去されて軟水となる。また、イオン交換樹脂32を通過することによって、水の中にNa+とOH-とヒドロニウムイオン(H+)とが発生する。しかし、水道水に含まれている塩素(Cl)はイオン化しないでそのまま通過する。なお、イオン交換樹脂32の種類によっては、Na+が発生しないこともある。
次に、前記イオン生成器14の部分断面図を図3に示す。イオン生成器14は、複数個のカートリッジ44を同じ配置で上下に連続して直列に連結したものである。各カートリッジ44の内部に、粒状のトルマリン46のみか、粒状のトルマリン46と板状の金属48との混合物かのいずれかを収納する。トルマリンは、プラスの電極とマイナスの電極とを有するもので、このプラスの電極とマイナスの電極によって、水に4〜14ミクロンの波長の電磁波を持たせ、かつ水のクラスターを切断してヒドロニウムイオン(H+)を発生させるためのものである。その4〜14ミクロンの波長の電磁波が持つエネルギは0.004watt/cm2 である。ここで、トルマリン46とは、トルマリン石を細かく砕いたものであっても良いが、トルマリンとセラミックと酸化アルミニウム(銀を含むものもある)との重量比を約10:80:10とする市販のトルマリンペレットと呼ばれるトルマリン混合物であっても良い。このトルマリンペレットに含まれるセラミックは、プラスの電極とマイナスの電極を分離しておく作用をする。ここで、トルマリン46をセラミックに対し重量比10重量以上の割合で混合させて800°C以上で加熱することによって、水の攪拌によって所定の期間(例えば直径4mmで約3ヶ月)で消滅するトルマリン46を作ることができる。トルマリン46は、加熱によって強度が増し、摩滅期間を長くすることができる。イオン交換樹脂32を通過させて水を硬度がゼロに近い軟水にして、その軟水の中でトルマリン46同士をこすり合わせる。硬度がゼロに近い軟水では、トルマリン46のマイナスの電極にアルミニウムイオンやカルシウムイオンが付着するのを防ぐことができ、トルマリン46のプラスとマイナスの電極としての働きを低下させることを防ぐことができる。
前記金属48としては、アルミニウム、ステンレス、銀の少なくとも1種類の金属を用いる。この金属48としては、水中で錆を発生させたり水に溶けたりしない金属が望ましい。この金属48のうち、アルミニウムは殺菌作用や抗菌作用と共に漂白作用を有しており、ステンレスは殺菌作用や抗菌作用と共に洗浄向上作用を有しており、銀は殺菌作用や抗菌作用を有している。金属48としては、銅や鉛は毒性を有しているので採用することができない。また、金等の高価な素材はコスト上からも採用することができない。前記トルマリン46と金属48との重量比は、10:1〜1:10が望ましい。その範囲を超えると、一方の素材が多くなりすぎ、両方の素材の効果を同時に発揮することができない。
カートリッジ44は一端を開放した筒状をしており、その底面50に多数の穴52が設けられている。カートリッジ44の内部にトルマリン46と金属48とを入れた場合に、底面50の穴52をトルマリン46や金属48が通過しないように穴52の大きさを設定する。図3に示すように、各カートリッジ44は多数の穴52を設けた底面50を下側にし、その底面50の上にトルマリン46や金属48を載せる。そして、各カートリッジ44の内部を下位から上位に向かって流れるように設定する。即ち、各カートリッジ44においては、底面50の多数の穴52を通過した水が、下から上に向けてトルマリン46と金属48とに噴射するように設定されている。ここで、水道水は高い水圧を有するので、その水圧を有する水がカートリッジ44内のトルマリン46と金属48に勢いよく衝突し、その水の勢いでトルマリン46と金属48とがカートリッジ44内で攪拌されるように、穴52の大きさ並びに個数を設定する。水をトルマリンに噴射してトルマリンを攪拌するのは、その攪拌によってトルマリンと水とに摩擦が生じ、トルマリンからプラスとマイナスの電極が水に溶け出して水のクラスターを切断し、ヒドロニウムイオン(H3+)を大量に発生させるためである。
実際の設置例としては、内径5cmで深さが7cmの収容容積を有するカートリッジ44を4段に重ね、そのカートリッジ44内にトルマリン46と金属48とを充分収納するが、トルマリン46と金属48とがカートリッジ44内で自由に移動できるような分量とする。カートリッジ44の段数を増減しても構わないし、収容容積を大きくした1個のカートリッジ44にしても良い。このように、トルマリン46と金属48を収容容積を小さくした複数のカートリッジ44に分散させて、それらの複数のカートリッジ44を接続させることで、水の勢いによってトルマリン46と金属48との撹拌効率を高めることができる。カートリッジ44内に収納したトルマリン46は、水に溶けて数ヶ月で消滅するので、各カートリッジ44は例えば螺合等の手段によって容易に着脱出来るようにし、各カートリッジ44内にトルマリン46を容易に補充できるようにする。なお、金属48は水に溶けないので補充する必要がないが、トルマリン46と金属48とを入れたカートリッジ44全体を取替えることも可能である。カートリッジ44は使用流量の大小に応じてその収容容積を変えるようにしても良い。
カートリッジ44を通過する水に加えるマイナスイオンを増やすためには、トルマリン46同士がこすり合うことでプラスの電極とマイナスの電極が発生し、そのトルマリン46に水が接触することで、マイナスイオンの増加が達成できる。また、水のクラスターを切断し、ヒドロニウムイオン(H+)を大量に発生させるためには、カートリッジ44内にトルマリン46のみを収容すれば良い。しかし、金属48をトルマリン46と混合させることによって、それらが接触し合ってトルマリン46に発生するマイナスイオンをより増加させることができる。
トルマリン46にはプラス電極とマイナス電極とを有するため、トルマリンが水で攪拌されると、水(HO)は水素イオン(H+)と水酸化イオン(OH-)とに解離する。
O → H+ + OH- ……(1)
更に、水素イオン(H+)と水(HO)とによって、界面活性作用を有するヒドロニウムイオン(H+)が発生する。このヒドロニウムイオン(H3+)の発生量は、前記イオン交換樹脂32によって発生する量よりはるかに多い量である。
O + H+ → H+ ……(2)
このヒドロニウムイオン(H+)の一部は、水(HO)と結びついてヒドロキシルイオン(H -)と水素イオン(H+)になる。
+ + HO → H - + 2H+ ……(3)
イオン交換樹脂32を通過した水を、イオン生成器14を通過させることによって、水の内部にヒドロニウムイオン(H+)とヒドロキシルイオン(H -)とH+とOH-とが発生する。なお、イオン交換樹脂32を通過した塩素(Cl)と、イオン交換樹脂32で発生したNa+とは、反応することなくそのままイオン生成器14を通過する。
イオン生成器14を通過した水を、次に、火成岩のうち二酸化珪素を65〜76重量含む岩石54を収納する岩石収納器16の内部を通過させる。火成岩(火山岩と深成岩とに分けられる)のうち二酸化珪素を多く含む岩石54としては、火山岩には黒曜石や真珠岩や松脂岩等の流紋岩があり、深成岩には花崗岩がある。岩石収納器16の内部には、黒曜石,真珠岩,松脂岩,花崗岩の岩石のうちの少なくとも1種類以上の岩石を収納する。黒曜石や真珠岩や松脂岩等の流紋岩、あるいは花崗岩はマイナス電子を帯びている。更に、黒曜石や真珠岩や松脂岩等の流紋岩や花崗岩は酸性岩である。流紋岩は花崗岩と同じ化学組成を持つものである。
これら火成岩のうちの二酸化珪素を約65〜76重量を含む岩石(黒曜石や真珠岩や松脂岩等の流紋岩、あるいは花崗岩等の深成岩)は、原石の状態で−20〜−240mVの酸化還元電位を有する。但し、岩石54は水に溶けるものを除く。岩石収納器16は例えば内径を10cmとし、高さを80cmの筒とし、その内部に例えば5mm〜50mm粒程度の大きさの火成岩のうちの二酸化珪素を多く含む岩石54を、水の通過流量を落とさない程度の量を収容する。
この岩石収納器16の内部に、イオン生成器14を通過した水を通過させると、水にe-(マイナス電子)が加えられる。この結果、水道水に含まれている塩素(Cl)はマイナス電子によって、塩素イオンとなる。
Cl + e- → Cl- ……(4)
このCl-と前記Na+とはイオンとして安定した状態になる。安定した状態とは、蒸発することなくイオン状態が長期間保たれることを意味する。また、前記ヒドロキシルイオン(H -)もイオンとして安定した状態になる。水が岩石54を通過することによって、イオン生成器14を通過した水と比べて、ヒドロニウムイオン(H+)が更に発生し、かつヒドロキシルイオン(H -)も水素イオン(H+)も更に発生する。
O + H+ → H+ ……(2)
+ + HO → H - + 2H+ ……(3)
水が岩石54を通過することによって、その他に、以下の反応も発生する。
OH- + H+ → HO ……(5)
2H+ + 2e- → 2H ……(6)
更に、水が岩石収納器16を通過すると、岩石54のマイナス電子によって、水の酸化還元電位が+340mVから−20〜−240mVになる。水に代えてお湯を使うと、マイナスの酸化還元電位がより安定する。更に、岩石54を通過した水は、溶存酸素や活性水素を大量に含む。
図1に示すように、水が、最初にイオン交換樹脂を通過し、次にトルマリン46(またはトルマリン46と金属48とを混合させたもの)に通過し、その後に岩石収納器16を通過したものが特殊な水(創生水)である。創生水には、Na+と、Cl-と、H+と、OH-と、Hと、ヒドロニウムイオン(H+)と、ヒドロキシルイオン(H -)と、活性水素と、溶存酸素とを多く含む。この水のエネルギは0.004watt/cm2である4〜14ミクロンの波長の電磁波を有し、−20〜−240mVの酸化還元電位を有する。
本発明に係る水素の製造方法を生成する際に使用する水としては、水をイオン交換樹脂32,トルマリン46(またはトルマリン46と金属48とを混合したもの),岩石54の順に通過させた創生水を使用する。図1では、水をイオン交換樹脂32,トルマリン46(またはトルマリン46と金属48とを混合したもの),岩石54の順に通過させたが、水をイオン交換樹脂32,岩石54,トルマリン46(またはトルマリン46と金属48とを混合したもの)の順にしても良い。即ち、図4に示すように、水を第1の軟水生成器10と第2の軟水生成器12と岩石収納器16とイオン生成器14の順に通過させるようにしてもよい。
この図4においては、イオン交換樹脂32を通過した水は、次に岩石54を通過する。この岩石54によって、水の内部にe-(マイナス電子)が発生する。この結果、水道水に含まれている塩素はマイナス電子によって、塩素イオンとなる。
Cl + e- → Cl- ……(4)
このCl-とイオン交換樹脂32によって発生したNa+とはイオンとして安定した状態になる。なお、イオン交換樹脂32を通過した水であっても、Na+を含まない場合もある。
イオン交換樹脂32を通過した水には、前記(1)(2)に示すように、H+とOH-とヒドロニウムイオン(H+)とが存在する。イオン交換樹脂32を通過した水が、その後、岩石54を通過することによって、以下の反応も発生する。
OH- + H+ → HO ……(5)
O + H+ → H+ ……(2)
2H+ + 2e- → 2H ……(6)
この反応においては、ヒドロニウムイオン(H+)が、イオン交換樹脂32によって発生する量よりも更に多くの量が発生する。
以上のように、イオン交換樹脂32の後に岩石54を通過することによって、水の中に従来から存在したNa+とOH-と、新たに発生するCl-とヒドロニウムイオン(H+)とが存在することになる。また、岩石54を通過させた水は、酸化還元電位が−20〜−240mVになる。水に代えてお湯を使うと、マイナスの酸化還元電位が更に安定する。更に、岩石54を通過した水は、溶存酸素や活性水素を大量に含む。
この岩石54を通過した水を、次にトルマリン46と金属48を内蔵するイオン生成器14の内部を通過させる。これによって、以下の反応が生じる。
O → H+ + OH- ……(1)
O + H+ → H+ ……(2)
このヒドロニウムイオン(H+)は大量に発生する。またヒドロニウムイオン(H+)の一部はヒドロキシルイオン(H -)になる。
+ + HO → H - + 2H+ ……(3)
この結果、トルマリン46と金属48を通過させた水には、ヒドロニウムイオン(H+)と、ヒドロキシルイオン(H -)と、OH-と、H+とが増加する。
図4に示すように、水をイオン交換樹脂32,岩石54,トルマリン46(またはトルマリン46と金属48とを混合したもの)の順に通過させたものは、Na+と、Cl-と、OH-と、ヒドロニウムイオン(H+)と、ヒドロキシルイオン(H -)と、H+と、溶存酸素と、活性水素とを含み、図1で創り出した創生水と同じ成分を含む。更に、0.004watt/cm2のエネルギを有する4〜14ミクロンの電磁波と、−20〜−240mVの酸化還元電位を有する。この結果、図4で創り出した水と図1で創り出した創生水とは、同じ効果を有する。図4の装置で生成する水は、図1で生成する創生水と、水に含むものは結果的に同じであるので、図4の装置で生成する水も創生水とする。
この創生水の水質検査結果を、以下に示す。この創生水と比較する水道水の値をカッコ内に示す。但し、水道水において創生水と同じ値は、「同じ」とする。亜硝酸性窒素及び硝酸性窒素:1.8mg/l(同じ)、塩素イオン:6.8mg/l(9.0mg/l)、一般細菌:0個/ml (同じ)、シアンイオン0.01mg/l未満(同じ)、水銀:0.0005mg/l未満(同じ)、有機リン:0.1mg/l未満(同じ)、銅:0.01mg/l未満(同じ)、鉄:0.05mg/l未満(0.08mg/l未満)、マンガン:0.01mg/l未満(同じ)、亜鉛:0.005mg/l未満(0.054mg/l未満)、鉛:0.01mg/l未満(同じ)、六価クロム:0.02mg/l未満(同じ)、カドミウム:0.005mg/l未満(同じ)、ヒ素:0.005mg/l未満(同じ)、フッ素:0.15mg/l未満(同じ)、カルシウムイオン・アルミニウムイオン等(硬度):1.2mg/l(49.0mg/l)、フェノール類:0.005mg/l未満(同じ)、陰イオン海面活性剤0.2mg/l未満(同じ)、pH値:6.9(同じ)、臭気:異臭なし(同じ)、味:異味なし(同じ)、色度:2度(同じ)、濁度:0度(1度)
創生水は、以下に列挙する多くの特徴を有する。
(a)ヒドロニウムイオン(H+)と、ヒドロキシルイオン(H -)と、水素イオン(H+)と、水素と、水酸基(OH-)と、硫酸イオン(SO 2-)と、炭酸水素イオン(HCO -)と、炭酸イオン(CO 2-)と、メタケイ酸(HSiO)と、遊離二酸化炭素(CO)とを含んでいる。
(b)界面活性作用がある。
界面活性作用(OW型創生水乳化作用)を有する。
(c)微弱エネルギ(育成光線)作用がある。
トルマリンは微弱エネルギ(4〜14ミクロンの波長の電磁波)を放出する。この微弱エネルギは水の大きいクラスターを切断して、クラスター内に抱えこまれていた有毒ガスや重金属類を水から外部に放出する。
(d)−20〜−240mVの酸化還元電位を有している。
(e)溶存酸素や活性水素を含んでいる。
(f)カルシウムイオンやアルミニウムイオンを除去した軟水である。
イオン交換樹脂に水道水等を通すことによって、水に含まれているカルシウムイオン及びアルミニウムイオンを除去することができる。
(g)活性水素炭酸水素イオン(HCO -)や、メタケイ酸(HSiO)を含んでいる。
次に、本発明に係る水素の製造方法を図5に基づいて説明する。本発明の水素の製造方法は、水とアルミニウムと炭酸水素ナトリウムか炭酸ナトリウムとを用いて水素を製造するものである。本発明に係る水素の製造方法では、水とアルミニウムと炭酸水素ナトリウムか炭酸ナトリウムとを内部に収容するための容器60を用いる。容器60は、本体62とその蓋64とから成る。容器60の素材は、例えばガラスやステンレス等、家庭で使用する各種の容器の素材を使用することが可能である。即ち、本発明では、容器60には特殊な素材を使用しなくても良い。容器60には外部から内部に向けて炭酸水素ナトリウム水溶液か炭酸ナトリウム水溶液を供給するための水溶液導入管66を備え、外部から容器60内に水溶液導入管68を介して水溶液を適宜供給できるように設定する。
容器60内には1個以上の棚70を有するアルミニウム収容手段72を備え、収容手段72の棚70の上には、多数のアルミニウム76の塊を載せる。即ち、収容手段72の中に多数のアルミニウム76の塊を収容する。アルミニウムの塊は、例えば4〜5mm以上の直径のものや板状のものを含む。水素ガスを発生させる場合には、アルミニウム76の塊は容器60内の液面74より下方に配置するように設定する。この収容手段72は、本体62から蓋64を外すことによって、容器60に自由に出し入れをすることができるようにする。棚70には、水が上下に通過する小さな穴(図示せず)が多数形成されている。棚70は網目の小さいメッシュか、小さい穴が多数形成されているパンチングボードを用いる。棚70に載せられるアルミニウム76の塊の大きさは、棚70に形成される小さな穴よりも大きなものとする。
アルミニウムは、塊だけでなく小さい粒や粉末も使用することができる。アルミニウムの小さい粒や粉末を使用する場合には、非常に小さい直径の多数の穴を形成した網製または金属製の小さい容器形状の収容手段77(図6)を使用する。収容手段77内に小さい粒や粉末のアルミニウムを入れ、その収容手段77を容器60内に備入れる。収容手段77に形成される小さい直径の多数の穴は、水が収容手段77の内外に移動可能であるが、アルミニウムの小さい粒や粉末が穴を容易に通過しない大きさに設定する。なお、この収容手段77の中に、アルミニウムの塊を入れても良い。アルミニウムを内部に入れた収容手75を容器60内に入れた場合には、収容手段77内のアルミニウムは、液面74より下位になるように設定する。本発明で用いるアルミニウムは、市販のどのようなメーカーのどのような種類のものを用いても良い。
蓋64の上端には、キャップ78が取り付けられている。そのキャップ78には、容器60の内部と外部とを連絡する連絡通路80を内部に形成した気体取出し用ノズル82が取り付けられている。気体取出し用ノズル82の途中には、容器60内に発生した水素を外部に取出すために連絡通路80を開閉する開閉バルブ84が備えられている。キャップ78付きの蓋64で本体62の上部開口部を閉じることで、開閉バルブ84を閉じた状態では、容器60の内部は密閉状態となるように設定される。容器60において、本体62の上部か蓋64のいずれかに、容器60の内部の気圧を測定する気圧計86と、容器60の内部の温度を測定する温度計88とを取り付ける。蓋64の形状は、上方の中央(キャップ78)に向けて水平断面が徐々に狭くなるような円錐形状や角錐形状にするのが望ましい。これは、生成した比重の軽い水素を容器60の上方に集め、水素を容器60からノズル82を経て外部に容易に取り出せるようにするためである。
容器60の下方には、容器60内の水を加熱するための加熱手段90を備え、その加熱手段90によって容器60の内部の水を加熱する。加熱手段90の配置位置は容器60の下方に限るものではない。なお、加熱手段90はガスや灯油等の火力に限るものではなく、太陽光や電気ヒーター等であっても良い。加熱手段としては、更に、容器60内に化学反応による発熱を行なう水酸化ナトリウムを投入するものであっても良い。
気体取出し用ノズル82の外部側の先端に、容器60から外部に水素を取り出した水素量を測定するための水素量検出装置92を備える。水素量検出装置92で検出した水素量は、コンピュータ94に入力される。このコンピュータ94には更に、気圧計86から検出した容器60内の圧力と、温度計88から検出した容器60内の温度とが入力される。コンピュータ94は、容器60内の水を加熱するために加熱手段90を作動制御するものであると共に、容器60内から水素を外部に取り出すために開閉バルブ84を開閉作動させるものである。
蓋64の裏面には、コンピュータ94によって操作される滑車等の昇降手段95が備えられ、その昇降手段95と収容手段72,77とはワイヤ等の連結手段96で連絡されている。昇降手段95は収容手段72,77を上昇または下降させ、収容手段72,77内に収容されたアルミニウム76を液面74より下位に浸漬したり、液面74より上位に引き上げたりする。なお、図5に示した容器60では、蓋62に昇降手段95を設けたが、本体62に上部天井を一体に形成し、その本体62の上部天井に昇降手段95を取付けるようにしても良い。その場合には、蓋は本体62の側面に取付けるようにする。容器60の下方には、容器60内の水(炭酸水素ナトリウム水溶液または炭酸ナトリウム水溶液)を外部に排出するための排出管98が取り付けられ、排出管98の途中に開閉弁100が備えられる。
本発明は、容器60内に水とアルミニウム76と炭酸水素ナトリウムまたは炭酸ナトリウムとを入れて、加熱手段で容器60内の水(炭酸水素ナトリウム水溶液または炭酸ナトリウム水溶液)を加熱するものである。水の加熱温度は、60℃以上から水の蒸発温度までの温度とする。60℃未満であると水素の発生量は極端に少なくなる。また、容器60の液面74より下位にアルミニウム76を浸漬させる場合には、水の最適の加熱温度は86℃〜97℃が水素発生量が多く、しかも容器60内に水素だけではなく水蒸気が充満するので、蒸発温度まで加熱しない方が望ましい。水溶液の蒸発温度に加熱することが望ましい場合もあるが、水溶液を蒸発温度に加熱する場合については後述する。
ここで、本発明において、水と、アルミニウム76と、炭酸水素ナトリウムか炭酸ナトリウムとの重量の比率について説明する。先ず、容器60内に入れる水の重量を、100重量(例えば100g)とすると、容器60に入れるアルミニウムの重量は1重量以上(1g以上)とする。アルミニウムの重量が1重量未満(1g未満)の場合には、水素の発生量が少なくなり、実用には適さない。本発明では、アルミニウムの最良の重量範囲は10重量以上である。アルミニウムが10重量未満なら水素の発生量が最良の重量範囲より少ない。アルミニウムが30重量を越えた場合には、水素の発生量はアルミニウムの30重量の場合と変わらないこととコストや重量がかかることから、アルミニウムは10重量〜30重量が望ましい。
容器60内には、炭酸水素ナトリウムか炭酸ナトリウムのいずれかを入れる。但し、炭酸水素ナトリウムと炭酸ナトリウムを混合したもの(炭酸水素ナトリウムと炭酸ナトリウムのうちの少なくとも1つ)であっても良い。容器60に入れる炭酸水素ナトリウムか炭酸ナトリウムの重量は、100重量の水に対し1重量以上とする。炭酸水素ナトリウムか炭酸ナトリウムの重量が1重量未満では、水素は発生するが水素の発生量が少なくなり、実用には適さない。一方、炭酸水素ナトリウムか炭酸ナトリウムの重量が30重量を越えると、水への炭酸水素ナトリウムか炭酸ナトリウムの溶解度が悪くなるだけでなく、コストが高くなる。よって、コストの観点から考えると、炭酸水素ナトリウムか炭酸ナトリウムの重量の最良の範囲は、10重量〜30重量が望ましい。炭酸水素ナトリウムか炭酸ナトリウムが10重量未満なら水素の発生量が最良の重量範囲より少なく、一方、30重量を越えると、水素の発生量は10重量〜30重量の場合と変わらないが、コストが高くなる。
本発明で使用する水は、前述の創生水だけでなく、純水や水素水(水の中に例えば0.2ppmの水素を含む水)や水道水等、どのような種類の水を使用しても良い。なお、創生水の基になる水や水道水は、長野県上田市の水道水を使用する。
次に、水とアルミニウム76と炭酸水素ナトリウムとで、どれだけの時間水素が発生するかについての実験を行なった。その実験結果の表を図7に示す。図7は、「炭酸水素ナトリウム又は炭酸ナトリウムのうちの一つ」のうち「炭酸水素ナトリウム」を使用したものである。容器60内に入れる水の重量を100重量とし、容器60内に入れるアルミニウムの重量を20重量とし、炭酸水素ナトリウムの重量を20重量として、前述の4種類の水(創生水、純水、水素水、水道水)を使用して、水素の発生時間について実験した。なお、アルミニウム76が「塊」の場合の表を図7(a)に示し、アルミニウム76が「粉末」の場合の表を図7(b)に示す。
図7(a)は、アルミニウムに「塊」を使用するので、収容手段72の複数の棚70の上にアルミニウム76の塊を多数載せ、昇降手段95を作動させて、収容手段72に収容した全てのアルミニウム76の塊を液面74より下方に浸漬させる。容器60内には、アルミニウム76の他に、水と炭酸水素ナトリウムとを入れる。
容器60内に、水とアルミニウムの塊と炭酸水素ナトリウムとを入れた後、加熱手段90によって、4種類の各水をそれぞれスタート温度(スタート時の温度を72℃〜87℃等の適宜温度)から加熱する。加熱開始から15分後に同一のピーク温度92℃となるように、4種類の各水を加熱手段90で加熱する。容器60内の水の温度が上昇するに伴って、容器60内の温度が上昇し、水素の発生量が増大する。ピーク温度とは、単位時間当たりに水素を最大に発生する温度である。
ここで、ピーク温度を92℃(同一温度)としたが、ピーク温度は92℃のような特定の温度ではなく、室内温度等の条件によって変化し、例えば約92℃±4℃程度になる。
ピーク温度に至った後は、加熱手段90を適宜作動させて、容器60内の水をピーク温度(範囲内の温度)に加熱保温する。即ち、加熱手段90は、アルミニウムの重量や炭酸水素ナトリウムの重量や水の種類の組み合わせにおいて、水素の発生量がほぼ最大となるピーク温度に容器60内の水溶液の温度を保つための加熱手段兼保温手段である。
創生水では、ピーク温度(反応開始時より15分)に至った後、ピーク時と同様の安定状態は30分間(反応開始時より45分まで)継続し、その後、5分程度で水素の発生を停止した。ここで、図7aの「安定」とは、容器60内をピーク温度に保ち、単位時間における水素の発生量がほぼ最大量(ほぼ一定量)であることを意味する。一方、純水では、ピーク時の後、ピーク時と同様の安定状態は15分間(反応開始時より30分まで)継続し、その後、弱反応が5分程度続き、その後、5分程度で水素の発生を停止した。「弱反応」とは、水素の発生量が、「安定」の量よりも少ない量(半分程度の量)のことを意味するものである。水素水では、ピーク時の後、ピーク時と同様の安定状態は10分間(反応開始時より25分まで)継続し、その後、「やや弱反応」が5分程度続き、その後、「微弱反応」が5分程度続き、その後、5分程度で水素の発生を停止した。「やや弱反応」とは、水素の発生量が、「安定」の量と「弱反応」の量との中間の量のことを意味し、「微弱反応」とは、水素の発生量が「弱反応」の約半分以下の量のことを意味するものである。水道水では、ピーク時の後、約10分間(反応開始時より25分まで)は弱反応で水素を発生し、その後、5分間(反応開始時から約30分まで)は微弱反応で水素を発生し、その後、5分程度で水素の発生を停止した。
図7(b)は、アルミニウムに「粉末」を用いたものである。即ち、100重量の水と、20重量のアルミニウム粉末と、20重量の炭酸水素ナトリウムを用いて、創生水、純水、水素水、水道水の4種類の水についての水素発生時間の実験結果を示すものである。アルミニウムは粉末を使用するので、収容手段77の内部にアルミニウムの粉末を入れ、アルミニウムの粉末を容器60内の液面74より下方に浸漬させる。
容器60内に、水とアルミニウムの粉末と炭酸水素ナトリウムとを入れた後、加熱手段90によって、4種類の各水をそれぞれスタート温度(スタート時の温度を70℃〜85℃等の適宜温度)から加熱する。スタート時の4種類の水の温度は60℃以上であるので、スタート時から4種類の各水において水素を発生する。容器60内の水の温度が上昇するに従って、水素の発生量が多くなる。その後、容器60内の水がピーク温度になるまで加熱手段90で加熱する。ここで、ピーク温度を90℃としたが、ピーク温度は90℃のような特定の温度ではなく、室内温度等の条件によって変化し、例えば90℃±4℃程度の範囲内にある温度となる。
図7(b)は、100重量の水と、20重量のアルミニウム粉末と、20重量の炭酸水素ナトリウムとを混合させたものであり、水を、創生水、純水、水素水、水道水の4種類として、それらの水素発生時間の実験結果を示すものである。4種類の水について、ピーク時(水素発生開始から10分後)のピーク温度を90℃(同一温度)となるよう加熱する。創生水では、ピーク温度になった後、ピーク温度と同様の安定状態は20分間(反応開始時より30分まで)継続し、その後、弱反応が5分間続き、その後、5分程度で水素の発生を停止した。純水では、ピーク温度になった後、ピーク温度と同様の安定状態は5分間(反応開始時より15分まで)継続し、その後、弱反応が5分間(反応開始時より20分まで)続き、その後、微弱反応が5分間(反応開始時より25分まで)続き、その後、5分程度で水素の発生を停止した。水素水では、ピーク温度になった後、ピーク温度と同様の安定状態は5分間(反応開始時より15分まで)継続し、その後、約5分間(反応開始時より20分まで)は弱反応で水素を発生し、その後、微弱反応が5分間(反応開始時より25分まで)続き、その後、5分程度で水素の発生を停止した。水道水では、ピーク温度になった後、約5分間(反応開始時より15分まで)は弱反応が続き、その後、微弱反応が5分間(反応開始時より20分まで)続き、その後、5分程度で水素の発生を停止した。
図7の「炭酸水素ナトリウム」の場合、アルミニウムが塊であっても粉末であっても、創生水はピーク時と同様の安定状態が、他の3種類(純水、水素水、水道水)の水と比べて一番長く継続する。更に、「炭酸水素ナトリウム」を使用した場合では、アルミニウムの「塊」の方が、「粉末」より長く水素を発生する。
これは、アルミニウムの塊を用いた図7(a)の創生水では、45分まで安定して水素を発生したが、アルミニウムの粉末を用いた図7(b)の創生水では、30分まで安定して水素を発生したことから明らかである。
図8は、100重量の水(創生水、純水、水素水、水道水の4種類の水)と20重量のアルミニウム(「塊」と「粉末」)とを使用するものにおいて、「炭酸水素ナトリウム」の重量の変化に伴う水素の発生時間の変化について調べたものである。創生水、純水、水素水、水道水の4種類の水の全てについて、「炭酸水素ナトリウム」が1重量では、4分〜16分(図8の表の4種類の水の水素発生最短時間と最長時間の範囲)の間、水素を発生する。ここで、水として創生水を使用した場合、アルミニウム塊では16分間水素を発生し、アルミニウ粉末では10分間水素を発生する。即ち、「炭酸ナトリウム」が1重量では、創生水とアルミニウムとを使用した場合に、その他の3種類の水を使用した場合と比べて、水素発生時間が長くなる。
「炭酸水素ナトリウム」が10重量では11分〜40分(図8の表の4種類の水の水素発生最短時間と最長時間の範囲)の間、水素を発生する。ここで、水として創生水を使用した場合、アルミニウム塊では40分間水素を発生し、アルミニウ粉末では21分間水素を発生する。即ち、「炭酸水素ナトリウム」が10重量では、創生水とアルミニウム塊とを使用した場合に、最長時間水素を発生する。次に、「炭酸水素ナトリウム」が20重量では10分〜45分の間、水素を発生する。ここで、水として創生水を使用した場合、アルミニウム塊では45分間水素を発生し、アルミニウ粉末では30分間水素を発生する。即ち、「炭酸水素ナトリウム」が20重量では、創生水とアルミニウム塊とを使用した場合に、最長時間水素を発生する。次に、「炭酸水素ナトリウム」が30重量では12分〜47分の間、水素を発生する。ここで、水として創生水を使用した場合、アルミニウム塊では45分間水素を発生し、アルミニウ粉末では30分間水素を発生する。即ち、「炭酸水素ナトリウム」が20重量では、創生水とアルミニウム塊とを使用した場合に、最長時間水素を発生する。
「炭酸水素ナトリウム」が10重量〜30重量の範囲では、創生水、純水、水素水、水道水の4種類の全ての水について、「炭酸水素ナトリウム」が1重量と比べて、水素の発生時間が長いことが明らかである。また、図8に示すように、4種類の水のうち、特に、創生水が他の3種類の水と比べて、「炭酸水素ナトリウム」が1重量、10重量、20重量、30重量の全てにおいて、水素の発生時間が長いものである。更に、アルミニウムの「塊」はアルミニウムの「粉末」と比べて、水素の発生時間が1.5〜2倍程度長いことが明らかであり、アルミニウムは「粉末」よりも「塊」の方が本発明では望ましい。
ここで、水とアルミニウムと炭酸水素ナトリウムとで、アルミニウム1g当りどれだけの水素が発生するかについて実験を行なった。水素の発生量に客観性を持たせるために、第三者に測定分析を依頼した。その実験の分析結果である測定分析成績書が図9である。この測定分析成績書は、日本国長野県佐久郡立科町芦田1835所在の株式会社信濃公害研究所(電話0267−56−2189)によって、2010年4月14日に作成されたものである。実験では、水には創生水100ccを使用し、15gのアルミニウムと、20gの炭酸水素ナトリウムとを加えて実験した。実験結果は、アルミニウム1g当り1.7リットルの水素を得た。
次に、水とアルミニウム76と「炭酸ナトリウム」とを混合して、どれだけの時間水素が発生するかについての実験を行なった。その実験結果の表を図10に示す。図10は、「炭酸水素ナトリウム又は炭酸ナトリウムのうちの一つ」のうち「炭酸ナトリウム」を使用したものである。容器60内に入れる水の重量を100重量(100cc)とし、容器60内に入れるアルミニウムを20重量(20g)とし、炭酸ナトリウムを20重量(20g)として、4種類の水(創生水、純水、水素水、水道水)を使用して、水素の発生時間について実験した。なお、アルミニウム76について、「塊」の場合を図10(a)に示し、「粉末」の場合を図10(b)に示す。
図10(a)は、アルミニウムの「塊」を使用するので、収容手段72の複数の棚70の上にアルミニウム76の塊を多数載せ、昇降手段95を作動させて、収容手段72に収容した全てのアルミニウム76の塊を液面74より下方に浸漬させる。容器60内には、アルミニウム76の他に、水と炭酸ナトリウムとを入れる。
容器60内に、水とアルミニウムの塊と炭酸ナトリウムとを入れた後、加熱手段90によって、4種類の各水をそれぞれスタート温度(スタート時の温度を72℃〜87℃等の適宜温度)から加熱する。加熱開始から10分後に同一のピーク温度92℃となるように、4種類の各水を加熱手段90で加熱する。容器60内の水の温度が上昇するに伴って、容器60内の温度が上昇し、水素の発生量が増大する。ピーク温度を92℃としたが、ピーク温度は例えば92℃±4℃程度の範囲内にある温度である。
ピーク温度になった後は、ピーク温度かその付近の温度に加熱手段90で容器60内の温度を保つ。ピーク温度になった後、創生水では、ピーク温度と同様の安定状態は20分間(反応開始時より30分まで)継続し、その後、弱反応が25分(反応開始時より55分まで)続き、その後、5分前後で水素の発生を停止した。純水では、ピーク温度になった後、ピーク温度と同様の安定状態は10分間(反応開始時より20分まで)継続し、その後、弱反応が5分程度続き、その後、5分前後で水素の発生を停止した。水素水では、ピーク温度になった後、ピーク温度と同様の安定状態は10分間(反応開始時より20分まで)継続し、その後、弱反応が5分程度続き、その後、9分後に水素の発生を停止した。水道水では、ピーク温度になった後、ピーク温度と同様の安定状態は10分間(反応開始時より20分まで)継続し、その後、5分間(反応開始時から約25分まで)は弱反応で水素を発生し、その後、10分後に水素の発生を停止した。
図10(b)は、アルミニウムの「粉末」を用いたものである。即ち、100重量の水と、20重量のアルミニウム粉末と、20重量の炭酸ナトリウムを用いて、創生水、純水、水素水、水道水の4種類の水についての水素発生時間の実験結果を示すものである。アルミニウムは「粉末」を使用するので、収容手段77の内部にアルミニウムの粉末を入れ、アルミニウムの粉末を容器60内の液面74の下方に浸漬させる。
容器60内に、水とアルミニウムの粉末と炭酸ナトリウムとを入れた後、加熱手段90によって、4種類の各水をそれぞれスタート温度(スタート時の温度を72℃〜84℃等の適宜温度)から加熱する。スタート時の4種類の水の温度は60℃以上であるので、スタート時から4種類の各水において水素を発生する。その後、容器60内の水がピーク時の温度(93℃)となるよう加熱手段90で10分間加熱する。ピーク温度を93℃としたが、ピーク温度は93℃のような特定の温度ではなく、室内温度等の条件によって変化し、例えば93℃±4℃程度の範囲内にある温度である。
図10(b)は、100重量の水と、20重量のアルミニウム粉末と、20重量の炭酸水素ナトリウムとを混合させる条件下で、水を、創生水、純水、水素水、水道水の4種類についての水素発生時間の実験結果を示すものである。4種類の水について、ピーク時(水素発生開始から10分後)のピーク温度を93℃(同一温度)となるよう加熱する。創生水では、ピーク時の後、ピーク時と同様の安定状態は25分間(反応開始時より35分まで)継続し、その後、弱反応が5分程度続いた。水素の発生停止時間は表に記載されていないが、45分前後で停止した。純水では、ピーク時の後、弱反応が10分(反応開始時より20分まで)続き、その後、5分程度で水素の発生を停止した。水素水では、ピーク時の後、約10分間(反応開始時より20分まで)はやや弱反応で水素を発生し、その後、7分後(反応開始時より27分後)に水素の発生を停止した。水道水では、水素水では、ピーク時の後、約10分間(反応開始時より20分まで)はやや弱反応で水素を発生し、その後、9分後(反応開始時より29分ご)に水素の発生を停止した。
図10の「炭酸ナトリウム」の場合、ピーク時と同様の安定状態が、4種類の水のうち、創生水は他の3種類の水と比べて、一番長く継続する。また、「炭酸ナトリウム」を使用した場合では、アルミニウムの「塊」の方が「粉末」よりも水素の発生時間が長くなる。これは、アルミニウムの塊を用いた図10(a)の創生水では、55分まで水素を発生したが、アルミニウムの粉末を用いた図10(b)の創生水では、45分頃までに水素の発生を停止することから明らかである。また、図10(a)の純水、水素水、水道水の3種類の水と、図10(b)の純水、水素水、水道水の3種類の水とを比べてみても、3種類の水の全てにおいて、図10(a)の水素発生時間の方が図10(b)の水素発生時間よりも長いことからも明らかである。
図11は、100重量の水(創生水、純水、水素水、水道水の4種類の水)と20重量のアルミニウム(「塊」と「粉末」)とを使用するものにおいて、「炭酸ナトリウム」の重量の変化に伴う水素の発生時間の変化について調べたものである。創生水、純水、水素水、水道水の4種類の水の全てについて、「炭酸ナトリウム」が1重量では、6分〜16分(図11の表の4種類の水の水素発生最短時間と最長時間の範囲)の間、水素を発生する。ここで、水として創生水を使用した場合、アルミニウム塊では19分間水素を発生し、アルミニウ粉末では22分間水素を発生する。即ち、「炭酸ナトリウム」が1重量では、創生水とアルミニウムとを使用した場合に、その他の3種類の水を使用した場合と比べて、水素発生時間が長くなる。
「炭酸ナトリウム」が10重量では13分〜42分(図11の表の4種類の水の水素発生最短時間と最長時間の範囲)の間、水素を発生する。ここで、創生水を使用した場合、アルミニウム塊では42分間水素を発生し、アルミニウ粉末では31分間水素を発生する。即ち、「炭酸ナトリウム」が10重量では、創生水とアルミニウム塊とを使用した場合に、最長時間水素を発生する。次に、「炭酸ナトリウム」が20重量では17分〜50分の間、水素を発生する。ここで、創生水を使用した場合、アルミニウム塊では50分間水素を発生し、アルミニウ粉末では35分間水素を発生する。即ち、「炭酸水素ナトリウム」が20重量では、創生水とアルミニウム塊とを使用した場合に、最長時間水素を発生する。次に、「炭酸ナトリウム」が30重量では15分〜45分の間、水素を発生する。ここで、創生水を使用した場合、アルミニウム塊では45分間水素を発生し、アルミニウ粉末では32分間水素を発生する。即ち、「炭酸ナトリウム」が30重量では、創生水とアルミニウム塊とを使用した場合に、水素を最長時間発生する。
即ち、「炭酸ナトリウム」が10重量〜30重量の範囲では、創生水、純水、水素水、水道水の4種類の水の全てについて、「炭酸ナトリウム」が1重量と比べて、水素の発生時間が長いことが明らかである。また、図11に示すように、4種類の水のうち、特に、創生水が他の3種類の水と比べて、「炭酸ナトリウム」が1重量、10重量、20重量、30重量の全てにおいて、水素の発生時間が長いものである。更に、アルミニウムの「塊」はアルミニウムの「粉末」と比べて、水素の発生時間が1.5倍程度長いことが明らかであり、アルミニウムは「粉末」よりも「塊」の方が、本発明では望ましい。
容器60内で発生した水素は、容器60内の圧力を高くする。また、容器60内の水が蒸発する場合にも、容器60内の圧力を高くする。容器60内の圧力が高くなると、容器60内で水素が発生するとみなして開閉バルブ84を開く。開閉バルブ84を開くと、ノズル82から容器60内の高温高圧の気体(水素だけでなく蒸気も混合して含まれる)が容器60の外部に向けて取り出される。蒸気はその後、冷却すれば水となるので、水素のみを効率良く収集することができる。炭酸水素ナトリウムや炭酸ナトリウムのいずれを使用した場合においても、容器60内には、残留物として、アルミン酸ナトリウムが得られる。このアルミン酸ナトリウムは、各種用途に用いることができる。
図7乃至図11におけるアルミニウム76の「塊」と「粉末」についての水素発生時間の長さから、「塊」の方が「粉末」よりも水素をより多く発生することが明らかである。アルミニウムを使用して水素を発生する場合に、「アルミニウムの表面に被膜が形成され、短期間で水素の発生が停止するため、アルミニウムを粉末にすることが好ましい」と従来から喧伝されてきた。しかし、本発明では、加熱された炭酸水素ナトリウム水溶液や炭酸ナトリウム水溶液がアルミニウム76の表面への被膜の発生を阻止すると考えられるので、アルミニウムの塊を使用することができ、アルミニウムの塊の方がアルミニウムの粉末より、水素発生時間を長くすることが可能となる。
次に、水素の発生を途中で停止する場合について説明する。図5に示す収容手段72に収容されたアルミニウムの塊も、図6の収容手段77の内部に収容されたアルミニウムの小さい粒や粉末も、水素を発生させる場合には、液面74より下位に浸漬させる。これによって、アルミニウム76と炭酸水素ナトリウム水溶液か炭酸ナトリウム水溶液との反応によって、容器60内で水素が発生する。その後、水素の発生途中において水素の発生を停止させたい場合に、昇降手段95を作動させて収容手段72,77を上昇させ、アルミニウム76を炭酸水素ナトリウム水溶液か炭酸ナトリウム水溶液の液面74より上位に移動させる。この結果、アルミニウム76は炭酸水素ナトリウム水溶液や炭酸ナトリウム水溶液と接触しなくなるので、水素の発生を直ちに停止させることができる。
その後、再度水素を発生させる場合には、昇降手段95を作動させて収容手段72,77を下降させ、収容手段72,77内に収容されたアルミニウム76を炭酸水素ナトリウム水溶液か炭酸ナトリウム水溶液に浸漬させる。このように、アルミニウム76を液面74の上方や液面74の下方に移動させることで、水素の発生と水素の発生の停止とを瞬時に行なわせることができ、水素のエネルギとしての応用範囲を広げることができる。
水素の発生を途中で停止する他の方法としては、容器60の下位に取り付けた排出管98から、容器60内の炭酸水素ナトリウム水溶液か炭酸ナトリウム水溶液を外部に排出するようにしても良い。その後、再度水素を発生させる場合には、水溶液導入管66から炭酸水素ナトリウム水溶液か炭酸ナトリウム水溶液を容器60内に導入すれば良い。
前述までの説明は、容器60内の液面74より下方にアルミニウム76を浸漬させた状態で水素を発生させていた。次に、アルミニウム76を液面74より上方に備えた状態で水素を発生させることについて説明する。この場合には、収容手段72の中にアルミニウム76の塊を収容し、昇降手段95を作動させて、アルミニウム76の塊を液面74より上位に配置する。容器60内には、水(どのような種類の水でも良い)と炭酸水素ナトリウムとを入れ、加熱手段90で加熱する。容器60内を加熱する温度は、炭酸水素ナトリウム水溶液の蒸発温度とする。炭酸水素ナトリウム水溶液が蒸発することで、炭酸水素ナトリウムの蒸気がアルミニウム76の塊と接触する。この結果、アルミニウム76の塊の表面に炭酸水素ナトリウムが付着し、蒸気とアルミニウム76の塊と炭酸水素ナトリウムとから、水素が発生する。アルミニウム76の塊に炭酸水素ナトリウム水溶液の蒸気を当てることで、水素が発生するようアルミニウム76を変質させることを「蒸気改質」とする。
100重量の水と、20重量のアルミニウムの塊と、20重量の炭酸水素ナトリウムとを用いて、アルミニウムを蒸気改質させると、水を創生水とした場合には、水素を安定して45分間発生した。同一の条件で、純水は30分間安定して水素を発生し、水道水は25分間安定して水素を発生した。このように、アルミニウム76の塊と炭酸水素ナトリウムとを用いてアルミニウム76を蒸気改質をさせた場合には、アルミニウム76を創生水の液面74の下位に浸漬させた場合とほぼ同量の水素を発生させることができた。
アルミニウムを蒸気改質させて水素を発生させる場合において、水素の発生を途中で停止する際には、収容手段72に収容されたアルミニウム76の塊と炭酸水素ナトリウム水溶液の液面74とを、遮断手段(図示せず)によって気密的に遮断するか、容器60の下位に取り付けた排出管98から、容器60内の炭酸水素ナトリウム水溶液を外部に排出するようにする。

Claims (13)

  1. 100重量の水と1重量以上のアルミニウムと1重量以上の炭酸水素ナトリウムか炭酸ナトリウムの少なくとも一方とを容器内に入れ、前記容器内の炭酸水素ナトリウム水溶液か炭酸ナトリウム水溶液を加熱手段で60℃以上に加熱することを特徴とする水素の製造方法。
  2. 前記アルミニウムの重量を10重量以上としたことを特徴とする請求項1項記載の水素の製造方法。
  3. 前記炭酸水素ナトリウムか炭酸ナトリウムの少なくとも一方の重量を10重量以上としたことを特徴とする請求項1又は2項記載の水素の製造方法。
  4. 前記容器内に収容手段を上下に移動自在に備え、前記収容手段内に前記アルミニウムを収容し、水素を発生させる場合には前記容器内の液面下に前記アルミニウムを浸漬させ、水素の発生を停止させる場合には前記収容手段を上昇させて前記容器内の液面より上位に前記アルミニウムを引き上げることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項記載の水素の製造方法。
  5. 前記容器の下部付近に前記容器内から水を外部に排出するための排出管を設け、前記排出管の途中に開閉弁を設け、水素の発生を停止させる場合には前記排出管から前記容器内の炭酸水素ナトリウム水溶液か炭酸ナトリウム水溶液を排出することを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項記載の水素の製造方法。
  6. 前記容器内の温度を測定する温度計と前記容器内の圧力を測定する気圧計とを備え、前記温度計によって測定された前記容器内の温度や前記気圧計によって測定された前記容器内の圧力に応じて前記加熱手段を作動させるコンピュータを備え、前記容器内の炭酸水素ナトリウム水溶液か炭酸ナトリウム水溶液の温度を単位時間に水素を最大に発生させる温度に保つように、前記コンピュータで前記加熱手段を制御することを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項記載の水素の製造方法。
  7. 前記加熱手段による前記容器内の炭酸水素ナトリウム水溶液か炭酸ナトリウム水溶液の温度を加熱保温する温度を、86℃〜97℃とすることを特徴とする請求項6記載の水素の製造方法。
  8. 前記炭酸水素ナトリウムか前記炭酸ナトリウムの少なくとも一方を炭酸水素ナトリウムとし、前記加熱手段で加熱する炭酸水素ナトリウム水溶液の温度をその蒸発温度とし、前記容器内で上下に移動自在な収容手段を備え、前記収容手段内に前記アルミニウムの塊を収容し、水素を発生させる場合には前記容器内の液面より上方に前記アルミニウムを配置して炭酸水素ナトリウム水溶液の蒸気を前記アルミニウムの塊に当てることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項記載の水素の製造方法。
  9. 水素の発生を停止させる場合には前記アルミニウムと液面との間を遮断部材で気密的に遮断することを特徴とする請求項8記載の水素の製造方法。
  10. 前記容器の下部付近に前記容器内から水を外部に排出するための排出管を設け、前記排出管の途中に開閉弁を設け、水素の発生を停止させる場合には前記排出管から前記容器内の炭酸水素ナトリウム水溶液を排出することを特徴とする請求項8記載の水素の製造方法。
  11. 前記容器内に入れる水は、水を最初にイオン交換樹脂に通過させ、その後にトルマリンと、流紋岩または花崗岩の少なくとも1つからなる二酸化珪素を65〜76重量含む岩石とのどちらか一方を先に他方を後に通過させることによって生成する特殊な水としたことを特徴とする請求項1乃至10のいずれか1項記載の水素の製造方法。
  12. 前記特殊な水を生成するためのトルマリンにアルミニウム、ステンレス、銀の少なくとも1種類の金属を混合させたことを特徴とする請求項11記載の水素の製造方法。
  13. 前記流紋岩を黒曜石,真珠岩,松脂岩のうち少なくとも1つからなる岩石としたことを特徴とする請求項11又は12記載の水素の製造方法。
JP2012512820A 2010-04-27 2011-04-22 水素の製造方法 Pending JPWO2011136146A1 (ja)

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010101788 2010-04-27
JP2010101788 2010-04-27
PCT/JP2011/059954 WO2011136146A1 (ja) 2010-04-27 2011-04-22 水素の製造方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPWO2011136146A1 true JPWO2011136146A1 (ja) 2013-07-18

Family

ID=44861450

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2012512820A Pending JPWO2011136146A1 (ja) 2010-04-27 2011-04-22 水素の製造方法

Country Status (6)

Country Link
US (1) US20130039846A1 (ja)
JP (1) JPWO2011136146A1 (ja)
KR (1) KR20130098870A (ja)
CN (1) CN102869605B (ja)
TW (1) TW201210933A (ja)
WO (1) WO2011136146A1 (ja)

Families Citing this family (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN103508415B (zh) * 2012-11-30 2015-05-20 太仓克莱普沙能源科技有限公司 用于产生氢气的硅粉体组合物、方法、反应器及装置
RU2568734C2 (ru) * 2013-10-23 2015-11-20 Российская Федерация, от имени которой выступает Министерство промышленности и торговли Российской Федерации (Минпромторг России) Устройство для получения и хранения атомарного водорода
US9878907B2 (en) 2015-10-12 2018-01-30 Cavendish Energy System and method to produce hydrogen
CN105537001B (zh) * 2015-12-04 2018-05-08 云南锡业股份有限公司卡房分公司 一种皂类捕收剂gy-10药剂溶液的溶解配制方法
WO2018175452A1 (en) * 2017-03-20 2018-09-27 Ryan David K Catalytic hydrogen production
CN109534289A (zh) * 2018-11-12 2019-03-29 温柠宇 一种基于铝加工废料制造氢气的装置及其方法
US20240293772A1 (en) * 2021-06-09 2024-09-05 Cyprus University Of Technology System and method for carbon capture and utilization
TWI786028B (zh) * 2022-07-04 2022-12-01 台灣碳金科技股份有限公司 利用鋁渣產生氫氣的方法及系統

Citations (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS556180A (en) * 1978-06-29 1980-01-17 Matsushita Electric Ind Co Ltd Solar heat regenerative container
JPH0445593U (ja) * 1990-08-17 1992-04-17
JPH06299195A (ja) * 1993-03-01 1994-10-25 Fukai Toshiko 化学洗剤を使わない洗浄剤
JPH0796283A (ja) * 1993-02-26 1995-04-11 Fukai Toshiko 洗剤を使用しない洗浄水と、その洗浄水の製造方法並びにその製造装置、及びその洗浄水を使用して乳化したものを水と油に分離する水と油の分離方法
JPH07132284A (ja) * 1993-11-09 1995-05-23 Fukai Toshiko 浄化活性作用を有する水の製造方法及び製造装置
JP2005200283A (ja) * 2004-01-16 2005-07-28 Sanyo Electric Co Ltd 水素製造装置
JP2007063111A (ja) * 2005-08-03 2007-03-15 Seiko Instruments Inc 水素発生設備及び燃料電池システム
JP2007063113A (ja) * 2005-08-03 2007-03-15 Seiko Instruments Inc 水素発生設備及び燃料電池システム
JP2008280481A (ja) * 2007-05-14 2008-11-20 Yukinobu Mori 石炭の液化方法および装置
JP2009196935A (ja) * 2008-02-21 2009-09-03 Toyota Motor Corp 三元物質の最適化方法

Family Cites Families (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5556180A (en) * 1978-10-20 1980-04-24 Nippon Jiyunsuiso Kk Heat-producing composition
US6506360B1 (en) * 1999-07-28 2003-01-14 Erling Reidar Andersen Method for producing hydrogen
JP2005041764A (ja) * 2003-07-04 2005-02-17 Japan Atom Energy Res Inst ヨウ素と二酸化イオウを用いた水の熱化学分解により効率的に水素を製造する方法
JP2006066323A (ja) * 2004-08-30 2006-03-09 Nitto Denko Corp 燃料電池セル
WO2006025511A1 (en) * 2004-08-30 2006-03-09 Nitto Denko Corporation Hydrogen generating composition
US7803349B1 (en) * 2005-06-08 2010-09-28 University Of Central Florida Research Foundation, Inc. Method and apparatus for hydrogen production from water
KR100803074B1 (ko) * 2007-03-20 2008-02-18 박정태 수소발생용 조성물 및 이를 이용한 고순도 수소발생 장치
JP4551944B2 (ja) * 2007-05-15 2010-09-29 利春 深井 油分乳化物
JP5202023B2 (ja) * 2008-02-20 2013-06-05 株式会社 ハイドロデバイス 水素発生材料および該水素発生材料の製造方法
JP5438957B2 (ja) * 2008-12-17 2014-03-12 ローム株式会社 水素発生方法および水素発生装置
JP4728452B2 (ja) * 2009-10-13 2011-07-20 利春 深井 水素の製造方法及び水素の製造装置

Patent Citations (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS556180A (en) * 1978-06-29 1980-01-17 Matsushita Electric Ind Co Ltd Solar heat regenerative container
JPH0445593U (ja) * 1990-08-17 1992-04-17
JPH0796283A (ja) * 1993-02-26 1995-04-11 Fukai Toshiko 洗剤を使用しない洗浄水と、その洗浄水の製造方法並びにその製造装置、及びその洗浄水を使用して乳化したものを水と油に分離する水と油の分離方法
JPH06299195A (ja) * 1993-03-01 1994-10-25 Fukai Toshiko 化学洗剤を使わない洗浄剤
JPH07132284A (ja) * 1993-11-09 1995-05-23 Fukai Toshiko 浄化活性作用を有する水の製造方法及び製造装置
JP2005200283A (ja) * 2004-01-16 2005-07-28 Sanyo Electric Co Ltd 水素製造装置
JP2007063111A (ja) * 2005-08-03 2007-03-15 Seiko Instruments Inc 水素発生設備及び燃料電池システム
JP2007063113A (ja) * 2005-08-03 2007-03-15 Seiko Instruments Inc 水素発生設備及び燃料電池システム
JP2008280481A (ja) * 2007-05-14 2008-11-20 Yukinobu Mori 石炭の液化方法および装置
JP2009196935A (ja) * 2008-02-21 2009-09-03 Toyota Motor Corp 三元物質の最適化方法

Non-Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Title
深井 利春: "創生水の開発と利用", 食品と開発, vol. 30, no. 7, JPN6015020788, 1 July 1995 (1995-07-01), JP, pages 14 - 15, ISSN: 0003080723 *

Also Published As

Publication number Publication date
TW201210933A (en) 2012-03-16
CN102869605A (zh) 2013-01-09
KR20130098870A (ko) 2013-09-05
US20130039846A1 (en) 2013-02-14
CN102869605B (zh) 2016-07-06
WO2011136146A1 (ja) 2011-11-03

Similar Documents

Publication Publication Date Title
WO2011136146A1 (ja) 水素の製造方法
JP4551944B2 (ja) 油分乳化物
JPH07132284A (ja) 浄化活性作用を有する水の製造方法及び製造装置
JP2006255613A (ja) 活性水素溶存水の生成方法、生成器および生成用の石こう供給部材、並びに活性水素の生成性物質とその製造方法
US20090324452A1 (en) Hydrogen generator
JP4728452B2 (ja) 水素の製造方法及び水素の製造装置
WO2011136147A1 (ja) 水素の製造方法
JP2011026182A (ja) 水素の製造方法
KR20100129210A (ko) 수소의 제조방법
JP3195755U (ja) 水素豊富水生成器
JP2007210878A (ja) 水素発生剤組成物
JP2012036342A (ja) 不完全エマルジョン燃料及び不完全エマルジョン燃料の高熱量発生方法
JP2012072023A (ja) 水素の製造方法
JP2014111514A (ja) 水素の製造方法並びに水酸化アルミニウムの製造方法
WO2003064332A1 (fr) Procede et appareil utilises pour activer de l'eau
CN102730635B (zh) 一种适合民用的制备氢气的方法、装置以及一种组合物
Uzunkavak et al. Modeling of single and binary adsorption of lead and cadmium ions onto modified olive pomace
WO2006054527A1 (ja) 酸素含有炭化水素の改質触媒、それを用いた水素又は合成ガスの製造方法及び燃料電池システム
WO2010079712A1 (ja) 燃料ガスの製造方法
JP2014196859A (ja) 燃料混合物をボイラーで燃焼させるための燃焼方法
JP2014196388A (ja) 不完全エマルジョン燃料の製造方法及び不完全エマルジョン燃料の製造装置
Shevchenko et al. Influence of Microwave Energy and Agitation on the Physicochemical Properties of Natural Mineral Water.
JP2006096667A (ja) 血糖値を低下させる水の製造方法
UA140658U (uk) Капсула для генерування молекулярного водню у питній воді і у водних напоях "воднегенеруюча мікроелементна капсула"
Jun et al. 2Pa4-5 Effect of Ultrasound on Persulfate Activation for the Removal of BPA in 20 kHz Probe Sonoreactors

Legal Events

Date Code Title Description
RD13 Notification of appointment of power of sub attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7433

Effective date: 20130412

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20130419

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20140409

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20150526

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20150727

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20150929

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20160209