JP2012072023A - 水素の製造方法 - Google Patents

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Abstract

【目的】本発明は、特殊な水(創生水)とマグネシウムとを容器の中に入れて加熱手段で加熱するだけで、安価で大量の水素を製造することができる水素の製造方法を提供するものである。
【解決手段】容器60内に創生水76とマグネシウム78とを入れ、加熱手段74で容器60内の創生水76とマグネシウム78を加熱させる。30℃以上から80℃未満の間は、容器60内の温度を継続的に上昇させることで、水素を発生させるものである。80℃以上で創生水の沸点未満では、容器60内の温度を80℃以上創生水の沸点未満の間に保持することで、水素を発生させるものである。
【選択図】図5

Description

本発明は、マグネシウムと特殊な水とから水素を製造するための水素の製造方法に関するものである。
燃料ガスとして水素を使用することが従来から知られている。水素の製造方法としては、多くの発明が提供されているが、マグネシウムを使用して水素を発生させるものが知られている。例えば、水とマグネシウムとを接触反応させて水素を発生するものが知られている(特許文献1)。マグネシウムと水との反応は、
Mg + 2H2O → Mg(OH)2 + H2
であり、マグネシウムと水との接触反応によって水素が発生する。
特開平8−59201
特許文献1では、水とマグネシウムを使用するとはいえ、純粋なマグネシウムではなく、1〜40Wt%のリチウムを含むマグネシウム合金を使用する。更に、水ではなく、アンモニウム塩溶液を使用するものである。アンモニウム塩溶液は、塩酸根、硫酸根、硝酸根、リン酸根のいずれか1種または2種以上を含む無機アンモニウム化合物または有機アンモニウム化合物である。水とマグネシウムとを反応させて水素を発生させた場合に、マグネシウムの表面に酸化被膜が発生し、その酸化被膜によって水素の発生が短期間で終了するという不具合があった。これに対して、酸化被膜の発生を遅らせるために、アンモニウム塩溶液が使用されている
この特許文献1では、純水なマグネシウムと比べて、1〜40Wt%のリチウムを含むマグネシウム合金はコストがかかる。更に、アンモニウム塩溶液のような化学物質を使用するため、その化学物質を使用する分だけ、コストが高くなるという欠点があった。
本発明は、マグネシウムと特殊な水とのみを材料とするもので、安価な水素の製造方法を提供するものである。本発明の他の目的は、水素の発生を直ちに停止させることができるものである。
上記目的を達成するために本発明の水素の製造方法は、水を最初にイオン交換樹脂に通過させ、その後にトルマリンと、流紋岩または花崗岩の少なくとも1つからなる二酸化珪素を65〜76重量含む岩石とのどちらか一方を先に他方を後に通過させることによって生成する特殊な水を100重量と、マグネシウムの粉末を0.5重量以上とを容器内に入れて、前記容器内を加熱手段で30℃以上に加熱することで、前記容器内で水素を発生させることを特徴とするものである。本発明は、前記加熱手段による前記容器内の加熱温度を80℃以上で特殊な水の沸点未満の間に保持すること特徴とするものである。本発明は、前記容器内の温度が30℃以上で80℃未満の場合に、前記加熱手段による前記容器内の温度を継続的に上昇させることを特徴とするものである。本発明は、前記マグネシウムの重量を10重量以上としたことを特徴とするものである。本発明は、前記特殊な水を生成するためのトルマリンにアルミニウム、ステンレス、銀の少なくとも1種類の金属を混合させたことを特徴とするものである。本発明は、前記流紋岩を黒曜石,真珠岩,松脂岩のうち少なくとも1つからなる岩石としたことを特徴とするものである。
本発明は、水を最初にイオン交換樹脂に通過させ、その後にトルマリンと、流紋岩または花崗岩の少なくとも1つからなる二酸化珪素を65〜76重量含む岩石とのどちらか一方を先に他方を後に通過させることによって生成する特殊な水を100重量と、マグネシウムの塊を0.5重量以上とを容器内に入れて、前記容器内を加熱手段で180℃以上に加熱することで、前記容器内で水素を発生させることを特徴とするものである。本発明は、前記加熱手段による前記容器内の加熱温度を202℃以上とすることを特徴とするものである。本発明は、前記マグネシウムの重量を10重量以上としたことを特徴とするものである。本発明は、前記特殊な水を生成するためのトルマリンにアルミニウム、ステンレス、銀の少なくとも1種類の金属を混合させたことを特徴とするものである。本発明は、前記流紋岩を黒曜石,真珠岩,松脂岩のうち少なくとも1つからなる岩石としたことを特徴とするものである。
本発明の水素の製造方法で使用する材料は、市販のマグネシウムと特殊な水(創生水)との2種類の材料のみを用いるものであり、それらを容器の中に入れて熱を加えて水素を発生させるものである。本発明では、材料として化学剤やマグネシウム以外の金属を主要材料としないもので、マグネシウムと特殊な水(創生水)のみを用いることから、非常に安価なコストで水素を製造することができる。
一般に、マグネシウムの表面には、水素と共に発生する酸素によってその表面に酸化マグネシウムの膜が張るが、本発明では、長時間水素を発生し続けることができ、大量の水素を得ることができる。長時間水素を発生し続けることができるのは、創生水に含まれるヒドロキシルイオン(H3O2-)またはヒドロニウムイオン(H3O+ )によって、マグネシウムの表面に膜が張るのを遅らせる効果があるのではないかと推測される。このように、創生水はマグネシウムの表面に酸化被膜が張る時間を張るのを遅らせる効果があることから、マグネシウムと創生水との反応によって、長時間にわたって水素を発生させることができる。
マグネシウムが粉末の場合には、マグネシウムと創生水とを大気圧の下での加熱によって、大量の水素を発生させることができる。大気圧の下での加熱であるので、何ら特別な装置を必要とせずに、安価に水素を発生させることができる。容器内のマグネシウムの粉末と創生水とを加熱する温度が、30℃以上で創生水の沸点未満の場合には、加熱の停止によって、水素の発生を停止することができる。よって、水素の発生と停止とを速やかに行なうことが可能となり、水素を燃料として使用する種々の装置に応用することができる。
本発明に係る水素の製造方法に使用する特殊な水(創生水)を作る製造装置の一例を示す構成図である。 図1に示す製造装置に用いる水生成器の断面図である。 図1に示す製造装置に用いるイオン生成器の要部断面図である。 本発明に係る水素の製造方法に使用する特殊な水(創生水)を作る製造装置の他の例を示す構成図である。 本発明の水素を発生させる装置の一例を示す断面図である。 100重量の創生水と10重量のマグネシウムの粉末を容器内に入れて、容器内の温度を30℃に保った状態の容器内の水素の発生%を示す測定分析成績書を示すものである。 100重量の創生水と10重量のマグネシウムの粉末を容器内に入れて容器内の温度を80℃に保った状態の容器内の水素の発生%を示す測定分析成績書を示すものである。 100重量の創生水と10重量のマグネシウムの塊を容器内に入れて容器内の温度を130℃に保った状態の容器内の水素の発生%を示す測定分析成績書を示すものである。 100重量の創生水と10重量のマグネシウムの塊を容器内に入れて容器内の温度を180℃に保った状態の容器内の水素の発生%を示す測定分析成績書を示すものである。 100重量の創生水と10重量のマグネシウムの塊を容器内に入れて容器内の温度を202℃に保った状態の容器内の水素の発生%を示す測定分析成績書を示すものである。
本発明の水素の製造方法について説明する前に、先ず、本発明で使用する特殊な水(以下、「創生水」とする)”を、図1乃至図3に基づいて説明する。図1は創生水の製造装置の一実施例を示す構成図である。第1の軟水生成器10と第2の軟水生成器12とイオン生成器14と岩石収納器16とを、連絡管18a,18b,18cを介して、順に直列に連結する。第1の軟水生成器10には、例えば水道のような圧力のある水が水供給管20から連絡管22を介して内部に導入される。水供給管20と連絡管22との間には、入口用開閉弁24が備えられ、連絡管22の途中には逆止弁26が備えられる。岩石収納器16の出口側には吐出管28が取り付けられ、吐出管28の先端または途中に出口用開閉弁30が備えられる。
水道水の場合、水供給管20から送り出される水は、第1の軟水生成器10と第2の軟水生成器12とイオン生成器14と岩石収納器16の順を経て、出口用開閉弁30を開くことによって吐出管28から取り出される。水道水以外の場合は、図示しないが、水槽に溜めた水をポンプによって、水供給管20を経由して第1の軟水生成器10に導入する。この場合、ポンプと第1の軟水生成器10との間に逆止弁26を備える。
第1の軟水生成器10と第2の軟水生成器12は、その内部に粒状のイオン交換樹脂32を大量に収納するもので、その断面図を図2に示す。軟水生成器10,12の本体34は筒状をしており、その筒状の上下端面に水の出入口36a,36bを有する。筒状の本体34の内部には、上下の端面からやや離れた位置の内壁に、それぞれ中央に穴を開けたシールド部材38a,38bを備える。その一対のシールド部材38a,38bの間に、イオン交換樹脂32を細かい網40に入れた状態で収納する。上下の出入口36a,36bからやや離れた位置の内壁に、中央に穴を開けたシールド部材38を備えるのは、イオン交換樹脂32を入れた網40を一対のシールド部材38の間に配置し、出入口36a,36b付近に空間42a,42bを形成させるためである。また、シールド部材38a,38bの中央の穴から水を出入りさせるようにしたのは、水がイオン交換樹脂32に必ず接触させるためである。イオン交換樹脂32を網40に入れるのは、粒状のイオン交換樹脂32を洗浄するために取り出す際に、網40ごと粒状のイオン交換樹脂32を取り出せるようにしたものである。
第1の軟水生成器10と第2の軟水生成器12は、その高さを例えば80cmとし、内径を10cmとする。そして、例えばイオン交換樹脂32の収納高さを70cmとし、上下に空間42a,42bを存在させる。この際、イオン交換樹脂32の収納高さは、水にイオン交換が充分行なえるような高さが必要である。一方、イオン交換樹脂32の収納高さが高くなりすぎると(例えばイオン交換樹脂32の収納高さが約200cm以上になると)、イオン交換樹脂32が水の抵抗となって軟水生成器の内部を通過する流量が減少するため、イオン交換樹脂32の収納高さを流量が減少しない高さにする。イオン交換樹脂32を収納する容器を2つに分けたのは、第1の軟水生成器10や第2の軟水生成器12の高さをイオン生成器14や岩石収納器16と同じ程度の高さに低く押えるためと、そこを通過する水の圧損失によって流量が減少することを避けるためである。また、2つの軟水生成器10,12を1つにまとめて、1つの軟水生成器にすることも可能である。
イオン交換樹脂32は、水に含まれているCa2+やMg2+やFe2+等の金属イオンを除去して、水を軟水にするためのものであり、特に水の硬度をゼロに近い程度に低くするためのものである。イオン交換樹脂32としては、例えば、スチレン・ジビニルベンゼンの球状の共重合体を均一にスルホン化した強酸性カチオン交換樹脂(RzSO3 Na)を用いる。このイオン交換樹脂32は、水に含まれているCa2+やMg2+やFe2+等の金属イオンとは、以下のイオン交換反応を生じる。
2RzSO3 Na + Ca2+ → (RzSO3)2 Ca + 2Na+
2RzSO3 Na + Mg2+ → (RzSO3)2 Mg + 2Na+
2RzSO3 Na + Fe2+ → (RzSO3)2 Fe + 2Na+
即ち、イオン交換樹脂32を通すことによって、水に含まれているCa2+やMg2+やFe2+等を除去することができる。イオン交換樹脂32として強酸性カチオン交換樹脂(RzSO3 Na)を用いることによって、ナトリウムイオン(Na+ )が発生する。イオン交換樹脂32は、Na+ 以外のものが発生するものであっても構わないが、Na+ を発生するものの方が好ましい。水が水道水であれば、その水道水の中にはCa2+やMg2+やFe2+等の金属イオンの他に塩素が含まれているが、水道水がイオン交換樹脂32を通ることによって、この塩素には何も変化が生じない。なお、本発明では、マグネシウムを使用して水素を発生するので、イオン交換樹脂32を通すことによって、水に含まれているMg2+を除去しないイオン交換樹脂32を使用するようにしても良い。
一方、水(H2 O)がイオン交換樹脂32を通ることによって、以下のように変化する。
H2 O → H+ + OH- ……(1)
H2 O + H+ → H3 O+ ……(2)
即ち、(1) (2) に示すように、イオン交換樹脂32を通ることによって、水からは水酸化イオン(OH- )とヒドロニウムイオン(H3 O+ )とが発生する。
このように、水が硬水であった場合に、イオン交換樹脂32を通過することによって、水からCa2+やMg2+やFe2+等の金属イオンが除去されて軟水となる。また、イオン交換樹脂32を通過することによって、水の中にNa+ とOH- とヒドロニウムイオン(H3 O+ )とが発生する。しかし、水道水に含まれている塩素(Cl)はイオン化しないでそのまま通過する。なお、イオン交換樹脂32の種類によっては、Na+ が発生しないこともある。
次に、前記イオン生成器14の部分断面図を図3に示す。イオン生成器14は、複数個のカートリッジ44を同じ配置で上下に連続して直列に連結したものである。各カートリッジ44の内部に、粒状のトルマリン46のみか、粒状のトルマリン46と板状の金属48との混合物かのいずれかを収納する。トルマリンは、プラスの電極とマイナスの電極とを有するもので、このプラスの電極とマイナスの電極によって、水に4〜14ミクロンの波長の電磁波を持たせ、かつ水のクラスターを切断してヒドロニウムイオン(H3 O+ )を発生させるためのものである。その4〜14ミクロンの波長の電磁波が持つエネルギは0.004watt/cm2 である。ここで、トルマリン46とは、トルマリン石を細かく砕いたものであっても良いが、トルマリンとセラミックと酸化アルミニウム(銀を含むものもある)との重量比を約10:80:10とする市販のトルマリンペレットと呼ばれるトルマリン混合物であっても良い。このトルマリンペレットに含まれるセラミックは、プラスの電極とマイナスの電極を分離しておく作用をする。ここで、トルマリン46をセラミックに対し重量比10重量以上の割合で混合させて800°C以上で加熱することによって、水の攪拌によって所定の期間(例えば直径4mmで約3ヶ月)で消滅するトルマリン46を作ることができる。トルマリン46は、加熱によって強度が増し、摩滅期間を長くすることができる。イオン交換樹脂32を通過させて水を硬度がゼロに近い軟水にして、その軟水の中でトルマリン46同士をこすり合わせる。硬度がゼロに近い軟水では、トルマリン46のマイナスの電極にマグネシウムイオンやカルシウムイオンが付着するのを防ぐことができ、トルマリン46のプラスとマイナスの電極としての働きを低下させることを防ぐことができる。
前記金属48としては、アルミニウム、ステンレス、銀の少なくとも1種類の金属を用いる。この金属48としては、水中で錆を発生させたり水に溶けたりしない金属が望ましい。この金属48のうち、アルミニウムは殺菌作用や抗菌作用と共に漂白作用を有しており、ステンレスは殺菌作用や抗菌作用と共に洗浄向上作用を有しており、銀は殺菌作用や抗菌作用を有している。金属48としては、銅や鉛は毒性を有しているので採用することができない。また、金等の高価な素材はコスト上からも採用することができない。前記トルマリン46と金属48との重量比は、10:1〜1:10が望ましい。その範囲を超えると、一方の素材が多くなりすぎ、両方の素材の効果を同時に発揮することができない。
カートリッジ44は一端を開放した筒状をしており、その底面50に多数の穴52が設けられている。カートリッジ44の内部にトルマリン46と金属48とを入れた場合に、底面50の穴52をトルマリン46や金属48が通過しないように穴52の大きさを設定する。図3に示すように、各カートリッジ44は多数の穴52を設けた底面50を下側にし、その底面50の上にトルマリン46や金属48を載せる。そして、各カートリッジ44の内部を下位から上位に向かって流れるように設定する。即ち、各カートリッジ44においては、底面50の多数の穴52を通過した水が、下から上に向けてトルマリン46と金属48とに噴射するように設定されている。ここで、水道水は高い水圧を有するので、その水圧を有する水がカートリッジ44内のトルマリン46と金属48に勢いよく衝突し、その水の勢いでトルマリン46と金属48とがカートリッジ44内で攪拌されるように、穴52の大きさ並びに個数を設定する。水をトルマリンに噴射してトルマリンを攪拌するのは、その攪拌によってトルマリンと水とに摩擦が生じ、トルマリンからプラスとマイナスの電極が水に溶け出して水のクラスターを切断し、ヒドロニウムイオン(H3+ )を大量に発生させるためである。
実際の設置例としては、内径5cmで深さが7cmの収容容積を有するカートリッジ44を4段に重ね、そのカートリッジ44内にトルマリン46と金属48とを充分収納するが、トルマリン46と金属48とがカートリッジ44内で自由に移動できるような分量とする。カートリッジ44の段数を増減しても構わないし、収容容積を大きくした1個のカートリッジ44にしても良い。このように、トルマリン46と金属48を収容容積を小さくした複数のカートリッジ44に分散させて、それらの複数のカートリッジ44を接続させることで、水の勢いによってトルマリン46と金属48との撹拌効率を高めることができる。カートリッジ44内に収納したトルマリン46は、水に溶けて数ヶ月で消滅するので、各カートリッジ44は例えば螺合等の手段によって容易に着脱出来るようにし、各カートリッジ44内にトルマリン46を容易に補充できるようにする。なお、金属48は水に溶けないので補充する必要がないが、トルマリン46と金属48とを入れたカートリッジ44全体を取替えることも可能である。カートリッジ44は使用流量の大小に応じてその収容容積を変えるようにしても良い。
カートリッジ44を通過する水に加えるマイナスイオンを増やすためには、トルマリン46同士がこすり合うことでプラスの電極とマイナスの電極が発生し、そのトルマリン46に水が接触することで、マイナスイオンの増加が達成できる。また、水のクラスターを切断し、ヒドロニウムイオン(H3 O+ )を大量に発生させるためには、カートリッジ44内にトルマリン46のみを収容すれば良い。しかし、金属48をトルマリン46と混合させることによって、それらが接触し合ってトルマリン46に発生するマイナスイオンをより増加させることができる。
トルマリン46にはプラス電極とマイナス電極とを有するため、トルマリンが水で攪拌されると、水(H2O)は水素イオン(H+ )と水酸化イオン(OH- )とに解離する。
H2O → H+ + OH- ……(1)
更に、水素イオン(H+ )と水(H2O)とによって、界面活性作用を有するヒドロニウムイオン(H3O+ )が発生する。このヒドロニウムイオン(H3+ )の発生量は、前記イオン交換樹脂32によって発生する量よりはるかに多い量である。
H2O + H+ → H3O+ ……(2)
このヒドロニウムイオン(H3O+ )の一部は、水(H2O)と結びついてヒドロキシルイオン(H3O2-)と水素イオン(H+ )になる。
H3O+ + H2O → H3O2- + 2H+ ……(3)
イオン交換樹脂32を通過した水を、イオン生成器14を通過させることによって、水の内部にヒドロニウムイオン(H3O+ )とヒドロキシルイオン(H3O2-)とH+ とOH- とが発生する。なお、イオン交換樹脂32を通過した塩素(Cl)と、イオン交換樹脂32で発生したNa+ とは、反応することなくそのままイオン生成器14を通過する。
イオン生成器14を通過した水を、次に、火成岩のうち二酸化珪素を65〜76重量含む岩石54を収納する岩石収納器16の内部を通過させる。火成岩(火山岩と深成岩とに分けられる)のうち二酸化珪素を65〜76重量含む岩石54としては、火山岩には黒曜石や真珠岩や松脂岩等の流紋岩があり、深成岩には花崗岩がある。岩石収納器16の内部には、黒曜石,真珠岩,松脂岩,花崗岩の岩石のうちの少なくとも1種類以上の岩石を収納する。黒曜石や真珠岩や松脂岩等の流紋岩、あるいは花崗岩はマイナス電子を帯びている。更に、黒曜石や真珠岩や松脂岩等の流紋岩や花崗岩は酸性岩である。流紋岩は花崗岩と同じ化学組成を持つものである。
これら火成岩のうちの二酸化珪素を約65〜76重量を含む岩石(黒曜石や真珠岩や松脂岩等の流紋岩、あるいは花崗岩等の深成岩)は、原石の状態で−20〜−240mVの酸化還元電位を有する。但し、岩石54は水に溶けるものを除く。岩石収納器16は例えば内径を10cmとし、高さを80cmの筒とし、その内部に例えば5mm〜50mm粒程度の大きさの火成岩のうちの二酸化珪素を65〜76重量含む岩石54を、水の通過流量を落とさない程度の量を収容する。
この岩石収納器16の内部に、イオン生成器14を通過した水を通過させると、水にe- (マイナス電子)が加えられる。この結果、水道水に含まれている塩素(Cl)はマイナス電子によって、塩素イオンとなる。
Cl + e- → Cl- ……(4)
このCl- と前記Na+ とはイオンとして安定した状態になる。安定した状態とは、蒸発することなくイオン状態が長期間保たれることを意味する。また、前記ヒドロキシルイオン(H3O2-)もイオンとして安定した状態になる。水が岩石54を通過することによって、イオン生成器14を通過した水と比べて、ヒドロニウムイオン(H3O+ )が更に発生し、かつヒドロキシルイオン(H3O2-)も水素イオン(H+ )も更に発生する。
H2O + H+ → H3O+ ……(2)
H2O+ + H2O → H3O2- + 2H+ ……(3)
水が岩石54を通過することによって、その他に、以下の反応も発生する。
OH- + H+ → H2O ……(5)
2H+ + 2e- → 2H2 ……(6)
更に、水が岩石収納器16を通過すると、岩石54のマイナス電子によって、水の酸化還元電位が+340mVから−20〜−240mVになる。水に代えてお湯を使うと、マイナスの酸化還元電位がより安定する。更に、岩石54を通過した水は、溶存酸素や活性水素を大量に含む。
図1に示すように、水が、最初にイオン交換樹脂を通過し、次にトルマリン46(またはトルマリン46と金属48とを混合させたもの)に通過し、その後に岩石収納器16を通過したものが特殊な水(創生水)である。創生水には、Na+ と、Cl- と、H+ と、OH- と、H2と、ヒドロニウムイオン(H3O+ )と、ヒドロキシルイオン(H3O2-)と、活性水素と、溶存酸素とを多く含む。この水のエネルギは0.004watt/cm2 である4〜14ミクロンの波長の電磁波を有し、−20〜−240mVの酸化還元電位を有する。
本発明に係る水素の製造方法を生成する際に使用する水としては、水をイオン交換樹脂32,トルマリン46(またはトルマリン46と金属48とを混合したもの),岩石54の順に通過させた創生水を使用する。図1では、水をイオン交換樹脂32,トルマリン46(またはトルマリン46と金属48とを混合したもの),岩石54の順に通過させたが、水をイオン交換樹脂32,岩石54,トルマリン46(またはトルマリン46と金属48とを混合したもの)の順にしても良い。即ち、図4に示すように、水を第1の軟水生成器10と第2の軟水生成器12と岩石収納器16とイオン生成器14の順に通過させるようにしてもよい。
この図4においては、イオン交換樹脂32を通過した水は、次に岩石54を通過する。この岩石54によって、水の内部にe- (マイナス電子)が発生する。この結果、水道水に含まれている塩素はマイナス電子によって、塩素イオンとなる。
Cl + e- → Cl- ……(4)
このCl- とイオン交換樹脂32によって発生したNa+ とはイオンとして安定した状態になる。なお、イオン交換樹脂32を通過した水であっても、Na+ を含まない場合もある。
イオン交換樹脂32を通過した水には、前記(1) (2) に示すように、H+ とOH- とヒドロニウムイオン(H3+ )とが存在する。イオン交換樹脂32を通過した水が、その後、岩石54を通過することによって、以下の反応も発生する。
OH- + H+ → H2 O ……(5)
H2 O + H+ → H3O+ ……(2)
2H+ + 2e- → 2H2 ……(6)
この反応においては、ヒドロニウムイオン(H3O+ )が、イオン交換樹脂32によって発生する量よりも更に多くの量が発生する。
以上のように、イオン交換樹脂32の後に岩石54を通過することによって、水の中に従来から存在したNa+ とOH- と、新たに発生するCl- とヒドロニウムイオン(H33+ )とが存在することになる。また、岩石54を通過させた水は、酸化還元電位が−20〜−240mVになる。水に代えてお湯を使うと、マイナスの酸化還元電位が更に安定する。更に、岩石54を通過した水は、溶存酸素や活性水素を大量に含む。
この岩石54を通過した水を、次にトルマリン46と金属48を内蔵するイオン生成器14の内部を通過させる。これによって、以下の反応が生じる。
H2O → H+ + OH- ……(1)
H2O + H+ → H3O+ ……(2)
このヒドロニウムイオン(H3O+ )は大量に発生する。またヒドロニウムイオン(H3O+ )の一部はヒドロキシルイオン(H3O2-)になる。
H3O+ + H2O → H3O2- + 2H+ ……(3)
この結果、トルマリン46と金属48を通過させた水には、ヒドロニウムイオン(H3O+ )と、ヒドロキシルイオン(H3O2-)と、OH- と、H+ とが増加する。
図4に示すように、水をイオン交換樹脂32,岩石54,トルマリン46(またはトルマリン46と金属48とを混合したもの)の順に通過させたものは、Na+ と、Cl- と、OH- と、ヒドロニウムイオン(H3O+ )と、ヒドロキシルイオン(H3O2-)と、H+ と、溶存酸素と、活性水素とを含み、図1で創り出した創生水と同じ成分を含む。更に、0.004watt/cm2 のエネルギを有する4〜14ミクロンの電磁波と、−20〜−240mVの酸化還元電位を有する。この結果、図4で創り出した水と図1で創り出した創生水とは、同じ効果を有する。図4の装置で生成する水は、図1で生成する創生水と、水に含むものは結果的に同じであるので、図4の装置で生成する水も創生水とする。
この創生水の水質検査結果を、以下に示す。この創生水と比較する水道水の値をカッコ内に示す。但し、水道水において創生水と同じ値は、「同じ」とする。亜硝酸性窒素及び硝酸性窒素:1.8mg/l(同じ)、塩素イオン:6.8mg/l(9.0mg/l)、一般細菌:0個/ml (同じ)、シアンイオン0.01mg/l未満(同じ)、水銀:0.0005mg/l未満(同じ)、有機リン:0.1mg/l未満(同じ)、銅:0.01mg/l未満(同じ)、鉄:0.05mg/l未満(0.08mg/l未満)、マンガン:0.01mg/l未満(同じ)、亜鉛:0.005mg/l未満(0.054mg/l未満)、鉛:0.01mg/l未満(同じ)、六価クロム:0.02mg/l未満(同じ)、カドミウム:0.005mg/l未満(同じ)、ヒ素:0.005mg/l未満(同じ)、フッ素:0.15mg/l未満(同じ)、カルシウムイオン・マグネシウムイオン等(硬度):1.2mg/l(49.0mg/l)、フェノール類:0.005mg/l未満(同じ)、陰イオン海面活性剤0.2mg/l未満(同じ)、pH値:6.9(同じ)、臭気:異臭なし(同じ)、味:異味なし(同じ)、色度:2度(同じ)、濁度:0度(1度)
創生水は、以下に列挙する多くの特徴を有する。
(a) ヒドロニウムイオン(H3O+ )と、ヒドロキシルイオン(H3O2-)と、水素イオン(H+)と、水素と、水酸化イオン(OH-)と、硫酸イオン(SO42-)と、炭酸水素イオン(HCO3 -)と、炭酸イオン(CO32-)と、メタケイ酸(H2SiO3)と、遊離二酸化炭素(CO2)とを含んでいる。
(b) 界面活性作用がある。
界面活性作用(OW型創生水乳化作用)を有する。
(c)微弱エネルギ(育成光線)作用がある。
トルマリンは微弱エネルギ(4〜14ミクロンの波長の電磁波)を放出する。この微弱エネルギは水の大きいクラスターを切断して、クラスター内に抱えこまれていた有毒ガスや重金属類を水から外部に放出する。
(d) −20〜−240mVの酸化還元電位を有している。
(e) 溶存酸素や活性水素を含んでいる。
(f) カルシウムイオンやマグネシウムイオンを除去した軟水である。
イオン交換樹脂に水道水等を通すことによって、水に含まれているカルシウムイオン及びマグネシウムイオンを除去することができる。
次に、本発明に係る水素ガスの製造方法を図5に基づいて説明する。本発明の水素ガスの製造方法を説明する前に、その製造装置について説明する。製造装置は、容器60とその容器の蓋62とを有し、容器60は蓋62で閉鎖された状態で使用する。蓋62には、容器内部と容器外部とを連絡する連絡通路64を内部に形成したノズル66が取り付けられており、ノズル66の途中には、連絡通路64を開閉する開閉バルブ68が備えられている。容器60の上部には、容器60の内部の気圧を測定する気圧計70と、容器60の内部の温度を測定する温度計72とが取り付けられている。容器60の上方の形状は、蓋62に向けて水平断面が徐々に狭くなるような円錐形状や角錐形状にするのが望ましい。これは、容器60内で生成した軽い水素ガスを容器60の上方に溜め、水素ガスを容器60から外部に取り出すのを容易にするためである。容器60の底面の下方には、容器60を加熱するための加熱手段74を備える。なお、加熱手段74は火力に限るものではなく、太陽光や電気ヒーター等によるものであっても良い。また、加熱手段74の配置位置は底面の下方に限るものではない。
本発明では、容器60内に、特殊な水(創生水)76とマグネシウム78とを入れて、加熱手段74で創生水76とマグネシウム78とを加熱する。水素を発生するために使用するものは、創生水76とマグネシウム78の2つの材料のみである。即ち、容器60内には、化学物質やマグネシウム以外の金属を入れないで、容器60内の創生水76とマグネシウム78とを加熱するだけで水素を発生させるものである。
実施例1では、マグネシウム78は粉末を使用する。このマグネシウムの粉末78には、市販のマグネシウムの粉末を使用する。マグネシウムの粉末は、大阪市西区立売堀1−2−12所在の大和金属粉工業株式会社から市販されている#100のパウダーを使用する。このマグネシウムの粉末は市販のものである。この実施例1では、容器60内に、1リットルの創生水76と100gのマグネシウムの粉末78を入れて、加熱手段74によって容器60内の創生水76とマグネシウム78とを30℃またはそれ以上に加熱した。即ち、創生水76とマグネシウムの重量比は、創生水100重量に対して、マグネシウム10重量である。容器60内の温度(創生水76とマグネシウムの粉末78の温度)が30℃よりやや低い温度から水素が発生するが、30℃またはそれ以上になると、容器60内に水素が大量に発生する。
容器60内の創生水76とマグネシウム78とを30℃またはそれ以上に加熱すると、水素が発生することが実験によって判明したが、ここで、客観性を持たせるために、第三者に実験結果の測定分析を依頼した。その分析結果である測定分析成績書を図6に示す。図6及び後述する図7〜図10の測定分析成績書は、日本国長野県佐久郡立科町芦田1835所在の株式会社信濃公害研究所(電話0267−56−2189)によって、に作成されたものである。
図6の測定分析成績書について説明する。図6は、容器60内に創生水76とマグネシウムの粉末78を入れて、加熱手段74で容器60内の温度を30℃またはそれ以上に加熱して、容器60内の空気を14分22秒間採取したものである。創生水76とマグネシウムの粉末78との反応では、容器60を加熱手段74で加熱している間は水素が発生するが、加熱手段74による加熱を停止すると水素は発生しなくなる。30℃以上で80℃未満までは、水素を発生する加熱とは温度を継続的に徐々に上昇させることである。同一温度を保持する加熱では、水素は一応は発生し続けるが、途中で発生が停止する。このため、水素を発生する温度である30℃からは、容器60内の温度を30℃より継続的に徐々に上昇するように、弱火で加熱する。空気を採取する14分22秒間に、弱火で容器60内の温度を徐々に上昇させ、結果として温度は30℃から39℃まで上昇した。
容器60内から採取した空気は、測定前にバブリングを行なう。バブリングとは、採取した空気を容器(図示せず)内に入れた水に潜らせることである。採取した空気をバブリングさせることは、採取した空気に含まれる水分を除去する(気水分離を行なう)と共に、空気を冷却させる効果がある。30℃またはそれ以上の温度で採取した空気にバブリングを行なった後の空気を測定した結果が、図6である。図6に示すように、30℃またはそれ以上の温度で加熱した状態の空気には、水素が55%、酸素が9.5%含まれていた。即ち、マグネシウムが粉末である場合には、容器60内を30℃またはそれ以上の温度で加熱した場合には、水素が発生することが分かる。加熱温度が30℃またはそれ以上の温度であることから、図6の実験では、容器60内の圧力は大気圧(1気圧)である。
次に、図7の測定分析成績書について説明する。容器60内の温度を30℃から80℃までに徐々に上昇させ、温度が80℃に達したら、80℃以上で創生水の沸点未満までの間の温度で温度を保持する。創生水の沸点の温度は、102〜103℃である。80℃以上創生水の沸点未満までの温度では、保温するだけで(温度を継続的に上昇させる必要は無い)水素が発生する。図7の測定分析成績書は、容器60内の空気を80℃またはそれ以上で14分35秒間採取したものである。採取した空気をバブリングして測定した結果では、水素が69%で、酸素が6.8%含まれていた。加熱温度が80℃以上で沸点以下であることから、図7の容器60内の圧力は、大気圧(1気圧)である。
容器60内の温度が80℃以上で創生水の沸点の手前までの温度では、容器60内の温度を継続的に上昇させる必要はないが、容器60内の温度を80℃以上に保温する必要がある。即ち、加熱状態は継続させなければならない。加熱状態の継続を停止させて80℃以下になると、水素が発生しなくなる。この点から考えると、容器60内の温度が80℃以上で創生水の沸点の手前までの温度を保温等で確保しておけば、水素を大量に発生させることができる。また、水素の発生を停止させる場合には、容器60の保温や加熱を停止させて、80℃以下にすれば良い。このことから、水素の発生や停止を容易に行わせることができる。なお、容器60内の温度が30℃またはそれ以上の温度にして水素を発生させる場合にも、水素の発生や停止を容易に行わせることができる。
30℃から80℃までに温度が上昇するにつれて、採取した空気に含まれる水素の含有比率は徐々に大きくなるものである。これは、30℃以上の温度における水素の含有率は55%であり、80℃の温度における水素の含有率は69%であることから、明らかである。また、80℃からそれ以上の温度になると、温度の上昇に応じて水素の含有率は大きくなる。30℃からの温度における水素の含有率は55%であり、80℃の温度における水素の含有率は69%であり、これらの温度で得られる水素の発生量は、充分多い量であるとであると考えられる。1リットルの創生水76と100gのマグネシウムの粉末78からは、30℃からの温度でも、80℃からの温度でも、水素の発生時間は、どちらも45分から60分間水素が発生した。なお、この実施例1では、マグネシウム1gあたり、3.3リットルの水素を生成した。
容器60内に入れた創生水から一定量の水素ガスが発生すると、それ以上は水素ガスが発生することはない。これは、創生水に含まれるヒドロニウムイオン(H3+ )やヒドロキシルイオン(H32 -)や水素イオン(H+)や水酸化イオン(OH-)から水素ガスが生成されるが、水素ガスを生成した後はヒドロニウムイオン(H3+ )やヒドロキシルイオン(H32 -)や水素イオン(H+)や水酸化イオン(OH-)が無くなって、創生水から水素ガスを取り出すことが出来なくなる。創生水から水素ガスを取り出した後は、容器60内に残った水を排出して、容器60内に新たな創生水を供給する。創生水から水素ガスを取り出した後の容器60からの水の排出方法や、新たな創生水の容器60内への供給方法は、既知の技術であるので、ここではその排出方法や供給方法についての説明は省略する。
一方、マグネシウムの粉末78は、創生水76と反応して水素を出すと共に、マグネシウムの表面に酸化被膜が張って、水素の発生が停止する。水素を発生させる時間は45分〜60分であるので、創生水76とマグネシウムの粉末78とを反応させると、マグネシウムの粉末78の表面への酸化マグネシウムの被膜の発生を著しく遅らせることができることが分かる。マグネシウムの粉末78の表面への酸化マグネシウムの被膜の発生を著しく遅らせるのは、明確ではないが、ヒドロニウムイオン(H3+ )またはヒドロキシルイオン(H32 -)が、マグネシウムの粉末78の表面への酸化被膜の発生を防いでいるのではないかと推測される。マグネシウムの表面に酸化被膜が張って、水素を発生しなくなった場合には、マグネシウムの粉末78を容器60から排出して、新たなマグネシウムの粉末78を容器60追加すれば、水素が再び発生する。
容器60に入れるマグネシウムの粉末78の重量は、創生水100重量に対して、0.5重量以上(例えば創生水1リットルに対して、マグネシウム0.5g以上)とする。容器60に入れるマグネシウムの粉末78の重量が0.5重量未満であれば、水素の発生量が少なくなるので、実用には適さない。マグネシウムの粉末78の最良の重量範囲は、10重量(例えば10g)以上からマグネシウムが創生水の液面に至るまでの重量である。マグネシウムの粉末78が10重量未満なら水素の発生量が10重量の時の水素発生量より少ない。マグネシウムの粉末78が30重量を越えた場合には、水素発生量は30重量の場合とほぼ変わらないことと、マグネシウムのコストがかかることと、マグネシウムは10重量〜30重量が望ましい。
以上のように、本発明では、創生水76とマグネシウムの粉末78とを入れた容器60を30℃またはそれ以上の温度に加熱することで、水素を発生させることができる。容器60内を加熱する温度が30℃以上80℃未満までは、容器60内を加熱する際に継続的な温度上昇を必要とするが、80℃以上で創生水の沸点未満までの間は、容器60内を加熱する温度は、必ずしも継続的な温度上昇を必要とせずその間の温度での保温ですますことができ、加熱手段の調整が簡単である。更に、30℃以上80℃未満の温度の場合に比べて、80℃以上で創生水の沸点未満までの間で発生する水素の量は多いものである。本発明では、創生水76とマグネシウムの粉末78とを材料として、それらを容器60内で大気圧の状態で加熱することで水素が発生するので、安価に大量の水素を大量に得ることができる。
なお、創生水に代えて、水道水や、水素水や、天然水や、純水について、創生水と同じ実験を行なった。即ち、水道水や、水素水や、天然水や、純水に、マグネシウムを入れて、加熱手段で加熱を行なった。結果は、どの水からも水素は一切発生しなかった。
実施例2では、マグネシウムは粉末ではなくて、塊(固形物)を使用する。実施例2で使用するマグネシウムの塊は、埼玉県戸田市親曽南3−7−7所在の駒沢金属工業の品名「Mgショット」、ロット番号「M210702」を使用する。このマグネシウムの塊も市販のものである。実施例2の実験では、容器60内に、創生水76を1リットルとマグネシウムの塊を100gを入れて、図5と同一の装置を用いて、加熱手段74によって容器60内の創生水76とマグネシウムの塊とを加熱した。図5においては、容器60内にマグネシウムの粉末78を入れたが、実施例2では、マグネシウムの粉末78に代えて、マグネシウムの塊を入れる。本発明では、マグネシウムの塊は、直径5mm以上のものを塊とする。実施例2では、直径5mm〜10mmのマグネシウムの塊を使用した。
容器60内に創生水76とマグネシウムの塊(固形物)を入れて、加熱手段74で130℃またはそれ以上に加熱すると、容器60内に水素が発生し始める。マグネシウムの塊を用いて容器60内の温度を130℃またはそれ以上に15分10秒間加熱して採取した空気の分析結果を、図8に示す。採取した空気をバブリングして測定した結果では、水素が2.1%で、酸素が21%含まれていた。130℃以上の加熱温度では、水素の含有%が少ないことから、相当量の水素を発生する加熱温度について調査を行なった。
次に、図9の測定分析成績書について説明する。図9では、容器60内の加熱温度を180℃またはそれ以上とし、容器60内の空気を15分7秒間採取したものである。採取した空気をバブリングして測定した結果では、水素が27%で、酸素が15%含まれていた。容器60内の加熱温度が180℃とである場合に、容器60内の圧力は1.0MPaであった。このため、マグネシウムの塊を使用する場合には、容器60は例えば15〜20気圧以上の圧力に耐えうるものを使用する必要がある。この図9においては、水素は27%発生しており、充分とはいえないが、実際に使用できる量であると考えられる。
次に、容器60内の温度を180℃から202℃まで上昇させて、202℃またはそれ以上温度にして、容器60内の空気を15分11秒間採取した。その測定分析成績書を図10に示す。容器60内の創生水76とマグネシウムの粉末78を202℃またはそれ以上の温度に加熱した状態では、容器60内の圧力は1.5MPaとなった。この状態での容器60内の水素の容積比率は72%であり、酸素の容積比率は6.1%であった。202℃またはそれ以上の温度で創生水76とマグネシウムの塊を加熱すると、獲得できる水素は72%であり、水素の発生量は180℃で発生する水素に比べて、水素は充分な発生量となっている。なお、202℃またはそれ以上の温度で容器60内の温度を保持することで水素が発生し、202℃より温度を徐々に高くすると、水素の含有率は72%より上昇する。但し、継続的に温度上昇をさせる必要はない。なお、180℃以下の温度になると、水素の発生は停止する。
創生水76とマグネシウム(粉末や塊)78とを容器60内に入れて、容器60内の創生水76とマグネシウム(粉末や塊)78とを加熱させると水素が発生する。これは、創生水に元々大量に含まれるヒドロニウムイオン(H3+ )やヒドロキシルイオン(H32 -)や水酸化イオン(OH- )や水素イオン(H+ )が加熱によって反応し、水と水素と酸素が生成されるものと考えられる。
ここで、創生水は、密閉容器60内の加熱と加圧とによって、以下の(7) (8) のように変化すると想定される。
2H3+ + 2H32 - → 4H2 O + 2H2+ O2
……(7)
2H+ + 2OH- →2H2+ O2 ……(8)
となる。この結果、創生水を加熱加圧することで、創生水からは、水素ガス(H2)と、酸素ガス(O2)とが発生すると想定される。
水素や酸素をガスとして放出した後の創生水はヒドロニウムイオン(H3+ )やヒドロキシルイオン(H32 -)や水酸化イオン(OH- )や水素イオン(H+ )が少なくなって、創生水はほぼ普通の水に近い水になると考えられる。また、水素と共に生成された酸素は、マグネシウムと反応して、酸化マグネシウムになる。その他に、創生水に元来含まれている水素イオン(H+)や、活性水素炭酸水素イオン(HCO3 -)や、メタケイ酸(H2SiO3)等からも、水素ガスが発生するのではないかと想定される。
10 第1軟水生成器
12 第2軟水生成器
14 イオン生成器
16 岩石収納器
32 イオン交換樹脂
46 トルマリン
48 金属
54 岩石
60 容器
62 本体
76 マグネシウム
78 創生水

Claims (11)

  1. 水を最初にイオン交換樹脂に通過させ、その後にトルマリンと、流紋岩または花崗岩の少なくとも1つからなる二酸化珪素を65〜76重量含む岩石とのどちらか一方を先に他方を後に通過させることによって生成する特殊な水を100重量と、マグネシウムの粉末を0.5重量以上とを容器内に入れて、前記容器内を加熱手段で30℃以上に加熱することで、前記容器内で水素を発生させることを特徴とする水素の製造方法。
  2. 前記加熱手段による前記容器内の加熱温度を80℃以上で特殊な水の沸点未満の間に保持すること特徴とする請求項1記載の水素の製造方法。
  3. 前記容器内の温度が30℃以上で80℃未満の場合に、前記加熱手段による前記容器内の温度を継続的に上昇させることを特徴とする請求項1記載の水素の製造方法。
  4. 前記マグネシウムの重量を10重量以上としたことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項記載の水素の製造方法。
  5. 前記特殊な水を生成するためのトルマリンにアルミニウム、ステンレス、銀の少なくとも1種類の金属を混合させたことを特徴とする請求項4記載の水素の製造方法。
  6. 前記流紋岩を黒曜石,真珠岩,松脂岩のうち少なくとも1つからなる岩石としたことを特徴とする請求項4記載の水素の製造方法。
  7. 水を最初にイオン交換樹脂に通過させ、その後にトルマリンと、流紋岩または花崗岩の少なくとも1つからなる二酸化珪素を65〜76重量含む岩石とのどちらか一方を先に他方を後に通過させることによって生成する特殊な水を100重量と、マグネシウムの塊を0.5重量以上とを容器内に入れて、前記容器内を加熱手段で180℃以上に加熱することで、前記容器内で水素を発生させることを特徴とする水素の製造方法。
  8. 前記加熱手段による前記容器内の加熱温度を202℃以上とすることを特徴とする請求項7記載の水素の製造方法。
  9. 前記マグネシウムの重量を10重量以上としたことを特徴とする請求項7または8項記載の水素の製造方法。
  10. 前記特殊な水を生成するためのトルマリンにアルミニウム、ステンレス、銀の少なくとも1種類の金属を混合させたことを特徴とする請求項9記載の水素の製造方法。
  11. 前記流紋岩を黒曜石,真珠岩,松脂岩のうち少なくとも1つからなる岩石としたことを特徴とする請求項9記載の水素の製造方法。
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JPWO2015011846A1 (ja) * 2013-07-26 2017-03-02 隆 竹原 水素生成器、及び、水素生成容器

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