JPWO2011135606A1 - 時系列データ診断圧縮方法 - Google Patents

時系列データ診断圧縮方法 Download PDF

Info

Publication number
JPWO2011135606A1
JPWO2011135606A1 JP2012512524A JP2012512524A JPWO2011135606A1 JP WO2011135606 A1 JPWO2011135606 A1 JP WO2011135606A1 JP 2012512524 A JP2012512524 A JP 2012512524A JP 2012512524 A JP2012512524 A JP 2012512524A JP WO2011135606 A1 JPWO2011135606 A1 JP WO2011135606A1
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
data
compression
diagnosis
time
unit
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2012512524A
Other languages
English (en)
Other versions
JP5435126B2 (ja
Inventor
鈴木 昭二
昭二 鈴木
藤原 淳輔
淳輔 藤原
鈴木 英明
英明 鈴木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Ltd filed Critical Hitachi Ltd
Publication of JPWO2011135606A1 publication Critical patent/JPWO2011135606A1/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5435126B2 publication Critical patent/JP5435126B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • GPHYSICS
    • G06COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
    • G06FELECTRIC DIGITAL DATA PROCESSING
    • G06F16/00Information retrieval; Database structures therefor; File system structures therefor
    • G06F16/10File systems; File servers
    • GPHYSICS
    • G05CONTROLLING; REGULATING
    • G05BCONTROL OR REGULATING SYSTEMS IN GENERAL; FUNCTIONAL ELEMENTS OF SUCH SYSTEMS; MONITORING OR TESTING ARRANGEMENTS FOR SUCH SYSTEMS OR ELEMENTS
    • G05B23/00Testing or monitoring of control systems or parts thereof
    • G05B23/02Electric testing or monitoring
    • G05B23/0205Electric testing or monitoring by means of a monitoring system capable of detecting and responding to faults
    • G05B23/0259Electric testing or monitoring by means of a monitoring system capable of detecting and responding to faults characterized by the response to fault detection
    • G05B23/0264Control of logging system, e.g. decision on which data to store; time-stamping measurements
    • GPHYSICS
    • G06COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
    • G06FELECTRIC DIGITAL DATA PROCESSING
    • G06F16/00Information retrieval; Database structures therefor; File system structures therefor
    • G06F16/20Information retrieval; Database structures therefor; File system structures therefor of structured data, e.g. relational data
    • G06F16/23Updating
    • G06F16/2365Ensuring data consistency and integrity

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Theoretical Computer Science (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Data Mining & Analysis (AREA)
  • Databases & Information Systems (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Automation & Control Theory (AREA)
  • Computer Security & Cryptography (AREA)
  • Testing And Monitoring For Control Systems (AREA)

Abstract

時系列データ圧縮のための許容誤差を機器の知識を必要せずに設定でき、異常発生時のみならず異常予兆が検知された期間のデータの抜けを防止し、設定した許容誤差の妥当性を確認することにより、対象機器の異常の予兆検知に必要な情報を損なわずに収集・保管するデータ量を減らすことにより、効率良いデータ収集を行うことのできる、時系列データ診断圧縮方法およびデータ収集格納装置を提供する。つまり、本発明は、機器に依存せずかつ機器の知識が不要な異常予兆診断部を設け、機器から収集した時系列データに対して実施した異常予兆診断結果に基づき、収集データの圧縮のための許容誤差を設定・管理することで、診断結果が正常である場合はデータ圧縮を行い、異常予兆が検知された期間はデータ圧縮を制限することにより、データの格納量を減らすものである。

Description

本発明は、プラントに設置される各機器や工場内の製造装置、あるいは重機や大型機器などからロギングデータ,プロセスデータ,イベントデータといった、各種の時系列センシング情報を収集する状態ベース保全サービス向けの時系列データ診断圧縮方法および時系列データ収集格納装置に関するものである。
保全サービスのため、プラントでは1サイトあたり数万点規模の稼働データを毎秒収集している。プラント内で計測された稼働データを全て収集し、サーバ上のストレージにそのまま保管すると、数ギガバイトのデータが日々ストレージに蓄積されることになる。
そのため、2〜3カ月でテラバイト級のストレージが一杯になってしまい、本来ならば保全サービスのために数年間のデータをストレージに蓄積しておきたいのにもかかわらず、数ヶ月前のデータを削除せざるを得ないといった問題が起きている。
一方で、重機ならびに大型の機器においては、機器に設置された数百点のセンサによって計測される稼働データを、例えば50ミリ秒といった高速な周期で収集しており、その収集されるデータ量は1機器1日当りギガバイトのオーダに達する。
今後、より高度な状態ベース保全サービスを提供するため、サイトや機器当りの観測点数や観測頻度が今以上に増大することに加え、保全サービスを実施するサーバ計算機が扱うサイト数や機器の台数も増大して行く。近い将来、サーバ計算機上のデータ保管量は1日当りでテラバイト、数年でペタバイトのオーダになることは容易に想像できる。
従って、収集した稼働データをそのまま保管するのではなく、収集したデータを圧縮あるいはその一部を削除することにより、データの保管にかかる負担、即ちデータ格納量を軽減することが必要になる。
上記を実現するため、データの許容誤差を予め設定しておき、その許容誤差以上のデータのみを保管・格納し、残りのデータを破棄するといった非可逆な圧縮方法(間引き方法)がある。
例えば、非特許文献1に記載のようなデッドバンド圧縮あるいは変化率圧縮、非特許文献2に記載のようなスイングドア圧縮、特許文献2に記載のような仮想直線を用いた圧縮のような圧縮方法が考案されている。
さらに、上記のような圧縮をより有効に活用するために、特許文献1には、データの圧縮率(許容誤差)をシステム設計時の初期設定値に固定するのではなく、プラントや機器が発する異常(アラーム)や操作などのイベントに対応して動的に設定することにより、正常時は高圧縮にしつつ、異常時には圧縮率を低く或いは無圧縮にすることで、保全サービスに必要なデータの損失を回避しつつデータ格納量を軽減する圧縮方法が記載されている。
一方、高度な状態ベース保全サービスを提供するため、機器の異常予兆診断技術があり、例えば特許文献3には、ベクトル量子化クラスタリングを用いた異常予兆診断が記載されている。ベクトル量子化技術に関しては、非特許文献3に、また、クラスタリング(クラスタ分析)に関しては、非特許文献4に、詳細に記載されている。
特開2003−015734号公報 特開2006−167329号公報 特開2006−276924号公報
GE Proficy Historian Data Compression Introduction, EVSystems社 (http://www.evsystems.net/) Swinging Door Compression, OSI soft社(http://Training.osisoft.com/) 「D3−ベクトル量子化」、東京大学工学部計数工学科応用音響学、嵯峨山茂樹他(http://ocw.u-tokyo.ac.jp/wp-content/uploads/lecture-notes/Engin_01/D3-VectorQuantization.pdf) 「多変量解析法入門」、サイエンス社、永田靖・棟近雅彦共著、pp174−185(第12章 クラスター分析)
従来の技術では、収集する機器の稼動データの許容誤差をシステム設計時の初期設定値に固定にするのではなく、プラントや機器が発する異常(アラーム)や操作などのイベントに対応して動的に設定することにより、正常時は高圧縮にしつつ、異常時には圧縮率を低く或いは無圧縮にすることで、保全サービスに必要なデータの損失を回避しつつデータ格納量を軽減することができる。
しかし、各イベントに対して適切な許容誤差を設定するためには、機器の知識が必要であって、その設定は容易ではない。
さらに、機器から異常(アラーム)イベントが発報された時点では既に機器に何らかの異常が発生していることを意味するが、高度な状態ベース保全を実施するためには、異常の発生をトリガとする対応では遅く、異常が発生する以前の、機器が正常な状態から逸脱しているといった異常の予兆を早期に検知して対応することが重要になる。
そのためには異常発生以前の異常予兆が検知された期間のデータが圧縮によって間引かれてしまうことを防ぐ必要がある。また、そもそもイベントの設定自体、機器の知識が必要であり、その設定は容易でない。
さらに、従来技術では、設定した許容誤差が妥当であるかの確認が行われていないため、データ圧縮による間引きにより、異常予兆検知に必要なデータが失われてしまっている危険がある。
以上、対象機器の異常の予兆検知に必要な情報を損なわずに収集・保管するデータ量を減らすことにより、効率良いデータ収集を実現するために、本発明が解決しようとする課題をまとめると以下となる。
(1)多様な機器に対応可能となる、機器の知識を必要としない時系列データ圧縮のための許容誤差の設定。
(2)異常発生時のみならず、異常予兆が検知された期間のデータの抜け防止。
(3)設定した許容誤差の妥当性の確認。
そこで、本発明の目的は、上記課題の少なくとも一つを解決するものである。
上記課題を解決するため、本発明では、異常予兆診断を行い、その診断結果を用いて許容誤差を設定する手段を設ける。
具体的には、異常予兆診断にベクトル量子化によるクラスタリング技術を活用して、機器の正常時の入力データを、多変量解析を用いて機械的に学習させ、診断時の入力データとの乖離度を求めることにより異常予兆を検知し、その結果を用いて許容誤差を設定・管理することで、従来技術のような機器の知識を必要とせず、機器の知識不足による予兆検知漏れを回避することができ、上記(1)の課題を解決できる。
さらに、異常予兆診断により異常予兆が検知された期間のデータ圧縮を無効にするか、許容誤差を0にすることにより、この期間のデータの抜けを防止することができ((2)の課題の解決)、さらに、許容誤差の妥当性を確認することもできる((3)の課題の解決)。
本発明によれば、機器に依存しない汎用的な異常予兆診断技術による診断結果に基づいて機器から収集する時系列データの圧縮を管理するため、機器の知識が不要となり、多様な機器に対してデータ圧縮・格納の実施が容易になる。
さらに、異常予兆が検知された期間のデータ圧縮を制限することにより、対象機器の状態ベース保全サービスに必要なデータ・情報を損うこと無く、効率良くデータ格納量を減らすことができる。
データ収集格納装置の構成図。 元データ格納バッファの構成図。 異常予兆診断部における、ベクトル量子化を用いた正常時のクラスタ形成を説明する図。 異常予兆診断部における、クラスタを用いた異常検知方法を説明する図。 異常予兆診断部における、クラスタを用いた異常度の算出方法および各センサの異常寄与度の算出方法を説明する図。 圧縮戦略管理部における許容誤差の設定例1。 圧縮戦略管理部における許容誤差の設定例2。 圧縮データ格納部の例1。 圧縮データ格納部の例2。 圧縮データ格納部の例3。 圧縮データ格納部の例4。 異常予兆診断実施履歴格納部の構成図。 圧縮戦略履歴格納部の構成図1。 圧縮戦略履歴格納部の構成図2。 実施例2の異常予兆診断精度を保証するデータ収集格納装置の構成図。 実施例2の診断圧縮管理部の動作フロー。 実施例2の異常予兆診断実施履歴格納部の構成図。 実施例3の格納後に圧縮を行うデータ収集格納装置の構成図。 実施例4のデータ収集格納装置のシステムへの適用形態1。 実施例5のデータ収集格納装置のシステムへの適用形態2。 実施例6のデータ収集格納装置の重機への適用形態。 表示部の画面構成図。 実施例7のデータ収集圧縮装置の重機への適用形態。
以下、本発明の実施の形態について、図面を用いて説明する。
<装置基本構成>
データ収集格納装置の第1の実施形態の基本構成を図1に示す。
図1において、データ収集格納装置100は、データ収集診断圧縮部120と格納部130より構成される。データ収集診断圧縮部120は、データ収集部110,診断圧縮管理部1201,データ圧縮部125より構成される。
データ収集部110は、元データ格納バッファ111を有する。診断圧縮管理部1201は、故障予兆診断部121,圧縮戦略管理部124より構成される。データ圧縮部125は、圧縮データ格納バッファ1251を有する。
格納部130は、故障予兆診断実施履歴格納部131,圧縮戦略履歴格納部132,圧縮データ格納部133より構成される。格納部130は、ハードディスクドライブや不揮発性メモリ上のデータベースやファイルで構成される。
一方、機器200にはセンサ1,センサ2,・・・,センサn(201,202,・・・,20n。ただし、nは正の整数)が設置されており、これらのセンサによる時系列センシング情報群が、データ収集格納装置100の入力データとなる。
データ収集部110が上述のセンサ1,センサ2,・・・,センサnによる時系列な入力データを収集し、元データ格納バッファ111に格納する。元データ格納バッファ111に格納された入力データは、順次、故障予兆診断部121,データ圧縮部125に渡される。
故障予兆診断部121では、渡された入力データを用いて異常予兆診断を実施し、その診断結果を圧縮戦略管理部124に出力する。圧縮戦略管理部124では、受け取った診断結果に基づき、データ圧縮部125の圧縮戦略を設定する。
一方、データ圧縮部125では、圧縮戦略管理部124の圧縮戦略に従って、データ収集部110より渡された入力データの圧縮を行い、圧縮したデータを圧縮データ格納バッファ1251に一旦格納する。
圧縮データ格納部133へのデータの格納は、圧縮戦略管理部124の圧縮戦略により、圧縮データ格納バッファ1251に格納されている圧縮データあるいは、元データ格納バッファ111に格納されている未圧縮の元データを格納する。詳細は後述する。
また、故障予兆診断部121が出力する診断結果、圧縮戦略管理部124が出力する許容誤差は、それぞれ、故障予兆診断実施履歴格納部131,圧縮戦略履歴格納部132に格納される。
なお、図1では、データ収集格納装置100の入力データは単一の機器200に設置された201,202,・・・,20nのセンサ情報を示しているが、機器は複数個の機器から構成されていてもよい。あるいは、機器本体以外の情報、例えば、周辺機器や配管部のセンシング情報、あるいは、周囲の環境情報のセンシング情報といった各種ロギングデータであってよい。また、プロセスデータであったり、イベントデータであってもよい。さらには、センサ情報に限らず、他の監視制御装置からの出力情報であってもよい。
なお、ロギングデータとは、回転数,位置のような、機器の運転制御のために必要とする情報や、水温,振動のような、機器の稼働時の状態情報、あるいは、気温,湿度のような機器が設置されている周囲の環境情報といった周期的に収集される各種センサ情報のことを指す。
プロセスデータとは、各タスクが終了するたびに追記(場合によっては修正)されていくような、一連の業務プロセスを通じて追加されていくデータセットのことを指す。
イベントデータとは、機器のオペレーションやアラームなどの情報のことを指す。
<元データ格納バッファ>
元データ格納バッファ111の実施の形態を図2に示す。
機器200に設置されたセンサ1,センサ2,・・・、センサn(201,202,・・・,20n。ただし、nは正の整数)によるロギングデータ,プロセスデータ,イベントデータといった、各種の時系列センシング情報(入力データ)が計測時刻とセットで登録される。
即ち、(計測時刻ti、センサ1による計測データv1i、センサ2による計測データv2i,・・・,センサnによる計測データvni、ただし、iは0〜mの整数。)のセットになって、元データ格納バッファ111に時系列に登録される。
本バッファは、例えば、リングバッファで構成され、バッファに登録された入力データが一杯になると、古い入力データより順に新しい入力データに上書きされる。
<異常予兆診断部>
故障予兆診断部121の動作を図3,図4,図5を用いて説明する。
ここではベクトル量子化クラスタリングを用いた異常予兆診断を行う。ベクトル量子化技術に関しては、非特許文献3に詳細に記載されている。また、クラスタリング(クラスタ分析)に関しては、非特許文献4に詳細に記載されている。ベクトル量子化クラスタリングを用いた異常予兆診断は、特許文献3に記載されている。
図3は、異常予兆診断部におけるベクトル量子化を用いた正常時のクラスタ形成を説明する図である。
故障予兆診断部121におけるベクトル量子化を用いた正常時のクラスタ形成を、図3を用いて説明する。
図3は、各軸が各センサの計測データを表すn次元の空間を簡易的に表したものである。別途、機器200が正常に動作している時に収集した多量の入力データベクトル=(v1i,v2i,・・・,vni)(ただし、iは整数)を学習データとして用いてクラスタリングを行い、各クラスタの重心点を得る。
図3は、学習データをクラスタリングすることにより、正常時の入力データベクトルが分布する空間が、k個の超球状のクラスタ1,クラスタ2,・・・,クラスタkに分類された状況を示しており、各クラスタの重心点をc1,c2,・・・,ckで示している。
このように、正常時の入力データベクトル群により形成された各クラスタの重心点c1,c2,・・・,ckの集合は、コードブックとして故障予兆診断部121によって管理される。
図4は、異常予兆診断部におけるクラスタを用いた異常検知方法を説明する図である。
故障予兆診断部121におけるクラスタを用いた異常検知方法を、図4を用いて説明する。
故障予兆診断部121は、入力データベクトルと各クラスタの重心点との距離のうち、最小距離を算出し、これを機器異常度として出力する。
ここで、異常予兆診断時における、ある時刻Ta,Tbの入力データベクトルをxa,xbとする。図中、時刻Taにおける入力データベクトルxaはクラスタkが構成する超球に含まれており、正常である。
一方、時刻Tbにおける入力データベクトルxbはどのクラスタにも含まれておらず、この場合は、異常の予兆がある。図4では、xbとクラスタkの重心点ckとの距離dkbが最小であるため、xbの機器異常度はdkbとなる。
なお、各センシングデータは、その標準偏差で正規化することで、マハラノビス距離などのスケーリングの変換を行う等して、クラスタを超球形にするのがよい。さらに正規化により、機器異常度は値1を超球の境界とし、1以内が正常、1を越える場合を異常予兆検知として扱うことができる。本発明では、特に明記しない限り、入力データベクトル=(v1i,v2i,・・・,vni)の各値は正規化したものとして扱う。
図5は、異常予兆診断部におけるクラスタを用いた異常度の算出方法および各センサの異常寄与度の算出方法を説明する図である。
故障予兆診断部121におけるクラスタを用いた異常度の算出方法および各センサの異常寄与度の算出方法を具体的に記す。
図5では、説明を簡略化するため、入力データベクトルは2次元とし、入力データベクトルx=(x1,x2)、その最近傍クラスタの重心点ベクトルc=(c1,c2)であるとするとxとcの間の距離dは、式1で表される。
〔式1〕
d=√((x1−c1)^2+(x2−c2)^2)=√(d1^2
+d2^2)
(ただし、d1=|x1−c1|,d2=|x2−c2|)
この距離dが機器異常度であり、図5では、クラスタcの領域を逸脱している(即ち、d>1)ので、異常予兆が検知されたことになる。
なお、距離dの各成分を距離dで除算して正規化した値をそれぞれr1,r2とすると、これらは、機器の異常にどれだけ寄与しているかの指標として使用することができる。
このr1,r2を異常寄与度と呼び、機器異常度と共に、故障予兆診断部121より出力してもよく、式2で表される。
〔式2〕
r1=d1/d、r2=d2/d
<効果,限定回避>
上記の通り、ベクトル量子化によるクラスタリングを用いることにより、正常時の入力データの分布領域からの逸脱の度合いを機器異常度として得ることが出来るので、機器の稼働時の時系列入力データを逐次異常予兆診断部に通すことにより、異常の予兆を検知することが可能になる。
本方法は、機器の正常時の入力データを多変量解析を用いて機械的に学習させることにより、異常予兆検知を行うため、従来技術のような機器の知識は必要としないので、機器の知識不足による予兆検知漏れを回避でき、多様な機器に対応させることが可能である。
さらに、異常予兆診断処理の計算負荷は、入力データベクトルの次元や学習時に作成するクラスタの総数に依存するので、これらを実用的な範囲で小さ目に設定することで、異常予兆診断処理を高速かつコンパクトにすることが可能であり、故障予兆診断部121を搭載するデータ収集格納装置100をCPUパワーやメモリサイズに制約のある組込み機器にて実現することが可能になる。
なお、上記では、故障予兆診断部121の実施の形態として、ベクトル量子化を用いたクラスタ分析手法を利用し、正常時の入力データを用いて形成したクラスタからの乖離度合いを計算してそれを機器異常度として出力する実施の形態を説明した。
しかし、故障予兆診断部121が使用するクラスタ分析手法は、ベクトル量子化に限定されるわけではない。さらには、クラスタ分析に限定しているのではなく、他の多変量解析手法(例えばMT法)を適用してもよい。あるいは、機器のシミュレータがあるならば、そのシミュレーション結果を用いて機器の異常度を出力してもよい。
<圧縮戦略管理部>
圧縮戦略管理部124の動作を図6,図7を用いて説明する。
ここでは、データ圧縮部125は、デッドバンド圧縮あるいは変化率圧縮(非特許文献1),スイングドア圧縮(非特許文献2),仮想直線を用いた圧縮(特許文献2)のような非可逆圧縮を実施することを想定する。
圧縮戦略管理部124は、故障予兆診断部121が出力する機器異常度に応じて許容誤差(マージン)を設定することで、データ圧縮部125が実施するデータ圧縮の度合いを変更する。
図6は、圧縮戦略管理部における許容誤差の設定例1を示したものである。圧縮戦略管理部124における、第1の実施の形態を、図6を用いて説明する。
2つのグラフのうち、上のグラフは、故障予兆診断部1211が出力する機器異常度の時間経過を表し、下のグラフは、圧縮戦略管理部124が機器異常度に応じてデータ圧縮部125に設定する許容誤差を表す。本図の実施の形態では、許容誤差の設定は以下とする。
機器異常度≦1(正常区間)では、許容誤差=m
機器異常度>1(異常予兆検知区間)では、許容誤差=0(無圧縮)
即ち、入力データを診断した結果、正常区間では入力データを許容誤差mで圧縮し、異常予兆検知区間では許容誤差0あるいは圧縮しない。
ここで、許容誤差mの設定は、センサの取り得る最大値のm%(例えば、1%)とする。あるいは、mの値をセンサ毎に別々に設定してもよい。
従って、本図のグラフの例では、機器の異常度は時刻teを境にして、以下の通りとなる。
(1)T≦teでは機器異常度≦1であるので、許容誤差=m
(2)te<Tでは機器異常度>1であるので、許容誤差=0
図7は、圧縮戦略管理部における許容誤差の設定例2を示したものである。圧縮戦略管理部124における、第2の実施の形態を、図7を用いて説明する。
図中の上のグラフの機器異常度の時間遷移は図6と同じである。本図の実施の形態では、許容誤差の設定は以下とする。
(1)機器異常度≦1では、許容誤差=m
(2)しかし、機器異常度>1になった時点をteとすると、その時点から過去にtpの時間だけ遡った時点、即ちte−tp以降の許容誤差=0
従って、本図の例では、圧縮戦略管理部124が機器異常度に応じてデータ圧縮部125に設定する許容誤差は、以下の通りとなる。
(1)T≦te−tpで、許容誤差=m
(2)te−tp<Tで、許容誤差=0
<限定回避>
上記は、機器異常度から許容誤差への変換は、許容誤差=1を境にして、許容誤差がmまたは0の何れかを取る例であるが、機器異常度の値に応じて許容誤差を連続的に変動させても構わない。
一方、上記許容誤差に基づき圧縮される入力データはデータ収集部110が収集する全種類のセンサからのデータであってもよい。または、事前に設定した診断対象のセンサのみのデータであってもよい。あるいは、異常寄与度の値が高い(閾値rth超の)センサのみ(rthの値は例えば0.4。異常寄与度は正規化してあるので0〜1の間を取る)のデータとしてもよい。
なお、ここまでの圧縮戦略管理部124の動作説明では、データ圧縮部125は非可逆圧縮を想定して説明したが、データ圧縮部125はzip圧縮やgz圧縮のような可逆(ロスレス)圧縮を実施してもよい。
この場合、圧縮戦略管理部124は、故障予兆診断部121が出力する機器異常度に応じて許容誤差ではなく、圧縮レベルの設定を行い、例えば、機器異常度が1以下の正常時には、最大限の圧縮を行う圧縮レベルを設定し、機器異常度が1を越える異常予兆が検知された場合には、圧縮レベルを0(圧縮を行わない)に設定する動作が考えられる。
また、データ圧縮部125に非可逆圧縮を実施後に更に可逆圧縮を行うといった多段階の圧縮を行わせてもよい。
<圧縮データ格納部>
データ圧縮部125による圧縮後のデータを格納する圧縮データ格納部133の実施の形態を図8,図9,図10,図11を用いて説明する。なお、データ圧縮部125内の圧縮データ格納バッファ1251の構成も圧縮データ格納部133と基本的に同じである。
図8は、圧縮データ格納部の例1を示すものである。
時刻to〜tmの期間の各センシングデータの許容誤差がm(固定)場合の、圧縮データ格納部133による圧縮データ格納部133の例を図8に示す。
図8中、nullで示した箇所は、データ圧縮部125により間引かれたセンシングデータである。図8では、例えば、センサ1において時刻t2〜t5の期間の4個、センサ2において時刻t1〜t4の期間の4個、センサnにおいて時刻t4,t5,t7,t8の4個のセンシングデータがそれぞれ間引かれている。
図9は、圧縮データ格納部の例2を示すものである。
図8の格納例に対し、図6の圧縮戦略管理部を適用した場合の圧縮データ格納部133を図9に示す。
図6の時刻teは図9のt5に相当し、時刻t5以降は許容誤差0になり、圧縮が行われない。図6では、センサ1の時刻t5,センサnの時刻t5,t7,t8のセンシングデータが間引かれている(図中nullで表記)が、図9では、それぞれセンシングデータが格納されている。
図10は、圧縮データ格納部の例3を示すものである。
図8の格納例に対し、図7の圧縮戦略管理部を適用した場合の圧縮データ格納部133を図10に示す。
図7の時刻teは図9のt5に相当し、時刻te−tpはt3に相当する。従って、時刻t3以降は許容誤差0になり、圧縮が行われない。図6では、センサ1の時刻t3〜t5、センサ2の時刻t3,t4、センサnの時刻t3,t5,t7,t8のセンシングデータが間引かれている(図中nullで表記)が、図9では、それぞれセンシングデータが格納されている。
図11は、圧縮データ格納部の例4を示すものである。
図8の格納例に対し、圧縮戦略管理部124の診断対象のセンサがセンサ1,センサ2のみとする場合の圧縮データ格納部133を図11に示す。
センサ1,センサ2のセンシングデータは図9同様、時刻t5以降は間引かれない。しかし、センサnは診断対象でないので、異常予兆が検知されていても、図6のセンサn同様、データの間引きが行われる。
なお、図11の例は、t5以降に検知された異常予兆の異常寄与度の値が閾値を越えているセンサ1,センサ2のみであり、センサnの異常寄与度は閾値を越えていない場合にも相当する。異常寄与度が閾値を越えないセンサは異常予兆が検知されてもデータの間引きが行われる。
<異常予兆診断実施履歴格納部>
図12は、異常予兆診断実施履歴格納部の構成図を示すものであり、故障予兆診断実施履歴格納部131の実施の形態を、図12を用いて説明する。
故障予兆診断実施履歴格納部131には、時系列センシング情報(入力データ)を故障予兆診断部121にて診断した結果得られる機器異常度、各センサの異常寄与度が計測時刻とセットで登録される。
即ち、(計測時刻ti,機器異常度di,センサ1の異常寄与度r1i,センサ2の異常寄与度r2i,・・・,センサnの異常寄与度rni、ただし、iは0〜mの整数。)のセットになって、故障予兆診断実施履歴格納部131に時系列に登録される。
本バッファは、例えばリングバッファで構成され、バッファに登録された機器異常度,異常寄与度が一杯になると、古い入力データより順に新しい入力データに上書きされる。
<効果,限定回避>
故障予兆診断実施履歴格納部131の各時刻の機器異常度を参照することにより、機器が正常かあるいは異常予兆が検知されているか確認することができ、機器200のメンテナンスエンジニアは、異常予兆が検知されている時間帯を中心により詳細な診断を行うことができる。
さらに、各センサの異常寄与度を参照することで、どのセンサが異常予兆に寄与しているか確認できるため、異常部位を確認し易くなる。
なお、故障予兆診断実施履歴格納部131は、時刻と機器異常度のみのセットであってもよい。
<圧縮戦略履歴格納部>
図13は、圧縮戦略履歴格納部の構成図1を示すものであり、圧縮戦略履歴格納部132の第1の実施の形態を、図13を用いて説明する。
圧縮戦略履歴格納部132には、時系列センシング情報(入力データ)をデータ圧縮する際に用いた圧縮パラメータである許容誤差が計測時刻とセットで登録される。即ち、(計測時刻ti,許容誤差mi、ただし、iは0〜mの整数。)のセットになって、圧縮戦略履歴格納部132に時系列に登録される。
本バッファは、例えばリングバッファで構成され、バッファに登録された機器異常度,異常寄与度が一杯になると、古い入力データより順に新しい入力データに上書きされる。
図14は、圧縮戦略履歴格納部の構成図2を示すものであり、圧縮戦略履歴格納部132の第2の実施の形態を、図14を用いて説明する。
圧縮戦略履歴格納部132には、時系列センシング情報(入力データ)の個々のセンサに対し、そのセンシングデータを圧縮する際に用いた圧縮パラメータである許容誤差が計測時刻とセットで登録される。即ち、(計測時刻ti,センサ1の許容誤差m1i,センサ2の許容誤差m2i,・・・,センサnの許容誤差mni、ただし、iは0〜mの整数。)のセットになって、圧縮戦略履歴格納部132に時系列に登録される。
本バッファは、例えばリングバッファで構成され、バッファに登録された機器異常度、異常寄与度が一杯になると、古い入力データより順に新しい入力データに上書きされる。
図15は、実施例2の異常予兆診断精度を保証するデータ収集格納装置の詳細構成図である。なお、説明の途中で図16を使用する。
データ収集格納装置100の第2の実施形態を図15に示す。
図15において、データ収集格納装置100は、データ収集診断圧縮部120と格納部130より構成される。
データ収集診断圧縮部120は、データ収集部110,診断圧縮管理部1201,データ圧縮部125,データ展開部1252より構成される。
データ収集部110は、元データ格納バッファ111を有する。診断圧縮管理部1201は、故障予兆診断部121,圧縮戦略管理部124より構成される。
データ圧縮部125は、圧縮データ格納バッファ1251を有する。
格納部130は、故障予兆診断実施履歴格納部131,圧縮戦略履歴格納部132,圧縮データ格納部133より構成される。
一方、機器200にはセンサ1,センサ2,・・・,センサn(201,202,・・・,20n。ただし、nは正の整数)が設置されており、これらのセンサによる時系列センシング情報群が、データ収集格納装置100の入力データとなる。
データ収集部110が上述のセンサ1,センサ2,・・・,センサnによる時系列な入力データを収集し、元データ格納バッファ111に格納する。元データ格納バッファ111に格納された入力データは、順次、故障予兆診断部121,データ圧縮部125に渡される。
故障予兆診断部121では、渡された入力データを用いて異常予兆診断を実施し、その診断結果を圧縮戦略管理部124に出力する。圧縮戦略管理部124では、受け取った診断結果に基づき、データ圧縮部125の圧縮戦略を設定する。
一方、データ圧縮部125では、圧縮戦略管理部124の圧縮戦略に従って、データ収集部110より渡された入力データの圧縮を行い、圧縮したデータを圧縮データ格納バッファ1251に一旦格納する。
圧縮データ格納部133へのデータの格納は、圧縮戦略管理部124の圧縮戦略により、圧縮データ格納バッファ1251に格納されている圧縮データあるいは、元データ格納バッファ111に格納されている未圧縮の元データを格納する。
図16は、実施例2の診断圧縮管理部の動作フローを示すものである。
ここで、データ圧縮部125,データ展開部1252,異常予兆診断部12の間で、図16に示す処理を行う。
即ち、圧縮データ格納バッファ1251に格納されている圧縮データが、データ展開部1252により展開され、展開されたデータは順次、故障予兆診断部121に渡される(S101)。
圧縮データの展開は、例えば、間引かれた区間の両端のデータを用いて、直線近似を行うことで実施できる。次に、故障予兆診断部121では展開されたデータを用いて異常予兆診断を実施する(S102)。
その診断結果を同時刻の元データで実施した診断結果と比較する(S103)。
両者を比較する(S104)。
その結果、その誤差が別途設定した閾値e以下であるならば、異常予兆診断部12はデータ圧縮部125に指示し、圧縮データ格納バッファ1251内の圧縮データを圧縮データ格納部133に格納させる(S105)。
誤差が閾値eを越えるならば、異常予兆診断部12はデータ圧縮部125に指示し、元データ格納バッファ111に格納されているその時刻の元データを圧縮データ格納部133に格納させる(S106)。
異常予兆診断部の出力を故障予兆診断実施履歴格納部131に格納する(S107)。
次の時刻の展開されたデータを用いる(S108)。
これら処理を繰り返す。
また、圧縮戦略管理部124が出力する許容誤差は圧縮戦略履歴格納部132に格納される。
なお、図16では、データ収集格納装置100の入力データは単一の機器200に設置された201,202,・・・,20nのセンサ情報を示しているが、機器は複数個の機器から構成されていてもよい。あるいは、機器本体以外の情報、例えば、周辺機器や配管部のセンシング情報、あるいは、周囲の環境情報のセンシング情報といった各種ロギングデータであってよい。また、プロセスデータであったり、イベントデータであってもよい。さらには、センサ情報に限らず、他の監視制御装置からの出力情報であってもよい。
図17は、実施例2の異常予兆診断実施履歴格納部の構成図を示すものである。
故障予兆診断実施履歴格納部131の第2の実施の形態を図17を用いて説明する。
故障予兆診断実施履歴格納部131には、時系列センシング情報(入力データ)を故障予兆診断部121にて診断した結果得られる機器異常度と各センサの異常寄与度、データ展開部1252により展開されたデータを故障予兆診断部121にて診断した結果得られる機器異常度と各センサの異常寄与度、入力データを用いた機器異常度と展開されたデータを用いた機器異常度との間の誤差が、計測時刻とセットで登録される。
即ち、(計測時刻ti,機器異常度の誤差ei,入力データを用いた機器異常度di,展開されたデータを用いた機器異常度di′,入力データを用いたセンサ1の異常寄与度r1i,展開されたデータを用いたセンサ1の異常寄与度r1i′,入力データを用いたセンサ2の異常寄与度r2i,展開されたデータを用いたセンサ2の異常寄与度r2i′,・・・,入力データを用いたセンサnの異常寄与度rni,展開されたデータを用いたセンサnの異常寄与度rni′、ただし、iは0〜mの整数。)のセットになって、故障予兆診断実施履歴格納部131に時系列に登録される。
本バッファは、例えばリングバッファで構成され、バッファに登録された機器異常度,異常寄与度が一杯になると、古い入力データより順に新しい入力データに上書きされる。
<効果,限定回避>
上記にて、故障予兆診断実施履歴格納部131には、誤差が閾値内の時刻は圧縮データが格納され、誤差が閾値を越える時刻は元データ(即ち、診断誤差無し)が格納されることになり、故障予兆診断実施履歴格納部131に格納されている全てのデータに対し、異常予兆診断の誤差は閾値以下になることを保証することができる。
なお、故障予兆診断実施履歴格納部131は、時刻,機器異常度の誤差,機器異常度のみのセットであってもよい。
一旦格納後に圧縮された実施例を示す。
図18は、実施例3の格納後に圧縮を行うデータ収集格納装置の構成図を示す。データ収集格納装置100の第3の実施形態を、図18を用いて説明する。
図18において、データ収集格納装置100は、データ収集診断圧縮部120と格納部130より構成される。
データ収集診断圧縮部120は、データ収集部110,診断圧縮管理部1201,データ圧縮部125より構成される。診断圧縮管理部1201は、故障予兆診断部121,圧縮戦略管理部124より構成される。
格納部130は、故障予兆診断実施履歴格納部131,圧縮戦略履歴格納部132,圧縮データ格納部133,元データ格納部134より構成される。
一方、機器200にはセンサ1,センサ2,・・・,センサn(201,202,・・・,20n。ただし、nは正の整数)が設置されており、これらのセンサによる時系列センシング情報群が、データ収集格納装置100の入力データとなる。
データ収集部110が上述のセンサ1,センサ2,・・・,センサnによる時系列な入力データを収集し、順次、故障予兆診断部121,元データ格納部134に渡す。
故障予兆診断部121では、渡された入力データを用いて異常予兆診断を実施し、その診断結果を圧縮戦略管理部124に出力する。圧縮戦略管理部124では、受け取った診断結果に基づき、データ圧縮部125の圧縮戦略を設定する。
一方、データ圧縮部125では、圧縮戦略管理部124の圧縮戦略に従って、元データ格納部134に格納されている入力データを逐次取り出し、取り出した入力データの収集時刻の圧縮戦略を圧縮戦略管理部124より受取り、圧縮戦略に従ってデータの圧縮を行い、圧縮データあるいは未圧縮の元データを圧縮データ格納部133に格納する。
また、故障予兆診断部121が出力する診断結果、圧縮戦略管理部124が出力する許容誤差は、それぞれ、故障予兆診断実施履歴格納部131,圧縮戦略履歴格納部132に格納される。
上記にて、データ圧縮部125が元データ格納部134に格納されている入力データを取り出すタイミングは、元データ格納部134に格納された入力データがある一定期間経過した時点としてよい。または、元データ格納部134の空き容量がある閾値以下になった時点としてもよい。あるいは、後述の図19,図20で示すような詳細診断を行った時点としてもよい。
元データ格納部134に入力データを格納する際、ロスレス圧縮を行い、入力データを取り出す際にロスレス展開を行うことで、元データ格納部134に格納するデータを圧縮してもよい。
なお図18では、データ収集格納装置100の入力データは単一の機器200に設置された201,202,・・・,20nのセンサ情報を示しているが、機器は複数個の機器から構成されていてもよい。あるいは、機器本体以外の情報、例えば、周辺機器や配管部のセンシング情報、あるいは、周囲の環境情報のセンシング情報といった各種ロギングデータであってよい。また、プロセスデータであったり、イベントデータであってもよい。さらには、センサ情報に限らず、他の監視制御装置からの出力情報であってもよい。
なお、上記の収集データ格納後に圧縮を行う本実施の形態におけるデータ収集診断圧縮部は、第2の実施の形態で説明した異常予兆診断精度を保証するものを用いてもよい。
サーバ集約型システムの実施例を示す。
図19は、実施例4のデータ収集格納装置のシステムへの適用形態1を示したものであり、データ収集格納装置のシステムへの第1の適用形態を、図19を用いて説明する。
図19において、機器200にはセンサ1,センサ2,・・・,センサn(201,202,・・・,20n。ただし、nは正の整数)が設置されており、データ伝送装置1001とネットワーク31で接続される。さらに、データ伝送装置1001はサーバ計算機1002とネットワーク32で接続される。
データ伝送装置1001は、データ送受信部141を有する。
サーバ計算機1002は、データ送受信部142,データ収集診断圧縮部120,データ圧縮・展開部150,格納部130,詳細診断部160,操作・表示部170を有する。
機器200に設置されたセンサによる時系列センシング情報群が、入力データとなり、ネットワーク31を介してデータ伝送装置1001に伝送される。
データ伝送装置1001では、伝送された入力データを、ネットワーク32を介してサーバ計算機1002に伝送する。
ネットワーク31は、例えば、機器の監視制御に使われるフィールドネットワークであり、CAN,Lonworksのような有線ネットワーク、あるいはZigBee,ISA100.11aのような無線センサネットワーク、あるいはこれらのネットワークの混在で構成されるが、他のネットワークで構成してもよい。個々のセンサとデータ伝送装置1001間はネットワークでなく、1対1で接続してよい。
一方、ネットワーク32は、上述のネットワークあるいは、Ethernetや光ファイバのような高速ネットワーク、IEEE802.11a/g/b/nのようなWiFiベースの無線ネットワーク、あるいはIEEE802.11sのような無線メッシュネットワーク,インターネット,専用線,公衆無線網,携帯電話網,固定電話網あるいはこれらのネットワークの混在で構成されるが、他のネットワークで構成してもよい。
ネットワーク32を介してデータの伝送を行うためにデータ送受信部141,142がデータ伝送装置1001,サーバ計算機1002にて使用される。
データ送受信部141,142はモデムやネットワークモジュールで構成される。
サーバ計算機1002では、データ送受信部142で受信した入力データをデータ収集診断圧縮部120に渡す。データ収集診断圧縮部120では、上述の第1,第2、あるいは第3の実施の形態で説明した動作を実施することで、入力データの収集・異常予兆診断,データ圧縮を行う。
データ収集診断圧縮部120により圧縮されたデータはさらにデータ圧縮・展開部150により圧縮され、格納部130に格納される。
詳細診断部160は、格納部130に格納されているデータをデータ圧縮・展開部を介して受け取り、詳細診断を実施する。ここで、詳細診断とは、例えば、ベクトル量子化によるクラスタリングでかつ、入力データベクトルの次元や学習時に作成するクラスタの総数を大きく設定することにより実施される。あるいはベクトル量子化以外の手法や他の多変量解析手法(例えばMT法)、機器のシミュレーション結果を用いた診断方法であってもよい。
データ圧縮・展開部150は、ロスレスの圧縮・展開を行う。これにより、格納部130に格納するデータ量をさらに削減することができる。
なお、データ圧縮・展開部150はサーバ計算機1002より省略してもよい。また、詳細診断部160もサーバ計算機1002より省略してもよい。
ユーザ4は操作・表示部を介して、データ診断結果の確認や、各種設定パラメータの変更を行う。即ち、データ収集診断圧縮部120の診断結果、圧縮戦略,圧縮データは操作・表示部170に渡すことにより、ユーザ4が確認したり、確認した結果、データ収集診断圧縮部120の診断のための学習データの更新,圧縮戦略の変更(許容誤差の変更)を行う。
同様に、詳細診断部160の診断結果も操作・表示部170に渡すことにより、ユーザ4が確認したり、確認した結果、詳細診断部160の診断のための学習データの更新や実施する診断アルゴリズムの切替えを行う。
なお、第3の実施の形態で説明した、収集データを一旦格納部130に格納したデータの圧縮を、詳細診断部160による診断結果により、実施してもよい。例えば、詳細診断結果が正常であれば、データ圧縮を行い、異常予兆が検知されれば、無圧縮にする。あるいは、データ収集診断圧縮部120の診断結果または詳細診断部160の診断結果をユーザ4が操作・表示部170を介して確認し、ユーザ4がデータの圧縮を指示してもよい。
なお、図では、データ収集格納装置100の入力データは単一の機器200に設置された201,202,・・・,20nのセンサ情報を示しているが、機器は複数個の機器から構成されていてもよい。あるいは、機器本体以外の情報、例えば、周辺機器や配管部のセンシング情報、あるいは、周囲の環境情報のセンシング情報といった各種ロギングデータであってよい。また、プロセスデータであったり、イベントデータであってもよい。さらには、センサ情報に限らず、他の監視制御装置からの出力情報であってもよい。
データ収集装置〜圧縮伝送〜サーバ格納を行う分散システムの実施例を説明する。
図20は、実施例5のデータ収集格納装置のシステムへの適用形態2を示したものであり、データ収集格納装置のシステムへの第2の適用形態を、図20を用いて説明する。
図20において、機器200にはセンサ1,センサ2,・・・,センサn(201,202,・・・,20n。ただし、nは正の整数)が設置されており、データ収集圧縮装置10011とネットワーク31で接続される。
さらに、データ収集圧縮装置10011はサーバ計算機1002とネットワーク32で接続される。データ収集圧縮装置10011は、データ収集診断圧縮部120,データ送受信部141を有する。サーバ計算機1002は、データ送受信部142,データ圧縮・展開部150,格納部130,詳細診断部160,操作・表示部170を有する。
機器200に設置されたセンサによる時系列センシング情報群が、入力データとなり、ネットワーク31を介してデータ収集圧縮装置10011に伝送される。
データ収集圧縮装置10011では、伝送された入力データに対してデータ収集診断圧縮部120が上述の第1,第2、あるいは第3の実施の形態で説明した動作を実施することで、入力データの収集・異常予兆診断,データ圧縮を行う。
データ収集診断圧縮部120により圧縮されたデータはデータ送受信部141に送られ、ネットワーク32を介してサーバ計算機1002に伝送する。
ネットワーク31は、例えば、機器の監視制御に使われるフィールドネットワークであり、CAN,Lonworksのような有線ネットワーク、あるいはZigBee,ISA100.11aのような無線センサネットワーク、あるいはこれらのネットワークの混在で構成されるが、他のネットワークで構成してもよい。個々のセンサとデータ伝送装置1001間はネットワークでなく、1対1で接続してよい。
一方、ネットワーク32は、上述のネットワークあるいは、Ethernet(登録商標)や光ファイバのような高速ネットワーク,IEEE802.11a/g/b/nのようなWiFiベースの無線ネットワーク、あるいはIEEE802.11sのような無線メッシュネットワーク,インターネット,専用線,公衆無線網,携帯電話網,固定電話網あるいはこれらのネットワークの混在で構成されるが、他のネットワークで構成してもよい。
ネットワーク32を介してデータの伝送を行うためにデータ送受信部141,142がデータ伝送装置1001,サーバ計算機1002にて使用される。
データ送受信部141,142は、モデムやネットワークモジュールで構成される。
サーバ計算機1002では、データ送受信部142で受信した圧縮データをデータ圧縮・展開部150に渡し、さらに圧縮し、格納部130に格納される。
詳細診断部160は、格納部130に格納されているデータをデータ圧縮・展開部を介して受け取り、詳細診断を実施する。ここで、詳細診断とは、例えば、ベクトル量子化によるクラスタリングでかつ、入力データベクトルの次元や学習時に作成するクラスタの総数を大きく設定することにより実施される。あるいはベクトル量子化以外の手法や他の多変量解析手法(例えばMT法)、機器のシミュレーション結果を用いた診断方法であってもよい。
データ圧縮・展開部150は、ロスレスの圧縮・展開を行う。これにより、格納部130に格納するデータ量をさらに削減することができる。なお、データ圧縮・展開部150はサーバ計算機1002より省略してもよい。また、詳細診断部160もサーバ計算機1002より省略してもよい。
ユーザ4は操作・表示部を介して、データ診断結果の確認や、各種設定パラメータの変更を行う。
即ち、データ収集診断圧縮部120の診断結果、圧縮戦略,圧縮データはネットワーク32,データ送受信部142を介して操作・表示部170に渡すことにより、ユーザ4が確認したり、確認した結果、データ収集診断圧縮部120の診断のための学習データの更新,圧縮戦略の変更(許容誤差の変更)を行う。
同様に、詳細診断部160の診断結果も操作・表示部170に渡すことにより、ユーザ4が確認したり、確認した結果、詳細診断部160の診断のための学習データの更新や実施する診断アルゴリズムの切替えを行う。
なお、第3の実施の形態で説明した、収集データを一旦格納部130に格納したデータの圧縮を、詳細診断部160による診断結果により、実施してもよい。例えば、詳細診断結果が正常であれば、データ圧縮を行い、異常予兆が検知されれば、無圧縮にする。あるいは、データ収集診断圧縮部120の診断結果または詳細診断部160の診断結果をユーザ4が操作・表示部170を介して確認し、ユーザ4がデータの圧縮を指示してもよい。
本実施の形態によれば、先の第4の実施の形態に比べ、ネットワーク32を流れるデータ量が少なくなるため、例えば、ネットワーク32が無線ネットワークや電話回線等のため、その伝送速度が高くない場合に有効である。
なお、図では、データ収集格納装置100の入力データは単一の機器200に設置された201,202,・・・,20nのセンサ情報を示しているが、機器は複数個の機器から構成されていてもよい。あるいは、機器本体以外の情報、例えば、周辺機器や配管部のセンシング情報、あるいは、周囲の環境情報のセンシング情報といった各種ロギングデータであってよい。また、プロセスデータであったり、イベントデータであってもよい。さらには、センサ情報に限らず、他の監視制御装置からの出力情報であってもよい。
重機への適用形態1に適用した実施例を示す。
図21は、実施例6のデータ収集格納装置の重機への適用形態である。
データ収集格納装置100の重機への適用形態を図21に示す。図は大型ダンプへの適用形態を示したものである。図において、大型ダンプ2001にエンジン回転数計測センサ,冷却水温度計測センサ,排気管温度計測センサ,バッテリ電圧計測センサ(それぞれ201,202,203,204)が設置されており、データ収集格納装置100とネットワーク31で接続される。
さらにデータ収集格納装置100は、その診断結果を表示部180で表示することで、オペレータ41に通知する。通知を受けたオペレータ41は、表示内容を確認し、機器の操作の継続,停止を判断することが可能になる。
図22は、表示部の画面構成図を示したものである。
表示部180の画面構成例を図22に示す。図22は図21の大型ダンプへの適用形態を示しており、全体画面1801は、時間推移グラフ表示画面1802,異常センサ表示画面1803,警告メッセージのログ表示画面1804より構成される。
時間推移グラフ表示画面1802は、機器異常度,許容誤差,データ圧縮比,センサの異常寄与度の時間推移が表示されている。図の例では、エンジン回転数計測センサ201,冷却水温度計測センサ202,排気管温度計測センサ203,バッテリ電圧計測センサ204の異常寄与度の時間推移が表示されている。
機器異常度と許容誤差は図6に示すような、
機器異常度≦1(正常区間)で許容誤差=m
機器異常度>1(異常予兆検知区間)では、許容誤差=0
としている。
機器異常度,各種センサの異常寄与度は、図12に異常予兆実施履歴格納部に格納された表をグラフ表示したものである。
データ圧縮比Cは、例えば以下の計算式により求められる。
C=1−Σ(センサのデータサイズ×過去T区間の時間内のnull数)
/Σ(センサのデータサイズ×過去丁区間の時間内のデータ数)
過去T区間の時間は、観測周期のm倍(mは正の整数。例えば1000)。
図では、時刻te以降は機器異常度が1を超えており、冷却水温度の異常寄与度が支配的になっている例を図示している。
なお、表示するセンサの異常寄与度は、ユーザが表示したいセンサを例えばチェックボックスで選択できるようにしてもよい。あるいは、異常寄与度の大きい上位n個(nは正の整数。例えば3)を表示するようにしてもよい。また、センサの異常寄与度だけでなく、センサの観測値をグラフ表示してもよい。
異常センサ表示画面1803は、異常発生時に異常寄与度が高いセンサを色表示や点滅などでハイライト表示させる。図の例では、異常発生時に冷却水温度の異常寄与度がハイライト表示されている例を示している。
警告メッセージのログ表示画面1803は、異常が発生したことをメッセージとして表示する。図の例では、時刻teに異常が発生し、冷却水温度の異常寄与度が支配的である旨の警告メッセージを表示している。
重機への適用形態2に適用した実施例を示す。
図23は、実施例7のデータ収集圧縮装置の重機への適用形態である。
デ一夕収集圧縮装置10011の重機への適用形態を図23に示す。図23は、図20の実施例5のデータ収集格納装置のシステムへの適用形態2を大型ダンプに適用形態を示したものである。図において、大型ダンプ2001にはエンジン回転数計測センサ,冷却水温度計測センサ,排気管温度計測センサ,バッテリ電圧計測センサ(それぞれ201,202,203,204)が設置されており、データ収集圧縮装置10011とネットワーク31で接続される。
さらにデータ収集圧縮装置10011は、その診断結果を表示部180で表示することで、オペレータ41に通知し、さらに、ネットワーク32を介してサーバ計算機1002に伝送する。サーバ計算機1002では、データ収集圧縮装置10011より受信したデータを詳細診断し、その結果をデータ収集圧縮装置10011〜表示部180を介してオペレータ41に表示する。これによりサーバ計算機1002における診断結果をオペレータ41に通知することが可能になる。
表示部180,サーバ計算機1002内の操作・表示部170の表示部の画面構成例は図22の適用形態を使用することができる。
4 ユーザ
31,32 ネットワーク
41 オペレータ
100 データ収集格納装置
110 データ収集部
111 元データ格納バッファ
120 データ収集診断圧縮部
121,1211 故障予兆診断部
124 圧縮戦略管理部
125 データ圧縮部
130 格納部
131 故障予兆診断実施履歴格納部
132 圧縮戦略履歴格納部
133 圧縮データ格納部
134 元データ格納部
141,142 データ送受信部
150 データ圧縮・展開部
160 詳細診断部
170 操作・表示部
180 表示部
200 機器
201 エンジン回転数計測センサ
202 冷却水温度計測センサ
203 排気管温度計測センサ
204 バッテリ電圧計測センサ
1001 データ伝送装置
1002 サーバ計算機
1201 診断圧縮管理部
1251 圧縮データ格納バッファ
1252 データ展開部
1801 全体画面
1802 時間推移グラフ表示画面、
1803 異常センサ表示画面
1804 警報メッセージのログ表示画面
2001 大型ダンプ
10011 データ収集圧縮装置

Claims (14)

  1. 機器に設置した1個またはそれ以上のセンサから収集した時系列データに対して異常予兆診断を行い、その診断結果を用いて該データの圧縮戦略を管理することにより、該データをデータ圧縮手段により圧縮し、ストレージに格納することを特徴とする時系列データ診断圧縮方法。
  2. 前記異常予兆診断は、収集した時系列データに対し、予め正常時に機器から収集した時系列データ群を用いてベクトル量子化することにより分類したクラスタとの乖離の度合いを診断結果とすることを特徴とする請求項1記載の時系列データ診断圧縮方法。
  3. 前記データの圧縮戦略を管理することは、前記異常予兆診断が出力する診断結果より、データの許容誤差を算出することを特徴とする請求項1記載の時系列データ診断圧縮方法。
  4. 前記データ圧縮手段は、指定されたデータの許容誤差範囲のデータを間引き、許容誤差を逸脱したデータのみ残す非可逆データ圧縮を実施することを特徴とする請求項1記載の時系列データ診断圧縮方法。
  5. 前記データ圧縮手段は、前記非可逆データ圧縮実施後、さらに可逆圧縮を実施する多段の圧縮であることを特徴とする請求項4記載の時系列データ診断圧縮方法。
  6. 前記データの圧縮戦略を管理することは、算出するデータの許容誤差が、時系列データを構成する1個またはそれ以上のセンサデータ全てに対し、同一の許容誤差が設定されることであることを特徴とする請求項3記載の時系列データ診断圧縮方法。
  7. 前記算出するデータの許容誤差は、時系列データを構成する1個またはそれ以上のセンサデータに対し、個々のセンサ毎に独立した許容誤差が設定されることを特徴とする請求項6記載の時系列データ診断圧縮方法。
  8. 前記時系列データに対して異常予兆診断を行い、その診断結果を用いて該データの圧縮戦略を管理することにより、該データをデータ圧縮手段により圧縮した後、該圧縮データを展開し、展開したデータに対して異常予兆診断を行い、その診断結果と先に圧縮前のデータに対して実施した異常予兆診断の診断結果とを比較して得られる両者の誤差が、基準値以下であれば圧縮データを、または、基準値を超えていれば圧縮前のデータを、ストレージに格納することを特徴とする請求項1記載の時系列データ診断圧縮方法。
  9. 前記異常予兆診断が出力する診断結果をストレージに格納することを特徴とする請求項2に記載の時系列データ診断圧縮方法。
  10. 前記データの圧縮戦略を管理することが、出力するデータの許容誤差をストレージに格納することであることを特徴とする請求項3記載の時系列データ診断圧縮方法。
  11. 機器に設置した1個またはそれ以上のセンサから収集した時系列データをストレージに格納するのと同時に異常予兆診断を行い、その診断結果を用いてデータの許容誤差を算出し、算出した許容誤差をストレージに格納し、先にストレージに格納した該データと許容誤差を取り出し、取り出した該データをデータ圧縮手段により圧縮し、該圧縮したデータをストレージに格納することを特徴とする時系列データ診断圧縮方法。
  12. 機器に設置した1個またはそれ以上のセンサから時系列データを収集する手段と、収集した該データに対して異常予兆診断を実施する手段と、異常予兆診断の診断結果を用いて該データの圧縮戦略を管理する手段と、収集した該データを圧縮するデータ圧縮手段と、圧縮したデータを保管する格納手段と、を具備したことを特徴とする時系列データ収集格納装置。
  13. 機器に設置した1個またはそれ以上のセンサから時系列データを第1の伝送路より受信し、第2の伝送路に伝送するデータ送受信手段を有する第1の構成手段であるデータ伝送手段と、該データ伝送手段が伝送するデータを該第2の伝送路を介して受信するデータ送受信手段と、受信したデータより診断,圧縮するデータ収集圧縮手段と、該データ収集圧縮手段が出力するデータを圧縮・展開するデータを圧縮・展開手段と、該データの圧縮・展開する手段が圧縮したデータを格納するデータ格納手段と、該データ格納手段に格納された圧縮データを該データ圧縮・展開手段を介して得られる展開されたデータより詳細な診断を実施する詳細診断手段と、該データ収集圧縮手段あるいは、該詳細診断手段の出力を表示し、該手段に対して設定情報の操作を行う操作・表示部より構成される第2の構成手段であるサーバ計算機と、を有することを特徴とする時系列データ収集診断格納システム。
  14. 機器に設置した1個またはそれ以上のセンサから時系列データを第1の伝送路より受信し、受信したデータより診断,圧縮するデータ収集圧縮手段を介して圧縮したデータを第2の伝送路に伝送するデータ送受信手段を有する第1の構成手段であるデータ収集圧縮手段と、該データ収集圧縮手段が伝送する圧縮データを該第2の伝送路を介して受信するデータ送受信手段と、受信した該圧縮データを圧縮・展開するデータを圧縮・展開手段と、該データの圧縮・展開する手段が圧縮したデータを格納するデータ格納手段と、該データ格納手段に格納された圧縮データを該データ圧縮・展開手段を介して得られる展開されたデータより詳細な診断を実施する詳細診断手段と、該データ収集圧縮手段あるいは、該詳細診断手段の出力を表示し、該手段に対して設定情報の操作を行う操作・表示部より構成される第2の構成手段であるサーバ計算機と、を有することを特徴とする時系列データ収集診断格納システム。
JP2012512524A 2010-04-26 2010-04-26 時系列データ診断圧縮方法 Expired - Fee Related JP5435126B2 (ja)

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
PCT/JP2010/002968 WO2011135606A1 (ja) 2010-04-26 2010-04-26 時系列データ診断圧縮方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPWO2011135606A1 true JPWO2011135606A1 (ja) 2013-07-18
JP5435126B2 JP5435126B2 (ja) 2014-03-05

Family

ID=44860961

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2012512524A Expired - Fee Related JP5435126B2 (ja) 2010-04-26 2010-04-26 時系列データ診断圧縮方法

Country Status (4)

Country Link
US (1) US9189485B2 (ja)
JP (1) JP5435126B2 (ja)
CN (1) CN102859457B (ja)
WO (1) WO2011135606A1 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2020035407A (ja) * 2018-08-31 2020-03-05 株式会社日立パワーソリューションズ 異常予兆診断装置及び異常予兆診断方法

Families Citing this family (65)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6178591B2 (ja) * 2013-03-06 2017-08-09 富士機械製造株式会社 工具異常判別システム
GB201313205D0 (en) * 2013-07-24 2013-09-04 Ent Ltd Method and system for condition monitoring
US11669090B2 (en) 2014-05-20 2023-06-06 State Farm Mutual Automobile Insurance Company Autonomous vehicle operation feature monitoring and evaluation of effectiveness
US9972054B1 (en) 2014-05-20 2018-05-15 State Farm Mutual Automobile Insurance Company Accident fault determination for autonomous vehicles
US10373259B1 (en) 2014-05-20 2019-08-06 State Farm Mutual Automobile Insurance Company Fully autonomous vehicle insurance pricing
US10185997B1 (en) 2014-05-20 2019-01-22 State Farm Mutual Automobile Insurance Company Accident fault determination for autonomous vehicles
US10599155B1 (en) 2014-05-20 2020-03-24 State Farm Mutual Automobile Insurance Company Autonomous vehicle operation feature monitoring and evaluation of effectiveness
US10475127B1 (en) 2014-07-21 2019-11-12 State Farm Mutual Automobile Insurance Company Methods of providing insurance savings based upon telematics and insurance incentives
US10007263B1 (en) 2014-11-13 2018-06-26 State Farm Mutual Automobile Insurance Company Autonomous vehicle accident and emergency response
US9471452B2 (en) * 2014-12-01 2016-10-18 Uptake Technologies, Inc. Adaptive handling of operating data
US20160188631A1 (en) * 2014-12-30 2016-06-30 Alcatel-Lucent Usa Inc. Locating call measurement data
IN2015CH01270A (ja) * 2015-03-13 2015-04-10 Wipro Ltd
EP3309682B1 (en) * 2015-06-09 2020-04-01 Hitachi, Ltd. Data collection system and method, and method for reducing the quantity of measurement data
US10163350B1 (en) 2015-08-28 2018-12-25 State Farm Mutual Automobile Insurance Company Vehicular driver warnings
JP6472367B2 (ja) * 2015-10-28 2019-02-20 株式会社 日立産業制御ソリューションズ 気付き情報提供装置及び気付き情報提供方法
TWI584232B (zh) * 2016-01-19 2017-05-21 台達電子工業股份有限公司 區域異常偵測系統及區域異常偵測方法
US10324463B1 (en) 2016-01-22 2019-06-18 State Farm Mutual Automobile Insurance Company Autonomous vehicle operation adjustment based upon route
US11719545B2 (en) 2016-01-22 2023-08-08 Hyundai Motor Company Autonomous vehicle component damage and salvage assessment
US10134278B1 (en) 2016-01-22 2018-11-20 State Farm Mutual Automobile Insurance Company Autonomous vehicle application
US11441916B1 (en) 2016-01-22 2022-09-13 State Farm Mutual Automobile Insurance Company Autonomous vehicle trip routing
US10395332B1 (en) 2016-01-22 2019-08-27 State Farm Mutual Automobile Insurance Company Coordinated autonomous vehicle automatic area scanning
US10469282B1 (en) 2016-01-22 2019-11-05 State Farm Mutual Automobile Insurance Company Detecting and responding to autonomous environment incidents
US11242051B1 (en) 2016-01-22 2022-02-08 State Farm Mutual Automobile Insurance Company Autonomous vehicle action communications
WO2017172635A1 (en) 2016-03-31 2017-10-05 Osisoft, Llc Event based data collection, integration, and presentation
DE112017002477T5 (de) * 2016-06-13 2019-02-21 Hitachi, Ltd. Rotordiagnosevorrichtung, Rotordiagnoseverfahren und Rotordiagnoseprogramm
CN106341842B (zh) * 2016-08-23 2020-05-01 北京邮电大学 一种无线传感器网络数据的传输方法及装置
US11455203B2 (en) 2016-09-14 2022-09-27 Nec Corporation Abnormality detection support device, abnormality detection support method, and program
JP6663346B2 (ja) * 2016-12-21 2020-03-11 千代田化工建設株式会社 プラント設備診断システム
JP6842299B2 (ja) * 2016-12-28 2021-03-17 三菱パワー株式会社 診断装置、診断方法及びプログラム
JP6857068B2 (ja) * 2017-03-31 2021-04-14 アズビル株式会社 時系列データ記録方法および装置
JP6840013B2 (ja) * 2017-03-31 2021-03-10 アズビル株式会社 時系列データ記録方法および装置
JP6761790B2 (ja) * 2017-09-06 2020-09-30 日本電信電話株式会社 故障検知モデル構築装置、故障検知モデル構築方法及びプログラム
JP7019364B2 (ja) * 2017-09-29 2022-02-15 エヌ・ティ・ティ・コミュニケーションズ株式会社 監視装置、監視方法、監視プログラム、表示装置、表示方法および表示プログラム
WO2019123510A1 (ja) * 2017-12-18 2019-06-27 三菱電機株式会社 表示制御装置、表示システム、表示装置、表示方法および表示プログラム
TWI711911B (zh) * 2018-03-20 2020-12-01 日商住友重機械工業股份有限公司 異常監視裝置及異常監視方法
CN108594788B (zh) * 2018-03-27 2020-09-22 西北工业大学 一种基于深度随机森林算法的飞机作动器故障检测与诊断方法
US11025273B2 (en) * 2018-04-09 2021-06-01 The Government Of The United States Of America, As Represented By The Secretary Of The Navy Reducing error in data compression
JP7160560B2 (ja) * 2018-05-15 2022-10-25 三菱重工業株式会社 故障診断システム及び故障診断方法
JP6887407B2 (ja) * 2018-08-28 2021-06-16 横河電機株式会社 装置、プログラム、プログラム記録媒体、および方法
JP7406915B2 (ja) * 2018-11-02 2023-12-28 三菱重工業株式会社 単位空間更新装置、単位空間更新方法、及びプログラム
US10805150B2 (en) 2018-12-04 2020-10-13 Nokia Solutions And Networks Oy Regenerative telemetry method for resource reduction
JP7229861B2 (ja) * 2019-06-20 2023-02-28 株式会社日立製作所 故障予兆診断装置およびその方法
US11853863B2 (en) * 2019-08-12 2023-12-26 Micron Technology, Inc. Predictive maintenance of automotive tires
US11635893B2 (en) 2019-08-12 2023-04-25 Micron Technology, Inc. Communications between processors and storage devices in automotive predictive maintenance implemented via artificial neural networks
US11775816B2 (en) 2019-08-12 2023-10-03 Micron Technology, Inc. Storage and access of neural network outputs in automotive predictive maintenance
US11586943B2 (en) 2019-08-12 2023-02-21 Micron Technology, Inc. Storage and access of neural network inputs in automotive predictive maintenance
US11748626B2 (en) 2019-08-12 2023-09-05 Micron Technology, Inc. Storage devices with neural network accelerators for automotive predictive maintenance
US11586194B2 (en) 2019-08-12 2023-02-21 Micron Technology, Inc. Storage and access of neural network models of automotive predictive maintenance
US11702086B2 (en) 2019-08-21 2023-07-18 Micron Technology, Inc. Intelligent recording of errant vehicle behaviors
US11693562B2 (en) 2019-09-05 2023-07-04 Micron Technology, Inc. Bandwidth optimization for different types of operations scheduled in a data storage device
US11650746B2 (en) 2019-09-05 2023-05-16 Micron Technology, Inc. Intelligent write-amplification reduction for data storage devices configured on autonomous vehicles
US10840943B1 (en) * 2019-10-15 2020-11-17 EMC IP Holding Company LLC System and method of data compression between backup server and storage
US11250648B2 (en) 2019-12-18 2022-02-15 Micron Technology, Inc. Predictive maintenance of automotive transmission
US11531339B2 (en) 2020-02-14 2022-12-20 Micron Technology, Inc. Monitoring of drive by wire sensors in vehicles
US11709625B2 (en) 2020-02-14 2023-07-25 Micron Technology, Inc. Optimization of power usage of data storage devices
CN111311427B (zh) * 2020-02-18 2021-03-26 广东大橘果业有限公司 基于互联网的种植智能管理系统
CN111370122B (zh) * 2020-02-27 2023-12-19 西安交通大学 一种基于知识指导的时序数据风险预测方法、系统及其应用
JP7484261B2 (ja) 2020-03-17 2024-05-16 富士電機株式会社 情報処理装置、情報処理方法及び情報処理プログラム
EP3936957B1 (en) * 2020-07-08 2023-08-23 Bull SAS Error-based method for calculating a remaining useful life of an apparatus
US11864359B2 (en) * 2020-08-27 2024-01-02 Nvidia Corporation Intelligent threshold leak remediaton of datacenter cooling systems
JP2022094017A (ja) * 2020-12-14 2022-06-24 トヨタ自動車株式会社 車載システム
TW202236040A (zh) * 2021-03-12 2022-09-16 日商住友重機械工業股份有限公司 顯示裝置、顯示方法、控制裝置及電腦程式
JP7294361B2 (ja) * 2021-03-23 2023-06-20 横河電機株式会社 フィールド機器、測定方法、及びプログラム
CN116910006B (zh) * 2023-07-24 2024-03-29 深圳市盛弘新能源设备有限公司 基于新能源电池的数据压缩存储处理方法及系统
CN117235557B (zh) * 2023-11-14 2024-02-02 山东贺铭电气有限公司 基于大数据分析的电气设备故障快速诊断方法

Family Cites Families (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3568984B2 (ja) * 1994-06-20 2004-09-22 株式会社日立製作所 情報の再生方法、再生装置、出力方法及び出力装置
US6532440B1 (en) * 1998-10-16 2003-03-11 Fujitsu Limited Multiple error and fault diagnosis based on Xlists
JP2000259222A (ja) 1999-03-04 2000-09-22 Hitachi Ltd 機器監視・予防保全システム
JP2003015734A (ja) * 2001-07-02 2003-01-17 Toshiba Corp 時系列データ圧縮方法および時系列データ格納装置およびプログラム
US7107257B2 (en) * 2001-11-05 2006-09-12 Lenovo (Singapore) Pte. Ltd. Consolidated monitoring system and method using the internet for diagnosis of an installed product set on a computing device
JP4103467B2 (ja) * 2002-06-28 2008-06-18 株式会社日立プラントテクノロジー 機器メンテナンス診断システム
CN1277181C (zh) * 2003-06-25 2006-09-27 中国科学院计算技术研究所 一种单输出无反馈时序测试响应压缩电路
JP2006276924A (ja) 2005-03-28 2006-10-12 Hitachi Ltd 設備機器診断装置及び設備機器診断プログラム
JP4858031B2 (ja) * 2006-09-13 2012-01-18 コニカミノルタビジネステクノロジーズ株式会社 画像形成装置
JP4719667B2 (ja) 2006-12-28 2011-07-06 日立オートモティブシステムズ株式会社 時系列データ圧縮方法

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2020035407A (ja) * 2018-08-31 2020-03-05 株式会社日立パワーソリューションズ 異常予兆診断装置及び異常予兆診断方法

Also Published As

Publication number Publication date
CN102859457A (zh) 2013-01-02
US9189485B2 (en) 2015-11-17
CN102859457B (zh) 2015-11-25
US20130097128A1 (en) 2013-04-18
WO2011135606A1 (ja) 2011-11-03
JP5435126B2 (ja) 2014-03-05

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5435126B2 (ja) 時系列データ診断圧縮方法
US10754721B2 (en) Computer system and method for defining and using a predictive model configured to predict asset failures
JP2018524704A (ja) 予測モデルの動的な実行
JP2015114778A (ja) プラント制御システム、制御装置、管理装置、及びプラント情報処理方法
JP6474894B2 (ja) データ収集システムおよび方法、計測データ量の削減方法
JP2018519594A (ja) 資産でのローカルな解析
JP2023013797A (ja) 画面生成方法、画面生成装置、およびプログラム
JP2023013798A (ja) 画面生成方法、画面生成装置、およびプログラム

Legal Events

Date Code Title Description
A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20130820

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20131021

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20131112

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20131125

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 5435126

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees