JP7019364B2 - 監視装置、監視方法、監視プログラム、表示装置、表示方法および表示プログラム - Google Patents

監視装置、監視方法、監視プログラム、表示装置、表示方法および表示プログラム Download PDF

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Description

本発明は、監視装置、監視方法、監視プログラム、表示装置、表示方法および表示プログラムに関する。
従来、工場、プラント等のセンサ等のプロセスデータを用いた異常の予測に関連する技術として、過去に収集したプロセスデータに基づいて異常を予測、または検知する方法が提案されている。
一般的に、多変量時系列データとして表現されるプロセスデータを一定時間の窓で切り取り、演算を行うことで異常予測や異常検知に関連する値を算出する。例えば、異常検知であれば、算出された値に基づきアラームを発したりすることで、異常の発生または異常の予報を通知する。
特開2017-142654号公報
上記したような従来の手法では、複数の入力値のうち、どの入力値が重要であるかを動的かつ容易に確認することができないという課題があった。例えば、特定のセンサを予測、監視するために、モデルの出力を用いる場合、従来の多変量解析では、作成したモデルに対してどの入力が重要視されるかを平均的かつ静的に抽出することはできるが、特定の時点の入力に対してどの入力が重要視されているかという動的な重要度の抽出をすることができなかった。このため、刻一刻と状態が変わるような系に対して、状態に基づく重要センサを取り出すことが困難であった。
例えば、異常検知を行うシステムであれば、異常の通知のあとに原因を特定し、回復を行うための処理は、従来の多変量解析では静的な重要度の抽出しかできず、異常発生時点の入力による影響が提示できないため、その系の状態を熟知した専門家が人手でその時点での入力データを見て判断することしかできず、異常を回避するためにどのように操作を行うかまでは分からなかった。
さらに、例えば、機械学習手法としてニューラルネットワークを用いた場合に、重要となる入力を抽出する手法がいくつか提案されているが、入力のすべての組み合わせに対して計算を行うために、計算量が莫大になるため、実用化することが難しかった。よって、ニューラルネットワークを利用した系では重要センサを取り出すことが困難であった。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明の監視装置は、監視対象設備で取得された複数のデータを収集する収集手段と、前記収集手段によって収集された複数のデータを入力として、前記監視対象設備の状態を予測するための学習済モデルを用いて、所定の出力値を出力する予測手段と、前記学習済モデルに入力された各時刻における各データと、前記学習済モデルから出力された所定の出力値とを用いて、前記各時刻における入力項目ごとの前記所定の出力値に対する重要度を算出する算出手段とを有することを特徴とする。
また、本発明の監視方法は、監視装置によって実行される監視方法であって、監視対象設備で取得された複数のデータを収集する収集工程と、前記収集工程によって収集された複数のデータを入力として、前記監視対象設備の状態を予測するための学習済モデルを用いて、所定の出力値を出力する予測工程と、前記学習済モデルに入力された各時刻における各データと、前記学習済モデルから出力された所定の出力値とを用いて、前記各時刻における入力項目ごとの前記所定の出力値に対する重要度を算出する算出工程とを含んだことを特徴とする。
また、本発明の監視プログラムは、監視対象設備で取得された複数のデータを収集する収集ステップと、前記収集ステップによって収集された複数のデータを入力として、前記監視対象設備の状態を予測するための学習済モデルを用いて、所定の出力値を出力する予測ステップと、前記学習済モデルに入力された各時刻における各データと、前記学習済モデルから出力された所定の出力値とを用いて、前記各時刻における入力項目ごとの前記所定の出力値に対する重要度を算出する算出ステップとをコンピュータに実行させることを特徴とする。
また、本発明の表示装置は、監視対象設備で取得された複数のデータを入力として、前記監視対象設備の状態を予測するための学習済モデルを用いて、所定の出力値を出力する外部の装置から、前記学習済モデルに入力された各時刻における入力項目ごとの前記所定の出力値に対する重要度を取得する取得手段と、前記取得手段によって取得された重要度を用いて、各入力項目の重要度の推移を示すグラフを作成する作成手段と、前記作成手段によって作成されたグラフを表示する表示手段とを有することを特徴とする。
また、本発明の表示方法は、表示装置によって実行される表示方法であって、監視対象設備で取得された複数のデータを入力として、前記監視対象設備の状態を予測するための学習済モデルを用いて、所定の出力値を出力する外部の装置から、前記学習済モデルに入力された各時刻における入力項目ごとの前記所定の出力値に対する重要度を取得する取得工程と、前記取得工程によって取得された重要度を用いて、各入力項目の重要度の推移を示すグラフを作成する作成工程と、前記作成工程によって作成されたグラフを表示する表示工程とを含んだことを特徴とする。
また、本発明の表示プログラムは、監視対象設備で取得された複数のデータを入力として、前記監視対象設備の状態を予測するための学習済モデルを用いて、所定の出力値を出力する外部の装置から、前記学習済モデルに入力された各時刻における入力項目ごとの前記所定の出力値に対する重要度を取得する取得ステップと、前記取得ステップによって取得された重要度を用いて、各入力項目の重要度の推移を示すグラフを作成する作成ステップと、前記作成ステップによって作成されたグラフを表示する表示ステップとをコンピュータに実行させることを特徴とする。
本発明によれば、複数の入力値のうち、どの入力値が重要であるかを動的かつ容易に確認することができるという効果を奏する。
図1は、第1の実施形態に係る監視装置の構成例を示すブロック図である。 図2は、異常予測部によって実行される異常予測評価値算出処理を説明する図である。 図3は、算出部によって算出される各センサの重要度の例を示す図である。 図4は、算出部によって実行されるSaliency Mapを用いた重要度算出処理を説明する図である。 図5は、算出部によって実行されるノイズ除去処理を説明する図である。 図6は、監視装置によって実行される異常予測処理の概要を説明する図である。 図7は、第1の実施形態に係る監視装置における異常予測処理の流れの一例を示すフローチャートである。 図8は、第1の実施形態に係る監視装置における重要度算出処理の流れの一例を示すフローチャートである。 図9は、第1の実施形態に係る監視装置におけるグラフ表示処理の流れの一例を示すフローチャートである。 図10は、センサ値予測処理の概要を説明する図である。 図11は、第2の実施形態に係る監視システムの構成例を示すブロック図である。 図12は、監視プログラムまたは表示プログラムを実行するコンピュータを示す図である。
以下に、本願に係る監視装置、監視方法、監視プログラム、表示装置、表示方法および表示プログラムの実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施の形態により本願に係る監視装置、監視方法、監視プログラム、表示装置、表示方法および表示プログラムが限定されるものではない。
[第1の実施形態]
以下の実施の形態では、第1の実施形態に係る監視装置10の構成、監視装置10の処理の流れを順に説明し、最後に第1の実施形態による効果を説明する。
[監視装置の構成]
まず、図1を用いて、監視装置10の構成を説明する。図1は、第1の実施形態に係る監視装置の構成例を示すブロック図である。監視装置10は、例えば、工場やプラントなどの監視対象設備に設置されるセンサによって取得された複数のデータを収集し、収集された複数のデータを入力として、監視対象設備の異常を予測するための学習済モデルを用いて、監視対象設備の異常度であるフレーム異常評価値を出力値として出力する。また、監視装置10は、学習済モデルに入力された各時刻における各データと、学習済モデルから出力された異常度とを用いて、各時刻における入力項目ごとの出力値に対する重要度を算出する。ここで重要度とは、各入力が出力に対してどれだけ寄与したかを示すものであり、重要度の絶対値が大きいほど、その入力は出力に対する影響度が高かったことを意味する。
図1に示すように、この監視装置10は、収集部11、異常予測部12、出力可視化部13、算出部14、重要度可視化部15、プロセスデータバッファ16、分析フレームバッファ17およびフレーム異常評価値バッファ18を有する。以下に監視装置10が有する各部の処理を説明する。
収集部11、異常予測部12、出力可視化部13、算出部14および重要度可視化部15は、例えば、CPU(Central Processing Unit)やMPU(Micro Processing Unit)、GPU(Graphical Processing Unit)などの電子回路やASIC(Application Specific Integrated Circuit)やFPGA(Field Programmable Gate Array)などの集積回路である。また、プロセスデータバッファ16、分析フレームバッファ17、フレーム異常評価値バッファ18およびモデルバッファ19は、例えば、RAM(Random Access Memory)、フラッシュメモリ(Flash Memory)等の半導体メモリ素子等の記憶装置である。
収集部11は、監視対象設備で取得された複数のデータを収集する。例えば、収集部11は、工場やプラントなどの監視対象設備に設置されるセンサからデータを定期的(例えば、1分ごと)に受信し、プロセスデータバッファ16に格納する。ここでセンサが取得するデータとは、例えば、監視対象設備である工場、プラント内の装置や反応炉についての温度や圧力、音、振動等の各種データである。なお、センサによって取得された時系列のデータを、以下では適宜プロセスデータと記載する。また、収集部11が収集するデータはセンサが取得したデータに限定されるものではなく、例えば、人的に入力された数値データや、材料の種類や銘柄などのラベルデータ等でもよい。
異常予測部12は、収集部11によって収集された複数のデータを入力として、監視対象設備の状態を予測するための学習済モデルを用いて、所定の出力値を出力する。例えば、異常予測部12は、プロセスデータおよび学習済モデル(識別関数)を用いて、予め設定された一定時間後に異常が発生するか否かを予測する。異常予測部12は、分析フレーム抽出部12aおよびフレーム異常評価値算出部12bを有する。なお、以下で説明する異常予測処理は、一例であり、これに限定されるものではない。
分析フレーム抽出部12aは、収集部11によって収集されたプロセスデータから、所定の時間幅Waである分析フレームに含まれるプロセスデータを抽出する。具体的には、分析フレーム抽出部12aは、所定の時点のプロセスデータを含む時間幅Waのフレーム分のプロセスデータをプロセスデータバッファ16から抽出して読み出し、読み出したプロセスデータを分析フレームバッファ17に格納する。
例えば、分析フレーム抽出部12aは、収集部11が1分毎にプロセスデータを収集し、時間幅Waが「5」である場合には、現時刻tに取得されたプロセスデータ、現時刻の1分前に取得されたプロセスデータ、現時刻の2分前に取得されたプロセスデータ、現時刻の3分前に取得されたプロセスデータ、現時刻の4分前に取得されたプロセスデータをプロセスデータバッファ16から抽出して読み出す。
プロセスデータバッファ16は、収集部11によって収集されたプロセスデータを記憶する。プロセスデータバッファ16には、プロセスデータとして、少なくとも、時間幅Waのフレーム分の最新のプロセスデータが格納されている。分析フレームバッファ17は、分析フレーム抽出部12aによって抽出されたプロセスデータを記憶する。
フレーム異常評価値算出部12bは、分析フレーム抽出部12aによって抽出されたプロセスデータを入力として、監視対象設備の異常を予測するための学習済モデルを用いて、所定の時点から所定時間後の時点について、異常が発生する確からしさを表す評価値であるフレーム異常評価値を算出する。なお、所定の時点とは、現時点であってもよいし、現時点から10秒前等の予め設定された時点であってもよい。また、フレーム異常評価値算出部12bは、学習済モデルとして、ニューラルネットワークを用いて、フレーム異常評価値を算出する。なお、学習済モデルは、ニューラルネットワークに限定されるものではなく、ロジスティック回帰、サポートベクトルマシン、判別分析などの機械学習アルゴリズムを適用したものでもよい。
具体的には、フレーム異常評価値算出部12bは、分析フレーム抽出部12aから抽出されたプロセスデータを受信する。そして、フレーム異常評価値算出部12bは、受信したプロセスデータを入力として、監視対象設備の異常を予測するための学習済モデルを用いて、現時刻tから所定時間後の時点について、フレーム異常評価値を算出し、フレーム異常評価値バッファ18に格納する。なお、所定時間後ではなく、時刻tにおけるフレーム異常評価値を算出してもよい。また、フレーム異常評価値とは、例えば、監視対象設備の異常が発生する確率値であって、「0」~「1」で表現される数値であってもよい。この場合には、例えば、ある時点において監視対象設備の異常が発生する確率が「40%」と予測された場合には、フレーム異常評価値が「0.4」となる。また、フレーム異常評価値はこれに限定されるものではなく、例えば、監視対象設備の異常が発生する可能性が一定以上存在するか否かを示す値として、「0」または「1」のいずれかで表現される数値であってもよい。また、異常の指標となる特定のセンサ値などの時系列データがある場合は、この特定の時系列データ自体をフレーム異常評価値とみなすことも可能である。
フレーム異常評価値バッファ18は、フレーム異常評価値算出部12bによって算出されたフレーム異常評価値を記憶する。なお、フレーム異常評価値バッファ18には、フレーム異常評価値として、少なくとも、時間幅Wbのフレーム分の最新のフレーム異常評価値が格納されている。モデルバッファ19は、前述のフレーム異常評価値算出部12bによって利用された学習済モデルであって、監視対象設備の異常を予測するための学習済モデルを記憶している。
ここで、図2を用いて、異常予測部12によって実行される一連の異常予測評価値算出処理を説明する。図2は、異常予測部によって実行される異常予測評価値算出処理を説明する図である。図2における(A)は、センサから取得されたプロセスデータを項目x1t~xntごとにプロットを示したものであり、異常予測評価値が算出されるたびに時間幅Waをもつ分析フレームが移動幅L分だけ移動する。
図2の(A)、(B)に例示するように、例えば、収集部11が1分毎にプロセスデータを収集し、時間幅Waが「5」であるものとする。この場合には、フレーム異常評価値算出部12bは、時間幅Wa「5」分のプロセスデータを入力として、監視対象設備の異常を予測するための学習済モデルを用いて、現時刻tから所定時間後の時点について、フレーム異常評価値を算出する。
図1の説明に戻って、出力可視化部13は、異常予測評価値に基づき警告サインを出力したり、異常予測評価値の時系列データをチャート画面として出力したりする。出力可視化部13は、異常判定部13aおよびチャート表示部13bを有する。
異常判定部13aは、フレーム異常評価値算出部12bによって算出されたフレーム異常評価値が所定の閾値以上であるか否かを判定し、異常予測評価値が所定の閾値以上である場合には、異常発生に関する警告を出力する。例えば、異常判定部13aは、異常予測評価値が所定の閾値以上である場合には、警告サインとして、一定時間後に監視対象設備に異常が発生する可能性がある旨の警告メッセージを出力してもよいし、警告を報知する音を出力するようにしてもよい。
チャート表示部13bは、フレーム異常評価値算出部12bによって算出されたフレーム異常評価値の時系列データをチャート画面として表示する。例えば、チャート表示部13bは、ユーザからの表示要求を受け付けると、異常予測評価値の時系列データをチャート画面として表示する。
算出部14は、学習済モデルに入力された各時刻における各データと、学習済モデルから出力された所定の出力値とを用いて、各時刻における入力項目ごとの所定の出力値に対する重要度を算出する。算出部14は、重要度計算部14aおよび重要度ノイズ除去部14bを有する。
重要度計算部14aは、前述のフレーム異常評価値算出部12bによって利用された学習済モデルをモデルバッファ19から読み出す。そして、重要度計算部14aは、学習済モデルに入力されたプロセスデータを分析フレームバッファ17から読み出すとともに、学習済モデルから出力されたフレーム異常評価値をフレーム異常評価値バッファ18から読み出し、プロセスデータとフレーム異常評価値と学習済モデルとを用いて、各時刻における入力項目ごとの所定の出力値に対する重要度を算出する。例えば、重要度計算部14aは、図3に例示するように、1分毎に、プロセスデータおよびフレーム異常評価値を読み出し、各時刻におけるセンサごとの所定の出力値に対する重要度を算出する。図3は、算出部によって算出される各センサの重要度の例を示す図である。
図3の例では、重要度計算部14aは、「時刻12:00」において、センサAの重要度として「20」、センサBの重要度として「31」、センサCの重要度として「17」、センサDの重要度として「15」、センサEの重要度として「24」を算出する。また、重要度計算部14aは、「時刻12:01」において、センサAの重要度として「21」、センサBの重要度として「32」、センサCの重要度として「16」、センサDの重要度として「13」、センサEの重要度として「26」を算出する。つまり、図3の例では、「時刻12:00」および「時刻12:01」においては、センサBの重要度が最も高く、学習済モデルから出力されたフレーム異常評価値に対して、センサBのプロセスデータが入力値として最も寄与したことを意味する。
ここで、重要度を計算する具体例について説明する。例えば、重要度計算部14aは、入力値から出力値を算出する学習済モデルにおいて、出力値の各入力値に関する偏微分値またはその概算値を用いて、各時刻におけるセンサごとに、重要度を算出する。一例としては、重要度計算部14aは、Saliency Mapを用いて、各時刻におけるセンサごとに、重要度を算出する。Saliency Mapは、ニューラルネットの画像分類において利用される技術であり、ニューラルネットの出力の各入力に関する偏微分値を出力に寄与する重要度として抽出する技術である。
ここで、図4の例を用いて、算出部14によって実行されるSaliency Mapを用いた重要度算出処理を説明する。図4は、算出部によって実行されるSaliency Mapを用いた重要度算出処理を説明する図である。図4に例示するように、算出部14は、M個のセンサから収集された時間幅(図4の例では、tからt+Nまでの時間幅)のフレーム分のプロセスデータを入力Iとして学習済モデルに入力し、学習済モデルから出力S(I)を出力値として得た場合に、重要度の値として、∂S(I)/∂Iを算出する。これにより、算出部14は、M個のセンサそれぞれの各時刻における重要度を算出することができる。
なお、Saliency Map以外の手法で重要度を算出してもよく、例えば、出力値をニューラルネットの各層に伝播させることで入力の重要度を求める手法(参考文献1参照)や、上記の改良版で、非線形性や重要度の符号を考慮した手法(参考文献2参照)、ニューラルネットを単純なモデル(決定木等)に近似してデータに対する入力の重要度を求める手法であってもよい(参考文献3参照)。
参考文献1:Bach Sebastian, et al. "On pixel-wise explanations for non-linear classifier decisions by layer-wise relevance propagation." PloS one 10.7 (2015): e0130140.
参考文献2:Shrikumar Avanti, Peyton Greenside, and Anshul Kundaje. "Learning important features through propagating activation differences." arXiv preprint arXiv:1704.02685 (2017).
参考文献3:Ribeiro Marco Tulio, Sameer Singh, and Carlos Guestrin. "Why should i trust you?: Explaining the predictions of any classifier." Proceedings of the 22nd ACM SIGKDD International Conference on Knowledge Discovery and Data Mining. ACM, 2016.
重要度ノイズ除去部14bは、重要度計算部14aによって計算された重要度を所定の時間幅でスムージングしてノイズを除去する。例えば、重要度ノイズ除去部14bは、ノイズを除去する技術としてSmooth Gradの手法を用いて、重要度をスムージングしてもよい。Smooth Gradは、入力画像にランダムなガウシアンノイズをかけた複製を数十枚作成し、それぞれから抽出された重要度を平均することでノイズを取り除く手法である。なお、上述のノイズを除去する処理については、省略してもよく、その場合には、監視装置10は重要度ノイズ除去部14bの機能部を有していなくてもよい。
ここで、図5の例を用いて、算出部14によって実行されるノイズ除去処理を説明する。図5は、算出部によって実行されるノイズ除去処理を説明する図である。図5に例示するように、算出部14は、M個のセンサから収集された所定の時間幅のフレーム分のプロセスデータの入力値とその出力値とから重要度を算出し、各センサの重要度を時間方向に平均化してスムージングを行い、ノイズを除去する。
このように、算出部14では、上記のSaliency MapとSmooth Gradとを時系列データに応用している。時系列データでは各時刻にガウシアンノイズが含まれていることが知られているため、各時刻において平均化するスムージングを行うだけでSmooth Gradと同じ原理を得る。
重要度可視化部15は、各センサデータの重要度の推移を示すグラフを表示したり、異常判定部13aの判定結果と同期して重要なセンサを報知したりする。重要度可視化部15は、取得部15a、作成部15b、重要度表示部15cおよび報知部15dを有する。
取得部15aは、学習済モデルに入力された各時刻における入力項目ごとの所定の出力値に対する重要度を取得する。例えば、取得部15aは、重要度ノイズ除去部14bによってノイズが除去された各センサの重要度を取得する。
作成部15bは、取得部15aによって取得された重要度を用いて、各入力項目の重要度の推移を示すグラフを作成する。重要度表示部15cは、作成部15bによって作成されたグラフを表示する。
報知部15dは、監視対象設備の異常が検知された場合に、取得部15aによって取得された各入力項目の重要度のうち、重要度が所定の閾値以上である入力項目を報知する。例えば、報知部15dは、異常判定部13aによる判定結果を取得し、監視対象設備の異常が検知された場合、すなわち、異常予測評価値が所定の閾値以上であった場合には、異常が検知された時刻に対応する各センサの重要度のうち、重要度が所定の閾値以上であるセンサを報知する。これにより、異常が発生した際に、どのセンサが重要であったかを報知することが可能である。
ここで、図6を用いて、監視装置10によって実行される異常予測処理の概要を説明する図である。図6は、監視装置によって実行される異常予測処理の概要を説明する図である。
図6では、プラント内の反応炉や装置などにセンサや運転用の信号などを収集するデバイスが取り付けられ、一定時間毎にデータを収集していることを図示している。そして、図6では、収集部11が各センサA~センサEから収集したプロセスデータの推移を示したものを図示しており(図6の(A)参照)、枠で囲われた部分のデータを切り出し、異常予測部12が、プロセスデータに基づき異常予測評価値を算出し、一定時間後の異常を推定する(図6の(B)参照)。そして、出力可視化部13は、算出された異常予測評価値の時系列データをチャート画面として出力する(図6の(C)参照)。
また、算出部14は、学習済モデルに入力されたプロセスデータと、学習済モデルから出力されたフレーム異常評価値とを用いて、各時刻におけるセンサごとの所定の出力値に対する重要度を算出する(図6の(D)参照)。そして、重要度可視化部15は、各センサデータの重要度の推移を示すグラフを表示する(図6の(E)参照)。
[監視装置の処理手順]
次に、図7~図9を用いて、第1の実施形態に係る監視装置10による処理手順の例を説明する。図7は、第1の実施形態に係る監視装置における異常予測処理の流れの一例を示すフローチャートである。図8は、第1の実施形態に係る監視装置における重要度算出処理の流れの一例を示すフローチャートである。図9は、第1の実施形態に係る監視装置におけるグラフ表示処理の流れの一例を示すフローチャートである。
まず、図7を用いて、監視装置10による異常予測処理の流れを説明する。図7に例示するように、収集部11が、プロセスデータを取得すると(ステップS101肯定)、収集部11によって収集されたプロセスデータから、所定の時間幅Waである分析フレームにおけるプロセスデータを抽出する(ステップS102)。
そして、フレーム異常評価値算出部12bは、分析フレーム抽出部12aによって抽出されたプロセスデータを入力として、監視対象設備の異常を予測するための学習済モデルを用いて、所定の時点から所定時間後の時点について、フレーム異常評価値を算出する(ステップS103)。
その後、出力可視化部13の異常判定部13aは、フレーム異常評価値算出部12bによって算出されたフレーム異常評価値が所定の閾値以上であるか否かを判定する(ステップS104)。この結果、異常判定部13aは、フレーム異常評価値が所定の閾値未満である場合には(ステップS104否定)、そのまま処理を終了する。また、異常判定部13aは、フレーム異常評価値が所定の閾値以上である場合には(ステップS104肯定)、警告サインを出力する(ステップS105)。
次に、図8を用いて、監視装置10による重要度算出処理の流れを説明する。図8に例示するように、重要度計算部14aは、学習済モデルに入力されたプロセスデータを分析フレームバッファ17から取得するとともに、学習済モデルから出力されたフレーム異常評価値をフレーム異常評価値バッファ18から取得すると(ステップS201肯定)、プロセスデータとフレーム異常評価値とを用いて、各時刻におけるセンサごとの所定の出力値に対する重要度を算出する(ステップS202)。例えば、重要度計算部14aは、1分毎に、プロセスデータおよびフレーム異常評価値を読み出し、各時刻におけるセンサごとの所定の出力値に対する重要度を算出する。
そして、重要度ノイズ除去部14bは、重要度計算部14aによって計算された重要度を所定の時間幅でスムージングしてノイズを除去する(ステップS203)。例えば、重要度ノイズ除去部14bは、ノイズを除去する技術としてSmooth Gradの手法を用いて、重要度をスムージングする。
次に、図9を用いて、監視装置10による重要度算出処理の流れを説明する。図9に例示するように、取得部15aが、学習済モデルに入力された各時刻におけるセンサごとの所定の出力値に対する重要度を取得すると(ステップS301肯定)、作成部15bは、取得部15aによって取得された重要度を用いて、各センサの重要度の推移を示すグラフを作成する(ステップS302)。そして、重要度表示部15cは、作成部15bによって作成されたグラフを表示する(ステップS303)。
[第1の実施形態の効果]
第1の実施形態に係る監視装置10は、監視対象設備で取得された複数のセンサデータを収集し、収集された複数のセンサデータを入力として、監視対象設備の異常を予測するための学習済モデルを用いて、監視対象設備の異常度であるフレーム異常評価値を出力値として出力する。また、監視装置10は、学習済モデルに入力された各時刻における各センサデータと、学習済モデルから出力された異常度とを用いて、各時刻における入力項目ごとの出力値に対する重要度を算出する。このため、監視装置10では、複数の入力値のうち、どの入力値が重要であるかを動的かつ容易に確認することが可能となる。
また、監視装置10は、Saliency Mapを用いて、各時刻における入力項目ごとに、重要度を算出する。このため、監視装置10では、Saliency Mapを利用して、どの入力値が重要であるかを容易に算出することが可能である。
つまり、第1の実施形態に係る監視装置10では、各時刻、各データの入力に対して、出力に重要な入力をその重要度とともに逐一抽出して提示することができる。これにより、その時々の状態に対して重要なセンサを提示することができるようになり、状態の変化する系に対しても対応ができるようになった。また、状態を熟知している専門家でなくとも、その状態に対してどの項目に対して操作を行うかといった特定も行いやすくなった。また、異常検知や値の予測等を行うモデルとして従来は重要特徴の抽出が困難であったニューラルネットに適用可能なため、予測モデルとしてニューラルネットが選択された場合でも重要センサの抽出が可能となる。
第1の実施形態に係る監視装置10により、センサ等の入力値から学習済モデルを通すことでセンサの予測や異常の検知などを行い、その状態において出力に対してどの入力値が重要であるかを動的に確認することができる。その結果、出力値に応じてどの入力値を操作すれば良いか判別しやすくなる。また、モデルとしてニューラルネットを用いた場合においても、重要センサを特定できるようになる。
なお、上記の説明では、監視装置10が、監視対象設備の異常を予測するための学習済モデルを用いて、異常度を出力値として出力する場合を説明したが、これに限定されるものではない。例えば、センサが取得したデータのセンサ値を予測するための学習済モデルを用いて、予測センサ値を出力値として出力する場合であってもよい。この場合には、監視装置は、監視対象設備に設置されるセンサによって取得された複数のセンサデータを収集し、収集された複数のセンサデータを入力として、センサが取得したデータのセンサ値を予測するための学習済モデルを用いて、予測センサ値を出力値として出力する。また、監視装置は、学習済モデルに入力された各時刻における各センサデータと、学習済モデルから出力された予測センサ値とを用いて、各時刻における入力項目ごとの出力値に対する重要度を算出する。
ここで、図10を用いて、センサ値予測処理の概要を説明する。図10は、センサ値予測処理の概要を説明する図である。図10では、プラント内の反応炉や装置などにセンサや運転用の信号などを収集するデバイスが取り付けられ、一定時間毎にデータを収集していることを図示している。そして、図10では、各センサA~センサEから収集したプロセスデータの推移を示したものを図示しており(図10の(A)参照)、監視装置は、収集したプロセスデータに基づきセンサ値を予測する(図10の(B)参照)。例えば、監視装置は、現時刻tからN分後のセンサ値を予測する。そして、監視装置は、予測したセンサ値の時系列データをチャート画面として出力する(図10の(C)参照)。
また、監視装置は、学習済モデルに入力されたセンサのデータを用いて、各時刻におけるセンサごとの所定の出力値に対する重要度を算出する(図10の(D)参照)。そして、監視装置は、各センサデータの重要度の推移を示すグラフを表示する(図10の(E)参照)。
このように、監視装置10が、センサが取得したデータのセンサ値を予測するため学習済モデルを用いて、予測センサ値を出力値として出力する場合においても同様に、学習済モデルに対する複数の入力値のうち、どの入力値が重要であるかを動的かつ容易に確認することが可能である。
[第2の実施形態]
上述した第1の実施形態では、監視装置10が重要度可視化部15を有し、各センサデータの重要度の推移を示すグラフを表示する場合を説明したが、これに限定されるものではない。例えば、監視装置10とは別の装置である表示装置20が各センサデータの重要度の推移を示すグラフを表示するようにしてもよい。
そこで、以下では、第2の実施形態に係る監視システム100が、監視装置10Aおよび表示装置20を有し、表示装置20が、各センサデータの重要度の推移を示すグラフを表示したり、異常判定部13aの判定結果と同期して重要なセンサを報知したりする場合について説明する。なお、第1の実施形態に係る監視装置10と同様の構成や処理については説明を省略する。
まず、図11を用いて、第2の実施形態に係る監視システム100について説明する。図11は、第2の実施形態に係る監視システムの構成例を示すブロック図である。図11に示すように、監視システム100は、監視装置10Aおよび表示装置20を有する。また、監視システム100においては、監視装置10Aと表示装置20とがネットワーク(図示せず)を介して接続されている。
また、図11に示すように、第2の実施形態に係る監視装置10Aは、図1に示した第1の実施形態に係る監視装置10と比較して、重要度可視化部15を有していない点が異なる。
表示装置20は、取得部15a、作成部15b、重要度表示部15cおよび報知部15dを有する。表示装置20は、重要なセンサを監視者に対して確認可能に表示する装置であって、例えば、PC(Personal Computer)等の端末、もしくはスマートフォンやタブレット端末等の移動端末である。なお、表示装置20は、監視装置10の代わりに、出力可視化部13の機能を有していてもよい。
取得部21は、監視対象設備で取得された複数のデータを入力として、監視対象設備の状態を予測するための学習済モデルを用いて、所定の出力値を出力する外部の監視装置10Aから、学習済モデルに入力された各時刻における入力項目ごとの所定の出力値に対する重要度を取得する。例えば、取得部21は、重要度ノイズ除去部14bによってノイズが除去された各センサの重要度を取得する。
作成部22は、取得部21によって取得された重要度を用いて、各入力項目の重要度の推移を示すグラフを作成する。重要度表示部23は、作成部22によって作成されたグラフを表示する。
報知部24は、監視対象設備の異常が検知された場合に、取得部21によって取得された各入力項目の重要度のうち、重要度が所定の閾値以上である入力項目を報知する。例えば、報知部24は、異常判定部13aによる判定結果を取得し、監視対象設備の異常が検知された場合、すなわち、異常予測評価値が所定の閾値以上であった場合には、異常が検知された時刻に対応する各センサの重要度のうち、重要度が所定の閾値以上であるセンサを報知する。
[第2の実施形態の効果]
第2の実施形態に係る表示装置20は、監視対象設備で取得された複数のデータを入力として、監視対象設備の状態を予測するための学習済モデルを用いて、所定の出力値を出力する外部の監視装置10Aから、学習済モデルに入力された各時刻における入力項目ごとの所定の出力値に対する重要度を取得する。そして、表示装置20は、取得した重要度を用いて、各入力項目の重要度の推移を示すグラフを作成し、作成したグラフを表示する。このため、表示装置20では、複数の入力値のうち、どの入力値が重要であるかを動的かつ容易に確認することが可能である。
また、表示装置20は、監視対象設備の異常が検知された場合に、取得した各入力項目の重要度のうち、重要度が所定の閾値以上である入力項目を報知する。このため、表示装置20では、異常が発生した際に、どのセンサが重要であったかを報知することが可能である。
[システム構成等]
また、図示した各装置の各構成要素は機能概念的なものであり、必ずしも物理的に図示の如く構成されていることを要しない。すなわち、各装置の分散・統合の具体的形態は図示のものに限られず、その全部または一部を、各種の負荷や使用状況などに応じて、任意の単位で機能的または物理的に分散・統合して構成することができる。さらに、各装置にて行なわれる各処理機能は、その全部または任意の一部が、CPUやGPUおよび当該CPUやGPUにて解析実行されるプログラムにて実現され、あるいは、ワイヤードロジックによるハードウェアとして実現され得る。
また、本実施の形態において説明した各処理のうち、自動的におこなわれるものとして説明した処理の全部または一部を手動的におこなうこともでき、あるいは、手動的におこなわれるものとして説明した処理の全部または一部を公知の方法で自動的におこなうこともできる。この他、上記文書中や図面中で示した処理手順、制御手順、具体的名称、各種のデータやパラメータを含む情報については、特記する場合を除いて任意に変更することができる。
[プログラム]
また、上記実施形態において説明した監視装置、表示装置が実行する処理をコンピュータが実行可能な言語で記述したプログラムを作成することもできる。例えば、実施形態に係る監視装置10、10Aまたは表示装置20が実行する処理をコンピュータが実行可能な言語で記述した監視プログラム、表示プログラムを作成することもできる。この場合、コンピュータが監視プログラム、表示プログラムを実行することにより、上記実施形態と同様の効果を得ることができる。さらに、かかる監視プログラム、表示プログラムをコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録して、この記録媒体に記録された監視プログラム、表示プログラムをコンピュータに読み込ませて実行することにより上記実施形態と同様の処理を実現してもよい。
図12は、監視プログラムまたは表示プログラムを実行するコンピュータを示す図である。図12に例示するように、コンピュータ1000は、例えば、メモリ1010と、CPU1020と、ハードディスクドライブインタフェース1030と、ディスクドライブインタフェース1040と、シリアルポートインタフェース1050と、ビデオアダプタ1060と、ネットワークインタフェース1070とを有し、これらの各部はバス1080によって接続される。
メモリ1010は、図12に例示するように、ROM(Read Only Memory)1011及びRAM1012を含む。ROM1011は、例えば、BIOS(Basic Input Output System)等のブートプログラムを記憶する。ハードディスクドライブインタフェース1030は、図12に例示するように、ハードディスクドライブ1090に接続される。ディスクドライブインタフェース1040は、図12に例示するように、ディスクドライブ1100に接続される。例えば磁気ディスクや光ディスク等の着脱可能な記憶媒体が、ディスクドライブ1100に挿入される。シリアルポートインタフェース1050は、図12に例示するように、例えばマウス1110、キーボード1120に接続される。ビデオアダプタ1060は、図12に例示するように、例えばディスプレイ1130に接続される。
ここで、図12に例示するように、ハードディスクドライブ1090は、例えば、OS1091、アプリケーションプログラム1092、プログラムモジュール1093、プログラムデータ1094を記憶する。すなわち、上記の、監視プログラムまたは表示プログラムは、コンピュータ1000によって実行される指令が記述されたプログラムモジュールとして、例えばハードディスクドライブ1090に記憶される。
また、上記実施形態で説明した各種データは、プログラムデータとして、例えばメモリ1010やハードディスクドライブ1090に記憶される。そして、CPU1020が、メモリ1010やハードディスクドライブ1090に記憶されたプログラムモジュール1093やプログラムデータ1094を必要に応じてRAM1012に読み出し、各種処理手順を実行する。
なお、監視プログラムまたは表示プログラムに係るプログラムモジュール1093やプログラムデータ1094は、ハードディスクドライブ1090に記憶される場合に限られず、例えば着脱可能な記憶媒体に記憶され、ディスクドライブ等を介してCPU1020によって読み出されてもよい。あるいは、監視プログラムまたは表示プログラムに係るプログラムモジュール1093やプログラムデータ1094は、ネットワーク(LAN(Local Area Network)、WAN(Wide Area Network)等)を介して接続された他のコンピュータに記憶され、ネットワークインタフェース1070を介してCPU1020によって読み出されてもよい。
上記の実施形態やその変形は、本願が開示する技術に含まれると同様に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものである。
10、10A 監視装置
11 収集部
12 異常予測部
12a 分析フレーム抽出部
12b フレーム異常評価値算出部
13 出力可視化部
13a 異常判定部
13b チャート表示部
14 算出部
14a 重要度計算部
14b 重要度ノイズ除去部
15 重要度可視化部
15a、21 取得部
15b、22 作成部
15c、23 重要度表示部
15d、24 報知部
16 プロセスデータバッファ
17 分析フレームバッファ
18 フレーム異常評価値バッファ
20 表示装置
100 監視システム

Claims (7)

  1. 監視対象設備で取得された複数のデータを収集する収集手段と、
    前記収集手段によって収集された複数のデータを入力として、前記監視対象設備の状態を予測するためのニューラルネットワークである学習済モデルを用いて、所定の出力値を出力する予測手段と、
    前記学習済モデルに入力された各時刻における各データと、前記学習済モデルから出力された所定の出力値とを用いて、前記各時刻における入力項目ごとの前記所定の出力値に対する重要度であって、前記各データが前記学習済モデルの前記出力値にどれだけ寄与したかを示す時間変化する各時刻における重要度を算出する算出手段と
    を有し、
    前記算出手段は、入力値から出力値を算出する前記学習済モデルにおいて、前記出力値の各入力値に関する偏微分値またはその概算値を用いて、前記各時刻における入力項目ごとに、前記重要度を算出することを特徴とする監視装置。
  2. 監視装置によって実行される監視方法であって、
    監視対象設備で取得された複数のデータを収集する収集工程と、
    前記収集工程によって収集された複数のデータを入力として、前記監視対象設備の状態を予測するためのニューラルネットワークである学習済モデルを用いて、所定の出力値を出力する予測工程と、
    前記学習済モデルに入力された各時刻における各データと、前記学習済モデルから出力された所定の出力値とを用いて、前記各時刻における入力項目ごとの前記所定の出力値に対する重要度であって、前記各データが前記学習済モデルの前記出力値にどれだけ寄与したかを示す時間変化する各時刻における重要度を算出する算出工程と
    を含み、
    前記算出工程は、入力値から出力値を算出する前記学習済モデルにおいて、前記出力値の各入力値に関する偏微分値またはその概算値を用いて、前記各時刻における入力項目ごとに、前記重要度を算出することを特徴とする監視方法。
  3. 監視対象設備で取得された複数のデータを収集する収集ステップと、
    前記収集ステップによって収集された複数のデータを入力として、前記監視対象設備の状態を予測するためのニューラルネットワークである学習済モデルを用いて、所定の出力値を出力する予測ステップと、
    前記学習済モデルに入力された各時刻における各データと、前記学習済モデルから出力された所定の出力値とを用いて、前記各時刻における入力項目ごとの前記所定の出力値に対する重要度であって、前記各データが前記学習済モデルの前記出力値にどれだけ寄与したかを示す時間変化する各時刻における重要度を算出する算出ステップと
    をコンピュータに実行させ
    前記算出ステップは、入力値から出力値を算出する前記学習済モデルにおいて、前記出力値の各入力値に関する偏微分値またはその概算値を用いて、前記各時刻における入力項目ごとに、前記重要度を算出することを特徴とする監視プログラム。
  4. 監視対象設備で取得された複数のデータを入力として、前記監視対象設備の状態を予測するためのニューラルネットワークである学習済モデルを用いて、所定の出力値を出力する外部の装置から、前記学習済モデルに入力された各時刻における入力項目ごとの前記所定の出力値に対する重要度であって、各データが前記学習済モデルの前記出力値にどれだけ寄与したかを示す時間変化する各時刻における重要度であって、入力値から出力値を算出する前記学習済モデルにおいて、前記出力値の各入力値に関する偏微分値またはその概算値を用いて、前記各時刻における入力項目ごとに算出された重要度を取得する取得手段と、
    前記取得手段によって取得された重要度を用いて、各入力項目の重要度の推移を示すグラフを作成する作成手段と、
    前記作成手段によって作成されたグラフを表示する表示手段と
    を有することを特徴とする表示装置。
  5. 前記監視対象設備の異常が検知された場合に、前記取得手段によって取得された各入力項目の重要度のうち、重要度が所定の閾値以上である入力項目を報知する報知手段をさらに有することを特徴とする請求項に記載の表示装置。
  6. 表示装置によって実行される表示方法であって、
    監視対象設備で取得された複数のデータを入力として、前記監視対象設備の状態を予測するためのニューラルネットワークである学習済モデルを用いて、所定の出力値を出力する外部の装置から、前記学習済モデルに入力された各時刻における入力項目との前記所定の出力値に対する重要度であって、各データが前記学習済モデルの前記出力値にどれだけ寄与したかを示す時間変化する各時刻における重要度であって、入力値から出力値を算出する前記学習済モデルにおいて、前記出力値の各入力値に関する偏微分値またはその概算値を用いて、前記各時刻における入力項目ごとに算出された重要度を取得する取得工程と、
    前記取得工程によって取得された重要度を用いて、各入力項目の重要度の推移を示すグラフを作成する作成工程と、
    前記作成工程によって作成されたグラフを表示する表示工程と
    を含んだことを特徴とする表示方法。
  7. 監視対象設備で取得された複数のデータを入力として、前記監視対象設備の状態を予測するためのニューラルネットワークである学習済モデルを用いて、所定の出力値を出力する外部の装置から、前記学習済モデルに入力された各時刻における入力項目ごとの前記所定の出力値に対する重要度であって、各データが前記学習済モデルの前記出力値にどれだけ寄与したかを示す時間変化する各時刻における重要度であって、入力値から出力値を算出する前記学習済モデルにおいて、前記出力値の各入力値に関する偏微分値またはその概算値を用いて、前記各時刻における入力項目ごとに算出された重要度を取得する取得ステップと、
    前記取得ステップによって取得された重要度を用いて、各入力項目の重要度の推移を示すグラフを作成する作成ステップと、
    前記作成ステップによって作成されたグラフを表示する表示ステップと
    をコンピュータに実行させることを特徴とする表示プログラム。
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