JP7484261B2 - 情報処理装置、情報処理方法及び情報処理プログラム - Google Patents

情報処理装置、情報処理方法及び情報処理プログラム Download PDF

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Description

本発明は、情報処理装置、情報処理方法及び情報処理プログラムに関する。
近年、機械学習を用いたデータの分類によって、各種装置の異常検知を行う事例が増えている(例えば特許文献1)。
特開2019-056983号公報
ところで、例えば深層学習に基づく学習モデルを用いる場合、異常が検知された際に修理をするには、異常要因の候補を一つ一つ異常か正常か吟味する必要があるため、異常要因の特定は一般に困難であり、異常時の修理工数を増加させる原因となっている。
本発明の目的は、異常の要因となる特徴を容易に推定することが可能な情報処理装置を提供することである。
上記目的を達成するための一の発明は、複数の変数を含む複数の正常データと、前記複数の変数を含む異常データと、を含むベクトル空間において、前記異常データに対応する第1位置から、前記複数の正常データを内部に含む正常領域内の第2位置に向かうベクトルを算出する算出部と、算出された前記ベクトルに基づいて、前記異常データの異常の要因に関する要因情報を出力する出力部とを含む情報処理装置である。本発明の他の特徴については、本明細書の記載により明らかにする。
本発明によれば、異常の要因となる特徴を容易に推定することが可能な情報処理装置を提供することができる。
情報処理装置1と冷凍機4との関係を示す図である。 情報処理装置1のハードウェア構成の一例を示す図である。 複数の正常データを示す図である。 情報処理装置1に実現される機能ブロックの一例を示す図である。 複数の正常データ及び診断データを示す図である。 算出されたベクトルVを説明する図である。 影響度情報の一例を説明する図である。 オーバーサンプリングの一例を説明する図である。 ダウンサンプリングの一例を説明する図である。 情報処理装置1で実行される処理の一例を示すフローチャートである。 第2位置P2の変形例を示す図である。 冷凍機4の冷凍サイクルを説明する図である。 数値シミュレーションの影響度情報の計算結果を示す図である 情報処理装置3に実現される機能ブロックの一例を示す図である。 グループ化の一例を説明する図である。 特定されたクラスタを説明する図である。 算出されたベクトルVを説明する図である。 情報処理装置3で実行される処理の一例を示すフローチャートである。
=====第1実施形態=====
<<<情報処理装置の構成>>>
図1は、本発明の一実施形態である情報処理装置1と冷凍機4との関係を示す図である。情報処理装置1は、所定の装置の異常の要因となる特徴を推定するための装置である。本実施形態では、所定の装置の一例として、冷凍機4を用いて説明する。
冷凍機4は、食品等を冷凍し、保管するための装置である。冷凍機4は、圧縮器41と、凝縮器42と、電子膨張弁43と、蒸発器44とを有している。冷凍機4には、冷凍機4の状態を観測するために、4個のセンサ41a~44aが取り付けられている。
具体的には、圧縮器41には、回転速度センサ41aが取り付けられている。凝縮器42には、凝縮器温度センサ42aが取り付けられている。電子膨張弁43には、弁開度センサ43aが取り付けられている。蒸発器44には、蒸発器温度センサ44aが取り付けられている。
情報処理装置1は、冷凍機4に取り付けられた4個のセンサ41a~44aの夫々から出力されるデータに基づいて、冷凍機4が正常であるか、又は異常であるかを診断する。更に、情報処理装置1は、異常であると診断した場合、4個のセンサ41a~44aの夫々から出力されるデータの影響度(後述)を示す影響度情報を出力する。
なお、ここでは、「異常」の例として、圧縮器41の回転速度、凝縮器42の温度、電子膨張弁43の弁開度、蒸発器44の温度等に異常があり、冷凍機4の庫内の温度を所定温度に維持できない場合等が挙げられる。
また、以下、冷凍機4の動作が正常である際のデータを、「正常データ」又は「正常なデータ」と称し、冷凍機4の動作が異常である際のデータを、「異常データ」又は「異常なデータ」と称する。
<<<情報処理装置1について>>>
==情報処理装置1の構成==
図2は、情報処理装置1のハードウェア構成の一例を示す図である。情報処理装置1は、CPU(Central Processing Unit)10、メモリ11、記憶装置12、入力装置13、表示装置14及び通信装置15を含むコンピュータである。
CPU10は、メモリ11や記憶装置12に格納されたプログラムを実行することにより、情報処理装置1における様々機能を実現する。
メモリ11は、例えばRAM(Random-Aaccess Mmemory)等であり、プログラムやデータ等の一時的な記憶領域として用いられる。
記憶装置12は、複数の正常データ120等の各種のデータ、学習モデル121、CPU10によって実行あるいは処理される情報処理プログラム122等を格納する不揮発性の記憶装置である。
複数の正常データ120は、診断処理に用いられるデータである。図3は、本実施形態の複数の正常データ120を示す図である。複数の正常データ120の夫々は、複数の変数(本実施形態では4個の変数x1~x4)を含む。図3では、便宜上、複数の正常データ120を、変数x1及びx2に関する2次元のベクトル空間に射影して図示している。図3では、2次元のベクトル空間内に正常領域Rn及び正常領域Rn以外の領域Raが示されている。
正常領域Rnは、入力データを正常データ120又は異常データに分類する学習モデル121に基づいて定まる領域である。正常領域Rnは、複数の正常データ120を内部に含むベクトル空間内の領域である。正常領域Rn以外の領域Raは、正常領域Rnの外側の領域である。
ここで、「変数x1」は、圧縮器41に取り付けられた回転速度センサ41aが示す回転速度を意味する。「変数x1のデータ」は、回転速度センサ41aから出力された値である。「変数x2」は、凝縮器42に取り付けられた凝縮器温度センサ42aが示す凝縮器温度を意味する。「変数x2のデータ」は、凝縮器温度センサ42aから出力された値である。
「変数x3」は、電子膨張弁43に取り付けられた弁開度センサ43aが示す弁開度を意味する。「変数x3のデータ」は、弁開度センサ43aから出力された値である。「変数x4」は、蒸発器44に取り付けられた蒸発器温度センサ44aの蒸発器温度を意味する。「変数x4のデータ」は、蒸発器温度センサ44aから出力された値である。
学習モデル121は、例えば、サポートベクターマシン(SVM)の手法に基づいて構築される。学習モデル121は、例えば、y=f(x1,x2,x3,x4)といった関数で表される。
情報処理プログラム122は、情報処理装置1が有する各種機能を実現するためのプログラムである。
入力装置13は、ユーザによるコマンドやデータの入力を受け付ける装置であり、キーボード、タッチパネルディスプレイ上でのタッチ位置を検出するタッチセンサなどの入力インタフェースを含む。
表示装置14は、例えばディスプレイ等の装置であり、通信装置15は、ネットワークを介して、他のコンピュータと各種プログラムやデータの受け渡しを行う。
==機能ブロックの実施例==
図4は、本実施形態の情報処理装置1に実現される機能ブロックの一例を示す図である。情報処理装置1のCPU10が情報処理プログラム122を実行することにより、情報処理装置1には、取得部20と、判定部21と、算出部22と、オーバーサンプリング部23と、ダウンサンプリング部24と、診断部25と、出力部26とが実現される。
取得部20は、冷凍機4から、診断対象となる診断データを取得する。診断データは、複数の正常データ120の夫々と同様の複数の変数(本実施形態では4個の変数x1~x4)を含む。具体的には、取得部20は、運転中の冷凍機4のセンサ41a~44aから出力される変数x1~x4のデータを、所定時間間隔毎(例えば、30秒毎)に取得する。なお、センサ41a~44aから出力される変数x1~x4のデータが「診断データ」に相当する。
判定部21は、学習モデル121に基づいて、診断データが正常であるか異常であるかを判定する。図5は、複数の正常データ120及び診断データを示す図である。診断データの位置は、正常領域Rnの外側の位置に、第1位置P1として菱形で示されている。図5の例では、診断データは、正常領域Rn以外の領域Raに位置する。そのため、判定部21は、この診断データを、異常であると判定する。以下、異常と判定された診断データを、異常データと称する。
算出部22は、複数の正常データ120と、異常データと、を含むベクトル空間において、異常データに対応する第1位置P1から、正常領域Rn内の所定の第2位置P2に向かうベクトルVを算出する。
図6は、算出部22によって算出されたベクトルVを説明する図である。本実施形態では、第2位置P2は、複数の正常データ120の夫々に対応する複数の位置の内、異常データに対応する第1位置P1に最も近い位置である。
つまり、第2位置P2は、複数の正常データ120の夫々に対応する複数の位置の内、第1位置P1からの距離が最も短い位置である。ここでの距離としては特に限定されないが、例えばユークリッド距離、マンハッタン距離、チェビシェフ距離等を用いることができる。本実施形態では、ユークリッド距離を用いる。
なお、算出部22は、ベクトルVが算出される前に、複数の正常データ120と、異常データと、を正規化又は標準化してもよい。
正規化とは、例えば0~1等の所定の範囲となるように、複数の変数の夫々を変形することをいう。一方、標準化とは、複数の正常データ120についての複数の変数の夫々の平均値が例えば0等の所定の値となり、標準偏差が例えば1等の所定の値となるように、複数の変数の夫々を変形することをいう。
診断部25は、診断データが異常と判定された場合に、要因情報を算出する。要因情報とは、異常データの異常の要因に関する情報である。
要因情報は、複数の変数の夫々の影響度を示す影響度情報を少なくとも1つ含む情報である。影響度は、影響度を示す値として、例えば0~100のように、所定の範囲の数値で表現されてもよい。また、影響度は、影響度を示す値に対して所定の値を閾値とし、“強”又は“弱”のように2値化したもので表現されもてよいし、3以上に多値化したもので表現されてもよい。
影響度情報とは、複数の変数、及び複数の変数の夫々の影響度のうち、少なくとも一部を含む情報である。つまり、影響度を示す情報は、複数の変数、及び複数の変数の夫々の影響度の全てを含んでもよい。また、影響度情報は、影響度を示す値が最も高いものに対応する変数のみでもよい。
図7は、算出された本実施形態の影響度情報の一例を説明する図である。本実施形態の影響度情報は、4個の変数(x1~x4)の夫々の影響度を示す値を含む情報である。この例では、影響度を示す値は、0~100の範囲で示されている。また、4個の変数x1~x4の夫々の影響度の総和が100となるよう規格化されている。以下では、「影響度を示す値」を、単に「影響度」と呼ぶことにする。
以下、診断部25が影響度情報を算出する方法について説明する。以下の説明では、変数xi(i=1~4)の影響度を、影響度Aiとする。
影響度情報は、複数の変数の夫々に対応するベクトルVの成分に基づいて算出される。ベクトルVは、4個の変数x1~x4の夫々に対応する成分V1~V4を有する(図6ではx1及びx2に対応する成分V1及びV2のみが示されている)。
図6からわかるように、ベクトルVの絶対値が大きいほど、ベクトル空間内の診断データの位置を示す第1位置P1は、正常領域Rnから遠く、当該診断データの異常の度合いは大きい。また、ベクトルVの成分の内、大きい成分ほど、ベクトルVの絶対値に対する寄与が大きい。
つまり、ベクトルVの成分の内、大きい成分に対応する変数ほど、異常と診断されたことに対して大きく影響していると言える。図6の例では、成分V1の方が成分V2よりも大きいことから、変数x1の方が変数x2よりも、診断データが異常と診断されたことに対する影響度が大きいと言える。
本実施形態では、変数xi(i=1~4)の影響度Aiは、ベクトルVの成分Viを、ベクトルVの成分Vj(j=1~4)の総和で除し、100を乗じたものである。つまり、変数xi(i=1~4)の影響度Aiは、ベクトルVの成分Viに比例する値である。
図7に示す影響度情報では、変数x1の影響度(A1)が45.45、変数x2の影響度(A2)が31.82、変数x3の影響度(A3)が13.64、変数x4の影響度(A4)が9.1である。このことは、変数x1に対応する圧縮器41の回転速度センサ41aの出力値が特に異常であると推定できることを意味する。
オーバーサンプリング部23は、算出部22によってベクトルVが算出される前に、正常領域Rn内のデータの数を増加させることができる。以下、正常領域Rn内のデータを増加させることを、オーバーサンプリングと称する。なお、オーバーサンプリングを行うか否かは任意である。
図8は、オーバーサンプリングの一例を説明する図である。図8では、正常領域Rn内の正常データ120の数が、図6に比べて多い。オーバーサンプリングは、例えば乱数を用いて、正常領域Rn内に位置するデータを、学習モデル121に基づいて複数生成することによって実現することができる。
オーバーサンプリング部23によってオーバーサンプリングが行われると、算出部22は、増加した複数の正常データ120を用いて、ベクトルVを算出する。図8には、オーバーサンプリングを行った後に、算出部22によって算出されたベクトルVが示されている。図8では、第2位置P2が、図6に比べて正常領域Rnと、正常領域Rn以外の領域Raとの境界に近い。これに伴い、ベクトルVの絶対値が、図6に比べて小さい。
つまり、オーバーサンプリングによってデータの数が増加するほど、第1位置P1と第2位置P2との距離が最短距離に近づくことが期待される。その結果、より正確に分離面(正常領域とそれ以外の領域との境面)を局所的に線形に近似することができる。これによって、算出されるベクトルVの一意性が高くなることが期待される。そうすると、診断結果の一意性が高くなり、信頼性が向上する。
オーバーサンプリングを行うか否かは、予め記憶装置12に格納されている正常データ120の数等を考慮して決定すればよい。例えば、予め記憶装置12に格納されている正常データ120の数が少ないために、信頼性の高い診断結果を得ることができないと考えられる場合、オーバーサンプリングを行えばよい。
この場合、作業者は、正常データ120の数の閾値(第1閾値)を予め設定しておき、予め記憶装置12に格納されている正常データ120の数が第1閾値よりも少ない場合にオーバーサンプリングを行うこととしてもよい。
なお、正常データ120の数が多すぎると、計算コストが大きくなる。そのため、作業者は、正常データ120の数の上限を予め設定しておき、正常データ120の数が当該上限を超えない範囲でオーバーサンプリングをしてもよい。
ダウンサンプリング部24は、算出部22によってベクトルVが算出される前に、正常領域Rn内のデータの数を減少させることができる。以下、正常領域Rn内のデータを減少させることを、ダウンサンプリングと称する。なお、ダウンサンプリングを行うか否かは任意である。
図9は、ダウンサンプリングの一例を説明する図である。図9では、正常領域Rn内の正常データ120の数が、図6に比べて少ない。ダウンサンプリングは、正常領域Rn内に位置するデータの内、一部のデータを例えばランダムに抽出し、除外することによって実現することができる。
ダウンサンプリング部24によってダウンサンプリングが行われると、算出部22は、減少した複数の正常データ120を用いて、ベクトルVを算出する。図9には、ダウンサンプリングを行った後に、算出部22によって算出されたベクトルVが示されている。
ダウンサンプリングによってデータの数が減少するほど、第1位置P1から最も近い第2位置P2を探索するための計算コストが小さくなる。
ダウンサンプリングを行うか否かは、予め記憶装置12に格納されている正常データ120の数等を考慮して決定すればよい。例えば、予め記憶装置12に格納されている正常データ120の数が多すぎるために、計算コストが大きくなると考えられる場合、ダウンサンプリングを行えばよい。
この場合、作業者は、正常データ120の数の閾値(第2閾値)を予め設定しておき、予め記憶装置12に格納されている正常データ120の数が第2閾値よりも多い場合にダウンサンプリングを行うこととしてもよい。
なお、正常データ120の数が少なすぎると、診断結果の信頼性が低くなる。そのため、作業者は、正常データ120の数の下限を予め設定しておき、正常データ120の数が当該下限よりも少なくならない範囲でダウンサンプリングをしてもよい。
出力部26は、表示装置14に、要因情報を出力する。このとき、出力部26は、例えば、図7に示す影響度情報を出力する。作業者は、表示装置14を介して要因用法を確認することにより、冷凍機4に異常が検知されたことを把握する。この場合、作業者は、異常の主な要因が、変数x1が意味する圧縮器41の回転速度であることを把握する。
<<情報処理S100>>
以下、各機能ブロックが実行する処理の一例を、図10等を参照しつつ説明する。図10は、情報処理装置1で実行される処理の一例を示すフローチャートである。
先ず、診断部25が、運転中の冷凍機4のセンサ41a~44aから出力される診断データを取得する(S101)。
次いで、判定部21が、S101で取得された診断データが正常であるか異常であるかを、学習モデル121に基づいて判定する(S102)。S102で診断データが異常であると判定された場合(S103:Y)、S104へ進む。一方、S102で診断データが正常であると判定された場合(S103:N)、S106へ進む。
S104では、オーバーサンプリング部23又はダウンサンプリング部24が、正常データ120の数を調整する。このとき、記憶装置12に格納された正常データ120の数が、予め設定された第1閾値よりも少ない場合、オーバーサンプリングによって正常データ120の数を増加させる。一方、記憶装置12に格納された正常データ120の数が、予め設定された第2閾値よりも多い場合、ダウンサンプリングによって正常データ120の数を減少させる。
次いで、S105では、診断部25が、異常と判定された診断データの要因情報を算出する。このとき、診断部25は、複数の変数の夫々の影響度を示す影響度情報(図7)を算出する。
S106では、出力部26が、診断部25による診断結果の情報を出力する。このとき、S102で診断データが異常であると判定されていた場合(S103:Y)、出力部26は要因情報を出力する。一方、S102で診断データが正常であると判定されていた場合(S103:N)、出力部26は、診断データが正常である旨の情報を出力する。
=====変形例=====
第1実施形態では、第2位置P2として、複数の正常データ120の夫々に対応する複数の位置の内、異常データの位置を示す第1位置P1に最も近い位置とした。しかし、第2位置P2の選択はこれに限られない。
変形例として、第2位置P2は、複数の正常データ120の内、少なくとも一部の正常データ120に対応する複数の位置の重心としてもよい。なお、ここで、複数の位置の「重心」とは、複数の位置の座標値の平均値である。
図11は、第2位置P2の変形例を示す図である。図11の例では、「複数の正常データ120の内、少なくとも一部の正常データ120」は、複数の正常データ120の内、第1位置P1から最も近い5個の正常データ120である。当該5個の正常データ120に対応する5個の位置の重心である第2位置P2が白丸で示されている。
なお、「複数の正常データ120の内、少なくとも一部の正常データ120」は、他の例として、複数の正常データ120の全てであってもよい。また、他の例として、ダウンサンプリングによって減少させた複数の正常データ120であってもよい。
=====数値シミュレーション=====
以上説明した情報処理装置1による情報処理方法の妥当性を、数値シミュレーションを用いて検証した。本数値シミュレーションは、以下の手順で行った。
手順1. 複数の正常データの用意
手順2. 異常データとなる診断データの取得
手順3. 手順2で取得した診断データの要因情報の算出
以下、詳細に説明する。
手順1. 正常データの用意
本数値シミュレーションでは、診断に用いる複数の正常データを、予め構築された学習モデルM1を用いて用意した。学習モデルM1は、冷凍機4の冷凍サイクルに基づいて構築したものである。
図12は、冷凍機4の冷凍サイクルを説明する図である。この図において、冷媒の流れが矢印で示されている。MV1は、電子膨張弁43の弁開度である。MV2は、圧縮器41の回転速度である。PV1は、蒸発器44の温度[℃]である。PV2は、凝縮器42の温度[℃]である。
冷凍サイクルにおいて、MV1及びMV2は、作業者が設定する値である。PV1は、蒸発器44の動作が正常であれば、MV1及びMV2に依存して所定の値となる。PV2は、凝縮器42の動作が正常であれば、MV1及びMV2に依存して所定の値となる。
本数値シミュレーションでは、以下に示す(式1-1)~(式1-5)によって表現される学習モデルM1を用いた。
(式1-1) C=1.00×10-10××MV1-0.039×MV1+1.00×10-10×MV2+0.058×MV2+28
(式1-2) PV1=0.217132+0.00525×MV1-0.00144×MV2
(式1-3) PV2=49.56922-0.01854×MV1+0.01100×MV2
(式1-4) 300≦MV1≦1000
(式1-5) 1000≦MV2≦4000
(式1-1)において、Cは、冷凍機4の消費電力[W]である。(式1-1)は、冷凍機4の動作が正常な場合に、MV1及びMV2に依存する冷凍機4の消費電力Cを示す式である。本数値シミュレーションでは、MV1、MV2、PV1及びPV2に加え、冷凍機4の消費電力Cの影響度も算出の対象とした。
(式1-2)は、蒸発器44の動作が正常な場合に、MV1及びMV2に依存する蒸発器44の温度PV1を示す式である。(式132)は、凝縮器42の動作が正常な場合に、MV1及びMV2に依存する凝縮器42の温度PV2を示す式である。(式1-4)及び(式1-5)は夫々、冷凍機4が正常な動作を維持するために許容可能な、電子膨張弁43の弁開度及び圧縮器41の回転速度の範囲である。
本数値シミュレーションでは、学習モデルM1に基づいて定まる正常領域内から、1000の位置をランダムに抽出し、それらを1000の正常データとした。
具体的には、先ず、以下のように一の正常データを用意した。先ず、MV1を、(式1-4)の範囲でランダムに抽出した。同様に、MV2を、(式1-5)の範囲でランダムに抽出した。次いで、Cを、抽出されたMV1及びMV2を(式1-1)に代入することによって抽出した。次いで、PV1を、抽出されたMV1及びMV2を(式1-2)に代入することによって抽出した。同様に、PV2を、抽出されたMV1及びMV2を(式1-3)に代入することによって抽出した。以上の処理を1000回繰り返すことによって、1000の正常データを用意した。
手順2. 異常データとなる診断データの取得
本数値シミュレーションでは、冷凍機4のセンサ41a~44aから診断データを取得する代わりに、学習モデルM1に基づいて定まる正常領域以外の領域から、一の位置を抽出し、それを異常データとして取得した。
具体的には、学習モデルM1に基づいて定まる正常領域以外の領域として、以下の(式2-1)~(式2-5)のモデル(以下、モデルM2)に基づいて定まる領域を定義した。
(式2-1) C=1.00×10-10××MV1-0.039×MV1+1.00×10-10×MV2+0.058×MV2+28
(式2-2) PV1=0.217132+0.00525×MV1-0.00144×MV2+10
(式2-3) PV2=49.56922-0.01854×MV1+0.01100×MV2
(式2-4) 300≦MV1≦1000
(式2-5) 1000≦MV2≦4000
(式2-1)、(式2-2)~(式2-4)は夫々、(式1-1)、(式1-2)~(式1-4)と同一である。(式2-2)は、(式1-2)と比べると、右辺に10が加算されている点で異なっている。つまり、モデルM2に基づいて定まる領域は、学習モデルM1に基づいて定まる正常領域に対し、PV1の正の方向に10℃だけ平行移動した領域である。つまり、モデルM2に基づいて定まる領域内に位置する異常データは、正常データに比べて蒸発器44の温度PV1が高い傾向にある。
本数値シミュレーションでは、モデルM2に基づいて定まる領域内の代表位置として、(MV1,MV2,C,PV1,PV2)=(300,2500,161.30W,8.19℃,71.76℃)を抽出し、これを異常データとして取得した。
手順3. 手順2で取得した診断データの要因情報の算出
手順2で取得した異常データである診断データの要因情報を、以下の手順で算出した。先ず、手順1で用意した1000の正常データと、手順2で取得した異常データとを正規化した。次いで、1000の正常データのうち、異常データに対応する位置からのユークリッド距離が最短の位置の正常データを特定した。
次いで、異常データの位置から、特定された正常データの位置に向かうベクトルを算出した。算出されたベクトルの、MV1、MV2、C、PV1及びPV2の成分の絶対値を、夫々の影響度とした。前述のように、1000の正常データ及び異常データは正規化されているため、夫々の影響度は無次元の量である。
図13は、本数値シミュレーションの影響度情報の計算結果を示す図である。この図は、MV1、MV2、C、PV1及びPV2の影響度を縦軸に示している。この図から、PV1の影響度が、他の影響度に比べて突出していることがわかる。つまり、手順2で取得した異常データにおける異常の要因は、特にPV1に起因することを示唆している。
手順2の説明で述べたように、モデルM2に基づいて定まる領域内に位置する異常データは、正常データに比べて蒸発器44の温度PV1が高い傾向にある。図13に示す計算結果は、このような傾向を如実に反映していることから、本実施形態の情報処理方法は妥当なものであるといえる。
=====第2実施形態=====
本実施形態の情報処理装置3について説明する。なお、情報処理装置3のハードウェア構成は第1実施形態の情報処理装置1と同様であるため、説明は省略する。
図14は、本実施形態の情報処理装置3に実現される機能ブロックの一例を示す図である。情報処理装置3のCPUが情報処理プログラム122を実行することにより、情報処理装置3には、取得部30と、判定部31と、クラスタリング部32と、特定部33と、オーバーサンプリング部34と、算出部35と、診断部36と、出力部37とが実現される。
上記構成の内、取得部30、判定部31、算出部35、診断部36、出力部37の構成は夫々、第1実施形態の取得部20、判定部21、算出部22、診断部25、出力部26と同様であるため詳細な説明は省略する。以下では、クラスタリング部32、特定部33、及びオーバーサンプリング部34について詳細に説明する。
クラスタリング部32は、複数の正常データ120を複数のクラスタにグループ化する。なお、ここで「グループ化」とは、1以上のグループにデータを分けることをいう。図15はグループ化の一例を説明する図である。図15の例では、第1実施形態で図3に示した複数の正常データ120を、6個のクラスタにグループ化した例を示している。6個のクラスタの夫々は、正常領域Rn内のサブ領域Rs1~Rs6の内部に位置する複数の正常データ120の集合である。
複数のクラスタにグループ化する処理を施すアルゴリズムとしては、例えばk-meansのようにクラスタの数を予め仮定するアルゴリズムを用いてもよく、又はx-meansのようにクラスタの数を予め仮定しないアルゴリズムを用いてもよい。
特定部は、複数のクラスタのうち異常データに最も近いクラスタを特定する。図16は、特定されたクラスタを説明する図である。以下、異常データに最も近いクラスタを特定する方法について説明する。
図16には、サブ領域Rs1~Rs6に、夫々のクラスタの重心が、白丸で示されている。なお、ここで、一のクラスタの「重心」とは、一のクラスタに含まれる複数の正常データ120の座標値の平均値である。
上述の「異常データに最も近いクラスタ」とは、複数のクラスタの内、重心が異常データの位置を示す第1位置P1に最も近いクラスタを意味する。図16の例では、第1位置P1に最も近いサブ領域Rs3内のクラスタが、特定されている。
算出部35は、第1位置P1から、特定されたクラスタ内の所定の第2位置P2に向かうベクトルVを算出する。なお、ここで「クラスタ内」とは、当該クラスタを含むサブ領域の内部を意味する。本実施形態の第2位置P2は、以下でオーバーサンプリング部34と共に説明する。
オーバーサンプリング部34は、算出部35によってベクトルVが算出される前に、特定されたクラスタ内のデータの数を増加させることができる。図17は、本実施形態のオーバーサンプリングを説明する図である。図17の例では、サブ領域Rs3内のみに、黒丸で示す複数の正常データ120が生成されている。サブ領域Rs3は、特定部33によって特定されたクラスタが含まれる領域である。
図17に示したサブ領域Rs3内の正常データ120の数は、図15に示したサブ領域Rs3内の正常データ120の数に比べて多い。オーバーサンプリングは、例えば乱数を用いて、サブ領域Rs3内に位置するデータを複数生成することによって実現することができる。
オーバーサンプリングによってデータの数が増加するほど、第1位置P1と第2位置P2との距離が最短距離に近づくことが期待される。これによって、算出されるベクトルVの一意性が高くなることが期待される。そうすると、診断結果の一意性が高くなり、信頼性が向上する。
本実施形態の第2位置P2は、特定されたクラスタ内の複数のデータの夫々に対応する複数の位置の内、異常データに最も近い位置である。つまり、図17に示すように、本実施形態の第2位置P2は、サブ領域Rs3内の複数のデータの夫々に対応する複数の位置の内、異常データに最も近い位置である。
<<情報処理S200>>
以下、各機能ブロックが実行する処理の一例を、図18等を参照しつつ説明する。図18は、情報処理装置3で実行される処理の一例を示すフローチャートである。
S201、S202、S203、S206及びS207は夫々、図10に示した第1実施形態のS101、S103、S105及びS106と同様の処理であるため、詳細な説明を省略する。
S202で診断データが異常であると判定された場合(S203:Y)、S204へ進む。一方、S202で診断データが正常であると判定された場合(S203:N)、S207へ進む。
S204では、特定部が、複数のクラスタのうち異常データに最も近いクラスタを特定する(図16)。次いで、S205では、オーバーサンプリング部34が、特定されたクラスタ内のデータの数を増加させる(図17)。
次いで、S206では、第1実施形態のS105(図10)と同様に、診断部36が、異常と判定された診断データの要因情報を算出する。次いで、S207では、第1実施形態のS106(図10)と同様に、出力部37が、診断部36による診断結果の情報を出力する。
===まとめ===
以上、第1実施形態の情報処理装置1及び第2実施形態の情報処理装置3について説明した。かかる実施形態によれば、異常データの異常の要因に関する要因情報を算出する際に、LIMEやSHAP等の従来の手法のように学習モデル121を使用することを必要としない。かかる実施形態では、異常データに対応する第1位置P1から、複数の正常データを内部に含む正常領域Rn内の第2位置P2に向かうベクトルVに基づいて要因情報を算出する。これによって、異常の要因となる特徴を容易に推定することが可能である。
そのため、異常の修理をする際に、異常要因の特定に要する工数を削減することが可能となる。また、LIMEやSHAPと異なり、要因を特定するために多数のデータから要因特定モデルを作成しないため、冷凍機4のようにCPUやメモリなどの計算リソースが少ない設備でも適用可能であり、オンラインで異常の要因を行うことができる。
また、第1実施形態によれば、第2位置P2は、複数の正常データ120の夫々に対応する複数の位置の内、異常データに最も近い位置である。そのため、診断に用いる第2の位置の一意性が高くなることから、診断結果の一意性も高くなる。これによって、診断結果の信頼性が向上する。
また、第1実施形態の変形例によれば、複数の正常データ120の内、少なくとも一部の正常データ120に対応する複数の位置の重心である。そのため、診断に用いる第2の位置の一意性が高くなることから、診断結果の一意性も高くなる。これによって、診断結果の信頼性が向上する。
また、第1実施形態によれば、算出部22によってベクトルVが算出される前に、正常領域Rn内のデータの数を増加させるオーバーサンプリング部23を更に含む。オーバーサンプリングによってデータの数が増加するほど、第1位置P1と第2位置P2との距離が最短距離に近づくことが期待される。これによって、算出されるベクトルVの一意性が高くなることが期待される。そうすると、診断結果の一意性が高くなり、信頼性が向上する。
また、第1実施形態によれば、ベクトルVが算出される前に、正常領域Rn内のデータの数を減少させるダウンサンプリング部24を更に含む。ダウンサンプリングによってデータの数が減少するほど、第1位置P1から最も近い第2位置P2を探索するための計算コストが小さくなる。
また、第2実施形態によれば、複数の正常データ120を複数のクラスタにグループ化するクラスタリング部と、複数のクラスタのうち異常データに最も近いクラスタを特定する特定部と、を含み、算出部35は、第1位置P1から、特定されたクラスタ内の第2位置P2に向かうベクトルVを算出する。
これによって、第2位置P2が、特定されたクラスタ内に限定されるため、算出されるベクトルVの一意性が高くなることが期待される。そうすると、診断結果の一意性が高くなり、信頼性が向上する。
また、第2実施形態によれば、ベクトルVが算出される前に、特定されたクラスタ内のデータの数を増加させるオーバーサンプリング部34を更に含む。オーバーサンプリングによってデータの数が増加するほど、第1位置P1と第2位置P2との距離が最短距離に近づくことが期待される。
これによって、算出されるベクトルVの一意性が高くなることが期待される。そうすると、診断結果の一意性が高くなり、信頼性が向上する。
また、第2実施形態によれば、第2位置P2は、特定されたクラスタ内の複数のデータの夫々に対応する複数の位置の内、異常データに最も近い位置である。これによって、第1位置P1と第2位置P2との距離が最短距離に更に近づくことが期待される。これによって、算出されるベクトルVの一意性が更に高くなることが期待される。そうすると、診断結果の一意性が高くなり、信頼性が更に向上する。
また、第1実施形態及び第2実施形態によれば、要因情報は、複数の変数の夫々に対応するベクトルVの成分に基づいて算出される、複数の変数の夫々の影響度を示す影響度情報を含む。これによって、作業者は、異常の主な要因となる特徴のみならず、正常である特徴も把握することができる。
また、第1実施形態及び第2実施形態によれば、正常領域Rnは、入力データを正常データ120又は異常データに分類する学習モデル121に基づいて定まる領域である。そのため、オーバーサンプリング部23は、学習モデル121に基づいて、正常領域Rn内の正常データ120の数を自在に増加させることができる。
また、第1実施形態及び第2実施形態によれば、算出部22は、ベクトルVが算出される前に、複数の正常データ120と、異常データと、を正規化又は標準化する。これによって、複数の変数の夫々が無次元量に変形されるため、複数の変数の夫々の影響度を比較しやすくなる。
上記の実施形態は、本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定して解釈するためのものではない。また、本発明は、その趣旨を逸脱することなく、変更や改良され得るとともに、本発明にはその等価物が含まれるのはいうまでもない。
例えば、第1実施形態の情報処理装置1は、正常データの数を調整するための処理部を更に備えてもよい。処理部は、作業者によって予め設定された、正常データの数についての第1閾値、第2閾値、上限及び下限に基づいて、正常データの数を調整するよう、オーバーサンプリング部23又はダウンサンプリング部24に指示する。なお、同様の処理部を、第2実施形態の情報処理装置3が更に備えてもよい。
1,3 情報処理装置
10 CPU
11 メモリ
12 記憶装置
13 入力装置
14 表示装置
15 通信装置
120 正常データ
121 学習モデル
122 情報処理プログラム
20 取得部
21 判定部
22 算出部
23 オーバーサンプリング部
24 ダウンサンプリング部
25 診断部
26 出力部
30 取得部
31 判定部
32 クラスタリング部
33 特定部
34 オーバーサンプリング部
35 算出部
36 診断部
37 出力部
4 冷凍機
41 圧縮器
42 凝縮器
43 電子膨張弁
44 蒸発器
41a 回転速度センサ
42a 凝縮器温度センサ
43a 弁開度センサ
44a 蒸発器温度センサ

Claims (13)

  1. 複数の変数を含む複数の正常データと、前記複数の変数を含む異常データと、を含むベクトル空間において、前記異常データに対応する第1位置から、前記複数の正常データを内部に含む正常領域内の第2位置に向かうベクトルを算出する算出部と、
    算出された前記ベクトルに基づいて、前記異常データの異常の要因に関する要因情報を出力する出力部と
    を含み、
    前記第2位置は、前記複数の正常データの夫々に対応する複数の位置の内、前記異常データに最も近い位置であることを特徴とする情報処理装置。
  2. 前記ベクトルが算出される前に、前記正常領域内のデータの数を増加させるオーバーサンプリング部を更に含むこと、
    を特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
  3. 前記ベクトルが算出される前に、前記正常領域内のデータの数を減少させるダウンサンプリング部を更に含むこと、
    を特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
  4. 複数の変数を含む複数の正常データと、前記複数の変数を含む異常データと、を含むベクトル空間において、前記異常データに対応する第1位置から、前記複数の正常データを内部に含む正常領域内の第2位置に向かうベクトルを算出する算出部と、
    算出された前記ベクトルに基づいて、前記異常データの異常の要因に関する要因情報を出力する出力部と、
    前記複数の正常データを複数のクラスタにグループ化するクラスタリング部と、
    前記複数のクラスタのうち前記異常データに最も近いクラスタを特定する特定部と、
    を含み、
    前記算出部は、前記第1位置から、特定されたクラスタ内の前記第2位置に向かう前記
    ベクトルを算出
    前記第2位置は、前記特定されたクラスタ内の複数のデータの夫々に対応する複数の位置の内、前記異常データに最も近い位置であること
    を特徴とする情報処理装置。
  5. 請求項4に記載の情報処理装置であって、
    前記異常データに最も近いクラスタは、前記複数のクラスタの内、クラスタ内の複数のデータの夫々に対応する複数の位置の重心が前記異常データに最も近いクラスタであり、
    前記第2位置は、前記特定されたクラスタの前記重心であること、
    を特徴とする情報処理装置。
  6. 請求項4に記載の情報処理装置であって、
    前記ベクトルが算出される前に、前記特定されたクラスタ内のデータの数を増加させるオーバーサンプリング部を更に含むこと、
    を特徴とする情報処理装置。
  7. 前記要因情報は、前記複数の変数の夫々に対応する前記ベクトルの成分に基づいて算出される、前記複数の変数の夫々の影響度を示す影響度情報を含むこと、
    を特徴とする請求項1~の何れか一項に記載の情報処理装置。
  8. 前記正常領域は、入力データを前記正常データ又は前記異常データに分類する学習モデルに基づいて定まる領域であること、
    を特徴とする請求項1~の何れか一項に記載の情報処理装置。
  9. 前記算出部は、前記ベクトルが算出される前に、前記複数の正常データと、前記異常データと、を正規化又は標準化することを特徴とする請求項1又は4に記載の情報処理装置。
  10. 複数の変数を含む複数の正常データと、前記複数の変数を含む異常データと、を含むベクトル空間において、前記異常データに対応する第1位置から、前記複数の正常データを内部に含む正常領域内の第2位置に向かうベクトルを算出し、
    算出された前記ベクトルに基づいて、前記異常データの異常の要因に関する要因情報を出力すること
    を含み、
    前記第2位置は、前記複数の正常データの夫々に対応する複数の位置の内、前記異常データに最も近い位置であることを特徴とする情報処理方法。
  11. コンピュータに、
    複数の変数を含む複数の正常データと、前記複数の変数を含む異常データと、を含むベクトル空間において、前記異常データに対応する第1位置から、前記複数の正常データを内部に含む正常領域内の第2位置に向かうベクトルを算出させ、
    算出された前記ベクトルに基づいて、前記異常データの異常の要因に関する要因情報を出力させること
    を含み、
    前記第2位置は、前記複数の正常データの夫々に対応する複数の位置の内、前記異常データに最も近い位置であることを特徴とする情報処理プログラム。
  12. 複数の変数を含む複数の正常データと、前記複数の変数を含む異常データと、を含むベクトル空間において、前記異常データに対応する第1位置から、前記複数の正常データを内部に含む正常領域内の第2位置に向かうベクトルを算出し、
    算出された前記ベクトルに基づいて、前記異常データの異常の要因に関する要因情報を
    出力し、
    前記複数の正常データを複数のクラスタにグループ化するし、
    前記複数のクラスタのうち前記異常データに最も近いクラスタを特定すること
    を含み、
    前記ベクトルを算出することは、前記第1位置から、特定されたクラスタ内の前記第2位置に向かう前記ベクトルを算出
    前記第2位置は、前記特定されたクラスタ内の複数のデータの夫々に対応する複数の位置の内、前記異常データに最も近い位置であること
    を特徴とする情報処理方法。
  13. コンピュータに、
    複数の変数を含む複数の正常データと、前記複数の変数を含む異常データと、を含むベクトル空間において、前記異常データに対応する第1位置から、前記複数の正常データを内部に含む正常領域内の第2位置に向かうベクトルを算出させ、
    算出された前記ベクトルに基づいて、前記異常データの異常の要因に関する要因情報を出力させ、
    前記複数の正常データを複数のクラスタにグループ化させ、
    前記複数のクラスタのうち前記異常データに最も近いクラスタを特定させ、
    を含み、
    前記ベクトルを算出させることは、前記第1位置から、特定されたクラスタ内の前記第2位置に向かう前記ベクトルを算出させ、
    前記第2位置は、前記特定されたクラスタ内の複数のデータの夫々に対応する複数の位置の内、前記異常データに最も近い位置であること
    を特徴とする情報処理プログラム。
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