JP6615963B1 - 異常予兆診断装置及び異常予兆診断方法 - Google Patents

異常予兆診断装置及び異常予兆診断方法 Download PDF

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Abstract

【課題】機械設備の異常予兆の有無を高精度で診断する異常予兆診断装置等を提供する。【解決手段】異常予兆診断装置1は、機械設備に設置された複数のセンサの検出値における相関性の高さに基づいて、複数の前記センサが予めグループ分けされており、それぞれの前記センサの識別情報と、それぞれの前記センサが属するグループと、の対応関係を示す情報が格納された管理用テーブル131を備えるとともに、管理用テーブル131を参照し、それぞれの前記センサが属する前記グループに対応付けられた前記正常モデルと、当該正常モデルに対応する前記センサの各検出値と、に基づいて、前記機械設備の異常予兆の有無を診断する診断手段133を備える。【選択図】図3

Description

本発明は、機械設備の異常予兆の有無を診断する異常予兆診断装置等に関する。
機械設備の異常予兆の有無を診断する技術として、例えば、特許文献1に記載の技術が知られている。すなわち、特許文献1には、機械設備の正常時の多次元センサデータを用いて所定の事例モデルを学習し、この事例モデルに基づいて、機械設備の異常予兆の有無を診断する異常予兆診断装置について記載されている。
特許第4832609号公報
特許文献1に記載の技術では、機械設備に設置された全てのセンサの検出値(正常時の多次元センサデータ)に基づいて、事例モデルが学習される。しかしながら、機械設備に設置された多数のセンサの中には、検出値の相関性が高いものと低いものとが混在していることが多い。このような場合に全てのセンサの検出値を一括して扱うと、異常予兆の診断精度の低下を招く可能性がある。
そこで、本発明は、機械設備の異常予兆の有無を高精度で診断する異常予兆診断装置等を提供することを課題とする。
前記課題を解決するために、本発明は、機械設備の稼動情報の正常範囲を示す正常モデルに基づいて、前記機械設備の異常予兆の有無を診断する異常予兆診断装置であって、前記稼動情報には、前記機械設備に設置された複数のセンサの識別情報が含まれるとともに、複数の前記センサの検出値が含まれ、前記機械設備に設置された複数の前記センサのそれぞれの識別情報が、前記機械設備の構造・特性の事前の実験及び/又はシミュレーションに基づいて設定される対応関係で複数のグループに予めグループ分けされ管理用テーブルを備えるとともに、それぞれの前記センサが属する前記グループに対応付けられた前記正常モデルと、当該正常モデルに対応する前記センサの各検出値と、に基づいて、前記機械設備の異常予兆の有無を診断する診断手段を備え、前記異常予兆診断装置は、前記機械設備から現在の前記稼動情報を取得したときに、前記管理用テーブルの前記識別情報と前記グループとの対応関係に基づいて、現在の前記稼動情報の前記センサの識別情報の属する前記グループを特定するとともに、特定された前記グループに対応する前記正常モデルを用いて異常予兆の有無の診断をし、それぞれの前記正常モデルは、前記機械設備に異常予兆なしと診断された前記稼動情報を追加した上で逐次更新されることを特徴とする。
本発明によれば、機械設備の異常予兆の有無を高精度で診断する異常予兆診断装置等を提供できる。
本発明の第1実施形態に係る異常予兆診断装置の機能ブロック図である。 本発明の第1実施形態に係る異常予兆診断装置の診断対象である機械設備の一例を示す説明図である。 本発明の第1実施形態に係る異常予兆診断装置が備えるデータマイニング手段の機能ブロック図である。 本発明の第1実施形態に係る異常予兆診断装置が備える管理用テーブルの説明図である。 本発明の第1実施形態に係る異常予兆診断装置の正常モデル学習部によって学習された所定の機器に関する正常モデルの説明図である。 本発明の第1実施形態に係る異常予兆診断装置における正常モデルの学習に関するフローチャートである。 本発明の第1実施形態に係る異常予兆診断装置における診断に関するフローチャートである。 本発明の第2実施形態に係る異常予兆診断装置が備えるデータマイニング手段の機能ブロック図である。 本発明の第2実施形態に係る異常予兆診断装置が備える診断用テーブルの説明図である。 本発明の第2実施形態に係る異常予兆診断装置で算出された寄与度の分布の例を示す説明図である。 本発明の第2実施形態に係る異常予兆診断装置において、機器21に異常予兆ありと診断された場合の画面表示例である。
≪第1実施形態≫
図1は、第1実施形態に係る異常予兆診断装置1の機能ブロック図である。
異常予兆診断装置1は、機械設備2の稼動情報の正常範囲を示す正常モデルに基づいて、機械設備2の異常予兆の有無を診断する装置である。すなわち、異常予兆診断装置1は、工場、商業施設、工事現場、病院等で使用される機械設備2の稼動率を維持・向上するため、機械設備2の正常状態からの乖離の大きさを示す指標である異常度に基づき、機械設備2の異常予兆診断を行うものである。すなわち、異常予兆診断装置1は、機械設備2に設置された複数のセンサ(図2に示すセンサ31a,31b,…)の検出値を含む稼動情報に基づいて、機械設備2の異常予兆診断を行う。
前記した「異常予兆診断」とは、機械設備2が稼動不能となる異常な状態に達するかどうかを診断することに限らず、正常な状態の範囲で稼動可能ではあるが、機械設備2の性能の低下の程度を診断することも含むものである。以下では、異常予兆診断装置1の説明に先立って、その診断対象である機械設備2について簡単に説明する。
<機械設備の構成>
図2は、機械設備2の一例を示す説明図である。
図2では、一例として、3つの機器21〜23がシャフトFを介して順次に接続されてなる機械設備2を図示している。なお、実際の機械設備は、多数の機器が機械的・電気的に接続された複雑な構成であることが多く、また、多数の(例えば、数千個の)センサが設置されているが、図2では図示を簡略化している。
機械設備2は、例えば、ガスエンジン発電機であり、機器21〜23(圧縮機、タービン、発電機等)と、記憶手段24と、通信手段25と、を備えている。なお、機械設備2の種類はこれに限定されず、化学プラント、原子力プラント、医療設備、通信設備等であってもよい。
図2に示す例では、圧力センサ31a、温度センサ31b、及び回転速度センサ31cが、機器21に設置されている。また、圧力センサ32a、温度センサ32b、回転速度センサ32c、及び電流センサ32dが、別の機器22に設置されている(残りの機器23についても同様)。なお、図2に示す3つのセンサグループG1〜G3(グループ)については後記する。
記憶手段24には、機械設備2に設置された各センサの検出値を含む稼動情報が、例えば、データベースとして格納される。前記した「稼動情報」には、各センサの識別情報、検出値、及び検出日付・時刻が含まれている。
通信手段25は、記憶手段24に記憶されている稼動情報を、ネットワークNを介して異常予兆診断装置1に送信する。
<異常予兆診断装置の構成>
再び、図1に戻って説明を続ける。
図1に示すように、異常予兆診断装置1は、稼動情報取得手段11と、稼動情報記憶手段12と、データマイニング手段13と、診断結果記憶手段14と、表示制御手段15と、表示手段16と、を備えている。
稼動情報取得手段11は、機械設備2に設置された複数のセンサ(図2参照)の検出値を含む稼動情報を、ネットワークNを介して取得する。この稼動情報は、取得時刻(又はセンサで測定された時刻)と対応付けられた時系列データとして取り扱われる。稼動情報取得手段11は、取得した最新の、すなわち現在の稼動情報を取得するごとに、稼動情報記憶手段12に順次に記憶させることで蓄積する。
稼動情報記憶手段12は、稼動情報取得手段11から入力された稼動情報を記憶するものである。このような稼動情報記憶手段12として、磁気ディスク装置、光ディスク装置、半導体記憶装置等を用いることができる。なお、稼動情報記憶手段12に記憶された稼動情報は、データマイニング手段13によって適宜に参照される。
データマイニング手段13は、図示はしないが、CPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)、各種インタフェース等の電子回路を含んで構成されている。そして、ROMに記憶されたプログラムを読み出してRAMに展開し、CPUが各種処理を実行するようになっている。
データマイニング手段13は、稼動情報記憶手段12に記憶されている現在及び過去の稼動情報を参照し、この稼動情報を学習データとした統計的手法(データマイニング)に基づき、機械設備2の稼動情報の正常範囲を示す所定の正常モデルを学習する。
また、データマイニング手段13は、前記した正常モデルに基づいて、機械設備2の異常予兆の有無を診断する機能も有している。すなわち、データマイニング手段13は、所定の診断対象情報(診断対象となる稼動情報)と、この診断対象情報が所属する正常モデルと、に基づき、診断対象情報の異常の度合いを示す異常度を算出する。そして、データマイニング手段13は、この異常度に基づき、機械設備2の異常予兆の有無を診断する。
なお、データマイニング手段13や正常モデルの詳細については後記する。
診断結果記憶手段14は、データマイニング手段13による診断結果を記憶するものである。このような診断結果記憶手段14として、磁気ディスク装置、光ディスク装置、半導体記憶装置等を用いることができる。
表示制御手段15は、図示はしないが、CPU、ROM、RAM、各種インタフェース等の電子回路を含んで構成されている。表示制御手段15は、データマイニング手段13の診断結果を表示手段16に表示させるための所定の制御信号を生成する。また、表示制御手段15は、管理者による入力手段(図示せず)の操作に応じて、機械設備2の稼動情報等を表示手段16に表示させる。
表示手段16は、例えば、液晶ディスプレイであり、表示制御手段15からの制御信号に基づいて、前記した診断結果等を表示する。
図3は、異常予兆診断装置1が備えるデータマイニング手段13の機能ブロック図である。
図3に示すように、データマイニング手段13は、管理用テーブル131と、学習手段132と、診断手段133と、を備えている。
管理用テーブル131は、それぞれのセンサ(図2参照)の識別情報と、それぞれのセンサが属するセンサグループ(グループ)と、の対応関係を示す情報が格納されたテーブルである。この管理用テーブル131は、機器21〜23を備える機械設備2の構造・特性の他、事前の実験やシミュレーション等に基づいて、予め設定されている。
なお、複数のセンサの検出値における相関性の高さに基づいて、複数のセンサが予めグループ分けされているものとする。そして、後記する正常モデル(クラスタともいう)の学習や異常予兆診断が、ひとまとまりのセンサグループごとに行われるようになっている。
第1実施形態では、一例として、センサグループごとに学習される3つの正常モデルが、機器ごとに(3つの機器21〜23のいずれかに)対応付けられている場合について説明する。
図4は、異常予兆診断装置1が備える管理用テーブル131の説明図である。
図4の左端の1列目には、機械設備2に設置された各センサ(図2参照)を示している。図4の2列目には、機械設備2に設置された各センサの識別情報を示している。例えば、機器21(図2参照)に設置された圧力センサ31a、温度センサ31b、及び回転速度センサ31cの識別情報は順に、XX01〜XX03である。
同様に、機器22に設置された4つのセンサ32a〜32dの識別情報は順に、XX04〜XX07である。また、機器23に設置された4つのセンサ33a〜33dの識別情報は順に、XX08〜XX11である。
図4の3列目に示す○印は、機器21(図2参照)に関する正常モデルの学習に用いられるセンサを示している。また、図4の3列目に示す−印は、機器21に関する正常モデルの学習には用いられないセンサを示している。
前記したように、正常モデルとは、各センサの検出値を含む稼動情報の正常範囲を示す統計的なモデルであり、機械設備2が正常に稼動しているときの稼動情報に基づいて学習される。
図4に示す例では、圧力センサ31a、温度センサ31b、及び回転速度センサ31cが、その検出値における相関性の高さに基づき、機器21に関する正常モデルの学習に用いられるセンサグループG1(図2参照)として予め設定されている。
また、別のセンサグループG2に含まれる各センサの検出値に基づいて、機器22に関する正常モデルが学習されるように予め設定されている。
なお、機器22に異常予兆が発生した場合、その影響が機器21にも波及し、機器21に設置された温度センサ31b(図2参照)の検出値も変動することが、管理者側で予め把握されている。したがって、本実施形態では、機器22に設置された各センサ32a〜32dの他、機器21に設置された温度センサ31bもセンサグループG2に含まれている(図2参照)。
このように、機械設備2における所定の機器22(部位)に設置されたセンサの他、機器22とは異なる別の機器21(別の部位)に設置されたセンサの中にも、機器22に対応するセンサグループに含まれるものが存在している。別の観点から説明すると、機械設備2に設置された各センサの中には、複数のセンサグループ(例えば、センサグループG1,G2)に重複して含まれるものが存在している。
同様に、所定のセンサグループG3に含まれる各センサの検出値に基づいて、機器23に関する正常モデルが学習されるように予め設定されている。
なお、機器23に異常予兆が発生した場合、その影響が機器22にも波及し、機器22に設置された回転速度センサ32c(図2参照)の検出値も変動することが、管理者側で予め把握されている。したがって、本実施形態では、機器23に設置された各センサ33a〜33dの他、機器22に設置された回転速度センサ32cもセンサグループG3に含まれている(図2参照)。
このように本実施形態では、管理用テーブル131における複数のセンサグループG1〜G3(グループ)が、機械設備2における複数箇所の部位(機器21〜23)と一対一で対応している。
そして、機械設備2の異常予兆診断に用いられる正常モデルが、機器21〜23のそれぞれについて個別で学習され、さらに、機器21〜23のそれぞれについて異常予兆診断が個別で行われる。これが、本実施形態の主な特徴の一つである。
再び、図3に戻って説明を続ける。
学習手段132は、機械設備2が正常に稼動しているときに取得された稼動情報に基づいて、稼動情報の正常範囲を示す正常モデルを学習する。図3に示すように、学習手段132は、学習対象情報取得部132aと、学習対象情報記憶部132bと、正常モデル学習部132cと、正常モデル記憶部132dと、を備えている。
学習対象情報取得部132aは、学習対象となる稼動情報(学習対象情報)を、稼動情報記憶手段12から取得する。すなわち、学習対象情報取得部132aは、管理用テーブル131(図4参照)を参照し、複数のセンサのうち、所定の機器(例えば、機器21)に対応付けられたセンサ(例えば、センサ31a〜31c)の検出値を含む稼動情報を取得する。
学習対象情報記憶部132bには、学習対象情報取得部132aによって取得された学習対象情報が、データベースとして記憶される。
正常モデル学習部132cは、学習対象情報記憶部132bに記憶されている学習対象情報に基づいて、所定の正常モデルを学習する。
図5は、正常モデル学習部132cによって学習された機器21に関する正常モデルの説明図である。
図5に示す軸αは、機器21に設置された圧力センサ31a(図2参照)の検出値が正規化された値の軸である。軸βは、機器21に設置された温度センサ31b(図2参照)の検出値が正規化された値の軸である。軸γは、機器21に設置された回転速度センサ31c(図2参照)の検出値が正規化された値の軸である。
前記した「正規化」とは、各センサの検出値を代表値(平均値、標準偏差等)で除算するなどして無次元量化し、互いに比較可能とする処理である。このような正規化後の数値も「稼動情報」に含まれるものとする。前記したように、センサ31a〜31c(図2参照)は、管理用テーブル131において、機器21に対応付けられたセンサグループG1に含まれている。
図5に示す●印のひとつひとつが、センサ31a〜31cの時々刻々の検出値に対応している。このように、機器21の状態は、センサ31a〜31cの検出値が正規化された値を成分とする位置ベクトル(以下、単に「ベクトル」という)で表される。
正常モデル学習部132cは、例えば、非階層的クラスタリングの一つであるk平均法に基づいて、機器21に関する正常モデルを学習する。k平均法について説明すると、正常モデル学習部132cは、まず、●印で示す各ベクトルをクラスタ化してランダムに正常モデルを割り振り、正常モデルに含まれる複数のベクトルの重心cの座標値を算出する。
次に、正常モデル学習部132cは、所定のベクトルと各重心cとの間の距離を求め、この距離が最も小さくなる正常モデルに当該ベクトルを割り当て直す。正常モデル学習部132cは、このような処理を全てのベクトルについて実行する。そして、正常モデルの割当てが変化しなかった場合、正常モデル学習部132cは正常モデルの生成を終了し、それ以外の場合には、新しく割り当てられた正常モデルに基づいて再計算する。
このようにして正常モデルを生成した後、正常モデル学習部132cは、球状を呈する正常モデルの重心cの座標値、及び半径rを算出する。半径rは、例えば、その正常モデルに含まれる各ベクトルと重心cとの間の距離の平均値である。
なお、半径rの算出方法はこれに限定されない。例えば、正常モデルに含まれる各ベクトルのうち、重心cから最も離れたベクトルを特定し、このベクトルと重心cとの間の距離を半径rとしてもよい。このようにして正常モデル学習部132cは、機器21に関する正常モデルを学習する。なお、図5に示す距離d,fについては後記する(距離fについては第2実施形態で説明する)。
同様にして、正常モデル学習部132cは、センサグループG2に含まれるセンサ31b,32a〜32d(図2参照)の時々刻々の検出値を正規化した値に基づいて、機器22に関する別の正常モデル(5次元ベクトル空間における重心c及び半径r)を学習する。
また、正常モデル学習部132cは、センサグループG3に含まれるセンサ32c,33a〜33d(図2参照)の時々刻々の検出値を正規化した値に基づいて、機器23に関するさらに別の正常モデル(5次元ベクトル空間における重心c及び半径r)を学習する。
なお、機器21〜23のそれぞれの正常モデルは、例えば、機械設備2が正常であることが既知である所定期間の稼動情報に基づいて学習される。また、後記する診断部133dによって「異常予兆なし」と診断された稼動情報を学習対象として追加した上で、正常モデル学習部132cが、正常モデルを逐次更新するようにしてもよい。
図3に示す正常モデル記憶部132dには、機器21〜23に関する正常モデルのデータが、それぞれ、データベースとして記憶される。例えば、機器21に関する正常モデルについては、機器21の識別情報、正常モデルの識別情報、正常モデルの重心c及び半径rが対応付けられて、正常モデル記憶部132dに記憶される。なお、機器22,23の正常モデルについても同様である。
このようにして学習手段132は、管理用テーブル131(図4参照)を参照し、機械設備2が正常に稼動しているときに取得された複数のセンサの各検出値のうち、所定のセンサグループ(グループ)に属するセンサの各検出値を含む稼動情報に基づいて、正常モデルをセンサグループごとに学習する。
図3に示す診断手段133は、機械設備2の異常予兆の診断に用いられる稼動情報(診断対象情報)が正常モデルから外れている場合、機械設備2に異常予兆ありと診断する。すなわち、診断手段133は、所定のセンサグループに属するセンサの各検出値を含む稼動情報が、当該センサグループの正常モデルから外れている場合、機械設備2に異常予兆ありと診断する。例えば、診断手段133は、機器21に関する正常モデルを用いて、その後に得られた機器21の稼動情報に基づき、機器21の異常予兆の有無を診断する。また、診断手段133は、機器22,23の異常予兆の有無についても同様に診断する。
図3に示すように、診断手段133は、診断対象情報取得部133aと、診断対象情報記憶部133bと、異常度算出部133cと、診断部133dと、を備えている。
診断対象情報取得部133aは、異常予兆診断に用いられる稼動情報(診断対象情報)を稼動情報記憶手段12から取得する。すなわち、診断対象情報取得部133aは、管理用テーブル131(図4参照)を参照し、複数のセンサのうち、所定のセンサグループに属するセンサの検出値を含む稼動情報を取得する。
例えば、機器21の異常予兆診断を行う際、診断対象情報取得部133aは、機器21の識別情報や、センサグループG1(図2参照)の識別情報を管理用テーブル131から取得する。そして、診断対象情報取得部133aは、前記した各識別情報を参照し、機器21の異常予兆診断に用いられる稼動情報として、図4に示す圧力センサ31a、温度センサ31b、及び回転速度センサ31cの検出値等を稼動情報記憶手段12から取得する。機器21の異常予兆診断には、これら3つのセンサ31a〜31cの検出値で足りるからである。
同様にして、診断対象情報取得部133aは、機器22,23の異常予兆診断に用いられる稼動情報を、それぞれ、稼動情報記憶手段12から取得する。
診断対象情報記憶部133bには、診断対象情報取得部133aによって取得された機器21,22,23の稼動情報(診断対象情報)が、それぞれ、データベースとして記憶される。
異常度算出部133cは、例えば、機器21の異常予兆診断に用いられる稼動情報を診断対象情報記憶部133bから読み出し、この稼動情報の異常度uを算出する。まず、異常度算出部133cは、診断対象情報を正規化(無次元量化)し、所定時刻での機器21の状態を表すベクトルを生成する。
そして、異常度算出部133cは、正常モデル学習部132cによって学習・更新された最新の正常モデルに基づいて、診断対象データの異常度uを算出する。まず、異常度算出部133cは、機器21に関する正常モデルを、正常モデル記憶部132dから読み出す。そして、異常度算出部133cは、稼動情報の正規化後のベクトルと、正常モデルの重心cと、の距離d(図5参照)を算出する。
さらに、異常度算出部133cは、前記した距離d及び正常モデルの半径rに基づき、以下の式(1)を用いて、異常度uを算出する。なお、異常度uとは、稼動情報が正常モデルから乖離している度合いを示す数値である。
u=d/r・・・(1)
そして、異常度算出部133cは、算出した異常度uを、機器21の識別情報や、センサグループG1(図2参照)の識別情報の他、正常モデルの識別情報等に対応付けて、診断部133dに出力するとともに、診断結果記憶手段14に記憶させる。
診断部133dは、異常度算出部133cから入力される異常度uに基づき、診断対象である機械設備2において、例えば、機器21の異常予兆の有無を診断する。すなわち、前記した異常度u≦1である場合、機器21に関する診断対象情報(稼動情報を正規化してなるベクトル)は、機器21に関する正常モデルの領域内に存在している。このような場合に診断部133dは、機器21に関して「異常予兆なし」と診断する。
一方、異常度u>1である場合、機器21に関する診断対象情報は、図5に示すように、機器21に関する正常モデルの領域外に存在している。つまり、診断対象データは、正常モデルから外れている。このような場合に診断部133dは、機器21に関して「異常予兆あり」と診断する。
同様にして、診断手段133は、センサグループG2(図2参照)の診断対象情報に基づいて、機器22の異常予兆の有無を診断する。
また、診断手段133は、センサグループG3(図2参照)の診断対象情報に基づいて、機器23の異常予兆の有無を診断する。このように、診断手段133は、管理用テーブル131(図4参照)を参照し、所定のセンサグループ(グループ)に対応付けられた正常モデルと、当該センサグループに属するセンサの各検出値を含む稼動情報と、に基づいて、機械設備2の異常予兆の有無を診断する。言い換えると、診断手段133は、管理用テーブル131を参照し、それぞれのセンサが属するセンサグループに対応付けられた正常モデルと、当該正常モデルに対応するセンサの各検出値と、に基づいて、機械設備2の異常予兆の有無を診断する。
なお、診断結果記憶手段14に格納された情報は、表示制御手段15(図1参照)によって、表示手段16(図1参照)に表示される。
<異常予兆診断装置の処理>
図6は、異常予兆診断装置1における正常モデルの学習に関するフローチャートである(適宜、図3を参照)。
ステップS101において異常予兆診断装置1は、所定のセンサグループを選択する。例えば、異常予兆診断装置1は、管理用テーブル131(図4参照)を参照し、3つのセンサグループG1〜G3のうち、機器21に対応付けられたセンサグループG1を選択する。
ステップS102において異常予兆診断装置1は、センサグループの稼動情報を取得・記憶する(稼動情報取得ステップ)。すなわち、異常予兆診断装置1は、ステップS101で選択したセンサグループの稼動情報を、学習対象情報取得部132aによって稼動情報記憶手段12から取得し、取得した稼動情報を学習対象情報記憶部132bに記憶させる。例えば、異常予兆診断装置1は、機器21に対応付けられたセンサグループG1(図2参照)として、圧力センサ31a、温度センサ31b、及び回転速度センサ31cの所定期間における検出値等を取得・記憶する。
ステップS103において異常予兆診断装置1は、正常モデルを学習する(学習ステップ)。例えば、異常予兆診断装置1は、ステップS102で取得した機器21の稼動情報に基づき、正常モデル学習部132cによって、重心c及び半径rで表される所定の正常モデルを学習する。
ステップS104において異常予兆診断装置1は、学習結果を記憶する。例えば、異常予兆診断装置1は、機器21に関する正常モデルのデータを、機器21の識別情報や、センサグループG1の識別情報の他、正常モデルの識別情報とともに、正常モデル記憶部132dに記憶させる。
ステップS105において異常予兆診断装置1は、未学習のセンサグループが存在するか否かを判定する。未学習のグループが存在する場合(S105:Yes)、異常予兆診断装置1の処理はステップS101に戻る。この場合、ステップS101において異常予兆診断装置1は、未学習のセンサグループ(例えば、機器22に関するセンサグループG2:図2参照)を新たに選択する。
一方、ステップS105において未学習のセンサグループが存在しない場合(S105:No)、異常予兆診断装置1は、正常モデルの学習に関する一連の処理を終了する(END)。
図7は、異常予兆診断装置1における診断に関するフローチャートである。
ステップS201において異常予兆診断装置1は、所定のセンサグループを選択する。例えば、異常予兆診断装置1は、管理用テーブル131(図4参照)を参照し、3つのセンサグループG1〜G3のうち、機器21に対応付けられたセンサグループG1を選択する。
ステップS202において異常予兆診断装置1は、センサグループの稼動情報を取得・記憶する(稼動情報取得ステップ)。すなわち、異常予兆診断装置1は、ステップS201で選択したセンサグループの稼動情報を、診断対象情報取得部133aによって稼動情報記憶手段12から取得し、取得した稼動情報を診断対象情報記憶部133bに記憶させる。例えば、異常予兆診断装置1は、機器21に対応付けられたセンサグループG1の検出値等を取得・記憶する。
ステップS203において異常予兆診断装置1は、異常度uを算出する。ステップS203の処理について具体例を説明すると、異常予兆診断装置1は、機器21に関する正常モデル(重心c、半径rのデータ)を正常モデル記憶部132dから取得する。そして、異常予兆診断装置1は、前記した正常モデルと、ステップS202で取得したセンサグループG1の稼動情報と、に基づいて、機器21に関する異常度uを算出する。
ステップS204において異常予兆診断装置1は、機器ごとの個別診断を実行する(診断ステップ)。例えば、異常予兆診断装置1は、ステップS203で算出した異常度uと、所定閾値(例えば、所定閾値=1)と、の大小の比較に基づき、診断部133dによって、機器21に関する異常予兆の有無を診断する。
ステップS205において異常予兆診断装置1は、診断結果を記憶する。すなわち、異常予兆診断装置1は、ステップS205の診断結果を診断結果記憶手段14に記憶させる。この診断結果には、診断対象である機器21の識別情報、その正常モデルの識別情報、センサグループG1の識別情報の他、センサグループG1に含まれる各センサの検出値や異常度uが含まれていてもよい。
ステップS206において異常予兆診断装置1は、未診断のセンサグループが存在するか否かを判定する。未診断のセンサグループが存在する場合(S206:Yes)、異常予兆診断装置1の処理はステップS201に戻る。この場合に異常予兆診断装置1は、ステップS201において未診断のセンサグループ(例えば、機器22のセンサグループG2)を新たに選択する。
一方、ステップS206において未診断のセンサグループが存在しない場合(S206:No)、診断手段133の処理はステップS207に進む。
ステップS207において異常予兆診断装置1は、総合診断を実行する。
例えば、複数のセンサグループ(グループ)のうち、稼動情報が正常モデルから外れているものが少なくとも一つ存在する場合、診断手段133は、機械設備2に異常予兆ありと診断する。一方、複数のセンサグループ(グループ)のうち、稼動情報が正常モデルから外れているものが存在しない場合、診断手段133は、機械設備2に異常予兆なしと診断する。
ステップS208において異常予兆診断装置1は、診断結果を表示させる。すなわち、異常予兆診断装置1は、表示制御手段15(図1参照)によって、ステップS204の個別の診断や、ステップS207の総合診断の結果を表示手段16(図1参照)に表示させる。
ステップS208の処理について具体的に説明すると、異常予兆診断装置1は、総合診断の結果として、機械設備2の異常予兆の有無を表示手段16に表示させる。また、異常予兆診断装置1は、個別診断の結果として、各機器の識別情報の他、センサグループの識別情報、このセンサグループに含まれる各センサの検出値(時系列的なグラフ)及び異常度uを、機器ごとに区別して表示手段16に表示させる。
なお、ステップS208において異常予兆診断装置1は、診断手段133によって機械設備2に異常予兆ありと診断された場合、複数のセンサグループ(グループ)のうち、少なくとも異常予兆ありの診断要因となったセンサグループに関する情報(各センサの検出値等)を表示手段16に表示させてもよい。これによって、機械設備2において異常予兆の発生要因となった機器の詳細なデータを管理者に提示できる。
ステップS208の処理を行った後、異常予兆診断装置1は、診断に関する一連の処理を終了する(END)。
<効果>
第1実施形態によれば、機器21〜23に紐付けられたセンサグループG1〜G3ごとに正常モデルが学習され、この正常モデルに基づいて、センサグループG1〜G3ごとに異常予兆診断が行われる。
例えば、機械設備2の構成によっては、所定の機器の稼動状態の影響をほとんど受けないセンサが多数存在していることが多い。第1実施形態の例では、図4において識別情報がXX04〜XX11の各センサの検出値は、機器21の稼動状態との関連性が薄い。したがって、識別情報がXX04〜XX11の各センサのうち少なくとも一つの検出値が通常時より大きく変動したとしても、機器21が正常に稼動している可能性もある。つまり、機器21の異常予兆の有無を個別で診断する際、識別情報がXX04〜XX11の各センサの検出値が外乱になることが多い。
そこで、第1実施形態では、機器21の稼動状態が検出値に敏感に反映される3つのセンサ(図4に示すセンサ31a〜31c)を、ひとまとまりのセンサグループG1として予め設定するようにしている。これによって、機器21の異常予兆の有無を高精度で診断することができ、ひいては、機械設備2の異常予兆の有無も高精度で診断できる。なお、機械設備2に含まれる他の機器22,23についても同様のことがいえる。
また、これまでの異常予兆診断では、機械設備2における全てのセンサの検出値が一括して扱われていた。すなわち、正常モデルの学習や異常予兆診断が、機械設備2における全てのセンサの検出値に基づいて行われていた。そうすると、機械設備2に異常予兆ありと診断された場合、具体的にどの箇所で異常予兆が発生したのかを管理者側で把握しにくいという事情があった。
これに対して第1実施形態によれば、センサグループG1〜G3の検出値等に基づき、機器21〜23について個別で異常予兆診断が行われるため、異常予兆の発生箇所を特定しやすくなる。例えば、センサグループG1の検出値に基づいて、機器21に異常予兆ありと診断された場合、管理者側は、機械設備2の中でも特に機器21(又はその付近)を重点的に点検すればよい。これによって、異常予兆が発生した場合に管理者が対応しやすくなる。
また、これまでは、正常モデルの学習や異常予兆診断を行う過程で、機械設備2に設置された全てのセンサ(例えば、数千個のセンサ)の検出値が用いられていたため、単位時間当たりの処理負荷が非常に大きかった。これに対して第1実施形態によれば、例えば、機器21に紐付けられた3つのセンサグループG1〜G3の検出値に基づいて、機器21に関する異常予兆診断が行われるため、異常予兆診断装置1における処理負荷を従来よりも大幅に低減できる。
≪第2実施形態≫
第2実施形態は、異常予兆診断装置1A(図8参照)が、異常度uに対する各センサの検出値の寄与度iを算出し、この寄与度iの分布に基づいて、異常予兆の要因を推定する点が、第1実施形態とは異なっている。なお、その他の点(異常予兆診断装置1Aの全体構成や、管理用テーブル131のデータ:図4参照)については、第1実施形態と同様である。したがって、第1実施形態とは異なる部分について説明し、重複する部分については説明を省略する。
図8は、第2実施形態に係る異常予兆診断装置1Aが備えるデータマイニング手段13Aの機能ブロック図である。
図8に示すように、データマイニング手段13Aは、管理用テーブル131と、学習手段132と、診断手段133Aと、診断用テーブル134と、を備えている。なお、データマイニング手段13Aは、第1実施形態(図3参照)で説明した構成に診断用テーブル134、及び、次に説明する寄与度算出部133eを追加した構成になっている。
診断手段133Aは、寄与度算出部133e等を備えている。寄与度算出部133eは、所定のセンサグループに含まれる各センサの検出値の寄与度iを、以下の式(2)に基づいて算出する。前記した寄与度iは、各センサの個別の検出値が、前記した異常度uに対して寄与している度合いを表す数値である。この寄与度iが大きいほど、異常度uに対して、所定のセンサの検出値が寄与している度合いが高いといえる。
i=f/d・・・(2)
なお、式(2)に示す距離f(図5参照)は、稼動情報を構成するセンサの個別の検出値を正規化した値と、正常モデルの重心cにおいて前記した個別の検出値に対応する成分(図5では、重心cのβ軸の値)と、の差の絶対値である。また、式(2)に示す距離d(図5参照)は、正規化後の稼動情報の位置ベクトルと、正常モデルの重心cと、の間の距離である。
例えば、機器21に紐付けられたセンサグループG1(図2参照)には、3つのセンサ31a〜31cが含まれている。この場合、3つのセンサ31a〜31cの検出値が正規化された値のそれぞれについて(図5に示す例では、α軸、β軸、γ軸の各成分について)、その寄与度iが算出される。この場合において、寄与度iの算出には、機器21に対応する正常モデルが用いられる。そして、寄与度算出部133eによって算出された寄与度iは、異常度u等とともに診断結果記憶手段14に格納される。
図8に示す診断用テーブル134には、寄与度iの分布と、機械設備2の異常予兆の要因に関する所定のメッセージと、が対応付けられて、予め記憶されている。
図9は、異常予兆診断装置1Aが備える診断用テーブル134の説明図である。
図9に示す例では、機器21のセンサグループ(識別情報:XX01〜XX03の3つのセンサ、図4参照)に関して、寄与度iが最も高いセンサの識別情報と、それに対応するメッセージと、が診断用テーブル134に予め記憶されている。この診断用テーブル134は、事前の実験やシミュレーションに基づいて、予め作成されている。
なお、図9は一例であり、寄与度iの最も高いセンサによって寄与度iの分布が特定される場合に限定されない。例えば、寄与度iの高さが1位・2位のセンサの組合せに基づいて、寄与度iの分布を特定してもよい。また、その値が所定閾値以上である寄与度の組合せに基づいて、寄与度iの分布を特定してもよい。
図10は、寄与度iの分布の例を示す説明図である。
例えば、機器21に異常予兆ありと診断された場合において、図10に示すように、寄与度iが最も高い(1位の)センサの識別情報がXX03であったとする。この場合、表示制御手段15(図1参照)は、診断用テーブル134(図9参照)を参照し、例えば、図11に示すメッセージを表示手段16に表示させる。
図11は、機器21に異常予兆ありと診断された場合の画面表示例である。
図11に示す例では、異常予兆ありと診断された対象機器が機器21である旨が表示されている。また、診断用テーブル134(図9参照)に基づき、「機器21の軸受が磨耗している可能性があります。」というメッセージが表示手段16(図1参照)に表示されている。これによって管理者は、機械設備2で異常予兆が発生したというだけでなく、その異常予兆の要因に関する情報を得ることができる。
このように診断手段133Aは、所定のセンサグループ(グループ)に関する稼動情報が正常モデルから外れている場合、センサの検出値が異常度uに寄与している度合いを示す寄与度iを、当該センサグループに含まれるセンサのそれぞれについて算出する。そして、表示制御手段15(図1参照)は、前記した寄与度iの分布に基づいて、センサグループに関する所定のメッセージを表示手段16(図1参照)に表示させる。
<効果>
第2実施形態によれば、寄与度iの分布に基づいて、異常予兆の要因に関するメッセージが表示手段16に表示される(図11参照)。これによって、管理者は、どのような要因で異常予兆が発生したのかを容易に検証でき、さらに、その後の対処も容易に行うことができる。また、機器21〜23の個別的な異常予兆診断と相まって、異常予兆の発生箇所(例えば、機器21の軸受)をピンポイントで特定しやすくなる。
≪変形例≫
以上、本発明に係る異常予兆診断装置1,1Aについて各実施形態により説明したが、本発明はこれらの記載に限定されるものではなく、種々の変更を行うことができる。
例えば、各実施形態では、機械設備2に設置された各センサのグループ分け(センサグループG1〜G3:図2参照)の一例を説明したが、これに限らない。すなわち、機器22に設置されたセンサ32a〜32dのみを、この機器22に対応付けられた所定のセンサグループに含めるようにしてもよい。同様に、機器23に設置されたセンサ33a〜33dのみを、この機器23に対応付けられた所定のセンサグループに含めるようにしてもよい。
また、複数のセンサのうち、機械設備2における所定の機器(部位)から自身の設置位置までの距離が所定値以下であるセンサが、当該機器(部位)に対応するセンサグループに含まれるようにしてもよい。機器との間の距離が近いセンサほど、その検出値に機器の稼動状態が反映されることが多いからである。また、機器とセンサとの距離に基づいてセンサグループが設定されるため、管理用テーブル131(図4参照)の設定作業が容易であるという利点もある。なお、前記した「距離」の基準は、対象となる機器の表面であってもよいし、また、機器の中心付近や重心であってもよい。
また、各実施形態では、機械設備2が備える機器21〜23について、正常モデルの学習や異常予兆診断を個別で行う処理について説明したが、これに限らない。例えば、複数のセンサのうち、その検出値の物理量の種類が同一であるものは、同一のセンサグループに含まれるようにしてもよい。具体例を挙げると、図2に示す圧力センサ31a,32a,33aを一つのセンサグループに分類してもよい(他の種類の各センサについても同様)。これによって、例えば、圧力センサ31a,32a,33aの検出値に基づいて、機械設備2での圧力に関する所定の異常予兆の有無を診断できる。
また、複数のセンサのうち、センサ同士の距離が所定値以下であるものが同一のセンサグループに含まれるようにしてもよい。この場合において、特定のセンサを基準として、このセンサとの距離が所定値以下であるものを同一のセンサグループに含めるようにしてもよい。
また、機械設備2における所定の劣化要因に関係するセンサが既知である場合には、それらのセンサが同一のセンサグループに含まれるようにしてもよい。
また、複数のセンサのうち、所定のセンサの検出値と、他のセンサの検出値と、の間の相関係数が所定値以上である場合、前記した所定のセンサ、及び、前記した他のセンサが同一のセンサグループに含まれるようにしてもよい。これによって、検出値の相関性が高い複数のセンサをひとまとまりのセンサグループとして分類でき、ひいては、異常予兆診断の高精度化を図ることができる。
また、複数のセンサのうち、自身の検出値との間の相関係数が所定値以上となるような他のセンサが存在しないものついては、当該センサで一つのセンサグループが設定されるようにしてもよい。これによって、自身との間で相関性の高い他のセンサが存在しないセンサについては、単独でセンサグループを設定できる。なお、1つの機械設備2において、前記したセンサグループの分類方法のうち複数が混在していてもよい。
また、診断手段133によって異常予兆なしと診断された場合、学習手段132が、当該診断に用いられた稼動情報を、機械設備2が正常に稼動したときの稼動情報として新たに追加し、追加後の稼動情報に基づいて、正常モデルを更新するようにしてもよい。この場合において診断手段133は、更新後の正常モデルに基づいて、機械設備2の異常予兆の有無を診断する。そして、異常予兆診断装置1は、機械設備2が正常に稼動したときの稼動情報を徐々に増加させ、正常モデルを逐次更新する。これによって、機械設備2の正常な稼動状態を正常モデルに適切に反映させることができ、ひいては、異常予兆診断の高精度化を図ることができる。
また、例えば、「異常予兆なし」と診断された稼動情報をを新たな学習対象として追加して正常モデルを更新する際、この正常モデルに含まれていた最も古い稼動情報を正常モデルのメンバから除去するようにしてもよい。これによって、経年変化や季節変化で機械設備2の状態が徐々に変化した場合でも、いわば新陳代謝を活発に行うことで、機械設備2の状態を正常モデルに適切に反映させることができる。
また、各センサが設置されている対象(機器21〜23)等に関係なく、相関性の高い複数のセンサが一つのセンサグループに属するように、予めグループ化されていてもよい。そして、学習手段132がセンサグループごとに正常モデルを学習し、診断手段133がセンサグループごとに異常予兆診断を行うようにしてもよい。これによって、全てのセンサの検出値に基づいて学習・診断を行う場合に比べて、異常予兆診断における診断精度を高めることができる。
また、各実施形態では、1台の機械設備2(図1参照)が、ネットワークNを介して異常予兆診断装置1に接続される構成について説明したが、これに限らない。すなわち、複数台の機械設備2が、ネットワークNを介して異常予兆診断装置1に接続されていてもよい。
なお、本発明は、各実施形態で説明した全ての構成を備えるものに限定されない。また、一の実施形態の構成の一部を他の実施形態の構成に置き換えることが可能であり、また、一の実施形態の構成に他の実施形態の構成を加えることも可能である。また、各実施形態の構成の一部について、他の構成を追加・削除・置換することも可能である。
また、図1〜図3、図8に示す各構成は、それらの一部又は全部を、例えば集積回路で設計する等によりハードウェアで実現してもよい。また、前記の各構成は、プロセッサがそれぞれの機能を実現するプログラムを解釈し、実行することによりソフトウェアで実現してもよい。各機能を実現するプログラム、テープ、ファイル等の情報は、メモリや、ハードディスク、SSD(Solid State Drive)等の記録装置、又は、ICカード、SDカード、DVD等の記録媒体に格納することができる。
また、制御線や情報線は説明上必要と考えられるものを示しており、製品上必ずしも全ての制御線や情報線を示しているとは限らない。実際には殆ど全ての構成が相互に接続されていると考えてもよい。
1,1A 異常予兆診断装置
2 機械設備
11 稼動情報取得手段
12 稼動情報記憶手段
13,13A データマイニング手段
14 診断結果記憶手段
15 表示制御手段
16 表示手段
21,22,23 機器(機械設備の部位)
24 記憶手段
25 通信手段
31a,32a,33a 圧力センサ(センサ)
31b,32b,33b 温度センサ(センサ)
31c,32c,33c 回転速度センサ(センサ)
32d,33d 電流センサ(センサ)
131 管理用テーブル
132 学習手段
132a 学習対象情報取得部
132b 学習対象情報記憶部
132c 正常モデル学習部
132d 正常モデル記憶部
133,133A 診断手段
133a 診断対象情報取得部
133b 診断対象情報記憶部
133c 異常度算出部
133d 診断部
133e 寄与度算出部
134 診断用テーブル
G1,G2,G3 センサグループ(グループ)

Claims (13)

  1. 機械設備の稼動情報の正常範囲を示す正常モデルに基づいて、前記機械設備の異常予兆の有無を診断する異常予兆診断装置であって、
    前記稼動情報には、前記機械設備に設置された複数のセンサの識別情報が含まれるとともに、複数の前記センサの検出値が含まれ、
    前記機械設備に設置された複数の前記センサのそれぞれの識別情報が、前記機械設備の構造・特性の事前の実験及び/又はシミュレーションに基づいて設定される対応関係で複数のグループに予めグループ分けされ管理用テーブルを備えるとともに、
    れぞれの前記センサが属する前記グループに対応付けられた前記正常モデルと、当該正常モデルに対応する前記センサの各検出値と、に基づいて、前記機械設備の異常予兆の有無を診断する診断手段を備え、
    前記異常予兆診断装置は、前記機械設備から現在の前記稼動情報を取得したときに、前記管理用テーブルの前記識別情報と前記グループとの対応関係に基づいて、現在の前記稼動情報の前記センサの識別情報の属する前記グループを特定するとともに、特定された前記グループに対応する前記正常モデルを用いて異常予兆の有無の診断をし、
    それぞれの前記正常モデルは、前記機械設備に異常予兆なしと診断された前記稼動情報を追加した上で逐次更新されること
    を特徴とする異常予兆診断装置。
  2. 前記診断手段によって前記機械設備に異常予兆なしと診断された前記稼動情報を学習対象として新たに追加し、追加後の前記稼動情報に基づいて、前記グループに対応付けられているそれぞれの前記正常モデルを逐次更新する学習手段を備えること
    を特徴とする請求項1に記載の異常予兆診断装置。
  3. 前記診断手段は、所定の前記グループに属する前記センサの各検出値を含む前記稼動情報が、当該グループの前記正常モデルから外れている場合、前記機械設備に異常予兆ありと診断すること
    を特徴とする請求項に記載の異常予兆診断装置。
  4. 前記管理用テーブルにおける複数の前記グループは、前記機械設備における複数箇所の部位と一対一で対応しており、
    前記機械設備における所定の前記部位に設置された前記センサの他、当該部位とは異なる別の前記部位に設置された前記センサの中にも、当該部位に対応する前記グループに含まれるものが存在すること
    を特徴とする請求項1に記載の異常予兆診断装置。
  5. 前記管理用テーブルにおける複数の前記グループは、前記機械設備における複数箇所の部位と一対一で対応しており、
    複数の前記センサのうち、前記機械設備における所定の前記部位から自身の設置位置までの距離が所定値以下である前記センサは、当該部位に対応する前記グループに含まれること
    を特徴とする請求項1に記載の異常予兆診断装置。
  6. 複数の前記センサのうち、前記機械設備における所定の部位に設置され、さらに、その検出値の物理量の種類が同一であるものは、同一の前記グループに含まれること
    を特徴とする請求項1に記載の異常予兆診断装置。
  7. 複数の前記センサのうち、前記機械設備における所定の部位に設置され、さらに、所定の前記センサの検出値と、他の前記センサの検出値と、の間の相関係数が所定値以上である場合、所定の前記センサ、及び、他の前記センサが同一の前記グループに含まれること
    を特徴とする請求項1に記載の異常予兆診断装置。
  8. 複数の前記センサのうち、自身の検出値との間の相関係数が前記所定値以上となるような他の前記センサが存在しないものについては、当該センサで一つの前記グループが設定されること
    を特徴とする請求項に記載の異常予兆診断装置。
  9. 複数の前記グループのうち、前記稼動情報が前記正常モデルから外れているものが少なくとも一つ存在する場合、前記診断手段は、前記機械設備に異常予兆ありと診断すること
    を特徴とする請求項1に記載の異常予兆診断装置。
  10. 前記稼動情報が前記正常モデルから乖離している度合いを示す異常度を表示手段に表示させる表示制御手段をさらに備えること
    を特徴とする請求項1に記載の異常予兆診断装置。
  11. 前記表示制御手段は、前記診断手段によって前記機械設備に異常予兆ありと診断された場合、複数の前記グループのうち、少なくとも異常予兆ありの診断要因となった前記グループに関する情報を前記表示手段に表示させること
    を特徴とする請求項10に記載の異常予兆診断装置。
  12. 前記診断手段は、所定の前記グループに関する前記稼動情報が前記正常モデルから外れている場合、前記センサの検出値が前記異常度に寄与している度合いを示す寄与度を、当該グループに含まれる前記センサのそれぞれについて算出し、
    前記表示制御手段は、前記寄与度の分布に基づいて、前記グループに関する所定のメッセージを前記表示手段に表示させること
    を特徴とする請求項10に記載の異常予兆診断装置。
  13. 機械設備の稼動情報の正常範囲を示す正常モデルに基づいて、前記機械設備の異常予兆の有無を診断する異常予兆診断方法であって、
    前記稼動情報には、前記機械設備に設置された複数のセンサの識別情報が含まれるとともに、複数の前記センサの検出値が含まれ、
    前記機械設備に設置された複数の前記センサのそれぞれの識別情報が、前記機械設備の構造・特性の事前の実験及び/又はシミュレーションに基づいて設定される対応関係で複数のグループに予めグループ分けされ管理用テーブルを参照し、それぞれの前記センサが属する前記グループに対応付けられた前記正常モデルと、当該正常モデルに対応する前記センサの各検出値と、に基づいて、前記機械設備の異常予兆の有無を診断する診断ステップを含み、
    前記診断ステップでは、前記機械設備から現在の前記稼動情報を取得したときに、前記管理用テーブルの前記識別情報と前記グループとの対応関係に基づいて、現在の前記稼動情報の前記センサの識別情報の属する前記グループを特定するとともに、特定された前記グループに対応する前記正常モデルを用いて異常予兆の有無の診断をし、
    それぞれの前記正常モデルは、前記機械設備に異常予兆なしと診断された前記稼動情報を追加した上で逐次更新されること
    を特徴とする異常予兆診断方法。
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