JP6419534B2 - 診断システム、診断方法および診断プログラム - Google Patents

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Description

本発明による実施形態は、診断システム、診断方法および診断プログラムに関する。
鉄鋼や化学等の設備産業のプラントでは、設備機器の信頼性向上及びランニングコストの低減を目的に、振動診断等の設備診断技術が積極的に導入されている。
一般に、設備機器の運転状態を診断する場合、設備機器の運転状態の測定値について、二乗平均平方根、実効値、特徴周波数成分の値あるいはそれらの値の変化量を演算し、演算された値に対する閾値判定を行うことで、異常の有無を判断している。このように、閾値判定によって設備機器の運転状態を診断する簡易なシステムは存在するが、設備機器の運転状態を精密に診断するときには、機器其々の特性の影響を考える必要がある。
しかし、例えば振動診断の場合には、負荷の仕様、製造誤差、据付誤差、設置場所や周辺機器との組みあわせによる剛性の差異などにより、それぞれの機器の応答特性や加振力に差異がある。このため、絶対値や変化量での異常判定が困難であるといった問題が生じていた。
このような問題を解決するため、正常状態からの変化量(変化率)や、これまでの診断のデータや知見と機器の運転パラメータとを組み合わせたシミュレーションによる異常の判定が提案されている。しかし、かかる提案においては、判定までのプロセスが複雑であり、機器の特性の差異による判定の困難さは克服されていない。
また、測定した信号の形状を統計学的に表す歪度や尖度などの無次元特徴パラメータを用いることで、測定部位や運転条件など各設備機器にある固有の特性の差異による影響をなくした診断方法がある。
この無次元特徴パラメータによる診断では、算出に用いる有次元パラメータとして、対象機器のある一つの測定点における変位、振動速度、振動加速度等の時間波形分布を用いている。しかし、このような時間波形分布を用いる場合、ノイズによる信号強度の変化が閾値判定の誤差となること、解析された無次元特徴パラメータからは機器の異常の有無しかわからないこと、などの問題がある。
このような問題に対して、例えば、ニューラルネットワークやサポートベクターマシンなどのパターン識別手法を用いた運転状態の診断システムが提案されている。この種の診断システムでは、異常状態の特徴量と正常状態の特徴量とを比較して異常の有無を検知したり、作成した事例モデルをセンサデータと比較したりすることで、診断を実施している。
特開2002−257667号公報
しかし、現場に据え付けられた設備機器の運転状態を高精度で診断するためには、診断するための診断用モデルを多種多様な実機の異常状態データから作成する必要がある。またこうして作成した診断用サンプルを、他の設備機器に適用することは難しい。
本発明は上述した課題を解決するためになされたものであり、運転条件が近いとみなされる複数の機器に共通の診断用モデルを適用した高精度の診断が可能な診断システム、診断方法および診断プログラムを提供することを目的とする。
本実施形態による診断システムは、機器情報分類部を備える。機器情報分類部は、監視対象機器の基本機器情報を含む監視項目に関連し、固定された第1被結合機器情報と可変の第2被結合機器情報とを基本機器情報に結合した結合機器情報を取得する。機器情報分類部は、結合機器情報を分類する。診断システムは、機器状態診断部を備える。機器状態診断部は、監視項目に対応する測定データを解析した解析結果の特徴量を取得する。機器状態診断部は、監視対象機器の状態を、機器情報分類部の分類結果に対応した前記解析結果の特徴量の診断パターンを用いて診断する。機器情報分類部は、結合機器情報の特徴量を取得する。機器情報分類部は、機器情報の特徴量に基づいて、結合機器情報を、予め記憶された複数の機器特徴パターンのいずれかに分類する。
本発明によれば、運転条件が近いとみなされる複数の機器に共通の診断用モデルを適用した高精度の診断ができる。
第1の実施形態を示す診断システム1のブロック図である。 監視データが保持する情報の一覧を示す図である。 第1の実施形態を示す診断方法のフローチャートである。 機器特徴データベース19および機器情報分類部12の動作を説明するための説明図である。 機器状態診断部13の動作を説明するための説明図である。 第2の実施形態を示す診断システム1のブロック図である。 第2の実施形態を示す診断方法のフローチャートである。 第3の実施形態を示す診断システム1のブロック図である。 第3の実施形態を示す診断方法のフローチャートである。
以下、図面を参照して本発明に係る実施形態を説明する。本実施形態は、本発明を限定するものではない。
(第1の実施形態)
(構成)
図1は、第1の実施形態を示す診断システム1のブロック図である。図2は、監視データが保持する情報の一覧を示す図である。図2には、後述する第1監視データD1から第6監視データD6までの各監視データが保持する機器情報が、丸印によって示されている。本実施形態の診断システム1は、例えば、鉄鋼、化学、発電プラントなどの産業設備に備えられる機器の状態の診断に用いることができるものである。
図1に示すように、診断システム1は、測定データ解析部11と、機器情報分類部12と、機器状態診断部13と、出力部14と、学習用モデル生成部15と、入力部16と、保全管理データベース17と、機器管理データベース18と、機器特徴データベース19と、診断パターンデータベース101とを備える。
診断システム1の各構成部11〜101は、例えば演算処理装置、記憶装置、通信装置およびユーザインターフェースなどのハードウェア(例えば、コンピュータ)であるが、ソフトウェアを含んでもよい。また、各構成部11〜101は、1つの機器や設備に搭載されていてもよく、または、一部の構成部が、他の構成部との間で外部ネットワークを通じて通信可能な装置(例えばクラウド上のサーバやデータベース)上にあってもよい。
(測定データ解析部11)
測定データ解析部11は、データ処理部111と、解析データ特徴量抽出部112とを備える。
(データ処理部111)
データ処理部111は、不図示の測定センサから、第1監視データD1を取得する。図2に示すように、第1監視データD1は、監視対象機器(設備機器)の予め設定された監視項目aと、監視項目aに対応する測定データbとによって構成されている。
ここで、監視対象機器は、例えば、設備の保全管理計画に基づき監視対象となった機器である。また、監視項目aは、監視対象機器の状態を診断するうえで必要となる基本機器情報と測定条件とによって構成される。
基本機器情報は、監視対象機器の基本的な属性を示す機器情報であり、例えば、監視対象機器(監視対象機器の部品を含む)の機種や設置場所などである。測定条件は、測定データbを得る際の測定の条件であり、例えば、測定方向、測定位置、測定センサ、測定パラメータなどである。
測定データbは、例えば、監視項目の状態監視に必要な監視対象機器のプロセス量であり、監視対象機器に故障が発生した場合に変化する。測定データbは、例えば、監視対象機器の振動、温度、回転パルス、流量、圧力などである。測定データbには、機器の長期的な劣化傾向を判定するために、測定データが取得された時刻が付加されている。
第1監視データD1の具体例としては、以下のD1_1〜D1_3を挙げることができる。以下のai(i=1〜3)は、添え字iの番号に応じて異なる監視項目(機種)を示す。biは、iが同一のaiに対応する測定データを示す。例えば、以下のb1は、回転体a1の運転データである。また、以下では、監視データが複数のデータによって構成されていることを、“+”記号を用いて表現した。
D1_1:回転体a1+運転データb1
D1_2:電動弁a2+運転データb2
D1_3:潤滑油サンプルa3+分析データb3
データ処理部111は、第1監視データD1中の測定データbに対して解析処理を実行することで、図2に示される解析結果(種々の波形データからなる解析データ)cを取得する。データ処理部111は、解析結果cを第1監視データD1に関連付けることで、解析結果cの特徴量抽出に用いる第2監視データD2を生成する。データ処理部111は、生成された第2監視データD2を解析データ特徴量抽出部112に出力する。
第2監視データD2の具体例としては、以下のD2_1〜D2_3を挙げることができる。以下のciは、iが同一のbiに対する解析結果を示す。例えば、以下のc1は、回転体a1の運転データb1に対する波形分析結果である。
D2_1:D1_1+波形分析結果c1
D2_2:D1_2+解析対象信号の抜き取り結果c2
D2_3:D1_3+解析結果(クロマトグラフ分析結果等)c3
(解析データ特徴量抽出部112)
解析データ特徴量抽出部112は、データ処理部111から入力された第2監視データD2中の解析結果cから、図2に示される解析結果の特徴量(以下、解析結果特徴量ともいう)dを抽出する。解析結果特徴量dは、例えば、解析結果の特徴を示すパラメータである。解析結果特徴量dの具体的な態様は、後述する診断パターンを用いた診断が可能であれば特に限定されない。
解析データ特徴量抽出部112は、抽出された解析結果特徴量dを第2監視データD2に関連付けることで、機器情報の結合に用いる第3監視データD3を生成する。解析データ特徴量抽出部112は、生成された第3監視データD3を、機器情報分類部12に出力する。
第3監視データD3の具体例としては、以下のD3_1〜D3_3を挙げることができる。以下のdiは、iが同一のciから抽出された解析結果特徴量を示す。例えば、以下のd1は、回転体a1の運転データb1の波形分析結果c1から抽出された生波形、スペクトル、尖り/歪み度、リサージュ、電流などである。
D3_1:D2_1+生波形、スペクトル、尖り/歪み度、リサージュ、電流などd1
D3_2:D2_2+モータ電流、モータ電圧、スラスト荷重、トルク荷重などd2
D3_3:D2_3+粘度、密度、スペクトルなどd3
以上のように、測定データ解析部11は、測定データbを解析し、解析結果cから解析結果特徴量dを抽出する。解析結果特徴量dを抽出することで、解析結果特徴量dを診断対象とした監視対象機器の状態の診断が可能となる。
(機器情報分類部12)
機器情報分類部12は、機器情報結合部121と、機器情報特徴量抽出部122と、機器特徴決定部123とを備える。
(機器情報結合部121)
機器情報結合部121は、監視項目に関連する結合機器情報を取得する。ここで、結合機器情報は、図2に示される監視対象機器の仕様eと保全データfとを基本機器情報に結合した情報である。仕様eは、基本機器情報に結合されるべき固定された第1被結合機器情報の一例である。保全データfは、基本機器情報に結合されるべき可変の第2被結合機器情報の一例である。仕様eおよび保全データfは、基本機器情報に対して、機器情報の情報量を増加させることで、後述する機器特徴量のパターン識別による機器情報の分類を可能にする。基本機器情報への仕様eおよび保全データfの結合の態様は特に限定されず、例えば、共通の識別子を付与すること等であってもよい。
ここで、従来において、仕様eおよび保全データfは、診断結果の評価に用いられる場合はあった。これに対して、本実施形態では、仕様eおよび保全データfに、機器特徴量のパターン識別への適用という新たな有用性を見出して、仕様eおよび保全データfを診断自体(診断フロー)に適用している。仕様eおよび保全データfを適用することで、実機の詳細なデータに基づいた機器特徴量のパターン識別が可能となるので、後述する診断パターンを適切に選択することが可能となる。
仕様eは、例えば、監視対象機器または該機器の部品の寸法や構造や図面中のデータ等である。仕様eは、固定された(すなわち、不変的な)情報である。仕様eは、機器管理データベース18が管理している。機器管理データベース18は、第1管理データベースの一例である。機器管理データベース18は、例えば、仕様eを、監視項目(例えば、基本機器情報)に対応付けて管理している。
保全データfは、例えば、点検計画や点検結果等の機器毎の運転履歴である。保全データfは、例えば、点検計画や点検結果の更新(例えば、追加や変更)に応じて可変な情報である。点検結果には、既に実施された監視対象機器の状態診断の診断結果が含まれる。保全データfは、機器の分解点検から何ヶ月経っているか、機器の総稼働時間は何時間か等の情報を含んでよい。保全データfは、保全管理データベース17が管理している。保全管理データベース17は、第2管理データベースの一例である。保全管理データベース17は、例えば、保全データfを、監視項目(例えば、基本機器情報)に対応付けて管理している。
機器情報結合部121は、保全管理データベース17および機器管理データベース18に連結されている。機器情報結合部121は、解析データ特徴量抽出部112から機器情報分類部12に入力された第3監視データD3を取得する。機器情報結合部121は、取得された第3監視データD3中の監視項目に対応する保全データfおよび仕様eを、保全管理データベース17および機器管理データベース18からそれぞれ読み出す。そして、機器情報結合部121は、読み出された仕様eおよび保全データfを、第3監視データD3中の基本機器情報に結合することで、結合機器情報を生成する。機器情報結合部121は、結合機器情報の生成と同時に、結合機器情報を含み結合機器情報の特徴量抽出に用いる第4監視データD4を生成する。機器情報結合部121は、生成された第4監視データD4を機器情報特徴量抽出部122に出力する。
第4監視データD4の具体例としては、以下のD4_1〜D4_3を挙げることができる。以下のeiは、iが同一のaiに対応する仕様を示す。fiは、iが同一のaiに対応する保全データを示す。例えば、以下のe1は、回転体a1の仕様である。f1は、回転体a1の運転履歴である。D3_1に含まれる回転体a1の基本機器情報+e1+f1は、回転体a1の結合機器情報である。
D4_1:D3_1+仕様e1+運転履歴f1
D4_2:D3_2+仕様e2+運転履歴f2
D4_3:D3_3+仕様e3+運転履歴f3
(機器情報特徴量抽出部122)
機器情報特徴量抽出部122は、機器情報結合部121から入力された第4監視データD4中の結合機器情報から、図2に示される結合機器情報の特徴量(以下、機器特徴量とよぶ)gを抽出する。
ここで、機器特徴量gは、例えば、結合機器情報を、ある閾値で判別および分類できるように無次元パラメータで数値化したものである。例えば、機器特徴量gは、仕様および運転履歴をある値の範囲(例えば、寸法の範囲や総稼働時間の範囲など)によって区画した複数の分類条件項目に基づいて構成してよい。この場合、分類条件項目のうち、結合機器情報中の仕様および運転履歴が該当する分類条件項目に、結合機器情報が該当する旨の指標を付与してよい。また、分類条件項目は、統計処理や統計モデル等によって設定してよい。また、機器特徴量gは、監視対象機器へのサポート追設などの改造の有無を含んでよい。
機器情報特徴量抽出部122は、抽出された機器特徴量gを第4監視データD4に関連付けることで、第4−2監視データD4−2を生成する。機器情報特徴量抽出部122は、生成された第4−2監視データD4−2を、機器特徴決定部123に出力する。
第4−2監視データD4−2の具体例としては、以下のD4−2_1〜D4−2_3を挙げることができる。以下のgiは、iが同一のaiに対応する機器特徴量を示す。例えば、以下のg1は、回転体a1の機器特徴量である。
D4−2_1:D4_1+機器特徴量g1
D4−2_2:D4_2+機器特徴量g2
D4−2_3:D4_3+機器特徴量g3
また、機器情報特徴量抽出部122は、抽出された機器特徴量gを、機器特徴データベース19に出力する。機器特徴データベース19には、図2に示される機器特徴パターン番号hが、機器特徴量gと対応するように記憶されている。機器特徴データベース19における機器特徴パターン番号hと機器特徴量gとの対応関係は、複数の機器に対する実験結果から得られた知見に基づく。機器特徴データベース19は、機器情報特徴量抽出部122から入力された機器特徴量gを、機器特徴量gのパターンとして識別すなわちパターン識別する。機器特徴データベース19は、機器特徴量gに該当する機器特徴パターン番号hを抽出し、抽出された機器特徴パターン番号hを機器特徴決定部123に出力する。機器特徴データベース19の動作は、実際は、機器特徴データベース19を管理するコンピュータが行ってよい。
(機器特徴決定部123)
機器特徴決定部123は、機器特徴データベース19から入力された機器特徴パターン番号hを、機器情報特徴量抽出部122から入力された第4−2監視データD4−2に関連付ける。すなわち、機器特徴決定部123は、第4監視データD4に、機器特徴量gと機器特徴パターン番号hとを関連付ける。この関連付けにより、機器特徴決定部123は、診断パターンの選択に用いる第5監視データD5を生成する。機器特徴決定部123は、生成された第5監視データD5を、機器状態診断部13に出力する。
第5監視データD5の具体例としては、以下のD5_1〜D5_3を挙げることができる。以下のhiは、iが同一のgiに対応する機器特徴パターン番号を示す。例えば、以下のh1は、回転体a1の機器特徴量g1をパターン識別した機器特徴パターン番号である。
D5_1:D4_1+機器特徴量g1+機器特徴パターン番号h1
D5_2:D4_2+機器特徴量g2+機器特徴パターン番号h2
D5_3:D4_3+機器特徴量g3+機器特徴パターン番号h3
以上のように、機器情報分類部12は、監視対象機器の基本機器情報を含む予め設定された監視項目aに関連する結合機器情報を取得し、取得された結合機器情報を分類する。また、機器情報分類部12は、結合機器情報として、予め記憶された監視対象機器の仕様と保全データとを基本機器情報に結合した情報を用いる。また、機器情報分類部12は、機器特徴量gを取得し、取得された機器特徴量gに基づいて、結合機器情報を、予め記憶された複数の機器特徴パターン番号hのいずれかに分類する。このように構成された機器情報分類部12によれば、運転条件が近い機器を同一の機器特徴パターンに分類できるので、後述する機器状態診断部13により、運転条件が近い機器を同一の診断パターンによって診断できる。
(機器状態診断部13)
機器状態診断部13は、診断パターン決定部131と、機器診断部132と、診断結果検証部133とを備える。
(診断パターン決定部131)
診断パターン決定部131は、機器特徴決定部123から入力された第5監視データD5を取得する。診断パターン決定部131は、取得された第5監視データD5中の機器特徴パターン番号hおよび監視項目aから構成される診断パターン選択値a+hを作成する。診断パターン決定部131は、作成された診断パターン選択値a+hを、診断パターンデータベース101に出力する。また、診断パターン決定部131は、第5監視データD5を機器診断部132に出力する。
診断パターン選択値a+hの具体例としては、以下を挙げることができる。
D5_1に対応する選択値:a1+h1
D5_2に対応する選択値:a2+h2
D5_3に対応する選択値:a3+h3
診断パターンデータベース101には、予め図2に示される解析結果特徴量の診断パターン(診断用のパターンファイル)iが、複数の診断パターン選択値a+h毎に分類された状態で複数記憶されている。なお、診断パターン選択値a+hは機器特徴パターン番号hによって異なるので、診断パターンiは、機器特徴パターン毎に分類して記憶されていると言える。診断パターンデータベース101は、診断パターン決定部131から入力された診断パターン選択値a+hに対応する診断パターンiを選択する。診断パターンデータベース101は、選択された診断パターンiを機器診断部132に出力する。診断パターンデータベース101の動作は、実際は、診断パターンデータベース101を管理するコンピュータが行ってよい。
(機器診断部132)
機器診断部132は、診断パターンデータベース101から入力された診断パターンiを、診断パターン決定部131から入力された第5監視データD5中の解析結果特徴量dに適用することで、監視対象機器の状態を診断する。この診断により、機器診断部132は、図2に示される診断結果jを取得する。機器診断部132は、取得された診断結果jを診断パターンiとともに第5監視データD5に関連付けることで、診断結果データとしての第6監視データD6を生成する。第6監視データD6は、診断結果jの検証に用いる監視データである。機器診断部132は、生成された第6監視データD6を診断結果検証部133に出力する。
第6監視データD6の具体例としては、以下のD6_1〜D6_3を挙げることができる。以下のiiは、添え字iの番号が同一の解析結果特徴量diに対応する診断パターンを示す。例えば、以下のi1は、スペクトルピークの周波数値d1の診断パターンである。また、以下のjiは、iが同一の解析結果特徴量diに対応する診断結果を示す。例えば、以下のj1は、スペクトルピークの周波数値d1の診断結果である。
D6_1:D5_1+診断パターンi1+診断結果j1
D6_2:D5_2+診断パターンi2+診断結果j2
D6_3:D5_3+診断パターンi3+診断結果j3
(診断結果検証部133)
診断結果検証部133は、機器診断部132から入力された第6監視データD6中の診断結果jに基づいて、診断結果jの正誤を検証する。診断結果検証部133は、診断に用いた機器特徴パターン番号hおよび診断パターンiの妥当性も検証してよい。診断結果検証部133には、診断結果jを修正可能な入力部16が取り付けられている。診断結果検証部133は、検証の結果、診断結果jが誤っていると判断した場合には、入力部16の入力情報に基づいて診断結果jを修正する。診断結果検証部133は、検証後の診断結果jを、出力部14、保全管理データベース17および学習用モデル生成部15に出力する。
以上のように、機器状態診断部13によれば、予め複数の機器特徴パターン番号h毎に分類して記憶された複数の診断パターンiのうち、機器情報分類部12が分類した機器特徴パターン番号hに対応した診断パターンiを用いて診断を行うことができる。
ここで、もし、各監視対象機器に固有の特性のみを考慮した診断を行う場合、診断のための診断用モデルを、多種多様な実機の異常状態データから作成する必要がある。しかし、多種多様な実機の異常状態データから作成した各診断用モデルは、各監視対象機器それぞれに特化したモデルであるため、他の監視対象機器の診断に適用することは難しい。また、多種多様な実機の異常状態データから診断用モデルを作成することは、多大な労力を要する。
これに対して、本実施形態によれば、機器特徴パターン毎に分類された診断パターンを適用することで、運転条件が近いとみなされる複数の機器を、共通の診断用モデルによって高精度に診断することが可能となる。また、診断パターンの作成の労力を軽減することができる。
(学習用モデル生成部15)
学習用モデル生成部15は、診断結果検証部133から入力された検証後の診断結果jが修正後の診断結果jの場合には、この修正後の診断結果jを反映した新たな診断パターンiを作成する。新たな診断パターンiの作成は、当該新たな診断パターンiに対応する新たな診断パターン選択値すなわち新たな機器特徴パターン番号hの作成をともなうことがある。学習用モデル生成部15は、作成された新たな診断パターンiを診断パターンデータベース101に登録することで、診断パターンiを更新する。また、学習用モデル生成部15は、作成された新たな機器特徴パターン番号hを機器特徴データベース19に登録することで、機器特徴パターン番号hを更新する。
学習用モデル生成部15によれば、監視対象機器の状態をより忠実に反映した診断パターンが適用されるように、診断パターンiおよび機器特徴パターン番号hを改善することができる。これにより、更に高精度な診断が可能となる。なお、測定データが蓄積されていくほど、機器特徴パターン番号hおよび診断パターンiの更新の機会が増えるので、診断精度は更に向上され得る。
(作用)
図3は、第1の実施形態を示す診断方法のフローチャートである。以下の診断方法は、以下に示す手順(ステップ)をコンピュータに実行させるための診断プログラムをコンピュータが実行することで行ってもよい。図4は、機器特徴データベース19および機器情報分類部12の動作を説明するための説明図である。図5は、機器状態診断部13の動作を説明するための説明図である。以下、図1の診断システム1を適用した診断方法について、図3から図5を参照して説明する。
(ステップS1)
先ず、データ処理部111は、図3のステップS1において、入力された第1監視データD1(a+b)中の測定データbを解析して、解析結果cを取得する。データ処理部111は、例えば、測定データbに対して、次数分析処理、ベクトル分析処理、波高率算出処理、歪度算出処理、尖り度算出処理などを行うことで、有次元/無次元パラメータcを算出する。データ処理部111は、算出された解析結果cを第1監視データD1に関連付けることで、第2監視データD2を生成する。そして、データ処理部111は、生成された第2監視データD2を解析データ特徴量抽出部112に出力する。
(ステップS2)
次いで、解析データ特徴量抽出部112は、ステップS2において、データ処理部111から入力された第2監視データD2中の解析結果cから、解析結果特徴量dを抽出する。例えば、解析データ特徴量抽出部112は、振動データを周波数解析した場合、1つもしくは複数の周波数スペクトルのピークを有する振動波形から、ピークを示す周波数値dを抽出する。解析データ特徴量抽出部112は、抽出された解析結果特徴量dを第2監視データD2に関連付けることで、第3監視データD3を生成する。そして、解析データ特徴量抽出部112は、生成された第3監視データD3を機器情報結合部121に出力する。
(ステップS3)
次いで、機器情報結合部121は、ステップS3において、解析データ特徴量抽出部112から入力された第3監視データD3中の基本機器情報に、機器管理データベース18から読み出した仕様eと、保全管理データベース17から読み出した保全データfとを結合する。これにより、機器情報結合部121は、結合機器情報を生成すると同時に第4監視データD4を生成する。そして、機器情報結合部121は、生成された第4監視データD4を、機器情報特徴量抽出部122に出力する。
(ステップS4)
次いで、機器情報特徴量抽出部122は、ステップS4において、機器情報結合部121から入力された第4監視データD4中の結合機器情報から、機器特徴量gを抽出する。機器情報特徴量抽出部122は、抽出された機器特徴量gを、機器特徴データベース19に出力する。また、機器情報特徴量抽出部122は、抽出された機器特徴量gを第4監視データD4に関連付けた第4−2監視データD4−2を、機器特徴決定部123に出力する。
(ステップS5)
次いで、機器特徴データベース19は、ステップS5において、機器情報特徴量抽出部122から入力された機器特徴量gを、例えば以下に述べる分類条件項目の記述に対応したパターンとして識別する。
図4には、機器特徴データベース19に入力された機器特徴量gが、表形式で示されている。図4の機器特徴量gは、ある値の範囲で設定された分類条件項目(仕様1〜3、運転条件1〜3)のうち、機器特徴量gが該当する項目に、指標が記述されたものとなっている。図4における指標は説明の便宜上丸印のマークであるが、実際は、フラグなどのデータでよい。例えば、図4における仕様1〜3は、機器の互いに異なる寸法や構造(ポンプの出力など)の範囲を示してもよい。また、図4における運転条件1〜3は、機器の互いに異なる総稼働時間の範囲を示してもよい。分類条件項目は、例えば、結合機器情報毎に、線形判別関数やマハラノビス距離などの統計処理や、統計モデル等により設定してよい。
また、図4には、機器特徴データベース19に記憶された複数の機器特徴パターン番号hが、表形式で示されている。図4に示すように、各機器特徴パターン番号hは、各機器特徴量gに対応付けられている。機器特徴パターン番号hは、図4のような表形式のテーブルデータであってよい。機器特徴データベース19は、入力された機器特徴量gを、各機器特徴パターン番号hに対応付けられた各機器特徴量gと比較する。そして、機器特徴データベース19は、入力された機器特徴量gが合致する機器特徴パターン番号hを検出することで、機器特徴量gをパターン識別する。
(ステップS6)
次いで、機器特徴データベース19は、ステップS6において、パターン識別された機器特徴量gに対応する機器特徴パターン番号hを抽出する。例えば、図4に示すように、仕様2、仕様3および運転条件3に該当する機器特徴量gに対しては、機器特徴パターン番号hとして“000-0005”が抽出される。機器特徴データベース19は、抽出された機器特徴パターン番号hを、機器特徴決定部123に出力する。機器特徴パターン番号hは、監視データに含まれる種々の機器運転状態データを識別/診断するときに用いる識別パターンを選択する時の指標となる。
(ステップS7)
次いで、機器特徴決定部123は、ステップS7において、機器情報特徴量抽出部122から入力された第4−2監視データD4−2に、機器特徴データベース19から入力された機器特徴パターン番号hを関連付けることで、第5監視データD5を生成する。そして、機器特徴決定部123は、生成された第5監視データD5を診断パターン決定部131に出力する。
(ステップS8)
次いで、診断パターン決定部131は、ステップS8において、第5監視データD5に基づいて、第5監視データD5中の機器特徴パターン番号hおよび監視項目aから構成される診断パターン選択値a+hを作成する。そして、診断パターン決定部131は、作成された診断パターン選択値a+hを、診断パターンデータベース101に出力する。
(ステップS9)
次いで、診断パターンデータベース10は、ステップS9において、診断パターン決定部131から入力された診断パターン選択値a+hに基づいて、診断パターンiを選択する。そして、診断パターンデータベース101は、選択された診断パターンiを機器診断部132に出力する。
ここで、図5には、診断パターンデータベース101に記憶された複数の診断パターンiが、フォルダの態様で図示されている。各診断パターンiには、属性として、固有の診断パターン選択値a+hが付与されている。
例えば、診断パターン選択値a+hにおける機器特徴パターン番号hが、図5に示される“000-0005”であり、診断パターン選択値a+hにおける監視項目aが、図5に示される“AAA-BBBC”である場合、診断パターン選択値a+hは“000-0005-AAA-BBBC”となる。診断パターンデータベース101は、診断パターン選択値“000-0005-AAA-BBBC”が入力されると、この値と合致する属性を有するただひとつの診断パターンiを選択して、機器診断部132に出力する。
(ステップS10)
次いで、機器診断部132は、診断パターンデータベース101から入力された診断パターンiを、診断パターン決定部131から入力された第5監視データD5中の解析結果特徴量dに適用することで、監視対象機器の運転状態を診断する。そして、機器診断部132は、診断結果jを診断パターンiとともに第5監視データD5に関連付けることで第6監視データD6を生成する。そして、機器診断部132は、生成された第6監視データD6を診断結果検証部133に出力する。
ここで、図5には、診断パターン選択値“000-0005-AAA-BBBC”に対応する診断パターンiが、表形式で示されている。実際の診断パターンiも、表形式のテーブルデータであってよい。図5の診断パターンiは、解析結果特徴量dのパターン毎に異なる事象を示す。図5の解析結果特徴量dは、監視対象機器の状態が正常であれば解析結果特徴量dとして
抽出されるべきパラメータ1〜5ごとに項目分けされている。各項目には、該当するパラメータが解析結果特徴量dとして実際に抽出されている旨の指標が記述されている。この指標は、図5においては便宜上丸印であるが、実際は、フラグなどのデータでよい。
例えば、解析結果特徴量dが軸系機器などの回転体の振動データのスペクトルピークである場合、パラメータ1〜5は、回転体の回転周波数Frに、互いに異なる定数を乗じた値であってもよい。具体的には、パラメータ1は、(1/3)×Fr、パラメータ2は、(1/2)×Fr、パラメータ3は、1×Fr、パラメータ4は、2×Fr、パラメータ5は、3×Fr、・・・などであってもよい。この場合、回転体の運転状態が正常であれば、回転周波数Frの各定数倍の周波数のいずれも、解析結果特徴量dとしてのスペクトルピークとして抽出される。一方、回転体の運転状態が正常でない場合には、例えば、潤滑油の不足、ゆるみ、がた、アンバランスなどの事象ごとに、互いに異なる定数倍の周波数のパターンが、スペクトルピークとして抽出されない。
このような図5の診断パターンiにおいて、例えば、解析結果特徴量dが、パラメータ2、パラメータ3およびパラメータ6に現れる場合には、機器診断部132は、監視対象機器の状態を事象4であると診断する。このようにして、解析結果特徴量dの診断結果jが得られる。
(ステップS11)
次いで、診断結果検証部133は、ステップS11において、機器診断部132から出力された第6監視データD6中の診断結果jの正誤を検証する。また、診断結果検証部133は、第6監視データD6中の機器特徴パターン番号hおよび診断パターンiの妥当性も検証する。検証は、例えば、確率や偏差による統計学的な手法によって行ってよい。また、診断結果検証部133は、例えば、解析結果特徴量dと診断パターンiとのマハラノビス距離を算出し、算出されたマハラノビス距離がある閾値を超えている場合には、入力部16による診断結果の修正を受け付けてもよい。診断結果検証部133は、検証された診断結果を、出力部14、保全管理データベース17および学習用モデル生成部15に出力する。このとき、診断結果検証部133は、測定データbおよび解析結果cも保全管理データベース17に出力する。
(ステップS12)
次いで、学習用モデル生成部15は、ステップS12において、診断結果検証部133から入力された診断結果が修正後の診断結果である場合には、この修正後の診断結果に基づいて、新たな診断パターンiを作成する。そして、学習用モデル生成部15は、作成された新たな診断パターンiによって、機器特徴データベース19と診断パターンデータベース101とを更新する。例えば、学習用モデル生成部15は、図4に示した機器特徴パターン番号hにおける機器特徴量gの項目を修正してもよく、また、図5に示した診断パターンiにおける事象(異常)の分類項目を修正してもよい。
以上説明したように、本実施形態によれば、図4に示したように、監視対象機器の仕様や運転条件をある閾値をもって区画した分類条件項目に、機器特徴量を当てはめて機器特徴量をパターン識別することができる。これにより、監視対象機器が他のどの設備機器と類似した運転条件で運転しているかを分類することが可能となる。例えば、全く同じ仕様の設備機器が2台運転していたとして、分解点検してからの稼働時間が異なると、設備機器の特徴量としては状態が異なる2台の設備機器と判定されることになる。
こうして仕様や運転条件が類似した機器をグループとして共通の機器特徴パターン番号の下に管理することで、図5に示したように、機器特徴パターン番号に適合した診断パターンを用いて、機器の特徴を反映した高精度な診断を効率良く行うことができる。すなわち、本実施形態によれば、複数の機器で得られた種々の知見を機器状態の診断に適用することが可能となり、同時に実機の異常データに基づいた設備機器の診断が可能となる。
(第2の実施形態)
次に、第2の実施形態について説明する。第2の実施形態の説明にあたり、第1の実施形態と同様の構成部については、同一の符号を付して詳細な説明を省略する。
(構成)
図6は、第2の実施形態を示す診断システム1のブロック図である。第2の実施形態の診断システム1においては、図1の保全管理データベース17、機器管理データベース18、機器特徴データベース19、診断パターンデータベース101を、1つのプラントデータベース102として統一している。すなわち、プラントデータベース102は、機器情報結合部121に、仕様および保全データを提供する。また、プラントデータベース102は、後述する機器特徴識別部1232に、機器特徴パターン番号hを提供する。また、プラントデータベース102は、後述する診断パターン選択部1312に、診断パターンiを提供する。
また、第2の実施形態の診断システム1は、図1の機器特徴決定部123の代わりに機器特徴識別部1232を有している。機器特徴識別部1232の構成は、プラントデータベース102に記憶された機器特徴パターン番号hを参照すること以外は基本的に機器特徴決定部123と同様でよい。
また、第2の実施形態の診断システム1は、図1の診断パターン決定部131の代わりに診断パターン選択部1312を有している。診断パターン選択部1312の構成は、プラントデータベース102に記憶された診断パターンiを参照すること以外は基本的に診断パターン決定部131と同様でよい。
また、第2の実施形態の診断システム1において、入力部16と出力部14は、プラントデータベース102にそれぞれ備え付けられている。そして、プラントデータベース102は、入力部16の入力情報に基づく診断結果の修正と、診断結果の出力部14への出力とが可能となっている。
(作用)
図7は、第2の実施形態を示す診断方法のフローチャートである。図7のフローチャートが図3のフローチャートと異なる点は、ステップS5とステップS6との間にステップS21が追加され、ステップS8とステップS9との間にステップS22が追加されている点である。
機器特徴識別部1232は、ステップS21において、プラントデータベース102に記憶された機器特徴パターン番号hを参照し、続くステップS6において、機器特徴量gのパターンに該当する機器特徴パターン番号hを抽出する。
診断パターン選択部1312は、ステップS22において、プラントデータベース102に記憶された診断パターンiを参照し、続くステップS9において、診断パターン選択値に基づいて診断パターンiを選択する。
第2の実施形態によれば、種々のデータベースをプラントデータベース102で統合管理することで、設備機器の診断に係る情報や診断結果の運用などの情報管理が容易になる。その他の効果は、第1の実施形態と同様でよい。
(第3の実施形態)
次に、第3の実施形態について説明する。第3の実施形態の説明にあたり、第1、第2の実施形態と同様の構成部については、同一の符号を付して詳細な説明を省略する。
(構成)
図8は、第3の実施形態を示す診断システム1のブロック図である。第3の実施形態の診断システム1は、第2の実施形態の診断システム1に対して、測定データ解析部11、機器情報結合部121、機器情報特徴量抽出部122、診断結果検証部133および学習用モデル生成部15を除いて構成している点が異なる。
また、第3の実施形態の診断システム1において、プラントデータベース102は、運転実績データを記憶している。ここで、運転実績データは、監視対象機器の状態の過去の診断実績を示すデータである。運転実績データは、診断結果jと、この診断結果jの取得に用いられた監視項目a、測定データb、解析結果c、解析結果特徴量d、結合機器情報および機器特徴量gとを含む。運転実績データは、時間情報と対応付けられている。プラントデータベース102は、機器特徴識別部1232に運転実績データD30を提供する。
また、プラントデータベース102は、最新の機器特徴パターン番号hと最新の診断パターンiとを記憶している。
(作用)
図9は、第3の実施形態を示す診断方法のフローチャートである。図9のフローチャートが図7のフローチャートと異なる点は、ステップS1〜4、11、12が省略されている点である。ステップS1〜4が省略されている理由は、これらの工程で取得される情報は、運転実績データD30として取得できるからである。また、ステップS11、12が省略されている理由は、プラントデータベース102が、監視対象機器の診断実績に基づいて更新を要しない程充実しているからである。
第3の実施形態によれば、最新の機器特徴パターン番号hおよび診断パターンiを用いて、これらの情報h、iの取得以前に取得された過去の診断結果を、再度診断することが可能となる。これにより、例えば、重故障に係るある診断情報が得られたときに、過去の診断結果に対して再度診断を実施することで、重故障が発生する運転条件と近い条件で稼働している機器の状態を再評価することが可能となる。
上述した実施形態で説明した診断システムの少なくとも一部は、ハードウェアで構成してもよいし、ソフトウェアで構成してもよい。ソフトウェアで構成する場合には、診断システムの少なくとも一部の機能を実現するプログラムをフレキシブルディスクやCD−ROM等の記録媒体に収納し、コンピュータに読み込ませて実行させてもよい。記録媒体は、磁気ディスクや光ディスク等の着脱可能なものに限定されず、ハードディスク装置やメモリなどの固定型の記録媒体でもよい。また、診断システムの少なくとも一部の機能を実現するプログラムを、インターネット等の通信回線(無線通信も含む)を介して頒布してもよい。さらに、同プログラムを暗号化したり、変調をかけたり、圧縮した状態で、インターネット等の有線回線や無線回線を介して、あるいは記録媒体に収納して頒布してもよい。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると同様に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものである。
1 診断システム
11 測定データ解析部
111 データ処理部
112 解析データ特徴量抽出部
12 機器情報分類部
121 機器情報結合部
122 機器情報特徴量抽出部
123 機器特徴決定部
13 機器状態診断部
131 診断パターン決定部
132 機器診断部
133 診断結果検証部
14 出力部
15 学習用モデル生成部
16 入力部
17 保全管理データベース
18 機器管理データベース
19 機器特徴データベース
101 診断パターンデータベース

Claims (10)

  1. 監視対象機器の基本機器情報を含む監視項目に関連し、固定された第1被結合機器情報と可変の第2被結合機器情報とを前記基本機器情報に結合した結合機器情報を取得し、前記結合機器情報を分類する機器情報分類部と、
    前記監視項目に対応する測定データについての解析結果の特徴量を取得し、前記監視対象機器の状態を、前記機器情報分類部の分類結果に対応した前記解析結果の特徴量の診断パターンを用いて診断する機器状態診断部と、を備え、
    前記機器情報分類部は、前記結合機器情報の特徴量を取得し、前記結合機器情報の特徴量に基づいて、前記結合機器情報を、予め記憶された複数の機器特徴パターンのいずれかに分類し、
    前記機器状態診断部は、予め前記複数の機器特徴パターン毎に分類して記憶された複数の前記診断パターンのうち、前記機器情報分類部が分類した機器特徴パターンに対応する診断パターンを用いて、前記監視対象機器の状態を診断し、
    さらに前記機器状態診断部は、機器診断部および診断結果検証部を有し、前記機器診断部において前記監視対象機器の状態を診断して診断結果を出力し、前記診断結果検証部において前記機器診断部からの前記診断結果の正誤を検証し、前記診断結果が誤っている場合に、前記診断結果検証部が入力部の入力情報に基づいて前記診断結果を修正する、診断システム。
  2. 前記第1被結合機器情報は、前記監視対象機器の仕様を含み、前記第2被結合機器情報は、前記監視対象機器の保全データを含む、請求項1に記載の診断システム。
  3. 前記機器状態診断部を構成する前記機器診断部からの診断結果を取得し、前記診断結果に基づいて、前記診断パターンおよび前記機器特徴パターンの少なくとも一方を更新する学習用モデル生成部を更に備える、請求項に記載の診断システム。
  4. 記学習用モデル生成部は、前記診断結果検証部が修正した前記診断結果に基づいて、前記診断パターンおよび前記機器特徴パターンの少なくとも一方を更新する、請求項に記載の診断システム。
  5. 前記測定データを解析し、前記解析結果から特徴量を抽出する測定データ解析部を更に備える、請求項1に記載の診断システム。
  6. 前記測定データ解析部は、前記監視項目と前記測定データとを含み解析に用いる第1監視データを取得し、前記第1監視データ中の前記測定データを解析し、解析結果を前記第1監視データに関連付けることで前記解析結果の特徴量抽出に用いる第2監視データを生成し、前記第2監視データ中の前記解析結果から、前記解析結果の特徴量を抽出し、前記解析結果の特徴量を前記第2監視データに関連付けることで機器情報の結合に用いる第3監視データを生成し、
    前記機器情報分類部は、前記第3監視データ中の前記基本機器情報に前記第1被結合機器情報と前記第2被結合機器情報とを結合することで、前記結合機器情報を含み前記結合機器情報の特徴量抽出に用いる第4監視データを生成し、前記第4監視データ中の前記結合機器情報から、前記結合機器情報の特徴量を抽出し、前記結合機器情報の特徴量と、前記結合機器情報の特徴量をパターン識別した機器特徴パターン番号とを前記第4監視データに関連付けることで、前記診断パターンの選択に用いる第5監視データを生成し、
    前記機器状態診断部は、前記第5監視データ中の前記機器特徴パターン番号および前記監視項目を含む診断パターン選択値を作成し、前記診断パターン選択値に基づいて選択された前記診断パターンを取得し、前記診断パターンを前記第5監視データ中の前記解析結果の特徴量に適用して前記監視対象機器の状態を診断し、診断結果を前記診断パターンとともに前記第5監視データに関連付けることで診断結果データを生成する、請求項に記載の診断システム。
  7. 前記第1被結合機器情報を管理する第1管理データベースと、
    前記第2被結合機器情報を管理する第2管理データベースと、
    前記機器特徴パターン番号が前記結合機器情報の特徴量と対応するように記憶され、前記結合機器情報の特徴量に対応する前記機器特徴パターン番号を前記機器情報分類部に出力する機器特徴データベースと、
    前記診断パターンが前記診断パターン選択値と対応するように記憶され、前記機器状態診断部が作成した前記診断パターン選択値に対応する前記診断パターンを前記機器情報診断部に出力する診断パターンデータベースと、を更に備える、請求項に記載の診断システム。
  8. プラントデータベースを更に備え、
    前記プラントデータベースは、前記監視項目と、前記測定データと、前記解析結果と、前記解析結果の特徴量と、前記結合機器情報と、前記結合機器情報の特徴量と、診断結果とを、前記監視対象機器の状態の過去の診断実績を示す運転実績データとして記憶するとともに、最新の機器特徴パターンおよび診断パターンを記憶し、
    前記機器状態診断部は、前記最新の機器特徴パターンおよび診断パターンを用いて、前記運転実績データに示される前記監視対象機器の状態を診断する、請求項に記載の診断システム。
  9. 診断システムが、監視対象機器の基本機器情報を含む監視項目に関連し、固定された第1被結合機器情報と可変の第2被結合機器情報とを前記基本機器情報に結合した結合機器情報を取得し、前記結合機器情報を分類する工程と、
    前記診断システムが、前記監視項目に対応する測定データについての解析結果の特徴量を取得し、前記監視対象機器の状態を、前記結合機器情報の分類結果に対応した前記解析結果の特徴量の診断パターンを用いて診断する工程と、を含み、
    前記分類する工程では、前記結合機器情報の特徴量を取得し、前記結合機器情報の特徴量に基づいて、前記結合機器情報を、予め記憶された複数の機器特徴パターンのいずれかに分類
    前記診断する工程では、予め前記複数の機器特徴パターン毎に分類して記憶された複数の前記診断パターンのうち、前記分類する工程で分類された機器特徴パターンに対応する診断パターンを用いて、前記監視対象機器の状態を診断し、
    さらに前記診断する工程では、前記監視対象機器の状態を診断した診断結果の正誤を検証し、前記診断結果が誤っている場合に、入力部の入力情報に基づいて前記診断結果を修正する、診断方法。
  10. コンピュータに、
    監視対象機器の基本機器情報を含む監視項目に関連し、固定された第1被結合機器情報と可変の第2被結合機器情報とを前記基本機器情報に結合した結合機器情報を取得し、前記結合機器情報を分類する手順、
    前記監視項目に対応する測定データを解析した解析結果の特徴量を取得し、前記監視対象機器の状態を、前記結合機器情報の分類結果に対応した前記解析結果の特徴量の診断パターンを用いて診断する手順を、実行させ、
    前記分類する手順は、前記結合機器情報の特徴量を取得し、前記結合機器情報の特徴量に基づいて、前記結合機器情報を、予め記憶された複数の機器特徴パターンのいずれかに分類する手順であり、
    前記診断する手順は、予め前記複数の機器特徴パターン毎に分類して記憶された複数の前記診断パターンのうち、前記分類する工程で分類された機器特徴パターンに対応する診断パターンを用いて、前記監視対象機器の状態を診断する手順であり、
    さらに前記診断する手順は、前記監視対象機器の状態を診断した診断結果の正誤を検証し、前記診断結果が誤っている場合に、入力部の入力情報に基づいて前記診断結果を修正する手順である、診断プログラム。
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