JP6472367B2 - 気付き情報提供装置及び気付き情報提供方法 - Google Patents

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本発明は、機器の状態監視保守を行う際の異常予兆の判定条件に関する気付き情報を提供することができる気付き情報提供装置及び気付き情報提供方法に関する。
従来、工場や店舗に設置されている設備機器は、定期保守によるメンテナンスが実施されていた。しかし、定期保守は頻繁な部品交換によるコストの増加、突発故障の発生など課題がある。そこで機器に設置したセンサから取得したデータを活用した状態監視保守への切り替えが求められている。
状態監視保守を実施するには、センサデータを解析し、機器に対する警報条件を設計する必要がある。警報条件を設計するためには、機器の専門家がセンサデータを観察し、分析していく必要があるが、膨大なセンサデータの中から警報に結び付ける変化を発見するのは困難である。また、機器ユーザからの問い合わせや専門家が把握できていない機器故障に対しては警報を設計することができていない。そこで、運用を実施しながら専門家に気付きを与え、新たな警報事象に対応でき、既存の警報事象については精度を向上させていけるようなシステムが必要である。
特許文献1では、保守情報記憶手段から読み出した保守情報に対応して、センサデータ取得手段によってセンサデータが取得された期間を指定し、センサデータ記憶手段から当該期間に相当するセンサデータを読み出す学習対象データ取得処理と、当該センサデータの正常範囲を示す正常モデルを学習する学習処理と、正常モデルに基づいて機械設備の異常予兆の有無を診断する診断処理と、を行う第1の診断手段と、センサデータ記憶手段からセンサデータを読み出し、各センサデータが、それぞれ予め設定された所定範囲のしきい値を超えた場合には、異常予兆ありと診断する第2の診断手段と、を備える異常予兆診断装置が記載されています。
特開2013−8092号公報
特許文献1のように、正常モデルを構成するセンサデータの区間を正しく決定できたとしても、正常モデルを構成するセンサデータを予め定め、生成する正常モデルを限定してしまうと、事前に警報を設計した事象にしか対応できず、事象についても機器の重要故障の場合に限定せざるを得ない。
この場合、専門家が把握していない機器の故障や、機器ユーザからの問い合わせなどの事象に対応した警報を発報することができない問題がある。また、運用を実施しながらこれらの未知の事象に対応した警報を設計する方法も保持していない問題がある。
本発明は、前記の課題を解決するための発明であって、機器の状態監視保守を行う際の異常予兆の判定条件に関する気付き情報を提供することができる気付き情報提供装置及び気付き情報提供方法を提供することを目的とする。
前記課題を解決するために、本発明の気付き情報提供装置は、少なくとも1つの機器に設置された1つ以上のセンサからのセンサデータを取得するセンサデータ取得部と、機器の故障に対する事象または機器の不具合の問合せに対する事象と該事象の発生時刻とを含む事象データを取得する事象データ取得部と、センサデータ取得部によって取得されたセンサデータ、及び事象情報取得部によって取得された事象データが記憶される記憶部と、記憶部から読み出した事象に対応して、センサデータが取得された期間を指定し、当該センサデータの正常範囲の正常モデルを生成する正常モデル生成部と、生成した正常モデルと機器のセンサデータとに基づき、異常度を出力する第1の異常度出力部(例えば、学習側の異常度出力部7)と、事象の発生時刻または所定時間前に、出力された異常度で異常予兆があった場合には、事象と異常予兆の内容を関連付けて気付き情報として抽出し、抽出した気付き情報を管理者端末(例えば、専門家端末14)に送信する気付き情報提示部(例えば、警報条件決定部9の気付き検索部9a、気付き検索結果表示・選択部9b)と、を有することを特徴とする。本発明のその他の態様については、後記する実施形態において説明する。
本発明によれば、機器の状態監視保守を行う際の異常予兆の判定条件に関する気付き情報を提供することができる。
本実施形態に係る気付き情報提供装置を含むシステム構成を示す図である。 正常モデル生成部における正常モデルを生成する方法の一例を示す図である。 正常モデル生成部の処理手順の一例を示すフローチャートである。 異常度出力部において、入力センサデータと正常モデルから異常度を算出する方法の一例を示す図である。 学習側の異常度出力部の処理手順の一例を示すフローチャートである。 運用側の異常度出力部の処理手順の一例を示すフローチャートである。 警報条件決定部において、異常度の変化箇所を抽出した結果と事象を紐付ける方法の一例を示す図である。 警報条件決定部の処理手順(気付き情報作成まで)の一例を示すフローチャートである。 警報条件決定部の気付き検索部において、専門家端末で専門家の検索実施命令を受け付ける操作画面の一例を示す図である。 警報条件決定部の気付き表示・選択部において、異常度の変化箇所抽出部分と事象とを紐付けた結果である気付き情報を専門家端末に提供し、専門家の選択を受け付ける操作画面の一例を示す図である。 警報条件決定部の警報条件設定・登録部において、専門家端末で専門家が入力した警報条件を受け付け、登録命令を受け付ける操作画面の一例を示す図である。 警報条件決定部における操作画面の処理手順の一例を示すフローチャートである。 入力された警報条件を元に警報条件決定部が作成する警報条件の一例を示す図である。 警報生成部の処理手順の一例を示すフローチャートである。 気付き情報提供装置のブロック構成の例を示す図である。
本発明の実施形態について、適宜図面を参照しながら詳細に説明する。なお、各図において、共通する部分には同一の符号を付し、重複した説明を省略する。
最初に、本実施形態の気付き情報提供装置の適用効果について説明する。
本実施形態の気付き情報提供装置は、工場・店舗における機器の異常やコールセンターからの問い合わせなどの事象に対し、保守担当者、及び機器の専門家に状態変化をデジタルデータとして提供して気付きを与え、専門家が事象に対して警報を設計することを可能にする。また、既存の事象に対しても新たな気付きを与えることで、警報精度を向上させることを可能にする。
図1は、本実施形態に係る気付き情報提供装置を含むシステム構成を示す図である。図15は、気付き情報提供装置のブロック構成の例を示す図である。図1、図15に沿って、気付き情報提供装置200について説明する。気付き情報提供装置200を含むシステムは、一般的なPC(Personal Computer)のような端末を店舗・工場に設置してローカル環境で実現する方法、クラウドのようなネットワークNW経由で実現する方法、どちらで実施されても構わない。
図15に示すように、気付き情報提供装置200は、処理部201、記憶部202、入力部230、表示部240、及び通信部250を有している。処理部201は、センサデータ取得部221、事象データ取得部211、正常モデル生成部5、学習側の異常度出力部7、警報条件決定部9、運用側の異常度出力部12、及び警報生成部13を有する。記憶部202には、センサデータDB(2)、事象DB(4)、正常モデルDB(6)、異常度DB(8)、有効正常モデルDB(10)、及び警報条件DB(11)を有する。
気付き情報提供装置200は、処理機能的に分けると、図1に示すように、気付き情報を専門家端末14に提供する気付き情報部210と、気付き情報を元に登録された警報条件を運用する状態監視運用部220とを有する。
センサ1(センサ#1〜センサ#N)は、工場・店舗の機器に設置され、所定の周期でデータを生成している。機器とセンサ1の例としては、スーパーマーケットやコンビニなどに設置された冷凍・冷蔵ショーケース内の庫内の温度センサ、データセンタに設置されたサーバラック内の温度をセンシングする温度センサ、圧縮機・攪拌機の回転体や機器自体に設置して、振動をセンシングする加速度センサなどがある。生成されたセンサデータは、気付き情報提供装置200に時刻情報と共に送信する。気付き情報提供装置200は、通信部250、センサデータ取得部221を介して、センサデータをセンサDB(2)に記憶する。センサデータDB(2)は、センサ毎にセンサデータを時系列順に保持する。センサ1からの送信は、有線、無線、どのような形態でも構わない。
事象発生源3(例えば、コールセンター、保守拠点)では、機器の故障や機器に関する問い合わせなどの事象が発生し、気付き情報提供装置200に時刻情報と共に事象データとして送信する。この際、事象データはコード化され、システム運用者には事象の内容が伏せられるため、専門家が外部に流出させたくない情報は漏れることはない。気付き情報提供装置200は、通信部250、事象データ取得部211を介して、事象データを事象DB(4)に記憶する。事象DB(4)は、事象毎に時系列順に保持する。事象発生源3からの送信は、有線、無線、どのような形態でも構わない。
正常モデル生成部5は、センサデータDB(2)に保持されたセンサデータ、センサデータ取得時刻、及び事象DB(4)に保持された事象発生時刻を元に、センサデータの中から事象が発生していない正常区間を抽出し、抽出した正常区間のデータに対してクラスタリング手法を適用することで、正常モデルを作成する。
このとき、本実施形態では、正常モデル生成部5は、正常モデルをセンサ種類と後記するクラスタリングパラメータの組み合わせの数だけ作成することが特徴のひとつである。正常モデル生成部5は、作成した正常モデルを正常モデルDB(6)に格納(記憶)する。センサ種類とクラスタリングパラメータの組み合わせの数だけ正常モデルを作成することにより、複合的な要因で発生する事象を見逃すことがない。正常モデルの作成は、常時、または任意のタイミングで定期的に実施する。
学習側の異常度出力部7(第1の異常度出力部)は、センサデータDB(2)に保持されたセンサデータ、及び正常モデルDB(6)に保持された正常モデルを元に、正常モデルにセンサデータを時系列順に適用し、正常モデルとセンサデータとの距離を算出する。正常モデルとセンサデータとの距離を異常度と定義し、算出した異常度を異常度DB(8)に格納する。距離が短い場合は異常度の値は小さく正常に近い状態であり、距離が長い場合は異常度の値は大きく正常ではない何かが発生しているということになる。異常度DB(8)は正常モデル毎に異常度を時系列順に保持する。異常度の算出は、正常モデルの生成と同じく、常時、または任意のタイミングで定期的に実施する。
警報条件決定部9は、気付き検索部9a、気付き検索表示・選択部9b、及び警報条件設定・登録部9cを有している。
気付き検索部9aでは、異常度DB(8)に保持された任意の区間の異常度、異常度算出に用いたセンサデータ、センサデータ取得時刻、及び事象DB(4)に保持された事象情報(事象データ)を元に、異常度が所定の閾値を超過している部分を抽出し、抽出した部分(以下、異常度抽出部分)と関連がありそうな事象を紐付け、紐付け結果を「気付き情報」とする。
気付き検索表示・選択部9bでは、「気付き情報」の紐付け結果を、専門家端末14に送信して、専門家端末14の表示部に表示して(図10参照)、専門家に提供する。「気付き情報」が保守業務に有効か無効かは専門家が判断する。例えば有効であると判断した場合は、専門家端末14は、警報条件設定・登録画面に移行する(図11参照)。
警報条件設定・登録部9cでは、事象に対して警報を発報するための警報条件を専門家から受け付け、警報条件を警報条件DB(10)に格納する。また、警報条件設定・登録部9cは、警報条件を満たすために利用した異常度を出力した正常モデルを有効正常モデルとして、有効正常モデルDB(11)に格納する。
運用側の異常度出力部12(第2の異常度出力部)は、センサ1(センサ#1〜センサ#N)より出力されたリアルタイムセンサデータ、及び有効正常モデルDB(11)に保持された有効正常モデルを元に、リアルタイムに異常度を出力し、警報生成部13に送信する。基本的な動作は、学習側の異常度出力部7と同じであり、入力がリアルタイムセンサデータと有効正常モデルになった違いがある。
警報生成部13は、運用側の異常度出力部12から送信されてくる異常度、及び警報条件DB10が保持している警報条件を元に、リアルタイム異常度が警報条件に一致するか否かのマッチングを行い、警報条件と一致した場合には、条件に示されている警報を発報する。
専門家端末14は、警報条件決定部9が有する気付き検索部9a、気付き検索表示・選択部9b、警報条件設定・登録部9cが生成する表示画面を表示し、専門家から気付き検索命令、有効気付きの選択、警報条件を受け付ける。
本実施形態では、工場・店舗における機器の異常やコールセンターからの問い合わせなどの事象に対応し、保守を効率化するために、どのように専門家に気付き情報を提供し、専門家が事象に対して警報を設計するかに関するものである。本実施形態の理解を容易にするために、気付き情報提供装置200の正常モデル生成部5、学習側の異常度出力部7、警報条件決定部9、警報生成部13を順に、詳細に説明する。
(正常モデル生成部)
ここでは、正常モデル生成部5にて、センサデータDB(2)に保持されたセンサデータと事象DB(4)に保持された事象発生時刻より、センサデータから正常データ区間を抽出し、正常モデルを生成する手法について図2、及び図3を用いて説明する。
図2は、正常モデル生成部における正常モデルを生成する方法の一例を示す図である。図2に示すセンサデータ時系列変化21は、センサデータDB(2)より取得するセンサデータの一例を時系列変化グラフで表現したものである。事象DB(4)より取得した事象時刻とセンサデータ取得時刻を比較し、グラフ上に示すと事象発生時刻22の位置となり、事象発生時刻と未発生の時刻を判別することが可能である。
このとき、事象発生時刻の直前は、事象の影響を受けてセンサデータが正常でない可能性があるため、任意の予備区間24を考慮し、正常データ区間23を抽出する。抽出した正常データ区間23のセンサデータを用いて、クラスタリングを実施する。クラスタリングの手法は一般的に知られているK−means法、KNN法、TwoStep法、その他独自の手法など、どんな手法を用いても構わない。
例えばK−means法を用いるとき、パラメータとしてクラスタ数を指定する必要がある。センサを3種類、パラメータであるクラスタ数の下限を2、上限を4とすると、考えられる組み合わせ25は()×3=21通りとなり、正常モデルを21通り作成する。
具体的には、図2に示す正常モデル26は、最上部の正常モデルは、「センサ#1をクラスタ数2でクラスタリングしたパターン」となり、これを1通りとカウントする。同じく中段の正常モデルは、「センサ#1とセンサ#2をクラスタ数3でクラスタリングしたパターン」となる。最下部の正常モデルは、「センサ#1とセンサ#2とセンサ#3をクラスタ数4でクラスタリングしたパターン」となる。また、最上部として、センサ#1、センサ#2、センサ#3それぞれ単独で3通り()ある。また、中段として、センサ#1及びセンサ#2、センサ#1及びセンサ#3、センサ#2及びセンサ#3で3通り()ある。最下部として、センサ#1、センサ#2及びセンサ#3の1通り()である。よって、センサ種類とパラメータの組み合わせの数だけこのパターンを作成すると、21通りとなる。
正常モデル生成部5が作成した正常モデルは、正常モデルDB(6)に格納(記憶)する。正常モデルの作成は、常時、またはスケジューリングにより定期的に実施する。
図3は、正常モデル生成部の処理手順の一例を示すフローチャートである。図3に示す正常モデル生成部5の処理S300について説明する。まず、正常モデル生成部5は、センサデータDB(2)からセンサデータ、事象DB(4)から事象発生時刻の取得を要求する(処理S301)。正常モデル生成部5は、センサデータ、および事象発生時刻が取得できたか否かを判断し(処理S302)、取得できなかった場合は(処理S302,No)、再度、センサデータDB(2)と事象DB(4)に値を要求する。正常モデル生成部5は、各値が取得できた場合(処理S302,Yes)、センサデータ取得時刻と事象発生時刻を比較し、予備区間を踏まえて事象が発生していない時間帯のセンサデータを正常データ区間として抽出する(処理S303)。
正常モデル生成部5は、処理S303で抽出した正常データ区間のセンサデータに対し、一般的なクラスタリングの手法を適用し、センサ種類とクラスタリングパラメータの組み合わせ分だけ正常モデルを作成し(処理S304)、作成した正常モデルを正常モデルDB(6)に登録する(処理S305)。以後、処理S301に戻り処理を繰り返す。
(異常度出力部)
ここでは、学習側の異常度出力部7にて、正常モデルDB(6)に保持された正常モデルとセンサデータDB(2)に保持されたセンサデータより、正常モデルを構成するクラスタとセンサデータを比較して異常度を算出する方法について図4、及び図5を用いて説明する。また、入力が異なるが学習側の異常度出力部7と同じ動作をする運用側の異常度出力部12についても補足的に説明する。
図4は、異常度出力部において、入力センサデータと正常モデルから異常度を算出する方法の一例を示す図である。図4に示す正常モデル41は正常モデルDB(6)に保持されている正常モデルの1つであり、前述したK−means法を用いて作成されたセンサ数3、クラスタ数4の正常モデルを表現したものである。
学習側の異常度出力部7は、センサデータDB(2)より取得したセンサデータ42と正常モデル41を構成する各クラスタとの距離を算出し、センサデータと構成クラスタ間との距離が一番短くなる最近傍クラスタ43との距離を異常度44として定義する。このときの距離は一般的に知られているユークリッド距離、ミンコフスキー距離、コサイン距離など、状況や精度に応じて使い分けることが可能である。
異常度44の算出は、正常モデルDB(6)に保持されている全ての正常モデルに対して実施し、時系列順に異常度DB(8)に格納する。異常度DB(8)に格納される際には、異常度算出に用いたセンサデータ、センサデータ取得時刻、正常モデルの情報も付与する。異常度の算出は、正常モデル作成と同様に、常時、またはスケジューリングにより定期的に実施される。
運用側の異常度出力部12は、後記する有効正常モデルDB(11)に保持された有効正常モデルと、センサ1(センサ#1〜センサ#N)よりリアルタイムに入力されるセンサデータを用いて、リアルタイムに異常度を算出しており、異常度の算出手段は、前述の学習側の異常度出力部7と同様である。
図5は、学習側の異常度出力部の処理手順の一例を示すフローチャートである。図5に示す学習側の異常度出力部7の処理S500について説明する。まず、学習側の異常度出力部7は、センサデータDB(2)からセンサデータ、正常モデルDB(6)から正常モデルの取得を要求する(処理S501)。学習側の異常度出力部7は、センサデータ、及び正常モデルが取得できたか否かを判断し(処理S502)、取得できなかった場合は(処理S502,No)、再度、センサデータDB(2)と正常モデルDB(6)に各値を要求する。学習側の異常度出力部7は、各値が取得できた場合(処理S502,Yes)、センサデータと正常モデルを構成するクラスタを比較し、センサデータと正常モデルを構成するクラスタ間の距離を算出し異常度とし、この距離算出を正常モデルの数だけ繰り返し実施する(処理S503)。
そして、学習側の異常度出力部7は、異常度算出に用いたセンサデータ、センサデータ取得時刻、正常モデルの情報と共に異常度を異常度DB(8)に登録する(処理S504)。以後、処理S501に戻り、処理を繰り返す。
図6は、運用側の異常度出力部の処理手順の一例を示すフローチャートである。図6に示す運用側の異常度出力部12の処理S600について説明する。
まず、運用側の異常度出力部12は、センサ1(センサ#1〜センサ#N)からリアルタイムセンサデータ、有効正常モデルDB(11)から後記する有効正常モデルの取得を要求する(処理S601)。運用側の異常度出力部12は、リアルタイムのセンサデータ、および有効正常モデルが取得できたか否かを判断し(処理S602)、取得できなかった場合は(処理S602,No)、再度、センサ1と有効正常モデルDB(11)に各値を要求する。運用側の異常度出力部12は、各値が取得できた場合(処理S602,Yes)、リアルタイムのセンサデータと有効正常モデルを構成するクラスタを比較し、リアルタイムのセンサデータと有効正常モデルを構成するクラスタ間の距離を算出し異常度とし、この距離算出を有効正常モデルの数だけ繰り返し実施する(処理S603)。
運用側の異常度出力部12は、異常度算出に用いたリアルタイムのセンサデータ、リアルタイムのセンサデータ取得時刻、有効正常モデルの情報と共に異常度を警報生成部13に送信する(処理S604)。以後、処理S601に戻り、処理を繰り返す。
(警報条件決定部)
ここでは、警報条件決定部9の気付き検索部9aは、異常度DB(8)に保持された異常度、算出に用いたセンサ値、センサ値取得時刻、算出に用いた正解クラスタと、事象DB(4)に保持された事象内容、事象発生時刻より、異常度と事象を紐付け、紐付け結果を「気付き情報」とする。気付き検索表示・選択部9bは、専門家に「気付き情報」を提供し、さらに「気付き情報」の中から有効な「気付き情報」を選択できる方法を提供する。そして、有効と判断した「気付き情報」に対しては、警報条件設定・登録部9cは、専門家が警報条件を決定できる方法を提供する。
なお、気付き検索部9aにて事象と異常度抽出部分を紐付け、紐付け結果を気付き情報として算出するまでを図7、図8、図9にて、気付き検索表示・選択部9bにて気付き情報を専門家に提供し、有効かどうかの判断を仰ぎ、有効と判断した気付き情報に対しての警報条件を警報条件設定・登録部9cで作成するまでを、図10、図11、図12、図13を用いて説明する。
(警報条件決定部の気付き検索部による気付き情報の算出)
図7は、警報条件決定部において、異常度の変化箇所を抽出した結果と事象を紐付ける方法の一例を示す図である。図7に示す事象一覧71は、事象DB(4)より取得した事象内容と事象発生時刻であり、例えば事象情報71aはコールセンターの事象発生源3への問い合わせという事象内容から2015年9月8日11時00分4秒に機器の不具合が発生していることを示している。
異常度抽出部分一覧72は、異常度DB(8)より取得した異常度から、変化している箇所を抽出した結果であり、例えば異常度抽出部分72aでは2015年9月8日11時00分00秒付近で正常モデル1、正常モデル2、正常モデル20、正常モデル21から算出した異常度がそれぞれ変化していることを示している。
異常度抽出部分の抽出方法は、異常度それぞれにある一定の閾値を任意に設定し、閾値を超過している時間帯を抽出し記録する。例えば、正常モデル1から算出した異常度73に閾値A73aを定め、超過した区間を超過区間73bのように抽出する。同じく正常モデル2から算出した異常度74に閾値B74aを定め、超過した区間を超過区間74bのように抽出する。正常モデル20,21についても同様である。異常度抽出の際、閾値からの変化率を算出し、変化率の大きさに応じて大、中、小とランク付けする。全ての正常モデルで超過区間を抽出し、時刻情報を元にして同様の時間帯で抽出できた超過区間をまとめることにより、異常度抽出部分一覧72を作成する。超過区間をまとめる時間帯の範囲である超過区間収束時間帯77は任意に設定可能であり、状況によって変化させることが可能である。
気付き情報一覧78は、事象情報71aと異常度抽出部分72aの時刻情報を元に、事象情報と関連する可能性のある異常度抽出部分を紐付けた結果である気付き情報の一覧である。例えば、気付き78aは、事象情報71aと異常度抽出部分72aの時刻がそれぞれ2015年9月8日11時00分00秒付近であることから、異常度抽出部分72aの異常度の変化は事象情報71aに関連する可能性がある、として紐付けた結果である。全ての事象情報と異常度抽出部分を紐付けし、紐付け結果を気付き情報として、気付き情報一覧78とする。
異常度抽出部分の抽出から、気付き情報一覧78の作成までの動作は、図9に示す気付き検索部9aが専門家端末14に作成する気付き検索画面91の気付き検索開始ボタン93を専門家が押下し、検索命令を気付き検索部9aが受け付けたタイミングで実施される。図9に示す気付き検索画面91では、専門家が気付きを検索したい区間を、検索区間入力部92に入力することが可能である。
図8は、警報条件決定部の処理手順(気付き情報作成まで)の一例を示すフローチャートである。図8に示す警報条件決定部9の処理S800について、気付き検索画面91(図9参照)で専門家の検索命令を受け付け、気付き情報を算出までの動作について説明する。
まず、気付き検索部9aは、気付き検索画面91を作成し、専門家端末14に表示する(処理S801)。気付き検索部9aは、気付き検索画面91に専門家が検索区間入力部92に検索区間を入力し、気付き検索開始ボタン93を押したか否かを判断し(処理S802)、検索区間が入力され、且つ気付き検索開始ボタン93が押された場合は(処理S802,Yes)、処理S803に進む。気付き検索開始ボタン93が押されていない場合、もしくは押された場合でも検索区間が入力されていない場合は(処理S802,No)、処理S801に戻り、専門家の入力があるまで待機する。
気付き検索部9aは、異常度DB(8)から異常度、異常度算出に用いたセンサデータ、センサデータ取得時刻、正常モデルを、事象DB(4)から事象内容、事象発生時刻の取得する(処理S803)。そして、気付き検索部9aは、異常度、異常度算出に用いたセンサデータ、センサデータ取得時刻、正常モデル、事象内容、事象発生時刻が取得できたか否かを判断し(処理S804)、取得できなかった場合は(処理S804,No)、再度各値を要求する。各値が取得できた場合は(処理S804,Yes)、各異常度から予め定めておいた閾値を超過した箇所を抽出する(処理S805)。
気付き検索部9aは、異常度抽出部分の時刻と事象発生時刻を比較し(処理S806)、事象に対して関連している可能性のある異常度抽出部分を紐付け(処理S807)、紐付け結果を気付き情報とし、気付き情報一覧表を作成し(処理S808)、処理を終了する。
(警報条件決定部 気付き情報提供〜判断〜警報条件作成)
図10は、警報条件決定部の気付き表示・選択部において、異常度の変化箇所抽出部分と事象とを紐付けた結果である気付き情報を専門家端末に提供し、専門家の選択を受け付ける操作画面の一例を示す図である。
気付き検索結果表示・選択画面101は、気付き検索部9aが算出した気付き情報一覧を専門家に提供するために、気付き検索表示・選択部9bが作成し、専門家端末14に表示する画面である。気付き検索結果表示・選択画面101は、気付き情報一覧表示部102、気付き詳細情報表示部104、警報条件設定・登録移行ボタン105を含んで構成される。気付き情報一覧表示部102は、気付きNo、関連事象内容、異常度抽出部分、利用正常モデルから構成されている。気付き情報一覧表示部102で選択した項目の詳細を、気付き詳細情報表示部104で表示する。例えば気付き情報一覧表示部102のNo1の気付き103を選択した場合、No1の気付き103部分はハイライトされ、気付き詳細情報表示部104には、異常度抽出部分付近の時間帯の異常度とセンサデータを時系列グラフで表示する。
気付き情報一覧表示部102で表示している気付きが事象に対して有効であると専門家が判断した場合、警報条件設定・登録部9cの処理に移行する。警報条件設定・登録部9cでは、事象に対する警報条件を専門家が設定、登録することが可能である。例えばNo1の気付き103を専門家が有効であると判断した場合、No1の気付き103をハイライトさせた状態で警報条件設定・登録移行ボタン105を押下する。警報条件設定・登録移行ボタン105が押下された場合の警報条件の設定方法を、図11を用いて説明する。
図11は、警報条件決定部の警報条件設定・登録部において、専門家端末で専門家が入力した警報条件を受け付け、登録命令を受け付ける操作画面の一例を示す図である。警報条件設定・登録画面111は、専門家が有効と判断した気付きに対して、警報条件の設定と登録を実施するために、警報条件設定・登録部9cが作成し、専門家端末14に表示する画面である。警報条件設定・登録画面111は、有効気付き表示部112、警報条件入力部113、警報条件登録ボタン114を含んで構成される。
警報条件設定・登録画面111は、有効と判断した気付きを有効気付き表示部112で表示し、有効気付き表示部112で表示した有効気付きに対する警報条件を警報条件入力部113で専門家から受け付ける。警報条件入力部113で専門家からの警報条件の入力があり、且つ警報条件登録ボタン114が押された場合、警報条件設定・登録部9cは警報条件を受け付け、警報条件DB(10)に警報条件を登録し、警報条件を満たすための異常度を出力することができる正常モデルを有効正常モデルとし、有効正常モデルDB(11)に登録する。
図12は、警報条件決定部における操作画面の処理手順の一例を示すフローチャートである。図12に示す警報条件決定部9の処理S1200について、警報条件決定部9の警報条件作成までの動作について説明する。
まず、気付き検索部9aが作成した気付き一覧表を、気付き検索結果表示・選択部9bが受け取ったか否かを判断し(処理S1201)、受け取った場合は(処理S1201,Yes)、気付き検索結果表示・選択部9bが気付き検索結果表示・選択画面101を作成し、専門家端末14に表示する(処理S1202)。受け取っていない場合(処理S1201,No)、気付き検索部9aに気付き一覧表を再度要求する。
気付き検索結果表示・選択部9bは、専門家が気付き情報一覧表示部102から有効気付きを選択し、且つ警報条件設定・登録移行ボタン105を押下されたか否かを判断し(処理S1203)、有効気付きを選択され、且つ警報条件設定・登録移行ボタン105が押下された場合は(処理S1203,Yes)、処理S1204に進む。警報条件設定・登録移行ボタン105が押されていない場合、もしくは警報条件設定・登録移行ボタン105が押されても有効気付きが選択されていない場合は(処理S1203,No)、処理S1202に戻り、専門家の入力があるまで待機する。
気付き検索結果表示・選択部9bは、選択された有効気付き情報を警報条件設定・登録部9cに送付し(処理S1204)、警報条件設定・登録部9cが受け取ったか否かを判断する(処理S1205)。受け取った場合は(処理S1205,Yes)、警報条件設定・登録部9cが警報条件設定・登録画面111を作成し、専門家端末14で表示する(処理S1206)。受け取れなかった場合は(処理S1205,No)、処理S1204に戻り、再度気付き検索結果表示・選択部9bに有効気付き情報を要求する。
警報条件設定・登録部9cは、有効気付き情報に対する警報条件を、専門家が警報条件入力部113に入力し、且つ警報条件登録ボタン114が押下されたか否かを判断する(処理S1207)。警報条件の入力があり、且つ警報条件登録ボタン114が押された場合は(処理S1207,Yes)、警報条件設定・登録部9cは、警報条件を警報条件DB(10)に登録し、警報条件を満たすために必要な異常度を算出することができる正常モデルを有効正常モデルとし、有効正常モデルDB(12)に登録し(処理S1208)、処理を終了する。警報条件登録ボタン114が押下されていない場合、もしくは押されても警報条件の入力がない場合は(処理S1207,No)、処理S1206に戻り、専門家の入力があるまで待機する。
図13は、入力された警報条件を元に警報条件決定部が作成する警報条件の一例を示す図である。専門家が入力する警報条件(設定条件)は、例としてNo1の気付き103を有効とみなした場合の警報条件を説明する。No1の気付き103は正常モデル1による異常度、正常モデル2の異常度、正常モデル20による異常度、正常モデル21による異常度の計4つの異常度により構成されているため、2つ以上の異常度の組み合わせることで警報条件を作成する。
2つ以上の異常度を組み合わせた警報条件の一例としては、「正常モデル1による異常度と、正常モデル2による異常度がそれぞれの閾値を超えた状態が継続時間閾値a(138)だけ継続したら問い合わせ135に対する警報A136とする」という条件(警報条件1)や、「正常モデル20による異常度と正常モデル21による異常度がそれぞれの閾値を超過した状態が継続時間閾値b(139)だけ継続したら問い合わせ135に対する警報B137とする」という条件(警報条件2)など、状況に応じて異常度を組み合わせることができる。
警報条件設定・登録部9cは、入力された警報条件を元に、抽出部分異常度の特性を数値化して警報条件を作成する。図13に示す具体例の場合、前述の警報条件1は、「抽出部分付近異常度(正常モデル1)131、抽出部分付近異常度(正常モデル2)132の両異常度がそれぞれで定めた閾値A131aと閾値B132aを超過した状態が継続時間閾値a138である4分間継続したら警報A136を発報する」という警報条件となる。
前述の警報条件2は、「抽出部分付近異常度(正常モデル20)133、抽出部付近異常度(正常モデル21)134の両異常度がそれぞれで定めた閾値C(133a)と閾値D(134a)を超過した状態が継続時間閾値b(139)である2分間継続したら警報B137を発報する」という警報条件となる。
問い合わせ135に対する警報条件としては、異常予兆に対し、警報条件2の方が事前に警報を出すことができるため、警報条件2を採用する。
作成された警報条件は、警報条件DB(10)に送信し、警報生成部13にてリアルタイムデータに対して使用することで、リアルタイムセンサデータが同一の警報条件を満たした場合、警報を出力することが可能となる。例えば、No1の気付き103(図10参照)によって作成した警報条件では、問い合わせ135を事前に知ることができるため、そもそもの問い合わせの防止や、問い合わせ内容に応じた保守内容の決定を従来よりも早く行うことで、保守効率化、コスト削減が可能である。
(警報生成部)
図14は、警報生成部の処理手順の一例を示すフローチャートである。図14に示す警報生成部13の処理S1400について説明する。まず、警報生成部13は、運用側の異常度出力部12から異常度、算出に用いたセンサ値、センサ値取得時刻、算出に用いた有効正解クラスタ、警報条件DB(10)から警報条件の取得を要求する(処理S1401)。警報生成部13は、各値が取得できたか否かを判断し(処理S1402)、取得できなかった場合は(処理1402,No)、処理S1401に戻り、再度、運用側の異常度出力部12と警報条件DB(10)に各値を要求する。
警報生成部13は、各値が取得できた場合(処理1402,Yes)、異常度、算出に用いたセンサ値、センサ値取得時刻、算出に用いた有効正解クラスタと警報条件とをマッチングさせる(処理S1403)。このマッチングを警報条件の数だけ繰り返し実行する。警報生成部13は、マッチング結果が警報条件を満たしたか否かを判断し(処理S1404)、警報条件を満たした場合は(処理S1404,Yes)、満たした警報条件に応じた警報を、表示部240(図15参照)を介して発報するとともに、警報情報を、保守拠点等に送信し(処理S1405)、処理S1401に戻る。一方、警報条件を満たしていない場合は(処理S1404,No)、処理S1401に戻る。
本実施形態の各主要部の機能について再度説明する。気付き情報提供装置200の気付き情報部210は、正常モデル生成部5、学習側の異常度出力部7、警報条件決定部9(気付き検索部9a、気付き検索結果表示・選択部9b、警報条件設定・登録部9c)を含んで構成されている。また、状態監視運用部220は、運用側の異常度出力部12、警報生成部13を含んで構成されている。
(1)正常モデル生成部5は、センサ1が発生させるセンサデータと、登録される事象情報の時刻を取得し、センサデータ取得時刻と事象登録時刻を比較することで、正常データ区間を抽出して、任意のクラスタリング手法でクラスタリングを実施し、センサ数とクラスタリングパラメータの組み合わせ数だけ正常モデルを生成する。
(2)学習側の異常度出力部7(第1の異常度出力部)は、センサ1が発生させるセンサデータと、正常モデル生成部5が生成した正常モデルを受け取り、センサデータを正常モデルと比較することで異常度を算出して、異常度を算出するために用いたセンサデータ、センサデータ取得時刻、正常モデルと共に出力する。
(3)警報条件決定部9は、学習側の異常度出力部7が出力した異常度を受け取り、任意に定めた閾値を用いて異常度が閾値を超過している区間を抽出して、異常度抽出区間として定義し、該定義した異常度抽出区間と、事象情報に基に、事象情報に関連する可能性のある異常度抽出区間を紐付けることで、新たな警報事象への対応、既存警報事象の精度向上につながる気付き情報を生成する。
(3−1)気付き検索部9a(気付き情報提示部)は、気付き検索画面91(図9参照)を生成して専門家端末14に表示し、専門家から気付きを算出したい区間を専門家から受け取り、対象区間の中の気付き情報を生成する。
(3−2)気付き検索結果表示・選択部9b(気付き情報提示部)は、気付き検索結果表示・選択画面101(図10参照)を生成して専門家端末14に表示し、気付き検索部9aで生成された気付きを一覧表として専門家に提供し、提供された情報を基に、専門家は紐付け結果が事象に対して有効か否かを判断する。
(3−3)警報条件設定・登録部9c(警報条件登録部)は、警報条件設定・登録画面111を生成して、専門家端末14に表示し、気付き検索結果表示・選択部9bで選択された有効気付きの情報を専門家に提供し、専門家が有効気付きに対して警報条件(設定条件)を設定可能とし、設定された警報条件を登録する。
(4)運用側の異常度出力部12(第2の異常度出力部)は、センサ1よりリアルタイムに取得したセンサデータと、警報条件決定部9で決められた有効正常クラスタを有効正常クラスタから受け取り、異常度をリアルタイムに出力する。
(5)警報生成部13は、警報条件決定部9で生成された警報条件を警報条件DB(10)から受け取り、運用側の異常度出力部12が出力した異常度が、異常度の組み合わせから成る警報条件とマッチングするか判断し、警報を発報する。
本実施形態の気付き情報提供装置200によれば、運用を実施しながら専門家が把握していない機器の故障や、機器ユーザからの問い合わせなどに対応するための気付き情報を与えることにより、専門家が新たな事象に対して警報を設計することを可能である。また、既存の事象に対しても新たな気付き情報を与えることで、警報精度を向上させることができる。
また、専門家に効率よく気付き情報を与え、新たな事象に対して警報を発報または警報情報を保守拠点に送信することができるため、機器の故障頻度を減少できる。さらに、機器ユーザからの問い合わせなどの減少が考えられるため、コールセンター業務の効率化、保守業務の効率化によるコスト削減が見込むことができる。
1 センサ
2 センサデータDB
3 事象発生源(コールセンター、保守拠点)
4 事象DB
5 正常モデル生成部
6 正常モデルDB
7 学習側の異常度出力部(第1の異常度出力部)
8 異常度DB
9 警報条件決定部
9a 気付き検索部(気付き情報提示部)
9b 気付き検索結果表示・選択部(気付き情報提示部)
9c 警報条件設定・登録部(警報条件登録部)
10 警報条件DB
11 有効正常モデルDB
12 運用側の異常度出力部(第2の異常度出力部)
13 警報生成部
14 専門家端末(管理者端末)
21 センサデータ時系列変化
25 組み合わせ条件
26 正常モデル
71 事象一覧
72 異常度抽出部分一覧
73 正常モデル1による異常度時系列変化
74 正常モデル2による異常度時系列変化
75 正常モデル20による異常度時系列変化
76 正常モデル21による異常度時系列変化
78 気付き情報一覧
91 気付き検索画面
101 気付き検索結果表示・選択画面
111 警報条件設定・登録画面
112 有効気付き表示部
113 警報条件入力部
200 気付き情報提供装置
201 処理部
202 記憶部
210 気付き情報部
211 事象データ取得部
220 状態監視運用部
221 センサデータ取得部
250 通信部

Claims (9)

  1. 少なくとも1つの機器に設置された1つ以上のセンサからのセンサデータを取得するセンサデータ取得部と、
    前記機器の故障に対する事象または前記機器の不具合の問合せに対する事象と該事象の発生時刻とを含む事象データを取得する事象データ取得部と、
    前記センサデータ取得部によって取得された前記センサデータ、及び前記事象データ取得部によって取得された事象データが記憶される記憶部と、
    前記記憶部から読み出した事象に対応して、前記センサデータが取得された期間を指定し、当該センサデータの正常範囲の正常モデルを生成する正常モデル生成部と、
    前記生成した正常モデルと前記機器のセンサデータとに基づき、異常度を出力する第1の異常度出力部と、
    前記事象の発生時刻または所定時間前に、前記出力された異常度で異常予兆があった場合には、前記事象と前記異常予兆の内容を関連付けて気付き情報として抽出し、前記抽出した気付き情報を管理者端末に送信する気付き情報提示部と、を有する
    ことを特徴とする気付き情報提供装置。
  2. 前記気付き情報提供装置は、さらに、
    前記管理者端末から、前記異常予兆を検出するための設定条件を受信した場合、外部に警報をするための警報条件として前記記憶部に登録するとともに、該警報条件で異常予兆の判定に用いる前記正常モデルを有効正常モデルとして前記記憶部に登録する警報条件登録部と
    前記登録した有効正常モデルと前記機器のセンサデータとに基づき、異常度を出力する第2の異常度出力部と、
    前記第2の異常度出力部で出力された異常度と前記警報条件とに基づいて、異常度で異常予兆がある場合、該異常予兆がある旨を警報情報として保守拠点の端末に送信する警報生成部と、を有する
    ことを特徴とする請求項1に記載の気付き情報提供装置。
  3. 前記正常モデル生成部は、前記センサのセンサ数とクラスタリングパラメータとの組み合わせの数だけ正常モデルを生成する
    ことを特徴とする請求項1に記載の気付き情報提供装置。
  4. 前記気付き情報提示部は、ユーザが前記気付き情報を検索したい区間を入力する気付き検索画面を生成して前記管理者端末に表示し、
    前記気付き検索画面から前記検索したい区間を受理すると前記気付き情報を生成する
    ことを特徴とする請求項2に記載の気付き情報提供装置。
  5. 前記気付き情報提示部は、前記生成された気付き情報の一覧を提供するため検索結果画面を生成して、前記管理者端末に表示する
    ことを特徴とする請求項4に記載の気付き情報提供装置。
  6. 前記警報条件登録部は、前記検索結果画面で、前記気付き情報の一覧から少なくともひとつの気付き情報が選択されると、警報条件の登録画面を生成して、前記管理者端末に表示する
    ことを特徴とする請求項5に記載の気付き情報提供装置。
  7. 情報提供装置の処理部は、
    少なくとも1つの機器に設置された1つ以上のセンサからのセンサデータを取得し記憶部に記憶し、前記機器の故障に対する事象または前記機器の不具合の問合せに対する事象と該事象の発生時刻とを含む事象データを取得し前記記憶部に記憶し、
    前記記憶部から読み出した事象に対応して、前記センサデータが取得された期間を指定し、当該センサデータの正常範囲の正常モデルを生成し、
    前記生成した正常モデルと前記機器のセンサデータとに基づき、異常度を出力し、
    前記事象の発生時刻または所定時間前に、前記出力された異常度で異常予兆があった場合には、前記事象と前記異常予兆の内容を関連付けて気付き情報として抽出し、前記抽出した気付き情報を管理者端末に送信する
    ことを特徴とする気付き情報提供方法。
  8. 前記処理部は、
    前記管理者端末から、前記異常予兆を検出するための設定条件を受信した場合、外部に警報をするための警報条件として前記記憶部に登録するとともに、該警報条件で異常予兆の判定に用いる前記正常モデルを有効正常モデルとして前記記憶部に登録し、
    前記登録した有効正常モデルと前記機器のセンサデータとに基づき、異常度を出力し、
    前記出力された異常度と前記警報条件とに基づいて、異常度で異常予兆がある場合、該異常予兆がある旨を警報情報として保守拠点の端末に送信する
    ことを特徴とする請求項7に記載の気付き情報提供方法。
  9. 前記処理部は、前記センサのセンサ数とクラスタリングパラメータとの組み合わせの数だけ正常モデルを生成する
    ことを特徴とする請求項7に記載の気付き情報提供方法。
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