JPWO2011102057A1 - 自動車用ドアラッチ装置 - Google Patents

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Abstract

自動車用ドアラッチ装置は、ストライカによって押動されて回転するラッチと、ラッチを復帰位置に向けて付勢するラッチリターンスプリングと、ラッチと係合してそのドア開方向(復帰位置)への回動を阻止するポールと、ポールを復帰位置に向けて付勢するポールリターンスプリングを備えている。ラッチとポールを収容するボデーの収容部は、ボデーの一側において、ポールの下方にて下方に向けて開口している。ポールリターンスプリングは、ポールの回転支持部から下方に離れた位置にてボデーの他側に形成されたスプリング取付部に組付けられていて、そのポール側端部がボデーに設けた貫通孔を通してポールに係合している。これにより、ラッチとポールを収容するボデーの収容部内に侵入した粉塵等のボデー外への排出性を高めることが可能である。

Description

本発明は、自動車用ドアラッチ装置に関する。
自動車用ドアラッチ装置の一つとして、車体側のストライカによって押動されて回転するよう適合されるラッチが、ボデーの一側に形成された収容部内に収容されていて、前記ボデーの収容部を一側にて覆うように配置されてドアに組付けられるよう適合されるベースプレートに、第1の支持軸を介して回転可能に支持されるとともに、ラッチリターンスプリングによってその復帰位置に向けて付勢され、前記ラッチと係合してそのドア開方向への回動を阻止するポールが、前記ラッチの下方にて前記ボデーの収容部内に収容されて前記ベースプレートに第2の支持軸を介して回転可能に支持されるとともに、ポールリターンスプリングによってその復帰位置に向けて付勢されている自動車用ドアラッチ装置があり、例えば、下記特許文献1に示されている。
特開2006−37655号公報
上記した特許文献1に記載されている自動車用ドアラッチ装置においては、ポールリターンスプリングが、ポールの軸延長上に配置されておらず、ラッチおよびポールより下方にてラッチとポールを収容するボデーの収容部(空間)内に配置されている。このため、ポールリターンスプリングの配置の自由度は確保することが可能であり、ポールの軸延長上にポールリターンスプリングのための取付スペースを確保し難い場合には好適に実施し得る。
(発明が解決しようとする課題)
しかし、上記した特許文献1に記載されている自動車用ドアラッチ装置では、ポールリターンスプリングが、ラッチとポールを収容するボデーの収容部(空間)内にて、ポールの近傍下側に配置されている。このため、ラッチとポールを収容するボデーの収容部(空間)内に侵入した粉塵等が、ポールリターンスプリングによってボデー外への排出を妨げられて、上記した収容部(空間)内に堆積するおそれがある。
(課題を解決するための手段)
本発明は、上記した課題を解決すべくなされたものであり、ドアに組付けられるよう適合されるベースプレートと、一側に収容部が形成されていて同収容部が前記ベースプレートにより一側にて覆われているボデーと、前記ボデーの前記収容部内に収容されて前記ベースプレートに第1の支持軸を介して回転可能に支持され車体側のストライカによって押動されて回転するよう適合されるラッチと、前記ボデーの前記収容部内に収容されて前記ラッチをその復帰位置に向けて付勢するラッチリターンスプリングと、前記ラッチの下方にて前記ボデーの前記収容部内に収容されて前記ベースプレートに第2の支持軸を介して回転可能に支持され前記ラッチと係合してそのドア開方向への回動を阻止するポールと、このポールをその復帰位置に向けて付勢するポールリターンスプリングとを備えていて、前記ボデーの前記収容部は前記ポールの下方にて下方に向けて開口しており、前記ポールリターンスプリングは、前記ポールの回転支持部から下方に離れた位置にて前記ボデーの他側に形成されたスプリング取付部に組付けられていて、そのポール側端部が前記ボデーに設けた貫通孔を通して前記ボデーの前記収容部に入り込んで前記ポールに係合している自動車用ドアラッチ装置に特徴がある。
この場合において、前記ポールリターンスプリングは、中間部にコイル部を有し、一端部にポール側端部を有し、他端部にボデー側端部を有していて、前記ボデーに形成された前記スプリング取付部には、前記コイル部を保持する保持部と、前記ボデー側端部と係合する係止部が設けられていることも可能である。また、前記貫通孔は、前記ラッチの回動を許容するために前記ポールが回動する際に、前記ポールリターンスプリングの前記ポール側端部が移動する範囲よりも、前記ポールが回動する際に前記ポール側端部が移動する移動方向に前記ポール側端部が更に移動することを許容する長さの長孔形状を呈していることも可能である。
上記した本発明の実施に際して、前記ポールを回転可能に支持する前記第2の支持軸は金属製であり、前記第2の支持軸に挿通可能な挿通孔を有し、前記第2の支持軸に対して前記ポールと一体回転可能に組付けられるリフトレバーが金属製であり、前記ボデーは、樹脂製であり、前記第2の支持軸に沿って延在するとともに前記リフトレバーの前記挿通孔に挿通されて前記リフトレバーと前記第2の支持軸との間に介在しかつ前記リフトレバーを回転可能に支持する延在部を有することも可能である。この場合において、前記延在部は、円筒状に形成されていて、前記支持軸の全周を囲んでいることも可能である。
これらの場合において、前記ベースプレートは、前記第2の支持軸の一端側を回転不能に支持し、前記ボデーの他側に組付けられて前記延在部によって位置決めされるサブベースプレートは、前記第2の支持軸の他端部を回転不能に支持し、前記ポールおよび前記リフトレバーは、前記第2の支持軸に回転可能に支持され、前記ボデーは、前記延在部の前記ベースプレート側から周方向に延在する支持部を有し、前記リフトレバーは、前記ボデーの前記支持部と前記サブベースプレートとの間に配設されていることも可能である。
また、これらの場合において、前記リフトレバーは、前記ポールに向けて折り曲げられて前記ボデーを貫通する凸部を有し、前記ポールは、前記凸部と嵌合可能な凹部を有し、前記ボデーは、前記凸部の貫通および回転を許容する開口部を有し、前記凸部が前記開口部を貫通して前記凹部に嵌合することで、前記リフトレバーと前記ポールとが一体回転可能となっていることも可能である。
上記した本発明の実施に際して、前記ポールは係合突部を有し、前記係合突部の上方に配置されるよう前記ボデーに取付けられ、前記係合突部に当接して前記ポールの復帰位置を規定するストッパを備えることも可能である。
(発明の作用効果)
本発明による自動車用ドアラッチ装置においては、ボデーの収容部がポールの下方にて下方に向けて開口している。また、ポールリターンスプリングが、ポールの回転支持部から下方に離れた位置にてボデーの他側に形成されたスプリング取付部に組付けられていて、そのポール側端部がボデーに設けた貫通孔を通してボデーの収容部に入り込んでポールに係合している。このため、ボデーの収容部の下方に形成される開口の大きさが、ポールリターンスプリングやボデーのスプリング取付部によって阻害されることがなくて、必要十分な大きさの開口をボデーに形成することが可能である。したがって、ボデーの収容部内に侵入した粉塵等のボデー外への排出性を高めて、粉塵等の堆積に伴う不具合を効果的に抑制することが可能である。
また、ポールリターンスプリングがポールの回転支持部から下方に離れた位置にてボデーの他側に形成されたスプリング取付部に組付けられるようにしたため、ポールリターンスプリングがポールの回転支持部(軸部)に同軸的に組付けられる場合に比して、ポールリターンスプリングの配置の自由度を高めることができる。
上記した本発明の実施に際して、前記ポールリターンスプリングが、中間部にコイル部を有し、一端部にボデー側端部を有し、他端部にポール側端部を有していて、前記ボデーに形成された前記スプリング取付部には、前記コイル部を保持する保持部と、前記ボデー側端部と係合する係止部が設けられている場合には、ポールリターンスプリングを除いた構成部品(ボデー、ベースプレート、ラッチ、ポール、ラッチの支持軸、ポールの支持軸、ラッチリターンスプリング等)を組み合わせたサブアセンブリ状態にて、ポールリターンスプリングのポール側端部をボデーの貫通孔を通して挿通してポールの係止部に係合させ、次いで、ポールリターンスプリングのコイル部をボデーに形成したスプリング取付部の保持部に組付け、最後に、ポールリターンスプリングのボデー側端部をスプリング取付部に設けた係止部に組付けることで、ポールリターンスプリングを組付けることができる。このため、ポールリターンスプリングを除いた構成部品を組み合わせてサブアセンブリ化する際に、ポールリターンスプリングの付勢力が構成部品の組付を阻害することがなくて、サブアセンブリ化する際の組付性を良好とすることが可能である。
また、上記した本発明の実施に際して、ボデーに設けた貫通孔が上記したように長孔形状を呈している場合には、ポールリターンスプリングのポール側端部をボデーに組付け易く、ポールリターンスプリングの組付性が向上する。
また、上記した本発明の実施に際して、第2の支持軸が金属製であり、ポールと一体回転可能に組付けられるリフトレバーが金属製であり、ボデーが樹脂製であって、このボデーが上述した延在部を有する場合には、樹脂製のボデーの延在部にブッシュ(樹脂軸受)の機能を持たせることができて、部品を追加することなく、リフトレバーと第2の支持軸との金属接触を無くすことができる。このため、リフトレバーが作動する際の金属接触による異音の発生を防止できる。この場合において、延在部が円筒状に形成されていて支持軸の全周を囲んでいる場合には、より好適に上記金属接触による異音の発生を防止できる。
また、上記した本発明の実施に際して、ベースプレートが第2の支持軸の一端側を回転不能に支持し、ボデーの他側に組付けられて延在部によって位置決めされるサブベースプレートが第2の支持軸の他端部を回転不能に支持し、ポールおよびリフトレバーが第2の支持軸に回転可能に支持され、ボデーが延在部のベースプレート側から周方向に延在する支持部を有し、リフトレバーがボデーの支持部とサブベースプレートとの間に配設されている場合には、リフトレバーがボデーの支持部とサブベースプレートとの間にて挟持されることを防止できて、リフトレバーの円滑な回転が保証される。また、この場合には、ポールの一部とリフトレバーの一部を軸方向に嵌合することで、ポールとリフトレバーを一体回転可能に連結することが可能である。このため、例えば、ポールと第2の支持軸を一体化し、この第2の支持軸にリフトレバーをカシメ等にて固定し、ベースプレートとサブベースプレートに対して第2の支持軸を回転可能に連結する場合に比して、製作性を改善することが可能である。
また、上記した本発明の実施に際して、リフトレバーがポールに向けて折り曲げられてボデーを貫通する凸部を有し、ポールが前記凸部と嵌合可能な凹部を有し、ボデーが凸部の貫通および回転を許容する開口部を有し、前記凸部が前記開口部を貫通して前記凹部に嵌合することで、リフトレバーとポールとが一体回転可能となっている場合には、リフトレバーに連結ピン等の別部品を設けることなく、ポールとリフトレバーを一体回転可能に連結することが可能であって、シンプルかつ安価に構成することが可能である。
また、上記した本発明の実施に際して、ポールが係合突部を有し、この係合突部の上方に配置されるようボデーに上記ストッパが取付けられる場合には、ポールの係合突部がストッパの下面に当接することで、ポールの復帰位置が規定される。このため、ポールの係合突部とストッパ間に粉塵等が堆積し難くて、ポールの復帰位置が粉塵等によって変更されることを抑制することができ、ポールの機能(所定の位置にてラッチのドア開方向への回転を阻止する機能)が長期間安定して得られる。
図1は、本発明による自動車用ドアラッチ装置の一実施形態(第1実施形態)をドアと共に示した斜視図である。 図2は、図1に示した自動車用ドアラッチ装置におけるラッチがドア閉状態であるときの正面図である。 図3は、図2に示した自動車用ドアラッチ装置の背面図である。 図4は、図2に示した自動車用ドアラッチ装置の底面図である。 図5は、図2に示した自動車用ドアラッチ装置からベースプレートを取り外した状態の正面図である。 図6は、図1〜図5に示した自動車用ドアラッチ装置におけるボデー単体の背面上方側からみた斜視図である。 図7は、図6に示したボデー単体の背面図である。 図8は、図7に示したボデー単体の右側からみた側面図である。 図9は、図7に示したボデー単体の左側からみた側面図である。 図10は、図7に示したボデー単体の下側からみた底面図である。 図11は、図2に示した自動車用ドアラッチ装置におけるラッチが半ドア状態であるときの正面図である。 図12は、図11に示した自動車用ドアラッチ装置からベースプレートを取り外した状態の正面図である。 図13は、図2に示した自動車用ドアラッチ装置におけるラッチがドア開状態であるときの正面図である。 図14は、図13に示した自動車用ドアラッチ装置からベースプレートを取り外した状態の正面図である。 図15は、本発明による自動車用ドアラッチ装置の他の実施形態(第2実施形態)を示した図3相当の背面図である。 図16は、図15のX−X線に沿った切断端面図である。
以下に、本発明の各実施形態を図面に基づいて説明する。図1〜図5は本発明による自動車用ドアラッチ装置の一実施形態(第1実施形態)を示していて、この実施形態の自動車用ドアラッチ装置10は、自動車の前方右側に装備されるドア20(図1の仮想線参照)に図示省略のドアロック装置とともに装着されるものであり、樹脂製のボデー11と、鋼板製のベースプレート12と、鋼板製のサブベースプレート13を備えるとともに、金属製のラッチ14、ばね鋼製のラッチリターンスプリングS1、金属製のポール15、ばね鋼製のポールリターンスプリングS2、ゴム製のストッパ16および鋼板製(金属製)のリフトレバー17を備えている。
ボデー11は、図5〜図10に示したように、ベースプレート12とサブベースプレート13間に介在する縦壁Wの一側(ベースプレート12が組付けられる側)にラッチ14とポール15を収容するための収容部11a1,11a2が形成され、縦壁Wの他側(サブベースプレート13が組付けられる側)にポールリターンスプリングS2を組付けるためのスプリング取付部11bが形成されている。また、ボデー11には、ストライカ挿通溝11c、2個の支持軸挿通孔11d,11e、3個のボルト挿通孔11f,11g,11h、ストッパ取付部11iが形成されているとともに、切欠11j、貫通孔11k、突起11mが形成されている。
上方の収容部11a1は、図5に示したように、ラッチ14を所定量回動可能に収容するものであり、ラッチ14の復帰位置(図14参照)を規定する突起11mが内部に向けて突出している。下方の収容部11a2は、図5に示したように、ポール15を所定量回転可能に収容するものであり、ポール15がラッチ14と係合する部分にて上方の収容部11a1に連通している。なお、収容部11a1,11a2の一側は、ベースプレート12によって部分的に覆われている。
スプリング取付部11bは、ポール15の回転支持部(支持軸19)から斜め下方に離れた位置にてボデー11の他側に形成されていて、図3、図6および図7に示したように、ポールリターンスプリングS2のコイル部S2aを保持する軸部11b1および円弧状壁部11b2(保持部)と、ポールリターンスプリングS2のボデー側端部S2bと係合する係止部11b3を有している。なお、係止部11b3は、円弧状壁部11b2の端部から突出形成されている。
ストライカ挿通溝11cは、車体側に組付けられる周知のストライカ30(図5、図12、図14の仮想線参照)がドア20の開閉時に相対的に進入退避する溝であり、ボデー11の中央にて水平に形成されている。上方の支持軸挿通孔11dは、ラッチ14を回転可能に支持する支持軸18(第1の支持軸)が挿通される貫通孔である。一方、下方の支持軸挿通孔11eは、ポール15と一体的に回転する支持軸19(第2の支持軸)が挿通される貫通孔である。
3個のボルト挿通孔11f,11g,11hは、当該ドアラッチ装置10が3本のボルト21,22,23(図1参照)を用いてドア20に組付けられる際に、各ボルト21,22,23の先端部がベースプレート12に設けたボルト取付孔部(雌ねじ部)12a,12b,12cにねじ込まれて挿通される挿通孔である。ストッパ取付部11iは、図5に示したように、上記した収容部11a1,11a2間に廂状に張り出した部分に設けられていて、ストッパ16が嵌合固定されている。
切欠11jは、図5に示したように、ボデー11の一側下部に設けられていて、図4に示したように、ベースプレート12とによって開口部Aを形成している。開口部Aは、収容部11a1,11a2をポール15の下方にて下方に向けて開口させるものであり、図4に示したように、下方からみて矩形に形成されている。貫通孔11kは、上記した収容部11a2とスプリング取付部11b間にて縦壁Wに円弧状に形成されていて、ポールリターンスプリングS2のポール側端部S2cが挿通可能である。
ベースプレート12は、図2に示したように、上記したボルト取付孔部(雌ねじ部)12a,12b,12cを有するとともに、支持軸18,19の取付孔12d,12eと、ストライカ挿通スリット12fを有していて、支持軸18,19を介してサブベースプレート13に連結されている。サブベースプレート13は、図3に示したように、支持軸18,19の取付孔13a,13bを有していて、ベースプレート12間にてボデー11とリフトレバー17を挟持するように配置されている。
ラッチ14は、ベースプレート12とサブベースプレート13に支持軸18を介して回転可能に支持されていて、取付孔14a、ストライカ保持溝14b、ハーフラッチ爪14cおよびフルラッチ爪14dを有するとともに、スプリング係止孔14eと係合突部14fを有している。このラッチ14は、ドア20が閉じられる際に、ストライカ30によって押動されて回転するものであり、ラッチリターンスプリングS1によって図13および図14に示した復帰位置(係合突部14fがボデー11の突起11mに当接する位置)に向けて付勢されている。ラッチリターンスプリングS1は、支持軸18に同軸的に組付けられていて、ラッチ14とともにボデー11の収容部11a1に収容されており、一端をボデー11に係止し他端をラッチ14のスプリング係止孔14eに係止している。
取付孔14aは、ラッチ14を支持軸18に対して回転可能に組付けるためのものである。ストライカ保持溝14bは、図5、図12および図14に示したように、ドア20の開閉時にストライカ30が相対的に進入退避して摺動可能に係合する溝であり、図5および図12に示したように、ベースプレート12のストライカ挿通スリット12fとによりストライカ30を保持可能である。
ハーフラッチ爪14cは、図13および図14に示したドア開状態から図11および図12に示した半ドア状態までの間において、ポール15の係合部15aと摺動可能に係合するものであり、図11および図12に示した半ドア状態にて、復帰位置にあるポール15の係合部15aによって図12の時計回転方向への回転(ラッチ14の復帰位置への回転)を規制されるように構成されている。
フルラッチ爪14dは、ドア閉近傍状態から図1〜図5に示したドア閉状態までの間において、ポール15の係合部15aと摺動可能に係合するものであり、図1〜図5に示したドア閉状態にて、復帰位置にあるポール15の係合部15aによって図5の時計回転方向への回転(ラッチ14の復帰位置への回転)を規制されるように構成されている。
ポール15は、ベースプレート12とサブベースプレート13に支持軸19を介してリフトレバー17と共に回転可能に支持されていて、上記した係合部15aを有するとともに、スプリング係止部15bと係合突部15cを有している。また、ポール15は、ポールリターンスプリングS2によって図5、図12および図14に示した復帰位置(係合突部15cがボデー11に組付けたストッパ16に当接する位置)に向けて付勢されていて、図5および図12に示した状態では、係合部15aにてラッチ14に係合して、ラッチ14の復帰位置(ドア開方向)への回転を阻止する。係合突部15cは、図5に示したように、ストッパ16の下面に、先端に向けて下方傾斜した状態で、当接可能である。
なお、ポール15と支持軸19は一体的に形成されていて、支持軸19にリフトレバー17が一体回転可能に組付けられている。このため、リフトレバー17が、ドア20に設けたアウトサイドドアハンドルやインサイドドアハンドル(共に図示省略)のドア開操作に伴って、図示省略のドアロック装置を介して、図3の反時計回転方向に回転される際には、ポール15と支持軸19がポールリターンスプリングS2の付勢力に抗して図5、図12および図14に示した復帰位置から図示時計回転方向に回転される。
ポールリターンスプリングS2は、ポール15の回転支持部(支持軸19)から斜め下方に所定量離れた位置にてボデー11の他側に形成されたスプリング取付部11bに組付けられていて、中間部にコイル部S2aを有し、一端部にボデー側端部S2bを有し、他端部にポール側端部S2cを有している。ポール側端部S2cは、ボデー11に設けた貫通孔11kを通してボデー11の収容部11a2に入り込んでポール15のスプリング係止部15bに係合している。よって、ポールリターンスプリングS2は、ベースプレート12によって部分的に覆われた収容部11a1,11a2外(ボデー11の他側)にコイル部S2 aが配置されて、ボデー11に支持されることとなる。
上記したこの実施形態のドアラッチ装置10においては、ベースプレート12とによって開口部Aを形成するボデー11の切欠11jがボデー11の一側下部に設けられていて、ラッチ14とポール15を収容するボデー11の収容部11a1,11a2がポール15の下方にて下方に向けて開口している。また、ポールリターンスプリングS2が、ポール15の回転支持部から下方に離れた位置にてボデー11の他側に形成されたスプリング取付部11bに組付けられていて、そのポール側端部S2cがボデー11に設けた貫通孔11kを通してボデー11の収容部11a2に入り込んでポール15のスプリング係止部15bに係合している。
このため、ボデー11の収容部11a1,11a2の下方に形成される開口(図4の開口部A参照)の大きさが、ポールリターンスプリングS2やボデー11のスプリング取付部11bによって阻害されることがなくて、必要十分な大きさの開口をボデー11に形成することが可能である。したがって、ボデー11の収容部11a1,11a2内に侵入した粉塵等のボデー11外への排出性を高めて、粉塵等の堆積に伴う不具合を効果的に抑制することが可能である。
また、ポールリターンスプリングS2が、ポール15の回転支持部(支持軸19)から斜め下方に離れた位置にて、ボデー11の他側に形成されたスプリング取付部11bに組付けられるようにしたため、ポールリターンスプリングがポール15の回転支持部(支持軸19)に同軸的に組付けられる場合に比して、ポールリターンスプリングS2の配置の自由度を高めることができる。
また、この実施形態のドアラッチ装置10においては、ポールリターンスプリングS2が、中間部にコイル部S2aを有し、一端部にボデー側端部S2bを有し、他端部にポール側端部S2cを有している。また、ボデー11に形成されたスプリング取付部11bには、コイル部S2aを保持する軸部11b1および円弧状壁部11b2(保持部)と、ボデー側端部S2bと係合する係止部11b3が設けられている。
これにより、ポールリターンスプリングS2を除いた構成部品(ボデー11、ベースプレート12、サブベースプレート13、ラッチ14、ポール15、ストッパ16、リフトレバー17、ラッチの支持軸18、ポールの支持軸19、ラッチリターンスプリングS1等)を組み合わせたサブアセンブリ状態にて、ポールリターンスプリングS2のポール側端部S2cをボデー11の貫通孔11kを通してボデー11の収容部11a2に挿通してポール15のスプリング係止部15bに係合させ、次いで、ポールリターンスプリングS2のコイル部S2aをボデー11に形成したスプリング取付部11bの保持部(11b1,11b2)に組付け、最後に、ポールリターンスプリングS2のボデー側端部S2bをスプリング取付部11bに設けた係止部11b3に組付けることで、ポールリターンスプリングS2を組付けることができる。このため、ポールリターンスプリングS2を除いた構成部品を組み合わせてサブアセンブリ化する際に、ポールリターンスプリングS2の付勢力が構成部品の組付を阻害することがなくて、サブアセンブリ化する際の組付性を良好とすることが可能である。
また、この実施形態のドアラッチ装置10においては、図5に示したように、ポール15の復帰位置を規定するストッパ16が、ボデー11のストッパ取付部11i(収容部11a1,11a2間に廂状に張り出した部分)に組付けられている。また、ストッパ16が、ポールリターンスプリングS2によって図5の反時計回転方向に付勢されるポール15の係合突部15c上方に配置されていて、ポール15の係合突部15cが、先端に向けて下方傾斜した状態で、ストッパ16の下面に当接可能である。このため、ポール15の係合突部15cとストッパ16間に粉塵等が堆積し難くて、ポール15の復帰位置が粉塵等によって変更されることを抑制することができ、ポール15の機能(所定の位置にてラッチ14のドア開方向への回転を阻止する機能)が長期間安定して得られる。
上記実施形態においては、ボデー11のスプリング取付部11bに、ポールリターンスプリングS2のコイル部S2aを保持する軸部11b1および円弧状壁部11b2(保持部)を設けて実施したが、ポールリターンスプリングS2のコイル部S2aを保持する保持部の形状は適宜変更可能であり、例えば、軸部11b1および円弧状壁部11b2の何れか一方を無くして実施することも可能である。
図15および図16は本発明による自動車用ドアラッチ装置の他の実施形態(第2実施形態)を示していて、この実施形態の自動車用ドアラッチ装置110は、上記した図1〜図5に示した自動車用ドアラッチ装置10と同様に、自動車の前方右側に装備されるドア(図1の仮想線参照)に図示省略のドアロック装置とともに装着されるものであり、樹脂製のボデー111と、鋼板製のベースプレート112と、鋼板製のサブベースプレート113を備えるとともに、金属製で表面が部分的に樹脂でコーティングされているラッチ114、ばね鋼製のラッチリターンスプリングS11、金属製で表面が部分的に樹脂でコーティングされているポール115、ばね鋼製のポールリターンスプリングS12、ゴム製のストッパ(上記実施形態のストッパ16と同様に構成されている)および鋼板製(金属製)のリフトレバー117を備えている。
ボデー111は、ベースプレート112とサブベースプレート113間に介在する縦壁Wの一側(ベースプレート112が組付けられる側)にラッチ114とポール115を収容するための収容部111aが形成され、縦壁Wの他側(サブベースプレート113が組付けられる側)にポールリターンスプリングS12を組付けるためのスプリング取付部111bが形成されている。また、ボデー111には、ストライカ挿通溝111c、2個の支持軸挿通孔111d,111e、3個のボルト挿通孔111f,111g,111h、ストッパ取付部(上記実施形態のストッパ取付部11iと同様に構成されている)が形成されているとともに、切欠111j(図16参照)、貫通孔111k、突起(上記実施形態の突起11mと同様に構成されている)が形成されている。
収容部111aは、図16に示したように、ラッチ114とポール115をそれぞれ所定量回動可能に収容するものであり、その一側(図16の図示左方側)は、ベースプレート112によって部分的に覆われている。スプリング取付部111bは、ポール115の回転支持部(支持軸119)から斜め下方に離れた位置にてボデー111の他側に形成されていて、図15に示したように、ポールリターンスプリングS12のコイル部S12aを保持する軸部111b1および突起111b2(保持部)と、ポールリターンスプリングS12のボデー側端部S12bと係合する係止部111b3を有している。なお、係止部111b3は、突起111b2とは別個に突出形成されている。
ストライカ挿通溝111cは、車体側に組付けられる周知のストライカ(図示省略)がドアの開閉時に相対的に進入退避する溝であり、ボデー111の中央にて水平に形成されている。上方の支持軸挿通孔111dは、ラッチ114を回転可能に支持する金属製の支持軸118(第1の支持軸)が挿通される貫通孔である。一方、下方の支持軸挿通孔111eは、ポール115を回転可能に支持する金属製の支持軸119(第2の支持軸)が挿通される貫通孔である。
3個のボルト挿通孔111f,111g,111hは、当該ドアラッチ装置110が3本のボルト(図1のボルト21,22,23参照)を用いてドア(20)に組付けられる際に、各ボルトの先端部がベースプレート112に設けたボルト取付孔部(雌ねじ部)にねじ込まれて挿通される挿通孔である。ストッパ取付部は、上記実施形態のストッパ取付部11iと同様に構成されていて、上記実施形態と同様にストッパ(16)が嵌合固定されている。
切欠111jは、図16に示したように、ボデー111の一側下部に設けられていて、ベースプレート112とによって開口部Aを形成している。開口部Aは、収容部111aをポール115の下方にて下方に向けて開口させるものであり、下方からみて矩形に形成されている。貫通孔111kは、上記した収容部111aとスプリング取付部111b間にて縦壁Wに円弧状に形成されていて、ポールリターンスプリングS12のポール側端部S12cが挿通可能である。また、この貫通孔111kは、ラッチ114の回動を許容するためにポール115が回動する際に、ポールリターンスプリングS12のポール側端部S12cが移動する範囲よりも、ポール115が回動する際にポール側端部S12cが移動する移動方向にポール側端部S12cが更に移動することを許容する長さの長孔形状(長孔の長手方向端部が図15に破線で示されている)を呈している。
ベースプレート112は、上記したボルト取付孔部(雌ねじ部)を有するとともに、支持軸118,119の一端側(図16の左端側)を回転不能に支持する取付孔112d,112eと、ストライカ挿通スリット112fを有していて、支持軸118,119を介してサブベースプレート113に連結されている。サブベースプレート113は、支持軸118,119の他端側(図16の右端側)を回転不能に支持する取付孔113a,113bを有していて、ベースプレート112間にてボデー111を挟持しリフトレバー117を保持するように配置されている。
ラッチ114は、ベースプレート112とサブベースプレート113によって回転不能に支持されている支持軸118に回転可能に支持されていて、支持軸118に対して回転可能に組付けるための取付孔114a(全周が樹脂でコーティングされている)を有するとともに、上記実施形態のストライカ保持溝14b、ハーフラッチ爪14c、フルラッチ爪14d、スプリング係止孔14e、係合突部14f等に相当するストライカ保持溝、ハーフラッチ爪、フルラッチ爪、スプリング係止孔、係合突部等を有している。このラッチ114は、ドアが閉じられる際に、ストライカによって押動されて回転するものであり、上記実施形態と同様に、ラッチリターンスプリングS11によって復帰位置に向けて付勢されている。ラッチリターンスプリングS11は、支持軸118に同軸的に組付けられていて、ラッチ114とともにボデー111の収容部111aに収容されており、一端をボデー111に係止し他端をラッチ114のスプリング係止孔に係止している。
ポール115は、ベースプレート112とサブベースプレート113によって回転不能に支持されている支持軸119に回転可能に支持されていて、上記実施形態の係合部15a、スプリング係止部15b、係合突部15c等に相当する係合部、スプリング係止部、係合突部等を有している。また、ポール15は、上記実施形態と同様に、ポールリターンスプリングS12によって復帰位置に向けて付勢されていて、係合部(図示省略)にてラッチ114に係合して、ラッチ114の復帰位置(ドア開方向)への回転を阻止する。係合突部(図示省略)は、上記実施形態(図5参照)と同様に、ボデー111に組付けたストッパの下面に、先端に向けて下方傾斜した状態で、当接可能である。
また、図15および図16に示したこの実施形態では、ボデー111が、図16に示した円筒状の延在部111nおよび円筒状の支持部111pを有するとともに、図15に示した矩形の開口部111rを有している。また、リフトレバー117が、図15に示した支持軸119に挿通可能な挿通孔117a(図16参照)を有するとともに、ポール115に向けて折り曲げられてボデー111の開口部111rを貫通する凸部117b(図15参照)を有している。
ボデー111の延在部111nは、リフトレバー117を回転可能に支持するものであり、支持軸119に沿って延在するとともにリフトレバー117の挿通孔117aに挿通されていて、リフトレバー117と支持軸119との間に介在しており、支持軸119の全周を囲んでいる。ボデー111の支持部111pは、延在部111nのベースプレート側から径外方向および軸方向に所定量延びていて周方向に延在している。このため、ボデー111の延在部111n上に回転可能に支持されているリフトレバー117は、ボデー111の支持部111pとサブベースプレート113との間に配設されている。また、サブベースプレート113がボデー111の延在部111nによって軸方向での位置決めがなされている。
リフトレバー117の凸部117bは、ボデー111の開口部111rを貫通してポール115のサブベースプレート113側端面に設けた凹部(図5のポール15に設けたI字状の凹部15dと同様に構成されている)に嵌合可能である。また、リフトレバー117の凸部117bは、上記したポール115の凹部(15d)に嵌合することで、リフトレバー117とポール115とが一体回転可能となり、ボデー111の開口部111rにて回転(ポール115のストッパから離れる回転に相当する回転)を許容されている。なお、上記したポール115の凹部(15d)は、貫通孔として実施することも可能である。
上記のように構成した図15および図16に示した実施形態では、図1〜図14に示した上記実施形態と同様の作用効果が得られるとともに、以下の各作用効果も得られる。図15および図16に示したこの実施形態では、ボデー111に設けた貫通孔111kが上記したように長孔形状を呈しているため、ポールリターンスプリングS12のポール側端部S12cをボデー111に組付け易く、ポールリターンスプリングS12の組付性が向上する。
また、図15および図16に示したこの実施形態では、支持軸119が金属製であり、ポール115と一体回転可能に組付けられるリフトレバー117が金属製であり、ボデー111が樹脂製であって、このボデー111が上述した延在部111nを有しているため、樹脂製のボデー111の延在部111nにブッシュ(樹脂軸受)の機能を持たせることができて、部品を追加することなく、リフトレバー117と支持軸119との金属接触を無くすことができる。このため、リフトレバー117が作動する際の金属接触による異音の発生を防止できる。特に、この実施形態では、延在部111nが円筒状に形成されていて支持軸119の全周を囲んでいるため、より好適に上記金属接触による異音の発生を防止できる。
また、図15および図16に示したこの実施形態では、ベースプレート112が支持軸119の一端側を回転不能に支持し、ボデー111の他側に組付けられて延在部111nによって位置決めされるサブベースプレート113が支持軸119の他端部を回転不能に支持し、ポール115およびリフトレバー117が支持軸119に回転可能に支持されている。また、ボデー111が延在部111nのベースプレート側から周方向に延在する支持部111pを有し、リフトレバー117がボデー111の支持部111pとサブベースプレート113との間に配設されている。このため、リフトレバー117がボデー111の支持部111pとサブベースプレート113との間にて挟持されることを防止できて、リフトレバー117の円滑な回転が保証される。
また、この実施形態では、ポール115の一部(凹部)とリフトレバー117の一部(凸部117b)を軸方向に嵌合することで、ポール115とリフトレバー117を一体回転可能に連結することが可能である。このため、例えば、ポール(115)と支持軸(119)を一体化し、この支持軸(119)にリフトレバー(117)をカシメ等にて固定し、ベースプレート112とサブベースプレート113に対して支持軸(119)を回転可能に連結する場合に比して、製作性を改善することが可能である。
また、図15および図16に示したこの実施形態では、リフトレバー117がポール115に向けて折り曲げられてボデー111を貫通する凸部117bを有し、ポール115が凸部117bと嵌合可能な凹部(15d)を有し、ボデー111が凸部117bの貫通および回転を許容する開口部111rを有し、凸部117bが開口部111rを貫通して凹部(15d)に嵌合することで、リフトレバー117とポール115とが一体回転可能となっている。このため、リフトレバー117に連結ピン等の別部品を設けることなく、ポール115とリフトレバー117を一体回転可能に連結することが可能であって、シンプルかつ安価に構成することが可能である。
図15および図16に示した実施形態においては、リフトレバー117に凸部117bを一体的に設けて実施したが、凸部117bに代えて別部材のピン等の部材(リフトレバー117に固着されてポール115の凹部(15d)に嵌合可能な部材)を用いて実施することも可能である。また、図15および図16に示した実施形態においては、延在部111nを円筒状に形成して(全周に配置して)実施したが、延在部(111n)は周方向の一部分に配置されるように構成(例えば、周方向にて等間隔に複数個設けるように構成)して実施することも可能である。

Claims (8)

  1. ドアに組付けられるよう適合されるベースプレートと、一側に収容部が形成されていて同収容部が前記ベースプレートにより一側にて覆われているボデーと、前記ボデーの前記収容部内に収容されて前記ベースプレートに第1の支持軸を介して回転可能に支持され車体側のストライカによって押動されて回転するよう適合されるラッチと、前記ボデーの前記収容部内に収容されて前記ラッチをその復帰位置に向けて付勢するラッチリターンスプリングと、前記ラッチの下方にて前記ボデーの前記収容部内に収容されて前記ベースプレートに第2の支持軸を介して回転可能に支持され前記ラッチと係合してそのドア開方向への回動を阻止するポールと、このポールをその復帰位置に向けて付勢するポールリターンスプリングとを備えていて、
    前記ボデーの前記収容部は前記ポールの下方にて下方に向けて開口しており、
    前記ポールリターンスプリングは、前記ポールの回転支持部から下方に離れた位置にて前記ボデーの他側に形成されたスプリング取付部に組付けられていて、そのポール側端部が前記ボデーに設けた貫通孔を通して前記ボデーの前記収容部に入り込んで前記ポールに係合している自動車用ドアラッチ装置。
  2. 請求項1に記載の自動車用ドアラッチ装置において、
    前記ポールリターンスプリングは、中間部にコイル部を有し、一端部にボデー側端部を有し、他端部にポール側端部を有していて、前記ボデーに形成された前記スプリング取付部には、前記コイル部を保持する保持部と、前記ボデー側端部と係合する係止部が設けられている自動車用ドアラッチ装置。
  3. 請求項1または2に記載の自動車用ドアラッチ装置において、
    前記貫通孔は、前記ラッチの回動を許容するために前記ポールが回動する際に、前記ポールリターンスプリングの前記ポール側端部が移動する範囲よりも、前記ポールが回動する際に前記ポール側端部が移動する移動方向に前記ポール側端部が更に移動することを許容する長さの長孔形状を呈している自動車用ドアラッチ装置。
  4. 請求項1〜3の何れか一項に記載の自動車用ドアラッチ装置において、
    前記ポールを回転可能に支持する前記第2の支持軸は金属製であり、
    前記第2の支持軸に挿通可能な挿通孔を有し、前記第2の支持軸に対して前記ポールと一体回転可能に組付けられるリフトレバーが金属製であり、
    前記ボデーは、樹脂製であり、前記第2の支持軸に沿って延在するとともに前記リフトレバーの前記挿通孔に挿通されて前記リフトレバーと前記第2の支持軸との間に介在しかつ前記リフトレバーを回転可能に支持する延在部を有する自動車用ドアラッチ装置。
  5. 請求項4に記載の自動車用ドアラッチ装置において、
    前記延在部は、円筒状に形成されていて、前記支持軸の全周を囲んでいる自動車用ドアラッチ装置。
  6. 請求項4または5に記載の自動車用ドアラッチ装置において、
    前記ベースプレートは、前記第2の支持軸の一端側を回転不能に支持し、
    前記ボデーの他側に組付けられて前記延在部によって位置決めされるサブベースプレートは、前記第2の支持軸の他端部を回転不能に支持し、
    前記ポールおよび前記リフトレバーは、前記第2の支持軸に回転可能に支持され、
    前記ボデーは、前記延在部の前記ベースプレート側から周方向に延在する支持部を有し、
    前記リフトレバーは、前記ボデーの前記支持部と前記サブベースプレートとの間に配設されている自動車用ドアラッチ装置。
  7. 請求項4〜6の何れか一項に記載の自動車用ドアラッチ装置において、
    前記リフトレバーは、前記ポールに向けて折り曲げられて前記ボデーを貫通する凸部を有し、
    前記ポールは、前記凸部と嵌合可能な凹部を有し、
    前記ボデーは、前記凸部の貫通および回転を許容する開口部を有し、
    前記凸部が前記開口部を貫通して前記凹部に嵌合することで、前記リフトレバーと前記ポールとが一体回転可能となっている自動車用ドアラッチ装置。
  8. 請求項1〜7の何れか一項に記載の自動車用ドアラッチ装置において、
    前記ポールは係合突部を有し、
    前記係合突部の上方に配置されるよう前記ボデーに取付けられ、前記係合突部に当接して前記ポールの復帰位置を規定するストッパを備える自動車用ドアラッチ装置。
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