JP3276926B2 - 車両用ドアロック装置 - Google Patents

車両用ドアロック装置

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JP3276926B2
JP3276926B2 JP23147398A JP23147398A JP3276926B2 JP 3276926 B2 JP3276926 B2 JP 3276926B2 JP 23147398 A JP23147398 A JP 23147398A JP 23147398 A JP23147398 A JP 23147398A JP 3276926 B2 JP3276926 B2 JP 3276926B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車両用ドアロック
装置に関し、特に、車体側のストライカに係合して閉扉
方向に回動可能なラッチと、該ラッチに係合する係合位
置ならびにその係合を解除する係合解除位置間での回動
が可能なラチェットと、ドア開放操作力の入力に応じて
回動するオープンレバーと、車内側でのドア開放操作に
応じたドア開放操作力を前記オープンレバーに伝達すべ
く該オープンレバーに連結される車内側操作力入力手段
と、前記ドア開放操作力の入力に伴なう前記オープンレ
バーの回動に応じて前記ラチェットを係合位置から係合
解除位置に作動させ得るアンロック状態ならびに前記ド
ア開放操作力の入力に伴なうオープンレバーの回動にか
かわらず前記ラチェットの係合位置から係合解除位置へ
の作動を不能にするロック状態を切換可能なロック状態
切換手段とを備え、車内側操作力入力手段および前記ロ
ック状態切換手段が、車両の前部サイドドアおよび後部
サイドドアではそれぞれ異なって構成される車両用ドア
ロック装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、かかる車両用ドアロック装置は、
たとえば特許第2558530号公報等により既に知ら
れている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、車両の前部
サイドドアに設けられるドアロック装置のロック状態切
換手段には、キーシリンダ錠のキー操作に応じてアンロ
ック状態とするためのシリンダレバーが必要であるのに
対し、車両の後部サイドドアに設けられるドアロック装
置のロック状態切換手段には、そのようなシリンダレバ
ーが不要であり、したがって前部サイドドア用のロック
状態切換手段と、後部サイドドア用のロック状態切換手
段とは構成が異なるものである。また車両の前部サイド
ドアに設けられるドアロック装置の車内側操作力入力手
段は、前部サイドドアの内面側に設けられているインサ
イドハンドルの操作力をオープンレバーにそのまま伝達
すればよいのに対し、車両の後部サイドドアに設けられ
るドアロック装置の車内側操作力入力手段は、後部座席
の子供が誤ってロック状態切換手段をアンロック状態に
切換えるとともに後部サイドドアの内面側に設けられて
いるインサイドハンドルを開放操作してもオープンレバ
ーに開放操作力が伝達されないようにした所謂チャイル
ドロック機構を備えるものであり、したがって前部サイ
ドドア用の車内側操作力入力手段と、後部サイドドア用
の車内側操作力入力手段とは構成が異なるものである。
【0004】このように前部サイドドア用のドアロック
装置ならびに後部サイドドア用のドアロック装置の構成
の一部が異なることにより、従来では、前部サイドドア
用のドアロック装置と、後部サイドドア用のドアロック
装置とを、別々に組み立てているのが一般的である。
【0005】しかるに、前部サイドドア用と、後部サイ
ドドア用とでドアロック装置を別々に組み立てるので
は、組み立てラインが別々に必要となり組み立て性に優
れているとは言い難く、部品管理も煩雑となってコスト
高を招くことになる。
【0006】本発明は、かかる事情に鑑みてなされたも
のであり、前部サイドドアおよび後部サイドドア用のド
アロック装置を、部品管理を容易とするとともに組み立
て性を向上しつつ組み立て可能とし、コストダウンを図
った車両用ドアロック装置を提供することを目的とす
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を解決するため
に、本発明は、車体側のストライカに係合して閉扉方向
に回動可能なラッチと、該ラッチに係合する係合位置な
らびにその係合を解除する係合解除位置間での回動が可
能なラチェットと、ドア開放操作力の入力に応じて回動
するオープンレバーと、車内側でのドア開放操作に応じ
たドア開放操作力を前記オープンレバーに伝達すべく該
オープンレバーに連結される車内側操作力入力手段と、
前記ドア開放操作力の入力に伴なう前記オープンレバー
の回動に応じて前記ラチェットを係合位置から係合解除
位置に作動させ得るアンロック状態ならびに前記ドア開
放操作力の入力に伴なうオープンレバーの回動にかかわ
らず前記ラチェットの係合位置から係合解除位置への作
動を不能にするロック状態を切換可能なロック状態切換
手段とを前後左右の各サイドドアに備え、前,後部サイ
ドドア用の各ロック状態切換手段のうち、前部サイドド
ア用のロック状態切換手段にだけ、サイドドア外面に臨
むキーシリンダー錠のキー操作に応じて回動すると共に
ノブレバーに連結されるシリンダレバーが備えられ、ま
た前,後部サイドドア用の各車内側操作力入力手段のう
ち、後部サイドドア用の車内側操作力入力手段にだけチ
ャイルドロック機構が備えられる車両用ドアロック装置
において、前記前部サイドドアおよび後部サイドドアの
いずれにも取付け可能な共通のケーシングと、前記前部
サイドドアおよび後部サイドドアに共通の部品として前
記ケーシングに装着される前記ラッチ、ラチェットおよ
びオープンレバーを含む複数の共用部品とで共通ユニッ
トが構成され、前記前部サイドドアおよび後部サイドド
アに共通な形状に構成されるとともに前記共通ユニット
を覆って前記ケーシングに取付けられるカバーが、前記
前部サイドドア用の車内側操作力入力手段およびロック
状態切換手段と、前記後部サイドドア用の車内側操作力
入力手段およびロック状態切換手段との何れをも選択的
に装着可能に構成されることを特徴とする。
【0008】このような構成によれば、ケーシングと、
該ケーシングに装着される複数の共用部品とで共通ユニ
ットが構成されるので、ドアロック装置の一部を前部サ
イドドア用および後部サイドドア用の区別なく組み立て
ることができる。また部サイドドア用の、シリンダレ
バーを含むロック状態切換手段およびチャイルドロック
機構を含まない車内側操作力入力手段と、後部サイドド
ア用の、シリンダレバーを含まないロック状態切換手段
およびチャイルドロック機構を含む車内側操作力入力手
段とを、前,後部サイドドアに共通であるカバーに選択
的に装着することができるので、前,後部サイドドア用
のロック状態切換手段がシリンダレバーの有無により構
成が異なり且つ前,後部サイドドア用の車内側操作力入
力手段がチャイルドロック機構の有無により構成が異な
っていても、ドアロック装置の組み立て性を向上するこ
とができるとともに、上記のように構成が前後で異なる
車内側操作力入力手段及びロック状態切換手段以外の
くの部品を前部サイドドア用および後部サイドドア用の
ドアロック装置に共用化して部品管理を容易としつつコ
ストダウンを図ることができる。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を、添
付図面に示した本発明の一実施例に基づいて説明する。
【0010】図1ないし図30は本発明の一実施例を示
すものであり、図1は車両の側面図、図2は図1の2−
2線に沿って前部サイドドア用のドアロック装置を示す
拡大断面図、図3は図2の3−3線断面図、図4は図2
の4−4線拡大断面図、図5は前部サイドドア用のドア
ロック装置を図4の5矢視方向から見た図、図6は図5
からケーシングの表板を取外した状態を示す図、図7は
前部サイドドア用のドアロック装置を図4の7矢視方向
から見て一部を切欠いた図、図8は図7からカバーを取
外した状態を示す図、図9はケーシングを図8の9矢視
方向から見た図、図10は図7の10−10線拡大断面
図、図11は図7の11−11線拡大断面図、図12は
図7の12−12線拡大断面図、図13は図3の13−
13線拡大断面図、図14はロッキングレバーがアンロ
ック位置にある状態で図7の14−14線に沿う方向か
ら見たオープンレバーおよびオープンリンクの連結状態
を示す断面図、図15は図7の15−15線断面図、図
16はロッキングレバーがロック位置にある状態での図
14に対応した図、図17は図4の17−17線拡大断
面図、図18は図4の18−18線拡大断面図、図19
はロッキングレバーがアンロック位置にある状態でオー
プンリンクがストローク作動したときの図14に対応し
た図、図20はドア開放時にロッキングレバーをロック
位置側に誤って操作したときの図14に対応した図、図
21は後部サイドドア用のドアロック装置を図2に対応
して示す拡大断面図、図22は図21の22−22線断
面図、図23は図21の23−23線拡大断面図、図2
4は後部サイドドア用のドアロック装置を図23の24
矢視方向から見て一部を切欠いた図、図25は図22の
25−25線拡大断面図、図26はチャイルドロック機
構がアンロック状態にあるときの車内側操作力入力手段
を示す図、図27は操作力入力状態での図26に対応し
た図、図28はチャイルドロック機構がロック状態にあ
るときの車内側操作力入力手段を示す図、図29は操作
力入力状態での図28に対応した図、図30は図22の
30−30線拡大断面図である。
【0011】先ず図1において、乗用車両Vにおける車
体20の両側前部には、昇降可能なウインドガラス21
F …をそれぞれ備える左右一対の前部サイドドアDF
の一端部が回動可能に枢支され、また前記車体20の前
後方向中間部(図示しないピラー)には、昇降可能なウ
インドガラス21R …をそれぞれ備える左右一対の後部
サイドドアDR …の一端部が回動可能に枢支される。前
部サイドドアDF …の他端部には、前部サイドドアDF
…の閉扉状態を維持するためのドアロック装置22F
がそれぞれ設けられ、後部サイドドアDR …の他端部に
は、後部サイドドアDR …の閉扉状態を維持するための
ドアロック装置22R …がそれぞれ設けられる。
【0012】図2および図3を併せて参照して、前部サ
イドドアDF 内には、ガラスサッシ23F が設けられて
おり、このガラスサッシ23F に保持されたゴム等の弾
性材から成るドアガラスラン24F により、ウインドガ
ラス21F の昇降が案内される。
【0013】前部サイドドアDF のインナパネル25F
には、前部サイドドアDF の閉扉時に図示しないピラー
に対向する端壁部25aが一体に形成されており、ドア
ロック装置22F は、ガラスサッシ23F との干渉を避
けるようにして前記端壁部25aの内面に結合される。
【0014】図4ないし図8を併せて参照して、前部サ
イドドアDF に設けられるドアロック装置22F は、前
部サイドドアDF および後部サイドドアDR に共通であ
る共通ユニットUCと、該共通ユニットUCに組付けら
れる前部サイドドア用カバーユニットCFとで構成され
る。
【0015】共通ユニットUCは、前部サイドドアDF
および後部サイドドアDR のいずれにも締結可能である
共通のケーシング26に、前部サイドドアDF および後
部サイドドアDR に共通である共用部品としてのラッチ
27、ラチェット28、ラチェットレバー29、オープ
ンレバー30、ばね59およびねじりばね73,75が
装着されて成るものである。
【0016】さらに図9を併せて参照して、ケーシング
26は、金属製の表板35および裏板36間に合成樹脂
から成るケーシング主体37が挟持されて成るものであ
り、インナーパネル25F の前記端壁部25aに締結さ
れる。ケーシング主体37の表板35に対向する面に
は、下端部を開放した凹部38が設けられており、該凹
部38の表板35側の開口端部には段部38aが形成さ
れる。而して平板状に形成されている表板35は、前記
段部38aで受けられるようにして凹部38に嵌合さ
れ、該表板35の下部はケーシング主体37の下部から
下方に突出される。
【0017】ケーシング主体37には、表板35から離
反する側に膨らんだ膨出部41が一体に設けられてお
り、車体20のピラーに固定されているストライカ39
(図5および図6参照)を進入させるべく前記凹部38
に開口した進入路40が前記膨出部41により形成され
る。すなわち膨出部41は、進入路40の上部および下
部内側面をそれぞれ形成する上部および下部側壁41
a,41bと、進入路40の進入口40aに対向するよ
うにして両側壁41a,41bの内端間を結ぶ端壁41
cと、両側壁41a,41bおよび端壁41cを結ぶ連
結壁41dとで構成される。
【0018】ケーシング主体37において表板35に対
向する面の下部には、先端面を前記段部38aに面一に
連ならせる円筒状のボス部42が一体に突設されてお
り、表板35側とは反対側でケーシング主体37には、
前記ボス部42に対応した円筒状のボス部43が、前記
膨出部41における連結壁41dの外面と同一レベルに
先端面を配置するようにして突設される。而して段部3
8aおよびボス部42で受けられるようにして凹部38
に嵌合された表板35と、前記両ボス部42,43とに
リベット軸44が挿通され、膨出部41の連結壁41d
および前記ボス部43の先端面に当接される裏板36と
前記表板35とが、ケーシング主体37を相互間に介在
させて前記リベット軸44により結合される。
【0019】膨出部41よりも上方位置で、ケーシング
主体37には、裏板36に対向する平坦な支持面37a
が形成されるとともに、該支持面37aから突出して裏
板36に当接する円筒状のボス部50が一体に設けられ
ており、表板35、ケーシング主体37および裏板36
は、前記ボス部50を貫通するリベット軸51で一体に
結合される。また膨出部41の下部側壁部41bには、
連結板部41dに面一に連なって下方に張出す張出し支
持部52が一体に連設されており、表板35、ケーシン
グ主体37および裏板36は、前記張出し支持部52を
貫通するリベット軸53で一体に結合される。
【0020】このようにして、表板35、裏板36およ
びケーシング主体37は、各リベット軸44,51,5
3により、表板35および裏板36間にケーシング主体
37を挟むようにして結合され、それによりケーシング
26が構成される。
【0021】表板35には、前記進入路40に対応した
開口部45が設けられる。また表板35の上部には一対
のねじ孔46,46が設けられ、ケーシング主体37か
ら下方に突出した部分で表板35の下部には単一のねじ
孔47が設けられる。それらのねじ孔46,46,47
にそれぞれ螺合されるボルト(図示せず)により、表板
35すなわちケーシング26が、前部サイドドアDF
おけるインナーパネル25F の端壁部25aに締結され
ることになり、ケーシング26の前部サイドドアDF
の取付状態で、ケーシング主体37の膨出部41は前部
サイドドアDFの内方側すなわちガラスサッシ23F
に膨らんでいることになる。
【0022】而して表板35の上部の2つのねじ孔4
6,46に対応する部分で、ケーシング主体37には、
両ねじ孔46,46にねじ込まれるボルトを収納せしめ
るべく有底円筒状に形成される収納筒部48,48が凹
部38に開口するようにして一体に設けられる。
【0023】ラッチ27は、ケーシング26の表板35
およびケーシング主体37間に挿入され、前記リベット
軸51で回動可能に支承される。またラチェット28お
よびラチェットレバー29は、相互に重合して表板35
および張出し支持部52間に配置されており、共通のリ
ベット軸53で回動可能に支承される。すなわち、ラッ
チ27が進入路40の上方でケーシング26に回動自在
に支持されるのに対し、ラチェット28およびラチェッ
トレバー29は、前記ラッチ27との間に進入路40を
挟むようにして進入路40の下方でケーシング26に回
動自在に支持される。しかも両リベット軸51,53は
平行な軸線を有するものであり、ラッチ27と、ラチェ
ット28およびラチェットレバー29とは、相互に平行
な軸線まわりに回動可能である。
【0024】図6に特に注目して、ラッチ27は、金属
から成るラッチ主体55の大部分が合成樹脂から成る被
覆材56で被覆されて成るものであり、該ラッチ27の
ケーシング主体37に対向する面にはピン57が突設さ
れる。一方、ケーシング主体37には、前記ピン57を
挿入せしめる収納溝58が前記リベット軸51の軸線を
中心とする円弧状に設けられており、該収納溝58内に
収納されるコイル状のばね59が、収納溝58と前記ピ
ン57との間に縮設される。これによりラッチ27は、
開扉方向(図6の時計方向)に回動付勢される。また開
扉方向へのラッチ27の回動端は、前記ピン57が収納
溝58の他端に当接することにより規制される。
【0025】ラッチ27には、該ラッチ27が開扉方向
の回動端に在るときに進入路40の進入口40aに対向
すべく外側方に突出する第1脚部61と、進入路40に
進入してきたストライカ39を係合させる係合溝63を
第1脚部61との間に形成して第1脚部61よりも開扉
方向前方側で外側方に突出する第2脚部62と、前記開
扉方向に沿って第1脚部61よりも後方側で第1脚部6
1との間に段差をなすようにして外側方に突出する突部
64とが設けられ、第1脚部61の先端部において開扉
方向前方に臨む部分にはラッチ主体55を剥き出すよう
にしてフル係合段部65が形成され、突部64の先端部
において開扉方向前方に臨む部分にはラッチ主体55を
剥き出すようにしてハーフ係合段部66が形成される。
【0026】ラッチ27に係合することを可能としてケ
ーシング26に回動自在に支承されるラチェット28
も、金属から成るラチェット主体67の大部分が合成樹
脂から成る被覆材68で被覆されて成るものであり、該
ラチェット28には、ラッチ27における第1脚部61
の外周ならびに突部64の外周に摺接可能な摺接面69
を一側面に有してラッチ27側に突出する係合腕部70
が一体に設けられており、該係合腕部70の先端には、
ラチェット28のフル係合段部65およびハーフ係合段
部66に係合可能な係止面71が、ラチェット主体67
を剥き出すようにして形成される。
【0027】ラチェット28と一体に回動することを可
能としてラチェット28に係合、連結されるラチェット
レバー29は、合成樹脂により形成されており、ケーシ
ング主体37の張出し支持部52と、ラチェット28と
の間に挟まれるようにして、ラッチ27と共通のリベッ
ト軸53で回動自在に支承される。しかもラチェットレ
バー29には、ラチェット28との相対回動を阻止すべ
く該ラチェット28に係合する一対の係合ピン72,7
2が一体に突設される。すなわちラチェットレバー29
は、ラチェット28に重合して同軸に配置されるととも
にラチェット28と一体に回動するものである。
【0028】ケーシング主体37およびラチェットレバ
ー29間には、リベット軸44を挿通せしめたボス部4
3を囲繞するねじりばね73が設けられ、このねじりば
ね73のばね力により、ラチェットレバー29と一体に
回動するラチェット28が、ラッチ27に係合する方向
(図6の反時計方向)に回動付勢される。
【0029】ラチェットレバー29と一体に回動するラ
チェット28のラッチ27と係合する方向への回動端
は、ラチェット28に設けられている弾性ストッパ68
aが、ケーシング主体37における下部側端に当接する
ことにより規制される。而して前記弾性ストッパ68a
は、ラチェット28の回動軸線と平行な方向でラチェッ
ト28から突出するようにして、ラチェット28の被覆
材68と一体に形成されるものであり、弾性を有して前
記ケーシング主体37の下部側端に当接される。しかも
ラチェットレバー29には、オープンリンク31側に延
びる係合腕部121が設けられており、該係合腕部12
1は、前記ケーシング主体37の下部側端とは反対側か
ら前記弾性ストッパ68aを支持するように配置され
る。
【0030】ラッチ27が開扉方向の回動端に在るとき
には、ラチェット28の摺接面69はラチェット28に
おける突部64の外周に接触しており、進入路40に進
入してきたストライカ39で第1脚部61が押されてラ
ッチ27が閉扉方向(図6の反時計方向)に回動する
と、係合溝63にストライカ39が係合されることにな
るとともに、ラチェット28の摺接面69が突部64の
外周から第1脚部61の外周へと接触位置を変化させる
ことになる。この際、ラチェット28の係止面71がハ
ーフ係合段部66に係合することにより前部サイドドア
F の半ドア状態が保持される。係合溝63に係合した
ストライカ39が進入路40内を内方側にさらに進むの
に応じて前記ラッチ27がさらに閉扉方向に回動する
と、第1脚部61の外周に摺接面69を摺接させていた
ラチェット28が、その係止面71をフル係合段部65
に係合させることになる。而して係止面71のフル係合
段部65への係合により、前部サイドドアDF が完全な
閉扉状態でロックされることになる。
【0031】ところで、ケーシング主体37には、進入
路40に進入してきたストライカ39に側方から弾発的
に当接して該ストライカ39の進入を制動する舌片部7
4が、進入口40a側から進入路40の内端側に延びる
ようにして、一体に設けられる。
【0032】オープンレバー30は、ドア開放操作力の
入力に応じて回動すべくケーシング26に回動自在に支
承されるものであり、ケーシング主体37における膨出
部41の上方で該膨出部41の長手方向に沿う方向に長
く延びるように形成されたオープンレバー30の長手方
向中間部が、ケーシング主体37の支持面37aに摺接
しつつボス部50で回動自在に支承される。このオープ
ンレバー30とケーシング主体37との間には、オープ
ンレバー30の長手方向中間部と裏板36との間でボス
部50を囲繞するねじりばね75が設けられており、該
ねじりばね75のばね力により、オープンレバー30
は、図8の時計方向に回動付勢される。
【0033】オープンレバー30の長手方向一端部30
aは、前部サイドドアDF 内でウインドガラス21F
りも外方側に位置するようにしてケーシング26から突
出されており、その一端部30aには、前部サイドドア
F の外面側に設けられるアウトハンドル76(図1参
照)の操作に応じた操作力が、前記ねじりばね75のば
ね力に抗してオープンレバー30を図8の反時計方向に
回動させるように入力される。
【0034】前部サイドドア用カバーユニットCFは、
前部サイドドアDF および後部サイドドアDR に共通な
形状に構成されるとともに前記共通ユニットUCを覆っ
て前記ケーシング26に取付けられるカバー77に、前
部サイドドアDF 用の車内側操作力入力手段78F およ
びロック状態切換手段79F が装着されて成るものであ
る。
【0035】カバー77は、合成樹脂製のカバー本体8
0に、金属製の支持板81が結合されて成るものであ
る。カバー本体80は、ケーシング26側を開放した箱
形に形成されるカバー本体主部80aと、該カバー本体
主部80aのガラスサッシ23 F とは反対側の端部に基
端部が連設されてインナパネル25F の端壁部25aか
ら離反する方向に延びる立上がり部80bとを一体に備
えるものであり、支持板81は、前記ガラスサッシ23
F とは反対側で前記立上がり部80bに対向するように
して、カバー本体80に結合され、該カバー77は、ケ
ーシング26の表板35とは反対側すなわちガラスサッ
シ23F 側を覆うようにして該ケーシング26に装着さ
れる。
【0036】支持板81は、一端をケーシング26の裏
板36とケーシング主体37の連結壁部41dとに当接
させてカバー本体80における立上がり部80bに対向
するものであり、該支持板81の他端部の相互に間隔を
あけた位置には、カバー本体80における立上がり部8
0bの先端外面に接触、係合し得る一対の外面側係合板
部81a,81bが直角に屈曲するようにして一体に連
設されるとともに、両外面側係合板部81a,81b間
で前記立上がり部80bの先端外面に接触、係合し得る
内面側係合板部81cが直角に屈曲するようにして一体
に連設される。しかも両外面側係合板部81a,81b
には、図10で示すように、矩形状の係合孔82,82
が設けられ、前記立上がり部80bの先端外面には、そ
れらの係合孔82,82に弾発的に係合する係合爪8
3,83が突設される。また裏板36には、支持板81
の一端側内面に接触する支持板部36aが一体に設けら
れており、支持板81の一端部は該支持板部36aにね
じ部材84により締結される。
【0037】また図11で示すように、ケーシング26
の裏板36において前記支持板81とは反対側の側方上
部には、ケーシング主体37側に向けて直角に突出する
係止突部87が一体に設けられており、カバー本体80
におけるカバー本体主部80aの内面には、該係止突部
87の先端に弾発的に係合する係合爪88が一体に設け
られる。
【0038】さらに裏板36の下部にはカバー33側に
突出する一対の嵌合突部89,89が設けられており、
カバー本体80のカバー本体主部80aには、それらの
嵌合突部89,89を嵌合せしめる一対の嵌合孔90,
90が設けられる。
【0039】図12において、上記嵌合孔90,90に
は、裏板36とは反対側に臨む段部90a…がそれぞれ
設けられており、各嵌合突部89,89には、それらの
嵌合突部89,89の嵌合孔90,90への嵌合時に前
記段部90a…に弾発的に係合する切起し部89a…が
設けられる。
【0040】したがって、カバー本体80は、支持板8
1に沿う方向すなわちラッチ27およびラチェット28
の回動軸線と平行な操作方向85での着脱操作を可能と
して、ケーシング26の裏板36に弾発係合されること
になる。
【0041】図13を併せて参照して、車内側操作力入
力手段78F は、単一の入力レバー94が、オープンレ
バー30の回動軸線と直交する方向の軸線を有してカバ
ー77のカバー本体80に一体に設けられる支軸91で
回動自在に支承されて成るものである。
【0042】カバー本体80の立上がり部80bには、
支持板81側に向けて突出する支軸91がオープンレバ
ー30の回動軸線と直交する方向の軸線を有して一体に
突設されており、該支軸91は、立上がり部80bの支
持板81に対向する内面に一端が直角にかつ一体に連設
される大径支持部91aと、大径支持部91aよりも小
径であって大径支持部91aの他端に一端が同軸に連な
る小径支持部91bと、小径支持部91bよりもさらに
小径であって小径支持部91bの他端に同軸に連なる挿
通軸部91cとを一体に有して段付きに形成されてお
り、大径支持部91aおよび小径支持部91b間には支
持板81側に臨む環状の第1段部91dが形成され、小
径支持部91bおよび挿通軸部91c間には支持板81
側に臨む環状の第2段部91eが形成される。
【0043】またカバー本体80の立上がり部80bに
は、前記支軸91の大径支持部91aを同軸に囲繞する
環状の支持筒部92が一体に設けられており、該支持筒
部92の軸方向長さは、大径支持部91aの軸方向中間
部に支持筒部92の先端が位置するように設定される。
【0044】一方、支持板81の支軸91に対応する部
分には、立上がり部80b側に突出した円形の突部81
dが設けられており、該突部81dの中央部には、支軸
91の挿通軸部91cを挿通せしめる挿通孔93が設け
られる。
【0045】而してカバー本体80および支持板81の
結合時には、支持板81の突部81dは、挿通孔93に
挿通軸部91cを挿通せしめるようにして支軸91の第
2段部91eに当接されるものであり、入力レバー94
は、第2段部91eおよび突部81d間に挟まれるよう
にして支軸91の小径支持部91bで回動可能に支持さ
れる。
【0046】入力レバー94は、オープンレバー30の
長手方向他端側に連結されるものであり、入力レバー9
4に一体に設けられた押圧部94aを接触させる入力板
部30bが、ケーシング主体37における膨出部41の
上部すなわち上部側壁41aにほぼ対向するようにして
オープンレバー30の長手方向他端部に一体に設けられ
る。
【0047】入力レバー94は、前部サイドドアDF
内面側に設けられるインサイドハンドル(図示せず)の
操作に応じて押圧部94aでオープンレバー30の入力
板部30bを押圧する方向(図4の反時計方向)に回動
されるものであり、前記インサイドハンドルの操作に応
じた入力レバー94の回動により、オープンレバー30
はねじりばね75のばね力に抗して図8の反時計方向に
回動されることになる。而して支持板81には、前記イ
ンサイドハンドルの操作に応じた入力レバー94の回動
端を規制する規制板部81eが設けられる。
【0048】このようにしてオープンレバー30は、ア
ウトハンドル76およびインサイドハンドルのいずれか
を操作することにより、図8の反時計方向に回動せしめ
られるものであり、オープンレバー30の回動範囲は、
該オープンレバー30が膨出部41における上部側壁4
1aに当接することにより規制される。
【0049】ロック状態切換手段79F は、一端がオー
プンレバー30に連結されるオープンリンク31と、前
記操作力の入力に伴なうオープンレバー30の作動に応
じた作動力をオープンリンク31から前記ラチェットレ
バー29およびラチェット28に伝達することを可能と
する状態ならびにその伝達を不能とする状態を切換える
べく前記オープンリンク31の他端に連結されるロッキ
ングレバー32と、ロッキングレバー32に同軸に連結
されるノブレバー34F と、該ノブレバー34 F に連結
される連結レバー106と、前記ノブレバー34F に同
軸に連結されるシリンダレバー118と、前記ロッキン
グレバー32に連結されてカバー77に固定されるアク
チュエータ126とを備え、カバー77によって覆われ
る。
【0050】図14を併せて参照して、オープンリンク
31は、進入路40の長手方向に直交する平面に沿って
上下に延びるようにして、進入路40の進入口40aと
は反対側で膨出部41の側方に配置される。
【0051】オープンレバー30において、その一端部
30aとボス部50との間の中間部には連結孔95が設
けられ、該連結孔95に対応する位置でオープンレバー
30の下部側縁には矩形状の切欠き96が設けられる。
一方、オープンリンク31の一端部すなわち上端部は前
記切欠き96に挿入、係合されており、該オープンリン
ク31の一端部には、オープンレバー30のケーシング
主体37とは反対側の面に対向する延長腕部97の基端
が一体に連設され、該延長腕部97の先端部には、略L
字状に形成されて前記連結孔95に挿入される係合腕部
98が一体に連設される。而して延長腕部97には、オ
ープンレバー30のケーシング主体37とは反対側の面
に接触するようにして半円状に隆起した突部97aが一
体に設けられる。
【0052】このようなオープンリンク31の一端部の
オープンレバー30への係合、連結構造によれば、アウ
トハンドル76およびインサイドハンドルのいずれかの
操作に伴なってオープンレバー30が図8の反時計方向
に回動するのに応じて、オープンリンク31が、その長
手方向に沿う他端側すなわち下方側にストロークするよ
うに作動せしめられる。この際、前記連結孔95および
切欠き96は、オープンレバー30の回動作動にもかか
わらずオープンリンク31が進入路40の長手方向に直
交する平面内で作動することを許容するように形成され
ている。またオープンリンク31は、その一端側におい
て突部97aのオープンレバー30への接触点を支点と
するようにして、進入路40の長手方向に直交する平面
内で揺動することが可能である。
【0053】カバー77におけるカバー本体80のカバ
ー本体主部80a内には、進入路40の長手方向に直交
する平面内で作動するオープンリンク31を案内するガ
イド溝99が、前記平面に沿って長く延びるようにして
設けられるとともに、ロッキングレバー32を作動可能
に収納せしめる作動室100が前記ガイド溝99の下端
に通じるようにして形成される。しかもガイド溝99の
内側面には、図7で明示するように、オープンリンク3
1の両側面に摺接する複数のリブ101,101…が固
設される。これらのリブ101,101…は、図示のよ
うにカバー本体80と一体に形成されていてもよく、ま
たカバー本体80とは異なるゴム等の弾性材料が貼着等
によりガイド溝99の内側面に固設されるものであって
もよい。
【0054】ところで、カバー本体80の下部には、前
部サイドドアDF の内面側に設けられているロックノブ
(図示せず)の操作に応じて回動作動するノブレバー3
Fが、ラチェット28およびラチェットレバー29の
回動軸線に直交するとともに進入路40の長手方向にほ
ぼ沿う回動軸線まわりの回動を可能として支承される。
【0055】図15を併せて参照して、ノブレバー34
F は、該ノブレバー34F の回動軸線と同一軸線を有す
る軸部102を一体に有して合成樹脂により形成され
る。而してカバー本体80には、前記軸部102を軸方
向に間隔をあけた複数箇所で回動可能に支持する支持板
部103…が一体に形成される。
【0056】前記作動室100内に対応する部分で前記
軸部102には、たとえば該軸部102の一直径線に沿
って相互に平行な平坦面を有する非円形の横断面形状を
有する連結軸部分102aが形成されており、軸線方向
の移動が阻止されるようにして前記作動室100に対応
する部分でカバー33に嵌合されるロッキングレバー3
2に該連結軸部分102aが嵌合され、これによりロッ
キングレバー32は、相対回動を不能として軸部102
すなわちノブレバー34F に連結されることになる。
【0057】このロッキングレバー32には、オープン
リンク31側に延びる連結腕部32aが一体に設けら
れ、該連結腕部32aの先端に突設されるピン104
が、オープンリンク31の長手方向に沿って延びるよう
にして該オープンリンク31の他端部すなわち下部に設
けられている長孔105に係合、連結される。
【0058】ところで、ロッキングレバー32は、ノブ
レバー34F の作動に応じて、図14で示すアンロック
位置と、図16で示すロック位置との間で回動可能であ
り、該ロッキングレバー32の回動に応じて前記オープ
ンリンク31も揺動することになる。
【0059】図17および図18を併せて参照して、カ
バー本体80の立上がり部80bにおける内方には、該
立上がり部80bに回動可能に支承される連結レバー1
06が配置されており、前記ノブレバー34F は、連結
レバー106に連結される。この連結レバー106は、
合成樹脂により略扇状に形成されるものであり、前記扇
形の要部に対応する部分で連結レバー106には軸部1
07が一体に連設される。しかも連結レバー106の周
方向に沿う両端部には連結孔108a,108bが設け
られ、前部サイドドアDF の内面側に設けられているロ
ックノブ(図示せず)に連なるロッド等の図示しない伝
動手段が各連結孔108a,108bに選択的に連結さ
れる。また連結レバー106の周方向中間部には係合孔
109が設けられ、ノブレバー34F の先端に一体に設
けられる係合ピン110が、連結レバー106の回動に
応じてノブレバー34F を回動せしめるべく前記係合孔
109に挿通、係合される。
【0060】ノブレバー34F には、三角状の突部34
bが設けられており、カバー本体80に一体に設けられ
ている支持ピン111を囲繞するとともに一端がカバー
本体80に係合されるねじりばね112の他端が前記突
部34bに対向する位置まで延出される。このねじりば
ね112の他端部には、前記突部34b側に頂点を向け
た三角形状の突部112aが設けられており、ねじりば
ね112は、その突部112aをノブレバー34F の突
部34bに押付けるばね力を発揮する。したがってノブ
レバー34F は、ねじりばね112の弾発力に抗して突
部112aを突部34bが乗り越えるように回動するこ
とになり、ノブレバー34F およびロッキングレバー3
2は、アンロック位置およびロック位置間で節度的に回
動することになる。
【0061】またカバー本体80には、ノブレバー34
F およびロッキングレバー32の回動位置をアンロック
位置およびロック位置間の範囲に規制すべく、ノブレバ
ー34F の側面に当接可能な一対のストッパピン11
3,113が突設される。
【0062】カバー本体80の立上がり部80bには、
連結レバー106が一体に備える軸部107を、その軸
線まわりの回動を可能として挿入せしめる支持孔114
が設けられており、前記軸部107の周方向に間隔をあ
けた複数箇所には、前記立上がり部80bにおける外面
側で前記支持孔114の周囲に弾発的に係合する係合爪
115…が設けられる。したがって、連結レバー106
は、その軸部107を立上がり部80bの内面側から前
記支持孔114に挿入するだけで、前記立上がり部80
bに回動可能に支承されることになる。
【0063】しかも前記立上がり部80bには、該立上
がり部80bの外面からの前記軸部107の突出部を覆
う覆い部116が一体に設けられる。この覆い部116
の側部には、立上がり部80bと一体である該覆い部1
16の型成形上、型抜き孔117が設けられるが、該型
抜き孔117は、軸部107の上方位置を避けて配置さ
れるものであり、軸部107の少なくとも上方および外
端は覆い部116で覆われることになる。
【0064】ノブレバー34F と一体の軸部102にお
いて前記ノブレバー34F とは反対側の端部には、カバ
ー本体80を前記ロッキングレバー32との間に挟むよ
うにしてカバー本体80の側方に配置されるシリンダレ
バー118が取付られる。このシリンダレバー118
は、前部サイドドアDF の外面に臨んで前部サイドドア
F に設けられるキーシリンダー錠120(図1参照)
のキー操作に応じて、軸部102の軸線まわりに回動す
るものであり、軸線まわりに制限された範囲での軸部1
02との相対回動を許容するようにして前記軸部102
に連結される。
【0065】而して軸部102およびシリンダレバー1
18の許容相対回動範囲は、該軸部102と一体である
ノブレバー34F により、ロッキングレバー32をアン
ロック位置およびロック位置間で回動するときには、軸
部102からシリンダレバー118に力が伝達されるこ
とがないように設定されており、シリンダレバー118
がロッキングレバー32をアンロック位置およびロック
位置間で回動すべく作動したときには、ノブレバー34
F も軸部102と一体に回動する。
【0066】ラチェットレバー29に一体に設けられて
いる係合腕部121は、作動室100内でオープンリン
ク31の表板35側の側方に先端部を配置するようにし
て延びるものであり、オープンリンク31には、前記係
合腕部121の先端部に対向する押圧面122が設けら
れる。而してロッキングレバー32がアンロック位置に
あり、しかもラチェット28がその係止面71をフル係
合段部65に係合させた状態、すなわち図14で示す状
態にあるときに、オープンレバー30への操作力の入力
に応じてオープンリンク31が図19で示すように下方
に作動すると、前記押圧面122から係合腕部121に
押圧力が作用し、それによりラチェットレバー29は、
ねじりばね73のばね力に抗して図6の時計方向に回動
し、ラチェットレバー29と一体に回動するラチェット
28がラッチ27との係合を解除する方向に回動し、前
部サイドドアDF のロック状態が解除される。
【0067】上述のように、ロッキングレバー32がア
ンロック位置にある状態でロック状態を解除する方向に
オープンリンク31が作動するときには、図19で示す
ように、ロッキングレバー32の連結腕部32aに設け
られているピン104はオープンリンク31の長孔10
5内を移動するだけであり、オープンリンク31からロ
ッキングレバー32に力が伝達されることはない。
【0068】また押圧面122は、図16で示したよう
に、ロッキングレバー32がロック位置に回動したとき
には、ラチェットレバー29の係合腕部121に対向す
る位置からずれることになる。したがって、ロッキング
レバー32がロック位置にあるときに、アウトハンドル
76およびインサイドハンドルのいずれかを操作してロ
ック状態を解除する方向にオープンリンク31を作動せ
しめても、押圧面122が係合腕部121に押圧力を作
用せしめることはない。すなわちオープンリンク31か
らラチェットレバー29への作動力の伝達が不能とな
り、ラチェット28はラッチ27に係合したままであ
り、前部サイドドアDF のロック状態は維持される。
【0069】オープンリンク31の他端部すなわち下端
部には、前記押圧面122との間に間隔をあけるように
して略L字状の係合部123が一体に設けられており、
この係合部123を係合させ得る係合段部121aがラ
チェットレバー29における係合腕部121の先端部に
設けられる。
【0070】この係合部123は、ストライカ39の進
入路40からの離脱に応じてラッチ27が開扉方向の回
動端にある状態、すなわちラチェット28の摺接面69
がラッチ27における突部64の外周に摺接しており、
ラチェット28がラッチ27との係合を解除している状
態で、ロッキングレバー32がアンロック位置からロッ
ク位置方向に回動するのに応じて、図20で示すよう
に、前記係合腕部121の係合段部121aに係合する
ものである。これにより、エンジンキーを車内に置き忘
れた状態で前部サイドドアDF を開放するときに、ロッ
キングレバー32をロック位置側に回動するようにロッ
クノブを誤って操作してもロッキングレバー32がロッ
ク位置に回動することはなく、車内にキーを置き忘れた
ままで前部サイドドアDF がロック状態になってしまう
ことがない。
【0071】ところで、カバー77の下部と、ケーシン
グ26における裏板36の下部との間には、下方に向け
て開放した開口部125が形成されており、ロッキング
レバー32とともに回動する軸部102に連結されるア
クチュエータ126が、前記開口部125からカバー7
7内に一部を突入させるようにして、カバー77に取付
けられる。
【0072】このアクチュエータ126は、合成樹脂か
ら成るハウジング127内に、モータ128と、該モー
タ128の出力軸に設けられるウォーム129と、ハウ
ジング127で回転自在に支承されて前記ウォーム12
9に噛合するウォームギヤ130と、該ウォームギヤ1
30と一体であるギヤ131と、該ギヤ131に噛合す
るセクタギヤ132とを備えるものであり、該セクタギ
ヤ132の回転軸がアクチュエータ126の出力軸13
3としてハウジング127から突出される。
【0073】該アクチュエータ126のハウジング12
7は、前記開口部125内に突入される突入部127a
を備えており、前記出力軸133は、該突入部127a
から外方に突出される。
【0074】ところで、前記開口部125に対応する部
分でカバー77のカバー本体80には、支持板81側に
開放した嵌合溝134,135が、カバー本体80のケ
ーシング26に対する着脱操作の操作方向85に直交す
る平面内で略T字状に形成されて設けられており、それ
らの嵌合溝134,135は前記平面内で相対姿勢を9
0度異ならせた配置でカバー本体80に設けられる。
【0075】一方、アクチュエータ126のハウジング
127には、それらの嵌合溝134,135にそれぞれ
嵌合される略T字状の嵌合部136,137が設けられ
る。しかも一方の嵌合部136には、嵌合溝134に開
口するようにしてカバー本体80に設けられる係合孔1
38に弾発的に係合する係合爪139が設けられ、他方
の嵌合部137も、嵌合部136のカバー本体80への
弾発係合構造と同様の構造で、カバー本体80に弾発的
に係合される。
【0076】したがって、アクチュエータ126は、カ
バー本体80のケーシング26に対する着脱操作の操作
方向88に直交する平面内での前記カバー本体80との
相対位置を不変としてケーシング26側からカバー本体
80に弾発係合されることになり、カバー本体80とと
もにカバー77を構成する支持板81は、アクチュエー
タ126の前記カバー本体80からの離脱を阻止すべ
く、嵌合溝135に嵌合した嵌合部137に当接するよ
うにして、アクチュエータ126のハウジング127に
おける突入部127aに対向することになる。
【0077】しかもアクチュエータ122の出力軸13
3は、横断面形状を非円形として形成されている。一
方、ロッキングレバー32との相対回動が不能である軸
部102の前記出力軸133に対向する端部、すなわち
ノブレバー34F 側の端部には、出力軸133を相対回
動不能に嵌合せしめる凹部140が設けられており、ア
クチュエータ122の出力軸133は、前記軸部102
に同軸に連結されることになる。
【0078】このような前部サイドドアDF 用のドアロ
ック装置22F では、オープンレバー30への操作力の
入力に応じてラチェット28をラッチ27との係合を解
除する方向に作動せしめる作動力をラチェットレバー2
9に伝達可能なオープンリンク30は、進入路40の長
手方向に直交する平面に沿って延びるものであり、進入
路40の進入口40aとは反対側で膨出部41の側方に
配置され、前記平面内でのストローク作動および揺動作
動が可能である。
【0079】したがって、ケーシング26のケーシング
主体37が備える膨出部41が、インナーパネル25F
の端壁部25aおよびガラスサッシ23F 間で占めるス
ペースを有効に利用してオープンリンク31を作動可能
に配置することができ、オープンリンク31の作動に必
要なスペースを膨出部41の背面側(ガラスサッシ23
F 側)に大きく確保することが不要であるので、ドアロ
ック装置22F およびガラスサッシ23F 間に比較的大
きな空きスペースを確保することができる。また進入路
40の進入口40aとは反対側で膨出部41の側方にオ
ープンリンク31を配置するスペースが小さくてすみ、
したがって前部サイドドアDF の厚み方向でドアロック
装置22F が占めるスペースも小さくなる。これによ
り、前部サイドドアDF の内部構造および前部サイドド
アDF の厚み設定の自由度を増大させることが可能とな
るまたカバー77は、ロック状態切換手段79F を覆っ
てケーシング26に取付られており、前部サイドドアD
F がロック状態にあるときに、専用工具を前部サイドド
アDF 内に差込んだとしても、オープンリンク31もし
くはロッキングレバー32に前記専用工具を係合せしめ
ることは不可能である。したがって前記専用工具により
オープンリンク31もしくはロッキングレバー32を不
所望に操作することが確実に防止され、防盗性を向上す
ることができる。
【0080】なお、ロッキングレバー32に連なるシリ
ンダレバー118は、カバー77の外方に配置されてい
るが、シリンダレバー118はキーシリンダー錠120
を操作しない限り回動することはない。
【0081】またカバー77のカバー本体80には、オ
ープンリンク31の作動を案内するガイド溝99が設け
られているので、オープンリンク31がオープンレバー
30に片持ち支持されているにもかかわらず、オープン
リンク31の作動を確実なものとすることができる。し
かもオープンリンク31の両側面に摺接する複数のリブ
101,101…が、ガイド溝99の内側面に固設され
ているので、オープンリンク31のがたつきが確実に解
消されることになり、車両走行時や前部サイドドアDF
の開閉時に雑音の発生を効果的に防止することができ
る。
【0082】オープンリンク31の他端に連結されるロ
ッキングレバー32には、ロックノブの操作に応じて回
動するノブレバー34F が連結されるが、該ノブレバー
34 F には、その回動軸線と同軸である軸部102が一
体に設けられており、ロッキングレバー32は、相対回
動を不能として前記軸部102に連結されている。した
がって、ロッキングレバー32およびノブレバー34F
を共通に支持することができ、ロッキングレバー32お
よびノブレバー34F を少ない部品点数かつ少ない組付
工数で回動支持することが可能となる。しかもロッキン
グレバー32およびノブレバー34F が同一軸線まわり
に一体に回動することにより、ノブレバー34F および
ロッキングレバー32間での力の伝達効率を優れたもの
とすることができる。さらにキーシリンダー錠120に
連結されるシリンダレバー118が、前記軸部102と
同一軸線まわりに一体に回動することを可能として該軸
部102に連結されるので、ノブレバー34F およびロ
ッキングレバー32に加えてシリンダレバー118を同
一軸線まわりに回動可能とし、より少ない部品点数およ
びより少ない組付工数で、ノブレバー34F 、ロッキン
グレバー32およびシリンダレバー118を回動支持す
ることが可能となるとともにシリンダレバー118およ
びロッキングレバー32間での力の伝達効率も向上す
る。
【0083】さらに防盗性を向上するためにケーシング
26に取付られているカバー77のカバー本体80で、
前記軸部102が回動自在に支持されるので、ロッキン
グレバー32、ノブレバー34F およびシリンダレバー
118を支持するための部品が、カバー77以外に不要
であり、部品点数低減に寄与することができる。
【0084】またラチェットレバー29は、ラチェット
28との相対回動を不能として該ラチェット28に同軸
に重合配置されるので、ラチェット28およびラチェッ
トレバー29を、リベット軸53で共通に回動支持する
ことを可能として部品点数の低減が可能となるとともに
ラチェットレバー29およびラチェット28間の力の伝
達効率を向上することができる。しかもラチェット28
およびラチェットレバー29がコンパクトに纏めて連結
されることになり、ドアロック装置22F をコンパクト
化することが可能となる。
【0085】ラッチ27と係合する方向へのラチェット
28の回動端は、ラチェット28に設けられている弾性
ストッパ68aが、ケーシング27におけるケーシング
主体37の下部側端に当接することにより規制されるも
のであり、弾性ストッパ68aはラチェット28の被覆
材68と一体に形成されるので、前記回動端を規制すべ
く弾性ストッパ68aがケーシング主体37に当接した
ときの衝撃音を弾性ストッパ68aの弾性作用により吸
収して騒音の発生を防止することができる。
【0086】さらに弾性ストッパ68aは、ケーシング
主体37への当接時にケーシング主体37およびラチェ
ットレバー29の係合腕部121間に挟まれるので、弾
性ストッパ68aをラチェットレバー29の係合腕部1
21で支持するようにして、弾性ストッパ68aの耐久
性を向上することができる。しかも弾性ストッパ68a
がラチェット28の回動軸線と平行な方向で該ラチェッ
ト28から突出するものであるので、ストッパが前記回
動軸線から半径方向に突出するものである場合に比べ
て、前記回動軸線に直交する平面内でラチェット28が
占めるスペースを小さくすることができ、ラチェット2
8の小型化ひいてはケーシング26の小型化を図ること
ができる。
【0087】またラッチ27およびラチェット28の回
動軸線と平行な操作方向85での着脱操作を可能として
カバー77のカバー本体80がケーシング26に弾発係
合され、ロッキングレバー32に連結されるアクチュエ
ータ126が、前記操作方向85と直交する平面での前
記カバー本体80との相対位置を不変として前記ケーシ
ング26側からカバー本体80に弾発係合され、カバー
本体80とともにカバー77を構成する支持板81は、
アクチュエータ126の前記カバー本体80からの離脱
を阻止するようにしてカバー本体80に結合される。し
たがってアクチュエータ126をカバー本体80に弾発
係合した状態で、該カバー本体80に支持板81を結合
してカバー77を構成することにより、カバー77にア
クチュエータ126が固定的に支持されることになる。
この結果、ビス等の締結部品を用いることなくアクチュ
エータ126を容易に組付けることができ、組立作業性
を向上することができる。
【0088】しかもアクチュエータ126の出力軸13
3が、ロッキングレバー32に同軸に連結されるので、
アクチュエータ126の出力軸133およびロッキング
レバー32間に連結部材が設けられることを不要とし、
部品点数を少なくして、組立性を向上することができる
だけでなく、アクチュエータ126およびロッキングレ
バー32間の動力伝達効率も向上することになる。
【0089】さらにロックノブ操作に応じた操作力が入
力されるノブレバー34F と、ロックノブとの相対配置
の関係上、ロックノブに連なるロッド等の操作力伝達部
材をノブレバー34F に直接連結することが困難である
ことに起因して、操作力伝達部材およびノブレバー34
F 間に設けられる連結レバー106が、カバー本体80
に回動自在に支承されるのであるが、この連結レバー1
06に一体に設けられる軸部107を挿入せしめる支持
孔114がカバー本体80に設けられ、カバー本体80
の外面側で支持孔114の周囲に弾発的に係合する複数
の係合爪115…が前記軸部107に設けられる。した
がって連結レバー106に一体に連設された軸部107
をカバー本体80の支持孔114に挿入することによ
り、軸部107すなわち連結レバー106が、軸方向の
移動を阻止されつつ軸線まわりの回動を可能としてカバ
ー本体80に取付けられることになり、連結レバー10
6のカバー本体80への組付が容易となる。
【0090】しかもカバー本体80の外面側には、前記
軸部107の少なくとも上方および外端を覆う覆い部1
16が設けられるので、外部からの軸部107への不正
なアクセスが不可能となり、組立工程や搬送段階で連結
レバー106の軸部107に該軸部107が支持孔11
4から離脱する方向で外力が作用することが防止され、
連結レバー106がカバー本体80すなわちカバー77
から外れてしまうこともない。
【0091】図21および図22において、後部サイド
ドアDR 内には、ガラスサッシ23 R が設けられてお
り、このガラスサッシ23R に保持されたゴム等の弾性
材から成るドアガラスラン24R により、ウインドガラ
ス21R の昇降が案内される。また後部サイドドアDR
のインナパネル25R には、後部サイドドアDR の閉扉
時に車体側に対向する端壁部25a′が一体に形成され
ており、後部サイドドアDR 用のドアロック装置22R
は、ガラスサッシ23R との干渉を避けるようにして前
記端壁部25a′の内面に結合される。
【0092】後部サイドドアDR 用のドアロック装置2
R は、前部サイドドアDF および後部サイドドアDR
に共通である共通ユニットUCと、該共通ユニットUC
に組付けられる後部サイドドア用カバーユニットCRと
で構成される。
【0093】図23および図24を併せて参照して、後
部サイドドア用カバーユニットCRは、前部サイドドア
F および後部サイドドアDR に共通な形状に構成され
るとともに前記共通ユニットUCを覆って前記ケーシン
グ26に取付けられるカバー77に、後部サイドドアD
R 用の車内側操作力入力手段78R およびロック状態切
換手段79R が装着されて成るものである。
【0094】車内側操作力入力手段78R は、カバー7
7の支軸91で回動自在に支持される第1および第2入
力レバー141,142と、チャイルドロック機構14
3とを備える。
【0095】図25において、第1および第2入力レバ
ー141,142は、オープンレバー30の回動軸線と
直交する方向の同一軸線まわりの回動を可能としてカバ
ー77の支軸91に支承される。すなわち第1入力レバ
ー141は、支持筒92の先端に一端面を摺接させつつ
支軸91の大径支持部91aに回動自在に支承され、第
2入力レバー142は、支軸91の第1段部91dに一
端面を摺接させるとともに挿通軸部91cを挿通せしめ
た支持板81の突部81dに他端面を摺接させつつ該支
軸91の小径支持部91bに回動自在に支承され、第1
および第2入力レバー141,142間には、大径支持
部91aを囲繞する合成樹脂製のワッシャ144が介装
される。このワッシャ144は、第1および第2入力レ
バー141,142の錆びつきによる固着や、相互の接
触によるがたつき音の発生を防止するためのものである
が、該ワッシャ144を省略して第1および第2入力レ
バー141,142を相互に直接接触させるようにして
もよい。
【0096】図26および図27を併せて参照して、第
1入力レバー141は、後部サイドドアDR の内面側に
設けられるインサイドハンドル(図示せず)に連結され
るものであり、該インサイドハンドルの操作に応じて図
26および図27の反時計方向に回動される。一方、第
2入力レバー142は、オープンレバー30に連結され
るものであり、該オープンレバー30に設けられている
入力板部30bに当接して図26および図27の反時計
方向に押圧するための押圧部142aが第2入力レバー
142に設けられる。
【0097】第2入力レバー142には、支軸91の半
径方向に沿って延びる腕部142bが一体に設けられて
おり、この腕部142bには、支軸91の半径方向に沿
って延びる長孔145と、該長孔145の幅よりも大き
な直径を有して長孔145の外端に連なる円形孔146
とが設けられる。
【0098】第2入力レバー142の前記腕部142b
には、長孔145に沿って移動可能な係止駒147が装
着される。この係止駒147は、円形孔146に挿通可
能な直径を有した円柱状にして合成樹脂により形成され
るものであり、該係止駒147の外周には、長孔145
の両側縁に係合する環状溝148が設けられる。
【0099】一方、第1入力レバー141には、前記長
孔145に沿って支軸91に近接した位置に移動してい
る係止駒147に図26および図27の反時計方向から
係合可能であるが、前記係止駒147が長孔145に沿
って支軸91から離反した位置に移動しているときには
第1入力レバー141が図26および図27の反時計方
向に回動しても係止駒147に係合することなく空振り
する係合腕141aが設けられる。
【0100】したがって前記係止駒147が長孔145
に沿って支軸91に近接した位置に移動している状態
で、後部サイドドアDR の内面側のインサイドハンドル
の操作に応じて第1入力レバー141が図26および図
27の反時計方向に回動すると、係合腕141aが係止
駒147に係合して第2入力レバー142が図26およ
び図27の反時計方向に回動し、オープンレバー30の
入力板部30bが押圧部142aで押されて、オープン
レバー30に開放操作力が作用することになる。
【0101】一方、図28および図29で示すように、
前記係止駒147が長孔145に沿って支軸91から離
反した位置にあるときには、インサイドハンドルの操作
に応じて第1入力レバー141が図28および図29の
反時計方向に回動しても、係合腕141aが係止駒14
7に係合することなく空振りし、第2入力レバー142
が図28および図29の反時計方向に回動することはな
く、オープンレバー30の入力板部30bも押圧部14
2aで押されることはないので、オープンレバー30に
は開放操作力が作用しない。
【0102】チャイルドロック機構143は、前記係止
駒147を、長孔145に沿って支軸91に近接した位
置に移動せしめるアンロック状態と、長孔145に沿っ
て支軸91から離反した位置に移動せしめるロック状態
を切換えるものであり、ロック状態では、後部座席の子
供が誤ってロック状態切換手段79R をアンロック状態
に切換えるとともに後部サイドドアDR の内面側に設け
られているインサイドハンドルを開放操作してもオープ
ンレバー30に開放操作力が伝達されないようにする働
きをする。
【0103】該チャイルドロック機構143は、カバー
77における支持板81に第1および第2入力レバー1
41,142の回動軸線すなわち支軸91の軸線と平行
な軸線まわりに回動可能に支承される合成樹脂製のチャ
イルドレバー150と、該チャイルドレバー150に一
端が連結されるとともに他端には前記係止駒147が一
体に形成される合成樹脂製のチャイルドリンク151と
を備える。
【0104】図30において、チャイルドレバー150
は、後部サイドドアDR のインナパネル25R および支
持板81間に配置されるようにして支持板81に支承さ
れるものであり、チャイルドレバー150に一体に設け
られた軸部152を、その軸線まわりの回動を可能とし
て挿入せしめる支持孔153が支持板81に設けられ
る。前記軸部152の周方向に間隔をあけた複数箇所に
は、支持板81の内面側で前記支持孔153の周囲に弾
発的に係合する係合爪154…が設けられる。したがっ
て、チャイルドレバー150は、その軸部152を支持
板81の外面側から前記支持孔153に挿入するだけ
で、支持板81に回動可能に支承されることになる。
【0105】チャイルドレバー150には、軸部152
の一直径線に沿う両側に延びる腕部150a,150b
を一体に備えるものであり、一方の腕部150aの先端
部に一体に設けられる連結ピン155に、支持板81の
外面側に配置されるチャイルドリンク151の一端が回
動可能に連結される。また腕部150の基端側には支持
板81側に突出する規制ピン156が一体に突設され
る。而して支持板81には、前記連結ピン155および
規制ピン156の先端を挿入せしめる規制孔157が設
けられており、該規制孔157は、チャイルドレバー1
50がアンロック位置(図26および図27の位置)
と、ロック位置(図28および図29の位置)との間で
回動するにあたって前記規制ピン156に当接してチャ
イルドレバー150の回動端を規制するとともに、該チ
ャイルドレバー150の回動に伴なう前記連結ピン15
5の回動を許容するように形成される。
【0106】ところで、チャイルドリンク151が支持
板81の外面側に配置されるのに対して、第2入力レバ
ー142は支持板81の内面側に配置されるものであ
り、チャイルドリンク151の他端に一端が直角にかつ
一体に連設される係止駒147の他端は支持板81を貫
通して該支持板81の内方側に配置される必要があり、
支持板81には、チャイルドロック機構143の作動お
よび第2入力レバー142の回動作動に伴なう前記係止
駒147の移動を許容して該係止駒147を貫通せしめ
る貫通孔158が設けられる。
【0107】一方、他方の前記腕部150bの先端部に
は、ピン状の操作部159の基端が直角にかつ一体に設
けられており、該操作部159の先端部は、ドアロック
装置22R が後部サイドドアDR に取り付けられたとき
に、該後部サイドドアDR の後部内面から突出する。し
かも後部サイドドアDR が閉じられた状態で後部座席の
子供が操作部159を操作することがないように、前記
操作部159の先端部は、後部サイドドアDR の閉扉状
態では車体20側の部材で隠れてしまう位置に配置され
ている。
【0108】而して後部サイドドアDR の開扉状態で
は、前記操作部159を操作してチャイルドレバー15
0をアンロック位置およびロック位置間で回動すること
ができる。
【0109】さらに、チャイルドレバー150には、前
記両腕部150a,150bとほぼ直交する方向に延び
る腕部150cが一体に設けられており、この腕部15
0cには、支持板81側に向けて節度ピン160が一体
に突設されており、該節度ピン160に対応する位置で
支持板81には、節度ピン160側に向けて三角形状に
突出する突部161が設けられる。
【0110】而して操作部159の操作によるチャイル
ドレバー150のアンロック位置およびロック位置間の
回動は、節度ピン160が突部161を乗り越えるよう
にしておこなわれることになり、チャイルドレバー15
0をアンロック位置およびロック位置間での回動操作に
節度感が与えられることになる。
【0111】ロック状態切換手段79R は、一端がオー
プンレバー30に連結されるオープンリンク31と、前
記操作力の入力に伴なうオープンレバー30の作動に応
じた作動力をオープンリンク31から前記ラチェットレ
バー29およびラチェット28に伝達することを可能と
する状態ならびにその伝達を不能とする状態を切換える
べく前記オープンリンク31の他端に連結されるロッキ
ングレバー32と、ロッキングレバー32に同軸に連結
されるノブレバー34R と、ロッキングレバー32に連
結されてカバー77に固定されるアクチュエータ126
とを備え、カバー77で覆われる。
【0112】この後部サイドドア用のロック状態切換手
段79R は、前部サイドドアDF 用のロック状態切換手
段79F が備える連結レバー106およびシリンダレバ
ー118を備えず、しかも前部サイドドアDF 用のロッ
ク状態切換手段79F が備えるノブレバー34F とはノ
ブレバー34R の形状が異なるものであり、ノブレバー
34R には、前記ノブレバー34F と同様にカバー77
におけるカバー本体80で回動自在に支承される軸部1
02が一体に設けられ、後部サイドドアDR の内面側に
設けられているロックノブ(図示せず)に連なるロッド
等の図示しない伝動手段を連結するための連結孔162
がノブレバー34R に設けられる。またアクチュエータ
126の出力軸133を、相対回動不能に嵌合せしめる
凹部163がノブレバー34R に設けられる。
【0113】次にこの実施例の作用について説明する
と、前部サイドドアDF および後部サイドドアDR のい
ずれにも取付け可能な共通のケーシング26と、前部サ
イドドアDF および後部サイドドアDR に共通の部品と
して前記ケーシング26に装着されるラッチ27、ラチ
ェット28、オープンレバー30、ばね59およびねじ
りばね73,75とで共通ユニットUCが構成され、前
部サイドドアDF 用のドアロック装置22F は、共通ユ
ニットUCおよび前部サイドドア用カバーユニットCF
から成り、後部サイドドアDR 用のドアロック装置22
R は、共通ユニットUCおよび後部サイドドア用カバー
ユニットCRから成るものである。
【0114】また前部サイドドア用カバーユニットCF
は、前部サイドドアDF および後部サイドドアDR に共
通な形状に構成されるとともに前記共通ユニットUCを
覆って前記ケーシング26に取付けられるカバー77
に、前部サイドドア用の車内側操作力入力手段78F
よびロック状態切換手段79F が装着されて成り、後部
サイドドア用カバーユニットCRは、前記カバー77
に、後部サイドドア用の車内側操作力入力手段78R
よびロック状態切換手段79R が装着されて成るもので
あり、ケーシング26は、前部サイドドアDF 用の車内
側操作力入力手段78F およびロック状態切換手段79
F と、後部サイドドアDR 用の車内側操作力入力手段7
R およびロック状態切換手段79R とのいずれをも選
択的に装着可能である。
【0115】すなわちカバー77のカバー本体80に
は、前部サイドドアDF 用のロック状態切換手段79F
における連結レバー106を回動自在に支持するための
支持孔114が設けられ、カバー77の支持板81に
は、後部サイドドアDR 用の車内側操作力入力手段78
R が備えるチャイルドロック機構143のための規制孔
157、貫通孔158および突部161が設けられてお
り、前部サイドドアDF 用のドアロック装置22F に用
いられるカバー77では規制孔157、貫通孔158お
よび突部161は用いられず、後部サイドドアDF 用の
ドアロック装置22 R に用いられるカバー77では支持
孔114が用いられることはない。
【0116】このようにして、前部サイドドアDF 用の
ドアロック装置22F ならびに後部サイドドアDR 用の
ドアロック装置22R をそれぞれ構成する部品の多くを
共通ユニットUCとして共用化するとともに、前部サイ
ドドア用カバーユニットCFおよび後部サイドドア用カ
バーユニットCRのケーシング26も共用化することに
より、部品管理を容易としつつコストダウンを図ること
ができ、組み立て性も向上することができる。
【0117】また前部サイドドアDF 用の車内側操作力
入力手段78F が備える単一の入力レバー94、ならび
に後部サイドドアDR 用の車内側操作力入力手段78R
が備える第1および第2入力レバー141,142が、
合成樹脂から成るカバー本体80に一体に設けられた支
軸91で回動自在に支持されるので、リベットを用いて
前記各入力レバー94,141,142を支持するもの
に比べて部品点数を低減することができるとともに、組
付作業を容易とすることができる。しかもカバー本体8
0と一体である支軸91の先端が、カバー本体80に結
合される支持板81で支持されるので、支軸91が両持
ち支持となり、入力レバー94,141,142の支持
強度を高めることができる。
【0118】また支軸91は、後部サイドドアDR 用の
車内側操作力入力手段78R が備える第2入力レバー1
41を回動自在に支持し得る大径支持部91aと、前部
サイドドアDF 用の車内側操作力入力手段78F が備え
る単一の入力レバー94ならびに後部サイドドアDR
の車内側操作力入力手段78R が備える第1入力レバー
141を選択的に回動自在に支持することを可能として
大径支持部91aに同軸に連なる小径支持部91bとを
有して段付きに形成されているので、前部サイドドアD
F 用および後部サイドドアDR 用にかかわらず、カバー
77を前部サイドドアDF 用および後部サイドドアDR
用に共用化して部品管理を単純化することができる。
【0119】以上、本発明の実施例を詳述したが、本発
明は上記実施例に限定されるものではなく、特許請求の
範囲に記載された本発明を逸脱することなく種々の設計
変更を行なうことが可能である。
【0120】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、ケーシン
グと、該ケーシングに装着されるラッチ、ラチェットお
よびオープンレバーを含む複数の共用部品とで共通ユニ
ットが構成されるので、ドアロック装置の一部(共通ユ
ニット)を前部サイドドア用および後部サイドドア用の
区別なく組み立てることができて、ドアロック装置の組
み立て性を向上することができる。また前部サイドドア
用の、シリンダレバーを含むロック状態切換手段および
チャイルドロック機構を含まない車内側操作力入力手段
と、後部サイドドア用の、シリンダレバーを含まないロ
ック状態切換手段およびチャイルドロック機構を含む車
内側操作力入力手段とを、前,後部サイドドアに共通で
あるカバーに選択的に装着することができるので、前,
後部サイドドア用のロック状態切換手段がシリンダレバ
ーの有無により構成が異なり且つ前,後部サイドドア用
の車内側操作力入力手段がチャイルドロック機構の有無
により構成が異なっていても、ドアロック装置の組み立
て性を向上することができるとともに、上記のように構
成が前後で異なる車内側操作力入力手段及びロック状態
切換手段以外の多くの部品を前部サイドドア用および後
部サイドドア用のドアロック装置に共用化して部品管理
を容易としつつコストダウンを図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】車両の側面図である。
【図2】図1の2−2線に沿って前部サイドドア用のド
アロック装置を示す拡大断面図である。
【図3】図2の3−3線断面図である。
【図4】図2の4−4線拡大断面図である。
【図5】前部サイドドア用のドアロック装置を図4の5
矢視方向から見た図である。
【図6】図5からケーシングの表板を取外した状態を示
す図である。
【図7】前部サイドドア用のドアロック装置を図4の7
矢視方向から見て一部を切欠いた図である。
【図8】図7からカバーを取外した状態を示す図であ
る。
【図9】ケーシングを図8の9矢視方向から見た図であ
る。
【図10】図7の10−10線拡大断面図である。
【図11】図7の11−11線拡大断面図である。
【図12】図7の12−12線拡大断面図である。
【図13】図3の13−13線拡大断面図である。
【図14】ロッキングレバーがアンロック位置にある状
態で図7の14−14線に沿う方向から見たオープンレ
バーおよびオープンリンクの連結状態を示す断面図であ
る。
【図15】図7の15−15線断面図である。
【図16】ロッキングレバーがロック位置にある状態で
の図14に対応した図である。
【図17】図4の17−17線拡大断面図である。
【図18】図4の18−18線拡大断面図である。
【図19】ロッキングレバーがアンロック位置にある状
態でオープンリンクがストローク作動したときの図14
に対応した図である。
【図20】ドア開放時にロッキングレバーをロック位置
側に誤って操作したときの図14に対応した図である。
【図21】後部サイドドア用のドアロック装置を図2に
対応して示す拡大断面図である。
【図22】図21の22−22線断面図である。
【図23】図21の23−23線拡大断面図である。
【図24】後部サイドドア用のドアロック装置を図23
の24矢視方向から見て一部を切欠いた図である。
【図25】図22の25−25線拡大断面図である。
【図26】チャイルドロック機構がアンロック状態にあ
るときの車内側操作力入力手段を示す図である。
【図27】操作力入力状態での図26に対応した図であ
る。
【図28】チャイルドロック機構がロック状態にあると
きの車内側操作力入力手段を示す図である。
【図29】操作力入力状態での図28に対応した図であ
る。
【図30】図22の30−30線拡大断面図である。
【符号の説明】
20・・・車体 26・・・ケーシング 27・・・共用部品としてのラッチ 28・・・共用部品としてのラチェット 29・・・ラチェットレバー 30・・・共用部品としてのオープンレバー34 F ・・ノブレバー 39・・・ストライカ 59・・・共用部品としてのばね 73,75・・・共用部品としてのねじりばね 77・・・カバー 78F ,78R ・・・車内側操作力入力手段 79F ,79R ・・・ロック状態切換手段118・・シリンダレバー 120・・シリンダ錠 143・・チャイルドロック機構F ・・・前部サイドドア DR ・・・後部サイドドア UC・・・共通ユニット
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭62−233390(JP,A) 特開 昭64−21186(JP,A) 特開 昭60−208583(JP,A) 特開 平5−214864(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) E05B 65/20

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車体(20)側のストライカ(39)に
    係合して閉扉方向に回動可能なラッチ(27)と、該ラ
    ッチ(27)に係合する係合位置ならびにその係合を解
    除する係合解除位置間での回動が可能なラチェット(2
    8)と、ドア開放操作力の入力に応じて回動するオープ
    ンレバー(30)と、車内側でのドア開放操作に応じた
    ドア開放操作力を前記オープンレバー(30)に伝達す
    べく該オープンレバー(30)に連結される車内側操作
    力入力手段(78F ,78R )と、前記ドア開放操作力
    の入力に伴なう前記オープンレバー(30)の回動に応
    じて前記ラチェット(28)を係合位置から係合解除位
    置に作動させ得るアンロック状態ならびに前記ドア開放
    操作力の入力に伴なうオープンレバー(30)の回動に
    かかわらず前記ラチェット(28)の係合位置から係合
    解除位置への作動を不能にするロック状態を切換可能な
    ロック状態切換手段(79F ,79R )とを前後左右の
    各サイドドア(D F ,D R )に備え、前,後部サイドドア(D F ,D R )用の各ロック状態切
    換手段(79 F ,79 R )のうち、前部サイドドア(D
    F )用のロック状態切換手段(79 F )にだけ、サイド
    ドア(D F )外面に臨むキーシリンダー錠(120)の
    キー操作に応じて回動すると共にノブレバー(34 F
    に連結されるシリンダレバー(118)が備えられ、ま
    た前,後部サイドドア(D F ,D R )用の各車内側操作
    力入力手段(78 F ,78 R )のうち、後部サイドドア
    (D R )用の車内側操作力入力手段(78 R )にだけチ
    ャイルドロック機構(143)が備えられる 車両用ドア
    ロック装置において、 前記前部サイドドア(DF )および後部サイドドア(D
    R )のいずれにも取付け可能な共通のケーシング(2
    6)と、前記前部サイドドア(DF )および後部サイド
    ドア(DR )に共通の部品として前記ケーシング(2
    6)に装着される前記ラッチ(27)、ラチェット(2
    8)およびオープンレバー(30)を含む複数の共用部
    品(27,28,29,30,59,73,75)とで
    共通ユニット(UC)が構成され、前記前部サイドドア
    (DF )および後部サイドドア(DR)に共通な形状に
    構成されるとともに前記共通ユニット(UC)を覆って
    前記ケーシング(26)に取付けられるカバー(77)
    が、前記前部サイドドア(DF)用の車内側操作力入力
    手段(78F )およびロック状態切換手段(79F
    と、前記後部サイドドア(DR )用の車内側操作力入力
    手段(78R )およびロック状態切換手段(79R )と
    の何れをも選択的に装着可能に構成されることを特徴と
    する車両用ドアロック装置。
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