JPWO2011101890A1 - 短絡回路を含むワイヤハーネス及びその製造方法 - Google Patents

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Abstract

この発明は、複数本の電線及びジョイントコネクタを用いて短絡回路を形成し、かつ、その細線化及び軽量化を図ることが可能なワイヤハーネスを提供する。このワイヤハーネスは、短絡回路を形成する複数の回路構成部材50A,50B,50Cを備える。各回路構成部材50A,…は、複数の電線52A,…と、これらの一方の端末に接続される複数の外部接続用コネクタ56A,…と、他方の端末に接続されて電線同士を短絡するジョイントコネクタJCA,…とを含む。各回路構成部材のジョイントコネクタが当該回路構成部材に含まれる外部接続用コネクタのうちの少なくとも一つの近傍に位置するように分散配置される形態で、各回路構成部材を構成する電線同士が束ねられてこれらの電線の周囲に結束用テープが巻付けられる。

Description

本発明は、自動車等の車両に設けられ、複数の電線を含むとともにその特定の電線同士を短絡させる短絡回路を含むワイヤハーネス、及びこのワイヤハーネスを製造するための方法に関するものである。
従来、前記のような短絡回路を含むワイヤハーネスとして、当該電線の短絡にジョイントコネクタを用いたものが知られている。例えば特許文献1には、ワイヤハーネスの幹線から分岐した分岐電線の端末にジョイントコネクタが設けられ、このジョイントコネクタにより当該分岐電線の端末同士が短絡されるものが記載されている。
このようなワイヤハーネスでは、その細線化及び軽量化が重要な課題である。当該細線化及び軽量化のためには電線の本数を減らすことが有効であるが、当該ワイヤハーネスに含まれるべき短絡回路を構成するために必要な電線は決まっており、当該本数の削減は難しい。
特開2003−297451号公報
本発明の目的は、複数本の電線及びジョイントコネクタを用いて短絡回路を形成し、かつ、その細線化及び軽量化を図ることが可能なワイヤハーネスを提供し、また、当該ワイヤハーネスを簡素な工程によって製造することができる方法を提供することにある。本発明に係るワイヤハーネスは、前記短絡回路をそれぞれ構成する複数の回路構成部材と、これらの回路構成部材が互いに束ねられた状態で当該回路構成部材同士を固定する結束用テープとを備え、前記各回路構成部材は、複数の電線と、これらの電線の一方の端末に接続される複数の外部接続用コネクタと、これらの電線の他方の端末同士を短絡させるように当該他方の端末と接続されるジョイントコネクタとを含み、前記各回路構成部材のジョイントコネクタが当該回路構成部材に含まれる外部接続用コネクタのうちの少なくとも一つの近傍に配置される形態で、各回路構成部材を構成する電線同士が束ねられてこれらの電線の周囲に前記結束用テープが巻付けられる。
このワイヤハーネスでは、各回路構成部材に含まれるジョイントコネクタが、当該回路構成部材に含まれる外部接続用コネクタのうちの少なくとも一つの近傍に配置される形態で各電線が配索され、その周囲に結束用テープが巻かれるので、当該回路構成部材における各外部接続用コネクタからジョイントコネクタに至るまでに必要な電線長を減らすことができ、これにより、当該ワイヤハーネスの細線化及び軽量化を達成することができる。
また本発明によれば、複数の短絡回路をそれぞれ構成するための複数の回路構成部材を含み、各回路構成部材が、複数の電線と、これらの電線の一方の端末に接続される複数の外部接続用コネクタと、これらの電線の他方の端末同士を短絡させるように当該他方の端末と接続されるジョイントコネクタとを含むワイヤハーネスを製造するための方法が提供される。この方法は、前記各回路構成部材に含まれる電線同士を束ねることにより幹線を形成する幹線形成工程と、前記幹線形成工程の前または後に前記各電線の一方の端末に前記外部接続用コネクタを接続する外部接続用コネクタ接続工程と、前記幹線形成工程の前または後に、共通の回路構成部材に含まれる電線の他方の端末に共通のジョイントコネクタを接続して当該他方の端末同士を短絡させるジョイントコネクタ接続工程と、前記各工程の終了後に、前記幹線を構成する電線の周囲に結束用テープを巻付けてその結束状態を保持するとともに、前記ジョイントコネクタの設置位置においては当該ジョイントコネクタと前記幹線とに跨ってその周囲に前記結束用テープを一括して巻付けることにより当該ジョイントコネクタを当該幹線上に固定する工程とを含み、前記幹線形成工程では、前記ジョイントコネクタ接続工程によって各回路構成部材の電線の端末に接続されるジョイントコネクタが当該回路構成部材に含まれる外部接続用コネクタのうちの少なくとも一つの近傍に配置されるように、当該回路構成部材に含まれる電線が配線される。
この方法では、各回路構成部材に含まれるジョイントコネクタが、当該回路構成部材に含まれる外部接続用コネクタのうちの少なくとも一つの近傍に配置されるように、各電線が配索されるので、当該回路構成部材における各外部接続用コネクタからジョイントコネクタに至るまでに必要な電線長を減らすことができ、これにより、当該ワイヤハーネスの細線化及び軽量化を達成することができる。そして、当該回路構成部材同士が束ねられた状態で結束用テープが巻かれるとともに、各ジョイントコネクタの配設位置においてはワイヤハーネスの幹線への結束用テープの巻付けと当該幹線へのジョイントコネクタの固定とが一括して効率良く行われる。
本発明の実施の形態に係るワイヤハーネスの配線形態を示す模式図である。 本発明の比較例に係るワイヤハーネスの配線形態を示す模式図である。 本発明の実施の形態に係るワイヤハーネスの短絡接続例を示す斜視図であって、複数の分岐電線の端末に共通のジョイントコネクタが接続された状態を示す図である。 本発明の実施の形態に係るワイヤハーネスの短絡接続例を示す斜視図であって、前記ジョイントコネクタが結束用テープを用いて幹線上に固定された状態を示す図である。 前記分岐電線の端末に装着された電線側端子が前記ジョイントコネクタに挿入される途中の状態を示す断面側面図である。 前記分岐電線の端末に装着された電線側端子が前記ジョイントコネクタに完全に挿入された状態を示す断面側面図である。 前記ジョイントコネクタの底面図である。 前記ジョイントコネクタの断面平面図である。 (a)は前記ジョイントコネクタの幅寸法がワイヤハーネスの幹線の直径よりも大きい場合の配索状態を示す図、(b)は前記ジョイントコネクタの幅寸法がワイヤハーネスの幹線の直径よりも小さい場合の配索状態を示す図である。 前記結束用テープの第1の巻付け形態を示す斜視図である。 前記ジョイントコネクタが前記第1の巻付け形態の結束用テープにより幹線上に固定された状態を示す斜視図である。 前記ジョイントコネクタが前記第1の巻付け形態の結束用テープにより幹線上に固定された状態を示す横断面図である。 (a)は前記ジョイントコネクタの周囲に結束用テープを巻付けることなく当該ジョイントコネクタと幹線とを一括して結束用テープを巻付けた状態を示す図であり、(b)は前記第1の巻付け形態で前記結束用テープを巻付けた図である。 図4と同等の巻付け形態を示す斜視図である。 第2の巻付け形態において幹線におけるジョイントコネクタの配設位置に第1の幹線用テープが巻付けられた状態を示す斜視図である。 前記第1の幹線用テープの外側に第2の幹線用テープが配置された状態を示す斜視図である。 前記ジョイントコネクタが第1及び第2の幹線用テープを用いて幹線上に固定された状態を示す斜視図である。 前記ジョイントコネクタが第1及び第2の幹線用テープを用いて幹線上に固定された状態を示す横断面図である。 (a)は前記ジョイントコネクタと幹線とに一括して第1の幹線用テープのみが巻き付けられた形態を示す図であり、(b)は第2の巻付け形態を示す図である。 第3の巻付け形態において幹線におけるジョイントコネクタの配設位置に幹線用テープが巻付けられた状態を示す斜視図である。 第3の巻付け形態において前記ジョイントコネクタが幹線用テープを用いて幹線上に固定された状態を示す斜視図である。 第3の巻付け形態において前記ジョイントコネクタが幹線用テープを用いて幹線上に固定された状態を示す横断面図である。 第3の巻付け形態に係るワイヤハーネスの使用状態を示す図である。
本発明の実施の形態を図面を参照しながら説明する。
図1は、この実施の形態に係るワイヤハーネス100の配線図である。この図に示されるワイヤハーネス100は、3つの短絡回路を含んでおり、各短絡回路をそれぞれ形成するための3つの回路構成部材50A,50B,50Cを備え、これらが後述の図4に示される結束用テープ18により相互に一体化されている。
ただし、本発明に係るワイヤハーネスに含まれる短絡回路の数は3つに限定されない。また、短絡回路以外の回路を構成する部材を含んでいてもよい。
前記回路構成部材50Aは、いわゆるサブハーネスに相当するものであり、複数本(図例では3本)の電線52A,53A,54Aと、これらの電線52A,53A,54Aの一方の端末にそれぞれ接続される複数の外部接続用コネクタ56A,57A,58Aと、前記各電線52A,53A,54Aの他方の端末同士を短絡させるように当該他方の端末と接続されるジョイントコネクタJCAとを含む。同様に、前記回路構成部材50Bは、複数本(図例では3本)の電線52B,53B,54Bと、これらの電線52B,53B,54Bの一方の端末にそれぞれ接続される複数の外部接続用コネクタ56B,57B,58Bと、前記各電線52B,53B,54Bの他方の端末同士を短絡させるように当該他方の端末と接続されるジョイントコネクタJCBとを含み、前記回路構成部材50Cは、複数本(図例では3本)の電線52C,53C,54Cと、これらの電線52C,53C,54Cの一方の端末にそれぞれ接続される複数の外部接続用コネクタ56C,57C,58Cと、前記各電線52C,53C,54Cの他方の端末同士を短絡させるように当該他方の端末と接続されるジョイントコネクタJCCとを含む。
前記各外部接続用コネクタは、車両に搭載される各種機器類その他の電気負荷(例えばECUやスイッチ)に接続され、当該接続により当該機器類等が前記短絡回路によって相互短絡される状態にする。前記各ジョイントコネクタJCA,JCB,JCCの具体的な構造の例は後に詳述する。
前記各回路構成部材50A,50B,50Cにおいては、そのジョイントコネクタが当該回路構成部材に含まれる外部接続用コネクタのうちの少なくとも一つの近傍(より好ましくは隣接する位置)に位置するように分散配置される形態で配線される。具体的に、前記回路構成部材50Aにおいては、これに含まれる外部接続用コネクタ56A,57A,58Aのうちの外部接続用コネクタ56A,57Aの近傍にジョイントコネクタJCAが配置されるように、当該回路構成部材50Aに含まれる電線52A,53A,54Aが配線される。同様に、前記回路構成部材50Bにおいては、これに含まれる外部接続用コネクタ56B,57B,58Bのうちの外部接続用コネクタ56Bの近傍にジョイントコネクタJCBが配置されるように当該回路構成部材50Bに含まれる電線52B,53B,54Bが配線され、前記回路構成部材50Cにおいては、これに含まれる外部接続用コネクタ56C,57C,58Cのうちの外部接続用コネクタ58Cの近傍にジョイントコネクタJCCが配置されるように、当該回路構成部材50Cに含まれる電線52C,53C,54Cが配線される。
このような配線条件を満たすように、各回路構成部材を構成する電線が互いに束ねられてワイヤハーネス100の幹線を構成し、この幹線を形成する電線の周囲に前記結束用テープが巻付けられることにより、ワイヤハーネス100全体が一体化される。
前記配線条件を満たすような電線の配線(図1に示される配線)は、前記各回路構成部材50A〜50Cに含まれる電線の必要長さを大幅に減らし、これによりワイヤハーネス100全体の細線化及び軽量化に著しく寄与し得る。この効果は、例えば図2に示す比較例と対比すれば明らかである。
図2に示される比較例では、各回路構成部材50A〜50Cにおける電線同士の短絡が共通のジョイントコネクタJCTにて行われている。この場合、当該ジョイントコネクタJCTの配設位置は著しく制限されるので、当該ジョイントコネクタJCTから各外部接続用コネクタ56A,57A,…57C,58Cに至るまでの電線52A,52B,…53C,54Cの必要長さの削減はきわめて困難である。
これに対し、図1に示す配線形態では、各回路構成部材50A〜50Cがそれぞれ個別にジョイントコネクタJCA〜JCCを含み、かつ、これらのジョイントコネクタJCA〜JCCが当該ジョイントコネクタの所属する回路構成部材に含まれる外部接続用コネクタのうちの少なくとも一つの近傍に位置するように当該ジョイントコネクタJCA〜JCCが分散配置されるので、当該ジョイントコネクタJCA〜JCCとこれに隣接する外部接続用コネクタとを結ぶ電線長を最小限に抑えることができ、これによりワイヤハーネス100全体の細線化及び軽量化を達成することができる。
ここで、前記各電線への外部接続用コネクタ及びジョイントコネクタの接続は、前記幹線の形成の前に行われてもよいが、例えば図3および図4に示す短絡接続方法のように前記幹線の形成の後に前記ジョイントコネクタの接続が行われることにより、効率のよいワイヤハーネス100の製造が達成される。
具体的に、前記短絡接続方法は次の各手順を含む。なお、以下の説明及び図3〜図8においては、便宜上、前記各回路構成部材50A,50B,50Cに含まれる全ての電線に共通の参照符を便宜上全て「電線10」と総称し、同様に各ジョイントコネクタJCA,JCB,JCCを「ジョイントコネクタJC」と総称する。また、図1に示される例では各回路構成部材50A〜50Cに含まれる電線の本数は3本であるが、図3〜図8に示す方法例は4本の電線10が互いに短絡されることを前提として示されている。
1)電線10の配索
複数本の電線10が束ねられることにより幹線12が形成されるとともに、その電線10のうちの複数本(この実施の形態では4本)の電線が分岐電線14として前記幹線10から引き出される。各電線10には、いわゆる被覆電線が用いられ、当該電線10は導体とこれを被覆する絶縁被覆とをそれぞれ有する。
なお、この実施の形態では、前記各分岐電線14を共通のジョイントコネクタJCに接続するために、予め各分岐電線14の端末に図3及び図4に示すような電線側端子20が装着されている。この電線側端子20は、雌型の電気接触部22と電線圧着部24とを前後に有する。前記電気接触部22は、中空角筒状の本体と、この本体内で撓み可能に設けられる接触ばね片26とを有する。この電気接触部22の底壁からは、前記ジョイントコネクタJCに係止されるための被係止片28が外向きに突出している。
前記各分岐電線14の端末には、予め、その絶縁被覆を除去して導体を露出させる処理が施されており、前記電線圧着部24は、前記導体の端末及びその近傍の絶縁被覆をそれぞれ抱き込むように曲げ加工されることにより、前記分岐電線14の端末に圧着され、その導体に電気的に接続されている。
2)ジョイントコネクタJCへの接続
前記各分岐電線14に装着された電線側端子20が図5〜図8に示されるようなジョイントコネクタJCに接続されることにより、当該電線側端子20同士の短絡が行われる。
図5〜図8に示されるジョイントコネクタJCは、単一の短絡用導体30と、この短絡用導体30を保持するための絶縁ハウジング40とを備える。前記短絡用導体30は、導電材料からなり、前記各電線側端子20に共通して接続されることによりこれらの電線側端子20同士を短絡させる。前記絶縁ハウジング40は、合成樹脂等の絶縁材料により全体が一体に成型され、前記短絡用導体30を格納した状態で保持することが可能な形状、具体的には当該短絡用導体30の厚み方向に偏平な形状を有する。
この実施の形態に係る短絡用導体30は、単一の金属板を適当な形状に打ち抜くことにより形成された短絡用金属板からなり、複数の電気接触部32と、短絡部34とを一体に有する。各電気接触部32は、前記各電線側端子20の雌型の電気接触部22に嵌入可能な雄型(タブ)の嵌合部であり、これらの電気接触部32がその幅方向と平行な方向に配列されている。前記短絡部34は、前記電気接触部32の配列方向に延び、この短絡部34に前記各電気接触部32の基端がつながっている。
前記絶縁ハウジング40は、互いに平行な平板状の天壁41及び底壁42と、両壁41,42の幅方向両端部同士(すなわち左側端部同士及び右側端部同士)をそれぞれつなぐ一対の側壁44とを一体に有する。これらの壁41,42,44は絶縁ハウジング40の外壁を構成する。
前記外壁の後端部(図5〜図8では右端部)は、導体保持部43を構成する。この導体保持部43内に前記開口部43aから前記短絡用導体30の短絡部34が圧入されることにより、当該短絡部34が当該導体保持部43に保持される。
前記導体保持部43は、前記短絡用導体30の短絡部34を保持する形状を有する。具体的には、前記短絡部34よりも一回り大きく、前記短絡用導体30の電気接触部32の配列方向に延びる外形を有し、前記短絡部34が後方(図8では左方)から挿入可能な短絡用金属板挿入口43aを囲む。この挿入口43aから前記短絡部34が前記各電気接触部32を前方に向けた姿勢で導体保持部43内に圧入される。より詳しくは、当該短絡部34の幅方向両端部に図8に示すような突起34aが形成されており、これらの突起34aが前記導体保持部43の内側面に食い込むことで前記導体保持部43に前記短絡部34が固定されている。
前記導体保持部43よりも前側の部分には、両側壁44と平行な複数(図では3つ)の仕切り壁45がコネクタ幅方向に配列される。各仕切り壁45は、これに隣接する他の仕切り壁45または側壁44との間に端子収容室47を画定する。各端子収容室47は、前方に開口し、かつ、その開口から前記電線側端子20が挿入可能な形状を有する。各端子収容室47内にはそれぞれ後方から前記短絡用導体30の各電気接触部32が突出しており、当該端子収容室47に挿入された電線側端子20の電気接触部22が前記電気接触部32と嵌合することにより当該電線側端子20と短絡用導体30とが電気的に導通する。
前記底壁42には、前記各端子収容室47に対応する位置にランス(端子係止部)46が形成されている。各ランス46は、前記底壁42に形成された略コ字状のスリット42a(図5)により囲まれていて、当該底壁42の本体に対してその厚み方向に撓み変形することが可能な自由端部を有し、その自由端部に爪状の係止部46aが形成されている。この係止部46aは、挿入される電線側端子20と接触することにより図5に示すように撓み変形して当該電線側端子20の通過を許容し、その通過後に正規の位置に弾性的に復帰することにより前記電線側端子20の被係止部28を後方から拘束する。つまり、電線側端子20をこの電線側端子20が前記電気接触部32と嵌合する位置に係止する。
従って、このジョイントコネクタJCでは、その端子収容室47内に前記各分岐電線14の端末の電線側端子20が挿入されて短絡用導体30の電気接触部32に嵌合されることにより、当該短絡用導体30を媒体とした電線側端子20同士の短絡が達成される。
3)ジョイントコネクタJCの設置
前記のようにして各分岐電線14が接続されたジョイントコネクタJCは、分岐電線14を畳むようにして幹線12上に設置される。具体的に、この方法例では、各分岐電線14の中間部分16が幹線12に沿う方向に膨出するようにして畳まれながら、前記ジョイントコネクタJCが前記分岐電線14の分岐始点15(図1)の近傍の位置に設置される。この設置は、例えば次のテープ巻き作業の直前に行われて作業者が指等で前記ジョイントコネクタJCを押えておくだけで行われてもよいし、粘着テープ等によるジョイントコネクタJCの仮止めが行われてもよい。
このようにして畳まれた分岐電線14の弛み部分の長さは、本来の分岐電線14の電線長に比して短く(この実施の形態では約半分)、従って当該弛み部分に後述の結束用テープ18を巻付ける作業は容易である。しかし、本発明は必ずしも前記分岐電線14が折り畳まれるものに限定されず、例えば当該分岐電線14が幹線12に沿った状態でジョイントコネクタJCの設置が行われてもよい。
4)テープ巻き作業
前記幹線12を構成する電線10の周囲に、その結束状態を保持するように結束用テープ18が螺旋状に巻付けられる。この巻付けは、図2に示すように幹線12の全面を覆うように行われてもよいし、幹線12の一部が露出する隙間をおいて行われてもよい。
さらに、前記ジョイントコネクタJCが設置される部位では、図2に示すように、このジョイントコネクタJC及びこれにつながる分岐電線14と前記幹線12とに跨るようにしてこれらの周囲に一括して前記結束用テープ18が巻付けられる。これにより、当該結束用テープ18を利用したジョイントコネクタJCの固定が効率よく行われる。このようにして固定されたジョイントコネクタJCおよび分岐電線14は、前記結束用テープ18によって外側から覆われた状態にあり、これらと他の部材との直接的な接触が阻止されるので、ワイヤハーネス100の取扱いは容易となる。また、前記のようにして畳まれた分岐電線14はコンパクトに収められ、かつ、その畳みにより分岐電線14に与えられた弛みは、当該分岐電線14とジョイントコネクタJCとの接続部分に大きな張力が作用することを防ぐ。例えば、前記分岐電線14が直線状に張った状態で幹線12に固定された場合、当該幹線12に対するジョイントコネクタJCの位置ずれ等により当該ジョイントコネクタJCと分岐電線14との接続を切り離す張力が発生するおそれがあるが、このような張力の発生は前記分岐電線14の弛みによって防がれる。
なお、本発明において前記ジョイントコネクタJCの具体的な形状や構造は限定されない。しかし、ジョイントコネクタJCの外形が図示のような偏平な形状(単一の金属板からなる短絡用導体30の板厚方向に偏平な形状)であれば、当該短絡用導体30が幹線12の径方向と略直交する姿勢でジョイントコネクタJCが幹線12上に固定されることにより、当該幹線12からのジョイントコネクタJCの突出寸法が有効に抑えられる。この突出量の削減は、ワイヤハーネス100全体のさらなる細線化に寄与し得る。
特に、当該ジョイントコネクタJCの幅寸法は幹線12の直径の0.8倍以下であることが好ましい。このような幅寸法は、幹線12上での安定したジョイントコネクタJCの固定と、当該ジョイントコネクタJCが幹線12から幅方向に張り出すことにより当該ジョイントコネクタJCが他の部材と接触することによるトラブルの回避とを、両立させることができる。
例えば、図9(a)(b)に示すようにワイヤハーネス幹線12が車両のボディ50の表面上に配索された状態において、当該幹線12上に固定されるジョイントコネクタJCの幅寸法Wが同図(a)に示すように当該幹線12の直径よりも大きい場合には、このジョイントコネクタJCの幹線12に対する位置が当該幹線12の周方向にずれることにより、当該ジョイントコネクタJCがボディ側の他の部材52に接触して異音発生等の要因になるおそれがあるが、同図(b)に示すように前記ジョイントコネクタJCの幅寸法Wが前記幹線12の直径以下であれば、当該ジョイントコネクタJCの幹線12に対する位置が多少ずれても、これにより当該ジョイントコネクタJCが他の部材52に接触するのを回避することができる。
(前記各電線の材質について)
前記各電線は、基本的に、低抵抗で防錆性の高い銅系電線(その導体が銅または銅合金からなる電線)により構成される。しかし、前記のワイヤハーネス100では、前記回路構成部材50A,50B,50Cの少なくとも一つが、前記銅系電線とそれ以外の非銅系電線とを含む複合回路部材として構成されることも可能である。具体的には、前記回路構成部材50A,50B,50Cのうちのいずれか一つが複合回路部材であってもよいし、全ての回路構成部材50A,50B,50Cが複合回路部材であってもよい。例えば回路構成部材50Aが複合回路部材である場合、その電線52A,53A,54Aのうちの一部に非銅系電線が用いられ、残りに銅系電線が用いられてもよい。
前記非銅系電線としては、ワイヤハーネス100の細線化または軽量化の観点から、その導体が銅または銅合金により形成された素線とステンレス鋼により形成された素線とを含む複合電線や、その導体がアルミニウムまたはアルミニウム合金により形成されたアルミニウム系電線が好適である。前記の複合電線は、高強度のステンレス鋼製素線を含む分、細線化が可能であり、前記銅系電線よりも直径の小さい電線とすることが可能である。また、前記アルミニウム系電線は、その導体の比重が小さいので前記銅系電線よりもその単位長さ当りの重量が小さい電線とすることが可能であり、その使用がワイヤハーネス全体の軽量化に寄与し得る。
しかし、その反面、これらの非銅系電線には使用上の著しい制約がある。例えば、前記複合電線は、銅系電線よりも抵抗が高いため、要求電圧の高い部位には使用できないという制約がある。また、前記アルミニウム系電線の導体を構成するアルミニウムまたはアルミニウム合金は、銅または銅合金よりも錆び易く、また強度が低いことから、雨水等を受け易い部位や、著しい屈曲を余儀なくされる部位への適用が困難であるという制約がある。
しかしながら、これらの非銅系電線についての制約は、少なくとも一つの回路構成部材について当該非銅系電線と前記銅系電線とが併用されることにより、克服される。具体的に、前記非銅系電線として前記複合電線が用いられる場合には、要求電圧の高い部位に銅系電線が用いられれば良く、前記非銅系電線として前記アルミニウム系電線が用いられる場合には、雨水等を受け易い部位や著しい屈曲が余儀なくされる部位に銅系電線が用いられればよい。
このようにして各回路構成部材を構成する電線が互いに束ねられてワイヤハーネス100の幹線を構成し、この幹線を形成する電線の周囲に前記結束用テープが巻付けられることにより、ワイヤハーネス100全体が一体化される。このワイヤハーネス100では、少なくとも一つの回路構成部材に含まれる非銅系電線の使用がワイヤハーネス100全体の細線化及び軽量化に著しく寄与し得る。
この効果は、既に比較例として提示した図2に示す配線形態でも同様である。この配線例では、各回路構成部材50A〜50Cにおける電線同士の短絡が共通のジョイントコネクタJCTにて行われている。しかし、この場合、当該ジョイントコネクタJCTの配設位置は著しく制限されるので、当該ジョイントコネクタJCTから各外部接続用コネクタ56A,57A,…57C,58Cに至るまでの電線52A,52B,…53C,54Cの必要長さが大きくなる。従って、ワイヤハーネス全体の細線化または軽量化の観点からは図1に示されるような配線形態がより好ましい。
(結束用テープの巻付け態様について)
前記結束用テープ18の巻付けについては、有効な態様が種々存在する。図10乃至図12に示す第1の巻付け形態では、まず、結束用テープ18がジョイントコネクタJCの周囲に少なくとも1周巻付けられる(図10乃至図12では1周巻付けられたものを示す。)。このとき、結束用テープ18は、ジョイントコネクタJCにおける絶縁ハウジング40の底壁42に形成された全てのランス46上を通るように絶縁ハウジング40の周囲に巻付けられる。この結束用テープ18は、前記絶縁ハウジング40の周囲に少なくとも一周巻付けられたあと連続して当該結束用テープ18をその周囲に巻付けられた状態のジョイントコネクタJCと幹線12とに跨ってその周囲に一括して巻付けられる。これにより、当該結束用テープ18を利用したジョイントコネクタJCの固定が効率よく行われる。
このようにして固定されたジョイントコネクタJCおよび分岐電線14は、結束用テープ18によって外側から覆われた状態にあり、これらと他の部材との直接的な接触が阻止されるので、ワイヤハーネス100の取扱いは容易となる。
しかも、ジョイントコネクタJCは、結束用テープ18がジョイントコネクタJCの周囲に少なくとも1周巻き付けられたあと連続して当該結束用テープ18を巻付けられた状態のジョイントコネクタJCと幹線12とに跨ってその周囲に一括して巻付けられるため、ジョイントコネクタJCの幹線12に対する当該幹線12の周方向への移動がこの周囲に巻付けられた結束用テープ18により抑制される。そのため、ジョイントコネクタJCが幹線12の周方向に移動して他の部材と接触するのが防がれる。
例えば、図13(a)に示すようにワイヤハーネス100の幹線12が車両のボディ50の表面上に配索された状態において、絶縁ハウジング40の周囲に結束用テープ18を巻付けることなく、単に、ジョイントコネクタJCと幹線12とに跨ってその周囲に一括して結束用テープ18を巻付けることで幹線12上にジョイントコネクタJCが固定されたワイヤハーネス100では、車両の振動等によってジョイントコネクタJCが幹線12の周方向にずれ、このずれにより当該ジョイントコネクタJCがボディ側の他の部材52に接触して異音発生等の要因になるおそれがある。しかし、同図(b)に示す形態のように、絶縁ハウジング40の周囲に結束用テープ18が少なくとも一周巻付けられたあと連続して当該結束用テープ18を巻付けられた状態のジョイントコネクタJCと幹線12とに跨ってその周囲に一括して巻付けられていれば、結束用テープ18のうちジョイントコネクタJCの周囲に巻き付けられた部分が幹線12の周方向へのずれを抑制し、これにより、当該ジョイントコネクタJCが他の部材52に接触するのを阻止する。
また、前記のように底壁42に形成された全てのランス46上を通るように絶縁ハウジング40の周囲に結束用テープ18が巻付けられると、全てのランス46の絶縁ハウジング40の外側への撓みが前記の巻付けられた結束用テープ18によって規制される。これにより、電線側端子20の電気接触部32との嵌合状態が維持されて電線側端子20のジョイントコネクタJCからの脱落が防止される。この効果は、図14に示すような巻付け形態(図4と同等の巻付け形態)でも得ることが可能である。
尚、図ではランス46が形成された底壁42が外側を向いた状態でジョイントコネクタJCが幹線12上に固定されているが、当該底壁42が内側を向くように幹線12上にジョイントコネクタJCが固定されてもよい。
あるいは、図15〜図18に示される第2の巻付け形態のように、結束用テープとして第1の結束用テープ18と第2の結束用テープ19とが併用されてもよい。
前記結束用テープ18は、幹線12を構成する電線10の周囲に、その結束状態を保持するように螺旋状に巻付けられる。この巻付けは、図2に示すように幹線12の全面を覆うように行われてもよいし、幹線12の一部が露出する隙間をおいて行われてもよい。
ジョイントコネクタJCが設置される部位では、図15及び図16に示すように、このジョイントコネクタJC及びこれにつながる分岐電線14と幹線12とに跨るようにしてこれらの周囲に一括して第1の結束用テープ18が巻付けられる。このとき、第1の結束用テープ18は、ジョイントコネクタJCにおける絶縁ハウジング40の底壁42に形成された全てのランス46上を通るように巻付けられる。
このように第1の結束用テープ18を用いて、幹線12での結束状態の保持と、この幹線12上へのジョイントコネクタJCの固定とを効率良く行うことができる。但し、第1の結束用テープ18は、幹線12とジョイントコネクタJCとに跨って包括的に巻付けられるので、この第1の結束用テープ18の内側でジョイントコネクタJCは幹線12に対してその周方向へずれ易い状態になる。
そこで、前記のように第1の結束用テープ18が巻付けられた状態のジョイントコネクタJCと幹線12とに対して、図3乃至図5に示すように、これらジョイントコネクタJCと幹線12との周囲に一括して巻付けられた第1の結束用テープ18の外側から第2の結束用テープ19がさらに巻付けられる。この第2の結束用テープ19は、幹線12におけるジョイントコネクタJCの設置部位のみに巻きつけられる。即ち、幹線のジョイントコネクタの設置部位において第1の結束用テープによる幹線12へのジョイントコネクタJCの締め付けを補強するために、当該部位において第1の結束用テープ18の外側から第2の結束用テープ19が巻付けられる。
このように第1の結束用テープ18の外側から第2の結束用テープ19を巻付けるだけの容易な巻付け作業により、結束用テープ18,19を利用したジョイントコネクタJCの固定が効率よく行われる。また、前記のようにジョイントコネクタJCの設置部位のみに第2の結束用テープ19が巻付けられることで、当該第2の結束用テープ19の使用量の削減及びテープ巻き着け作業の作業時間の短縮を図りつつ、効果的にジョイントコネクタJCの幹線12に対する位置ずれを抑制することが可能となる。
この実施形態では、第2の結束用テープ19は、第1の結束用テープ18とは色が異なる結束用テープが用いられている(例えば、第2の結束用テープ19が赤色で、第1の結束用テープ18が緑色)。このように互いに色の異なる第1の結束用テープ18と第2の結束用テープ19とが用いられることで、当該第1及び第2の結束用テープ18,19でジョイントコネクタJCが全て覆われていても当該ワイヤハーネス100におけるジョイントコネクタJCの配設位置を目視により容易に把握することができる。
しかし、本発明はこれに限定されず、第1の結束用テープ18と第2の結束用テープ19とが同一種類のものであってもよい。この場合、幹線12とこの幹線12上に配設されたジョイントコネクタJCとに跨ってその周囲に一括して第1の結束用テープ18を巻付ける最初の巻付け作業と、この最初の巻付け状態からジョイントコネクタJCの位置ずれを抑制するためにさらに第2の結束用テープ19を巻付ける作業とが共通の結束用テープによって行うことができるため、より簡素な工程によってワイヤハーネス100を製造することが可能となる。
また、第2の結束用テープ19は、ジョイントコネクタJCにおける絶縁ハウジング40の底壁42に形成された全てのランス46上を通るように第1の結束用テープ18の外側から巻付けられる。ここで、前記のように第1の結束用テープ18も全てのランス46上を通るように巻付けられている。従って、第1の結束用テープ18と第2の結束用テープ19とは、複数のランス46の形成された部位を全て通るようにジョイントコネクタJCにそれぞれ巻付けられる。このように巻付けられることで、この第1及び第2の結束用テープ18,19によって全てのランス46の底壁42よりも外側への撓みが確実に規制される。これにより電線側端子20の電気接触部32との嵌合状態が維持されて電線側端子20のジョイントコネクタJCからの脱落が防止される。
尚、第1の結束用テープ18又は第2の結束用テープ19の一方(好ましくは第1の結束用テープ18)が全てのランス46上を通るように巻付けられていれば、各電線側端子20の電気接触部32との嵌合状態がそれぞれ維持されて電線側端子20のジョイントコネクタJCからの脱落が防止される。
両結束用テープ18,19は、ジョイントコネクタJCおよび分岐電線14を外側から覆ってこれらと他の部材との直接的な接触を阻止することにより、ワイヤハーネス100の取扱いを容易にする。特に、ジョイントコネクタJCは、第1の結束用テープ18の外側からさらに第2の結束用テープ19で覆われるから、このジョイントコネクタJCと他の部材との直接的な接触がより確実に阻止される。
しかも、ジョイントコネクタJCと幹線12とに跨ってその周囲に第1の結束用テープ18が一括して巻付けられ、当該幹線12のジョイントコネクタJCの配置部位においてこの第1の結束用テープ18の外側から第2の結束用テープ19がさらに巻付けられることで、当該ジョイントコネクタJCが幹線12に対して第1の結束用テープ18により締め付けられたうえに第2の結束用テープ19によってさらに締め付けられ、これによりジョイントコネクタJCの幹線12に対するその周方向への移動が抑制される。そのため、ジョイントコネクタJCが幹線12の周方向に移動して他の部材と接触するのが防止される。
例えば、図19(a)に示すようにワイヤハーネス100の幹線12が車両のボディ50の表面上に配索された状態において、第2の結束用テープ19を巻付けることなく、単に、ジョイントコネクタJCと幹線12とに跨ってその周囲に一括して第1の結束用テープ18を巻付けることで幹線12上にジョイントコネクタJCが固定されたワイヤハーネス100の場合では、車両の振動等によってジョイントコネクタJCが幹線12に対してその周方向にずれ、このずれにより当該ジョイントコネクタJCがボディ側の他の部材52に接触して異音発生等の要因になるおそれがある。即ち、このような巻付け態様では、第1の結束用テープ18が幹線12を構成する電線10の結束状態の保持と、ジョイントコネクタJCの当該幹線12上への固定とに兼用されることにより、ワイヤハーネス100の構造及び製造工程の簡略化に寄与するが、その反面、この巻付けられた第1の結束用テープ18の内側でジョイントコネクタJCが当該幹線12に対しその周方向へずれ易い状態にある。
しかし、同図(b)に示すこの実施形態のように、ジョイントコネクタJCと幹線12とに跨ってその周囲に一括して第1の結束用テープ18が巻付けられ、この状態でこれらジョイントコネクタJCと幹線12とに対して前記第1の結束用テープ18の外側から第2の結束用テープ19がさらに巻付けられれば、ジョイントコネクタJCの周囲に巻付けられた第1の結束用テープ18及びさらのその外側に巻付けられた第2の結束用テープ19がジョイントコネクタJCをしっかりと締め付けることで当該ジョイントコネクタJCの周方向のずれを抑制し、これにより、当該ジョイントコネクタJCが他の部材52に接触するのを阻止する。
あるいは、図20〜図22に示すような第3の巻付け形態が採用されてもよい。
この形態では、幹線12を構成する電線10の周囲に、その結束状態を保持するように結束用テープ18が螺旋状に巻付けられる。この巻付けは、図20及び図21に示すように幹線12の全面を覆うように行われてもよいし、幹線12の一部が露出する隙間をおいて行われてもよい。
前記結束用テープ18の巻付けがジョイントコネクタJCの配設位置に到達すると、前記のようにして各分岐電線14が接続されたジョイントコネクタJCは、分岐電線14を畳むようにして結束用テープ18を巻付けられた幹線12上に設置される。具体的に、この巻付け形態では、図20に示されるように、結束用テープ18の巻付けが分岐電線14の分岐始点15に到達すると、各分岐電線14の中間部分16が幹線12に沿う方向に膨出するようにして畳まれながら、ジョイントコネクタJCが分岐電線14の分岐始点15の近傍の既に結束用テープ18の巻付けられた位置に配設される。このとき、ジョイントコネクタJCは、ランス46が形成されている絶縁ハウジング40の底壁42が幹線12と反対側を向くような姿勢で配設される。
このようにして畳まれた分岐電線14の弛み部分の長さは、本来の分岐電線14の電線長に比して短く(この実施の形態では約半分)、従って当該弛み部分に後述の結束用テープ18を巻付ける作業は容易である。また、前記のようにして畳まれた分岐電線14はコンパクトに収められ、かつ、その畳みにより分岐電線14に与えられた弛みは、当該分岐電線14とジョイントコネクタJCとの接続部分に大きな張力が作用することを防ぐ。
尚、ジョイントコネクタJCは、絶縁ハウジング40の底壁42が幹線12側を向くように配設されてもよい。このように配設されて幹線12上に固定されると、ランス46の前記外側への撓みが幹線12の周面によって規制されるため電線側端子20の脱落が防止される。また、前記のジョイントコネクタJCの配設は、例えば次のテープ巻き作業まで作業者が指等で前記ジョイントコネクタJCを押えておくだけで行われてもよいし、粘着テープ等によるジョイントコネクタJCの仮止めが行われてもよい。また、ジョイントコネクタJCは、当該ジョイントコネクタJCの一部が結束用テープ18上からはみ出すように配設されてもよい(図20参照)。
前記のようにして結束用テープ18上にジョイントコネクタJCが載せられると、図3に示されるように、このジョイントコネクタJCを載せられた結束用テープ18が当該ジョイントコネクタJCを載せられたあと連続して当該ジョイントコネクタJCとその周囲に結束用テープ18を巻付けられた状態の幹線12とに跨ってその周囲に一括して巻付けられる。これにより、当該結束用テープ18を利用したジョイントコネクタJCの固定が効率よく行われる。
このとき、結束用テープ18がジョイントコネクタJCにおける絶縁ハウジング40の底壁42に形成された全てのランス46上を通るように一括して巻付けられる。このように巻付けられる結束用テープ18は全てのランス46の底壁42よりも外側への撓みを規制し、これにより電線側端子20の電気接触部32との嵌合状態を維持して電線側端子20のジョイントコネクタJCからの脱落を防止する。
以上のようにして幹線12に固定されたジョイントコネクタJCおよび分岐電線14は、結束用テープ18によって外側から覆われた状態にあり、これらと他の部材との直接的な接触が阻止されるので、ワイヤハーネス100の取扱いは容易となる。
しかも、ジョイントコネクタJCが幹線12の周囲に巻付けられた結束用テープ18上に載るように幹線12上に配設され、このジョイントコネクタJCを載せられた結束用テープ18が当該ジョイントコネクタJCを載せられたあと連続して当該ジョイントコネクタJCとその周囲に当該結束用テープ18を巻付けられた状態の幹線12とに跨ってその周囲に一括して巻付けられるため、当該ジョイントコネクタJCと結束用テープ18との接触面積が増加する。しかも、当該結束用テープ18は当該ジョイントコネクタJCを締め付けてジョイントコネクタJCの幹線12の周方向への移動を抑制する。即ち、当該ジョイントコネクタJCが上下から結束用テープ18によって挟まれた状態でこの結束用テープ18が強固に巻付けられ、当該ジョイントコネクタJCが幹線12に対してしっかりと締め付けられることで、当該ジョイントコネクタJCの幹線12の周方向への移動に際しての摩擦力が大きくなり、これにより前記周方向への移動が抑制される。その結果、ジョイントコネクタJCが幹線12の周方向に移動して他の部材と接触するのが防がれる。
つまり、図22に示す第3の巻付け形態では、ジョイントコネクタJCが配設される位置の幹線12に先ず結束用テープ18が巻付けられるため、複数の電線10の束である幹線12がこの結束用テープ18によって締め付けられて各電線10の動きが拘束され、これにより幹線12の形状が安定する。そのため、この状態でジョイントコネクタJCを幹線12上に配設し、このジョイントコネクタJCと幹線12とに跨るように結束用テープ18を一括して巻付けるときに幹線12の形状が安定しているため結束用テープ18を強固に巻付けることができる。これにより、当該ジョイントコネクタJCが結束用テープ18によって幹線12に対してしっかりと締め付けられる。しかも、前記のような扁平な外形を有するジョイントコネクタJCは天壁41側と底壁42側から結束用テープ18によって挟まれるから、ジョイントコネクタJCと結束用テープ18との接触面積が大きくなる。その結果、当該ジョイントコネクタJCが幹線12の周方向へ移動しようとしたときの前記接触部位における摩擦力が当該ジョイントコネクタJCの前記周方向への動きを抑制するのに十分な大きさとなる。そのため、このようなワイヤハーネス100の幹線12が図23に示すように車両のボディ50の表面上に配索されても、車両の振動等によってジョイントコネクタJCが幹線12の周方向へずれることを結束用テープ18が抑制し、これにより当該ジョイントコネクタJCが他の部材52に接触するのを阻止する。
(本発明の概要について)
以上のように、本発明によれば、複数本の電線及びジョイントコネクタを用いて短絡回路を形成し、かつ、その細線化及び軽量化を図ることが可能なワイヤハーネス、及び、このワイヤハーネスを簡素な工程によって製造することができる方法が提供される。
本発明に係るワイヤハーネスは、前記短絡回路をそれぞれ構成する複数の回路構成部材と、これらの回路構成部材が互いに束ねられた状態で当該回路構成部材同士を固定するためのテープとを備え、前記各回路構成部材は、複数の電線と、これらの電線の一方の端末に接続される複数の外部接続用コネクタと、これらの電線の他方の端末同士を短絡させるように当該他方の端末と接続されるジョイントコネクタとを含み、前記各回路構成部材のジョイントコネクタが当該回路構成部材に含まれる外部接続用コネクタのうちの少なくとも一つの近傍に配置される形態で、各回路構成部材を構成する電線同士が束ねられてこれらの電線の周囲に前記テープが巻付けられる。
このワイヤハーネスでは、各回路構成部材に含まれるジョイントコネクタが、当該回路構成部材に含まれる外部接続用コネクタのうちの少なくとも一つの近傍に配置される形態で各電線が配索され、その周囲に結束用テープが巻かれるので、当該回路構成部材における各外部接続用コネクタからジョイントコネクタに至るまでに必要な電線長を減らすことができ、これにより、当該ワイヤハーネスの細線化及び軽量化を達成することができる。
特に、前記各回路構成部材を構成する電線同士が束ねられることにより幹線が構成され、この幹線から共通の回路構成部材に含まれる複数の電線の端末が導出されて分岐電線が構成され、これら分岐電線の端末に共通の前記ジョイントコネクタが接続されるとともに、当該ジョイントコネクタ及び当該分岐電線と当該幹線とに跨ってその周囲に前記結束用テープが一括して巻付けられることにより当該ジョイントコネクタが当該幹線上に固定されているものでは、前記ジョイントコネクタの固定に結束用テープが利用されるため、ワイヤハーネスの製造のためのテープ巻き作業が簡略化されるとともに、前記ジョイントコネクタ及びこれにつながる分岐電線が前記幹線とともに前記結束用テープの内側に収められるため、当該ジョイントコネクタ及び分岐電線が前記結束用テープの外側に分岐して延びるものに比べ、ワイヤハーネスの構造の簡素化及び細線化がさらに進められる。
前記ジョイントコネクタとしては、単一の金属板からなり、前記各分岐電線の端末に設けられた電線側端子と嵌合する複数の嵌合部を含み、その嵌合状態で当該分岐電線同士を短絡させる短絡用金属板と、この短絡用金属板の厚み方向に偏平な外形を有し、当該短絡用金属板を保持する絶縁ハウジングとを有するものが、好適である。このジョイントコネクタを当該短絡用金属板が前記幹線の径方向に対して略直交する姿勢で前記幹線上に固定すれば、当該幹線からの当該ジョイントコネクタの突出寸法をさらに小さく抑えることができ、ワイヤハーネス全体のさらなる細線化を進めることができる。
その場合、前記幹線の直径に対する前記ジョイントコネクタの幅寸法の比は0.8以下であることが、より好ましい。このような寸法比は、当該幹線上に当該ジョイントコネクタを安定した状態で固定することを可能にしながら、当該幹線から幅方向に前記ジョイントコネクタが突出するのを抑制する。このジョイントコネクタの突出量の抑制は、当該ジョイントコネクタが他の部材と接触することによる弊害、例えば車両振動に起因する異音の発生を防ぐことに寄与し得る。
本発明に係るワイヤハーネスでは、さらにその細線化及び軽量化を実現する手段として、従来から多用されている銅系電線(導体が銅または銅合金により形成されている電線)に代え、銅を構成する素線の一部を銅または銅合金よりも強度の高いステンレス鋼により構成することにより細線化が可能とされる複合電線や、導体が銅または銅合金よりも比重の小さいアルミニウムまたはアルミニウム合金により形成されたアルミニウム系電線を用いることが考えられる。しかし、前記複合電線や前記アルミニウム系電線といった非銅系電線は、その使用にあたり厳しい制約があるため、特に車両用のワイヤハーネスにはほとんど適用されていないのが現状である。具体的に、前記複合電線は銅系電線よりも抵抗が大きいために要求電圧の高い部位には用いることが難しく、また、アルミニウム系電線はその導体を構成するアルミニウムまたはアルミニウム合金がさび易く、またその強度が低いため、雨水等に晒される箇所や強制的に屈曲させられる箇所への配線が非常に困難であるという事情がある。
これに対し、前記回路構成部材のうちの少なくとも一つでは、そのジョイントコネクタが前記電線の他方の端末にそれぞれ装着される電線側端子にそれぞれ嵌合可能な短絡用導体を含み、前記電線として当該電線を構成する導体が銅または銅合金からなる銅系電線とそれ以外の材質の導体を有して単位長さあたりの重量、直径のうちの少なくとも一方が前記銅系電線よりも小さい非銅系電線とが混在し、これらの電線が共通の前記ジョイントコネクタによって互いに短絡されるものでは、非銅系電線の受ける制約を回避しながらこれを使用してワイヤハーネスの細線化または軽量化を達成することができる。
具体的に、前記非銅系電線として、その導体が銅または銅合金により形成された素線とステンレス鋼により形成された素線とを含む小径の複合電線を用いる場合には、例えば、この複合電線を要求電圧の低い部位(すなわち当該複合電線に低抵抗が求められない部位)にのみ配線し、それ以外の要求電圧が高い部位には低抵抗の銅系電線を配線することにより、電圧上の制約を回避しながら複合電線の使用を可能にして当該使用によるワイヤハーネスの細線化を図ることができる。
また、前記非銅系電線として、その導体がアルミニウムまたはアルミニウム合金により形成された軽量(単位長さあたりの重量が小さい)アルミニウム系電線を用いる場合には、例えば、このアルミニウム系電線を比較的雨水等を受けにくい部位や屈曲の必要が少ない部位にのみ配線し、それ以外の部位に銅系電線を配線することにより、防錆上や強度上の制約を回避しながらアルミニウム系電線の使用を可能にして当該使用によるワイヤハーネスの軽量化を図ることができる。
しかも、前記回路構成部材に含まれる電線の材質が互いに異なっていても、その端末にそれぞれ電線側端子を装着してこれらの電線側端子を共通のジョイントコネクタの短絡用導体に嵌合することにより、当該電線同士を不都合なく短絡することができる。
前記幹線から前記分岐電線が引出される場合、前記分岐電線の中間部分がその分岐始点から前記幹線に沿う方向に膨出するように畳まれながら前記ジョイントコネクタが前記幹線上に設置され、この状態で当該ジョイントコネクタ及び当該分岐電線と当該幹線とに跨ってその周囲に前記結束用テープが一括して巻付けられることにより当該ジョイントコネクタが当該幹線上に固定されるのが、好ましい。
このワイヤハーネスでは、各分岐電線の中間部分が幹線に沿う方向に膨出する状態すなわち畳み状態でジョイントコネクタが当該幹線上に固定されるので、当該分岐電線の幹線からの膨出長さが削減される。しかも、この分岐電線及びジョイントコネクタの固定に結束用テープが利用されるため、ワイヤハーネスの製造のためのテープ巻き作業が簡略化され、かつ、前記分岐電線や前記ジョイントコネクタが他の部材と直接接触することが前記結束用テープにより防がれる。さらに、前記分岐電線の弛み部分は、当該分岐電線と前記ジョイントコネクタとの接続部分に大きな張力が作用することを防ぐ。
特に、前記ジョイントコネクタが前記ワイヤハーネスからの前記分岐電線の分岐支点の近傍に固定されるものでは、前記分岐電線の膨出部分の長さを当該分岐電線の電線長の約半分に減らすことができる。
前記結束用テープについては、このテープが、前記ジョイントコネクタの周囲に少なくとも一周巻付けられる部分と、この部分が巻付けられたジョイントコネクタと前記幹線とに跨ってその周囲に一括して巻付けられることにより当該ジョイントコネクタを当該幹線上に固定する部分とを連続して有するのが、好ましい。
このワイヤハーネスでは、ジョイントコネクタが当該幹線上に固定されるので、当該分岐電線の幹線からの膨出長さが削減されるのに加え、その固定に幹線の結束状態を保持する結束用テープが利用されるため、ワイヤハーネスの製造のためのテープ巻き作業が簡略化され、且つ、前記ジョイントコネクタが他の部材と直接接触することが前記結束用テープにより防がれる。さらに、結束用テープがジョイントコネクタの周囲に少なくとも一周巻き付けられたあと連続して当該結束用テープを巻付けられた状態のジョイントコネクタと幹線とに跨ってその周囲に一括して巻付けられるため、ジョイントコネクタの幹線に対する当該幹線の周方向への移動がこの周囲に巻付けられた結束用テープにより抑制される。その結果、ジョイントコネクタが幹線の周方向に移動して他の部材と接触するのが防がれる。
この場合、前記分岐電線が前記幹線の表面に沿うように前記幹線上に配設され、これらの分岐電線及び幹線に跨ってその周囲に前記結束用テープが一括して巻付けられるのが、好ましい。かかる構成によれば、分岐電線も結束用テープにより幹線上に固定されるので、当該分岐電線の幹線からの膨出長さが削減されると共に、前記分岐電線が他の部材と直接接触することも前記結束用テープにより防がれる。そのため、当該ワイヤハーネスの取扱いがより容易となる。
一方、この場合に前記ジョイントコネクタは、単一の金属板からなり、前記各分岐電線の端末に設けられた電線側端子とそれぞれ嵌合する複数の嵌合部を含み、その嵌合状態で当該分岐電線同士を短絡させる短絡用金属板と、前記嵌合部に嵌合させるために前記電線側端子を挿入可能な形状の複数の端子収容室を有し、これら複数の端子収容室が前記短絡用金属板に沿って各嵌合部に対応する位置に並ぶように当該短絡用金属板の厚み方向に扁平な外形を有し、前記短絡用金属板を保持する絶縁ハウジングとを備え、この絶縁ハウジングの前記厚み方向の一方側で各端子収容室内と外部とを画定する壁部には、各端子収容室に対応する部位に、前記電線側端子を前記端子収容室に挿入するときに当該絶縁ハウジングの外面よりも外側へ撓んで前記電線側端子の通過を許容し、その通過後に正規の位置に復帰して前記電線側端子を前記嵌合部と嵌合する位置に係止する端子係止部が形成され、前記結束用テープが前記複数の端子係止部の形成された部位を全て通るように前記絶縁ハウジングの周囲に巻付けられたあと、前記短絡用金属板が前記幹線の径方向に対して略直交する姿勢で前記幹線上に固定されるのが、好ましい。
このワイヤハーネスでは、ジョイントコネクタが当該幹線上に固定されるので、当該分岐電線の幹線からの膨出長さが削減される。しかも、前記ジョイントコネクタが他の部材と直接接触することが第1及び第2の結束用テープにより防がれる。
具体的に、前記第1の結束用テープは、幹線を構成する電線の結束状態の保持とジョイントコネクタの当該幹線上への固定とに兼用されることにより、ワイヤハーネスの構造及び製造工程の簡略化に寄与する。この第1の結束用テープの内側でジョイントコネクタが幹線に対しその周方向へずれ易い状態にあるが、この第1の結束用テープに加えてさらに、この幹線のジョイントコネクタの設置領域において前記第1の結束用テープの外側から第2の結束用テープが巻付けられることで、当該ジョイントが前記幹線に対して前記第1の結束用テープにより締め付けらたうえ前記第2の結束用テープによってもさらに締め付けられ、これによりジョイントコネクタの前記の幹線の周方向への移動が抑制される。
さらに、当該ワイヤハーネスでは第1及び第2の結束用テープを単に巻付けるだけであるため、従来のように分岐電線の周囲に結束用テープとは別に分岐電線用のテープが巻付けられたものに比べて、嵩張りが少ない。
前記第2の結束用テープは、前記第1の結束用テープと色が異なるのが好ましい。この色の相違は、第1又は第2の結束用テープによって前記ジョイントコネクタ全体が覆われていても当該ジョイントコネクタの当該ワイヤハーネスにおける配設位置を目視で確認することを容易にする。
本発明に係る短絡回路を含むワイヤハーネスにおいては、前記ジョイントコネクタは、前記分岐電線の中間部分がその分岐始点から前記幹線に沿う方向に膨出するように畳まれながら前記幹線上に設置され、当該分岐電線と当該幹線とに跨ってその周囲に前記第1の結束用テープが一括して巻付けられるのが好ましい。
前記分岐電線の幹線に沿う方向に膨出する中間部分、即ち、弛み部分は、当該分岐電線と前記ジョイントコネクタとの接続部分に大きな張力が作用することを防ぐ。また、分岐電線も第1の結束用テープにより幹線上に固定されるので、当該分岐電線の幹線からの膨出長さが削減されると共に、前記分岐電線が他の部材と直接接触することも前記第1の結束用テープにより防がれる。そのため、当該ワイヤハーネスの取扱いがより容易となる。
前記ジョイントコネクタは、単一の金属板からなり、前記各分岐電線の端末に設けられた電線側端子とそれぞれ嵌合する複数の嵌合部を含み、その嵌合状態で当該分岐電線同士を短絡させる短絡用金属板と、前記嵌合部に嵌合させるために前記電線側端子を挿入可能な形状の複数の端子収容室を有し、これら複数の端子収容室が前記短絡用金属板に沿って各嵌合部に対応する位置に並ぶように当該短絡用金属板の厚み方向に扁平な外形を有し、前記短絡用金属板を保持する絶縁ハウジングとを備え、この絶縁ハウジングの前記厚み方向の一方側で各端子収容室内と外部とを画定する壁部には、各端子収容室に対応する部位に、前記電線側端子を前記端子収容室に挿入するときに当該絶縁ハウジングの外面よりも外側へ撓んで前記電線側端子の通過を許容し、その通過後に正規の位置に復帰して前記電線側端子を前記嵌合部と嵌合する位置に係止する端子係止部が形成され、前記端子係止部の形成された壁部が前記幹線と反対側を向き、且つ前記短絡用金属板が前記幹線の径方向に対して略直交する姿勢で前記幹線上に設置され、前記第1の結束用テープと前記第2の結束用テープとは、前記複数の端子係止部の形成された部位を全て通るようにそれぞれ巻付けられるのが好ましい。
端子係止部は、通常は絶縁ハウジング内に形成される。本発明では、端子係止部を外壁に形成することで、絶縁ハウジングの外形を扁平且つ薄型の形状とすることができ、ワイヤハーネスからの突出量を削減することができる。
しかも、第1の結束用テープと第2の結束用テープとを利用して外側への端子係止部の撓みを規制することにより、その係止状態をより確実にすることができる。即ち、端子係止部は、結束用テープによって外側への撓みを規制されていなくても各電線側端子を係止することができるが、第1の結束用テープと第2の結束用テープとを利用することで、各電線側端子の嵌合部との嵌合状態をより確実に維持し、電線側端子のジョイントコネクタからの脱落を確実に防止することができる。
また、絶縁ハウジングの各端子収容室内に分岐電線の端末の電線側端子がそれぞれ挿入されて短絡用導体の嵌合部に嵌合されることにより、当該短絡用導体を媒体とした電線側端子同士の短絡が可能となる。しかも、ジョイントコネクタの短絡用金属板が幹線の径方向に対して略直交する姿勢で幹線上に固定されることで、当該幹線からのジョイントコネクタの突出寸法が小さく抑えられ、ワイヤハーネス全体のさらなる細線化を進めることができる。
また、前記結束用テープは、前記幹線の周囲に巻付けられる部分と、この部分と当該部分の上に載せられたジョイントコネクタとに跨ってその周囲に一括して巻付けられることにより当該ジョイントコネクタを当該幹線上に固定する部分とを連続して有するものでもよい。
このワイヤハーネスでは、ジョイントコネクタが当該幹線上に固定されるので、当該分岐電線の幹線からの膨出長さが削減される。しかも、このジョイントコネクタの固定に結束用テープが利用されるため、ワイヤハーネスの製造のためのテープ巻き作業が簡略化され、且つ、前記ジョイントコネクタが他の部材と直接接触することが前記結束用テープにより防がれる。
さらに、前記ジョイントコネクタが前記幹線の周囲に巻付けられた前記結束用テープ上に載るように前記幹線上に配設され、このジョイントコネクタを載せられた結束用テープが当該ジョイントコネクタを載せられたあと連続して当該ジョイントコネクタとその周囲に当該結束用テープを巻付けられた状態の幹線とに跨ってその周囲に一括して巻付けられるため、当該ジョイントコネクタと結束用テープとの接触面積が増加すると共に当該ジョイントコネクタが結束用テープにより締め付けられ、これによりジョイントコネクタの幹線の周方向への移動が抑制される。即ち、当該ジョイントコネクタが上下から結束用テープによって挟まれた状態で当該結束用テープによって幹線に対して強固に巻付けられることで当該ジョイントコネクタの幹線の周方向への移動に際しての摩擦力が大きくなり、これにより前記周方向への移動が抑制される。その結果、ジョイントコネクタが幹線の周方向に移動して他の部材と接触するのが防がれる。
このワイヤハーネスにおいても、前記ジョイントコネクタは、前記分岐電線の中間部分がその分岐始点から前記幹線に沿う方向に膨出するように畳まれながら前記結束用テープを巻付けられた前記幹線上に配置され、当該分岐電線と当該幹線とに跨ってその周囲に当該結束用テープが一括して巻付けられるのが好ましい。
前記ジョイントコネクタは、単一の金属板からなり、前記各分岐電線の端末に設けられた電線側端子とそれぞれ嵌合する複数の嵌合部を含み、その嵌合状態で当該分岐電線同士を短絡させる短絡用金属板と、前記嵌合部に嵌合させるために前記電線側端子を挿入可能な形状の複数の端子収容室を有し、これら複数の端子収容室が前記短絡用金属板に沿って各嵌合部に対応する位置に並ぶように当該短絡用金属板の厚み方向に扁平な外形を有し、前記短絡用金属板を保持する絶縁ハウジングとを備え、この絶縁ハウジングの前記厚み方向の一方側で各端子収容室内と外部とを画定する壁部には、各端子収容室に対応する部位に、前記電線側端子を前記端子収容室に挿入するときに当該絶縁ハウジングの外面よりも外側へ撓んで前記電線側端子の通過を許容し、その通過後に正規の位置に復帰して前記電線側端子を前記嵌合部と嵌合する位置に係止する端子係止部が形成され、前記幹線の周囲に巻付けられた結束用テープ上に、前記端子係止部の形成された壁部が前記幹線と反対側を向き且つ前記短絡用金属板が前記幹線の径方向に対して略直交する姿勢で載せられたあと、当該結束用テープが前記複数の端子係止部の形成された部位を全て通るように巻付けられることにより前記幹線上に固定されるのが好ましい。
このジョイントコネクタが端子係止部の形成された壁部を幹線と反対側に向けた姿勢で当該幹線の周囲に巻付けられた結束用テープ上に配設されても、端子係止部は端子を係止することができる。当該ジョイントコネクタとその周囲に当該結束用テープを巻付けられた状態の幹線とに跨ってその周囲に一括して巻付けられる結束用テープが前記複数の端子係止部の形成された部位を全て通るように巻付けられることで、この結束用テープによって全ての端子係止部の絶縁ハウジングの外面よりも外側への撓みが更に規制される。これにより電線側端子の嵌合部との嵌合状態が維持されて電線側端子のジョイントコネクタからの脱落がより確実に防止される。
また、絶縁ハウジングの各端子収容室内に分岐電線の端末の電線側端子がそれぞれ挿入されて短絡用導体の嵌合部に嵌合されることにより、当該短絡用導体を媒体とした電線側端子同士の短絡が可能となる。しかも、ジョイントコネクタの短絡用金属板が幹線の径方向に対して略直交する姿勢で幹線上に固定されることで、当該幹線からのジョイントコネクタの突出寸法が小さく抑えられ、ワイヤハーネス全体のさらなる細線化を進めることができる。
また本発明は、複数の短絡回路をそれぞれ構成するための複数の回路構成部材を含み、各回路構成部材が、複数の電線と、これらの電線の一方の端末に接続される複数の外部接続用コネクタと、これらの電線の他方の端末同士を短絡させるように当該他方の端末と接続されるジョイントコネクタとを含むワイヤハーネスを製造するための方法を提供する。この方法は、前記各回路構成部材に含まれる電線同士を束ねることにより幹線を形成する幹線形成工程と、前記幹線形成工程の前または後に前記各電線の一方の端末に前記外部接続用コネクタを接続する外部接続用コネクタ接続工程と、前記幹線形成工程の前または後に、共通の回路構成部材に含まれる電線の他方の端末に共通のジョイントコネクタを接続して当該他方の端末同士を短絡させるジョイントコネクタ接続工程と、前記各工程の終了後に、前記幹線を構成する電線の周囲に結束用テープを巻付けてその結束状態を保持するとともに、前記ジョイントコネクタの設置位置においては当該ジョイントコネクタと前記幹線とに跨ってその周囲に前記結束用テープを一括して巻付けることにより当該ジョイントコネクタを当該幹線上に固定する工程とを含む。そして、前記幹線形成工程では、前記ジョイントコネクタ接続工程によって各回路構成部材の電線の端末に接続されるジョイントコネクタが当該回路構成部材に含まれる外部接続用コネクタのうちの少なくとも一つの近傍に配置されるように、当該回路構成部材に含まれる電線が配線される。
この方法では、各回路構成部材に含まれるジョイントコネクタが、当該回路構成部材に含まれる外部接続用コネクタのうちの少なくとも一つの近傍に配置されるように、各電線が配索されるので、当該回路構成部材における各外部接続用コネクタからジョイントコネクタに至るまでに必要な電線長を減らすことができ、これにより、当該ワイヤハーネスの細線化及び軽量化を達成することができる。そして、当該回路構成部材同士が束ねられた状態で結束用テープが巻かれるとともに、各ジョイントコネクタの配設位置においてはワイヤハーネスの幹線への結束用テープの巻付けと当該幹線へのジョイントコネクタの固定とが一括して効率良く行われる。
この方法では、前記幹線形成工程と前記各コネクタ接続工程とが前後してもよい。しかし、前記ジョイントコネクタ接続工程が、前記幹線形成工程により形成された幹線に含まれる電線のうちの特定の複数の電線を分岐電線として引き出すことと、これらの分岐電線の端末にジョイントコネクタを接続することにより当該分岐電線同士を短絡させることと、前記ジョイントコネクタの設置位置において当該ジョイントコネクタ及びこれに接続される分岐電線と前記幹線とに跨ってその周囲に前記結束用テープを一括して巻付けることにより当該ジョイントコネクタを当該幹線上に固定することと、を含むものでは、先に幹線形成工程にて形成された幹線から同じ回路構成部材に含まれる電線を分岐電線として引き出すことにより、これら分岐電線同士の短絡を効率よく行うことができるとともに、当該分岐電線及びジョイントコネクタの固定を幹線の周囲に巻かれる結束用テープを利用して効率よく行うことができる。
前記幹線形成工程では、少なくとも一つの回路構成部材について、当該回路構成部材に含まれる電線としてその導体が銅または銅合金からなる銅系電線とそれ以外の材質の導体を有して単位長さあたりの重量、直径のうちの少なくとも一方が前記銅系電線よりも小さい非銅系電線とが併用され、前記短絡工程は、前記銅系電線及び前記非銅系電線の他方の端末にそれぞれ電線側端子を装着することと、これらの電線側端子にそれぞれ嵌合可能な短絡用導体を含むジョイントコネクタの当該短絡用導体に前記各電線側端子を嵌合することにより前記各電線の他方の端末同士を短絡させることとを含むのが、好ましい。この方法では、各回路構成部材のうちの少なくとも一つについて、銅系電線と非銅系電線とが併用されるので、当該非銅系電線の使用によりワイヤハーネスの細線化または軽量化を図ることができる。しかも、これら銅系電線と非銅系電線は、その導体の材質の相違にかかわらず、当該電線の端末に装着される電線側端子と、これらの電線側端子が嵌合可能な短絡用導体を含むジョイントコネクタとによって、不都合なく相互に短絡される。そして、当該回路構成部材同士が束ねられた状態で結束用テープが巻かれるとともに、各ジョイントコネクタの配設位置においてはワイヤハーネスの幹線への結束用テープの巻付けと当該幹線へのジョイントコネクタの固定とが一括して効率良く行われる。
本発明に係る方法では、前記ジョイントコネクタは、前記分岐電線の中間部分をその分岐支点から前記幹線に沿う方向に膨出するように畳みながら前記幹線上に設置され、この状態で当該ジョイントコネクタ及び前記分岐電線と前記幹線とに跨ってその周囲に前記結束用テープが一括して巻付けられることにより当該ジョイントコネクタが当該幹線上に固定されるのが、好ましい。この方法では、ワイヤハーネスの幹線への結束用テープの巻付けと、当該幹線へのジョイントコネクタの固定とが一括して効率良く行われるのに加え、当該ジョイントコネクタと当該幹線との間の分岐電線の中間部はその分岐始点から幹線に沿う方向に膨出するように畳まれているから、当該分岐電線に対する結束用テープの巻付け作業も容易である。
前記結束用テープは、前記ジョイントコネクタの配設位置では当該ジョイントコネクタの周囲に少なくとも一周巻付けられたあと連続してその結束用テープの巻付けられたジョイントコネクタと前記幹線とに跨ってその周囲に一括して巻付けられることにより当該ジョイントコネクタを当該幹線上に固定するのが、好ましい。この方法では、ワイヤハーネスの幹線への結束用テープの巻付けと、当該幹線へのジョイントコネクタの固定とが一括して効率よく行われるのに加え、ジョイントコネクタを幹線上に固定するときに、当該ジョイントコネクタの周囲に結束用テープを巻付けたあと、このジョイントコネクタと幹線とを一括して結束用テープを巻きつけるといった容易な作業によって、幹線上に固定されたジョイントコネクタが当該幹線の周方向へ移動し難いワイヤハーネスを得ることができる。
また、前記結束用テープとして第1の結束用テープと第2の結束用テープとが用いられ、前記第1の結束用テープが、前記幹線を構成する電線の周囲に巻付けられてその結束状態を保持すると共に、前記ジョイントコネクタの設置位置においては当該ジョイントコネクタと前記幹線とに跨ってその周囲に一括して巻付けられ、前記第2の結束用テープが、前記幹線の前記ジョイントコネクタの設置領域において前記第1の結束用テープによる前記幹線への前記ジョイントコネクタの締め付けを補強するために、当該領域において前記第1の結束用テープの外側からさらに巻付けられて当該ジョイントコネクタを当該幹線上に固定してもよい。
この方法では、ワイヤハーネスの幹線への第1の結束用テープの巻付けと、当該幹線へのジョイントコネクタの第1の結束用テープによる固定とが一括して効率よく行われる。さらに、幹線上に固定されたジョイントコネクタの前記幹線の周方向へのずれを抑制するための第2の結束用テープも、ジョイントコネクタの配設位置に既に巻付けられた第1の結束用テープの外側から巻付けられるだけでよく、その巻付け作業も容易である。
あるいは、前記結束用テープが前記幹線の周囲に巻き付けられた後、この巻付けられた結束用テープ上に前記ジョイントコネクタが載せられ、このジョイントコネクタとその周囲において当該結束用テープが巻き付けられた幹線とに跨ってさらに当該結束用テープが一括して巻付けられて当該ジョイントコネクタを当該幹線上に固定するものでもよい。
この方法でも、ワイヤハーネスの幹線への結束用テープの巻付けと、当該幹線へのジョイントコネクタの固定とが一括して効率よく行われ、かつ、容易な結束用テープの巻付け作業によって、幹線上に固定されたジョイントコネクタが当該幹線の周方向へ移動し難いワイヤハーネスを得ることができる。

Claims (25)

  1. 複数の短絡回路を含むワイヤハーネスであって、
    前記短絡回路をそれぞれ構成する複数の回路構成部材と、これらの回路構成部材が互いに束ねられた状態で当該回路構成部材同士を固定するための結束用テープとを備え、
    前記各回路構成部材は、複数の電線と、これらの電線の一方の端末に接続される複数の外部接続用コネクタと、これらの電線の他方の端末同士を短絡させるように当該他方の端末と接続されるジョイントコネクタとを含み、
    前記各回路構成部材のジョイントコネクタが当該回路構成部材に含まれる外部接続用コネクタのうちの少なくとも一つの近傍に位置するように分散配置される形態で、各回路構成部材を構成する電線同士が束ねられてこれらの電線の周囲に前記結束用テープが巻付けられている、短絡回路を含むワイヤハーネス。
  2. 請求項1記載の短絡回路を含むワイヤハーネスにおいて、
    前記各回路構成部材を構成する電線同士が束ねられることにより幹線が構成され、この幹線から共通の回路構成部材に含まれる複数の電線の端末が導出されて分岐電線が構成され、これら分岐電線の端末に共通の前記ジョイントコネクタが接続されるとともに、当該ジョイントコネクタ及び当該分岐電線と当該幹線とに跨ってその周囲に前記結束用テープが一括して巻付けられることにより当該ジョイントコネクタが当該幹線上に固定されている、短絡回路を含むワイヤハーネス。
  3. 請求項1または2に記載の短絡回路を含むワイヤハーネスであって、
    前記各回路構成部材に含まれるジョイントコネクタは、単一の金属板からなり、前記各分岐電線の端末に設けられた電線側端子とそれぞれ嵌合する複数の嵌合部を含み、その嵌合状態で当該分岐電線同士を短絡させる短絡用金属板と、この短絡用金属板の厚み方向に偏平な外形を有し、当該短絡用金属板を保持する絶縁ハウジングとを有し、前記短絡用金属板が前記幹線の径方向に対して略直交する姿勢で前記幹線上に固定される、短絡回路を含むワイヤハーネス。
  4. 請求項3記載の短絡回路を含むワイヤハーネスにおいて、
    前記幹線の直径に対する前記ジョイントコネクタの幅寸法の比が0.8以下である、短絡回路を含むワイヤハーネス。
  5. 請求項1記載の短絡回路を含むワイヤハーネスであって、
    前記回路構成部材のうちの少なくとも一つでは、そのジョイントコネクタが前記電線の他方の端末にそれぞれ装着される電線側端子にそれぞれ嵌合可能な短絡用導体を含み、前記電線として当該電線を構成する導体が銅または銅合金からなる銅系電線とそれ以外の材質の導体を有して単位長さあたりの重量、直径のうちの少なくとも一方が前記銅系電線よりも小さい非銅系電線とが混在し、これらの電線が共通の前記ジョイントコネクタによって互いに短絡される、短絡回路を含むワイヤハーネス。
  6. 請求項5記載の短絡回路を含むワイヤハーネスにおいて、
    前記非銅系電線には、その導体が銅または銅合金により形成された素線とステンレス鋼により形成された素線とを含んで前記銅系電線よりも小さい直径を有する複合電線と、その導体がアルミニウムまたはアルミニウム合金により形成されて前記銅系電線よりも単位長さあたりの重量が小さいアルミニウム系電線のうちの少なくとも一方が含まれる、短絡回路を含むワイヤハーネス。
  7. 請求項2記載の短絡回路を含むワイヤハーネスであって、
    前記分岐電線の中間部分がその分岐始点から前記幹線に沿う方向に膨出するように畳まれながら前記ジョイントコネクタが前記幹線上に設置され、この状態で当該ジョイントコネクタ及び当該分岐電線と当該幹線とに跨ってその周囲に前記結束用テープが一括して巻付けられることにより当該ジョイントコネクタが当該幹線上に固定される、短絡回路を含むワイヤハーネス。
  8. 請求項7に記載の短絡回路を含むワイヤハーネスにおいて、
    前記ジョイントコネクタは、前記ワイヤハーネスからの前記分岐電線の分岐始点の近傍に固定される、短絡回路を含むワイヤハーネス。
  9. 請求項2記載の短絡回路を含むワイヤハーネスであって、
    前記結束用テープは、前記ジョイントコネクタの周囲に少なくとも一周巻付けられる部分と、この部分が巻付けられたジョイントコネクタと前記幹線とに跨ってその周囲に一括して巻付けられることにより当該ジョイントコネクタを当該幹線上に固定する部分とを連続して有する、短絡回路を含むワイヤハーネス。
  10. 請求項9に記載の短絡回路を含むワイヤハーネスにおいて、
    前記分岐電線が前記幹線の表面に沿うように前記幹線上に配設され、これらの分岐電線及び幹線に跨ってその周囲に前記結束用テープが一括して巻付けられる、短絡回路を含むワイヤハーネス。
  11. 請求項9又は10に記載の短絡回路を含むワイヤハーネスにおいて、
    前記ジョイントコネクタは、単一の金属板からなり、前記各分岐電線の端末に設けられた電線側端子とそれぞれ嵌合する複数の嵌合部を含み、その嵌合状態で当該分岐電線同士を短絡させる短絡用金属板と、
    前記嵌合部に嵌合させるために前記電線側端子を挿入可能な形状の複数の端子収容室を有し、これら複数の端子収容室が前記短絡用金属板に沿って各嵌合部に対応する位置に並ぶように当該短絡用金属板の厚み方向に扁平な外形を有し、前記短絡用金属板を保持する絶縁ハウジングとを備え、
    この絶縁ハウジングの前記厚み方向の一方側で各端子収容室内と外部とを画定する壁部には、各端子収容室に対応する部位に、前記電線側端子を前記端子収容室に挿入するときに当該絶縁ハウジングの外面よりも外側へ撓んで前記電線側端子の通過を許容し、その通過後に正規の位置に復帰して前記電線側端子を前記嵌合部と嵌合する位置に係止する端子係止部が形成され、
    前記結束用テープが前記複数の端子係止部の形成された部位を全て通るように前記絶縁ハウジングの周囲に巻付けられたあと、前記短絡用金属板が前記幹線の径方向に対して略直交する姿勢で前記幹線上に固定される、短絡回路を含むワイヤハーネス。
  12. 請求項2記載の短絡回路を含むワイヤハーネスにおいて、
    前記結束用テープとして、前記幹線を構成する電線の周囲に巻付けられてその結束状態を保持すると共に、前記幹線のジョイントコネクタの設置位置では当該ジョイントコネクタと前記幹線とに跨ってその周囲に一括して巻付けられる第1の結束用テープと、前記幹線の前記ジョイントコネクタの設置領域において前記第1の結束用テープによる前記幹線への前記ジョイントコネクタの締め付けを補強するために、当該領域において前記第1の結束用テープの外側からさらに巻付けられる第2の結束用テープとを含む、短絡回路を含むワイヤハーネス。
  13. 請求項12記載の短絡回路を含むワイヤハーネスにおいて、
    前記第2の結束用テープは、前記第1の結束用テープと色が異なる、短絡回路を含むワイヤハーネス。
  14. 請求項12又は13に記載の短絡回路を含むワイヤハーネスにおいて、
    前記ジョイントコネクタは、前記分岐電線の中間部分がその分岐始点から前記幹線に沿う方向に膨出するように畳まれながら前記幹線上に設置され、
    当該分岐電線と当該幹線とに跨ってその周囲に前記第1の結束用テープが一括して巻付けられる、短絡回路を含むワイヤハーネス。
  15. 請求項12乃至14のいずれか1項に記載の短絡回路を含むワイヤハーネスにおいて、
    前記ジョイントコネクタは、単一の金属板からなり、前記各分岐電線の端末に設けられた電線側端子とそれぞれ嵌合する複数の嵌合部を含み、その嵌合状態で当該分岐電線同士を短絡させる短絡用金属板と、前記嵌合部に嵌合させるために前記電線側端子を挿入可能な形状の複数の端子収容室を有し、これら複数の端子収容室が前記短絡用金属板に沿って各嵌合部に対応する位置に並ぶように当該短絡用金属板の厚み方向に扁平な外形を有し、前記短絡用金属板を保持する絶縁ハウジングとを備え、
    この絶縁ハウジングの前記厚み方向の一方側で各端子収容室内と外部とを画定する壁部には、各端子収容室に対応する部位に、前記電線側端子を前記端子収容室に挿入するときに当該絶縁ハウジングの外面よりも外側へ撓んで前記電線側端子の通過を許容し、その通過後に正規の位置に復帰して前記電線側端子を前記嵌合部と嵌合する位置に係止する端子係止部が形成され、前記端子係止部の形成された壁部が前記幹線と反対側を向き、且つ前記短絡用金属板が前記幹線の径方向に対して略直交する姿勢で前記幹線上に設置され、
    前記第1の結束用テープと前記第2の結束用テープとは、前記複数の端子係止部の形成された部位を全て通るようにそれぞれ巻付けられる、短絡回路を含むワイヤハーネス。
  16. 請求項2記載の短絡回路を含むワイヤハーネスにおいて、
    前記結束用テープは、前記幹線の周囲に巻付けられる部分と、この部分と当該部分の上に載せられたジョイントコネクタとに跨ってその周囲に一括して巻付けられることにより当該ジョイントコネクタを当該幹線上に固定する部分とを連続して有する、短絡回路を含むワイヤハーネス。
  17. 請求項16記載の短絡回路を含むワイヤハーネスにおいて、
    前記ジョイントコネクタは、前記分岐電線の中間部分がその分岐始点から前記幹線に沿う方向に膨出するように畳まれた状態で前記結束用テープを巻付けられた幹線上に配置され、当該分岐電線と当該幹線とに跨ってその周囲に当該結束用テープが一括して巻付けられる、短絡回路を含むワイヤハーネス。
  18. 請求項16又は17に記載の短絡回路を含むワイヤハーネスにおいて、
    前記ジョイントコネクタは、単一の金属板からなり、前記各分岐電線の端末に設けられた電線側端子とそれぞれ嵌合する複数の嵌合部を含み、その嵌合状態で当該分岐電線同士を短絡させる短絡用金属板と、
    前記嵌合部に嵌合させるために前記電線側端子を挿入可能な形状の複数の端子収容室を有し、これら複数の端子収容室が前記短絡用金属板に沿って各嵌合部に対応する位置に並ぶように当該短絡用金属板の厚み方向に扁平な外形を有し、前記短絡用金属板を保持する絶縁ハウジングとを備え、
    この絶縁ハウジングの前記厚み方向の一方側で各端子収容室内と外部とを画定する壁部には、各端子収容室に対応する部位に、前記電線側端子を前記端子収容室に挿入するときに当該絶縁ハウジングの外面よりも外側へ撓んで前記電線側端子の通過を許容し、その通過後に正規の位置に復帰して前記電線側端子を前記嵌合部と嵌合する位置に係止する端子係止部が形成され、
    前記幹線の周囲に巻付けられた結束用テープ上に、前記端子係止部の形成された壁部が前記幹線と反対側を向き且つ前記短絡用金属板が前記幹線の径方向に対して略直交する姿勢で載せられたあと、当該結束用テープが前記複数の端子係止部の形成された部位を全て通るように巻付けられることにより前記幹線上に固定される、短絡回路を含むワイヤハーネス。
  19. 複数の短絡回路をそれぞれ構成するための複数の回路構成部材を含み、各回路構成部材が、複数の電線と、これらの電線の一方の端末に接続される複数の外部接続用コネクタと、これらの電線の他方の端末同士を短絡させるように当該他方の端末と接続されるジョイントコネクタとを含むワイヤハーネスを製造するための方法であって、
    前記各回路構成部材に含まれる電線同士を束ねることにより幹線を形成する幹線形成工程と、
    前記幹線形成工程の前または後に前記各電線の一方の端末に前記外部接続用コネクタを接続する外部接続用コネクタ接続工程と、
    前記幹線形成工程の前または後に、共通の回路構成部材に含まれる電線の他方の端末に共通のジョイントコネクタを接続して当該他方の端末同士を短絡させるジョイントコネクタ接続工程と、
    前記各工程の終了後に、前記幹線を構成する電線の周囲に結束用テープを巻付けてその結束状態を保持するとともに、前記ジョイントコネクタの設置位置においては当該ジョイントコネクタと前記幹線とに跨ってその周囲に前記結束用テープを一括して巻付けることにより当該ジョイントコネクタを当該幹線上に固定する工程とを含み、
    前記幹線形成工程では、前記ジョイントコネクタ接続工程によって各回路構成部材の電線の端末に接続されるジョイントコネクタが当該回路構成部材に含まれる外部接続用コネクタのうちの少なくとも一つの近傍に位置するように分散配置されるように、当該回路構成部材に含まれる電線が配線される、短絡回路を含むワイヤハーネスの製造方法。
  20. 請求項19記載の短絡回路を含むワイヤハーネスの製造方法であって、
    前記ジョイントコネクタ接続工程は、前記幹線形成工程により形成された幹線に含まれる電線のうちの特定の複数の電線を分岐電線として引き出すことと、これらの分岐電線の端末にジョイントコネクタを接続することにより当該分岐電線同士を短絡させることと、前記ジョイントコネクタの設置位置において当該ジョイントコネクタ及びこれに接続される分岐電線と前記幹線とに跨ってその周囲に前記結束用テープを一括して巻付けることにより当該ジョイントコネクタを当該幹線上に固定することと、を含む、短絡回路を含むワイヤハーネスの製造方法。
  21. 請求項19記載の短絡回路を含むワイヤハーネスの製造方法において、
    前記幹線形成工程では、少なくとも一つの回路構成部材について、当該回路構成部材に含まれる電線としてその導体が銅または銅合金からなる銅系電線とそれ以外の材質の導体を有して単位長さあたりの重量、直径のうちの少なくとも一方が前記銅系電線よりも小さい非銅系電線とが併用され、
    前記短絡工程は、前記銅系電線及び前記非銅系電線の他方の端末にそれぞれ電線側端子を装着することと、これらの電線側端子にそれぞれ嵌合可能な短絡用導体を含むジョイントコネクタの当該短絡用導体に前記各電線側端子を嵌合することにより前記各電線の他方の端末同士を短絡させることとを含む、短絡回路を含むワイヤハーネスの製造方法。
  22. 請求項19記載の短絡回路を含むワイヤハーネスの製造方法において、
    前記ジョイントコネクタは、前記分岐電線の中間部分をその分岐支点から前記幹線に沿う方向に膨出するように畳みながら前記幹線上に設置され、この状態で当該ジョイントコネクタ及び前記分岐電線と前記幹線とに跨ってその周囲に前記結束用テープが一括して巻付けられることにより当該ジョイントコネクタが当該幹線上に固定される、短絡回路を含むワイヤハーネスの製造方法。
  23. 請求項19記載の短絡回路を含むワイヤハーネスの製造方法において、
    前記結束用テープは、前記ジョイントコネクタの配設位置では当該ジョイントコネクタの周囲に少なくとも一周巻付けられたあと連続してその結束用テープの巻付けられたジョイントコネクタと前記幹線とに跨ってその周囲に一括して巻付けられることにより当該ジョイントコネクタを当該幹線上に固定する、短絡回路を含むワイヤハーネスの製造方法。
  24. 請求項19記載の短絡回路を含むワイヤハーネスの製造方法において、
    前記結束用テープとして第1の結束用テープと第2の結束用テープとが用いられ、前記第1の結束用テープは、前記幹線を構成する電線の周囲に巻付けられてその結束状態を保持すると共に、前記ジョイントコネクタの設置位置においては当該ジョイントコネクタと前記幹線とに跨ってその周囲に一括して巻付けられ、前記第2の結束用テープは、前記幹線の前記ジョイントコネクタの設置領域において前記第1の結束用テープによる前記幹線への前記ジョイントコネクタの締め付けを補強するために、当該領域において前記第1の結束用テープの外側からさらに巻付けられて当該ジョイントコネクタを当該幹線上に固定する、短絡回路を含むワイヤハーネスの製造方法。
  25. 請求項19記載の短絡回路を含むワイヤハーネスの製造方法において、
    前記結束用テープが前記幹線の周囲に巻き付けられた後、この巻付けられた結束用テープ上に前記ジョイントコネクタが載せられ、このジョイントコネクタとその周囲において当該結束用テープが巻き付けられた幹線とに跨ってさらに当該結束用テープが一括して巻付けられて当該ジョイントコネクタを当該幹線上に固定する、短絡回路を含むワイヤハーネスの製造方法。
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