JPWO2011093202A1 - インバータ一体型駆動モジュールおよびその製造方法 - Google Patents

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Abstract

この発明は、導体線を周方向に連続する複数のティース部に連続して集中巻きして相コイルを構成するとともに、インバータユニットを相コイルに軸方向に相対して近接して配設し、相コイルの結線数を削減するとともに、インバータモジュールとモータとの間の配線長さを短くし、銅損を低減できるインバータ一体型駆動モジュール及びその製造方法を得る。この発明では、相コイル25のそれぞれは、周方向に連続する3本のティース部23に導体線を連続して集中巻きに巻回して構成され、インバータモジュールは、6個のインバータユニットのそれぞれが相コイル25のそれぞれに軸方向に相対するようにモータに近接して配設されている。

Description

この発明は、インバータを内蔵した駆動モジュールおよびその製造方法に関するものである。
従来のパワーモジュール一体型モータでは、パワーモジュールが、パワー端子と制御端子とを外部に延出するように、固定子を軸方向に削って形成されたパワーモジュール取付部に挿入、固定され、パワー端子がモータ巻線に結線され、制御端子が外部の制御回路に結線され、外部の制御回路から信号を送ることで、パワーモジュールのスイッチングを介して回転子鉄心が回転するように構成されている(例えば、特許文献1参照)。
特開2004−236470号公報
しかし、従来のパワーモジュール一体型モータでは、モータ巻線の各口出し線は、固定子の端面に沿って引き回されて、固定子の外径側を軸方向に削って形成されたパワーモジュール取付部に挿入、固定されているパワーモジュールのパワー端子に接続されるので、パワーモジュールとモータとの間の配線長さが長くなり、当該配線による銅損が大きくなるという不具合があった。
また、従来のパワーモジュール一体型モータでは、モータ巻線はティース部のそれぞれに集中巻きに巻回された12本の相コイルを備えている、そして、12本の相コイルの配列については何ら記載されていないが、12本の相コイルは、一般的に、U相、V相,W相、U相、V相・・・V相、W相の順に並んで配列されている。
ここで、モータ巻線が2つの3相交流巻線で構成されているとすると、各3相交流巻線を構成するU相コイルは2本のU相の相コイルを直列に接続して構成され、V相コイルは2本のV相の相コイルを直列に接続して構成され、W相コイルは2本のW相の相コイルを直列に接続して構成される。このように、相コイルの結線数が極めて多くなるので、煩雑な結線作業が増大し、高コスト化をもたらすという不具合もあった。
この発明は、上記課題を解決するためになされたもので、導体線を周方向に連続する複数のティース部に連続して集中巻きして相コイルを構成するとともに、インバータユニットを相コイルに軸方向に相対して近接して配設し、相コイルの結線数を削減するとともに、インバータモジュールとモータとの間の配線長さを短くし、銅損を低減できるインバータ一体型駆動モジュールおよびその製造方法を得ることを目的とする。
この発明によるインバータ一体型駆動モジュールは、M相(但し、Mは3以上の整数)の相コイルからなるステータコイルが円環状のステータコアに巻装されてなるステータ、およびN極とS極とが交互に周方向に配列された磁極を有するロータから構成されるモータと、それぞれ、正極側入力端子、負極側入力端子、正極側が該正極側入力端子に接続された上アームスイッチング素子、負極側が該負極側入力端子に接続された下アームスイッチング素子、および該上アームスイッチング素子の負極側と下アームスイッチング素子の正極側とに接続された交流出力端子を備えた複数のインバータユニットを有するインバータモジュールと、を備えている。そして、上記M相の相コイルのそれぞれは、周方向に連続するL本(但し、Lは2以上の整数)のティース部に導体線を連続して集中巻きに巻回した集中巻きコイルに構成され、上記インバータモジュールは、上記複数のインバータユニットのそれぞれが上記M相の相コイルのそれぞれに軸方向に相対するように上記モータに近接して配設され、上記モータと上記インバータモジュールとが、上記複数のインバータユニットのそれぞれの上記交流出力端子を、当該インバータユニットと軸方向に相対する上記相コイルの口出し線に結線して、電気的に接続されている。
この発明によれば、M相の相コイルのそれぞれが、周方向に連続するL本(但し、Lは2以上の整数)のティース部に導体線を連続して集中巻きに巻回した集中巻きコイルに構成されているので、相コイルの結線数が削減され、煩雑な相コイルの結線作業が減少し、低コスト化が図られる。
また、インバータモジュールが、複数のインバータユニットのそれぞれをM相の相コイルのそれぞれに軸方向に相対するようにモータに近接して配設されているので、インバータモジュールとモータとの間の配線長さが短くなり、銅損を低減できる。
この発明の実施の形態1に係るインバータ一体型駆動モジュールを示す分解斜視図である。 この発明の実施の形態1に係るインバータ一体型駆動モジュールに適用されるモータの構成を説明する模式図である。 この発明の実施の形態1に係るインバータ一体型駆動モジュールに適用される2in1インバータユニットの構成を説明する模式図である。 この発明の実施の形態1に係るインバータ一体型駆動モジュールの回路図である。 この発明の実施の形態2に係るインバータ一体型駆動モジュールの回路図である。 この発明の実施の形態3に係るインバータ一体型駆動モジュールにおけるステータコイルの結線方法を説明する模式図である。 この発明の実施の形態4に係るインバータ一体型駆動モジュールの構成を説明する模式図である。 この発明の実施の形態4に係るインバータ一体型駆動モジュールに適用されるモータの構成を説明する模式図である。 この発明の実施の形態4に係るインバータ一体型駆動モジュールに適用されるインバータモジュールにおけるインバータユニットの配置を説明する模式図である。 この発明の実施の形態4に係るインバータ一体型駆動モジュールの回路図である。 この発明のインバータ一体型駆動モジュールに適用される24スロット・20極の3相モータのステータの製造方法を説明する斜視図である。 この発明の実施の形態5に係るインバータ一体型駆動モジュールに適用されるモータの構成を説明する模式図である。
以下、本発明によるインバータ一体型駆動モジュールの好適な実施の形態につき図面を用いて説明する。
実施の形態1.
図1はこの発明の実施の形態1に係るインバータ一体型駆動モジュールを示す分解斜視図、図2はこの発明の実施の形態1に係るインバータ一体型駆動モジュールに適用されるモータの構成を説明する模式図、図3はこの発明の実施の形態1に係るインバータ一体型駆動モジュールに適用される2in1インバータユニットの構成を説明する模式図、図4はこの発明の実施の形態1に係るインバータ一体型駆動モジュールの回路図である。
図1において、インバータ一体型駆動モジュール1は、外部の直流電源に接続されてDC供給ラインを構成する正極給電板2および負極給電板3と、正極給電板2と負極給電板3とに供給された直流電力を交流電力に変換するインバータモジュール4と、インバータモジュール4で変換された交流電力が供給されて回転駆動するモータ14と、を備えている。
正極給電板2と負極給電板3とは、それぞれ円形リング状の平板に作製され、所定の隙間を持って平行に、かつ同軸に配設されて平行平板電極を構成する。
インバータモジュール4は、6個の2in1インバータユニット5が回路基板6の一面上の同心円上に等角ピッチで実装されて構成されている。2in1インバータユニット5は、図3に示されるように、上アームスイッチング素子7、下アームスイッチング素子8、正極入力端子10、負極入力端子11、および交流出力端子12を備えている。そして、上アームスイッチング素子7と下アームスイッチング素子8とが絶縁性樹脂により樹脂封止され、正極入力端子10がその一端を上アームスイッチング素子7の正極側に接続されて樹脂封止部から延出され、負極入力端子11がその一端を下アームスイッチング素子8の負極側に接続されて樹脂封止部から延出され、交流出力端子12がその一端を上アームスイッチング素子7の負極側と下アームスイッチング素子8の正極側とに接続されて樹脂封止部から延出されている。上アームスイッチング素子7および下アームスイッチング素子8には、例えばMOSFET、IGBTなどの半導体スイッチング素子が用いられる。なお、図示していないが、ヒートシンクが回路基板6の他面に配設され、上アームスイッチング素子7および下アームスイッチング素子8での発熱を効果的に放熱できるようになっている。
モータ14は、例えば、鉄などの磁性材料をプレス加工して作製され、円筒状のロータヨーク部17、およびロータヨーク部17の軸方向一端から内方に延在する底面部18を有し、ロータヨーク部17の軸心位置で底面部18をシャフト15に固着されたロータ16と、ロータヨーク部17の内周面に固着された永久磁石19と、円筒状に作製されたステータヨーク部22、およびそれぞれステータヨーク部22の外周面から径方向外方に突設され、周方向に等角ピッチで配列されたティース部23を有する円環状のステータコア21、およびティース部23に巻回されたステータコイル24を有するステータ20と、を備えている。
ロータ16は、例えば鉄などの磁性材料をプレス成形して作製されるが、底面部18は必ずしも磁性体である必要はない。即ち、ロータ16は、少なくともロータヨーク部17が磁性材料で作製されていればよい。このように作製されたロータ16は、シャフト15をハウジング(図示せず)に軸支されて回転自在に構成される。
永久磁石19は、例えば焼結希土類磁石である。そして、16個の永久磁石19が、N極とS極とが交互に並ぶように周方向に等角ピッチに配列されてロータヨーク部17の内周面に固着されている。
ステータコア21は、例えば磁性鋼板を積層して作製され、18本のティース部23がステータヨーク部22の外周面に突設されている。そして、ステータコイル24は、6本の相コイル25から構成されている。各相コイル25は、1本の導体線を1つのティース部23に所定回巻回し、ついで周方向に隣接する次のティース部23に所定回巻回し、さらに周方向に隣接する次のティース部23に所定回巻回して構成される。つまり、各相コイル25は、1本の導体線を周方向に隣接する3本のティース部23に、連続して巻回して構成される集中巻きコイルである。そこで、6本の相コイル25が、図2に示されるように、U1相、V1相、W1相、U2相、V2相、W2相の順に周方向に並んで、ステータコア21に巻装される。なお、図2において、U+(V+,W+)とU−(V−,W−)とは、U相(V相、W相)を構成する導体線のティース部23に対する巻き方向が逆方向であることを示している。
そして、図4に示されるように、U1相、V1相およびW1相の3本の相コイル25の巻き終わり端部同士を結線(Y結線)して、星形結線コイルに構成された第1の3相交流巻線24Aが作製され、U2相、V2相およびW2相の3本の相コイル25の巻き終わり端部同士を結線(Y結線)して、星形結線コイルに構成された第2の3相交流巻線24Bが作製される。
モータ14は、このように作製されたステータ20が、図2に示されるように、ハウジング(図示せず)に固着されて、ロータ16の内周側に、かつシャフト15と同軸に配設されて、極数16、スロット数18のアウターロータ型の3相モータに構成されている。
インバータモジュール4は、ステータ20と略等しい外径に作製され、2in1インバータユニット5の径方向位置をステータ20における相コイル25の径方向位置と略等しくなるように構成されている。そして、インバータモジュール4は、ハウジング(図示せず)に固着されて、2in1インバータユニット5のそれぞれを6本の相コイル25のそれぞれに軸方向に相対させ、ステータ20に近接させ、かつシャフト15と同軸に、ステータ20の軸方向他端側に配設されている。さらに、正極給電板2と負極給電板3とが、インバータモジュール4に近接して、シャフト15と同軸に、インバータモジュール4の軸方向他端側に配設されている。
このように構成されたインバータ一体型駆動モジュール1は、図4に示されるように、正極給電板2と負極給電板3とが配線31を介して外部の電源30に接続され、6個の2in1インバータユニット5の正極入力端子10が正極給電板2に接続され、負極入力端子11が負極給電板3に接続される。また、6個の2in1インバータユニット5の交流出力端子12のそれぞれが、6本の相コイル25の巻き始め端部のそれぞれに接続される。さらに、平滑コンデンサ32がインバータモジュール4の入力側に並列に接続され、リップル電流を吸収して入力電圧を安定化させる。なお、配線31は低インダクタンスとなるように撚り線で構成することが好ましい。
このように構成されたインバータ一体型駆動モジュール1は、6個のインバータユニット5の上アームスイッチング素子7および下アームスイッチング素子8のON/OFFが制御装置33により制御され、電源30から供給された直流電力が交流電力に変換され、ステータコイル24に供給される。これにより、ステータ20に回転磁界が発生される。このステータ20の回転磁界と永久磁石19による磁界との相互作用により回転力が発生し、ロータ16が回転駆動される。
このインバータ一体型駆動モジュール1は、供給電源が直流であるので、電鉄のような複数のモータを使う場合にも使用可能である。
この実施の形態1によれば、インバータモジュール4が、2in1インバータユニット5のそれぞれを相コイル25のそれぞれに軸方向に相対させ、ステータ20に近接させ、かつシャフト15と同軸に配設されているので、2in1インバータユニット5とステータコイル24とを結線する配線長さを短くできる。そこで、2in1インバータユニット5とステータコイル24とを結線する配線による銅損を低減することができる。さらに、2in1インバータユニット5とステータコイル24とを結線する配線のインピーダンスが小さくなるため、平滑コンデンサ32の容量を小さくでき、インバータ一体型駆動モジュール1の小型化を図ることができる。
また、2in1インバータユニット5が同心円上に等角ピッチで配列されているので、発熱部品が周方向に分散され、発熱密度が小さくなる。そこで、2in1インバータユニット5を効率的に冷却でき、過度の温度上昇を抑えることができる。
また、第1および第2の3相交流巻線24A,24Bが3相の相コイル25をY結線して構成されているので、循環電流が相コイル25に流れない。そこで、循環電流による銅損が低減され、高効率化が図られる。
また、正極給電板2と負極給電板3とが平行平板電極を構成しているので、正極給電板2と負極給電板3とがコンデンサとして作用する。さらに、正極給電板2と負極給電板3とがインバータモジュール4に軸方向に近接して配置されているので、低インダクタンス化が図られる。これらにより、システム全体として見た場合、インダクタンスが低下するので、平滑コンデンサ32を小型化でき、システム全体の小型化が実現される。
また、インダクタンスが低いので、Si素子の半導体スイッチング素子に代えて、高周波駆動が可能なSiC素子の半導体スイッチング素子を上アームスイッチング素子7および下アームスイッチング素子8に用いることができる。SiC素子は低インダクタンスであるので、サージ電圧を抑制できる。この場合、高周波駆動のため、平滑コンデンサ32の容量が少なくて済むので、平滑コンデンサ32を小型化でき、システム全体のさらなる小型化が実現される。
ここで、例えば、ティース部23のそれぞれに1本の導体線を集中巻きし、周方向にU相、V相、W相、U相、V相・・・の順に12本の相コイルをステータコア21に巻装した比較例では、1番のティース部23に巻回された相コイルの巻き終わり端部と4番のティース部23に巻回された相コイルの巻き始め端部とを結線し、4番のティース部23に巻回された相コイルの巻き終わり端部と7番のティース部23に巻回された相コイルの巻き始め端部とを結線してU相コイルを作製し、2番のティース部23に巻回された相コイルの巻き終わり端部と5番のティース部23に巻回された相コイルの巻き始め端部とを結線し、5番のティース部23に巻回された相コイルの巻き終わり端部と8番のティース部23に巻回された相コイルの巻き始め端部とを結線してV相コイルを作製し、3番のティース部23に巻回された相コイルの巻き終わり端部と6番のティース部23に巻回された相コイルの巻き始め端部とを結線し、6番のティース部23に巻回された相コイルの巻き終わり端部と9番のティース部23に巻回された相コイルの巻き始め端部とを結線してW相コイルを作製する。そして、このように作製されたU相コイル、V相コイルおよびW相コイルの巻き終わり端部を結線し、第1の3相交流巻線を作製することになる。このように、比較例では、実施の形態1と同等の第1の3相交流巻線を構成するのに、7箇所の結線箇所が必要となる。
一方、実施の形態1では、U相コイル、V相コイルおよびW相コイルのそれぞれが1本の導体線を周方向に隣り合う3本のティース部23に連続して巻回して構成されているので、U相コイル、V相コイルおよびW相コイルの巻き終わり端部を結線するだけで第1の3相交流巻線24Aを作製できる。このように、第1の3相交流巻線24Aを構成する際の結線箇所は1箇所となり、結線箇所が大幅に削減できる。相コイル同士の結線は、導体線をステータコア21の端面上を引き回しての煩雑な作業となるので、結線箇所の大幅な削減は、煩雑な結線作業を削減でき、低コスト化を図ることができる。なお、第2の3相交流巻線24Bについても、同様に、結線箇所の大幅な削減ができる。
なお、上記実施の形態1では、各相コイルが1本の導体線を周方向に隣り合う3本のティース部に連続して集中巻きに巻回して構成されているものとしているが、結線数の削減効果の観点からは、各相コイルが1本の導体線を周方向に隣り合う2本以上のティース部に連続して集中巻きに巻回して構成されていればよい。
また、上記実施の形態1では、ステータコイルが2組の3相交流巻線により構成されているものとしているが、ステータコイルは1組の3相交流巻線に構成されてもよい。この場合、1本の導体線を周方向に隣り合う3本のティース部に連続して集中巻きに巻回して構成された同相の相コイルを直列に結線して、U相、V相およびW相の相コイルを構成してもよいし、1本の導体線を周方向に連続する6本のティース部に連続して集中巻きに巻回してU相、V相およびW相の相コイルを構成してもよい。そして、インバータモジュールは、3個のインバータユニットを、U相、V相およびW相の相コイルに相対するように、基板表面の同一円周上に配置して構成される。
また、上記実施の形態1では、3相モータについて説明しているが、モータは3相以上の多相モータであればよいが、特に、K相(但し、Kは3以上の素数)モータであれば、同様の効果が得られる。
実施の形態2.
図5はこの発明の実施の形態2に係るインバータ一体型駆動モジュールの回路図である。
図5において、ステータコイル26がそれぞれΔ結線された第1の3相交流巻線26Aと第2の3相交流巻線26Bとにより構成されている。つまり、第1の3相交流巻線26Aは、U1相の相コイル25の巻き終わり端部をV1相の相コイル25の巻き初め端部に結線し、V1相の相コイル25の巻き終わり端部をW1相の相コイル25の巻き初め端部に結線し、W1相の相コイル25の巻き終わり端部をU1相の巻き初め端部に結線して、環状結線コイルに構成されている。同様に、第2の3相交流巻線26Bは、U2相の相コイル25の巻き終わり端部をV2相の相コイル25の巻き初め端部に結線し、V2相の相コイル25の巻き終わり端部をW2相の相コイル25の巻き初め端部に結線し、W2相の相コイル25の巻き終わり端部をU2相の巻き初め端部に結線して、環状結線コイルに構成されている。
なお、この実施の形態2は、モータ14に代えて、ステータコイル26が巻装されたモータ14Aを用いている点を除いて、上記実施の形態1と同様に構成されている。
このように構成されたインバータ一体型駆動モジュール1Aでは、ステータコイル26を構成する第1および第2の3相交流巻線26A,26Bが環状結線コイルに構成されているので、Y結線で必要とされる中性点の結線が不要となり、結線箇所をさらに削減できる。
実施の形態3.
図6はこの発明の実施の形態3に係るインバータ一体型駆動モジュールにおけるステータコイルの結線方法を説明する模式図である。なお、図6では、説明を簡便にするために、ロータが省略されている。
図6において、第1の3相交流巻線を構成するU1相、V1相およびW1相の相コイル25の巻き終わり側により構成される中性点引出線27がステータ20の軸方向一端側に引き出され、さらに、第2の3相交流巻線を構成するU2相、V2相およびW2相の相コイル25の巻き終わり側により構成される中性点引出線27がステータコア21の軸方向一端側に引き出され、ステータ20の軸方向一端側に配設された導電材料からなる環状の連結体29に半田などにより接合されている。また、U1相、V1相、W1相、U2相、V2相、およびW2相の相コイル25の巻き初め側により構成される口出し線28がステータ20の軸方向他端側に引き出され、それぞれインバータユニット5の交流出力端子12に半田などにより接合されている。
なお、他の構成は上記実施の形態1と同様に構成されている。
この実施の形態3によれば、相コイル25の中性点引出線27がステータ20の軸方向一端側で結線されている。そこで、ステータ20の軸方向他端側で、相コイル25の口出し線28と交流出力端子12との結線部が周方向に分散されるので、口出し線28の配線長さを短くでき、低インダクタンス化が図られる。これにより、平滑コンデンサ32の容量をさらに小さくでき、小型化できる。さらに、インバータモジュール4とモータ14との接続/切り離しが容易となるので、故障時に、インバータモジュール4やモータ14を簡易に交換することができる。
実施の形態4.
図7はこの発明の実施の形態4に係るインバータ一体型駆動モジュールの構成を説明する模式図、図8はこの発明の実施の形態4に係るインバータ一体型駆動モジュールに適用されるモータの構成を説明する模式図、図9はこの発明の実施の形態4に係るインバータ一体型駆動モジュールに適用されるインバータモジュールにおけるインバータユニットの配置を説明する模式図、図10はこの発明の実施の形態4に係るインバータ一体型駆動モジュールの回路図である。
図7において、インバータ一体型駆動モジュール1Bは、モータ40と、モータ40の軸方向の両側に配設される第1および第2のインバータモジュール50A,50Bと、外部の電源30aに接続されてDC供給ラインを構成する第1正極給電板2aおよび負極給電板3aからなる第1の平行平板電極と、外部の電源30bに接続されてDC供給ラインを構成する第2正極給電板2bおよび負極給電板3bからなる第2の平行平板電極と、を備えている。
モータ40は、図8に示されるように、例えば、鉄などの磁性鋼板を積層して円柱状に作製され、その軸心位置に挿通されたシャフト15に固着されたロータ41と、ロータ41の外周面に固着された永久磁石19と、円筒状に作製されたステータヨーク部44、およびそれぞれステータヨーク部44の内周面から径方向内方に突設され、周方向に等角ピッチで配列されたティース部45を有する円環状のステータコア43、およびティース部45に巻回されたステータコイル46を有するステータ42と、を備えている。
10個の永久磁石19が、N極とS極とが交互に並ぶように周方向に等角ピッチに配列されてロータ41の外周面に固着されている。
ステータコア43は、例えば磁性鋼板を積層して作製され、12本のティース部45がステータヨーク部44の内周面に突設されている。そして、ステータコイル46は、6本の相コイル47から構成されている。各相コイル47は、1本の導体線を1つのティース部45に所定回巻回し、ついで周方向に隣接する次のティース部45に逆向きに所定回巻回して構成される。つまり、各相コイル47は、1本の導体線を周方向に隣接する2本のティース部45に、連続して巻回して構成される集中巻きコイルである。そこで、6本の相コイル47が、図8に示されるように、U1相、V2相、W1相、U2相、V1相、W2相の順に周方向に並んで、ステータコア43に巻装される。
そして、図10に示されるように、U1相、V1相およびW1相の3本の相コイル47の巻き終わり端部同士を結線して、星形結線コイルに構成された第1の3相交流巻線46Aが作製され、U2相、V2相およびW2相の3本の相コイル47の巻き終わり端部同士を結線して、星形結線コイルに構成された第2の3相交流巻線46Bが作製される。なお、相コイル47の巻き終わり側が中性点引出線となり、巻き始め側が口出し線となる。
モータ40は、ロータ41がシャフト15をハウジング(図示せず)に軸支されて回転自在に配設され、ステータ42が、ハウジングに固着されて、ロータ41を囲繞するように、かつシャフト15と同軸に配設されて、10極、12スロットのインナーロータ型の3相モータに構成されている。
第1のインバータモジュール50Aは、3個の2in1インバータユニット5が回路基板6の一面上の同心円上に等角ピッチで実装されて構成されている。そして、第1のインバータモジュール50Aは、ステータ42と略等しい外径に作製され、2in1インバータユニット5の径方向位置をステータ42における相コイル47の径方向位置と略等しくなるように構成されている。そして、第1のインバータモジュール50Aは、ハウジング(図示せず)に固着されて、2in1インバータユニット5のそれぞれをU1相、V1相およびW1相の相コイル47のそれぞれに軸方向に相対させ、ステータ42に近接させ、かつシャフト15と同軸に、ステータ42の軸方向他端側に配設されている。さらに、第1正極給電板2aと第1負極給電板3aとが、第1のインバータモジュール50Aに近接して、シャフト15と同軸に、第1のインバータモジュール50Aの軸方向他端側に配設されている。
第2のインバータモジュール50Bは、3個の2in1インバータユニット5が回路基板6の一面上の同心円上に等角ピッチで実装されて構成されている。そして、第2のインバータモジュール50Bは、ステータ42と略等しい外径に作製され、2in1インバータユニット5の径方向位置をステータ42における相コイル47の径方向位置と略等しくなるように構成されている。そして、第2のインバータモジュール50Bは、ハウジング(図示せず)に固着されて、2in1インバータユニット5のそれぞれをU2相、V2相およびW2相の相コイル47のそれぞれに軸方向に相対させ、ステータ42に近接させ、かつシャフト15と同軸に、ステータ42の軸方向一端側に配設されている。さらに、第2正極給電板2bと第2負極給電板3bとが、第2のインバータモジュール50Bに近接して、シャフト15と同軸に、第2のインバータモジュール50Bの軸方向一端側に配設されている。
第1のインバータモジュール50Aと第2のインバータモジュール50Bとにおける2in1インバータユニット5は、図9に示されるように、互いに60度ずれて周方向に等角ピッチに配列されている。
このように構成されたインバータ一体型駆動モジュール1Bは、図10に示されるように、第1正極給電板2aと第1負極給電板3aとが配線31aを介して外部の電源30aに接続され、3個の2in1インバータユニット5の正極入力端子10が第1正極給電板2aに接続され、負極入力端子11が第1負極給電板3aに接続される。また、3個の2in1インバータユニット5の交流出力端子12のそれぞれが、3本の相コイル47の巻き始め端部のそれぞれに接続される。さらに、第1の平滑コンデンサ32aが第1のインバータモジュール50Aの入力側に並列に接続されている。
さらに、第2正極給電板2bと第2負極給電板3bとが配線31bを介して外部の電源30bに接続され、3個の2in1インバータユニット5の正極入力端子10が第2正極給電板2bに接続され、負極入力端子11が第2負極給電板3bに接続される。また、3個の2in1インバータユニット5の交流出力端子12のそれぞれが、3本の相コイル47の巻き始め端部のそれぞれに接続される。さらに、第2の平滑コンデンサ32bが第2のインバータモジュール50Bの入力側に並列に接続されている。
このように構成されたインバータ一体型駆動モジュール1Bは、第1および第2のインバータモジュール50A,50Bを構成する6個のインバータユニット5の上アームスイッチング素子7および下アームスイッチング素子8のON/OFFが制御装置33により制御され、電源30a,30bから供給された直流電力が交流電力に変換され、ステータコイル46に供給される。これにより、ステータ42に回転磁界が発生される。このステータ42の回転磁界と永久磁石19による磁界との相互作用により回転力が発生し、ロータ41が回転駆動される。
この実施の形態4によれば、2in1インバータユニット5のそれぞれを相コイル47のそれぞれに軸方向に相対させて、第1および第2のインバータモジュール50A,50Bをモータ40の軸方向両端に近接して配置し、ステータコイル46を構成する2つの3相交流巻線のそれぞれに電力を供給するようにしているので、2in1インバータユニット5とステータコイル46とを結線する配線長さを短くできる。そこで、2in1インバータユニット5とステータコイル46とを結線する配線による銅損を低減することができる。
また、第1および第2のインバータモジュール50A,50Bは、それぞれ3個の2in1インバータユニット5が同心円上に等角ピッチで配列されているので、上記実施の形態1に比べて、発熱部が周方向にさらに分散され、発熱密度が一層小さくなる。そこで、2in1インバータユニット5での発熱が効率的に放熱され、過度の温度上昇が抑制される。
また、第1正極給電板2aと第1負極給電板3aとからなる第1の平行平板電極が第1のインバータモジュール50Aに近接して配設され、第2正極給電板2bと第2負極給電板3bとからなる第2の平行平板電極が第2のインバータモジュール50Bに近接して配設されているので、第1および第2の平行平板電極と第1および第2のインバータモジュール50A,50Bとの間の配線長が短くなる。そこで、第1および第2のインバータモジュール50A,50Bとモータ40との間のインダクタンスが小さくなり、高周波駆動時でも、電流の位相が遅れることなくモータ40に通電できる。
なお、上記実施の形態4では、2つの電源から第1および第2のインバータモジュールのそれぞれに独立して電力を供給するものとしているが、1つの電源から第1および第2のインバータモジュールのそれぞれに電力を供給してもよい。
また、上記実施の形態4では、ステータコイルの2つの3相交流巻線がそれぞれ3つの相コイルをY結線(交流結線)してなる星形結線コイルに構成されているものとしているが、ステータコイルの2つの3相交流巻線はそれぞれ3つの相コイルをΔ結線(交流結線)してなる環状結線コイルに構成されてもよい。この場合、中性点結線がないので、第1および第2のインバータモジュールとモータとの接続/切り離しが容易となる。そこで、第1および第2のインバータモジュールやモータが故障した場合、第1および第2のインバータモジュールやモータを簡易に交換できる。
また、上記実施の形態4では、10極12スロットのインナーロータ型の3相モータを用いるものとしているが、モータは10極12スロットのインナーロータ型の3相モータに限定されるものではなく、極数が10N、スロット数が12N、又は極数が14N、スロット数が12N(但し、Nは正の整数)のインナーロータ型の3相モータであればよい。
ここで、12Nスロット、(12ア2)N極のインナーロータ型の3相モータの軸方向両側に配設される第1および第2のインバータモジュールにおけるインバータユニットの配置について説明する。
導体線を連続する2本のティース部に連続して集中巻きに巻回して相コイルを構成する。これにより、相コイルはU1相、V2相、W1相、U2相、V1相、W2相の順をN回繰り返して周方向に配列される。そして、U1相、V1相およびW1相の3N本の相コイルにより第1の3相交流巻線を構成し、U2相、V2相およびW2相の3N本の相コイルにより第2の3相交流巻線を構成する。
ここで、同相のN本の相コイルを直列に接続した場合には、上記実施の形態4と同様に、第1および第2のインバータモジュールのそれぞれは、3個の2in1インバータユニットが120度のピッチで周方向に配列される。そして、第1のインバータモジュールと第2のインバータモジュールとにおける2in1インバータユニットは、互いに60度ずれている。この場合、2in1インバータユニットの個数は6個であり、第1および第2の3相交流巻線を構成する際の同一相内での相コイル同士の結線数は(N−1)個となる。
また、各相のN本の相コイルを並列に接続した場合には、2in1インバータユニットを各相コイルに軸方向に相対して配置し、同相の相コイルに対して同一のタイミングで電力を供給することになる。そこで、第1および第2のインバータモジュールのそれぞれは、3N個の2in1インバータユニットが(360/3N)度のピッチで周方向に配列される。そして、第1のインバータモジュールと第2のインバータモジュールとにおける2in1インバータユニットは、互いに(60/N)度ずれている。この場合、2in1インバータユニットの個数は6N個となり、第1および第2の3相交流巻線を構成する際の同一相内での相コイル同士の結線数はゼロとなる。
なお、導体線を1本のティース部に集中巻きに巻回して相コイルを構成した比較例では、相コイルは、U1相、V2相、W1相、U2相、V1相、W2相の順に2N回繰り返して周方向に配列される。そして、U1相、V1相およびW1相の6N本の相コイルにより第1の3相交流巻線が構成され、U2相、V2相およびW2相の6N本の相コイルにより第2の3相交流巻線が構成される。
この比較例において、同相の2N本の相コイルを直列に接続した場合には、第1および第2のインバータモジュールのそれぞれは、3個の2in1インバータユニットが120度のピッチで周方向に配列される。そして、第1のインバータモジュールと第2のインバータモジュールとにおける2in1インバータユニットは、互いに60度ずれている。この場合、2in1インバータユニットの個数は6個となるが、第1および第2の3相交流巻線を構成する際の同一相内での相コイル同士の結線数は(2N−1)個となる。このように、本願は、比較例に対して、相コイル同士の結線数を大幅に低減できる。
また、この比較例において、同相の2N本の相コイルを並列に接続した場合には、第1および第2のインバータモジュールのそれぞれは、2in1インバータユニットを各相コイルに軸方向に相対して配置し、同相の相コイルに対して同一のタイミングで電力を供給することになる。そこで、第1および第2のインバータモジュールのそれぞれは、6N個の2in1インバータユニットが(360/6N)度のピッチで周方向に配列される。そして、第1のインバータモジュールと第2のインバータモジュールとにおける2in1インバータユニットは、互いに(30/N)度ずれている。この場合、第1および第2の3相交流巻線を構成する際の同一相内での相コイル同士の結線数はゼロとなるが、2in1インバータユニットの個数は12N個となる。このように、本願は、比較例に対して、2in1インバータユニットの個数を大幅に低減できる。
つぎに、12Nスロット、(12ア2)N極のインナーロータ型の3相モータにおけるステータコイルの巻線構成について説明する。
導体線を連続する2本のティース部に連続して集中巻きに巻回して相コイルを構成する。これにより、相コイルはU1相、V2相、W1相、U2相、V1相、W2相の順をN回繰り返して周方向に配列される。そして、それぞれ、U1相、V1相およびW1相の3本の相コイルの巻き終わり端部を結線して作製されたN本の3相交流巻線と、U2相、V2相およびW2相の3本の相コイルの巻き終わり端部を結線して作製されたN本の3相交流巻線とを形成する。これにより、ステータコイルは、2N本の3相交流巻線により構成されている。そして、2N本の3相交流巻線の中性点は、互いに電気的に接続されていない。つまり、2N本の3相交流巻線の中性点は、互いに電気的に離れている。さらに、2in1インバータユニットが、6N本の相コイルの巻き始め端部のそれぞれに接続される。
ここで、ステータコイルを構成する2N本の3相交流巻線は、それぞれ、極数をa、スロット数をb、aとbとの最大公約数をcとしたとき、a/c極、b/cスロットの単位で相コイルをY結線して作製されている。つまり、(12ア2)N極、12Nスロットの3相モータであるので、各3相交流巻線は、(6ア1)極6スロットの単位で相コイルをY結線して作製されている。
各3相交流巻線の中性点が互いに電気的に接続されている場合、相コイルの抵抗のバラツキやインバータ素子の特性のバラツキなどにより、同相間で循環電流が発生する恐れがある。本構成では、2N本の3相交流巻線の中性点が互いに電気的に離れているので、そのような循環電流は発生しない。
各3相交流巻線の中性点が互いに電気的に接続されている場合、地絡故障や短絡故障などにより1つの3相交流巻線の相コイルに通電できない状態となると、モータが動作できなくなる。本構成では、2N本の3相交流巻線の中性点が互いに電気的に離れているので、1つの3相交流巻線の相コイルの不具合が他の3相交流巻線の相コイルに影響することがなく、モータの動作が可能となる。
本構成では、磁束が6スロット単位で閉じているので、6スロット単位で作製した2N(=12N/6)個の分割ステータを連結してステータを組立てることができ、モータの作製が容易となる。例えば、つぎの3つの方法によりステータを製造できる。
第1の製造方法では、まず、例えば磁性鋼板から打ち抜かれたコア片を所定枚積層し、環状のステータコアを2N等分した形状の分割ステータコアを作製する。ついで、分割ステータコアの連続する2本のティース部のそれぞれに相コイルを巻装して分割ステータを2N個作製する。ついで、2N個の分割ステータの分割ステータコアを連結して環状のステータコアを作製する。そして、円環状の結線板を用いて、相コイルの中性点を結線して、ステータを作製する。
第2の製造方法では、まず、例えば磁性鋼板から打ち抜かれたコア片を所定枚積層し、直方体のステータコアを2N等分した形状の分割ステータコアを作製する。ついで、分割ステータコアの連続する2本のティース部のそれぞれに相コイルを巻装して分割ステータを2N個作製する。ついで、2N個の分割ステータの分割ステータコアを連結して直方体のステータコアを作製する。ついで、直方体のステータコアを環状に曲げ、先端部を突き合わせて溶接して環状のステータコアを作製する。そして、円環状の結線板を用いて、相コイルの中性点を結線して、ステータを作製する。なお、直方体のステータコアとは、環状のステータコアを軸心を含む平面で切った箇所から切り開いて一平面に伸ばしたものである。
第3の製造方法では、まず、例えば磁性鋼板から打ち抜かれたコア片を所定枚積層し、環状のステータコアを2N等分した形状の分割ステータコアを作製する。ついで、分割ステータコアの連続する2本のティース部のそれぞれに相コイルを巻装して分割ステータを2N個作製する。ついで、6スロット分に対応するように作製した円弧形の分割結線板を用いて、分割ステータの相コイルの中性点を結線する。そして、相コイルの中性点が結線された2N個の分割ステータの分割ステータコアを連結して環状のステータを作製する。
本構成では、電気回路が6スロット単位で閉じているので、第3の製造方法で説明したように、6スロット分に対応するように作製した2N(=12N/6)個の円弧形の分割結線板を用いて、分割ステータコアに巻装されている相コイルを結線することができる。このため、1枚の円環状の結線板を用いる場合に比べ、基板の材料取りが向上する。
なお、第1および第2の製造方法では、環状のステータコアを作製した後、円環状の結線板を用いて相コイルを結線するものとしているが、円環状の結線板に代えて分割結線板を用いて相コイルを結線してもよい。
つぎに、第3の製造方法について図11を用いて具体的に説明する。図11はこの発明のインバータ一体型駆動モジュールに適用される24スロット・20極の3相モータのステータの製造方法を説明する斜視図である。
まず、図11の(a)に示されるように、磁性鋼板から打ち抜かれたコア片を所定枚積層して分割ステータコア72を作製する。この分割ステータコア72は、24個のティース部73を有する円環状のステータコア71を周方向に4等分割した円弧状の形状に作製されている。ついで、相コイル47を分割ステータコア72の各ティース部73に装着する。相コイル47は、1本の導体線を、一方向に所定回巻回して第1巻回部47aを作製し、引き続いて他方向に所定回巻回して第2巻回部47bを作製して構成された集中巻きコイルである。そして、第1巻回部47aと第2巻回部47bが、隣り合うティース部73のそれぞれに装着される。なお、相コイル47の巻き初め端部が第1巻回部47aから延出して口出し線48を構成し、巻き終わり端部が第2巻回部47bから延出して中性点引出線49を構成する。
ついで、各ティース部73の先端を内径側から押圧して、ティース部73の先端を周方向両側に延出するように塑性変形させ、図11の(b)に示されるように、分割ステータ70Aを作製する。これにより、フランジ部74がティース部73の先端から周方向両側に延在し、相コイル47の第1巻回部47aおよび第2巻回部47bのティース部73からの抜けが阻止される。また、分割ステータ70Aは、円弧形状の分割ステータコア72と、それぞれ隣り合う2つのティース部73に巻装されたU相、V相、W相の相コイル47を有する。
ついで、図11の(b)に示されるように、分割結線板75を用いてU相、V相、W相の相コイル47の中性点引出線49を結線し、1本の3相交流巻線が形成される。分割結線板75は、円環状の結線板を周方向に4等分割した円弧形の形状を有し、中性点引出線49に対応する3つのスルーホール76と、スルーホール76を電気的に接続する配線77とを絶縁性基板に形成して構成されている。そして、U相、V相、W相の相コイル47の中性点引出線49がスルーホール76に挿入され、配線77に半田接合される。これにより、分割ステータコア72に巻装されている3相の相コイル47がY結線されて、3相交流巻線が構成される。
ついで、分割ステータコア72の端面同士を当接させて溶接等により接合し、4つの分割ステータコア72を連結、一体化し、円環状のステータコア71が作製される。これにより、図11の(c)に示されるように、3相交流巻線が分割ステータコア72のそれぞれに巻装されてなるステータ70が作製される。
ここでは、各3相交流巻線が相コイルをY結線した星形結線コイルに構成されているものとしているが、各3相交流巻線が相コイルをΔ結線した環状結線コイルに構成されてもよい。この場合、1つの3相交流巻線が地絡故障や短絡故障などにより壊れても、モータの動作が可能となる。
また、各ティースに巻回されたコイル間に抵抗差がある場合や、各インバータの通電タイミングがずれた場合には、同相のコイルを並列接続していると、同相のコイル間に循環電流が発生し、銅損が大きくなるが、中性点が互いに電気的に離れている場合には、そのようなことは発生しない。
また、各3相交流巻線の中性点が互いに電気的に離れているものとしているが、各3相交流巻線の中性点を電気的に接続してもよい。この場合、磁束が6スロット単位で閉じているので、モータの作製が容易となる。
また、12Nスロット、(12ア2)N極のインナーロータ型の3相モータについて説明しているが、本構成は、12Nスロット、(12ア2)N極のアウターロータ型の3相モータにも適用できる。
さらに、ロータとインバータモジュールとの間に軸受があるようなモータでは、軸受保持部材が存在する。一般に、分割結線板がある場合には、モータの軸長が長くなるが、分割結線板の一部、若しくは全部を軸受保持部材に埋め込むことによって、軸受保持部材を分断することなく軸長の増加を抑えることができる。
実施の形態5.
図12はこの発明の実施の形態5に係るインバータ一体型駆動モジュールに適用されるモータの構成を説明する模式図である。
図12において、モータ60は、例えば、鉄などの磁性鋼板を積層して円柱状に作製され、その軸心位置に挿通されたシャフト15に固着されたロータ61と、ロータ61の外周面に固着された永久磁石19と、円筒状に作製されたステータヨーク部64、およびそれぞれステータヨーク部64の内周面から径方向内方に突設され、周方向に等角ピッチで配列されたティース部65を有する円環状のステータコア63、およびティース部65に巻回されたステータコイル66を有するステータ62と、を備えている。
16個の永久磁石19が、N極とS極とが交互に並ぶように周方向に等角ピッチに配列されてロータ61の外周面に固着されている。
ステータコア63は、例えば磁性鋼板を積層して作製され、18本のティース部65がステータヨーク部64の内周面に突設されている。そして、ステータコイル66は、6本の相コイル67から構成されている。各相コイル67は、1本の導体線を1つのティース部65に所定回巻回し、ついで周方向に隣接する次のティース部65に逆向きに所定回巻回し、さらに周方向に隣接する次のティース部65に逆向きに所定回巻回して構成される。つまり、各相コイル67は、1本の導体線を周方向に隣接する3本のティース部45に、連続して巻回して構成される集中巻きコイルである。そこで、6本の相コイル67が、U1相、V2相、W1相、U2相、V1相、W2相の順に周方向に並んで、ステータコア63に巻装される。
そして、図示していないが、U1相、V1相およびW1相の3本の相コイル67の巻き終わり端部同士を結線して、星形結線コイルに構成された第1の3相交流巻線が作製され、U2相、V2相およびW2相の3本の相コイル67の巻き終わり端部同士を結線して、星形結線コイルに構成された第2の3相交流巻線が作製される。
モータ60は、ロータ61がシャフト15をハウジング(図示せず)に軸支されて回転自在に配設され、ステータ62が、ハウジングに固着されて、ロータ61を囲繞するように、かつシャフト15と同軸に配設されて、16極、18スロットのインナーロータ型の3相モータに構成されている。
この実施の形態5によるインバータ一体型駆動モジュールは、モータ40に代えてモータ60を用いている点を除いて、上記実施の形態4と同様に構成されている。
そこで、第1正極給電板2aと第1負極給電板3aとが配線31aを介して外部の電源30aに接続され、3個の2in1インバータユニット5の正極入力端子10が第1正極給電板2aに接続され、負極入力端子11が第1負極給電板3aに接続される。また、3個の2in1インバータユニット5の交流出力端子12のそれぞれが、3本の相コイル67の巻き始め端部のそれぞれに接続される。さらに、第1の平滑コンデンサ32aが第1のインバータモジュール50Aの入力側に並列に接続されている。
さらに、第2正極給電板2bと第2負極給電板3bとが配線31bを介して外部の電源30bに接続され、3個の2in1インバータユニット5の正極入力端子10が第2正極給電板2bに接続され、負極入力端子11が第2負極給電板3bに接続される。また、3個の2in1インバータユニット5の交流出力端子12のそれぞれが、3本の相コイル67の巻き始め端部のそれぞれに接続される。さらに、第2の平滑コンデンサ32bが第2のインバータモジュール50Bの入力側に並列に接続されている。
したがって、この実施の形態5においても、上記実施の形態4と同様の効果を奏する。
なお、上記実施の形態5では、2つの電源から第1および第2のインバータモジュールのそれぞれに独立して電力を供給するものとしているが、1つの電源から第1および第2のインバータモジュールのそれぞれに電力を供給してもよい。
また、上記実施の形態5では、ステータコイルの2つの3相交流巻線がそれぞれ3つの相コイルをY結線(交流結線)してなる星形結線コイルに構成されているものとしているが、ステータコイルの2つの3相交流巻線はそれぞれ3つの相コイルをΔ結線(交流結線)してなる環状結線コイルに構成されてもよい。この場合、中性点結線がないので、第1および第2のインバータモジュールとモータとの接続/切り離しが容易となる。そこで、第1および第2のインバータモジュールやモータが故障した場合、第1および第2のインバータモジュールやモータを簡易に交換できる。
また、上記実施の形態5では、16極18スロットのインナーロータ型の3相モータを用いるものとしているが、モータは16極18スロットのインナーロータ型の3相モータに限定されるものではなく、極数が16N、スロット数が18N、又は極数が20N、スロット数が18N(但し、Nは正の整数)のインナーロータ型の3相モータであればよい。
ここで、18Nスロット、(18ア2)N極のインナーロータ型の3相モータの軸方向両側に配設される第1および第2のインバータモジュールにおけるインバータユニットの配置について説明する。
導体線を連続する3本のティース部に連続して集中巻きに巻回して相コイルを構成する。相コイルはU1相、V2相、W1相、U2相、V1相、W2相の順をN回繰り返して周方向に配列される。そして、U1相、V1相およびW1相の3N本の相コイルにより第1の3相交流巻線を構成し、U2相、V2相およびW2相の3N本の相コイルにより第2の3相交流巻線を構成する。
ここで、同相のN本の相コイルを直列に接続した場合には、上記実施の形態5と同様に、第1および第2のインバータモジュールのそれぞれは、3個の2in1インバータユニットが120度のピッチで周方向に配列される。そして、第1のインバータモジュールと第2のインバータモジュールとにおける2in1インバータユニットは、互いに60度ずれている。この場合、2in1インバータユニットの個数は6個となり、第1および第2の3相交流巻線を構成する際の同一相内での相コイル同士の結線数は(N−1)個となる。
また、各相のN本の相コイルを並列に接続した場合には、2in1インバータユニットを各相コイルに軸方向に相対して配置し、同相の相コイルに対して同一のタイミングで電力を供給することになる。そこで、第1および第2のインバータモジュールのそれぞれは、3N個の2in1インバータユニットが(360/3N)度のピッチで周方向に配列される。そして、第1のインバータモジュールと第2のインバータモジュールとにおける2in1インバータユニットは、互いに(60/N)度ずれている。この場合、2in1インバータユニットの個数は6N個となり、第1および第2の3相交流巻線を構成する際の同一相内での相コイル同士の結線数はゼロとなる。
なお、導体線を1本のティース部に集中巻きに巻回して相コイルを構成した比較例では、相コイルは、U1相、V2相、W1相、U2相、V1相、W2相の順に3N回繰り返して周方向に配列される。そして、U1相、V1相およびW1相の9N本の相コイルにより第1の3相交流巻線が構成され、U2相、V2相およびW2相の9N本の相コイルにより第2の3相交流巻線が構成される。
この比較例において、同相の3N本の相コイルを直列に接続した場合には、第1および第2のインバータモジュールのそれぞれは、3個の2in1インバータユニットが120度のピッチで周方向に配列される。そして、第1のインバータモジュールと第2のインバータモジュールとにおける2in1インバータユニットは、互いに60度ずれている。この場合、2in1インバータユニットの個数は6個となるが、第1および第2の3相交流巻線を構成する際の同一相内での相コイル同士の結線数は(3N−1)個となる。このように、本願は、比較例に対して、相コイル同士の結線数を大幅に低減できる。
また、この比較例において、同相の3N本の相コイルを並列に接続した場合には、第1および第2のインバータモジュールのそれぞれは、2in1インバータユニットを各相コイルに軸方向に相対して配置し、同相の相コイルに対して同一のタイミングで電力を供給することになる。そこで、第1および第2のインバータモジュールのそれぞれは、9N個の2in1インバータユニットが(360/9N)度のピッチで周方向に配列される。そして、第1のインバータモジュールと第2のインバータモジュールとにおける2in1インバータユニットは、互いに(20/N)度ずれている。この場合、第1および第2の3相交流巻線を構成する際の同一相内での相コイル同士の結線数はゼロとなるが、2in1インバータユニットの個数は18N個となる。このように、本願では、比較例に対して、2in1インバータユニットの個数を大幅に低減できる。
つぎに、18Nスロット、(18ア2)N極のインナーロータ型の3相モータにおけるステータコイルの巻線構成について説明する。
導体線を連続する3本のティース部に連続して集中巻きに巻回して相コイルを構成する。これにより、相コイルはU1相、V2相、W1相、U2相、V1相、W2相の順をN回繰り返して周方向に配列される。そして、それぞれ、U1相、V1相およびW1相の3本の相コイルの巻き終わり端部を結線して作製されたN本の3相交流巻線と、U2相、V2相およびW2相の3本の相コイルの巻き終わり端部を結線して作製されたN本の3相交流巻線とを形成する。これにより、ステータコイルは、2N本の3相交流巻線により構成されている。そして、2N本の3相交流巻線の中性点は、互いに電気的に接続されていない。つまり、2N本の3相交流巻線の中性点は、互いに電気的に離れている。さらに、2in1インバータユニットが、6N本の相コイルの巻き始め端部のそれぞれに接続される。
ここで、ステータコイルを構成する2N本の3相交流巻線は、それぞれ、極数をa、スロット数をb、aとbとの最大公約数をcとしたとき、a/c極、b/cスロットの単位で相コイルをY結線して作製されている。つまり、この例では、(18ア2)N極、18Nスロットの3相モータであるので、各3相交流巻線は、(9ア1)極9スロットの単位で相コイルをY結線して作製されている。
3相交流巻線の中性点が互いに電気的に接続されている場合、相コイルの抵抗のバラツキやインバータ素子の特性のバラツキなどにより、同相間で循環電流が発生する恐れがある。本構成では、2N本の3相交流巻線の中性点が互いに電気的に離れているので、そのような循環電流は発生しない。
3相交流巻線の中性点が互いに電気的に接続されている場合、地絡故障や短絡故障などにより1つの3相交流巻線の相コイルに通電できない状態となると、モータが動作できなくなる。本構成では、2N本の3相交流巻線の中性点が互いに電気的に離れているので、1つの3相交流巻線の相コイルの不具合が他の3相交流巻線の相コイルに影響することがなく、モータの動作が可能となる。
本構成では、磁束が9スロット単位で閉じているので、9スロット単位で作製した2N(=18N/9)個の分割ステータを連結してステータを組立てることができ、モータの作製が容易となる。例えば、つぎの3つの方法によりステータを製造できる。
第1の製造方法では、まず、例えば磁性鋼板から打ち抜かれたコア片を所定枚積層し、環状のステータコアを2N等分した形状の分割ステータコアを作製する。ついで、分割ステータコアの連続する3本のティース部のそれぞれに相コイルを巻装して分割ステータを2N個作製する。ついで、2N個の分割ステータの分割ステータコアを連結して環状のステータコアを作製し、円環状の結線板を用いて相コイルの中性点を結線し、ステータを作製する。
第2の製造方法では、まず、例えば磁性鋼板から打ち抜かれたコア片を所定枚積層し、直方体のステータコアを2N等分した形状の分割ステータコアを作製する。ついで、分割ステータコアの連続する3本のティース部のそれぞれに相コイルを巻装して分割ステータを2N個作製する。ついで、2N個の分割ステータの分割ステータコアを連結して直方体のステータコアを作製する。ついで、直方体のステータコアを環状に曲げ、先端部を突き合わせて溶接して環状のステータコアを作製し、円環状の結線板を用いて相コイルの中性点を結線し、ステータを作製する。なお、直方体のステータコアとは、環状のステータコアを軸心を含む平面で切った箇所から切り開いて一平面に伸ばしたものである。
第3の製造方法では、まず、例えば磁性鋼板から打ち抜かれたコア片を所定枚積層し、環状のステータコアを2N等分した形状の分割ステータコアを作製する。ついで、分割ステータコアの連続する3本のティース部のそれぞれに相コイルを巻装して分割ステータを2N個作製する。ついで、9スロット分に対応するように作製した円弧形の分割結線板を用いて、分割ステータの相コイルの中性点を結線する。そして、相コイルの中性点が結線された2N個の分割ステータの分割ステータコアを連結して環状のステータを作製する。
本構成では、電気回路が9スロット単位で閉じているので、第3の製造方法で説明したように、9スロット分に対応するように作製した2N(=18N/9)個の円弧形の分割結線板を用いて、分割ステータに巻装されている相コイルを結線することができる。このため、1枚の円環状の結線板を用いる場合に比べ、基板の材料取りが向上する。
なお、第1および第2の製造方法では、環状のステータコアを作製した後、円環状の結線板を用いて相コイルを結線するものとしているが、円環状の結線板に代えて分割結線板を用いて相コイルを結線してもよい。
ここでは、各3相交流巻線が相コイルをY結線した星形結線コイルに構成されているものとしているが、各3相交流巻線が相コイルをΔ結線した環状結線コイルに構成されてもよい。この場合、1つの3相交流巻線が地絡故障や短絡故障などにより壊れても、モータの動作が可能となる。
また、各ティースに巻回されたコイル間に抵抗差がある場合や、各インバータの通電タイミングがずれた場合には、同相のコイルを並列接続していると、同相のコイル間に循環電流が発生し、銅損が大きくなるが、中性点が互いに電気的に離れている場合には、そのようなことは発生しない。
また、各3相交流巻線の中性点が互いに電気的に離れているものとしているが、各3相交流巻線の中性点を電気的に接続してもよい。この場合、磁束が9スロット単位で閉じているので、モータの作製が容易となる。
また、18Nスロット、(18ア2)N極のインナーロータ型の3相モータについて説明しているが、本構成は、18Nスロット、(18ア2)N極のアウターロータ型の3相モータにも適用できる。
さらに、ロータとインバータモジュールとの間に軸受があるようなモータでは、軸受保持部材が存在する。一般に、分割結線板がある場合には、モータの軸長が長くなるが、分割結線板の一部、若しくは全部を軸受保持部材に埋め込むことによって、軸受保持部材を分断することなく軸長の増加を抑えることができる。
なお、上記各実施の形態では、インバータユニットが上アームスイッチング素子と下アームスイッチング素子とを直列に接続して構成されているものとしているが、さらに誘導負荷であるモータに還流電流を供給するダイオードを上アームスイッチング素子と下アームスイッチング素子とのそれぞれに並列接続させてもよい。
また、上記各実施の形態では、インバータユニットが1個の上アームスイッチング素子と1個の下アームスイッチング素子とから構成されているものとしているが、インバータユニットは、並列に接続された複数個の上アームスイッチング素子と並列に接続された複数個の下アームスイッチング素子とから構成されてもよい。
この発明によるインバータ一体型駆動モジュールは、M相(但し、Mは3以上の整数)の相コイルからなるステータコイルが円環状のステータコアに巻装されてなるステータ、およびN極とS極とが交互に周方向に配列された磁極を有するロータから構成されるモータと、それぞれ、正極側入力端子、負極側入力端子、正極側が該正極側入力端子に接続された上アームスイッチング素子、負極側が該負極側入力端子に接続された下アームスイッチング素子、および該上アームスイッチング素子の負極側と下アームスイッチング素子の正極側とに接続された交流出力端子を備えた複数のインバータユニットを有するインバータモジュールと、を備えている。そして、上記M相の相コイルのそれぞれは、周方向に連続するL本(但し、Lは2以上の整数)のティース部に導体線を連続して集中巻きに巻回した集中巻きコイルに構成され、上記インバータモジュールは、上記複数のインバータユニットのそれぞれが上記M相の相コイルのそれぞれに軸方向に相対するように上記モータに近接して配設され、上記複数のインバータユニットに電力を供給する平行平板電極が、円環状に構成され、上記インバータモジュールの上記モータと反対側に、該インバータモジュールと軸方向に相対し、かつ近接して配設され、平滑コンデンサが、上記インバータモジュールの入力側に並列に接続され、上記モータと上記インバータモジュールとが、上記複数のインバータユニットのそれぞれの上記交流出力端子を、当該インバータユニットと軸方向に相対する上記相コイルの口出し線に結線して、電気的に接続されている。
図5において、ステータコイル26がそれぞれΔ結線された第1の3相交流巻線26Aと第2の3相交流巻線26Bとにより構成されている。つまり、第1の3相交流巻線26Aは、U1相の相コイル25の巻き終わり端部をV1相の相コイル25の巻き始め端部に結線し、V1相の相コイル25の巻き終わり端部をW1相の相コイル25の巻き始め端部に結線し、W1相の相コイル25の巻き終わり端部をU1相の巻き始め端部に結線して、環状結線コイルに構成されている。同様に、第2の3相交流巻線26Bは、U2相の相コイル25の巻き終わり端部をV2相の相コイル25の巻き始め端部に結線し、V2相の相コイル25の巻き終わり端部をW2相の相コイル25の巻き始め端部に結線し、W2相の相コイル25の巻き終わり端部をU2相の巻き始め端部に結線して、環状結線コイルに構成されている。
なお、この実施の形態2は、モータ14に代えて、ステータコイル26が巻装されたモータ14Aを用いている点を除いて、上記実施の形態1と同様に構成されている。
図6において、第1の3相交流巻線を構成するU1相、V1相およびW1相の相コイル25の巻き終わり側により構成される中性点引出線27がステータ20の軸方向一端側に引き出され、さらに、第2の3相交流巻線を構成するU2相、V2相およびW2相の相コイル25の巻き終わり側により構成される中性点引出線27がステータコア21の軸方向一端側に引き出され、ステータ20の軸方向一端側に配設された導電材料からなる環状の連結体29に半田などにより接合されている。また、U1相、V1相、W1相、U2相、V2相、およびW2相の相コイル25の巻き始め側により構成される口出し線28がステータ20の軸方向他端側に引き出され、それぞれインバータユニット5の交流出力端子12に半田などにより接合されている。
なお、他の構成は上記実施の形態1と同様に構成されている。
ここで、12Nスロット、(12±2)N極のインナーロータ型の3相モータの軸方向両側に配設される第1および第2のインバータモジュールにおけるインバータユニットの配置について説明する。
つぎに、12Nスロット、(12±2)N極のインナーロータ型の3相モータにおけるステータコイルの巻線構成について説明する。
ここで、ステータコイルを構成する2N本の3相交流巻線は、それぞれ、極数をa、スロット数をb、aとbとの最大公約数をcとしたとき、a/c極、b/cスロットの単位で相コイルをY結線して作製されている。つまり、(12±2)N極、12Nスロットの3相モータであるので、各3相交流巻線は、(6±1)極6スロットの単位で相コイルをY結線して作製されている。
まず、図11の(a)に示されるように、磁性鋼板から打ち抜かれたコア片を所定枚積層して分割ステータコア72を作製する。この分割ステータコア72は、24個のティース部73を有する円環状のステータコア71を周方向に4等分割した円弧状の形状に作製されている。ついで、相コイル47を分割ステータコア72の各ティース部73に装着する。相コイル47は、1本の導体線を、一方向に所定回巻回して第1巻回部47aを作製し、引き続いて他方向に所定回巻回して第2巻回部47bを作製して構成された集中巻きコイルである。そして、第1巻回部47aと第2巻回部47bが、隣り合うティース部73のそれぞれに装着される。なお、相コイル47の巻き始め端部が第1巻回部47aから延出して口出し線48を構成し、巻き終わり端部が第2巻回部47bから延出して中性点引出線49を構成する。
また、各3相交流巻線の中性点が互いに電気的に離れているものとしているが、各3相交流巻線の中性点を電気的に接続してもよい。この場合、磁束が6スロット単位で閉じているので、モータの作製が容易となる。
また、12Nスロット、(12±2)N極のインナーロータ型の3相モータについて説明しているが、本構成は、12Nスロット、(12±2)N極のアウターロータ型の3相モータにも適用できる。
さらに、ロータとインバータモジュールとの間に軸受があるようなモータでは、軸受保持部材が存在する。一般に、分割結線板がある場合には、モータの軸長が長くなるが、分割結線板の一部、若しくは全部を軸受保持部材に埋め込むことによって、軸受保持部材を分断することなく軸長の増加を抑えることができる。
ステータコア63は、例えば磁性鋼板を積層して作製され、18本のティース部65がステータヨーク部64の内周面に突設されている。そして、ステータコイル66は、6本の相コイル67から構成されている。各相コイル67は、1本の導体線を1つのティース部65に所定回巻回し、ついで周方向に隣接する次のティース部65に逆向きに所定回巻回し、さらに周方向に隣接する次のティース部65に逆向きに所定回巻回して構成される。つまり、各相コイル67は、1本の導体線を周方向に隣接する3本のティース部65に、連続して巻回して構成される集中巻きコイルである。そこで、6本の相コイル67が、U1相、V2相、W1相、U2相、V1相、W2相の順に周方向に並んで、ステータコア63に巻装される。
ここで、18Nスロット、(18±2)N極のインナーロータ型の3相モータの軸方向両側に配設される第1および第2のインバータモジュールにおけるインバータユニットの配置について説明する。
つぎに、18Nスロット、(18±2)N極のインナーロータ型の3相モータにおけるステータコイルの巻線構成について説明する。
ここで、ステータコイルを構成する2N本の3相交流巻線は、それぞれ、極数をa、スロット数をb、aとbとの最大公約数をcとしたとき、a/c極、b/cスロットの単位で相コイルをY結線して作製されている。つまり、この例では、(18±2)N極、18Nスロットの3相モータであるので、各3相交流巻線は、(9±1)極9スロットの単位で相コイルをY結線して作製されている。
また、各3相交流巻線の中性点が互いに電気的に離れているものとしているが、各3相交流巻線の中性点を電気的に接続してもよい。この場合、磁束が9スロット単位で閉じているので、モータの作製が容易となる。
また、18Nスロット、(18±2)N極のインナーロータ型の3相モータについて説明しているが、本構成は、18Nスロット、(18±2)N極のアウターロータ型の3相モータにも適用できる。
さらに、ロータとインバータモジュールとの間に軸受があるようなモータでは、軸受保持部材が存在する。一般に、分割結線板がある場合には、モータの軸長が長くなるが、分割結線板の一部、若しくは全部を軸受保持部材に埋め込むことによって、軸受保持部材を分断することなく軸長の増加を抑えることができる。

Claims (12)

  1. M相(但し、Mは3以上の整数)の相コイルからなるステータコイルが円環状のステータコアに巻装されてなるステータ、およびN極とS極とが交互に周方向に配列された磁極を有するロータから構成されるモータと、
    それぞれ、正極側入力端子、負極側入力端子、正極側が該正極側入力端子に接続された上アームスイッチング素子、負極側が該負極側入力端子に接続された下アームスイッチング素子、および該上アームスイッチング素子の負極側と下アームスイッチング素子の正極側とに接続された交流出力端子を備えた複数のインバータユニットを有するインバータモジュールと、を備えたインバータ一体型駆動モジュールにおいて、
    上記M相の相コイルのそれぞれは、周方向に連続するL本(但し、Lは2以上の整数)のティース部に導体線を連続して集中巻きに巻回した集中巻きコイルに構成され、
    上記インバータモジュールは、上記複数のインバータユニットのそれぞれが上記M相の相コイルのそれぞれに軸方向に相対するように上記モータに近接して配設され、
    上記モータと上記インバータモジュールとが、上記複数のインバータユニットのそれぞれの上記交流出力端子を、当該インバータユニットと軸方向に相対する上記相コイルの口出し線に結線して、電気的に接続されていることを特徴とするインバータ一体型駆動モジュール。
  2. 上記インバータモジュールの上記モータと反対側に、該インバータモジュールと軸方向に相対し、かつ近接して配設され、上記複数のインバータユニットに電力を供給する平行平板電極と、
    上記インバータモジュールの入力側に並列に接続された平滑コンデンサと、をさらに備えていることを特徴とする請求項1記載のインバータ一体型駆動モジュール。
  3. 上記インバータモジュールは、上記モータの軸方向他側に配設され、
    上記ステータコイルは、上記M相の相コイルの一端を上記ステータの軸方向一側に延出させて互いに結線して星型結線コイルに構成され、該M相の相コイルの他端を上記ステータの軸方向他側に延出させて上記口出し線を構成していることを特徴とする請求項1又は請求項2記載のインバータ一体型駆動モジュール。
  4. 上記ステータコイルは、上記相コイルの一端を他の上記相コイルの他端に結線して、上記M相の相コイルを環状に連結した環状結線コイルに構成され、上記相コイルの一端と他の上記相コイルの他端との結線部が上記口出し線を構成していることを特徴とする請求項1又は請求項2記載のインバータ一体型駆動モジュール。
  5. 上記モータは、12Nスロット、(12ア2)N極(但し、Nは1以上の整数)のインナーロータ型の3相モータであり、
    上記M相の相コイルは、それぞれ導体線を周方向に連続する2本のティース部に連続して集中巻きに巻回して作製された6N本の集中巻きコイルにより構成され、
    上記スタータコイルは、同一相のN本の上記集中巻きコイルを並列に接続する3組の第1相コイル群を交流結線して作製された第1の3相交流巻線と、同一相のN本の上記集中巻きコイルを並列に接続する3組の第2相コイル群を交流結線して作製された第2の3相交流巻線と、により構成され、
    上記インバータモジュールは、3N個の上記インバータユニットを有し、該インバータユニットを上記3組の第1相コイル群を構成する上記集中巻きコイルのそれぞれに軸方向に相対するように、上記モータの軸方向他側に配設され、該インバータユニットの上記交流出力端子を軸方向に相対する上記集中巻きコイルに結線されている第1のインバータモジュールと、3N個の上記インバータユニットを有し、該インバータユニットを上記3組の第2相コイル群を構成する上記集中巻きコイルのそれぞれに軸方向に相対するように、上記モータの軸方向他側に配設され、該インバータユニットの上記交流出力端子を軸方向に相対する上記集中巻きコイルに結線されている第2のインバータモジュールと、により構成され、
    上記平行平板電極は、上記第1のインバータモジュールの上記モータと反対側に、該第1のインバータモジュールと軸方向に相対し、かつ近接して配設され、該第1のインバータモジュールの上記3N個のインバータユニットに電力を供給する第1の平行平板電極と、上記第2のインバータモジュールの上記モータと反対側に、該第2のインバータモジュールと軸方向に相対し、かつ近接して配設され、該第2のインバータモジュールの上記3N個のインバータユニットに電力を供給する第2の平行平板電極と、により構成され、
    上記平滑コンデンサが、上記第1のインバータモジュールの入力側に並列に接続された第1の平滑コンデンサと、上記第2のインバータモジュールの入力側に並列に接続された第2の平滑コンデンサと、を備えていることを特徴とする請求項2記載のインバータ一体型駆動モジュール。
  6. 上記モータは、18Nスロット、(18ア2)N極(但し、Nは1以上の整数)のインナーロータ型の3相モータであり、
    上記M相の相コイルは、それぞれ導体線を周方向に連続する3本のティース部に連続して集中巻きに巻回して作製された6N本の集中巻きコイルにより構成され、
    上記スタータコイルは、同一相のN本の上記集中巻きコイルを並列に接続する3組の第1相コイル群を交流結線して作製された第1の3相交流巻線と、同一相のN本の上記集中巻きコイルを並列に接続する3組の第2相コイル群を交流結線して作製された第2の3相交流巻線と、により構成され、
    上記インバータモジュールは、3N個の上記インバータユニットを有し、該インバータユニットを上記3組の第1相コイル群を構成する上記集中巻きコイルのそれぞれに軸方向に相対するように、上記モータの軸方向他側に配設され、該インバータユニットの上記交流出力端子を軸方向に相対する上記集中巻きコイルに結線されている第1のインバータモジュールと、3N個の上記インバータユニットを有し、該インバータユニットを上記3組の第2相コイル群を構成する上記集中巻きコイルのそれぞれに軸方向に相対するように、上記モータの軸方向他側に配設され、該インバータユニットの上記交流出力端子を軸方向に相対する上記集中巻きコイルに結線されている第2のインバータモジュールと、により構成され、
    上記平行平板電極は、上記第1のインバータモジュールの上記モータと反対側に、該第1のインバータモジュールと軸方向に相対し、かつ近接して配設され、該第1のインバータモジュールの上記3N個のインバータユニットに電力を供給する第1の平行平板電極と、上記第2のインバータモジュールの上記モータと反対側に、該第2のインバータモジュールと軸方向に相対し、かつ近接して配設され、該第2のインバータモジュールの上記3N個のインバータユニットに電力を供給する第2の平行平板電極と、により構成され
    上記平滑コンデンサが、上記第1のインバータモジュールの入力側に並列に接続された第1の平滑コンデンサと、上記第2のインバータモジュールの入力側に並列に接続された第2の平滑コンデンサと、を備えていることを特徴とする請求項2記載のインバータ一体型駆動モジュール。
  7. 上記第1のインバータモジュールは、3N個の上記インバータユニットが同一円周上に等角ピッチで配列され、上記第2のインバータモジュールは、3N個の上記インバータユニットが、上記第1のインバータモジュールの上記インバータユニットに対して、それぞれ周方向に(60/N)度シフトして、同一円周上に等角ピッチで配列されていることを特徴とする請求項5又は請求項6記載のインバータ一体型駆動モジュール。
  8. 上記モータは、12Nスロット、(12ア2)N極(但し、Nは1以上の整数)の3相モータであり、
    上記M相の相コイルは、それぞれ導体線を周方向に連続する2本のティース部に連続して集中巻きに巻回して作製された6N本の集中巻きコイルにより構成され、
    上記スタータコイルは、(6ア1)極6スロット単位で、上記集中巻きコイルを交流結線して作製された複数の3相交流巻線から構成されていることを特徴とする請求項3又は請求項4記載のインバータ一体型駆動モジュール。
  9. 上記モータは、18Nスロット、(18ア2)N極(但し、Nは1以上の整数)の3相モータであり、
    上記M相の相コイルは、それぞれ導体線を周方向に連続する3本のティース部に連続して集中巻きに巻回して作製された6N本の集中巻きコイルにより構成され、
    上記スタータコイルは、(9ア1)極9スロット単位で、上記集中巻きコイルを交流結線して作製された複数の3相交流巻線から構成されていることを特徴とする請求項3又は請求項4記載のインバータ一体型駆動モジュール。
  10. 請求項1乃至請求項9のいずれか1項に記載のインバータ一体型駆動モジュールの製造方法であって、
    M×L個のスロットを有する分割ステータコアを作製し、上記M相の相コイルを上記分割ステータコアに巻装し、その後、上記分割ステータコアを連結して一体化する上記ステータの作製工程を有することを特徴とするインバータ一体型駆動モジュールの製造方法。
  11. 上記ステータの作製工程は、上記分割ステータコアを連結して一体化する工程に先立って、上記分割ステータコア毎に、結線板を用いて上記分割ステータコアに巻装された上記M相の相コイルの中性点引出線を結線する工程を有することを特徴とする請求項10記載のインバータ一体型駆動モジュールの製造方法。
  12. 上記分割ステータコアは、上記ステータコアを周方向に{ステータコアのスロット総数/(M×L)}等分割した円弧形形状に作製されていることを特徴とする請求項11記載のインバータ一体型駆動モジュールの製造方法。
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