JPWO2011089792A1 - 運搬車両 - Google Patents

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Abstract

ベッセル(3)から荷物を排出するときには、ベッセル(3)を、ホイストシリンダ(10)により車体(2)に対して斜め後方に持上げる。しかし、排出作業を途中で中止するときには、ベッセル(3)を車体(2)上に着座する位置まで一時的に下降させる。ベッセル(3)が下降するときには、ベッセル(3)の重量に加えて載荷したまま残されている荷物の重量が負荷となってホイストシリンダ(10)に作用する。コントローラ(35)は、各種の検出信号に基づいて、ベッセル(3)が載荷状態で下降しているか否かを判定する。ベッセル(3)が載荷状態で下降しているときには、ホイストシリンダ(10)の縮小速度を遅くするように方向制御弁(20),(21)の切換えを制御し、ベッセル(3)が車体(2)に衝撃するのを回避する。

Description

本発明は、例えば露天の採掘場、石切り場、鉱山で採掘した砕石物または土砂を運搬するのに好適に用いられる大型の運搬車両に関する。
一般に、ダンプトラックと呼ばれる大型の運搬車両は、車体のフレーム上に起伏可能となったベッセル(荷台)を備え、このベッセルに運搬対象の荷物(例えば、砕石物または土砂)を多量に積載し、この状態で荷物の運搬、搬送を行うものである(特開2001−105956号公報)。
この種の従来技術による運搬車両は、車輪によって走行する自走可能な車体と、該車体上に傾転(起伏)可能に設けられ荷物が積載される荷台と、該荷台と車体との間に伸縮可能に設けられ前記荷物を荷台から排出するときに伸長して該荷台を車体の斜め後方へと傾斜させるホイストシリンダと、該ホイストシリンダの作動,停止を制御するコントローラとを備えている。
そして、このような運搬車両は、荷台内に荷物を積載した状態で運搬先まで自走した後、ホイストシリンダを伸長させて荷台を斜め後方に持上げ、この持上げ動作により傾斜した荷台に沿って前記荷物を荷降し場へと排出する。このような排出動作が終了した後には、操作レバーの手動操作によりホイストシリンダを縮小させ、または荷台側の自重によってホイストシリンダが縮小動作する。このホイストシリンダの縮小動作により、荷台は車体上に着座する位置まで徐々に下降するように倒伏する。
ところで、上述した従来技術による運搬車両では、荷台を車体の後方へと傾斜させて荷物を荷台から排出するときに、荷物の排出位置が本来の排出場所(例えば、荷降し場)から外れることがある。このような場合には、荷台に荷物を積載した状態のまま、ホイストシリンダを縮小させて、車体側に着座する位置まで荷台を一旦は下降させる。その後に、荷物を載荷した状態の車両を前進または後退させて荷物の排出位置を変えるようにしている。
しかし、荷台を載荷状態のままで下降させると、ホイストシリンダには荷台の重量に加えて荷物の重量が負荷となって作用する。このため、ホイストシリンダの縮小速度が過剰に速くなり易く、荷台が車体側に着座するときには大きな衝撃が発生することがある。このような衝撃を回避するため、ダンプトラックのオペレータは、載荷状態の荷台の下げ操作を行うときに余分な注意を払うことが要求され、作業性が低下する原因になるという問題がある。
本発明は上述した従来技術の問題に鑑みなされたもので、本発明の目的は、荷物を積載したままで荷台を下降させる操作に容易に行うことができ、衝撃の発生を抑えることができるようにした運搬車両を提供することにある。
(1).上述した課題を解決するため本発明は、車輪によって走行する自走可能な車体と、該車体上に傾転可能に設けられ荷物が積載される荷台と、該荷台と車体との間に伸縮可能に設けられ前記荷物を荷台から排出するときに伸長して該荷台を斜めに傾斜させるホイストシリンダと、該ホイストシリンダに供給する圧油を発生する油圧源と、該油圧源とホイストシリンダとの間に設けられ該ホイストシリンダに対し前記圧油を供給,排出するのを制御する制御弁装置と、該制御弁装置の切換操作を行う操作装置とを備えてなる運搬車両に適用される。
そして、本発明が採用する構成の特徴は、前記車体に対する前記荷台の傾斜状態を検出する傾斜状態検出器と、前記荷台に荷物が積載されているか否かを検出する荷載検出器と、前記操作装置、傾斜状態検出器および荷載検出器からの信号に基づいて前記制御弁装置を切換制御するコントローラとを備え、該コントローラは、前記操作装置、傾斜状態検出器および荷載検出器からの信号に基づいて、前記荷物の載荷状態で前記荷台が下降するように操作されているか否かを判定する荷下げ判定手段と、該荷下げ判定手段により前記荷台が載荷状態で下降していると判定したときに、前記ホイストシリンダの縮小速度を遅くするように前記制御弁装置の切換えを制御し、前記ホイストシリンダから油圧源側に戻される油液の流量を前記制御弁装置を通じて絞る流量絞り手段とを有する構成としたことにある。
このように構成したことにより、載荷状態の荷台を車体側に下降させるためホイストシリンダを縮小させるときに、コントローラはホイストシリンダの縮小速度を遅くするように制御弁装置の切換えを制御し、該制御弁装置を流通する油液の流量を絞ることができる。これによって、載荷状態の荷台が車体側に速い速度で着座するのを抑えることができ、荷台が車体側に着座するときの衝撃を低減することができる。従って、運搬車両のオペレータは、荷物を積載したままで荷台を下降させる操作に容易に行うことができ、衝撃の発生を抑えて操作性、安定性を向上することができる。
(2).この場合、本発明によると、前記荷下げ判定手段は、前記荷載検出器からの検出信号により、前記荷台に荷物が積載されていない空荷状態に比較して、前記荷台側の重量が予め決められた所定の重量よりも大きいときに前記荷台が載荷状態であると判別する構成としている。
この構成によると、コントローラは、荷下げ判定手段によって荷台の載荷状態を判別するときに、前記荷載検出器からの検出信号により荷台側の重量を検出し、この検出重量が空荷状態の荷台に比較して明らかに大きい重量であるか否かを判定する。この荷台の重量が予め決められた所定の重量よりも大きい場合には、荷物が荷台に積載されている載荷状態として判別することができる。
(3).本発明によると、前記制御弁装置は、前記圧油の供給,排出を停止してホイストシリンダの動きを止める中立位置と、前記圧油の供給,排出によりホイストシリンダを伸長させて前記荷台を持上げる上げ位置と、前記荷台側の自重によって前記ホイストシリンダを縮小させ前記荷台の自重落下を許す浮き位置と、前記圧油の供給,排出によりホイストシリンダを縮小させて前記荷台を下降させる下げ位置とからなる複数の切換位置を有し、前記制御弁装置は、前記浮き位置または前記下げ位置に切換えられているときに前記コントローラからの制御信号に従って油液の流量を絞る可変絞り部を有し、前記流量絞り手段は、前記ホイストシリンダから油圧源側に戻される油液の流量を前記可変絞り部を用いて絞る構成としている。
この構成によれば、制御弁装置は、浮き位置または下げ位置に切換えられている状態で、コントローラの流量絞り手段から制御信号が出力されると、この制御信号に従って可変絞り部を動作させる。これにより、ホイストシリンダから油圧源側に戻される油液の流量を絞ることができ、前記ホイストシリンダの縮小速度を遅くすることができる。
(4).また、本発明によると、前記制御弁装置は、前記ホイストシリンダに対する圧油の供給,排出を停止する中立位置と前記圧油の供給,排出によりホイストシリンダを伸長させて前記荷台を持上げる上げ位置と前記荷台側の自重によって前記ホイストシリンダを縮小させ前記荷台の自重落下を許す浮き位置とのうち、前記コントローラからの制御信号に従っていずれか一の位置に切換わる第1の方向制御弁と、前記中立位置と前記上げ位置と前記圧油の供給,排出によりホイストシリンダを縮小させて前記荷台を下向きに回動させる下げ位置とのうち、前記コントローラからの制御信号に従っていずれか一の位置に切換わる第2の方向制御弁とを組合せて構成し、前記第1の方向制御弁は、前記浮き位置に切換えられているときに前記コントローラからの制御信号に従って油液の流量を絞る一の可変絞り部を有し、前記第2の方向制御弁は、前記下げ位置に切換えられているときに前記コントローラからの制御信号に従って油液の流量を絞る他の可変絞り部を有し、前記流量絞り手段は、前記ホイストシリンダから油圧源側に戻される油液の流量を前記一の可変絞り部または他の可変絞り部を用いて絞る構成としている。
このように構成したことにより、制御弁装置の第1の方向制御弁は、荷台側の自重によってホイストシリンダを縮小させ前記荷台の自重落下を許す浮き位置に切換えられている状態で、コントローラの流量絞り手段から制御信号が出力されると、この制御信号に従って一の可変絞り部を動作させる。これにより、前記ホイストシリンダから油圧源側に戻される油液の流量を絞り、前記ホイストシリンダの縮小速度を遅くすることができる。一方、第2の方向制御弁は、圧油の供給,排出によりホイストシリンダを縮小させて前記荷台を下向きに回動させる下げ位置に切換えられている状態で、コントローラの流量絞り手段から制御信号が出力されると、この制御信号に従って他の可変絞り部を動作させる。これにより、前記ホイストシリンダから油圧源側に戻される油液の流量を絞り、前記ホイストシリンダの縮小速度を遅くするができる。
(5).本発明は、前記車輪に対して前記車体を懸架するサスペンションを備え、前記荷載検出器は該サスペンションの内部圧力を検出する圧力センサにより構成することができる。
この構成によると、サスペンションの内部圧力を、圧力センサを用いて検出することにより、この検出圧力に基づいて荷台側の重量が空荷状態の重量であるか、載荷状態の重量であるかを把握することができる。
(6).本発明によると、前記傾斜状態検出器は、前記荷台が車体に着座しているか否かを検出する着座センサにより構成することができる。このように、着座センサを用いることにより、荷台が車体に対して傾斜した状態にあるか否かを把握することができる。
(7).さらに、本発明によると、前記傾斜状態検出器は、前記車体に対する荷台の傾斜角度を検出する角度センサにより構成することができる。このように、角度センサを用いて車体に対する荷台の傾斜角度を検出することができ、荷台の傾斜状態を把握することができる。
本発明の実施の形態によるダンプトラックを示す正面図である。 ダンプトラックのベッセルを斜め後方に傾斜させた状態を示す正面図である。 ホイストシリンダを作動、停止させるための油圧回路を含んだ制御回路図である。 図3中の制御弁装置を拡大して示す油圧回路図である。 図3中のコントローラによる制御弁装置の切換制御処理を示す流れ図である。
以下、本発明の実施の形態による運搬車両を、鉱山で採掘した砕石物を運搬するダンプトラックを例に挙げ、図1ないし図5に従って詳細に説明する。
図中、1は大型の運搬車両であるダンプトラックで、該ダンプトラック1は、図1、図2に示すように頑丈なフレーム構造をなす車体2と、該車体2上に傾転(起伏)可能に搭載された荷台としてのベッセル3と、車体2に取付けられた後述の前輪7および後輪8とにより大略構成されている。
ベッセル3は、例えば砕石物のような重い荷物(以下、砕石4という)を多量に積載するため全長が10〜13メートルにも及ぶ大型の容器として形成されている。ベッセル3の後側底部は、車体2の後端側に連結ピン5を介して傾転可能に連結されている。また、ベッセル3の前側上部には、後述のキャブ6を上側から覆う庇部3Aが一体に設けられている。
即ち、ベッセル3の底部側は、車体2の後部側に連結ピン5を用いて回動可能に支持されている。このベッセル3の前部側(庇部3A側)は、後述のホイストシリンダ10を伸長または縮小させることにより、連結ピン5の位置を支点として上,下方向に回動(昇降)される。これにより、ベッセル3は、図1に示す運搬位置と図2に示す排出位置との間で回動される。例えば、図2に示す排出位置において、ベッセル3に積載された多量の砕石4は、後方へと傾いたベッセル3から滑り落ちるように所定の荷降し場に排出される。
6は庇部3Aの下側に位置して車体2の前部に設けられたキャブである。このキャブ6は、ダンプトラック1のオペレータが乗降する運転室を形成し、その内部には運転席、アクセルペダル、ブレーキペダル、操舵用のハンドル(いずれも図示せず)、後述の操作レバー28A(図3中に1個のみ図示)およびエンジンスイッチ32等が設けられている。
ベッセル3の庇部3Aは、キャブ6を上側からほぼ完全に覆うことにより、例えば岩石等の飛び石からキャブ6を保護すると共に、車両(ダンプトラック1)の転倒時にもキャブ6内のオペレータを保護する機能を有しているものである。
7は車体2の前部側に回転可能に設けられた左,右の前輪(一方のみ図示)を示している。これらの前輪7は、ダンプトラック1のオペレータによって操舵(ステアリング操作)される操舵輪を構成している。前輪7は後述の後輪8と同様に、例えば2〜4メートルに及ぶタイヤ径(外径寸法)をもって形成されている。車体2の前部と前輪7との間には、例えば油圧緩衝器等からなるフロントサスペンション7Aが設けられ、このフロントサスペンション7Aは、車体2の前部側を前輪7との間で懸架するものである。
8は車体2の後部側に回転可能に設けられた左,右の後輪(一方のみ図示)を示している。これらの後輪8は、ダンプトラック1の駆動輪を構成し、走行駆動装置(図示せず)により回転駆動されるものである。後輪8と車体2の後部との間には、例えば油圧緩衝器等からなるリヤサスペンション8Aが設けられ、このリヤサスペンション8Aは、車体2の後部側を後輪8との間で懸架するものである。
9は原動機としてのエンジンで、該エンジン9は、例えば大型のディーゼルエンジンにより構成されている。エンジン9は、キャブ6の下側に位置して車体2内に設けられ、図3に示す後述の油圧ポンプ11等を回転駆動するものである。
10は車体2とベッセル3との間に伸縮可能に設けられた左,右一対のホイストシリンダで、このホイストシリンダ10は、多段式(例えば、2段式)の油圧シリンダにより構成されている。即ち、ホイストシリンダ10は、図3に示すように外側に位置する外筒部10Aと、該外筒部10A内に伸縮可能に設けられ、外筒部10A内を上側の油室Aと下側の油室Bとに画成した内筒部10Bと、該内筒部10B内に伸縮可能に設けられたピストンロッド10Cとにより構成されている。
ホイストシリンダ10は、後述の油圧ポンプ11から油室A内に圧油が供給されたときにピストンロッド10Cが下向きに伸長し、連結ピン5を支点としてベッセル3を斜め後方へと傾斜(回動)させる(図2参照)。一方、ホイストシリンダ10は、油圧ポンプ11から油室B内に圧油(油液)が供給されたときにピストンロッド10Cが縮小し、連結ピン5を支点としてベッセル3を下向きに倒伏した運搬位置(図1参照)へと回動させるものである。
次に、ホイストシリンダ10を駆動するための油圧回路について、図3、図4を参照して説明する。
11は油圧ポンプを示し、該油圧ポンプ11は、作動油タンク12(以下、タンク12という)と共に油圧源を構成している。図1、図2に示すように、タンク12は、ベッセル3の下方に位置して車体2の側面に取付けられている。ここで、タンク12内に収容された作動油(油液)は、油圧ポンプ11がエンジン9により回転駆動されるときに、油圧ポンプ11に吸込まれる。この油圧ポンプ11の吐出側からは高圧の圧油がポンプ管路13内に吐出される。一方、ホイストシリンダ10からの戻り油は、低圧のタンク管路14を介してタンク12へと排出されるものである。
15A,15Bは各ホイストシリンダ10の油室A,Bに接続された一対の油圧配管である。この油圧配管15A,15Bは、後述の制御弁装置16を介して油圧源(油圧ポンプ11、タンク12)にそれぞれ接続され、油圧ポンプ11からの圧油をホイストシリンダ10の油室A,Bに供給し、また、油室A,B内の圧油をタンク12に排出するものである。
16は油圧ポンプ11、タンク12とホイストシリンダ10との間に設けられた制御弁装置である。図3、図4に示すように、この制御弁装置16は、高圧側油路17、低圧側油路18、バイパス油路19、第1の方向制御弁20および第2の方向制御弁21により大略構成されている。この場合、第1の方向制御弁20と第2の方向制御弁21とは、高圧側油路17、低圧側油路18、バイパス油路19を介して互いにパラレル接続されている。
制御弁装置16の高圧側油路17は、ポンプ管路13を介して油圧ポンプ11の吐出側に接続され、低圧側油路18はタンク管路14を介してタンク12に接続されている。制御弁装置16のバイパス油路19は、方向制御弁20,21が中立位置(N)にあるときに高圧側油路17と低圧側油路18とを連通させる。これにより、油圧ポンプ11はアンロード状態となり、吐出圧力(ポンプ管路13内の圧力)はタンク圧に近い低圧状態に保たれる。
第1の方向制御弁20の出力側には、一対のアクチュエータ側油路22A,22Bが設けられ、該アクチュエータ側油路22A,22Bは、油圧配管15A,15Bを介してホイストシリンダ10の油室A,Bにそれぞれ接続されている。第2の方向制御弁21の出力側には、一対のアクチュエータ側油路23A,23Bが設けられ、該アクチュエータ側油路23A,23Bは、油圧配管15A,15Bを介してホイストシリンダ10の油室A,Bにそれぞれ接続されている。
制御弁装置16の方向制御弁20,21は、例えば6ポート3位置の油圧パイロット式方向制御弁により構成されている。第1の方向制御弁20は、一対の油圧パイロット部20A,20Bを有している。第1の方向制御弁20は、後述のパイロット圧Prが油圧パイロット部20Aに供給されると、中立位置(N)から上げ位置(R)に切換えられ、油圧パイロット部20Bに後述のパイロット圧Pfが供給されたときには、中立位置(N)から浮き位置(F)へと切換えられる。
図3、図4に示すように、第1の方向制御弁20は、可変絞り部20Cを有している。この可変絞り部20Cは、後述のコントローラ35から浮き操作部36Cに対し、デューティ制御による絞り制御用の信号が出力されると、これに従って後述の如く油液の流量を絞る機能を発揮する。なお、絞り制御用の信号がコントローラ35から出力されない限りは、可変絞り部20Cが油液の流量を絞ることはない。
第2の方向制御弁21は、一対の油圧パイロット部21A,21Bを有している。この第2の方向制御弁21は、後述のパイロット圧Prが油圧パイロット部21Aに供給されると、中立位置(N)から上げ位置(R)に切換えられ、油圧パイロット部21Bに後述のパイロット圧Plが供給されたときには、中立位置(N)から下げ位置(L)へと切換えられるものである。
図3、図4に示すように、第2の方向制御弁21は、可変絞り部21Cを有している。この可変絞り部21Cは、後述のコントローラ35から下げ操作部36Dに対し、デューティ制御による絞り制御を行う信号が出力されると、これに従って後述の如く油液の流量を絞る機能を発揮する。なお、絞り制御用の信号がコントローラ35から出力されない限りは、可変絞り部21Cが油液の流量を絞ることはない。
ここで、制御弁装置16が保持位置にある場合について述べる。即ち、制御弁装置16は、第1,第2の方向制御弁20,21が共に中立位置(N)に配置され、各ホイストシリンダ10の動きを止める保持位置となる。この保持位置では、各ホイストシリンダ10に対するアクチュエータ側油路22A,22Bとアクチュエータ側油路23A,23Bとを介した圧油の供給,排出が停止される。
また、制御弁装置16が上げ位置となる場合について述べる。この場合には、第1,第2の方向制御弁20,21が共に中立位置(N)から上げ位置(R)に切換えられる。まず、第1,第2の方向制御弁20,21が上げ位置(R)になると、油圧ポンプ11からの圧油は、ポンプ管路13、高圧側油路17、第1,第2の方向制御弁20,21、アクチュエータ側油路22A,23A、油圧配管15Aを介して各ホイストシリンダ10の油室A内に供給される。このとき、油室B内の油液は、第1の方向制御弁20が上げ位置(R)に切換わることにより、油圧配管15B、アクチュエータ側油路22B、方向制御弁20、低圧側油路18およびタンク管路14を介してタンク12に戻される。
これにより、各ホイストシリンダ10のピストンロッド10Cは、油室A内の圧油により伸長してベッセル3を図2に示す排土位置へと持上げる。即ち、このときに制御弁装置16の第1,第2の方向制御弁20,21は共に上げ位置(R)に配置され、各ホイストシリンダ10は、図2中の矢示E方向に油圧力で伸長することによりベッセル3を上向きに持上げるものである。
一方、制御弁装置16が浮き位置となる場合について述べる。この場合には、第1の方向制御弁20を中立位置(N)から浮き位置(F)に切換える。一方、第2の方向制御弁21は中立位置(N)に保持されている。ここで、第1の方向制御弁20が浮き位置(F)になると、アクチュエータ側油路22Aが方向制御弁20を介して低圧側油路18、タンク管路14へと接続される。また、アクチュエータ側油路22Bは、後述のチェック弁24Bを介して低圧側油路18、タンク管路14に接続されると共に、他のアクチュエータ側油路23Bは、後述のチェック弁26Bを介して低圧側油路18、タンク管路14へと接続される。
これにより、各ホイストシリンダ10は、ベッセル3からの荷重(自重)に従って図2中の矢示G方向に縮小し、油室A内の油液は、油圧配管15A、アクチュエータ側油路22A、方向制御弁20を介してタンク12に向けて排出されると共に、油室B内には、タンク12内の油液が後述のチェック弁24B,26Bからアクチュエータ側油路22B,23Bおよび油圧配管15Bを介して補給される。即ち、この状態では、第1の方向制御弁20は、ベッセル3の自重落下を許す浮き位置(F)に配置されるものである。
また、制御弁装置16が下げ位置となる場合について述べる。この場合には、第1の方向制御弁20を中立位置(N)に戻し、第2の方向制御弁21を中立位置(N)から下げ位置(L)に切換える。即ち、第2の方向制御弁21が下げ位置(L)になると、油圧ポンプ11からの圧油がポンプ管路13、高圧側油路17、第2の方向制御弁21、アクチュエータ側油路23B、油圧配管15Bを介して各ホイストシリンダ10の油室B内に供給される。また、油室A内の油液は、油圧配管15A、アクチュエータ側油路23A、第2の方向制御弁21、低圧側油路18およびタンク管路14を介してタンク12に戻される。
これによって、各ホイストシリンダ10は、油室B内に供給された圧油により内筒部10Bがピストンロッド10Cと共に外筒部10A内へと縮小し、ベッセル3を各ホイストシリンダ10の油圧力で図1に示す運搬位置へと下向きに回動させる。即ち、この状態では、第2の方向制御弁21は下げ位置(L)に配置され、各ホイストシリンダ10は、図2中の矢示G方向に油圧力で縮小することによりベッセル3を車体2上に着座する位置へと下げるものである。
24A,24Bは第1の方向制御弁20側に配設されたメイクアップ用のチェック弁である。このチェック弁24A,24Bは、図3、図4に示すようにアクチュエータ側油路22A,22Bと低圧側油路18との間に第1の方向制御弁20を迂回して設けられている。チェック弁24A,24Bは、タンク12内の油液が低圧側油路18からアクチュエータ側油路22A,22B、油圧配管15A,15Bを介してホイストシリンダ10の油室A,Bに向けて流通するのを許し、逆向きに流れるのを阻止する。ホイストシリンダ10の油室A,Bは、チェック弁24A,24Bを介して補給される油液により油室A,B内が負圧となるのを防止できるものである。
25A,25Bは制御弁装置16に設けた過負荷防止用のリリーフ弁である。このリリーフ弁25A,25Bは、アクチュエータ側油路22A,22Bと低圧側油路18との間に第1の方向制御弁20を迂回して設けられ、チェック弁24A,24Bと並列に接続されている。リリーフ弁25A,25Bのうち一方のリリーフ弁25Aは、ホイストシリンダ10に対し縮小方向の過負荷が作用すると、油室A側の過剰圧をリリーフするために開弁する。他方のリリーフ弁25Bは、ホイストシリンダ10に対し伸長方向の過負荷が作用すると、油室B側の過剰圧をリリーフするために開弁するものである。
26A,26Bは制御弁装置16の第2の方向制御弁21側に配設されたメイクアップ用のチェック弁である。このチェック弁26A,26Bは、アクチュエータ側油路23A,23Bと低圧側油路18との間に第2の方向制御弁21を迂回して設けられている。チェック弁26A,26Bは、タンク12内の油液が低圧側油路18からアクチュエータ側油路23A,23B、油圧配管15A,15Bを介してホイストシリンダ10の油室A,Bに向けて流通するのを許し、逆向きに流れるのを阻止する。これにより、チェック弁26A,26Bは、ホイストシリンダ10の油室A,Bに油液を補給するものである。
27は制御弁装置16の高圧側油路17と低圧側油路18との間に設けられたリリーフ設定圧の変更が可能なリリーフ弁を示している。このリリーフ弁27は、油圧ポンプ11の最大吐出圧を決め、これ以上の過剰な圧力が発生すると開弁し、過剰圧をタンク12側にリリーフするものである。このリリーフ弁27は、パイロット圧Prが供給される設定圧可変部27Aを有し、このパイロット圧Prによりリリーフ設定圧が高圧設定に切換わる。
即ち、リリーフ弁27は、パイロット圧Prの供給により方向制御弁20,21が上げ位置(R)に切換えられているときに、リリーフ設定圧を高圧とすることにより、油圧ポンプ11の吐出圧を高い圧力に設定する。一方、前記パイロット圧Prの供給を停止したときに、リリーフ弁27は、リリーフ設定圧が低圧に切換えられ、圧油の圧力が必要以上に高くなるのを抑える。従って、油圧ポンプ11は、第1,第2の方向制御弁20,21が上げ位置(R)以外の位置に切換えられているとき、即ち中立位置(N)、浮き位置(F)または下げ位置(L)に切換えられているときに、吐出圧が低い圧力に設定されるものである。
次に、制御弁装置16を構成する第1,第2の方向制御弁20,21にパイロット圧を供給するための操作装置について、図3を参照して説明する。
28は制御弁装置16の切換操作を行う操作装置としての操作レバー装置で、該操作レバー装置28は、例えば電気レバー装置により構成され、キャブ6内のオペレータによって手動で傾転操作される操作レバー28Aを有している。この操作レバー28Aは、制御弁装置16の各切換位置に対応して保持位置、上げ位置、浮き位置および下げ位置のいずれかに傾転される。
この場合、操作レバー28Aは、図3中に実線で示す第1の戻り位置28A1 と二点鎖線で示す第2の戻り位置28A3 とを有し、通常は保持位置に該当する第1の戻り位置28A1 に配置される。この操作レバー28Aを、図3中に実線で示す第1の戻り位置28A1 から矢示C方向に傾転したときには、二点鎖線で示す第1の傾転位置28A2 となり、後述するパイロット圧発生器36の上げ操作部36Bからパイロット圧Prが出力される。なお、第1の傾転位置28A2 の状態でオペレータが操作レバー28Aから手を離すと、操作レバー28Aは、戻しばね(図示せず)によって図3中の実線で示す第1の戻り位置28A1 へと自動的に復帰するものである。
一方、オペレータが操作レバー28Aを、前記戻しばねに抗して図3中に実線で示す第1の戻り位置28A1 から二点鎖線で示す第2の戻り位置28A3 へと傾転したときには、この位置で操作レバー28Aが自己保持される。このときには後述の浮き操作部36Cからパイロット圧Pfが出力される。
また、操作レバー28Aを、第2の戻り位置28A3 から矢示D方向に傾転したときには、二点鎖線で示す第2の傾転位置28A4 となり、後述の下げ操作部36Dからパイロット圧Plが出力される。この第2の傾転位置28A4 の状態でオペレータが操作レバー28Aから手を離すと、操作レバー28Aは、他の戻しばね(図示せず)によって第2の戻り位置28A3 に自動的に戻されるものである。
29は操作レバー装置28に付設された操作検出手段としてのレバーセンサである。このレバーセンサ29は、オペレータによる操作レバー28Aの操作位置を検出し、その検出信号を後述のコントローラ35に出力する。このレバーセンサ29は、操作検出手段を構成し、操作レバー装置28により切換えられる制御弁装置16が前述した各切換位置のうちいずれの位置にあるかを検出するものである。
30はベッセル3が車体2上に着座しているか否かを検出する着座センサである。この着座センサ30は、図1、図2に示すようにタンク12の上側に位置して車体2側に設置された接触式センサにより構成され、ベッセル3側に設けた検出対象の突起物30Aが当接しているか、離間しているかを検出する。即ち、着座センサ30は、車体2上でのベッセル3の挙動(ベッセル3がどのような傾斜状態にあるか)を検出する傾斜状態検出器を構成し、その検出信号を後述のコントローラ35に出力するものである。
31は本実施の形態で採用した他の傾斜状態検出器としての角度センサである。この角度センサ31は、図1、図2に示すように連結ピン5の近傍に位置して車体2の後部側に設けられている。この角度センサ31は、車体2に対するベッセル3の傾斜角度を、図2に例示する角度θとして検出し、その検出信号を後述のコントローラ35に出力するものである。
32はキャブ6内に設けられるエンジンスイッチを示し、該エンジンスイッチ32は、エンジン9の始動スイッチを構成している。キャブ6内の運転席に座ったオペレータは、エンジンスイッチ32を手動操作することにより、エンジン9が起動または停止される。
33は本実施の形態で採用した荷載検出器としての重量計測器を示している。この重量計測器33は、後輪8側のリヤサスペンション8Aに設けられた図1、図2に示す圧力センサ34を含んで構成され、ベッセル3側の重量変化を計測することにより荷物(砕石4)がベッセル3上に積載されているか否かを検出するものである。即ち、圧力センサ34は、重量計測器33の重量検出要素となっている。
ここで、圧力センサ34は、リヤサスペンション8Aの内部圧力P(以下、内圧Pという)を検出する。一方、重量計測器33は、圧力センサ34で検出したリヤサスペンション8Aの内圧Pからベッセル3側の重量を車両重量W(図5参照)として計測する。即ち、リヤサスペンション8Aの内圧Pは、砕石4がベッセル3に積載されているか否かによって変化し、後輪8側の車両重量Wは、圧力センサ34で検出した圧力値(内圧P)から演算して求めることができる。
この場合、砕石4を含んだ荷物がベッセル3に積載されていない空荷の状態で、車両重量Wは重量値W0 として知られている。一方、規定量の砕石4をベッセル3に積載した荷載状態では、車両重量Wが重量値Wh として知られている。そこで、後述のコントローラ35は、空荷状態の重量値W0 と荷載状態の重量値Wh との平均値W1 を下記の数1式により予め求め、この平均値W1 を記憶しておく。この上で、コントローラ35は、重量計測器33で計測された車両重量Wが平均値W1 に比較して大きいか否かを判定し、ベッセル3が荷載状態にあるか、空荷状態にあるかを判別するものである。
Figure 2011089792
35はマイクロコンピュータからなる制御手段としてのコントローラである。このコントローラ35は、その入力側がレバーセンサ29、着座センサ30、角度センサ31、エンジンスイッチ32および重量計測器33に接続され、その出力側は後述のパイロット圧発生器36に接続されている。また、コントローラ35は、ROM,RAM,不揮発性メモリ等からなる記憶部35Aを有している。この記憶部35A内には、後述の図5に示す処理プログラムと、ダンプトラック1が載荷状態であるか否かを判定するための平均値W1 、ベッセル3が傾斜状態にある否かを判定するための判定角度θ1 (例えば、θ1 =10〜20度)と、そのほかの演算に必要な値とが格納されている。
ここで、コントローラ35は、後述する図5の処理プログラムに従ってベッセル3を斜め上向きに上昇させたり、下降させたりする制御弁装置16の切換制御を行う。このコントローラ35は、レバーセンサ29、着座センサ30、角度センサ31および重量計測器33からの検出信号により、荷載状態のベッセル3を下降させるように荷下げ操作を行っていると判定したときに、ホイストシリンダ10の縮小速度を遅くするように制御弁装置16を切換えて流量絞り制御を実行するものである。
36はコントローラ35の出力側に接続されたパイロット圧発生器で、該パイロット圧発生器36は、電磁比例弁を含んだ電気−油圧変換装置により構成されている。このパイロット圧発生器36は、図3に示す如くコントローラ35からの電気的な制御信号を圧力信号であるパイロット圧Pr,Pf,Plに変換する。このため、パイロット圧発生器36は、保持操作部36A、上げ操作部36B、浮き操作部36Cおよび下げ操作部36Dからなる4つの操作部を備えている。
ここで、パイロット圧発生器36は、第1の方向制御弁20を浮き位置(F)に切換えるように油圧パイロット部20Bに正規流量によるパイロット圧Pfを供給している状態で、コントローラ35から浮き操作部36Cに絞り制御用の信号が出力されたとする。この結果、絞り制御用の信号は、前記パイロット圧Pfを、例えば正規流量の50〜70%程度の比率で低下させる。これにより、浮き位置(F)に切換わっている第1の方向制御弁20は、アクチュエータ側油路22A側から低圧側油路18に向けて第1の方向制御弁20内を流通する油液の流量を、例えば正規流量の50〜70%に相当する流量まで絞るように可変絞り部20Cを作動させる。
この結果、各ホイストシリンダ10の油室Aから油圧配管15A、アクチュエータ側油路22A、第1の方向制御弁20を介してタンク12に向けて排出される油液は、可変絞り部20Cにより流量が絞られ、ホイストシリンダ10は縮小速度が遅くなるように制御される。
また、パイロット圧発生器36は、第2の方向制御弁21を下げ位置(L)に切換えるように油圧パイロット部21Bに正規流量によるパイロット圧Plを供給している状態で、コントローラ35から下げ操作部36Dに絞り制御用の信号が出力されたとする。この結果、絞り制御用の信号は、前記パイロット圧Plを、例えば正規流量の50〜70%程度の比率で低下させる。これにより、下げ位置(L)に切換わっている第2の方向制御弁21は、アクチュエータ側油路23A側から低圧側油路18に向けて第2の方向制御弁21内を流通する油液の流量を、例えば正規流量の50〜70%に相当する流量まで絞るように可変絞り部21Cを作動させる。
この結果、各ホイストシリンダ10の油室Aから油圧配管15A、アクチュエータ側油路23A、第2の方向制御弁21を介してタンク12に向けて排出される油液は、可変絞り部21Cにより流量が絞られ、ホイストシリンダ10は縮小速度が遅くなるように制御される。
37はタンク12と共にパイロット油圧源を構成するパイロットポンプで、該パイロットポンプ37は、図3に示す油圧ポンプ11と共にエンジン9により駆動される。パイロットポンプ37は、例えば0.5〜5.0MPr(メガパスカル)程度の圧油をパイロット圧発生器36に向けて供給する。このパイロット圧発生器36は、パイロットポンプ37からの圧油を、パイロット圧Pr,Pf,Plとして出力するものである。
この場合、操作レバー装置28の操作レバー28Aを図3中に実線で示す第1の戻り位置28A1 に配置しているときには、コントローラ35からパイロット圧発生器36の保持操作部36Aに制御信号が出力される。これにより、パイロット圧発生器36は、パイロット圧Pr,Pf,Plを全てタンク圧に近い圧力まで下げる。このため、制御弁装置16は保持位置となるように、第1,第2の方向制御弁20,21が共に中立位置(N)に保持される。
また、操作レバー28Aを、図3中に実線で示す第1の戻り位置28A1 から第1の傾転位置28A2 へと矢示C方向に傾転したときには、コントローラ35からパイロット圧発生器36の上げ操作部36Bに制御信号が出力される。これにより、パイロット圧発生器36は、パイロット圧Prを上げ操作部36Bから第1,第2の方向制御弁20,21の油圧パイロット部20A,21Aに供給する。このため、制御弁装置16は、第1,第2の方向制御弁20,21が共に中立位置(N)から上げ位置(R)に切換えられる。
一方、操作レバー28Aを、図3中に実線で示す第1の戻り位置28A1 から二点鎖線で示す第2の戻り位置28A3 へと傾転したときには、この位置で操作レバー28Aが自己保持されると共に、コントローラ35からパイロット圧発生器36の浮き操作部36Cに制御信号が出力される。この場合には、制御弁装置16の第1の方向制御弁20を中立位置(N)から浮き位置(F)に切換えるため、パイロット圧Pfがパイロット圧発生器36の浮き操作部36Cから方向制御弁20の油圧パイロット部20Bに供給される。なお、この状態では、第2の方向制御弁21は、パイロット圧Pr,Plが共にタンク圧に近い圧力まで下がって中立位置(N)に戻されるものである。
さらに、操作レバー28Aを、図3中に二点鎖線で示す第2の戻り位置28A3 から第2の傾転位置28A4 へと矢示D方向に傾転したときには、コントローラ35からパイロット圧発生器36の下げ操作部36Dに制御信号が出力される。この場合には、制御弁装置16の第2の方向制御弁21を中立位置(N)から下げ位置(L)に切換えるため、パイロット圧Plがパイロット圧発生器36の下げ操作部36Dから第2の方向制御弁21の油圧パイロット部21Bに供給される。なお、この状態では、第1の方向制御弁20は、パイロット圧Pr,Pfが共にタンク圧に近い圧力まで下がって中立位置(N)に戻される。
本実施の形態によるダンプトラック1は、上述の如き構成を有するもので、次に、その作動について説明する。
まず、鉱山等の砕石場では、大型の油圧ショベル(図示せず)を用いて運搬対象の砕石4をベッセル3上に積載する。このとき、ベッセル3は図1に示す運搬位置に置かれ、ダンプトラック1は、ベッセル3上に砕石4を多量に積載した状態で荷降し場に向けて運搬する。
荷降し場においては、キャブ6内のオペレータが、操作レバー装置28の操作レバー28Aを手動で図3中の矢示C方向に傾転操作すると、コントローラ35からパイロット圧発生器36の上げ操作部36Bに制御信号が出力される。これにより、パイロット圧発生器36の上げ操作部36Bからは、パイロット圧Prが第1,第2の方向制御弁20,21の油圧パイロット部20A,21Aに供給される。
従って、第1,第2の方向制御弁20,21は、中立位置(N)から共に上げ位置(R)に切換えられる。このため、油圧ポンプ11からの圧油は、ポンプ管路13、高圧側油路17、第1,第2の方向制御弁20,21、アクチュエータ側油路22A,23A、油圧配管15Aを介して2つのホイストシリンダ10の油室A内にそれぞれ供給される。一方、油室B内の油液は、油圧配管15B、アクチュエータ側油路22B、第1の方向制御弁20、低圧側油路18およびタンク管路14を介してタンク12に戻される。
この結果、ホイストシリンダ10のピストンロッド10Cは、油室A内の圧油により伸長してベッセル3を斜め後方へと傾斜させるように図2に示す排土位置へと持上げる。従って、ダンプトラック1は、ベッセル3が連結ピン5を支点として図2に示す如き傾斜姿勢に回動し、ベッセル3内の砕石4を下方へと滑り落とすように荷降し場に向けて排出することができる。
このとき、オペレータが操作レバー28Aから手を離すと、操作レバー28Aは、前記戻しばねにより図3中の第1の戻り位置28A1 に自動的に復帰する。このため、コントローラ35からパイロット圧発生器36の保持操作部36Aに制御信号が出力され、パイロット圧発生器36からのパイロット圧Pr,Pf,Plは全てタンク圧に近い圧力まで下げられる。
これにより、第1,第2の方向制御弁20,21は中立位置(N)に自動的に戻り、ホイストシリンダ10の油室A,Bに対する圧油の供給,排出を停止すると共に、ピストンロッド10Cを伸長状態に保つことができ、ベッセル3を図2に示す傾斜姿勢のままで一時停止させることができる。
次に、砕石4の排出作業が終了すると、オペレータが操作レバー28Aを手動で図3中の第1の戻り位置28A1 から二点鎖線で示す第2の戻り位置28A3 まで傾転操作する。これにより、コントローラ35からは、パイロット圧発生器36の浮き操作部36Cに制御信号が出力される。このため、パイロット圧発生器36は、浮き操作部36Cからパイロット圧Pfを第1の方向制御弁20の油圧パイロット部20Bに出力し、方向制御弁20を浮き位置(F)に切換える。また、第2の方向制御弁21は中立位置(N)に自動的に復帰する。
これにより、浮き位置(F)に切換わった第1の方向制御弁20は、アクチュエータ側油路22Aを低圧側油路18、タンク管路14に接続する。一方、アクチュエータ側油路22Bは、チェック弁24Bを介して低圧側油路18、タンク管路14に接続されている。さらに、アクチュエータ側油路23Bは、チェック弁26Bを介して低圧側油路18、タンク管路14へと接続されている。
この結果、ホイストシリンダ10は、ベッセル3からの荷重(自重)に従って図2中の矢示G方向に縮小し、油室A内の油液は、タンク12に向けて排出されると共に、油室B内にはチェック弁24B,26Bを介してタンク12内の油液が補給される。ホイストシリンダ10は、ベッセル3の自重による落下が許され、ベッセル3を図1に示す運搬位置へと下降することができ、ベッセル3を車体2上に着座させることができる。
一方、ダンプトラック1が作業現場の凹凸、傾斜地等で傾いた状態にあるときには、制御弁装置16の第1の方向制御弁20を浮き位置(F)に切換えても、ベッセル3が自重により下降しないことがある。しかし、このような場合には、オペレータが操作レバー28Aを図3中の矢示D方向に大きく傾転操作することにより、コントローラ35からパイロット圧発生器36の下げ操作部36Dに制御信号を出力できる。
このため、パイロット圧発生器36は、下げ操作部36Dから制御信号に対応したパイロット圧Plを第2の方向制御弁21の油圧パイロット部21Bに出力し、第2の方向制御弁21を下げ位置(L)に切換える。これにより、第2の方向制御弁21は、油圧ポンプ11からの圧油を、ポンプ管路13、高圧側油路17、アクチュエータ側油路23B、油圧配管15Bを介して各ホイストシリンダ10の油室B内に供給すると共に、油室A内の油液を、油圧配管15A、アクチュエータ側油路23A、第2の方向制御弁21、低圧側油路18、タンク管路14を介してタンク12に戻す。
これによって、ホイストシリンダ10は、油室B内に供給された圧油により内筒部10Bがピストンロッド10Cと共に外筒部10A内へと縮小し、ベッセル3をホイストシリンダ10の油圧力で図1に示す運搬位置へと下向きに回動することができ、ベッセル3を車体2上に強制的に着座させることができる。
しかし、このように制御弁装置16の制御弁装置16を下げ位置(L)に切換えたときには、ホイストシリンダ10を図2中の矢示G方向に油圧力で縮小させるため、ベッセル3が車体2上に着座するときに衝撃が発生する虞れがあり、ベッセル3と車体2とに余分な負荷を与える可能性がある。
そこで、ダンプトラック1のオペレータは、車両の走行時に操作レバー28Aを図3中に二点鎖線で示す第2の戻り位置28A3 へと戻して自己保持させるようにしている。これにより、制御弁装置16は、第1の方向制御弁20が浮き位置(F)に切換わり、第2の方向制御弁21が中立位置(N)に戻る。この結果、ベッセル3は自重によって車体2上に着座し続け、ホイストシリンダ10もベッセル3側の自重を利用して縮小状態に保つことができる。
ところで、上述したようにホイストシリンダ10を伸長させることにより、ベッセル3を車体2の後方へと大きく傾斜させ、土砂、砕石4等の荷物をベッセル3から排出している放土作業の途中で、荷物の排出位置が本来の排出場所(例えば、荷降し場)から外れることがある。このような場合には、ベッセル3に荷物を積載した状態のままで、ホイストシリンダ10を縮小し、車体2側に着座する位置までベッセル3を一旦は下降させる。その後に、荷物を載荷した状態のダンプトラック1を前進または後退させ、荷物の排出位置が正規な場所となるように移動させる。
しかし、前述の如くベッセル3を載荷状態のままで下降させると、ホイストシリンダ10にはベッセル3の重量に加えて荷物の重量が負荷となって作用する。このため、ホイストシリンダ10の縮小速度が過剰に速くなり易く、ベッセル3が車体2側に着座するときには大きな衝撃が発生することがある。従って、このような衝撃を回避するため、ダンプトラック1のオペレータは、載荷状態のベッセル1を一時的に下降させる操作を行うときに、衝撃を抑えるように注意を払うことが要求され、作業性が低下する原因になる。
そこで、本実施の形態では、コントローラ35による制御弁装置16の切換制御を図5に示す処理プログラムに沿って行い、荷物を積載したままでベッセル3を下降させる操作を容易に行うことができ、衝撃の発生を抑えて操作性、安定性を向上することができるようにしている。
即ち、図5の処理動作がスタートすると、ステップ1ではレバーセンサ29から検出信号を読込み、次のステップ2ではベッセル3の上げ操作が行われているか否かを判定する。ステップ2で「NO」と判定する間は、ステップ1に戻る。ステップ2で「YES」と判定すると、ベッセル3が上げ操作されているので、ステップ3によりベッセル3が車体2から上向きに上昇している。
次のステップ4では、角度センサ31からベッセル3の傾斜角度θを読込み、重量計測器33から後輪8側の車両重量Wを読込む。次のステップ5ではベッセル3の傾斜角度θが判定角度θ1 (例えば、θ1 =10〜20度)を越えているか否かを判定する。ステップ5で「NO」と判定する間は、ステップ1に戻る。
一方、ステップ5で「YES」と判定したときには、ベッセル3が車体2上に持上げられて傾斜姿勢にあると判断できるので、ステップ6に移って後輪8側の車両重量Wが、前記記憶部35Aから読出された前記平均値W1 よりも大きいか否かを判定する。ステップ6で「NO」と判定する間は、ステップ1に戻って、これ以降の処理を続行する。
ステップ6で「YES」と判定したときには、ベッセル3が荷載状態にあり、しかも車体2から持上げられた傾斜状態にあると判定することができる。次のステップ7では、レバーセンサ29から検出信号を読込み、次のステップ8ではベッセル3が下げ操作、または浮き操作されているか否かを判定する。即ち、制御弁装置16の第1の方向制御弁20を浮き位置(F)に切換操作されているか否か、または第2の方向制御弁21が下げ位置(L)に切換操作されているか否かを判定する。
ステップ8で「NO」と判定する限り、ベッセル3は上げ操作、または保持操作されているから、ステップ4に戻って、これ以降の処理を続行する。このため、ベッセル3を車体2の後方へと大きく傾斜させて荷物をベッセル3から排出する作業が正規に行われる場合は、荷物の排出が続行される。従って、荷物の排出作業が終わり、積荷が軽くなった状態では、ステップ6の判定処理により「NO」と判定される。即ち、後輪8側の車両重量Wは、平均値W1 よりも小さい重量となる。
しかし、前述したように、荷物の排出作業が完了する前に、荷物の排出位置が本来の排出位置から外れたために、ベッセル3に荷物を積載した状態のままで、ベッセル3を車体2に着座する位置まで一旦は下降させる場合がある。この場合には、操作レバー28Aは下げ操作されているから、ステップ8で「YES」と判定される。従って、この状態では、ベッセル3を載荷状態のままで下降させるため、ホイストシリンダ10には、ベッセル3の重量に加えて荷物の重量が負荷となって作用し、ホイストシリンダ10の縮小速度が過剰に速くなり易い。
そこで、次のステップ9では、ベッセル3の下降に伴った流量の絞り制御を実行する。即ち、コントローラ35は、パイロット圧発生器36の浮き操作部36Cまたは下げ操作部36Dに絞り制御用の信号を出力し、第1の方向制御弁20の可変絞り部20Cまたは第2の方向制御弁21の可変絞り部21Cを作動させる。
この場合、例えば第1の方向制御弁20を浮き位置(F)に切換えるように油圧パイロット部21Bにパイロット圧Plを供給している状態では、コントローラ35からパイロット圧発生器36の下げ操作部36Dに絞り制御用の信号が出力される。これにより、浮き位置(F)に切換わっている第1の方向制御弁20は、アクチュエータ側油路22A側から低圧側油路18に向けて第1の方向制御弁21の浮き位置(F)内を流通する油液の流量を、可変絞り部20Cによって、正規流量の50〜70%まで絞る。
この結果、各ホイストシリンダ10の油室Aから油圧配管15A、アクチュエータ側油路22A、第1の方向制御弁21を介してタンク12に向けて排出される油液は、可変絞り部20Cにより流量が絞られ、ホイストシリンダ10は縮小速度が遅くなるように制御される。
一方、第2の方向制御弁21を下げ位置(L)に切換えるように油圧パイロット部21Bにパイロット圧Plを供給している状態では、コントローラ35からパイロット圧発生器36の下げ操作部36Dに絞り制御用の信号が出力される。これにより、下げ位置(L)に切換わっている第2の方向制御弁21は、アクチュエータ側油路23A側から低圧側油路18に向けて第2の方向制御弁21内を流通する油液の流量を、可変絞り部21Cによって、正規流量の50〜70%まで絞る。
この結果、各ホイストシリンダ10の油室Aから油圧配管15A、アクチュエータ側油路23A、第2の方向制御弁21を介してタンク12に向けて排出される油液は、可変絞り部21Cにより流量が絞られ、ホイストシリンダ10は縮小速度が遅くなるように制御される。
次に、ステップ10では、着座センサ30からの検出信号によりベッセル3が車体2上に着座しているか否かを判定する。このステップ10で「NO」と判定する間は、ステップ9に戻ってベッセル3の下降に伴った流量の絞り制御を続行する。
しかし、ステップ10で「YES」と判定したときには、ベッセル3が車体2上に着座していると判断できるので、次のステップ11に移って、前述した可変絞り部20Cまたは21Cによる流量の絞り制御を終了させる。そして、次のステップ12ではエンジンスイッチ32からの信号により、エンジン9が停止されたか否かを判定する。
ステップ12で「YES」と判定したときには処理を終了させ、ステップ12で「NO」と判定する間は、ステップ1に戻ってこれ以降の処理を続ける。このコントローラ35は、操作レバー28Aの傾転操作に応じた制御弁装置16の切換制御を続行するものである。
かくして、本実施の形態によれば、ベッセル3に荷物を積載したままの状態で、ベッセル3を車体2側に着座する位置まで下降させる場合に、コントローラ35はホイストシリンダ10の縮小速度を遅くするように制御弁装置16の切換えを制御し、可変絞り部20Cまたは21Cによって第1の方向制御弁20または第2の方向制御弁21を流通する油液の流量を絞ることができる。
これにより、載荷状態のベッセル3が車体2側に速い速度で着座するのを抑えることができ、ベッセル3が車体2側に着座するときの衝撃を低減することができる。従って、ダンプトラック1のオペレータは、荷物を積載したままでもベッセル3を下降させる操作を、特別な注意を払うことなく容易に行うことができ、操作レバー28Aの操作性、安定性を向上することができる。
なお、前述した実施の形態では、図5に示すステップ5〜8にわたる処理が本発明の構成要件である荷降し判定手段の具体例であり、ステップ9の処理が流量絞り手段の具体例を示している。
また、前記実施の形態では、傾斜状態検出器を着座センサ30と角度センサ31とにより構成する場合を例に挙げて説明した。しかし、本発明はこれに限るものではなく、例えば角度センサ31のみを用いてベッセル3が傾斜状態にあるか否かを検出する構成としてもよい。また、着座センサ30のみを用いてベッセル3が車体2上に着座しているか否か、即ちベッセル3が傾斜状態にあるか否かを検出する構成としてもよい。
一方、前記実施の形態では、車両重量Wが空荷状態の重量値W0 と荷載状態の重量値Wh との平均値W1 に比較して大きいか否かでベッセル3の荷載状態を判定する場合を例に挙げて説明した。しかし、本発明はこれに限るものではなく、例えば空荷状態の重量値W0 に比較して予め決められた重量(例えば、50〜100kg程度)よりも車両重量Wが大きいか否かでベッセル3の荷載状態を判定する構成としてもよいものである。
また、前記実施の形態では、2つの方向制御弁20,21を用いて制御弁装置16を構成する場合を例に挙げて説明した。しかし、本発明はこれに限るものではなく、例えば1つの方向制御弁を用いて4位置(例えば、中立位置、上げ位置、浮き位置、下げ位置)に切換操作される制御弁装置を構成してもよいものである。
さらに、前記実施の形態にあっては、運搬車両として後輪駆動式のダンプトラック1を例に挙げて説明した。しかし、本発明はこれに限るものではなく、例えば前輪駆動式または前,後輪を共に駆動する4輪駆動式のダンプトラックに適用してもよい。一方、走行用の車輪を備えた運搬車両であれば、ダンプトラック以外の車両に適用してもよいものである。
1 ダンプトラック(運搬車両)
2 車体
3 ベッセル(荷台)
4 砕石(運搬対象の荷物)
5 連結ピン
6 キャブ
7 前輪
7A フロントサスペンション
8 後輪
8A リヤサスペンション
9 エンジン
10 ホイストシリンダ
11 油圧ポンプ(油圧源)
12 作動油タンク(油圧源)
16 制御弁装置
20,21 方向制御弁
20C 可変絞り部(一の可変絞り部)
21C 可変絞り部(他の可変絞り部)
28 操作レバー装置(操作装置)
28A 操作レバー
29 レバーセンサ(操作検出手段)
30 着座センサ(傾斜状態検出器)
31 角度センサ(傾斜状態検出器)
33 重量計測器(荷載検出器)
34 圧力センサ
35 コントローラ
36 パイロット圧発生器
しかし、このように制御弁装置16の第2の方向制御弁21を下げ位置(L)に切換えたときには、ホイストシリンダ10を図2中の矢示G方向に油圧力で縮小させるため、ベッセル3が車体2上に着座するときに衝撃が発生する虞れがあり、ベッセル3と車体2とに余分な負荷を与える可能性がある。
しかし、前述の如くベッセル3を載荷状態のままで下降させると、ホイストシリンダ10にはベッセル3の重量に加えて荷物の重量が負荷となって作用する。このため、ホイストシリンダ10の縮小速度が過剰に速くなり易く、ベッセル3が車体2側に着座するときには大きな衝撃が発生することがある。従って、このような衝撃を回避するため、ダンプトラック1のオペレータは、載荷状態のベッセルを一時的に下降させる操作を行うときに、衝撃を抑えるように注意を払うことが要求され、作業性が低下する原因になる。

Claims (7)

  1. 車輪によって走行する自走可能な車体と、該車体上に傾転可能に設けられ運搬対象の荷物が積載される荷台と、該荷台と車体との間に伸縮可能に設けられ前記荷物を荷台から排出するときに伸長して該荷台を斜めに傾斜させるホイストシリンダと、該ホイストシリンダに供給する圧油を発生する油圧源と、該油圧源とホイストシリンダとの間に設けられ該ホイストシリンダに対し前記圧油を供給,排出するのを制御する制御弁装置と、該制御弁装置の切換操作を行う操作装置とを備えてなる運搬車両において、
    前記車体に対する前記荷台の傾斜状態を検出する傾斜状態検出器と、
    前記荷台に荷物が積載されているか否かを検出する荷載検出器と、
    前記操作装置、傾斜状態検出器および荷載検出器からの信号に基づいて前記制御弁装置を切換制御するコントローラとを備え、
    該コントローラは、
    前記操作装置、傾斜状態検出器および荷載検出器からの信号に基づいて、前記荷物の載荷状態で前記荷台が下降するように操作されているか否かを判定する荷下げ判定手段と、
    該荷下げ判定手段により前記荷台が載荷状態で下降していると判定したときに、前記ホイストシリンダの縮小速度を遅くするように前記制御弁装置の切換えを制御し、前記ホイストシリンダから油圧源側に戻される油液の流量を前記制御弁装置を通じて絞る流量絞り手段とを有する構成としたことを特徴とする運搬車両。
  2. 前記荷下げ判定手段は、前記荷載検出器からの検出信号により、前記荷台に荷物が積載されていない空荷状態に比較して、前記荷台側の重量が予め決められた所定の重量よりも大きいときに前記荷台が載荷状態であると判別する構成としてなる請求項1に記載の運搬車両。
  3. 前記制御弁装置は、前記圧油の供給,排出を停止してホイストシリンダの動きを止める中立位置と、前記圧油の供給,排出によりホイストシリンダを伸長させて前記荷台を持上げる上げ位置と、前記荷台側の自重によって前記ホイストシリンダを縮小させ前記荷台の自重落下を許す浮き位置と、前記圧油の供給,排出によりホイストシリンダを縮小させて前記荷台を下降させる下げ位置とからなる複数の切換位置を有し、
    前記制御弁装置は、前記浮き位置または前記下げ位置に切換えられているときに前記コントローラからの制御信号に従って油液の流量を絞る可変絞り部を有し、
    前記流量絞り手段は、前記ホイストシリンダから油圧源側に戻される油液の流量を前記可変絞り部を用いて絞る構成としてなる請求項1に記載の運搬車両。
  4. 前記制御弁装置は、
    前記ホイストシリンダに対する圧油の供給,排出を停止する中立位置と、前記圧油の供給,排出によりホイストシリンダを伸長させて前記荷台を持上げる上げ位置と、前記荷台側の自重によって前記ホイストシリンダを縮小させ前記荷台の自重落下を許す浮き位置とのうち、前記コントローラからの制御信号に従っていずれか一の位置に切換わる第1の方向制御弁と、
    前記中立位置と、前記上げ位置と、前記圧油の供給,排出によりホイストシリンダを縮小させて前記荷台を下向きに回動させる下げ位置とのうち、前記コントローラからの制御信号に従っていずれか一の位置に切換わる第2の方向制御弁とを組合せて構成し、
    前記第1の方向制御弁は、前記浮き位置に切換えられているときに前記コントローラからの制御信号に従って油液の流量を絞る一の可変絞り部を有し、
    前記第2の方向制御弁は、前記下げ位置に切換えられているときに前記コントローラからの制御信号に従って油液の流量を絞る他の可変絞り部を有し、
    前記流量絞り手段は、前記ホイストシリンダから油圧源側に戻される油液の流量を前記一の可変絞り部または他の可変絞り部を用いて絞る構成としてなる請求項1に記載の運搬車両。
  5. 前記車輪に対して前記車体を懸架するサスペンションを備え、前記荷載検出器は該サスペンションの内部圧力を検出する圧力センサにより構成してなる請求項1に記載の運搬車両。
  6. 前記傾斜状態検出器は、前記荷台が車体に着座しているか否かを検出する着座センサにより構成してなる請求項1に記載の運搬車両。
  7. 前記傾斜状態検出器は、前記車体に対する荷台の傾斜角度を検出する角度センサにより構成してなる請求項1に記載の運搬車両。
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