JPWO2011074602A1 - 加飾成型材、及びその製造方法、並びにそれに使用する積層体 - Google Patents

加飾成型材、及びその製造方法、並びにそれに使用する積層体 Download PDF

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Abstract

賦型材表面の凹凸を転写することにより得られる凹凸模様と、金属光沢、着色、印刷図柄等を同時に、しかも鮮明に生産性よく成型樹脂に付与することができる、加飾成型材の製造方法、及び当該製造方法により製造される加飾成型材、並びに当該製造方法に使用する積層体を提供することを課題とする。成型樹脂上に意匠層が積層されてなる加飾成型材の製造方法であって、プラスチックフイルムの一方の面に意匠層が形成されてなる転写材と、少なくとも一方の面に凹凸を有するシート状の賦型材とを、前記プラスチックフイルムの他方の面と、前記賦型材の前記凹凸面とが接するように部分的に貼り合わせて得られた積層体を使用することを特徴とする。

Description

本発明は、成型樹脂上に意匠層が積層されてなる加飾成型材、及びその製造方法、並びにそれに使用する積層体に関する。より詳しくは、織物、編物、不織布、和紙等の賦型材表面の凹凸を転写することにより得られる凹凸模様と、金属光沢、着色、印刷図柄等とを同時に、成型樹脂に付与することができるインモールド成型転写による加飾成型材の製造方法、及び当該製造方法により製造される加飾成型材、並びに当該製造方法に使用する積層体に関する。
従来から、インモールド成型機を使用したインモールド成型転写により、金属光沢、着色、印刷図柄等を有する意匠層を成型樹脂上に積層した加飾成型材が知られている。
上記加飾成型材は、オーディオ製品、その他家電製品の筐体など各種成型品として使用されるものである。
特許文献1には、絵柄の付いた転写フイルムと繊維材料を重ね合わせたものを、当該転写フイルムが射出孔に面するように射出成形用金型内に配設した後、射出孔より合成樹脂を射出成形することによって、前記転写フイルムと繊維材料が表面に付着した成形品を得、その後当該成形品から前記転写フイルムと繊維材料を剥離することにより、成形品表面に絵柄と繊維模様を同時に転写することを特徴とする絵付け射出成形品の製造方法が記載されている。
上記転写フイルム(転写材)としては、被転写物である成型品に、金属光沢、着色、印刷図柄等を付与するために、プラスチックフイルムの片面に、金属薄膜層、着色層、印刷層等を適宜組み合わせて形成したものが一般に使用されている。
転写フイルムや繊維材料は何れも、枚葉のものを使用する場合もあるが、長尺でロール状のものを使用するのが一般的である。
長尺でロール状の転写フイルム及び繊維材料を使用する場合、それぞれを別の巻出装置にセットして、送り出して金型内へ挿入するか、あるいは、あらかじめ転写フイルムと繊維材料を重ねて巻き取ることにより、長尺でロール状の二層構造体を製造しておき、これを巻出装置にセットして、送り出して金型内へ挿入する方法が一般的に採用できる。
上記特許文献1の絵付け射出成形品(加飾成型材)は、賦型材である繊維材料表面の凹凸が転写された凹凸模様と、金属光沢、着色、印刷図柄等とが相俟った独特の意匠性を有するものである。
特開平4−261819号公報
しかし、上記特許文献1記載の絵付け射出成形品、及びその製造方法、並びに当該製造方法に使用する二層構造体には、下記に示す欠点があった。
転写フイルム及び繊維材料は単に接して重ね合わされているだけで、全面に、あるいは部分的に貼り合わされているものではなかったため、
(1)金型に転写フイルムと繊維材料を配設(転写フイルムと繊維材料を、雄の金型(雄型)と雌の金型(雌型)の間に挿入し、成型する位置に正確に位置合わせして固定すること)した後、型締め(雄型と雌型を閉じる)の際に、転写フイルム及び繊維材料にしわが入る場合や、あるいはせっかく位置合わせした転写フイルムや繊維材料がずれてしまう場合があった。
その結果、出来上がった絵付け射出成形品に、所望の凹凸模様が形成されない部分が存在するなどの不具合が生じるとともに、金属光沢、着色、印刷図柄等も確実に付与されないなど、所望の意匠性を有したものとはならない場合があった。
(2)あらかじめ転写フイルムと繊維材料を重ね合わせて巻き取り、長尺でロール状の二層構造体を製造しておき、これを巻出装置にセットして、送り出して金型内へ挿入する方法によって絵付け射出成形品を製造する場合に、前記二層構造体の転写フイルムと繊維材料がずれ易いという問題があった。そのため金型内で正確な位置合わせが出来ない場合や、そもそも二層構造体を製造する時点で、転写フイルムと繊維材料がずれてしまうという問題があった。
本発明は、上記全ての欠点を解消するために、賦型材表面の凹凸を転写することにより得られる凹凸模様と、金属光沢、着色、印刷図柄等とを同時に、しかも鮮明に成型樹脂に付与することができる、生産性に優れた加飾成型材の製造方法、及び当該製造方法により製造される加飾成型材、並びに当該製造方法に使用する積層体を提供することを課題とする。
本発明は、成型樹脂上に意匠層が積層されてなる加飾成型材の製造方法において、
(A)プラスチックフイルムの一方の面に意匠層が形成されてなる転写材と、少なくとも一方の面に凹凸を有するシート状の賦型材とを、前記プラスチックフイルムの他方の面と、前記賦型材の前記凹凸面とが接するように部分的に貼り合わせて、転写材、及び賦型材が積層された積層体を得る工程、
(B)前記積層体を意匠層側が射出孔に面するように射出成型用金型内に配設する工程、
(C)型締め後、射出孔から溶融状態の成型用樹脂をキャビティ内に射出して、転写材及び少なくとも成型樹脂の意匠層側表面に前記賦型材の凹凸を転写して転写積層体を得る工程、及び
(D)前記転写積層体を冷却後、当該転写積層体から、賦型材及び転写材のプラスチックフイルムを剥離して、意匠層及び少なくとも成型樹脂の意匠層側表面に凹凸模様が形成された加飾成型材を得る工程、
を含む、加飾成型材の製造方法である。
前記工程(A)において、前記転写材と前記賦型材を、線状の貼り合わせ部によって貼り合わせることが好ましい。
特に、前記転写材と前記賦型材を、両面テープで形成した線状の貼り合わせ部によって貼り合わせることが好ましい。
また、本発明は、上記製造方法により製造された、成型樹脂上に意匠層が積層されてなる加飾成型材であって、意匠層及び少なくとも成型樹脂の意匠層側表面に、前記賦型材の凹凸が転写されてなる凹凸模様が形成されていることを特徴とする加飾成型材である。
また、本発明は、上記製造方法に使用する積層体であって、プラスチックフイルムの一方の面に意匠層が形成されてなる転写材と、少なくとも一方の面に凹凸を有するシート状の賦型材とを、前記プラスチックフイルムの他方の面と、前記賦型材の前記凹凸面とが接するように部分的に貼り合わせてなることを特徴とする積層体である。
上記積層体としては、前記転写材と前記賦型材を、線状の貼り合わせ部によって貼り合わせた積層体が好ましい。
特に、前記転写材と前記賦型材を、両面テープで形成した線状の貼り合わせ部によって貼り合わせた積層体が好ましい。
本発明の加飾成型材、及びその製造方法、並びにそれに使用する積層体は、上記の特徴を有するので、下記の優れた効果を有するものとなる。
本発明においては、転写フイルム及び賦型材は単に接して重ね合わされているだけでなく、部分的に貼り合わされているため、
1.金型に転写材と賦型材を配設した後、型締めの際に、転写材及び賦型材にしわが入ってしまうことや、あるいはせっかく位置合わせした転写材や賦型材がずれてしまうことがない。その結果、本発明の製造方法で製造した加飾成型材には、所望の凹凸模様が形成されない部分が生じるなどの不具合がない。
従って、本発明の製造方法で製造した本発明の加飾成型材には、鮮明な凹凸模様が確実に形成されるとともに、金属光沢、着色、印刷図柄等も同時に、しかも確実に付与される。そのため、所望の意匠性を有する加飾成型材を得ることが出来る。
2.あらかじめ転写材と賦型材を貼り合わせて巻き取った、長尺でロール状の積層体を使用して本発明の加飾成型材を製造する場合に、積層体の転写材と賦型材がずれるという問題が生じない。このように、本発明の積層体は取り扱う際に転写材と賦型材がずれないため、金型内で正確な位置合わせが出来ないという問題や、そもそも積層体を製造する際に、転写材と賦型材がずれてしまうという問題がない。
本発明の加飾成型材の製造方法で製造される本発明の加飾成型材は、成型樹脂上に意匠層が積層されてなるものである。
そして、本発明の加飾成型材は、上記意匠層及び少なくとも成型樹脂の意匠層側表面(意匠層と密着している成型樹脂の面)に凹凸模様が形成されていることを特徴とする。前記凹凸模様は、本発明の製造方法で使用する賦型剤の表面の凹凸が転写されて形成されたものである。
本発明の製造方法で使用される賦型材はシート状であり、例えば、織物、編物、不織布、和紙等から構成される。当該賦型材は、少なくとも一方の面の表面に、凹凸模様を有する。ここで、賦型材表面の凹凸とは、賦型材である織物、編物、不織布、和紙等の表面形状をいう。すなわち賦型材である織物、編物、不織布、和紙等を構成する繊維が、前記織物、編物、不織布、和紙等の表面に露出することにより形成された表面形状をいう。
そして、上記賦型材を使用して製造した本発明の加飾成型材は、その意匠層及び少なくとも成型樹脂の意匠層側表面に、上記賦型材の表面形状が反転して転写された凹凸模様を有する。
従って、本発明でいう凹凸模様とは、上記賦型材表面の凹凸がちょうど反転して転写された状態の模様をいう。
すなわち、賦型材表面の凸部が転写されることにより、本発明の加飾成型材の凹模様が形成され、賦型材表面の凹部が転写されることにより、本発明の加飾成型材の凸模様が形成される。
まず、本発明の加飾成型材の製造方法において使用する積層体について説明する。
上記積層体は、プラスチックフイルムの一方の面に意匠層が形成されてなる転写材と、少なくとも一方の面に凹凸を有するシート状の賦型材とを、前記プラスチックフイルムの他方の面(意匠層が形成された面と反対の面)と、前記賦型材の前記凹凸面が接するように部分的に貼り合わせて得られる。
本発明の加飾成型材を製造するために使用する転写材は、プラスチックフイルムの片面に、意匠層が形成されたものである。
ここで意匠層とは、本発明の製造方法によって、成型樹脂上に積層される層であって、所望の加飾成型材を得るために必要なあらゆる層の総称である。すなわち、意匠層とは、本発明の加飾成型材に金属光沢、着色、印刷図柄等を付与するための加飾層(例えば、金属光沢を付与するための金属薄膜層、着色するための着色層、印刷図柄を付与するための印刷層)だけでなく、当該加飾層を成型樹脂と密着させるための接着層、意匠層を成型樹脂に転写した後、加飾層表面をキズや腐食等から保護する保護層等、所望の加飾成型材を得るために必要なあらゆる層の総称である。
加飾層を構成する上記の金属薄膜層、着色層、印刷層は単層でもよく、あるいは所望の意匠を得るため、これらの層を適宜組み合わせて複数の層としても構わない。
例えば、金属薄膜層と着色層を組み合わせた意匠層を有する転写材を使用することにより、本発明の加飾成型材に、着色された金属光沢を付与することができる。また、金属薄膜層と印刷層を組み合わせた意匠層を有する転写材を使用することにより、本発明の加飾成型材に、印刷図柄及び金属光沢を付与することができる。
また、意匠層は転写材の全面に形成されていてもよく、部分的に形成されていてもよい。
さらに、意匠層を構成する各層、すなわち、加飾層(金属薄膜層、着色層、印刷層など)、保護層、接着層なども、転写材の全面に形成されていてもよく、部分的に形成されていてもよい。
どの層を全面に形成するか、部分的に形成するかは、所望する加飾成型材の意匠性に応じて、適宜組み合わせて決定すればよい。
このように、意匠層自体や、意匠層を構成する各層を、転写材の全面あるいは部分的に形成することにより、本発明の製造方法により製造した加飾成型材も、意匠層自体や意匠層を構成する各層が、当該加飾成型材の全面あるいは部分的に積層されることとなる。そのため、バリエーションに富んだ意匠性を有する加飾成型材を製造することができる。
前記意匠層を構成する各層(加飾層[金属薄膜層・着色層・印刷層]、接着層、保護層)についてより詳細に説明する。
上記金属薄膜層としては、本発明の加飾成型材に金属光沢を付与できるものであれば特に制限はなく、アルミニウム薄膜層、銀薄膜層、銅薄膜層、クロム薄膜層、ニッケル薄膜層、スズ薄膜層等が使用できる。
金属薄膜層の厚さは、所望の金属光沢により適宜決定すればよい。
また、金属薄膜層の形成方法としては、真空蒸着法等の公知の方法が使用できる。
上記着色層としては、アクリル樹脂、ポリエステル樹脂等の樹脂に、染料や顔料等の着色剤を混入した薄膜が使用できる。前記着色層は、グラビアコート法、リバースコート法等の公知の方法で形成できる。
着色剤の量や着色層の厚さは、所望の着色度合いにより適宜決定すればよい。
上記印刷層としては、印刷インキからなる薄膜が使用できる。当該印刷層は、スクリーン印刷法、グラビア印刷法等の公知の方法により、印刷インキを図柄状に印刷して形成できる。
印刷層の図柄は、所望の印刷図柄により適宜決定すればよい。
上記接着層は、樹脂からなる薄膜であり、加飾層を成型樹脂と密着させるための層である。
接着層に使用する樹脂は、成型樹脂に密着可能な樹脂であれば特に制限はなく、アクリル樹脂、ポリエステル樹脂、塩化ビニル樹脂、塩化ビニル酢酸ビニル共重合体樹脂等の樹脂が使用できる。接着層に使用する樹脂の種類は、被転写物である成型樹脂の種類により適宜決定すればよい。
上記保護層は、樹脂からなる薄膜であり、加飾層表面をキズや腐食等から保護するものである。
保護層を、特にキズがつきにくいハードコート性を有する層としてもよい。
また、保護層を、プラスチックフイルムと剥離し易い層としておいても構わない。このようにした場合には、プラスチックフイルムとして、後で述べる離型性プラスチックフイルム(離型層を有するプラスチックフイルム)を使用する必要がない。
保護層に使用する樹脂は、加飾層表面をキズや腐食等から保護可能な樹脂であれば特に制限はなく、アクリル樹脂、ポリエステル樹脂、塩化ビニル樹脂、塩化ビニル酢酸ビニル共重合体樹脂等の樹脂が使用できる。
次に、上記意匠層とともに転写材を構成するプラスチックフイルムについて説明する。
当該プラスチックフイルムは、転写後には成型樹脂から剥離されるものである。すなわち、転写後にはプラスチックフイルムの片面に形成されていた意匠層のみが、成型樹脂上に残されて、加飾成型材の一部となる。
上記プラスチックフイルムとして、ポリエチレンテレフタレートフイルム、ポリプロピレンフイルム、ポリエチレンフイルム、ポリアミドフイルム等、従来公知のプラスチックフイルムが使用できる。
プラスチックフイルムの厚さは、3〜50μmが好ましい。
厚さが3μmより薄いと、本発明の加飾成型材を製造する際に、プラスチックフイルムにしわが入ったりするので好ましくない。他方、厚さが50μmより厚いと、賦型材表面の凹凸を、成型樹脂や意匠層に鮮明に転写できず、結果的に本発明の加飾成型材に所望の凹凸模様を形成することができない場合があるので好ましくない。
前記意匠層がプラスチックフイルムから容易に剥離できるように、プラスチックフイルム上に(プラスチックフイルムと意匠層との間に)樹脂からなる離型層を形成しておくことが好ましい。
このように離型層を形成した離型性プラスチックフイルムも、本発明のプラスチックフイルムに含まれる。
プラスチックフイルムに離型層を形成した転写材の場合、離型層は、転写後にはプラスチックフイルムとともに成型樹脂から剥離され、意匠層のみが成型樹脂上に残される。
上記転写材(プラスチックフイルムおよび意匠層)の具体的な構成としては、例えば、プラスチックフイルム/離型層/保護層/加飾層/接着層、プラスチックフイルム/離型層/加飾層/接着層等の構成が挙げられる。
また、転写材の形状は、枚葉(短尺のシート)であってもよく、あるいは長尺物(長尺のシート)であってもよい。長尺の転写材を用いる場合、本発明の加飾成型材を連続生産することができる。さらに、長尺の転写材を用いる場合は、ロール状としておくのが、取り扱い上好ましい。
転写材の厚さ、幅、長さは、本発明の加飾成型材の所望の大きさにより適宜決定すればよい。
本発明の加飾成型材を製造するために使用する賦型材は、本発明の加飾成型材の意匠層及び少なくとも成型樹脂の意匠層側表面に、賦型材表面の凹凸が転写されてなる凹凸模様を形成するために使用するものである。
上記賦型材は、織物、編物、不織布、和紙等のシート状の部材であって、少なくとも片表面に凹凸を有するものである。
従って、賦型材表面の両面に凹凸があってももちろん構わない。
上記織物や編物の素材としては、綿、羊毛、麻、絹等の天然繊維、又はポリエステル樹脂、ポリプロピレン樹脂、ポリエチレン樹脂、ポリアミド樹脂、アクリル樹脂等からなる化学繊維の何れでもよい。
また、織り組織としては、平織、綾織、朱子織等があり、編み組織としては、緯編、平編、ゴム編、パール編等がある。
上記不織布の素材としては、織物や編物と同様の天然繊維や化学繊維が使用できる。
賦型材が織物や編物の場合には、織り組織や編み組織、使用する繊維の太さ等を種々組み合わせることによって、また、賦型材が不織布の場合には、目付け量などを変更することによって、賦型材の表面形状(凹凸)を、容易にしかも多種多様なものとすることができる。その結果、当該賦型材を使用して製造した本発明の加飾成型材の凹凸模様を、容易に多種多様なものとすることができる。
織物や編物の織り組織や編み組織を、単純な平織や平編にするなど、織物や編物表面の凹凸を、全く同一の模様が繰り返された変化のない単調な凹凸とした場合には、当該織物や編物を使用して製造した本発明の加飾成型材には、全く同一の模様が繰り返された変化のない単調な凹凸模様が形成される。
また、織物や編物の表面の一部に、例えば花柄、水玉模様などの様々な織り図柄や編み図柄、あるいは刺繍等による立体図柄(織り図柄や編み図柄より、さらに立体的な図柄)を形成した賦型材を用いることもできる。このような賦型材を使用して製造した本発明の加飾成型材には、織物や編物を構成する繊維による表面形状と、上記織り図柄、編み図柄、立体図柄とが転写されるため、単調な凹凸模様と図柄模様が相俟った趣きのある意匠性を有する加飾成型材を得ることができる。
さらに、織物や編物を構成する繊維による表面形状と、平坦な図柄とを有する賦型材を使用することにより、単調な凹凸模様と平坦な図柄模様とが相俟った趣きのある意匠性を有する加飾成型材を得ることもできる。
平坦な図柄を転写して上記図柄模様を形成するためには、織物や編物の表面の一部に樹脂等をコーティングするなどして、織物や編物の表面の一部を平坦にして、当該平坦部からなる図柄を形成するか、織物や編物自体の一部を図柄状に切り抜いておく方法が挙げられる。
賦型材表面の凹凸の状態(凹部の深さ、凸部の高さ、凹部や凸部の形状等)は、本発明の加飾成型材の所望の凹凸模様により、織り組織や編み組織、使用する繊維の太さ等を種々組み合わせることにより適宜決定すればよい。
上記の通り、賦型材の素材は、天然繊維又は化学繊維であるため、賦型材が、後で述べる本発明の加飾成型材の製造方法における工程(A)〜(D)において、一度熱や圧力を受けると、賦型材表面の凹凸が変形してしまう場合がある。
このため、仮に表面の凹凸が変形した賦型材を再度使用して、本発明の加飾成型材を本発明の製造方法により製造すると、所望の凹凸模様を有する加飾成型材を得ることが困難となる場合がある。
従って、所望の凹凸模様を有する加飾成型材を確実に得るためには、本発明の加飾成型材の製造方法における工程(A)〜(D)において、一度使用した賦型材を再度使用しないことが好ましい。
しかし、工程(A)〜(D)で一度使用することにより、熱や圧力で凹凸が変形してしまった賦型材を、例えばスチーム(高温の水蒸気)等により加熱と加湿を行い、変形してしまった凹凸を元通りの凹凸に再現し、再使用することもできる。すなわち、一度使用した賦型材をそのままの状態で使用せず、熱や圧力で変形してしまった凹凸を元通りの凹凸に再現し、再現後の賦型材を、前記工程(A)〜(D)で再度使用しても、もちろん構わない。
また、賦型材の形状は、枚葉、あるいは長尺物の何れでもよい。長尺の賦型材を用いれば、本発明の加飾成型材の連続生産が可能となる。さらに、長尺の賦型材を用いる場合は、ロール状としておくのが、取り扱い上好ましい。
賦型材の厚さ、幅、長さは、本発明の加飾成型材の所望の大きさにより適宜決定すればよい。
本発明の積層体は、上記転写材と賦型材を、部分的に貼り合わせることによって得ることができる。この際、プラスチックフイルムの非意匠層面(意匠層が形成された面と反対の面)と、賦型材の凹凸面とが接するように、転写材と賦型材を貼り合わせる。
転写材と賦型材を部分的に貼り合わせる際、貼り合わせる部分(貼り合わせ部)の形状は、点状、線状等適宜の形状を採用できる。また、点状にした場合の点の大きさ(点の面積)や点の間隔、線状にした場合の線の太さや長さ等は、本発明の加飾成型材の所望の大きさ、形状等により適宜決定すればよい。
転写材と賦型材を部分的に貼り合わせる方法としては、接着剤や粘着剤等を転写材のプラスチックフイルム、あるいは賦型材にコーティングして貼り合わせる方法や、市販の両面テープのように、あらかじめ基材(紙やプラスチックフイルム等)の両面に接着剤や粘着剤等がコーティングされたテープ等を用いて貼り合わせる方法や、熱や超音波等による融着により貼り合わせる方法等が例示できる。
中でも、両面テープによって形成した線状の貼り合わせ部によって、転写材と賦型材を貼り合わせる方法が、簡便で好ましい。
積層体における貼り合わせ部の位置は、製造する本発明の加飾成型材により適宜決定すればよい。
本発明の加飾成型材の製造に使用する成型樹脂は、ABS(アクリロニトリル・ブタジエン・スチレン)樹脂、PS(ポリスチレン)樹脂、PP(ポリプロピレン)樹脂、PC(ポリカーボネート)樹脂、PVC(塩化ビニル)樹脂、AS(アクリロニトリル・スチレン)樹脂、PMMA(ポリメチルメタクリレート)樹脂等のアクリル樹脂などの樹脂が使用でき、中でも熱可塑性樹脂が好ましい。
成型樹脂の形状は、本発明の加飾成型材の所望の形状により適宜決定される。
尚、成型樹脂は、上記と同様の樹脂をペレット状、粉状等にした成型用樹脂を原料として、本発明の製造方法により、溶融状態として、射出孔からキャビティ内に射出、冷却することにより、意匠層と積層される。
次に、本発明の加飾成型材の製造方法について説明する。
前記の通り、本発明の加飾成材の製造方法は、成型樹脂上に意匠層が積層されてなる加飾成型材の製造方法において、
(A)プラスチックフイルムの一方の面に意匠層が形成されてなる転写材と、少なくとも一方の面に凹凸を有する賦型材とを、前記プラスチックフイルムの他方の面と、前記賦型材の前記凹凸面とが接するように部分的に貼り合わせて、転写材、及び賦型材が積層された積層体を得る工程、
(B)前記積層体を意匠層側が射出孔に面するように射出成型用金型内に配設する工程、
(C)前記金型を閉めた後、射出孔から溶融状態の成型用樹脂をキャビティ内に射出して、転写材及び少なくとも成型樹脂の意匠層側表面に前記賦型材の凹凸を転写して転写積層体を得る工程、及び、
(D)前記転写積層体を冷却後、当該転写積層体から、賦型材及び転写材のプラスチックフイルムを剥離して、意匠層及び少なくとも成型樹脂の意匠層側表面に凹凸模様が形成された加飾成型材を得る工程、
を含むことを特徴とする。
上記工程(A)〜(D)の順序は、工程(A)、工程(B)、工程(C)、及び工程(D)の順序である
最初に、各工程について説明する。
<工程(A)>
まず、プラスチックフイルムの一方の面に意匠層が形成された転写材と、少なくとも一方の面に凹凸を有するシート状の賦型材とを、前記プラスチックフイルムの他方の面(意匠層が形成された面と反対の面)と、前記賦型材の前記凹凸面とが接するように部分的に貼り合わせて、転写材、及び賦型材が積層された積層体を得る工程である。
転写材、及び賦型材の形状は枚葉、あるいは長尺物の何れでもよい。長尺物の場合はロール状としておくのが取り扱い上好ましい。
前記した通り、転写材と賦型材を貼り合わせる部分(貼り合わせ部)の形状は、点状、線状等適宜の形状を採用できる。
また、点状にした場合の点の大きさ(点の面積)や点の間隔、線状にした場合の線の太さや長さ等は、本発明の加飾成型材の所望の大きさ、形状等により適宜決定すればよい。
転写材と賦型材を部分的に貼り合わせる方法は、前記の通りである。
また、前記貼り合わせ部の位置は、製造する本発明の加飾成型材により適宜決定すればよい。
しかし、前記貼り合わせ部には、接着剤や粘着剤等が付着されているか、テープ等が貼られているか、あるいは貼り合わせ部自体が融着されているため、貼り合わせていない部分と比較すると、貼り合わせ部の厚さはやや厚くなるなど、厚さに違いが生じる。そして、上記厚さの違いにより、転写材と賦型材からなる積層体において、貼り合わせ部とそれ以外の部分との間に、わずかな段差が生じる。
従って、積層体を射出成型用金型内に配設(工程(B))する際に、前記貼り合わせ部が、前記キャビティ内に入ってしまうと、前記金型を閉めた後、射出孔から溶融状態の成型用樹脂をキャビティ内に射出して転写積層体を得る(工程(C))際に、転写材及び少なくとも成型樹脂の意匠層側表面に、賦型材表面の凹凸が転写されるだけでなく、上記段差の影響で貼り合わせ部の形状(段差による形状)も一緒に転写されてしまう場合がある。
その結果、本発明の製造方法により製造された加飾成型材にも、意匠層及び少なくとも成型樹脂の意匠層側表面に、所望の凹凸模様のほかに、貼り合わせ部の形状が転写されてなる模様が形成されてしまうこととなる。
以上のことから、本発明の加飾成型材に、貼り合わせ部の形状が転写された模様が形成されないようにするためには、本発明の加飾成型材の製造方法において、転写材と賦型材を部分的に貼り合わせて積層体を得る際に、貼り合わせ部が、型締め後のキャビティの外になるように(キャビティの中に入らないように)転写材と賦型材を部分的に貼り合わせておき、当該積層体を射出成型用金型内に配設することが好ましい。
従って、本発明の積層体も、貼り合わせ部が、型締め後のキャビティの外になるように(キャビティの中に入らないように)形成されているのが好ましい。
上記のようにすることで、本発明の製造方法により製造される加飾成型材に、意図しない模様(貼り合わせ部が転写された模様)が形成されるのを防ぐことができる。
また、転写材と賦型材を貼り合わせるタイミングは、金型に挿入する直前であってもよく、あるいは、あらかじめ転写材と賦型材を貼り合わせておいてもよい。
上記積層体の形状は、枚葉、あるいは長尺物(巻き取ってロール状としてもよい)の何れでも構わない。
<工程(B)>
前記積層体を意匠層側が射出孔に面するように射出成型用金型内に配設する工程である。
ここで、積層体を射出成型用金型内に配設するとは、転写材と賦型材からなる積層体を、雄の金型(雄型)と雌の金型(雌型)の間に挿入し、成型する位置に正確に位置合わせして固定することをいう。
また、積層体を意匠層側が射出孔に面するように射出成型用金型内に配設するのは、後で述べる工程(C)において、射出孔から射出される成型用樹脂の所望の位置に正確に意匠層を形成するためである。
<工程(C)>
型締め後、射出孔から溶融状態の成型用樹脂を、前記金型のキャビティ内に射出して、前記積層体に成形用樹脂を融着させることにより、転写材及び少なくとも成型樹脂の意匠層側表面に前記賦型材の凹凸を転写して転写積層体を得る工程である。
ここで、転写材及び、少なくとも成型樹脂の意匠層側表面に前記賦型材表面の凹凸を転写するとは、転写材(意匠層が片面に形成されたプラスチックフイルム)、及び、少なくとも成型樹脂の意匠層側表面(意匠層と密着する成型樹脂の面)に、賦型材表面の凹凸がちょうど反転してできる凹凸を形成すること、言い換えれば転写材及び少なくとも成型樹脂の意匠層側表面を、賦型材表面の凹凸がちょうど反転してできる凹凸状に成型することをいう。
従って、工程(C)における転写積層体(賦型材と転写材と成型樹脂とが、賦型材[凹凸面]/プラスチックフイルム/意匠層/成型樹脂、の順に積層されている)は、転写材(プラスチックフイルムと意匠層)及び少なくとも成型樹脂の意匠層側表面に、賦型材表面の凹凸がちょうど反転してできる凹凸模様が形成されている構造となっている。
賦型材表面の凹凸を、転写材及び少なくとも成型樹脂の意匠層側表面に転写するには、型締め後、射出孔から溶融状態の成型用樹脂をキャビティ内に射出することが必要となる。
すなわち、溶融状態の成型用樹脂の温度、射出孔から溶融状態の成型用樹脂をキャビティ内に射出するときの圧力を、適宜の温度と圧力とすることにより、賦型材表面の凹凸を、転写材及び少なくとも成型樹脂の意匠層側表面に転写することができる。
<工程(D)>
前記転写積層体を冷却後、転写積層体から、賦型材及び転写材のプラスチックフイルムを剥離して、意匠層及び少なくとも成型樹脂の意匠層側表面に凹凸模様が形成された加飾成型材を得る工程である。
すなわち、転写積層体(賦型材[凹凸面]/プラスチックフイルム/意匠層/成型樹脂)から、賦型材とプラスチックフイルムを取り除き、意匠層と成型樹脂からなる加飾成型材を得る工程である。前記工程(C)において、転写材(プラスチックフイルムと意匠層)及び成型樹脂の意匠層側表面には、賦型材表面の凹凸がちょうど反転してできる凹凸模様が形成されている。したがって、転写積層体から、賦型材および転写材のプラスチックフイルムを剥離することで、意匠層及び少なくとも成型樹脂の意匠層側表面に凹凸模様が形成された本発明の加飾成型材を得ることができる。
尚、転写積層体から、賦型材及び転写材のプラスチックフイルムを剥離する場合、賦型材とプラスチックフイルムを一時に剥離してももちろんよいが、賦型材のみ先に剥離してプラスチックフイルムを残したままにしておき、その後残りのプラスチックフイルムを剥離するなど、賦型材とプラスチックフイルムを剥離するタイミングをずらしても構わない。
上記のように、賦型材のみ先に剥離してプラスチックフイルムを残したままにしておくことで、プラスチックフイルムが、いわば本発明の加飾成型材の意匠層側表面をキズやゴミなどから保護する保護フイルムの役割を果たすことができる。
以上述べた本発明の加飾成型材の製造方法で製造した本発明の加飾成型材は、成型樹脂上に意匠層が積層されているとともに、当該意匠層及び当該意匠層の裏面と当接している成形樹脂面(成型樹脂の意匠層側表面)に、賦型材表面の凹凸が転写された凹凸模様が形成されたものとなる。
本発明の加飾成型材は上記の特徴ある構成を有するので、凹凸模様と、金属光沢、着色、印刷図柄等が相俟った独特の意匠性を有するものになるとともに、前記した優れた効果を発揮するものである。
本発明の加飾成型材の製造方法で使用する本発明の積層体は、プラスチックフイルムの一方の面に意匠層が形成されてなる転写材と、少なくとも一方の面に凹凸を有するシート状の賦型材とを、前記プラスチックフイルムの他方の面(意匠層が形成されていない面)と、前記賦型材の前記凹凸面とが接するように部分的に貼り合わせてなる。すなわち、本発明の積層体は、転写材と賦型材が、意匠層/プラスチックフイルム/(凹凸面)賦型材、の順に積層されたものである。
転写材と賦型材を貼り合わせる部分(貼り合わせ部)の形状、転写材と賦型材を部分的に貼り合わせる方法やタイミングは前記の通りである。
また、貼り合わせ部の位置も、前記の通り、製造する本発明の加飾成型材により適宜決定すればよい。
さらに、本発明の加飾成型材の製造方法において、本発明の加飾成型材に、貼り合わせ部の形状が転写されてなる模様が形成されないようにするためには、本発明の積層体は、貼り合わせ部が、型締め後のキャビティの外になるように(キャビティの中に入らないように)形成されていることが好ましい。
本発明の積層体の形状は、枚葉、あるいは長尺物(巻き取ってロール状としてもよい)の何れでも構わない。
尚、あらかじめ転写材と賦型材を貼り合わせて巻き取った、長尺でロール状の積層体を製造しておけば、特別な機械を使用することなく、一般的なインモールド成型機、及び一般的な一軸の箔送り装置(巻出装置及び巻取装置を各々1つ備えた箔送り装置)を使用して、本発明の加飾成型材を製造することができるので好ましい。
また、積層体を得る際に、両面テープを使用するなど、接着剤や粘着剤等を使用した貼り合わせ方法を採用する場合、転写積層体を得る工程(C)において、射出された溶融状態の成型用樹脂の圧力や温度により、貼り合わせ部の接着剤や粘着剤が、賦型材を通り抜けて金型に密着し、その結果、転写積層体が金型に貼り付いてしまう現象が生じる場合がある。
この現象を防止するための方法として、例えば、積層体の貼り合わせ部の位置に合わせて、賦型材の外側表面(金型と接する側の表面)に、別途プラスチックフイルム等を部分的に貼り合わせておく方法が採用できる。こうすることで、貼り合わせ部の接着剤や粘着剤が仮に賦型材を通り抜けてきたとしても、当該接着剤や粘着剤が直接金型に接することを、前記プラスチックフイルムによって防止することができる。
尚、上記の現象をより確実に防止するためには、上記の別途貼り合せるプラスチックフイルム等は、貼り合わせ部の大きさ(幅等)より、大きく(広く)形成しておくのが好ましい。
このように、積層体の貼り合わせ部に合わせて、賦型材の外側表面に、プラスチックフイルム等を部分的に貼り合わせた積層体も、本発明の積層体に含まれる。
[実施例1]
転写材と賦型材を部分的に貼り合わせた積層体をあらかじめラミネート装置にて製造し、その後、一般的なインモールド成型機、及び一般的な一軸の箔送り装置(巻出装置及び巻取装置を各々1つ備えた箔送り装置)を使用して、巻出装置に前記積層体をセットして本発明の加飾成型材を製造する方法。
<工程(A)>
長尺でロール状の転写材[厚さ38μmのポリエチレンテレフタレートフイルム/離型層/意匠層(保護層/アルミニウム薄膜層/接着層)]のポリエチレンテレフタレートフイルム面(意匠層が形成されていない面)と、太さ250デニールのポリエステル糸を縦/横=32本/30本の糸密度で平織することによって形成された、表裏両面に平織による凹凸を有する長尺でロール状の平織物(賦型材)とを、ラミネート装置を使用して部分的に貼り合わせ、長尺でロール状の積層体を得た。転写材と賦型材の貼り合わせは、転写材あるいは賦型材の両端部(長手方向に伸びる両縁部)に、幅5mmの両面テープを貼着することにより、長手方向沿いの両縁に形成した線状の貼り合わせ部によって行った。
尚、積層体(転写材と賦型材)の貼り合わせ部が型締め後のキャビティの外になるように(キャビティの中に入らないように)両面テープと両面テープの間隔を調整して積層体を形成した。
<工程(B)>
前記積層体を一軸の箔送り装置の巻出装置にセットし、インモールド成型機側へ送り出した後、前記積層体を、意匠層側が射出孔に面するようにインモールド成型機の射出成型用金型内に配設した。
<工程(C)>
前記金型を型締めした後、射出孔から溶融状態のABS樹脂(成型用樹脂)をキャビティ内に射出して、前記積層体に成型樹脂が融着されてなる転写積層体を得た。前記転写積層体は、賦型材(平織物)/転写材(ポリエチレンテレフタレートフイルム/離型層/意匠層)/ABS樹脂からなり、転写材及び少なくともABS樹脂の意匠層側表面に前記凹凸が転写されていた。
<工程(D)>
前記転写積層体を冷却後、転写積層体から、平織物及び転写材のポリエチレンテレフタレートフイルムと離型層を剥離して、意匠層及びABS樹脂からなる本発明の加飾成型材を得た。前記意匠層およびABS樹脂の意匠層側表面には、平織物の前記凹凸が転写された凹凸模様が形成されていた。
尚、転写後の積層体は巻取装置により巻き取った。
製造した実施例1に係る本発明の加飾成型材は、型締めの際に、転写材及び賦型材にしわが入ったり、あるいはせっかく位置合わせした転写材や賦型材がずれてしまうことがなく、平織物の凹凸がそのまま転写された凹凸模様とアルミニウムの金属光沢が相俟った独特の意匠性を有するものであった。
また、実施例1に係る本発明の加飾成型材は、加飾成型材の長さ方向(長手方向)や幅方向(短手方向)において、前記凹凸模様が部分的に不鮮明になるなどの不良は生じておらず、加飾成型材全体に鮮明な凹凸模様が形成されていた。
尚、積層体を製造する際に、転写材と賦型材がずれることもなく、さらに積層体を巻出装置にセットするなど積層体を取り扱う際に転写材と賦型材がずれることもなかった。
[実施例2]
一般的なインモールド成型機、及び一般的な二軸の箔送り装置(巻出装置及び巻取装置を各々2つ備えた箔送り装置)を使用し、本発明の加飾成型材を製造する方法であって、巻出装置とインモールド成型機の間にラミネート装置を設置し、転写材と賦型材を部分的に貼り合わせた積層体を、インモールド成型の直前に得て本発明の加飾成型材を製造する方法。
<工程(A)>
長尺でロール状の転写材[厚さ38μmのポリエチレンテレフタレートフイルム/離型層/意匠層(保護層/アルミニウム薄膜層/接着層)]を巻出装置1に、太さ250デニールのポリエステル糸を縦/横=32本/30本の糸密度で平織することによって形成された、表裏両面に平織による凹凸を有する長尺でロール状の平織物(賦型材)を巻出装置2にそれぞれセットした。
次に、転写材、及び平織物を、それぞれ巻出装置1、及び巻出装置2から、ラミネート装置側へ送り出し、ラミネート装置を使用して、実施例1と同様に、両面テープからなる線状の貼り合わせ部によって、転写材と賦型材(平織物)の両縁を貼り合わせて積層体を得た。
<工程(B)>
前記積層体をインモールド成型機側へ送り出すとともに、前記積層体を意匠層側が射出孔に面するようにインモールド成型機の射出成型用金型内に配設した。
<工程(C)>
実施例1と同様にして、転写積層体を得た。
<工程(D)>
実施例1と同様にして、意匠層及びABS樹脂の意匠層側表面に、平織物の前記凹凸が転写されてなる凹凸模様が形成された本発明の加飾成型材を製造した。
尚、転写後の積層体は巻取装置1、又は巻取装置2により巻き取った。
製造した実施例2に係る本発明の加飾成型材は、型締めの際に、転写材及び賦型材にしわが入ったり、あるいはせっかく位置合わせした転写材や賦型材がずれてしまうことがなく、平織物の凹凸がそのまま転写された凹凸模様とアルミニウムの金属光沢が相俟った独特の意匠性を有するものであった。
また、実施例2に係る本発明の加飾成型材は、加飾成型材の長さ方向や幅方向において、上記凹凸模様が部分的に不鮮明になるなどの不良は生じておらず、加飾成型材全体に鮮明な凹凸模様が形成されていた。
[実施例3、4]
賦型材として、目付け量25g/mで、ポリエステル樹脂からなる不織布を使用したこと以外は、実施例1、2(賦型材として平織物使用)と同様にして、それぞれ実施例3、4に係る本発明の加飾成型材を製造した。
製造した実施例3、4に係る本発明の加飾成型材は何れも、型締めの際に、転写材及び賦型材にしわが入ったり、あるいはせっかく位置合わせした転写材や賦型材がずれてしまうことがなく、不織布の凹凸がそのまま転写された凹凸模様とアルミニウムの金属光沢が相俟った独特の意匠性を有するものであった。
また、実施例3、4に係る本発明の加飾成型材は何れも、加飾成型材の長さ方向や幅方向において、上記凹凸模様が部分的に不鮮明になるなどの不良は生じておらず、加飾成型材全体に不織布特有のランダムな、しかも鮮明な凹凸模様が形成されていた。
尚、実施例3に係る本発明の加飾成型材は、積層体を製造する際に、転写材と賦型材がずれることもなく、さらに積層体を巻出装置にセットするなど積層体を取り扱う際に転写材と賦型材がずれることもなかった。
[実施例5、6]
転写材として、長尺でロール状の転写材[厚さ38μmのポリエチレンテレフタレートフイルム/離型層/意匠層(保護層/樹脂に黒色顔料を混入することにより黒色に着色された着色層/接着層)]を使用したこと以外は、実施例1、2(意匠層として、アルミニウムからなる金属薄膜層を含み、着色層は含まない)と同様にして、それぞれ実施例5、6に係る本発明の加飾成型材を製造した。
製造した実施例5、6に係る本発明の加飾成型材は何れも、型締めの際に、転写材及び賦型材にしわが入ったり、あるいはせっかく位置合わせした転写材や賦型材がずれてしまうことがなく、平織物の凹凸がそのまま転写された凹凸模様と黒色が相俟った独特の意匠性を有するものであった。
また、実施例5、6に係る本発明の加飾成型材は何れも、加飾成型材の長さ方向や幅方向において、上記凹凸模様が部分的に不鮮明になるなどの不良は生じておらず、加飾成型材全体に鮮明な凹凸模様が形成されていた。
尚、実施例5に係る本発明の加飾成型材は、積層体を製造する際に、転写材と賦型材がずれることもなく、さらに積層体を巻出装置にセットするなど積層体を取り扱う際に転写材と賦型材がずれることもなかった。
[比較例1]
実施例1の積層体を得る工程に替えて、転写材及び平織物(賦型材)を両面テープで貼り合わせずに、転写材及び平織物を単に重ね合わせた二層構造体を得たこと、及び実施例1の積層体に替えて当該二層構造体を使用したこと以外は、実施例1と同様にして、加飾成型材を製造した。
製造した比較例1に係る加飾成型材は、平織物の凹凸が転写された凹凸模様が形成されたものであった。
しかし、比較例1に係る加飾成型材は、型締めの際に、転写材及び賦型材にしわが入ったり、あるいはせっかく位置合わせした転写材や賦型材がずれたりして、その結果、加飾成型材の長さ方向や幅方向において、凹凸模様が部分的に不鮮明になるなどの不良が生じていた。
尚、二層構造体を製造する際にも、転写材と賦型材がずれることがあり、さらに二層構造体を巻出装置にセットするなど、二層構造体を取り扱う際にも転写材と賦型材がずれることがあった。
[比較例2]
実施例2の積層体を得る工程に替えて、ラミネート装置にて転写材及び平織物(賦型材)を両面テープで貼り合わせずに、転写材及び平織物を単に重ね合わせた二層構造体を得たこと、及び実施例2の積層体に替えて当該二層構造体を使用したこと以外は、実施例2と同様にして、加飾成型材を製造した。
製造した比較例2に係る加飾成型材は、平織物の凹凸が転写された凹凸模様が形成されたものであった。
しかし、比較例2に係る加飾成型材は、型締めの際に、転写材及び賦型材にしわが入ったり、あるいはせっかく位置合わせした転写材や賦型材がずれたりして、その結果、加飾成型材の長さ方向や幅方向において、凹凸模様が部分的に不鮮明になるなどの不良が生じていた。

Claims (7)

  1. 成型樹脂上に意匠層が積層されてなる加飾成型材の製造方法において、
    (A)プラスチックフイルムの一方の面に意匠層が形成されてなる転写材と、少なくとも一方の面に凹凸を有するシート状の賦型材とを、前記プラスチックフイルムの他方の面と、前記賦型材の前記凹凸面とが接するように部分的に貼り合わせて、転写材、及び賦型材が積層された積層体を得る工程、
    (B)前記積層体を意匠層側が射出孔に面するように射出成型用金型内に配設する工程、
    (C)型締め後、射出孔から溶融状態の成型用樹脂をキャビティ内に射出して、転写材及び少なくとも成型樹脂の意匠層側表面に前記賦型材の凹凸を転写して転写積層体を得る工程、及び
    (D)前記転写積層体を冷却後、当該転写積層体から、賦型材及び転写材のプラスチックフイルムを剥離して、意匠層及び少なくとも成型樹脂の意匠層側表面に凹凸模様が形成された加飾成型材を得る工程、
    を含む、加飾成型材の製造方法。
  2. 前記工程(A)において、前記転写材と前記賦型材とを、線状の貼り合わせ部によって貼り合わせる請求項1記載の製造方法。
  3. 前記転写材と前記賦型材とを、両面テープで形成した線状の貼り合わせ部によって貼り合わせる請求項2記載の製造方法。
  4. 請求項1〜3の何れか1項に記載の製造方法により製造された、成型樹脂上に意匠層が積層されてなる加飾成型材であって、意匠層及び少なくとも成型樹脂の意匠層側表面に、前記賦型材の凹凸が転写されてなる凹凸模様が形成されていることを特徴とする加飾成型材。
  5. 請求項1記載の製造方法に使用する積層体であって、プラスチックフイルムの一方の面に意匠層が形成されてなる転写材と、少なくとも一方の面に凹凸を有するシート状の賦型材とを、前記プラスチックフイルムの他方の面と、前記賦型材の前記凹凸面とが接するように部分的に貼り合わせてなることを特徴とする積層体。
  6. 前記転写材と前記賦型材とを、線状の貼り合わせ部によって貼り合わせてなる請求項5記載の積層体。
  7. 前記転写材と前記賦型材とを、両面テープで形成した線状の貼り合わせ部によって貼り合わせてなる請求項6記載の積層体。
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