JPWO2011033984A1 - 光学フィルタ、撮像デバイス、光学系 - Google Patents

光学フィルタ、撮像デバイス、光学系 Download PDF

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Abstract

撮像デバイス1に設ける光学フィルタ13には、水晶板2と、水晶板2上に形成され、可視域と赤外域の2つの波長帯域において透過特性を有するフィルタ群3とが設けられている。フィルタ群3は、可視域および可視域から連続した赤外域の予め設定した一帯域において透過特性を有する第1フィルタ33と、可視域および可視域から離間した赤外域の予め設定した他帯域において透過特性を有し、可視域と赤外域の他帯域との間の帯域において遮断特性を有する第2フィルタ35および第3フィルタ36とが組み合わされて構成される。第2フィルタ35および第3フィルタ36では、遮断特性を有する帯域がそれぞれ約150nm以下であり、かつ、遮断特性を有する帯域が重複する。【選択図】図3

Description

本発明は、本発明は、撮像デバイスに設ける光学フィルタに関する。
一般的なビデオカメラやデジタルスチルカメラ等に代表される電子カメラの光学系では、光軸に沿って被写体側から、結合光学系、赤外線カットフィルタ、光学ローパスフィルタ、CCD(Charge Coupled Device )やMOS(Metal Oxide Semiconductor )等の撮像素子が順に配設されている(例えば、特許文献1参照)。なお、ここでいう撮像素子は、人の目が視認可能な波長帯域の光線(可視光線)よりも広い波長帯域の光線に応答する感度特性を有している。そのため、撮像素子は、可視光線に加えて、赤外域や紫外域の光線にも応答する。
人の目は、暗所において400nm〜620nm程度の範囲の波長の光線に応答し、明所において420nm〜700nm程度の範囲の波長の光線に応答する。これに対し、例えば、CCDでは、400nm〜700nmの範囲の波長の光線に高感度で応答し、さらに400nm未満の波長の光線や700nmを越える波長の光線にも応答する。
このため、下記する特許文献1に記載の撮像デバイスでは、撮像素子であるCCDのほかに赤外線カットフィルタを設けて、撮像素子に赤外域の光線を到達させないようにし、人の目に近い撮像画像が得られるようにしている。
特開2000−209510号公報
ところで、撮像デバイスには、一般的なビデオカメラやデジタルスチルカメラ以外に、監視カメラなどの通常の撮影とは異なる他の用途で用いる撮像デバイスがある。
例えば、監視カメラでは、昼間だけではなく、夜間の暗視での監視撮影も行う必要がある。夜間などの暗視下における撮影では、人の目では見えない状態での撮影となるので、通常の可視域を撮影の帯域とするカメラでは暗視下における撮影を行うことができない。そのため、現在、夜間などの暗視下における撮影は、赤外域の光線を用いて行なわれているが、上記の特許文献1に記載の撮像デバイスでは、赤外域の光線をカットする赤外線カットフィルタを設けているので、暗視での撮影に用いることができない。
そこで、上記課題を解決するために本発明は、自然光が入る昼間だけでなく夜間などの暗視下であっても光の透過が可能な光学フィルタを提供することを目的とする。
上記の目的を達成するため、本発明にかかる撮像デバイスに設ける光学フィルタは、透明基板と、前記透明基板上に形成され、可視域と赤外域の2つの波長帯域において透過特性を有するフィルタ群とが備えられ、前記フィルタ群は、可視域および可視域から連続した赤外域の予め設定した一帯域において透過特性を有する第1フィルタと、可視域および可視域から離間した赤外域の予め設定した他帯域において透過特性を有し、可視域と赤外域の他帯域との間の帯域において遮断特性を有する複数のフィルタとが組み合わされて構成され、前記複数のフィルタでは、前記遮断特性を有する帯域がそれぞれ約150nm以下であり、かつ、前記遮断特性を有する帯域が重複することを特徴とする。
本発明によれば、可視域と、所望の赤外域において透過特性を有することが可能となり、その結果、自然光が入る昼間だけでなく夜間などの暗視下であっても撮影を行うことが可能となる。
また、本発明によれば、前記複数のフィルタでは、前記遮断特性を有する帯域がそれぞれ約150nm以下であり、かつ、前記遮断特性を有する帯域が重複するので、可視域と、赤外域の所望の帯域のみにおいて透過特性を有することが可能となる。
ところで、本発明でいう第1フィルタと、その他の従来の1つのフィルタとの組み合わせによって、可視域とは別に赤外域に透過特性を有することはできるが、この場合、可視域以外に、可視域近傍の約900nm以下の帯域に透過特性を有することはできない。しかしながら、本発明によれば、可視域と、可視域とは離間した可視域近傍の約900nm以下を含む帯域、もしくは約900nm以下の帯域のみに透過特性を有することが可能となる。
前記構成において、前記フィルタ群は、高屈折率材料からなる第1薄膜と、低屈折率材料からなる第2薄膜とが交互に複数積層されてなり、前記高屈折率材料には、TiO2、Nb25、またはTa25が用いられ、前記低屈折率材料には、SiO2、またはMgF2が用いられてもよい。
なお、高屈折率材料にTiO2、Nb25、またはTa25を用い、低屈折率材料にSiO2、またはMgF2を用いた、遮断特性を有する光学フィルタの場合、その遮断帯域の幅は、基本的に250nm程度となり、変更することが難しい。これは、光学材料の屈折率により遮断帯の幅が決まることに関係する。そのため、これら光学材料を用いて、可視域と赤外域との2つの帯域に透過特性を有する光学フィルタの場合、赤外域の透過帯域は900nm超となってしまい、赤外域の透過帯域の立ち上がり波長を任意に設定することができない。
しかしながら、本構成によれば、前記透明基板と前記フィルタ群とが備えられ、前記フィルタ群は前記第1フィルタと前記複数のフィルタとが組み合わされて構成され、かつ、前記高屈折率材料からなる第1薄膜と、前記低屈折率材料からなる第2薄膜とが交互に複数積層されてなり、前記高屈折率材料にTiO2、Nb25、またはTa25が用いられ、前記低屈折率材料にSiO2、またはMgF2が用いられ、前記複数のフィルタでは、前記遮断特性を有する帯域がそれぞれ150nm以下であり、かつ、前記遮断特性を有する帯域が重複するので、可視域と、可視域とは離間した可視域近傍の約900nm以下を含む帯域、もしくは約900nm以下の帯域のみに透過特性を有することが可能となる。その結果、自然光が入る昼間だけでなく夜間などの暗視下であっても夜間撮影に用いられる赤外線照明のLEDライトの光の波長を透過することが可能となる。
前記構成において、前記フィルタ群は、高屈折率材料からなる第1薄膜と、低屈折率材料からなる第2薄膜とが交互に複数積層されてなり、前記複数のフィルタそれぞれでは、前記第1薄膜の積層合計の光学膜厚と、第2薄膜の積層合計の光学膜厚との光学膜厚比が、略1:0.5から略1:0.75に設定されてもよい。
この場合、前記複数のフィルタそれぞれの遮断特性を有する帯域を約150nm以下にすることが可能であり、可視域と、赤外域の所望の帯域のみにおいて透過特性を有することが可能となる。その結果、可視域と、可視域とは離間した可視域近傍の約900nm以下を含む帯域、もしくは約900nm以下の帯域のみに透過特性を有することが可能となる。
前記構成において、前記フィルタ群は、高屈折率材料からなる第1薄膜と、低屈折率材料からなる第2薄膜とが交互に複数積層されてなり、前記複数のフィルタそれぞれでは、前記第1薄膜の積層合計の光学膜厚と、第2薄膜の積層合計の光学膜厚との光学膜厚比が、略0.45:1から略0.7:1に設定されてもよい。
この場合、前記複数のフィルタそれぞれの遮断特性を有する帯域を約150nm以下にすることが可能であり、可視域と、赤外域の所望の帯域のみにおいて透過特性を有することが可能となる。その結果、可視域と、可視域とは離間した可視域近傍の約900nm以下を含む帯域、もしくは約900nm以下の帯域のみに透過特性を有することが可能となる。
前記構成において、前記フィルタ群による透過特性を有する帯域は、可視域と、約800nm〜約1000nmであってもよい。
この場合、通常2つのフィルタを組み合わせることでは実現不可能な可視域と、この可視域近傍の近赤外域の約800nm〜約1000nmとの帯域のみにおける透過を、前記第1フィルタと前記複数のフィルタとの組み合わせから実現している。そのため、夜間撮影に用いられる赤外線照明のLEDライトの主要な中心波長(例えば、約840nm、約950nmなど)に対応させることが可能となり、これらの波長帯域外の不要な近赤外光や遠赤外光の遮断を確実に行うことが可能となる。その結果、LEDライトなどのLED光源を用いた赤外域での透過を可能とし、夜間などの暗視下における撮影に好適である。
前記構成において、前記複数のフィルタは、前記遮断特性を有する帯域が約600nm〜約750nmの間に設定された第2フィルタと、前記遮断特性を有する帯域が約700nm〜約900nmの間に設定された第3フィルタとであってもよい。
この場合、人の目の感度特性(のうち明所)における応答部分から、その隣接する近赤外の光(例えば、光量の中心波長約840nmのLEDライトの中心波長の加減部分まで)をリップルなく、2つの透過帯域の間の遮断特性を有する帯域では透過率3%以下とすることが可能となる。なお、具体的に、前記第2フィルタの前記遮断特性を有する帯域が、約650nm〜約750nmの間に設定され、前記第3フィルタの前記遮断特性を有する帯域が、約750nm〜約900nmの間に設定された場合、光量の中心波長約950nmのLEDライトの光を効率よく撮影することが可能となる。
前記構成において、前記フィルタ群には、屈折率が変化する位置に調整層が含まれてもよい。
この場合、前記フィルタ群に前記調整層が含まれているので、リップルの発生を抑制することが可能となり、特に透過させたい波長領域におけるリップルの発生を抑制することが可能となり、急峻に変位する透過率の変移量も抑えることが可能となる。
前記構成において、赤外域における透過幅は、約65nm〜約200nmであってもよい。
この場合、赤外域における透過幅を短い所望の幅に設定することが可能であり、具体的に、夜間撮影に用いられる赤外線照明のLEDライトの光の波長(約100nm程度の照射波長幅)のみを透過することが可能となり、LEDライトから照射され、被写体で反射された光を効率よく撮影することが可能となる。
また、上記の目的を達成するため、本発明にかかる撮像デバイスに設ける光学フィルタは、透明基板と、前記透明基板上に形成され、可視域と赤外域の2つの波長帯域において透過特性を有するフィルタ群とが備えられ、前記フィルタ群は、可視域および可視域から連続した赤外域の予め設定した一帯域において透過特性を有する第1フィルタと、可視域および可視域から離間した赤外域の予め設定した他帯域において透過特性を有し、可視域と赤外域の他帯域との間の帯域において遮断特性を有する複数のフィルタとが組み合わされて構成され、かつ、高屈折率材料からなる第1薄膜と、低屈折率材料からなる第2薄膜とが交互に複数積層されてなり、前記複数のフィルタそれぞれでは、前記第1薄膜の積層合計の光学膜厚と、第2薄膜の積層合計の光学膜厚との光学膜厚比が、略1:0.5から略1:0.75に設定され、かつ、前記遮断特性を有する帯域が重複することを特徴とする。本発明によれば、前記複数のフィルタでは、前記複数のフィルタそれぞれにおいて、前記第1薄膜の積層合計の光学膜厚と、第2薄膜の積層合計の光学膜厚との光学膜厚比が、略1:0.5から略1:0.75に設定され、かつ、前記遮断特性を有する帯域が重複するので、可視域と、赤外域の所望の帯域のみにおいて透過特性を有することが可能となる。
または、上記の目的を達成するため、本発明にかかる撮像デバイスに設ける光学フィルタは、透明基板と、前記透明基板上に形成され、可視域と赤外域の2つの波長帯域において透過特性を有するフィルタ群とが備えられ、前記フィルタ群は、可視域および可視域から連続した赤外域の予め設定した一帯域において透過特性を有する第1フィルタと、可視域および可視域から離間した赤外域の予め設定した他帯域において透過特性を有し、可視域と赤外域の他帯域との間の帯域において遮断特性を有する複数のフィルタとが組み合わされて構成され、かつ、高屈折率材料からなる第1薄膜と、低屈折率材料からなる第2薄膜とが交互に複数積層されてなり、前記複数のフィルタそれぞれでは、前記第1薄膜の積層合計の光学膜厚と、第2薄膜の積層合計の光学膜厚との光学膜厚比が、略0.45:1から略0.7:1に設定され、かつ、前記遮断特性を有する帯域が重複することを特徴とする。本発明によれば、前記複数のフィルタでは、前記複数のフィルタそれぞれにおいて、前記第1薄膜の積層合計の光学膜厚と、第2薄膜の積層合計の光学膜厚との光学膜厚比が、略0.45:1から略0.7:1に設定され、かつ、前記遮断特性を有する帯域が重複するので、可視域と、赤外域の所望の帯域のみにおいて透過特性を有することが可能となる。
上記のように、本発明によれば、可視域と、所望の赤外域とにおいて透過特性を有することが可能となり、その結果、自然光が入る昼間だけでなく夜間などの暗視下であっても撮影を行うことが可能となる。
ところで、本発明でいう第1フィルタと、その他の従来の1つのフィルタとの組み合わせによって、可視域とは別に赤外域に透過特性を有することはできるが、この場合、可視域以外に、可視域近傍の約900nm以下を含む帯域、もしくは約900nm以下の帯域のみに透過特性を有することはできない。しかしながら、本発明によれば、前記複数のフィルタそれぞれの遮断特性を有する帯域を約150nm以下にすることが可能であり、可視域と、赤外域の所望の帯域のみにおいて透過特性を有することが可能となる。その結果、可視域と、可視域とは離間した可視域近傍の約900nm以下を含む帯域、もしくは約900nm以下の帯域のみに透過特性を有することが可能となる。
本発明によれば、自然光が入る昼間だけでなく夜間などの暗視下であっても撮影が可能な光学フィルタおよび撮像デバイスを提供することが可能となる。
図1は、本実施の形態にかかる撮像デバイスの概略構成図である。 図2は、本実施の形態にかかる光学フィルタの構成を示す概略構成図である。 図3は、本実施の形態にかかる光学フィルタの透過特性を示す概略図である。 図4は、本実施の形態にかかる第1フィルタの透過特性を示す概略図である。 図5は、本実施の形態にかかる第2フィルタの透過特性を示す概略図である。 図6は、本実施の形態にかかる第3フィルタの透過特性を示す概略図である。 図7は、本実施例にかかる光学フィルタの透過特性を示す図である。 図8は、本実施例2にかかる光学フィルタの透過特性を示す図である。 図9は、本実施例3にかかる光学フィルタの透過特性を示す図である。 図10は、本実施例4にかかる光学フィルタの透過特性を示す図である。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
本実施の形態にかかる撮像デバイス1には、図1に示すように、光軸11に沿って外部の被写体側から、少なくとも、外部から光を入射する結合光学系であるレンズ12、光学フィルタ13、CCDやCMOSなどの撮像素子14が順に配設されている。なお、この撮像デバイス1には、LEDライト15が設けられ、夜間はLEDライト15を被写体に向けて照射することで、夜間の撮影補助を行う。本実施の形態では、LEDライトからピーク波長850nmの光を照射する。
光学フィルタ13には、図1,2に示すように、透明基板である水晶板2と、この水晶板2の一主面21上に形成され、可視域と赤外域との2つの波長帯域において透過特性を有するフィルタ群3と、水晶板2の他主面22上に形成されたARコート(図示省略)とが設けられている。なお、フィルタ群3は、IRカットフィルタに対応するものであるが、赤外域に透過特性を有するので、実際はIRカットフィルタとは異なるフィルタである。
フィルタ群3は、図2に示すように、高屈折率材料からなる第1薄膜31と、低屈折率材料からなる第2薄膜32とが交互に複数積層されてなる。そのため、水晶板2の一主面21側から数えて奇数番目の層が第1薄膜31により構成され、偶数番目の層が第2薄膜32により構成されている。なお、この実施の形態では、第1薄膜にTiO2が用いられ、第2薄膜にSiO2が用いられ、フィルタ群3は、水晶板2の一主面21側から順に序数詞で定義される複数層、本実施の形態では1層、2層、3層・・・49層から構成されている。これら1層、2層、3層・・・49層それぞれの層は、第1薄膜31と第2薄膜32とが積層されて構成されている。まあ、積層される第1薄膜31と第2薄膜32との光学膜厚が異なることにより1層、2層、3層・・・49層それぞれの厚さが異なる。なお、ここでいう光学膜厚は、下記する数式1により求められる。
数式1
Nd=λ/4(Nd:光学膜厚、d:物理膜厚、N:屈折率、λ:中心波長)
このフィルタ群3の製造方法に関して、水晶板2の一主面21に対して、周知の真空蒸着装置(図示省略)によってTiO2とSiO2とが交互に真空蒸着され、図2に示すようなフィルタ群3が形成される。なお、第1薄膜31および第2薄膜32の膜厚調整は、膜厚をモニタしながら蒸着動作を行い、所定の膜厚に達したところで蒸着源(図示省略)近傍に設けられたシャッター(図示省略)を閉じるなどして蒸着物質(TiO2、SiO2)の蒸着を停止することにより行われる。
また、上記のフィルタ群3は、図2に示すように、可視域および可視域から連続した赤外域の予め設定した一帯域において透過特性を有する第1フィルタ33と、可視域および可視域から離間した赤外域の予め設定した他帯域において透過特性を有し、可視域と赤外域の他帯域との間の帯域において遮断特性を有する複数のフィルタと、屈折率が変化する位置に配する調整層34とが組み合わされて構成されている。なお、本実施の形態における調整層34の屈折率が変化する位置とは、複数のフィルタと水晶板2との界面であり、複数のフィルタと水晶板2の間に調整層34が介層されている。
このフィルタ群3による透過特性を有する帯域(透過帯域ともいう)は、図3に示すように、可視域(本実施例では、約420nm〜約650nm)と、可視域に近い近赤外域の近赤外帯域(本実施の形態では、約800nm〜約900nmの約100nm)である。なお、フィルタ群3の透過帯域と遮断帯域とにおける臨界値(上限値と下限値)は、それぞれ「約」を付すように、それぞれ厳密に限定されるものではない。
次に、フィルタ群3の第1フィルタ33と複数のフィルタとについて、それぞれ詳説する。
第1フィルタ33は、可視域から連続した赤外域の予め設定した一帯域(本実施の形態では約380nm〜約900nm)において透過特性を有する。具体的に、第1フィルタ33は、図4に示すように、約380nm〜約900nmにおいて透過特性を有し、約380nm未満と約900nm超において遮断特性を有する。この第1フィルタ33の第1薄膜31および第2薄膜32は、次のように設計されている。なお、第1フィルタ33の透過帯域と遮断帯域とにおける臨界値(上限値と下限値)は、それぞれ「約」を付すように、それぞれ厳密に限定されるものではない。
第1薄膜31には高屈折率材料であるTiO2が用いられ、第2薄膜32には低屈折率材料であるSiO2が用いられている。第1フィルタ33における第1薄膜31の積層合計の光学膜厚と、第2薄膜32の積層合計の光学膜厚との光学膜厚比が、略1:1に設定されている。なお、ここでいう光学膜厚比は、「略」を付すように、1:1に厳密に限定されるものにかぎらない。
複数のフィルタは、遮断特性を有する帯域がそれぞれ約100nm以下であり、かつ、遮断特性を有する帯域が重複するものである。本実施の形態では、遮断特性を有する帯域が約650nm〜約740nmの間に設定された第2フィルタ35と、遮断特性を有する帯域が約700nm〜約800nmの間に設定された第3フィルタ36とで構成されている。また、図2に示すように、第2フィルタ35上に第3フィルタ36が積層されている。なお、本実施の形態にかかる複数のフィルタでは、遮断特性を有する帯域がそれぞれ約100nm以下であるが、これは好適な例でありこれに限定されるものではなく、約150nm以下であればよい。なお、第2フィルタ35や第3フィルタ36の透過帯域と遮断帯域とにおける臨界値(上限値と下限値)は、それぞれ「約」を付すように、それぞれ厳密に限定されるものではない。
第2フィルタ35は、可視域および可視域から離間した赤外域の予め設定した他帯域(本実施の形態では約740nm超)において透過特性を有し、可視域と赤外域の他帯域との間の帯域(本実施の形態では約650nm〜約740nm)において遮断特性を有する。具体的に、第2フィルタ35は、図5に示すように、約380nm〜約650nmと約740nm超において透過特性を有し、約380nm未満と約650nm〜約740nmにおいて遮断特性を有する。この第2フィルタ35の第1薄膜31および第2薄膜32は、次のように設計されている。
第2フィルタ35の第1薄膜31には高屈折率材料であるTiO2が用いられ、第2薄膜32には低屈折率材料であるSiO2が用いられている。第2フィルタ35の複数の第1薄膜31のうち、第2フィルタ35の最上層(図2に示す左側)に位置する第1薄膜31は、他の第1薄膜31よりも物理膜厚が約半分に設定されている。また、第2フィルタ35における第1薄膜31の積層合計の光学膜厚と、第2薄膜32の積層合計の光学膜厚との光学膜厚比が、略1.000:0.500から略1.000:0.750に設定されている。具体的に、本実施の形態では、第1薄膜31の積層合計の光学膜厚と第2薄膜32の積層合計の光学膜厚との光学膜厚比が、略1.000:0.538に設定されている。なお、ここでいう光学膜厚比は、「略」を付すように、厳密に限定されるものにかぎらない。
第3フィルタ36は、可視域および可視域から離間した赤外域の予め設定した他帯域(本実施の形態では約800nm超)において透過特性を有し、可視域と赤外域の他帯域との間の帯域(本実施の形態では約700nm〜約800nm)において遮断特性を有する。具体的に、第3フィルタ36は、図6に示すように、約380nm未満と約420nm〜約700nmと約800nm超において透過特性を有し、約380nm〜約420nmと約700nm〜約800nmにおいて遮断特性を有する。この第3フィルタ36の第1薄膜31および第2薄膜32は、次のように設計されている。
第3フィルタ36の第1薄膜31には高屈折率材料であるTiO2が用いられ、第2薄膜32には低屈折率材料であるSiO2が用いられている。第3フィルタ36の複数の第1薄膜31のうち、第3フィルタ36の最下層(図2に示す右側)に位置する第1薄膜31は、他の第1薄膜31よりも物理膜厚が約半分に設定されている。また、第3フィルタ36における第1薄膜31の積層合計の光学膜厚と、第2薄膜32の積層合計の光学膜厚との光学膜厚比が、略1.000:0.500から略1.000:0.750に設定されている。具体的に、本実施の形態では、第1薄膜31の積層合計の光学膜厚と第2薄膜32の積層合計の光学膜厚との光学膜厚比が、略1:0.540に設定されている。なお、ここでいう光学膜厚比は、「略」を付すように、厳密に限定されるものにかぎらない。
上記の第2フィルタ35と第3フィルタ36とでは、第2フィルタ35の最上層(図2に示す左側)に位置する第1薄膜31と、第3フィルタ36の最下層(図2に示す右側)に位置する第1薄膜31とが積層されて、1つの第1薄膜31が形成される。
上記の構成により、本実施の形態にかかる光学フィルタ13では、図3に示すような透過特性が得られる。
次に、この実施の形態にかかる光学フィルタ13の波長特性を実際に測定し、その測定結果や構成を実施例として図7や表1に示す。
[実施例]
本実施例では、透明基板として、大気中における屈折率が1.54である水晶板2を用いている。また、第1薄膜31として、大気中における屈折率が2.30であるTiO2を用い、第2薄膜32として、大気中における屈折率が1.46であるSiO2を用いている。
また、フィルタ群3は49層からなっており、上記のフィルタ群3の製造方法により、最適化が行なわれた状態で第1薄膜31および第2薄膜32が形成されてフィルタ群3が構成され、図7に示すような透過特性が得られる。なお、この実施例では、光線の入射角を0度、すなわち光線を垂直入射させている。
Figure 2011033984
表1は、光学フィルタ13のフィルタ群3の組成及び各薄膜(第1薄膜31、第2薄膜32)の光学膜厚を示している。本実施例の設計波長は700nmである。
また、この実施例では、表1に示すように、フィルタ群3は、高屈折率材料からなる第1薄膜31と、低屈折率材料からなる第2薄膜32とが交互に49層積層されてなる。このフィルタ群3の49層のうち1層〜3層が調整層34として構成され、4層〜29層が複数のフィルタとして構成され、29層〜49層が第1フィルタ33として構成されている。なお、第2フィルタ35の最上層(図2に示す左側)に位置する第1薄膜31と、第3フィルタ36の最下層(図2に示す右側)に位置する第1薄膜31とが積層されて形成される1つの第1薄膜31は、29層の第1薄膜である。また、本実施例では、複数のフィルタである第2フィルタ35と第3フィルタ36とにおける膜構成(第1薄膜31および第2薄膜32の光学膜厚など)が近い構成からなる。
図7に示すように、この実施例にかかる光学フィルタ13では、可視域である約420nmから約650nmまでの波長の光線を透過し(透過率90%以上)、かつ、赤外域(特に近赤外域)である約800nmから約900nmまでの約100nmの帯域の波長の光線を透過し(透過率90%以上)、それ以外の帯域を遮断している。なお、本実施例では、透過率50%となる半値波長を、透過帯域と遮断帯域とにおける臨界値(上限値と下限値)としている。そのため、本実施例における赤外域の透過帯域は、約800nmから約900nmまでの約100nmの帯域となる。
上記の本実施の形態、実施例にかかる光学フィルタ13によれば、可視域と、所望の赤外域において透過特性を有することが可能となり、その結果、自然光が入る昼間だけでなく夜間などの暗視下であっても撮影を行うことが可能となる。
特に、光学フィルタ13によれば、水晶板2とフィルタ群3とからなり、フィルタ群3は、可視域および可視域から連続した赤外域の予め設定した一帯域において透過特性を有する第1フィルタ33と、可視域および可視域から離間した赤外域の予め設定した他帯域において透過特性を有し、可視域と赤外域の他帯域との間の帯域において遮断特性を有する複数のフィルタとが組み合わされて構成され、複数のフィルタでは、遮断特性を有する帯域がそれぞれ約150nm以下(本実施の形態では、約100nm)であり、かつ、遮断特性を有する帯域が重複するので、可視域と、赤外域の所望の帯域のみにおいて透過特性を有することができる。
ところで、本実施の形態にかかる第1フィルタ33と、その他の従来の1つのフィルタとの組み合わせによって、可視域とは別に赤外域に透過特性を有することはできるが、この場合、可視域以外に、可視域近傍の約900nm以下の帯域に透過特性を有することはできない。しかしながら、光学フィルタ13によれば、可視域と、可視域とは離間した可視域近傍の約900nm以下の帯域(本実施の形態では約900nm以下の帯域のみ)に透過特性を有することができる。
具体的に、本実施の形態では、フィルタ群3は、高屈折率材料からなる第1薄膜31と、低屈折率材料からなる第2薄膜32とが交互に複数積層されてなり、高屈折率材料には、TiO2が用いられ、低屈折率材料には、SiO2が用いられている。ところで、高屈折率材料にTiO2を用い、低屈折率材料にSiO2を用いた、遮断特性を有する光学フィルタの場合、その遮断帯域の幅は、基本的に250nm程度となり、変更することが難しい。これは、光学材料の屈折率により遮断帯の幅が決まることに関係する。そのため、このような光学材料を用いて、可視域と赤外域との2つの帯域に透過特性を有する光学フィルタの場合、赤外域の透過帯域は約900nm超となってしまい、赤外域の透過帯域の立ち上がり波長を任意に設定することができない。例えば、遮断帯域の幅が250nm程度の場合、遮断帯域の短波長側の半値を650nmとする場合、遮断帯域の幅が250nmであるので、遮断帯域の長波長側の半値は900nm超になる。
しかしながら、本実施の形態によれば、水晶板2とフィルタ群3とが備えられ、フィルタ群3は第1フィルタ33と第2フィルタ35および第3フィルタ36とが組み合わされて構成され、かつ、高屈折率材料からなる第1薄膜31と、低屈折率材料からなる第2薄膜32とが交互に複数積層されてなり、高屈折率材料にTiO2が用いられ、低屈折率材料にSiO2が用いられ、第2フィルタ35および第3フィルタ36では、遮断特性を有する帯域がそれぞれ約150nm以下(本実施の形態では約100nm以下)であり、かつ、遮断特性を有する帯域が重複するので、可視域と、可視域とは離間した可視域近傍の約900nm以下の帯域(本実施の形態では約900nm以下の帯域のみ)に透過特性を有することができる。その結果、自然光が入る昼間だけでなく夜間などの暗視下であっても夜間撮影に用いられる赤外線照明のLEDライトの光の波長を透過することができる。
また、フィルタ群3は、高屈折率材料からなる第1薄膜31と、低屈折率材料からなる第2薄膜32とが交互に複数積層されてなり、第2フィルタ35および第3フィルタ36それぞれでは、第1薄膜31の積層合計の光学膜厚と、第2薄膜32の積層合計の光学膜厚との光学膜厚比が、略1.000:0.500から略1.000:0.750に設定されているので、第2フィルタ35および第3フィルタ36それぞれの遮断特性を有する帯域を約150nm以下にすることができ、可視域と、赤外域の所望の帯域のみにおいて透過特性を有することができる。その結果、可視域と、可視域とは離間した可視域近傍の約900nm以下の帯域(本実施の形態では約900nm以下の帯域のみ)に透過特性を有することができる。なお、本実施の形態では、第2フィルタ35における第1薄膜31の積層合計の光学膜厚と、第2薄膜32の積層合計の光学膜厚との光学膜厚比が、略1.000:0.500から略1.000:0.750に設定されているが、これに限定されるものではなく、第2フィルタ35における第1薄膜31の積層合計の光学膜厚と、第2薄膜32の積層合計の光学膜厚との光学膜厚比が、略0.450:1.000から略0.700:1.000に設定されてもよい。この場合であっても、第2フィルタ35および第3フィルタ36それぞれでは、第1薄膜31の積層合計の光学膜厚と、第2薄膜32の積層合計の光学膜厚との光学膜厚比が、略1.000:0.500から略1.000:0.750に設定されている構成と同様の効果を有する。
また、フィルタ群3による透過特性を有する帯域は、可視域と、約800nm〜約900nmであるので、通常2つのフィルタを組み合わせることでは実現不可能な可視域(本実施の形態では、約420nm〜約650nm)と、この可視域近傍の近赤外域の800nm〜900nmとの帯域のみにおける透過を、第1フィルタ33と複数のフィルタとの組み合わせから実現している。そのため、夜間撮影に用いられる赤外線照明のLEDライト15の主要な中心波長(本実施の形態では、約850nm)に対応させることができ、これらの波長帯域外の不要な近赤外光や遠赤外光の遮断を確実に行うことができる。その結果、LEDライト15などのLED光源を用いた赤外域での透過を可能とし、夜間などの暗視下における撮影に好適である。
また、複数のフィルタは、遮断特性を有する帯域が約600nm〜約750nmの間に設定された第2フィルタ35(遮断帯域:約650nm〜約740nm)と、遮断特性を有する帯域が約700nm〜約900nmの間に設定された第3フィルタ36(遮断帯域:約700nm〜約800nm)とであるので、人の目の感度特性(のうち明所)における応答部分から、その隣接する近赤外の光(本実施の形態では、光量の中心波長約850nmのLEDライト15の中心波長の加減部分まで)をリップルなく、2つの透過帯域の間の遮断特性を有する帯域では透過率3%以下とすることができる。なお、具体的に、第2フィルタ35の遮断特性を有する帯域が、約650nm〜約740nmの間に設定され、第3フィルタ36の遮断特性を有する帯域が、約700nm〜約800nmの間に設定された場合、光量の中心波長約840nmのLEDライトの光を効率よく撮影することができる。
また、フィルタ群3には、屈折率が変化する位置に調整層34が含まれているので、リップルの発生を抑制することができ、特に透過させたい波長領域におけるリップルの発生を抑制することができ、急峻に変位する透過率の変移量も抑えることができる。
また、本実施の形態によれば、赤外域における透過幅が約100nmであるように、赤外域における透過幅を短い所望の幅に設定することができる。具体的に、夜間撮影に用いられる赤外線照明のLEDライト15の光の波長(約100nm程度の照射波長幅)のみを透過することができ、LEDライト15から照射され、被写体で反射された光を効率よく撮影することができる。
また、上記のように、本実施の形態にかかる撮像デバイス1によれば、簡易な構成により、光量に影響を受けることなく昼間や夜間の暗視下などいずれの環境であっても撮影を行うことができる。すなわち、赤外線カットを目的とした昼間の撮影と、赤外線カットを目的としない夜間などの暗視下での撮影において光路長を変更することなく好適に行うことができる。
また、本実施の形態にかかる撮像デバイス1によれば、光軸11に沿って外部の被写体側から、少なくとも、レンズ12、光学フィルタ13、撮像素子14が順に配設されるので、可視域において透過させ、かつ、赤外域の所望帯域において透過させることができ、その結果、自然光が入る昼間だけでなく夜間などの暗視下であっても撮影ができる。
なお、上記の本実施の形態では、49層のフィルタ群3について説明しているが、フィルタ群3の層数はこれに限定されるものではなく、任意に設定可能である。
また、本実施の形態では、透明基板に水晶板2を用いているが、これに限定されるものではなく、光線が透過可能な基板であれば、例えばガラス板であってもよい。また、水晶板2も限定されるものではなく、単板の水晶板、例えば複屈折板であってもよく、複数枚からなる複屈折板であってもよい。また、水晶板とガラス板を組合わせて透明基板を構成してもよい。
また、本実施の形態では、第1薄膜31にTiO2を用いているが、これに限定されるものではなく、第1薄膜31が高屈折率材料からなっていればよく、例えば、Nb25、またはTa25を用いてもよい。なお、Nb25、またはTa25は、TiO2と略同じ屈折率を有するので、第1薄膜31にNb25、またはTa25を用いた場合、上記の実施例と同様の効果を有する。
また、本実施の形態では、第2薄膜32にSiO2を用いているが、これに限定されるものではなく、第2薄膜32が低屈折率材料からなっていればよく、例えば、MgF2を用いてもよい。
また、本実施形態では、複数のフィルタを、第2フィルタ35と第3フィルタ36とで構成しているが、これはフィルタの厚みを薄くすることができる好適な例であり、これに限定されるものではない。例えば、複数のフィルタは3つ以上のフィルタで構成されてもよく、この場合、さらに自由度の高い透過帯域の設計が可能となる。
また、本実施の形態では、フィルタ群3を真空蒸着法により水晶板2に形成しているが、これに限定されるものではなく、これらフィルタ群3をイオンアシスト蒸着法やスパッタリング法などの他の手法により水晶板2に形成してもよい。
また、本実施の形態では、水晶板2の一主面21(片面)上にフィルタ群3を設けているが、これに限定されるものではなく、水晶板2の両主面(一主面21,他主面22)上にフィルタ群3を設けてもよい。
また、本実施の形態では、フィルタ群3による可視域に近い近赤外域の近赤外帯域の透過特性を有する帯域は、約800nm〜約900nmの約100nmとなっているが、これは、赤外線照明のLEDライト15を用いた好適な例であり、これに限定されるものではなく、赤外域における透過幅が約65nm〜200nmの範囲内に設定されることで、同様の効果を有する。
以下に、赤外域における透過幅が約65nm〜200nmの範囲内に設定される具体例(実施例2〜実施例4)を示す。なお、下記の実施例2〜実施例4では、上記の実施例1に比べて透過帯域と遮断領域が異なるが、これは単なる設計変更によるものである。
[実施例2]
本実施例2では、上記の実施例1に対して、フィルタ群3が異なる。そのため、実施例1と同一構成による作用効果及び変形例は、上記の実施例1と同様の作用効果及び変形例を有する。そこで、本実施例2では、上記の実施例1と異なる構成について説明し、同一の構成についての説明を省略する。
図8に示すように、実施例2にかかる光学フィルタ13では、可視域である約410nmから約650nmまでの波長の光線を透過し(透過率90%以上)、かつ、赤外域(特に近赤外域)である約835nmから約900nmまでの約65nmの帯域の波長の光線を透過し(透過率90%以上)、それ以外の帯域を遮断している。なお、本実施例2では、透過率50%となる半値波長を、透過帯域と遮断帯域とにおける臨界値(上限値と下限値)とする。
フィルタ群3を詳説すると、第1フィルタ33は、可視域から連続した赤外域の予め設定した一帯域(約410nm〜約900nm)において透過特性を有し、約410nm未満と約900nm超において遮断特性を有する。
また、複数のフィルタは、遮断特性を有する帯域が約650nm〜約750nmの間に設定された第2フィルタ35と、遮断特性を有する帯域が約725nm〜約835nmの間に設定された第3フィルタ36とで構成され、遮断特性を有する帯域がそれぞれ約100nm以下であり、かつ、遮断特性を有する帯域が重複する。
第2フィルタ35は、可視域(約390nm〜約650nm)と、可視域から離間した赤外域の予め設定した他帯域(約750nm超)において透過特性を有し、可視域と赤外域の他帯域との間の帯域(約650nm〜約750nm)において遮断特性を有する。
第3フィルタ36は、可視域(約410nm〜約725nm)と、可視域から離間した赤外域の予め設定した他帯域(約835nm超)において透過特性を有し、可視域と赤外域の他帯域との間の帯域(約725nm〜約835nm)において遮断特性を有する。
上記構成からなる実施例3にかかる光学フィルタ13によれば、図8に示すように、可視域と、可視域とは離間した可視域近傍の約900nm以下の帯域のみに透過特性を有することができる。
[実施例3]
本実施例3では、上記の実施例1に対して、フィルタ群3が異なる。そのため、実施例1と同一構成による作用効果及び変形例は、上記の実施例1と同様の作用効果及び変形例を有する。そこで、本実施例3では、上記の実施例1と異なる構成について説明し、同一の構成についての説明を省略する。
図9に示すように、実施例3にかかる光学フィルタ13では、可視域である約410nmから約650nmまでの波長の光線を透過し(透過率90%以上)、かつ、赤外域(特に近赤外域)である約855nmから約920nmまでの約65nmの帯域の波長の光線を透過し(透過率90%以上)、それ以外の帯域を遮断している。なお、本実施例3では、透過率50%となる半値波長を、透過帯域と遮断帯域とにおける臨界値(上限値と下限値)とする。
フィルタ群3を詳説すると、第1フィルタ33は、可視域から連続した赤外域の予め設定した一帯域(約410nm〜約920nm)において透過特性を有し、約410nm未満と約920nm超において遮断特性を有する。
また、複数のフィルタは、遮断特性を有する帯域が約650nm〜約750nmの間に設定された第2フィルタ35と、遮断特性を有する帯域が約745nm〜約855nmの間に設定された第3フィルタ36とで構成され、遮断特性を有する帯域がそれぞれ約100nm以下であり、かつ、遮断特性を有する帯域が重複する。
第2フィルタ35は、可視域(約390nm〜約650nm)と、可視域から離間した赤外域の予め設定した他帯域(約750nm超)において透過特性を有し、可視域と赤外域の他帯域との間の帯域(約650nm〜約750nm)において遮断特性を有する。
第3フィルタ36は、可視域(約410nm〜約745nm)と、可視域から離間した赤外域の予め設定した他帯域(約855nm超)において透過特性を有し、可視域と赤外域の他帯域との間の帯域(約745nm〜約855nm)において遮断特性を有する。
上記構成からなる実施例4にかかる光学フィルタ13によれば、図9に示すように、可視域と、可視域とは離間した可視域近傍の約900nm以下の帯域を含む約855nm〜約920nmに透過特性を有することができる。
[実施例4]
本実施例4では、上記の実施例1に対して、フィルタ群3が異なる。そのため、実施例1と同一構成による作用効果及び変形例は、上記の実施例1と同様の作用効果及び変形例を有する。そこで、本実施例4では、上記の実施例1と異なる構成について説明し、同一の構成についての説明を省略する。
図10に示すように、実施例4にかかる光学フィルタ13では、可視域である約450nmから約660nmまでの波長の光線を透過し(透過率90%以上)、かつ、赤外域(特に近赤外域)である約890nmから約990nmまでの約100nmの帯域の波長の光線を透過し(透過率90%以上)、それ以外の帯域を遮断している。なお、本実施例4では、透過率50%となる半値波長を、透過帯域と遮断帯域とにおける臨界値(上限値と下限値)とする。
フィルタ群3を詳説すると、第1フィルタ33は、可視域から連続した赤外域の予め設定した一帯域(約450nm〜約990nm)において透過特性を有し、約450nm未満と約990nm超において遮断特性を有する。
また、複数のフィルタは、遮断特性を有する帯域が約660nm〜約760nmの間に設定された第2フィルタ35と、遮断特性を有する帯域が約715nm〜約815nmの間に設定された第3フィルタ36と、遮断特性を有する帯域が約770nm〜約890nmの間に設定された第4フィルタで構成され、遮断特性を有する帯域がそれぞれ約100nm程度であり、かつ、遮断特性を有する帯域が重複する。
第2フィルタ35は、可視域(約390nm〜約660nm)と、可視域から離間した赤外域の予め設定した他帯域(約760nm超)において透過特性を有し、可視域と赤外域の他帯域との間の帯域(約660nm〜約760nm)において遮断特性を有する。
第3フィルタ36は、可視域(約410nm〜約715nm)と、可視域から離間した赤外域の予め設定した他帯域(約815nm超)において透過特性を有し、可視域と赤外域の他帯域との間の帯域(約715nm〜約815nm)において遮断特性を有する。
第4フィルタは、可視域(約450nm〜約770nm)と、可視域から離間した赤外域の予め設定した他帯域(約890nm超)において透過特性を有し、可視域と赤外域の他帯域との間の帯域(約770nm〜約890nm)において遮断特性を有する。
上記構成からなる実施例5にかかる光学フィルタ13によれば、図10に示すように、可視域と、可視域とは離間した可視域近傍の約900nm以下の帯域を含む約890nm〜約990nmに透過特性を有することができる。
なお、本発明は、その精神や主旨または主要な特徴から逸脱することなく、他のいろいろな形で実施することができる。そのため、上述の実施例はあらゆる点で単なる例示にすぎず、限定的に解釈してはならない。本発明の範囲は特許請求の範囲によって示すものであって、明細書本文には、なんら拘束されない。さらに、特許請求の範囲の均等範囲に属する変形や変更は、全て本発明の範囲内のものである。
また、この出願は、2009年9月15日に日本で出願された特願2009−213348号に基づく優先権を請求する。これに言及することにより、その全ての内容は本出願に組み込まれるものである。
本発明は、監視カメラや車載カメラなど昼夜問わずに使用するカメラなどの撮像デバイスに好適である。
1 撮像デバイス
11 光軸
12 レンズ
13 光学フィルタ
14 撮像素子
15 LEDライト
2 水晶板
21 一主面
22 他主面
3 フィルタ群
31 第1薄膜
32 第2薄膜
33 第1フィルタ
34 調整層
35 第2フィルタ
36 第3フィルタ
本発明は、本発明は、撮像デバイスやカメラの光学系、およびこれら撮像デバイスや光学系に設ける光学フィルタに関する。
そこで、上記課題を解決するために本発明は、自然光が入る昼間だけでなく夜間などの暗視下であっても光の透過が可能な光学フィルタ、撮像デバイス、光学系を提供することを目的とする。
上記の目的を達成するため、本発明にかかる撮像デバイスに設ける光学フィルタは、透明基板と、前記透明基板上に形成され、可視域と赤外域の2つの波長帯域において透過特性を有するフィルタ群とが備えられ、前記フィルタ群は、可視域および可視域から連続した赤外域の予め設定した一帯域において透過特性を有する第1フィルタと、可視域および可視域から離間した赤外域の予め設定した他帯域において透過特性を有し、可視域と赤外域の他帯域との間の帯域において遮断特性を有する複数のフィルタとが組み合わされて構成され、前記複数のフィルタでは、前記遮断特性を有する帯域がそれぞれ約150nm以下であり、かつ、前記遮断特性を有する帯域が重複することを特徴とする。また、本発明にかかる撮像デバイスは、本発明にかかる光学フィルタが設けられたことを特徴とする。また、本発明にかかるカメラの光学系は、本発明にかかる光学フィルタが設けられたことを特徴とする。
本発明によれば、自然光が入る昼間だけでなく夜間などの暗視下であっても撮影が可能な光学フィルタ、撮像デバイス、光学系を提供することが可能となる。

Claims (10)

  1. 撮像デバイスに設ける光学フィルタにおいて、
    透明基板と、前記透明基板上に形成され、可視域と赤外域の2つの波長帯域において透過特性を有するフィルタ群とが備えられ、
    前記フィルタ群は、可視域および可視域から連続した赤外域の予め設定した一帯域において透過特性を有する第1フィルタと、可視域および可視域から離間した赤外域の予め設定した他帯域において透過特性を有し、可視域と赤外域の他帯域との間の帯域において遮断特性を有する複数のフィルタとが組み合わされて構成され、
    前記複数のフィルタでは、前記遮断特性を有する帯域がそれぞれ約150nm以下であり、かつ、前記遮断特性を有する帯域が重複することを特徴とする光学フィルタ。
  2. 請求項1に記載の光学フィルタにおいて、
    前記フィルタ群は、高屈折率材料からなる第1薄膜と、低屈折率材料からなる第2薄膜とが交互に複数積層されてなり、
    前記高屈折率材料には、TiO2、Nb25、またはTa25が用いられ、
    前記低屈折率材料には、SiO2、またはMgF2が用いられることを特徴とする光学フィルタ。
  3. 請求項1または2に記載の光学フィルタにおいて、
    前記フィルタ群は、高屈折率材料からなる第1薄膜と、低屈折率材料からなる第2薄膜とが交互に複数積層されてなり、
    前記複数のフィルタそれぞれでは、前記第1薄膜の積層合計の光学膜厚と、第2薄膜の積層合計の光学膜厚との光学膜厚比が、略1:0.5から略1:0.75に設定されたことを特徴とする光学フィルタ。
  4. 請求項1または2に記載の光学フィルタにおいて、
    前記フィルタ群は、高屈折率材料からなる第1薄膜と、低屈折率材料からなる第2薄膜とが交互に複数積層されてなり、
    前記複数のフィルタそれぞれでは、前記第1薄膜の積層合計の光学膜厚と、第2薄膜の積層合計の光学膜厚との光学膜厚比が、略0.45:1から略0.7:1に設定されたことを特徴とする光学フィルタ。
  5. 請求項1乃至4のうちいずれか1つに記載の光学フィルタにおいて、
    前記フィルタ群による透過特性を有する帯域は、可視域と、約800nm〜約1000nmであることを特徴とする光学フィルタ。
  6. 請求項1乃至5のうちいずれか1つに記載の光学フィルタにおいて、
    前記複数のフィルタは、
    前記遮断特性を有する帯域が約600nm〜約750nmの間に設定された第2フィルタと、
    前記遮断特性を有する帯域が約700nm〜約900nmの間に設定された第3フィルタとであることを特徴とする光学フィルタ。
  7. 請求項1乃至6のうちいずれか1つに記載の光学フィルタにおいて、
    前記フィルタ群には、屈折率が変化する位置に調整層が含まれたことを特徴とする光学フィルタ。
  8. 請求項1乃至7のうちいずれか1つに記載の光学フィルタにおいて、
    赤外域における透過幅は、約65nm〜約200nmであることを特徴とする光学フィルタ。
  9. 撮像デバイスに設ける光学フィルタにおいて、
    透明基板と、前記透明基板上に形成され、可視域と赤外域の2つの波長帯域において透過特性を有するフィルタ群とが備えられ、
    前記フィルタ群は、可視域および可視域から連続した赤外域の予め設定した一帯域において透過特性を有する第1フィルタと、可視域および可視域から離間した赤外域の予め設定した他帯域において透過特性を有し、可視域と赤外域の他帯域との間の帯域において遮断特性を有する複数のフィルタとが組み合わされて構成され、かつ、高屈折率材料からなる第1薄膜と、低屈折率材料からなる第2薄膜とが交互に複数積層されてなり、
    前記複数のフィルタそれぞれでは、前記第1薄膜の積層合計の光学膜厚と、第2薄膜の積層合計の光学膜厚との光学膜厚比が、略1:0.5から略1:0.75に設定され、かつ、前記遮断特性を有する帯域が重複することを特徴とする光学フィルタ。
  10. 撮像デバイスに設ける光学フィルタにおいて、
    透明基板と、前記透明基板上に形成され、可視域と赤外域の2つの波長帯域において透過特性を有するフィルタ群とが備えられ、
    前記フィルタ群は、可視域および可視域から連続した赤外域の予め設定した一帯域において透過特性を有する第1フィルタと、可視域および可視域から離間した赤外域の予め設定した他帯域において透過特性を有し、可視域と赤外域の他帯域との間の帯域において遮断特性を有する複数のフィルタとが組み合わされて構成され、かつ、高屈折率材料からなる第1薄膜と、低屈折率材料からなる第2薄膜とが交互に複数積層されてなり、
    前記複数のフィルタそれぞれでは、前記第1薄膜の積層合計の光学膜厚と、第2薄膜の積層合計の光学膜厚との光学膜厚比が、略0.45:1から略0.7:1に設定され、かつ、前記遮断特性を有する帯域が重複することを特徴とする光学フィルタ。
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