JPWO2010140367A1 - 台紙付き磁性シートとそれを用いた電子部品の製造方法 - Google Patents

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Abstract

実施形態によれば、樹脂フィルム3と薄板状磁性体5とを積層した磁性シート2を、台紙6となるシート基材8に接着層7を介して接着した台紙付き磁性シート1が提供される。シート基材8から磁性シート2を剥がしたとき、台紙6の接着層7はシート基材8に付着している。

Description

本発明の実施形態は台紙付き磁性シートとそれを用いた電子部品の製造方法に関する。
磁性シートは、非接触型受電装置、電磁波吸収体、アンテナ等の様々な分野で用いられている。磁性シートは運搬等における取扱い性を向上させるために、シート基材に貼り付けた状態で扱われている。従来の磁性シートは、薄板状磁性体をシート基材から剥がしたときに、薄板状磁性体と接着層とが一体になっている(特許文献1参照)。これによって、任意の場所に薄板状磁性体を貼り付けることができる。
非接触型受電装置は、携帯電話、デジタルカメラ、ビデオカメラ、ノート型パソコン等の各種充電式電子機器に広がってきている。非接触型充電方式は、受電装置と給電装置の両方にコイルを設け、電磁誘導を利用した充電方式である。非接触型であることから、電極同士の接触圧を考慮する必要がない。接触圧を考慮しなくてよいので、電極同士の接触状態に左右されずに、安定して充電電圧を供給することができる。各種電子機器の薄型化や小型化によって、受電装置も薄型化や小型化してきている。
従来の受電装置は、電磁誘導で発生する渦電流への対策が不十分である。特に、受電装置は二次電池を備えているため、熱の発生は好ましくない。受電装置は電子機器本体に取り付けられることから、熱の発生は回路部品等に悪影響を及ぼす。そのため、充電時に大きな電力を送信できず、充電時間が長いといった問題が生じている。さらに、渦電流の発生はノイズの発生につながり、充電効率の低下要因となる。
このような点に対して、特許文献2にはコイルと二次電池との間等に薄板状磁性体を介在させることが記載されている。特許文献2は薄板状磁性体を設置することを開示しているものの、薄板状磁性体の接着固定方法は示されていない。非接触型受電装置は様々な分野に用いられており、使用される機器毎に薄板状磁性体の接合に求められる接着力が異なる。このため、シート基材から薄板状磁性体を剥がしたときに、薄板状磁性体と接着層とが一体化されている磁性シートは、1種類の製品に対しては効率的であるものの、複数種の製品に同じ磁性シートを適用する場合、求められる接着力を有していなければ一旦接着層を除去し、改めて接着工程を行わなければならないために効率が悪い。
磁性シートの適用機器の広がりに伴って、磁性シートには様々な接着力が求められている。しかしながら、従来の磁性シートは薄板状磁性体が接着層を有しているため、適用機器に求められる接着力に応じて接着層を変えなければならず、取扱い性に劣るという難点を有している。さらに、磁性シートを受電装置のような電子機器に適用する場合、渦電流対策の向上等を図るために、磁気特性のさらなる改善が求められている。受電装置において、単に磁性シートを配置するだけでは十分な渦電流対策を得ることができない。
特開2008−112830公報 国際公開第2007/080820号パンフレット
本発明の目的は、取扱い性を高めた台紙付き磁性シートを提供することにある。本発明の他の目的は、そのような磁性シートを用いることによって、製造性を向上させた電子部品の製造方法を提供することにある。
実施形態の台紙付き磁性シートは、薄板状磁性体と、前記薄板状磁性体と積層された樹脂フィルムとを備える磁性シートと、前記磁性シートと接着層を介して接着されたシート基材とを具備し、前記シート基材から前記磁性シートを剥がしたときに、前記接着層が前記シート基材に付着することを特徴としている。
実施形態の電子部品の製造方法は、実施形態の台紙付き磁性シートから前記磁性シートを剥がす工程と、電子部品本体の予め接着剤層が設けられた位置に、前記接着剤層を介して前記磁性シートを貼り付ける工程とを具備している。
第1の実施形態の台紙付き磁性シートを示す断面図である。 第2の実施形態の台紙付き磁性シートを示す断面図である。 円状クラックの一例を示す拡大写真である。 磁性シートのL値およびQ値の測定方法を説明するための図である。
以下、本発明を実施するための形態を図面に基づいて説明する。図1は第1の実施形態による台紙付き磁性シートを示す断面図、図2は第2の実施形態による台紙付き磁性シートを示す断面図である。これらの図において、1は台紙付き磁性シート、2は磁性シート、3は樹脂フィルム、4は接着層、5は薄板状磁性体、6は台紙、7は接着層、8はシート基材である。図1は1枚の薄板状磁性体5を備える台紙付き磁性シート1を示している。図2は2枚の薄板状磁性体5、5を備える台紙付き磁性シート1を示している。
台紙付き磁性シート1は、樹脂フィルム3と薄板状磁性体5との積層体からなる磁性シート2を備えている。磁性シート2は接着層7を介してシート基材8に接着されている。シート基材8は台紙6として機能するものである。台紙付き磁性シート1は、磁性シート2とシート基材8との接着体により構成されている。磁性シート2はシート基材8から剥がして使用される。磁性シート2をシート基材8から剥がしたときに、台紙6の接着層7はシート基材8に付着した状態となる。
台紙6を構成するシート基材8は、柔軟性を有する材質からなるものであれば特に限定されるものではない。シート基材8としては、例えばポリエチレンテレフタレート(PET)フィルム、ポリイミドフィルム、ポリエステルフィルム、ポリフェニレンサルファイド(PPS)フィルム、ポリプロピレン(PP)フィルム、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)フィルム等の樹脂フィルムが好ましい。
シート基材8の厚さは5〜100μmの範囲であることが好ましい。シート基材8の厚さが5μm未満であると、台紙6の機能を十分に得ることができないおそれがある。さらに、シート基材8の厚さが5μm未満であると、後述するトムソン刃等によるハーフカット加工を実施する際に、シート基材8まで切れてしまうおそれがある。シート基材8の厚さが100μmを超えると、台紙付き磁性シート1をリール状に巻いた際に外径が大きくなり、台紙付き磁性シート1の取扱い性が低下する。
薄板状磁性体5としては、アモルファス磁性合金や微細結晶を有する鉄基合金等が用いられる。特に、Co基アモルファス磁性合金は比透磁率が高い等、磁気特性に優れているため、薄板状磁性体5として好適である。薄板状磁性体5の板厚は5〜30μmの範囲であることが好ましい。薄板状磁性体5の板厚が30μmを超えるとばね性が強くなり、台紙付き磁性シート1をリール状に巻く際の取扱い性等が低下する。さらに、アモルファス合金からなる薄板状磁性体5の場合、板厚が厚いとアモルファス化が困難になる。なお、厚さが5μm未満の薄板状磁性体5は作製することが難しい。
薄板状磁性体5と積層して磁性シート2を構成する樹脂フィルム3は、シート基材1に適用される樹脂フィルムと同様に、ポリエチレンテレフタレート(PET)フィルム、ポリイミドフィルム、ポリエステルフィルム、ポリフェニレンサルファイド(PPS)フィルム、ポリプロピレン(PP)フィルム、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)フィルム等からなることが好ましい。樹脂フィルム3の厚さは5〜50μmの範囲であることが好ましい。樹脂フィルム3の厚さが5μm未満であると、磁性シート2の強度が不十分になりやいい。一方、樹脂フィルム3の厚さが50μmを超えると磁性シート2が厚くなりすぎて、磁性シート2の薄型化を妨げることになる。
薄板状磁性体5は樹脂フィルム3と積層され、これにより磁性シート2が作製される。薄板状磁性体5と樹脂フィルム3との積層構造は、薄板状磁性体5/樹脂フィルム3の片面積層体、樹脂フィルム3/薄板状磁性体5/樹脂フィルム3の両面積層体のどちらでもよい。磁性シート2における薄板状磁性体5の枚数は特に限定されるものではなく、図1に示すように1枚の薄板状磁性体5を用いた磁性シート2、図2に示すように2枚の薄板状磁性体5を用いた磁性シート2、さらには3枚以上の薄板状磁性体5を用いた磁性シート2等、薄板状磁性体5の枚数は1つまたは複数のいずれであってもよい。薄板磁性体5の枚数は、磁性シート2の薄型化の観点から5枚以下であることが好ましい。
樹脂フィルム3は、磁性シート2をシート基材8から剥がしたときに接着層7がシート基材8に付着した状態となるように、接着層7と接する位置に配置されていることが好ましい。また、後述する円状クラックを薄板状磁性体5に形成する場合、薄板状磁性体5の飛散や分離等を抑制する上で、樹脂フィルム3はシート基材8とは反対側に配置されていることが好ましい。磁性シート2は薄板状磁性体5の両面に積層された樹脂フィルム(第1および第2の樹脂フィルム)3、3を有することが好ましい。
薄板状磁性体5と樹脂フィルム3の大きさ(縦横サイズ)は同じであってもよいが、樹脂フィルム3の方が若干大きいことが好ましい。後述する円状クラックを薄板状磁性体5に複数個設ける場合、薄板状磁性体5自体の強度が低下するため、磁性シート2を樹脂フィルム3/薄板状磁性体5/樹脂フィルム3の両面積層体で構成すると共に、樹脂フィルム3の縦横サイズが薄板状磁性体5の縦横サイズより大きいことが好ましい。これによって、例えば複数に分割されて強度が低下した薄板状磁性体5のシート形状を良好に維持することができる。薄板状磁性体5と樹脂フィルム3とを積層する際に、これらは接着層4を介して一体化することが好ましい。
また、シート基材8を薄板状磁性体5と比べて大きなものとすることによって、複数の磁性シート2が接着された台紙付き磁性シート1とすることも可能である。シート基材8の形状としては、縦横の長さを大きくしたもの、長さを長尺化したもの等が挙げられる。縦横を大きくしたシート基材8によれば、台紙付き磁性シート1を積層して運搬することができる。長尺化したシート基材8によれば、台紙付き磁性シート1をリール状に巻回して運搬することができる。このように、シート基材8のサイズを調整することによって、台紙付き磁性シート1の収納性や運搬性を向上させることが可能となる。
上述した薄板状磁性体5と樹脂フィルム3の積層体からなる磁性シート2を、接着層7を介してシート基材8(台紙6)と接着することによって、台紙付き磁性シート1が構成される。接着層7を有するシート基材8は、シート基材8の表面に接着剤を塗布して接着層7を形成することにより作製される。幅広の接着テープのような接着層7とシート基材8とが予め一体化した粘着テープを使用してもよい。接着層7とシート基材8とが一体化した粘着テープの具体例としては、マルウ接着社製PET系フィルム等が挙げられる。
この実施形態の台紙付き磁性シート1は、シート基材8(台紙6)から磁性シート2を剥がしたときに、接着層7がシート基材8に付着した状態となる。言い換えると、シート基材8(台紙6)から磁性シート2を剥がしたときに、接着層7が磁性シート2には付着しない。このため、磁性シート2を貼付する部品の磁性シート2の貼付箇所に、予め目的とする接着力を有する接着剤層を設けておくことによって、磁性シート2と当該部品との接着力を制御することができる。従って、磁性シート2を貼付する部品に応じた接着力で磁性シート2を効率よく接着することが可能となる。
接着層7がシート基材8に付着した状態を維持するため、接着層7はシート基材8には馴染みが良く、薄板状磁性体5には馴染みが悪い接着剤で形成することが好ましい。このような接着剤としてはアクリル系粘着剤が挙げられる。シート基材8と接着層7との接着強度は9.8N/25mm以上であることが好ましい。一方、磁性シート2と接着層7との接着強度は0.03〜9N/25mmの範囲であることが好ましい。このような接着力を有する接着層7を適用することで、台紙6から磁性シート2を剥がしたときに、接着層7が台紙6側に付着した状態を再現性よく得ることができる。磁性シート2と接着層7との接着強度は0.04〜0.24N/25mmの範囲であることがより好ましい。
接着層7は予め磁性シート2に対する接着力を調整した接着剤を用いる以外に、以下に示すような前処理を施して接着力を調整することも可能である。すなわち、磁性シート2を接着する前に、シート基材8に設けられた接着層7の表面を乾燥させて接着力を低下させる、接着層7を数日間放置して接着力を低下させる、一旦接着した磁性シート2を剥がして接着層7の接着力を低下させる等の前処理を施すことによって、磁性シート2に対する接着力を調整した接着層7を使用してもよい。
この実施形態の台紙付き磁性シート1は以下のようにして使用される。まず、シート基材8(台紙6)から磁性シート2を剥がし、剥がした磁性シート2を部品に貼り付けて使用する。部品の磁性シート2の貼付箇所には、予め目的とする接着力を有する接着剤層を設けておき、この部品側に設けられた接着剤層を使用して磁性シート2を接着する。部品側に設ける接着剤層を、その部品に応じた接着力を有するように調整しておくことによって、磁性シート2を部品に応じた接着力で貼り付けることができる。
例えば、携帯電話、デジタルカメラ、ビデオカメラ、ノート型パソコン等の携帯型電子機器の受電装置に磁性シート2を使用する場合、磁性シート2の貼付箇所は受電コイルや二次電池の近傍となる。実際に磁性シート2を貼り付ける箇所は機種によって様々であり、貼付箇所によって求められる接着力が異なる。このような点に対して、磁性シート2を貼付する部品に予め所望の接着力を有する接着剤層を設けておき、この部品側の接着剤層を使用して磁性シート2を貼り付けることによって、磁性シート2を部品に応じた接着力で接着することができる。このため、1つの台紙付き磁性シート1を様々な部品に適用することができ、台紙付き磁性シート1の取扱い性を向上させることが可能となる。
この実施形態の電子部品の製造方法は、台紙付き磁性シート1から磁性シート2を剥がす工程と、電子部品本体の予め接着剤層が設けられた位置に磁性シート2を貼り付ける工程とを具備している。電子部品は特に限定されるものではなく、受電装置やそれを構成する部品、パソコンやテレビ等の電子機器における電磁波防止機能が求められる部品、電磁波防止部品等が挙げられる。さらに、上記した方法で磁性シート2を貼り付けた部品、すなわち電磁波防止部品やそれを備える受電装置等を使用することによって、携帯電話、デジタルカメラ、ビデオカメラ、ノート型パソコン等の携帯型電子機器、あるいはパソコン、テレビ等の電子機器が作製される。
この実施形態の台紙付き磁性シート1において、薄板状磁性体5には円状クラックが形成されていることが好ましい。さらに、薄板状磁性体5は複数個の円状クラックを有していることがより好ましい。薄板状磁性体5に円状クラック、特に複数個の円状クラックを設けることによって、薄板状磁性体5の磁気特性(Q値)を向上させることができる。薄板状磁性体5の磁気特性を向上させる上で、複数個の円状クラック間はヒビでつながっていることがより好ましい。すなわち、複数個の円状クラックとヒビで薄板状磁性体5を複数に分割することで、薄板状磁性体5の磁気特性をより一層向上させることができる。
図3は円状クラックを設けた薄板状磁性体の一例を示す拡大写真であり、9は円状クラック(点線で囲った部分)、10は円状クラックにつながったヒビである。図中に表示された数字の単位はmmである。このような円状クラックは、例えば薄板状磁性体5にセラミックボールによるショットブラスト加工を施すことにより形成される。薄板状磁性体5にセラミックボールを衝突させると、衝突位置の周囲に円状クラックが形成される。さらに、セラミックボールを複数個所に衝突されることで、円状クラックの形成と同時にヒビが入り、複数個の円状クラック間がヒビでつながった状態となる。セラミックボールの衝突部位は貫通孔になっていることが好ましい。
円状クラックの直径は0.1〜0.5mmの範囲であることが好ましい。また、円状クラックは薄板状磁性体5の単位面積10mm×10mmあたりに4〜100個の範囲で形成することが好ましい。円状クラックの数が単位面積あたりに4個未満では、円状クラックを設けたことによる磁気特性の向上効果を十分に得ることができない。一方、円状クラックの数が単位面積あたりに100個を超えると、薄板状磁性体5の強度低下が大きくなり、磁性シート2としての機能が損なわれるおそれがある。円状クラックの数は単位面積10mm×10mmあたりに30〜70個の範囲であることがより好ましい。
薄板状磁性体5に複数個の円状クラックを設ける場合、上述したように円状クラック間はヒビでつながっていることが好ましい。複数個の円状クラック間をヒビでつなげることによって、前述した特許文献2に記載されているような折曲加工で薄板状磁性体を複数に分割したときと同様の効果が得られるものと考えられる。さらに、単に折曲加工で薄板状磁性体を複数に分割する場合と比べて、複数個の円状クラック間をヒビでつなげることで磁気特性(Q値)をより一層向上させることができる。
また、薄板状磁性体5は多角形の外形を有し、外形の少なくとも一辺が切断面を有すると共に、切断面に0.1mm以上の欠け部がないことが好ましい。後述するように、台紙付き磁性シート1の量産性を向上させるためには、長尺の薄板状磁性体5を備える磁性シート2とシート基材8とを、接着層7を介して接着した後、薄板状磁性体5を備える磁性シート2を切断加工または打抜き加工して、複数の磁性シート2を搭載した台紙付き磁性シート1とすることが効果的である。薄板状磁性体5としてロール急冷法による長尺リボンを使用した場合、この形状を利用することで量産性を向上させることができる。
次に、この実施形態の台紙付き磁性シート1の製造方法について述べる。台紙付き磁性シート1の製造方法は、樹脂フィルム3と薄板状磁性体5との積層体からなる磁性シート2を、台紙6となるシート基材8上に接着層7を介して接着する工程と、磁性シート2をシート基材8に接着された状態を維持しつつ、切断加工または打抜き加工により所望形状(磁性シート2の製品形状)に成形する工程とを具備することが好ましい。薄板状磁性体5に円状クラックを設ける場合、磁性シート2とシート基材8との接着状態を維持しつつ、薄板状磁性体5に外力により円状クラックを設ける工程を具備することが好ましい。このような製造方法によれば、台紙付き磁性シート1を効率よく製造することができる。
まず、樹脂フィルム3と薄板状磁性体5との積層体からなる磁性シート2を作製する。薄板状磁性体5は、最終的に用いられる磁性シート2のサイズに予め切断したものであってもよいが、長尺なものや幅広のものを用いることが好ましい。例えば、アモルファス磁性合金薄帯はロール急冷法により製造される。このため、アモルファス磁性合金薄帯は長尺リボンとして得られる。長尺リボンからなる薄板状磁性体5と長尺形状の樹脂フィルム3とを積層することによって、長尺な磁性シート2を製造することができる。
また、長尺または幅広の樹脂フィルム3上に、最終的な製品サイズに切断された複数個の薄板状磁性体5をそれぞれ配置するようにしてもよい。あるいは、最終的な製品サイズに切断された薄板状磁性体5とそのサイズに合わせた樹脂フィルム3とを積層してもよい。樹脂フィルム3と薄板状磁性体5とを積層するにあたって、それらの間には必要に応じ接着層4が設けられる。樹脂フィルム3と薄板状磁性体5とを一体化する上で、樹脂フィルム3と薄板状磁性体5とは接着層4で接着することが好ましい。
樹脂フィルム3と薄板状磁性体5との積層構造には、樹脂フィルム3/薄板状磁性体5の2層構造、樹脂フィルム3/薄板状磁性体5/樹脂フィルム3の3層構造、さらに樹脂フィルム3と薄板状磁性体5とを交互に4層以上積層した多層構造等、各種の積層構造を適用することができる。薄板状磁性体5の表裏両面に樹脂フィルム3を積層し、薄板状磁性体5を樹脂フィルム3で挟む場合には、樹脂フィルム3/薄板状磁性体5/薄板状磁性体5/樹脂フィルム3というような変則的な積層構造であってもよい。薄板状磁性体5の積層数は目的とする磁気特性に応じて設定され、必要に応じて複数の薄板状磁性体5が使用される。磁性シート2に強度が求められる場合には、薄板状磁性体5の表裏両面を樹脂フィルム3で覆う積層構造を適用することが好ましい。
次に、磁性シート2を台紙6となるシート基材8上に接着層7を介して接着する。前述したように、接着層7とシート基材8とが予め一体化した粘着テープを使用すると効率的である。次いで、磁性シート2がシート基材8に接着された状態を維持しつつ、外力により磁性シート2を複数に分割する、もしくは磁性シート2に貫通孔を設ける工程を行うことが好ましい。分割工程には、折曲加工や切断加工が適用される。貫通孔を設ける工程には、ニードルで穴を開ける方法、硬質ボールを噴射する方法(ショットブラスト)等が適用させる。これらの工程は、薄板状磁性体5が剥き出しの場合には薄板状磁性体5に直接行ってもよいし、また樹脂フィルム3越しに行ってもよい。
硬質ボールを噴射する方法としては、ジルコニアやアルミナ等のセラミックボールを使う方法が挙げられる。硬質ボールを噴射する方法であれば、樹脂フィルム3越しに薄板状磁性体5に貫通孔を形成することができる。貫通孔の周囲には円状クラックが形成され、さらに円状クラックからヒビが入り、円状クラック間はヒビでつながった状態となる。その結果、薄板状磁性体5は分割状態となることがある。このとき、薄板状磁性体5は樹脂フィルム3と積層されているため、薄板状磁性体5の飛散や分離が抑制される。特に、薄板状磁性体5のセラミックボールが衝突する面側にも樹脂フィルム3を積層しておくことによって、薄板状磁性体5の飛散や分離を効果的に抑制することができる。
セラミックボールの直径は0.5〜1.5mmの範囲、噴射圧力は0.1〜0.5MPaの範囲であることが好ましい。このような範囲であれば、厚さ5〜30μmの薄板状磁性体5と樹脂フィルム3との積層体からなる磁性シート2において、円状クラックの割合を単位面積10mm×10mmあたり4〜100個の範囲に調整しやすい。さらに、噴射時間を0.1〜10秒間とすることによって、円状クラックの割合を単位面積10mm×10mmあたり30〜70個の範囲に調整できる。さらに、円状クラック間のヒビで薄板状磁性体5が分割された場合においても、薄板状磁性体5の少なくとも一部を0.01〜25mmの範囲の面積を有する磁性体片とすることができる。
このようにして、磁性シート2と台紙6となるシート基材8とが一体となった台紙付き磁性シート1を作製する。磁性シート2が長尺形状や幅広形状を有する場合には、磁性シート2を目的のサイズ(例えば製品サイズ)に加工する。この際、磁性シート2のみを切断加工または打抜き加工することによって、シート基材8上に所望のサイズを有する複数の磁性シート2が搭載された台紙付き磁性シート1を得ることができる。このような台紙付き磁性シート1のシート基材8から磁性シート2を剥がして使用することによって、磁性シート2の取扱い性を高めることができる。
磁性シート2の加工には、例えばトムソン刃によるハーフカット加工を適用することが好ましい。トムソン刃による加工は打抜き加工の一種であり、トムソン刃とは一定形状に打ち抜くための金型である。ハーフカット加工により磁性シート2部分のみを切断し、台紙6となるシート基材8は切断しない。これによって、台紙6上に複数の磁性シート2が搭載された台紙付き磁性シート1を製造することができる。ハーフカット加工を適用して磁性シート2部分のみを打抜き加工することによって、複数の磁性シート2をシート基材8上に配置した台紙付き磁性シート1を効率よく製造することができる。
例えば、縦横サイズが広い幅広の台紙6を用いた場合には、複数の磁性シート2はシート基材8上にマトリックス状に配置される。このような台紙付き磁性シート1は積み重ねて運搬することができる。長尺な台紙6を用いた場合には、複数の磁性シート2はシート基材8の長手方向に順に配置される。このような台紙付き磁性シート1はリール状に巻いて運搬することができる。このような台紙付き磁性シート1によれば、磁性シート2の取扱い性や運搬性等を高めることができる。
次に、本発明の具体的な実施例について述べる。
(実施例1)
厚さ20μmのCo基アモルファス合金薄帯(幅40mm×長さ5mの長尺リボン)と、厚さ25μmのPETフィルム(幅4mm×長さ5m)とを、アクリル系粘着剤を使用して接着し、「PETフィルム/接着層/Co基アモルファス合金薄帯/接着層/PETフィルム」の5層構造からなる磁性シート(厚さ90μm)を作製した。
次に、微粘着シート(シート基材が厚さ80μm×幅55mm×長さ5mのPETフィルムである粘着テープ、PETフィルムと接着層との接着力:9.8N/25mm)上に長尺な磁性シートを接着して、長尺な台紙付き磁性シートを作製した。この後、長尺な磁性シートにトムソン刃によるハーフカット加工を施して、幅35mm×長さ35mm単位となるように磁性シートを切断した。
個々の磁性シートを剥がしたところ、磁性シート側には粘着剤(接着層)の付着は認められなかった。また、ハーフカット後の台紙付き磁性シートをリール状に巻いたところ、磁性シートの剥がれ落ちや破損は認められなかった。
(実施例2〜6)
厚さ20μmのCo基アモルファス磁性薄帯(幅40mm×長さ5mの長尺リボン)と、厚さ25μmのPETフィルム(幅4mm×長さ5m)とを、アクリル系粘着剤を使用して接着し、「PETフィルム/接着剤/Co基アモルファス合金薄帯/接着剤/PETフィルム」の5層構造からなる磁性シート(厚さ90μm)を作製した。次いで、表1に示す条件で磁性シートにジルコニアボールを噴射して円状クラックを形成した。
次に、PETフィルムを貼り替えた微粘着シート(シート基材は厚さ80μm×幅55mm×長さ5mのPETフィルム)上に長尺な磁性シートを接着して、長尺な台紙付き磁性シートを作製した。この後、長尺な磁性シートにトムソン刃によるハーフカット加工を施して、幅35mm×長さ35mm単位となるように磁性シートを切断した。磁性シートを剥がしたところ、磁性シート側には粘着剤(接着層)の付着は認められなかった。
次に、シート基材から剥がした磁性シートを、図4に示すように平面コイル11上に配置してL値とQ値を測定した。L値およびQ値は、平面コイル11上に配置された磁性シート2について、測定周波数120kHz、測定電圧0.1Vの条件にてLCRメーターを使用して測定した。その結果を表1に示す。なお、表1には磁性シートとシート基材との接着力(台紙の接着層による磁性シートの接着力)を併せて示す。
(実施例7)
「PETフィルム(厚さ40μm)/接着層(厚さ3μm)/Co基アモルファス合金薄帯(厚さ20μm)/接着層(厚さ3μm)/Co基アモルファス合金薄帯(厚さ20μm)/接着層(厚さ3μm)/PETフィルム(厚さ40μm)」の7層構造の磁性シート(Co基アモルファス合金薄帯を2枚使用)を用いる以外は、実施例2と同様にして台紙付き磁性シートを作製した。このような台紙付き磁性シートの特性を、実施例2と同様にして測定した。その結果を表1に示す。
(実施例8)
「PETフィルム(厚さ40μm)/接着層(接着層3μm)/Co基アモルファス合金薄帯(厚さ20μm)/接着層(厚さ3μm)/Co基アモルファス合金薄帯(厚さ20μm)/接着層(厚さ3μm)/Co基アモルファス合金薄帯(厚さ20μm)/接着層(3μm)/PETフィルム(厚さ40μm)」の9層構造の磁性シート(Co基アモルファス合金薄帯を3枚使用)を用いる以外は、実施例2と同様にして台紙付き磁性シートを作製した。このような台紙付き磁性シートの特性を、実施例2と同様にして測定した。その結果を表1に示す。
(実施例9)
「PETフィルム(厚さ25μm)/接着層(厚さ3μm)/Co基アモルファス合金薄帯(厚さ15μm)/接着層(厚さ3μm)/PETフィルム(厚さ25μm)」の5層構造の磁性シートを使用する以外は、実施例2と同様にして台紙付き磁性シートを作製した。このような台紙付き磁性シートの特性を、実施例2と同様にして測定した。その結果を表1に示す。
(実施例10)
「PETフィルム(厚さ40μm)/接着層(厚さ3μm)/Co基アモルファス合金薄帯(厚さ30μm)/接着層(厚さ3μm)/PETフィルム(厚さ40μm)」の5層構造の磁性シートを使用する以外は、実施例3と同様にして台紙付き磁性シートを作製した。このような台紙付き磁性シートの特性を、実施例2と同様にして測定した。その結果を表1に示す。
(参考例1)
「Co基アモルファス合金薄帯(厚さ20μm)/接着層(厚さ3μm)/PETフィルム(厚さ40μm)」の積層構造を有する磁性シートにおいて、Co基アモルファス合金薄帯に噴射圧力1MPa×噴射時間3秒の条件で直径0.2mmのジルコニアボールを直接噴射したところ、Co基アモルファス合金薄帯は粉々になってしまった。
Figure 2010140367
表1から明らかなように、円状クラックの個数が4〜100個、さらには30〜70個のものの特性が良かった。また、円状クラックの形成時において、円状クラック間はヒビでつながっていた。薄板状磁性体と樹脂フィルムとを積層した磁性シートに対し、樹脂フィルムの上からショットブラストを行っているため、薄板状磁性体は粉々にならず、目的とする円状クラックを形成することができた。その結果、磁性シートの切断面においても0.1mm以上の欠けは存在していなかった。
(実施例11〜12)
厚さ25μmのFe基アモルファス合金薄帯(幅40mm×長さ5mの長尺リボン)と、厚さ25μmのPETフィルム(幅4mm×長さ5m)とを、アクリル系粘着剤を使用して接着し、「PETフィルム/接着剤/Fe基アモルファス合金薄帯/接着剤/PETフィルム」の5層構造からなる磁性シートを作製した。次いで、表2に示す条件で磁性シートにジルコニアボールを噴射して円状クラックを形成した。
次に、微粘着シート(シート基材は厚さ80μm×幅55mm×長さ5mのPETフィルム)上に長尺な磁性シートを接着して、長尺な台紙付き磁性シートを作製した。この後、長尺な磁性シートにトムソン刃によるハーフカット加工を施して、幅35mm×長さ35mm単位となるように磁性シートを切断した。磁性シートを剥がしたところ、磁性シート側には粘着剤(接着層)の付着は認められなかった。このような台紙付き磁性シートの特性を、実施例2と同様にして測定した。その結果を表2に示す。
Figure 2010140367
1…台紙付き磁性シート、2…磁性シート、3…樹脂フィルム、4…接着層、5…薄板状磁性体、6…台紙、7…接着層、8…シート基材、9…円状クラック、10…ヒビ。

Claims (16)

  1. 薄板状磁性体と、前記薄板状磁性体と積層された樹脂フィルムとを備える磁性シートと、
    前記磁性シートと接着層を介して接着されたシート基材とを具備し、
    前記シート基材から前記磁性シートを剥がしたときに、前記接着層が前記シート基材に付着することを特徴とする台紙付き磁性シート。
  2. 請求項1記載の台紙付き磁性シートにおいて、
    前記樹脂フィルムは前記薄板状磁性体と前記接着層との間に配置されていることを特徴とする台紙付き磁性シート。
  3. 請求項1記載の台紙付き磁性シートにおいて、
    前記磁性シートと前記接着層との接着強度が0.03N/25mm以上9N/25mm以下の範囲であることを特徴とする台紙付き磁性シート。
  4. 請求項1記載の台紙付き磁性シートにおいて、
    前記シート基材と前記接着層との接着強度が9.8N/25mm以上であることを特徴とする台紙付き磁性シート。
  5. 請求項1記載の台紙付き磁性シートにおいて、
    前記薄板状磁性体と前記樹脂フィルムとは接着されていることを特徴とする台紙付き磁性シート。
  6. 請求項1記載の台紙付き磁性シートにおいて、
    前記薄板状磁性体には円状クラックが形成されていることを特徴とする台紙付き磁性シート。
  7. 請求項1記載の台紙付き磁性シートにおいて、
    前記薄板状磁性体には複数個の円状クラックが形成されていることを特徴とする台紙付き磁性シート。
  8. 請求項7記載の台紙付き磁性シートにおいて、
    前記複数個の円状クラック間がヒビでつながっていることを特徴とする台紙付き磁性シート。
  9. 請求項8記載の台紙付き磁性シートにおいて、
    前記薄板状磁性体は前記複数個の円状クラックと前記ヒビとにより複数に分割されていることを特徴とする台紙付き磁性シート。
  10. 請求項7記載の台紙付き磁性シートにおいて、
    前記円状クラックは単位面積10mm×10mmあたり4〜100個の範囲で形成されていることを特徴とする台紙付き磁性シート。
  11. 請求項1記載の台紙付き磁性シートにおいて、
    前記樹脂フィルムは、前記薄板状磁性体の第1の表面に積層された第1の樹脂フィルムと、前記薄板状磁性体の前記第1の表面とは反対側の第2の表面に積層された第2の樹脂フィルムとを備えることを特徴とする台紙付き磁性シート。
  12. 請求項1記載の台紙付き磁性シートにおいて、
    前記薄板状磁性体は多角形の外形を有し、前記外形の少なくとも一辺は切断面を有し、前記切断面は0.1mm以上の欠けがないことを特徴とする台紙付き磁性シート。
  13. 請求項1記載の台紙付き磁性シートにおいて、
    前記薄板状磁性体の板厚が5〜30μmの範囲であることを特徴とする台紙付き磁性シート。
  14. 請求項1記載の台紙付き磁性シートにおいて、
    複数の前記薄板状磁性体を具備することを特徴とする台紙付き磁性シート。
  15. 請求項1記載の台紙付き磁性シートから前記磁性シートを剥がす工程と、
    電子部品本体の予め接着剤層が設けられた位置に、前記接着剤層を介して前記磁性シートを貼り付ける工程と
    を具備することを特徴とする電子部品の製造方法。
  16. 請求項15記載の電子部品の製造方法において、
    前記電子部品は受電装置であることを特徴とする電子部品の製造方法。
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