JPWO2010123032A1 - パターン反転膜形成用組成物及び反転パターン形成方法 - Google Patents

パターン反転膜形成用組成物及び反転パターン形成方法 Download PDF

Info

Publication number
JPWO2010123032A1
JPWO2010123032A1 JP2011510346A JP2011510346A JPWO2010123032A1 JP WO2010123032 A1 JPWO2010123032 A1 JP WO2010123032A1 JP 2011510346 A JP2011510346 A JP 2011510346A JP 2011510346 A JP2011510346 A JP 2011510346A JP WO2010123032 A1 JPWO2010123032 A1 JP WO2010123032A1
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
pattern
forming
reversal film
film
composition
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2011510346A
Other languages
English (en)
Other versions
JP5282920B2 (ja
Inventor
大輔 丸山
大輔 丸山
博昭 谷口
博昭 谷口
康志 境田
康志 境田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nissan Chemical Corp
Original Assignee
Nissan Chemical Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nissan Chemical Corp filed Critical Nissan Chemical Corp
Priority to JP2011510346A priority Critical patent/JP5282920B2/ja
Publication of JPWO2010123032A1 publication Critical patent/JPWO2010123032A1/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5282920B2 publication Critical patent/JP5282920B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Classifications

    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03FPHOTOMECHANICAL PRODUCTION OF TEXTURED OR PATTERNED SURFACES, e.g. FOR PRINTING, FOR PROCESSING OF SEMICONDUCTOR DEVICES; MATERIALS THEREFOR; ORIGINALS THEREFOR; APPARATUS SPECIALLY ADAPTED THEREFOR
    • G03F7/00Photomechanical, e.g. photolithographic, production of textured or patterned surfaces, e.g. printing surfaces; Materials therefor, e.g. comprising photoresists; Apparatus specially adapted therefor
    • G03F7/26Processing photosensitive materials; Apparatus therefor
    • G03F7/40Treatment after imagewise removal, e.g. baking

Landscapes

  • Physics & Mathematics (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Materials For Photolithography (AREA)
  • Photosensitive Polymer And Photoresist Processing (AREA)
  • Silicon Polymers (AREA)

Abstract

【課題】基板に形成されたレジストパターンとミキシングすることがなく、且つこのパターンを良好に被覆するパターン反転膜を形成することができると共に、レジストパターンの疎密にかかわらずその上に平坦で経時安定性に優れた膜を形成できるパターン反転膜形成用組成物を提供すること。【解決手段】ポリシロキサン、添加剤及び有機溶剤を含むパターン反転膜形成用組成物であって、前記ポリシロキサンはSi(OR1)4で表されるテトラアルコキシシランと、XnSi(OR2)4-nで表されるアルコキシシランとを含むシラン化合物の加水分解及び/又は縮合反応の生成物であって、前記テトラアルコキシシランはシラン化合物全体のモル数に基づいて1ないし50モル%の割合で用いられていることを特徴とする組成物、並びに該組成物を用いたパターン反転膜及び反転パターンの形成方法。【選択図】なし

Description

本発明は、パターン反転膜形成用組成物並びに該組成物を用いたパターン反転膜及び反転パターンの形成方法に関する。更に詳しくは、本発明は、被加工基板上に形成されたレジストパターンの疎密にかかわらず、当該レジストパターンに対する被覆性がよく、平坦な膜を形成することができるパターン反転膜形成用組成物を提供する。
半導体素子製造プロセスにおいて、フォトレジストパターンは、フォレジスト塗布、プリベーク、露光、ポストベーク、そしてレジスト現像工程を経て形成されている。
近年、半導体素子の高集積化に伴い、上述のフォトレジストパターンの微細化がますます求められており、高精度な寸法制御を図ったパターン形成方法として、反転マスクパターンの形成方法やその際に用いるパターン反転用の樹脂組成物が提案されている(特許文献1、特許文献2)。
特開2002−110510号公報 特開2008−287176号公報
本発明は、基板に形成されたレジストパターンの疎密にかかわらず、当該レジストパターンに対する被覆性がよく、このパターンを良好に埋め込むパターン反転膜を形成できると共に、デンスパターン上、セミデンスパターン上及び孤立パターン上のいずれにおいても平坦で経時安定性に優れた膜を形成でき、形成された膜が、基板に形成されたレジストパターンとミキシングすることがない、パターン反転膜形成用組成物を提供することを目的とする。
本発明者らは、上記目的を達成するために鋭意検討を重ねた結果、式(1)で表されるテトラアルコキシシランと式(2)で表されるアルコキシシランとを特定の配合割合としたシラン化合物から合成されたポリシロキサンを含む組成物を成すことにより、様々なパターン上での平坦な膜形成を実現でき、且つ、膜形成後の安定性に優れ、レジストパターンとのミキシングが抑制できる、パターン反転膜形成用組成物が得られることを見出し、本発明を完成した。
すなわち、本発明は、第1観点としてポリシロキサン、添加剤及び有機溶剤を含むパターン反転膜形成用組成物であって、前記ポリシロキサンは、下記式(1)
Si(OR14 ・・・(1)
(式中、R1は夫々独立して炭素原子数1ないし4のアルキル基を表す。)
で表されるテトラアルコキシシランと、下記式(2)
nSi(OR24-n ・・・(2)
(式中、Xは炭素原子数1ないし9の炭化水素基を表し、R2は夫々独立して炭素原子数1ないし4のアルキル基を表し、nは1ないし3の整数を表す。)で表されるアルコキシシランとを含むシラン化合物の加水分解及び/又は縮合反応の生成物であって、
前記テトラアルコキシシランはシラン化合物全体のモル数に基づいて1ないし50モル%の割合で用いられていることを特徴とする、組成物に関する。
第2観点として、前記テトラアルコキシシランはテトラエトキシシランである、第1観点記載のパターン反転膜形成用組成物に関する。
第3観点として、前記有機溶剤は、炭素原子数4ないし10のアルコール類及び炭素原子数4ないし10のエーテル類からなる群から選択される、第1観点記載のパターン反転膜形成用組成物に関する。
第4観点として、前記添加剤は、pH調整剤、縮合促進剤、界面活性剤、光酸発生剤及びクエンチャからなる群から選択される少なくとも1種を含む、第1観点記載のパターン反転膜形成用組成物に関する。
第5観点として、第1観点ないし第4観点のうちいずれか一つに記載のパターン反転膜形成用組成物を段差基板に塗布し、室温に保持して又は室温を超え180℃以下の温度でベークして、膜形成する工程を含む、パターン反転膜を形成する方法に関する。
第6観点として、前記段差基板は、レジストパターンが表面に形成された基板である、第5観点記載のパターン反転膜を形成する方法に関する。
第7観点として、被加工基板上にレジストパターンを形成する工程、
前記レジストパターンのパターンを被覆するように、第1観点ないし第4観点のうちいずれか一つに記載のパターン反転膜形成用組成物を塗布し、パターン反転膜を形成する工程、
前記パターン反転膜をエッチバックして前記レジストパターンの表面を露出させる工程、及び
前記レジストパターンを除去し、反転パターンを形成する工程
とを備える反転パターン形成方法に関する。
本発明のパターン反転膜形成用組成物は、膜形成後に膜減りがほとんど無く、経時安定性に優れたパターン反転膜を形成できる。さらに、被加工基板上に形成されたレジストパターンに対する被覆性がよく、このレジストパターンを良好に埋め込むパターン反転膜を形成することができる。しかも、本発明のパターン反転膜形成用組成物は、疎密パターンが形成された基板においても、その上に平坦な膜を形成することができる。そして本発明のパターン反転膜形成用組成物はレジストパターンとのインターミキシングが抑制された反転パターンを形成することができる。
また前記パターン反転膜形成用組成物を用いた本発明のパターン反転膜の形成方法は、パターンに対する被覆性が良好であり、そして様々なパターン上に平坦且つ経時安定性に優れ、レジストパターンとのインターミキシングが抑制されたパターン反転膜を形成できる。
従って、本発明の反転パターンの形成方法は、パターン反転膜形成により被覆されたレジストパターンの表面を露出させるエッチング工程後に、パターン反転膜の膜厚は、レジストパターンの疎密にかかわらずほぼ均等になり、そしてレジストパターンエッチング操作を経て、寸法精度の高い微細な反転パターンを形成することができる。
以上より、本発明のパターン反転膜形成用組成物、パターン反転膜の形成方法及び反転パターン形成方法は、今後更に微細化が進行するとみられるLSIの製造において、フォトリソグラフィー法では解像限界以下、又は広いプロセスマージンが得られない、微細でパターン密度の高いコンタクトホール、ショートトレンチ等の形成に極めて好適に使用することができる。
図1は、実施例1ないし実施例6、並びに比較例1及び比較例2の各パターン反転膜形成用組成物を用いて得られたパターン反転膜のSEM像を示す図である。 図2は、段差基板上に形成されたパターン反転膜の模式図を示す。 図3は、実施例1ないし実施例3、並びに比較例1及び比較例2の各パターン反転膜形成用組成物を用いて得られたパターン反転膜の時間の経過に対する膜厚の変化を示す図である。 図4は、実施例1のパターン反転膜形成用組成物を用いて得られた反転パターンのSEM像を示す図である。
以下、本発明の実施の形態について詳細に説明する。
[パターン反転膜形成用組成物]
<ポリシロキサン>
本発明のパターン反転膜形成用組成物に含まれるポリシロキサンは、下記式(1)で表されるテトラアルコキシシランと下記式(2)で表されるアルコキシシランとを含むシラン化合物の加水分解及び/又は縮合反応の生成物である。
Si(OR14 ・・・(1)
(式中、R1は夫々独立して炭素原子数1ないし4のアルキル基を表す。)
nSi(OR24-n・・・(2)
(式中、Xは炭素原子数1ないし9の炭化水素基を表し、R2は夫々独立して炭素原子数
1ないし4のアルキル基を表し、nは1ないし3の整数を表す。)
上記式(1)中、R1はメチル基、エチル基、n−プロピル基、イソプロピル基、n−ブチル基、イソブチル基又はtert−ブチル基であり、好ましくはメチル基又はエチル基である。
このような上記式(1)で表されるテトラアルコキシシシランとしては、例えば、テトラメトキシシラン、テトラエトキシシラン、テトラ−n−プロポキシシラン、テトライソプロポキシシランなどが挙げられる。
これらの中でもテトラメトキシシラン又はテトラエトキシシランが好ましい。
これら式(1)で表されるテトラアルコキシシランは1種を単独で使用してもよいし、2種以上を組み合わせて用いてもよい。
上記式(2)中、Xは特に限定されるものではないが、好ましくはメチル基、エチル基、プロピル基等のアルキル基;ビニル基、アリル基、1−プロペニル基、i−プロペニル基等のアルケニル基;プロピニル基、エチニル基等のアルキニル基;フェニル基、トリル基等のアリール基;及びベンジル基、フェニルエチル基等のアラルキル基等を挙げることができる。より好ましくはメチル基、エチル基又はフェニル基である。
またR2はメチル基、エチル基、n−プロピル基、イソプロピル基、n−ブチル基、イソブチル基又はtert−ブチル基であり、好ましくはメチル基又はエチル基である。
このような上記式(2)で表されるアルコキシシランとしては、例えば、メチルトリメトキシシラン、メチルトリエトキシシラン、メチルトリ−n−プロポキシシラン、メチルトリイソプロポキシシラン、メチルトリ−n−ブトキシシラン、メチルトリイソブトキシシラン、メチルトリ−tert−ブトキシシラン等のメチルトリアルコキシシラン;エチルトリメトキシシラン、エチルトリエトキシシラン、エチルトリ−n−プロポキシシラン、エチルトリイソプロポキシシラン、エチルトリ−n−ブトキシシラン、エチルトリイソブトキシシラン、エチルトリ−tert−ブトキシシラン等のエチルトリアルコキシシラン;フェニルトリメトキシシラン、フェニルトリエトキシシラン、フェニルトリ−n−プロポキシシラン、フェニルトリイソプロポキシシラン、フェニルトリ−n−ブトキシシラン、フェニルトリイソブトキシシラン、フェニルトリ−tert−ブトキシシラン等のフェニルトリアルコキシシラン;ジメチルジメトキシシラン、ジメチルジエトキシシラン、ジメチルジ−n−プロポキシシラン、ジメチルジイソプロポキシシラン、ジメチルジ−n−ブトキシシラン、ジメチルジイソブトキシシラン、ジメチルジ−tert−ブトキシシラン等のジメチルジアルコキシシラン;ジエチルジメトキシシラン、ジエチルジエトキシシラン、ジエチルジ−n−プロポキシシラン、ジエチルジイソプロポキシシラン、ジエチルジ−n−ブトキシシラン、ジエチルジイソブトキシシラン、ジエチルジ−tert−ブトキシシラン等のジエチルジアルコキシシラン;ジフェニルジメトキシシラン、ジフェニルジエトキシシラン、ジフェニルジ−n−プロポキシシラン、ジフェニルジイソプロポキシシラン、ジフェニルジ−n−ブトキシシラン、ジフェニルジイソブトキシシラン、ジフェニルジ−tert−ブトキシシラン等のジフェニルジアルコキシシラン;等が挙げられる。
これらの中でも、メチルトリメトキシシラン、メチルトリエトキシシラン、フェニルトリメトキシシラン又はフェニルトリエトキシシランが好ましい。
これら式(2)で表されるアルコキシシランは1種を単独で使用してもよいし、2種以上を組み合わせて用いてもよい。
上記式(1)で表されるテトラアルコキシシランと上記式(2)で表されるアルコキシシランを含むシラン化合物の加水分解及び/又は縮合反応において、上記式(1)で表されるテトラアルコキシシランの割合は、シラン化合物全体のモル数に基づいて1ないし50モル%であり、好ましくは10ないし50モル%、より好ましくは30ないし50モル%である。
ポリシロキサンの製造方法としては、上述の割合で配合された式(1)で表されるテトラアルコキシシランと、上記式(2)で表されるアルコキシシランとを含むシラン化合物を溶媒に溶解し、これに水及び触媒を室温下で加えた後、通常0ないし100℃の温度下において混合することによって加水分解及び/又は縮合させる。
加水分解及び縮合反応に用いられる触媒としては、有機酸、無機酸、有機塩基、無機塩基、有機キレート化合物を挙げることができる。中でも酸触媒であることが好ましく、塩酸、硝酸及びリン酸などの無機酸、又は、ギ酸、シュウ酸、フマル酸、マレイン酸、氷酢酸、無水酢酸、プロピオン酸及びn−酪酸などのカルボン酸等の有機酸を挙げることができる。
また、ここで用いられる溶媒としては、一般にポリシロキサンの合成時に用いられる溶媒を使用することができ、例えば、後述するパターン反転膜形成用組成物に用いる有機溶媒を用いることができる。従って、調製したポリシロキサン含有溶液をそのまま、パターン反転膜形成用組成物の調製に使用することができる。
本発明のパターン反転膜形成用組成物におけるポリシロキサンの濃度は適宜調整することができるが、例えば、1ないし30質量%、特に5ないし20質量%とすることができる。
<有機溶媒>
本発明のパターン反転膜形成用組成物に含まれる前記有機溶媒は、好ましくは炭素原子数4ないし10のアルコール類及び炭素原子数4ないし10のエーテル類からなる群から選択される。前記有機溶媒には、レジストパターンとのインターミキシングが生じない範囲で、レジスト溶剤がさらに含まれていてもよい。
上記炭素原子数4ないし10のアルコール類としては特に限定されないが、好ましいものとして、例えばブタノール、ペンタノール、シクロペンタノール、ヘキサノール、シクロヘキサノール、4−メチル−2−ペンタノール等が挙げられる。
上記炭素原子数4ないし10のエーテル類としては特に限定されないが、好ましいものとして、例えばプロピレングリコール−n−プロピルエーテル、プロピレングリコール−n−ブチルエーテル、プロピレングリコールフェニルエーテル、ジプロピレングリコール−n−プロピルエーテル、ジプロピレングリコール−n−ブチルエーテル、ジプロピレングリコールジメチルエーテル、トリプロピレングリコールメチルエーテル等が挙げられる。
また、上記レジスト溶剤としては特に限定されないが、好ましいものとして、例えば乳酸メチル、乳酸エチル、アセトン、プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート、プロピレングリコールモノメチルエーテル等が挙げられる。
<その他の添加剤>
さらに本発明のパターン反転膜形成用組成物は所望により、pH調整剤(マレイン酸などの有機酸)、縮合促進剤(ベンジルトリエチルアンモニウムクロリドなどの第4級アンモニウム塩)、界面活性剤、光酸発生剤(スルホニウム塩、ヨードニウム塩などのオニウム塩化合物)及びクエンチャ(酸と反応する3級アミンなど)等の各種添加剤を含んでいてもよい。
界面活性剤は上記パターン反転膜形成用組成物の塗布性を向上させるための添加物である。ノニオン系界面活性剤、フッ素系界面活性剤のような公知の界面活性剤を用いることができ、本発明のパターン反転膜形成用組成物に対し例えば0.01質量%以上0.5質量%以下で、例えば0.2質量%以下、好ましくは0.1質量%以下の割合で添加することができる。
上記界面活性剤の具体例としては、例えばポリオキシエチレンラウリルエーテル、ポリオキシエチレンステアリルエーテル、ポリオキシエチレンセチルエーテル、ポリオキシエチレンオレイルエーテル等のポリオキシエチレンアルキルエーテル類、ポリオキシエチレンオクチルフエノールエーテル、ポリオキシエチレンノニルフエノールエーテル等のポリオキシエチレンアルキルアリルエーテル類、ポリオキシエチレン・ポリオキシプロピレンブロックコポリマー類、ソルビタンモノラウレート、ソルビタンモノパルミテート、ソルビタンモノステアレート、ソルビタンモノオレエート、ソルビタントリオレエート、ソルビタントリステアレート等のソルビタン脂肪酸エステル類、ポリオキシエチレンソルビタンモノラウレート、ポリオキシエチレンソルビタンモノパルミテート、ポリオキシエチレンソルビタンモノステアレート、ポリオキシエチレンソルビタントリオレエート、ポリオキシエチレンソルビタントリステアレート等のポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル類等のノニオン系界面活性剤、エフトップEF301、EF303、EF352(三菱マテリアル電子化成(株)(旧(株)ジェムコ)製)、メガファックF171、F173、R−30(DIC(株)製)、フロラードFC430、FC431(住友スリーエム(株)製)、アサヒガードAG710、サーフロンS−382、SC101、SC102、SC103、SC104、SC105、SC106(旭硝子(株)製)等のフッ素系界面活性剤、オルガノシロキサンポリマーKP341(信越化学工業(株)製)等を挙げることができる。
これらの界面活性剤は単独で添加してもよいし、また2種以上の組合せで添加することもできる。
[パターン反転膜の形成方法]
本発明のパターン反転膜を形成する方法は、上述のパターン反転膜形成用組成物を段差基板に塗布し、室温に保持して又は室温を超え180℃以下の温度でベークして、膜形成する工程を含む方法である。上記段差基板は、レジストパターンが表面に形成された基板であることが好ましい。
[反転パターンの形成方法]
また本発明の反転パターン形成方法は、(a)被加工基板上にレジストパターンを形成する工程、(b)前記レジストパターンを被覆するように前述のパターン反転膜形成用組成物を塗布し、パターン反転膜を形成する工程、(c)前記パターン反転膜をエッチバックして前記レジストパターンの表面を露出させる工程、及び(d)前記レジストパターンを除去し、反転パターンを形成する工程とを備える。
(a)被加工基板上にレジストパターンを形成する工程は、まず被加工基板上にレジスト材料をスピナー、コーター等の適当な塗布方法により塗布し、通常30℃ないし200℃程度の温度で乾燥させてレジスト膜を形成する。このときのレジストの膜厚は通常10ないし1000nmである。
その後、所定パターンのマスクを介して、可視光線、紫外線、X線等の光源を用いてレジスト膜を露光し、露光部分を現像液にて現像する。そして必要に応じて露光後加熱(PEB:Post Exposure Bake)を行い、所定のレジストパターンを形成する。
上記被加工基板としては、精密集積回路素子の製造に使用される基板(例えば、酸化珪素膜、窒化珪素膜又は酸化窒化珪素膜で被覆されたシリコン等の半導体基板、窒化珪素基板、石英基板、ガラス基板(無アルカリガラス、低アルカリガラス、結晶化ガラスを含む)、ITO膜が形成されたガラス基板)を用いることができる。
なお、所望により、被加工基板上に、有機又は無機系の反射防止膜を予め形成していても良い。
上記レジスト材料としてはネガ型、ポジ型いずれも使用できる。ノボラック樹脂と1,2−ナフトキノンジアジドスルホン酸エステルとからなるポジ型レジスト、光酸発生剤と酸により分解してアルカリ溶解速度を上昇させる基を有するバインダーからなる化学増幅型レジスト、アルカリ可溶性バインダーと光酸発生剤と酸により分解してレジストのアルカリ溶解速度を上昇させる低分子化合物からなる化学増幅型レジスト、光酸発生剤と酸により分解してアルカリ溶解速度を上昇させる基を有するバインダーと酸により分解してレジストのアルカリ溶解速度を上昇させる低分子化合物からなる化学増幅型レジストなどがあり、例えば、住友化学(株)製、商品名PAR710、PAR855、JSR(株)社製、商品名AR2772JNが挙げられる。また、Proc.SPIE,Vol.3999,330−334(2000)、Proc.SPIE,Vol.3999,357−364(2000)、やProc.SPIE,Vol.3999,365−374(2000)に記載されているような、含フッ素原子ポリマー系レジストも挙げることができる
また、上記レジストの現像液としては、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、炭酸ナトリウム、ケイ酸ナトリウム、メタケイ酸ナトリウム、アンモニア水等の無機アルカリ類、エチルアミン、n−プロピルアミン等の第一アミン類、ジエチルアミン、ジ−n−ブチルアミン等の第二アミン類、トリエチルアミン、メチルジエチルアミン等の第三アミン類、ジメチルエタノールアミン、トリエタノールアミン等のアルコールアミン類、テトラメチルアンモニウムヒドロキシド、テトラエチルアンモニウムヒドロキシド、コリン等の第4級アンモニウム塩、ピロール、ピペリジン等の環状アミン類、等のアルカリ類の水溶液を使用することができる。さらに、上記アルカリ類の水溶液にイソプロピルアルコール等のアルコール類、ノニオン系等の界面活性剤を適当量添加して使用することもできる。これらの中で好ましい現像液は第四級アンモニウム塩の水溶液、さらに好ましくはテトラメチルアンモニウムヒドロキシドの水溶液である。
なお、アルカリ水溶液からなる現像液で現像した後は、一般に水で洗浄し、乾燥してからその後の工程に用いる。
続いて実施される(b)前記レジストパターンを被覆するように、前述のパターン反転膜形成用組成物を塗布し、パターン反転膜を形成する工程は、レジストパターンが表面に形成された基板(段差基板)上に、前述のパターン反転膜形成用組成物を、スピナー、コーター等の適当な塗布方法により塗布する。その後室温に保持して又は室温を超え180℃以下の温度でベークしてパターン反転膜を形成する。なお、本明細書では、室温とは23℃と定義される。
好ましくは80ないし180℃で、より好ましくは80ないし150℃でベークすることにより、塗膜中の有機溶媒を迅速に揮発させることができる。このときのベーク時間は通常10秒ないし300秒間、好ましくは30秒ないし180秒間である。
上記パターン反転膜の膜厚は特に限定されないが、通常10ないし1000nmであり、好ましくは50ないし500nmである。
その後、(c)前記パターン反転膜をエッチバックして前記レジストパターンの表面を露出させる工程、及び、(d)前記レジストパターンを除去し、反転パターンを形成する工程が実施される。詳細には、上述のようにして形成されたパターン反転膜に対して、レジストパターンの表面が露出するまでエッチバック処理を行い、その後、レジストパターンをO2エッチングにより除去することにより、所望の反転パターンが形成される。
エッチバック処理としてはCF4などのフッ素系ガスを用いるドライエッチングや有機
酸若しくは有機塩基の水溶液又は有機溶剤を用いるウェットエッチング、或いはCMP法等が用いられ、処理条件は適宜調整可能である。
またレジストパターンの除去には公知のドライエッチング装置が使用でき、処理条件は適宜調整可能である。
以上のように、本発明のパターン反転膜の形成方法は、上述のパターン反転膜形成用組成物を用いてパターン反転膜を形成するため、経時安定性に優れ、且つ段差基板上に平坦なパターン反転膜が形成される。そして、レジストパターンが形成された基板上に上記組成物が塗布された際、レジストパターンに対する被覆性が良好であり、また上記組成物とのインターミキシングが抑制される。
従って、本発明の反転パターンの形成方法は、様々な密度を有して形成されたパターン上においても、膜形成後に膜減りがほとんどない、安定で平坦なパターン反転膜を形成することができる。
そして、その後の工程を経て得られる反転パターンは、微細且つ高精度なパターンを得ることができる。
以下、本発明について実施例を挙げて詳述するが、本発明はこれらの実施例に何ら限定されるものではない。また、この実施例の記載における「部」及び「%」の記載は、特記しない限り質量基準である。
なお、本明細書の下記合成例に示す重量平均分子量は、ゲルパーミエーションクロマトグラフィー(以下、GPCと略称する)による測定結果である。使用する測定装置及び測定条件等は次のとおりである。
[GPC条件]
GPC装置:HLC−8220GPC(東ソー(株)製)
GPCカラム:Shodex〔登録商標〕KF803L,KF802,KF801(昭和電工(株)製)
カラム温度:40℃
溶媒:テトラヒドロフラン(THF)
流量:1.0ml/分
標準試料:ポリスチレン(昭和電工(株)製)
[パターン反転膜形成用組成物の調製]
<合成例1:ポリシロキサンの合成:TEOS/MTEOS(30/70)>
テトラエトキシシラン 8.93g、メチルトリエトキシシラン 17.83g及びアセトン 40.14gをフラスコに入れた。このフラスコに冷却管を取り付け、調製しておいた塩酸水溶液(0.01mol/L)8.50gを入れた滴下ロートをセットし、室温下で塩酸水溶液をゆっくり滴下し数分攪拌した。その後オイルバスにて85℃で4時間反応させた。反応終了後、反応溶液の入ったフラスコを放冷してからエバポレーターにセットし、反応中生成したエタノールを除去して反応生成物(ポリシロキサン)を得た。さらに、エバポレーターを用いてアセトンを4−メチル−2−ペンタノールに置換した。尚、得られた反応生成物中の固形分は、焼成法により測定した結果、25%であった。また、得られた生成物(固形分)の重量平均分子量(Mw)は1,400であった。
<合成例2:ポリシロキサンの合成:TEOS/MTEOS(40/60)>
テトラエトキシシラン 13.89g、メチルトリエトキシシラン 17.83g及びアセトン 47.58gをフラスコに入れた。このフラスコに冷却管を取り付け、調製しておいた塩酸水溶液(0.01mol/L)10.21gを入れた滴下ロートをセットし、室温下で塩酸水溶液をゆっくり滴下し数分攪拌した。その後オイルバスにて85℃で4時間反応させた。反応終了後、反応溶液の入ったフラスコを放冷してからエバポレーターにセットし、反応中生成したエタノールを除去して反応生成物(ポリシロキサン)を得た。さらに、エバポレーターを用いてアセトンを4−メチル−2−ペンタノールに置換した。尚、得られた反応生成物中の固形分は、焼成法により測定した結果、25%であった。また、得られた生成物(固形分)の重量平均分子量(Mw)は1,300であった。
<合成例3:ポリシロキサンの合成:TEOS/MTEOS(50/50)>
テトラエトキシシラン 20.83g、メチルトリエトキシシラン 17.83g及びアセトン 57.99gをフラスコに入れた。このフラスコに冷却管を取り付け、調製しておいた塩酸水溶液(0.01mol/L)12.61gを入れた滴下ロートをセットし、室温下で塩酸水溶液をゆっくり滴下し数分攪拌した。その後オイルバスにて85℃で4時間反応させた。反応終了後、反応溶液の入ったフラスコを放冷してからエバポレーターにセットし、反応中生成したエタノールを除去して反応生成物(ポリシロキサン)を得た。さらに、エバポレーターを用いてアセトンを4−メチル−2−ペンタノールに置換した。尚、得られた反応生成物中の固形分は、焼成法により測定した結果、25%であった。また、得られた生成物(固形分)の重量平均分子量(Mw)は1,800であった。
<合成例4:ポリシロキサンの合成:TEOS/MTEOS(70/30)>
テトラエトキシシラン 24.31g、メチルトリエトキシシラン 8.92g及びアセトン 57.99gをフラスコに入れた。このフラスコに冷却管を取り付け、調製しておいた塩酸水溶液(0.01mol/L)11.11gを入れた滴下ロートをセットし、室温下で塩酸水溶液をゆっくり滴下し数分攪拌した。その後オイルバスにて85℃で4時間反応させた。反応終了後、反応溶液の入ったフラスコを放冷してからエバポレーターにセットし、反応中生成したエタノールを除去して反応生成物(ポリシロキサン)を得た。さらに、エバポレーターを用いてアセトンを4−メチル−2−ペンタノールに置換した。尚、得られた反応生成物中の固形分は、焼成法により測定した結果、25%であった。また、得られた生成物(固形分)の重量平均分子量(Mw)は2,100であった。
<合成例5:ポリシロキサンの合成:TEOS/MTEOS/PTMOS(65/35/5)>
テトラエトキシシラン 27.08g、メチルトリエトキシシラン 10.70g、フェニルトリメトキシシラン 1.98g及びアセトン 59.65gをフラスコに入れた。このフラスコに冷却管を取り付け、調製しておいた塩酸水溶液(0.01mol/L)13.15gを入れた滴下ロートをセットし、室温下で塩酸水溶液をゆっくり滴下し数分攪拌した。その後オイルバスにて85℃で4時間反応させた。反応終了後、反応溶液の入ったフラスコを放冷してからエバポレーターにセットし、反応中生成したエタノールを除去して反応生成物(ポリシロキサン)を得た。さらに、エバポレーターを用いてアセトンを4−メチル−2−ペンタノールに置換した。尚、得られた反応生成物中の固形分は、焼成法により測定した結果、25%であった。また、得られた生成物(固形分)の重量平均分子量(Mw)は2,000であった。
<合成例6:ポリシロキサンの合成:TEOS/MTEOS(20/80)>
テトラエトキシシラン 7.81g、メチルトリエトキシシラン 26.75g及びアセトン 51.84gをフラスコに入れた。このフラスコに冷却管を取り付け、調製しておいた塩酸水溶液(0.01mol/L)10.81gを入れた滴下ロートをセットし、室温下で塩酸水溶液をゆっくり滴下し数分攪拌した。その後オイルバスにて85℃で4時間反応させた。反応終了後、反応溶液の入ったフラスコを放冷してからエバポレーターにセットし、反応中生成したエタノールを除去して反応生成物(ポリシロキサン)を得た。さらに、エバポレーターを用いてアセトンを4−メチル−2−ペンタノールに置換した。尚、得られた反応生成物中の固形分は、焼成法により測定した結果、23.50%であった。また、得られた生成物(固形分)の重量平均分子量(Mw)は1,300であった。
<合成例7:ポリシロキサンの合成:TEOS/MTEOS(10/90)>
テトラエトキシシラン 3.47g、メチルトリエトキシシラン 26.75g及びアセトン 45.33gをフラスコに入れた。このフラスコに冷却管を取り付け、調製しておいた塩酸水溶液(0.01mol/L)9.31gを入れた滴下ロートをセットし、室温下で塩酸水溶液をゆっくり滴下し数分攪拌した。その後オイルバスにて85℃で4時間反応させた。反応終了後、反応溶液の入ったフラスコを放冷してからエバポレーターにセットし、反応中生成したエタノールを除去して反応生成物(ポリシロキサン)を得た。さらに、エバポレーターを用いてアセトンを4−メチル−2−ペンタノールに置換した。尚、得られた反応生成物中の固形分は、焼成法により測定した結果、25.45%であった。また、得られた生成物(固形分)の重量平均分子量(Mw)は1,200であった。
<合成例8:ポリシロキサンの合成:TEOS/MTEOS(5/95)>
テトラエトキシシラン 1.64g、メチルトリエトキシシラン 26.75g及びアセトン 42.58gをフラスコに入れた。このフラスコに冷却管を取り付け、調製しておいた塩酸水溶液(0.01mol/L)8.68gを入れた滴下ロートをセットし、室温下で塩酸水溶液をゆっくり滴下し数分攪拌した。その後オイルバスにて85℃で4時間反応させた。反応終了後、反応溶液の入ったフラスコを放冷してからエバポレーターにセットし、反応中生成したエタノールを除去して反応生成物(ポリシロキサン)を得た。さらに、エバポレーターを用いてアセトンを4−メチル−2−ペンタノールに置換した。尚、得られた反応生成物中の固形分は、焼成法により測定した結果、27.3%であった。また、得られた生成物(固形分)の重量平均分子量(Mw)は1,300であった。
<合成例9:ポリシロキサンの合成:TEOS/MTEOS(1/99)>
テトラエトキシシラン 0.32g、メチルトリエトキシシラン 26.75g及びアセトン 40.59gをフラスコに入れた。このフラスコに冷却管を取り付け、調製しておいた塩酸水溶液(0.01mol/L)8.22gを入れた滴下ロートをセットし、室温下で塩酸水溶液をゆっくり滴下し数分攪拌した。その後オイルバスにて85℃で4時間反応させた。反応終了後、反応溶液の入ったフラスコを放冷してからエバポレーターにセットし、反応中生成したエタノールを除去して反応生成物(ポリシロキサン)を得た。さらに、エバポレーターを用いてアセトンを4−メチル−2−ペンタノールに置換した。尚、得られた反応生成物中の固形分は、焼成法により測定した結果、21.3%であった。また、得られた生成物(固形分)の重量平均分子量(Mw)は1,100であった。
<実施例1ないし実施例7、比較例1及び比較例2:パターン反転膜形成用組成物>
上記合成例1ないし合成例9で調製したポリシロキサン 5gを夫々有機溶剤(4−メチル−2−ペンタノール)30gに溶解した。次いでベンジルトリエチルアンモニウムクロリド 0.375g、マレイン酸 0.0375g、界面活性剤(DIC(株)製 メガファック R−30)0.625gを夫々加え、これら各溶液を孔径0.1μmのフィルタでろ過して、実施例1ないし実施例7、比較例1及び比較例2のパターン反転膜形成用組成物を得た。
[性能評価]
<1.平坦化性評価>
段差基板上に、スピンコーターを用いて、回転数1,500rpm、60秒間の条件にて、実施例1ないし実施例7、比較例1及び比較例2の各パターン反転膜形成用組成物を塗布し、その後110℃のホットプレート上で1分間乾燥させることにより、膜厚約100nmのパターン反転膜を形成した。
使用した上記段差基板は、SiO2から成る高さ80nm、幅115nmのライン・アンド・スペースが形成されたシリコン基板((株)アドバンテックより入手可能)であり、本段差基板はレジストパターンが形成された基板の代わりに便宜的に用いた。
さらに、同じサイズの孤立ラインパターンが形成された段差基板を用い、上記同様に膜厚約100nmのパターン反転膜を形成した。
得られたパターン反転膜について、断面の形状を断面SEMにて撮影した。得られたSEM像を図1(左半分:ライン・アンド・スペースパターンが形成された段差基板、右半分:孤立ラインパターンが形成された段差基板)に示す(実施例1ないし実施例6、比較例1及び比較例2)。
また、上記断面SEM像(図1の左半分:ライン・アンド・スペースパターン)に基き、基板表面からパターン反転膜上面の距離T1(ライン部21における膜厚)とT2(スペース部22における膜厚)の膜厚差を求めた(図2参照)。得られた結果を表1に示す。
図1に示すように、実施例のパターン反転膜形成用組成物を用いて形成されたパターン反転膜は、段差基板上のパターンを良好に被覆することができた。また表1にも示すように、ライン・アンド・スペースパターンが形成された段差基板、孤立ラインパターンが形成された段差基板のいずれにおいても優れた平坦性を得ることができた。
一方、テトラエトキシシランの含有率が50モル%を超えるシラン化合物から合成されたポリシロキサンを含む比較例1(70モル%)及び比較例2(65モル%)のパターン反転膜形成用組成物は、平坦化性に劣る結果となった。
<2.レジストとのミキシング評価>
シリコンウエハー上に、スピンコーターを用いて、回転数1,500rpm、60秒間の条件にて、レジスト材料(住友化学(株)製 PAR−855)を塗布し、100℃のホットプレート上にて1分間乾燥させることにより、レジスト膜を形成した。このときのレジスト膜の膜厚(T3)を測定した。
このレジスト膜上に、スピンコーターを用いて、回転数1,500rpm、60秒間の条件にて、実施例1ないし実施例7、比較例1及び比較例2のパターン反転膜形成用組成物を塗布し、110℃のホットプレート上にて1分間乾燥させることにより、パターン反転膜を形成した。
続いて、上記レジスト膜、パターン反転膜が形成されたシリコンウエハーを、パターン反転膜の除去のために4−メチル−2−ペンタノールに60秒間浸漬した。その後、残存溶媒の除去のためにスピンドライし、100℃のホットプレート上にて1分間乾燥させた。そして再度レジスト膜の膜厚(T4)を測定した。
レジスト膜形成時の膜厚(T3)と、パターン反転膜除去後のレジスト膜の膜厚(T4)の値を用いて、膜厚変化率〔=[(T3−T4)/T3]×100〕を算出した。得られた結果を表2に示す。
表2に示すように、実施例1ないし実施例7、比較例1及び比較例2のいずれも、膜厚変化率に大きな差はなく、良好な結果が得られた。
<3.製膜された膜の安定性評価>
シリコンウエハー上に、スピンコーターを用いて、回転数1,500rpm、60秒間の条件にて、実施例1ないし実施例7、比較例1及び比較例2のパターン反転膜形成用組成物を塗布し、その後110℃のホットプレート上で1分間乾燥させることにより、膜厚約100nmのパターン反転膜を形成した。
そのまま室温で3時間放置し、製膜直後の膜厚(T5)と放置後の膜厚(T6)との膜厚差(減少値)の経時変化を求めた。得られた結果を図3(実施例1ないし実施例3、比較例1及び比較例2)及び表3に示す。
図3及び表3に示すように、テトラエトキシシランの含有率を1モル%ないし50モル%としたシラン化合物から合成されたポリシロキサンを含む実施例1ないし実施例7のパターン反転膜形成用組成物から得たパターン反転膜は、3時間経過後もほとんど膜厚が変化しなかったが、前記含有率が50モル%を超える比較例1(70モル%)及び比較例2(65モル%)のパターン反転膜形成用組成物から得たパターン反転膜は、3時間経過後に膜厚の減少値が大きいとする結果となった。
<4.反転パターンの作製>
まずシリコンウエハ上に、膜厚220nmの有機樹脂膜を形成した。次いで有機樹脂膜上に、反射防止膜材料(下記式(3)で表される構造単位を有するポリマーを含有する組成物)を塗布し、205℃で60秒間の条件にてベークし、膜厚20nmの有機反射防止膜を形成した。
次に前記有機反射防止膜上にレジスト材料(住友化学(株)製 PAR−855)を塗布し、100℃のホットプレート上にて1分間乾燥させることにより、膜厚150nmのレジスト膜を形成した。
その後、所望のパターンが形成されたマスクを介して露光装置((株)ニコン製 NSR−S307E)を用いて露光を行い、105℃で60秒間ベークした。そしてアルカリ現像液(テトラメチルアンモニウムヒドロキシド)で60秒間現像処理を行い、基板上にレジストパターンを形成した。
さらに、レジストパターン上及びパターン間に、実施例1のパターン反転膜形成用組成物を塗布し、その後110℃のホットプレート上で1分間乾燥させることにより、膜厚約160nmのパターン反転膜を形成した。
このようにして形成されたパターン反転膜に対して、レジストパターンの表面が露出するまでCF4エッチング(65秒間)を行った。続いて酸素エッチング(90秒間)によって、前記レジストパターンを除去し、さらに当該レジストパターン下層の有機反射防止膜及び有機樹脂膜をエッチングした。その結果、上層からパターン反転膜、有機反射防止膜及び有機樹脂膜の順で成る反転パターンが得られた。得られた反転パターンの断面形状の断面SEM像を図4に示す。以上の過程を経て、目的とする反転パターンを形成した。
1・・・パターン反転膜
2・・・段差基板
21・・・段差基板のライン部
22・・・段差基板のスペース部
<合成例5:ポリシロキサンの合成:TEOS/MTEOS/PTMOS(65/30/5)>
テトラエトキシシラン 27.08g、メチルトリエトキシシラン 10.70g、フェニルトリメトキシシラン 1.98g及びアセトン 59.65gをフラスコに入れた。このフラスコに冷却管を取り付け、調製しておいた塩酸水溶液(0.01mol/L)13.15gを入れた滴下ロートをセットし、室温下で塩酸水溶液をゆっくり滴下し数分攪拌した。その後オイルバスにて85℃で4時間反応させた。反応終了後、反応溶液の入ったフラスコを放冷してからエバポレーターにセットし、反応中生成したエタノールを除去して反応生成物(ポリシロキサン)を得た。さらに、エバポレーターを用いてアセトンを4−メチル−2−ペンタノールに置換した。尚、得られた反応生成物中の固形分は、焼成法により測定した結果、25%であった。また、得られた生成物(固形分)の重量平均分子量(Mw)は2,000であった。

Claims (7)

  1. ポリシロキサン、添加剤及び有機溶剤を含むパターン反転膜形成用組成物であって、
    前記ポリシロキサンは、下記式(1)
    Si(OR14 ・・・(1)
    (式中、R1は夫々独立して炭素原子数1ないし4のアルキル基を表す。)
    で表されるテトラアルコキシシランと、下記式(2)
    nSi(OR24-n ・・・(2)
    (式中、Xは炭素原子数1ないし9の炭化水素基を表し、R2は夫々独立して炭素原子数1ないし4のアルキル基を表し、nは1ないし3の整数を表す。)で表されるアルコキシシランとを含むシラン化合物の加水分解及び/又は縮合反応の生成物であって、
    前記テトラアルコキシシランはシラン化合物全体のモル数に基づいて1ないし50モル%の割合で用いられていることを特徴とする、組成物。
  2. 前記テトラアルコキシシランはテトラエトキシシランである、請求項1記載のパターン反転膜形成用組成物。
  3. 前記有機溶剤は、炭素原子数4ないし10のアルコール類及び炭素原子数4ないし10のエーテル類からなる群から選択される、請求項1記載のパターン反転膜形成用組成物。
  4. 前記添加剤は、pH調整剤、縮合促進剤、界面活性剤、光酸発生剤及びクエンチャからなる群から選択される少なくとも1種を含む、請求項1記載のパターン反転膜形成用組成物。
  5. 請求項1ないし請求項4のうちいずれか一項に記載のパターン反転膜形成用組成物を段差基板に塗布し、室温に保持して又は室温を超え180℃以下の温度でベークして、膜形成する工程を含む、パターン反転膜を形成する方法。
  6. 前記段差基板は、レジストパターンが表面に形成された基板である、請求項5記載のパターン反転膜を形成する方法。
  7. 被加工基板上にレジストパターンを形成する工程、
    前記レジストパターンのパターンを被覆するように、請求項1ないし請求項4のうちいずれか一項に記載のパターン反転膜形成用組成物を塗布し、パターン反転膜を形成する工程、
    前記パターン反転膜をエッチバックして前記レジストパターンの表面を露出させる工程、及び
    前記レジストパターンを除去し、反転パターンを形成する工程
    とを備える反転パターン形成方法。
JP2011510346A 2009-04-24 2010-04-21 パターン反転膜形成用組成物及び反転パターン形成方法 Active JP5282920B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2011510346A JP5282920B2 (ja) 2009-04-24 2010-04-21 パターン反転膜形成用組成物及び反転パターン形成方法

Applications Claiming Priority (4)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009106240 2009-04-24
JP2009106240 2009-04-24
PCT/JP2010/057081 WO2010123032A1 (ja) 2009-04-24 2010-04-21 パターン反転膜形成用組成物及び反転パターン形成方法
JP2011510346A JP5282920B2 (ja) 2009-04-24 2010-04-21 パターン反転膜形成用組成物及び反転パターン形成方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPWO2010123032A1 true JPWO2010123032A1 (ja) 2012-10-25
JP5282920B2 JP5282920B2 (ja) 2013-09-04

Family

ID=43011148

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2011510346A Active JP5282920B2 (ja) 2009-04-24 2010-04-21 パターン反転膜形成用組成物及び反転パターン形成方法

Country Status (4)

Country Link
US (1) US8658341B2 (ja)
JP (1) JP5282920B2 (ja)
TW (1) TWI462969B (ja)
WO (1) WO2010123032A1 (ja)

Families Citing this family (14)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
SG10201602107SA (en) * 2011-03-28 2016-05-30 Nissan Chemical Ind Ltd Composition for forming pattern reversal film and method for forming reversal pattern
JP5929679B2 (ja) 2011-10-12 2016-06-08 セントラル硝子株式会社 シラン系組成物およびその硬化膜、並びにそれを用いたネガ型レジストパターンの形成方法
JP6002554B2 (ja) * 2012-11-26 2016-10-05 富士フイルム株式会社 パターン形成方法、及び、これを用いる電子デバイスの製造方法
JP2016155882A (ja) * 2013-07-11 2016-09-01 日産化学工業株式会社 高屈折率膜形成組成物
JP6269986B2 (ja) * 2013-08-23 2018-01-31 日産化学工業株式会社 レジストパターンに塗布される塗布液及び反転パターンの形成方法
WO2015129405A1 (ja) * 2014-02-26 2015-09-03 日産化学工業株式会社 レジストパターンに塗布されるポリマー含有塗布液
US10139729B2 (en) 2014-08-25 2018-11-27 Nissan Chemical Industries, Ltd. Coating composition for pattern reversal on soc pattern
US20180197731A1 (en) * 2015-09-11 2018-07-12 Nissan Chemical Industries, Ltd. Resist pattern coating composition including vinyl group- or (meth) acryloxy group-containing polysiloxane
KR20180118636A (ko) * 2016-02-24 2018-10-31 닛산 가가쿠 가부시키가이샤 실리콘 함유 조성물을 이용한 반도체 기판의 평탄화방법
JP2018005046A (ja) 2016-07-05 2018-01-11 メルク、パテント、ゲゼルシャフト、ミット、ベシュレンクテル、ハフツングMerck Patent GmbH 反転パターン形成組成物、反転パターンの形成方法、および素子の形成方法
JP6654534B2 (ja) 2016-09-15 2020-02-26 株式会社Screenホールディングス 基板処理装置および基板処理方法
KR102437302B1 (ko) * 2016-10-04 2022-08-29 닛산 가가쿠 가부시키가이샤 용제치환법을 이용한 레지스트패턴 도포용 조성물의 제조방법
JP2019045864A (ja) * 2017-09-04 2019-03-22 富士フイルム株式会社 反転パターン形成方法、電子デバイスの製造方法
US11506981B2 (en) * 2019-05-31 2022-11-22 Rohm And Haas Electronic Materials Llc Photoresist pattern trimming compositions and pattern formation methods

Family Cites Families (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3848070B2 (ja) 2000-09-27 2006-11-22 株式会社東芝 パターン形成方法
JP2004179254A (ja) * 2002-11-25 2004-06-24 Renesas Technology Corp 半導体装置の製造方法
JP4600679B2 (ja) * 2006-02-13 2010-12-15 信越化学工業株式会社 レジスト組成物並びにこれを用いたパターン形成方法
JP4600678B2 (ja) * 2006-02-13 2010-12-15 信越化学工業株式会社 レジスト組成物並びにこれを用いたパターン形成方法
JP5003279B2 (ja) * 2007-05-21 2012-08-15 Jsr株式会社 反転パターン形成方法
JP5144127B2 (ja) 2007-05-23 2013-02-13 キヤノン株式会社 ナノインプリント用のモールドの製造方法
JP4793592B2 (ja) * 2007-11-22 2011-10-12 信越化学工業株式会社 金属酸化物含有膜形成用組成物、金属酸化物含有膜、金属酸化物含有膜形成基板及びこれを用いたパターン形成方法

Also Published As

Publication number Publication date
TWI462969B (zh) 2014-12-01
WO2010123032A1 (ja) 2010-10-28
US20120045899A1 (en) 2012-02-23
US8658341B2 (en) 2014-02-25
JP5282920B2 (ja) 2013-09-04
TW201114838A (en) 2011-05-01

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5282920B2 (ja) パターン反転膜形成用組成物及び反転パターン形成方法
US8026040B2 (en) Silicone coating composition
KR101861999B1 (ko) 보호된 지방족 알코올을 함유하는 유기기를 갖는 실리콘 함유 레지스트 하층막 형성 조성물
KR101947103B1 (ko) 술폰 구조를 가지는 실리콘-함유 레지스트 하층막 형성 조성물
JP5632387B2 (ja) 湿式エッチング可能な反射防止膜
JP5773176B2 (ja) パターン反転膜形成用組成物及び反転パターン形成方法
TWI617889B (zh) 含有具有環狀二酯基之矽的抗蝕下層膜形成組成物
CN105474103B (zh) 涂布于抗蚀剂图案的涂布液及反转图案的形成方法
TWI655518B (zh) 塗佈於光阻圖型之含聚合物塗佈液
KR20170088827A (ko) 가교반응성 실리콘함유 막 형성 조성물
KR20170086467A (ko) 습식제거가 가능한 실리콘함유 레지스트 하층막 형성 조성물
KR101921513B1 (ko) 디케톤 구조 함유 유기기를 포함하는 실리콘 함유 레지스트 하층막 형성 조성물
KR20170046605A (ko) Soc 패턴 상에서의 패턴반전을 위한 피복용 조성물

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20121225

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20130501

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20130514

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 5282920

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350