JPWO2010109795A1 - 固体高分子形燃料電池および固体高分子形燃料電池用セパレータ - Google Patents

固体高分子形燃料電池および固体高分子形燃料電池用セパレータ Download PDF

Info

Publication number
JPWO2010109795A1
JPWO2010109795A1 JP2010542469A JP2010542469A JPWO2010109795A1 JP WO2010109795 A1 JPWO2010109795 A1 JP WO2010109795A1 JP 2010542469 A JP2010542469 A JP 2010542469A JP 2010542469 A JP2010542469 A JP 2010542469A JP WO2010109795 A1 JPWO2010109795 A1 JP WO2010109795A1
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
separator
flat plate
fuel cell
cell stack
corrugated
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2010542469A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4897928B2 (ja
Inventor
曜子 山本
曜子 山本
松本 敏宏
敏宏 松本
日下部 弘樹
弘樹 日下部
竹口 伸介
伸介 竹口
貴嗣 中川
貴嗣 中川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Corp
Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Panasonic Corp
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Panasonic Corp, Matsushita Electric Industrial Co Ltd filed Critical Panasonic Corp
Priority to JP2010542469A priority Critical patent/JP4897928B2/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4897928B2 publication Critical patent/JP4897928B2/ja
Publication of JPWO2010109795A1 publication Critical patent/JPWO2010109795A1/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01MPROCESSES OR MEANS, e.g. BATTERIES, FOR THE DIRECT CONVERSION OF CHEMICAL ENERGY INTO ELECTRICAL ENERGY
    • H01M8/00Fuel cells; Manufacture thereof
    • H01M8/02Details
    • H01M8/0202Collectors; Separators, e.g. bipolar separators; Interconnectors
    • H01M8/0247Collectors; Separators, e.g. bipolar separators; Interconnectors characterised by the form
    • H01M8/0254Collectors; Separators, e.g. bipolar separators; Interconnectors characterised by the form corrugated or undulated
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01MPROCESSES OR MEANS, e.g. BATTERIES, FOR THE DIRECT CONVERSION OF CHEMICAL ENERGY INTO ELECTRICAL ENERGY
    • H01M8/00Fuel cells; Manufacture thereof
    • H01M8/02Details
    • H01M8/0202Collectors; Separators, e.g. bipolar separators; Interconnectors
    • H01M8/0258Collectors; Separators, e.g. bipolar separators; Interconnectors characterised by the configuration of channels, e.g. by the flow field of the reactant or coolant
    • H01M8/026Collectors; Separators, e.g. bipolar separators; Interconnectors characterised by the configuration of channels, e.g. by the flow field of the reactant or coolant characterised by grooves, e.g. their pitch or depth
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01MPROCESSES OR MEANS, e.g. BATTERIES, FOR THE DIRECT CONVERSION OF CHEMICAL ENERGY INTO ELECTRICAL ENERGY
    • H01M8/00Fuel cells; Manufacture thereof
    • H01M8/02Details
    • H01M8/0202Collectors; Separators, e.g. bipolar separators; Interconnectors
    • H01M8/0267Collectors; Separators, e.g. bipolar separators; Interconnectors having heating or cooling means, e.g. heaters or coolant flow channels
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01MPROCESSES OR MEANS, e.g. BATTERIES, FOR THE DIRECT CONVERSION OF CHEMICAL ENERGY INTO ELECTRICAL ENERGY
    • H01M8/00Fuel cells; Manufacture thereof
    • H01M8/02Details
    • H01M8/0297Arrangements for joining electrodes, reservoir layers, heat exchange units or bipolar separators to each other
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01MPROCESSES OR MEANS, e.g. BATTERIES, FOR THE DIRECT CONVERSION OF CHEMICAL ENERGY INTO ELECTRICAL ENERGY
    • H01M8/00Fuel cells; Manufacture thereof
    • H01M8/24Grouping of fuel cells, e.g. stacking of fuel cells
    • H01M8/241Grouping of fuel cells, e.g. stacking of fuel cells with solid or matrix-supported electrolytes
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01MPROCESSES OR MEANS, e.g. BATTERIES, FOR THE DIRECT CONVERSION OF CHEMICAL ENERGY INTO ELECTRICAL ENERGY
    • H01M8/00Fuel cells; Manufacture thereof
    • H01M8/10Fuel cells with solid electrolytes
    • H01M2008/1095Fuel cells with polymeric electrolytes
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E60/00Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
    • Y02E60/30Hydrogen technology
    • Y02E60/50Fuel cells

Landscapes

  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Manufacturing & Machinery (AREA)
  • Sustainable Development (AREA)
  • Sustainable Energy (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • Electrochemistry (AREA)
  • General Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Fuel Cell (AREA)

Abstract

本発明の固体高分子形燃料電池セパレータは、平板と、前記平板の上に積層された波板と、を有し、前記波板の2つの面のうち、前記平板に対向しない面の凹部はガス流路である。本発明の固体高分子形燃料電池セパレータの2つの面のうち、隣接するセルに接触する面が平坦であることから、セル間で常に一定の接触面積を確保することができる。このため、本発明によれば、セル間の接触抵抗を下げることができ、出力の高い燃料電池スタックを得ることができる。

Description

本発明は、固体高分子形燃料電池および固体高分子形燃料電池用セパレータに関する。
固体高分子形燃料電池スタック(以下「燃料電池スタック」とも称する)は、複数の単セルを積層して直列に接続したセル積層体を有する。各単セルは、膜電極接合体(membrane electrode assembly;以下「MEA」ともいう)と、膜電極接合体の両側に配置された一対のセパレータとから構成される。MEAは、高分子電解質膜と、前記高分子電解質膜の両側に配置された一対の触媒電極(燃料極および空気極)とを有する。セパレータは、MEAに燃料ガスまたは酸化ガスを供給するガス流路を有する。各単セルは、セパレータを介して電気的に接続される。
近年、金属板をプレス加工することで、固体高分子形燃料電池用セパレータ(以下単に「セパレータ」とも称する)を製造する方法が提案されている(例えば特許文献1〜3参照)。
図1Aは、特許文献2および3に開示された燃料電池スタックの断面図である。図1に示されるように燃料電池スタック10は、単セルを積層したセル積層体3と、セル積層体を挟む一対の集電板2と、セル積層体3および集電板2を挟む一対のエンドプレート1とを有する。
図1Bは、図1Aに示された燃料電池スタック10のセル積層体3の拡大図である。図1Bに示されるように、セル積層体3は、膜電極接合体21と、膜電極接合体21を挟む一対のセパレータ(燃料極セパレータ23、空気極セパレータ25)とからなる単セル20を複数有する。
燃料極セパレータ23および空気極セパレータ25は、表裏一体の凹凸形状を有する金属の波板であり、波形の断面形状を有する。燃料極セパレータ23の膜電極接合体21に接する面の凹部24は、燃料ガス流路である。また、空気極セパレータ25の膜電極接合体21に接する面の凹部26は、酸化ガス流路である。
また、特許文献2および3では単セル20aの空気極セパレータ25aの酸化ガス流路26aの裏面と、単セル20aに隣接する単セル20bの燃料極セパレータ23bの燃料ガス流路24bの裏面とが接合される。このように、空気極セパレータ25aの酸化ガス流路26aの裏面と、燃料極セパレータ23bの燃料ガス流路24bの裏面とを正確に張り合わせることで、空気極セパレータ25aと、燃料極セパレータ23bとの接触面積が最大となり、単セル間の接触抵抗が低下する。また、セパレータ同士を接合することで、膜電極接合体に加わる荷重を均一にすることができる。
また、溶融炭酸塩型燃料電池のセパレータを平板と波板とから構成する技術が知られている(例えば、特許文献4および5参照)。特許文献4および5に開示された溶融炭酸塩型燃料電池のセパレータでは、電極に接触する集電板(平板)と、反応ガスを分離するインターコネクタ(平板)との間に、弾性を有するサポート(波板)を設ける。サポートの弾性によって、集電板の厚みの公差を吸収することができる。
また、セパレータ内に導電性部材でコーティングされたコアを内蔵させる技術が知られている(例えば特許文献6参照)。
特開2005−100701号公報 特開2006−294453号公報 米国特許出願公開第2008/0206617号明細書 国際公開第92/02057号パンフレット 米国特許第5378247号明細書 米国特許出願公開第2002/0132152号明細書
しかしながら、特許文献2および3に開示されたように、セパレータが波板である場合、図2Aに示すように、燃料極セパレータ23bおよび空気極セパレータ25aの配置位置がずれ、燃料極セパレータ23bの燃料ガス流路24bの裏面と空気極セパレータ25aの酸化ガス流路26aの裏面とが、正確に重なり合わないことがあった。燃料極セパレータ23bの燃料ガス流路24bの裏面と空気極セパレータ25aの酸化ガス流路26aの裏面とが、正確に重なり合わないと、セル間の接触面積が減少する。その結果、セル間の接触抵抗が増加し、燃料電池の出力が低下する。
また、燃料電池スタックでは、セル内およびセル間の接触抵抗を低下させ、発電効率を上昇させるため、スタックにセルの積層方向の力を加え、セル積層体に荷重を加える。
一方、特許文献2および3に開示されたような波板のセパレータは、セルの積層方向の力に対する剛性が弱い。このため、図2Bに示されるように、セルの積層方向Yの力を加えると、セパレータがセルの積層方向Yに垂直な方向Xに伸びてしまい、セパレータの厚さTが減少してしまう。このため、特許文献2または3に開示されたような燃料電池スタックでは、セルの積層方向に力を加えても、セパレータが力を吸収してしまい、セル積層体にかかる荷重が増加しない。このため、セル間の接触抵抗が低下せず、燃料電池スタックの出力が十分に高まらない。
また、特許文献2および3に開示されたような燃料電池スタックでは、低温時(例えば氷点下)に、セパレータやMEAなどの構成部材が収縮する。これにより、セル積層体が積層方向に収縮し、それによりセル積層体にかかる荷重が減少する。このため、特許文献2および3に開示されたような燃料電池スタックは、低温時にセル積層体にかかる荷重が小さすぎ、低温時の始動性に優れないという問題があった。
本発明の目的は、セル間の接触面積を一定にし、かつセル積層体に効率的に荷重を加えることができる固体高分子形燃料電池用セパレータを提供することである。
本発明者は、セパレータを波板と平板とで構成し、波板を平板に固定することで、セル間の接触面積を一定にし、かつセル積層体に効率的に荷重を加えることができることを見出し、さらに検討を加え発明を完成させた。
すなわち、本発明の第1は以下に示す固体高分子形燃料電池用セパレータに関する。
[1]平板と、前記平板の上に積層された波板と、を有する固体高分子形燃料電池用セパレータであって、前記波板の2つの面のうち、前記平板に対向しない面の凹部はガス流路である、固体高分子形燃料電池用セパレータ。
[2]前記波板は、前記平板に固定されている、[1]に記載の固体高分子形燃料電池用セパレータ。
[3]前記平板の材料の熱膨張係数は、前記波板の材料の熱膨張係数よりも大きい、[2]に記載の固体高分子形燃料電池用セパレータ。
[4]前記平板の材料の熱膨張係数は、前記波板の材料の熱膨張係数よりも15×10−6/℃以上大きい、[2]に記載の固体高分子形燃料電池用セパレータ。
[5]前記波板の2つの面のうち、前記平板に対向する面の凹部は冷媒流路である、[1]〜[4]のいずれかに記載の固体高分子形燃料電池用セパレータ。
本発明の第2は以下に示す固体高分子形燃料電池単セルに関する。
[6]高分子電解質膜、ならびに前記高分子電解質膜を挟む燃料極および酸化極からなる一対の触媒電極を有する膜電極接合体と、前記膜電極接合体を挟む一対のセパレータと、を有する固体高分子形燃料電池単セルであって、前記セパレータは、[1]〜[5]のいずれか一つに記載の固体高分子形燃料電池用セパレータである、燃料電池単セル。
本発明の第3は以下に示す燃料電池単スタックに関する。
[7][6]に記載の単セルを積層したセル積層体を有する、燃料電池スタック。
本発明によれば、セパレータの2つの面のうち、隣接するセルに接触する面が平坦であることから、セル間で常に一定の接触面積を確保することができる。このため、セル間の接触抵抗を下げることができ、出力の高い燃料電池スタックを得ることができる。
また、波板を平板に固定することで、燃料電池スタックの運転時にセル積層体に効率的に荷重を加えることができ、燃料電池スタックの出力を向上させることができる。さらに、波板を平板に固定し、平板の材料の熱膨張係数を波板の材料の熱膨張係数よりも大きくすることで、温度変化による荷重の変動を抑制することができる。
従来の燃料電池スタックの断面図 従来の燃料電池スタックにおけるセパレータの接触部の拡大図 本発明のセパレータの断面図 本発明のセパレータの断面図 平板の熱膨張係数と波板の熱膨張係数との差と、低温時におけるセル積層体膜厚との関係を示すグラフ 実施の形態1の燃料電池スタックの断面図 実施の形態1の単セルの分解斜視図 実施の形態1のセパレータの分解斜視図 実施の形態2のセパレータの斜視図 実施の形態3のセパレータの斜視図 実施の形態4の燃料電池スタックの断面図 実施の形態4のセパレータの斜視図
1.本発明の燃料電池スタックについて
本発明の燃料電池スタックは、セル積層体を有する。セル積層体とは、膜電極接合体(membrane electrode assembly;以下「MEA」とも称する)、および前記膜電極接合体を挟むセパレータからなる単セルの積層体である。
MEAは、高分子電解質膜と、高分子電解質膜を挟む燃料極および空気極からなる一対の触媒電極とを有する。触媒電極は、それぞれ高分子電解質膜に接する触媒層と、触媒層に積層されるガス拡散層とを有することが好ましい。
高分子電解質膜は、湿潤状態において、プロトンを選択的に輸送する機能を有する高分子膜である。高分子電解質膜の材料は、水素イオンを選択的に移動させるものであれば特に限定されない。このような材料の例にはフッ素系の高分子電解質膜や炭化水素系の高分子電解質膜などが含まれる。フッ素系の高分子電解質膜の具体的な例には、デュポン社のNafion(登録商標)や旭硝子株式会社のFlemion(登録商標)、旭化成株式会社のAciplex(登録商標)、ジャパンゴアテックス社のGORE−SELECT(登録商標)などが含まれる。
触媒層は、水素または酸素の酸化還元反応を促進する触媒を含む層である。触媒層は、導電性を有し、かつ水素および酸素の酸化還元反応を促進する触媒能を有するものであれば特に限定されない。空気極側の触媒層は、例えば触媒として白金や白金とコバルトとの合金、白金とコバルトとニッケルとの合金など含む。燃料極側の触媒層は、触媒として白金や白金とルテニウムとの合金などを含む。
触媒層は、例えば、これらの触媒を担持させたアセチレンブラックやケッチェンブラック、バルカンなどのカーボン微粒子に、プロトン導電性を有する電解質と撥水性を有するPTFEなどの樹脂を混合し、高分子電解質膜上に塗布することで形成される。
ガス拡散層は、導電性を有する多孔質層である。ガス拡散層の材料は、導電性を有し、かつ反応ガスが拡散できるものであれば特に限定されない。ガス拡散層は、セパレータ側から供給されるガスを触媒層に拡散させるガス拡散基材層と、ガス拡散基材層と触媒層との接触性を向上させるカーボンコート層とから構成されていてもよい。
セパレータは、燃料ガスと酸化ガスとを分離するための導電性の板である。セパレータは、MEAに接触する中央部と、中央部を囲む周辺部とを有する。セパレータの中央部は、凹部と凸部を有し、凹部が反応ガス流路(燃料ガス流路または酸化ガス流路)または冷媒流路を構成する。
セパレータの周辺部は、冷媒を供給するための冷媒入口マニホールドおよび冷媒を排出するための冷媒出口マニホールドを有する。また、セパレータの周辺部は、燃料ガスを給排気するためのマニホールド、および酸化ガスを給排気するためのマニホールドを有する。さらにセパレータは、冷媒や酸化ガス、燃料ガスなどが漏れないようにするゴム状のシール部を有していてもよい。
本発明は、セパレータの構造に特徴を有する。セパレータの構造については、後述する「本発明のセパレータについて」において詳細に説明する。
燃料電池スタックは、さらに、集電板やセル積層体を挟むエンドプレートを有していてもよい。
このように構成された燃料電池スタックでは、セル積層体にセルの積層方向に沿った荷重を加えることが好ましい。セル積層体に荷重を加える手段は特に限定されないが、例えば、セル積層体およびエンドプレートからなる積層物にセルの積層方向の力を加え、力を加えた状態の積層物をスタッドおよびナットで固定すればよい。セル積層体に荷重を加えることで、セル内およびセル間の接触抵抗を低減し、燃料電池スタックの出力を向上させることができる。
2.本発明のセパレータについて
以下本発明のセパレータの構造について詳細に説明する。本発明のセパレータは平板と、平板上に積層された波板とを有する。
平板は平坦な板であり、隣接するセルのセパレータ(平板または波板)と接触する面(以下単に「隣接セル接触面」と称する)を有する板である。平板は中央部と、中央部を囲む周辺部とを有する。平板は、隣接するセルのセパレータ(平板または波板)との接触面積が一定になる程度に平坦であることが好ましい。また平板の中央部は、プレス加工や切除によって形成された凹凸形状を有さないことが好ましい。また、平板の周辺部は、平坦であってもよく、プレス加工や切除によって形成された凹凸形状を有していてもよい。平板の2つの面のうち、波板と対向しない面が隣接セル接触面である。平板の材料は、特に限定されず、金属であっても、樹脂であってもよいが、金属であることが好ましい。平板の厚さは、特に限定されないが、約0.2mmである。
波板は、波形の断面形状を有し、ガス流路を形成する導電性の板である。波板は、例えば、導電性の板をプレス加工することによって表裏一体に形成される。本発明では、波板の2つの面のうち、平板に対向しない面の凹部がガス流路であり、凸部はガス流路を規定するリブである。つまり、波板の2つの面のうち、平板に対向しない面がMEAと接する。また、波板の2つの面のうち、平板に対向する面の凹部が冷媒流路であり、凸部は冷媒流路を規定するリブであってもよい。波板の材料は、金属であっても、カーボンであってもよいが、金属であることが好ましい。
波板を構成する導電性の板の厚さは、特に限定されないが、平板の厚さと同程度(約0.2mm)である。またガス流路の幅は、例えば0.1mm〜1.5mmであり、ガス流路の深さも、例えば0.1mm〜1.5mmである。
このように本発明では、隣接セル接触面が平板によって構成される。したがって、仮にセパレータの配置位置にずれが生じた場合であっても(図2A参照)、セル間の接触面積は、減少しない。このため、セル間の接触抵抗が安定し、出力が高い燃料電池を得られる。
また、上述のように、燃料電池スタックがスタッドやナットなどによって固定される場合(図6参照)、波板は、平板に固定されていることが好ましい。波板を平板に固定するには、波板の平板に対向する面の凸部を、平板に接合すればよい。接合の手段の例には、かしめや溶接、接着剤を用いた接着などが含まれる。波板を平板に固定する場合、1の平板上に複数の波板を固定してもよい(実施の形態3、図10参照)。また、波板が平板に固定されている場合、ガス流路を規定するリブの形状は順テーパ状であることが好ましい。
このように、波板を平板に固定することで、セル積層体に効率的に荷重を加えることが可能になる。以下、波板を平板に固定することと、セル積層体に効率的に荷重を加えることとの関係について、図面を参照しながら説明する。
図3Aは、波板が平板に固定されたセパレータの断面図である。図3Aに示されるようにセパレータは、平板121および波板123を有する。またセパレータは、ガス流路125およびガス流路125を規定するリブ127を有する。セパレータはMEA111に積層されている。
図3Aに示されるように、波板123が平板121に固定されている場合、波板123は、X方向(セル積層体の積層方向Yに垂直な方向)にスライドすることができない。このため、セパレータにセル積層体の積層方向Yの力を加えても、波板123は、X方向にスライドせず、セパレータの厚さTが変わらない。このため、セパレータは、セル積層体の積層方向Yの力を弱めることなく伝えることができる。
また、波板123を平板121に固定することで、燃料電池スタックの運転中に、セル積層体に加わる荷重を増加させることができる。上述のように平板121に固定された波板123は、X方向にスライドできない。このため波板123は、燃料電池スタックの運転中、運転時の熱によって、積層方向Yに膨張しやすく、X方向には、膨張しにくい。したがって、燃料電池スタックの運転中、セパレータの厚さTが増大し、セル積層体は積層方向Yに膨張する。一方で、セル積層体を含む燃料電池スタックの積層方向の長さは、燃料電池スタックがスタッドやナットによって固定されていることから、変化しない。このため積層方向に膨張したセル積層体にかかる荷重は増大する。
このように、波板を平板に固定することによって、セル積層体に効率的に荷重を加えることができる。これにより、セル間の接触抵抗を減少させることができる。
一方、図3Bは、波板が平板に固定されていないセパレータの断面図である。図3Bに示されるように、波板が平板に固定されていないセパレータでは、波板123は、X方向にスライドしやすい。このため、セパレータにセル積層体の積層方向Yの力を加えても、波板123がX方向にスライドし、セパレータの厚さTが減少する。このため、セパレータは、セル積層体の積層方向Yの力を吸収してしまい、積層方向Yの力を弱めてしまう。
また、燃料電池スタックの運転中に熱によって波板123が膨張したとしても、波板はX方向に膨張し、セル積層体は積層方向Yに膨張しにくい。このため、波板が平板に固定されていなかったり、セパレータが従来のセパレータのように波板だけ構成される場合(図1および図2参照)、燃料電池スタックの運転時にセル積層体にかかる荷重を増大させることができない。
また、低温時には、セル積層体の構成部材(MEAやセパレータなど)が縮小し、セル積層体の積層方向の長さが縮小して、セル積層体にかかる荷重が低下することがある。一方、燃料電池スタックの運転時などの高温時には、セル積層体の構成部材が膨張し、セル積層体の積層方向の長さが膨張して、セル積層体にかかる荷重が強くなりすぎることがある。このように、セル積層体にかかる荷重が変動すると、燃料電池スタックの発電効率が不安定になる。
しかし、本発明では、波板が平板に固定された状態で、波板の材料の熱膨張係数と平板の材料の熱膨張係数とを調節することで、温度変化によるセル積層体にかかる荷重の変動を抑制することができる。
波板の材料の熱膨張係数と平板の材料の熱膨張係数とを調節するとは、波板の材料の熱膨張係数および平板の材料の熱膨張係数を小さくすることを意味する。波板の材料の熱膨張係数および平板の材料の熱膨張係数を小さくするには、平板の材料および波板の材料に熱膨張係数の小さい材料を選択すればよい。具体的には、平板の材料および波板の材料の熱膨張率は50×10−6/℃以下であることが好ましい。波板の材料の熱膨張係数および平板の材料の熱膨張係数を小さくすることで、低温時のセパレータの収縮を防止し、高温時のセパレータの過度な膨張を防止することができる。
また、平板の材料の熱膨張係数は、波板の材料の熱膨張係数よりも大きいことが好ましい。より具体的には、平板の材料の熱膨張係数は、波板の材料の熱膨張係数よりも、15×10−6/℃以上大きいことが好ましい。このように、平板の材料の熱膨張係数を、波板の材料の熱膨張係数よりも大きくすることで、低温時にセパレータの厚さが減少することを抑制し、高温時にセパレータの厚さが増加することを抑制し、より好ましくは、低温時にセパレータの厚さを増大させ、高温時にセパレータの厚さを減少させることができる。これにより、温度変化によってセル積層体の積層方向の長さが変動することを抑制でき、温度変化によるセル積層体にかかる荷重の変動を抑制することができる。
平板の材料の熱膨張係数を波板の材料の熱膨張係数よりも大きくするには、平板の材料に比較的熱膨張係数の大きい材料を選択し、波板の材料に比較的熱膨張係数の小さい材料を選択すればよい。以下の表は、平板および波板に用いられうる金属の熱膨張係数を示す。
Figure 2010109795
本発明では、例えば、平板の材料をアルミニウム板(熱膨張係数23×10−6/℃)とし、波板の材料をFe−Ni合金(熱膨張係数5×10−6/℃)とすればよい。また、金属の熱膨張係数は、金属の結晶構造によって変化する。したがって、焼なましなどの処理によって金属の結晶粒度を調整し金属の熱膨張係数を調整してもよい。また、平板の材料を樹脂(熱膨張係数50×10−6/℃〜200×10−6/℃)とし、波板の材料を金属としてもよい(実施の形態4参照)。
このように、波板を平板に固定し、平板の材料の熱膨張係数を波板の材料の熱膨張係数よりも15×10−6/℃以上大きくすることで、セパレータの厚さが低温時に増加し、高温時に減少する。以下、図4Aおよび図4Bを参照し、セパレータの厚さが低温時に増加し、高温時に減少するメカニズムについて説明する。
図4Aは、低温時の本発明のセパレータの拡大断面図である。図4Aに示されるように、低温時には熱膨張係数の大きい平板121の幅は、X方向に縮む。一方、波板123の熱膨張係数は、平板121のそれよりも小さいため、波板123は、平板121ほど収縮しない。しかし、上述のように波板123は平板121に固定されているので、平板121が縮むことで、平板121に固定された波板123の幅も、強制的に矢印X方向に縮められる。このように、波板123の幅が強制的にX方向に縮められると、順テーパ状のリブ127は、Y方向に押し上げられる。リブ127がY方向に押し上げられると、セパレータ全体の厚さTが増加する。
一方図4Bは、高温時の本発明のセパレータの拡大断面図である。図4Bに示されるように、高温時には熱膨張係数の大きい平板121の幅は、X方向に膨張する。一方、波板123の熱膨張係数は、平板121のそれよりも小さいため、波板123は、平板121ほど膨張しない。しかし、波板123は平板121に固定されているので、平板121が膨張することで、平板121に固定された波板123の幅も、強制的に矢印X方向に広げられる。このように、波板123の幅が強制的にX方向に広げられると、順テーパ状のリブ127は、Y方向に押し下げられる。リブ127がY方向に押し下げられると、セパレータ全体の厚さTが減少する。
このように、波板を平板に固定し、平板の材料の熱膨張係数を波板の材料の熱膨張係数よりも大きくすることによって、低温時に厚さが増加し、高温時に厚さが減少するセパレータを得ることができる。
このように、本発明のセパレータは、高温時に厚さが減少するので、高温時にMEAなどの他の構成部材が膨張した場合であっても、セル積層体の積層方向の長さが過度に増加することを抑制することができる。これにより、高温時にセル積層体にかかる荷重が、過度に増加することを抑制することができる。
また、本発明のセパレータは低温時に厚さが増加するので、低温時にMEAなどの他の構成部材が縮小した場合であっても、セル積層体の積層方向の長さが縮小することを抑制することができる。これにより、低温時にセル積層体にかかる荷重が低下することを抑制することができる。
図5は、シミュレーションによって得られた、平板および波板の材料の熱膨張係数の差(平板の材料の熱膨張係数−波板の材料の熱膨張係数)と、常温時(25℃)のセル積層体(200セル)の長さと低温時(−5℃)のセル積層体の長さとの差(低温時のセルの長さ−常温時のセルの長さ)と、の関係を示したグラフである。図5のシミュレーションでは、セル積層体におけるセパレータ以外の部材(MEAなど)の温度変化による厚さの変化は考慮しなかった。
図5に示されるように、平板の熱膨張係数と波板の熱膨張係数とが同じである場合(熱膨張係数の差が0の場合)、セル積層体の厚さは低温時に1.2mm〜0.5mm減少する(n=3)。
一方、平板の熱膨張係数が波板の熱膨張係数よりも15×10−6/℃以上大きいとき、図5に示されるようにセパレータの厚さが低温時に増加する。このため、平板の熱膨張係数が波板の熱膨張係数よりも15×10−6/℃以上大きい場合、低温時にMEAなどの他の構成部材が縮小した場合であっても、セル積層体の積層方向の長さが縮小することを抑制することができる。
一方、平板および波板の材料の熱膨張係数の差があまりにも大きいと、セパレータの厚さが低温時に過度に増加し、セル積層体の積層方向の長さが変動してしまう。このため、セパレータの厚さが低温時に過度に増加しないよう、平板および波板の材料の熱膨張係数の差は、30×10−6/℃以下であることが好ましく、20×10−6/℃以下であることがさらに好ましい。
このように、本発明によれば、セパレータの2つの面のうち、隣接するセルに接触する面が平板によって構成されることから、セル間で常に一定の接触面積を確保することができる。このため、セル間の接触抵抗を下げることができ、出力の高い燃料電池スタックを得ることができる。
さらに、波板を平板に固定することで、セル積層体に効率的に荷重を加えることができ、燃料電池スタックの出力を向上させることができる。さらに、波板を平板に固定し、平板の熱膨張係数を波板の熱膨張係数よりも大きくすることで、温度変化によるセル積層体にかかる荷重の変動を抑制することができる。
また、波板を平板に固定することで、ガス流路の形状を維持することができる。ガス流路の形状が維持されることでMEAに安定してガスを供給することができる。
以下図面を参照して本発明の燃料電池スタックの実施の形態について説明する。
[実施の形態1]
図6は実施の形態1の燃料電池スタック100の断面図である。図6に示されるように燃料電池スタック100は、セル積層体101、エンドプレート103、スタッド105、ナット107を有する。
セル積層体101は、積層された複数の単セル110を有する。単セル110はそれぞれMEA111、燃料極セパレータ113、空気極セパレータ115およびシール部材117を有する。
セル積層体101およびエンドプレート103からなる積層物は、スタッド105およびナット107によって固定されている。セル積層体101およびエンドプレート103からなる積層物がスタッド105およびナット107によって固定されることで、セル積層体101に荷重が加えられる。
図7は単セル110の分解斜視図である。図7に示されるように単セル110は、MEA111と、MEA111を挟む一対のセパレータ(燃料極セパレータ113および空気極セパレータ115)とを有する。燃料極セパレータ113および空気極セパレータ115のそれぞれは、平板121および波板123を有する。また、本実施の形態では、隣接する2つのセパレータが1の平板121を共有している(図6参照)。また燃料極セパレータ113および空気極セパレータ115は、MEA111に対向する面にガス流路125およびガス流路を規定するリブ127を有する。
図8は空気極セパレータ115の分解斜視図である。図8に示されるように空気極セパレータ115は、金属製の平板121上に波板123を積層することで作製される。実施の形態1では、波板123は平板121に固定されていない。また、図8では、例として空気極セパレータ115の分解斜視図を示したが、燃料極セパレータ113の構造も空気極セパレータ115と同じである。
このように、本実施の形態では、セパレータの2つの面のうち、隣接するセルに接触する面が平板によって構成されることから、セル間で常に一定の接触面積を確保することができる。このため、セル間の接触抵抗を下げることができ、出力の高い燃料電池スタックを得ることができる。
[実施の形態2]
実施の形態1では、波板が平板に固定されていない態様について説明した。実施の形態2では、波板が平板に固定された態様について説明する。
図9は、実施の形態2のセパレータ215の斜視図である。実施の形態1のセパレータと同じ構成要素については同一の符号を付し、説明を省略する。図9に示されるように波板223の平板221に対向する面の凸部は、金属製の平板221に接合され、波板223は平板221に固定されている。
このように、波板を平板に固定することで、セル積層体に効率的に荷重を加えることができ(図3参照)、燃料電池スタックの出力を向上させることができる。さらに、平板の熱膨張係数を波板の熱膨張係数よりも大きくすれば、温度変化によるセル積層体にかかる荷重の変動を抑制することができる(図4、図5参照)。
[実施の形態3]
実施の形態1および2では、1の平板に1の波板が積層される態様について説明した。実施の形態3では、1の平板に複数の波板が積層される態様について説明する。
図10は実施の形態3のセパレータ315の斜視図である。実施の形態1のセパレータと同じ構成要素については同一の符号を付し、説明を省略する。図10に示されるように、セパレータ315は、金属製の平板321と、平板321に積層された複数の波板323を有する。波板323はそれぞれ平板321に固定される。
このように、複数の波板を1の平板に固定することで、ガス流路のパターンを自由に設定することが可能となる。
[実施の形態4]
実施の形態1〜3では、平板が金属である態様について説明した。実施の形態4では、平板が樹脂からなる態様について説明する。
図11は実施の形態4の燃料電池スタック400の断面図である。図11に示されるように燃料電池スタック400は、セル積層体101、エンドプレート103、スタッド105、ナット107を有する。
セル積層体101は、積層された複数の単セル410を有する。単セル410はそれぞれMEA111、燃料極セパレータ413、空気極セパレータ415およびシール部材117を有する。
図12は空気極セパレータ415の斜視図である。図12に示されるように、セパレータ415は、樹脂製の平板421と、金属製の波板423とを有する。本実施の形態では、波板423の一部は、平板421を貫通する突起425を形成する。突起425によって、波板423は平板421に固定される。また、平板421を貫通する金属製の突起425によって、樹脂製の平板421が非導電性である場合であっても、隣接するセル410同士が電気的に接続されうる(図11参照)。
このように、平板の材料に熱膨張係数の大きい樹脂を選択し、波板の材料に熱膨張係数の小さい金属を選択することで、低温時におけるセル積層体にかかる荷重の低下を抑制する効果をより高めることができる。
本出願は、2009年3月24日出願の特願2009−072669に基づく優先権を主張する。当該出願明細書に記載された内容は、すべて本願明細書に援用される。
本発明の燃料電池スタックは、セル間の接触抵抗が低く、出力が高い燃料電池スタックであることから、自動車や、家庭用コージェネレーションシステムに用いる燃料電池スタックとして有用である。
100、400 燃料電池スタック
101 セル積層体
103 エンドプレート
105 スタッド
107 ナット
110、410 単セル
111 MEA
113、115、215、315、413、415 セパレータ
117 シール部材
121、221、321、421 平板
123、223、323、423 波板
125 ガス流路
127 リブ
本発明は、固体高分子形燃料電池および固体高分子形燃料電池用セパレータに関する。
固体高分子形燃料電池スタック(以下「燃料電池スタック」とも称する)は、複数の単セルを積層して直列に接続したセル積層体を有する。各単セルは、膜電極接合体(membrane electrode assembly;以下「MEA」ともいう)と、膜電極接合体の両側に配置された一対のセパレータとから構成される。MEAは、高分子電解質膜と、前記高分子電解質膜の両側に配置された一対の触媒電極(燃料極および空気極)とを有する。セパレータは、MEAに燃料ガスまたは酸化ガスを供給するガス流路を有する。各単セルは、セパレータを介して電気的に接続される。
近年、金属板をプレス加工することで、固体高分子形燃料電池用セパレータ(以下単に「セパレータ」とも称する)を製造する方法が提案されている(例えば特許文献1〜3参照)。
図1Aは、特許文献2および3に開示された燃料電池スタックの断面図である。図1に示されるように燃料電池スタック10は、単セルを積層したセル積層体3と、セル積層体を挟む一対の集電板2と、セル積層体3および集電板2を挟む一対のエンドプレート1とを有する。
図1Bは、図1Aに示された燃料電池スタック10のセル積層体3の拡大図である。図1Bに示されるように、セル積層体3は、膜電極接合体21と、膜電極接合体21を挟む一対のセパレータ(燃料極セパレータ23、空気極セパレータ25)とからなる単セル20を複数有する。
燃料極セパレータ23および空気極セパレータ25は、表裏一体の凹凸形状を有する金属の波板であり、波形の断面形状を有する。燃料極セパレータ23の膜電極接合体21に接する面の凹部24は、燃料ガス流路である。また、空気極セパレータ25の膜電極接合体21に接する面の凹部26は、酸化ガス流路である。
また、特許文献2および3では単セル20aの空気極セパレータ25aの酸化ガス流路26aの裏面と、単セル20aに隣接する単セル20bの燃料極セパレータ23bの燃料ガス流路24bの裏面とが接合される。このように、空気極セパレータ25aの酸化ガス流路26aの裏面と、燃料極セパレータ23bの燃料ガス流路24bの裏面とを正確に張り合わせることで、空気極セパレータ25aと、燃料極セパレータ23bとの接触面積が最大となり、単セル間の接触抵抗が低下する。また、セパレータ同士を接合することで、膜電極接合体に加わる荷重を均一にすることができる。
また、溶融炭酸塩型燃料電池のセパレータを平板と波板とから構成する技術が知られている(例えば、特許文献4および5参照)。特許文献4および5に開示された溶融炭酸塩型燃料電池のセパレータでは、電極に接触する集電板(平板)と、反応ガスを分離するインターコネクタ(平板)との間に、弾性を有するサポート(波板)を設ける。サポートの弾性によって、集電板の厚みの公差を吸収することができる。
また、セパレータ内に導電性部材でコーティングされたコアを内蔵させる技術が知られている(例えば特許文献6参照)。
特開2005−100701号公報 特開2006−294453号公報 米国特許出願公開第2008/0206617号明細書 国際公開第92/02057号パンフレット 米国特許第5378247号明細書 米国特許出願公開第2002/0132152号明細書
しかしながら、特許文献2および3に開示されたように、セパレータが波板である場合、図2Aに示すように、燃料極セパレータ23bおよび空気極セパレータ25aの配置位置がずれ、燃料極セパレータ23bの燃料ガス流路24bの裏面と空気極セパレータ25aの酸化ガス流路26aの裏面とが、正確に重なり合わないことがあった。燃料極セパレータ23bの燃料ガス流路24bの裏面と空気極セパレータ25aの酸化ガス流路26aの裏面とが、正確に重なり合わないと、セル間の接触面積が減少する。その結果、セル間の接触抵抗が増加し、燃料電池の出力が低下する。
また、燃料電池スタックでは、セル内およびセル間の接触抵抗を低下させ、発電効率を上昇させるため、スタックにセルの積層方向の力を加え、セル積層体に荷重を加える。
一方、特許文献2および3に開示されたような波板のセパレータは、セルの積層方向の力に対する剛性が弱い。このため、図2Bに示されるように、セルの積層方向Yの力を加えると、セパレータがセルの積層方向Yに垂直な方向Xに伸びてしまい、セパレータの厚さTが減少してしまう。このため、特許文献2または3に開示されたような燃料電池スタックでは、セルの積層方向に力を加えても、セパレータが力を吸収してしまい、セル積層体にかかる荷重が増加しない。このため、セル間の接触抵抗が低下せず、燃料電池スタックの出力が十分に高まらない。
また、特許文献2および3に開示されたような燃料電池スタックでは、低温時(例えば氷点下)に、セパレータやMEAなどの構成部材が収縮する。これにより、セル積層体が積層方向に収縮し、それによりセル積層体にかかる荷重が減少する。このため、特許文献2および3に開示されたような燃料電池スタックは、低温時にセル積層体にかかる荷重が小さすぎ、低温時の始動性に優れないという問題があった。
本発明の目的は、セル間の接触面積を一定にし、かつセル積層体に効率的に荷重を加えることができる固体高分子形燃料電池用セパレータを提供することである。
本発明者は、セパレータを波板と平板とで構成し、波板を平板に固定することで、セル間の接触面積を一定にし、かつセル積層体に効率的に荷重を加えることができることを見出し、さらに検討を加え発明を完成させた。
すなわち、本発明の第1は以下に示す固体高分子形燃料電池用セパレータに関する。
[1]導電性の平板と、前記平板の上に積層された導電性の波板と、を有する固体高分子形燃料電池用セパレータであって、前記波板は、前記平板に、溶接または接着され、前記平板の材料の熱膨張係数は、前記波板の材料の熱膨張係数よりも大きく、前記平板の材料の熱膨張係数と、前記波板の材料の熱膨張係数との差は、30×10 −6 /℃以下である、固体高分子形燃料電池用セパレータ。
]前記平板の材料の熱膨張係数は、前記波板の材料の熱膨張係数よりも15×10−6/℃以上大きい、[]に記載の固体高分子形燃料電池用セパレータ。
前記波板の2つの面のうち、前記平板に対向しない面の凹部はガス流路であり、前記平板に対向する面の凹部は冷媒流路である、[1]または[2]に記載の固体高分子形燃料電池用セパレータ。
本発明の第2は以下に示す固体高分子形燃料電池単セルに関する。
]高分子電解質膜、ならびに前記高分子電解質膜を挟む燃料極および酸化極からなる一対の触媒電極を有する膜電極接合体と、前記膜電極接合体を挟む一対のセパレータと、を有する固体高分子形燃料電池単セルであって、前記セパレータは、[1]〜[]のいずれか一つに記載の固体高分子形燃料電池用セパレータである、燃料電池単セル。
本発明の第3は以下に示す燃料電池単スタックに関する。
][]に記載の単セルを積層したセル積層体を有する、燃料電池スタック。
本発明によれば、セパレータの2つの面のうち、隣接するセルに接触する面が平坦であることから、セル間で常に一定の接触面積を確保することができる。このため、セル間の接触抵抗を下げることができ、出力の高い燃料電池スタックを得ることができる。
また、波板を平板に固定することで、燃料電池スタックの運転時にセル積層体に効率的に荷重を加えることができ、燃料電池スタックの出力を向上させることができる。さらに、波板を平板に固定し、平板の材料の熱膨張係数を波板の材料の熱膨張係数よりも大きくすることで、温度変化による荷重の変動を抑制することができる。
従来の燃料電池スタックの断面図 従来の燃料電池スタックにおけるセパレータの接触部の拡大図 本発明のセパレータの断面図 本発明のセパレータの断面図 平板の熱膨張係数と波板の熱膨張係数との差と、低温時におけるセル積層体膜厚との関係を示すグラフ 実施の形態1の燃料電池スタックの断面図 実施の形態1の単セルの分解斜視図 実施の形態1のセパレータの分解斜視図 実施の形態2のセパレータの斜視図 実施の形態3のセパレータの斜視図 実施の形態4の燃料電池スタックの断面図 実施の形態4のセパレータの斜視図
1.本発明の燃料電池スタックについて
本発明の燃料電池スタックは、セル積層体を有する。セル積層体とは、膜電極接合体(membrane electrode assembly;以下「MEA」とも称する)、および前記膜電極接合体を挟むセパレータからなる単セルの積層体である。
MEAは、高分子電解質膜と、高分子電解質膜を挟む燃料極および空気極からなる一対の触媒電極とを有する。触媒電極は、それぞれ高分子電解質膜に接する触媒層と、触媒層に積層されるガス拡散層とを有することが好ましい。
高分子電解質膜は、湿潤状態において、プロトンを選択的に輸送する機能を有する高分子膜である。高分子電解質膜の材料は、水素イオンを選択的に移動させるものであれば特に限定されない。このような材料の例にはフッ素系の高分子電解質膜や炭化水素系の高分子電解質膜などが含まれる。フッ素系の高分子電解質膜の具体的な例には、デュポン社のNafion(登録商標)や旭硝子株式会社のFlemion(登録商標)、旭化成株式会社のAciplex(登録商標)、ジャパンゴアテックス社のGORE−SELECT(登録商標)などが含まれる。
触媒層は、水素または酸素の酸化還元反応を促進する触媒を含む層である。触媒層は、導電性を有し、かつ水素および酸素の酸化還元反応を促進する触媒能を有するものであれば特に限定されない。空気極側の触媒層は、例えば触媒として白金や白金とコバルトとの合金、白金とコバルトとニッケルとの合金など含む。燃料極側の触媒層は、触媒として白金や白金とルテニウムとの合金などを含む。
触媒層は、例えば、これらの触媒を担持させたアセチレンブラックやケッチェンブラック、バルカンなどのカーボン微粒子に、プロトン導電性を有する電解質と撥水性を有するPTFEなどの樹脂を混合し、高分子電解質膜上に塗布することで形成される。
ガス拡散層は、導電性を有する多孔質層である。ガス拡散層の材料は、導電性を有し、かつ反応ガスが拡散できるものであれば特に限定されない。ガス拡散層は、セパレータ側から供給されるガスを触媒層に拡散させるガス拡散基材層と、ガス拡散基材層と触媒層との接触性を向上させるカーボンコート層とから構成されていてもよい。
セパレータは、燃料ガスと酸化ガスとを分離するための導電性の板である。セパレータは、MEAに接触する中央部と、中央部を囲む周辺部とを有する。セパレータの中央部は、凹部と凸部を有し、凹部が反応ガス流路(燃料ガス流路または酸化ガス流路)または冷媒流路を構成する。
セパレータの周辺部は、冷媒を供給するための冷媒入口マニホールドおよび冷媒を排出するための冷媒出口マニホールドを有する。また、セパレータの周辺部は、燃料ガスを給排気するためのマニホールド、および酸化ガスを給排気するためのマニホールドを有する。さらにセパレータは、冷媒や酸化ガス、燃料ガスなどが漏れないようにするゴム状のシール部を有していてもよい。
本発明は、セパレータの構造に特徴を有する。セパレータの構造については、後述する「本発明のセパレータについて」において詳細に説明する。
燃料電池スタックは、さらに、集電板やセル積層体を挟むエンドプレートを有していてもよい。
このように構成された燃料電池スタックでは、セル積層体にセルの積層方向に沿った荷重を加えることが好ましい。セル積層体に荷重を加える手段は特に限定されないが、例えば、セル積層体およびエンドプレートからなる積層物にセルの積層方向の力を加え、力を加えた状態の積層物をスタッドおよびナットで固定すればよい。セル積層体に荷重を加えることで、セル内およびセル間の接触抵抗を低減し、燃料電池スタックの出力を向上させることができる。
2.本発明のセパレータについて
以下本発明のセパレータの構造について詳細に説明する。本発明のセパレータは平板と、平板上に積層された波板とを有する。
平板は平坦な板であり、隣接するセルのセパレータ(平板または波板)と接触する面(以下単に「隣接セル接触面」と称する)を有する板である。平板は中央部と、中央部を囲む周辺部とを有する。平板は、隣接するセルのセパレータ(平板または波板)との接触面積が一定になる程度に平坦であることが好ましい。また平板の中央部は、プレス加工や切除によって形成された凹凸形状を有さないことが好ましい。また、平板の周辺部は、平坦であってもよく、プレス加工や切除によって形成された凹凸形状を有していてもよい。平板の2つの面のうち、波板と対向しない面が隣接セル接触面である。平板の材料は、特に限定されず、金属であっても、樹脂であってもよいが、金属であることが好ましい。平板の厚さは、特に限定されないが、約0.2mmである。
波板は、波形の断面形状を有し、ガス流路を形成する導電性の板である。波板は、例えば、導電性の板をプレス加工することによって表裏一体に形成される。本発明では、波板の2つの面のうち、平板に対向しない面の凹部がガス流路であり、凸部はガス流路を規定するリブである。つまり、波板の2つの面のうち、平板に対向しない面がMEAと接する。また、波板の2つの面のうち、平板に対向する面の凹部が冷媒流路であり、凸部は冷媒流路を規定するリブであってもよい。波板の材料は、金属であっても、カーボンであってもよいが、金属であることが好ましい。
波板を構成する導電性の板の厚さは、特に限定されないが、平板の厚さと同程度(約0.2mm)である。またガス流路の幅は、例えば0.1mm〜1.5mmであり、ガス流路の深さも、例えば0.1mm〜1.5mmである。
このように本発明では、隣接セル接触面が平板によって構成される。したがって、仮にセパレータの配置位置にずれが生じた場合であっても(図2A参照)、セル間の接触面積は、減少しない。このため、セル間の接触抵抗が安定し、出力が高い燃料電池を得られる。
また、上述のように、燃料電池スタックがスタッドやナットなどによって固定される場合(図6参照)、波板は、平板に固定されていることが好ましい。波板を平板に固定するには、波板の平板に対向する面の凸部を、平板に接合すればよい。接合の手段の例には、かしめや溶接、接着剤を用いた接着などが含まれる。波板を平板に固定する場合、1の平板上に複数の波板を固定してもよい(実施の形態3、図10参照)。また、波板が平板に固定されている場合、ガス流路を規定するリブの形状は順テーパ状であることが好ましい。
このように、波板を平板に固定することで、セル積層体に効率的に荷重を加えることが可能になる。以下、波板を平板に固定することと、セル積層体に効率的に荷重を加えることとの関係について、図面を参照しながら説明する。
図3Aは、波板が平板に固定されたセパレータの断面図である。図3Aに示されるようにセパレータは、平板121および波板123を有する。またセパレータは、ガス流路125およびガス流路125を規定するリブ127を有する。セパレータはMEA111に積層されている。
図3Aに示されるように、波板123が平板121に固定されている場合、波板123は、X方向(セル積層体の積層方向Yに垂直な方向)にスライドすることができない。このため、セパレータにセル積層体の積層方向Yの力を加えても、波板123は、X方向にスライドせず、セパレータの厚さTが変わらない。このため、セパレータは、セル積層体の積層方向Yの力を弱めることなく伝えることができる。
また、波板123を平板121に固定することで、燃料電池スタックの運転中に、セル積層体に加わる荷重を増加させることができる。上述のように平板121に固定された波板123は、X方向にスライドできない。このため波板123は、燃料電池スタックの運転中、運転時の熱によって、積層方向Yに膨張しやすく、X方向には、膨張しにくい。したがって、燃料電池スタックの運転中、セパレータの厚さTが増大し、セル積層体は積層方向Yに膨張する。一方で、セル積層体を含む燃料電池スタックの積層方向の長さは、燃料電池スタックがスタッドやナットによって固定されていることから、変化しない。このため積層方向に膨張したセル積層体にかかる荷重は増大する。
このように、波板を平板に固定することによって、セル積層体に効率的に荷重を加えることができる。これにより、セル間の接触抵抗を減少させることができる。
一方、図3Bは、波板が平板に固定されていないセパレータの断面図である。図3Bに示されるように、波板が平板に固定されていないセパレータでは、波板123は、X方向にスライドしやすい。このため、セパレータにセル積層体の積層方向Yの力を加えても、波板123がX方向にスライドし、セパレータの厚さTが減少する。このため、セパレータは、セル積層体の積層方向Yの力を吸収してしまい、積層方向Yの力を弱めてしまう。
また、燃料電池スタックの運転中に熱によって波板123が膨張したとしても、波板はX方向に膨張し、セル積層体は積層方向Yに膨張しにくい。このため、波板が平板に固定されていなかったり、セパレータが従来のセパレータのように波板だけ構成される場合(図1および図2参照)、燃料電池スタックの運転時にセル積層体にかかる荷重を増大させることができない。
また、低温時には、セル積層体の構成部材(MEAやセパレータなど)が縮小し、セル積層体の積層方向の長さが縮小して、セル積層体にかかる荷重が低下することがある。一方、燃料電池スタックの運転時などの高温時には、セル積層体の構成部材が膨張し、セル積層体の積層方向の長さが膨張して、セル積層体にかかる荷重が強くなりすぎることがある。このように、セル積層体にかかる荷重が変動すると、燃料電池スタックの発電効率が不安定になる。
しかし、本発明では、波板が平板に固定された状態で、波板の材料の熱膨張係数と平板の材料の熱膨張係数とを調節することで、温度変化によるセル積層体にかかる荷重の変動を抑制することができる。
波板の材料の熱膨張係数と平板の材料の熱膨張係数とを調節するとは、波板の材料の熱膨張係数および平板の材料の熱膨張係数を小さくすることを意味する。波板の材料の熱膨張係数および平板の材料の熱膨張係数を小さくするには、平板の材料および波板の材料に熱膨張係数の小さい材料を選択すればよい。具体的には、平板の材料および波板の材料の熱膨張率は50×10−6/℃以下であることが好ましい。波板の材料の熱膨張係数および平板の材料の熱膨張係数を小さくすることで、低温時のセパレータの収縮を防止し、高温時のセパレータの過度な膨張を防止することができる。
また、平板の材料の熱膨張係数は、波板の材料の熱膨張係数よりも大きいことが好ましい。より具体的には、平板の材料の熱膨張係数は、波板の材料の熱膨張係数よりも、15×10−6/℃以上大きいことが好ましい。このように、平板の材料の熱膨張係数を、波板の材料の熱膨張係数よりも大きくすることで、低温時にセパレータの厚さが減少することを抑制し、高温時にセパレータの厚さが増加することを抑制し、より好ましくは、低温時にセパレータの厚さを増大させ、高温時にセパレータの厚さを減少させることができる。これにより、温度変化によってセル積層体の積層方向の長さが変動することを抑制でき、温度変化によるセル積層体にかかる荷重の変動を抑制することができる。
平板の材料の熱膨張係数を波板の材料の熱膨張係数よりも大きくするには、平板の材料に比較的熱膨張係数の大きい材料を選択し、波板の材料に比較的熱膨張係数の小さい材料を選択すればよい。以下の表は、平板および波板に用いられうる金属の熱膨張係数を示す。
Figure 2010109795
本発明では、例えば、平板の材料をアルミニウム板(熱膨張係数23×10−6/℃)とし、波板の材料をFe−Ni合金(熱膨張係数5×10−6/℃)とすればよい。また、金属の熱膨張係数は、金属の結晶構造によって変化する。したがって、焼なましなどの処理によって金属の結晶粒度を調整し金属の熱膨張係数を調整してもよい。また、平板の材料を樹脂(熱膨張係数50×10−6/℃〜200×10−6/℃)とし、波板の材料を金属としてもよい(実施の形態4参照)。
このように、波板を平板に固定し、平板の材料の熱膨張係数を波板の材料の熱膨張係数よりも15×10−6/℃以上大きくすることで、セパレータの厚さが低温時に増加し、高温時に減少する。以下、図4Aおよび図4Bを参照し、セパレータの厚さが低温時に増加し、高温時に減少するメカニズムについて説明する。
図4Aは、低温時の本発明のセパレータの拡大断面図である。図4Aに示されるように、低温時には熱膨張係数の大きい平板121の幅は、X方向に縮む。一方、波板123の熱膨張係数は、平板121のそれよりも小さいため、波板123は、平板121ほど収縮しない。しかし、上述のように波板123は平板121に固定されているので、平板121が縮むことで、平板121に固定された波板123の幅も、強制的に矢印X方向に縮められる。このように、波板123の幅が強制的にX方向に縮められると、順テーパ状のリブ127は、Y方向に押し上げられる。リブ127がY方向に押し上げられると、セパレータ全体の厚さTが増加する。
一方図4Bは、高温時の本発明のセパレータの拡大断面図である。図4Bに示されるように、高温時には熱膨張係数の大きい平板121の幅は、X方向に膨張する。一方、波板123の熱膨張係数は、平板121のそれよりも小さいため、波板123は、平板121ほど膨張しない。しかし、波板123は平板121に固定されているので、平板121が膨張することで、平板121に固定された波板123の幅も、強制的に矢印X方向に広げられる。このように、波板123の幅が強制的にX方向に広げられると、順テーパ状のリブ127は、Y方向に押し下げられる。リブ127がY方向に押し下げられると、セパレータ全体の厚さTが減少する。
このように、波板を平板に固定し、平板の材料の熱膨張係数を波板の材料の熱膨張係数よりも大きくすることによって、低温時に厚さが増加し、高温時に厚さが減少するセパレータを得ることができる。
このように、本発明のセパレータは、高温時に厚さが減少するので、高温時にMEAなどの他の構成部材が膨張した場合であっても、セル積層体の積層方向の長さが過度に増加することを抑制することができる。これにより、高温時にセル積層体にかかる荷重が、過度に増加することを抑制することができる。
また、本発明のセパレータは低温時に厚さが増加するので、低温時にMEAなどの他の構成部材が縮小した場合であっても、セル積層体の積層方向の長さが縮小することを抑制することができる。これにより、低温時にセル積層体にかかる荷重が低下することを抑制することができる。
図5は、シミュレーションによって得られた、平板および波板の材料の熱膨張係数の差(平板の材料の熱膨張係数−波板の材料の熱膨張係数)と、常温時(25℃)のセル積層体(200セル)の長さと低温時(−5℃)のセル積層体の長さとの差(低温時のセルの長さ−常温時のセルの長さ)と、の関係を示したグラフである。図5のシミュレーションでは、セル積層体におけるセパレータ以外の部材(MEAなど)の温度変化による厚さの変化は考慮しなかった。
図5に示されるように、平板の熱膨張係数と波板の熱膨張係数とが同じである場合(熱膨張係数の差が0の場合)、セル積層体の厚さは低温時に1.2mm〜0.5mm減少する(n=3)。
一方、平板の熱膨張係数が波板の熱膨張係数よりも15×10−6/℃以上大きいとき、図5に示されるようにセパレータの厚さが低温時に増加する。このため、平板の熱膨張係数が波板の熱膨張係数よりも15×10−6/℃以上大きい場合、低温時にMEAなどの他の構成部材が縮小した場合であっても、セル積層体の積層方向の長さが縮小することを抑制することができる。
一方、平板および波板の材料の熱膨張係数の差があまりにも大きいと、セパレータの厚さが低温時に過度に増加し、セル積層体の積層方向の長さが変動してしまう。このため、セパレータの厚さが低温時に過度に増加しないよう、平板および波板の材料の熱膨張係数の差は、30×10−6/℃以下であることが好ましく、20×10−6/℃以下であることがさらに好ましい。
このように、本発明によれば、セパレータの2つの面のうち、隣接するセルに接触する面が平板によって構成されることから、セル間で常に一定の接触面積を確保することができる。このため、セル間の接触抵抗を下げることができ、出力の高い燃料電池スタックを得ることができる。
さらに、波板を平板に固定することで、セル積層体に効率的に荷重を加えることができ、燃料電池スタックの出力を向上させることができる。さらに、波板を平板に固定し、平板の熱膨張係数を波板の熱膨張係数よりも大きくすることで、温度変化によるセル積層体にかかる荷重の変動を抑制することができる。
また、波板を平板に固定することで、ガス流路の形状を維持することができる。ガス流路の形状が維持されることでMEAに安定してガスを供給することができる。
以下図面を参照して本発明の燃料電池スタックの実施の形態について説明する。
[実施の形態1]
図6は実施の形態1の燃料電池スタック100の断面図である。図6に示されるように燃料電池スタック100は、セル積層体101、エンドプレート103、スタッド105、ナット107を有する。
セル積層体101は、積層された複数の単セル110を有する。単セル110はそれぞれMEA111、燃料極セパレータ113、空気極セパレータ115およびシール部材117を有する。
セル積層体101およびエンドプレート103からなる積層物は、スタッド105およびナット107によって固定されている。セル積層体101およびエンドプレート103からなる積層物がスタッド105およびナット107によって固定されることで、セル積層体101に荷重が加えられる。
図7は単セル110の分解斜視図である。図7に示されるように単セル110は、MEA111と、MEA111を挟む一対のセパレータ(燃料極セパレータ113および空気極セパレータ115)とを有する。燃料極セパレータ113および空気極セパレータ115のそれぞれは、平板121および波板123を有する。また、本実施の形態では、隣接する2つのセパレータが1の平板121を共有している(図6参照)。また燃料極セパレータ113および空気極セパレータ115は、MEA111に対向する面にガス流路125およびガス流路を規定するリブ127を有する。
図8は空気極セパレータ115の分解斜視図である。図8に示されるように空気極セパレータ115は、金属製の平板121上に波板123を積層することで作製される。実施の形態1では、波板123は平板121に固定されていない。また、図8では、例として空気極セパレータ115の分解斜視図を示したが、燃料極セパレータ113の構造も空気極セパレータ115と同じである。
このように、本実施の形態では、セパレータの2つの面のうち、隣接するセルに接触する面が平板によって構成されることから、セル間で常に一定の接触面積を確保することができる。このため、セル間の接触抵抗を下げることができ、出力の高い燃料電池スタックを得ることができる。
[実施の形態2]
実施の形態1では、波板が平板に固定されていない態様について説明した。実施の形態2では、波板が平板に固定された態様について説明する。
図9は、実施の形態2のセパレータ215の斜視図である。実施の形態1のセパレータと同じ構成要素については同一の符号を付し、説明を省略する。図9に示されるように波板223の平板221に対向する面の凸部は、金属製の平板221に接合され、波板223は平板221に固定されている。
このように、波板を平板に固定することで、セル積層体に効率的に荷重を加えることができ(図3参照)、燃料電池スタックの出力を向上させることができる。さらに、平板の熱膨張係数を波板の熱膨張係数よりも大きくすれば、温度変化によるセル積層体にかかる荷重の変動を抑制することができる(図4、図5参照)。
[実施の形態3]
実施の形態1および2では、1の平板に1の波板が積層される態様について説明した。実施の形態3では、1の平板に複数の波板が積層される態様について説明する。
図10は実施の形態3のセパレータ315の斜視図である。実施の形態1のセパレータと同じ構成要素については同一の符号を付し、説明を省略する。図10に示されるように、セパレータ315は、金属製の平板321と、平板321に積層された複数の波板323を有する。波板323はそれぞれ平板321に固定される。
このように、複数の波板を1の平板に固定することで、ガス流路のパターンを自由に設定することが可能となる。
[実施の形態4]
実施の形態1〜3では、平板が金属である態様について説明した。実施の形態4では、平板が樹脂からなる態様について説明する。
図11は実施の形態4の燃料電池スタック400の断面図である。図11に示されるように燃料電池スタック400は、セル積層体101、エンドプレート103、スタッド105、ナット107を有する。
セル積層体101は、積層された複数の単セル410を有する。単セル410はそれぞれMEA111、燃料極セパレータ413、空気極セパレータ415およびシール部材117を有する。
図12は空気極セパレータ415の斜視図である。図12に示されるように、セパレータ415は、樹脂製の平板421と、金属製の波板423とを有する。本実施の形態では、波板423の一部は、平板421を貫通する突起425を形成する。突起425によって、波板423は平板421に固定される。また、平板421を貫通する金属製の突起425によって、樹脂製の平板421が非導電性である場合であっても、隣接するセル410同士が電気的に接続されうる(図11参照)。
このように、平板の材料に熱膨張係数の大きい樹脂を選択し、波板の材料に熱膨張係数の小さい金属を選択することで、低温時におけるセル積層体にかかる荷重の低下を抑制する効果をより高めることができる。
本出願は、2009年3月24日出願の特願2009−072669に基づく優先権を主張する。当該出願明細書に記載された内容は、すべて本願明細書に援用される。
本発明の燃料電池スタックは、セル間の接触抵抗が低く、出力が高い燃料電池スタックであることから、自動車や、家庭用コージェネレーションシステムに用いる燃料電池スタックとして有用である。
100、400 燃料電池スタック
101 セル積層体
103 エンドプレート
105 スタッド
107 ナット
110、410 単セル
111 MEA
113、115、215、315、413、415 セパレータ
117 シール部材
121、221、321、421 平板
123、223、323、423 波板
125 ガス流路
127 リブ
すなわち、本発明の第1は以下に示す固体高分子形燃料電池用セパレータに関する。
[1]導電性の金属平板と、前記金属平板の上に積層された導電性の金属波板と、を有する固体高分子形燃料電池用セパレータであって、前記金属波板は、前記金属平板に、溶接または接着され、前記金属平板の材料の熱膨張係数は、前記金属波板の材料の熱膨張係数よりも大きく、前記金属平板の材料の熱膨張係数と、前記金属波板の材料の熱膨張係数との差は、30×10-6/℃以下である、固体高分子形燃料電池用セパレータ。
[2]前記金属平板の材料の熱膨張係数は、前記金属波板の材料の熱膨張係数よりも15×10-6/℃以上大きい、[1]に記載の固体高分子形燃料電池用セパレータ。
[3]前記金属波板の2つの面のうち、前記金属平板に対向しない面の凹部はガス流路であり、前記金属平板に対向する面の凹部は冷媒流路である、[1]または[2]に記載の固体高分子形燃料電池用セパレータ。
すなわち、本発明の第1は以下に示す固体高分子形燃料電池用セパレータに関する。
[1]導電性の金属平板と、前記金属平板の上に積層された導電性の金属波板と、を有する固体高分子形燃料電池用セパレータであって、前記金属波板は、前記金属平板に、溶接または接着され、前記金属平板の材料の熱膨張係数は、前記金属波板の材料の熱膨張係数よりも15×10 −6 /℃以上大きく、前記金属平板の材料の熱膨張係数と、前記金属波板の材料の熱膨張係数との差は、30×10−6/℃以下である、固体高分子形燃料電池用セパレータ。
]前記金属波板の2つの面のうち、前記金属平板に対向しない面の凹部はガス流路であり、前記金属平板に対向する面の凹部は冷媒流路である、[1]に記載の固体高分子形燃料電池用セパレータ。
本発明の第2は以下に示す固体高分子形燃料電池単セルに関する。
]高分子電解質膜、ならびに前記高分子電解質膜を挟む燃料極および酸化極からなる一対の触媒電極を有する膜電極接合体と、前記膜電極接合体を挟む一対のセパレータと、を有する固体高分子形燃料電池単セルであって、前記セパレータは、[1]又は[2]に記載の固体高分子形燃料電池用セパレータである、燃料電池単セル。
本発明の第3は以下に示す燃料電池単スタックに関する。
][]に記載の単セルを積層したセル積層体を有する、燃料電池スタック。

Claims (7)

  1. 平板と、前記平板の上に積層された波板と、を有する固体高分子形燃料電池用セパレータであって、
    前記波板の2つの面のうち、前記平板に対向しない面の凹部はガス流路である、固体高分子形燃料電池用セパレータ。
  2. 前記波板は、前記平板に固定されている、請求項1に記載の固体高分子形燃料電池用セパレータ。
  3. 前記平板の材料の熱膨張係数は、前記波板の材料の熱膨張係数よりも大きい、請求項2に記載の固体高分子形燃料電池用セパレータ。
  4. 前記平板の材料の熱膨張係数は、前記波板の材料の熱膨張係数よりも15×10−6/℃以上大きい、請求項2に記載の固体高分子形燃料電池用セパレータ。
  5. 前記波板の2つの面のうち、前記平板に対向する面の凹部は冷媒流路である、請求項1に記載の固体高分子形燃料電池用セパレータ。
  6. 高分子電解質膜、ならびに前記高分子電解質膜を挟む燃料極および酸化極からなる一対の触媒電極を有する膜電極接合体と、前記膜電極接合体を挟む一対のセパレータと、を有する固体高分子形燃料電池単セルであって、
    前記セパレータは、請求項1に記載の固体高分子形燃料電池用セパレータである、燃料電池単セル。
  7. 請求項6に記載の単セルを積層したセル積層体を有する、燃料電池スタック。
JP2010542469A 2009-03-24 2010-03-10 固体高分子形燃料電池および固体高分子形燃料電池用セパレータ Active JP4897928B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010542469A JP4897928B2 (ja) 2009-03-24 2010-03-10 固体高分子形燃料電池および固体高分子形燃料電池用セパレータ

Applications Claiming Priority (4)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009072669 2009-03-24
JP2009072669 2009-03-24
PCT/JP2010/001712 WO2010109795A1 (ja) 2009-03-24 2010-03-10 固体高分子形燃料電池および固体高分子形燃料電池用セパレータ
JP2010542469A JP4897928B2 (ja) 2009-03-24 2010-03-10 固体高分子形燃料電池および固体高分子形燃料電池用セパレータ

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP4897928B2 JP4897928B2 (ja) 2012-03-14
JPWO2010109795A1 true JPWO2010109795A1 (ja) 2012-09-27

Family

ID=42780494

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2010542469A Active JP4897928B2 (ja) 2009-03-24 2010-03-10 固体高分子形燃料電池および固体高分子形燃料電池用セパレータ

Country Status (2)

Country Link
JP (1) JP4897928B2 (ja)
WO (1) WO2010109795A1 (ja)

Families Citing this family (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR102055950B1 (ko) * 2012-12-14 2019-12-13 주식회사 미코 연료 전지용 스택 구조물
KR102055951B1 (ko) * 2012-12-28 2020-01-23 주식회사 미코 연료 전지용 스택 구조물
EP3306721B1 (en) * 2015-06-03 2023-07-12 Nissan Motor Co., Ltd. Metal separator structure body for fuel cell, fuel cell and fuel cell stack using same separator structure body
RU2679628C1 (ru) * 2018-09-12 2019-02-12 Государственный научный центр Российской Федерации - федеральное государственное унитарное предприятие "Исследовательский Центр имени М.В. Келдыша" Устройство для подвода к электрохимическим ячейкам исходных компонентов и отвода продуктов реакции
RU2690469C1 (ru) * 2018-10-08 2019-06-03 Государственный научный центр Российской Федерации - федеральное государственное унитарное предприятие "Исследовательский Центр имени М.В. Келдыша" Устройство для извлечения диоксида углерода из газовых смесей

Family Cites Families (12)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH01211865A (ja) * 1988-02-19 1989-08-25 Fuji Electric Co Ltd 溶融炭酸塩型燃料電池の電解質板
JPH0992307A (ja) * 1994-11-11 1997-04-04 Toshiba Corp 溶融炭酸塩型燃料電池
JP3336869B2 (ja) * 1996-09-02 2002-10-21 三菱電機株式会社 溶融炭酸塩型燃料電池の運転方法
JP4181858B2 (ja) * 2002-11-25 2008-11-19 富士通コンポーネント株式会社 燃料電池およびその製造方法ならびに燃料電池スタック
JP2005197064A (ja) * 2004-01-07 2005-07-21 Yamanashi Tlo:Kk 燃料電池用電極構造体、ガス拡散電極および燃料電池
JP2006324084A (ja) * 2005-05-18 2006-11-30 Hitachi Ltd 燃料電池
JP2007149427A (ja) * 2005-11-25 2007-06-14 Toyota Motor Corp セパレータ、それを備える燃料電池、および、セパレータの製造方法
JP2007242407A (ja) * 2006-03-08 2007-09-20 Daiki Ataka Engineering Co Ltd 固体高分子電解質膜型セルとその構成部品
JP2007250212A (ja) * 2006-03-13 2007-09-27 Toyota Motor Corp 燃料電池
JP5068051B2 (ja) * 2006-09-29 2012-11-07 昭和電工株式会社 燃料電池用セパレータおよびその製造方法
CA2669526C (en) * 2006-11-16 2013-05-21 Neomax Materials Co., Ltd. Fuel cell separator and method for producing the same
JP2008243394A (ja) * 2007-03-26 2008-10-09 Toyota Motor Corp 燃料電池用セルの製造方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP4897928B2 (ja) 2012-03-14
WO2010109795A1 (ja) 2010-09-30

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7476459B2 (en) Membrane electrode assembly and fuel cell
JP4621815B2 (ja) 燃料電池スタック
US20140017590A1 (en) Electrolyte membrane-electrode assembly for fuel cells, and method for producing same
JP4897928B2 (ja) 固体高分子形燃料電池および固体高分子形燃料電池用セパレータ
WO2013137240A1 (ja) 固体高分子形燃料電池用膜電極接合体
JP5454301B2 (ja) 燃料電池スタック
US20070178367A1 (en) Direct oxidation fuel cell and method for operating direct oxidation fuel cell system
JP5343532B2 (ja) 燃料電池及び燃料電池スタック製造方法
JP6038074B2 (ja) 燃料電池の膜電極接合体
JP4213515B2 (ja) 高分子電解質型燃料電池
JP5235581B2 (ja) 燃料電池セパレータ
US11145873B2 (en) Membrane electrode assembly and fuel cell comprising core-shell catalyst
JP5151270B2 (ja) 燃料電池構成部材
JP4700140B2 (ja) 固体高分子形燃料電池スタック
JP2002170581A (ja) 高分子電解質型燃料電池
JP5238185B2 (ja) 直接酸化型燃料電池
JP2006107868A (ja) 燃料電池用セル及びその製造方法並びに燃料電池
JP4639722B2 (ja) 燃料電池の製造方法および燃料電池
JP2010123511A (ja) 燃料電池及びその製造方法
JP5362541B2 (ja) 固体高分子型燃料電池
JP2009238495A (ja) 燃料電池およびこれに用いられる膜−電極−ガス拡散層接合体
JP2010015939A (ja) 燃料電池
JP2009193724A (ja) 燃料電池
JP3946228B2 (ja) 燃料電池
JP2009277465A (ja) 高分子電解質形燃料電池スタック

Legal Events

Date Code Title Description
A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20110830

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20111220

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20111222

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4897928

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150106

Year of fee payment: 3