JPWO2010101098A1 - 錠剤フィーダの粉除去装置 - Google Patents

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Abstract

錠剤(T1、T2)に付着の切断粉(b)を円滑に除去する。ロータの回転に伴ってその収納ポケット内の錠剤(T)を固定刃でもって2つに切断分割する錠剤分割フィーダ(A1)である。そのフィーダの払出し錠剤通路(14)に粉除去板(64a、64b、66)を設ける。粉除去板(64b)は振動モータ(71)によって振動してその上の錠剤の付着粉(b)を剥ぎ取ってスリット(a)から落下させる。この剥ぎ取り作用は、対の粉除去板(64a、64b)の間に一時的に錠剤(T1、T2)を留めて行う。プランジャーによって粉除去板(64b)が揺動し、その揺動によって、錠剤の留め置きと錠剤の落下を行う。その落下した錠剤はさらに粉除去板(66)上を落下して付着粉を剥ぎ取られて払出し口(90)から包装工程等に導かれる。

Description

この発明は、病院、診療所、薬局等において、処方箋に基づき、錠剤フィーダによって錠剤を払出して調剤する際の、その錠剤分割フィーダの粉除去装置に関するものである。
この種の処方箋に基づき錠剤を調剤する際の薬剤払出装置としては、錠剤収容ケース内に、全周囲複数段に内部にロータを有する錠剤フィーダを設け、処方箋に基づき、各錠剤フィーダから選択的に錠剤を払い出して包装したり(特許文献1図1参照、本願図23参照)、前記錠剤フィーダを棚段状に配置して、同様に、処方箋に基づき、各錠剤フィーダから選択的に錠剤を払い出したりするものがある(特許文献2図6)。
その錠剤フィーダとして、多数の錠剤を収納する容器に回転ロータを収納し、そのロータにはその側面全周に亘って等間隔に錠剤を収納する収納溝(凹部)が形成されており、ロータの回転に伴い、容器中の錠剤を前記収納溝に収納して回転方向に移動させ、排出口にその収納溝が臨むと、収納溝からその中の錠剤を一錠づつ排出口に落下させて払い出すものがある(特許文献3参照)。
一方、処方によっては、一回に服用する錠剤が半錠(半分)の場合があり、この場合、予め、半分に分割した錠剤を、払出装置にセットしてから払い出す必要がある。
この錠剤分割機として、対のベルトコンベアによって錠剤を挟んで下側に移動させるとともに、その移動途中で回転カッターによって錠剤を2分割したり(特許文献4第1図参照)、チューブ内に錠剤を移動させ、その途中において、シャッターにより錠剤を止め、カッターによりその錠剤を2分割して、下半分の錠剤片を落下させるとともに、上半分の錠剤片はカッター上に留め置き、カッターの退去によって、その上半分の錠剤片を落下させたりするものがある(特許文献5第6図参照)。
これらの錠剤フィーダにおいて、その払出し時等、錠剤の一部が欠けたり、摩擦等によって欠片粉が生じたりする。特に、上記錠剤を分割するフィーダにあっては、その分割時に切断粉が生じる。この粉が錠剤の包装袋に入ると、そのことを嫌がる服用者等もいて問題である。
このため、上記錠剤フィーダのロータからの払い出し通路の途中にブラシでもってその粉塵を掻き集めて排出口から排出する技術がある(特許文献6 請求項3、段落0024、図2参照)。
また、錠剤の製造工程や検査工程においては、錠剤に付着する粉塵を吸引や空気吹付けによって除去する技術がある(特許文献7要約、特許文献8要約参照)。
特開2003−63503号公報 特開2008−162609公報 特開2005−59903公報 特開平2−29257号公報 特開平11−226089公報 特開2006−306430号公報 特開2008−200234号公報 特開2007−135982号公報
上記従来の錠剤分割機において、薬剤の種類によっては、例えば、糖衣錠等の表面がコーティングされた薬剤は、切断刃が片刃であることから錠剤が切断刃上を動く等によって前記コーティング層が確実に切断しきれず、そのまま排出位置に移動して、図24に示すように、そのコーティング層がささくれて排出されたり(同図(a))、そのコーティング層が半錠T1、T2に繋がったささくれeとして残り、そのささくれeを介して半錠T1、T2同士が繋がったまま切断刃上に残って排出されなかったり(同図(b))、半錠T1、T2が繋がったまま排出されるという問題が発生していた。図中、3は切断刃である。
一部がささくれ状態で残れば、2分割した半錠T1、T2の大きさが異なることとなって、服用量に問題が生じる。また、両錠剤片T1、T2が繋がっていると、その錠剤片を分けて分包する場合、手でもってその繋がりを解消する必要があって面倒である。
なお、このように、ささくれeが生じると、確実に半錠T1、T2に分割された場合に比べて、切断粉等の粉も多くなりがちである。
また、上記前者の錠剤分割機は、錠剤を上下方向で分割するため、その分割と同時に、錠剤は左右に分かれて2個の錠剤片として落下する。このため、その2分割された錠剤片を手によって分けたり、服用する錠剤片が奇数の場合、一錠剤片は不要となり、手によって取り除いたりすることとなる。
一方、後者の錠剤分割機は、上下の錠剤片を個別に落下し得るため、カッターの上に上半分の錠剤片を留め置けば、落下することがなく、次の払出まで待つことができる。すなわち、前者の錠剤分割機のような一錠剤片を取り除く等の不都合はない。
しかし、カッターを動かすため、その動作が煩雑となっている。
さらに、上記の錠剤フィーダにおける粉塵の処理は、錠剤から付着した粉塵を剥ぎ取る(除去する)ものではないため、付着した粉は錠剤とともに錠剤フィーダから払い出されることとなる。すなわち、錠剤の包装袋にその付着した粉塵が入ることの防止にはなっていない。
錠剤フィーダの錠剤通過路に上記吸引や空気吹付けの手段を付設して、錠剤から付着粉を除去することも考えられるが、その吸引・吹付け機構が大掛りになるとともに、除去した粉塵の処理は容易ではない。すなわち、小型化される錠剤フィーダにはその手段は採用しがたい。
この発明は、以上の実情に鑑み、錠剤に付着した粉(粉塵)の除去を簡単な構造によって行うことを第1の課題とし、上記コーティング材料等によるささくれ状態が生じたり、そのささくれによる切断分割錠剤(錠剤片)同士が繋がったまま排出されたりすることを防止することを第2の課題とする。
上記第1の課題を達成するために、この発明は、錠剤フィーダの錠剤排出通路(錠剤通路)に、その通路の錠剤落下面を錠剤を通さない大きさの多孔又はスリットを有する粉除去板で形成することとしたのである。
この粉除去板上を錠剤が転がりながら落下すると、錠剤が粉除去板の孔又はスリットの縁に触れることによって付着する粉が剥ぎ取られたり、自重の差による落下速度の差によって剥がれたりして、付着粉はその孔又はスリットを通って粉除去板の下方に落下する。すなわち、錠剤に付着する粉は錠剤通路を通る間に除去される。
粉除去板を通って落下した粉はその下方に設けた集粉ボックス等に落下させて集める。
この発明の構成としては、錠剤収容ケース内から錠剤を順々に排出口に払出す錠剤フィーダの前記排出口に錠剤通路を連続して設け、その錠剤通路に、前記錠剤を通さない大きさの多孔又はスリットを有する粉除去板をその錠剤通路を横切るように介在し、前記錠剤は、前記排出口から排出されてその粉除去板に至り、その粉除去板上を落下して錠剤通路の払出し口(排出口)に至る構成を採用することができる。
この構成において、上記粉除去板を、錠剤通路の下方向に向かって千鳥足状に複数設ければ、粉除去経路を長くすることができる。
また、上記粉除去板に振動手段を設ければ、その除去効率を増すことができる。その振動手段は、粉除去板が複数ある場合には、その全てに設けたり、その一部に設けたりすることができる。一部の場合、最上段に設ければ、付着粉の多い状態での振動付与のため、その粉除去効率が高いものとなる。振動手段としては、振動モータ等の周知の手段を採用する。また、振動手段は粉除去板に直接に設けても間接的に、例えば、粉除去板を取り付けた筐体(ケース)などに設けても良い。要は、粉除去板を振動させる位置であれば、いずれでも良い。
この振動手段を採用した場合、その振動手段を設けた粉除去板を上記錠剤通路を完全に塞いで下向きに横切るように設けるとともに、その粉除去板をその塞いだ状態から錠剤通路を開放するように移動自在に設け、かつその粉除去板には、その塞いだ状態から開放状態及びその逆への移動を行う移動手段を設けた構成とすれば、その粉除去板上に一時的に錠剤を止めて振動を与えることができるため、粉除去効率はさらに向上し得る。
また、上記錠剤通路内に、その錠剤通路を塞ぐ粉除去板を、上記錠剤を通さない大きさの多孔又はスリットを有する対の粉除去板を逆三角形状に配置して構成するとともに、その両粉除去板の下端は錠剤が落下しない間隙を有し又は接しており、その両粉除去板の少なくとも一方に振動手段を設けるとともに、両粉除去板の少なくとも一方を両者の下端間隙が錠剤の落下を許容する程度に開くように移動可能とし、その移動する粉除去板には移動手段を設けた構成とすれば、同様に、その粉除去板上に一時的に錠剤を止めて振動を与えることができるため、粉除去効率はさらに向上し得る。このとき、振動手段を設けない粉除去板は多孔又はスリットを有しない錠剤粉が通過しない板であってもよい。
それらの錠剤を留める時間は、実験などによって、付着粉が除去できる程度を考慮して適宜に設定する。
上記粉除去板の移動構造としては、種々の態様が考えられるが、例えば、粉除去板を上記錠剤通路を形成するケースにその上端でもって回転自在に設けて、その回転によって、錠剤の落下を許容するようにした構成を採用できる。そのとき、その回転のための手段は、ソレノイドアクチュエータやモータ等の周知の手段を採用できる。
そのさらに具体的な構成としては、その粉除去板の下端に上端が当接する回動板をその下方への傾斜方向が前記粉除去板の反対方向となってその粉除去板の下方となるように上記ケースに設け、その回動板を上記回転手段でもって回動することによって上記錠剤の落下防止をしたり、錠剤の落下を許容したりする構成を採用することができる。
これらの粉除去装置は、各種の錠剤フィーダに付設することができるが、錠剤を切断分割して払出す錠剤分割フィーダにあっては、その分割時の切断粉の除去が重要であることから、その錠剤分割フィーダには設けることが好ましい。
その錠剤分割フィーダの構成としては、錠剤を、水平等の一方向に移動させ、その途中に固定刃を位置させて、その錠剤の移動により、前記固定刃でもって錠剤を切断分割するとともに、その固定刃による分割によって、下側の錠剤片は排出され、一方、上側の錠剤片は、前記固定刃に連続する支持片にその固定刃上から乗り移って保持され、その上側の錠剤片はさらなる移動によって前記支持片から排出させる構成を採用することができる。
このとき、上記切断用固定刃が片刃であると、例えば、上記図24(a)に示すように、分割された錠剤T(半錠T1、T2)がその分割状態で必ず固定刃3を介在して通り抜ける状態がないから、上下の錠剤片T1、T2が引張り合ってささくれeが生じるが、この両刃であると、錠剤Tは、その対向する両刃先内に送り込まれて一方の刃先から切断作用を受けた後、他方の刃先によって切断作用を受け、又は両刃先によって切断作用を受け、やがて、その両刃先が合流する点からは分割された錠剤は切断刃を介してさらに移動することとなる(図20参照)。このため、分割された分割錠剤T1、T2は必ず固定刃によって分断されることとなり、糖衣錠等の表面がコーティングされた錠剤Tであっても、そのコーティング層も確実に切断されてささくれeが生じることも極力なくなり、錠剤は固定刃により確実に分割される。このささくれeがなくなって切断が円滑に行われることは切断粉の発生も少なくなって上記第1の課題達成の手助けとなるとともに、この発明の第2の課題を達成する。
この作用を発揮する錠剤分割フィーダ用錠剤切断刃としては、相対移動する錠剤に向かう縁部から、その相対移動方向に向かって徐々に先狭まりの切欠きを有し、その切欠きの対向縁が刃先となってその両刃先の前記先狭まり方向先端は合流して消滅している構成を採用することができる。
この切断刃は、一枚ものでも良いが(図21の符号33aの上側の刃 参照)、2枚の重なり合った切断刃から成り、その両切断刃は前記重なり合った平面視でその一方の切断刃の刃先によって一方の対向縁の刃先が形成され、他方の切断刃の刃先によって他方の対向縁の刃先が形成されて、その両刃先の間に上記切欠きが形成されている構成のものとすることもできる(図21参照)。
この発明は、以上のように、錠剤排出通路に粉除去手段を設けたので、錠剤フィーダからは付着粉が極力除去された錠剤が払い出されることとなる。
また、この発明は、両刃の切断刃でもって錠剤を分割(切断)するようにしたので、その切断が円滑となって、その切断粉の発生が減少するとともに、ささくれeによる分割錠剤(錠剤片)の繋がりを確実に防止できる。
この発明に係る錠剤フィーダの一実施形態の斜視図 同実施形態の錠剤カセットとその装着台の分離斜視図 同錠剤カセットの分解斜視図 同錠剤カセットの下側から見た分解斜視図 同錠剤カセットの切断側面図 同錠剤カセットの切断背面図 同錠剤カセットの切断一部平面図 (a)、(b)は同実施形態の要部の各斜視図 同錠剤分割機構の要部分解斜視図 同実施形態の錠剤検出回路図 同実施形態の錠剤カセット装着台の後方からの分解斜視図 同後方からの斜視図 同錠剤カセット装着台の一部除去背面図 同錠剤カセット装着台の一部切り欠き側面図 同カセット装着台に付設した錠剤粉の除去装置の一部切断平面図 同除去装置の一部斜視図 同除去装置の一部斜視図 同除去装置の一部斜視図 同除去装置の要部平面図 (a)〜(d)は同実施形態の錠剤分割説明用の各概略正面図 (a)〜(d)は同錠剤分割説明用の各概略平面図 固定刃の他例を示し、(a)は分割斜視図、(b)は平面図、(c)は斜視図 錠剤粉除去装置の他例であり、(a)は一部分解斜視図、(b)はケースにカバーを嵌めた斜視図 薬剤払出装置の一例の一部省略斜視図 従来の錠剤切断説明図
この実施形態は、図23に示した、錠剤収容ケース内に全周囲複数段に内部にロータを有する錠剤フィーダAを設けた錠剤専用払出機等の薬剤払出機に採用したものであり、その錠剤フィーダAの少なくとも1つを錠剤分割フィーダA1に交換したり、錠剤分割フィーダA1を別個に設けたりするものである。前者の場合、できれば、錠剤フィーダAと錠剤分割フィーダA1のモータベース(装着台)11は同じものを使用する。通常、錠剤切断には大きなパワーのモータが必要であって、その伝達ピニオン等も金属等によって強固なものとする必要があるため、後者の方が好ましい。後者の場合、錠剤分割フィーダA1のモータベースは専用となる。
この薬剤払出装置は、処方箋に基づき、錠剤フィーダA収納部から所要の錠剤がホッパーHに集められた後、その錠剤を薬剤包装部Eに送り込んで包装したり、手撒きユニット(図示せず)において、前記錠剤カセットA、A1収納部に無い錠剤又はその有無に関係なく錠剤(片)T(T1、T2)を前記ホッパーHに送り込み、さらに薬剤包装部Eに送り込んで包装したりする(特許文献1、9参照)。
錠剤分割フィーダA1(錠剤フィーダA)は、図1〜図20に示す構成をしており、そのモータベースは、錠剤分割フィーダA1の錠剤カセット(容器)20が着脱自在に装着される合成樹脂製の装着台11からなり、図23に示すように、薬剤払出(充填)機本体に固定されて棚段の一部に設けられる。装着台11の取付面11a上面には錠剤カセット20のU字状支持部22がその内面でもって案内されるガイド部12が設けられている(図1〜図4参照)。
また、装着台11には、図示しない制御装置からの制御信号に基づいて駆動制御されるモータ(図示せず)が収容されている。モータの回転軸は、装着台11の錠剤カセット取付面11aの隅に突出してピニオン13が固着されている。
さらに、装着台11には錠剤カセット20の排出口27に連通(連続)する下側に傾斜した第2通路(錠剤通路)14が形成され、この第2通路14は、その両側面に通過する錠剤(片)T(T1、T2)を検出するためのセンサ18が設けられて、薬剤分包機の上記ホッパーHに通じる錠剤通路に連続している(詳細は、特許文献3段落0047、図1参照)。
装着台11の第2通路14の前壁両側には錠剤カセット20下面の対の爪部材29(図2、図3参照)が係止する係止孔(爪)17が設けられており、錠剤カセット20を装着台11にセットすると、爪29’’がその係止孔17に嵌って、両者11、20が一体となる。その爪部材29の錠剤カセット20側面に突出する突起(ボタン)29’を押せば、その爪29’’が係止孔17から出て(両者の係止が外れて)、装着台11から錠剤カセット20を取り外すことが出来る。
なお、第2通路14の途中には、磁気センサを設けて、万一、後述の固定刃33が破損し、その破片が薬剤と一緒に払出された場合にも、その通過する金属破片を検知できるようにしたり、磁石を通路14に設けて積極的に金属破片を付着するようにしたりしてもよい。
錠剤カセット20は、図2〜図4に示すように、上から順に矩形部21a、円錐部21bおよび有底円筒部21cからなる合成樹脂製の容器(錠剤収納ケース)21と、この容器21に一体化される合成樹脂製の平面視U字状支持部22とからなっている。容器21の内部には多数の錠剤Tが収容される。矩形部21aの上面開口は蓋体23によって開閉可能となっている。円筒部21c内には合成樹脂製のロータ24が配設されている。
このロータ24は上面が円錐形で、外周面には軸方向に延びるポケット部(収納溝)25が等間隔で複数箇所(実施形態では8個)に形成されている。ポケット部25は、錠剤Tを1つだけ保持可能な幅を有して平面視断面を底面に向かって凸状円弧状としたものであり(図3参照)、錠剤Tはその表面が通常円弧面となっていることから、その円弧状底面25cに錠剤Tがぴったり嵌って安定して容器21内の錠剤Tがロータ24の回転に伴って一つづつ順々に上下に重なるように入り込む。このため、各ポケット部25と円筒部21cの内周面の間は錠剤Tが通過する第1通路26となり(図5参照)、この実施形態では8個の第1通路26が形成されることとなる。容器21の下部(円筒部21cの底板)には排出口27が形成されている(図5参照)。排出口27は、前記ロータ24の1つのポケット部25の幅の2倍より少し大きい幅寸法を有する(図19参照)。
ロータ24の外面には、後述の仕切部材32及び固定刃33が入り込む上下の周溝24a、24bが全周に亘って形成されている(図4参照)。
錠剤カセット20の容器21の排出口27の上側(円筒部21cの側面)に錠剤分割機構30が設けられている(図3、図8参照)。この錠剤分割機構30は、図8、図9に示すように、3つの平板片31a、31b、31cを重ねた取付けブロック31と、そのブロック31の上側2枚の平板片31a、31bに把持固定されたブラシからなる仕切部材32と、同下側2枚の平板片31b、31cに把持固定された固定刃33と、固定刃33と下側平板片31c及び仕切部材32と中平板片31bの間に介在されるスペーサ35、36と、有底円筒部21cの底部内面にビス固定されたバネ片からなる片状下ガイド37とからなる(図8(b)参照)。
上記スペーサ35、36はその枚数を適宜に設定して、固定刃33がポケット部25内の下ガイド37で上下方向の位置決めがされている錠剤Tの上下方向中央に位置してその錠剤Tを丁度半分(半錠T1、T2)となるようするとともに、仕切部材32がポケット部25内に上下の錠剤T、Tの丁度間に位置して両者T1、T2を分離するようにする。このスペーサ35、36による固定刃33と仕切部材32の位置調整は、錠剤分割機構30(ブロック31)をカセット20から取り外して行う。
仕切部材32は、ブラシ毛状であって、ロータ24側面の上側周溝24aに入り込んで、ロータ24の回転に伴い上記排出口27に臨むポケット部25に入ってポケット部25を上下に仕切り、ポケット部25内の最下位置にある錠剤Tをそれより上側の錠剤Tと分離する(図19(a)から同(b)参照)。
固定刃33は、図8(a)、図9に示すように、錠剤Tに向かう縁部(図8(a)において左端縁)から、その錠剤移動方向(図8(a)において右方向)に向かって徐々に先狭まりの切欠き34を有し、その切欠き34の対向縁が弧状の刃先34a、34bとなってその両刃先34a、34bの先狭まり方向先端は一致している(合流して消滅している)。この両刃先33a、33bの開脚度(切欠き34の開き角度)、長さ及び円弧度合は、錠剤Tの移動軌跡や大きさ等を考慮して適宜に決定する。
この固定刃33はロータ24側面の下側周溝24bに入り込んで、ロータ24の水平方向の回転に伴い上記排出口27に臨んだポケット部25内の錠剤Tの上下方向中央を切断する(図19(a)から(c)参照)。
両刃先34a、34bの固定刃(両刃固定刃)33としては、図21に示すように、2枚の固定刃33a、33bを重ねた構成とすることもできる。すなわち、2枚の重なり合った切断刃33a、33bから成り、その両切断刃33a、33bは重なり合った平面視でその一方の切断刃33aの刃先によって上記一方の対向縁の刃先34aが形成され、他方の切断刃33bの刃先によって上記他方の対向縁の刃先34bが形成されて、その両刃先34a、34bの間に上記切欠き34が形成された構成とすることができる。
下ガイド37は、排出口27に臨もうとするポケット部25内の錠剤Tが当接し、ロータ24の回転に伴い徐々に上方に押して錠剤Tを固定刃33に圧接させる。このとき、下ガイド37の錠剤摺接面(上面)は、図8(b)に示すように水平から上向き傾斜して水平となっており、その前者の水平面から傾斜面において錠剤Tの中央が固定刃33(刃先34a,34b)に食い込み(図19、図20の両(a)参照)、その後、錠剤Tは後者の水平面を移動中、その下ガイド37の付勢力でもって固定刃33に圧接するとともに、錠剤Tへの固定刃33の食い込み代を下ガイド37の下方への撓みでもって吸収する(図19(a)から同(b)参照)。
このように案内される錠剤Tの上記固定刃33による切断は、ロータ24の回転に伴い、図19(a)、図20(a)に示すように、まず、一方の刃先34aが錠剤Tに徐々に食い込むとともに、やがて、他の刃先34bも錠剤Tに徐々に食い込み、両刃先34a、34bで錠剤Tを切断する(図20(a)から同(c)参照)。
このロータ24の回転に伴い、錠剤Tは2分割され、下側の錠剤片T1はその2分割とともに排出口27に落下し(図19(c))、上側の錠剤片T2は、さらなるロータ24の回転によって支持片を兼ねる固定刃33先端部から排出口27に落下する(同図(d))
このとき、下ガイド37のバネ性でもって、錠剤Tの上下中央に固定刃33が食い込み、破片(欠片や切断粉b)を最小限に抑えて円滑に分割される。
また、切断後の落下する前の上下の錠剤T1、T2の間には必ず固定刃33が介在するため(図20(a)〜(c))、糖衣錠等の表面がコーティングされた錠剤Tであっても、そのコーティング層も確実に切断されてささくれeは生じにくく、仮に、ささくれeが生じていても、両刃先34a,34bの合流点においてそのささくれeは切断される。このため、図24で示す、ささくれeが生じたり、ささくれeでもって分割錠剤T1、T2が繋がったりする状態は極力なくなる。
このように、ロータ24の一方向の回転(錠剤Tの一方向への移動)によって、錠剤Tは確実に2分割されるとともに、上下に分割された錠剤片T1、T2が時間差(22.5度の回転差)をもって払い出される。このため、一人の患者に対する一服用ごとに半錠を含めての処方であって、且つ、分包数が奇数である半錠が9錠(例えば、朝、昼、晩の3日分)となる奇数の処方であれば、上錠剤片T2が固定刃33の先端部に載った状態でロータ24を停止し、例えば、朝、昼を2回、4日分の8分包である偶数の処方であれば、上錠剤片T2が固定刃33の先端部から払出された時点でロータ24を停止する。奇数払出しした次の半錠払出し動作時には、上側の錠剤片T2を最初の半錠として払い出せばよい。
この実施形態は、払出しタイミングでもってポケット部25内の錠剤T1、T2の有無の判別をしており、その判別は、通路14を通る錠剤T(T1、T2)の検出センサ18の検出信号と払出しタイミングとの照合によって行っている。その払出しタイミングの設定はディップスイッチによって行う。 そのディップスイッチは、装着台(モータベース)11側にフラット接点46(46a、46b、46c、46d)を設け、カセット20側に起伏可能な接点47(47a、47b、47c、47d)を設けて、そのカセット側接点47にはさらにON・OFF(導通・非導通)の設定可能なスイッチ48(48a、48b、48c)をその回路に介設して構成している(図2、図10参照)。
このディップスイッチは、スイッチ48の各接点48a、48b、48cを適宜にON・OFFに設定することによって、8通りの設定を行うことができ、この設定は、カセットに収納する錠剤Tの大きさ・形状等によって設定し、その設定(錠剤Tの大きさ等)に応じたタイミング(閾値)がロータ24の回転制御部に伝達(設定)される(回転制御部がカセット内の錠剤Tの大きさ等を読み取る)。
このため、このカセット20を装着台11にセットすると、そのカセット側の接点47が装着台側の接点46に接して両者46、47が電気的に接続される。このとき、カセット20に収納する錠剤Tに対応して、スイッチ48の各接点48a、48b、48cを適宜にON・OFFに設定し、その設定したタイミング(閾値)がロータ24の回転制御部に伝達されてそのタイミングでもってロータ24が回転して錠剤T1、T2が払出される。このように、錠剤Tの大きさ等に基づき設定されたタイミングで払い出される錠剤T1、T2を計数し、そのタイミングを外れた、例えば、欠片bの払出し(落下)は計数しない(オミットする)。
上記接点46、47の数を適宜に設定することによって設定し得る錠剤Tの大きさ等(タイミング)の数も任意に設定できる。 因みに、通常、カセット20の収納錠剤Tが同じの場合は(スイッチ48の設定が同一の場合)、カセット20を外して再セットしても、今までの錠剤計数や錠剤有無の記録はリセットされず、スイッチ48の設定が異なれば、カセット20の再セット時にはそれらの記録はリセットされる。
ロータ24の回転軸28は、図3、図4に示すように、容器21の底壁下面(円筒部21cの底板)ほぼ中央から突出して、その下端にキー53等を介して大歯車51が止め輪52でもって固定される。このため、錠剤カセット20を装着台11に装着すると、その大歯車51に上記ピニオン13が噛み合って、モータによりこの噛み合い(大歯車51とピニオン13)を介してロータ24が回転をする。
さらに、図11a〜図18に示すように、この錠剤分割フィーダA1の背面には粉除去装置(機構)が構成されている。この粉除去装置は、装着台11に着脱自在なケース61と、そのケース61のカバー91と、そのケース61内に組み込まれた粉除去板等と、そのカバー91の下部の集粉用受け皿(集粉ボックス)62とからなる。ケース61は、錠剤分割フィーダA1の背面に嵌め込まれてねじ等によって固定される。カバー91はケース61の背面に当てがって、その摘み91aがケース61内に嵌ることによってケース61に取付ける。摘み91aを摘んで撓ませることによってカバー91はケース61から外す。
上記錠剤通路14の上部は四角筒状部材92で構成され、この四角筒状部材92の内側面に上記センサ18を突出させる孔92aを有し、その内下面は下方に開口しない傾斜スリット板93となっており、錠剤分割フィーダA1の排出口27から排出された(払い出された)錠剤T1、T2がこのスリット板93上に落下し、さらに、その錠剤T1、T2は上記粉除去装置(ケース61)内に落下する。
ケース61内の上記粉除去板64a、64bは、対のスリット板からなって逆三角形状に配置されており、その下端は錠剤T1、T2が落下しない間隙tを有し又は接している。このため、錠剤通路14から落下した錠剤T1、T2はこの両粉除去板64a、64bの間に留まることとなる。このとき、一方の粉除去板64aはスリットaの無い平板とし得る。この一方の粉除去板64aの下端からはさらに下方に逆方向に傾斜する粉落下受板65が設けられ、その粉落下受板65の下端は途中から真っ直ぐ下方に至って上記集粉用受け皿62の上面に至っている。また、対の粉除去板64a、64bの下方には前側から後側(図11a手前側)下方に傾斜するスリット板からなる粉除去板66が設けられており、この粉除去板66の下面は前記集粉用受け皿62の上面に臨むようになっている。集粉用受け皿62はカバー91と別体としてケース61に着脱自在とし得る。
上記対の粉除去板64a、64bの一方64bはケース61にその上端でもって軸67を介し回動(揺動)自在になっており、図12、図16に示すように、その裏面に振動モータ71が設けられている。この振動モータ71は回転軸に偏心片72を有し、回転(駆動)することにより、その偏心片72によって振動する。この振動でもって粉除去板64bも振動する。振動モータ71等は、一方の粉除去板64aにも設けたり、その一方の粉除去板64aのみに設けたり、図12に鎖線で示すように、ケース61に設けたりすることができる。要は、一番、錠剤粉を除去し得る振動が与えられる位置に設ける。
上記軸67にはバネ68が設けられ、このバネ68によってこの粉除去板64bがその下端が一方の粉除去板64aに向く方向に付勢されており、ストッパ69がケース61内面の当て板69aに当接して、上記他の粉除去板64aの間隙(当接)tが確保される(図12、図15参照)。
その他方の粉除去板64bの下方にその上端が他方粉除去板64bの下端前面に位置する回動板75がその下端近くの軸76でもってケース61に回動(揺動)自在に設けられている。また、その回動板75下端の作動軸77は、図14に示すように、ケース61の摺動孔78に摺動自在に嵌っている。その作動軸77の一端に摺動子79が固定されている。
その摺動子79は、ガイド80(図17参照)と上記作動軸77の摺動孔78内の摺動の案内でもって、図18矢印に示すように、横方向に移動可能となっている。この摺動子79はコイルバネ81により、図18右方向に付勢されており、この付勢によって、同図実線で示すように、他方の粉除去板64bの下端と離れた状態又は軽く接する状態となっている。バネ81は支持材82へのねじ込み量の度合いによってその付勢力を調整する。
摺動子79にはワイヤ83の一端が固定され、このワイヤ83の他端は案内回転ローラ84を介してソレノイドアクチュエータ85のプランジャー85aに固定されている。図17、図18の矢印に示すように、このプランジャー85aが後退すると(吸引されると)、上記バネ81に抗して摺動子79が摺動し、回動板75が実線から鎖線のように揺動する(図12、図18参照)。
このとき、摺動子79の移動量はプランジャー85aのワイヤ83の引込量によって決定される。すなわち、回動板75の揺動量が決定される。案内回転ローラ84にはワイヤ83がずれないように案内溝84aが形成されている。この案内回転ローラ84は回転しないものでも良い。
この揺動によって他方の粉除去板64bも揺動して一方の粉除去板64aとの間隙tが大きくなってその粉除去板64a、64b間の錠剤T1、T2がその間隙tから下方に落下する(間隙tが開いて錠剤の落下を許容する)。一方、プランジャー85aの吸引が解除されると、バネ81によって摺動子79は復帰し、同図実線のように、回動板75と他方の粉除去板64bが揺動して復帰する。
この粉除去機構を備えた錠剤分割フィーダA1の構成は以上の通りであって、その払出し作用は上述の通りであり、その払出し時の錠剤分割払出しは、この錠剤分割フーダA1に払出し情報が入力すると、ロータ24が必要回転数回転して、上記分割作用によって必要数の半錠の錠剤片T1、T2を排出口27から錠剤通路14に払い出す。
そのロータ24の回転は、払出す錠剤片T1、T2の数に応じた回転角度、例えば、ロータ周囲8個の収納溝25があることから、ロータ24が一回転すると、錠剤片(半錠)T1、T2は16個(錠)払出されるため、14半錠であれば、360度/(14/16)=315度回る。このとき、この実施形態はその払出し数に応じた回転角度までの連続回転するが、半錠の払出し毎の22.5度の間欠回転とすることもできる。
ロータ24から払い出された錠剤T1、T2は、錠剤通路14上部から対の粉除去板64a、64bの間に落下する。すると、他方の粉除去板64bが振動されていることによって錠剤T1、T2はその間で踊って、その錠剤に付着する粉(欠片も含む)bが剥がれて、その粉bは両粉除去板64a、64bのスリットaから下方に落下する。その粉bは両側の落下通路65aを通って集粉受け皿62に落下して集められる。このように集粉受け皿62内に切断粉(欠片)bが集められれば、カバー91を外すことによってその廃棄処理は容易である。このとき、他方の粉除去板64bを通って落下する粉bは回動板75上に落ちてその下方の落下通路65aに導かれる。
粉除去板64a、64b、66上を落下する錠剤T1、T2はこの機構の払出し口90(カバー91の下側開口)から払出されて、上記ホッパーHに送り込まれて、そのホッパーHから包装工程Eに導かれる。
なお、錠剤フィーダA(錠剤分割フィーダA1)は、ロータ24から錠剤T(T1、T2)が通路14に払出されてその通路14の通過を検出すると、その通路14を錠剤Tが通過したものとみなして、ロータ24を停止し、錠剤Tが上記ケース61内の粉除去装置内を通過して包装部Eに至った時点、例えば、その払出し口90又はその払出し口90から包装部に至る通路のセンサでもってその錠剤Tを検出すると、その信号でもって、つぎの錠剤払出し作用に移行する。
この実施形態の粉除去装置は、図22に示すように、振動モータ71などを設けない構成とし得る。
すなわち、図22に示すように、粉除去板64a、64b、66等を錠剤通路14を横切るように下向き傾斜させて設ける。この実施形態では、四角筒状部材92によって錠剤通路14の上部を構成せず、その背面はカバー板92’で塞いでいる。勿論、四角筒状部材92で構成しても良く、逆に、上記図11a、同bの実施形態においても、この図22で示す錠剤通路14の上部構造とし得る。両実施形態において、各粉除去板は固定でも着脱自在でもよい。
この実施形態においては、同図に示すように、粉除去板64a、64b、66が下方に向かって前後左右千鳥状になっているため、その切断粉(欠片)bの除去経路が長くなっている。また、錠剤T1、T2はその粉除去板64a、64b、66上を落下し、切断粉bはその粉除去板の後面の落下通路65aに落下して錠剤T1、T2に混ざることはなく、カバー91下部の収集ポケット(集粉受け皿)62に集められる。
なお、粉除去板64a、64b、66やケース61、カバー91を外したとき、その外したことを検出する、又はそれらがセットされていることを検出するセンサを設ければ、そのセンサの信号によって、それらが外れている限り、錠剤の払出しを行えない等の機能を付加し得る。このようにすれば、清掃等によってそれらを外した後、再セットし忘れて、不要な欠片(切断粉)bを装置周りに漏らす等の不都合をなくすことができる。
上記各実施形態において、固定刃33は、両刃でなくても、片刃(例えば、図21(a)の上側に示す刃33aのみ)でも良い。また、粉除去板64a、64b、66は、スリットを形成したものではなく、複数の小孔を形成したものでもよい(特願2010−504097図34、35の符号80の容器の底板参照)。要は、錠剤T、T1、T2を通過せず錠剤粉bを通過させる構成であれば、いずれでも良い。
上記粉除去装置は、錠剤分割フィーダA1に限らず、錠剤Tを切断分割しない錠剤フィーダAにも付設できることは勿論である。また、この錠剤フィーダA、A1の粉除去装置は、図23の棚段状に錠剤フィーダA、A1を配置した薬剤払出装置に限らず、特許文献2に記載の錠剤フィーダA、A1を棚段状に配置した薬剤払出装置等の錠剤フィーダを有する各態様の薬剤払出装置におけるその錠剤フィーダに採用できることは勿論である。
因みに、この発明の粉除去装置は、錠剤フィーダA、A1の排出口27に連続する錠剤通路14に限らず、例えば、その錠剤通路14からホッパーHに通じる錠剤通路やそのホッパーHから包装工程Eへの錠剤通路等のあらゆる錠剤通路に介設して錠剤付着粉bの除去を行うことができる。
A 錠剤フィーダ
A1 錠剤分割フィーダ
a スリット
b 切断粉(欠片)
T 錠剤
T1、T2 半錠
11 錠剤カセット装着台
11a 錠剤カセット装着面
13 ピニオン
14 錠剤通路
18 錠剤通過センサ
20 錠剤カセット(容器)
21 錠剤容器(錠剤収容ケース)
21c ロータ収納部
24 ロータ
24a ブラシ(仕切部材)用周溝
24b 固定刃用周溝
25 ポケット部(収納溝)
27 錠剤排出口
28 ロータ回転軸
30 錠剤分割機構
32 錠剤仕切部材(ブラシ)
33 固定刃(切断刃)
33a、33b 2枚固定刃
34a、34b 固定刃の刃先
61 粉除去装置のケース
62 粉集ボックス(粉受け皿)
64a、64b、66 粉除去板
71 振動付与モータ
72 振動用偏心片
75 回動板
76 回動軸
77 作動軸
85 ソレノイドアクチュエータ
90 粉除去装置(錠剤フィーダ)の錠剤払出し口

Claims (8)

  1. 錠剤収容ケース(21)内から錠剤(T、T1、T2)を順々に排出口(27)に払出す錠剤フィーダ(A、A1)の前記排出口(27)に錠剤通路(14)を連続して設け、その錠剤通路(14)に、前記錠剤(T、T1、T2)を通さない大きさの多孔又はスリットを有する粉除去板(64a、64b、66)をその錠剤通路(14)を横切るように介在し、前記錠剤(T、T1、T2)は、前記排出口(27)から排出されてその粉除去板(64a、64b、66)に至り、その粉除去板(64a、64b、66)上を落下して前記錠剤通路(14)の払出し口(90)に至る錠剤フィーダの粉除去装置。
  2. 上記粉除去板(64a、64b、66)に振動手段(71、72)を設けたことを特徴とする請求項1に記載の錠剤フィーダの粉除去装置。
  3. 上記振動手段(71、72)を設けた粉除去板を上記錠剤通路(14)を塞いで下向き横切るように設けるとともに、その粉除去板をその塞いだ状態から前記錠剤通路(14)を開放するように移動自在に設け、かつその粉除去板には、その塞いだ状態から開放状態及びその逆への移動を行う移動手段を設けたことを特徴とする請求項2に記載の錠剤フィーダの粉除去装置。
  4. 上記錠剤通路(14)内に、その錠剤通路(14)を塞ぐ粉除去板を、上記錠剤(T、T1、T2)を通さない大きさの多孔又はスリットを有する対の粉除去板(64a、64b)を逆三角形状に配置して構成するとともに、その両粉除去板(64a、64b)の下端は錠剤(T、T1、T2)が落下しない間隙(t)を有し又は接しており、その両粉除去板(64a、64b)の少なくとも一方に振動手段(71、72)を設けるとともに、両粉除去板(64a、64b)の少なくとも一方を両者の下端間隙(t)が錠剤(T、T1、T2)の落下を許容する程度に開くように移動可能とし、その移動する粉除去板(64b)には移動手段を設けたことを特徴とする請求項2に記載の錠剤フィーダの粉除去装置。
  5. 上記振動手段(71、72)を設けた粉除去板(64b)を上記錠剤通路(14)を形成するケース(61)に回転自在に設け、上記移動手段によってその回転を行って上記錠剤(T、T1、T2)の落下を許容する程度に開くようにしたことを特徴とする請求項3又は4に記載の錠剤フィーダの粉除去装置。
  6. 上記振動手段(71、72)を設けた粉除去板(64b)を上記錠剤通路(14)を斜め下方にその上端で回転自在に設けるとともに、その粉除去板(64b)の下端に上端が当接する回動板(75)をその下方への傾斜方向が前記粉除去板(64b)の反対方向となってその粉除去板(64b)の下方となるように上記ケース(61)に設け、その回動板(75)をソレノイドアクチュエータ(85)によって回動することによって上記塞いだ状態から開放状態及びその逆の状態になるようにしたことを特徴とする請求項5に記載の錠剤フィーダの粉除去装置。
  7. 上記粉除去板(64a、64b、66)を、錠剤通路(14)の下方向に向かって千鳥足状に複数設けたことを特徴とする請求項1乃至6の何れかに記載の錠剤フィーダの粉除去装置。
  8. 上記錠剤フィーダ(A1)が錠剤(T)を切断分割して上記排出口(27)に払出すものであることを特徴とする請求項1乃至7の何れかに記載の錠剤フィーダの粉除去装置。
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