JPWO2010082431A1 - 無線通信システムにおける同期処理回路、同期処理方法 - Google Patents
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Abstract
Description
ところで、近年のシステムLSIの大規模化、高速化などによる処理能力向上に伴い、今後は、同じハードウェア回路で複数の無線方式に対応可能な、マルチモード無線機やソフトウェア無線機(SDR: Software Defined Radio)と呼ばれる複数の無線方式に効率的に対応可能な汎用的な同期処理回路の実現が望まれている。特に、マルチモード無線機(ソフトウェア無線機)の実現に向け、同一の回路を用いて、各々の同期処理の要求処理性能に応じて、並列に処理する相関演算器数を可変にできる構成を、回路規模的なオーバヘッドを少なく効率的に実現する技術が求められている。
本発明の目的は、無線通信システムにおける同期処理回路において、タイミング相関処理とコード相関処理との両方に効率的に対応できる無線通信システムにおける同期処理回路、同期処理方法を提供することにある。
図1は、本発明の第1の実施の形態による無線通信システムにおける同期処理回路の構成例を示すブロック図である。ここでは、例えば複数(4個または8個など)の相関器を搭載した相関演算モジュールを1単位として、この相関演算モジュールを複数個(図1の例ではN個)実装する階層的な並列構成の全体構成を示している。また、図2は、第1の実施の形態における各相関演算モジュールの構成例を示すブロック図である。
上述した第1の実施の形態の動作について図1から図7を用いて以下に説明する。
セルサーチ処理では、第1段階にてタイミング相関処理による受信タイミング検出を行い、第2段階以降で検出した受信タイミングにおけるコード相関処理により基地局コードの検出を行うという多段階セルサーチと呼ばれる方法が用いられる場合がある。ここで、第2段階以降のコード相関処理時に、第1段階で検出した受信タイミングに対して±1サンプル分あるいは±2サンプル分タイミングをずらした近傍タイミング(連続した複数の受信タイミング)においてコード相関処理を行い、受信タイミングの微調整とコード検出を同時に行うことでセルサーチ処理の精度を高める方法が知られている。
図6は、相関演算モジュールの割り当て数と相関処理動作タイミングの関係を示す図である。
図7は、図1および図2に示した同期処理回路を用いて、例えばセルサーチ処理の第1段階、第2段階、パスサーチ処理など複数の同期処理を並列動作させる場合の動作イメージ例を示す図である。
Input)を入力するように選択設定を行う。また、相関結果データ出力選択部90では、当該処理に割り当てられた相関演算モジュールからの相関結果だけを後段モジュールに出力するように選択設定を行う。
Division Multiple Access)無線方式とLTE(Long Term Evolution)無線方式の両方に対応可能な無線通信処理システムに適用した場合の同期処理回路の実施例を示す図である。
図8は、両方式ともに3種類までの同期処理を並列に処理できるように同期処理回路全体を3並列化し、相関演算モジュールを8個(符号31〜38)実装した場合の実施例を示している。
図9(b)の複素加算型の相関器60は、モード設定により、図9(c)および図9(d)の複素選択型、符号選択型の相関器の機能も容易に実現することができる。これは、回路規模のインパクトが大きい複素乗算型の相関器は必要最小限の個数を実装し、回路規模インパクトにあまり差がないその他の相関器60は共用可能な複素加算型の相関器にて実装することで、回路規模インパクトを抑えつつ、相関器の利用効率や柔軟性が向上するという利点がある。
図10は、図8に示した本発明の実施例1における同期処理回路を、(a)LTE無線方式と(b)W−CDMA無線方式のそれぞれの場合の動作イメージを示す図である。
図11は、図8に示した実施例1における同期処理回路において、Code1〜Code8の相関コード生成部の構成例を示す図である。本発明の実施例1においては、並列処理する各同期処理に必要な分だけの相関コード生成回路を実装し、各相関演算モジュールへの相関コード入力は、割り当てられた同期処理に対応する相関コードを選択可能な相関コード入力選択部81〜88を備えることで実現している。
以下、本実施の形態による効果について説明する。
第1の効果は、無線通信システムにおける同期処理回路において、同一の相関コードを用いて異なる受信タイミングにおける相関演算を行うタイミング相関処理と、同一の受信タイミングにおいて異なる相関コードを用いて相関演算を行うコード相関処理との両方に、同一の同期処理回路にて効率的に対応可能なことである。
図12は、本発明の第2の実施の形態による、特に複数の同期処理を並列処理する必要がない場合の同期処理回路の構成例を示すブロック図である。
本発明の第2の実施の形態における動作については、基本的には図3から図6に示した第1の実施の形態における動作と同様である。すなわち、各相関演算モジュールの処理割り当てを変更することで、(a)タイミング相関処理、(b)コード相関処理、(c)近傍タイミングにおけるコード相関処理などに対応可能である。
以下、第2の実施の形態によれば、上述した第1の実施の形態による効果に加え、クロック制御部41を制御することにより、各無線方式にて未使用の相関演算モジュールおよび相関器等への動作クロックを停止させることもでき、効率的な低消費電力化も実現できる。
図14は、本発明の第3の実施の形態による、各相関演算モジュールの内部をオーバーサンプリング処理の高速化に対応させるために並列化可能な構成にした場合の構成例を示すブロック図である。
IQ)をそのまま上位側(H)と下位側(L)にそれぞれ割り当てるものと、2サンプル分の下位側(Even IQ)だけを常に上位側(H)と下位側(L)の両方に割り当てるもの、2サンプル分の上位側(Odd
IQ)だけを常に上位側(H)と下位側(L)の両方に割り当てるもの、を設定により選択して出力する機能を有する。
本発明の第3の実施の形態に特有の動作について、図14及び図15を用いて説明する。
第3の実施の形態によれば、上述した第1および第2の実施の形態による効果に加え、無線通信システムにおける同期処理回路において、比較的演算量を必要とするオーバーサンプリングレートでの同期処理を高速化できるという効果を実現することができる。
Claims (22)
- 無線通信システムにおける同期処理回路において、
相関演算を行う複数の相関器を搭載した複数の相関演算装置を備え、
前記相関演算装置内の隣接する相関器間において相関コードをシフトさせて渡し、かつ前記シフトした前記相関コードを隣接する他の相関演算装置に渡すことにより、各相関演算装置で受信データについて異なるタイミングで相関演算を行うタイミング相関処理と、外部から各相関演算装置に個別に入力した相関コードによって、各相関演算装置で受信データについて同一タイミングで相関演算を行うコード相関処理とを、前記相関演算装置単位で選択的に切り替える手段を備えることを特徴とする同期処理回路。 - 各前記相関演算装置が、
前記相関コードをシフトさせる複数のシフト手段と、
シフトした前記相関コードをタイミング相関処理用に隣接する相関演算装置に渡すインタフェースを備え、
外部から入力した相関コードと隣接する相関演算装置から渡された相関コードとを選択して前記相関コードとする第1の相関コード選択手段を備える
ことを特徴とする請求項1に記載の同期処理回路。 - 無線通信システムにおける同期処理回路において、
相関演算を行う複数の相関演算装置を備え、
前記相関演算装置が、
複数の相関器と、
相関コードをシフトするための複数のシフト手段と、
シフトした前記相関コードをタイミング相関処理用に隣接する相関演算装置に渡すインタフェースと、
外部から個別に入力したコード相関処理用の相関コードと隣接する相関演算装置から渡された相関コードとを選択して前記相関コードとする第1の相関コード選択手段を備える
ことを特徴とする同期処理回路。 - 前記相関演算装置が、前記複数の相関器からの相関結果データに対して出力選択制御とアクセス制御とを行う相関データ出力制御手段を備えることを特徴とする請求項2又は請求項3に記載の同期処理回路。
- 前記複数の相関演算装置に対して所望の受信データ信号を転送する入力データ制御手段と、
前記複数の相関演算装置からの相関結果データを選択かつ調停して後段部に出力する相関結果データ出力選択手段と
を備えることを特徴とする請求項2から請求項4の何れかに記載の同期処理回路。 - 前記受信データ信号を格納する受信データ格納メモリを備え、
前記入力データ制御手段が、オフセットを付けながら繰り返し前記受信データ信号を転送可能とするアドレス生成手段を備えることを特徴とする請求項5に記載の同期処理回路。 - 前記入力データ制御手段を並列処理数分備え、
前記相関演算装置ごとに前記並列処理数分の入力データ制御手段からの所望の受信データ信号を選択する入力データ選択手段を備え、
前記相関結果データ出力選択手段を並列処理数分備えることを特徴とする請求項5または請求項6に記載の同期処理回路。 - 前記相関演算装置が、受信データ信号を2サンプル分ずつ入力し、前記複数の相関器に対していずれか一方の受信データ信号を接続する受信データ信号インタフェースと、隣接する前記複数のシフト手段間において1つ前段からの相関コードと更にもう1つ前段からの相関コードとを選択可能な第2の相関コード選択手段を備えることを特徴とする請求項5から請求項7の何れかに記載の同期処理回路。
- 前記入力データ制御手段が、2サンプル分の前記受信データ信号インタフェースに対して、2サンプル分の受信データ信号をそれぞれマッピングする場合と、1サンプル分の受信データ信号を両方にマッピングして転送する場合と、を選択可能とするデータ整形手段を備えることを特徴とする請求項8に記載の同期処理回路。
- 複数の相関コード生成手段を備え、前記相関演算装置ごとに、前記複数の相関コード生成手段から出力される相関コードのうち所望の相関コードを選択する相関コード入力選択手段を備えることを特徴とする請求項2から請求項9の何れかに記載の同期処理回路。
- 前記相関演算装置が、前記複数の相関器と前記複数のシフト手段に対して、それぞれ個別に未動作時に動作クロックをゲーティング制御するクロック制御手段を備えることを特徴とする請求項2から請求項10の何れかに記載の同期処理回路。
- 前記複数の相関演算装置が、前記相関器として全ての相関コードに対応可能な複素乗算型の相関器を備える相関演算装置と、前記相関器として全ての2値の相関コードに対応可能な複素加算型の相関器を備える相関演算装置と、の組合せにより構成されることを特徴とする請求項2から請求項11の何れかに記載の同期処理回路。
- 前記相関演算装置の前記複数の相関器と前記複数のシフト手段の個数が、4個または8個であることを特徴とする請求項2から請求項12の何れかに記載の同期処理回路。
- 電圧加算処理や同相加算処理を行う電圧加算部と、電力を計算する電力計算部と、電力を加算して平均化する平均化処理部と、を備えることを特徴とする請求項2から請求項13の何れかに記載の同期処理回路。
- 無線通信システムにおける同期処理回路の同期処理方法において、
相関演算を行う複数の相関器を搭載した複数の相関演算装置にて、
前記相関演算装置内の隣接する相関器間において相関コードをシフトさせて渡し、かつ前記シフトした前記相関コードを隣接する他の相関演算装置に渡すことにより、各相関演算装置で受信データについて異なるタイミングで相関演算を行うタイミング相関処理と、外部から各相関演算装置に個別に入力した相関コードによって、各相関演算装置で受信データについて同一タイミングで相関演算を行うコード相関処理とを、前記相関演算装置単位で選択的に切り替えることを特徴とする同期処理方法。 - 各前記相関演算装置が、
前記相関コードを複数のシフト手段でシフトするステップと、
シフトした前記相関コードをタイミング相関処理用に隣接する相関演算装置に渡すステップと、
外部から入力した相関コードと隣接する相関演算装置から渡された相関コードとを選択して前記相関コードとするステップを含むことを特徴とする請求項15に記載の同期処理方法。 - 無線通信システムにおける同期処理回路の同期処理方法において、
相関演算を行う複数の相関器を搭載した複数の相関演算装置にて、
相関コードを複数のシフト手段でシフトし、
シフトした前記相関コードをタイミング相関処理用に隣接する相関演算装置に渡し、
外部から個別に入力したコード相関処理用の相関コードと隣接する相関演算装置から渡された相関コードとを選択して前記相関コードとする
ことを特徴とする同期処理方法。 - 前記複数の相関演算装置に対して所望の受信データ信号を転送する入力データ制御ステップと、
前記複数の相関演算装置からの相関結果データを選択かつ調停して後段装置に出力する相関結果データ出力選択ステップを有することを特徴とする請求項16又は請求項17に記載の同期処理方法。 - 前記入力データ制御ステップで、前記受信データ信号を並列処理数分転送し、
前記相関演算装置で、前記並列処理数分の前記受信データ信号から所望の受信データ信号を選択する入力データ選択ステップを実行することを特徴とする請求項18に記載の同期処理方法。 - 前記相関演算装置が、受信データ信号を2サンプル分ずつ入力し、前記複数の相関器に対していずれか一方の受信データ信号を接続し、隣接する前記複数のシフト手段間において1つ前段からの相関コードと更にもう1つ前段からの相関コードとを選択する相関コード選択ステップを実行することを特徴とする請求項18又は請求項19に記載の同期処理方法。
- 前記入力データ制御ステップが、2サンプル分の受信データ信号インタフェースに対して、2サンプル分の受信データ信号をそれぞれマッピングする場合と、1サンプル分の受信データ信号を両方にマッピングして転送する場合と、を選択とするデータ整形ステップを有することを特徴とする請求項20に記載の同期処理方法。
- 前記相関演算装置が、前記複数の相関器と前記複数のシフト手段に対して、それぞれ個別に未動作時に動作クロックをゲーティング制御するクロック制御を行うことを特徴とする請求項16から請求項21の何れかに記載の同期処理方法。
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