JP2018148427A - 通信装置、通信方法、およびノイズキャンセル装置 - Google Patents
通信装置、通信方法、およびノイズキャンセル装置 Download PDFInfo
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Abstract
【課題】受信信号の品質を向上させる。
【解決手段】通信装置は、RRHと、レプリカ生成部22と、正規化部240と、相関値算出部231と、遅延調整部24と、合成部とを有する。RRHは、複数の送信信号を、それぞれ異なる周波数で送信する。また、RRHは、複数の送信信号によって生じる相互変調歪成分を含む受信信号を受信する。レプリカ生成部22は、複数の送信信号を用いて相互変調歪成分のレプリカを生成する。正規化部240は、受信信号を一定振幅に正規化する。相関値算出部231は、正規化された受信信号とレプリカとの相関値を算出する。遅延調整部24は、相関値に基づいて受信信号に対するレプリカの遅延を調整する。合成部は、遅延が調整されたレプリカを受信信号に合成する。
【選択図】図3
【解決手段】通信装置は、RRHと、レプリカ生成部22と、正規化部240と、相関値算出部231と、遅延調整部24と、合成部とを有する。RRHは、複数の送信信号を、それぞれ異なる周波数で送信する。また、RRHは、複数の送信信号によって生じる相互変調歪成分を含む受信信号を受信する。レプリカ生成部22は、複数の送信信号を用いて相互変調歪成分のレプリカを生成する。正規化部240は、受信信号を一定振幅に正規化する。相関値算出部231は、正規化された受信信号とレプリカとの相関値を算出する。遅延調整部24は、相関値に基づいて受信信号に対するレプリカの遅延を調整する。合成部は、遅延が調整されたレプリカを受信信号に合成する。
【選択図】図3
Description
本発明は、通信装置、通信方法、およびノイズキャンセル装置に関する。
複数の無線通信装置は、互いに異なる周波数を用いて通信を行うことにより、相互に干渉することなく通信が可能である。また、FDD(Frequency Division Duplex)方式を用いた無線通信装置では、送信信号に用いられる周波数帯域と受信信号に用いられる周波数帯域とが異なるため、送信および受信を並行して行うことが可能である。
ところで、複数の無線通信装置が異なる周波数の送信信号を用いて通信を行う場合、複数の送信信号が金属製の看板などの障害物に反射する際に相互変調を起こし、相互変調歪波が発生する。相互変調歪波の周波数帯は送信信号の周波数の配置によって決まるため、相互変調歪波の周波数帯域が受信信号の周波数帯域に含まれる場合がある。相互変調歪成分の周波数と受信信号の周波数とが同じ場合、フィルタ等によって相互変調歪成分を除去することは困難であり、無線通信装置において受信品質が劣化する。そこで、送信信号から相互変調歪成分を近似的に生成し、生成された相互変調歪信号によって受信信号に含まれる相互変調歪成分をキャンセルすることなどが検討されている。
また、無線通信装置において受信される相互変調歪成分は、無線通信装置と相互変調歪成分の発生源までの距離に応じて遅延する。無線通信装置において再生した相互変調歪信号の遅延量と、実際に受信された相互変調歪成分の遅延量とがずれていると、再生された相互変調歪信号が実際に受信された受信信号に合成されたとしても、受信信号に含まれる相互変調歪成分をキャンセルすることが難しい。そこで、送信信号から再生された相互変調歪信号と、実際に受信された受信信号とのスライディング相関が実行される。そして、最も高い相関値が得られた遅延量が、送信信号から再生された相互変調歪信号に設定され、受信信号に合成される。これにより、受信信号に含まれる相互変調歪成分を精度よくキャンセルすることができる。
ところで、受信信号全体の電力に対して受信信号に含まれる相互変調歪成分の電力が大きい場合、送信信号から再生された相互変調歪信号と受信信号とのスライディング相関による相関値のピークが大きくなる。そのため、受信信号に含まれる相互変調歪成分に対応する遅延量を精度よく求めることが可能である。
しかし、受信信号全体の電力に対して受信信号に含まれる相互変調歪成分の電力が小さい場合、送信信号から再生された相互変調歪信号と受信信号とのスライディング相関による相関値のピークが小さくなるため、検出誤差が大きくなる。ただし、受信信号に含まれる自装置宛の受信信号の電力が十分に大きければ、電力の小さい相互変調歪成分による干渉は無視することができる。
ところで、複数の端末から信号を受信する場合、自装置宛の受信信号の電力は、それぞれの端末において異なる。そのような場合には、受信信号全体の電力に対して、相互変調歪成分の電力および自装置宛の受信信号の電力のいずれもが小さくなる場合がある。自装置宛の受信信号の電力が小さい場合には、相互変調歪成分の干渉は相対的に大きくなるため、自装置宛の受信信号を正しく受信するために、当該相互変調歪成分を除去することが好ましい。
受信信号に含まれる相互変調歪成分を除去するためには、受信信号に含まれる相互変調歪成分の遅延量を求めることになるが、受信信号全体の電力に比べて相互変調歪成分の電力が小さい場合、スライディング相関による相関値のピークは小さくなる。そのため、受信信号に含まれる相互変調歪成分の遅延量を精度よく求めることが難しい。従って、自装置宛の受信信号の品質を向上させることが難しい。
開示の技術は、かかる点に鑑みてなされたものであって、受信信号の品質を向上させることができる通信装置、通信方法、およびノイズキャンセル装置を提供することを目的とする。
本願が開示する通信装置は、1つの態様において、送信部と、受信部と、レプリカ生成部と、正規化部と、算出部と、調整部と、合成部とを有する。送信部は、複数の送信信号を、それぞれ異なる周波数で送信する。受信部は、複数の送信信号によって生じる相互変調歪成分を含む受信信号を受信する。レプリカ生成部は、複数の送信信号を用いて相互変調歪成分のレプリカを生成する。正規化部は、受信信号を一定振幅に正規化する。算出部は、正規化された受信信号とレプリカとの相関値を算出する。調整部は、算出された相関値に基づいてレプリカの遅延量を調整する。合成部は、遅延量が調整されたレプリカを受信信号に合成する。
本願が開示する通信装置、通信方法、およびノイズキャンセル装置の1つの態様によれば、受信信号の品質を向上させることができるという効果を奏する。
以下、本願が開示する通信装置、通信方法、およびノイズキャンセル装置の実施形態について、図面を参照して詳細に説明する。なお、以下の実施形態により開示の技術が限定されるものではない。また、各実施例は、処理内容を矛盾させない範囲で適宜組み合わせることが可能である。
[通信装置10]
図1は、通信装置10の一例を示すブロック図である。通信装置10は、BBU(Base Band Unit)11、キャンセル装置20−1〜20−2、RRH(Remote Radio Head)30−1〜30−2を有する。本実施例における通信装置10は、例えば無線通信システムに用いられる無線基地局である。RRH30−1〜30−2は、それぞれ異なる周波数の送信信号を送信し、それぞれ異なる周波数の受信信号を受信する。本実施例では、RRH30−1は、周波数fD1にアップコンバートされた送信信号Tx1を送信し、RRH30−2は、周波数fD2にアップコンバートされた送信信号Tx2を送信する。
図1は、通信装置10の一例を示すブロック図である。通信装置10は、BBU(Base Band Unit)11、キャンセル装置20−1〜20−2、RRH(Remote Radio Head)30−1〜30−2を有する。本実施例における通信装置10は、例えば無線通信システムに用いられる無線基地局である。RRH30−1〜30−2は、それぞれ異なる周波数の送信信号を送信し、それぞれ異なる周波数の受信信号を受信する。本実施例では、RRH30−1は、周波数fD1にアップコンバートされた送信信号Tx1を送信し、RRH30−2は、周波数fD2にアップコンバートされた送信信号Tx2を送信する。
なお、以下では、fD1<fD2と仮定する。また、以下では、キャンセル装置20−1〜20−2のそれぞれを区別することなく総称する場合に単にキャンセル装置20と記載し、RRH30−1〜30−2のそれぞれを区別することなく総称する場合に単にRRH30と記載する。各キャンセル装置20は、ノイズキャンセル装置の一例である。また、各RRH30は、送信部および受信部の一例である。
それぞれのRRH30は、DAC(Digital to Analog Converter)31、直交変調器32、PA(Power Amplifier)33、DUP(DUPlexer)34、およびアンテナ35を有する。また、それぞれのRRH30は、LNA(Low Noise Amplifier)36、直交復調器37、およびADC(Analog to Digital Converter)38を有する。
DAC31は、BBU11から出力された送信信号をディジタル信号からアナログ信号に変換して直交変調器32へ出力する。直交変調器32は、DAC31によってアナログ信号に変換されたベースバンドの送信信号を、局発信号を用いて直交変調する。これにより、ベースバンドの送信信号は、RF帯の周波数にアップコンバートされる。具体的には、RRH30−1の直交変調器32は、DAC31によってアナログ信号に変換されたベースバンドの送信信号Tx1を、周波数fD1の局発信号を用いて直交変調する。RRH30−2の直交変調器32は、DAC31によってアナログ信号に変換されたベースバンドの送信信号Tx2を、周波数fD2の局発信号を用いて直交変調する。これにより、ベースバンドの送信信号Tx1およびTx2は、周波数fD1およびfD2にそれぞれアップコンバートされる。
PA33は、直交変調器32によって直交変調された送信信号を増幅する。DUP34は、PA33によって増幅された送信信号のうち、送信周波数帯域の周波数成分をアンテナ35へ通過させる。アンテナ35は、DUP34を通過した送信信号を空間に放射する。
また、DUP34は、アンテナ35を介して受信されたRF帯の受信信号のうち、受信周波数帯域の周波数成分をLNA36へ通過させる。LNA36は、DUP34を通過したRF帯の受信信号を増幅する。直交復調器37は、LNA36によって増幅されたRF帯の受信信号を、局発信号を用いて直交復調する。これにより、RF帯の受信信号は、ベースバンドにダウンコンバートされる。具体的には、RRH30−1の直交復調器37は、LNA36によって増幅されたRF帯の受信信号を、周波数fU1の局発信号を用いて直交復調する。RRH30−2の直交復調器37は、LNA36によって増幅されたRF帯の受信信号を、周波数fU2の局発信号を用いて直交復調する。これにより、RF帯の受信信号は、ベースバンドにそれぞれダウンコンバートされる。
ADC38は、直交復調器37によって直交復調された受信信号をアナログ信号からディジタル信号に変換する。そして、ADC38は、ディジタル信号に変換された受信信号Uをキャンセル装置20へ出力する。具体的には、RRH30−1のADC38は、ディジタル信号に変換された受信信号U1をキャンセル装置20−1へ出力し、RRH30−2のADC38は、ディジタル信号に変換された受信信号U2をキャンセル装置20−2へ出力する。なお、以下では、RRH30−1から出力される受信信号U1、および、RRH30−2から出力される受信信号U2をそれぞれ区別することなく総称する場合に単に受信信号Uと記載する。
キャンセル装置20−1は、RRH30−1によって送信される送信信号Tx1と、RRH30−2によって送信される送信信号Tx2とをBBU11から取得する。そして、キャンセル装置20−1は、取得された送信信号Tx1およびTx2に基づいて相互変調歪成分(以下では、PIM信号と記載する場合がある)のレプリカを生成する。そして、キャンセル装置20−1は、生成されたPIM信号のレプリカを、RRH30−1から出力された受信信号U1に合成することにより、受信信号U1に含まれるPIM信号をキャンセルする。そして、キャンセル装置20−1は、PIM信号がキャンセルされた受信信号U1’をBBU11へ出力する。
キャンセル装置20−2は、RRH30−1によって送信される送信信号Tx1と、RRH30−2によって送信される送信信号Tx2とをBBU11から取得する。そして、キャンセル装置20−2は、取得された送信信号Tx1およびTx2に基づいてPIM信号のレプリカを生成する。そして、キャンセル装置20−2は、生成されたPIM信号のレプリカを、RRH30−2から出力された受信信号U2に合成することにより、受信信号U2に含まれるPIM信号をキャンセルする。そして、キャンセル装置20−2は、PIM信号がキャンセルされた受信信号U2’をBBU11へ出力する。なお、以下では、キャンセル装置20−1から出力される受信信号U1’、および、キャンセル装置20−2から出力される受信信号U2’をそれぞれ区別することなく総称する場合に単に受信信号U’と記載する。
[キャンセル装置20]
図2は、キャンセル装置20の一例を示すブロック図である。キャンセル装置20は、例えば図2に示すように、取得部21、レプリカ生成部22、遅延特定部23、遅延調整部24、合成部25、および取得部26を有する。
図2は、キャンセル装置20の一例を示すブロック図である。キャンセル装置20は、例えば図2に示すように、取得部21、レプリカ生成部22、遅延特定部23、遅延調整部24、合成部25、および取得部26を有する。
取得部21は、BBU11から出力された送信信号Tx1およびTx2を取得する。取得部26は、RRH30によってベースバンドにダウンコンバートされた受信信号Uを取得する。
レプリカ生成部22は、取得部21によって取得された送信信号Tx1およびTx2を用いて、例えば下記の算出式(1)に従い、PIM信号のレプリカXを生成する。そして、レプリカ生成部22は、生成したレプリカXを遅延特定部23および遅延調整部24へ出力する。
上記算出式(1)において、AはPIM信号の振幅および位相を示す係数である。また、上記算出式(1)において、
は、送信信号Tx2の複素共役を示す。
なお、上記した算出式(1)では、送信信号Tx1およびTx2によって生成されるPIM信号のうち、2fD1−fD2の周波数に対応する成分を示している。以下では、2fD1−fD2の周波数に対応するPIM信号の低減について説明するが、2fD1−fD2以外の周波数に対応するPIM信号の低減についても、乗算の対象とする送信信号の周波数(例えば、fD1およびfD2)を適宜選択することにより、同様に実現することができる。
遅延特定部23は、レプリカ生成部22によって生成されたPIM信号のレプリカXと、取得部26によって取得された受信信号Uとに基づいて、受信信号Uに含まれるPIM信号の遅延量Tpeakを特定する。そして、遅延特定部23は、特定した遅延量Tpeakを遅延調整部24へ出力する。
遅延調整部24は、遅延特定部23によって特定された遅延量Tpeakに基づいて、レプリカ生成部22によって生成されたPIM信号のレプリカXを遅延させる。そして、遅延調整部24は、遅延させたPIM信号のレプリカXを合成部25へ出力する。
合成部25は、取得部26によって取得された受信信号Uと、遅延調整部24から出力されたPIM信号のレプリカXとを合成する。具体的には、合成部25は、取得部26によって取得された受信信号Uから、遅延調整部24から出力されたPIM信号のレプリカXを減算する。これにより、受信信号Uに含まれるPIM信号が抑制される。そして、合成部25は、合成後の受信信号U’をBBU11へ出力する。
[遅延特定部23]
図3は、実施例1における遅延特定部23の一例を示すブロック図である。遅延特定部23は、例えば図3に示すように、保持部230、相関値算出部231、保持部232、保持部233、ピーク特定部234、および正規化部240を有する。
図3は、実施例1における遅延特定部23の一例を示すブロック図である。遅延特定部23は、例えば図3に示すように、保持部230、相関値算出部231、保持部232、保持部233、ピーク特定部234、および正規化部240を有する。
正規化部240は、取得部26によって取得された受信信号Uを一定振幅に正規化する。本実施例において、正規化部240は、振幅算出部241および除算部242を有する。
振幅算出部241は、サンプルn毎に、取得部26によって取得された受信信号U(n)の振幅|U(n)|を算出する。そして、振幅算出部241は、算出した振幅|U(n)|を除算部242へ出力する。受信信号U(n)は、サンプルnにおける受信信号を示す。それぞれのサンプルタイミングにおける受信信号U(n)は、複素ベクトルである。
除算部242は、サンプルn毎に、取得部26によって取得された受信信号U(n)を、振幅算出部241から出力された振幅|U(n)|で除算する。除算部242は、複素ベクトルである受信信号U(n)を、振幅|U(n)|で除算する。これにより、受信信号U(n)は、受信信号U(n)の位相を有し、振幅が1の単位ベクトルUnormal(n)に正規化される。そして、除算部242は、サンプルn毎に、正規化された単位ベクトルUnormal(n)の値(実数部の値および虚数部の値)を保持部232へ出力する。
保持部232は、サンプルn毎に除算部242から出力された単位ベクトルUnormal(n)の値を、所定数(例えば(N+1)個)保持する。
保持部230は、レプリカ生成部22によって生成されたPIM信号のレプリカX(n)のデータを、サンプルn毎に、所定数(例えば(N+1)個)保持する。X(n)は、サンプルnにおけるPIM信号のレプリカを示す。
相関値算出部231は、受信信号Uに対してPIM信号のレプリカXの遅延量tを変えながら、受信信号UとレプリカXとの相関値を算出する。そして、相関値算出部231は、それぞれの遅延量tについて算出した相関値を保持部233へ出力する。具体的には、相関値算出部231は、保持部230に保持された所定数のレプリカX(n)の値と、保持部232に保持された所定数の単位ベクトルUnormal(n)の値とを用いて、例えば下記の算出式(2)に従い、遅延量tにおける相関値R(t)を算出する。
相関値算出部231は、遅延量tを0からWまで変えながら、上記した算出式(2)に従って単位ベクトルUnormal(n)とレプリカX(n)との相関値を算出する。即ち、相関値算出部231は、遅延量tが0からWまでの間で、単位ベクトルUnormal(n)とレプリカX(n)とのスライディング相関を実行する。
保持部233は、相関値算出部231から遅延量t毎に出力された相関値を、遅延量tに対応付けて保持する。
ピーク特定部234は、0からWまでの遅延量tについて相関値算出部231によるスライディング相関が終了した場合、保持部233を参照し、遅延量t毎に保持された相関値の中で最大値を特定する。そして、ピーク特定部234は、相関値の最大値に対応する遅延量tを、受信信号Uに含まれるPIM信号の遅延量Tpeakとして特定する。そして、ピーク特定部234は、特定した遅延量Tpeakを遅延調整部24へ出力する。
ここで、例えば図4に示すように、各サンプルnにおける受信信号U(n)の振幅|U(n)|が変動する場合を考える。図4は、受信信号U(n)の振幅|U(n)|の変動の一例を示す図である。図4に示した例において、範囲r1では、受信信号U(n)の振幅|U(n)|が1を下回っており、範囲r2では、受信信号U(n)の振幅|U(n)|が1を上回っている。
PIM信号の振幅は受信信号全体の振幅に比べて小さいと仮定すると、受信信号U(n)の振幅|U(n)|の変動は、受信信号U(n)に含まれるPIM信号以外の信号の振幅の変動の影響が支配的となる。例えば図4に示した範囲r1では、受信信号U(n)に含まれるPIM信号以外の信号の振幅が小さい。一方、例えば図4に示した範囲r2では、受信信号U(n)に含まれるPIM信号以外の信号の振幅が大きい。PIM信号以外の信号とレプリカX(n)とは無相関であり、スライディング相関におけるノイズフロアを形成する。また、PIM信号以外の信号の振幅が大きい場合には、スライディング相関におけるノイズフロアのレベルが大きくなる。そのため、ノイズフロアのピークが、相関値のピークとして誤検出されてしまう場合がある。
そこで、本実施例では、受信信号U(n)を振幅|U(n)|で除算することにより、受信信号U(n)が、受信信号U(n)と同一の位相を有する単位ベクトルUnormal(n)に正規化される。そして、単位ベクトルUnormal(n)とレプリカX(n)とのスライディング相関が実施される。単位ベクトルUnormal(n)とレプリカX(n)とを用いてスライディング相関が行われることにより、受信信号U(n)の振幅|U(n)|の大きさに関わらず、スライディング相関におけるノイズフロアのレベルはほぼ一定となる。そのため、受信信号U(n)の振幅|U(n)|の変動により、ノイズフロアのピークが、相関値のピークとして誤検出されてしまうことを防止することができる。
また、本実施例では、受信信号U(n)を振幅|U(n)|で除算することにより受信信号U(n)が単位ベクトルUnormal(n)に正規化されるため、例えば図4の範囲r1における受信信号U(n)の振幅|U(n)|は増大することになる。受信信号U(n)の振幅|U(n)|が増大すると、受信信号U(n)に含まれているPIM信号の振幅も増大する。そのため、例えば図4の範囲r1では、正規化後の単位ベクトルUnormal(n)とレプリカX(n)との相関値が大きくなる。これにより、受信信号U(n)に含まれているPIM信号に対応する遅延量における相関値がより高く算出される。従って、受信信号U(n)に含まれているPIM信号の遅延量を精度よく特定することができる。そして、受信信号U(n)に含まれているPIM信号の遅延量が精度よく特定されることにより、受信信号U(n)に含まれているPIM信号を精度よくキャンセルすることができ、受信信号の品質を向上させることができる。
[通信装置10の処理]
図5は、実施例1の通信装置10によって行われる処理の一例を示すフローチャートである。通信装置10は、所定のタイミング毎に、図5のフローチャートに示す処理を実行する。
図5は、実施例1の通信装置10によって行われる処理の一例を示すフローチャートである。通信装置10は、所定のタイミング毎に、図5のフローチャートに示す処理を実行する。
まず、RRH30−1は、BBU11から出力された送信信号Tx1を周波数fD1にアップコンバートし、RRH30−1のアンテナ35から送信する(S100)。また、RRH30−2は、BBU11から出力された送信信号Tx2を周波数fD2の周波数にアップコンバートし、RRH30−2のアンテナ35から送信する(S100)。
次に、取得部21は、BBU11から出力された送信信号Tx1およびTx2を取得する。そして、レプリカ生成部22は、取得部21によって取得された送信信号Tx1およびTx2を用いて、例えば前述の算出式(1)に従い、PIM信号のレプリカXを生成する(S101)。そして、レプリカ生成部22は、生成したレプリカXを遅延特定部23および遅延調整部24へ出力する。レプリカ生成部22によって生成されたレプリカX(n)は、サンプルn毎に保持部230に保持される。
次に、各RRH30は、PIM信号を含む受信信号をアンテナ35を介して受信する(S102)。そして、各RRH30は、受信したRF帯の周波数の受信信号をベースバンドの周波数にダウンコンバートする。そして、RRH30−1は、ベースバンドの周波数にダウンコンバートされた受信信号をディジタル信号に変換し、変換後の受信信号U1をキャンセル装置20−1へ出力する。また、RRH30−2は、ベースバンドの周波数にダウンコンバートされた受信信号をディジタル信号に変換し、変換後の受信信号U2をキャンセル装置20−2へ出力する。
次に、取得部26は、RRH30によってベースバンドにダウンコンバートされた受信信号Uを取得する。振幅算出部241は、サンプルn毎に、取得部26によって取得された受信信号U(n)の振幅|U(n)|を算出する(S103)。
次に、除算部242は、サンプルn毎に、振幅算出部241によって算出された振幅|U(n)|を用いて、取得部26によって取得された受信信号U(n)を正規化する(S104)。具体的には、除算部242は、取得部26によって取得された受信信号U(n)を、振幅算出部241によって算出された振幅|U(n)|で除算する。そして、除算部242は、サンプルn毎に、正規化された単位ベクトルUnormal(n)を保持部232へ出力する。保持部232は、サンプルn毎に、正規化された単位ベクトルUnormal(n)の値を保持する。
次に、相関値算出部231は、遅延量tを初期化する(S105)。ステップS105において、相関値算出部231は、遅延量tを例えば0に初期化する。そして、相関値算出部231は、前述の算出式(2)に従って、遅延量t分遅延されたレプリカX(n)と、正規化された単位ベクトルUnormal(n)との相関値を算出する(S106)。ステップS106において、相関値算出部231は、サンプルn毎に、保持部230からレプリカX(n)を読出し、保持部232から単位ベクトルUnormal(n)を読み出す。そして、相関値算出部231は、読み出されたレプリカX(n)を遅延量t分遅延させ、遅延されたレプリカX(n+t)と単位ベクトルUnormal(n)との相関値を算出する。そして、相関値算出部231は、所定数分のサンプルについて相関値を算出した場合、相関値の合計を遅延量tと共に保持部233へ出力する。保持部233は、遅延量tに対応付けて相関値を保持する。
次に、相関値算出部231は、遅延量tが所定値Wに達したか否かを判定する(S107)。遅延量tが所定値Wに達していない場合(S107:No)、相関値算出部231は、遅延量tを所定量増やし(S108)、再びステップS106に示した処理を実行する。
一方、遅延量tが所定値Wに達した場合(S107:Yes)、ピーク特定部234は、保持部233を参照し、遅延量t毎に保持された相関値の中で最大値を特定する。そして、ピーク特定部234は、相関値の最大値に対応する遅延量tを、受信信号Uに含まれるPIM信号の遅延量Tpeakとして特定する(S109)。そして、ピーク特定部234は、特定した遅延量Tpeakを遅延調整部24へ出力する。
次に、遅延調整部24は、ピーク特定部234から出力された遅延量Tpeak分、レプリカ生成部22によって生成されたPIM信号のレプリカXを遅延させる(S110)。そして、遅延調整部24は、遅延させたPIM信号のレプリカXを合成部25へ出力する。
次に、合成部25は、取得部26によって取得された受信信号Uと、遅延調整部24から出力されたPIM信号のレプリカXとを合成する(S111)。そして、合成部25は、合成後の受信信号U’をBBU11へ出力する。そして、通信装置10は、本フローチャートに示した動作を終了する。
[実施例1の効果]
以上、実施例1について説明した。本実施例の通信装置10は、RRH30と、レプリカ生成部22と、正規化部240と、相関値算出部231と、遅延調整部24と、合成部25とを有する。RRH30は、複数の送信信号を、それぞれ異なる周波数で送信する。また、RRH30は、複数の送信信号によって生じる相互変調歪成分を含む受信信号を受信する。レプリカ生成部22は、複数の送信信号を用いて相互変調歪成分のレプリカを生成する。正規化部240は、受信信号を一定振幅に正規化する。相関値算出部231は、正規化された受信信号とレプリカとの相関値を算出する。遅延調整部24は、算出された相関値に基づいてレプリカの遅延量を調整する。合成部25は、遅延量が調整されたレプリカを受信信号に合成する。これにより、通信装置10は、受信信号に含まれる相互変調歪成分の遅延量を精度よく特定することができる。従って、通信装置10は、受信信号の品質を向上させることができる。
以上、実施例1について説明した。本実施例の通信装置10は、RRH30と、レプリカ生成部22と、正規化部240と、相関値算出部231と、遅延調整部24と、合成部25とを有する。RRH30は、複数の送信信号を、それぞれ異なる周波数で送信する。また、RRH30は、複数の送信信号によって生じる相互変調歪成分を含む受信信号を受信する。レプリカ生成部22は、複数の送信信号を用いて相互変調歪成分のレプリカを生成する。正規化部240は、受信信号を一定振幅に正規化する。相関値算出部231は、正規化された受信信号とレプリカとの相関値を算出する。遅延調整部24は、算出された相関値に基づいてレプリカの遅延量を調整する。合成部25は、遅延量が調整されたレプリカを受信信号に合成する。これにより、通信装置10は、受信信号に含まれる相互変調歪成分の遅延量を精度よく特定することができる。従って、通信装置10は、受信信号の品質を向上させることができる。
また、上記した実施例において、正規化部240は、振幅算出部241と、除算部242とを有する。振幅算出部241は、受信信号の振幅を算出する。除算部242は、受信信号の振幅で受信信号を除算することにより、受信信号を一定振幅に正規化する。これにより、相関値において、相互変調歪成分以外の信号の影響を低減することができる。従って、通信装置10は、受信信号に含まれる相互変調歪成分の遅延量を精度よく特定することができる。
前述の実施例1では、受信信号U(n)を、受信信号U(n)の振幅|U(n)|で除算することにより受信信号U(n)を一定の振幅に正規化した。これに対し、本実施例では、受信信号U(n)の正規化の手法が実施例1とは異なる。具体的には、実施例2では、受信信号U(n)の位相が算出され、算出された位相を有する振幅が1の信号が、正規化された単位ベクトルUnormal(n)として生成される。以下、実施例1と異なる点を中心に説明する。実施例2における通信装置10の構成は、図1を用いて説明した実施例1の通信装置10と同様であるため、詳細な説明を省略する。また、実施例2におけるキャンセル装置20の構成は、図2を用いて説明した実施例1のキャンセル装置20と同様であるため、詳細な説明を省略する。
[遅延特定部23]
図6は、実施例2における遅延特定部23の一例を示すブロック図である。遅延特定部23は、例えば図6に示すように、保持部230、相関値算出部231、保持部232、保持部233、ピーク特定部234、および正規化部240を有する。本実施例における正規化部240は、例えば図6に示すように、信号生成部243および位相算出部244を有する。なお、以下に説明する点を除き、図6において、図3と同じ符号を付したブロックは、図3におけるブロックと同一または同様の機能を有するため説明を省略する。
図6は、実施例2における遅延特定部23の一例を示すブロック図である。遅延特定部23は、例えば図6に示すように、保持部230、相関値算出部231、保持部232、保持部233、ピーク特定部234、および正規化部240を有する。本実施例における正規化部240は、例えば図6に示すように、信号生成部243および位相算出部244を有する。なお、以下に説明する点を除き、図6において、図3と同じ符号を付したブロックは、図3におけるブロックと同一または同様の機能を有するため説明を省略する。
位相算出部244は、サンプルn毎に、例えば下記の算出式(3)に従い、取得部26によって取得された受信信号U(n)の位相∠U(n)を算出する。そして、位相算出部244は、算出した位相∠U(n)を信号生成部243へ出力する。
上記算出式(3)において、Ui(n)は受信信号U(n)のI成分(実数成分)を表し、Uq(n)は受信信号U(n)のQ成分(虚数成分)を表す。
信号生成部243は、サンプルn毎に、例えば下記の算出式(4)に従い、位相算出部244によって算出された位相∠U(n)を有する振幅が1の単位ベクトルUnormal(n)を生成する。信号生成部243は、例えばNCO(Numerical Controlled Oscillator)等により実現される。信号生成部243は、上記した(4)に従ってサンプルn毎に生成した単位ベクトルUnormal(n)の値(実数部の値および虚数部の値)を保持部232へ出力する。
本実施例においても、受信信号U(n)は、受信信号U(n)と同一の位相を有する単位ベクトルUnormal(n)に正規化される。そして、正規化された単位ベクトルUnormal(n)とレプリカX(n)とのスライディング相関が実施される。これにより、スライディング相関におけるノイズフロアのピークを抑制することができ、相関値のピークの誤検出を抑制することができる。また、受信信号U(n)の振幅|U(n)|が小さい場合には、受信信号U(n)を正規化することにより、受信信号U(n)に含まれるPIM信号の振幅が増大する。これにより、受信信号U(n)に含まれているPIM信号とレプリカX(n)との相関値が大きくなり、受信信号U(n)に含まれているPIM信号の遅延量を精度よく特定することができる。
[通信装置10の処理]
図7は、実施例2の通信装置10によって行われる処理の一例を示すフローチャートである。通信装置10は、所定のタイミング毎に、図7のフローチャートに示す処理を実行する。なお、図7において、図5と同一の符号が付された処理は、図5のフローチャートにおいて説明された処理と同様であるため、説明を省略する。
図7は、実施例2の通信装置10によって行われる処理の一例を示すフローチャートである。通信装置10は、所定のタイミング毎に、図7のフローチャートに示す処理を実行する。なお、図7において、図5と同一の符号が付された処理は、図5のフローチャートにおいて説明された処理と同様であるため、説明を省略する。
まず、ステップS100からS102に示した処理が実行される。そして、取得部26は、RRH30によってベースバンドにダウンコンバートされた受信信号Uを取得する。位相算出部244は、サンプルn毎に、例えば前述の算出式(3)に従い、取得部26によって取得された受信信号U(n)の位相∠U(n)を算出する(S120)。そして、位相算出部244は、算出した位相∠U(n)を信号生成部243へ出力する。
次に、信号生成部243は、受信信号U(n)を、位相算出部244によって算出された位相∠U(n)を有する単位ベクトルUnormal(n)に正規化する(S121)。具体的には、信号生成部243は、サンプルn毎に、例えば前述の算出式(4)に従い、位相算出部244によって算出された位相∠U(n)を有する単位ベクトルUnormal(n)を生成する。そして、信号生成部243は、サンプルn毎に、正規化された単位ベクトルUnormal(n)の値(実数部の値および虚数部の値)を保持部232へ出力する。そして、ステップS105からS111に示した処理が実行される。
[実施例2の効果]
以上、実施例2について説明した。本実施例における正規化部240は、信号生成部243および位相算出部244を有する。位相算出部244は、受信信号U(n)の位相を算出する。信号生成部243は、受信信号U(n)の位相∠U(n)に応じた一定振幅の信号Unormal(n)を生成する。これにより、相関値において、相互変調歪成分以外の信号の影響を低減することができる。従って、通信装置10は、受信信号に含まれる相互変調歪成分の遅延量を精度よく特定することができる。
以上、実施例2について説明した。本実施例における正規化部240は、信号生成部243および位相算出部244を有する。位相算出部244は、受信信号U(n)の位相を算出する。信号生成部243は、受信信号U(n)の位相∠U(n)に応じた一定振幅の信号Unormal(n)を生成する。これにより、相関値において、相互変調歪成分以外の信号の影響を低減することができる。従って、通信装置10は、受信信号に含まれる相互変調歪成分の遅延量を精度よく特定することができる。
[ハードウェア]
図8は、キャンセル装置20のハードウェアの一例を示す図である。キャンセル装置20は、例えば図8に示すように、メモリ200、プロセッサ201、およびインターフェイス回路202を有する。
図8は、キャンセル装置20のハードウェアの一例を示す図である。キャンセル装置20は、例えば図8に示すように、メモリ200、プロセッサ201、およびインターフェイス回路202を有する。
インターフェイス回路202は、例えばCPRI(Common Public Radio Interface)等の通信規格に従って、BBU11およびRRH30との間で信号の送信および受信を行う。メモリ200には、キャンセル装置20の機能を実現するためのプログラムやデータ等が格納されている。プロセッサ201は、メモリ200から読み出したプログラムを実行し、インターフェイス回路202等と協働することにより、キャンセル装置20の各機能、例えば、取得部21、レプリカ生成部22、遅延特定部23、遅延調整部24、合成部25、および取得部26等の各機能を実現する。
[その他]
なお、開示の技術は、上記した実施例に限定されるものではなく、その要旨の範囲内で数々の変形が可能である。
なお、開示の技術は、上記した実施例に限定されるものではなく、その要旨の範囲内で数々の変形が可能である。
例えば、上記した各実施例において、正規化部240は、受信信号U(n)を、振幅が1の単位ベクトルUnormal(n)に正規化するが、開示の技術はこれに限られない。他の例として、正規化部240は、受信信号U(n)を、1以外の振幅のベクトルに正規化してもよい。
また、上記した各実施例において、キャンセル装置20は、通信装置10内に、BBU11および各RRH30とは別個の装置として設けられるが、開示の技術はこれに限られない。例えば、キャンセル装置20は、BBU11内に設けられてもよく、各RRH30内に設けられてもよい。また、キャンセル装置20は、通信装置10とは別個の装置として実現されてもよい。
また、上記した各実施例において、通信装置10は、例えば無線基地局であるが、開示の技術はこれに限られず、通信装置10は、例えば無線端末であってもよい。
また、上記した各実施例において、通信装置10が有する処理ブロックは、実施例における通信装置10の理解を容易にするために、主な処理内容に応じて機能別に区分したものである。そのため、処理ブロックの区分方法やその名称によって、開示の技術が制限されることはない。また、上記した実施例における通信装置10が有する各処理ブロックは、処理内容に応じてさらに多くの処理ブロックに細分化することもできるし、複数の処理ブロックを1つの処理ブロックに統合することもできる。また、それぞれの処理ブロックによって実行される処理は、ソフトウェアによる処理として実現されてもよく、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)等の専用のハードウェアにより実現されてもよい。
10 通信装置
11 BBU
20 キャンセル装置
21 取得部
22 レプリカ生成部
23 遅延特定部
230 保持部
231 相関値算出部
232 保持部
233 保持部
234 ピーク特定部
240 正規化部
241 振幅算出部
242 除算部
243 信号生成部
244 位相算出部
24 遅延調整部
25 合成部
26 取得部
30 RRH
31 DAC
32 直交変調器
33 PA
34 DUP
35 アンテナ
36 LNA
37 直交復調器
38 ADC
11 BBU
20 キャンセル装置
21 取得部
22 レプリカ生成部
23 遅延特定部
230 保持部
231 相関値算出部
232 保持部
233 保持部
234 ピーク特定部
240 正規化部
241 振幅算出部
242 除算部
243 信号生成部
244 位相算出部
24 遅延調整部
25 合成部
26 取得部
30 RRH
31 DAC
32 直交変調器
33 PA
34 DUP
35 アンテナ
36 LNA
37 直交復調器
38 ADC
Claims (5)
- 複数の送信信号を、それぞれ異なる周波数で送信する送信部と、
前記複数の送信信号によって生じる相互変調歪成分を含む受信信号を受信する受信部と、
前記複数の送信信号を用いて前記相互変調歪成分のレプリカを生成するレプリカ生成部と、
前記受信信号を一定振幅に正規化する正規化部と、
正規化された前記受信信号と前記レプリカとの相関値を算出する算出部と、
前記相関値に基づいて前記受信信号に対する前記レプリカの遅延を調整する調整部と、
遅延が調整された前記レプリカを前記受信信号に合成する合成部と
を有することを特徴とする通信装置。 - 前記正規化部は、
前記受信信号の振幅を算出する振幅算出部と、
前記受信信号の振幅で前記受信信号を除算することにより、前記受信信号を一定振幅に正規化する除算部と
を有することを特徴とする請求項1に記載の通信装置。 - 前記正規化部は、
前記受信信号の位相を算出する位相算出部と、
前記受信信号の位相に応じた一定振幅の信号を生成する信号生成部と
を有することを特徴とする請求項1に記載の通信装置。 - 通信装置が、
複数の送信信号を、それぞれ異なる周波数で送信し、
前記複数の送信信号によって生じる相互変調歪成分を含む受信信号を受信し、
前記複数の送信信号を用いて前記相互変調歪成分のレプリカを生成し、
前記受信信号を一定振幅に正規化し、
正規化された前記受信信号と前記レプリカとの相関値を算出し、
前記相関値に基づいて前記受信信号に対する前記レプリカの遅延を調整し、
遅延が調整された前記レプリカを前記受信信号に合成する
処理を実行することを特徴とする通信方法。 - それぞれ異なる周波数で送信される複数の送信信号を取得する第1の取得部と、
前記複数の送信信号によって生じる相互変調歪成分を含む受信信号を取得する第2の取得部と、
前記複数の送信信号を用いて前記相互変調歪成分のレプリカを生成する生成部と、
前記受信信号を一定振幅に正規化する正規化部と、
正規化された前記受信信号と前記レプリカとの相関値を算出する算出部と、
前記相関値に基づいて前記受信信号に対する前記レプリカの遅延を調整する調整部と、
遅延が調整された前記レプリカを前記受信信号に合成する合成部と
を有することを特徴とするノイズキャンセル装置。
Priority Applications (2)
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---|---|---|---|
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