JP2005130283A - マッチトフィルタ回路および相関演算方法 - Google Patents

マッチトフィルタ回路および相関演算方法 Download PDF

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Abstract

【課題】マッチトフィルタ回路において、オーバーサンプル数設定を低くした場合に回路資源を最大に活用してサーチ窓幅を広く設定することを可能にする。
【解決手段】オーバーサンプル位相に基づき受信データとコードの各シフトレジスタ手段への入力経路を選択する入力経路選択手段711〜713および723〜725と、入力経路選択手段によりオーバーサンプル位相毎にタップグループに分離された複数のデータシフトレジスタ手段707〜710と、これに対応するコードシフトレジスタ手段719〜722と、逆拡散積分演算手段702および704とを有し、タップグループに効率的に受信データを格納して相関演算を行うことにより、オーバーサンプル数設定を低くした場合にサーチ窓幅の拡大を可能にする。またシフトレジスタ手段のシフト頻度を下げて消費電力を削減する。
【選択図】 図7

Description

本発明は、スペクトル拡散通信方式の同期確立処理等で使用されるマッチトフィルタ回路およびその相関演算方法に関する。
近年、移動体通信システムにおいては、周波数利用効率が高く、高速かつ高品質なデータ通信が可能なスペクトル拡散通信、特にCDMA(符号分割多元接続)方式が主流になっている。この方式による最新の移動体通信システムの構築とともに、フェージングのような移動体通信における基本的な問題を解決するために、さまざまな技術開発も進められている(例えば、特許文献1参照)。
特許第3322246号公報
一般的にCDMA方式の基地局システムは、システムに搭載するユーザ数を大きくするために大規模な受信回路を多数内蔵しており、その結果、回路規模の増大によるシステムの高コスト化や消費電力増大による放熱が問題となっている。また、移動端末機においても、回路規模の増大によるバッテリー駆動時間が減少するという問題を招いてしまう。
そのため、基地局システムと移動端末機の双方において、受信システムの回路規模削減、あるいは限りある回路資源の有効活用が強く要望されており、その中でも、移動端末機および基地局の受信システムで使用されるマッチトフィルタについては、その高機能化とともに、消費電力の低減が急務の課題となっている。
図23はCDMA方式の受信装置の一般的な要部構成を示すブロック図である。図23において、CDMA方式の受信装置は、受信アンテナ2301、所定のフィルタリングおよび増幅を行う高周波信号処理部2302、A/D変換器2303、復調器2304、復号器2305、復号された信号を音声に換えるCODEC部2306、マッチトフィルタ2307を有している。スペクトラム拡散された受信信号は、マッチトフィルタ2307で相関演算され相関結果を出力する。
このように、マッチトフィルタは基地局システムおよび移動端末システムの受信部で使用され、これから受信すべきデータがシステムの基準タイミングからどの程度遅れているかを示すデータ(遅延プロファイル)を出力する。この遅延プロファイルを元にして、タイミング情報を生成し、RAKE受信を行う。
一般に、CDMA方式移動体通信システムの送信部ベースバンド信号処理部は、送るべきデータに対して拡散符号のレートであるチップレートを最小の単位として処理を行っている。それに対して受信側ではタイミング精度を向上させるために、オーバーサンプリング手法により受信部ベースバンド処理部のマッチトフィルタで生成する遅延プロファイルのタイミング精度を1チップ区間より高めるようにしている。
すなわち、マッチトフィルタの前段に接続されるA/Dコンバータにおいて、必要なタイミング精度に応じて4倍、2倍、1倍のオーバーサンプリングによりデータを生成し、それをマッチトフィルタに入力して演算を行う。マッチトフィルタ回路においてもオーバーサンプル設定数に応じた動作を行う。
マッチトフィルタ回路のタップ数は回路規模に大きく影響を与えるため、従来、マッチトフィルタでは回路規模を削減するために1シンボル積分を時分割で行っている。例えば、1シンボル積分を4時分割で行う構成のマッチトフィルタ回路では、1シンボル積分を一度に行う場合に対して、タップを1/4に減らし、1/4シンボルずつ累積加算するRAMを内蔵している。
図1は、従来の1シンボル積分4時分割方式のマッチトフィルタ回路の構成例を示すブロック図である。図1において、マッチトフィルタ回路100は、データシフトレジスタ部101、複素乗算部102、コードシフトレジスタ部103、累積加算部104、RAM部105から構成されている。
データシフトレジスタ部101はIチャネルおよびQチャネルの2系統のデータを蓄積シフトし、複素乗算部102はIチャネルおよびQチャネルの2系統のデータを複素乗算により逆拡散し、コードシフトレジスタ部103は逆拡散に必要なIチャネルおよびQチャネルの2系統のレプリカコードをシフト蓄積し、累積加算部104は逆拡散したチップ毎の相関データを加算し、さらに1シンボル積分4時分割処理の結果を累積加算し、RAM部105は1シンボル積分4時分割処理の結果を記憶する。
データシフトレジスタ部101、複素乗算部102、コードシフトレジスタ部103、累積加算部104、およびRAM部105はIチャネルおよびQチャネルの2系統のデータを処理するが、ここでは説明を簡略にするために1チャネル分のみについて説明する。
また、1シンボルは256チップ、1シンボル積分を4時分割することによりタップ数は64、オーバーサンプル数は4倍、2倍、1倍に設定するものとする。マッチトフィルタに入力されるサンプル位相を、4倍オーバーサンプル設定時はA、B、C、D、2倍オーバーサンプル設定時はA、C、1倍オーバーサンプル設定時はA、と表示する。
データシフトレジスタ部102は、1タップに相当するタップレジスタ部106が64個内蔵され、それぞれがシフトレジスタ構成に接続される。タップレジスタ部106の出力は、各タップの出力としてデータシフトレジスタ部101から出力される。タップレジスタ部106は最大オーバーサンプル数4個分のレジスタがシフトレジスタ接続される構成である。
図2は、従来の1シンボル積分4時分割方式のマッチトフィルタ回路の処理概要とサーチ窓幅を説明するタイミングチャートである。図2において、Aはサーチ窓先頭の受信信号のタイミングであり、逆拡散処理される受信信号の中で最も早いタイミングのものである。Bはサーチ窓先頭の受信信号を逆拡散するために必要なレプリカコードであり、サーチ窓幅先頭の受信信号Aに対応して時間軸に並べたものである。
さらに、C、D、E、F、G、H、I、Jは1シンボル積分4時分割方式のマッチトフィルタ回路に受信すべきデータを一通り取り込んだ場合のデータ処理単位であり、1/4シンボル長となる。従って、受信信号1シンボル分の処理を行い遅延プロファイルを生成するためには、C、D、E、Fの4回時分割処理する必要がある。
ここで、1シンボル積分4時分割方式のマッチトフィルタ回路が1/4シンボル長の受信データに対して行う1回分の処理について、処理に必要なレプリカコードの内容と合わせて説明する。
受信信号区間aの受信データについて、遅延プロファイルデータを生成する場合、まず、Kのタイミングまでに逆拡散で使用するレプリカコードをマッチトフィルタのコードシフトレジスタ部103に入力し、Kのタイミングでレプリカコードをシリアル/パラレル変換し、Lのタイミングまで各タップグループの全てのタップのコード保持レジスタ回路にコードを保持し、複素乗算部102の全てのタップに対して固定されたレプリカコードを出力する。
その状態でLのタイミングまでデータシフトレジスタ部101の受信データをシフトさせることにより、Mに示す1/4シンボル長分の遅延プロファイルが算出される。同様にして、1/4シンボル長分の遅延プロファイルN、O、Pを算出し、QからRのタイミングで累積加算された1シンボル長分の遅延プロファイルが出力される。
ここでのポイントとしては、4倍、2倍、1倍オーバーサンプル設定時にデータシフトレジスタ部101に一度に設定できる受信信号区間の長さが1/4シンボル長分であるため、Cの受信信号区間aの遅延プロファイルMの算出後、すぐに次の区間bの受信信号に対応するコードを設定して遅延プロファイルNの演算を行う必要がある。
従って、従来の1シンボル積分4時分割方式のマッチトフィルタ回路では、4倍、2倍、1倍のいずれのオーバーサンプル設定時にも、サーチ窓幅は1/4シンボル長となる。
図3は、図1に示す従来の1シンボル積分4時分割方式のマッチトフィルタ回路の4倍オーバーサンプル設定時における制御信号と、データシフトレジスタ部101の出力信号TAPD0〜TAPD63と、部分積分結果である累積加算部104の出力Sを示すタイミングチャートである。
データシフトレジスタ部101に入力されるクロックによって、入力データのサンプル位相A0、B0、C0、D0、A1、B1、C1、D1・・・の順でデータシフトレジスタ内にデータが1クロック毎に取り込まれ、データはシフトされる。
データシフトレジスタ部101で順次シフトされた結果、出力Sにおいて、クロックエッジNo.253のタイミングでサンプル位相Aの0〜63番目までの積分結果がSA0として出力され、クロックエッジNo.254のタイミングでサンプル位相Bの0〜63番目までの積分結果がSB0として出力され、クロックエッジNo.255のタイミングでサンプル位Cの0〜63番目までの積分結果がSC0として出力され、クロックエッジNo.256のタイミングでサンプル位相Dの0〜63番目までの積分結果がSD0として出力される。
図4は、図1に示す従来の1シンボル積分4時分割方式のマッチトフィルタ回路の2倍オーバーサンプル設定時における制御信号と、データシフトレジスタ部101の出力信号TAPD0〜TAPD63と、部分積分結果である累積加算部104の出力Sを示すタイミングチャートである。
データシフトレジスタ部101に入力されるクロックによって、入力データのサンプル位相A0、C0、A1、C1、A2、C2、A3、C3・・・の順でデータシフトレジスタ内にデータが1クロック毎に取り込まれ、データはシフトされる。
データシフトレジスタ部101で順次シフトされた結果、出力Sにおいて、クロックエッジNo.253のタイミングでサンプル位相Aの0〜63番目までの積分結果がSA0として出力され、クロックエッジNo.255のタイミングでサンプル位Cの0〜63番目までの積分結果がSC0として出力される。
図5は、図1に示す従来の1シンボル積分4時分割方式のマッチトフィルタ回路の1倍オーバーサンプル設定時における制御信号と、データシフトレジスタ部101の出力信号TAPD0〜TAPD63と、部分積分結果である累積加算部104の出力Sを示すタイミングチャートである。
データシフトレジスタ部101に入力されるクロックによって、入力データのサンプル位相A0、A1、A2、A3、A4、A5、A6、A7・・・の順でデータシフトレジスタ内にデータが1クロック毎に取り込まれ、データはシフトされる。
データシフトレジスタ部101で順次シフトされた結果、出力Sにおいて、クロックエッジNo.253のタイミングでサンプル位相Aの0〜63番目までの積分結果がSA0として出力される。
図6は、図3〜図5で示した各オーバーサンプル設定時の部分積分結果から1シンボル分の相関結果である遅延プロファイルを作成する過程を示すタイミングチャートである。
4倍オーバーサンプル設定時には、サーチ窓先頭の遅延プロファイルの元になる最初の1/4シンボルについて、クロックエッジNo.1から1クロック毎に、サンプル位相Aに関する部分積分結果SA0、サンプル位相Bに関する部分積分結果SB0、サンプル位相Cに関する部分積分結果SC0、サンプル位相Dに関する部分積分結果SD0が順に算出されてくる。
同様にして順次出力された結果のSA0〜SA63、SB0〜SB63、SC0〜SC63、SD0〜SD63は、遅延プロファイルの元になる最初の1/4シンボルの部分積分結果であるので、RAM部105のアドレス0〜255に格納する。
クロックエッジNo.257から出力されるSA64〜SA127、SB64〜SB127、SC64〜SC127、SD64〜SD127は、遅延プロファイルの元になる最初から2番目の1/4シンボルの部分積分結果であるので、RAM部105のアドレス0〜255に格納しておいた最初の1/4シンボルの部分積分結果であるSA0〜SA63、SB0〜SB63、SC0〜SC63、SD0〜SD63を読み出し、遅延プロファイルの元になる最初の2/4シンボルの部分積分結果として、(SA0+SA64)〜(SA63+SA127)、(SB0+SB64)〜(SB63+SB127)、(SC0+SC64)〜(SC63+SC127)、(SD0+SD64)〜(SD63+SD127)を演算して再度RAM部105に格納する。
クロックエッジNo.513から出力されるSA128〜SA191、SB128〜SB191、SC128〜SC191、SD128〜SD191は、遅延プロファイルの元になる最初から3番目の1/4シンボルの部分積分結果であるので、RAM部105のアドレス0〜255に格納しておいた最初の2/4シンボルの部分積分結果である(SA0+SA64)〜(SA63+SA127)、(SB0+SB64)〜(SB63+SB127)、(SC0+SC64)〜(SC63+SC127)、(SD0+SD64)〜(SD63+SD127)を読み出し、遅延プロファイルの元になる最初の3/4シンボルの部分積分結果として、(SA0+SA64+SA128)〜(SA63+SA127+SA191)、(SB0+SB64+SB128)〜(SB63+SB127+SB191)、(SC0+SC64+SC128)〜(SC63+SC127+SC191)、(SD0+SD64+SD128)〜(SD63+SD127+SD191)を演算して再度RAM部105に格納する。
クロックエッジNo.769から出力されるSA192〜SA255、SB192〜SB255、SC192〜SC255、SD192〜SD255は、遅延プロファイルの元になる最初から4番目の1/4シンボルの部分積分結果であるので、RAM部105のアドレス0〜255に格納しておいた最初の3/4シンボルの部分積分結果である(SA0+SA64+SA128)〜(SA63+SA127+SA191)、(SB0+SB64+SB128)〜(SB63+SB127+SB191)、(SC0+SC64+SC128)〜(SC63+SC127+SC191)、(SD0+SD64+SD128)〜(SD63+SD127+SD191)を読み出し、遅延プロファイルとなる1シンボル全体の積分結果として、(SA0+SA64+SA128+SA192)〜(SA63+SA127+SA191+SA255)、(SB0+SB64+SB128+SB192)〜(SB63+SB127+SB191+SB255)、(SC0+SC64+SC128+SC192)〜(SC63+SC127+SC191+SC255)、(SD0+SD64+SD128+SD192)〜(SD63+SD127+SD191+SD255)を演算し、1シンボル分の相関結果(遅延プロファイル)として出力する。
2倍オーバーサンプル設定時には、サーチ窓先頭の遅延プロファイルの元になる最初の1/4シンボルについて、クロックエッジNo.1からサンプル位相Aに関する部分積分結果SA0、2クロックずれてサンプル位相Cに関する部分積分結果SC0が算出されてくる。
同様にして順次出力された結果のSA0〜SA63、SC0〜SC63は、遅延プロファイルの元になる最初の1/4シンボルの部分積分結果であるので、RAM部105のアドレス0〜127に格納する。
クロックエッジNo.257から出力されるSA64〜SA127、SC64〜SC127は、遅延プロファイルの元になる最初から2番目の1/4シンボルの部分積分結果であるので、RAM部105のアドレス0〜127に格納しておいた最初の1/4シンボルの部分積分結果であるSA0〜SA63、SC0〜SC63を読み出し、遅延プロファイルの元になる最初の2/4シンボルの部分積分結果として、(SA0+SA64)〜(SA63+SA127)、(SC0+SC64)〜(SC63+SC127)を演算して再度RAM部105に格納する。
クロックエッジNo.513から出力されるSA128〜SA191、SC128〜SC191は、遅延プロファイルの元になる最初から3番目の1/4シンボルの部分積分結果であるので、RAM部105のアドレス0〜127に格納しておいた最初の2/4シンボルの部分積分結果である(SA0+SA64)〜(SA63+SA127)、(SC0+SC64)〜(SC63+SC127)を読み出し、遅延プロファイルの元になる最初の3/4シンボルの部分積分結果として、(SA0+SA64+SA128)〜(SA63+SA127+SA191)、(SC0+SC64+SC128)〜(SC63+SC127+SC191)を演算して再度RAM部105に格納する。
クロックエッジNo.769から出力されるSA192〜SA255、SC192〜SC255は、遅延プロファイルの元になる最初から4番目の1/4シンボルの部分積分結果であるので、RAM部105のアドレス0〜127に格納してある最初の3/4シンボルの部分積分結果である(SA0+SA64+SA128)〜(SA63+SA127+SA191)、(SC0+SC64+SC128)〜(SC63+SC127+SC191)を読み出し、遅延プロファイルとなる1シンボル全体の積分結果として、(SA0+SA64+SA128+SA192)〜(SA63+SA127+SA191+SA255)、(SC0+SC64+SC128+SC192)〜(SC63+SC127+SC191+SC255)を演算して1シンボル分の相関結果(遅延プロファイル)として出力する。
1倍オーバーサンプル設定時には、サーチ窓先頭の遅延プロファイルの元になる最初の1/4シンボルについて、クロックエッジNo.1からサンプル位相Aに関するの部分積分結果SA0が算出されてくる。
同様にして順次出力された結果のSA0〜SA63は、遅延プロファイルの元になる最初の1/4シンボルの部分積分結果であるので、RAM部105のアドレス0〜63に格納する。
クロックエッジNo.257から出力されるSA64〜SA127は、遅延プロファイルの元になる最初から2番目の1/4シンボルの部分積分結果であるので、RAM部105のアドレス0〜63に格納してある最初の1/4シンボルの部分積分結果であるSA0〜SA63を読み出し、遅延プロファイルの元になる最初の2/4シンボルの部分積分結果として、(SA0+SA64)〜(SA63+SA127)を演算して再度RAM部105に格納する。
クロックエッジNo.513から出力されるSA128〜SA191は、遅延プロファイルの元になる最初から3番目の1/4シンボルの部分積分結果であるので、RAM部105のアドレス0〜63格納してある最初の2/4シンボルの部分積分結果である(SA0+SA64)〜(SA63+SA127)を読み出し、遅延プロファイルの元になる最初の3/4シンボルの部分積分結果として、(SA0+SA64+SA128)〜(SA63+SA127+SA191)を演算して再度RAM部105に格納する。
クロックエッジNo.769から出力されるSA192〜SA255は、遅延プロファイルの元になる最初から4番目の1/4シンボルの部分積分結果であるので、RAM部105のアドレス0〜63に格納してある最初の3/4シンボルの部分積分結果である(SA0+SA64+SA128)〜(SA63+SA127+SA191)を読み出し、遅延プロファイルとなる1シンボル全体の積分結果として、(SA0+SA64+SA128+SA192)〜(SA63+SA127+SA191+SA255)を演算して1シンボル分の相関結果(遅延プロファイル)として出力する。
以上の処理において注目すべき点は、全てのオーバーサンプル設定において、マッチトフィルタのデータシフトレジスタ部に取り込める受信データの長さは1/4シンボル固定であるということである。
上記従来のマッチトフィルタにおいては、受信すべきデータのサンプリング精度を切り換えるために、オーバーサンプル設定数を4倍から、2倍、1倍へと切り換えた場合に、マッチトフィルタ回路が想定する動作スピードを受信データのレートに合わせて落とすことにより動作させている。
具体的に説明すると、4倍オーバーサンプル設定時のマッチトフィルタ回路が必要とする動作スピードをHとすると、2倍オーバーサンプル設定時のマッチトフィルタ回路が必要とする動作スピードはH/2となり、1倍オーバーサンプル設定時のマッチトフィルタ回路が必要とする動作スピードはH/4となる。
さらに、従来の1シンボル積分時分割方式のマッチトフィルタ回路のタップ数は、1シンボル積分を一度に処理するものに比べ、タップ数減少と同じ割合でサーチ窓幅が小さくなっている。
本発明は上記従来の問題点を解決するもので、オーバーサンプル数設定を低くした場合に回路資源を最大に活用してサーチ窓幅を広く設定することを可能にし、従来の回路より回路利用効率が高く、かつ消費電力を低減することが可能なマッチトフィルタ回路および相関演算方法を提供することを目的とする。
本発明のマッチトフィルタ回路の第一の態様は、外部からの受信データおよび拡散コードを入力し外部からのオーバーサンプル設定に基づき動作するマッチトフィルタ回路であって、前記受信データを入力し所定のオーバーサンプル位相のデータを蓄積かつシフトする第1のデータシフトレジスタ手段と、前記受信データまたは前記第1のデータシフトレジスタ手段の最終段のシフト出力を前記オーバーサンプル設定に基づき選択する第1のデータ入力経路選択手段と、前記第1のデータ入力経路選択手段の出力を入力し所定のオーバーサンプル位相のデータを蓄積かつシフトする第2のデータシフトレジスタ手段と、前記受信データまたは前記第2のデータシフトレジスタ手段の最終段のシフト出力を前記オーバーサンプル設定に基づき選択する第2のデータ入力経路選択手段と、前記第2のデータ入力経路選択手段の出力を入力し所定のオーバーサンプル位相のデータを蓄積かつシフトする第3のデータシフトレジスタ手段と、前記受信データまたは前記第3のデータシフトレジスタ手段の最終段のシフト出力を前記オーバーサンプル設定に基づき選択する第3のデータ入力経路選択手段と、前記第3のデータ入力経路選択手段の出力を入力し所定のオーバーサンプル位相のデータを蓄積かつシフトする第4のデータシフトレジスタ手段と、前記拡散コードを入力し前記第1のデータシフトレジスタ手段に対応する拡散コードを蓄積かつシフトする第1のコードシフトレジスタ手段と、前記拡散コードまたは前記第1のコードシフトレジスタ手段の最終段のシフト出力を前記オーバーサンプル設定に基づき選択する第1のコード入力経路選択手段と、前記第1のコード入力経路選択手段の出力を入力し前記第2のデータシフトレジスタ手段に対応する拡散コードを蓄積かつシフトする第2のコードシフトレジスタ手段と、前記拡散コードまたは前記第2のコードシフトレジスタ手段の最終段のシフト出力を前記オーバーサンプル設定に基づき選択する第2のコード入力経路選択手段と、前記第2のコード入力経路選択手段の出力を入力し前記第3のデータシフトレジスタ手段に対応する拡散コードを蓄積かつシフトする第3のコードシフトレジスタ手段と、前記拡散コードまたは前記第3のコードシフトレジスタ手段の最終段のシフト出力を前記オーバーサンプル設定に基づき選択する第3のコード入力経路選択手段と、前記第3のコード入力経路選択手段の出力を入力し前記第4のデータシフトレジスタ手段に対応する拡散コードを蓄積かつシフトする第4のコードシフトレジスタ手段と、前記第1のデータシフトレジスタ手段の出力と前記第1のコードシフトレジスタ手段の出力を用いて逆拡散演算と積分演算を行う第1の逆拡散積分演算手段と、前記第2のデータシフトレジスタ手段の出力と前記第2のコードシフトレジスタ手段の出力を用いて逆拡散演算と積分演算を行う第2の逆拡散積分演算手段と、前記第3のデータシフトレジスタ手段の出力と前記第3のコードシフトレジスタ手段の出力を用いて逆拡散演算と積分演算を行う第3の逆拡散積分演算手段と、前記第4のデータシフトレジスタ手段の出力と前記第4のコードシフトレジスタ手段の出力を用いて逆拡散演算と積分演算を行う第4の逆拡散積分演算手段と、前記第1の逆拡散積分演算手段の出力と前記第2の逆拡散積分演算手段の出力を加算する第1の加算手段と、前記第3の逆拡散積分演算手段の出力と前記第4の逆拡散積分演算手段の出力を加算する第2の加算手段と、前記第1の加算手段の出力と前記第2の加算手段の出力を加算する第3の加算手段と、前記第1の逆拡散積分演算手段の出力と前記第2の逆拡散積分演算手段の出力と前記第3の逆拡散積分演算手段の出力と前記第4の逆拡散積分演算手段の出力と前記第1の加算手段の出力と前記第2の加算手段の出力と前記第3の加算手段の出力を入力し前記オーバーサンプル設定に基づき累積加算を行う累積加算手段と、前記累積加算手段が出力する累積加算データを一時格納する記憶手段とを有する。
上記構成のマッチトフィルタ回路によれば、それぞれのデータシフトレジスタ手段とコードシフトレジスタ手段にオーバーサンプル設定に応じたデータを入力しシフトさせることにより、オーバーサンプル数設定を低くした場合に回路資源を最大に活用してタップ数を多くすることができるため、サーチ窓幅を広く設定することが可能となる。また、データシフトレジスタ手段が全てシフト動作することを回避できる構成であるため、消費電力を削減することができる。
本発明のマッチトフィルタ回路の第二の態様は、外部からの受信データおよび拡散コードを入力し外部からのオーバーサンプル設定に基づき動作するマッチトフィルタ回路であって、前記受信データを入力し所定のオーバサンプル位相のデータを蓄積かつシフトするN(Nは2以上の自然数)個のデータシフトレジスタ手段と、前記受信データまたは前段のデータシフトレジスタ手段の最終段のシフト出力を前記オーバサンプル設定に基づき選択し、後段のデータシフトレジスタ手段へ出力するN−1個のデータ入力経路選択手段と、前記拡散コードを入力し前記データシフトレジスタ手段に対応する拡散コードを蓄積かつシフトするN個のコードシフトレジスタ手段と、前記拡散コードまたは前段のコードシフトレジスタ手段の最終段のシフト出力を前記オーバサンプル設定に基づき選択し、後段のコードシフトレジスタ手段へ出力するN−1個のコード入力経路選択手段と、前記データシフトレジスタ手段の出力と前記コードシフトレジスタ手段の出力を用いて逆拡散と積分演算を行うN個の逆拡散積分演算手段と、前記逆拡散積分演算手段の出力を加算するN−1個の加算手段と、前記逆拡散積分演算手段の出力と前記加算手段の出力を入力し前記オーバーサンプル設定に基づき累積加算を行う累積加算手段と、前記累積加算手段が出力する累積加算データを一時格納する記憶手段とを有する。
上記構成のマッチトフィルタ回路によれば、第一の態様のマッチトフィルタ回路と同様の効果が得られるN倍オーバーサンプル設定まで可能なマッチトフィルタ回路を構成することができる。
本発明のマッチトフィルタ回路の第三の態様は、前記データシフトレジスタ手段および前記コードシフトレジスタ手段がそれぞれ前記オーバーサンプル倍数個のグループに分割制御され、前記データ入力経路選択手段は、前記グループの先頭位置のデータシフトレジスタ部分の前段にある場合はそれぞれ前記受信データを選択し、前記グループの先頭位置のデータシフトレジスタ部分の前段にない場合はそれぞれの前段の前記データシフトレジスタ手段の最終段のシフト出力または前記受信データを選択し、前記コード入力経路選択手段は、前記グループの先頭位置のコードシフトレジスタ部分の前段にある場合はそれぞれ前記拡散コードを選択し、前記グループの先頭位置のデータシフトレジスタ部分の前段にない場合はそれぞれの前段の前記コードシフトレジスタ手段の最終段のシフト出力または前記受信コードを選択し、各グループ毎にそれぞれ異なるオーバーサンプル位相の前記受信データが前記データシフトレジスタ手段にシフト入力され、各グループ毎に前記データシフトレジスタ手段に対応する前記拡散コードが前記コードシフトレジスタ手段にシフト入力される。
上記構成のマッチトフィルタ回路によれば、それぞれのデータシフトレジスタ手段とコードシフトレジスタ手段にオーバーサンプル設定に応じたデータを入力しシフトさせることにより、オーバーサンプル数設定を低くした場合に回路資源を最大に活用してタップ数を多くして逆拡散演算と積分演算を行うことができるため、サーチ窓幅を広く設定することが可能となり、オーバーサンプル数設定に応じて遅延プロファイルのサーチ窓幅を効果的に可変することができる。
本発明のマッチトフィルタ回路の第四の態様は、前記データシフトレジスタ手段および前記コードシフトレジスタ手段がそれぞれ前記オーバーサンプル倍数個のグループに分割制御され、前記データ入力経路選択手段はそれぞれ前記受信データを選択し、前記コード入力経路選択手段はそれぞれ前記拡散コードを選択し、各グループ毎にそれぞれ異なるオーバーサンプル位相の前記受信データが前記データシフトレジスタ手段に巡回的に割り振るように入力され、各グループ毎に前記データシフトレジスタ手段に対応する前記拡散コードが前をコードシフトレジスタ手段に巡回的に割り振るように入力される。
上記構成のマッチトフィルタ回路によれば、グループ毎にそれぞれ異なるオーバーサンプル位相のデータをデータシフトレジスタ手段とコードシフトレジスタ手段に巡回的に割り振るように入力させることにより、グループ毎に独立してシフトすることができる構成となるため、オーバーサンプル数設定を低くした場合に、ある瞬間にシフトされるレジスタの数が最大オーバーサンプル数設定時に比べてオーバーサンプル数分の1になり、請求項3のマッチトフィルタ回路に比べて、より低消費電力で動作させることが可能となる。
本発明のマッチトフィルタ回路の第五の態様は、第一または第二の態様のマッチトフィルタ回路において、前記データシフトレジスタ手段が前記オーバーサンプル設定の最大倍数個のグループに分割制御され、各グループ毎に異なる位相のクロック信号が前記データシフトレジスタ手段に付与される。
上記構成のマッチトフィルタ回路によれば、データシフトレジスタ手段がグループ毎に異なる位相の専用クロック信号を与えられることにより、データシフトレジスタ手段のデータを保持するときはクロック信号を休止することができるため、より低消費電力にすることができる。
本発明のマッチトフィルタ回路の第六の態様は、外部からの受信データおよび拡散コードを入力し外部からのオーバーサンプル設定に基づき動作するマッチトフィルタ回路であって、前記受信データを入力し所定のオーバサンプル位相のデータを蓄積かつシフトするN(Nは2以上の自然数)個のデータシフトレジスタ手段と、前記拡散コードを入力し前記データシフトレジスタ手段に対応する拡散コードを蓄積かつシフトするN個のコードシフトレジスタ手段と、前記データシフトレジスタ手段の出力と前記コードシフトレジスタ手段の出力を用いて逆拡散と積分演算を行うN個の逆拡散積分演算手段と、前記逆拡散積分演算手段の出力を加算するN−1個の加算手段と、前記逆拡散積分演算手段の出力と前記加算手段の出力を入力し前記オーバーサンプル設定に基づき累積加算を行う累積加算手段と、前記累積加算手段が出力する累積加算データを一時格納する記憶手段と、を有し、前記N個のデータシフトレジスタ手段および前記N個のコードシフトレジスタ手段がそれぞれ前記オーバーサンプル倍数個のグループに分割制御され、前記グループ毎にそれぞれ異なるオーバーサンプル位相の前記受信データが前記データシフトレジスタ手段に巡回的に割り振るように入力され、前記グループ毎に前記データシフトレジスタ手段に対応する前記拡散コードが前記コードシフトレジスタ手段に巡回的に割り振るように入力される。
上記構成のマッチトフィルタ回路によれば、データシフトレジスタ手段およびコードシフトレジスタ手段に対して直接外部からの入力が接続されることにより、同時にシフト動作させるシフトレジスタの数を減らすことが可能になるため、より低消費電力にすることができる。
本発明の相関演算方法の第一の態様は、複数のデータシフトレジスタ手段およびコードシフトレジスタ手段を有するマッチトフィルタ回路を用いたオーバーサンプルされたデータおよびコードの相関演算方法であって、前記データシフトレジスタ手段および前記コードシフトレジスタ手段をそれぞれオーバーサンプル倍数個のグループに分割し、各グループ毎にそれぞれ異なるオーバーサンプル位相の前記データを前記データシフトレジスタ手段にシフト入力し、各グループ毎に前記データシフトレジスタ手段に対応する前記コードを前記コードシフトレジスタ手段にシフト入力して相関演算を行う。
上記構成の相関演算方法によれば、それぞれのデータシフトレジスタ手段とコードシフトレジスタ手段にオーバーサンプル設定に応じたデータを入力しシフトさせることにより、オーバーサンプル数設定を低くした場合に回路資源を最大に活用してタップ数を多くして相関演算を行うことができるため、サーチ窓幅を広く設定することが可能となり、オーバーサンプル数設定に応じて遅延プロファイルのサーチ窓幅を効果的に可変することができる。
本発明の相関演算方法の第二の態様は、複数のデータシフトレジスタ手段およびコードシフトレジスタ手段を有するマッチトフィルタ回路を用いたオーバーサンプルされたデータおよびコードの相関演算方法であって、前記データシフトレジスタ手段および前記コードシフトレジスタ手段をそれぞれオーバーサンプル倍数個のグループに分割し、各グループ毎にそれぞれ異なるオーバーサンプル位相の前記データを前記データシフトレジスタ手段に巡回的に割り振るようにシフト入力し、前記グループ毎に前記データシフトレジスタ手段に対応する前記コードを前記コードシフトレジスタ手段に巡回的に割り振るようにシフト入力して相関演算を行う。
上記構成の相関演算方法によれば、グループ毎にそれぞれ異なるオーバーサンプル位相のデータをデータシフトレジスタ手段とコードシフトレジスタ手段に巡回的に割り振るように入力させることにより、グループ毎に独立してシフトすることができる構成となるため、オーバーサンプル数設定を低くした場合に、ある瞬間にシフトされるレジスタの数が最大オーバーサンプル数設定時に比べてオーバーサンプル数分の1になり、請求項7記載の方法に比べて、より電力消費を低くすることが可能となる。
本発明によれば、データシフトレジスタ手段とコードシフトレジスタ手段をオーバーサンプル倍数個のグループに分割制御し、グループ毎にそれぞれ異なるオーバーサンプル位相のデータ入力しシフトさせることにより、オーバーサンプル数設定を低くした場合に回路資源を最大に活用してタップ数を多くすることができ、サーチ窓幅を広く設定することが可能となり、より柔軟にシステムが要求する機能に応えることができる。
さらに本発明によれば、同時にシフト動作するシフトレジスタ数を減らすことで消費電力を低減できるため、システムの低消費電力化を図ることができ、端末装置の場合は、さらなるバッテリー駆動時間の延長を図ることができ、また基地局装置においては、高集積にチャンネル実装されるシステム全体の消費電力を削減することができる。
以下、本発明の最良の実施形態について図面を参照しながら説明する。以降の説明において、1シンボルは256チップ、マッチトフィルタ回路では1シンボル積分を4時分割することによりタップ数は64、オーバーサンプル数は4倍、2倍、1倍に設定するものとする。また、マッチトフィルタに入力されるサンプル位相を、4倍オーバーサンプル設定時はA、B、C、D、2倍オーバーサンプル設定時はA、C、1倍オーバーサンプル設定時はAと表示する。
(実施の形態1)
図7は本発明の実施の形態1に係るマッチトフィルタ回路の構成を示すブロック図である。図7において、マッチトフィルタ回路700は、IチャネルおよびQチャネルの2系統のデータを蓄積シフトするデータシフトレジスタ部701、IチャネルおよびQチャネルの2系統のデータを複素乗算により逆拡散する複素乗算部702、逆拡散に必要なIチャネルおよびQチャネルの2系統のレプリカコードをシフト蓄積するコードシフトレジスタ部703、逆拡散したチップ毎の相関データを加算してオーバーサンプル数に対応した出力端子から結果を出力する積分ブロック704、オーバーサンプル設定に応じてデータ処理経路を変え、1シンボル積分4時分割処理の結果を累積加算する累積加算回路705、1シンボル積分4時分割処理の結果を記憶するRAM部706からなる。
データシフトレジスタ部701、複素乗算部702、コードシフトレジスタ部703、積分ブロック704、累積加算回路705、およびRAM部706は、前述したようにIチャネルおよびQチャネルの2系統のデータを処理するが、説明を簡略にするため以下では1チャネル分のみについて説明する。
データシフトレジスタ部701は、データタップグループA部707、データタップグループB部708、データタップグループC部709、データタップグループD部710、データタップグループB入力経路選択回路711、データタップグループC入力経路選択回路712、データタップグループD入力経路選択回路713からなる。
データタップグループB入力経路選択回路711は、データタップグループB部708への入力として、タップグループB入力経路選択信号により、データタップグループA部707の出力またはデータシフトレジスタ部701へのデータ入力を選択する。データタップグループC入力経路選択回路712は、データタップグループC部709への入力として、タップグループC入力経路選択信号により、データタップグループB部708の出力またはデータシフトレジスタ部701へのデータ入力を選択する。データタップグループD入力経路選択回路713は、データタップグループD部710への入力として、タップグループD入力経路選択信号により、データタップグループC部709の出力またはデータシフトレジスタ部701へのデータ入力を選択する。
データタップグループA部707は、データ入力端子から入力されたデータをシフトし蓄積するデータレジスタ回路714、715と、外部からのデータシフトイネーブルA信号によりデータレジスタ回路714、715の蓄積データを保持またはシフトするレジスタデータ保持/シフト選択回路716、717からなる。
ここで、データレジスタ回路714とレジスタデータ保持/シフト選択回路716は、データ入力端子側からシフトレジスタ接続された1番目の1タップ分に相当し、データレジスタ回路715とレジスタデータ保持/シフト選択回路717は、データ入力端子側からシフトレジスタ接続された64番目の1タップ分に相当する。
データ入力端子側からシフトレジスタ接続された1番目から64番目までのそれぞれのデータレジスタ回路の出力は、各タップに蓄積されるデータとして出力される。
データタップグループB部708、データタップグループC部709、データタップグループD部710の構成も、データタップグループA部707と同様の構成である。
複素乗算部702は、複素乗算回路718を256タップ分内蔵し、データシフトレジスタ部701から出力されるデータタップグループA部707、B部708、C部709、D部710から出力されるトータル256タップ分のデータレジスタ回路の出力と、後述する256タップ分のレプリカコードを用いて256タップ分の複素乗算による逆拡散を行う。
コードシフトレジスタ部703は、データシフトレジスタ部701に対応して、コードタップグループA部719、コードタップグループB部720、コードタップグループC部721、コードタップグループD部722、コードタップグループB入力経路選択回路723、コードタップグループC入力経路選択回路724、コードタップグループD入力経路選択回路725からなる。
コードタップグループB入力経路選択回路723は、コードタップグループB部720への入力として、タップグループB入力経路選択信号により、コードタップグループA部719の出力またはコードシフトレジスタ部703へのコード入力を選択する。コードタップグループC入力経路選択回路724は、コードタップグループC部721への入力として、タップグループC入力経路選択信号により、コードタップグループB部720の出力またはコードシフトレジスタ部703へのコード入力を選択する。コードタップグループD入力経路選択回路725は、コードタップグループD部722への入力として、タップグループD入力経路選択信号により、コードタップグループC部721の出力またはコードシフトレジスタ部703へのコード入力を選択する。
コードタップグループA部719は、コード入力端子から入力されたレプリカコードをシフトし、シリアル/パラレル変換して蓄積するコードレジスタ部726、727からなる。ここで、コードレジスタ部726は、コード入力端子からシフトレジスタ接続された1番目の1タップ分に相当し、コードレジスタ部727は、コード入力端子からシフトレジスタ接続された64番目の1タップ分に相当する。
コード入力端子側からシフトレジスタ接続された1番目から64番目までのそれぞれのコードレジスタ回路の出力は、各タップに蓄積・保持されるコードとして出力される。
コードタップグループB部720、コードタップグループC部721、コードタップグループD部722の構成も、コードタップグループA部719と同様の構成である。
コードレジスタ部726は、コード入力端子から入力されるレプリカコードをシフトし蓄積するコードシフトレジスタ回路728、外部からのコードシフトイネーブル信号によりコードシフトレジスタ回路728の蓄積コードを保持またはシフトするコード保持/シフト選択回路729、コードシフトレジスタ回路のシリアルコードをシリアル/パラレル変換して結果を保持するコード保持レジスタ回路730、外部からのコードロードイネーブル信号によりコード保持レジスタ回路730の保持/更新を切り換えるコード保持/更新選択回路731からなる。
積分ブロック704は、複素乗算部702から出力されるタップグループA部の64タップ分の複素乗算結果を積分し出力するタップグループA積分ブロック732、タップグループB部の64タップ分の複素乗算結果を積分し出力するタップグループB積分ブロック733、タップグループC部の64タップ分の複素乗算結果を積分し出力するタップグループC積分ブロック734、タップグループD部の64タップ分の複素乗算結果を積分し出力するタップグループD積分ブロック735、タップグループA積分ブロック732の積分結果とタップグループB積分ブロック733の積分結果を加算して出力するタップグループA−B加算回路736、タップグループC積分ブロック734の積分結果とタップグループD積分ブロック735の積分結果を加算して出力するタップグループC−D加算回路737、タップグループA−B加算回路736の加算結果とタップグループC−D加算回路737の加算結果を加算して出力するタップグループA−B−C−D加算回路738からなる。
積分ブロック704は、タップグループA積分ブロック732の出力を4倍オーバーサンプル時のサンプル位相Aの部分積分結果としてS4A端子から、タップグループB積分ブロック733の出力を4倍オーバーサンプル時のサンプル位相Bの部分積分結果としてS4B端子から、タップグループC積分ブロック734の出力を4倍オーバーサンプル時のサンプル位相Cの部分積分結果としてS4C端子から、タップグループD積分ブロック735の出力を4倍オーバーサンプル時のサンプル位相Dの部分積分結果としてS4D端子から出力する。また、タップグループA積分ブロック732からタップグループD積分ブロック735ままでの出力をトーナメント形式に加算することで、タップグループA−B加算回路736の出力を2倍オーバーサンプル時のサンプル位相A(もしくはB)の部分積分結果としてS2A端子から、タップグループC−D加算回路737の出力を2倍オーバーサンプル時のサンプル位相C(もしくはD)の部分積分結果としてS2C端子から、タップグループA−B−C−D加算回路738の出力を1倍オーバーサンプル時のサンプル位相A(もしくはB、C、D)の積分結果としてS1端子から出力する。
次に、本実施の形態のマッチトフィルタ回路の動作の概要を図8〜図10を用いて説明する。図8〜図10は、本実施の形態のマッチトフィルタ回路の各オーバーサンプル設定時における処理とサーチ窓幅を説明するタイミングチャートである。
図8は4倍オーバーサンプル設定時の処理を示している。図8において、Aはサーチ窓先頭の受信信号のタイミングであり、逆拡散処理される受信信号の中で最も早いタイミングのものである。Bはサーチ窓先頭の受信信号を逆拡散するために必要なレプリカコードであり、サーチ窓幅先頭の受信信号Aに対応して時間軸に並べたものである。
また、C、D、E、F、G、H、I、Jは、マッチトフィルタに受信すべき4倍オーバーサンプルのデータを一通り取り込んだ場合のデータ処理単位であり、1/4シンボル長となる。従って、4倍オーバーサンプル設定時には、受信信号1シンボル分の処理を行って遅延プロファイルを生成するためには、C、D、E、Fの4回時分割処理する必要がある。
ここで、本実施の形態のマッチトフィルタが1/4シンボル長の受信データに対して行う1回分の処理について、処理に必要なレプリカコードの内容と合わせて説明する。
受信信号区間a4の受信データについて遅延プロファイルデータを生成する場合、まず、Kのタイミングまでに逆拡散で使用するレプリカコードをマッチトフィルタのコードシフトレジスタ703に入力し、Kのタイミングでレプリカコードをシリアル/パラレル変換し、Lのタイミングまで各タップグループの全てのタップのコード保持レジスタ回路にコードを保持し、複素乗算部702の全てのタップに対して固定されたレプリカコードを出力する。
その状態で、Lのタイミングまでデータシフトレジスタの受信データをシフトさせることにより、Mに示す1/4シンボル長分の遅延プロファイルが算出される。同様にして、1/4シンボル長分の遅延プロファイルN、O、Pを算出し、QからRのタイミングで累積加算された1シンボル長分の遅延プロファイルSが出力される。
ここでのポイントとしては、4倍オーバーサンプル設定時にデータシフトレジスタ部701に一度に設定できる受信信号区間の長さが1/4シンボル長分であるため、Cの受信信号区間a4の遅延プロファイルMの算出後、すぐに次の区間b4の受信信号に対応するコードを設定して遅延プロファイルNの演算を行う必要がある。従って、4倍オーバーサンプル設定時のサーチ窓幅は1/4シンボル長となる。
図9は2倍オーバーサンプル設定時の処理を示している。図9において、Aはサーチ窓先頭の受信信号のタイミングであり、逆拡散処理される受信信号の中で最も早いタイミングのものである。Bはサーチ窓先頭の受信信号を逆拡散するために必要なレプリカコードであり、サーチ窓幅先頭の受信信号Aに対応して時間軸に並べたものである。
また、C、D、E、Fは、マッチトフィルタに受信すべき2倍オーバーサンプルのデータを一通り取り込んだ場合のデータ処理単位であり、1/2シンボル長となる。従って、2倍オーバーサンプル設定時には、受信信号1シンボル分の処理を行って遅延プロファイルを生成するためには、C、Dの2回時分割処理する必要がある。
ここで、本実施の形態のマッチトフィルタが1/2シンボル長の受信データに対して行う1回分の処理について、処理に必要なレプリカコードの内容と合わせて説明する。
受信信号区間a2の受信データについて遅延プロファイルデータを生成する場合、まず、Gのタイミングまでに逆拡散で使用するレプリカコードをマッチトフィルタのコードシフトレジスタ703に入力し、Gのタイミングでレプリカコードをシリアル/パラレル変換し、Hのタイミングまで各タップグループの全てのタップのコード保持レジスタ回路にコードを保持し、複素乗算部702の全てのタップに対して固定されたレプリカコードを出力する。
その状態で、Hのタイミングまでデータシフトレジスタの受信データをシフトさせることにより、Iに示す1/2シンボル長分の遅延プロファイルが算出される。同様にして、1/2シンボル長分の遅延プロファイルJを算出し、KからLのタイミングで累積加算された1シンボル長分の遅延プロファイルMが出力される。
ここでのポイントとしては、2倍オーバーサンプル設定時にデータシフトレジスタ部701に一度に設定できる受信信号区間の長さが1/2シンボル長分であるため、Cの受信信号区間a2の遅延プロファイルIの算出後、すぐに次の区間b2の受信信号に対応するコードを設定して遅延プロファイルJの演算を行う必要がある。従って、2倍オーバーサンプル設定時のサーチ窓幅は1/2シンボル長となる。
図10は1倍オーバーサンプル設定時の処理を示している。図10において、Aはサーチ窓先頭の受信信号のタイミングであり、逆拡散処理される受信信号の中で最も早いタイミングのものである。Bはサーチ窓先頭の受信信号を逆拡散するために必要なレプリカコードであり、サーチ窓幅先頭の受信信号Aに対応して時間軸に並べたものである。
また、C、Dは、本実施の形態のマッチトフィルタに受信すべき1倍オーバーサンプルのデータを一通り取り込んだ場合のデータ処理単位であり、1シンボル長となる。従って、1倍オーバーサンプル設定時には、Cの1回時分割処理で受信信号1シンボル分の処理を行って遅延プロファイルを生成することができる。
ここで、本実施の形態のマッチトフィルタが1シンボル長の受信データに対して行う1回分の処理について、処理に必要なレプリカコードの内容と合わせて説明する。
受信信号区間a1の受信データについて遅延プロファイルデータを生成する場合、まず、Eのタイミングまでに逆拡散で使用するレプリカコードをマッチトフィルタのコードシフトレジスタ703に入力し、Eのタイミングでレプリカコードをシリアル/パラレル変換し、Fのタイミングまで各タップグループの全てのタップのコード保持レジスタ回路にコードを保持し、複素乗算部702の全てのタップに対して固定されたレプリカコードを出力する。
その状態で、Fのタイミングまでデータシフトレジスタの受信データをシフトさせることにより、Gに示す1シンボル長分の遅延プロファイルが算出される。
ここでのポイントとしては、1倍オーバーサンプル設定時にデータシフトレジスタ部701に一度に設定できる受信信号区間の長さが1シンボル長分であるため、Cの受信信号区間a1の遅延プロファイルGの算出後、すぐに次の1シンボル区間b1の受信信号に対応するコードを設定して遅延プロファイルの演算を行う必要がある。従って、1倍オーバーサンプル設定時のサーチ窓幅は1シンボル長となる。
次に、本実施の形態のマッチトフィルタで遅延プロファイルを生成する流れを、図11〜図15を用いて説明する。
図11は、4倍、2倍、1倍オーバーサンプルそれぞれの設定におけるマッチトフィルタのデータとレプリカコードのシフト方法を示したものである。図11の左側には各オーバーサンプル設定時に入力される受信データとレプリカコードが、右側には各オーバーサンプル設定時に選択される受信データとレプリカコードの経路、および受信データとレプリカコードがそれぞれのレジスタに一通り格納された状態が示されている。
4倍オーバーサンプル設定時には、データタップグループA〜DおよびコードタップグループA〜Dの入力に対する経路は、DI入力端子およびCI入力端子からそれぞれデータおよびレプリカコードが全て入力するように選択される。
従って、受信データがA0、B0、C0、D0、A1、B1・・・という順番で入力され、受信データ(A0、B0、C0、D0)に対応するレプリカコードはCO0となり、(A1、B1、C1、D1)に対応するレプリカコードはCO1・・・となっている。
その結果、データタップグループAおよびコードタップグループAにはサンプル位相Aの受信データとそれに対応するレプリカコードが、データタップグループBおよびコードタップグループBにはサンプル位相Bの受信データとそれに対応するレプリカコードが、データタップグループCおよびコードタップグループCにはサンプル位相Cの受信データとそれに対応するレプリカコードが、データタップグループDおよびコードタップグループDにはサンプル位相Dの受信データとそれに対応するレプリカコードが割り振られ、各データタップグループのレジスタに格納される受信データは1/4シンボル長分となる。
2倍オーバーサンプル設定時には、データタップグループA、CおよびコードタップグループA、Cの入力に対する経路は、DI入力端子およびCI入力端子からのデータおよびレプリカコードが入力するように選択され、データタップグループBおよびコードタップグループBの入力に対する経路は、データタップグループAおよびコードタップグループAのそれぞれの出力が選択され、データタップグループDおよびコードタップグループDの入力に対する経路は、データタップグループCおよびコードタップグループCのそれぞれの出力が選択される。
従って、受信データがA0、C0、A1、C1、A2、C2・・・という順番で入力され、受信データ(A0、C0)に対応するレプリカコードはCO0となり、(A1、C1)に対応するレプリカコードはCO1・・・となっている。
その結果、データタップグループA、BおよびコードタップグループA、Bにはサンプル位相Aの受信データとそれに対応するレプリカコードが、データタップグループC、DおよびコードタップグループC、Dにはサンプル位相Cの受信データとそれに対応するレプリカコードが割り振られ、各データタップグループのレジスタに格納された受信データは1/2シンボル長分となる。
1倍オーバーサンプル設定時には、データタップグループAおよびコードタップグループAの入力に対する経路は、DIおよびCI入力端子からのデータおよびレプリカコードが入力するように選択され、データタップグループDおよびコードタップグループDの入力に対する経路は、データタップグループCおよびコードタップグループCのそれぞれの出力が選択され、データタップグループCおよびコードタップグループCの入力に対する経路は、データタップグループBおよびコードタップグループBのそれぞれの出力が選択され、データタップグループBおよびコードタップグループBの入力に対する経路はデータタップグループAおよびコードタップグループAのそれぞれの出力が選択される。
従って、受信データがA0、A1、A2、A3、A4、A5・・・という順番で入力され、受信データA0に対応するレプリカコードはCO0となり、A1に対応するレプリカコードはCO1・・・となっている。
その結果、データタップグループA、B、C、DおよびコードタップグループA、B、C、Dにはサンプル位相Aの受信データとそれに対応するレプリカコードが割り振られ、各データタップグループのレジスタに格納された受信データは1シンボル長分となる。
図12は、4倍オーバーサンプル設定時の各制御信号、データタップグループAの出力信号TAPAD0、63、データタップグループBの出力信号TAPBD0、63、データタップグループCの出力信号TAPCD0、63、データタップグループDの出力信号TAPDD0、63、サンプル位相Aの部分積分結果であるタップグループA積分ブロック732のS4A端子への出力、サンプル位相Bの部分積分結果であるタップグループB積分ブロック733のS4B端子への出力、サンプル位相Cの部分積分結果であるタップグループC積分ブロック734のS4C端子への出力、サンプル位相Dの部分積分結果であるタップグループD積分ブロック735のS4D端子への出力をそれぞれ示すタイミングチャートである。
4倍オーバーサンプル設定時のタップグループの入力経路選択信号の値は、Bが1、Cが1、Dが1である。データタップグループAへのデータシフトイネーブル信号Aは、入力データのサンプル位相Aが確定しているタイミングでイネーブルとなり、入力データはデータタップグループAのレジスタに取り込まれ、保持データはシフトされる。
同様に、データタップグループBへのデータシフトイネーブル信号Bは、入力データのサンプル位相Bが確定しているタイミングでイネーブルとなり、入力データはデータタップグループBのレジスタに取り込まれ、保持データはシフトされる。データタップグループCへのデータシフトイネーブル信号Cは、入力データのサンプル位相Cが確定しているタイミングでイネーブルとなり、入力データはデータタップグループCのレジスタに取り込まれ、保持データはシフトされる。データタップグループDへのデータシフトイネーブル信号Dは、入力データのサンプル位相Dが確定しているタイミングでイネーブルとなり、入力データはデータタップグループDのレジスタに取り込まれ、保持データはシフトされる。
タップグループAのデータシフトレジスタで順次シフトされた結果、S4A端子からクロックエッジNo.254のタイミングでサンプル位相Aの0〜63番目までの積分結果がSA0として出力され、クロックエッジNo.258のタイミングでサンプル位相Aの1〜64番目までの積分結果がSA1として出力される。
同様に、タップグループBに関しては、S4B端子からクロックエッジNo.255のタイミングでサンプル位相Bの0〜63番目までの積分結果がSB0として出力され、タップグループCに関しては、S4C端子からクロックエッジNo.256のタイミングでサンプル位相Cの0〜63番目までの積分結果がSC0として出力され、タップグループDに関しては、S4D端子からクロックエッジNo.257のタイミングでサンプル位相Dの0〜63番目までの積分結果がSD0として出力される。
図13は、2倍オーバーサンプル設定時の各制御信号、データタップグループAの出力信号TAPAD0、63、データタップグループBの出力信号TAPBD0、63、データタップグループCの出力信号TAPCD0、63、データタップグループDの出力信号TAPDD0、63、サンプル位相Aの部分積分結果であるタップグループA−B加算回路736のS2A端子への出力、サンプル位相Cの部分積分結果であるタップグループC−D加算回路737のS2C端子への出力をそれぞれ示すタイミングチャートである。
2倍オーバーサンプル設定時のタップグループの入力経路選択信号の値は、Bが0、Cが1、Dが0である。データタップグループA、Bへのデータシフトイネーブル信号A、Bは、入力データのサンプル位相A、Bが確定しているタイミングでイネーブルとなり、入力データはデータタップグループAのレジスタに取り込まれ、データタップグループAからデータタップグループBへデータはシフトされる。
同様に、データタップグループC、Dへのデータシフトイネーブル信号C、Dは、入力データのサンプル位相C、Dが確定しているタイミングでイネーブルとなり、入力データはデータタップグループCのレジスタに取り込まれ、データタップグループCからデータタップグループDへデータはシフトされる。
タップグループA、Bのデータシフトレジスタで順次シフトされた結果、S2A端子からクロックエッジNo.510のタイミングでサンプル位相Aの0〜127番目までの積分結果がSA0として出力され、クロックエッジNo.514のタイミングでサンプル位相Aの1〜128番目までの積分結果がSA1として出力される。同様に、タップグループCに関しては、S2C端子からクロックエッジNo.512のタイミングでサンプル位相Cの0〜127番目までの積分結果がSC0として出力される。
図14は、1倍オーバーサンプル設定時の制御信号、データタップグループAの出力信号TAPAD0、63、データタップグループBの出力信号TAPBD0、63、データタップグループCの出力信号TAPCD0、63、データタップグループDの出力信号TAPDD0、63、サンプル位相Aの積分結果であるタップグループA−B−C−D加算回路738のS1端子への出力をそれぞれ示すタイミングチャートである。
1倍オーバーサンプル設定時のタップグループの入力経路選択信号の値は、Bが0、Cが0、Dが0である。データタップグループA、B、C、Dへのデータシフトイネーブル信号A、B、C、Dは、入力データのサンプル位相Aが確定しているタイミングでイネーブルとなり、入力データはデータタップグループAのレジスタに取り込まれ、データタップグループAからBへ、データタップグループBからCへ、データタップグループCからDへとデータはシフトされる。
タップグループA、B、C、Dのシフトレジスタで順次シフトされた結果、S1端子からクロックエッジNo.1022のタイミングでサンプル位相Aの0〜255番目までの積分結果がSA0として出力され、クロックエッジNo.1026のタイミングでサンプル位相Aの1〜256番目までの積分結果がSA1として出力される。
図15は、図12、13、14で示した各オーバーサンプル設定時の部分積分結果から1シンボル分の相関結果である遅延プロファイルを作成する過程を示すタイミングチャートである。
なお、図15のクロックエッジNo.は、図12、13、14のクロックエッジNo.と対応しない。
4倍オーバーサンプル設定時には、クロックエッジNo.1から1クロック毎に、サンプル位相Aに関するサーチ窓先頭の遅延プロファイルの元になる最初の1/4シンボルの部分積分結果SA0、サンプル位相Bに関するサーチ窓先頭の遅延プロファイルの元になる最初の1/4シンボルの部分積分結果SB0、サンプル位相Cに関するサーチ窓先頭の遅延プロファイルの元になる最初の1/4シンボルの部分積分結果SC0、サンプル位相Dに関するサーチ窓先頭の遅延プロファイルの元になる最初の1/4シンボルの部分積分結果SD0が算出されてくる。
同様にして順次出力された結果であるSA0〜SA63、SB0〜SB63、SC0〜SC63、SD0〜SD63は、遅延プロファイルの元になる最初の1/4シンボルの部分積分結果であるので、RAM部706のアドレス0〜255に格納する。
クロックエッジNo.257から順次出力されるSA64〜SA127、SB64〜SB127、SC64〜SC127、SD64〜SD127は、遅延プロファイルの元になる最初から2番目の1/4シンボルの部分積分結果であるので、RAM部706のアドレス0〜255に格納してある最初の1/4シンボルの部分積分結果であるSA0〜SA63、SB0〜SB63、SC0〜SC63、SD0〜SD63を読み出し、遅延プロファイルの元になる最初の2/4シンボルの部分積分結果として、(SA0+SA64)〜(SA63+SA127)、(SB0+SB64)〜(SB63+SB127)、(SC0+SC64)〜(SC63+SC127)、(SD0+SD64)〜(SD63+SD127)を演算し、再度RAM部706に格納する。
クロックエッジNo.513から順次出力されるSA128〜SA191、SB128〜SB191、SC128〜SC191、SD128〜SD191は、遅延プロファイルの元になる最初から3番目の1/4シンボルの部分積分結果であるので、RAM部706のアドレス0〜255に格納してある最初の2/4シンボルの部分積分結果である(SA0+SA64)〜(SA63+SA127)、(SB0+SB64)〜(SB63+SB127)、(SC0+SC64)〜(SC63+SC127)、(SD0+SD64)〜(SD63+SD127)を読み出し、遅延プロファイルの元になる最初の3/4シンボルの部分積分結果として、(SA0+SA64+SA128)〜(SA63+SA127+SA191)、(SB0+SB64+SB128)〜(SB63+SB127+SB191)、(SC0+SC64+SC128)〜(SC63+SC127+SC191)、(SD0+SD64+SD128)〜(SD63+SD127+SD191)を演算し、再度RAM部706に格納する。
クロックエッジNo.769から順次出力されるSA192〜SA255、SB192〜SB255、SC192〜SC255、SD192〜SD255は、遅延プロファイルの元になる最初から4番目の1/4シンボルの部分積分結果であるので、RAM部706のアドレス0〜255に格納してある最初の3/4シンボルの部分積分結果である(SA0+SA64+SA128)〜(SA63+SA127+SA191)、(SB0+SB64+SB128)〜(SB63+SB127+SB191)、(SC0+SC64+SC128)〜(SC63+SC127+SC191)、(SD0+SD64+SD128)〜(SD63+SD127+SD191)を読み出し、遅延プロファイルとなる1シンボル全体の積分結果として、(SA0+SA64+SA128+SA192)〜(SA63+SA127+SA191+SA255)、(SB0+SB64+SB128+SB192)〜(SB63+SB127+SB191+SB255)、(SC0+SC64+SC128+SC192)〜(SC63+SC127+SC191+SC255)、(SD0+SD64+SD128+SD192)〜(SD63+SD127+SD191+SD255)を演算し、1シンボル分の相関結果(遅延プロファイル)として出力する。
2倍オーバーサンプル設定時には、クロックエッジNo.1から、サンプル位相Aに関するサーチ窓先頭の遅延プロファイルの元になる最初の1/2シンボルの部分積分結果SA0、2クロックずれてサンプル位相Cに関するサーチ窓先頭の遅延プロファイルの元になる最初の1/2シンボルの部分積分結果SC0が算出されてくる。
同様にして順次出力された結果であるSA0〜SA127、SC0〜SC127は、遅延プロファイルの元になる最初の1/2シンボルの部分積分結果であるので、RAM部706のアドレス0〜255に格納する。
クロックエッジNo.512から順次出力されるSA128〜SA255、SC128〜SC255は、遅延プロファイルの元になる最初から2番目の1/2シンボルの部分積分結果であるので、RAM部706のアドレス0〜255に格納してある最初の1/2シンボルの部分積分結果であるSA0〜SA127、SC0〜SC127を読み出し、遅延プロファイルとなる1シンボル全体の積分結果として、(SA0+SA127)〜(SA128+SA255)、(SC0+SC127)〜(SC128+SC255)を演算し、1シンボル分の相関結果(遅延プロファイル)として出力する。
1倍オーバーサンプル設定時には、クロックエッジNo.1からサンプル位相Aに関するサーチ窓先頭の遅延プロファイルである積分結果SA0が算出されてくる。同様にして4クロックおきに順次出力されるSA0〜SA255は、遅延プロファイルとなる1シンボル全体の積分結果であるので、1シンボル分の相関結果(遅延プロファイル)として出力する。
図16は、本実施の形態のマッチトフィルタ回路のオーバーサンプル設定とサーチ窓幅の関係を示す図である。従来のマッチトフィルタの場合は、オーバーサンプル数設定を4倍、2倍、1倍と切り換えてもサーチ窓幅が1/4シンボルと一定であるのに対して、本実施の形態のマッチトフィルタの場合は、オーバーサンプル数設定を4倍、2倍、1倍と切り換えるとサーチ窓幅が1/4シンボル、1/2シンボル、1シンボルと変化し、従来構成に比べて演算内容がより高機能であることがわかる。
なお、図7に示すマッチトフィルタ回路700において、オーバーサンプル数設定が4倍、2倍、1倍のときにサーチ窓幅がそれぞれ1/4シンボル、1/2シンボル、1シンボルとなっている組み合わせは、その他の組み合わせであっても同様の考え方で対応可能である。
以上のように、本発明に係るマッチトフィルタ回路では、設定するオーバーサンプル数を低くしたときに対応するサーチ窓幅を従来の回路より広くすることができ、また、従来の回路より低消費電力で演算を行うことができる。これにより、本発明のマッチトフィルタ回路を組み込んだCDMA受信装置では、マッチトフィルタの機能を高め、消費電力を押さえることができ、システムの高機能化と低消費電力化が実現できる。
(実施の形態2)
図17は本発明の実施の形態2に係るマッチトフィルタ回路の構成を示すブロック図である。図17において、マッチトフィルタ回路1700は、IチャネルおよびQチャネルの2系統のデータを蓄積シフトするデータシフトレジスタ部1701、IチャネルおよびQチャネルの2系統のデータを複素乗算により逆拡散する複素乗算部1702、逆拡散に必要なIチャネルおよびQチャネルの2系統のレプリカコードをシフト蓄積するコードシフトレジスタ部1703、逆拡散したチップ毎の相関データを加算してオーバーサンプル数に対応した出力端子から結果を出力する積分ブロック1704、オーバーサンプル設定に応じてデータ処理経路を変え、1シンボル積分4時分割処理の結果を累積加算する累積加算回路1705、1シンボル積分4時分割処理の結果を記憶するRAM部1706からなる。
データシフトレジスタ部1701、複素乗算部1702、コードシフトレジスタ部1703、積分ブロック1704、累積加算回路1705、およびRAM部1706は、前述したようにIチャネルおよびQチャネルの2系統のデータを処理するが、説明を簡略にするため以下では1チャネル分のみについて説明する。
データシフトレジスタ部1701は、データタップグループA部1707、データタップグループB部1708、データタップグループC部1709、データタップグループD部1710、データタップグループB入力経路選択回路1711、データタップグループC入力経路選択回路1712、データタップグループD入力経路選択回路1713からなる。
データタップグループB入力経路選択回路1711は、データタップグループB部1708への入力として、タップグループB入力経路選択信号により、データタップグループA部1707の出力またはデータシフトレジスタ部1701へのデータ入力を選択する。データタップグループC入力経路選択回路1712は、データタップグループC部1709への入力として、タップグループC入力経路選択信号により、データタップグループB部1708の出力またはデータシフトレジスタ部1701へのデータ入力を選択する。データタップグループD入力経路選択回路1713は、データタップグループD部1710への入力として、タップグループD入力経路選択信号により、データタップグループC部1709の出力またはデータシフトレジスタ部1701へのデータ入力を選択する。
データタップグループA部1707は、データ入力端子から入力されたデータをデータシフトクロックに基づいてシフトするデータレジスタ回路1714、1715からなる。ここで、データレジスタ回路1714はデータ入力端子側からシフトレジスタ接続された1番目の1タップ分に相当し、データレジスタ回路1715は、データ入力端子側からシフトレジスタ接続された64番目の1タップ分に相当する。
データ入力端子側からシフトレジスタ接続された1番目から64番目までのそれぞれのデータレジスタの出力は、各タップに蓄積されるデータとして出力される。
データタップグループB部1708、データタップグループC部1709、データタップグループD部1710の構成も、データタップグループA部1707と同様の構成である。
複素乗算部1702は、実施の形態1における図7の複素乗算部702と同様の構成である。
コードシフトレジスタ部1703は、データシフトレジスタ部1701に対応して、コードタップグループA部1717、コードタップグループB部1718、コードタップグループC部1719、コードタップグループD部1720、コードタップグループB入力経路選択回路1721、コードタップグループC入力経路選択回路1722、コードタップグループD入力経路選択回路1723からなる。
コードタップグループB入力経路選択回路1721は、コードタップグループB部1718への入力として、タップグループB入力経路選択信号により、コードタップグループA部1717の出力またはコードシフトレジスタ部1703へのコード入力を選択する。コードタップグループC入力経路選択回路1722は、コードタップグループC部1719への入力として、タップグループC入力経路選択信号により、コードタップグループB部1718の出力またはコードシフトレジスタ部1703へのコード入力を選択する。コードタップグループD入力経路選択回路1723は、コードタップグループD部1720への入力として、タップグループD入力経路選択信号により、コードタップグループC部1719の出力またはコードシフトレジスタ部1703へのコード入力を選択する。
コードタップグループA部1717は、コード入力端子から入力されたレプリカコードをシフトし、シリアル/パラレル変換して蓄積するコードレジスタ部1724、1725からなる。ここで、コードレジスタ部1724は、コード入力端子からシフトレジスタ接続された1番目の1タップ分に相当し、コードレジスタ部1725は、コード入力端子からシフトレジスタ接続された64番目の1タップ分に相当する。
コード入力端子側からシフトレジスタ接続された1番目から64番目までのそれぞれのコードレジスタ回路の出力は、各タップに蓄積・保持されるコードとして出力される。
コードタップグループB部1718、コードタップグループC部1719、コードタップグループD部1720の構成も、コードタップグループA部1717と同様の構成である。
コードレジスタ部1724は、コード入力端子から入力されるレプリカコードをコードシフトクロックに基づいてシフトするコードシフトレジスタ回路1726、コードシフトレジスタ回路のシリアルコードをシリアル/パラレル変換して結果を保持するコード保持レジスタ回路1727、外部からのコードロードイネーブル信号によりコード保持レジスタ回路1727の保持/更新を切り換えるコード保持/更新選択回路1728からなる。
積分ブロック1704は、実施の形態1における図7の積分ブロック704と同様の構成である。
本実施の形態のマッチトフィルタ回路の動作の概要は、図8〜10を用いて説明した実施の形態1におけるマッチトフィルタ回路と同様である。次に、本実施の形態のマッチトフィルタで遅延プロファイルを生成する流れを、図18〜21を用いて説明する。
本実施の形態のマッチトフィルタ回路の4倍、2倍、1倍オーバーサンプルそれぞれの設定におけるマッチトフィルタのデータとレプリカコードのシフト方法については、図11を用いて説明した実施の形態1と同様である。
図18は、4倍オーバーサンプル設定時の制御信号、データタップグループAの出力信号TAPAD0、63、データタップグループBの出力信号TAPBD0、63、データタップグループCの出力信号TAPCD0、63、データタップグループDの出力信号TAPDD0、63、サンプル位相Aの部分積分結果であるタップグループA積分ブロック1729のS4A端子への出力、サンプル位相Bの部分積分結果であるタップグループB積分ブロック1730のS4B端子への出力、サンプル位相Cの部分積分結果であるタップグループC積分ブロック1731のS4C端子への出力、サンプル位相Dの部分積分結果であるタップグループD積分ブロック1732のS4D端子への出力をそれぞれ示すタイミングチャートである。
4倍オーバーサンプル設定時のタップグループの入力経路選択信号の値は、Bが1、Cが1、Dが1である。データタップグループAへのデータシフトクロック信号Aは、入力データのサンプル位相Aが確定しているタイミングで立ち上がり、入力データはデータタップグループAのレジスタに取り込まれ、保持データはシフトされる。
同様に、データタップグループBへのデータシフトクロック信号Bは、入力データのサンプル位相Bが確定しているタイミングで立ち上がり、入力データはデータタップグループBのレジスタに取り込まれ、保持データはシフトされる。データタップグループCへのデータシフトクロック信号Cは、入力データのサンプル位相Cが確定しているタイミングで立ち上がり、入力データはデータタップグループCのレジスタに取り込まれ、保持データはシフトされる。データタップグループDへのデータシフトクロック信号Dは、入力データのサンプル位相Dが確定しているタイミングで立ち上がり、入力データはデータタップグループDのレジスタに取り込まれ、保持データはシフトされる。
タップグループAのデータシフトレジスタで順次シフトされた結果、S4A端子からT1のタイミングでサンプル位相Aの0〜63番目までの積分結果がSA0として出力され、T2のタイミングでサンプル位相Aの1〜64番目までの積分結果がSA1として出力される。
同様に、タップグループBに関しては、S4B端子からT3のタイミングでサンプル位相Bの0〜63番目までの積分結果がSB0として出力され、タップグループCに関しては、S4C端子からT4のタイミングでサンプル位相Cの0〜63番目までの積分結果がSC0として出力され、タップグループDに関しては、S4D端子からT5のタイミングでサンプル位相Dの0〜63番目までの積分結果がSD0として出力される。
図19は、2倍オーバーサンプル設定時の制御信号、データタップグループAの出力信号TAPAD0、63、データタップグループBの出力信号TAPBD0、63、データタップグループCの出力信号TAPCD0、63、データタップグループDの出力信号TAPDD0、63、サンプル位相Aの部分積分結果であるタップグループA−B加算回路1733のS2A端子への出力、サンプル位相Cの部分積分結果であるタップグループC−D加算回路1734のS2C端子への出力をそれぞれ示すタイミングチャートである。
2倍オーバーサンプル設定時のタップグループの入力経路選択信号の値は、Bが0、Cが1、Dが0である。データタップグループA、Bへのデータシフトクロック信号A、Bは、入力データのサンプル位相A、Bが確定しているタイミングで立ち上がり、入力データはデータタップグループAのレジスタに取り込まれ、データタップグループAからBへデータはシフトされる。
同様に、データタップグループC、Dへのデータシフトクロック信号C、Dは、入力データのサンプル位相C、Dが確定しているタイミングで立ち上がり、入力データはデータタップグループCのレジスタに取り込まれ、データタップグループCからDへデータはシフトされる。
タップグループA、Bのデータシフトレジスタで順次シフトされた結果、S2A端子からT1のタイミングでサンプル位相Aの0〜127番目までの積分結果がSA0として出力され、T2のタイミングでサンプル位相Aの1〜128番目までの積分結果がSA1として出力される。同様に、タップグループC、Dに関しては、S2C端子からT3のタイミングでサンプル位相Cの0〜127番目までの積分結果がSC0として出力される。
図20は、1倍オーバーサンプル設定時の制御信号、データタップグループAの出力信号TAPAD0、63、データタップグループBの出力信号TAPBD0、63、データタップグループCの出力信号TAPCD0、63、データタップグループDの出力信号TAPDD0、63、サンプル位相Aの積分結果であるタップグループA−B−C−D加算回路1735のS1端子への出力をそれぞれ示すタイミングチャートである。
1倍オーバーサンプル設定時のタップグループの入力経路選択信号の値は、Bが0、Cが0、Dが0である。データタップグループA、B、C、Dへのデータシフトクロック信号A、B、C、Dは、入力データのサンプル位相Aが確定しているタイミングで立ち上がり、入力データはデータタップグループAのレジスタに取り込まれ、データタップグループAからBへ、データタップグループBからCへ、データタップグループCからDへとデータはシフトされる。
タップグループA、B、C、Dのシフトレジスタで順次シフトされた結果、S1端子からT1のタイミングでサンプル位相Aの0〜255番目までの積分結果がSA0として出力され、T2のタイミングでサンプル位相Aの1〜256番目までの積分結果がSA1として出力される。
図21は、図18、19、20で示した各オーバーサンプル設定時の部分積分結果から1シンボル分の相関結果である遅延プロファイルを作成する過程を示すタイミングチャートである。本実施の形態のマッチトフィルタ回路の各オーバーサンプル設定時の遅延プロファイルを作成する過程は、図15を用いて説明した実施の形態1の場合と同じであるので、説明を省略する。
本実施の形態のマッチトフィルタ回路は、データシフトレジスタのシフト制御をそれぞれのサンプル位相のクロックで行っているため、実施の形態1のマッチトフィルタ回路に比べて消費電力をさらに削減することができる。
なお、図17に示すマッチトフィルタ回路1700において、オーバーサンプル数設定が4倍、2倍、1倍のときにサーチ窓幅がそれぞれ1/4シンボル、1/2シンボル、1シンボルとなっている組み合わせは、その他の組み合わせであっても同様の考え方で対応可能である。
(実施の形態3)
図22は、本発明の実施の形態3に係るマッチトフィルタ回路の4倍、2倍、1倍オーバーサンプルそれぞれの設定において、遅延プロファイルを生成する過程のデータとレプリカコードのシフト方法を示したものである。
図22の左側には、各オーバーサンプル設定時に入力される受信データとレプリカコードが、右側には、各オーバーサンプル設定時に選択されるデータおよびレプリカコードの経路と、受信データおよびレプリカコードがそれぞれのレジスタに一通り格納された状態が示されている。
データタップグループA〜Dと、コードタップグループA〜Dに対するデータおよびレプリカコードの入力経路は、いずれのオーバーサンプル設定時にも、DI入力端子およびCI入力端子からデータおよびレプリカコードが入力されるように固定されている。
4倍オーバーサンプル設定時には、受信データがA0、B0、C0、D0、A1、B1・・・という順番で入力され、受信データ(A0、B0、C0、D0)に対応するレプリカコードはCO0となり、(A1、B1、C1、D1)に対応するレプリカコードはCO1・・・となり、図示するようにデータタップグループA〜DおよびコードタップグループA〜Dに割り振られる。
その結果、データタップグループAおよびコードタップグループAにはサンプル位相Aの受信データとそれに対応するレプリカコードが、データタップグループBおよびコードタップグループBにはサンプル位相Bの受信データとそれに対応するレプリカコードが、データタップグループCおよびコードタップグループCにはサンプル位相Cの受信データとそれに対応するレプリカコードが、データタップグループDおよびコードタップグループDにはサンプル位相Dの受信データとそれに対応するレプリカコードがそれぞれ割り振られ、各データタップグループのレジスタに格納された受信データは1/4シンボル長分となる。
2倍オーバーサンプル設定時には、受信データがA0、C0、A1、C1、A2、C2・・・という順番で入力され、受信データ(A0、C0)に対応するレプリカコードはCO0となり、(A1、C1)に対応するレプリカコードはCO1・・・となり、図示するようにデータタップグループA〜DおよびコードタップグループA〜Dに割り振られる。
その結果、データタップグループA、BおよびコードタップグループA、Bにはサンプル位相Aの受信データとそれに対応するレプリカコードが、データタップグループC、DおよびコードタップグループC、Dにはサンプル位相Cの受信データとそれに対応するレプリカコードがそれぞれ巡回的に割り振られ、各データタップグループのレジスタに格納された受信データは1/2シンボル長分となる。
1倍オーバーサンプル設定時には、受信データがA0、A1、A2、A3、A4、A5・・・という順番で入力され、受信データA0に対応するレプリカコードはCO0、A1に対応するレプリカコードはCO1・・・となり、図示するようにデータタップグループA〜DおよびコードタップグループA〜Dに割り振られる。
その結果、データタップグループA、B、C、DおよびコードタップグループA、B、C、Dにはサンプル位相Aの受信データとそれに対応するレプリカコードがそれぞれ巡回的に割り振られ、各データタップグループのレジスタに格納された受信データは1シンボル長分となる。
ここで、実施の形態1の図11のマッチトフィルタ回路と、本実施の形態の図22のマッチトフィルタ回路における、各オーバーサンプル設定時のデータおよびレプリカコードのシフト内容を比較する。
4倍オーバーサンプル設定時には、データタップグループA〜DおよびコードタップグループA〜Dのシフト経路が同じであるため、シフトする内容は同じである。
2倍オーバーサンプル設定時には、データタップグループA〜DおよびコードタップグループA〜Dのシフト経路は、図11のマッチトフィルタ回路では、タップグループAからタップグループBへ、タップグループCからタップグループDへと接続されているのに対して、図22のマッチトフィルタ回路では、タップグループA、B、C、Dが独立してシフトする構成となっており、ある瞬間にシフトされるレジスタの数が図11の場合に比べて1/2になっている。
1倍オーバーサンプル設定時には、データタップグループA〜DおよびコードタップグループA〜Dのシフト経路は、図11のマッチトフィルタ回路では、タップグループAからBへ、タップグループBからCへ、タップグループCからDへと接続されているのに対して、図22のマッチトフィルタ回路ではタップグループA、B、C、Dが独立してシフトする構成となっており、ある瞬間にシフトされるレジスタの数が図11の場合に比べて1/4になっている。
従って、本実施の形態のマッチトフィルタ回路は実施の形態1のマッチトフィルタ回路に比べて、より低消費電力で動作させることが可能である。なお、本実施の形態では図7および図11に示した入力経路選択手段を省略しても良い。
本発明のマッチトフィルタ回路および相関演算方法は、データシフトレジスタ手段とコードシフトレジスタ手段をオーバーサンプル倍数個のグループに分割制御し、グループ毎にそれぞれ異なるオーバーサンプル位相のデータ入力しシフトさせることにより、オーバーサンプル数設定を低くした場合に回路資源を最大に活用してタップ数を多くすることができ、サーチ窓幅を広く設定することが可能となり、より柔軟にシステムが要求する機能に応えることができるという効果、同時にシフト動作するシフトレジスタ数を減らすことで消費電力を低減できるため、システムの低消費電力化を図ることができ、端末装置の場合は、さらなるバッテリー駆動時間の延長を図ることができ、また基地局装置においては、高集積にチャンネル実装されるシステム全体の消費電力を削減することができるという効果を有し、スペクトル拡散通信方式の同期確立処理等で使用されるマッチトフィルタ回路およびその相関演算方法等として有用である。
従来のマッチトフィルタ回路の構成例を示すブロック図 従来のマッチトフィルタ回路のサーチ窓幅を説明するタイミングチャート 従来のマッチトフィルタ回路の4倍オーバーサンプル設定時における動作を示すタイミングチャート 従来のマッチトフィルタ回路の2倍オーバーサンプル設定時における動作を示すタイミングチャート 従来のマッチトフィルタ回路の1倍オーバーサンプル設定時における動作を示すタイミングチャート 従来のマッチトフィルタ回路における各オーバーサンプル設定時の部分積分結果から遅延プロファイルを作成する過程を示すタイミングチャート 本発明の実施の形態1に係るマッチトフィルタ回路の構成を示すブロック図 本発明の実施の形態1に係るマッチトフィルタ回路の4倍オーバーサンプル設定時の処理とサーチ窓幅を説明するタイミングチャート 本発明の実施の形態1に係るマッチトフィルタ回路の2倍オーバーサンプル設定時の処理とサーチ窓幅を説明するタイミングチャート 本発明の実施の形態1に係るマッチトフィルタ回路の1倍オーバーサンプル設定時の処理とサーチ窓幅を説明するタイミングチャート 本発明の実施の形態1に係るマッチトフィルタ回路の各オーバーサンプル設定時のデータとレプリカコードのシフト方法を示す図 本発明の実施の形態1に係るマッチトフィルタ回路の4倍オーバーサンプル設定時の動作を示すタイミングチャート 本発明の実施の形態1に係るマッチトフィルタ回路の2倍オーバーサンプル設定時の動作を示すタイミングチャート 本発明の実施の形態1に係るマッチトフィルタ回路の1倍オーバーサンプル設定時の動作を示すタイミングチャート 本発明の実施の形態1に係るマッチトフィルタ回路における各オーバーサンプル設定時の部分積分結果から遅延プロファイルを作成する過程を示すタイミングチャート 本発明の実施の形態1に係るマッチトフィルタ回路のオーバーサンプル設定とサーチ窓幅の関係を示す図 本発明の実施の形態2に係るマッチトフィルタ回路の構成を示すブロック図 本発明の実施の形態2に係るマッチトフィルタ回路の4倍オーバーサンプル設定時の動作を示すタイミングチャート 本発明の実施の形態2に係るマッチトフィルタ回路の2倍オーバーサンプル設定時の動作を示すタイミングチャート 本発明の実施の形態2に係るマッチトフィルタ回路の1倍オーバーサンプル設定時の動作を示すタイミングチャート 本発明の実施の形態2に係るマッチトフィルタ回路における各オーバーサンプル設定時の部分積分結果から遅延プロファイルを作成する過程を示すタイミングチャート 本発明の実施の形態3に係るマッチトフィルタ回路の各オーバーサンプル設定時のデータとレプリカコードのシフト方法を示す図 CDMA方式の受信装置の一般的な要部構成を示すブロック図
符号の説明
100、700、1700 マッチトフィルタ回路
101、701、1701 データシフトレジスタ部
102、702、1702 複素乗算部
103、703、1703 コードシフトレジスタ部
104 累積加算部
105、706、1706 RAM部
106〜109 タップレジスタ部
110〜113、714、715、1714、1715 データレジスタ回路
114、718、1716 複素乗算回路
115、726、727、1724、1725 コードレジスタ部
116、728、1726 コードシフトレジスタ回路
117、731、1728 コード保持/更新選択回路
118、730、1727 コード保持レジスタ回路
704、1704 積分ブロック
705、1705 累積加算回路
707、1707 データタップグループA部
708、1708 データタップグループB部
709、1709 データタップグループC部
710、1710 データタップグループD部
711、1711 データタップグループB入力経路選択回路
712、1712 データタップグループC入力経路選択回路
713、1713 データタップグループD入力経路選択回路
716、717 レジスタデータ保持/シフト選択回路
719、1717 コードタップグループA部
720、1718 コードタップグループB部
721、1719 コードタップグループC部
722、1720 コードタップグループD部
723、1721 コードタップグループB入力経路選択回路
724、1722 コードタップグループC入力経路選択回路
725、1723 コードタップグループD入力経路選択回路
729 コード保持/シフト選択回路
732、1729 タップグループA積分ブロック
733、1730 タップグループB積分ブロック
734、1731 タップグループC積分ブロック
735、1732 タップグループD積分ブロック
736、1733 タップグループA−B加算回路
737、1734 タップグループC−D加算回路
738、1735 タップグループA−B−C−D加算回路
2301 受信アンテナ
2302 高周波信号処理部
2303 A/D変換器
2304 復調器
2305 復号器
2306 CODEC部
2307 マッチトフィルタ

Claims (13)

  1. 外部からの受信データおよび拡散コードを入力し外部からのオーバーサンプル設定に基づき動作するマッチトフィルタ回路であって、
    前記受信データを入力し所定のオーバーサンプル位相のデータを蓄積かつシフトする第1のデータシフトレジスタ手段と、前記受信データまたは前記第1のデータシフトレジスタ手段の最終段のシフト出力を前記オーバーサンプル設定に基づき選択する第1のデータ入力経路選択手段と、前記第1のデータ入力経路選択手段の出力を入力し所定のオーバーサンプル位相のデータを蓄積かつシフトする第2のデータシフトレジスタ手段と、前記受信データまたは前記第2のデータシフトレジスタ手段の最終段のシフト出力を前記オーバーサンプル設定に基づき選択する第2のデータ入力経路選択手段と、前記第2のデータ入力経路選択手段の出力を入力し所定のオーバーサンプル位相のデータを蓄積かつシフトする第3のデータシフトレジスタ手段と、前記受信データまたは前記第3のデータシフトレジスタ手段の最終段のシフト出力を前記オーバーサンプル設定に基づき選択する第3のデータ入力経路選択手段と、前記第3のデータ入力経路選択手段の出力を入力し所定のオーバーサンプル位相のデータを蓄積かつシフトする第4のデータシフトレジスタ手段と、
    前記拡散コードを入力し前記第1のデータシフトレジスタ手段に対応する拡散コードを蓄積かつシフトする第1のコードシフトレジスタ手段と、前記拡散コードまたは前記第1のコードシフトレジスタ手段の最終段のシフト出力を前記オーバーサンプル設定に基づき選択する第1のコード入力経路選択手段と、前記第1のコード入力経路選択手段の出力を入力し前記第2のデータシフトレジスタ手段に対応する拡散コードを蓄積かつシフトする第2のコードシフトレジスタ手段と、前記拡散コードまたは前記第2のコードシフトレジスタ手段の最終段のシフト出力を前記オーバーサンプル設定に基づき選択する第2のコード入力経路選択手段と、前記第2のコード入力経路選択手段の出力を入力し前記第3のデータシフトレジスタ手段に対応する拡散コードを蓄積かつシフトする第3のコードシフトレジスタ手段と、前記拡散コードまたは前記第3のコードシフトレジスタ手段の最終段のシフト出力を前記オーバーサンプル設定に基づき選択する第3のコード入力経路選択手段と、前記第3のコード入力経路選択手段の出力を入力し前記第4のデータシフトレジスタ手段に対応する拡散コードを蓄積かつシフトする第4のコードシフトレジスタ手段と、
    前記第1のデータシフトレジスタ手段の出力と前記第1のコードシフトレジスタ手段の出力を用いて逆拡散演算と積分演算を行う第1の逆拡散積分演算手段と、前記第2のデータシフトレジスタ手段の出力と前記第2のコードシフトレジスタ手段の出力を用いて逆拡散演算と積分演算を行う第2の逆拡散積分演算手段と、前記第3のデータシフトレジスタ手段の出力と前記第3のコードシフトレジスタ手段の出力を用いて逆拡散演算と積分演算を行う第3の逆拡散積分演算手段と、前記第4のデータシフトレジスタ手段の出力と前記第4のコードシフトレジスタ手段の出力を用いて逆拡散演算と積分演算を行う第4の逆拡散積分演算手段と、
    前記第1の逆拡散積分演算手段の出力と前記第2の逆拡散積分演算手段の出力を加算する第1の加算手段と、前記第3の逆拡散積分演算手段の出力と前記第4の逆拡散積分演算手段の出力を加算する第2の加算手段と、前記第1の加算手段の出力と前記第2の加算手段の出力を加算する第3の加算手段と、
    前記第1の逆拡散積分演算手段の出力と前記第2の逆拡散積分演算手段の出力と前記第3の逆拡散積分演算手段の出力と前記第4の逆拡散積分演算手段の出力と前記第1の加算手段の出力と前記第2の加算手段の出力と前記第3の加算手段の出力を入力し前記オーバーサンプル設定に基づき累積加算を行う累積加算手段と、
    前記累積加算手段が出力する累積加算データを一時格納する記憶手段と、
    を有するマッチトフィルタ回路。
  2. 外部からの受信データおよび拡散コードを入力し外部からのオーバーサンプル設定に基づき動作するマッチトフィルタ回路であって、
    前記受信データを入力し所定のオーバサンプル位相のデータを蓄積かつシフトするN(Nは2以上の自然数)個のデータシフトレジスタ手段と、
    前記受信データまたは前段のデータシフトレジスタ手段の最終段のシフト出力を前記オーバサンプル設定に基づき選択し、後段のデータシフトレジスタ手段へ出力するN−1個のデータ入力経路選択手段と、
    前記拡散コードを入力し前記データシフトレジスタ手段に対応する拡散コードを蓄積かつシフトするN個のコードシフトレジスタ手段と、
    前記拡散コードまたは前段のコードシフトレジスタ手段の最終段のシフト出力を前記オーバサンプル設定に基づき選択し、後段のコードシフトレジスタ手段へ出力するN−1個のコード入力経路選択手段と、
    前記データシフトレジスタ手段の出力と前記コードシフトレジスタ手段の出力を用いて逆拡散と積分演算を行うN個の逆拡散積分演算手段と、
    前記逆拡散積分演算手段の出力を加算するN−1個の加算手段と、
    前記逆拡散積分演算手段の出力と前記加算手段の出力を入力し前記オーバーサンプル設定に基づき累積加算を行う累積加算手段と、
    前記累積加算手段が出力する累積加算データを一時格納する記憶手段と、
    を有するマッチトフィルタ回路。
  3. 前記データシフトレジスタ手段および前記コードシフトレジスタ手段がそれぞれ前記オーバーサンプル倍数個のグループに分割制御され、
    前記データ入力経路選択手段は、前記グループの先頭位置のデータシフトレジスタ部分の前段にある場合はそれぞれ前記受信データを選択し、前記グループの先頭位置のデータシフトレジスタ部分の前段にない場合はそれぞれの前段の前記データシフトレジスタ手段の最終段のシフト出力または前記受信データを選択し、
    前記コード入力経路選択手段は、前記グループの先頭位置のデータシフトレジスタ部分の前段にある場合はそれぞれ前記拡散コードを選択し、前記グループの先頭位置のコードシフトレジスタ部分の前段にない場合はそれぞれの前段の前記コードシフトレジスタ手段の最終段のシフト出力または前記受信コードを選択し、
    各グループ毎にそれぞれ異なるオーバーサンプル位相の前記受信データが前記データシフトレジスタ手段にシフト入力され、各グループ毎に前記データシフトレジスタ手段に対応する前記拡散コードをが記コードシフトレジスタ手段にシフト入力される請求項1または2記載のマッチトフィルタ回路。
  4. 前記データシフトレジスタ手段および前記コードシフトレジスタ手段がそれぞれ前記オーバーサンプル倍数個のグループに分割制御され、
    前記データ入力経路選択手段はそれぞれ前記受信データを選択し、前記コード入力経路選択手段はそれぞれ前記拡散コードを選択し、
    各グループ毎にそれぞれ異なるオーバーサンプル位相の前記受信データが前記データシフトレジスタ手段に巡回的に割り振るように入力され、各グループ毎に前記データシフトレジスタ手段に対応する前記拡散コードが前をコードシフトレジスタ手段に巡回的に割り振るように入力される請求項1または2記載のマッチトフィルタ回路。
  5. 前記データシフトレジスタ手段が前記オーバーサンプル設定の最大倍数個のグループに分割制御され、各グループ毎に異なる位相のクロック信号が前記データシフトレジスタ手段に付与される請求項1または2記載のマッチトフィルタ回路。
  6. 外部からの受信データおよび拡散コードを入力し外部からのオーバーサンプル設定に基づき動作するマッチトフィルタ回路であって、
    前記受信データを入力し所定のオーバサンプル位相のデータを蓄積かつシフトするN(Nは2以上の自然数)個のデータシフトレジスタ手段と、前記拡散コードを入力し前記データシフトレジスタ手段に対応する拡散コードを蓄積かつシフトするN個のコードシフトレジスタ手段と、前記データシフトレジスタ手段の出力と前記コードシフトレジスタ手段の出力を用いて逆拡散と積分演算を行うN個の逆拡散積分演算手段と、前記逆拡散積分演算手段の出力を加算するN−1個の加算手段と、前記逆拡散積分演算手段の出力と前記加算手段の出力を入力し前記オーバーサンプル設定に基づき累積加算を行う累積加算手段と、前記累積加算手段が出力する累積加算データを一時格納する記憶手段と、を有し、
    前記N個のデータシフトレジスタ手段および前記N個のコードシフトレジスタ手段がそれぞれ前記オーバーサンプル倍数個のグループに分割制御され、
    前記グループ毎にそれぞれ異なるオーバーサンプル位相の前記受信データが前記データシフトレジスタ手段に巡回的に割り振るように入力され、前記グループ毎に前記データシフトレジスタ手段に対応する前記拡散コードが前記コードシフトレジスタ手段に巡回的に割り振るように入力されるマッチトフィルタ回路。
  7. 複数のデータシフトレジスタ手段およびコードシフトレジスタ手段を有するマッチトフィルタ回路を用いたオーバーサンプルされたデータおよびコードの相関演算方法であって、
    前記データシフトレジスタ手段および前記コードシフトレジスタ手段をそれぞれオーバーサンプル倍数個のグループに分割し、
    各グループ毎にそれぞれ異なるオーバーサンプル位相の前記データを前記データシフトレジスタ手段にシフト入力し、各グループ毎に前記データシフトレジスタ手段に対応する前記コードを前記コードシフトレジスタ手段にシフト入力して相関演算を行う相関演算方法。
  8. 複数のデータシフトレジスタ手段およびコードシフトレジスタ手段を有するマッチトフィルタ回路を用いたオーバーサンプルされたデータおよびコードの相関演算方法であって、
    前記データシフトレジスタ手段および前記コードシフトレジスタ手段をそれぞれオーバーサンプル倍数個のグループに分割し、
    各グループ毎にそれぞれ異なるオーバーサンプル位相の前記データを前記データシフトレジスタ手段に巡回的に割り振るようにシフト入力し、前記グループ毎に前記データシフトレジスタ手段に対応する前記コードを前記コードシフトレジスタ手段に巡回的に割り振るようにシフト入力して相関演算を行う相関演算方法。
  9. 請求項1から6のいずれか一項記載のマッチトフィルタ回路を備え、もしくは請求項7または8記載の相関演算方法を実施することにより、同期獲得または同期追従を行うCDMA受信装置。
  10. 請求項1から6のいずれか一項記載のマッチトフィルタ回路を備え、もしくは請求項7または8記載の相関演算方法を実施することにより、スペクトラム拡散変調信号の同期獲得で獲得した同期タイミングに基づいて制御を行う移動体通信基地局装置。
  11. 請求項1から6のいずれか一項記載のマッチトフィルタ回路を備え、もしくは請求項7または8記載の相関演算方法を実施することにより、スペクトラム拡散変調信号の同期獲得で獲得した同期タイミングに基づいて制御を行う移動体通信端末装置。
  12. 請求項10記載の移動体通信基地局装置を用いて通信制御を行う移動体通信システム。
  13. 請求項11記載の移動体通信端末装置を用いて通信制御を行う移動体通信システム。
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