JPWO2010050126A1 - 分別方法 - Google Patents

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Abstract

複数の粉砕片から、所定の材料からなる粉砕片を精度良く回収する。対象物(1)と、非対象物(2)とが混在する分別対象(101)から対象物1を取り出す分別方法であって、対象物(1)と非対象物(2)とを識別する識別工程と、識別された対象物(1)の位置情報を取得する位置情報取得工程と、位置情報に基づき対象物(1)に液体を付着させる付着工程と、分別対象(101)に貼着部材(140)を当接し、液体の粘性により貼着部材(140)に対象物(1)を貼り着け、対象物(1)を分別対象(101)から取り出す取り出し工程とを含む。

Description

本発明は、対象物と非対象物とが混在する分別対象から、液体の粘性を利用し、対象物を取り出すことを目的とした分別方法に関するものである。
近年の大量生産、大量消費、大量廃棄型の経済活動が、地球温暖化や資源の枯渇など地球規模での環境問題を引き起こしている。このような状況の中、日本国においては、循環型社会の構築に向けて、2001年4月から、家電リサイクル法が施行され、使用済みになったエアコン、テレビ、冷蔵庫・冷凍庫、洗濯機のリサイクルが義務付けられている。
従来、不要になった家電製品は、家電リサイクル工場で破砕後に、磁気、風力、振動等を利用して材料毎に分別回収し、再資源化されている。家電製品に備えられる重金属材料は、比重選別装置や磁気選別装置を用いることで、鉄、銅、アルミニウムなど材料毎に高純度で回収され、高い再資源化率が実現されている。
また、家電製品に備えられる樹脂部材は、水を利用して分別されることがある。例えば、軽比重物であるポリプロピレン(以下PPと表記)からなる樹脂部材は、水を活用した比重選別により高比重物と分別され、比較的高純度で回収されている。しかしながら、水を活用した分別方法は、大量の排水が発生するという点が課題であり、また、比重の近いポリスチレン(以下PSと表記)とアクリロニトリルブタジェンスチレン(以下ABSと表記)が分別できないことなども大きな課題となっている。
また、レアメタル枯渇の懸念に伴い、精密機器などからレアメタルを回収する技術開発が課題となっている。
特に樹脂部材の再資源化に関しては、前記課題を考慮した分別方法が特許文献1、特許文献2で提案されている。
特許文献1には、樹脂種が異なる樹脂部材間の誘電損失の違いを利用した分別方法が記載されている。これは、2種類以上の樹脂部材が混在する分別対象に、電磁波などを印加して誘電加熱を施し、樹脂部材毎の発熱状態の違いによる溶融状態の違いを活用して分別する方法である。
特許文献2には、近赤外線を利用した樹脂波長ピークの違いを検出することによる樹脂材料の分別方法が記載されている。近赤外線領域の波長ピークの位置が樹脂の種類によって異なるという特性を利用して樹脂種を特定し、その後、エアノズルなどを用いて特定された樹脂種に基づき所定種類の樹脂部材のみを吹き飛ばすことにより分別対象から所望樹脂種からなる樹脂部材を分別する方法である。そして、分別された樹脂部材の群れは同一樹脂種の率が高くなり高純度化することができる。
これらの分別方法では、排水の発生がなく、樹脂部材の比重の影響も受けない。
特開2002−234031号公報 特開2000−108126号公報
しかしながら特許文献1に記載の発明では、誘電損失の違いがわずかな樹脂部材間の分別ができない。従って、同一樹脂種の樹脂部材を高精度で回収することは困難である。
特許文献2に記載の発明では、特定樹脂種の樹脂部材をエアで吹き飛ばすための電磁弁の構造が複雑となりがちである。また、異なる樹脂種の微小な樹脂部材から所望の樹脂種の樹脂部材のみを吹き飛ばすための精密な制御が困難なため、同一樹脂種毎に樹脂部材を分別する精度を向上させることが困難である。また、エアノズルのピッチや樹脂部材の形状の影響を受けるために、小さいサイズの樹脂部材が混在する分別対象から同一樹脂種の樹脂部材を高精度で回収することは困難である。
本発明は、上記従来の課題を解決するもので、簡素なプロセスで、高精度な分別が可能だけでなく、小さいサイズの対象物や非対象物が混在する分別対象にも対応できる分別方法を提供するものである。
上記課題を解決するために、本発明の分別方法は、取り出す対象である対象物と、取り出す対象でない非対象物とが混在する分別対象から対象物を取り出す分別方法であって、対象物と非対象物とを識別する識別工程と、識別工程において識別された対象物の位置情報を取得する位置情報取得工程と、前記位置情報に基づき対象物に液体を付着させる付着工程と、分別対象に貼着部材を当接し、前記液体の粘性により前記貼着部材に対象物を貼り着け、対象物を分別対象から取り出す取り出し工程とを含み、対象物に付着させる液体の量をY(μ1)、液体の粘度をU(mPa・s)、対象物の厚みをD(mm)、対象物面積をA(cm2)、対象物の密度をρ(mg/mm3)とするとき、下式(1)〜(4)を全て満たす(1)D×ρ≦23(2)(Y×U)/A≧0.1055×e^(0.255×D×ρ)(3)(Y×U)/A≧1.05(4)Y/(A×U)≦−1.2×Ln(D×ρ)+3.8
これにより、対象物のサイズに大きく影響されることなく分別対象から対象物を取り出すことが可能となり、高精度で分別を行うことが可能となる。
また、識別工程において、対象物と非対象物とを材質差で識別することが望ましい。
これにより、材質別に分別することが可能となる。
さらに、分別対象に含まれる対象物と非対象物とを所定の厚みにする形状設定工程を含むものでも良い。
これにより、さらに分別精度を向上させることが可能となる。
以上のように、本発明の分別方法、及び、分別装置によれば、対象物のみに液体を付着させ、貼着部材に貼り着けることで、対象物のみを分別対象から取り出すことができる。液体を対象物に付着させる場合、かなり狭ピッチかつ選択的に付着させることができ、従来技術では分別できないサイズの小さい部材片に対しても有効である。
図1は、本発明の実施の形態に係る分別装置を模式的に示す図であり、(a)は正面図、(b)は上面図である。 図2の(a)〜(h)は、第一材料からなる対象物、および、第二材料からなる非対象物が混在する分別対象から対象物を取り出す分別方法を模式的に示す工程図である。 図3は、液体が付着する対象物の面の面積に対する貼着に必要な液体の付着量の関係を示すグラフである。 図4は、図3に示すグラフのy軸の低領域を拡大して示すグラフである。 図5は、液体の粘度と、単位面積あたりの貼着可能である対象物の最大重量との関係を示すグラフである。 図6は、液体の粘度別による対象物重量と、単位面積あたりの液体の付着量の関係を示したグラフである。 図7は、図6に示すグラフのy軸の低領域を拡大して示すグラフである。 図8は、液体の粘度による対象物重量の関係を示す表である。 図9は、液体の粘度別による対象物重量と、単位面積あたりの付着量に対して粘度で割った値との関係をしめすグラフである。 図10は、液体の粘度別による対象物重量と、単位面積あたりの付着量に対して粘度を掛けた値との関係を示したグラフである。 図11は、液体の粘度別による対象物重量と、単位面積あたりの付着量に対して粘度で割った値との関係を示すグラフである。 図12は、液体の粘度別による対象物重量と、単位面積あたりの付着量に対して粘度を掛けた値との関係を示すグラフである。 図13は、貼着部材の違いによる付着率の相違を示す表である。
以下、図面を参照しながら、本発明の好ましい実施の形態について説明する。
図1は、本発明の実施の形態に係る分別装置を模式的に示す図であり、(a)は正面図、(b)は上面図である。
同図に示すように、分別装置100は、対象物1と、非対象物2とが混在する状態の分別対象101から対象物1を取り出す分別装置であって、識別手段110と、位置情報取得手段120と、付着手段130と、貼着部材140と、移動手段150と、形状設定手段160とを備えている。
識別手段110は、対象物1と非対象物2とを識別する装置である。識別手段110としては、分別対象101を撮像し、得られた画像を解析することにより色や、形状、デザインに基づいて対象物1と非対象物2とを識別する装置や、近赤外線センサ、中赤外線センサ、X線センサ、画像認識センサなど様々な方式の中から、感度の最も優れたセンサを備え、対象物1と非対象物2との材質の差に基づいて対象物1と非対象物2とを識別する装置等を例示することができる。
本実施の形態に係る分別装置100の場合、分別基台3としてのベルトコンベア200により分別対象101を矢印方向に搬送しており、識別手段110は、ベルトコンベア200の搬送方向と交差する方向にセンサを走査し、対象物1の材質が存在する位置情報とそれ以外の位置情報とを取得することができるものとなっている。従って、本実施の形態の場合、識別手段110は、対象物1の位置情報を取得する位置情報取得手段120としても機能している。
付着手段130は、位置情報取得手段120としても機能する識別手段110から得られた対象物1の位置情報に基づき、対象物1にのみ選択的に液体を付着させる装置である。本実施の形態の場合、付着手段130は、所定量の液体を任意のタイミングで滴状に射出することのできるノズルを備え、当該ノズルをベルトコンベア200の搬送方向と交差する方向に移動させて、任意の位置に液体を対象物1に付着させることができるものとなっている。
貼着部材140は、分別対象101に当接し、液体の粘性により対象物1が貼り着く部材である。本実施の形態の場合、貼着部材140は、無端ベルト状となっている。
なお、貼着部材140は、分別対象101と貼着部材140とが当接する際に、対象物1が貼着する面を平面に保つ剛性を備えても良いが、分別対象101の凹凸に追随できる柔軟性(弾力性)を備えても良い。
特に柔軟性のある貼着部材140の場合、同一部材の異なる場所の厚みに差異がある対象物1や一の対象物1と他の対象物1や非対象物2との厚みに差異がある場合に有効である。
図13は、貼着部材の違いによる付着率の相違を示す表である。
対象物1や非対象物2の厚みが1.15mm〜2.3mmの範囲で混在する分別対象101を準備し、剛体の貼着部材140としてステンレス板、柔軟性のある貼着部材140としてシリコンゴム板を準備した。同図に示される表の縦軸は、材料面積36mm2、厚み1.15mm〜2.3mmの対象物1に対して付着した液体の粘度U0.89mPa・sの付着量(μ1)である。各マス目記載の数値は全対象物1に対し貼着部材140に付着する率、すなわち貼着率(%)である。この結果より厚みに差異がある分別対象101に対しては柔軟性がある貼着部材140が有効であることがわかる。ただし、貼着部材140の劣化や貼着部材140と対象物1との剥離容易性、メンテナンス性を考慮すると剛性のある方が優位性とも考えられる。従って、貼着部材140の材質を選定する場合、対象物1の厚みのばらつきなどの条件に応じて最適な貼着部材140を選定することが望ましい。
移動手段150は、貼着部材140を分別対象101に対し相対的に移動させることのできる装置である。本実施の形態の場合、移動手段150は、分別対象101に対し、近づく方向、及び、遠ざかる方向に貼着部材140を往復動させることのできる装置である。
形状設定手段160は、分別対象101を所定の厚みにする装置である。本実施の形態では形状設定手段160としてロールプレス装置を例示しており、分別対象101を圧延することにより対象物1や非対象物2の厚みを設定している。ロールプレス装置の場合、連続的に分別対象101の厚みを均一化させることができ好ましい。
なお、形状設定手段160は、平板プレス装置でも良い。さらに、形状設定手段160は、厚みを設定するばかりでなく、厚さ方向と垂直に交差する面の面積を所定以下とするようなカッターを備えていても良い。
またロールプレス装置の場合は、縦型、横型どちらでもかまわない。ロールプレス装置は、ロールギャップ、ロール径、ロール回転数、ロール温度、またロール数を適宜、最適化することで効率的に分別対象101の厚みを均一化でき好ましい。
なお、本発明は上記実施の形態に限定されるわけではない。例えば、識別手段110は、アレイ状やマトリクス状に並べられる複数個のセンサを備え、一度に複数箇所の対象物1を識別するものでも良い。また、付着手段130は、アレイ状やマトリクス状に並べられる複数個のノズルを備え、一度に複数箇所の対象物1に液体を付着させるものでも良い。また、付着手段130は、液体を対象物1に塗布する装置でもかまわない。また、貼着部材140は、無端ベルト状である必要はなく、紙片状や板状など任意の形状でもかまわない。
次に、本発明の実施の形態に係る分別方法を説明する。
(方法1)
図2(a)〜(h)は、第一材料からなる対象物1、および、第二材料からなる非対象物2が混在する分別対象101から対象物1を取り出す分別方法を模式的に示す工程図である。
まず、形状設定工程により厚みが設定された範囲内である分別対象101が、十分に乾燥された分別基台3の上に載置されている(図2(a))。
次に、分別対象101に対して識別手段110に備えられる識別センサ4により、対象物1および非対象物2の組成を識別する。識別センサ4は対象物1を組成の違いにより識別できるセンサであり、識別手段110は、対象物1の組成を識別センサ4が識別した位置の位置情報を取得することができるものとなっている(図2(b))(識別工程、位置情報取得工程)。
次に、取得された位置情報に基づきノズル5を備える付着手段130が制御され、対象物1のみに液体を滴状に付着させる(図2(c))(付着工程)。図2(d)では対象物1のみに液体が付着した状態が示されている。
次に、貼着部材140を分別対象101に対し相対的に近づけ(図2(e))、複数の対象物1と非対象物2とを含む分別対象101に貼着部材140を当接させる(図2(f))。以上により、分別対象101の上側から液体を介して対象物1が十分に乾燥された貼着部材140に張り着く(貼着工程)。
その後、貼着部材140を分別対象101から相対的に遠ざけることにより対象物1のみを貼着部材140に貼り着けた状態で分別対象101から取り出す(図2(g))(取り出し工程)。
次に、貼着部材140に張り着いた対象物1をブレード7を用いて貼着部材140から分離する(図2(h))(回収工程)。
以上により、分別対象101から対象物1のみを高純度で回収することができる。分別基台3に残された非対象物2は容易に個別に回収することができる。また、以上の工程を複数回繰り返すことにより、分別対象101の中から異なる材質からなる対象物1を順番に回収することも可能となる。
なお、例えば、対象物1と貼着部材140との材質を同じものにすれば、対象物1が貼り着いた貼着部材140ごと回収することも可能である。
(実施例1)
図3は、液体が付着する対象物の面の面積に対する貼着に必要な液体の付着量の関係を示すグラフである。
図4は、図3に示すグラフのy軸の低領域を拡大して示すグラフである。
図3、図4から明らかなように、液体が付着する対象物1の面の面積(以下、「対象物面積A」と記載)と、貼着可能な付着量には比例関係がある。図3に示すように対象物面積Aの増加に伴い、対象物1と貼着部材140との間に介在配置される液体の面積が増加するために、貼着に必要な最小付着量は比例して増加する。
また図3に示すように、対象物面積Aの増加に伴い、貼着に必要な最大付着量も比例して増加する。この比例関係を利用し、対象物面積Aを単位面積あたりに換算すると貼着に必要な付着量は一定になることがわかる。
図5は、液体の粘度と、単位面積あたりの貼着可能である対象物の最大重量との関係を示すグラフである。
液体の粘度Uが増加するにつれて、単位面積あたりの貼着可能である対象物の最大重量(以下、「対象物重量」と記す)も増加するという比例関係を見出すことができた。
したがって液体の粘度Uが高いほど、対象物1の貼着には有利に働く。
そこで、今後は液体の粘度U別に対象物1の貼着可能範囲を説明する。対象物1の三次元の各軸に対応する3辺において、長さが最も短くなる1辺の長さを厚みD(mm)と定義する。なお、液体を連続的に滴状に吐出させて付着させる場合、液体の粘度Uは、25mPa・s程度より低いことが望ましい。従って、それ以下の粘度領域の液体を使用することが好ましい。
(実施例2)
以下、本発明のさらに詳しい実施例を説明する。
対象物1の材質が熱可塑性樹脂であるPP、非対象物2の材質が熱可塑性樹脂であるPSである。このような異なる樹脂からなる対象物1と非対象物2とが混在する分別対象101からPPからなる対象物1を取り出す場合の分別方法を説明する。
識別手段110としては近赤外線分析装置(IR装置:Nicolet AVATAR360、測定法:ATR法、波長領域:4000〜650cm-1)を用いた。
付着手段130としては、マイクロピペット(型番3111−2.5,eppendorf社)を用いた。
分別対象101を平板プレス機の加圧板上にのせ、スペーサーを挟んで60秒間加圧し、厚みDを1.15〜24.0mmの範囲になるように調整した。
対象物1、非対象物2をそれぞれカッターを用いて切断し、対象物面積Aが36mm2となるように調整した。
貼着部材140には、目開き0.28mm、線径0.23mm、大きさ150mm×150mm、厚み1mmのステンレス製金網を用いた。
以上の装置、部材を用い、本発明にかかる分別方法を実施した。
まず、対象物1と非対象物2とが混在した分別対象101を分別基台3に載置した。分別対象101の載置量は、分別基台3の面積に対して分別対象101の全対象物面積Aが45〜55%となるように載置した。また、対象物1と非対象物2の全てが重ならないように載置した。
次に、分別基台3上の分別対象101を識別手段110により識別した。識別手段110の情報に基づき、PPであるか否かで対象物1か否かを人間が判断した。
また、PPであると判断された位置にある対象物1にのみ付着手段130により液体を滴下した。
ここで、液体は、0.89〜21mPa・sの範囲の粘度に調整した液体を用いた。
対象物1に付着させる液体の付着量を0.5〜50μ1とした。
液体の種類としては純水、ジエチレングリコール(特級045−25915,和光)、ジエチレングリコールジブチルエーテル(特級027−08275,和光)の3種類を別々に使用した。
次に、貼着部材140を分別対象101の上に載置した。貼着部材140の自重により貼着部材140と対象物1との貼着を行った。載置した時間は3秒程度であった。
次に、貼着部材140を分別対象101に対し平行に上側に持ち上げ、分別対象101から対象物1を取り出した。
なお、取り出し完了を確認するため、貼着部材140に貼着した対象物1(10片)の最初の一つが落下するまでの時間を計測し、当該落下時間が10秒以上であれば取り出し完了と判断した。
なお分別基台3および貼着部材140は十分に乾燥した状態で実験を繰り返した。
図6は、液体の粘度別による対象物重量と、単位面積あたりの液体の付着量の関係を示したグラフである。横軸は、対象物重量D×ρ(mg/mm2)であり、縦軸は単位面積あたりの貼着に必要な付着量Y/A(μ1/cm2)である。
図7は、図6に示すグラフのy軸の低領域を拡大して示すグラフである。
液体の粘度Uが一定の場合、対象物重量D×ρ(mg/mm2)が増加に伴い、貼着可能な単位面積あたりの最小付着量の値は大きくなり、単位面積あたりの最大付着量の値は小さくなる。換言すると、液体の粘度Uが一定の場合、対象物重量D×ρ(mg/mm2)が増加するに伴い、貼着可能な付着量の領域は狭くなる。
液体の粘度Uが0.89mPa・sの場合を例に挙げると、対象物重量が2.3mg/mm2の場合には貼着可能な付着量の領域は0.28〜19.4μ1/cm2である。一方、対象物重量が9.2mg/mm2の場合には貼着可能な付着量の領域は1.4〜8.3μ1/cm2であり、前記対象物重量2.3mg/mm2の場合と比較し、領域が狭くなることは明らかである。
対象物重量が一定の場合、液体の粘度Uの増加に伴い、貼着可能な最小付着量の値は小さくなり、最大付着量の値は大きくなる。換言すると、対象物重量が一定の場合、液体の粘度Uの増加に伴い、貼着可能な付着量の領域は広くなる。対象物重量が9.2mg/mm2の場合を例に挙げると、液体の粘度Uが0.89mPa・sの場合は貼着可能な付着量の領域は1.4〜8.3μ1/cm2である。一方、液体の粘度Uが21mPa・sの場合は貼着可能な付着量の領域は0.14〜69μ1/cm2であり、前記液体の粘度U0.89mPa・sと比較し、領域が広くなることは明らかである。
また対象物に液体を多量に付着させても貼着不可となる対象物重量が存在し、液体の粘度Uが高いほど対象物重量も大きくなる。
図8は、液体の粘度による対象物重量の関係を示す表である。
同図より、液体粘度が0.89mPa・s≦U≦21mPa・sの範囲において、対象物の厚みが23mmを越えると、液体の滴下量に関わらず貼着不可となっている。したがって、対象物の厚みは、1.15mm〜23mmの範囲であることが好ましい。
図9は、液体の粘度U別による対象物重量と、単位面積あたりの付着量に対して粘度で割った値との関係を示すグラフである。
同図に示すグラフの横軸は、対象物重量D×ρ(mg/mm2)であり、縦軸は単位面積あたりの貼着に必要な付着量を粘度で割った値Y/(A×U)(mg/cm2・mPa・s)である。同図より、対象物重量の増加に伴い、縦軸のY/(A×U)の値は減少する。また対象物重量が一定の場合は、液体の粘度Uの増加に伴い、Y/(A×U)の値は減少する。換言すれば、粘度21mPa・sの場合が最も縦軸のY/(A×U)の値が最も小さい。従って液体の粘度Uが0.89〜21mPa・sの範囲において、対象物を貼着することが可能な数式範囲は、曲線Y/(A×U)≦−1.2Ln(D×ρ)+3.8を満足する。
図10は、液体の粘度別による対象物重量と、単位面積あたりの付着量に対して粘度を掛けた値との関係を示したグラフである。
横軸は、対象物重量(mg/mm2)であり、縦軸は単位面積あたりの貼着に必要な付着量に粘度を掛けた値(mg/cm2・mPa・s)である。同図より、対象物重量の増加に伴い、縦軸の(Y×U)/Aの値は増加する。また対象物重量が一定の場合は、液体の粘度Uの増加に伴い、(Y×U)/Aの値は増加する。換言すれば、粘度0.89mPa・sの場合が最も縦軸の(Y×U)/Aの値が小さい。従って液体の粘度Uが0.89〜21mPa・sの範囲において、対象物を貼着することが可能な数式範囲は曲線(Y×U)/A≧0.1055e^(0.255×D×ρ)を満足する。
なお、同図より横軸(D×ρ)が低域の場合は(Y×U)/A=1.05より大きいために、少なくとも(Y×U)/A≧1.05を満足する必要がある。また横軸(D×ρ)が高域の場合は23以下であるために、(D×ρ)≦23を満足する必要がある。以上の数式範囲は、0.89mPa・s≦U≦21mPa・sの粘度範囲における液体に適用される。
図11および図12は、図6および図7と同じ図である。
前記図11および図12は、特に水の粘度0.89mPa・sに着目したものである。図11より粘度0.89mPa・sにおいてはY/A≦―10.1×Ln(D×ρ)+28.2の範囲を満足する必要がある。また図12より粘度0.89mPa・sにおいてはY/A≧0.0317×(D×ρ)^2−0.0785×(D×ρ)の範囲を満足する必要がある。また上記範囲は図より0<(D×ρ)≦13.8を満足する必要がある。
なお、分別対象101の中に粘着性を備えた非対象物2が含まれる場合においても、同様に対象物1に液体を付着することにより分別対象101から対象物1を分別することが可能である。
例えば、ゴムやガムテープなどの粘着性を備えた非対象物2が含まれる場合、分別対象101と貼着部材140とが当接する際に貼着部材140に非対象物2が貼着する可能性がある。この場合、対象物1と非対象物2とをブレードで掻き落として回収することになり、分別精度が低下する。さらに対象物1や非対象物2の粘着成分が分別基台3や貼着部材140に残った場合、次工程において新たな非対象物2が貼着部材140に貼着する可能性があるために好ましくない。
しかしながら、これらの粘着成分は、貼着部材140に対して弱い仮貼着の状態で貼着している場合が大半であり、定期的に分別基台3や貼着部材140を洗浄することにより容易に粘着成分を除去することが可能である。
このように分別対象101中に粘着性を備えた非対象物2が含まれる場合、粘着性を備えた非対象物2の種類と含有量により、分別精度に変動は起こるが、定期的に貼着部材140等の洗浄を行うことにより所望の分別精度を確保することは可能である。従って、本発明のプロセスには多少の粘着性のある対象物1や非対象物2が混入していても、所望の樹脂を分別することが可能である。
本発明にかかる分別方法は、廃家電や一般廃棄物を粉砕することで発生する樹脂や金属やガラスなどの混在片から、特定の材料を選出できる分別手法として資源循環に適用できる。従来のエア噴射により分別できないサイズの小さい混在片に対して特に効果的である。また将来リサイクル需要が拡大するレアメタルなどの分別にも効果的である。
1 対象物
2 非対象物
3 分別基台
4 識別センサ
7 ブレード
100 分別装置
101 分別対象
110 識別手段
120 位置情報取得手段
130 付着手段
140 貼着部材
150 移動手段
160 形状設定手段
200 ベルトコンベア
A 対象物面積
D 対象物の厚み
U 粘度
Y 付着量
ρ 密度
本発明は、対象物と非対象物とが混在する分別対象から、液体の粘性を利用し、対象物を取り出すことを目的とした分別方法に関するものである。
近年の大量生産、大量消費、大量廃棄型の経済活動が、地球温暖化や資源の枯渇など地球規模での環境問題を引き起こしている。このような状況の中、日本国においては、循環型社会の構築に向けて、2001年4月から、家電リサイクル法が施行され、使用済みになったエアコン、テレビ、冷蔵庫・冷凍庫、洗濯機のリサイクルが義務付けられている。
従来、不要になった家電製品は、家電リサイクル工場で破砕後に、磁気、風力、振動等を利用して材料毎に分別回収し、再資源化されている。家電製品に備えられる重金属材料は、比重選別装置や磁気選別装置を用いることで、鉄、銅、アルミニウムなど材料毎に高純度で回収され、高い再資源化率が実現されている。
また、家電製品に備えられる樹脂部材は、水を利用して分別されることがある。例えば、軽比重物であるポリプロピレン(以下PPと表記)からなる樹脂部材は、水を活用した比重選別により高比重物と分別され、比較的高純度で回収されている。しかしながら、水を活用した分別方法は、大量の排水が発生するという点が課題であり、また、比重の近いポリスチレン(以下PSと表記)とアクリロニトリルブタジェンスチレン(以下ABSと表記)が分別できないことなども大きな課題となっている。
また、レアメタル枯渇の懸念に伴い、精密機器などからレアメタルを回収する技術開発が課題となっている。
特に樹脂部材の再資源化に関しては、前記課題を考慮した分別方法が特許文献1、特許文献2で提案されている。
特許文献1には、樹脂種が異なる樹脂部材間の誘電損失の違いを利用した分別方法が記載されている。これは、2種類以上の樹脂部材が混在する分別対象に、電磁波などを印加して誘電加熱を施し、樹脂部材毎の発熱状態の違いによる溶融状態の違いを活用して分別する方法である。
特許文献2には、近赤外線を利用した樹脂波長ピークの違いを検出することによる樹脂材料の分別方法が記載されている。近赤外線領域の波長ピークの位置が樹脂の種類によって異なるという特性を利用して樹脂種を特定し、その後、エアノズルなどを用いて特定された樹脂種に基づき所定種類の樹脂部材のみを吹き飛ばすことにより分別対象から所望樹脂種からなる樹脂部材を分別する方法である。そして、分別された樹脂部材の群れは同一樹脂種の率が高くなり高純度化することができる。
これらの分別方法では、排水の発生がなく、樹脂部材の比重の影響も受けない。
特開2002−234031号公報 特開2000−108126号公報
しかしながら特許文献1に記載の発明では、誘電損失の違いがわずかな樹脂部材間の分別ができない。従って、同一樹脂種の樹脂部材を高精度で回収することは困難である。
特許文献2に記載の発明では、特定樹脂種の樹脂部材をエアで吹き飛ばすための電磁弁の構造が複雑となりがちである。また、異なる樹脂種の微小な樹脂部材から所望の樹脂種の樹脂部材のみを吹き飛ばすための精密な制御が困難なため、同一樹脂種毎に樹脂部材を分別する精度を向上させることが困難である。また、エアノズルのピッチや樹脂部材の形状の影響を受けるために、小さいサイズの樹脂部材が混在する分別対象から同一樹脂種の樹脂部材を高精度で回収することは困難である。
本発明は、上記従来の課題を解決するもので、簡素なプロセスで、高精度な分別が可能だけでなく、小さいサイズの対象物や非対象物が混在する分別対象にも対応できる分別方法を提供するものである。
上記課題を解決するために、本発明の分別方法は、取り出す対象である対象物と、取り出す対象でない非対象物とが混在する分別対象から対象物を取り出す分別方法であって、対象物と非対象物とを識別する識別工程と、識別工程において識別された対象物の位置情報を取得する位置情報取得工程と、前記位置情報に基づき対象物に液体を付着させる付着工程と、分別対象に貼着部材を当接し、前記液体の粘性により前記貼着部材に対象物を貼り着け、対象物を分別対象から取り出す取り出し工程とを含み、対象物に付着させる液体の量をY(μ1)、液体の粘度をU(mPa・s)、対象物の厚みをD(mm)、対象物面積をA(cm2)、対象物の密度をρ(mg/mm3)とするとき、下式(1)〜(4)を全て満たす(1)D×ρ≦23(2)(Y×U)/A≧0.1055×e^(0.255×D×ρ)(3)(Y×U)/A≧1.05(4)Y/(A×U)≦−1.2×Ln(D×ρ)+3.8
これにより、対象物のサイズに大きく影響されることなく分別対象から対象物を取り出すことが可能となり、高精度で分別を行うことが可能となる。
また、識別工程において、対象物と非対象物とを材質差で識別することが望ましい。
これにより、材質別に分別することが可能となる。
さらに、分別対象に含まれる対象物と非対象物とを所定の厚みにする形状設定工程を含むものでも良い。
これにより、さらに分別精度を向上させることが可能となる。
以上のように、本発明の分別方法、及び、分別装置によれば、対象物のみに液体を付着させ、貼着部材に貼り着けることで、対象物のみを分別対象から取り出すことができる。液体を対象物に付着させる場合、かなり狭ピッチかつ選択的に付着させることができ、従来技術では分別できないサイズの小さい部材片に対しても有効である。
図1は、本発明の実施の形態に係る分別装置を模式的に示す図であり、(a)は正面図、(b)は上面図である。 図2の(a)〜(h)は、第一材料からなる対象物、および、第二材料からなる非対象物が混在する分別対象から対象物を取り出す分別方法を模式的に示す工程図である。 図3は、液体が付着する対象物の面の面積に対する貼着に必要な液体の付着量の関係を示すグラフである。 図4は、図3に示すグラフのy軸の低領域を拡大して示すグラフである。 図5は、液体の粘度と、単位面積あたりの貼着可能である対象物の最大重量との関係を示すグラフである。 図6は、液体の粘度別による対象物重量と、単位面積あたりの液体の付着量の関係を示したグラフである。 図7は、図6に示すグラフのy軸の低領域を拡大して示すグラフである。 図8は、液体の粘度による対象物重量の関係を示す表である。 図9は、液体の粘度別による対象物重量と、単位面積あたりの付着量に対して粘度で割った値との関係をしめすグラフである。 図10は、液体の粘度別による対象物重量と、単位面積あたりの付着量に対して粘度を掛けた値との関係を示したグラフである。 図11は、液体の粘度別による対象物重量と、単位面積あたりの付着量に対して粘度で割った値との関係を示すグラフである。 図12は、液体の粘度別による対象物重量と、単位面積あたりの付着量に対して粘度を掛けた値との関係を示すグラフである。 図13は、貼着部材の違いによる付着率の相違を示す表である。
以下、図面を参照しながら、本発明の好ましい実施の形態について説明する。
図1は、本発明の実施の形態に係る分別装置を模式的に示す図であり、(a)は正面図、(b)は上面図である。
同図に示すように、分別装置100は、対象物1と、非対象物2とが混在する状態の分別対象101から対象物1を取り出す分別装置であって、識別手段110と、位置情報取得手段120と、付着手段130と、貼着部材140と、移動手段150と、形状設定手段160とを備えている。
識別手段110は、対象物1と非対象物2とを識別する装置である。識別手段110としては、分別対象101を撮像し、得られた画像を解析することにより色や、形状、デザインに基づいて対象物1と非対象物2とを識別する装置や、近赤外線センサ、中赤外線センサ、X線センサ、画像認識センサなど様々な方式の中から、感度の最も優れたセンサを備え、対象物1と非対象物2との材質の差に基づいて対象物1と非対象物2とを識別する装置等を例示することができる。
本実施の形態に係る分別装置100の場合、分別基台3としてのベルトコンベア200により分別対象101を矢印方向に搬送しており、識別手段110は、ベルトコンベア200の搬送方向と交差する方向にセンサを走査し、対象物1の材質が存在する位置情報とそれ以外の位置情報とを取得することができるものとなっている。従って、本実施の形態の場合、識別手段110は、対象物1の位置情報を取得する位置情報取得手段120としても機能している。
付着手段130は、位置情報取得手段120としても機能する識別手段110から得られた対象物1の位置情報に基づき、対象物1にのみ選択的に液体を付着させる装置である。本実施の形態の場合、付着手段130は、所定量の液体を任意のタイミングで滴状に射出することのできるノズルを備え、当該ノズルをベルトコンベア200の搬送方向と交差する方向に移動させて、任意の位置に液体を対象物1に付着させることができるものとなっている。
貼着部材140は、分別対象101に当接し、液体の粘性により対象物1が貼り着く部材である。本実施の形態の場合、貼着部材140は、無端ベルト状となっている。
なお、貼着部材140は、分別対象101と貼着部材140とが当接する際に、対象物1が貼着する面を平面に保つ剛性を備えても良いが、分別対象101の凹凸に追随できる柔軟性(弾力性)を備えても良い。
特に柔軟性のある貼着部材140の場合、同一部材の異なる場所の厚みに差異がある対象物1や一の対象物1と他の対象物1や非対象物2との厚みに差異がある場合に有効である。
図13は、貼着部材の違いによる付着率の相違を示す表である。
対象物1や非対象物2の厚みが1.15mm〜2.3mmの範囲で混在する分別対象101を準備し、剛体の貼着部材140としてステンレス板、柔軟性のある貼着部材140としてシリコンゴム板を準備した。同図に示される表の縦軸は、材料面積36mm2、厚み1.15mm〜2.3mmの対象物1に対して付着した液体の粘度U0.89mPa・sの付着量(μ1)である。各マス目記載の数値は全対象物1に対し貼着部材140に付着する率、すなわち貼着率(%)である。この結果より厚みに差異がある分別対象101に対しては柔軟性がある貼着部材140が有効であることがわかる。ただし、貼着部材140の劣化や貼着部材140と対象物1との剥離容易性、メンテナンス性を考慮すると剛性のある方が優位性とも考えられる。従って、貼着部材140の材質を選定する場合、対象物1の厚みのばらつきなどの条件に応じて最適な貼着部材140を選定することが望ましい。
移動手段150は、貼着部材140を分別対象101に対し相対的に移動させることのできる装置である。本実施の形態の場合、移動手段150は、分別対象101に対し、近づく方向、及び、遠ざかる方向に貼着部材140を往復動させることのできる装置である。
形状設定手段160は、分別対象101を所定の厚みにする装置である。本実施の形態では形状設定手段160としてロールプレス装置を例示しており、分別対象101を圧延することにより対象物1や非対象物2の厚みを設定している。ロールプレス装置の場合、連続的に分別対象101の厚みを均一化させることができ好ましい。
なお、形状設定手段160は、平板プレス装置でも良い。さらに、形状設定手段160は、厚みを設定するばかりでなく、厚さ方向と垂直に交差する面の面積を所定以下とするようなカッターを備えていても良い。
またロールプレス装置の場合は、縦型、横型どちらでもかまわない。ロールプレス装置は、ロールギャップ、ロール径、ロール回転数、ロール温度、またロール数を適宜、最適化することで効率的に分別対象101の厚みを均一化でき好ましい。
なお、本発明は上記実施の形態に限定されるわけではない。例えば、識別手段110は、アレイ状やマトリクス状に並べられる複数個のセンサを備え、一度に複数箇所の対象物1を識別するものでも良い。また、付着手段130は、アレイ状やマトリクス状に並べられる複数個のノズルを備え、一度に複数箇所の対象物1に液体を付着させるものでも良い。また、付着手段130は、液体を対象物1に塗布する装置でもかまわない。また、貼着部材140は、無端ベルト状である必要はなく、紙片状や板状など任意の形状でもかまわない。
次に、本発明の実施の形態に係る分別方法を説明する。
(方法1)
図2(a)〜(h)は、第一材料からなる対象物1、および、第二材料からなる非対象物2が混在する分別対象101から対象物1を取り出す分別方法を模式的に示す工程図である。
まず、形状設定工程により厚みが設定された範囲内である分別対象101が、十分に乾燥された分別基台3の上に載置されている(図2(a))。
次に、分別対象101に対して識別手段110に備えられる識別センサ4により、対象物1および非対象物2の組成を識別する。識別センサ4は対象物1を組成の違いにより識別できるセンサであり、識別手段110は、対象物1の組成を識別センサ4が識別した位置の位置情報を取得することができるものとなっている(図2(b))(識別工程、位置情報取得工程)。
次に、取得された位置情報に基づきノズル5を備える付着手段130が制御され、対象物1のみに液体を滴状に付着させる(図2(c))(付着工程)。図2(d)では対象物1のみに液体が付着した状態が示されている。
次に、貼着部材140を分別対象101に対し相対的に近づけ(図2(e))、複数の対象物1と非対象物2とを含む分別対象101に貼着部材140を当接させる(図2(f))。以上により、分別対象101の上側から液体を介して対象物1が十分に乾燥された貼着部材140に張り着く(貼着工程)。
その後、貼着部材140を分別対象101から相対的に遠ざけることにより対象物1のみを貼着部材140に貼り着けた状態で分別対象101から取り出す(図2(g))(取り出し工程)。
次に、貼着部材140に張り着いた対象物1をブレード7を用いて貼着部材140から分離する(図2(h))(回収工程)。
以上により、分別対象101から対象物1のみを高純度で回収することができる。分別基台3に残された非対象物2は容易に個別に回収することができる。また、以上の工程を複数回繰り返すことにより、分別対象101の中から異なる材質からなる対象物1を順番に回収することも可能となる。
なお、例えば、対象物1と貼着部材140との材質を同じものにすれば、対象物1が貼り着いた貼着部材140ごと回収することも可能である。
(実施例1)
図3は、液体が付着する対象物の面の面積に対する貼着に必要な液体の付着量の関係を示すグラフである。
図4は、図3に示すグラフのy軸の低領域を拡大して示すグラフである。
図3、図4から明らかなように、液体が付着する対象物1の面の面積(以下、「対象物面積A」と記載)と、貼着可能な付着量には比例関係がある。図3に示すように対象物面積Aの増加に伴い、対象物1と貼着部材140との間に介在配置される液体の面積が増加するために、貼着に必要な最小付着量は比例して増加する。
また図3に示すように、対象物面積Aの増加に伴い、貼着に必要な最大付着量も比例して増加する。この比例関係を利用し、対象物面積Aを単位面積あたりに換算すると貼着に必要な付着量は一定になることがわかる。
図5は、液体の粘度と、単位面積あたりの貼着可能である対象物の最大重量との関係を示すグラフである。
液体の粘度Uが増加するにつれて、単位面積あたりの貼着可能である対象物の最大重量(以下、「対象物重量」と記す)も増加するという比例関係を見出すことができた。
したがって液体の粘度Uが高いほど、対象物1の貼着には有利に働く。
そこで、今後は液体の粘度U別に対象物1の貼着可能範囲を説明する。対象物1の三次元の各軸に対応する3辺において、長さが最も短くなる1辺の長さを厚みD(mm)と定義する。なお、液体を連続的に滴状に吐出させて付着させる場合、液体の粘度Uは、25mPa・s程度より低いことが望ましい。従って、それ以下の粘度領域の液体を使用することが好ましい。
(実施例2)
以下、本発明のさらに詳しい実施例を説明する。
対象物1の材質が熱可塑性樹脂であるPP、非対象物2の材質が熱可塑性樹脂であるPSである。このような異なる樹脂からなる対象物1と非対象物2とが混在する分別対象101からPPからなる対象物1を取り出す場合の分別方法を説明する。
識別手段110としては近赤外線分析装置(IR装置:Nicolet AVATAR360、測定法:ATR法、波長領域:4000〜650cm-1)を用いた。
付着手段130としては、マイクロピペット(型番3111−2.5,eppendorf社)を用いた。
分別対象101を平板プレス機の加圧板上にのせ、スペーサーを挟んで60秒間加圧し、厚みDを1.15〜24.0mmの範囲になるように調整した。
対象物1、非対象物2をそれぞれカッターを用いて切断し、対象物面積Aが36mm2となるように調整した。
貼着部材140には、目開き0.28mm、線径0.23mm、大きさ150mm×150mm、厚み1mmのステンレス製金網を用いた。
以上の装置、部材を用い、本発明にかかる分別方法を実施した。
まず、対象物1と非対象物2とが混在した分別対象101を分別基台3に載置した。分別対象101の載置量は、分別基台3の面積に対して分別対象101の全対象物面積Aが45〜55%となるように載置した。また、対象物1と非対象物2の全てが重ならないように載置した。
次に、分別基台3上の分別対象101を識別手段110により識別した。識別手段110の情報に基づき、PPであるか否かで対象物1か否かを人間が判断した。
また、PPであると判断された位置にある対象物1にのみ付着手段130により液体を滴下した。
ここで、液体は、0.89〜21mPa・sの範囲の粘度に調整した液体を用いた。
対象物1に付着させる液体の付着量を0.5〜50μ1とした。
液体の種類としては純水、ジエチレングリコール(特級045−25915,和光)、ジエチレングリコールジブチルエーテル(特級027−08275,和光)の3種類を別々に使用した。
次に、貼着部材140を分別対象101の上に載置した。貼着部材140の自重により貼着部材140と対象物1との貼着を行った。載置した時間は3秒程度であった。
次に、貼着部材140を分別対象101に対し平行に上側に持ち上げ、分別対象101から対象物1を取り出した。
なお、取り出し完了を確認するため、貼着部材140に貼着した対象物1(10片)の最初の一つが落下するまでの時間を計測し、当該落下時間が10秒以上であれば取り出し完了と判断した。
なお分別基台3および貼着部材140は十分に乾燥した状態で実験を繰り返した。
図6は、液体の粘度別による対象物重量と、単位面積あたりの液体の付着量の関係を示したグラフである。横軸は、対象物重量D×ρ(mg/mm2)であり、縦軸は単位面積あたりの貼着に必要な付着量Y/A(μ1/cm2)である。
図7は、図6に示すグラフのy軸の低領域を拡大して示すグラフである。
液体の粘度Uが一定の場合、対象物重量D×ρ(mg/mm2)が増加に伴い、貼着可能な単位面積あたりの最小付着量の値は大きくなり、単位面積あたりの最大付着量の値は小さくなる。換言すると、液体の粘度Uが一定の場合、対象物重量D×ρ(mg/mm2)が増加するに伴い、貼着可能な付着量の領域は狭くなる。
液体の粘度Uが0.89mPa・sの場合を例に挙げると、対象物重量が2.3mg/mm2の場合には貼着可能な付着量の領域は0.28〜19.4μ1/cm2である。一方、対象物重量が9.2mg/mm2の場合には貼着可能な付着量の領域は1.4〜8.3μ1/cm2であり、前記対象物重量2.3mg/mm2の場合と比較し、領域が狭くなることは明らかである。
対象物重量が一定の場合、液体の粘度Uの増加に伴い、貼着可能な最小付着量の値は小さくなり、最大付着量の値は大きくなる。換言すると、対象物重量が一定の場合、液体の粘度Uの増加に伴い、貼着可能な付着量の領域は広くなる。対象物重量が9.2mg/mm2の場合を例に挙げると、液体の粘度Uが0.89mPa・sの場合は貼着可能な付着量の領域は1.4〜8.3μ1/cm2である。一方、液体の粘度Uが21mPa・sの場合は貼着可能な付着量の領域は0.14〜69μ1/cm2であり、前記液体の粘度U0.89mPa・sと比較し、領域が広くなることは明らかである。
また対象物に液体を多量に付着させても貼着不可となる対象物重量が存在し、液体の粘度Uが高いほど対象物重量も大きくなる。
図8は、液体の粘度による対象物重量の関係を示す表である。
同図より、液体粘度が0.89mPa・s≦U≦21mPa・sの範囲において、対象物の厚みが23mmを越えると、液体の滴下量に関わらず貼着不可となっている。したがって、対象物の厚みは、1.15mm〜23mmの範囲であることが好ましい。
図9は、液体の粘度U別による対象物重量と、単位面積あたりの付着量に対して粘度で割った値との関係を示すグラフである。
同図に示すグラフの横軸は、対象物重量D×ρ(mg/mm2)であり、縦軸は単位面積あたりの貼着に必要な付着量を粘度で割った値Y/(A×U)(mg/cm2・mPa・s)である。同図より、対象物重量の増加に伴い、縦軸のY/(A×U)の値は減少する。また対象物重量が一定の場合は、液体の粘度Uの増加に伴い、Y/(A×U)の値は減少する。換言すれば、粘度21mPa・sの場合が最も縦軸のY/(A×U)の値が最も小さい。従って液体の粘度Uが0.89〜21mPa・sの範囲において、対象物を貼着することが可能な数式範囲は、曲線Y/(A×U)≦−1.2Ln(D×ρ)+3.8を満足する。
図10は、液体の粘度別による対象物重量と、単位面積あたりの付着量に対して粘度を掛けた値との関係を示したグラフである。
横軸は、対象物重量(mg/mm2)であり、縦軸は単位面積あたりの貼着に必要な付着量に粘度を掛けた値(mg/cm2・mPa・s)である。同図より、対象物重量の増加に伴い、縦軸の(Y×U)/Aの値は増加する。また対象物重量が一定の場合は、液体の粘度Uの増加に伴い、(Y×U)/Aの値は増加する。換言すれば、粘度0.89mPa・sの場合が最も縦軸の(Y×U)/Aの値が小さい。従って液体の粘度Uが0.89〜21mPa・sの範囲において、対象物を貼着することが可能な数式範囲は曲線(Y×U)/A≧0.1055e^(0.255×D×ρ)を満足する。
なお、同図より横軸(D×ρ)が低域の場合は(Y×U)/A=1.05より大きいために、少なくとも(Y×U)/A≧1.05を満足する必要がある。また横軸(D×ρ)が高域の場合は23以下であるために、(D×ρ)≦23を満足する必要がある。以上の数式範囲は、0.89mPa・s≦U≦21mPa・sの粘度範囲における液体に適用される。
図11および図12は、図6および図7と同じ図である。
前記図11および図12は、特に水の粘度0.89mPa・sに着目したものである。図11より粘度0.89mPa・sにおいてはY/A≦―10.1×Ln(D×ρ)+28.2の範囲を満足する必要がある。また図12より粘度0.89mPa・sにおいてはY/A≧0.0317×(D×ρ)^2−0.0785×(D×ρ)の範囲を満足する必要がある。また上記範囲は図より0<(D×ρ)≦13.8を満足する必要がある。
なお、分別対象101の中に粘着性を備えた非対象物2が含まれる場合においても、同様に対象物1に液体を付着することにより分別対象101から対象物1を分別することが可能である。
例えば、ゴムやガムテープなどの粘着性を備えた非対象物2が含まれる場合、分別対象101と貼着部材140とが当接する際に貼着部材140に非対象物2が貼着する可能性がある。この場合、対象物1と非対象物2とをブレードで掻き落として回収することになり、分別精度が低下する。さらに対象物1や非対象物2の粘着成分が分別基台3や貼着部材140に残った場合、次工程において新たな非対象物2が貼着部材140に貼着する可能性があるために好ましくない。
しかしながら、これらの粘着成分は、貼着部材140に対して弱い仮貼着の状態で貼着している場合が大半であり、定期的に分別基台3や貼着部材140を洗浄することにより容易に粘着成分を除去することが可能である。
このように分別対象101中に粘着性を備えた非対象物2が含まれる場合、粘着性を備えた非対象物2の種類と含有量により、分別精度に変動は起こるが、定期的に貼着部材140等の洗浄を行うことにより所望の分別精度を確保することは可能である。従って、本発明のプロセスには多少の粘着性のある対象物1や非対象物2が混入していても、所望の樹脂を分別することが可能である。
本発明にかかる分別方法は、廃家電や一般廃棄物を粉砕することで発生する樹脂や金属やガラスなどの混在片から、特定の材料を選出できる分別手法として資源循環に適用できる。従来のエア噴射により分別できないサイズの小さい混在片に対して特に効果的である。また将来リサイクル需要が拡大するレアメタルなどの分別にも効果的である。
1 対象物
2 非対象物
3 分別基台
4 識別センサ
7 ブレード
100 分別装置
101 分別対象
110 識別手段
120 位置情報取得手段
130 付着手段
140 貼着部材
150 移動手段
160 形状設定手段
200 ベルトコンベア
A 対象物面積
D 対象物の厚み
U 粘度
Y 付着量
ρ 密度

Claims (6)

  1. 取り出す対象である対象物と、取り出す対象でない非対象物とが混在する分別対象から対象物を取り出す分別方法であって、
    対象物と非対象物とを識別する識別工程と、
    識別工程において識別された対象物の位置情報を取得する位置情報取得工程と、
    前記位置情報に基づき対象物に液体を付着させる付着工程と、
    分別対象に貼着部材を当接し、前記液体の粘性により前記貼着部材に対象物を貼り着け、対象物を分別対象から取り出す取り出し工程と
    を含み、
    対象物に付着させる液体の量をY(μ1)、
    液体の粘度をU(mPa・s)、
    対象物の厚みをD(mm)、
    対象物面積をA(cm2)、
    対象物の密度をρ(mg/mm3)とするとき、
    下式(1)〜(4)を全て満たす
    (1)D×ρ≦23
    (2)(Y×U)/A≧0.1055×e^(0.255×D×ρ)
    (3)(Y×U)/A≧1.05
    (4)Y/(A×U)≦−1.2×Ln(D×ρ)+3.8
    分別方法。
  2. 取り出す対象である対象物と、取り出す対象でない非対象物とが混在する分別対象から対象物を取り出す分別方法であって、
    対象物と非対象物とを識別する識別工程と、
    識別工程において識別された対象物の位置情報を取得する位置情報取得工程と、
    前記位置情報に基づき対象物に液体を付着させる付着工程と、
    分別対象に貼着部材を当接し、前記液体の粘性により前記貼着部材に対象物を貼り着け、対象物を分別対象から取り出す取り出し工程と
    を含み、
    対象物に付着させる液体の量をY(μ1)、
    対象物の厚みをD(mm)、
    対象物面積をA(cm2)、
    対象物の密度をρ(mg/mm3)とするとき、
    下式(1)、(2)を全て満たす
    (1)0<D×ρ≦13.8の範囲
    (2)−10.1×Ln(D×ρ)+28.2≧Y/A≧0.0317×(D×ρ)^2−0.0785×(D×ρ)
    分別方法。
  3. 識別工程において、
    対象物と非対象物とを材質差で識別する
    請求項1または請求項2に記載の分別方法。
  4. さらに、
    分別対象に含まれる対象物と非対象物とを所定の厚みにする形状設定工程を含む請求項1または請求項2に記載の分別方法。
  5. 対象物の厚みDは1.15〜23mmの範囲である
    請求項1または請求項2に記載の分別方法。
  6. 液体の粘度をU(mPa・s)とするとき、
    液体の粘度が0.89mPa・s≦U≦21mPa・sである
    請求項1または請求項2に記載の分別方法。
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