JP2000108126A - 廃プラスチック選別装置 - Google Patents

廃プラスチック選別装置

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JP2000108126A
JP2000108126A JP10287870A JP28787098A JP2000108126A JP 2000108126 A JP2000108126 A JP 2000108126A JP 10287870 A JP10287870 A JP 10287870A JP 28787098 A JP28787098 A JP 28787098A JP 2000108126 A JP2000108126 A JP 2000108126A
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waste
suction
transport
sorting
belt
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JP10287870A
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Zen Hirabayashi
漸 平林
Tomitaka Yonezawa
富任 米澤
Kenichi Yoneda
健一 米田
Yoshiharu Arai
良晴 荒井
Masayasu Kimura
真康 木村
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Science & Tech Agency
National Institute of Advanced Industrial Science and Technology AIST
Original Assignee
Science & Tech Agency
Agency of Industrial Science and Technology
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    • Y02W30/00Technologies for solid waste management
    • Y02W30/50Reuse, recycling or recovery technologies
    • Y02W30/62Plastics recycling; Rubber recycling

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  • Processing Of Solid Wastes (AREA)
  • Separation, Recovery Or Treatment Of Waste Materials Containing Plastics (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】本発明は、プラスチック製の廃棄物を材質毎に
精度良く確実に選別して回収できる廃プラスチック選別
装置の提供を目的とする。 【解決手段】廃プラスチック選別装置は、供給部60に供
給されるプラスチック製の廃棄物Aを、通気性を有する
搬送ベルト35を介して回収部61に搬送するベルトコンベ
ア34と;供給部から回収部に搬送される廃棄物を、搬送
ベルトの裏側から吸引することによりこの搬送ベルト上
に吸着保持する第1ないし第3の吸引ボックス75,80,81
と;廃棄物の搬送中に、この廃棄物の材質を識別するセ
ンサ70と;センサによる識別結果に基づいて特定の材質
の廃棄物の吸着を解除することにより、回収部に搬送さ
れた廃棄物を材質毎に仕分けする電磁弁87と;を備えて
いる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、フィルム状あるい
はトレイ状をなすプラスチック製の廃棄物を材質毎に選
別し、リサイクルを可能とするための廃プラスチック選
別装置に関する。
【0002】
【従来の技術】家庭から排出されるプラスチック製の廃
棄物は、その多くが買い物用の手提げ袋、食品包装用の
フィルムやトレイ類および飲料用・食品用・日用品の容
器類によって占められている。この種のプラスチック製
廃棄物の中でも飲料用の液体容器は、形状および大きさ
がある程度規定されているので、取り扱いが容易であ
り、しかも、近年では廃棄される量も膨大であることか
ら、従来、回収された液体容器を材質毎に識別し、リサ
イクルを可能とする技術がいくつか開発され、既に実用
化されている。
【0003】図14は、近赤外線材質識別センサを用い
た従来の廃プラスチック選別装置1を開示している。こ
の選別装置1は、ベルトコンベア2と、近赤外線識別装
置3と、複数の分別回収ボックス4a〜4fとを備えて
いる。
【0004】ベルトコンベア2は、PETボトルのよう
な各種のプラスチック製の廃棄物5を搬送するためのも
ので、これら廃棄物5は、一列に並べられた状態でベル
トコンベア2の供給端から回収端に向けて一定の速度で
搬送されるようになっている。
【0005】近赤外線識別装置3は、ベルトコンベア2
の途中に配置されている。この近赤外線識別装置3は、
近赤外線をベルトコンベア2上の廃棄物5に照射する光
源6と、この光源6と向かい合う受光素子7と、これら
光源6と受光素子7との間に配置されたポリクロ型の分
光器8とを備えている。光源6から廃棄物5に照射され
た近赤外線は、廃棄物5を透過して分光器8に入射さ
れ、この分光器8で所定の波長の近赤外線に分光され
る。そして、分光された各々の波長の光は、受光素子7
に入射され、この受光素子7で光量が電気信号に変換さ
れた後、増幅回路9を介してコンピュータ10に入力さ
れる。コンピュータ10は、プラスチックの材質に対応
した各種の波長をデータとして記憶しており、このコン
ピュータ10に受光素子7で変換された電気信号が入力
されることで、近赤外線識別装置3を通過した廃棄物5
の材質が瞬時に判定されるようになっている。
【0006】分別回収ボックス4a〜4fは、近赤外線
識別装置3よりもベルトコンベア2の回収端側に配置さ
れている。これら分別回収ボックス4a〜4fは、回収
すべき廃棄物5の材質(PVC、PET、PS、PE、
PPおよびその他)毎に区分けされており、上記ベルト
コンベア2の側方において、その搬送方向に沿って一列
に並べられている。
【0007】分別回収ボックス4a〜4fは、夫々ベル
トコンベア2を挟んで配置された第1ないし第6のノズ
ル11a〜11fと向かい合っている。ノズル11a〜
11fは、圧縮空気を供給するヘッダ12に接続されて
おり、これらノズル11a〜11fには夫々常閉形の電
磁弁13が設置されている。電磁弁13の駆動部は、空
電変換器14を介してコンピュータ10に電気的に接続
されている。
【0008】したがって、近赤外線識別装置3を通過し
た廃棄物5の材質がコンピュータ10により判定される
と、この廃棄物5がノズル11a〜11fに対応する位
置まで搬送される時間分のタイムラグの後に、判定結果
に対応する特定のノズル11a〜11fの電磁弁13が
開操作され、このノズル11a〜11fから噴出される
圧縮空気によりベルトコンベア2上を送られる廃棄物5
が所望の分別回収ボックス4a〜4fに向けて吹き飛ば
される。これにより、ベルトコンベア2に供給された廃
棄物5は、その材質毎に仕分けされた状態で分別回収ボ
ックス4a〜4fに回収されるようになっている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】ところで、従来の選別
装置1を用いてフィルム状もしくはトレイ状のプラスチ
ック製廃棄物の仕分けを行なう場合、この種の廃棄物
は、PETボトルのような廃棄物5に比べてその見かけ
比重が非常に小さいために、材質毎に仕分けする際の処
理能力を確保するには、廃棄物の搬送速度を高めること
が必要となる。
【0010】しかしながら、特にフィルム状の廃棄物
は、PETボトル等に比べて遥かに軽量であるから、ベ
ルトコンベア2を用いて高速で搬送した場合、空気抵抗
により飛ばされたり、舞い上がることがあり、廃棄物を
一定の速度で効率良く搬送することが不可能となるとい
った問題が生じてくる。
【0011】しかも、フィルム状もしくはトレイ状の廃
棄物は、その形状および大きさが多種多様であるため、
従来の選別装置1のように廃棄物に対し搬送方向の側方
から圧縮空気を吹き付けることで材質毎に仕分けしよう
としても、この廃棄物に圧縮空気が精度良く命中し難く
なり、それ故、廃棄物を圧縮空気で吹き飛ばして選別す
ることは極めて困難な状況にある。
【0012】それとともに、この種の廃棄物は、軽量で
あるが故に空気抵抗の影響を受け易いので、搬送中にベ
ルトコンベア2との相対位置が変化することがあり、近
赤外線識別装置3で材質を判定した後、ノズル11に至
るまでの搬送時間分のタイムラグを決定し難くなる。そ
のため、圧縮空気の噴射タイミングをベルトコンベア2
上を送られる廃棄物に合わせることが困難となり、廃棄
物を精度良く仕分けして回収することができなくなると
いった問題が生じてくる。
【0013】本発明は、このような事情にもとづいてな
されたもので、廃棄物の形状や大きさに左右されること
なく、この廃棄物を材質毎に精度良く確実に選別して回
収することができる廃プラスチック選別装置の提供を目
的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1に係る本発明の廃プラスチック選別装置
は、搬送元に供給されるプラスチック製の廃棄物を、通
気性を有する搬送体を介して搬送先に搬送する搬送手段
と;上記搬送元から搬送先に搬送される廃棄物を、上記
搬送体の裏側から吸引することによりこの搬送体上に吸
着保持する吸着手段と;上記廃棄物の搬送中に、この廃
棄物の材質を識別する識別手段と;この識別手段による
識別結果に基づいて特定の材質の廃棄物の吸着を解除す
ることにより、上記搬送先に搬送された廃棄物を材質毎
に仕分けする仕分け手段と;を備えていることを特徴と
している。
【0015】請求項2に係る発明によると、上記請求項
1に記載された仕分け手段は、特定の材質の廃棄物に向
けて圧縮空気を噴射するノズルを有し、この圧縮空気で
搬送体に吸着された廃棄物を吹き飛ばすことを特徴とし
ている。
【0016】請求項3に係る発明によると、上記請求項
1に記載された仕分け手段は、特定の材質の廃棄物に向
けて圧縮空気を噴射し、この廃棄物を搬送体上から吹き
飛ばすためのノズルと;このノズルと向かい合う位置に
配置され、吹き飛ばされた廃棄物を吸引することで回収
する回収部と;を備えていることを特徴としている。
【0017】請求項4に係る発明によると、上記請求項
1又は2に記載された仕分け手段は、搬送体に吸着され
た特定の材質の廃棄物を搬送体から掻き取るためのスク
レーパを装備していることを特徴としている。
【0018】請求項5に係る発明によると、上記請求項
1ないし4のいずれかに記載された搬送手段は、搬送体
上に吸着された廃棄物に他の廃棄物が重ねられている時
に、この他の廃棄物を強制的に分離させる手段を備え、
この分離手段は、上記識別手段よりも廃棄物の搬送方向
に沿う上流側に設置されていることを特徴としている。
【0019】請求項6に係る発明によると、上記請求項
5に記載された分離手段は、他の廃棄物に接する接触子
を装備していることを特徴としている。
【0020】請求項7に係る発明によると、上記請求項
5に記載された分離手段は、搬送体の搬送方向に沿う下
流側から上流側に向かう空気流を形成するためのファン
であることを特徴としている。
【0021】請求項8に係る発明によると、上記請求項
1ないし7のいずれかに記載された搬送手段は、搬送体
と協働して廃棄物を押し潰す押圧手段を備え、この押圧
手段は、上記識別手段よりも廃棄物の搬送方向に沿う上
流側に設置されていることを特徴としている。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、本発明の第1の実施の形態
を図1ないし図5にもとづいて説明する。
【0023】図1は、廃プラスチック選別装置21と前
処理装置22とを有する選別回収システムを概略的に示
している。前処理装置22は、プラスチック製の廃棄物
AをPETボトルやカップのような重量物と食品包装用
のフィルムやトレイ類あるいは買物用の手提げ袋のよう
な軽量物とに分離するためのものである。
【0024】この前処理装置22は、導風ダクト23
と、この導風ダクト23内に配置された前処理コンベア
24とを備えている。導風ダクト23には、ファン25
を介して空気が送風されており、この導風ダクト23の
上面に投入口26が設置されている。投入口26は、上
記重量物と軽量物とを含む廃棄物Aを導風ダクト23に
投入するためのもので、この投入口26は導風ダクト2
3の途中に位置されている。
【0025】前処理コンベア24は、送風方向とは逆方
向に無端走行されるコンベアベルト24aを有してい
る。コンベアベルト24aの搬送面には、走行方向と直
交する方向に延びる多数の桟27が取り付けられてお
り、これら桟27は、コンベアベルト24aの走行方向
に間隔を存して配置されている。
【0026】そのため、廃棄物Aを投入口26から導風
ダクト23内に投入すると、PETボトルやカップのよ
うな固くて重い重量物は、風の影響を受けることなくコ
ンベアベルト24aの搬送面に載置されるとともに、桟
27に引っ掛かって送風方向とは逆方向に搬送される。
これに対し、フィルムやトレイ類のような形状が不均一
な軽量物は、導風ダクト23を流れる空気流に乗じて重
量物とは逆方向に吹き飛ばされ、導風ダクト23の終端
の出口23aから本発明に係る廃プラスチック選別装置
21に供給されるようになっている。
【0027】図2および図3に示すように、廃プラスチ
ック選別装置21は、フレーム30を備えている。フレ
ーム30は、床面に据え付けられる台座31と、この台
座31の上方に張り出すコンベア支持部32とを有して
いる。
【0028】フレーム30のコンベア支持部32には、
搬送手段としてのベルトコンベア34が支持されてい
る。ベルトコンベア34は、上記前処理装置22によっ
て分離されたフィルムやトレイのような軽量な廃棄物A
を搬送するためのものである。
【0029】ベルトコンベア34は、搬送体を構成する
樹脂製の搬送ベルト35と、この搬送ベルト35の走行
経路を規定する固定ガイド36および可動ガイド37
と、上記搬送ベルト35を走行させる駆動プーリ38と
を備えている。
【0030】搬送ベルト35は、搬送面としての表面4
1aと裏面41bとを有し、この表面41aで廃棄物A
を受けるようになっている。この搬送ベルト35には、
図4の(B)に拡大して示すような多数の通気孔42が
形成されている。通気孔42は、搬送ベルト35の全体
に亘ってマトリクス状に並べて配置されている。そし
て、これら通気孔42は、搬送ベルト35を厚み方向に
貫通して、その表面41aおよび裏面41bに開口され
ている。そのため、搬送ベルト35は通気性を兼ね備え
ている。
【0031】固定ガイド36および可動ガイド37は、
夫々コンベア支持部32に取り付けられている。固定ガ
イド36は、水平に延びる前半部44aと、この前半部
44aの終端から下方に向けて延びる後半部44bとを
有し、この後半部44bは円弧状に湾曲されている。
【0032】図4に示すように、固定ガイド36は、搬
送ベルト35の走行方向に延びる帯状のガイド板45を
有している。ガイド板45は、前半部44aから後半部
44bに跨っており、このガイド板45には、搬送ベル
ト35の裏面41bと向かい合う帯状の吸い込み口46
が形成されている。吸い込み口46は、搬送ベルト35
の通気孔42に連なっており、この吸い込み口46に
は、金網47が取り付けられている。
【0033】ガイド板45および金網47の上面には、
合成樹脂製の複数の摺動板48が取り付けられている。
摺動板48は、搬送ベルト35に沿って延びる帯状をな
している。これら摺動板48は、搬送ベルト35の幅方
向に間隔を存して配置されており、夫々の摺動板48の
上面に搬送ベルト35の裏面41bが摺動可能に接する
ようになっている。
【0034】また、ガイド板45の両側部には、一対の
サイドガイド49a,49bが取り付けられている。サ
イドガイド49a,49bは、ガイド板45の上面から
上向きに突出されており、これらサイドガイド49a,
49bの間に搬送ベルト35が位置されている。
【0035】可動ガイド37は、ヒンジ金具51介して
固定ガイド36の前半部44aに上下方向に回動可能に
連結されている。この可動ガイド37は、図5に示すよ
うに、搬送ベルト35が摺動可能に重ね合わされる帯状
のガイド板52を有している。このガイド板52は、上
記固定ガイド36のガイド板45と同様の構成を有する
ため、このガイド板45と同一の参照符号を付して、そ
の説明を省略する。
【0036】図2に示すように、可動ガイド37は、固
定ガイド36から遠ざかるに従い下向きに傾斜されてい
る。可動ガイド37の下端は、コンベア支持部32の外
方に突出されているとともに、上記前処理装置22の導
風ダクト23の出口23aと向かい合っている。この可
動ガイド37の傾斜角度は、搬送すべき廃棄物Aの種類
等に応じて段階的に変えられるようになっている。
【0037】駆動プーリ38は、可動ガイド37の下端
部に支持されている。駆動プーリ38は、図示しないモ
ータからの動力伝達により回転駆動されるようになって
いる。そして、上記搬送ベルト35は、駆動プーリ3
8、固定ガイド36のガイド板45および可動ガイド3
7のガイド板52に跨ってループ状に巻き付けられてお
り、この駆動プーリ38が回転駆動されると、図2およ
び図3に矢印で示すように、搬送ベルト35が反時計回
り方向に一定の速度で走行されるようになっている。
【0038】搬送ベルト35は、ループ状の搬送経路5
8を構成している。この搬送経路58は、上記前処理装
置22を介して廃棄物Aが供給される供給部60(搬送
元)と、この供給された廃棄物Aを回収する回収部61
(搬送先)とを有している。供給部60は、可動ガイド
37上に位置されているとともに、回収部61は、固定
ガイド36の後半部44b上に位置されている。
【0039】したがって、供給部60に供給された廃棄
物Aは、搬送ベルト35を介して一定の速度で回収部6
1に搬送されるようになっている。
【0040】図5に最も良く示されるように、搬送経路
58の供給部60には、導風ダクト23の出口23aか
ら供給される廃棄物Aを搬送ベルト35上に導く一対の
スカート62a,62bが配置されている。スカート6
2a,62bは、搬送ベルト35上において、その幅方
向に互いに離間して配置されており、これらスカート6
2a,62bの間に廃棄物Aが投入されるようになって
いる。
【0041】スカート62a,62bの間には、押圧手
段としての押圧ローラ64が配置されている。押圧ロー
ラ64は、可動ガイド37の中間部において、搬送ベル
ト35と向かい合っている。そのため、供給部60に供
給された廃棄物Aが押圧ローラ64の位置まで搬送され
てくると、この押圧ローラ64は、搬送ベルト35と協
働して廃棄物Aを挟み込んで偏平に押し潰すようになっ
ており、搬送経路58を搬送される廃棄物Aの膨らみや
剥離が防止されている。
【0042】また、搬送経路58の供給部60の下流端
には、分離手段としての回転ブラシ65が配置されてい
る。回転ブラシ65は、可動ガイド37の上端部におい
て、搬送ベルト35と向かい合っているとともに、その
回転軸を搬送ベルト35の幅方向に沿わせた姿勢で設置
されている。回転ブラシ65は、ベルト又はチェーンの
ような巻き掛け伝動体66を介してモータ67に連動さ
れており、このモータ67を介して廃棄物Aの搬送方向
に逆らう方向に回転駆動されるようになっている。
【0043】そのため、図2に示すように、供給部60
に供給された廃棄物Aの上に他の廃棄物A′が重なり合
っているような場合に、この他の廃棄物A′が回転ブラ
シ65に対応する位置まで搬送されると、この回転ブラ
シ65との接触に基づいて廃棄物Aの上から強制的に掻
き落とされる。それとともに、本実施の形態では、可動
ガイド37は、回転ブラシ65に向けて上向きに傾斜さ
れているので、廃棄物Aの上に他の廃棄物A′が重なり
合った状態で供給部60に供給された場合でも、この他
の廃棄物A′が廃棄物Aの上から自然に脱落し得るよう
な構成となっている。
【0044】なお、搬送ベルト35の走行速度等の条件
によっては、上記回転ブラシ65の代わりに固定式のブ
ラシを設置し、このブラシを他の廃棄物A′に接触させ
て抵抗を与えることで、他の廃棄物A′を廃棄物Aから
掻き落とすようにしても良い。
【0045】また、上記分離手段は、回転ブラシ65や
固定ブラシに特定されるものではなく、例えばローラあ
るいは暖簾を用いても良い。
【0046】図2に示すように、搬送経路58の途中に
は、廃棄物Aの材質を識別する手段としての材質識別セ
ンサ70が配置されている。材質識別センサ70は、上
記コンベア支持部32の上端に支持されており、上記固
定ガイド36の前半部44aの上方において、搬送ベル
ト35と向かい合っている。
【0047】この材質識別センサ70は、搬送経路58
を搬送される廃棄物Aに近赤外線あるいはX線のような
光を照射するとともに、この廃棄物Aで反射された光量
を電気信号に変換して出力するもので、この電気信号
は、増幅回路71を介してコンピュータ72に入力され
る。コンピュータ72は、識別すべきプラスチックの材
質に対応する各種の吸光度をデータとして記憶してお
り、このコンピュータ72に材質識別センサ70からの
電気信号が入力されることで、搬送経路58を搬送され
る廃棄物Aの材質が瞬時に判定され、この判定結果に基
づく制御信号を出力するようになっている。
【0048】図2および図5に示すように、可動ガイド
37の裏面には、第1の吸引ボックス75が取り付けら
れている。第1の吸引ボックス75は、可動ガイド37
のガイド板52と協働して第1の負圧室76を構成して
おり、この第1の負圧室76にガイド板52の吸い込み
口46が連なっている。
【0049】固定ガイド36の裏面には、第2および第
3の吸引ボックス80,81が取り付けられている。第
2および第3の吸引ボックス80,81は、搬送ベルト
35の走行方向に沿って並べられている。これら吸引ボ
ックス80,81は、ガイド板45と協働して第2およ
び第3の負圧室82,83を構成しており、これら第2
および第3の負圧室82,83にガイド板45の吸い込
み口46が連なっている。
【0050】ガイド板45,52の吸い込み口46に
は、一対のレール77a,77bが配置されている。レ
ール77a,77bは、搬送ベルト35の走行方向に沿
って延びているとともに、この搬送ベルト35の幅方向
に互いに離間して配置されている。これらレール77
a,77bは、摺動板48に対応した位置において、金
網47を下方から支えている。
【0051】また、レール77a,77bは、複数のレ
ールサポート78(図4および図5に夫々一つのみを図
示)に支持されている。レールサポート78は、搬送ベ
ルト35の走行方向に間隔を存して配置されている。こ
れらレールサポート78は、第1ないし第3の吸引ボッ
クス75,80,81に支持されている。
【0052】第1ないし第3の負圧室76,82,83
は、第1ないし第3の吸引ダクト84a,84b,84
cを介して吸引管85に接続されている。この吸引管8
5は、図3に示す吸引ファン86に接続されている。そ
のため、吸引ファン86が駆動されると、第1ないし第
3の負圧室76,82,83が負圧となり、これら第1
ないし第3の負圧室76,82,83の負圧が金網47
を介して搬送ベルト35の通気孔42に作用するように
なっている。
【0053】よって、本実施の形態では、第1ないし第
3の負圧室76,82,83が廃棄物Aを搬送ベルト3
5に吸着するための吸着手段として機能している。
【0054】したがって、搬送経路58の供給部60に
供給された廃棄物Aは、上記負圧の存在により搬送ベル
ト35の表面41aに吸着保持され、そのまま供給部6
0から回収部61に向けて搬送される。
【0055】第3の負圧室83は、搬送経路58上の回
収部61に位置されている。この第3の負圧室83に連
なる第3の吸引ダクト84cには、常開形の電磁弁87
が設置されている。この電磁弁87の駆動部は、上記コ
ンピュータ72に電気的に接続されており、このコンピ
ュータ72から出力される制御信号に応じて電磁弁87
が開閉作動されるようになっている。
【0056】そのため、電磁弁87が閉じられると、第
3の負圧室83と吸引管85との連通が遮断され、回収
部61に対応する位置において搬送ベルト35の通気孔
42に作用する負圧が失われる。よって、本実施の形態
では、電磁弁87が廃棄物Aの吸着を解除して仕分けす
る手段を構成している。
【0057】図2に示すように、上記フレーム30の台
座31上には、PVC(塩化ビニール)製の廃棄物Aを
受ける第1の回収箱90と、その他の材質の廃棄物Aを
受ける第2の回収箱91とが設置されている。第1の回
収箱90は、上記固定ガイド36の後半部44bの下方
において、この後半部44bの頂点を通る接線の延長線
上に位置され、上記第2の吸引ボックス80の終端に対
応している。第2の回収箱91は、上記固定ガイド36
の後半部44bの下方において、この後半部44bの終
端に位置されている。
【0058】このような構成のプラスチック選別装置2
1において、フィルムあるいはトレイのような軽量な廃
棄物Aの中からPVC製の廃棄物Aを選別して回収する
手順について説明する。
【0059】前処理装置22の導風ダクト23から排出
される廃棄物Aは、搬送経路58の供給部60において
ベルトコンベア34の搬送ベルト35上に移し替えられ
る。この際、搬送ベルト35は、駆動プーリ38を介し
て一定の速度で走行されており、この搬送ベルト35の
表面41aに載せられた廃棄物Aは、回収部61に向け
て順次搬送される。
【0060】また、廃棄物Aの搬送を開始するに当って
は、吸引ファン86を介して第1ないし第3の負圧室7
6,82,83が負圧となっており、これら第1ないし
第3の負圧室76,82,83の負圧が金網47を介し
て搬送ベルト35の通気孔42に作用している。そのた
め、搬送ベルト35に移し替えられた廃棄物Aは、上記
負圧の存在により搬送ベルト35の表面41aに吸着さ
れ、この表面41aから浮き上がったり、舞い上がるこ
となく回収部61に向けて搬送される。
【0061】搬送ベルト35に吸着された廃棄物Aは、
やがて押圧ローラ64に導かれ、この押圧ローラ64と
搬送ベルト35とによって強制的に挟み込まれる。これ
により、廃棄物Aが偏平に押し潰され、搬送過程におけ
る廃棄物Aの膨らみや剥離が防止される。
【0062】押圧ローラ64を通過した廃棄物Aは、回
転ブラシ65に導かれ、この回転ブラシ65を通過す
る。この際、搬送ベルト35に吸着された廃棄物Aの上
に他の廃棄物A′が重なり合っていると、この廃棄物
A′が回転ブラシ65との接触に基づいて強制的に掻き
落とされる。それとともに、搬送経路58は、廃棄物A
の供給端から回転ブラシ65に至る部分において、この
回転ブラシ65側に進むに従い上向きに傾斜されている
ので、廃棄物Aに重なり合っている他の廃棄物A′は、
重力の影響を受けて自然に分離され易くなる。
【0063】したがって、回転ブラシ65よりも下流側
には、搬送ベルト35に吸着された廃棄物Aのみが一個
づつ搬送されることになる。
【0064】回転ブラシ65を通過した廃棄物Aは、材
質識別センサ70の下方を通過する。この材質識別セン
サ70では、廃棄物Aで反射された光量を電気信号に変
換し、この電気信号を増幅回路71を介してコンピュー
タ72に送出する。コンピュータ72は、反射光の吸光
度から廃棄物Aの材質を判定し、この判定結果に基づく
制御信号を電磁弁87の駆動部に出力する。
【0065】具体的には、PVC製の廃棄物AとPP、
PE等の他のプラスチック製の廃棄物Aとでは吸光度が
異なるために、材質識別センサ70の下方を通過した廃
棄物AがPVC製であると判定された場合、この廃棄物
Aが材質識別センサ70から第3の吸引ボックス81に
至るまでの搬送時間分のタイムラグをおいて電磁弁87
の駆動部に制御信号が入力される。
【0066】これにより、電磁弁87が一定時間閉じ、
第3の吸引ボックス81と吸引管85との連通が遮断さ
れる。この結果、第3の負圧室83に作用する負圧が消
失し、搬送ベルト35に対する廃棄物Aの吸着が解除さ
れる。
【0067】よって、廃棄物Aは、第3の吸引ボックス
81に対応する位置まで搬送された時点で重力の影響を
受けて落下し、第1の回収箱90に回収される。
【0068】これに対し、廃棄物AがPVC以外のプラ
スチック製であると判定された場合は、電磁弁87は開
状態を維持し、第3の負圧室83に負圧が継続して作用
する。このため、廃棄物Aは、第3の吸引ボックス81
を通り過ぎるまで搬送ベルト35に吸着保持される。そ
して、この廃棄物Aは、搬送ベルト35の走行に伴って
第3の吸引ボックス81を通り過ぎた時点で重力の影響
を受けて落下し、第2の回収箱91に回収される。
【0069】このようなプラスチック選別装置21によ
れば、搬送経路58の供給部60から回収部61に至る
部分において、搬送ベルト35に裏側から負圧を作用さ
せて廃棄物Aを吸着保持するようにしたので、この廃棄
物Aが搬送ベルト35から吹き飛んだり、舞い上がるの
を確実に防止することができる。
【0070】そのため、ベルトコンベア34による廃棄
物Aの搬送過程において、この廃棄物Aと搬送ベルト3
5との相対位置にずれが生じ難くなり、フィルムや買物
用の手提げ袋のような軽量で形状が不均一な廃棄物Aで
も確実に搬送することができる。
【0071】それとともに、廃棄物Aが搬送ベルト35
にしっかりと保持されるので、搬送ベルト35の走行速
度を高めることが可能となり、廃棄物Aを効率良く搬送
することができる。
【0072】しかも、上記構成によると、廃棄物Aと搬
送ベルト35との相対位置にずれが生じ難くなるので、
この廃棄物Aを一定の速度で搬送することができ、廃棄
物Aが第3の吸引ボックス81に到達するタイミングを
精度良く定めることができる。このため、電磁弁87を
閉じて搬送ベルト35に対する廃棄物Aの吸着を解除す
る時期を容易に設定することが可能となり、PVC製の
廃棄物Aと、それ以外の材質の廃棄物Aとの仕分け作業
を人手を煩わすことなく確実に行なうことができる。
【0073】よって、PVC製の廃棄物Aの自動選別が
可能となり、従来、埋め立て又は焼却処理されていたフ
ィルム状の廃プラスチックのリサイクルが可能となる。
加えて、上記プラスチック選別装置21を用いること
で、焼却処理される廃プラスチックの中からPVCを精
度良く取り除くことができ、ダイオキシン等を含む有害
ガスの発生を抑えて、自然環境の保護に寄与するといっ
た利点がある。
【0074】なお、本発明は、上記第1の実施の形態に
特定されるものではなく、図6および図7に本発明の第
2の実施の形態を示す。
【0075】この第2の実施の形態は、廃棄物Aの吸着
を解除して材質毎に仕分けするための構成が第1の実施
の形態と相違しており、それ以外のプラスチック選別装
置21の基本的な構成は、第1の実施の形態と同様であ
る。そのため、第2の実施の形態において、第1の実施
の形態と同一の構成部分には同一の参照符号を付して、
その説明を省略する。
【0076】図6に示すように、ベルトコンベア34の
うち、固定ガイド36の後半部44bの下流部分は、搬
送ベルト35の走行方向をガイドする機能しか有してお
らず、負圧を伴わない構成となっている。
【0077】この後半部44の下流部分には、複数のノ
ズル100が配置されている。ノズル100は、ガイド
板45に水平に支持されており、その先端の噴出口(図
示せず)が搬送ベルト35と向かい合っている。そし
て、ノズル100は、図7の(B)に示すように、搬送
ベルト35の幅方向に互いに間隔を存して配置されてい
る。
【0078】ノズル100は、夫々空気配管101を介
してエアヘッダ102に接続されている。エアヘッダ1
02は、コンプレッサ103に接続されており、このエ
アヘッダ102の内部に圧縮空気が貯えられている。
【0079】空気配管101とエアヘッダ102との接
続部には、夫々常閉形の電磁弁104が設置されてい
る。電磁弁104の駆動部は、コンピュータ72に電気
的に接続されており、このコンピュータ72から出力さ
れる制御信号に応じて電磁弁104が開閉作動されるよ
うになっている。そのため、電磁弁104が開かれる
と、エアヘッダ102に貯えられた圧縮空気がノズル1
00から噴出し、この圧縮空気により、固定ガイド36
の後半部44bの下流部分に搬送されてきた廃棄物Aが
後半部44bの側方に向けて吹き飛ばされるようになっ
ている。
【0080】よって、本実施の形態では、ノズル100
が廃棄物Aの吸着を解除して仕分けする手段を構成して
いる。
【0081】また、フレーム30の台座31上には、回
収箱106が設置されている。回収箱106は、固定ガ
イド36の後半部44bの下方に配置されている。この
回収箱106の内部は、可動式仕切板107を介してP
VC製の廃棄物Aを回収する第1の室108aと、PV
C以外の材質の廃棄物Aを回収する第2の室108bと
に区分けされている。第1の室108aは、固定ガイド
36の下方においてその後半部44bの側方に大きくず
れた位置に配置されている。第2の室108bは、固定
ガイド36の後半部44bの略真下に配置されている。
【0082】このような構成において、材質識別センサ
70の下方を通過した廃棄物AがPVC製であると判定
された場合、廃棄物Aが材質識別センサ70から固定ガ
イド36の後半部44bに至るまでの搬送時間分のタイ
ムラグをおいて電磁弁104の駆動部に制御信号が入力
される。
【0083】これにより、電磁弁104が一定時間開
き、エアヘッダ102に貯えられている圧縮空気がノズ
ル100を通じて搬送ベルト35の裏側に吹き付けられ
る。この圧縮空気は、搬送ベルト35の通気孔42を通
じて表面41aに噴出し、搬送ベルト35上の廃棄物A
をベルトコンベア34の側方に向けて吹き飛ばす。
【0084】この際、固定ガイド36の後半部44bの
下流部分は負圧を伴わないので、廃棄物Aが搬送ベルト
35に吸着されることはない。よって、廃棄物Aは、搬
送ベルト35上から回収箱106の上方に向けて大きく
吹き飛ばされ、その後、自由落下により第1の室108
aに回収される。
【0085】これに対し、廃棄物AがPVC以外のプラ
スチック製であると判定された場合、電磁弁104は閉
状態を維持し、ノズル100とエアヘッダ102との連
通を遮断する。このため、廃棄物Aは、固定ガイド36
の後半部44bの下流部分に対応する位置まで搬送され
た段階で、重力の影響を受けて自然に落下し、回収箱1
06の第2の室108bに回収される。
【0086】このような構成においても、廃棄物Aは、
固定ガイド36の後半部44bの下流部分に達するまで
の過程において、搬送ベルト35に吸着保持されている
ので、搬送中に廃棄物Aが吹き飛ばされたり、舞い上が
ることはなく、搬送ベルト35との相対位置を一定に保
つことができる。よって、フィルムや買物用の手提げ袋
のような軽量で形状が不均一な廃棄物Aでも確実に搬送
することができ、上記第1の実施の形態と同様の効果を
得ることができる。
【0087】図8は、本発明の第3の実施の形態を開示
している。
【0088】この第3の実施の形態は、廃棄物Aを搬送
する形態および廃棄物Aの吸着を解除して材質毎に仕分
けするための構成が第1の実施の形態と相違している。
【0089】プラスチック選別装置21は、床面に沿っ
て水平に配置されたベルトコンベア110を備えてい
る。このベルトコンベア110は、互いに平行に配置さ
れた駆動プーリ111および従動プーリ112と、これ
らプーリ111,112の間に跨って水平に架け渡され
た無端状の搬送ベルト113とで構成されている。搬送
ベルト113は、図8に概略的に示すように、マトリク
ス状に配置された多数の通気孔114を有している。
【0090】搬送ベルト113は、ループ状の搬送経路
115を構成している。この搬送経路115は、前処理
装置22を介して廃棄物Aが供給される供給部116
(搬送元)と、この供給された廃棄物Aを回収する回収
部117(搬送先)とを有している。供給部116と回
収部117とは、ベルトコンベア110の長手方向に互
いに離間されており、この供給部116に供給された廃
棄物Aは、搬送ベルト113を介して一定の速度で回収
部117に搬送されるようになっている。
【0091】搬送ベルト113は、その走行方向に沿っ
て延びる送り部分118aと戻り部分118bとを有し
ている。この送り部分118aは、ダクト状のカバー1
19によって覆われている。カバー119は、搬送経路
115の供給部116に対応する第1の端部120と、
搬送経路115の回収部117に対応する第2の端部1
21とを有している。第1の端部120は、導風ダクト
23の出口23aに連なっている。第2の端部121
は、下向きに開口された取り出し口122を有し、この
取り出し口122の下方に回収箱123が配置されてい
る。
【0092】搬送ベルト113の送り部分118aと戻
り部分118bとの間には、偏平な箱状をなす第1およ
び第2の吸引ボックス125,126が配置されてい
る。第1および第2の吸引ボックス125,126は、
搬送ベルト113の走行方向に並べて配置されており、
この搬送ベルト113の送り部分118aと向かい合う
上面には、金網によって覆われた吸い込み口(図示せ
ず)が形成されている。第1および第2の吸引ボックス
125,126は、夫々吸引管127を介して吸引ファ
ン(図示せず)に接続されている。
【0093】そのため、吸引ファンが駆動されると、第
1および第2の吸引ボックス125,126の内部が負
圧となり、この負圧が吸い込み口を介して搬送ベルト1
13の通気孔114に作用するようになっている。した
がって、搬送経路115の供給部116に供給された廃
棄物Aは、上記負圧の存在により搬送ベルト113の送
り部分118aに吸着保持され、そのまま供給部116
から回収部117に向けて搬送される。
【0094】搬送経路115には、供給部116から回
収部117に向けて順に回転ブラシ65および箱状のセ
ンサケース130が配置されている。回転ブラシ65お
よびセンサケース130は、第1の吸引ボックス125
に対応する位置に設置されている。センサケース130
の内部には、廃棄物Aの材質を識別する複数の材質識別
センサ131が配置されている。材質識別センサ131
は、近赤外線あるいはX線を用いた従来周知の反射式の
光センサであり、夫々搬送ベルト113の送り部分11
8aと向かい合うとともに、この搬送ベルト113の幅
方向に間隔を存して一列に並べられている。
【0095】第2の吸引ボックス126は、材質識別セ
ンサ131よりも廃棄物Aの送り方向に沿う下流側に位
置されている。この第2の吸引ボックス126の内部に
は、エアヘッダ132が挿入されている。エアヘッダ1
32は、搬送ベルト113の幅方向に延びるパイプ状を
なしており、このエアヘッダ132の内部には、図示し
ないコンプレッサを介して圧縮空気が貯えられている。
【0096】エアヘッダ132には、仕分け手段として
機能する複数のノズル133が取り付けられている。ノ
ズル133は、搬送ベルト113の送り部分118aに
向けて上向きに延びており、その先端の噴出口(図示せ
ず)が第2の吸引ボックス126の吸い込み口を介して
搬送ベルト113の通気孔114と向かい合っている。
【0097】また、上記搬送経路115の上方には、吸
引フード135が配置されている。吸引フード135
は、搬送ベルト113を挟んでノズル133と向かい合
っている。この吸引フード135の上部には、回収部と
しての複数の回収管136が接続されている。回収管1
36は、図示しない吸引ファンに連なっており、各回収
管136の途中には、回収管136を開閉するスライド
式のダンパ137が設置されている。このダンパ137
は、常に回収管136を閉じる方向に付勢されている。
【0098】このような構成において、材質識別センサ
131の下方を通過した廃棄物AがPVC製であると判
定された場合、廃棄物Aが材質識別センサ131から吸
引フード135の下方に至るまでの搬送時間分のタイム
ラグをおいてエアヘッダ132に貯えられている圧縮空
気がノズル133を介して噴出される。
【0099】これにより、圧縮空気が搬送ベルト113
の裏側に吹き付けられる。この圧縮空気は、搬送ベルト
113の通気孔114から噴出し、この搬送ベルト11
3上の廃棄物Aを第2の吸引ボックス126を介して作
用する負圧に抗して吸引フード135の方向に吹き飛ば
す。
【0100】この圧縮空気の噴出と同期してダンパ13
7が開き、吸引フード135の内部に上向きの負圧が作
用する。そのため、搬送ベルト113上から吸引フード
135に向けて吹き飛ばされた廃棄物Aは、回収管13
6を通じて吸引され、搬送ベルト113上から回収され
る。
【0101】一方、廃棄物AがPVC以外のプラスチッ
ク製であると判定された場合、ノズル133からの圧縮
空気の噴出が停止され、廃棄物Aは、搬送ベルト113
に吸着されたままの状態でベルトコンベア110上の回
収部117に送られる。そして、廃棄物Aが駆動プーリ
111の位置に達すると、廃棄物Aが第2の吸引ボック
ス126から外れ、搬送ベルト113に対する廃棄物A
の吸着が解除される。このため、廃棄物Aは、駆動プー
リ111に沿って搬送ベルト113の戻り部分118b
に回り込んだ時点で重力の影響を受けて自然に落下し、
回収箱123に回収される。
【0102】このような構成によれば、廃棄物Aは、搬
送経路115の回収部117に達するまでの期間中、搬
送ベルト113に吸着保持されるので、この廃棄物Aの
搬送過程において、廃棄物Aが吹き飛ばされたり、舞い
上がることはなく、搬送ベルト113との相対位置を一
定に保つことができる。よって、フィルムや買物用の手
提げ袋のような軽量で形状が不均一な廃棄物Aでも確実
に搬送することができる。
【0103】しかも、PVC製の廃棄物Aは、搬送ベル
ト113の上方に向けて吹き飛ばされると同時に、回収
管136を介して上方に強制的に吸引されるので、PV
C製の廃棄物Aとそれ以外の材質の廃棄物Aの回収方向
を互いに異ならせることができる。
【0104】このため、ベルトコンベア110の下方に
材質が異なる二種類の廃棄物Aを回収するためのスペー
スを確保する必要はなく、それ故、ベルトコンベア11
0を床面に極力近づけて配置することができる。よっ
て、プラスチック選別装置21を高さ方向のスペースが
充分に得られないような場所にも無理なく設置すること
ができる。
【0105】図9は、本発明の第4の実施の形態を開示
している。
【0106】この第4の実施の形態は、主に搬送過程で
の廃棄物Aの重なりを防止するための構成と、廃棄物A
の吸着を解除して材質毎に仕分けするための構成が上記
第3の実施の形態と相違している。
【0107】図9に示すように、ベルトコンベア110
を覆うカバー119は、導風ダクト140を備えてい
る。導風ダクト140は、カバー119の第2の端部1
21に接続されており、この導風ダクト140の上流端
には、ファン141が設置されている。そのため、ファ
ン141が駆動されると、導風ダクト140を介してカ
バー119の内部に空気が強制的に送風されるようにな
っており、この空気は搬送ベルト113の走行方向とは
逆向き、つまり搬送経路115の回収部117から供給
部116に向けて流れる。
【0108】また、廃棄物Aの材質を識別する材質識別
センサ131は、ベルトコンベア110の送り部分11
8aに対応した位置において、供給部116よりも回収
部117側に大きく偏った位置に設置されている。この
ため、カバー119の内部には、センサ131から供給
部116までの間に位置して分離空間142が形成され
ている。
【0109】分離空間142は、図9に二点鎖線で示す
ように、搬送ベルト113の送り部分118aに沿って
搬送される廃棄物Aの上に他の廃棄物A′が重なり合っ
ているような場合に、この他の廃棄物A′を吹き飛ばす
ためのスペースであり、搬送ベルト113の走行方向に
沿って充分な長さを有している。そして、この分離空間
142に上記センサ131の方向から空気が送風される
ようになっている。
【0110】分離空間142の上流端は、カバー119
の第1の端部120を介して上記前処理装置22の導風
ダクト23の出口23aに連なっている。この場合、導
風ダクト23の出口23aに連なる端部およびカバー1
19の第1の端部120は、図9に示すように、夫々金
網143にて構成されており、この金網143の網目を
通じて分離空間142を流れる空気がカバー119の外
方に放出されるようになっている。
【0111】搬送ベルト113の送り部分118aと戻
り部分118bとの間には、第1および第2の吸引ボッ
クス145,146が配置されている。第1の吸引ボッ
クス145は、上記送り部分118aの全長に亘って配
置されている。この第1の吸引ボックス145は、送り
部分118aと向かい合う上面に金網147によって覆
われた吸い込み口148を有し、この吸い込み口148
は、搬送ベルト113の通気孔114に連なっている。
【0112】また、第1の吸引ボックス145は、駆動
プーリ111と向かい合う一端部に開口部149を有
し、この開口部149に駆動プーリ111の周面が臨ん
でいる。駆動プーリ111は、中空の円筒状をなしてお
り、この駆動プーリ111の周面には、多数の連通孔1
50が形成されている。これら連通孔150は、駆動プ
ーリ111に搬送ベルト113が巻き付けられた時に、
この搬送ベルト113の通気孔114に連なるようにな
っている。
【0113】第2の吸引ボックス146は、第1の吸引
ボックス145の下面に重ね合わされている。第2の吸
引ボックス146は、上記搬送ベルト113の戻り部分
118bと向かい合っているとともに、駆動プーリ11
1に隣接されている。この第2の吸引ボックス146
は、戻り部分98bと向かい合う下面に金網151によ
って覆われた吸い込み口152を有し、この吸い込み口
152は、搬送ベルト113の通気孔114に連なって
いる。
【0114】第1および第2の吸引ボックス145,1
46は、吸引ファン(図示せず)に接続されている。こ
の吸引ファンが駆動されると、第1および第2の吸引ボ
ックス145,146の内部が負圧となり、この負圧が
吸い込み口148,152を介して搬送ベルト113の
通気孔114に作用するようになっている。それととも
に、第1の吸引ボックス145は、開口部149を通じ
て駆動プーリ111の連通孔150に連なっているの
で、第1の吸引ボックス145の内部が負圧となると、
駆動プーリ111の内部も負圧となり、この負圧が連通
孔150を通じて駆動プーリ111に巻き付けられた搬
送ベルト113の通気孔114にも作用するようになっ
ている。
【0115】したがって、搬送経路115の供給部11
6に供給された廃棄物Aは、上記負圧の存在により搬送
ベルト113の送り部分118aに吸着保持され、その
まま駆動プーリ111の周囲を経由して戻り部分118
bに搬送される。
【0116】搬送ベルト113の戻り部分118bの下
方には、PVC製の廃棄物Aを回収する第1の回収箱1
53と、PVC以外のプラスチック製の廃棄物Aを回収
する第2の回収箱154とが配置されている。第1の回
収箱153は、上記第2の吸引ボックス146の真下に
位置されている。第2の回収箱154は、第1の回収箱
153よりも搬送ベルト113の走行方向下流側に位置
され、第2の吸引ボックス146の下方から外れてい
る。
【0117】このような構成において、前処理装置22
の導風ダクト23から排出される廃棄物Aは、搬送経路
115の供給部116において搬送ベルト113の上に
移し替えられる。そして、この廃棄物Aは、搬送ベルト
113の送り部分118aに載せられた状態で回収部1
17に向けて順次搬送される。
【0118】また、廃棄物Aの搬送を開始するに当って
は、吸引ファンを介して第1および第2の吸引ボックス
145,146および駆動プーリ111の内部が負圧と
なっており、この負圧が吸い込み口148,152を介
して搬送ベルト113の通気孔114に作用している。
そのため、搬送ベルト113に移し替えられた廃棄物A
は、搬送ベルト113に吸着され、この搬送ベルト11
3から浮き上がったり、舞い上がることなく回収部11
7に向けて搬送される。
【0119】この際、搬送ベルトAに吸着された廃棄物
Aの上に他の廃棄物A′が重なり合っていると、廃棄物
Aの材質を材質識別センサ131で識別することができ
なくなる。
【0120】しかるに、上記構成によると、廃棄物Aが
搬送されるカバー119の内部には、センサ131から
供給部116までの間に位置して分離空間142が形成
され、この分離空間142に搬送ベルト113の走行方
向とは逆向きに空気が送風されている。このため、廃棄
物Aに重なり合った状態で搬送される他の廃棄物A′
は、図9に示すように、上記空気との接触により廃棄物
Aから引き剥がされ、この空気の流れに乗じて供給部1
16の方向に戻される。
【0121】よって、材質識別センサ131の下方に
は、搬送ベルト113に吸着された廃棄物Aのみが搬送
されることになり、この廃棄物Aの材質を精度良く判別
することができる。
【0122】また、搬送ベルト113の走行方向とは逆
向きの空気流を用いて廃棄物Aの重なりを防止する場
合、この空気流はカバー119に沿って前処理装置22
の導風ダクト23との接続部にまで導かれる。この際、
導風ダクト23の内部にも廃棄物Aを排出するための空
気流が存在するので、この導風ダクト23の内部を流れ
る空気と分離空間142を流れる空気とが、導風ダクト
23とカバー119との接続部で互いに干渉し合うこと
があり得る。そのため、導風ダクト23から排出される
廃棄物Aが舞い上がって導風ダクト23の内部に押し戻
されたり、搬送ベルト113への移し替えや吸着が妨げ
られる恐れがある。
【0123】しかるに、上記構成においては、導風ダク
ト23の出口23a側の端部と、カバー119の第1の
端部120は、夫々通気性を有する金網143にて構成
されているので、導風ダクト23およびカバー119の
内部を流れる空気は、金網143の網目を通じて外方に
逃げる。
【0124】したがって、導風ダクト23とカバー11
9との接続部において空気流が互いに干渉し合うことは
なく、導風ダクト23から搬送ベルト113への廃棄物
Aの移し替えおよび吸着を円滑かつ速やかに行なうこと
ができる。
【0125】一方、廃棄物Aが搬送ベルト113を介し
て材質識別センサ131の下方に搬送され、このセンサ
131で廃棄物AがPVC製であると判定された場合、
この廃棄物Aがセンサ131から第2の吸引ボックス1
46に対応する部分に至るまでの搬送時間分のタイムラ
グをおいて、この第2の吸引ボックス146と吸引ファ
ンとの連通が遮断される。
【0126】このため、廃棄物Aが駆動プーリ111を
経由して戻り部分118bに到達した時点で、搬送ベル
ト113に対する廃棄物Aの吸着が解除される。よっ
て、この廃棄物Aは、重力の影響を受けて自然に落下
し、第1の回収箱153に回収される。
【0127】これに対し、廃棄物AがPVC以外のプラ
スチック製であると判定された場合は、第2の吸引ボッ
クス146と吸引ファンとの連通が継続される。そのた
め、廃棄物Aは、搬送ベルト113に吸着されたまま戻
り部分118bを供給部116に向けて搬送され、第1
の回収箱153の上方を通過する。そして、搬送ベルト
113の走行に伴い、廃棄物Aが第2の吸引ボックス1
46から外れると、搬送ベルト113に対する廃棄物A
の吸着が解除される。このため、廃棄物Aは、第1の回
収箱153を通り過ぎた時点で重力の影響を受けて自然
に落下し、第2の回収箱154に回収される。
【0128】このような構成によれば、廃棄物Aは、搬
送ベルト113に吸着保持されたまま供給部116から
回収部117に向けて搬送されるので、この廃棄物Aの
搬送過程において、廃棄物Aが吹き飛ばされたり、舞い
上がることはなく、搬送ベルト113との相対位置を一
定に保つことができる。よって、フィルムや買物用の手
提げ袋のような軽量で形状が不均一な廃棄物Aでも確実
に搬送することができる。
【0129】図10は、本発明の第5の実施の形態を開
示している。
【0130】この第5の実施の形態は、廃棄物Aを例え
ばPVC、PPおよびそれ以外のプラスチックの三種類
に仕分けするようにした点が上記第4の実施の形態と相
違しており、それ以外の装置全体の基本的な構成は、第
4の実施の形態と同様である。そのため、第5の実施の
形態において、第4の実施の形態と同一の構成部分には
同一の参照符号を付して、その説明を省略する。
【0131】図10に示すように、第1の吸引ボックス
145の下面には、第3の吸引ボックス160が配置さ
れている。第3の吸引ボックス160は、第2の吸引ボ
ックス146よりも搬送ベルト113の走行方向に沿う
下流側において、この搬送ベルト113の戻り部分11
8bと向かい合っている。そして、第3の吸引ボックス
160は、戻り部分98bと向かい合う下面に金網16
1によって覆われた吸い込み口162を有し、この吸い
込み口162は、搬送ベルト113の通気孔114に連
なっている。
【0132】第3の吸引ボックス160は、第1および
第2の吸引ボックス145,146と共に吸引ファン
(図示せず)に接続されている。そのため、吸引ファン
が駆動されると、第1ないし第3の吸引ボックス14
5,146,160の内部が負圧となり、この負圧が吸
い込み口148,152,162を介して搬送ベルト1
13の通気孔114に作用するようになっている。
【0133】また、搬送ベルト113の戻り部分118
bの下方には、PVC製の廃棄物Aを回収する第1の回
収箱164と、PP製の廃棄物Aを回収する第2の回収
箱165と、PVC、PP製以外のプラスチック製の廃
棄物Aを回収する第3の回収箱66とが配置されてい
る。第1の回収箱164は、第2の吸引ボックス146
の下方に配置されているとともに、第2の回収箱165
は、第3の吸引ボックス160の下方に配置されてい
る。第3の回収箱166は、第2の回収箱165よりも
搬送ベルト113の走行方向下流側に位置され、第3の
吸引ボックス160の下方から外れている。
【0134】このような構成において、廃棄物Aが搬送
ベルト113を介して材質識別センサ131の下方に搬
送され、このセンサ131で廃棄物AがPVC製である
と判定された場合、この廃棄物Aがセンサ131から第
2の吸引ボックス146に対応する部分に至るまでの搬
送時間分のタイムラグをおいて、この第2の吸引ボック
ス146と吸引ファンとの連通が遮断される。
【0135】このため、廃棄物Aが駆動プーリ111を
経由して戻り部分118bに搬送された時点で、搬送ベ
ルト113に対する廃棄物Aの吸着が解除される。よっ
て、この廃棄物Aは、重力の影響を受けて自然に落下
し、第1の回収箱164に回収される。
【0136】廃棄物AがPP製であると判定された場合
は、第2の吸引ボックス146と吸引ファンとの連通が
継続されるとともに、この廃棄物Aがセンサ131から
第3の吸引ボックス160に対応する部分に至るまでの
搬送時間分のタイムラグをおいて、この第3の吸引ボッ
クス160と吸引ファンとの連通が遮断される。
【0137】そのため、廃棄物Aは、搬送ベルト113
に吸着されたまま戻り部分118bを供給部116に向
けて搬送され、第1の回収箱164の上方を通過する。
そして、搬送ベルト113の走行に伴い、廃棄物Aが第
3の吸引ボックス160に対応する位置まで搬送されて
くると、搬送ベルト113に対する廃棄物Aの吸着が解
除される。よって、廃棄物Aは、第1の回収箱164を
通り過ぎた時点で重力の影響を受けて自然に落下し、第
2の回収箱165に回収される。
【0138】また、廃棄物AがPVCおよびPP以外の
プラスチック製であると判定された場合は、第1ないし
第3の全ての吸引ボックス145,146,160と吸
引ファンとの連通が継続される。そのため、廃棄物A
は、搬送ベルト113に吸着されたまま戻り部分118
bを供給部116に向けて搬送され、第1および第2の
回収箱164,165の上方を通過する。そして、搬送
ベルト113の走行に伴い、廃棄物Aが第3の吸引ボッ
クス160から外れると、搬送ベルト113に対する廃
棄物Aの吸着が解除される。このため、廃棄物Aは、第
2の回収箱165を通り過ぎた時点で重力の影響を受け
て自然に落下し、第3の回収箱166に回収される。
【0139】また、図11は、本発明の第6の実施の形
態を開示している。
【0140】この第6の実施の形態は、廃棄物Aを搬送
する手段の構成と、廃棄物Aを材質毎に仕分けする構成
が上記各実施の形態と相違している。
【0141】図11において、符号170は搬送手段を
構成する回転ドラムを示している。この回転ドラム17
0は、中空円筒状のドラム本体171と、このドラム本
体171と同軸状をなす回転軸172とを備えている。
ドラム本体171の内部は、吸着手段として機能する負
圧室173を構成しており、この負圧室173の中心部
を回転軸172が貫通している。回転軸172は、図示
しない軸受を介してプラスチック選別装置21のフレー
ム30に支持されているとともに、モータのような駆動
装置に連動されている。そのため、回転ドラム170
は、駆動装置を介して周方向に一定の速度で回転駆動さ
れるようになっている。
【0142】ドラム本体171の外周面には、多数の通
気孔174が形成されている。通気孔174は、ドラム
本体171の全周に亘って配置されており、これら通気
孔174は負圧室173に開口されている。
【0143】また、回転軸172は、中空の筒状をなし
ている。この回転軸172の内部は、吸引通路176を
兼ねており、この吸引通路176は、ロータリジョイン
トを介して吸引ファン(共に図示せず)に連なってい
る。回転軸172の周面には、多数の連通孔177が形
成されており、これら連通孔177を介して吸引通路1
76と負圧室173とが連通されている。
【0144】このため、吸引ファンが駆動されると、吸
引通路176および連通孔177を介して負圧室173
が負圧となり、この負圧がドラム本体171の通気孔1
74に作用するようになっている。
【0145】ドラム本体171上には、供給部180と
回収部181とが設定されている。これら供給部180
と回収部181とは、ドラム本体171の周方向に離間
して配置されている。
【0146】供給部180は、上記前処理コンベア24
の排出端と向かい合っており、この前処理コンベア24
を通じて上記供給部180にフィルム状あるいはトレイ
状の廃棄物Aが供給される。この供給部180には、シ
ュート182が配置されている。シュート182は、前
処理コンベア24の排出端の下方において、ドラム本体
171の外周面に沿うように起立した姿勢で配置されて
いる。そして、シュート182の下端部には、ドラム本
体171の外周面に向けて延びるガイド183が取り付
けられている。このガイド183は、ドラム本体171
の外周面に接する位置と、この外周面から遠ざかる位置
とに亘って回動可能となっている。
【0147】前処理コンベア24から供給された廃棄物
Aは、負圧が作用しているドラム本体171の外周面に
吸着され、このドラム本体171の回転により供給部1
80から回収部181に向けて一定の速度で搬送され
る。また、ドラム本体171の外周面に直ちに吸着され
ない廃棄物Aは、シュート182とドラム本体171と
の間に落下し、この落下の過程でドラム本体171の外
周面に吸着される。
【0148】ドラム本体171の周囲には、押圧ローラ
185と材質識別センサ186とが配置されている。押
圧ローラ185は、供給部180と回収部181との間
に位置され、ドラム本体171に吸着された廃棄物Aを
押し潰すようになっている。材質識別センサ186は、
上記第1ないし第5の実施の形態と同様の光センサであ
り、上記押圧ローラ185よりも廃棄物Aの搬送方向に
沿う下流側において、ドラム本体171の外周面と向か
い合っている。ドラム本体171上の回収部181に
は、このドラム本体171に吸着された廃棄物Aを掻き
取るためのスクレーパ188が配置されている。スクレ
ーパ188は、先細り状に尖る先端を有し、このスクレ
ーパ188の先端はドラム本体171の外周面に近接も
しくは摺動可能に接している。
【0149】そのため、ドラム本体171に吸着された
廃棄物Aがスクレーパ188の位置に達すると、このス
クレーパ188の先端に廃棄物Aが引っ掛かる。そし
て、この廃棄物Aは、ドラム本体171の回転に基づい
て順次ドラム本体171の外周面から機械的に引き剥が
されていく。
【0150】また、スクレーパ188の真下には、仕分
け手段としてのノズル189が配置されている。ノズル
189は、掻き取られた廃棄物Aをドラム本体171の
径方向外側に吹き飛ばすためのもので、常閉形の電磁弁
190を介して圧縮空気が貯えられたエアヘッダ191
に接続されている。
【0151】回収部181の下方には、PVC製の廃棄
物Aを回収する第1の回収箱192と、PVC以外のプ
ラスチック製の廃棄物Aを回収する第2の回収箱193
とが配置されている。第1の回収箱192は、スクレー
パ188の下方に配置されている。第2の回収箱193
は、第1の回収箱190に対しドラム本体171から遠
ざかった位置に並べて配置されている。
【0152】このような構成において、廃棄物Aは、前
処理コンベア24からドラム本体171上の供給部18
0に供給される。この際、ドラム本体171の内部の負
圧室173は負圧に保たれ、この負圧がドラム本体17
1の外周面の通気孔174に作用しているので、前処理
コンベア24からの廃棄物Aは、ドラム本体171の外
周面に吸着される。そのため、ドラム本体171に吸着
された廃棄物Aは、ドラム本体171の回転に伴い押圧
ローラ185および材質識別センサ186の下方を通っ
て回収部181に送られる。
【0153】ドラム本体171に吸着された廃棄物A
は、材質識別センサ186の下方を通過する過程におい
てその材質が判定される。廃棄物AがPVC製であると
判定された場合、この廃棄物Aがセンサ186の下方を
通過してからスクレーパ188によって掻き取られるま
での搬送時間分のタイムラグをおいて電磁弁190が一
定時間開かれ,ノズル189から圧縮空気が噴出され
る。
【0154】そのため、スクレーパ188によって掻き
取られた廃棄物Aは、図11に破線で矢印で示すよう
に、ノズル189からの圧縮空気に乗じてドラム本体1
71から遠ざかる方向に吹き飛ばされた後、重力の影響
を受けて自然に落下し、第2の回収箱193に回収され
る。
【0155】廃棄物AがPVC以外のプラスチック製で
あると判定された場合、電磁弁190は閉状態を保つ。
そのため、廃棄物Aは、スクレーパ188によってドラ
ム本体171から掻き取られた後、重力の影響を受けて
自然に落下し、第1の回収箱192に回収される。
【0156】このような構成においても、廃棄物Aは、
ドラム本体171の外周面に吸着された状態で供給部1
80から回収部181に向けて搬送されるので、この廃
棄物Aの搬送過程において、廃棄物Aが吹き飛ばされた
り、舞い上がることはない。よって、廃棄物Aとドラム
本体171との相対位置を一定に保つことができ、フィ
ルムや買物用の手提げ袋のような軽量で形状が不均一な
廃棄物Aでも確実に搬送することができる。
【0157】また、ドラム本体171に吸着された廃棄
物Aをスクレーパ188によって機械的に掻き取ってい
るので、この廃棄物Aをドラム本体171から回収する
ための構成を簡略化することができる。
【0158】なお、上記第6の実施の形態においては、
ドラム本体の外周面に多数の通気孔を形成したが、本発
明はこれに限らず、例えばドラム本体を金網にて構成し
ても良い。
【0159】図12は、本発明の第7の実施の形態を開
示している。
【0160】この第7の実施の形態は、廃棄物Aを材質
毎に仕分けする構成が上記第6の実施の形態と相違して
おり、それ以外の構成は、第6の実施の形態と同様であ
る。
【0161】図12に示すように、スクレーパ188
は、エアシリンダもしくは電磁ソレノイドのようなアク
チュエータ200の作動子201に連結されている。こ
のため、スクレーパ188は、その先端がドラム本体1
71の外周面から遠ざかる第1の位置(図12のAに示
す)と、ドラム本体171の外周面に近接もしくは摺動
可能に接触する第2の位置(図12のBに示す)とに亘
って選択的にスライドされるようになっている。
【0162】また、スクレーパ188は、掻き取った廃
棄物Aの排出方向を規定するシュート板202を有して
いる。シュート板202は、ドラム本体171から遠ざ
かるに従い下向きに傾斜されており、このシュート板2
02の下方にPVC製の廃棄物Aを回収するための回収
箱203が設置されている。
【0163】このような構成によると、廃棄物AがPV
C製であると判定された場合、この廃棄物Aがスクレー
パ188に達するまでの搬送時間分のタイムラグをおい
てアクチュエータ200が動作され、スクレーパ188
が第2の位置に移動される。そのため、ドラム本体17
1に吸着された廃棄物Aは、スクレーパ188の先端に
引っ掛かり、このドラム本体171の回転に基づいてド
ラム本体171の外周面から機械的に引き剥がされてい
く。
【0164】そして、ドラム本体171から掻き取られ
た廃棄物Aは、シュート板202を介して回収箱203
に導かれ、この回収箱203に回収される。
【0165】廃棄物AがPVC以外のプラスチック製で
あると判定された場合は、廃棄物Aがスクレーパ188
に達するまでの搬送時間分のタイムラグをおいてアクチ
ュエータ200が動作され、スクレーパ188が第1の
位置に移動される。このため、ドラム本体171に吸着
された廃棄物Aは、スクレーパ188の上方を通過し、
このスクレーパ188よりも下流側に搬送される。
【0166】このような構成によれば、廃棄物Aをドラ
ム本体171から掻き取るスクレーパ188を、エアシ
リンダや電磁ソレノイドのようなアクチェータ200を
利用して第1の位置又は第2の位置のいずれかに高速で
移動させることができる。このため、ドラム本体171
の回転速度を高めても充分に対応することができ、廃棄
物Aの材質毎の仕分け作業を効率良く行なうことができ
る。
【0167】しかも、スクレーパ188で機械的に掻き
取られた廃棄物Aは、そのままシュート板202を介し
て回収箱203に導かれるので、廃棄物Aに対する負圧
の作用を解除したり、圧縮空気を用いて廃棄物Aを吹き
飛ばして回収するものに比べて、廃棄物Aを回収するた
めの構成を簡略化することができる。それとともに、廃
棄物Aの回収方向のばらつきも少なくなり、廃棄物Aの
回収率を高めることができる。
【0168】図13は、本発明の第8の実施の形態を開
示している。
【0169】この第8の実施の形態は、上記第7の実施
の形態の回転ドラム170に代えて上記第3の実施の形
態に示すベルトコンベア110を適用したものであり、
それ以外の構成は、第7の実施の形態と同様である。
【0170】図13に示すように、スクレーパ188
は、搬送ベルト113の戻り部分118bの下方に配置
されている。スクレーパ188は、その先端が搬送ベル
ト113から遠ざかる第1の位置(図13のAに示す)
と、搬送ベルト113に近接もしくは摺動可能に接する
第2の位置(図13のBに示す)とに亘って選択的に移
動されるようになっている。
【0171】このような構成によると、廃棄物AがPV
C製であると判定された場合、この廃棄物Aがスクレー
パ188に達するまでの搬送時間分のタイムラグをおい
て、アクチュエータ200が動作され、スクレーパ18
8が第2の位置に移動される。そのため、搬送ベルト1
13に吸着された廃棄物Aは、スクレーパ188の先端
に引っ掛かり、この搬送ベルト113の走行に基づいて
ドラム本体171の外周面から機械的に引き剥がされて
いく。そして、ドラム本体171から掻き取られた廃棄
物Aは、シュート板202を介して回収箱203に導か
れ、この回収箱203に回収される。
【0172】廃棄物AがPVC以外のプラスチック製で
あると判定された場合は、廃棄物Aがスクレーパ188
に達するまでの搬送時間分のタイムラグをおいてアクチ
ュエータ200が動作され、スクレーパ188が第1の
位置に移動される。このため、搬送ベルト113に吸着
された廃棄物Aは、スクレーパ188の上方を通過し、
このスクレーパ188よりも下流側に搬送される。
【0173】このような構成においても、スクレーパ1
88はアクチュエータ200を介して高速で移動可能と
なるので、搬送ベルト113に吸着された状態で搬送さ
れる廃棄物Aを効率良く材質毎に仕分けすることがで
き、その分、作業性が向上する。
【0174】
【発明の効果】以上詳述した本発明によれば、廃棄物
は、搬送体に吸着された状態で搬送元から搬送先に向け
て搬送されるので、この搬送体上から廃棄物が吹き飛ん
だり、舞い上がるのを確実に防止することができる。こ
のため、廃棄物の搬送過程において、廃棄物と搬送体と
の相対位置にずれが生じることもなく、軽量で形状が不
均一なフィルム状の廃棄物でも確実に搬送できるととも
に、廃棄物の搬送速度を高めることができる。
【0175】しかも、廃棄物が搬送先に到達する時期も
精度良く定まるので、この廃棄物の吸着を解除するタイ
ミングの設定が容易となり、廃棄物の材質毎の仕分け作
業を人手を煩わすことなく効率良く行なうことができ
る。
【0176】本発明によれば、搬送体に吸着された廃棄
物を圧縮空気により吹き飛ばしているので、この廃棄物
を吹き飛ばすタイミングを自由に設定できるとともに、
このタイミングがずれることもなく、廃棄物の仕分け作
業を精度良く行なうことができる。
【0177】また、圧縮空気で吹き飛ばされた廃棄物を
強制的に吸引することで、この廃棄物を回収する位置を
搬送手段の周囲の任意な場所に設定することが可能とな
り、搬送手段を設置する際の自由度が増大する。
【0178】本発明によれば、搬送体に吸着された廃棄
物をスクレーパで機械的に掻き取っているので、この廃
棄物を回収するための構成を簡略化できるとともに、廃
棄物の回収方向のばらつきを少なく抑えることができ、
廃棄物の回収率を高めることができる。
【0179】さらに、本発明によれば、複数の廃棄物が
重なり合った状態で識別手段に送られるのを確実に防止
できるとともに、廃棄物を強制的に搬送体に押し付け
て、搬送中における廃棄物の剥離や膨らみを確実に防止
することができる。このため、廃棄物の材質を精度良く
識別することが可能となり、引き続き行われる廃棄物の
仕分け作業を確実に行なうことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態において、廃棄物の
前処理装置およびプラスチック選別装置を有する選別回
収システムを概略的に示す側面図。
【図2】プラスチック選別装置の側面図。
【図3】プラスチック選別装置の平面図。
【図4】(A)は、図2の4F−4F線に沿う断面図。
(B)は、搬送ベルトの断面図。
【図5】図2の5F−5F線に沿う断面図。
【図6】本発明の第2の実施の形態に係るプラスチック
選別装置の側面図。
【図7】(A)は、プラスチック選別装置の平面図。
(B)は、ノズルと搬送ベルトとの位置関係を示す平面
図。
【図8】本発明の第3の実施の形態に係るプラスチック
選別装置の斜視図。
【図9】本発明の第4の実施の形態に係るプラスチック
選別装置の断面図。
【図10】本発明の第5の実施の形態に係るプラスチッ
ク選別装置の断面図。
【図11】本発明の第6の実施の形態に係るプラスチッ
ク選別装置の断面図。
【図12】(A)は、本発明の第7の実施の形態に係る
プラスチック選別装置において、スクレーパが第1の位
置に移動された状態を示す断面図。(B)は、スクレー
パが第2の位置に移動された状態を示す断面図。
【図13】(A)は、本発明の第8の実施の形態に係る
プラスチック選別装置において、スクレーパが第1の位
置に移動された状態を示す断面図。(B)は、スクレー
パが第2の位置に移動された状態を示す断面図。
【図14】従来のプラスチック選別装置の斜視図。
【符号の説明】
34,110,170…搬送手段(ベルトコンベア、回
転ドラム) 35,113,171…搬送体(搬送ベルト、ドラム本
体) 60,116,180…搬送元(供給部) 61,117,181…搬送先(回収部) 70,131,186…識別手段(材質識別センサ) 76,82,83,125,126,145,146,
160,173…吸着手段(第1ないし第3の負圧室、
第1ないし第3の吸引ボックス、負圧室) 87,100,136,188…仕分け手段(電磁弁、
ノズル、回収管、スクレーパ) A…廃棄物
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 米田 健一 神奈川県横浜市中区錦町12番地 三菱重工 業株式会社横浜製作所内 (72)発明者 荒井 良晴 神奈川県横浜市中区錦町12番地 三菱重工 業株式会社横浜製作所内 (72)発明者 木村 真康 神奈川県横浜市中区錦町12番地 三菱重工 業株式会社横浜製作所内 Fターム(参考) 4D004 AA07 CA03 CA07 CB46 CC02 DA01 DA20 4F301 AA07 AA13 AA14 AA17 AA25 AC02 BA21 BF02 BF26 BG23 BG39 BG53

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 搬送元に供給されるプラスチック製の廃
    棄物を、通気性を有する搬送体を介して搬送先に搬送す
    る搬送手段と;上記搬送元から搬送先に搬送される廃棄
    物を、上記搬送体の裏側から吸引することによりこの搬
    送体上に吸着保持する吸着手段と;上記廃棄物の搬送中
    に、この廃棄物の材質を識別する識別手段と;この識別
    手段による識別結果に基づいて特定の材質の廃棄物の吸
    着を解除することにより、上記搬送先に搬送された廃棄
    物を材質毎に仕分けする仕分け手段と;を備えているこ
    とを特徴とする廃プラスチック選別装置。
  2. 【請求項2】 請求項1の記載において、上記仕分け手
    段は、特定の材質の廃棄物に向けて圧縮空気を噴射する
    ノズルを有し、この圧縮空気で上記搬送体に吸着された
    廃棄物を吹き飛ばすことを特徴とする廃プラスチック選
    別装置。
  3. 【請求項3】 請求項1の記載において、上記仕分け手
    段は、特定の材質の廃棄物に向けて圧縮空気を噴射し、
    この廃棄物を搬送体上から吹き飛ばすためのノズルと;
    このノズルと向かい合う位置に配置され、上記吹き飛ば
    された廃棄物を吸引することで回収する回収部と;を備
    えていることを特徴とする廃プラスチック選別装置。
  4. 【請求項4】 請求項1又は2の記載において、上記仕
    分け手段は、上記搬送体に吸着された特定の材質の廃棄
    物を上記搬送体から掻き取るためのスクレーパを装備し
    ていることを特徴とする廃プラスチック選別装置。
  5. 【請求項5】 請求項1ないし4のいずれかの記載にお
    いて、上記搬送手段は、搬送体上に吸着された廃棄物に
    他の廃棄物が重ねられている時に、この他の廃棄物を強
    制的に分離させる手段を備え、この分離手段は、上記識
    別手段よりも廃棄物の搬送方向に沿う上流側に設置され
    ていることを特徴とする廃プラスチック選別装置。
  6. 【請求項6】 請求項5の記載において、上記分離手段
    は、上記他の廃棄物に接する接触子を装備していること
    を特徴とする廃プラスチック選別装置。
  7. 【請求項7】 請求項5の記載において、上記分離手段
    は、上記搬送体の搬送方向に沿う下流側から上流側に向
    かう空気流を形成するためのファンであることを特徴と
    する廃プラスチック選別装置。
  8. 【請求項8】 請求項1ないし7のいずれかの記載にお
    いて、上記搬送手段は、上記搬送体と協働して廃棄物を
    押し潰す押圧手段を備え、この押圧手段は、上記識別手
    段よりも廃棄物の搬送方向に沿う上流側に設置されてい
    ることを特徴とする廃プラスチック選別装置。
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