JP3777300B2 - 軟質プラスチックの選別装置 - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、混在された材質の異なる、フィルム状などの複数の軟質プラスチックをその材質毎に選別して回収し、リサイクルに供するようにした、軟質プラスチックの選別装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
廃棄物から分別された廃プラスチック中には、PP(ポリプロピレン)、PVC(塩化ビニール)、PE(ポリエチレン)、PS(ポリスチレン)などの材質の違うものが混在しており、これらの軟質プラスチック中には、リサイクル可能なもの、焼却処理可能なもの、廃棄処理(焼却すると有害成分を排出するため)するものなどが含まれており、各材質別にその後の処置が異なるため、それらを、選別処理する必要がある。
【0003】
そこで、従来から、かかる廃棄プラスチックの選別手段が種々提案されている(たとえば、特開2000−108126号公報参照)。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、前記公報に開示の廃棄プラスチックの選別装置では、搬送元に供給される廃プラスチックを、通気性を有する搬送体を介して搬送先に搬送し、その廃プラスチックを、搬送体の裏側から吸引して搬送体上に吸着し、また、廃プラスチックの搬送中にその材質を識別し、その識別結果に基づいて、特定の材質の廃プラスチックの吸着を解除することにより、搬送先に搬送された廃プラスチックを材質毎に仕分けするようにしている。
【0005】
ところが、前記従来のものでは、搬送体に吸着された廃プラスチックは、その吸着を解除してから、廃プラスチックの自重により、あるいはスクレーパを用いて搬送体から分離して回収するようにしているので、廃プラスチックを搬送体から的確に分離回収するのが難しく、特に、廃プラスチックが、プラスチックフィルムのように、きわめて軽く、薄いものの場合には、その傾向が一層大きくなるという問題があり、また、スクレーパで廃プラスチックを掻き取る場合には、搬送体を損傷させるという問題もある。
【0006】
本発明は、かかる実情に鑑みてなされたもので、廃プラスチックを回転ドラムの積極的に吸着した状態のまま、これを高圧エアにより回収部に吹き飛ばすことにより、その回収を行うようにして、その選別精度を高めると共に処理能力を大幅に向上させるようにした、新規な軟質プラスチックの選別装置を提供することを目的とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本請求項1記載の本発明は、混在する複数種の軟質プラスチックを選別するための、軟質プラスチックの選別装置であって、
複数の軟質プラスチックを混載して搬送する搬送手段と、その搬送手段により搬送された軟質プラスチックを受ける回転ドラムと、その回転ドラムを一方向に回転駆動する駆動手段と、前記回転ドラムの外周面に軟質プラスチックを吸着保持する吸着保持手段と、吸着保持された軟質プラスチックの材質を選別する材質選別センサと、吸着保持された軟質プラスチックを回転ドラムから強制分離させる分離手段と、分離された軟質プラスチックを回収する回収手段とを備え、前記回転ドラムは、その外周壁に複数の吸着口が周方向に間隔をあけて列設される吸着列が設けられると共にその内部を高負圧室と低負圧室とに径方向に仕切る仕切板が設けられ、前記吸着保持手段は、高負圧室を高負圧に、低負圧室を低負圧となるように吸引するブロワよりなり、前記分離手段は、前記低負圧室内に配設していて前記吸着列の複数の吸着口に対向する複数の高圧エアノズルと、これらの高圧エアノズルに高圧エアを供給する高圧エア源と、前記材質選別センサからの選別信号により開弁制御されて複数の高圧エアノズルに選択的に高圧エアを分配供給制御する開閉弁を備え、前記回収手段は、前記吸着口を介して前記複数の高圧エアノズルに対向する開口を有する複数のダクトを備えていることを特徴としており、かかる特徴によれば、プラスチックフィルム等の軟質プラスチックを、回転ドラムの吸着口に吸着保持した状態のまま、その材質を判別すると共に回収位置まで搬送し、その吸着状態のままエアノズルからの高圧エアにより、各ダクトに向けて吹き飛ばして回収することができ、軟質プラスチックの種類が多くても、その選別精度を高めることができ、また、そのプラスチックの回転ドラムから、各ダクトへの受け渡しを確実なものとして、その回収精度と回収能率を大幅に向上させることができる。
【0008】
また、上記目的達成のため、本請求項2記載の発明は、前記請求項1記載のものにおいて、前記回転ドラムの、吸着列の複数の吸着口には、網板が被着されていることを特徴としており、かかる特徴によれば、前記請求項1の発明と同じ効果に加えて、複数種の吸着軟質プラスチックの、選別センサに対する選別すべき面を、常に所定の位置に決めることができ、その選別精度を高めることができ、また、吸着軟質プラスチックを回転ドラム内に吸い込むこともない。
【0009】
さらに、上記目的達成のため、本請求項3記載の発明は、前記請求項1記載のものにおいて、前記回転ドラムの、吸着列の相隣り合う吸着口の間には、仕切部材が設けられることを特徴としており、かかる特徴によれば、前記請求項1の発明と同じ効果に加えて、各吸着口への軟質プラスチックの吸着性能を一層高めることができる。
【0010】
さらにまた、上記目的達成のため、本請求項4記載の発明は、前記請求項1記載のものにおいて、前記ブロワと、高負圧室および低負圧との間を連通するエア通路の途中にはダンパが介在され、このダンパの制御により、ブロワにて高負圧室および低負圧室から吸引される負圧エアの風量を調整できるようにしたことを特徴としており、かかる特徴によれば、前記請求項1の発明と同じ効果に加えて、回転ドラムの吸着口の吸着力を、高圧側と低圧側とで、選別すべき軟質プラスチックに応じて適宜調整することができ、軟質プラスチックの吸着搬送を一層能率よく行うことができる。
【0011】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の形態を、添付図面に例示した本発明の実施例に基づいて以下に具体的に説明する。
【0012】
添付図面において、図1は、本発明の第1実施例に係る軟質プラスチックの選別装置の一部破断正面図、図2は、図1の2−2線に沿う断面図、図3は、図1の3−3線に沿う断面図、図4は、図1の4−4線に沿う断面図である。
【0013】
図1,2において、基台1上の両側に立設した左右支持枠2には、水平方向の軸線をもつ中空固定軸3が固定される。この中空固定軸3には、軸受4を介して密閉円筒状の回転ドラム5が回転自在に支持されており、この回転ドラム5の前後両端部の左右両側の下面は、基台1 上に設けた前後二対の支持ローラ6により転動自在に支承され、また、この回転ドラム5の前後両端部の上面は、基台1上に固定した他の支持枠7の前後上部に回転自在に支承される一対のガイドローラ8により転動自在にガイドされている。前記基台1一側には、駆動手段としての電動モータ9が設けられる。この電動モータ9の駆動軸に固定した駆動スプロケット10と、回転ドラム5一端に固定した被動スプロケット11間には、無端状のチエン12が懸回され、電動モータ9の駆動によれば、回転ドラム5は、一方向(図2、矢印a方向)に回転される。
【0014】
図1,3に示すように、前記回転ドラム5の上方には、搬送手段としての、ベルトコンベアよるなる搬送コンベア13が配設されている。この搬送コンベア13は、本発明にかかる選別装置Sにより選別される、材質の異なる複数種の廃棄物、すなわち軟質プラスチックとしてのプラスチックフィルムPF群を、該選別装置Sに供給するためのものであり、その搬送コンベア13の搬出端13oは、前記回転ドラム5の上方に臨んでいる。
【0015】
前記中空固定軸3の内部には、その軸方向に沿って延びる、横断面く字状の固定軸仕切板15がその略全長にわたって配設され、その上下端縁が、中空固定軸3の内周面に溶接により気密に固定されて、この中空固定軸3内を、その略全長にわたり、その軸線方向に沿う第1のエア室A1と、第2のエア室A2とに区画している。そして、横断面く字型に形成される固定軸仕切板15の夾角θは、約150度であって、前記第1のエア室A1は、前記第2のエア室A2よりもその容積が大きくなっている。また、前記回転ドラム5内にも中空固定軸3を挟んで、その軸方向に沿って延びる上部、および下部ドラム仕切板16,17がその略全長にわたって配設され、それら上部、および下部ドラム仕切板16,17の基端は、中空固定軸3の外周上下面にそれぞれ溶接により気密に固定され、また、それらの先端には、ゴムプレートよりなるシール板18,19がそれぞれ取付けられ、これらのシール板18,19の自由端は、若干撓曲されて回転ドラム5の内周面に気密に圧接されている。そして、上部、および下部ドラム仕切板16,17は、前記固定軸仕切板15の、径方向の略延長線上にあって、この回転ドラム5内を、その略全長にわたり、その軸線方向に沿う高負圧室VHと、それよりも低圧の低負圧室VLとに区画しており、高負圧室VHの方が低負圧室VLよりも容積が大きくしてある。
【0016】
図3に示すように、前記第1のエア室A1と、高負圧室VHとは、中空固定軸3の壁面に周方向に間隔をあけて穿設した複数の第1の連通穴20を通して相互に連通され、また、第2のエア室A2と、低負圧室VLとは、中空固定軸3の壁面に周方向に間隔をあけて穿設した複数の第2の連通穴21を通して相互に連通されている。
【0017】
図1に示すように、前記回転ドラム5の周壁には、5列の吸着列Lがその軸線方向に沿って並列されており、各吸着列Lは、相隣り合う吸着列L,L間で、回転ドラム5の外周面より突出する環状の中間部仕切フランジ24、および回転ドラム5の左右両端壁の外縁により形成される環状の端縁仕切フランジ25によりそれぞれ仕切られている。各吸着列Lには、回転ドラム5の周方向に間隔をあけて複数の吸着口26が開口されており、各吸着口26には、それぞれ網板27(約2メッシュ)が固着されており、後に述べるように、吸着口26に吸着されるプラスチックフィルムPFが、定位置で吸着され、後に述べる材質判別センサSEによる判別精度を高めるようになっている。また、各吸着列Lにおいて、相隣り合う吸着口26間には、回転ドラム5の外面より突出する仕切部材28により仕切られており、これらの仕切部材28は、各吸着列Lにおける吸着口26によるプラスチックフィルムPFの選別精度を高めるのに役立つ。
【0018】
図3に示すように、前記高負圧室VH内において、中空固定軸3には、前記吸着列Lの各々に対応してプラスチックフィルムPFの材質を判別するための、材質判別センサSEが設けられている。この材質判別センサSEの感知部30は、発光部と受光部とを備え、また回転ドラム5の外側には、その感知部31に対向して受光反射板31が配設されている。そして、材質判別センサSEは、回転ドラム5の回転により各吸着列Lの複数の吸着口26に順次対応して、そこに吸着するプラスチックフィルムPFの材質を判別できるようになっている。
【0019】
なお、材質判別センサSEは、従来公知のものが採用されるので、その詳細な説明を省略するが、この実施例のものでは、PP(ポリプロピレン)、PE(ポリエチレン)、PVC(塩化ビニール)、その他のものの材質判別が可能である。
【0020】
図1に示すように、中空固定軸3の一端部(図1左端部)には、吸着保持手段としての、ブロワ33の吸込側に連なるブロワ配管34が接続され、またその接続部の近傍において、中空固定軸3には、前記第1、第2のエア室A1,A2からブロワ33にて吸引される負圧エアの風量を調節するためのダンパDAが設けられる。図4に明瞭に示すように、前記固定軸仕切板15の一端(図1、左端)に設けたダンパ支持部35には、中空固定軸3の中心軸線上において、支持ピン36により扇形状のダンパプレート37の基端が回転自在に支持されている。このダンパプレート37は、中空固定軸3内の上半部を径方向に延びており、その円弧状の自由端部は、中空固定軸3の周壁に形成した円弧状のスリット38を通して中空固定軸3外に突出しており、そこに、ハンドル39が固定されている。前記スリット38の両端にはストッパ40,41が設けられ、ダンパプレート37は、これらのストッパ40,41に当たるまで回動調節可能である。前記スリット38には、ゴム材等の弾性体よりなるシール部材42が設けられ、このシール部材42は、スリット38を気密にシールすると共にダンパプレート37を摩擦保持して、該ダンパプレート37を適宜の調節位置に無段階に保持できるようになっている。なお、前記ダンパDAには、そのダンパプレート37を適宜の調節位置に保持するための、従来公知の保持手段を設けるようにしてもよい。
【0021】
前記中空固定軸3内は、前述したように、固定軸仕切板15により、第1のエア室A1の容積が、第2のエア室A2の容積よりも大きくなるように仕切られており、前記ダンパDAの回動調節によれば、前記ブロワ33にて第1のエア室A1から吸引される大容量の負圧(高負圧)エア量と、第2のエア室A2から吸引される小容量の負圧(低負圧)エア量との割合を調節できるようになっており、図4において、ハンドル39を右方向に移動すれば、第1のエア室A1から吸引される負圧エアの風量が減少し、またハンドル39を左方向に移動させれば、第1のエア室A1から吸引される負圧エアの風量が増大する。
【0022】
図1,3に示すように、中空固定軸3内の第2のエア室A2内には、高圧エアパイプ45が縦走されており、この高圧エアパイプ45の一端は、中空固定軸3の他端(図1、右端)を閉鎖している端板3aを貫通して、高圧エア源、たとえばエアポンプ46の吐出口に連通されている。前記高圧エアパイプ45には、前記5列の吸着列Lに対応した位置において、4本に分岐される分岐エアパイプ47a〜47dが周方向に間隔をあけて接続され、それらの分岐エアパイプ47a〜47dは中空固定軸3内を放射方向に延びていて中空固定軸3の周壁を貫通して前記回転ドラム5内の低負圧室VLに達しており、その低負圧室VL内では、開閉弁48a〜48dを介してエアノズル49a〜49dにそれぞれ接続されている。4本の分岐エアパイプ47a〜47dにそれぞれ接続されている4つのエアノズル49a〜49dは、中空固定軸3にブラケット50を介して固着されており、それらのエアノズル49a〜49dの噴口は、回転ドラム5内を放射方向に指向されていて、回転ドラム5の周壁に開口した、前記複数の吸着口26に順次に対向できるようになっている。また、前記開閉弁48a〜48dは、制御手段59a〜59dを介して前記材質判別センサSEに接続され、その材質判別センサSEからの信号を受けて個別に開弁制御されるようになっており、高圧エア源46からの高圧エアは4個の開閉弁48a〜48dの選択的な開弁制御により、各エアノズル49a〜49dの噴口から吸着口26に向けて噴出され、そこに吸着されている、プラスチックフィルムPFを吹き飛ばすことができる。
【0023】
しかして、前記高圧エア源46、開閉弁48a〜48d、第1および第4エアノズル49a〜49dは、プラスチックフィルムPFの分離手段を構成している。
【0024】
図3に示すように、回転ドラム5の低負圧室VL側の外側方には、その回転ドラム5の周方向、すなわちその回転方向aに沿って、第1、第2、第3、および第4の吸引ダクト51,52,53,54が、5列の吸着列Lに対応してそれぞれ配列されており、これらの吸引ダクト51,52,53,54は、いずれもブロワを備えた第1、第2、第3および第4回収部55,56,57,58に接続されている。第1〜第4の吸引ダクト51,52,53,54の吸引端は、漏斗状に形成され、それらの開口端は、回転ドラム5の回転により、各吸着列Lの複数の吸着口26に順次対向できるようになっており、エアノズル49a〜49dからの高圧エアにより吹き飛ばされた、選別プラスチックフィルムPFは、吸引ダクト51〜54によりそれぞれ回収される。しかして、この実施例では、第1吸引ダクト51はPP(ポリプロピレン)用であり、第2吸引ダクト52はPE(ポリエチレン)用であり、第3吸引ダクト53はPVC(塩化ビニール)用であり、そして第4の吸引ダクトは、その他の材質のプラスチック用である。
【0025】
つぎに、この第1実施例の作用について説明する。
【0026】
材質の異なる、廃プラスチックフィルムPF、すなわち、PP、PE、PVC、その他のプラスチックフィルムは、搬送コンベア13上に混載されて、本発明選別装置S上に搬送され、その搬出端13oより回転ドラム5上に定量的に供給される。
【0027】
回転ドラム5は、電動モータ9の駆動により一方向(図2,3矢印a方向)に回転駆動され、またブロワ33の駆動により、ダンパDAを介して流入面積の大きい第1のエア室A1には風量の多い負圧エアが、またそれよりも流入面積の小さい第2のエア室A2には、風量の少ない負圧エアが、分流して供給される。第1のエア室A1内の、風量の多い負圧エアは、第1の連通穴20を通って回転ドラム5内の高負圧室VHに流入して、該室VHを高負圧に保持し、また第2のエア室A2内の、風量の少ない負圧エアは、第2の連通穴21を通って回転ドラム5内の低負圧室VLに流入して、該室VLを低負圧に保持する。この場合、ダンパDAの回動制御により、第1、第2のエア室A1,A2のエア流入面積を可変にしてそれらの室A1,A2に流入される負圧エア量を調節することにより、それらの室A1,A2の負圧割合を変更することができる。さらに、エアポンプ、すなわち高圧エア源46の駆動により発生する高圧エアは、高圧エアパイプ45、分岐エアパイプ47a〜47dを通って各吸着列Lの複数のエアノズル49a〜49dより、各吸着列Lの吸着口26に向けて噴出される。
【0028】
搬送コンベア13上に混載された、種々のプラスチックフィルムPFは、その搬出端13oより定速回転される回転ドラム5の5列の吸着列L上に略均等に分散して供給され、各列の高負圧室VH側の複数の吸着口26に一枚毎吸着される。
【0029】
回転ドラム5の回転継続により、吸着されたプラスチックフィルムPFが、材質判別センサSEの感知部30と対面するところに至れば、この材質判別センサSEがそのプラスチックフィルムPFの材質を判別する。すなわち、この実施例では、そのプラスチックフィルムPFが、PP、PE、PVC、あるいはその他であるかを判別し、それらの判別信号を、制御手段59a〜59dを介して開閉弁48a〜48dの制御部に各別に印加する。この場合、材質判別センサSEによる吸着プラスチックフィルムPFの判別は、吸着口26の網板27を通して常に定位置で行われるので、その判別精度を高めることができる。
【0030】
さらに、回転ドラム5の回転により、判別済のプラスチックフィルムPFが第1ないし第4吸引ダクト51〜54を通過する際に、先の材質判別に基づいて、そのプラスチックフィルムPFの材質に該当する、エアノズル49a〜49dからの圧縮エアを、そのプラスチックフィルムPFに吹き付けることで、そのプラスチックフィルムPFは吹き飛ばされて、第1ないし第4吸引ダクト51〜54により選択的に吸引され、それぞれの回収部55〜58に回収される。たとえば、判別されたプラスチックフィルムPFがPPであるときは、第1エアノズル49aからの圧縮エアにより吹き飛ばされたPPフィルムは、第1の吸引ダクト51に吸引されて回収され、また、判別されたプラスチックフィルムPFがPEであるときは、第2エアノズル49bからの圧縮エアにより吹き飛ばされたPEフィルムは、第2の吸引ダクト52に吸引されて回収される。
【0031】
しかして、前述のプラスチックフィルムPFの判別、回収過程において、判別済の吸着プラスチックフィルムPFは、高負圧室VH側から低負圧室VL側に移動しても、該低負圧室VLの負圧力により、その判別済のプラスチックフィルムPFは、吸着口26に吸着保持されたまま、最上位の第4吸引ダクト54に対応する位置まで、落下することなく移動させることができる。
【0032】
つぎに、図5を参照して、本発明の第2実施例について説明する。
【0033】
図5は、本発明の第2実施例にかかる軟質プラスチックの選別装置の全体概略図であり、図5中、前記第1実施例と同じ要素には同じ符合が付される。この第2実施例は、選別装置を3段式とした場合であり、第1ないし第3段の選別装置S1乃至S3は、それらの軸線が上から下に向かって、搬送コンベア13の搬送方向に偏倚するように、階段状に配置されている。
【0034】
しかして、この第2実施例のものは、プラスチックフィルムPFの選別処理能力を一層高めるようにしたものであり、図5に示すように、第1段の選別装置S1で、吸着を逸したプラスチックフィルムPFは、第2段の選別装置S2により二次吸着し、さらに、第2段の選別装置S2で、吸着を逸したプラスチックフィルムPFは、第3段の選別装置S3により三次吸着することができる。
【0035】
なお、この第2実施例では、選別装置を2段にしてもよく、さらに、4段以上の多段にしてもよい。
【0036】
つぎに、図6,7を参照して、本発明の第3実施例について説明する。
【0037】
図6は、本発明の第3実施例にかかる軟質プラスチックの選別装置の一部破断正面図、図7は、図6の7−7線に沿う断面図であり、図6,7中、前記第1実施例と同じ要素には同じ符合が付される。
【0038】
この第3実施例は、本発明は、搬送手段としての、搬送コンベア13により混載して搬送される、材質の違う軟質プラスチックフィルムPFを、その搬送コンベア13上から吸引して判別するようにしたものである
回転ドラム5の下方において、基台1上には、搬送コンベア13が配設され、この搬送コンベア13の搬出部13oの上方に、回転ドラム5の高負圧室VH側が配設されている。一方向(図7、矢印a方向)に定速回転される、高負圧室VH側の回転ドラム5の5列の吸着列Lの複数の吸着口26には、中空円筒状の吸着パイプ60が固着され、該吸着パイプ60の先部に網板27が張設されている。高負圧室VH側の、各吸着列Lの一つの吸着口26に対応して、回転ドラム5の外側には、材質判別センサSEが配設され、さらに、その材質判別センサSEの感知部30に対応して、中空固定軸3には、そのセンサSEの受光反射板31が固定されている。
【0039】
搬送コンベア13により、その搬出部13oに搬送されてきた、プラスチックフィルムPFは、回転する回転ドラム5の各吸着列Lの、複数の吸着パイプ60に、順次に吸着されていき、以後、前記第1実施例と同じく吸着されたプラスチックフィルムPFは、材質判別センサSEにより材質を判別され、第1ないし第4吸引ダクト51〜54に選別回収される。
【0040】
以上、本発明の一実施例について説明したが、本発明はこの実施例に限定されることなく、本発明の範囲内で種々の実施例が可能である。たとえば、前記実施例では、プラスチックフィルムを選別する場合について説明したが、吸着口に吸着可能な、プラスチックトレーなどの軟質プラスチックの選別にも実施できることは勿論であり、また、前記実施例では、プラスチックフィルムをダクトに吸引回収していているが、吸引せずにダクトに回収するようにしてもよく、さらに前記実施例では、固定軸仕切板の夾角を150度にしているが、選別数や設定負圧などにより、その夾角は任意に設定可能である。
【0041】
【発明の効果】
以上のように本請求項1記載の発明によれば、軟質プラスチックの選別装置において、プラスチックフィルム等の軟質プラスチックを、回転ドラムの吸着口に吸着保持した状態のままその材質を判別すると共に回収位置まで搬送し、その吸着状態のままエアノズルからの高圧エアにより、各吸引ダクトに向けて吹き飛ばして回収することができるので、軟質プラスチックの種類が多くても、その選別精度を高めることができ、また、そのプラスチックの回転ドラムから、各吸引ダクトへの受け渡しを確実なものとして、その回収精度と回収能率を大幅に向上させることができる。
【0042】
また、本請求項2記載の発明によれば、前記請求項1の発明と同じ効果に加えて、複数種の吸着軟質プラスチックの、選別センサに対する選別すべき面を、常に所定の位置に決めることができ、その選別精度を一層高めることができ、また、吸着した軟質プラスチックを回転ドラム内に吸い込むことがない。
【0043】
さらに、本請求項3記載の発明によれば、前記請求項1の発明と同じ効果に加えて、各吸着口への軟質プラスチックの吸着性能を一層高めることができる。
【0044】
さらにまた、本請求項4記載の発明によれば、前記請求項1の発明と同じ効果に加えて、回転ドラムの吸着口の吸着力を、高圧側と低圧側とで、選別すべき軟質プラスチックに応じて適宜調整することができ、軟質プラスチックの吸着搬送を一層能率よく行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例に係る軟質プラスチックの選別装置の一部破断正面図
【図2】図1の2−2線に沿う断面図
【図3】図1の3−3線に沿う断面図
【図4】図1の4ー4線に沿う断面図
【図5】本発明の第2実施例にかかる軟質プラスチックの選別装置の全体概略図
【図6】本発明の第3実施例にかかる軟質プラスチックの選別装置の一部破断正面図
【図7】図6の7−7線に沿う断面図
【符号の説明】
5・・・・・・・・・・・・・・・回転ドラム
9・・・・・・・・・・・・・・・駆動手段(電動モータ)
13・・・・・・・・・・・・・・搬送手段(搬送コンベア)
16・・・・・・・・・・・・・・仕切板(上部ドラム仕切板)
17・・・・・・・・・・・・・・仕切板(下部ドラム仕切板)
26・・・・・・・・・・・・・・吸着口
27・・・・・・・・・・・・・・網板
28・・・・・・・・・・・・・・仕切部材
33・・・・・・・・・・・・・・吸着保持手段(ブロワ)
46・・・・・・・・・・・・・・分離手段(高圧エア源)
48a〜48d・・・・・・・・・分離手段(開閉弁)
49a〜49d・・・・・・・・・分離手段(エアノズル)
51〜54・・・・・・・・・・・回収手段(ダクト)
DA・・・・・・・・・・・・・・ダンパ
L・・・・・・・・・・・・・・・吸着列
SE・・・・・・・・・・・・・・材質選別センサ
VH・・・・・・・・・・・・・・高負圧室
VL・・・・・・・・・・・・・・低負圧室
【発明の属する技術分野】
本発明は、混在された材質の異なる、フィルム状などの複数の軟質プラスチックをその材質毎に選別して回収し、リサイクルに供するようにした、軟質プラスチックの選別装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
廃棄物から分別された廃プラスチック中には、PP(ポリプロピレン)、PVC(塩化ビニール)、PE(ポリエチレン)、PS(ポリスチレン)などの材質の違うものが混在しており、これらの軟質プラスチック中には、リサイクル可能なもの、焼却処理可能なもの、廃棄処理(焼却すると有害成分を排出するため)するものなどが含まれており、各材質別にその後の処置が異なるため、それらを、選別処理する必要がある。
【0003】
そこで、従来から、かかる廃棄プラスチックの選別手段が種々提案されている(たとえば、特開2000−108126号公報参照)。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、前記公報に開示の廃棄プラスチックの選別装置では、搬送元に供給される廃プラスチックを、通気性を有する搬送体を介して搬送先に搬送し、その廃プラスチックを、搬送体の裏側から吸引して搬送体上に吸着し、また、廃プラスチックの搬送中にその材質を識別し、その識別結果に基づいて、特定の材質の廃プラスチックの吸着を解除することにより、搬送先に搬送された廃プラスチックを材質毎に仕分けするようにしている。
【0005】
ところが、前記従来のものでは、搬送体に吸着された廃プラスチックは、その吸着を解除してから、廃プラスチックの自重により、あるいはスクレーパを用いて搬送体から分離して回収するようにしているので、廃プラスチックを搬送体から的確に分離回収するのが難しく、特に、廃プラスチックが、プラスチックフィルムのように、きわめて軽く、薄いものの場合には、その傾向が一層大きくなるという問題があり、また、スクレーパで廃プラスチックを掻き取る場合には、搬送体を損傷させるという問題もある。
【0006】
本発明は、かかる実情に鑑みてなされたもので、廃プラスチックを回転ドラムの積極的に吸着した状態のまま、これを高圧エアにより回収部に吹き飛ばすことにより、その回収を行うようにして、その選別精度を高めると共に処理能力を大幅に向上させるようにした、新規な軟質プラスチックの選別装置を提供することを目的とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本請求項1記載の本発明は、混在する複数種の軟質プラスチックを選別するための、軟質プラスチックの選別装置であって、
複数の軟質プラスチックを混載して搬送する搬送手段と、その搬送手段により搬送された軟質プラスチックを受ける回転ドラムと、その回転ドラムを一方向に回転駆動する駆動手段と、前記回転ドラムの外周面に軟質プラスチックを吸着保持する吸着保持手段と、吸着保持された軟質プラスチックの材質を選別する材質選別センサと、吸着保持された軟質プラスチックを回転ドラムから強制分離させる分離手段と、分離された軟質プラスチックを回収する回収手段とを備え、前記回転ドラムは、その外周壁に複数の吸着口が周方向に間隔をあけて列設される吸着列が設けられると共にその内部を高負圧室と低負圧室とに径方向に仕切る仕切板が設けられ、前記吸着保持手段は、高負圧室を高負圧に、低負圧室を低負圧となるように吸引するブロワよりなり、前記分離手段は、前記低負圧室内に配設していて前記吸着列の複数の吸着口に対向する複数の高圧エアノズルと、これらの高圧エアノズルに高圧エアを供給する高圧エア源と、前記材質選別センサからの選別信号により開弁制御されて複数の高圧エアノズルに選択的に高圧エアを分配供給制御する開閉弁を備え、前記回収手段は、前記吸着口を介して前記複数の高圧エアノズルに対向する開口を有する複数のダクトを備えていることを特徴としており、かかる特徴によれば、プラスチックフィルム等の軟質プラスチックを、回転ドラムの吸着口に吸着保持した状態のまま、その材質を判別すると共に回収位置まで搬送し、その吸着状態のままエアノズルからの高圧エアにより、各ダクトに向けて吹き飛ばして回収することができ、軟質プラスチックの種類が多くても、その選別精度を高めることができ、また、そのプラスチックの回転ドラムから、各ダクトへの受け渡しを確実なものとして、その回収精度と回収能率を大幅に向上させることができる。
【0008】
また、上記目的達成のため、本請求項2記載の発明は、前記請求項1記載のものにおいて、前記回転ドラムの、吸着列の複数の吸着口には、網板が被着されていることを特徴としており、かかる特徴によれば、前記請求項1の発明と同じ効果に加えて、複数種の吸着軟質プラスチックの、選別センサに対する選別すべき面を、常に所定の位置に決めることができ、その選別精度を高めることができ、また、吸着軟質プラスチックを回転ドラム内に吸い込むこともない。
【0009】
さらに、上記目的達成のため、本請求項3記載の発明は、前記請求項1記載のものにおいて、前記回転ドラムの、吸着列の相隣り合う吸着口の間には、仕切部材が設けられることを特徴としており、かかる特徴によれば、前記請求項1の発明と同じ効果に加えて、各吸着口への軟質プラスチックの吸着性能を一層高めることができる。
【0010】
さらにまた、上記目的達成のため、本請求項4記載の発明は、前記請求項1記載のものにおいて、前記ブロワと、高負圧室および低負圧との間を連通するエア通路の途中にはダンパが介在され、このダンパの制御により、ブロワにて高負圧室および低負圧室から吸引される負圧エアの風量を調整できるようにしたことを特徴としており、かかる特徴によれば、前記請求項1の発明と同じ効果に加えて、回転ドラムの吸着口の吸着力を、高圧側と低圧側とで、選別すべき軟質プラスチックに応じて適宜調整することができ、軟質プラスチックの吸着搬送を一層能率よく行うことができる。
【0011】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の形態を、添付図面に例示した本発明の実施例に基づいて以下に具体的に説明する。
【0012】
添付図面において、図1は、本発明の第1実施例に係る軟質プラスチックの選別装置の一部破断正面図、図2は、図1の2−2線に沿う断面図、図3は、図1の3−3線に沿う断面図、図4は、図1の4−4線に沿う断面図である。
【0013】
図1,2において、基台1上の両側に立設した左右支持枠2には、水平方向の軸線をもつ中空固定軸3が固定される。この中空固定軸3には、軸受4を介して密閉円筒状の回転ドラム5が回転自在に支持されており、この回転ドラム5の前後両端部の左右両側の下面は、基台1 上に設けた前後二対の支持ローラ6により転動自在に支承され、また、この回転ドラム5の前後両端部の上面は、基台1上に固定した他の支持枠7の前後上部に回転自在に支承される一対のガイドローラ8により転動自在にガイドされている。前記基台1一側には、駆動手段としての電動モータ9が設けられる。この電動モータ9の駆動軸に固定した駆動スプロケット10と、回転ドラム5一端に固定した被動スプロケット11間には、無端状のチエン12が懸回され、電動モータ9の駆動によれば、回転ドラム5は、一方向(図2、矢印a方向)に回転される。
【0014】
図1,3に示すように、前記回転ドラム5の上方には、搬送手段としての、ベルトコンベアよるなる搬送コンベア13が配設されている。この搬送コンベア13は、本発明にかかる選別装置Sにより選別される、材質の異なる複数種の廃棄物、すなわち軟質プラスチックとしてのプラスチックフィルムPF群を、該選別装置Sに供給するためのものであり、その搬送コンベア13の搬出端13oは、前記回転ドラム5の上方に臨んでいる。
【0015】
前記中空固定軸3の内部には、その軸方向に沿って延びる、横断面く字状の固定軸仕切板15がその略全長にわたって配設され、その上下端縁が、中空固定軸3の内周面に溶接により気密に固定されて、この中空固定軸3内を、その略全長にわたり、その軸線方向に沿う第1のエア室A1と、第2のエア室A2とに区画している。そして、横断面く字型に形成される固定軸仕切板15の夾角θは、約150度であって、前記第1のエア室A1は、前記第2のエア室A2よりもその容積が大きくなっている。また、前記回転ドラム5内にも中空固定軸3を挟んで、その軸方向に沿って延びる上部、および下部ドラム仕切板16,17がその略全長にわたって配設され、それら上部、および下部ドラム仕切板16,17の基端は、中空固定軸3の外周上下面にそれぞれ溶接により気密に固定され、また、それらの先端には、ゴムプレートよりなるシール板18,19がそれぞれ取付けられ、これらのシール板18,19の自由端は、若干撓曲されて回転ドラム5の内周面に気密に圧接されている。そして、上部、および下部ドラム仕切板16,17は、前記固定軸仕切板15の、径方向の略延長線上にあって、この回転ドラム5内を、その略全長にわたり、その軸線方向に沿う高負圧室VHと、それよりも低圧の低負圧室VLとに区画しており、高負圧室VHの方が低負圧室VLよりも容積が大きくしてある。
【0016】
図3に示すように、前記第1のエア室A1と、高負圧室VHとは、中空固定軸3の壁面に周方向に間隔をあけて穿設した複数の第1の連通穴20を通して相互に連通され、また、第2のエア室A2と、低負圧室VLとは、中空固定軸3の壁面に周方向に間隔をあけて穿設した複数の第2の連通穴21を通して相互に連通されている。
【0017】
図1に示すように、前記回転ドラム5の周壁には、5列の吸着列Lがその軸線方向に沿って並列されており、各吸着列Lは、相隣り合う吸着列L,L間で、回転ドラム5の外周面より突出する環状の中間部仕切フランジ24、および回転ドラム5の左右両端壁の外縁により形成される環状の端縁仕切フランジ25によりそれぞれ仕切られている。各吸着列Lには、回転ドラム5の周方向に間隔をあけて複数の吸着口26が開口されており、各吸着口26には、それぞれ網板27(約2メッシュ)が固着されており、後に述べるように、吸着口26に吸着されるプラスチックフィルムPFが、定位置で吸着され、後に述べる材質判別センサSEによる判別精度を高めるようになっている。また、各吸着列Lにおいて、相隣り合う吸着口26間には、回転ドラム5の外面より突出する仕切部材28により仕切られており、これらの仕切部材28は、各吸着列Lにおける吸着口26によるプラスチックフィルムPFの選別精度を高めるのに役立つ。
【0018】
図3に示すように、前記高負圧室VH内において、中空固定軸3には、前記吸着列Lの各々に対応してプラスチックフィルムPFの材質を判別するための、材質判別センサSEが設けられている。この材質判別センサSEの感知部30は、発光部と受光部とを備え、また回転ドラム5の外側には、その感知部31に対向して受光反射板31が配設されている。そして、材質判別センサSEは、回転ドラム5の回転により各吸着列Lの複数の吸着口26に順次対応して、そこに吸着するプラスチックフィルムPFの材質を判別できるようになっている。
【0019】
なお、材質判別センサSEは、従来公知のものが採用されるので、その詳細な説明を省略するが、この実施例のものでは、PP(ポリプロピレン)、PE(ポリエチレン)、PVC(塩化ビニール)、その他のものの材質判別が可能である。
【0020】
図1に示すように、中空固定軸3の一端部(図1左端部)には、吸着保持手段としての、ブロワ33の吸込側に連なるブロワ配管34が接続され、またその接続部の近傍において、中空固定軸3には、前記第1、第2のエア室A1,A2からブロワ33にて吸引される負圧エアの風量を調節するためのダンパDAが設けられる。図4に明瞭に示すように、前記固定軸仕切板15の一端(図1、左端)に設けたダンパ支持部35には、中空固定軸3の中心軸線上において、支持ピン36により扇形状のダンパプレート37の基端が回転自在に支持されている。このダンパプレート37は、中空固定軸3内の上半部を径方向に延びており、その円弧状の自由端部は、中空固定軸3の周壁に形成した円弧状のスリット38を通して中空固定軸3外に突出しており、そこに、ハンドル39が固定されている。前記スリット38の両端にはストッパ40,41が設けられ、ダンパプレート37は、これらのストッパ40,41に当たるまで回動調節可能である。前記スリット38には、ゴム材等の弾性体よりなるシール部材42が設けられ、このシール部材42は、スリット38を気密にシールすると共にダンパプレート37を摩擦保持して、該ダンパプレート37を適宜の調節位置に無段階に保持できるようになっている。なお、前記ダンパDAには、そのダンパプレート37を適宜の調節位置に保持するための、従来公知の保持手段を設けるようにしてもよい。
【0021】
前記中空固定軸3内は、前述したように、固定軸仕切板15により、第1のエア室A1の容積が、第2のエア室A2の容積よりも大きくなるように仕切られており、前記ダンパDAの回動調節によれば、前記ブロワ33にて第1のエア室A1から吸引される大容量の負圧(高負圧)エア量と、第2のエア室A2から吸引される小容量の負圧(低負圧)エア量との割合を調節できるようになっており、図4において、ハンドル39を右方向に移動すれば、第1のエア室A1から吸引される負圧エアの風量が減少し、またハンドル39を左方向に移動させれば、第1のエア室A1から吸引される負圧エアの風量が増大する。
【0022】
図1,3に示すように、中空固定軸3内の第2のエア室A2内には、高圧エアパイプ45が縦走されており、この高圧エアパイプ45の一端は、中空固定軸3の他端(図1、右端)を閉鎖している端板3aを貫通して、高圧エア源、たとえばエアポンプ46の吐出口に連通されている。前記高圧エアパイプ45には、前記5列の吸着列Lに対応した位置において、4本に分岐される分岐エアパイプ47a〜47dが周方向に間隔をあけて接続され、それらの分岐エアパイプ47a〜47dは中空固定軸3内を放射方向に延びていて中空固定軸3の周壁を貫通して前記回転ドラム5内の低負圧室VLに達しており、その低負圧室VL内では、開閉弁48a〜48dを介してエアノズル49a〜49dにそれぞれ接続されている。4本の分岐エアパイプ47a〜47dにそれぞれ接続されている4つのエアノズル49a〜49dは、中空固定軸3にブラケット50を介して固着されており、それらのエアノズル49a〜49dの噴口は、回転ドラム5内を放射方向に指向されていて、回転ドラム5の周壁に開口した、前記複数の吸着口26に順次に対向できるようになっている。また、前記開閉弁48a〜48dは、制御手段59a〜59dを介して前記材質判別センサSEに接続され、その材質判別センサSEからの信号を受けて個別に開弁制御されるようになっており、高圧エア源46からの高圧エアは4個の開閉弁48a〜48dの選択的な開弁制御により、各エアノズル49a〜49dの噴口から吸着口26に向けて噴出され、そこに吸着されている、プラスチックフィルムPFを吹き飛ばすことができる。
【0023】
しかして、前記高圧エア源46、開閉弁48a〜48d、第1および第4エアノズル49a〜49dは、プラスチックフィルムPFの分離手段を構成している。
【0024】
図3に示すように、回転ドラム5の低負圧室VL側の外側方には、その回転ドラム5の周方向、すなわちその回転方向aに沿って、第1、第2、第3、および第4の吸引ダクト51,52,53,54が、5列の吸着列Lに対応してそれぞれ配列されており、これらの吸引ダクト51,52,53,54は、いずれもブロワを備えた第1、第2、第3および第4回収部55,56,57,58に接続されている。第1〜第4の吸引ダクト51,52,53,54の吸引端は、漏斗状に形成され、それらの開口端は、回転ドラム5の回転により、各吸着列Lの複数の吸着口26に順次対向できるようになっており、エアノズル49a〜49dからの高圧エアにより吹き飛ばされた、選別プラスチックフィルムPFは、吸引ダクト51〜54によりそれぞれ回収される。しかして、この実施例では、第1吸引ダクト51はPP(ポリプロピレン)用であり、第2吸引ダクト52はPE(ポリエチレン)用であり、第3吸引ダクト53はPVC(塩化ビニール)用であり、そして第4の吸引ダクトは、その他の材質のプラスチック用である。
【0025】
つぎに、この第1実施例の作用について説明する。
【0026】
材質の異なる、廃プラスチックフィルムPF、すなわち、PP、PE、PVC、その他のプラスチックフィルムは、搬送コンベア13上に混載されて、本発明選別装置S上に搬送され、その搬出端13oより回転ドラム5上に定量的に供給される。
【0027】
回転ドラム5は、電動モータ9の駆動により一方向(図2,3矢印a方向)に回転駆動され、またブロワ33の駆動により、ダンパDAを介して流入面積の大きい第1のエア室A1には風量の多い負圧エアが、またそれよりも流入面積の小さい第2のエア室A2には、風量の少ない負圧エアが、分流して供給される。第1のエア室A1内の、風量の多い負圧エアは、第1の連通穴20を通って回転ドラム5内の高負圧室VHに流入して、該室VHを高負圧に保持し、また第2のエア室A2内の、風量の少ない負圧エアは、第2の連通穴21を通って回転ドラム5内の低負圧室VLに流入して、該室VLを低負圧に保持する。この場合、ダンパDAの回動制御により、第1、第2のエア室A1,A2のエア流入面積を可変にしてそれらの室A1,A2に流入される負圧エア量を調節することにより、それらの室A1,A2の負圧割合を変更することができる。さらに、エアポンプ、すなわち高圧エア源46の駆動により発生する高圧エアは、高圧エアパイプ45、分岐エアパイプ47a〜47dを通って各吸着列Lの複数のエアノズル49a〜49dより、各吸着列Lの吸着口26に向けて噴出される。
【0028】
搬送コンベア13上に混載された、種々のプラスチックフィルムPFは、その搬出端13oより定速回転される回転ドラム5の5列の吸着列L上に略均等に分散して供給され、各列の高負圧室VH側の複数の吸着口26に一枚毎吸着される。
【0029】
回転ドラム5の回転継続により、吸着されたプラスチックフィルムPFが、材質判別センサSEの感知部30と対面するところに至れば、この材質判別センサSEがそのプラスチックフィルムPFの材質を判別する。すなわち、この実施例では、そのプラスチックフィルムPFが、PP、PE、PVC、あるいはその他であるかを判別し、それらの判別信号を、制御手段59a〜59dを介して開閉弁48a〜48dの制御部に各別に印加する。この場合、材質判別センサSEによる吸着プラスチックフィルムPFの判別は、吸着口26の網板27を通して常に定位置で行われるので、その判別精度を高めることができる。
【0030】
さらに、回転ドラム5の回転により、判別済のプラスチックフィルムPFが第1ないし第4吸引ダクト51〜54を通過する際に、先の材質判別に基づいて、そのプラスチックフィルムPFの材質に該当する、エアノズル49a〜49dからの圧縮エアを、そのプラスチックフィルムPFに吹き付けることで、そのプラスチックフィルムPFは吹き飛ばされて、第1ないし第4吸引ダクト51〜54により選択的に吸引され、それぞれの回収部55〜58に回収される。たとえば、判別されたプラスチックフィルムPFがPPであるときは、第1エアノズル49aからの圧縮エアにより吹き飛ばされたPPフィルムは、第1の吸引ダクト51に吸引されて回収され、また、判別されたプラスチックフィルムPFがPEであるときは、第2エアノズル49bからの圧縮エアにより吹き飛ばされたPEフィルムは、第2の吸引ダクト52に吸引されて回収される。
【0031】
しかして、前述のプラスチックフィルムPFの判別、回収過程において、判別済の吸着プラスチックフィルムPFは、高負圧室VH側から低負圧室VL側に移動しても、該低負圧室VLの負圧力により、その判別済のプラスチックフィルムPFは、吸着口26に吸着保持されたまま、最上位の第4吸引ダクト54に対応する位置まで、落下することなく移動させることができる。
【0032】
つぎに、図5を参照して、本発明の第2実施例について説明する。
【0033】
図5は、本発明の第2実施例にかかる軟質プラスチックの選別装置の全体概略図であり、図5中、前記第1実施例と同じ要素には同じ符合が付される。この第2実施例は、選別装置を3段式とした場合であり、第1ないし第3段の選別装置S1乃至S3は、それらの軸線が上から下に向かって、搬送コンベア13の搬送方向に偏倚するように、階段状に配置されている。
【0034】
しかして、この第2実施例のものは、プラスチックフィルムPFの選別処理能力を一層高めるようにしたものであり、図5に示すように、第1段の選別装置S1で、吸着を逸したプラスチックフィルムPFは、第2段の選別装置S2により二次吸着し、さらに、第2段の選別装置S2で、吸着を逸したプラスチックフィルムPFは、第3段の選別装置S3により三次吸着することができる。
【0035】
なお、この第2実施例では、選別装置を2段にしてもよく、さらに、4段以上の多段にしてもよい。
【0036】
つぎに、図6,7を参照して、本発明の第3実施例について説明する。
【0037】
図6は、本発明の第3実施例にかかる軟質プラスチックの選別装置の一部破断正面図、図7は、図6の7−7線に沿う断面図であり、図6,7中、前記第1実施例と同じ要素には同じ符合が付される。
【0038】
この第3実施例は、本発明は、搬送手段としての、搬送コンベア13により混載して搬送される、材質の違う軟質プラスチックフィルムPFを、その搬送コンベア13上から吸引して判別するようにしたものである
回転ドラム5の下方において、基台1上には、搬送コンベア13が配設され、この搬送コンベア13の搬出部13oの上方に、回転ドラム5の高負圧室VH側が配設されている。一方向(図7、矢印a方向)に定速回転される、高負圧室VH側の回転ドラム5の5列の吸着列Lの複数の吸着口26には、中空円筒状の吸着パイプ60が固着され、該吸着パイプ60の先部に網板27が張設されている。高負圧室VH側の、各吸着列Lの一つの吸着口26に対応して、回転ドラム5の外側には、材質判別センサSEが配設され、さらに、その材質判別センサSEの感知部30に対応して、中空固定軸3には、そのセンサSEの受光反射板31が固定されている。
【0039】
搬送コンベア13により、その搬出部13oに搬送されてきた、プラスチックフィルムPFは、回転する回転ドラム5の各吸着列Lの、複数の吸着パイプ60に、順次に吸着されていき、以後、前記第1実施例と同じく吸着されたプラスチックフィルムPFは、材質判別センサSEにより材質を判別され、第1ないし第4吸引ダクト51〜54に選別回収される。
【0040】
以上、本発明の一実施例について説明したが、本発明はこの実施例に限定されることなく、本発明の範囲内で種々の実施例が可能である。たとえば、前記実施例では、プラスチックフィルムを選別する場合について説明したが、吸着口に吸着可能な、プラスチックトレーなどの軟質プラスチックの選別にも実施できることは勿論であり、また、前記実施例では、プラスチックフィルムをダクトに吸引回収していているが、吸引せずにダクトに回収するようにしてもよく、さらに前記実施例では、固定軸仕切板の夾角を150度にしているが、選別数や設定負圧などにより、その夾角は任意に設定可能である。
【0041】
【発明の効果】
以上のように本請求項1記載の発明によれば、軟質プラスチックの選別装置において、プラスチックフィルム等の軟質プラスチックを、回転ドラムの吸着口に吸着保持した状態のままその材質を判別すると共に回収位置まで搬送し、その吸着状態のままエアノズルからの高圧エアにより、各吸引ダクトに向けて吹き飛ばして回収することができるので、軟質プラスチックの種類が多くても、その選別精度を高めることができ、また、そのプラスチックの回転ドラムから、各吸引ダクトへの受け渡しを確実なものとして、その回収精度と回収能率を大幅に向上させることができる。
【0042】
また、本請求項2記載の発明によれば、前記請求項1の発明と同じ効果に加えて、複数種の吸着軟質プラスチックの、選別センサに対する選別すべき面を、常に所定の位置に決めることができ、その選別精度を一層高めることができ、また、吸着した軟質プラスチックを回転ドラム内に吸い込むことがない。
【0043】
さらに、本請求項3記載の発明によれば、前記請求項1の発明と同じ効果に加えて、各吸着口への軟質プラスチックの吸着性能を一層高めることができる。
【0044】
さらにまた、本請求項4記載の発明によれば、前記請求項1の発明と同じ効果に加えて、回転ドラムの吸着口の吸着力を、高圧側と低圧側とで、選別すべき軟質プラスチックに応じて適宜調整することができ、軟質プラスチックの吸着搬送を一層能率よく行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例に係る軟質プラスチックの選別装置の一部破断正面図
【図2】図1の2−2線に沿う断面図
【図3】図1の3−3線に沿う断面図
【図4】図1の4ー4線に沿う断面図
【図5】本発明の第2実施例にかかる軟質プラスチックの選別装置の全体概略図
【図6】本発明の第3実施例にかかる軟質プラスチックの選別装置の一部破断正面図
【図7】図6の7−7線に沿う断面図
【符号の説明】
5・・・・・・・・・・・・・・・回転ドラム
9・・・・・・・・・・・・・・・駆動手段(電動モータ)
13・・・・・・・・・・・・・・搬送手段(搬送コンベア)
16・・・・・・・・・・・・・・仕切板(上部ドラム仕切板)
17・・・・・・・・・・・・・・仕切板(下部ドラム仕切板)
26・・・・・・・・・・・・・・吸着口
27・・・・・・・・・・・・・・網板
28・・・・・・・・・・・・・・仕切部材
33・・・・・・・・・・・・・・吸着保持手段(ブロワ)
46・・・・・・・・・・・・・・分離手段(高圧エア源)
48a〜48d・・・・・・・・・分離手段(開閉弁)
49a〜49d・・・・・・・・・分離手段(エアノズル)
51〜54・・・・・・・・・・・回収手段(ダクト)
DA・・・・・・・・・・・・・・ダンパ
L・・・・・・・・・・・・・・・吸着列
SE・・・・・・・・・・・・・・材質選別センサ
VH・・・・・・・・・・・・・・高負圧室
VL・・・・・・・・・・・・・・低負圧室
Claims (4)
- 混在する複数種の軟質プラスチックを選別するための、軟質プラスチックの選別装置であって、
複数の軟質プラスチックを混載して搬送する搬送手段(13)と、その搬送手段(13)により搬送された軟質プラスチックを受ける回転ドラム(5)と、その回転ドラム(5)を一方向に回転駆動する駆動手段(9)と、前記回転ドラム(5)の外周面に軟質プラスチックを吸着保持する吸着保持手段(33)と、吸着保持された軟質プラスチックの材質を選別する材質選別センサ(SE)と、吸着保持された軟質プラスチックを回転ドラム(5)から強制分離させる分離手段(46,48a〜48d,49a〜49d)と、分離された軟質プラスチックを回収する回収手段(51〜54)とを備え、
前記回転ドラム(5)は、その外周壁に複数の吸着口(26)が周方向に間隔をあけて列設される吸着列(L)が設けられると共にその内部を高負圧室(VH)と低負圧室(VL)とに径方向に仕切る仕切板(16,17)が設けられ、前記吸着保持手段(33)は、高負圧室(VH)を高負圧に、低負圧室(VL)を低負圧になるように吸引するブロワ(33)よりなり、前記分離手段(46,48a〜48d,49a〜49d)は、前記低負圧室(VL)内に配設していて前記吸着列(L)の複数の吸着口(26)に対向する複数の高圧エアノズル(49a〜49d)と、これらの高圧エアノズル(49a〜49d)に高圧エアを供給する高圧エア源(46)と、前記材質選別センサ(SE)からの選別信号により開弁制御されて複数の高圧エアノズル(49a〜49d)に選択的に高圧エアを分配供給制御する開閉弁(48a〜48d)を備え、前記吸引回収手段は、前記吸着口(26)を介して前記複数の高圧エアノズル(49a〜49d)に対向する開口を有する複数のダクト(51〜54)を備えていることを特徴とする、軟質プラスチックの選別装置。 - 前記回転ドラム(5)の、吸着列(L)の複数の吸着口(26)には、網板(27)が被着されていることを特徴とする、前記請求項1記載の軟質プラスチックの選別装置。
- 前記回転ドラム(5)の、吸着列(L)の相隣り合う吸着口(26)の間には、仕切部材(28)が設けられることを特徴とする、前記請求項1記載の軟質プラスチックの選別装置。
- 前記ブロワ(33)と、高負圧室(VH)および低負圧(VL)との間を連通するエア通路の途中にはダンパ(DA)が介在され、このダンパ(DA)の制御により、ブロワ(33)にて高負圧室(VH)および低負圧室(VL)から吸引される負圧エアの風量を調整できるようにしたことを特徴とする、前記請求項1記載の軟質プラスチックの選別装置。
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