JPWO2010032288A1 - Cwtレスエレベータ - Google Patents
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Abstract
Description
図1はこの実施の形態に係るCWTレスエレベータを示す縦断面図、図2は図1のCWTレスエレベータを示す内部平面図である。
この実施の形態に係るCWTレスエレベータは、昇降路1内に設けられたかご2と、このかご2を懸吊した懸吊手段である3本のロープ3とを備えている。
昇降路1の対向した一対の壁のそれぞれには、壁面から隙間をおいて、鉛直方向に延びたガイドレール4が固定されている。
それぞれのガイドレール4の上部には、両ガイドレール4に跨って、機械台5が固定されている。
機械台5には、図示しない制御部によって駆動する巻上機の駆動シーブ6と、回転自在な返し車7とが取り付けられている。
昇降路1の底面には、支持部材8を介して、第1の張り車9および第2の張り車10が回転自在に取り付けられている。
駆動シーブ9および第1の張り車9は、かご2の側壁付近を通った同一鉛直線上に配置されている。
ロープ3は、一端部がかご2の上部に接続され、かご2の上部から上方に延びて、返し車7と駆動シーブ6とに順に巻き掛けられている。
また、このロープ3は、他端部がかご2の下部に接続され、かごの下部から下方に延びて、第2の張り車10と第1の張り車9とに順に巻き掛けられている。
また、このロープ3は、中間部に、かご2と昇降路1の壁との間を通って垂下された壁側垂下部3aを有しており、この壁側垂下部3aは、駆動シーブ6と第1の張り車9との間に渡って配置されている。
図3は図1のIII−III線に沿った矢視断面図である。
この移動規制手段11には、貫通孔11aが形成されており、この貫通孔11aには、3本のロープ3の壁側垂下部3aが貫通している。
この移動規制手段11は、図示しない締結手段を用いて、かご2の上面に固定されている。
ロープ3の壁側垂下部3aに水平方向の力が加えられていない場合には、移動規制手段11と壁側垂下部3aとは、互いに非接触の状態になっている。
移動規制手段11と接触した壁側垂下部3aの部位は、移動規制手段11によって、水平方向の移動が規制される。
その結果、壁側垂下部3aが水平方向に振れることが抑制される。
その結果、昇降路1内にかご2とロープ3とが設置された後に、移動規制手段11をかご2または昇降路の壁に取り付けることができるので、移動規制手段11の設置が容易となる。
このものの場合、それぞれの移動規制手段11が間隔を置いて配置されることで、壁側垂下部3aが水平方向に振れることを一層抑制することができる。
図4はこの実施の形態に係るCWTレスエレベータの移動規制手段12とロープ3の壁側垂下部3aとを示す平面図である。
この実施の形態に係るCWTレスエレベータの移動規制手段12は、ロープ3の壁側垂下部3aと接触する接触体12aと、この接触体12aの両端部に取り付けられた電気抵抗測定器12bとを有している。
ロープ3の壁側垂下部3aに水平方向の力が加えられていない場合には、接触体12aと壁側垂下部3aとは、互いに非接触の状態になっている。
接触体12aは、電気抵抗測定器12bに支持され、電気抵抗測定器12bは、かご2の上面に固定された土台12cに支持されている。
電気抵抗測定器12bは、時間を計測するタイマ(図示せず)を有している。
また、電気抵抗測定器12bは、CWTレスエレベータの制御部(図示せず)に電気的に接続され、この制御部へ電気信号を送ることができる。
ロープ3の壁側垂下部3aに水平方向への力が加えられた場合に、この壁側垂下部3aが水平方向に振れ始め、壁側垂下部3aと接触体12aとが接触する。
接触体12aと接触した壁側垂下部3aの部位は、接触体12aによって、水平方向への移動が規制される。
電気抵抗測定器12bは、接触体12aの両端部間に所定の電圧を印加し、この両端部間を流れる電流の値から、両端部間の電気抵抗を測定する。
接触体12aの両端部間の電気抵抗は、壁側垂下部3aが接触体12aに非接触の場合には、接触体12aのみの電気抵抗となり、壁側垂下部3aが接触体12aに接触の場合には、接触体12aと、この接触体12aに接触した壁側垂下部3aの部位とを組み合わせた電気抵抗となる。
電気抵抗測定器12bは、接触体12aの両端部間の電気抵抗の変化から、壁側垂下部3aが接触体12aに接触したことを検出する。
その他の構成は、実施の形態1と同様である。
図5は、図4のロープ3の壁側垂下部3aが昇降路1内の機器に引っかかった状態を示す側面図である。
このCWTレスエレベータでは、例えば、地震等により、壁側垂下部3aに水平方向の力が加えられることで、壁側垂下部3aが水平方向に振れ始め、壁側垂下部3aは昇降路1内の機器に引っかかる場合がある。
この状態で、かご2が昇降することで、移動規制手段12は、昇降路1内の機器に引っかかった壁側垂下部3aの部位に近づく。
移動規制手段12が、昇降路1内の機器に引っかかった壁側垂下部3aの部位に近づくことで、壁側垂下部3aが接触体12aに接触し、電気抵抗測定器12bは、壁側垂下部3aと接触体12aとの接触を検出する。
電気抵抗測定器12bは、壁側垂下部3aと接触体12aとが継続して接触した時間を計測し、この計測された時間が所定の時間を越えた場合には、壁側垂下部3aが昇降路1内の機器に引っかかったと判断して、CWTレスエレベータの制御部へ送信し、この制御部は、かご2の昇降を停止する。
また、自動的にかご2を最上階から最下階まで移動させて、壁側垂下部3aの昇降路1内の機器への引っかかりの有無を検出することで、地震発生後にCWTレスエレベータの自動復旧を行うことができる。
図6はこの実施の形態に係るCWTレスエレベータの移動規制手段13とロープ3の壁側垂下部3aとを示す平面図、図7は図6の移動規制手段13とロープ3の壁側垂下部3aとを示す側面図である。
この実施の形態に係るCWTレスエレベータの移動規制手段13は、ロープ3の壁側垂下部3aを摺動可能に把持した把持体13aと、この把持体13aの把持位置が所定の距離、水平方向へ移動することを検出する移動検出器13bとを有している。
なお、図6および図7では、壁側垂下部3aと把持体13aとが離間して示しているが、実際には、壁側垂下部3aに水平方向の力が加えられていない場合であっても、壁側垂下部3aと把持体13aとは接触している。
移動検出器13bは、把持体13aに取り付けられており、この把持体13aは、かご2の上面に固定された土台13cに支持されている。
なお、図6および図7では、移動検出器13bが、把持体13aのかご2側のみに取り付けられているが、把持体13aの昇降路1の壁側にも取り付けられている。
これにより、移動検出器13bは、把持体13aの把持位置が、かご2側および昇降路1の壁側の両方向に移動することを検出する。
移動検出器13bには、移動検出器13bからの信号を受けて、壁側垂下部3aが昇降路1内の機器に引っかかったことを検出する判定手段13dが電気的に接続されている。
この判定手段13dは、時間を計測するタイマ(図示せず)を有している。
また、この判定手段13dは、CWTレスエレベータの制御部に電気的に接続され、この制御部へ電気信号を送ることができる。
このCWTレスエレベータでは、例えば、地震等によって、水平方向であって、かご2に離接する方向の力がロープ3の壁側垂下部3aに加えられた場合には、把持体13aの押圧力によって、壁側垂下部3aの移動が抑制される。
把持体13aの把持部が移動検出器13bに接触することで、把持体13aの把持位置は、これ以上、水平方向であってかご2に離接する方向へ、移動することができない。
その結果、把持体13aに把持された壁側垂下部3aの部位が水平方向へ移動することが規制される。
移動検出器13bは、把持体13aの把持部に接触されることで、判定手段13dへ信号を送る。
判定手段13dは、把持体13aの把持部が移動検出器13bに継続して接触した時間を計測し、この計測された時間が所定の時間を越えた場合には、ロープ3の壁側垂下部3aが昇降路1内の機器に引っかかったと判断して、CWTレスエレベータの制御部へ送信し、この制御部は、かご2の昇降を停止する。
その他の構成は実施の形態1と同様である。
特に、移動規制手段13を昇降路1の壁に取り付けることで、簡単な構成で、かご2の外部から、ロープ3を介して、かご2に電力を供給することができる。
図8はこの実施の形態に係るCWTレスエレベータの移動規制手段14とロープ3の壁側垂下部3aとを示す平面図、図9は図8の移動規制手段14とロープ3の壁側垂下部3aとを示す側面図である。
この実施の形態に係るCWTレスエレベータの移動規制手段14は、内側にロープ3の壁側垂下部3aが貫通したコイル14aと、このコイル14aに発生する電流を測定する電流測定器14bとを有している。
コイル14aおよび電流測定器14bは、かご2の上面に固定された土台14cに支持されている。
土台14cには、ロープ3の壁側垂下部3aが貫通した貫通孔15が形成されている。
電流測定器14bは、CWTレスエレベータの制御部に電気的に接続され、この制御部へ電気信号を送ることができる。
コイル14aおよび土台14cは、ロープ3の壁側垂下部3aに接触して、この壁側垂下部3aの接触した部位が水平方向へ移動することを規制する。
ロープ3の壁側垂下部3aには、所定の間隔をおいて、磁石16が取り付けられている。
なお、図11に示すように、ロープ3の壁側垂下部3aの表面より内側の層に磁石16を取り付けてもよい。
かご2が昇降することで、移動規制手段14が連動して昇降し、さらに、ロープ3の壁側垂下部3aが連動して上下方向に移動する。
その結果、コイル14aと磁石16との相対位置が変化するので、コイル14aに電流が発生する。
電流測定器14bは、コイル14aに発生した電流を測定し、測定された電流の値をCWTレスエレベータの制御部へ送信し、この制御部は、かご2の移動速度を算出する。
Claims (6)
- 昇降路内に設けられたかごと、
一端部が前記かごの上部に接続され、他端部が前記かごの下部に接続され、中間部に前記かごと前記昇降路の壁との間を通って垂下された壁側垂下部を有した、前記かごを懸吊した懸吊手段と、
前記壁側垂下部の周囲に設けられ、前記壁側垂下部と接触し、前記壁側垂下部が水平方向へ移動することを規制する移動規制手段とを備えたことを特徴とするCWTレスエレベータ。 - 前記移動規制手段は、前記かごに取り付けられていることを特徴とする請求項1に記載のCWTレスエレベータ。
- 前記移動規制手段は、前記壁側垂下部と接触する接触体と、この接触体の両端部に設けられた、前記両端部間の電気抵抗を測定する電気抵抗測定器とを有したことを特徴とする請求項1または請求項2に記載のCWTレスエレベータ。
- 前記移動規制手段は、前記壁側垂下部を摺動可能に把持した把持体と、前記把持体の把持位置が所定の距離、水平方向へ移動することを検出する移動検出器とを有していることを特徴とする請求項1または請求項2に記載のCWTレスエレベータ。
- 前記移動規制手段は、内側に前記壁側垂下部が貫通したコイルと、このコイルに発生する電流を測定する電流測定器とを有し、
前記壁側垂下部には、磁石が設けられ、
前記壁側垂下部とともに前記磁石が鉛直方向に移動し、前記磁石と前記コイルとの相対位置が変化することで、前記コイルに電流が発生し、前記電流測定器で測定された電流の値から、前記かごの移動速度を算出することを特徴とする請求項1または請求項2に記載のCWTレスエレベータ。 - 前記壁側垂下部の周囲に設けられ、磁界の変化によって電流が発生するコイルと、
前記コイル部に発生する電流を測定する電流測定器とをさらに備え、
前記壁側垂下部には、磁石が設けられ、
前記壁側垂下部とともに前記磁石が鉛直方向に移動し、前記磁石と前記コイルとの相対位置が変化することで、前記コイルに電流が発生し、前記電流測定器で測定された電流の値から、前記かごの移動速度を算出することを特徴とする請求項1ないし請求項4の何れか1項に記載のCWTレスエレベータ。
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