JPWO2010021300A1 - 新規マンニトール打錠用賦形剤 - Google Patents

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Abstract

【課題】 食品、医薬品等の分野における有効成分を希釈することができ、崩壊剤、トローチ剤をはじめとする各種の錠剤に使用でき、従来マンニトールで問題となっていたキャッピング、スティッキングといった打錠障害が少なく、高い錠剤硬度が確保できる製剤用賦形剤を提供する。【解決手段】 アスペクト比が1.0〜1.2、試験法Aによる吸油率1が25〜60%、吸油率2が15〜40%である球形マンニトール結晶粒子を含有することを特徴とする打錠用賦形剤。【選択図】なし

Description

本発明は噴霧乾燥法によって製造された球形マンニトール結晶粒子からなる打錠用賦形剤に関する。
医薬品、食品などの分野における錠剤、丸剤、顆粒剤、散剤、細粒剤、トローチ剤及び咀嚼剤等の固形製剤には、有効成分の安定化、製剤自体の形状の安定化、またはその有用性を高めるため、賦形剤、安定剤、保存剤、緩衝剤などの添加剤が用いられている。添加剤は、前記製剤の摂取量において無害でなければならず、その製剤の有効成分による効果を阻害し、または試験に支障をきたすものであってはならない。
従来、固形製剤には、馬鈴薯澱粉、とうもろこし澱粉等の澱粉類、乳糖、蔗糖、ブドウ糖などの糖類、リン酸カルシウム、沈降炭酸カルシウムなどの無機塩類など各種の賦形剤が有効成分の希釈の目的で用いられている。なかでも可溶性の糖類はトローチ剤、咀嚼剤あるいは舌下錠などにも使用することができ、賦形剤として用いることのできる範囲が広い。
糖類の中ではその高い加湿条件下での高い安定性、錠剤製造時の取り扱いが容易なことから乳糖が賦形剤として広く用いられている。しかしながら乳糖には以下に示すようなさまざまな問題点があった。
乳糖の問題点のひとつとして、十分な錠剤硬度が得られない点が挙げられる。これは結晶化したものをそのまま添加、打錠した場合、結晶粒子同士の結合性が弱いためである。
特開平6−205959号公報には、「乳糖を95重量%以上含有し、長径と短径との比が1.2以下であり、集合体として、カサ密度0.7g/ml以上、安息角35度以下である球形顆粒。この球形顆粒は、平滑な接粉部を有する水平回転円盤を備えた造粒コーティング装置に乳糖の粒子を仕込み、前記回転円盤を回転させながら、乳糖水溶液を噴霧しつつ造粒することにより製造される。」という顆粒についての記載がある。しかしながらこの方法で製造された顆粒を用いて製造された錠剤は十分な硬度が得られず、さらに硬度が低いにもかかわらず崩壊時間が長く、打錠用賦形剤として満足のいくものではなかった。
特開昭62−265295号公報には、「結晶性α‐ラクトース水和物の飽和ラクトース溶液スラリーをスプレードライヤーに供給し噴霧物を乾燥させる方法で得られ、ラクトースの50重量%未満が無定形で、結晶部の少なくとも50重量%が50μm以下の粒子からなる噴霧乾燥ラクトース製品。」が記載されている。しかしながら、この噴霧乾燥ラクトースを打錠用賦形剤として用いた場合、非晶質部分が打錠時の圧縮エネルギーや水分の吸放湿により、安定な結晶形へ移行する結果、錠剤硬度の変化を引き起こしてしまうため、錠剤硬度が大きく変化し、打錠用賦形剤として満足のいくものではなかった。
また、乳糖は分子内にヘミアセタール構造を有するため反応性が高く、特に第1級アミノ基を有する有効成分とはカルボニル基とアミノ基の反応に起因するメイラード反応を起して褐色の反応物を生成する。特に、ビタミンD誘導体は、乳糖と配合すると、著しく分解することが知られている。さらに有効成分が酸である場合、二糖類である乳糖は加水分解を受け、グルコースとガラクトースに分解されてしまい乳糖としての性質を失うという欠点もあった。したがって有効成分との化学的安定性という側面からも、乳糖は賦形剤として満足のいくものではない。
一方、乳糖と同じように高い加湿条件下での安定性の良い(臨界比湿度の高い)糖類としてマンニトールが挙げられる。D−マンニトールは六炭糖アルコールの一種であり、高い加湿条件下での安定性に優れ、通常は白色の結晶性粉末で臭いはなく、スクロースの60〜70%ほどの温和な甘味をもち、苦味のマスキング効果を有し、スクロースやグルコースよりも低カロリーで、人体に対して安全であるなどの特性を持つので、各種食品及び各種医薬品の基剤、あるいは錠剤や散剤の賦形剤などに幅広く使用されている。また、乳糖と異なり化学的に安定であるため、反応性の高い有効成分を用いることも可能である。
しかしながら、水から晶出したままのマンニトールの結晶粒子は打錠する際、乳糖と同様に粒子間の結合力が弱いため直接打錠した場合に得られる錠剤の硬度が低く、輸送中に錠剤が崩れやすかった。また微細な針状結晶のため流動性が悪く、打錠の際にキャッピングやスティッキングなどの現象が発生して連続的な打錠が困難であった。
このようなマンニトール結晶の持つ打錠用賦形剤としての欠点を改良することを目的として、過去に様々な賦形剤として使用可能なマンニトール粒子の製造方法が提案されている。
特許第3447042号明細書には、「飽和水溶液の粘度が10cps以下である水溶性単一物質を95重量%以上含有する粒子を造粒してなるアスペクト比が1.2以下の球形であって、集合体のカサ密度が0.65g/ml以上、安息角35度以下であり、かつ磨損度1.0以下である球形粒の製造法」が開示されており、「水溶性単一物質」としてD−マンニトールが例示されている。
特許第3491887号明細書には、「95重量%以上が710μm以下の粒子で、50重量%以上が75〜710μmの範囲内の粒子からなる造粒物集合体であり、該造粒物集合体のかさ密度が0.5g/ml以上、安息角40゜以下である糖アルコール造粒物集合体の製造方法であって、糖アルコールを95重量%以上含有する粉末を、流動造粒コーティング装置に仕込み、容器内に流動化空気を供給して粉末を流動させ、糖アルコール水溶液を噴霧して造粒し、造粒物をふるいで篩過することを特徴とする直接圧縮加工用糖アルコール造粒物集合体の製造方法」が開示されており、「糖アルコール」としてD−マンニトールが例示されている。
特許第3910939号明細書には、「水溶性単一物質を95重量%以上含有する粒子を造粒してなるアスペクト比が1.2以下の球形であって、集合体のカサ密度が0.65g/ml以上、安息角35度以下である球形粒であって、(イ)該水溶性単一物質が糖アルコール、ビタミンC及び塩化ナトリウムの群より選ばれた1種からなり、(ロ)該水溶性単一物質の飽和水溶液の粘度が25℃〜45℃の範囲で10cps以下であり、(ハ)該球形粒の摩損度が1.0%以下であることを特徴とする球形粒」が開示されており、「糖アルコール」としてD−マンニトールが例示されている。
特開平7−184590号明細書には、「テストIによる脆さが40%と80%の間である適度で過度ではない脆さであり、見かけ密度が、100から200ミクロンの粒子径で、300と約525g/lであり、75ミクロンよりも小さいサイズの粒子が、約30%よりも少ない、比較的純粋な粉末マンニトール…の製造方法であり、マンニトール溶液または懸濁液の噴霧段階と、次いで前記噴霧段階において得られたマンニトールのウエットルートによる粒状化段階とからなる、粉末マンニトールの製造方法。」が開示されている。
上述の4つの明細書で採用されている加工技術は、何れも造粒法によるものである。造粒法とは、核となるマンニトール粒子の周囲に、必要に応じ適当な溶媒や溶液を用いて、周囲のマンニトール粒子を次々に凝集させたり、その周囲を乾燥させたりして固形成分を析出させる方式や、またこれらを組合せて適用するなどの方法で実施されるが、いずれも、原料となる粉末を徐々に大きな塊状に成長させる方法である。
マンニトール結晶のような針状の結晶を原料粉末として用いると、粒子内部まで結晶が密に充填された重い粒子になってしまい、且つ粒径が大きくなりがちであり、粒子の流動性が要求される賦形剤のように、軽く微細な粒子が必要な用途に対応できなかった。
マンニトールを造粒法により製造した直接打錠用製品の一例として、ロケットフレール社から発売されているPearlitolがあるが、製造された錠剤の硬度が低くさらに製造された錠剤の吸湿性が高く、賦形剤としては改良の余地があるものであった。
特開2004−2290号公報には、「a」第1ステップにおいて、出発原料としてのD‐マンニトール水溶液、噴霧ガス、微粉状β−マンニトールおよび高温ガスを混合すること、b)得られた微粉状生成物を、流動床に析出させ、吸収、流動化させてさらに移送することを特徴とする、β修飾含有率が90%を超える直接圧縮用マンニトールの製造方法。」が開示されている。しかしながら、明細書の中で製造された粒子やその性質に関する記述は無くその粒子を用いて製造された錠剤に関する記述も無い。
また、メルク社から直接打錠用賦形剤として造粒法により製造された結晶マンニトール(商品名:Parteck M200)が発売されているが、この製品を使用して製造された錠剤は吸湿性が高いという問題点があり、賦形剤としては改良の余地のあるものであった。
したがって、マンニトール結晶粒子を製剤用賦形剤として使用する際のさまざまな問題は依然として解決されていない。
本発明の課題は、食品、医薬品等の分野における有効成分を希釈することができ、崩壊剤、トローチ剤をはじめとする各種の錠剤に使用でき、従来マンニトールで問題となっていたキャッピング、スティッキングといった打錠障害が少なく、高い錠剤硬度が確保できる製剤用賦形剤を提供することにある。当該賦形剤は錠剤中の有効成分に対する化学的安定性が高く、これまで乳糖を使用することで問題となっていた点も解決するものである。
本発明者らは、上述の目的を達成するため鋭意検討を行った結果、結晶化速度及び水分蒸発速度の微妙な調節を行うことにより得られた、極めて真球度が高く、吸油率が高く、且つかさ密度が低い球形マンニトール結晶粒子を製剤用賦形剤として用いることにより、製剤用賦形剤として有用な諸特性を併せもつことを見出し、本発明を完成するに至った。すなわち、本発明の課題を解決するための手段は、下記のとおりである。
第一に、アスペクト比が1.0〜1.2、試験法Aによる吸油率1が25〜60%、吸油率2が15〜40%である球形マンニトール結晶粒子からなることを特徴とする打錠用賦形剤である。
第二に、平均粒子径15〜165μmの粉末のゆるみかさ密度が0.35〜0.60である球形マンニトール結晶粒子からなることを特徴とする上記第一に記載の打錠用賦形剤である。
第三に、平均粒子径15〜165μmの粉末の安息角が30〜50度である球形マンニトール結晶粒子からなることを特徴とする上記第一または第二に記載の打錠用賦形剤である。
第四に、平均粒子径15〜85μmの粉末のゆるみかさ密度が0.35〜0.60である球形マンニトール結晶粒子からなることを特徴とする上記第一に記載の打錠用賦形剤である。
第五に、平均粒子径15〜85μmの粉末の安息角が30〜50度である球形マンニトール結晶粒子からなることを特徴とする上記第一または第四に記載の打錠用賦形剤である。
第六に、平均粒子径20〜80μmの粉末のゆるみかさ密度が0.35〜0.60である球形マンニトール結晶粒子からなることを特徴とする上記第一に記載の打錠用賦形剤である。
第七に、平均粒子径20〜80μmの粉末の安息角が30〜50度である球形マンニトール結晶粒子からなることを特徴とする上記第一または第六に記載の打錠用賦形剤である。
第八に、噴霧乾燥法により製造された球形マンニトール結晶粒子からなることを特徴とする上記第一から第七に記載の打錠用賦形剤である。
第九に、上記第一から第八に記載の打錠用賦形剤をもちいて製造した錠剤である。
第十に、球形マンニトール結晶粒子100重量部に滑沢剤としてステアリン酸マグネシウムを0.5重量部加え、打錠圧800kgfの条件で製造されたときに、錠剤硬度7.0〜11.0kgf、かつ錠剤崩壊時間0.05〜2.5分の性質を示す上記第九に記載の錠剤である。
第十一に、球形マンニトール結晶粒子95重量部に崩壊剤として低置換度ヒドロキシプロピルセルロース5重量部を添加し、滑沢剤としてステアリン酸マグネシウムを0.5重量部加え、打錠圧800kgfの条件で製造されたときに、錠剤硬度7.5〜13.0kgf、かつ錠剤崩壊時間0.05〜0.7分の性質を示す上記第九に記載の錠剤である。
第十二に、球形マンニトール結晶粒子95重量部に崩壊剤としてカルメロースカルシウム5重量部を添加し、滑沢剤としてステアリン酸マグネシウムを0.5重量部加え、打錠圧800kgfの条件で製造されたときに、錠剤硬度6.0〜12.0kgf、かつ錠剤崩壊時間0.05〜0.7分の性質を示す上記第九に記載の錠剤である。
第十三に、球形マンニトール結晶粒子55.3重量部にアスコルビン酸1重量部、コーンスターチ23.7重量部、結晶セルロース20重量部を加え滑沢剤としてステアリン酸マグネシウムを0.5重量部加え、打錠圧800kgfの条件で製造されたときに、錠剤硬度5.0〜10.0kgfの性質を示す上記第九に記載の錠剤である。
第十四に、球形マンニトール結晶粒子96.0重量部、ヒドロキシプロピルセルロース10%水溶液を固形で3.5重量部を流動層造粒機中で混合、造粒、乾燥し、得られた造粒物100重量部に滑沢剤としてステアリン酸マグネシウムを0.5重量部加え、打錠圧800kgfの条件で製造されたときに、錠剤硬度8.0〜16.0kgf、かつ錠剤崩壊時間0.05〜9.0分の性質を示す上記第九に記載の錠剤である。
第十五に、球形マンニトール結晶粒子66.5重量部、アスコルビン酸1.0重量部、コーンスターチ28.5重量部、ヒドロキシプロピルセルロース10%水溶液を固形で3.5重量部を流動層造粒機中で混合、造粒、乾燥し、得られた造粒物100重量部に滑沢剤としてステアリン酸マグネシウムを0.5重量部加え、打錠圧800kgfの条件で製造されたときに、錠剤硬度7.0〜12.0kgfの性質を示す上記第九に記載の錠剤である。
第十六に、平均粒子径15〜100μmの粉末のゆるみかさ密度が0.35〜0.60および/又は安息角が30〜50度である球形マンニトール結晶粒子からなることを特徴とする上記第一に記載の打錠用賦形剤である。
第十七に、平均粒子径15〜85μmの粉末のゆるみかさ密度が0.35〜0.60および/又は安息角が30〜50度である球形マンニトール結晶粒子からなることを特徴とする上記第一に記載の打錠用賦形剤である。
第十八に、平均粒子径20〜80μmの粉末のゆるみかさ密度が0.35〜0.60および/又は安息角が30〜50度である球形マンニトール結晶粒子からなることを特徴とする上記第一に記載の打錠用賦形剤である。
第十九に、74μmよりも小さい粒径の粒子を30%以上有する球形マンニトール結晶粒子からなることを特徴とする、上記第一から第八および第十六から第十八のいずれか一つに記載の打錠用賦形剤である。
第二十に、上記第十六から第十九のいずれか一つに記載の打錠用賦形剤をもちいて製造した錠剤である。
第二十一に、球形マンニトール結晶粒子100重量部に滑沢剤としてステアリン酸マグネシウムを0.5重量部加え、打錠圧800kgfの条件で製造されたときに、錠剤硬度7.0〜11.0kgf、かつ錠剤崩壊時間0.05〜2.5分の性質を示す上記第二十に記載の錠剤である。
第二十二に、球形マンニトール結晶粒子95重量部に崩壊剤として低置換度ヒドロキシプロピルセルロース5重量部を添加し、滑沢剤としてステアリン酸マグネシウムを0.5重量部加え、打錠圧800kgfの条件で製造されたときに、錠剤硬度7.5〜13.0kgf、かつ錠剤崩壊時間0.05〜0.7分の性質を示す上記第二十に記載の錠剤である。
第二十三に、球形マンニトール結晶粒子95重量部に崩壊剤としてカルメロースカルシウム5重量部を添加し、滑沢剤としてステアリン酸マグネシウムを0.5重量部加え、打錠圧800kgfの条件で製造されたときに、錠剤硬度6.0〜12.0kgf、かつ錠剤崩壊時間0.05〜0.7分の性質を示す上記第二十に記載の錠剤である。
第二十四に、球形マンニトール結晶粒子55.3重量部にアスコルビン酸1重量部、コーンスターチ23.7重量部、結晶セルロース20重量部を加え滑沢剤としてステアリン酸マグネシウムを0.5重量部加え、打錠圧800kgfの条件で製造されたときに、錠剤硬度5.0〜10.0kgfの性質を示す上記第二十に記載の錠剤である。
第二十五に、球形マンニトール結晶粒子96.0重量部、ヒドロキシプロピルセルロース10%水溶液を固形で3.5重量部を流動層造粒機中で混合、造粒、乾燥し、得られた造粒物100重量部に滑沢剤としてステアリン酸マグネシウムを0.5重量部加え、打錠圧800kgfの条件で製造されたときに、錠剤硬度8.0〜16.0kgf、かつ錠剤崩壊時間0.05〜9.0分の性質を示す上記第二十に記載の錠剤である。
第二十六に、球形マンニトール結晶粒子66.5重量部、アスコルビン酸1.0重量部、コーンスターチ28.5重量部、ヒドロキシプロピルセルロース10%水溶液を固形で3.5重量部を流動層造粒機中で混合、造粒、乾燥し、得られた造粒物100重量部に滑沢剤としてステアリン酸マグネシウムを0.5重量部加え、打錠圧800kgfの条件で製造されたときに、錠剤硬度7.0〜12.0kgfの性質を示す上記第二十に記載の錠剤である。
本発明の打錠用賦形剤は、噴霧乾燥により得られた球形マンニトール結晶粒子をそのまま直接打錠に用いることもできるが、他成分と造粒し、間接打錠にも利用できる。
本発明の打錠用賦形剤を用いて錠剤を製造する際、通常打錠用に使用する成分であれば制限なく本発明の打錠用賦形剤と併せて使用することができる。
崩壊剤としては、例えばコーンスターチ、バレイショデンプン、コメデンプン、部分アルファ化デンプンなどのデンプン類、カルメロースカルシウム、クロスカルメロースナトリウム、カルメロース、カルメロースナトリウム、カルボキシメチルスターチナトリウム、クロスポビドン、低置換度ヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロースなどを用いることができる。これら崩壊剤は、単独で使用しても、2種以上を適宜の割合で混合して用いてもよい。
また、滑択剤としては例えばステアリン酸マグネシウム、ステアリン酸カルシウム、フマル酸ステアリルナトリウム、ショ糖脂肪酸エステル、ポリエチレングリコール、タルク、ステアリン酸などを用いることができる。
結合剤として例えばヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、結晶セルロース、α化デンプン、ポリビニルピロリドン、アラビアゴム末、ゼラチン、プルランなどを用いることができ、これらの結合剤は2種類以上、適宜の割合で混合して用いてもよい。
本発明において、さらに必要があれば別の賦形剤を本発明の賦形剤と併用することも可能である。そのような場合、有機物の賦形剤としては、例えば糖類としてはキシロース、マンノース、グルコース、マルトース、イソマルトース、マルトトリオース、デキストリン、澱粉糖化物などを、糖アルコール類ではキシリトール、ソルビトール、マルチトール、イソマルチトール、マルトトリイトール、還元デキストリン、還元澱粉糖化物などを使用することができる。その際、硬度、崩壊時間の調整などを目的とし、晶析、粉砕品のような球形マンニトール結晶粒子以外のマンニトールと球形マンニトール結晶粒子を併用することも可能である。また無機物の賦形剤として無水リン酸カルシウム、沈降炭酸カルシウム、ケイ酸カルシウム、軽質無水ケイ酸などが挙げられる。これらの賦形剤は有機物無機物を問わず2種類以上、適宜の割合で混合して用いてもよい。
本発明において、医薬成分についても、固形状、粉状、結晶状、油状、溶液状など何れのものでも使用することができるが、例えば滋養強壮保健薬、解熱鎮痛消炎薬、向精神薬、抗不安薬、抗うつ薬、催眠鎮静薬、鎮痙薬、中枢神経作用薬、脳代謝改善剤、脳循環改善剤、抗てんかん剤、交感神経興奮剤、胃腸薬、制酸剤、抗潰瘍剤、鎮咳去痰剤、鎮吐剤、呼吸促進剤、気管支拡張剤、抗アレルギー薬、歯科口腔用薬、抗ヒスタミン剤、強心剤、不整脈用剤、利尿薬、血圧降下剤、血管収縮薬、冠血管拡張薬、末梢血管拡張薬、高脂血症用剤、利胆剤、抗生物質、化学療法剤、糖尿病用剤、骨粗しょう症用剤、抗リウマチ薬、骨格筋弛緩薬、鎮けい剤、ホルモン剤、アルカロイド系麻薬、サルファ剤、痛風治療薬、血液凝固阻止剤、抗悪性腫瘍剤、アルツハイマー病治療薬などから選ばれた1種または2種以上の成分が用いられ、特に滋養強壮保健薬、解熱鎮痛消炎薬、催眠鎮静薬、中枢神経作用薬、胃腸薬、抗潰瘍剤、鎮咳去痰剤、抗アレルギー薬、抗不整脈薬、利尿薬、血圧降下剤、血管収縮薬、冠血管拡張薬、抗高脂血症剤、糖尿病用剤、骨粗しょう症用剤、骨格筋弛緩薬、鎮うん剤などが好適に用いられる。
本発明におけるアスペクト比とは、粒子の長軸と短軸との比であり、真球度を示す指標となるものである。長軸、短軸の比は、試料粒子を走査型電子顕微鏡(S−2600N、株式会社日立製作所製)を用いて無蒸着、加速電圧20kV、真空度50Pa、拡大倍率1500倍で写真撮影し、30個の球形粒について長軸の長さ(長径)と長軸の中点から垂直に引いた短軸の長さ(短径)を各々測定し、各々について短径に対する長径の比を求め、30個の平均値で示したものである。
本発明における試験法Aによる吸油率とは以下の通りである。中鎖脂肪酸トリグリセライド(花王株式会社製、ココナードMT)30gと試料マンニトール15gを100mLのガラス製ビーカーに入れ、粉体を破砕しないように穏やかにスパチュラで油と粉末試料とをかき混ぜたのち、真空定温乾燥機(VOS−300D、EYELA社製)に入れ、室温で0.67Paまで減圧して3時間油を含浸させる。
次に、目開き45μm(325メッシュ)のろ布を敷いた遠沈管(底に孔のあるもの)に移し、遠心分離器(国産遠心器株式会社製、H−500R)を用いて約1300Gで10分間遠心分離する。遠心分離後の試料入り遠沈管重量と遠沈管風袋重量の測定値から遠心分離後に遠沈管内に残った粉末試料の重量(重量a)を求め、下記式1により計算された値を吸油率1とする。
吸油率1(%)=[(重量a−15)/15]×100 (式1)
更に、100mLのガラス製ビーカーに遠心分離後の試料入り遠沈管を入れ、n−ヘキサン20gを粉末試料の上から加え、遠心分離器を用いて約1300Gで10分間遠心分離する。次に、遠心分離後の試料入り遠沈管重量と遠沈管風袋重量の測定値から遠心分離後に遠沈管内に残った粉末試料の重量(重量b)を求め、下記式2により計算された値を吸油率2とする。
吸油率2(%)=[(重量b−15)/15]×100 (式2)
本発明における平均粒子径とは、一般にメディアン径と呼ばれるものであり、粉体粒子積算分布の50%を与える粒子径である。
平均粒子径の測定ではレーザー回折式粒度分布測定機MT−3000(日機装株式会社製)、および分散溶媒として2−プロパノール(試薬一級、純度99.0%以上、和光純薬工業株式会社製)を用いた。表示部に「適量」と表示されるまで試料を添加し、超音波出力40Wで超音波処理を30秒間行なった後、平均粒子径を測定する。一種類の試料につき前述の操作を2回繰り返し実施し、その平均値を平均粒子径とする。
本発明におけるゆるみかさ密度とは、粉体を所定の容器内に自然落下させた状態の充填密度であり、A.B.D粉体特性測定器(筒井理化学器械株式会社製)を用いて以下の方法で測定する。
測定円台に試料容器(容積100mL)を置き、試料用ホッパーから排出ノズルを取った状態で試料を落下させ試料容器に山盛りに充填し、上部をすり切りヘラですり切りし、その重量を測定する。一種類の試料について同じ操作を3度繰り返し、その平均値をゆるみかさ密度とする。
本発明における安息角とは、粉体を円盤上に自然落下させた状態で形成される山の角度であり、A.B.D粉体特性測定器(筒井理化学器械株式会社製)を用いて以下の方法で測定する。試料用ホッパーに投入した試料を振動棒、網(目開き1000μm)、排出ロート、ノズル(内径1cm)を通し、安息角試料台の円板上に落下させ山を作り、異なる向き3ヶ所でその山の角度を角度計で測定し、同じ操作を3度繰り返し行い、その平均値を安息角とする。
本発明における錠剤硬度とは、錠剤硬度計(TH−203CP型、富山産業株式会社製)を用いて各試料10錠の錠剤硬度を測定し、その平均値を計算したものである。
本発明における錠剤崩壊時間は、後述の二つの方法によって測定された。本発明における錠剤崩壊時間(1)とは、第15改正日本薬局方記載の方法に準拠し、錠剤崩壊試験機(NT−2H型、富山産業株式会社製)を用いて、各試料6錠について試験水温37℃で崩壊時間を測定し、その平均を計算したものである。本発明における錠剤崩壊時間(2)とは、健康な成人の口腔内に水を含まず本発明錠剤を含ませ、錠剤が唾液のみで完全に崩壊し溶解するまでの時間を測定したものである。
さらに詳細かつ具体的な条件は実施例を示すことにより説明する。
本発明の製剤用賦形剤を用いることにより、これまでマンニトールを製剤用賦形剤として使用する際に問題となっていた、錠剤硬度、高い加湿条件下での安定性、有効成分の化学的安定性および口腔内崩壊性のすべての項目が高水準の錠剤を製造することができないという点を解消することができた。
詳細には、本発明により球形マンニトール結晶粒子を製剤用賦形剤として用い、崩壊剤を添加した処方において、従来から市販されている直接打錠用マンニトールを使用した場合に比べ、高い錠剤硬度を得ることができ、さらに錠剤の崩壊性が向上し、理想的な崩壊錠を得ることができた。
また、球形マンニトール結晶粒子と有効成分を造粒したものを打錠した場合、乳糖および市販品マンニトールよりも高い硬度を得ることができ、これまでの問題点を解決できた。
さらに、本願発明で使用する球形マンニトール結晶粒子はきわめて真球に近い形状、および内部に空間を有する特異な構造を有している。したがって粒子同士の接点が多いため、打錠した際に粒子同士の結合が強固となる。また崩壊錠に使用する際は、粒子内部に空間を有するため溶媒を速やかに錠剤内に導入し、短時間で錠剤を崩壊させることが可能となった。
また、球形マンニトール結晶粒子を有効成分と造粒した場合も、電子顕微鏡写真における観察から、球形マンニトール結晶粒子は造粒した粒子中においてもその形状を維持しており、市販品の形状とは明らかに異なる。このため球形マンニトール結晶粒子は造粒によってその特徴を失うことは無い。
本発明に係る実施品と、比較品の錠剤硬度と錠剤崩壊時間(2)を示す図である。 本発明に係る実施品と、比較品の錠剤硬度と錠剤崩壊時間(2)を示す図である。
以下に、本発明に係るマンニトール賦形剤について、実施例をまじえて説明するが、本発明の技術的範囲は以下の例に限定されるものではない。
(球形マンニトール結晶粒子製造で用いた噴霧乾燥機)
試料製造装置としてスプレードライヤーODT−20型(大川原化工機株式会社製)を用いた。装置下部に製品回収缶を備え、装置上部にMピン型ディスク(ディスク直径84mmφ、大川原化工機株式会社製)が装着されたアトマイザーを設置し、マンニトール水溶液は2本のテフロン(登録商標)製チューブ(外径6mm、内径4mmφ)を通じて、アトマイザー内に導入した。熱風は、噴霧される液に対して同一方向に空気を噴出して渦流を生ずる並流式で、装置上部から導入し、装置下部から排出した。
(実施例で用いる球形マンニトール結晶粒子1:原料1)
マンニトールとして市販の結晶品20重量部(マンニットP、三菱商事フードテック株式会社製)に純水80重量部を加え、固形物が完全に溶解し、清澄な溶液になるまで加温しながら溶解し、温度70℃の固形分濃度20%のマンニトール水溶液を得て噴霧乾燥に用いた。
アトマイザーの回転数を25000rpmとし、スプレードライヤー内に導入する熱風の温度は入口部で100℃とし、導入する熱風の送風量は7m/min.とした。また、マンニトール20%水溶液の導入量は6.5kg/hrとした。予め調製したマンニトール水溶液30kgを導入後、スプレードライヤー下部の製品缶内に蓄積された粉末物を回収し、流動層乾燥機(FLO−5、株式会社大川原製作所製)を用いて、80℃で10分間これを乾燥し、実施例に使用する球形マンニトール結晶粒子(原料1)を得た。この粒子の平均粒径は25μmであった。
(実施例で用いる球形マンニトール結晶粒子2:原料2)
マンニトールとして市販の結晶品20重量部(マンニットP、三菱商事フードテック株式会社製)に純水80重量部を加え、固形物が完全に溶解し、清澄な溶液になるまで加温しながら溶解し、温度70℃の固形分濃度20%のマンニトール水溶液を得て噴霧乾燥に用いた。
アトマイザーの回転数を15000rpmとし、スプレードライヤー内に導入する熱風の温度は入口部で100℃とし、導入する熱風の送風量は7m/min.とした。また、マンニトール20%水溶液の導入量は6.5kg/hrとした。予め調製したマンニトール水溶液30kgを導入後、スプレードライヤー下部の製品缶内に蓄積された粉末物を回収し、流動層乾燥機(FLO−5、株式会社大川原製作所製)を用いて、80℃で10分間これを乾燥し、実施例に使用する球形マンニトール結晶粒子(原料2)を得た。この粒子の平均粒径は44μmであった。
(実施例で用いる球形マンニトール結晶粒子3:原料3)
マンニトールとして市販の結晶品15重量部(マンニットP、三菱商事フードテック株式会社製)に純水85重量部を加え、固形物が完全に溶解し、清澄な溶液になるまで加温しながら溶解し、温度70℃の固形分濃度15%のマンニトール水溶液を得て噴霧乾燥に用いた。
アトマイザーの回転数を8500rpmとし、スプレードライヤー内に導入する熱風の温度は入口部で150℃とし、導入する熱風の送風量は7m/min.とした。また、マンニトール15%水溶液の導入量は6.5kg/hrとした。予め調製したマンニトール水溶液30kgを導入後、スプレードライヤー下部の製品缶内に蓄積された粉末物を回収し、流動層乾燥機(FLO−5、株式会社大川原製作所製)を用いて、80℃で10分間これを乾燥し、実施例に使用する球形マンニトール結晶粒子を得た。この粒子の平均粒径は60μmであった。
(実施例で用いる球形マンニトール結晶粒子4:原料4)
マンニトールとして市販の結晶品20重量部(マンニットP、三菱商事フードテック株式会社製)に純水80重量部を加え、固形物が完全に溶解し、清澄な溶液になるまで加温しながら溶解し、温度70℃の固形分濃度20%のマンニトール水溶液を得て噴霧乾燥に用いた。
アトマイザーの回転数を7000rpmとし、スプレードライヤー内に導入する熱風の温度は入口部で100℃とし、導入する熱風の送風量は7m/min.とした。また、マンニトール20%水溶液の導入量は6.5kg/hrとした。予め調製したマンニトール水溶液30kgを導入後、スプレードライヤー下部の製品缶内に蓄積された粉末物を回収し、流動層乾燥機(FLO−5、株式会社大川原製作所製)を用いて、80℃で10分間これを乾燥し、実施例に使用する球形マンニトール結晶粒子(原料4)を得た。この粒子の平均粒径は76μmであった。
実施例で使用するこれら原料の物理化学的性質および製造条件を表1に示す。
Figure 2010021300
(実施例および比較例で用いた打錠機)
実施例および比較例において、粉体を打錠する際は株式会社菊水製作所製VIRGO 0512SS2AZ打錠機を使用した。
(比較例の市販品)
比較例で用いる市販品マンニトールおよび乳糖には次のものを用いた。
市販品マンニトール
市販品1:Mannit P、三菱商事フードテック株式会社製
市販品2:Pearlitol 100SD、ロケットフレール社製
市販品3:Pearlitol 200SD、ロケットフレール社製
市販品4:Parteck M200、メルク社製
市販品乳糖
市販品5:Pharmatose DCL−11、DMV社製
市販品6:Dilactose−S、フロイント産業株式会社製
市販品7:Lactose 200M、DMV社製
(単独処方、直接打錠)
球形マンニトール結晶粒子100重量部に滑沢剤としてステアリン酸マグネシウム(和光純薬工業株式会社製)を0.5重量部加え、剤型8mm平、単位重量180mg、杵たて数1本、はかり打ち、回転数30rpm、打錠圧800kgfの条件で打錠を行い、錠剤を製造した。
得られた実施品1−1〜1−4の錠剤硬度、錠剤崩壊時間(1)の結果を表2に示す。
Figure 2010021300
(比較例1)
(単独処方、直接打錠)
実施例1で用いた球形マンニトール結晶粒子の代わりに市販品1、5〜7を用いたほかは実施例1と同じ方法で錠剤を製造した。
得られた比較品1−1、1−5〜1−7の錠剤硬度、錠剤崩壊時間(1)の結果を表2に示す。
賦形剤成分のみの錠剤では、実施品の硬度は比較品よりも高く、また崩壊時間に関しても、実施品は比較品よりも概ね短く、本発明に係る実施品は高い硬度と短い崩壊時間の両立を実現することができた。
(崩壊剤添加処方−1、直接打錠)
球形マンニトール結晶粒子95重量部に崩壊剤として低置換度ヒドロキシプロピルセルロース(L−HPC LH−11、信越化学工業株式会社製)5重量部を添加し、滑沢剤としてステアリン酸マグネシウム(和光純薬工業株式会社製)を0.5重量部加え、剤型8mm平、単位重量180mg、杵たて数1本、はかり打ち、回転数30rpm、打錠圧800kgfの条件で打錠を行い、錠剤を製造した。
得られた実施品2−1〜2−4の錠剤硬度、錠剤崩壊時間(1)の結果を表3に示す。
Figure 2010021300
(比較例2)
(崩壊剤添加処方−1、直接打錠)
実施例2で用いた球形マンニトール結晶粒子の代わりに市販品1を用いたほかは実施例2と同じ方法で錠剤を製造した。
得られた比較品2−1の錠剤硬度、錠剤崩壊時間(1)の結果を表3に示す。
本実施品は、高い錠剤硬度と短い錠剤崩壊時間とを兼ね備えているのに対し、比較品では、とても実用に耐えられない硬度しか得られなかった。
(崩壊剤添加処方−2、直接打錠)
崩壊剤としてカルメロースカルシウム(CMC−Ca ECG−FA、ニチリン化学工業株式会社製)を用いたほかは実施例2と同じ方法で錠剤を製造した。
得られた実施品3−1〜3−4の錠剤硬度、錠剤崩壊時間(1)の結果を表4に示す。
Figure 2010021300
(比較例3)
(崩壊剤添加処方−2、直接打錠)
実施例3で用いた球形マンニトール結晶粒子の代わりに市販品1を用いたほかは実施例3と同じ方法で錠剤を製造した。
得られた比較品3−1の錠剤硬度、錠剤崩壊時間(1)の結果を表4に示す。
本実施品は、高い錠剤硬度と短い錠剤崩壊時間とを兼ね備えているのに対し、比較品では、とても実用に耐えられない硬度しか得られなかった。
(崩壊剤添加処方−3、直接打錠)
球形マンニトール結晶粒子99重量部に崩壊剤として低置換度ヒドロキシプロピルセルロース(L−HPC LH−11、信越化学工業株式会社製)1重量部を添加し、滑沢剤としてステアリン酸マグネシウム(和光純薬工業株式会社製)を0.5重量部加え剤型8mm平、単位重量180mg、杵たて数1本、はかり打ち、回転数30rpm、打錠圧800kgfの条件で打錠を行い、錠剤を製造した。
得られた実施品4−1〜4−4の錠剤硬度、錠剤崩壊時間(2)の結果を表5に示す。
Figure 2010021300
(比較例4)
(崩壊剤添加処方−3、直接打錠)
実施例4で用いた球形マンニトール結晶粒子の代わりに市販品1〜4を用いたほかは実施例4と同じ方法で錠剤を製造した。
得られた比較品4−1〜4−4の錠剤硬度、錠剤崩壊時間(2)の結果を表5に示す。
実施品は、硬度、崩壊時間ともに崩壊錠として良好である。これに対し、比較品4−1は実用に耐えられない硬度しかなく、比較品4−2〜4−4は実施品と同等の硬度は得られるが、崩壊時間が大幅に長くなり、崩壊錠としての性能は低下した。
(崩壊剤添加処方−4、直接打錠)
崩壊剤としてクロスポピドン(Kollidon CL−SF、BASFジャパン株式会社製)を用いたほかは実施例4と同じ方法で錠剤を製造した。
得られた実施品5−1〜5−4の錠剤硬度、錠剤崩壊時間(2)の結果を表6に示す。
Figure 2010021300
(比較例5)
(崩壊剤添加処方−4、直接打錠)
実施例5で用いた球形マンニトール結晶粒子の代わりに市販品1〜4を用いたほかは実施例5と同じ方法で錠剤を製造した。
得られた比較品5−1〜5−4の錠剤硬度、錠剤崩壊時間(2)の結果を表6に示す。
実施品は、硬度、崩壊時間ともに崩壊錠として良好である。これに対し、比較品5−1は実用に耐えられない硬度しかなく、比較品5−2〜5−4は実施品と同等の硬度は得られるが、崩壊時間が大幅に長くなり、崩壊錠としての性能は低下した。
(崩壊剤添加処方−5、直接打錠)
崩壊剤としてクロスポピドン(Kollidon CL−SF、BASFジャパン株式会社製)を用いたほかは実施例2と同じ方法で錠剤を製造した。
得られた実施品6−1〜6−4の錠剤硬度、錠剤崩壊時間(2)の結果を表7に示す。
Figure 2010021300
(比較例6)
(崩壊剤添加処方−5、直接打錠)
実施例6で用いた球形マンニトール結晶粒子の代わりに市販品1〜4を用いたほかは実施例6と同じ方法で錠剤を製造した。
得られた比較品6−1〜6−4の錠剤硬度、錠剤崩壊時間(2)の結果を表7に示す。
実施品は、硬度、崩壊時間ともに崩壊錠として良好である。これに対し、比較品6−1は実用に耐えられない硬度しかなく、比較品6−2〜6−4は実施品と同等の硬度は得られるが、崩壊時間が大幅に長くなり、崩壊錠としての性能は低下した。
(標準処方、直接打錠)
目開き500μmのふるいで篩った球形マンニトール結晶粒子55.3重量部、目開き500μmのふるいで篩ったアスコルビン酸(100Mアスコルビン酸、BASF製)1重量部、目開き500μmのふるいで篩ったコーンスターチ(コーンスターチ、日本食品化工株式会社製)23.7重量部、結晶セルロース(セオラスPH101、旭ケミカルズ株式会社製)20重量部をV型混合機(ミクロ式透視式混合機、筒井理化学器械株式会社製)で30分間混合後、目開き500μmのふるいで篩ったステアリン酸マグネシウム(和光純薬工業株式会社製)0.5重量部を加えてさらに5分間混合した。この粉体を用い、剤型8mm平、単位重量180mg、杵たて数1本、連続打錠、回転数30rpm、打錠圧800kgfで打錠を行い、錠剤を製造した。
得られた実施品7−1〜7−4の錠剤硬度の結果を表8に示す。
Figure 2010021300
(比較例7)
(標準処方、直接打錠)
実施例7で用いた球形マンニトール結晶粒子の代わりに市販品1、5を用いたほかは実施例7と同じ方法で錠剤を製造した。
得られた比較品7−1、7−5の錠剤硬度の結果を表8に示す。
実施品は比較品よりも高い硬度を示した。
(単独処方、造粒)
それぞれ目開き500μmのふるいで篩った球形マンニトール結晶粒子96.0重量部、ヒドロキシプロピルセルロース(HPC−L、日本曹達株式会社製)10%水溶液35.0重量部(固形分換算でヒドロキシプロピルセルロース3.5重量部)を、流動層造粒機(FLO−MINI、株式会社大川原製作所製)中で混合、造粒、乾燥を行った。
得られた造粒物100重量部に滑沢剤としてステアリン酸マグネシウム(和光純薬工業株式会社製)を0.5重量部加え、剤型8mm平、単位重量180mg、杵たて数1本、はかり打ち、回転数30rpm、打錠圧800kgfの条件で打錠を行い、錠剤を製造した。
得られた実施品8−1〜8−4の錠剤硬度、錠剤崩壊時間(1)の結果を表9に示す。
Figure 2010021300
(比較例8)
(単独処方、造粒)
実施例8で用いた球形マンニトール結晶粒子の代わりに市販品1、7を用いたほかは実施例8と同じ方法で錠剤を製造した。
得られた比較品8−1、8−7の錠剤硬度、錠剤崩壊時間(1)の結果を表9に示す。
でんぷんを添加しない造粒条件の場合、実施品の硬度は比較品よりも高く、また崩壊時間に関しても、実施品は比較品よりも短く、本発明に係る実施品は高い硬度と短い崩壊時間の両立を実現することができた。
(標準処方、造粒)
それぞれ目開き500μmのふるいで篩った球形マンニトール結晶粒子66.5重量部、アスコルビン酸(100Mアスコルビン酸、BASF製)1.0重量部、コーンスターチ(コーンスターチ、日本食品化工株式会社製)28.5重量部、ヒドロキシプロピルセルロース(HPC−L、日本曹達株式会社製)10%水溶液35.0重量部(固形分換算でヒドロキシプロピルセルロース3.5重量部)を、流動層造粒機(FLO−MINI、株式会社大川原製作所製)中で混合、造粒、乾燥を行った。
得られた造粒物100重量部に滑沢剤としてステアリン酸マグネシウム(和光純薬工業株式会社製)を0.5重量部加え、剤型8mm平、単位重量180mg、杵たて数1本、はかり打ち、回転数30rpm、打錠圧800kgfの条件で打錠を行い、錠剤を製造した。
得られた実施品9−1〜9−4の錠剤硬度の結果を表10に示す。
Figure 2010021300
(比較例9)
(標準処方、造粒)
実施例9で用いた球形マンニトール結晶粒子の代わりに市販品1、7を用いたほかは実施例9と同じ方法で錠剤を製造した。
得られた比較品9−1、9−7の錠剤硬度の結果を表10に示す。
このでんぷんを添加するこの造粒条件は賦形剤を評価する標準処方であるが、実施品は他の場合と同じく、比較品よりも高い硬度を有していた。
以下に本発明に係る賦形剤を従来の技術に適用した例を示す。
(本発明の従来技術への応用−1)
特許公開第2001−58944号公報第9頁第15欄第23行実施例5に準拠した条件で本発明の賦形剤を使用した。
それぞれ目開き500μmのふるいで篩った球形マンニトール結晶粒子、78.1重量部、コーンスターチ(コーンスターチ、日本食品化工株式会社製)10.8重量部、結晶セルロース(セオラスPH101、旭ケミカルズ株式会社製)10.8重量部、軽質無水ケイ酸(アエロジール200、日本アエロジル)0.3重量部を流動層造粒機(FLO−MINI、株式会社大川原製作所製)中で混合、造粒、乾燥、通風乾燥を行った。
前述の操作で得られた造粒物を目開き710μmのふるいで篩って得られた造粒物を92.6重量部に、崩壊剤としてクロスポピドン(KollidonCL、BASF社製)を5.0重量部、滑沢剤としてステアリン酸マグネシウム(和光純薬工業株式会社製)を2.0重量部、軽質無水ケイ酸(アエロジール200、日本アエロジル)を0.1重量部、アスパルテーム(味の素株式会社製)を0.3重量部加え、剤型8mm平、単位重量180mg、杵たて数1本、はかり打ち、回転数30rpm、打錠圧400、700、1000kgfの条件で打錠を行い、錠剤を製造した。
得られた実施品10−1−1〜10−4−3の錠剤硬度、錠剤崩壊時間(2)の結果を表11および図1に示す。
Figure 2010021300
(比較例10)
(従来技術への応用−1)
実施例10で用いた球形マンニトール結晶粒子の代わりに市販品1を用いたほかは実施例10と同じ方法で錠剤を製造した。
得られた比較品10−1−1〜10−1−3の錠剤硬度、錠剤崩壊時間(2)の結果を表11および図1に示す。
特許公開第2001−58944号公報に準拠したクロスポピドンを崩壊剤として使用する条件では、それぞれの打錠圧において、実施品は比較品に比べ崩壊時間をほぼ維持しつつ、高い硬度を有していた。
(本発明の従来技術への応用−2)
特許国際公開WO2008/032767号公報第16頁第22行実施例17に準拠した条件で本発明の賦形剤を使用した。
それぞれ目開き500μmのふるいで篩った球形マンニトール結晶粒子、78.3重量部、恒温高湿機で70℃、相対湿度80%で一晩熱処理を行い部分α化したコーンスターチ(コーンスターチ、日本食品化工株式会社製)21.2重量部、コーンスターチ0.5重量部に精製水49.5重量部を加えて加熱処理したでんぷん糊液50重量部(固形分として0.5重量部)を流動層造粒機(FLO−MINI、株式会社大川原製作所製)中で混合、造粒、乾燥、通風乾燥を行った。
前述の操作で得られた造粒物を目開き710μmのふるいで篩って得られた造粒物を94.5重量部に、結晶セルロース(セオラスPH101、旭ケミカルズ株式会社製)5.0重量部、滑沢剤としてステアリン酸マグネシウム(和光純薬工業株式会社製)を0.5重量部加え、剤型φ8mm12R、単位重量200mg、杵たて数1本、はかり打ち、回転数30rpm、打錠圧400、600、800kgfの条件で打錠を行い、錠剤を製造した。
得られた実施品11−1−1〜11−4−3の錠剤硬度、錠剤崩壊時間(2)の結果を表12および図2に示す。
Figure 2010021300
(比較例11)
(従来技術への応用−2)
実施例11で用いた球形マンニトール結晶粒子の代わりに市販品1を用いたほかは実施例11と同じ方法で錠剤を製造した。
得られた比較品11−1−1〜11−1−3の錠剤硬度、錠剤崩壊時間(2)の結果を表12および図2に示す。
特許国際公開WO2008/032767号公報に準拠した部分α化したコーンスターチを用いた条件では、それぞれの打錠圧において、実施品は比較品に比べ崩壊時間をほぼ維持しつつ、高い硬度を有していた。
特開平6−205959号公報 特開昭62−265295号公報 特許第3447042号公報 特許第3491887号公報 特許第3910939号公報 特開平7−184590号公報 特開2004−2290号公報

Claims (4)

  1. アスペクト比が1.0〜1.2、試験法Aによる吸油率1が25〜60%、吸油率2が15〜40%である球形マンニトール結晶粒子を含有することを特徴とする打錠用賦形剤。
  2. 平均粒子径15〜85μmの粉末の前記球形マンニトール結晶粒子のゆるみかさ密度が0.35〜0.60である、請求項1に記載の打錠用賦形剤。
  3. 平均粒子径15〜85μmの粉末の前記球形マンニトール結晶粒子の安息角が30〜50度である、請求項1又は2に記載の打錠用賦形剤。
  4. 前記球形マンニトール結晶粒子が、噴霧乾燥法により製造されることを特徴とする、請求項1から3のいずれか一つに記載の打錠用賦形剤。
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