JPWO2010010614A1 - 硬貨繰出装置および硬貨処理機 - Google Patents

硬貨繰出装置および硬貨処理機 Download PDF

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Abstract

硬貨繰出装置(70)は、鉛直方向に対して所定角度で傾斜した状態で回転させられる回転円板(72)と、回転円板(72)の表面(72b)との間に硬貨を貯留する硬貨貯留空間(73)を形成するホッパ部材(74)と、回転円板(72)の表面(72b)に設けられた複数の突起部材(78)とを備えている。各突起部材(78)により回転円板(72)の下部領域にある硬貨が当該回転円板(72)の回転に沿ってこの回転円板(72)の上部領域まで搬送される。第1の案内部材(80)は、回転円板(72)の表面(72b)と僅かな間隔を隔てて、回転円板(72)における各突起部材(78)よりも回転円板(72)の中心側に配置されている。第1の案内部材(80)は、回転円板(72)の上部領域において各突起部材(78)により搬送される硬貨を硬貨搬送機構(76)まで案内するよう構成されている。

Description

本発明は、外部から投入された硬貨を貯留するとともにこの貯留された硬貨の繰出を行う硬貨繰出装置およびこの硬貨繰出装置を備えた硬貨処理機に関し、とりわけ、回転円板を高速で回転させた場合であっても正常な硬貨を1枚ずつ安定的に硬貨貯留空間から繰り出すことができ、このことにより硬貨の処理速度を大きくすることができる硬貨繰出装置およびこの硬貨繰出装置を備えた硬貨処理機に関する。
従来より、外部から投入された硬貨を貯留するとともにこの貯留された硬貨の繰出を行うような硬貨繰出装置が硬貨処理機の内部に設けられていることが知られている(例えば、特開平8−212407号公報や特開平8−212408号公報等参照)。図12は、特開平8−212407号公報や特開平8−212408号公報に開示される硬貨繰出装置の構成を示す正面図である。
特開平8−212407号公報や特開平8−212408号公報に開示される硬貨繰出装置90は、回転軸91に取り付けられこの回転軸91により鉛直方向に対して所定角度で傾斜した状態で回転させられる回転円板92と、この回転円板92の表面との間に硬貨を貯留する硬貨貯留空間99を形成するホッパ部材93とを備えている。図12に示すような硬貨繰出装置90において、回転円板92の表面には複数の突起部材94が設けられている。図12に示すように、各々の突起部材94は、回転円板92の縁部近傍の位置においてこの縁部に沿って等間隔で設けられている。そして、各突起部材94が回転円板92の表面上で硬貨を引っ掛けることにより回転円板92の下部領域にある硬貨を当該回転円板92の回転に沿ってこの回転円板92の上部領域に搬送するようになっている。
図12に示すような硬貨繰出装置90において、各突起部材94により回転円板92の上部領域に搬送された硬貨は、例えば搬送ベルト95からなる硬貨搬送手段により硬貨通路96に送られ、このようにして硬貨が硬貨貯留空間99から繰り出されるようになっている。また、特開平8−212407号公報や特開平8−212408号公報に開示される硬貨繰出装置90において、突起部材94により回転円板92の上部領域に搬送された硬貨を硬貨通路96に取り込むための投出部材97が硬貨通路96の下縁ガイド96aに取り付けられている。この投出部材97は、回転円板92の表面に対して硬貨が通過できないようなわずかな間隙を挟んで対向しており、また、この投出部材97には突起部材94が通過することができるような溝97aが設けられている。
しかしながら、図12に示すような従来の硬貨繰出装置90では、硬貨の処理速度、すなわち一定時間において硬貨繰出装置90から繰り出される硬貨の量を大きくすることが困難であるという問題がある。すなわち、回転円板92を有するような硬貨繰出装置90において一定時間における硬貨の繰り出し量を大きくするためには、回転円板92の回転速度を大きくする必要がある。しかしながら、例えば特開平8−212407号公報や特開平8−212408号公報に開示される硬貨繰出装置90において回転円板92の回転速度を大きくした場合には、一の突起部材94により複数の硬貨が引っ掛かり、複数の硬貨が一の突起部材94に引っ掛けられた状態で回転円板92の上部領域に到達したときにこの硬貨が回転円板92と投出部材97との間で噛み込んだり複数の硬貨が重なった状態で硬貨搬送手段の搬送ベルト95により硬貨通路96に送られたりしてしまうおそれがある。また、回転円板92の回転速度を大きくした場合には、正常な硬貨以外の異物、具体的には例えば変形した硬貨や硬貨以外の物体が突起部材94により回転円板92の上部領域に搬送され、この異物が回転円板92と投出部材97との間で噛み込んでしまうおそれがある。また、回転円板92の回転速度を大きくした場合には、回転する回転円板92に沿って高速で持ち上げられた硬貨が突起部材94に当たって跳ね返り、硬貨の挙動が不安定になるという問題がある。さらに、突起部材94により回転円板92の上部領域に搬送された硬貨は硬貨搬送手段における搬送ベルト95のピン95aに押されて搬送されるので、硬貨の挙動が安定しないという問題がある。
このように、例えば特開平8−212407号公報や特開平8−212408号公報に開示される硬貨繰出装置90において回転円板92の回転速度を大きくした場合には、硬貨を安定的に硬貨貯留空間99から繰り出すことが困難であるという問題がある。
本発明は、このような点を考慮してなされたものであり、回転円板を高速で回転させた場合であっても硬貨を1枚ずつ安定的に回転円板から硬貨搬送機構に送ることができ、このため正常な硬貨を1枚ずつ安定的に硬貨貯留空間から繰り出すことができ、このことにより硬貨の処理速度を大きくすることができる硬貨繰出装置およびこの硬貨繰出装置を備えた硬貨処理機を提供することを目的とする。
本発明の硬貨繰出装置は、鉛直方向に対して所定角度で傾斜しており、回転軸に取り付けられこの回転軸により鉛直方向に対して所定角度で傾斜した状態で回転させられる回転円板と、前記回転円板の表面との間に硬貨を貯留する硬貨貯留空間を形成するホッパ部材と、前記回転円板における前記硬貨貯留空間側の表面に設けられた複数の突起部材であって、各々の突起部材が前記回転円板の縁部近傍の位置に設けられ、各突起部材が前記回転円板の表面上で硬貨を引っ掛けることにより前記回転円板の下部領域にある硬貨を当該回転円板の回転に沿ってこの回転円板の上部領域に搬送するような複数の突起部材と、前記回転円板の上部領域に設けられ、前記各突起部材により前記回転円板の上部領域に搬送された硬貨を前記硬貨貯留空間の外方に搬送する硬貨搬送機構と、位置固定で設けられた第1の案内部材であって、当該第1の案内部材は、前記回転円板における前記硬貨貯留空間側の表面と僅かな間隔を隔てて、前記回転円板における前記各突起部材よりも前記回転円板の中心側に配置され、前記回転円板の上部領域において前記各突起部材により搬送される硬貨を前記硬貨搬送機構まで案内するよう構成された第1の案内部材と、を備えたことを特徴とする。
このような硬貨繰出装置によれば、回転円板の上部領域において各突起部材により搬送される硬貨を硬貨搬送機構まで案内するための第1の案内部材が、回転円板における各突起部材よりも回転円板の中心側の箇所に位置固定で設けられている。このため、回転円板を高速で回転させた場合であっても、回転円板の上部領域において各突起部材により搬送される硬貨が回転円板と第1の案内部材との間で噛み込むことはないので、硬貨を1枚ずつ安定的に回転円板から硬貨搬送機構に送ることができる。このため正常な硬貨を1枚ずつ安定的に硬貨貯留空間から外方に繰り出すことができ、このことにより硬貨繰出装置における硬貨の処理速度を従来の貨幣繰出装置よりも大きくすることができる。
本発明における硬貨繰出装置においては、前記第1の案内部材は、前記回転円板の上部領域において、前記各突起部材により前記回転円板の回転に沿って搬送される硬貨を略水平方向に案内して前記硬貨搬送機構に送る上面部分を有し、前記各突起部材により前記回転円板の上部領域に搬送された硬貨は前記第1の案内部材の前記上面部分上で略水平方向に移動して前記硬貨搬送機構に到達するようになっていることが好ましい。
また、前記第1の案内部材は、前記各突起部材により前記回転円板の下部領域から上部領域に搬送される途中で当該突起部材による引っ掛かりから外れた硬貨を前記硬貨貯留空間内で攪拌する攪拌部分を有することが好ましい。
また、前記第1の案内部材は、前記各突起部材により前記回転円板の下部領域から搬送される硬貨を、当該回転円板の中心と略同一の高さレベルの位置において前記回転円板の表面に沿って上方向に案内する案内壁部分を有することが好ましい。
本発明における硬貨繰出装置においては、位置固定で設けられた第2の案内部材であって、当該第2の案内部材は、前記回転円板の半径方向外方において当該回転円板の中心よりも上方の位置に配置され、前記一の突起部材により前記回転円板の下部領域から2枚以上の硬貨が重なった状態で搬送されたときに前記回転円板上にある硬貨の更に上方に重なっている硬貨を前記回転円板の遠心力により当該回転円板の半径方向外方に案内するよう構成された第2の案内部材を更に備えたことが好ましい。
このような硬貨繰出装置によれば、第2の案内部材は、一の突起部材により回転円板の下部領域から2枚以上の硬貨が重なった状態で搬送されたときに、回転円板上にある硬貨よりも更に上方に重なった硬貨を回転円板の遠心力によりこの回転円板の半径方向外方に案内し、この回転円板の半径方向外方に案内された硬貨は、突起部材による引っ掛かりから外れることにより自重により回転円板の下部領域に戻されることとなる。このような第2の案内部材が設けられていることにより、一の突起部材により回転円板の下部領域から2枚以上の硬貨が重なった状態で搬送されたときに、回転円板上にある硬貨よりも更に上方に重なった硬貨を回転円板の下部領域に戻すことができる。このため、硬貨繰出装置における硬貨の処理速度を従来の貨幣繰出装置よりも大きくし、一の突起部材により回転円板の下部領域から2枚以上の硬貨が重なった状態で搬送された場合であっても、第2の案内部材によって回転円板上にある硬貨よりも更に上方に重なった硬貨を回転円板の下部領域に戻すことができる。
前記第2の案内部材は、前記一の突起部材により前記回転円板の下部領域から3枚以上の硬貨が重なった状態で搬送されたときに前記回転円板上にある2枚の重なった硬貨よりも更に上方に重なった硬貨を前記回転円板の遠心力により当該回転円板の半径方向外方に案内するようになっていてもよい。
本発明における硬貨繰出装置においては、前記回転円板の縁部の近傍に設けられ、当該回転円板の半径方向外方に設けられた軸を有しこの軸を中心として前記回転円板の前記硬貨貯留空間側の表面に沿って揺動可能となっているレバー部材であって、前記回転円板における前記硬貨貯留空間側の表面との間に正常な硬貨を1枚通過させるような間隔を隔てて設けられたレバー部材を更に備えたことが好ましい。
このような硬貨繰出装置によれば、レバー部材が、回転円板における硬貨貯留空間側の表面との間に正常な硬貨を1枚通過させるような間隔を隔てて、回転円板の縁部の近傍に設けられているので、回転円板の下部領域から上部領域に硬貨が2枚以上重なった状態で突起部材により搬送されることを抑制することができる。このため、硬貨繰出装置における硬貨の処理速度を従来の貨幣繰出装置よりも大きくし、一の突起部材により回転円板の下部領域から2枚以上の硬貨が重なった状態で搬送された場合であっても、レバー部材によって2枚以上重なり合った硬貨を自重により回転円板の下部領域に戻すことができる。
前記レバー部材は、前記回転円板の縁部に沿った硬貨の搬送方向に沿って、前記回転円板における前記硬貨貯留空間側の表面との間の距離が徐々に大きくなるよう構成されていることが好ましい。
前記レバー部材の設置箇所の近傍において前記第1の案内部材には前記回転円板の表面から遠ざかるよう突出するような突出部分が設けられており、前記レバー部材により前記突起部材による引っ掛かりから外れた硬貨は前記第1の案内部材の前記突出部分に沿って前記回転円板の下部領域に落下するようになっていることが好ましい。
本発明における硬貨繰出装置においては、位置固定で設けられた第3の案内部材であって、当該第3の案内部材は、前記回転円板の上部領域に配置され、前記回転円板における前記硬貨貯留空間側の表面との間に正常な硬貨を1枚通過させるような間隔を隔てて設けられた第3の案内部材を更に備えたことが好ましい。
このような硬貨繰出装置によれば、第3の案内部材が、回転円板における硬貨貯留空間側の表面との間に正常な硬貨を1枚通過させるような間隔を隔てて設けられているので、回転円板の上部領域から硬貨が2枚以上重なった状態で硬貨搬送機構に送られることを抑制することができる。このため、硬貨繰出装置における硬貨の処理速度を従来の貨幣繰出装置よりも大きくし、一の突起部材により回転円板の下部領域から2枚以上の硬貨が重なった状態で搬送された場合であっても、第3の案内部材によって2枚以上重なり合った硬貨を自重により回転円板の下部領域に戻すことができる。
前記第3の案内部材は、前記回転円板の縁部に沿った硬貨の搬送方向に沿って、前記回転円板における前記硬貨貯留空間側の表面との間の距離が徐々に大きくなるよう構成されていることが好ましい。
前記第3の案内部材は、前記一の突起部材により2枚以上の硬貨が重なった状態で当該第3の案内部材に搬送されたときに、前記回転円板上にある硬貨の更に上方に重なった硬貨を前記回転円板から離間させるように傾斜した傾斜部分を有することが好ましい。
本発明における硬貨繰出装置においては、前記回転円板の表面には、当該回転円板が回転したときに前記硬貨貯留空間内で硬貨を攪拌するための攪拌用突起部が設けられていることが好ましい。
本発明における硬貨繰出装置においては、前記硬貨貯留空間に物体が存在するときにこのことを検知する検知部と、前記ホッパ部材を開閉自在に駆動する駆動部と、前記駆動部を制御する制御部であって、前記硬貨貯留空間にある硬貨の当該硬貨貯留空間の外方への繰出が終了した後、前記検知部により前記硬貨貯留空間に物体が残留することが検知されたときに、前記駆動部は前記ホッパ部材を開放して前記硬貨貯留空間に残留する物体を当該硬貨貯留空間から下方に落下させるよう制御を行う制御部と、を更に備えたことが好ましい。
本発明の硬貨処理機は、筐体と、前記筐体の外部から内部に硬貨を投入するための硬貨投入部と、前記硬貨投入部に投入された硬貨が送られる、上述の硬貨繰出装置と、前記硬貨繰出装置の前記硬貨搬送機構により搬送される硬貨の識別を行う識別部と、前記硬貨搬送機構により搬送された硬貨を収納する収納部と、を備えたことを特徴とする。
本発明の一の実施の形態における硬貨処理機の内部構成の概略を示す構成図である。 図1に示す硬貨処理機における硬貨繰出ユニット、搬送部および選別部の構成の詳細を示す構成図である。 図1に示す硬貨処理機における硬貨繰出ユニットの構成の詳細を示す斜視図である。 図3に示す硬貨繰出ユニットの側面図であって、ホッパ部材が閉じておりこのホッパ部材と回転円板の表面との間に硬貨貯留空間が形成されたときの状態を示す図である。 図3に示す硬貨繰出ユニットの側面図であって、ホッパ部材が開いたときの状態を示す図である。 図3に示す硬貨繰出ユニットの正面図である。 図5に示す硬貨繰出ユニットのA−A矢視断面図であって、第1の案内部材の構成を示す図である。 図5に示す硬貨繰出ユニットのB−B矢視断面図であって、第2の案内部材の構成を示す図である。 図7Aに示す第2の案内部材において、一の突起部材により硬貨が3枚重なった状態で搬送されたときの図である。 図5に示す硬貨繰出ユニットのC−C矢視断面図であって、レバー部材の構成を示す図である。 図5に示す硬貨繰出ユニットをD方向から見た図であって、レバー部材の構成を示す図である。 図5に示す硬貨繰出ユニットをE方向から見た図であって、第2の案内部材の構成を示す図である。 図5に示す硬貨繰出ユニットの分解斜視図である。 従来の硬貨繰出装置の構成を示す正面図である。
以下、図面を参照して本発明の一の実施の形態について説明する。図1乃至図11は、本実施の形態に係る硬貨処理機を示す図である。このうち、図1は、本実施の形態における硬貨処理機の内部構成の概略を示す構成図であり、図2は、図1に示す硬貨処理機における硬貨繰出ユニット、搬送部および選別部の構成の詳細を示す構成図であり、図3は、図1に示す硬貨処理機における硬貨繰出ユニットの構成の詳細を示す斜視図である。また、図4Aは、図3に示す硬貨繰出ユニットの側面図であって、ホッパ部材が閉じておりこのホッパ部材と回転円板の表面との間に硬貨貯留空間が形成されたときの状態を示す図であり、図4Bは、図3に示す硬貨繰出ユニットの側面図であって、ホッパ部材が開いたときの状態を示す図である。また、図5乃至図11は、図3に示す硬貨繰出ユニットの構成の詳細を示す図である。
図1に示すように、硬貨処理機10は、略直方体形状の筐体12と、この筐体12の外部から内部に硬貨を投入するための投入口14と、投入口14に投入された硬貨を後述する硬貨繰出ユニット70に供給するための供給部20と、供給部20から供給された硬貨を貯留するとともにこの貯留された硬貨の繰出を行う硬貨繰出ユニット70とを備えている。この硬貨繰出ユニット70には、当該硬貨繰出ユニット70から繰り出された硬貨を筐体12の内部で搬送する搬送部30が接続されており、この搬送部30には硬貨の金種や正損、真偽等の識別を行う識別部34が介設されている。また、搬送部30の下流側には選別部32が接続されており、この選別部32によって搬送部30から搬送された硬貨が、識別部34の識別結果に基づき金種別に、又は混合状態で選別されるようになっている。
また、図1に示すように、選別部32にはリジェクト硬貨シュート62が接続されており、識別部34により識別することができなかった硬貨や識別部34により正常な硬貨ではないと識別された硬貨はリジェクト硬貨として選別部32の開口部36a(後述)からリジェクト硬貨シュート62に送られるようになっている。また、リジェクト硬貨シュート62の下流側端部には筐体12の外部からアクセス可能なリジェクト部60が設けられており、リジェクト硬貨シュート62からリジェクト硬貨がリジェクト部60に送られるようになっている。このことにより、操作者はリジェクト部60からリジェクト硬貨を取り出すことが可能となる。また、硬貨繰出ユニット70の下方には異物排出シュート64が設けられており、硬貨繰出ユニット70から異物排出シュート64に送られた異物等はリジェクト硬貨シュート62に送られるようになっている。
選別部32の下方には一時保留部40が設けられている。この一時保留部40は、金種別に、又は混合状態で硬貨を一時的に保留する複数(例えば3つ)の一時保留部分40a、40b、40cから構成されており、選別部32で選別された硬貨は、各一時保留部分40a、40b、40cにそれぞれ対応するシュート32a、32b、32cを介して、これらの一時保留部分40a、40b、40cに送られるようになっている。また、一時保留部40の下方には更に収納部50が設けられている。この収納部50は、金種別に、又は混合状態で硬貨を収納する複数(例えば3つ)の収納部分50a、50b、50cから構成されており、各一時保留部分40a、40b、40cに一時的に保留された硬貨は、各収納部分50a、50b、50cにそれぞれ対応するシュート42a、42b、42cを介して、これらの収納部分50a、50b、50cに送られるようになっている。
図1に示すように、供給部20、硬貨繰出ユニット70、搬送部30、選別部32、識別部34、一時保留部40、収納部50等はそれぞれ筐体12の内部に収容されている。収納部50に収納された硬貨は、硬貨処理機10の筐体12の扉12aを開けることにより、現金の回収業務を委託された警備会社の警備員等の収集特定者や銀行内の行員が回収することができるようになっている。
また、硬貨処理機10には、当該硬貨処理機10の各構成要素を制御する制御部16が設けられている。具体的には、制御部16は、供給部20、硬貨繰出ユニット70、選別部32、一時保留部40等の制御を行うようになっている。また、制御部16には、識別部34から硬貨の識別結果に係る情報が送られるようになっている。
以下、硬貨処理機10の各構成要素の詳細について説明する。
図1に示すように、供給部20は投入口14の真下の位置に設けられており、操作者により投入口14に投入された硬貨を混合状態で複数受け入れるようになっている。この供給部20に受け入れられた硬貨は当該供給部20の真下の位置に設けられた硬貨繰出ユニット70に送られるようになっている。
図1乃至図4に示すように、硬貨繰出ユニット70は、鉛直方向に対して所定角度で傾斜している回転円板72と、回転円板72の表面72bとの間に硬貨を貯留する硬貨貯留空間73を形成するホッパ部材74とを備えている。図2や図3に示すように、回転円板72には回転軸72aが取り付けられており、この回転軸72aにより回転円板72は鉛直方向に対して所定角度で傾斜した状態で図2や図3における矢印方向に回転するようになっている。また、回転円板72における硬貨貯留空間73側の表面72b(図4A、図4Bにおける右側の表面)には複数の突起部材78が設けられている。これらの突起部材78は、回転円板72の縁部近傍の位置においてこの縁部に沿って等間隔で設けられている。そして、図4A等に示すように、各突起部材78が回転円板72の表面72b上で硬貨(図4Aでは参照符号Cが付されている)を引っ掛けることにより回転円板72の下部領域にある硬貨を当該回転円板72の回転に沿ってこの回転円板72の上部領域に搬送するようになっている。
図2に示すように、硬貨繰出ユニット70において、回転円板72の上部領域には、例えば搬送ベルト76からなる硬貨搬送機構が設けられている。この硬貨搬送機構の搬送ベルト76は、突起部材78により回転円板72の下部領域から上部領域に搬送された硬貨を硬貨貯留空間73の外方に搬送するようになっている。具体的には、搬送ベルト76により、硬貨は硬貨貯留空間73から搬送部30に送られるようになっている。
図4Aおよび図4Bに示すように、ホッパ部材74は開閉自在となっている。図4Aは、図3に示す硬貨繰出ユニット70の側面図であって、ホッパ部材74が閉じておりこのホッパ部材74と回転円板72の表面との間に硬貨貯留空間73が形成されたときの状態を示す図であり、図4Bは、図3に示す硬貨繰出ユニット70の側面図であって、ホッパ部材74が開いたときの状態を示す図である。図4Aおよび図4Bに示すように、ホッパ部材74は軸74aを中心として回動するようになっている。また、軸74aには、当該軸74aを正逆両方向に回転させる駆動モータ74bが設けられており、駆動モータ74bが軸74aを回転させることにより、ホッパ部材74は図4Aに示すような閉止位置と図4Bに示すような開放位置との間で往復移動するようになっている。駆動モータ74bは制御部16により制御されるようになっている。このため、ホッパ部材74の開閉も制御部16により制御することができる。
ホッパ部材74が図4Aに示すような閉止位置にあるときにおいて、ホッパ部材74と回転円板72の表面との間に硬貨貯留空間73が形成され、複数の硬貨が混合状態でこの硬貨貯留空間73に貯留されることとなる。一方、ホッパ部材74が図4Aに示すような閉止位置から図4Bに示すような開放位置に移動したときには、硬貨貯留空間73内にある、硬貨を含む様々な物体が硬貨貯留空間73から落下し、異物排出シュート64に送られることとなる。硬貨繰出ユニット70から異物排出シュート64に送られた物体はリジェクト硬貨シュート62に送られるようになっている。
また、硬貨繰出ユニット70には、硬貨貯留空間73に物体が存在するときにこのことを検知するフォトセンサ79が設けられている。フォトセンサ79は発光部および受光部からなり、発光部から発せられた光を受光部で受けるようになっている。ここで、硬貨貯留空間73に物体が存在するときには、発光部から発せられた光はこの物体により遮られて受光部に到達しなくなる。このことにより、フォトセンサ79は硬貨貯留空間73に物体が存在することを検知する。
制御部16は、硬貨貯留空間73にある硬貨の当該硬貨貯留空間73の外方への繰出が終了した後に、フォトセンサ79により硬貨貯留空間73に物体が残留することが検知されたときに、駆動モータ74bによりホッパ部材74を開放して硬貨貯留空間73に残留する物体を硬貨貯留空間73から下方に落下させるよう制御を行うようになっている。硬貨貯留空間73から下方に落下した物体は異物排出シュート64に送られる。
なお、上述のような硬貨繰出ユニット70の更に詳細の構成については後述する。
搬送部30は、例えば搬送ベルト31を有しており、略水平方向に延びる搬送路31aに沿って硬貨が1枚ずつ搬送されるようになっている。ここで、搬送路31aは搬送路底面31bおよび搬送路側面31cから構成されており、搬送路側面31cは鉛直方向に対して所定の角度で傾斜している。そして、図2に示すように、搬送路31aにおいて硬貨は自重により搬送路底面31bに接触するよう搬送ベルト31により搬送路側面31cに沿って図2の右方向に搬送されるようになっている。
識別部34は搬送部30に介設されており、この搬送部30で搬送される硬貨の金種、や正損、真偽等の識別を行うようになっている。識別部34による硬貨の識別結果に係る情報は制御部16に送られるようになっている。
選別部32は、識別部34により識別された硬貨が送られるようになっており、この硬貨の選別を行うようになっている。具体的には、選別部32における硬貨の搬送路31aの搬送路側面31cには複数(具体的には例えば3つ)の開口部36a、36b、36cが設けられている。各開口部36a、36b、36cはそれぞれリジェクト硬貨シュート62やシュート32a、32bに連通しており、搬送路31aにおいて搬送路側面31cに沿って搬送される硬貨が各開口部36a、36b、36cに入ったときに、この硬貨はリジェクト硬貨シュート62やシュート32a、32bにそれぞれ送られるようになっている。さらに、搬送路31aの下流側端部において、各開口部36a、36b、36cの更に下流側には開口部36dが設けられている。この開口部36dはシュート32cに連通している。搬送路31aで搬送される硬貨が各開口部36a、36b、36cに入らなかったときには、この硬貨は搬送ベルト31により搬送路31aの下流側端部まで搬送され、開口部36dに入るようになっている。開口部36dに入った硬貨はシュート32cに送られる。
また、各開口部36a、36b、36cに対応して、複数(具体的には例えば3つ)の分岐部材37a、37b、37cがそれぞれ設けられている。各分岐部材37a、37b、37cは搬送路底面31bの下方に設けられた軸37pを中心として揺動するようになっており、各分岐部材37a、37b、37cの先端にはローラ37qが取り付けられている。また、図2に示すように、各分岐部材37a、37b、37cの下方には、これらの分岐部材37a、37b、37cを上方に押圧する押圧部材38がそれぞれ各分岐部材37a、37b、37cに対応して設けられている。
ここで、押圧部材38が各分岐部材37a、37b、37cを上方に押圧していないときには、各分岐部材37a、37b、37cのローラ37qは搬送路31aの搬送路底面31bから上方に突出しておらず、搬送路31aで搬送される硬貨は各分岐部材37a、37b、37cのローラ37qにより搬送路底面31bから上方に押し上げられることはない。このため、搬送路31aで搬送される硬貨は各開口部36a、36b、36cに入ることはなく、この硬貨は搬送路31aの下流側端部まで搬送され、開口部36dに入る。
一方、各押圧部材38のうち例えば分岐部材37aに対応する押圧部材38がこの分岐部材37aを上方に押圧したときには、軸37pを中心として分岐部材37aが上方に回動し、この分岐部材37aの先端に設けられたローラ37qが搬送路底面31bから上方に突出する。このため、搬送路31aで搬送される硬貨は分岐部材37aのローラ37qにより持ち上げられ、開口部36aに入ることとなる。
各押圧部材38の制御はそれぞれ制御部16により行われるようになっている。具体的には、識別部34により識別することができなかった硬貨や識別部34により正常な硬貨ではないと識別された硬貨が選別部32に送られたときには、制御部16は分岐部材37aに対応する押圧部材38を制御してこの押圧部材38により分岐部材37aを上方に押し上げることにより、硬貨は開口部36aに入れられてリジェクト硬貨シュート62に送られる。この硬貨は最終的にはリジェクト硬貨シュート62からリジェクト部60に送られる。一方、識別部34により硬貨の金種が識別されたときには、制御部16は金種別に硬貨が開口部36b、36c、36dに入れられるよう、分岐部材37b、37cに対応する各押圧部材38を制御する。金種別に硬貨が開口部36b、36c、36dに入れられると、各開口部36b、36c、36dに入った硬貨はそれぞれシュート32a、32b、32cを介して一時保留部40の各一時保留部分40a、40b、40cに送られる。または、硬貨を開口部36bから順に混合状態で選別してシュート32aを介して一時保留部40aに一時的に保留し、所定枚数の硬貨が収納され一時保留部40aがフルになると、次の開口部36cへと選別先を切り換え、処理を行う。
一時保留部40の各一時保留部分40a、40b、40cは、金種別に、又は混合状態で硬貨を一時的に保留するようになっている。各一時保留部分40a、40b、40cに一時的に保留された硬貨は、最終的にはこれらの一時保留部分40a、40b、40cの下方にあるシュート42a、42b、42cを介して収納部50の各収納部分50a、50b、50cにそれぞれ送られるようになっている。収納部50の各収納部分50a、50b、50cは、金種別に、又は混合状態で硬貨を収納するようになっている。そして、前述のように、収納部50の各収納部分50a、50b、50cに収納された硬貨は、硬貨処理機10の筐体12の扉12aを開けることにより、現金の回収業務を委託された警備会社の警備員等の収集特定者や銀行内の行員が回収することができるようになっている。
次に、本実施の形態における硬貨繰出ユニット70の更なる詳細について図5乃至図11を用いて説明する。ここで、図5は、図3に示す硬貨繰出ユニット70の正面図である。また、図6は、図5に示す硬貨繰出ユニット70のA−A矢視断面図であって、第1の案内部材80の構成を示す図であり、図7Aは、図5に示す硬貨繰出ユニット70のB−B矢視断面図であって、第2の案内部材82の構成を示す図であり、図7Bは、図7Aに示す第2の案内部材82において、一の突起部材78により硬貨が3枚重なった状態で搬送されたときの図である。また、図8は、図5に示す硬貨繰出ユニット70のC−C矢視断面図であって、レバー部材86の構成を示す図である。また、図9は、図5に示す硬貨繰出ユニット70をD方向から見た図であって、レバー部材86の構成を示す図であり、図10は、図5に示す硬貨繰出ユニット70をE方向から見た図であって、第3の案内部材84の構成を示す図である。また、図11は、図5に示す硬貨繰出ユニット70の分解斜視図である。
図5等に示すように、硬貨繰出ユニット70には、第1の案内部材80、第2の案内部材82、第3の案内部材84およびレバー部材86がそれぞれ設けられている。
第1の案内部材80は位置固定で設けられており、回転円板72の上部領域を覆うよう配置されている。より具体的には、第1の案内部材80は、回転円板72における硬貨貯留空間73側の表面72bとわずかな間隔を隔てて、回転円板72における各突起部材78よりも回転円板72の中心側に配置されている。この第1の案内部材80は回転円板72の回転軸72aにベアリングを介して連結されている。
第1の案内部材80は、回転円板72の上部領域において各突起部材78により搬送される硬貨を搬送ベルト76まで案内するよう構成されている。具体的には、第1の案内部材80は上面部分80aを有しており、この上面部分80aにより、回転円板72の上部領域において、各突起部材78により回転円板72の回転に沿って搬送される硬貨を略水平方向(図5における右方向)に案内するようになっている。この上面部分80aは略水平方向(図5における左右方向)に沿って延びている。第1の案内部材80が上面部分80aを有することにより、各突起部材78により回転円板72の上部領域に搬送された硬貨は第1の案内部材80の上面部分80a上で略水平方向(図5における右方向)に移動して搬送ベルト76に到達するようになっている。
また、図5等に示すように、第1の案内部材80は図5における左側領域において攪拌部分80bを有している。第1の案内部材80の攪拌部分80bは、各突起部材78により回転円板72の下部領域から上部領域に搬送される途中でこの突起部材78による引っ掛かりから外れた硬貨を硬貨貯留空間73内で攪拌するようになっている。具体的には、攪拌部分80bは、回転円板72の表面から図5における上方に向かって図5の紙面から手前側にせり出すよう傾斜した構成となっており、図5の矢印Fに示すように、回転円板72の下部領域から上部領域に搬送される途中で突起部材78による引っ掛かりから外れた硬貨は第1の案内部材80の攪拌部分80bに当たることにより回転円板72の下部領域に戻されることとなる。このように、第1の案内部材80が攪拌部分80bを有することにより、硬貨貯留空間73内で硬貨を図5の矢印Fに示すように攪拌することができる。
また、図5や図11に示すように、第1の案内部材80は図5における左側領域において案内壁部分80cを有している。この案内壁部分80cは回転円板72の中心と略同一の高さレベルの位置において図5における上下方向に延びている。案内壁部分80cは、各突起部材78により回転円板72の下部領域から搬送される硬貨を、回転円板72の中心と略同一の高さレベルの位置において、当該回転円板72の表面に沿って、水平方向と直交する方向(すなわち、図5における上方向)に案内するようになっている。このような案内壁部分80cが第1の案内部材80に設けられていることにより、各突起部材78により回転円板72の下部領域から搬送される硬貨は、回転円板72の中心と略同一の高さレベルの位置において各突起部材78から回転円板72の中心側に外れることなく上方向に搬送されることとなる。
また、図5や図11に示すように、レバー部材86(後述)の設置箇所の近傍において第1の案内部材80には回転円板72の表面から遠ざかるよう(すなわち、図5の紙面から手前側にせり出すよう)突出する突出部分80dが設けられている。そして、レバー部材86により突起部材78による引っ掛かりから外れた硬貨は第1の案内部材80の突出部分80dに沿って図5の矢印Iに示すように回転円板72の下部領域に自重により落下するようになっている。回転円板72の表面において突起部材78に引っ掛かった硬貨がレバー部材86により外れる動作については後述する。このような突出部分80dが第1の案内部材80に設けられていることにより、レバー部材86により突起部材78による引っ掛かりから外れた硬貨をスムーズに回転円板72の下部領域に落下させることができ、第1の案内部材80による硬貨貯留空間73内での硬貨の攪拌をより一層促進することができる。
図5、図7Aおよび図7Bに示すように、第2の案内部材82は位置固定で設けられており、回転円板72の半径方向外方においてこの回転円板72の中心よりも上方の位置に配置されている。具体的には、第2の案内部材82は、図7A等に示すように、回転円板72の半径方向外方に向かって回転円板72の表面72bから傾斜している。この第2の案内部材82は、一の突起部材78により回転円板72の下部領域から3枚以上の硬貨Cが重なった状態で搬送されたときに、図7Bに示すように、回転円板72上にある2枚の重なった硬貨Cよりも更に上方に重なった硬貨C´を回転円板72の遠心力によりこの回転円板72の半径方向外方(図7Bの左方向)に案内するようになっている。回転円板72の遠心力によりこの回転円板72の半径方向外方に案内された硬貨C´は、突起部材78による引っ掛かりから外れることにより図5の矢印Gに示すように自重により回転円板72の下部領域に戻されることとなる。このような第2の案内部材82が設けられていることにより、一の突起部材78により回転円板72の下部領域から3枚以上の硬貨が重なった状態で搬送されたときに、回転円板72上にある2枚の重なった硬貨よりも更に上方に重なった硬貨を自重により回転円板72の下部領域に戻すことができる。
なお、第2の案内部材82の構成は図7A、図7Bに示すようなものに限定されることはない。第2の案内部材の他の態様としては、一の突起部材78により回転円板72の下部領域から2枚以上の硬貨が重なった状態で搬送されたときに、回転円板72上にある硬貨の更に上方に重なっている硬貨、すなわち2枚目以降の硬貨を回転円板72の遠心力によりこの回転円板72の半径方向外方(図7Bの左方向)に案内するようになっていてもよい。このような第2の案内部材を用いたときには、一の突起部材78により回転円板72の下部領域から2枚以上の硬貨が重なった状態で搬送されたときに、回転円板72に接触する硬貨よりも更に上方に重なった硬貨を自重により回転円板72の下部領域に戻すことができる。
図5および図10に示すように、第3の案内部材84は位置固定で設けられており、この第3の案内部材84は回転円板72の上部領域に配置されている。そして、第3の案内部材84は、回転円板72における硬貨貯留空間73側の表面72bとの間に正常な硬貨を1枚通過させるような間隔を隔てて設けられている。このような第3の案内部材84が設けられていることにより、回転円板72の上部領域から硬貨が2枚以上重なった状態で搬送ベルト76に送られることを抑制することができる。
図10に示すように、第3の案内部材84は、回転円板72の縁部に沿った硬貨の搬送方向(図10の矢印方向)に沿って、回転円板72における硬貨貯留空間73側の表面72bとの間の距離が徐々に大きくなるよう構成されている。このため、回転円板72と第3の案内部材84との間で2枚に重なった硬貨や変形硬貨等の異物が噛み込まれることを抑制することができる。
また、図10に示すように、第3の案内部材84は傾斜部分84aを有している。この傾斜部分84aは、回転円板72の縁部に沿った硬貨の搬送方向(図10の矢印方向)に沿って、回転円板72の表面から離間するよう傾斜している(すなわち、図5の紙面から手前側にせり出すよう傾斜している)。第3の案内部材84の傾斜部分84aは、回転円板72上にある硬貨の更に上方に重なった硬貨を回転円板72から離間させるようになっており、この回転円板72から離間させられた硬貨は自重により回転円板72の下部領域に戻されるようになっている。このように第3の案内部材84が傾斜部分84aを有していることにより、硬貨が2枚以上重なった状態で搬送ベルト76に送られることをより一層抑制することができる。
図5、図8および図9に示すように、レバー部材86は、回転円板72の上部領域において当該回転円板72の縁部の近傍に設けられている。レバー部材86は、回転円板72の半径方向外方に設けられた軸86aを有している。そして、レバー部材86は、軸86aを中心として回転円板72の硬貨貯留空間73側の表面72bに沿って図5の矢印Hに示す方向に揺動可能となっている。このレバー部材86は、図8に示すように、回転円板72における硬貨貯留空間73側の表面72bとの間に正常な硬貨Cを1枚通過させるような間隔を隔てて設けられている。このようなレバー部材86が設けられていることにより、回転円板72の下部領域から上部領域に硬貨が2枚以上重なった状態で突起部材78により搬送されることを抑制することができる。
また、図9に示すように、レバー部材86は、回転円板の縁部に沿った硬貨の搬送方向(図9の矢印方向)に沿って、回転円板72における硬貨貯留空間73側の表面72bとの間の距離が徐々に大きくなるよう構成されている。このため、回転円板72とレバー部材86との間で2枚に重なった硬貨や変形硬貨等の異物が噛み込まれることを抑制することができる。
また、図5や図6に示すように、回転円板72の表面72bには複数の突起部75が設けられている。各突起部75は、回転円板72の表面72bにおける各突起部材78よりも回転円板72の中心側に配置されている。各突起部75は、硬貨貯留空間73内で硬貨を攪拌するよう回転円板72の表面72bに設けられている。具体的には、回転円板72が回転したときに、各突起部75により硬貨貯留空間73内で硬貨が攪拌されるようになっている。
図5および図6に示すように、第1の案内部材80には、回転円板72が回転したときにこの回転円板72の表面72bに設けられた各突起部75が通過するための空洞部80eが設けられている。このような空洞部80eが第1の案内部材80に設けられていることにより、回転円板72が回転したときに各突起部75が第1の案内部材80に衝突することはない。
次に、上述のような構成からなる硬貨処理機10の動作について以下に説明する。以下に説明するような硬貨処理機10の動作は、制御部16が硬貨処理機10の各構成要素を制御することにより行われる。
操作者が硬貨処理機10の投入口14に1または複数の硬貨を投入すると、この硬貨は供給部20に送られる。そして、供給部20から所定の枚数の硬貨または供給部20にある全ての硬貨が硬貨繰出ユニット70に送られ、この硬貨繰出ユニット70に送られた硬貨は硬貨貯留空間73で貯留される。
硬貨繰出ユニット70の回転円板72を図2や図5の矢印方向に回転させると、硬貨貯留空間73で貯留され回転円板72の下部領域にある硬貨は回転円板72の表面72b上で各突起部材78により引っ掛けられる。各突起部材78により回転円板72の表面72b上で引っ掛けられた硬貨は回転円板72の下部領域から上部領域に搬送され、この硬貨は回転円板72の上部領域において第1の案内部材80により搬送ベルト76まで1枚ずつ案内される。具体的には、各突起部材78により回転円板72の表面72b上で引っ掛けられた硬貨は第2の案内部材82、レバー部材86、および第3の案内部材84を順に経由して回転円板72の上部領域まで搬送され、回転円板72の上部領域まで搬送された硬貨は第1の案内部材80により搬送ベルト76まで1枚ずつ案内される。搬送ベルト76に送られた硬貨はこの搬送ベルト76により硬貨貯留空間73の外方に1枚ずつ搬送される。より具体的には、図2に示すように、搬送ベルト76により搬送される硬貨は搬送部30の搬送ベルト31に受け渡され、この搬送ベルト31により図2の右方向に1枚ずつ搬送される。
硬貨が搬送ベルト31により搬送される際に、識別部34によりこの硬貨の金種等の識別が行われる。識別部34により識別された硬貨は選別部32に送られる。ここで、識別部34により識別することができなかった硬貨や識別部34により正常な硬貨ではないと識別された硬貨は、制御部16により分岐部材37aに対応する押圧部材38が制御されることによって、選別部32において開口部36aに入れられる。開口部36aに入れられた硬貨は、リジェクト硬貨シュート62を介してリジェクト部60に送られ、操作者はこのリジェクト部60に送られた硬貨を取り出すことができるようになる。一方、識別部34により正常な硬貨であると識別された硬貨は、制御部16により分岐部材37b、37cに対応する押圧部材38が制御されることによって、金種別に各開口部36b、36c、36dのいずれか一つに入れられる。各開口部36b、36c、36dに入れられた硬貨は、それぞれ、シュート32a、32b、32cを介して金種別に一時保留部40の一時保留部分40a、40b、40cにそれぞれ送られ、これらの一時保留部分40a、40b、40cで一時的に保留される。または、硬貨を開口部36bから順に混合状態で選別してシュート32aを介して一時保留部40aに一時的に保留し、所定枚数の硬貨が収納され一時保留部40aがフルになると、次の開口部36cへと選別先を切り換え、処理を行う。その後、一時保留部分40a、40b、40cで一時的に保留された硬貨はシュート42a、42b、42cを介して金種別に、又は混合状態で収納部50の収納部分50a、50b、50cにそれぞれ送られ、これらの収納部分50a、50b、50cに収納される。
硬貨繰出ユニット70における硬貨貯留空間73にある硬貨の繰出が終了した後、フォトセンサ79により硬貨貯留空間73に残留物(例えば、変形硬貨や硬貨以外の物体)があるか否かが検出される。ここで、フォトセンサ79により硬貨貯留空間73に物体が残留していることが検知されたときには、駆動モータ74bは図4Bに示すようにホッパ部材74を開放して、硬貨貯留空間73に残留する物体をこの硬貨貯留空間73から下方に落下させる。硬貨貯留空間73から下方に落下した物体は、異物排出シュート64を介してリジェクト部60に送られる。
このようにして、硬貨処理機10における一連の硬貨処理動作が終了する。
以上のように本実施の形態の硬貨繰出ユニット(硬貨繰出装置)70およびこの硬貨繰出ユニット70を備えた硬貨処理機10によれば、回転円板72の上部領域において各突起部材78により搬送される硬貨を搬送ベルト(硬貨搬送機構)76まで案内するための第1の案内部材80が、回転円板72における各突起部材78よりも回転円板の中心側の箇所に位置固定で設けられている。このため、回転円板72を高速で回転させた場合であっても、回転円板72の上部領域において各突起部材78により搬送される硬貨が回転円板72と第1の案内部材80との間で噛み込むことはないので、硬貨を1枚ずつ安定的に回転円板72から搬送ベルト76に送ることができる。このため正常な硬貨を1枚ずつ安定的に硬貨貯留空間73から外方に繰り出すことができ、このことにより硬貨繰出ユニット70における硬貨の処理速度を従来の貨幣繰出ユニットよりも大きくすることができる。
また、本実施の形態の硬貨繰出ユニット70には第2の案内部材82が位置固定で設けられており、この第2の案内部材82は、回転円板72の半径方向外方においてこの回転円板72の中心よりも上方の位置に配置されている。具体的には、第2の案内部材82は、図7A等に示すように、回転円板72の半径方向外方に向かって回転円板72の表面72bから傾斜している。この第2の案内部材82は、一の突起部材78により回転円板72の下部領域から3枚以上の硬貨Cが重なった状態で搬送されたときに、図7Bに示すように、回転円板72上にある2枚の重なった硬貨Cよりも更に上方に重なった硬貨C´を回転円板72の遠心力によりこの回転円板72の半径方向外方(図7Bの左方向)に案内するようになっている。回転円板72の遠心力によりこの回転円板72の半径方向外方に案内された硬貨C´は、突起部材78による引っ掛かりから外れることにより図5の矢印Gに示すように自重により回転円板72の下部領域に戻されることとなる。このような第2の案内部材82が設けられていることにより、一の突起部材78により回転円板72の下部領域から3枚以上の硬貨が重なった状態で搬送されたときに、回転円板72上にある2枚の重なった硬貨よりも更に上方に重なった硬貨を自重により回転円板72の下部領域に戻すことができる。
また、本実施の形態の硬貨繰出ユニット70には第3の案内部材84が位置固定で設けられており、この第3の案内部材84は回転円板72の上部領域に配置されている。そして、第3の案内部材84は、回転円板72における硬貨貯留空間73側の表面72bとの間に正常な硬貨を1枚通過させるような間隔を隔てて設けられている。このような第3の案内部材84が設けられていることにより、回転円板72の上部領域から硬貨が2枚以上重なった状態で搬送ベルト76に送られることを抑制することができる。
また、本実施の形態の硬貨繰出ユニット70にはレバー部材86が回転円板72の上部領域において当該回転円板72の縁部の近傍に設けられている。レバー部材86は、回転円板72の半径方向外方に設けられた軸86aを有している。そして、レバー部材86は、軸86aを中心として回転円板72の硬貨貯留空間73側の表面72bに沿って図5の矢印Hに示す方向に揺動可能となっている。このレバー部材86は、図8に示すように、回転円板72における硬貨貯留空間73側の表面72bとの間に正常な硬貨Cを1枚通過させるような間隔を隔てて設けられている。このようなレバー部材86が設けられていることにより、回転円板72の下部領域から上部領域に硬貨が2枚以上重なった状態で突起部材78により搬送されることを抑制することができる。
なお、本実施の形態における硬貨繰出ユニット(硬貨繰出装置)およびこの硬貨繰出ユニットを備えた硬貨処理機は、上記の態様に限定されるものではなく、様々な変更を加えることができる。
具体的には、例えば図5に示すような硬貨繰出ユニット70において第2の案内部材82、第3の案内部材84およびレバー部材86のうちいずれか一つまたは複数のものを省略することができる。また、第1の案内部材は、図5に示すような態様のものに限定されることはなく、回転円板の上部領域において各突起部材により搬送される硬貨を硬貨搬送機構まで案内することができ、回転円板における各突起部材よりも回転円板の中心側に配置されたものであれば様々な形状、大きさのものを用いることができる。

Claims (15)

  1. 鉛直方向に対して所定角度で傾斜しており、回転軸に取り付けられこの回転軸により鉛直方向に対して所定角度で傾斜した状態で回転させられる回転円板と、
    前記回転円板の表面との間に硬貨を貯留する硬貨貯留空間を形成するホッパ部材と、
    前記回転円板における前記硬貨貯留空間側の表面に設けられた複数の突起部材であって、各々の突起部材が前記回転円板の縁部近傍の位置に設けられ、各突起部材が前記回転円板の表面上で硬貨を引っ掛けることにより前記回転円板の下部領域にある硬貨を当該回転円板の回転に沿ってこの回転円板の上部領域に搬送するような複数の突起部材と、
    前記回転円板の上部領域に設けられ、前記各突起部材により前記回転円板の上部領域に搬送された硬貨を前記硬貨貯留空間の外方に搬送する硬貨搬送機構と、
    位置固定で設けられた第1の案内部材であって、当該第1の案内部材は、前記回転円板における前記硬貨貯留空間側の表面と僅かな間隔を隔てて、前記回転円板における前記各突起部材よりも前記回転円板の中心側に配置され、前記回転円板の上部領域において前記各突起部材により搬送される硬貨を前記硬貨搬送機構まで案内するよう構成された第1の案内部材と、
    を備えたことを特徴とする硬貨繰出装置。
  2. 前記第1の案内部材は、前記回転円板の上部領域において、前記各突起部材により前記回転円板の回転に沿って搬送される硬貨を略水平方向に案内して前記硬貨搬送機構に送る上面部分を有し、前記各突起部材により前記回転円板の上部領域に搬送された硬貨は前記第1の案内部材の前記上面部分上で略水平方向に移動して前記硬貨搬送機構に到達するようになっていることを特徴とする請求項1記載の硬貨繰出装置。
  3. 前記第1の案内部材は、前記各突起部材により前記回転円板の下部領域から上部領域に搬送される途中で当該突起部材による引っ掛かりから外れた硬貨を前記硬貨貯留空間内で攪拌する攪拌部分を有することを特徴とする請求項1記載の硬貨繰出装置。
  4. 前記第1の案内部材は、前記各突起部材により前記回転円板の下部領域から搬送される硬貨を、当該回転円板の中心と略同一の高さレベルの位置において前記回転円板の表面に沿って上方向に案内する案内壁部分を有することを特徴とする請求項1記載の硬貨繰出装置。
  5. 位置固定で設けられた第2の案内部材であって、当該第2の案内部材は、前記回転円板の半径方向外方において当該回転円板の中心よりも上方の位置に配置され、前記一の突起部材により前記回転円板の下部領域から2枚以上の硬貨が重なった状態で搬送されたときに前記回転円板上にある硬貨の更に上方に重なっている硬貨を前記回転円板の遠心力により当該回転円板の半径方向外方に案内するよう構成された第2の案内部材を更に備えたことを特徴とする請求項1記載の硬貨繰出装置。
  6. 前記第2の案内部材は、前記一の突起部材により前記回転円板の下部領域から3枚以上の硬貨が重なった状態で搬送されたときに前記回転円板上にある2枚の重なった硬貨よりも更に上方に重なった硬貨を前記回転円板の遠心力により当該回転円板の半径方向外方に案内することを特徴とする請求項5記載の硬貨繰出装置。
  7. 前記回転円板の縁部の近傍に設けられ、当該回転円板の半径方向外方に設けられた軸を有しこの軸を中心として前記回転円板の前記硬貨貯留空間側の表面に沿って揺動可能となっているレバー部材であって、前記回転円板における前記硬貨貯留空間側の表面との間に正常な硬貨を1枚通過させるような間隔を隔てて設けられたレバー部材を更に備えたことを特徴とする請求項1記載の硬貨繰出装置。
  8. 前記レバー部材は、前記回転円板の縁部に沿った硬貨の搬送方向に沿って、前記回転円板における前記硬貨貯留空間側の表面との間の距離が徐々に大きくなるよう構成されていることを特徴とする請求項7記載の硬貨繰出装置。
  9. 前記レバー部材の設置箇所の近傍において前記第1の案内部材には前記回転円板の表面から遠ざかるよう突出するような突出部分が設けられており、前記レバー部材により前記突起部材による引っ掛かりから外れた硬貨は前記第1の案内部材の前記突出部分に沿って前記回転円板の下部領域に落下するようになっていることを特徴とする請求項7記載の硬貨繰出装置。
  10. 位置固定で設けられた第3の案内部材であって、当該第3の案内部材は、前記回転円板の上部領域に配置され、前記回転円板における前記硬貨貯留空間側の表面との間に正常な硬貨を1枚通過させるような間隔を隔てて設けられた第3の案内部材を更に備えたことを特徴とする請求項1記載の硬貨繰出装置。
  11. 前記第3の案内部材は、前記回転円板の縁部に沿った硬貨の搬送方向に沿って、前記回転円板における前記硬貨貯留空間側の表面との間の距離が徐々に大きくなるよう構成されていることを特徴とする請求項10記載の硬貨繰出装置。
  12. 前記第3の案内部材は、前記一の突起部材により2枚以上の硬貨が重なった状態で当該第3の案内部材に搬送されたときに、前記回転円板上にある硬貨の更に上方に重なった硬貨を前記回転円板から離間させるように傾斜した傾斜部分を有することを特徴とする請求項10記載の硬貨繰出装置。
  13. 前記回転円板の表面には、当該回転円板が回転したときに前記硬貨貯留空間内で硬貨を攪拌するための攪拌用突起部が設けられていることを特徴とする請求項1記載の硬貨繰出装置。
  14. 前記硬貨貯留空間に物体が存在するときにこのことを検知する検知部と、
    前記ホッパ部材を開閉自在に駆動する駆動部と、
    前記駆動部を制御する制御部であって、前記硬貨貯留空間にある硬貨の当該硬貨貯留空間の外方への繰出が終了した後、前記検知部により前記硬貨貯留空間に物体が残留することが検知されたときに、前記駆動部は前記ホッパ部材を開放して前記硬貨貯留空間に残留する物体を当該硬貨貯留空間から下方に落下させるよう制御を行う制御部と、
    を更に備えたことを特徴とする硬貨繰出装置。
  15. 筐体と、
    前記筐体の外部から内部に硬貨を投入するための硬貨投入部と、
    前記硬貨投入部に投入された硬貨が送られる、請求項1乃至14のいずれか一項に記載の硬貨繰出装置と、
    前記硬貨繰出装置の前記硬貨搬送機構により搬送される硬貨の識別を行う識別部と、
    前記硬貨搬送機構により搬送された硬貨を収納する収納部と、
    を備えたことを特徴とする硬貨処理機。
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