JP2015121856A - 硬貨処理装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】回転円盤に投入された異物をより効果的に除去することができる硬貨処理装置を提供する。【解決手段】硬貨が載置される回転円盤と、前記回転円盤の外周に沿って設けられ、一部に前記硬貨の放出のための開口を有するガイド部と、前記ガイド部における前記回転円盤の外周近傍に対応する位置に設けられ、前記回転円盤に投入された異物を吸着する吸着部と、を備える、硬貨処理装置。【選択図】図6B

Description

本発明は、硬貨処理装置に関し、より詳細には、回転円盤に投入された異物をより効果的に除去する硬貨処理装置に関する。
近年、店舗等に設置されたレジスターの硬貨を管理する硬貨処理装置が利用されている。硬貨処理装置は、硬貨投入口から硬貨を受け入れた後、硬貨認識を行って金種を判別する。そして、硬貨処理装置は、判別結果に応じて硬貨を選別し、金種に対応した排出口からダクト部へ落下させる。
ここで、硬貨投入口から大量の枚数の硬貨を投入する際に、誤ってクリップや虫ピン、ホッチキスの針等の異物が投入され、硬貨と共に搬送してダクト部に搬送されてしまうことがある。異物が硬貨処理装置内に入ると、取り出すことが困難で装置が故障してしまう恐れがある。このような異物の混入を防止するために、例えば下記特許文献1〜3が提案されている。
具体的には、下記特許文献1では、硬貨を1枚ずつ通過させて分離するゲートと、ゲートの端部に取り付けたアームに磁石を設けることで、異物を吸着して除去する硬貨繰出装置が開示されている。
また、下記特許文献2では、硬貨に紛れ込んだ薄い異物も排除できる硬貨繰出装置が開示されている。また、下記特許文献3では、回転円盤の上部に電磁石を設け、硬貨分離中に通電してクリップ、虫ピン等の異物を吸着させ、硬貨分離終了後に電磁石の通電を解除して異物を回転円盤上に落とし、回転円盤を逆回転させて異物をリジェクト搬送路に排除する硬貨入出金装置が開示されている。
特開2008−102852号公報 特開平11−272908号公報 特開平7−121748号公報
しかしながら、従来の構造では、電磁石等に異物が吸着しても、回転する回転円盤の遠心力で周縁に沿って進む硬貨によって異物が弾き飛ばされ、硬貨と共に装置内に搬送されてしまうことがあった。また、鉄を主材料としている外国の硬貨や、磁性材料が用いられていた旧50円硬貨のように、磁石に吸着してしまう性質の硬貨が異物と共に吸着し、装置内に搬送できないという問題もあった。
そこで、本発明は、上記問題に鑑みてなされたものであり、本発明の目的とするところは、回転円盤に投入された異物をより効果的に除去することが可能な、新規かつ改良された硬貨処理装置を提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明のある観点によれば、硬貨が載置される回転円盤と、前記回転円盤の外周に沿って設けられ、一部に前記硬貨の放出のための開口を有するガイド部と、前記ガイド部における前記回転円盤の外周近傍に対応する位置に設けられ、前記回転円盤に投入された異物を吸着する吸着部と、を備える、硬貨処理装置が提供される。
また、前記吸着部は、磁石または電磁石であってもよい。
また、前記吸着部は、前記ガイド部の外側に設けられる磁石であって、当該磁石の中心軸が前記回転円盤の上面略1mmの高さに水平になるよう配置されてもよい。
また、前記ガイド部の内側面には、前記回転円盤に投入された異物を引っ掛ける溝が設けられてもよい。
また、前記溝は、前記ガイド部の外側面に設けられた前記吸着部と対向する位置に設けられてもよい。
また、前記硬貨処理装置は、前記回転円盤に投入された異物を検出するセンサをさらに備えてもよい。
また、前記センサは、前記回転円盤の外周に沿って略垂直に設けられる前記ガイド部の内側面に吸着する異物を検知する垂直面センサ、および前記回転円盤の上面に水平状態で吸着する異物を検知する水平面センサの少なくともいずれかであってもよい。
また、上記課題を解決するために、本発明の別の観点によれば、硬貨が載置される回転円盤と、前記回転円盤の外周に沿って設けられ、一部に前記硬貨の放出のための開口を有するガイド部と、前記ガイド部における前記回転円盤の外周近傍に対応する位置に設けられ、前記回転円盤に投入された異物を吸着する吸着部と、前記回転円盤に投入された異物を検出するセンサと、を備え、前記ガイド部の内側面には、前記回転円盤に投入された異物を引っ掛ける溝が設けられる、硬貨処理装置が提供される。
以上説明したように本発明によれば、回転円盤に投入された異物をより効果的に除去することが可能である。
本発明の一実施形態による硬貨処理装置の内部構成の一例を示す概略図である。 本発明の一実施形態による硬貨繰り出し部、硬貨認識部、および硬貨選別部を示す概略平面図である。 図2のA−A矢視図である。 図2に示す硬貨繰り出し部および硬貨認識部の拡大図である。 図3に示す硬貨繰り出し部および硬貨認識部の拡大図である。 本発明の第1の実施形態による硬貨繰り出し部の平面図である。 図6Aに示す硬貨繰り出し部に設けられた磁石を側面方向から見た図である。 図6Aに示す硬貨繰り出し部に設けられた磁石を対向方向から見た図である。 比較例による異物の吸着状態について説明するための図である。 第1の実施形態による異物の吸着状態について説明するための図である。 磁石に吸着する性質の硬貨の吸着状態について説明するための図である。 本発明の第2の実施形態による硬貨繰り出し部の概略側面図である。 第2の実施形態による溝方向について説明するための図である。 第2の実施形態による溝を複数設けた場合について説明するための図である。 本発明の第3の実施形態による硬貨繰り出し部の平面図である。 硬貨が収容部の内周面(垂直面)に沿って吸着する場合について説明するための図である。 第3の実施形態による各センサで形成される光軸による異物または残留硬貨の検知について説明するための概略側面図である。
以下に添付図面を参照しながら、本発明の実施の形態について詳細に説明する。なお、本明細書及び図面において、実質的に同一の機能構成を有する構成要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略する。
本発明は、以下本明細書において詳細に説明するような多様な形態で実施され得る。また、各実施形態による硬貨処理装置1は、
A.硬貨が載置される回転円盤(230)と、
B.前記回転円盤の外周に沿って設けられ、一部に前記硬貨の放出のための開口(通過口222)を有するガイド部(収容部220の側面)と、
C.前記ガイド部における前記回転円盤の外周近傍に対応する位置に設けられ、前記回転円盤に投入された異物を吸着する吸着部(磁石250)と、
を有する。
このような硬貨処理装置1について、まず硬貨処理装置1の基本的な構成を説明してから、各実施形態を参照して説明する。
<1.硬貨処理装置の基本構成>
(1−1.硬貨処理装置の構成)
まず、図1を参照しながら、本発明の一実施形態による硬貨処理装置1の構成の一例について説明する。図1は、本発明の一実施形態による硬貨処理装置1の内部構成の一例を示す概略図である。なお、図1(b)は、図1(a)に示す硬貨処理装置1を右側面側から見た図である。
硬貨処理装置1は、店舗等に設置されたレジスターで取り扱われる硬貨を管理する。硬貨処理装置1は、硬貨を一括して受け入れた後、各硬貨の硬貨認識を行って金種を判別する。その後、硬貨処理装置1は、判別結果に応じて金種毎に硬貨を選別し、選別した硬貨を収納した後に出金する。
図1に示すように、硬貨処理装置1は、硬貨受領部10と、硬貨繰り出し部12と、硬貨認識部14と、硬貨選別部20と、リジェクト硬貨収容部26と、一時保留部30と、返却箱34と、金種別ホッパ36と、搬送ゲート38と、出金箱40と、回収庫44と、制御ユニット90とを有する。
硬貨受領部10は、投入される硬貨Cを受ける部分である。硬貨受領部10は、硬貨処理装置1の上方、かつ前面側に位置する。硬貨受領部10は、硬貨が投入される投入口11を有する。投入口11は、硬貨を一括して投入し易いように、広く開口している。硬貨受領部10に投入された硬貨は、硬貨繰り出し部12に落下する。
硬貨繰り出し部12は、硬貨受領部10の下方に位置し、硬貨受領部10から落下した硬貨を一枚ずつ繰り出す。硬貨繰り出し部12内には、例えば回転円盤(不図示)が設けられている。硬貨繰り出し部12内の硬貨は、回転円盤が回転する際の遠心力により移動して、一枚ずつ硬貨認識部14へ繰り出される。
硬貨認識部14は、硬貨繰り出し部12から繰り出された硬貨の真偽、金種等の判別を行う。硬貨認識部14は、硬貨を認識するセンサを有し、センサで検出した硬貨の特徴に基づいて、硬貨の真偽、金種等を判別する。硬貨認識部14は、判別した硬貨を硬貨選別部20に搬送する。
硬貨選別部20は、硬貨認識部14による判別結果に基づいて、硬貨を選別して搬送する。硬貨選別部20は、リジェクト口21と、金種別排出口22a〜22fとを有する。硬貨認識部14において真貨で無いと判別された硬貨は、リジェクト口21を通過する。真貨であると判別された硬貨は、金種別排出口22a〜22fを通過する。
リジェクト硬貨収容部26は、リジェクト口21を通過した硬貨を収容する。リジェクト口21の下方には、リジェクト口21を通過した硬貨をリジェクト硬貨収容部26へ導くリジェクトシュートが配置(図1に示す矢印Rのルートで配置)されている。リジェクト硬貨収容部26は、硬貨処理装置1の前面に開閉可能な扉28を有する。扉28が開いた際に、操作者はリジェクト硬貨収容部26を装置外へ引き出し可能である。
一時保留部30は、金種別排出口22a〜22fから排出された硬貨を、金種別に一時的に収容する。金種別排出口22a〜22fの下方には、金種別排出口22a〜22fから排出された硬貨を一時保留部30へ導くシュート51a〜51fが設けられている。例えば、シュート51aは、金種別排出口22aから排出された硬貨を下方に設けられた一時保留部30の保留部31aへ導く。
一時保留部30は、周囲の4面を囲むフレーム内を金種別に区切って直線状に並んだ金種別の収容部の一例である保留部31a〜31fを含む。保留部31a〜31fは、対応するシュート51a〜51fから導かられた硬貨を収容する。また、一時保留部30は、底部を成すガイド32に対して、図1(a)に示す矢印H及び矢印Sで示す方向に移動可能である。
返却箱34は、一時保留部30が矢印H方向に移動した際に、一時保留部30から落下する硬貨を収容する。返却箱34は、使用者によって硬貨処理装置1の正面から装置外へ引き出し可能になっている。
金種別ホッパ36は、一時保留部30が矢印S方向に移動した際に、一時保留部30から落下する硬貨を金種別に収納する。金種別ホッパ36は、金種別の保留部31a〜31fに対応するように直線状に並べられた複数の金種別ホッパ36a〜36fで構成されている。金種別ホッパ36a〜36fは、硬貨を一枚ずつ繰り出す繰り出し部も有する。
搬送ゲート38は、金種別ホッパ36a〜36fの各々に対して設けられ、金種別ホッパ36a〜36fから繰り出された硬貨の搬送先を分岐する。搬送ゲート38は、搬送先として、図1の矢印Tで示すルートと矢印Uで示すルートとに分岐する。
出金箱40は、出金される硬貨を収容する。出金箱40には、金種別ホッパ36a〜36fから繰り出されて搬送ゲート38により矢印Tのルートで搬送された硬貨が収容される。出金箱40は、装置本体に対して着脱可能に設けられている。
出金箱40には、図1(b)に示すように、個々に硬貨を取り出すことができる金種別の出金小箱42a〜42fが直線状に並べて収納されている。出金小箱42a〜42fは、金種別ホッパ36a〜36fに対応して設けられている。
回収庫44は、回収される硬貨を収容する。回収庫44には、金種別ホッパ36a〜36fから繰り出されて搬送ゲート38により矢印Uのルートで搬送された硬貨が収容される。
制御ユニット90は、硬貨処理装置1の全体動作を制御する。制御ユニット90は、上述した各構成要素の動作を制御する制御部と、制御部が実行するプログラムや各種のデータを記憶する記憶部と、を有する。
(1−2.硬貨繰り出し部12、硬貨認識部14、及び硬貨選別部20の詳細構成)
続いて、図2〜図5を参照しながら、本実施形態による硬貨繰り出し部12、および硬貨認識部14の構成について説明する。図2は、本実施形態に係る硬貨繰り出し部12、硬貨認識部14、および硬貨選別部20を示す概略平面図である。図3は、図2のA−A矢視図である。図4は、図2に示す硬貨繰り出し部12および硬貨認識部14の拡大図である。図5は、図3に示す硬貨繰り出し部12および硬貨認識部14の拡大図である。
(硬貨繰り出し部12)
硬貨繰り出し部12は、一括投入された硬貨Cを受け、一枚ずつ硬貨認識部14へ繰り出す。硬貨繰り出し部12は、図3および図5に示すように、収容部220と、回転円盤230と、円盤駆動部240と、を有する。また、図5に示すように、収容部220内部には、投入口11から投入された硬貨が回転円盤230に落下する際に通過するゴムスカート13が設けられてもよい。
収容部220は、硬貨受領部10から落下した硬貨Cを収容する部分である。収容部220内(収容空間)には回転円盤230が設けられており、収容部220の内周面(内側面)は、回転円盤230が回転可能なように、回転円盤230の外周に沿った形状に形成されている。また、収容部220の内周面(円盤ガイドゲート)と回転円盤230との間は、硬貨が挟まらない程度の隙間とされる。収容部220は、硬貨をある程度(概ね100枚以上)収容できる空間を確保する高さを有する。収容部220の側面(円盤ガイドゲート)には、硬貨認識部14へ硬貨Cを向かわせるための通過口222が設けられている。通過口222の幅及び高さは、硬貨Cが一枚ずつ通過できるように、形成されている。
回転円盤230は、収容部220内に設けられた円形状の部材であり、回転することにより硬貨Cを硬貨認識部14へ導く。回転円盤230は、硬貨受領部10の真下に位置しており、硬貨受領部10の硬貨は回転円盤230上に落下する。回転円盤230は、円盤駆動部240の回転駆動力を受けて、所定の回転方向に回転する。回転円盤230の回転により生じる遠心力を受けて、回転円盤230上の硬貨は、収容部220の側面側(回転円盤230の外周側)へ移動し、通過口222を通過する。
円盤駆動部240は、回転円盤230を所定の回転方向に回転させる駆動部である。円盤駆動部240は、円盤モータ242と、ギア列244とを有する。円盤モータ242は、ギア列244を介して回転駆動力を伝達し、回転円盤230に取り付けられた回転軸232を回転させる。これにより、回転円盤230も、回転軸240の回転方向と同一方向に回転する。
(硬貨認識部14)
硬貨認識部14は、硬貨繰り出し部12から繰り出された硬貨Cの認識を行う。硬貨認識部14は、図2〜図5に示すように、搬送路310と、送り出しローラ320と、搬送ベルト330と、認識センサ340とを有する。
搬送路310は、硬貨繰り出し部12と硬貨選別部20の間に設けられており、硬貨Cが搬送される通路である。搬送路310は、例えば板状の搬送プレートであり、硬貨Cを搬送する搬送面を有する。
送り出しローラ320は、硬貨繰り出し部12の通過口222を通過した硬貨Cを、搬送ベルト330に向けて送り出す一対のローラである。送り出しローラ320は、送り出し駆動部322の駆動力を受けて、硬貨Cを一枚ずつ挟持しながら送り出す。
搬送ベルト330は、送り出しローラ320により送り出された硬貨Cを搬送路310の搬送面とで挟んだ状態で回転することにより、硬貨Cを搬送する。搬送ベルト330は、一対のプーリ332により張架され、プーリ332の回転に連動して回転する。プーリ332は、ベルト駆動部334の駆動力を受けて回転する。
認識センサ340は、搬送ベルト330により搬送中の硬貨Cを真偽や金種を認識する。具体的には、認識センサ340は、硬貨Cの直径、材質、厚み、硬貨Cの中央側の孔の有無等を判別して、硬貨Cの真偽を認識する。認識センサ340は、例えばラインセンサや磁気センサである。
(硬貨選別部20)
硬貨選別部20は、硬貨認識部14による認識結果に基づいて、硬貨Cを搬送しながら選別して排出する。硬貨選別部20は、図3に示すように、水平に配置された硬貨繰り出し部12、および硬貨認識部14に対して傾いている。これにより、硬貨選別部20を階層状に配置することができ、硬貨選別部20の幅を抑制できる。ただし、硬貨選別部20の配置構成はこれに限定されず、例えば、硬貨選別部20は、硬貨認識部14と同様に水平に配置されても良い。
硬貨選別部20は、硬貨選別部20の筐体である選別ハウジング(不図示)と、搬送ベルト420と、金種別排出口440a〜440cと、リジェクト口460aと、を有する。なお、金種別排出口440a〜440cは、図1の金種別排出口22a〜22cに対応し、リジェクト口460aは、図1のリジェクト口21に対応する。図2に示す例では、図1の金種別排出口22d〜22fに対応する各金種別排出口の図示は省略されている。
(1−3.硬貨処理装置の動作)
次に、上述した構成を有する硬貨処理装置1の動作例について説明する。硬貨処理装置1の動作は、制御ユニット90の制御部によって実行される。すなわち、制御部が、記憶部に記憶されたプログラムを実行することで、下記に説明する動作を実行する。
具体的には、まず、硬貨受領部210に硬貨が一括して投入されると、投入された硬貨は硬貨繰り出し部12の回転円盤230上に落下して集積される。その後、回転円盤230が回転すると、回転円盤230上の硬貨は、回転による遠心力を受けて収容部220の内周面に沿って移動し、通過口222から硬貨認識部14の搬送路310へ一枚ずつ押し出される。
搬送路310へ押し出された硬貨は、搬送ベルト330によって搬送され、認識センサ340によって硬貨の真偽や金種が認識される。認識センサ340は、認識結果を制御ユニット90に出力する。制御ユニット90は、受信した認識結果に基づいて、6つの金種別排出口440のうち、認識した硬貨を排出する硬貨排出口を決定する。認識後の硬貨は、搬送ベルト330によって更に搬送され、硬貨選別部20の環状搬送路411(搬送ベルト420の突起ピン422間)へ搬入される。
その後、搬送ベルト330が回動することにより、突起ピン422が硬貨を押して搬送する。搬送中の硬貨は、制御ユニット90によって決定された排出口から排出される。例えば、リジェクト硬貨は、リジェクト口460aの選別ゲートが開いた状態で、リジェクト口460aからリジェクト搬送部へ排出される。リジェクト搬送部は、リジェクト硬貨をリジェクト硬貨収容部26へ搬送する。
一方で、硬貨が真貨である場合には、対応する金種の金種別排出口440(ここでは、金種別排出口440aを例に挙げて説明する)の選別ゲートが開いた状態で、金種別排出口440aから退避エリア445aへ硬貨が排出される。退避エリア445aに排出された硬貨は、退避エリア445aの直下に位置するシュート51aに落下する。
シュート51a〜51fへ落下した硬貨は、一時保留部30の対応する保留部31a〜31fへ案内されて集積される。そして、一時保留部30のいずれかの保留部31a〜31fの集積量(集積枚数)が、予め設定されている設定量に達し、又は硬貨繰り出し部12が繰り出す硬貨が無くなると、硬貨の繰り出し処理を停止した後、一旦処理を終了する。
その後、制御ユニット90は、表示画面(不図示)に上述した計数結果に基づく金種別の金額や合計金額等を表示させて、硬貨処理装置1の操作者に確認させる。操作者は、現在の処理が入金処理の場合には、表示画面中の操作ボタンにより硬貨の収納を選択入力する。すると、制御ユニット90は、一時保留部30をガイド32上から矢印S方向(図1)に移動させる。これにより、ガイド32上に集積された硬貨が、金種別ホッパ36a〜36fに落下して金種別に収納される。
一方で、硬貨を収納しない場合、現在の処理が計数処理の場合、及び入金処理中にジャムが発生した場合には、制御ユニット90は、一時保留部30をガイド32上から矢印H方向(図1)に移動させる。これにより、ガイド32上に集積された硬貨が、返却箱34へ落下する。
以上、本発明の一実施形態による硬貨処理装置1の基本構成および動作について説明した。ここで、上述したように、投入口11から大量の枚数の硬貨が投入される際、誤ってクリップやホッチキスの針等の異物が混入し、硬貨繰り出し部12から硬貨認識部14に硬貨と共に繰り出され装置内に搬送されてしまうという問題があった。
そこで、本実施形態では、硬貨繰り出し部12の収容部220において、投入口11から回転円盤230上に投入された異物をより効果的に除去することができる硬貨処理装置1を提案する。以下、このような硬貨処理装置1について、複数の実施形態を用いて具体的に説明する。
<2.各実施形態>
(2−1.第1の実施形態)
本発明の第1の実施形態による硬貨処理装置1に含まれる硬貨繰り出し部12−1について図6〜図9を参照して説明する。
(構成)
図6Aは、第1の実施形態による硬貨繰り出し部12−1の平面図である。図6Bは、図6Aに示す硬貨繰り出し部12−1に設けられた磁石250を側面方向から見た図である。図6Cは、図6Aに示す硬貨繰り出し部12−1に設けられた磁石250を対向方向から見た図である。
図6Aに示すように、本実施形態では、硬貨繰り出し部12−1の回転円盤230の外周に沿って設けられる収容部220の外側に、回転円盤230に投入された異物を吸着する吸着部の一例である磁石250が設けられる。本実施形態では吸着部の一例として磁石250を用いるが、本発明による吸着部はこれに限定されず、例えば電磁石であってもよい。
磁石250が設けられる位置(高さ)は、図6Bおよび図6Cに示すように、収容部220の外側面(円盤ガイドゲート)において回転円盤230の外周近傍に対応する位置に設けられる。より具体的には、図6Bに示すように、磁石250の中心軸が、回転円盤230の上面から略1mmの高さ(図6Bに示す高さhの一例)に水平となるよう配置する。
また、磁石250が設けられる位置は、図6Aに示すように、回転円盤230の回転方向において通過口222の手前に設けられてもよい。
(動作)
上記構成により、投入口11から大量の硬貨と共に誤って異物が混入され、回転円盤230が回転すると、回転円盤230の遠心力により、硬貨および異物は回転円盤230の外周側に押し出され、かつ収容部220の内周面に沿って移動する。
この際、磁石に吸着する性質のクリップやホッチキスの針等の異物は、通過口222から放出される前に、磁石250の磁力により引き寄せられ、収容部220の内周面に吸着する。一方、磁石に吸着する性質ではない硬貨は、磁石250の磁力により引き寄せられることなく、通過口222から放出される。
(効果)
以上説明したように、収容部220に投入された異物は、収容部220の外側に設けられた磁石250の磁力により、収容部220の内周面に吸着するので、通過口222から排出され装置内に進入することを防止することができる。
ここで、磁石250が収容部220において回転円盤230の上面から遠い位置に設けられていた場合における異物の吸着状態と比較して、本実施形態の効果について具体的に説明する。
図7は、比較例による異物の吸着状態について説明するための図である。図7に示すように、収容部220’の外側に設けられた磁石250’の中心軸と回転円盤230の上面との高さHが、図6Bに示す第1の実施形態による高さhより高い場合、クリップS1等の異物は、図7に示すように傾斜して吸着する。この場合、後続の硬貨Cにより弾き飛ばされ、通過口222から排出されて装置内に進入する恐れがある。
しかしながら、第1の実施形態では、磁石250の中心軸が回転円盤230の上面に略1mmの高さで水平になるよう、回転円盤230の外周近傍に対応する位置に設けることで、吸着した異物が後続の硬貨Cにより弾き飛ばされる恐れがない。本実施形態による具体的な吸着状態について以下図8を参照して説明する。
図8は、本実施形態による異物の吸着状態について説明するための図である。図8に示すように、磁石250の中心軸が、回転円盤230の上面に略1mmの高さ(高さh)に水平になるよう設けられる場合、クリップS1やホッチキスの針S2等の小さな異物は、収容部220の内周面に沿って吸着し、回転円盤230に対して垂直状態となる。これにより、吸着した異物が後続の硬貨Cにより弾き飛ばされることなく、異物が通過口222から装置内に進入することを防止することができる。
また、異物を除去するために磁石を用いた場合、磁石に吸着する性質の外貨や旧50円硬貨等も吸着して除去してしまうという問題も想定されるが、本実施形態による磁石の配置構成では、これらの硬貨を除去することなく、異物を除去することができる。すなわち、クリップS1やホッチキスの針S2等の異物より大きな硬貨C1は、その重さにより、図9に示すように、回転円盤230上に水平状態で磁石250に吸着するので、後続の他の硬貨C2により弾き飛ばされて通過口222から排出され得る。
(2−2.第2の実施形態)
続いて、本発明の第2の実施形態による硬貨処理装置1に含まれる硬貨繰り出し部12−2について図10〜図12を参照して説明する。
(構成)
図10は、本発明の第2の実施形態による硬貨繰り出し部12−2の概略側面図である。本実施形態では、第1の実施形態と同様に、回転円盤230の外周に沿って設けられた収容部220の外側であって、回転円盤230の外周近傍に対応する位置に磁石250が設けられている。より具体的には、磁石250の中心軸が、回転円盤230の上面から略1mmの高さ(高さh)に配置される。
さらに、本実施形態では、図10に示すように、収容部220の内周面に、回転円盤230に投入された異物を引っ掛けるための溝260を設ける。また、溝260は、図10に示すように、磁石250と対向する位置に設けられる。溝260の幅wは、例えば略10mm以下で形成されることで、硬貨Cは引っ掛けないが、クリップやホッチキスの針等の小さな異物を引っ掛けることができる。
図11は、第2の実施形態による溝方向について説明するための図である。図11に示すように、本実施形態による溝260は、回転円盤230の外周に沿って設けられた収容部220の内周面(側面)において、回転円盤230の半径方向に形成される。また、溝260と対向する側には、磁石250が設けられているので、クリップ等の異物は溝260に引っ掛ると共に磁石250により吸引され、溝260付近に残留する。この際、クリップ等の異物は、第1の実施形態と同様に図8に示すように収容部220の内周面に沿って吸着し得る。
(動作)
以上説明した構成を有する第2の実施形態による硬貨繰り出し部12−2では、第1の実施形態と同様に、回転円盤230が回転することで、回転円盤230の遠心力により、硬貨および混入した異物が回転円盤230の外周側に押し出され、かつ収容部220の内周面に沿って移動する。
この際、磁石に吸着する性質のクリップやホッチキスの針等の異物は、通過口222から放出される前に、磁石250の磁力により引き寄せられ、収容部220の内周面に吸着する。さらに、収容部220の内周面に設けられた溝260によりクリップやホッチキスの針等の小さい異物は、溝260の内部に入り込み、滞留し易くなる。
(効果)
以上説明したように、第2の実施形態によれば、磁石250に加えて、溝260を設けることで、より確実にクリップやホッチキスの針等の異物を除去し、通過口222から装置内に進入することを防ぐことができる。また、溝260の幅を、クリップやホッチキスの針等の小さな異物が引っ掛る幅にすることで、硬貨を引っ掛けることがなく、より効果的に異物の除去を行うことができる。
なお、本実施形態による溝260は、回転円盤230の周上に複数設けられてもよい。図12に、本実施形態による溝260を複数設けた場合について説明するための図を示す。図12に示すように、収容部220の内周面において、回転円盤230の周上に沿って複数の溝260a、260b、260cが設けられる。このように複数の溝260a〜260cを設けることで、クリップ等の異物をより確実に収集し、通過口222から装置内に進入することを防止することができる。
(2−3.第3の実施形態)
次に、本発明の第3の実施形態による硬貨処理装置1に含まれる硬貨繰り出し部12−3について図13〜図15を参照して説明する。
(構成)
図13は、本発明の第3の実施形態による硬貨繰り出し部12−3の平面図である。図13に示すように、硬貨繰り出し部12−3は、第1の実施形態と同様に、回転円盤230と、回転円盤の外周に沿って設けられた収容部220を有し、収容部220の外側には磁石250が設けられている。なお、図13に示す構成は一例であって、第2の実施形態と同様に、収容部220の内周面に溝260が設けられてもよい。
上記第1、第2の実施形態では、磁石250や溝260により、回転円盤230に混入された異物を所定の個所に集めることで、異物が通過口222から排出され装置内に進入することを防止している。ここで、所定の個所に集められた異物を検知して操作者に除去を促すことができれば、硬貨処理装置1の利便性をさらに向上させることができる。
そこで、本発明の第3の実施形態では、図13に示すように、磁石250の磁力により所定の個所に吸着した異物を検知するためのセンサを配置する。本実施形態によるセンサは、回転円盤230に投入された異物を検出するための検知部であって、例えば以下に説明する2種類のセンサにより実現され得る。
本実施形態によるセンサは、図13に示すように、回転円盤230の外周に沿って略垂直に設けられる収容部220の内周面に吸着する異物を検知する垂直面センサ271と、回転円盤230の上面に水平状態で吸着する異物を検知する水平面センサ270により実現されている。
より具体的には、水平面センサ270は、発光部270nと受光部270mにより光軸L1を形成し、回転円盤230の上面に水平状態で吸着する異物を検知する。また、垂直面センサ271は、発光部271nと受光部271mにより光軸L2を形成し、回転円盤230の外周に沿って略垂直に設けられる収容部220の内周面に吸着する異物を検知する。
ここで、異物および残留硬貨の吸着状態について説明する。図8を参照して上述したように、磁石250の磁力によりクリップS1やホッチキスの針S2等の異物は回転円盤230に対して略垂直に設けられる収容部220の内周面(垂直面)に吸着する。したがって、垂直面センサ271により収容部220の内周面(垂直面)を検知することで、当該異物を検知することが可能である。
また、磁力に吸着する性質を有する外貨や旧50円硬貨等の硬貨C1は、図9を参照して説明したように、通常はその重さにより回転円盤230上に水平状態で磁石250に吸着し、後続の硬貨C2により弾き飛ばされるが、仮に水平状態のまま残留した場合であっても水平面センサ270により検知することが可能である。なお、回転円盤230の遠心力の大きさや、他の硬貨による弾き飛ばし方向等によっては、磁石250に吸着する性質を有する硬貨が、収容部220の内周面(垂直面)に沿って回転円盤230に対して垂直状態で吸着する場合も想定される。以下、図14を参照して説明する。
図14は、硬貨が収容部220の内周面(垂直面)に沿って吸着する場合について説明するための図である。図14に示すように、硬貨C3、C4、またはC5が、収容部220の内周面(垂直面)に沿って、回転円盤230に対して垂直状態で吸着した場合、収容部220に残留して通過口222から排出されないことも考え得る。この場合、垂直面センサ271により収容部220の内周面(垂直面)を検知することで、残留硬貨を検知することができる。
続いて、水平面センサ270および垂直面センサ271による異物または残留硬貨の検出について図15を参照して説明する。図15は、第3の実施形態による各センサで形成される光軸による異物または残留硬貨の検知について説明するための概略側面図である。
図15に示すように、水平面センサ270の発光部270nと受光部270mにより形成される光軸L1は、回転円盤230上に水平状態で吸着している残留硬貨C1を検知可能な高さに配置される。これにより、水平面センサ270は、回転円盤230上に水平状態で残留している硬貨C1を検知することができる。
また、図15に示すように、垂直面センサ271の発光部271nと受光部271mにより形成される光軸L2は、回転円盤230に対して略垂直状態で収容部220の内周面に吸着する硬貨C4や異物を検知可能な高さに配置される。具体的には、例えば図15に示すように、磁石250の上方に、光軸L2が通過する光軸孔224を設けて、磁石250の磁力により内周面に吸着する異物や残留硬貨を検知する。これにより、垂直面センサ271は、回転円盤230に対して略垂直状態で収容部220の内周面に吸着する残留硬貨や異物を検知することができる。
(動作)
以上説明した構成を有する第3の実施形態による硬貨繰り出し部12−3では、第1、第2の実施形態と同様に、回転円盤230が回転することで、回転円盤230の遠心力により、硬貨および混入した異物が回転円盤230の外周側に押し出され、かつ収容部220の内周面に沿って移動する。
この際、磁石に吸着する性質のクリップやホッチキスの針等の異物は、通過口222から放出される前に、磁石250の磁力により引き寄せられ、収容部220の内周面のうち、磁石250が設けられた位置に対向する位置に吸着する。
そして、水平面センサ270または垂直面センサ271の少なくともいずれかにより、磁石250周辺に吸着した異物または残留硬貨を検知した場合、硬貨処理装置1は、アラームまたは警告表示を出力し、操作者に除去を促す。
なお、水平面センサ270または垂直面センサ271による検知タイミングは、硬貨繰り出し部12−3からの硬貨の繰り出しが終了した場合であってもよい。例えば、通過口222付近に、硬貨繰り出し部12−3からの硬貨の繰り出しを継続的に検知する投入センサ(不図示)を設け、当該投入センサにより硬貨の繰り出しが検知されない状態において水平面センサ270または垂直面センサ271により物体が検知された場合、硬貨または異物が収容部220に残留していると判断できる。
(効果)
以上説明したように、第3の実施形態によれば、磁石250または溝260により所定の個所に吸着させた異物の有無をセンサ(水平面センサ270および垂直面センサ271の少なくともいずれか)により検知し、操作者に異物の除去を促すことができる。
また、磁石に吸着する性質の硬貨が、垂直/水平の状態で吸着して残留してしまった場合でも、センサ(水平面センサ270および垂直面センサ271の少なくともいずれか)により検知し、操作者に残留硬貨の除去を促すことができる。
<3.まとめ>
以上説明したように、本発明の第1〜第3の実施形態によれば、回転円盤230に投入された異物をより効果的に除去し、装置内への進入を防止することが可能である。
より具体的には、本発明の第1の実施形態によれば、収容部220の外側であって、回転円盤230の外周近傍に対応する位置に磁石250を設けることで、クリップやホッチキスの針等の異物を収容部220の内周面に吸着させて、通過口222から装置内へ進入することを防止することができる。
また、本発明の第2の実施形態によれば、上記第1の実施形態の構成に加えて、収容部220の内側面(内周面)であって収容部220の外側面に設けられた磁石250と対向する位置に異物を引っ掛ける溝260を設けることで、より確実に装置内への異物の進入を防止することができる。
また、本発明の第3の実施形態によれば、上記第1の実施形態または第2の実施形態の構成に加えて、異物を検知するセンサ(水平面センサ270、垂直面センサ271)を設けることで、異物の除去を操作者に促すことができる。
なお、添付図面を参照しながら本発明の好適な実施形態について詳細に説明したが、本発明はかかる例に限定されない。本発明の属する技術の分野における通常の知識を有する者であれば、特許請求の範囲に記載された技術的思想の範疇内において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、これらについても、当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
例えば、上記各実施形態において、吸着部の一例である磁石250を収容部220の外側面に設けたが、本発明はこれに限定されず、例えば収容部220の内部や、内側面(内周面)に設けてもよい。
また、上記第3の実施形態において、センサの一例として光センサを用いているが、当該光センサは可視光/非可視光いずれのセンサであってもよく、また、本発明によるセンサは光センサに限定されず、例えば超音波センサ、磁気センサ、イメージセンサ等であってもよい。
1 硬貨処理装置
10 硬貨受領部
11 投入口
12、12−1〜12−3 硬貨繰り出し部
13 ゴムスカート
220 収容部
222 通過口
230 回転円盤
240 円盤駆動部
242 円盤モータ
244 ギア列
250 磁石
260 溝
270 水平面センサ
270n 発光部
270m 受光部
271 垂直面センサ
271n 発光部
271m 受光部
14 硬貨認識部
20 硬貨選別部
26 リジェクト硬貨収容部
30 一時保留部
34 返却箱
36 金種別ホッパ
38 搬送ゲート
40 出金箱
44 回収庫
90 制御ユニット
L1、L2 光軸
S1 クリップ
S2 ホッチキスの針
C 硬貨



Claims (8)

  1. 硬貨が載置される回転円盤と、
    前記回転円盤の外周に沿って設けられ、一部に前記硬貨の放出のための開口を有するガイド部と、
    前記ガイド部における前記回転円盤の外周近傍に対応する位置に設けられ、前記回転円盤に投入された異物を吸着する吸着部と、
    を備える、硬貨処理装置。
  2. 前記吸着部は、磁石または電磁石である、請求項1に記載の硬貨処理装置。
  3. 前記吸着部は、前記ガイド部の外側に設けられる磁石であって、当該磁石の中心軸が前記回転円盤の上面略1mmの高さに水平になるよう配置される、請求項1または2に記載の硬貨処理装置。
  4. 前記ガイド部の内側面には、前記回転円盤に投入された異物を引っ掛ける溝が設けられる、請求項1〜3のいずれか1項に記載の硬貨処理装置。
  5. 前記溝は、前記ガイド部の外側面に設けられた前記吸着部と対向する位置に設けられる、請求項4に記載の硬貨処理装置。
  6. 前記硬貨処理装置は、
    前記回転円盤に投入された異物を検出するセンサをさらに備える、請求項1〜5のいずれか1項に記載の硬貨処理装置。
  7. 前記センサは、前記回転円盤の外周に沿って略垂直に設けられる前記ガイド部の内側面に吸着する異物を検知する垂直面センサ、および前記回転円盤の上面に水平状態で吸着する異物を検知する水平面センサの少なくともいずれかである、請求項6に記載の硬貨処理装置。
  8. 硬貨が載置される回転円盤と、
    前記回転円盤の外周に沿って設けられ、一部に前記硬貨の放出のための開口を有するガイド部と、
    前記ガイド部における前記回転円盤の外周近傍に対応する位置に設けられ、前記回転円盤に投入された異物を吸着する吸着部と、
    前記回転円盤に投入された異物を検出するセンサと、を備え、
    前記ガイド部の内側面には、前記回転円盤に投入された異物を引っ掛ける溝が設けられる、硬貨処理装置。

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