JPWO2010005088A1 - 電子部品およびその製造方法 - Google Patents

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Abstract

少なくとも導電部材を含む電子部品において、前記導電材料とこの導電材料の上方に形成した主めっき層との間に適切な層を設けることにより、腐食を防止または抑制し、高接続信頼性を有することができる電子部品およびその製造方法を提供する。少なくとも導電部材を含む電子部品であって、前記導電部材の表面部分に、下地めっき層および該下地めっき層上に形成した主めっき層を具える電子部品において、前記下地めっき層が、電解Ni−Pめっき層であることを特徴とする。

Description

本発明は、少なくとも導電部材を含む電子部品およびその製造方法に関する。
従来、例えばコネクタ等の電子部品には高接続信頼性が求められ、低接触抵抗および高耐食性を得るため、導電材料上にAu層を具えるのが一般的である。また、前記導電材料と前記Au層との密着性を向上させ、かつ前記導電材料の前記Au層への拡散を防止するため、前記導電材料と前記Au層との間に、電解Niめっき層を設けるのが有利であることが知られている。
しかしながら、Niめっき層を設けた場合、例えば湿気等の水分が存在し、前記水分に塩素および硫黄などが溶解した場合、電解質溶液が生成されることになる。さらに、電解質溶液がAu層の粒界(ピンホール)を通じて進入し、NiとAuとの間で局部電池を形成するため、Auよりも卑な金属であるNiが溶出する。このとき、前記Au層のピンホールを通じてNiの腐食成生物がAuめっき層上に現れる。同様な原理で、銅合金中に含まれる成分も溶出し、腐食物が生成(塩化物や硫化物)することになる。これは絶縁体であるため、接点不良等の不具合が生じるという問題があった。
このような問題を解決するため、特許文献1には、銅または銅合金と金メッキ層との間に、無電解Ni−P層を設け、上述した腐食を防止する端子が開示されている。
しかしながら、前記無電解Ni−P層は、還元剤として次亜リン酸塩を使用した無電解めっき法によって形成されたものであり、時間と共にめっき浴組成が変動し、浴中のP量を調整することが難しく、大量生産には不向きであるという問題がある。
一方、特許文献2には、基材と金合金層との間に、電解Ni層および電解Ni−P層を順次設け、かつ前記金合金層に封孔処理を施すことにより、耐摩耗性を向上させた電気接点が開示されている。
特開平1−132072号公報 特開2005−248268号公報
しかしながら、特許文献2に記載された発明は、摺動型電気接点の寿命を長くする等の理由から電解Ni層を必須としたものであり、上述したようなNiの腐食の問題は依然残されたままである。
本発明の目的は、少なくとも導電部材を含む電子部品において、前記導電材料とこの導電材料の上方に形成した主めっき層との間に適切な層を設けることにより、腐食を防止または抑制し、高接続信頼性を有することができる電子部品およびその製造方法を提供することにある。
上記目的を達成するため、本発明の要旨構成は以下の通りである。
(1)少なくとも導電部材を含む電子部品であって、前記導電部材の表面部分に、下地めっき層および該下地めっき層上に形成した主めっき層を具える電子部品において、前記下地めっき層が、電解Ni−Pめっき層であることを特徴とする電子部品。
(2)前記主めっき層が、Au含有物、Ag含有物、Pd含有物、Pd−Ni、SnおよびSn系合金めっきのいずれかからなる上記(1)に記載の電子部品。
(3)前記電解Ni−Pめっき層のP濃度が、5.0質量%以上である上記(1)または(2)に記載の電子部品。
(4)前記電解Ni−Pめっき層の厚さが、0.1μm以上である上記(1)、(2)または(3)に記載の電子部品。
(5)前記主めっき層の厚さが、0.07〜6.0μmである上記(1)〜(4)のいずれか一に記載の電子部品。
(6)前記電解Ni−Pめっき層が、硫酸をベースとする浴を用いて形成される上記(1)〜(5)のいずれか一に記載の電子部品。
(7)前記主めっき層上に、防錆皮膜層をさらに有する上記(1)〜(6)のいずれか一に記載の電子部品。
(8)前記導電材料が、銅または銅合金からなる上記(1)〜(7)のいずれか一に記載の電子部品。
(9)少なくとも導電部材を含む電子部品の、前記導電部材の表面部分に、電解Ni−Pめっき層を形成し、該電解Ni−Pめっき層上に主めっき層を形成することを特徴とする電子部品の製造方法。
(10)前記電解Ni−Pめっき層が、pH:2.4〜2.8、浴温:50〜65℃の硫酸をベースとする浴で、電流密度:0.1〜20A/dmで陰極電解することにより形成される上記(9)に記載の電子部品の製造方法。
(11)前記硫酸ベース浴の組成が少なくとも、金属ニッケルイオン:10〜20g/lおよび亜リン酸:25〜250g/lを含有する上記(10)に記載の電子部品の製造方法。
本発明の電子部品は、少なくとも導電部材を含み、前記導電部材の表面部分に、電解Ni−Pめっき層および該電解Ni−Pめっき層上に形成した主めっき層を具えることにより、腐食を防止または抑制し、接続信頼性を向上させることができる。
本発明の電子部品の製造方法は、少なくとも導電部材を含む電子部品の、前記導電部材の表面部分に、電解Ni−Pめっき層を形成し、該電解Ni−Pめっき層上に主めっき層を形成することにより、腐食を防止または抑制し、接続信頼性を向上させることができる電子部品を製造することができる。
代表的なコンタクトを示す概略図である。 図1のI−I線上の断面を示す模式図である。 本発明の一実施形態に従うシェルの模式図である。 本発明の一実施形態に従うシールドケースの模式図である。 本発明の一実施形態に従う固定具の模式図である。 試料1〜5の表面および断面の写真である。 試料6〜11の表面および断面の写真である。 試料12〜16の表面の写真である。 試料17〜20の表面の写真である。 試料21〜24の表面の写真である。 試料25〜28の表面の写真である。 試料29および30の表面および断面の写真である。 試料31〜34の表面の写真である。 試料35〜37の表面および断面の写真である。 試料38〜41の表面および断面の写真である。 試料42〜44の表面および断面の写真である。 試料45〜48の表面および断面の写真である。
次に、本発明の電子部品の実施形態について図面を参照しながら説明する。図1は、電子部品の一例として、一般的なコンタクトを示したものであり、図2は、図1のI−I線上の断面を示す模式図である。
本発明に従うコンタクト1は、図2に示すように、少なくとも導電部材2を含み、この導電材料2の表面部分に、電解Ni−Pめっき層3、および、該電解Ni−Pめっき層上に形成した主めっき層4を具え、このような構成を採用することにより、腐食を防止または抑制し、接続信頼性を向上させることを可能にしたものである。また、図面には示されないが、より腐食を防止または抑制するために、前記主めっき層4上には、例えばカルボン酸系やチオール系の防錆処理液を用いた防錆処理により形成した防錆皮膜層を具えるのが好ましい。
前記導電材料2は、銅または銅合金からなるのが好ましく、例えば、リン青銅、ベリリウム銅、黄銅または純銅からなるが、耐食性のみを考慮する場合、リン青銅からなるのがより好ましい。
前記主めっき層4は、Au含有物、Ag含有物、Pd含有物、Pd−Ni、SnおよびSn系合金めっきのいずれかからなるのが好ましい。接触安定性、耐食性、はんだぬれ性が良好のためである。また、特に耐食性において非常に良好という点から、前記主めっき層4は、Au含有物からなるのがより好ましい。
前記電解Ni−Pめっき層3のP濃度は、5.0質量%以上であるのが好ましい。前記P濃度が5.0質量%未満だと、耐食性が低下するおそれがあるためである。また、前記P濃度が18質量%を超えると、延性に乏しくなり、クラックなどの割れが発生するおそれがあるため、18質量%以下とするのがより好ましい。
前記電解Ni−Pめっき層3の厚さは、0.1μm以上であるのが好ましい。前記厚さが0.1μm未満だと、銅合金に含まれる銅および亜鉛などの拡散により耐食性が低下するおそれがあるためである。また、前記厚さが6.0μmを超えると、延性に乏しくなり、クラックなどの割れが発生するおそれがあるため、6.0μm以下とするのがより好ましい。
前記主めっき層4の厚さは、主めっき層の種類にもよるが、0.07〜6.0μmであるのが好ましい。例えば、主めっき層をAu含有物めっきとした場合、その厚さは、電気的信頼性が必要な部分には0.1〜1.0μm程度、はんだ付けの信頼性が必要な部分には0.07〜0.20μm程度とするのが望ましい。また、主めっき層4をPd含有物またはPd−Niめっきとした場合においても、同様に考えることができる。また、耐食性を向上させるため、前記AuまたはPdめっきからなる主めっき層の厚さが1.0μmを超えるものとすることもできるが、コスト面を考慮すると、0.1〜1.0μmの範囲とするのがより好ましい。一方、Ag含有物、SnおよびSn系合金めっきにおいては、良好な電気的信頼性やはんだ付け信頼性を確保するため、2.0〜6.0μmの厚さとするのが好ましい。
前記電解Ni−Pめっき層3は、例えばワット浴またはスルファミン浴を用いた電解めっき法により形成されることができる。特に、ワット浴に亜リン酸を添加した硫酸をベースとする浴を用いた電解めっき法により形成されるのが好ましい。結晶が緻密で、かつ表面活性度が高く、上層のAuのような主めっき層との界面反応性が良い層を形成することができるためである。
次に、本発明の電子部品の製造方法の実施形態について説明する。図2に示すように、本発明に従う電子部品の一例であるコンタクト1の製造方法は、少なくとも導電部材を含むコンタクト1の、導電材料2の表面部分に、電解Ni−Pめっき層3を形成し、該電解Ni−Pめっき層3上に主めっき層4を形成し、このような構成を採用することにより、腐食を防止または抑制し、接続信頼性を向上させることができる電子部品を提供することを可能にしたものである。
前記主めっき層4は、Au含有物、Ag含有物、Pd含有物、Pd−Ni、SnおよびSn系合金めっきのいずれかからなるのが好ましい。接触安定性、耐食性、はんだぬれ性が良好のためである。また、特に耐食性において非常に良好という点から、前記主めっき層4は、Auからなるのがより好ましい。
前記電解Ni−Pめっき層3は、pH:2.4〜2.8、浴温:50〜65℃の硫酸ベース浴で、電流密度:0.1〜20A/dmで陰極電解することにより形成されるのが好ましい。前記pHが2.4未満だと、電流効率の低下およびリン含有率が18質量%を超えるおそれがあり、2.8を超えると、密着不良およびリン含有率が2.0質量%を下回るおそれがあるためである。また、前記浴温が50℃未満だと、電流効率の低下およびリン含有率が18質量%を超えるおそれがあり、65℃を超えるとリン含有率が2.0質量%を下回るおそれがあり、さらに、前記電流密度が0.1A/dm未満だと、リン含有率が18質量%を超えるおそれがあり、20A/dmを超えると、リン含有率が2.0質量%を下回るおそれがあるためである。
前記硫酸ベース浴の組成は少なくとも、金属ニッケルイオン(Ni2+):10〜20g/l、亜リン酸25〜250g/lを含有するのが好ましい。前記金属ニッケルイオンが10g/l未満だと、リン含有率が高くなるためにクラックが発生し易くなるおそれがあり、20g/lを超えると、リン含有率が低くなるために耐食性が悪くなるおそれがあるためである。また、前記亜リン酸が25g/l未満だと、リン含有率が2.0質量%を下回るおそれがあり、250g/lを超えると、リン含有率が18質量%を超えるおそれがあるためである。このような組成条件を満たすものとしては、例えば、上村工業株式会社製の硫酸ベース浴またはアトテックジャパン株式会社製の硫酸ベース浴等が挙げられる。
前記硫酸ベース浴の組成および条件は、一例として、下記に示すような組成とすることができる。
金属ニッケルイオン:12.5g/l
亜リン酸 :130g/l
浴温 :60℃
pH :2.5
電流密度 :10A/dm
また、腐食を防止または抑制するため、前記主めっき層4上には、例えばカルボン酸系やスルホン酸系の防錆処理液を用いた防錆処理を施すのが好ましい。前記防錆処理は、例えば浸漬処理法または電解処理法により行う。前記浸漬処理法は、被処理物を処理液に浸漬させることにより防錆皮膜層を形成する方法であり、電解処理法は、被処理物を処理液に浸漬させた後、さらに所定の電圧を印加して極性を与え、防錆皮膜層の形成を促進させる方法である。後者の電解処理法は、被処理物に応じて印加する電圧の条件を選択する必要があることから、本発明では、比較的防錆皮膜層の形成が容易な浸漬処理法を用いるのが好ましい。
なお、図1および図2は、代表的な実施形態の例を示したものであって、本発明はこの実施形態に限定されるものではなく、さらに、図3、図4および図5に一例としてそれぞれ示されるように、前記電子部品は、例えばシェル、シールドケースおよび固定具等にも適用することができる。当然、上述したコンタクト、シェル、シールドケースや固定具等を含むコネクタについても、前記電子部品に含まれることは言うまでもない。
(実施例)
試料1は、導電部材がリン青銅からなり、接点部を有するコンタクトの少なくとも前記接点部に対応するリン青銅の表面部分に、pH:2.5、浴温:60℃の硫酸ベース浴で、電流密度:10A/dm2で陰極電解することにより、P濃度が12質量%の電解Ni−Pめっき層(層厚:1.20μm)を形成し、この電解Ni−Pめっき層上にAu層(層厚:0.85μm)を形成した。前記浴の組成は次のとおりである。
[浴組成]
金属ニッケル:12.5g/l
亜リン酸:130g/l
電解Ni−Pめっき層上にそれぞれPd層(膜厚:0.20μmまたは0.85μm)を形成したこと以外は、試料1と同様の方法により試料2および試料3を形成した。
前記電解Ni−Pめっき層上にそれぞれSn−Ag層(膜厚:2.00μmまたは5.00μm)を形成したこと以外は、試料1と同様の方法により試料4および試料5を形成した。
P濃度がそれぞれ4.5, 5.0, 6.0, 8.0, 10, 15質量%の電解Ni−Pめっき層(層厚:1.20μm)を形成したこと以外は、試料1と同様の方法により試料6、7、8、9、10,および11をそれぞれ形成した。
電解Ni−Pめっき層の層厚をそれぞれ0.05, 0.10, 0.50, 2.00, 5.00μmとしたこと以外は、試料1と同様の方法により試料12、13、14、15および16を形成した。
Au層の層厚をそれぞれ0.10, 0.20, 0.40, 1.00μmとしたこと以外は、試料1と同様の方法により試料17、18、19、および20を形成した。
Au層上に、チオール系の防錆処理液を用いた防錆処理により形成した防錆皮膜層(数十Å)を形成したこと以外は、それぞれ試料17、18、19、および20と同様の方法により試料21、22、23、および24をそれぞれ形成した。
導電部材がそれぞれ純銅、黄銅、ベリリウム銅、コルソン銅であること以外は、試料1と同様の方法により試料25、26、27および28を形成した。
(比較例)
pH:2.5、浴温:50℃の硫酸ベース浴で、電流密度:10A/dm2で陰極電解することにより、電解Niめっき層(層厚:1.20μm)を形成したこと以外は、試料1と同様の方法により試料29を形成した。
pH:2.5、浴温:50℃の硫酸ベース浴で、電流密度:10A/dm2で陰極電解することにより、電解Niめっき層(層厚:2.00μm)を形成したこと以外は、試料15と同様の方法により試料30を形成した。
それぞれpH:2.5、浴温:50℃の硫酸ベース浴で、電流密度:10A/dm2で陰極電解することにより、電解Niめっき層(層厚:1.20μm)を形成したこと以外は、試料25、26、27および28と同様の方法により試料31、32、33および34を形成した。
それぞれpH:2.5、浴温:50℃の硫酸ベース浴で、電流密度:10A/dm2で陰極電解することにより、電解Niめっき層(層厚:1.20μm)を形成したこと以外は、試料17、19および20と同様の方法により試料35、36および37を形成した。
それぞれpH:2.5、浴温:50℃の硫酸ベース浴で、電流密度:10A/dm2で陰極電解することにより、電解Niめっき層(層厚:1.20μm)を形成したこと以外は、試料21、22、23および24と同様の方法により試料38、39、40および41を形成した。
pH:2.5、浴温:60℃の硫酸ベース浴で、電流密度:10A/dm2で陰極電解することにより、電解Niめっき層(層厚:1.20μm)およびその上にP濃度が10質量%の電解Ni−Pめっき層(層厚:1.20μm)を形成したこと以外は、試料10と同様の方法により試料42を形成した。
P濃度が10質量%の無電解Ni−Pめっき層(層厚:1.20μm)を形成したこと以外は、試料10と同様の方法により試料43を形成した。
pH:2.5、浴温:50℃の硫酸ベース浴で、電流密度:10A/dm2で陰極電解することにより、電解Niめっき層(層厚:1.20μm)およびその上にP濃度が10質量%の無電解Ni−Pめっき層(層厚:1.20μm)を形成したこと以外は、試料10と同様の方法により試料44を形成した。
それぞれpH:2.5、浴温:50℃の硫酸ベース浴で、電流密度:10A/dm2で陰極電解することにより、電解Niめっき層(層厚:1.20μm)を形成したこと以外は、試料2、3、4および5と同様の方法により試料45、46、47および48を形成した。
(評価)
これら試料1〜48について、マイクロスコープ(光学顕微鏡)を用いた外観観察および集束イオンビーム加工装置(FIB)を用いた断面観察の結果を図6〜図17に示し、これらの評価およびコスト評価ならびにこれらの総合評価を表1に示す。なお、例えば、図6(a)〜図6(e)において、図6(a)の左が外観観察の写真を示し、右が断面観察の写真を示すのに対し、図6(b)のように写真が1つしかないものは、全て外観観察の写真を示したものである。
評価基準は次の通りである。
外観観察
◎:1つの腐食物の径が0.5mm以下、または連なった腐食物同士の径が0.5mm以下
○:1つの腐食物の径が0.5mm超え0.8mm以下、または連なった腐食物同士の径が0.5mm超え0.8mm以下
×:1つの腐食物の径が0.8mm超え、または連なった腐食物同士の径が0.8mm超え
FIB断面観察
◎:下地めっき層がすべて非晶質であるもの
○:下地めっき層が一部非晶質でないもの
×:下地めっき層がすべて非晶質でないもの
コスト評価
主めっき層がAuやPd等の貴金属である場合は、
○:主めっき層の層厚が0.2μm以下で、かつ下地めっき層の層厚が2μm未満のもの
×:主めっき層の層厚が0.2μmを超えるもの、
または、主めっき層の層厚が0.2μm以下で、かつ、下地めっき層の層厚が2μm以上のもの
主めっき層がSn系めっきである場合は、
○:下地めっき層の層厚が2μm未満のもの
×:下地めっき層の層厚が2μm以上のもの
表1に示すように、試料1〜28は、試料29〜48と比較して、耐食性が向上していることがわかる。
本発明の電子部品は、少なくとも導電部材を含み、前記導電部材の表面部分に、電解Ni−Pめっき層および該電解Ni−Pめっき層上に形成した主めっき層を具えることにより、腐食を防止または抑制し、接続信頼性を向上させることができる。
本発明の電子部品の製造方法は、少なくとも導電部材を含む電子部品の、前記導電部材の表面部分に、電解Ni−Pめっき層を形成し、該電解Ni−Pめっき層上に主めっき層を形成することにより、腐食を防止または抑制し、接続信頼性を向上させることができる電子部品を製造することができる。
1 コンタクト
2 導電材料
3 電解Ni−Pめっき層
4 主めっき層

Claims (11)

  1. 少なくとも導電部材を含む電子部品であって、前記導電部材の表面部分に、下地めっき層および該下地めっき層上に形成した主めっき層を具える電子部品において、
    前記下地めっき層が、電解Ni−Pめっき層であることを特徴とする電子部品。
  2. 前記主めっき層が、Au含有物、Ag含有物、Pd含有物、Pd−Ni、SnおよびSn系合金めっきのいずれかからなる請求項1に記載の電子部品。
  3. 前記電解Ni−Pめっき層のP濃度が、5.0質量%以上である請求項1または2に記載の電子部品。
  4. 前記電解Ni−Pめっき層の厚さが、0.1μm以上である請求項1、2または3に記載の電子部品。
  5. 前記主めっき層の厚さが、0.07〜6.0μmである請求項1〜4のいずれか一項に記載の電子部品。
  6. 前記電解Ni−Pめっき層が、硫酸をベースとする浴を用いて形成される請求項1〜5のいずれか一項に記載の電子部品。
  7. 前記主めっき層上に、防錆皮膜層をさらに有する請求項1〜6のいずれか一項に記載の電子部品。
  8. 前記導電材料が、銅または銅合金からなる請求項1〜7のいずれか一項に記載の電子部品。
  9. 少なくとも導電部材を含む電子部品の、前記導電部材の表面部分に、電解Ni−Pめっき層を形成し、該電解Ni−Pめっき層上に主めっき層を形成することを特徴とする電子部品の製造方法。
  10. 前記電解Ni−Pめっき層が、pH:2.4〜2.8、浴温:50〜65℃の硫酸をベースとする浴で、電流密度:0.1〜20A/dmで陰極電解することにより形成される請求項9に記載の電子部品の製造方法。
  11. 前記硫酸ベース浴の組成が少なくとも、金属ニッケルイオン:10〜20g/lおよび亜リン酸:25〜250g/lを含有する請求項10に記載の電子部品の製造方法。
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