JPWO2009148044A1 - 歯科治療用撮像装置及び撮像装置付歯科治療用インスツルメント装置 - Google Patents

歯科治療用撮像装置及び撮像装置付歯科治療用インスツルメント装置 Download PDF

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Abstract

回転切削工具を装着可能なヘッド部を有する歯科治療用インスツルメント用の歯科治療用撮像装置である。この歯科治療用撮像装置は、撮像素子を有する撮像モジュールと、撮像モジュールを、ヘッド部の底部に位置しかつその撮像軸と回転切削工具の回転軸とが略平行になる姿勢で、歯科治療用インスツルメントに着脱可能に装着可能な装着部とを備えている。

Description

この発明は、歯科治療中に当該治療箇所を撮像するための技術に関する。
従来、歯科治療用のインスツルメントに撮像装置を内蔵する技術として、特許文献1に開示のものがある。
特許文献1では、インスツルメントに光ファイバ撮像束及びCCDカメラが内蔵されている。光ファイバ撮像束の一端部には対物レンズ系が設けられており、当該対物レンズ系が治療ツール及びワークエリア近傍に位置している。そして、撮像箇所からの光が対物レンズ及び光ファイバ撮像束を介してCCDカメラに導かれ、当該撮像箇所を撮像できるようになっている。
同様の技術が特許文献2及び3に開示されている。
特開平10−66677号公報 特許第3067854号公報 特表平4−503320号公報
ところで、口腔内で治療する際には、直視できない部位が多い。直視できない部位としては、歯の形状や口腔内形状等に起因して形態的に見えない部位や、術中の治療者(歯科医)からの目では見えない部位もある。治療者はこの見えない部位あるいは見えにくい部位も治療する必要がある。
ここで、特許文献1〜3に開示の技術を用いると、見えない部位あるいは見えにくい部位もある程度撮像可能である。
しかしながら、特許文献1〜3に開示の技術では、歯科用ドリル等の切削具の軸方向に対して斜め方向から撮像しているため、通常の使用方法では、撮像できない部位が多い。
例えば、歯内部の髄腔、根管治療等のように、歯に穴を形成してその穴奥部に治療を施すような場合には、歯自体、例えば歯冠部外縁が邪魔になってしまい、髄腔又は根管を照明し撮像することは困難となる。髄腔又は根管を撮像するためには、髄腔又は根管で反射された光を受光する必要があるが、それらの反射された光が歯自体に遮られてしまい、撮像のための受光ができないこととなる。あるいは、歯自体が邪魔になって、そもそも髄腔又は根管の底に照明光が届かないこととなる。
また、特許文献1〜3に開示の技術では、治療箇所からの光を撮像素子等に導く光ファイバ等のイメージガイドを内蔵する構成であるため、比較的高価なイメージガイドが必要になる上、インスツルメント自体の構成が複雑化する。
そこで、本発明は、高価なイメージガイドを用いないで、構成の簡易化を図りつつ、治療中でも、治療箇所をより確実に撮像できるようにすることを目的とする。
上記課題を解決するため、本願発明は以下の態様を提供する。第1の態様は、回転切削工具を装着可能なヘッド部を有する歯科治療用インスツルメント用の歯科治療用撮像装置であって、少なくとも撮像素子と光学部材とを備える撮像モジュールと、前記撮像モジュールを、前記ヘッド部の底部又は側部に位置しかつ前記撮像モジュールによる撮像軸と前記回転切削工具の回転軸とが略平行になる姿勢で、前記歯科治療用インスツルメントに着脱可能に装着可能な装着部と、を備えたものである。この撮像モジュールには、光学部材として、レンズや絞りなどを設けたり追加したりすることができる。
第2の態様は、第1の態様に係る歯科治療用撮像装置であって、前記ヘッド部の底部又は側部に着脱可能に装着可能な1つ又は複数の照明用発光部をさらに備えたものである。このとき、照明用発光部は、前記撮像モジュールに一体化されていてもよいし、撮像モジュールとは独立して設けてもよい。
第3の態様は、第2の態様に係る歯科治療用撮像装置であって、特に、前記照明用発光部が前記撮像モジュールに一体化されたものである。この場合、撮像モジュール内に照明用発光部を含んでいるので、撮像モジュールを着脱することにより、必然的に照明用発光部も同時に着脱されることになる。
第4の態様は、第2又は第3の態様に係る歯科治療用撮像装置であって、前記照明用発光部は、通常撮影用の照明部と異変部を抽出する蛍光画像用の励起光照明部とを有し、前記通常撮影用の照明部と前記蛍光画像用の励起光照明部とが選択的に又は同時に発光可能とされたものである。
第5の態様は、第1〜第4のいずれかの態様に係る歯科治療用撮像装置であって、前記装着部は、前記撮像モジュールに固定され、前記歯科治療用インスツルメントに嵌合可能な嵌合部を有するものである。
第6の態様は、第5の態様に係る歯科治療用撮像装置であって、前記嵌合部は、手指の操作で前記撮像モジュールを前記ヘッド部周りに移動可能に、前記ヘッド部の底部又は側部に嵌合可能とされたものである。
第7の態様は、第1〜第6のいずれかの態様に係る歯科治療用撮像装置であって、前記撮像素子のうちの少なくとも一部又は前記撮像モジュールのうち少なくとも一部が、耐熱性樹脂で形成された保護部材で覆われているものである。
第8の態様は、第1〜第7のいずれかの態様に係る歯科治療用撮像装置であって、前記撮像モジュールを複数備えたものである。
上記課題を解決するため、本願発明は、上記の撮像装置単独の態様に加え、さらに撮像装置を着脱可能に備えたインスツルメント装置の態様を提供する。第9の態様に係る撮像装置付歯科治療用インスツルメント装置は、回転切削工具を装着可能なヘッド部を有する歯科治療用インスツルメントと、前記歯科治療用インスツルメントに着脱可能に装着された第1〜第8のいずれかの態様に係る歯科治療用撮像装置と、を備えたものである。
第10の態様は、第9の態様に係る撮像装置付歯科治療用インスツルメント装置であって、前記撮像素子及び前記照明用発光部のうちの少なくとも1つと電気的に接続された配線部が、前記歯科治療用インスツルメントに内蔵された又は前記歯科治療用インスツルメントの外周囲に沿って着脱可能に配設されたものである。
上記課題を解決するため、第11の態様に係る撮像装置付歯科治療用インスツルメント装置は、回転切削工具を装着可能なヘッド部を有する歯科治療用インスツルメントと、第8の態様に係る歯科治療用撮像装置と、前記歯科治療用インスツルメントに設けられ、前記複数の撮像素子から選択的に画像信号を出力する画像選択出力部と、を備えたものである。
上記課題を解決するため、本願発明は、上記の撮像装置を着脱可能に備えたインスツルメント装置の態様に加え、さらに撮像装置を一体的に備えたインスツルメント装置の態様を提供する。第12の態様に係る撮像装置付歯科治療用インスツルメント装置は、回転切削工具を装着可能なヘッド部を有する歯科治療用インスツルメントと、少なくとも撮像素子と光学部材とを備えた撮像モジュールと、を備え、前記撮像モジュールが、前記ヘッド部の底部又は側部に位置しかつ前記撮像モジュールによる撮像軸と前記回転切削工具の回転軸とが略平行になる姿勢で、前記歯科治療用インスツルメントに一体的に装着されたものである。
第13の態様は、第12の態様に係る撮像装置付歯科治療用インスツルメント装置であって、前記ヘッド部の底部又は側部に一体的に装着された1つ又は複数の照明用発光部をさらに備えたものである。
第14の態様は、第13の態様に係る撮像装置付歯科治療用インスツルメント装置であって、前記照明用発光部が前記撮像モジュールに一体化されたものである。
第15の態様は、第13又は14の態様に係る撮像装置付歯科治療用インスツルメント装置であって、前記照明用発光部は、通常撮影用の照明部と異変部を抽出する蛍光画像用の励起光照明部とを有し、前記通常撮影用の照明部と前記蛍光画像用の励起光照明部とが選択的に又は同時に発光可能とされたものである。
第16の態様は、第12〜第15のいずれかの態様に係る撮像装置付歯科治療用インスツルメント装置であって、前記撮像素子及び前記照明用発光部のうちの少なくとも1つと電気的に接続された配線部が、前記歯科治療用インスツルメントに内蔵され又は前記歯科治療用インスツルメントの外周囲に沿って配設されたものである。
第17の態様は、第12〜第16のいずれかの態様に係る撮像装置付歯科治療用インスツルメント装置であって、前記撮像素子のうちの少なくとも一部又は前記撮像モジュールのうちの少なくとも一部が、耐熱性樹脂で形成された保護部材で覆われているものである。
第18の態様は、第12〜第17のいずれかの態様に係る撮像装置付歯科治療用インスツルメント装置であって、前記撮像モジュールを複数備えたものである。
第19の態様は、第18の態様に係る撮像装置付歯科治療用インスツルメント装置であって、前記複数の撮像モジュールから選択的に画像信号を出力する画像選択出力部をさらに備えたものである。
この第1の態様に係る歯科治療用撮像装置によると、撮像モジュールと装着部とを備えており、当該装着部によって歯科治療用撮像装置が前記ヘッド部の底部又は側部に装着されると、前記撮像モジュールによる撮像軸と前記回転切削工具の回転軸とが略平行になる。このため、割れやすい、寸法が大きい、微妙な位置づけが必要、等の理由でインスツルメントに搭載するのが困難な、しかも高価なイメージガイドを用いないで、構成の簡易化を図ることができる。また、撮像モジュールは前記ヘッド部の底部又は側部に位置しかつ撮像モジュールによる撮像軸と前記回転切削工具の回転軸とが略平行である。さらに、撮像軸と回転軸とが略平行であっても、撮像モジュールの撮像範囲は有限の視野角を有する。このため、撮像モジュールによって回転切削工具の先端を撮像することができ、しかも回転切削工具の周囲に存在する部分が撮影の障害となり難く、従って、回転切削工具による治療中でも、治療箇所をより確実に撮像できる。なお、この回転切削工具は、回転軸を中心に回転させることで治療を行うこともできるが、回転ではなく上下動や、1回転未満の回転を左右交互に繰り返すツイスト運動によっても、治療を行うことができる。本願発明は、回転切削工具の回転軸と撮像軸とを略平行にすることに主眼があり、回転切削工具をいかに運動させて治療を行うかは問わない。つまり、回転軸と撮像軸とが略平行であれば、回転軸を有する切削工具をいかに運動させても、本願発明を実施しているといえる。
また、ここでいう回転切削工具の周囲に存在する部分とは、例えば根管内を治療対象部位とするときの歯冠部などであって、特許文献1等において撮像の障害となりえた部分のことである。なお、歯科用インスツルメントのヘッド部、特にヘッド部の側部は、微妙な曲面を有している場合が多く、撮像モジュールの撮像軸が切削工具の回転軸に対して厳密に平行とはならない場合がある。そのような場合でも、切削工具の周囲に存在する部分が撮像の障害とならないように撮像モジュールを装着し、治療箇所をより確実に撮像するという、本件発明の目的は達成されるため、その場合の撮像軸と回転軸との関係を本明細書において「略平行」と称する。
また、第2の態様に係る歯科治療用撮像装置によると、1つ又は複数の照明用発光部によって治療箇所を照明することで、撮像のために必要な光を、歯科治療用インスツルメントのヘッドの底部または側部から直接撮像対象部位へ照射することができる。これにより、撮像軸に加えて照明光の光軸をも前記切削工具の回転軸と略平行にすることができ、回転切削工具の周囲に存在する部分が照明及び撮影の障害となり難い。さらに、照明用発光部を複数備える場合、撮像に必要な照明を複数方向から供給することができ、障害を回避して適切に照明することができる。
また、第3の態様によると、照明用発光部は撮像モジュールに一体化されているため、照明用発光部を一体とした撮像モジュールを容易に歯科治療用インスツルメントに装着できる。また、撮像範囲と照明範囲を調整するための、撮像素子と照明用発光部との相対的な位置付けや角度調整が容易となる。さらに、撮像モジュールを着脱することで必然的に照明用発光部をも着脱することができる。
第4の態様によると、前記通常撮影用の照明部と前記蛍光画像用の励起光照明部とが選択的に又は同時に発光可能であるので、撮影の必要性に応じた照射光を照射することができる。例えば、照明光を消灯し、励起光のみを照射すれば、治療対象部位である病変部と治療対象以外の部位である健全部とを蛍光発光の度合いによって区別することができ、治療対象部位を明確に視認しながら治療することができる。蛍光画像を得る場合は、撮像モジュールに励起光をカットする光学フィルタを設ければ良好な画像を得ることができる。
第5の態様に係る歯科治療用撮像装置によると、撮像モジュールを、歯科治療用インスツルメントに容易に着脱可能に取付けることができる。
第6の態様によると、手指の操作で、撮像モジュールを前記ヘッド部周りに移動できるため、撮像方向を変更でき、便利である。
第7の態様によると、前記撮像素子のうちの少なくとも一部又は前記撮像モジュールのうち少なくとも一部が、耐熱性樹脂で形成された保護部材で覆われているため、防水性や耐オートクレーブ性の向上を図ることができる。
第8の態様によると、複数の撮像モジュールそれぞれによって治療箇所を撮像することができる。これにより、撮像素子の撮像範囲が相互に補完しあう。つまり、ある撮像素子の撮像範囲に撮像の障害物が存在しても、他の撮像素子では当該障害物は撮像範囲に入っておらず治療箇所を的確に撮像できる、というように、治療箇所を撮像できない場面を減少させることができる。
第9の態様に係る撮像装置付歯科治療用インスツルメント装置は、歯科治療用インスツルメントと、そのインスツルメントに着脱可能に装着された歯科治療用撮像装置と、より構成されている。このため、インスツルメントによる治療を行いながら、高価なイメージガイドを用いないで、構成の簡易化を図りつつ治療箇所を撮像できる。また、撮像モジュールは前記ヘッド部の底部又は側部に位置しかつ撮像モジュールによる撮像軸と前記回転切削工具の回転軸とが略平行であるため、回転切削工具の周囲に存在する部分が撮影の障害となり難く、従って、回転切削工具による治療中でも、治療箇所をより確実に撮像できる。
第10の態様によると、前記撮像素子及び前記照明用発光部のうちの少なくとも1つを、内蔵された配線部や外周囲に着脱可能に配設された配線部を介して他の機器に電気的に接続できる。
第11の態様によると、複数の撮像モジュールから選択的に画像信号が出力されるため、複数の撮像素子で撮像可能な画像のうち所望の画像を出力することができる。
この第12の態様に係る撮像装置付歯科治療用撮像装置によると、歯科治療用インスツルメントと、撮像素子とを備え、前記撮像素子が、前記ヘッド部の底部又は側部に位置しかつ前記撮像素子による撮像軸と前記回転切削工具の回転軸とが略平行になる姿勢で、前記歯科治療用インスツルメントに一体的に装着されているため、インスツルメントに搭載困難かつ高価なイメージガイドを用いないで、構成の簡易化を図ることができる。また、撮像モジュールが、前記ヘッド部の底部又は側部に位置しかつ撮像モジュールによる撮像軸と前記回転切削工具の回転軸とが略平行であるため、回転切削工具の周囲に存在する部分が撮影の障害となり難く、従って、回転切削工具による治療中でも、治療箇所をより確実に撮像できる。
また、第13の態様に係る撮像装置付歯科治療用撮像装置によると、1つ又は複数の照明用発光部によって治療箇所を照明することで、撮像のために必要な光を、歯科治療用インスツルメントのヘッドの底部または側部から直接撮像対象部位へ照射することができる。これにより、撮像軸に加えて照明光の光軸をも前記切削工具の回転軸と略平行にすることができ、回転切削工具の周囲に存在する部分が照明及び撮影の障害となり難い。さらに、照明用発光部を複数備える場合、撮像に必要な照明を複数方向から供給することができ、障害を回避して適切に照明することができる。
第14の態様によると、照明用発光部が撮像モジュールに一体化されているため、撮像素子と照明用発光部との相対的な位置付けや角度調整が容易となる。
第15の態様によると、前記通常撮影用の照明部と前記蛍光画像用の励起光照明部とが選択的に又は同時に発光可能であるので、撮影の必要性に応じた照射光を照射することができる。例えば、照明光を消灯し、励起光のみを照射すれば、治療対象部位である病変部と治療対象以外の部位である健全部とを蛍光発光の度合いによって区別することができ、治療対象部位を明確に視認しながら治療することができる。蛍光画像を得る場合は、撮像モジュールに励起光をカットする光学フィルタを設ければ良好な画像を得ることができる。
第16の態様によると、前記撮像素子及び前記照明用発光部のうちの少なくとも1つを、内蔵された配線部や外周囲に配設された配線部を介して他の機器に電気的に接続できる。したがって、撮像素子や照明用発光部を、これらに動力を供給する電源へ接続したり、撮像素子から出力される映像信号を外部ディスプレイへ接続したりする、といった使用態様が可能となる。
第17の態様によると、前記撮像素子のうちの少なくとも一部又は撮像モジュールのうちの少なくとも一部が、耐熱性樹脂で形成された保護部材で覆われているため、防水性や耐オートクレーブ性の向上を図ることができる。
第18の態様によると、複数の撮像モジュールそれぞれによって治療箇所を撮像することができ、また、その中から所望の画像を得ることができる。
第19の態様によると、複数の撮像素子から選択的に画像信号が出力されるため、複数の撮像素子で撮像可能な画像のうち所望の画像を出力することができる。
人間の歯の構造を示す断面図である。 歯内部で直視困難な範囲を示す説明図である。 本発明による撮像治療システム全体を示す説明図である。 本発明の第1実施形態に係る撮像装置付歯科治療用インスツルメント装置を示す側面図である。 同上の撮像装置付歯科治療用インスツルメント装置を示す底面図である。 同上の撮像装置付歯科治療用インスツルメント装置を示す正面図である。 撮像モジュールを示す断面図である。 撮像装置付歯科治療用インスツルメント装置と撮像制御ユニットと表示部部分のブロック図である。 撮像範囲を模式的に示す図である。 撮像画面例を示す図である。 撮像治療システムの変形例を示す説明図である。 撮像装置付歯科治療用インスツルメント装置の配線例を示す側面図である。 撮像装置付歯科治療用インスツルメント装置の配線例を示す底面図である。 撮像装置付歯科治療用インスツルメント装置の配線例を示す正面図である。 撮像装置付歯科治療用インスツルメント装置の他の配線例を示す側面図である。 撮像装置付歯科治療用インスツルメント装置の他の配線例を示す底面図である。 撮像装置付歯科治療用インスツルメント装置の他の配線例を示す正面図である。 装着部の変形例を示す側面図である。 装着部の変形例を示す底面図である。 装着部の変形例を示す正面図である。 装着部の変形例を示すXXI−XXI線断面図である。 本発明の第2実施形態に係る撮像装置付歯科治療用インスツルメント装置を示す側面図である。 同上の撮像装置付歯科治療用インスツルメント装置を示す底面図である。 同上の撮像装置付歯科治療用インスツルメント装置を示す正面図である。 同上の撮像装置付歯科治療用インスツルメント装置を示す拡大底面図である。 同上の撮像装置付歯科治療用インスツルメント装置と撮像制御ユニットと表示部のブロック図である。 照明部を複数設けた変形例を示すブロック図である。 変形例に係る撮像モジュール及び照明モジュールを示す図である。 撮像素子と照明部とを一体化して撮像モジュールとして構成した変形例を示す拡大底面図である。 撮像モジュールの変形例を示す底面図である。 撮像モジュールの変形例を示す断面図である。 撮像モジュールのさらに他の変形例を示す断面図である。 変形例に係る撮像装置付歯科治療用インスツルメント装置を示す側面図である。 変形例に係る撮像装置付歯科治療用インスツルメント装置を示す平面図である。 変形例に係る撮像装置付歯科治療用インスツルメント装置を示す底面図である。 変形例に係る撮像装置付歯科治療用インスツルメント装置を示す正面図である。 装着部を装着する途中状態を示す説明図である。 装着部及び撮像モジュールが移動する状態を示す説明図である。 装着部及び撮像モジュールが移動する状態を示す説明図である。 装着部及び撮像モジュールが移動する状態を示す説明図である。 撮像モジュールの配設形態例を示す底面図である。 撮像モジュールの配設形態例を示す側面図である。 撮像モジュールの他の配設固定形態例を示す底面図である。 撮像モジュールの他の配設固定形態例を示す側面図である。 撮像モジュールの他の配設固定形態例を示す底面図である。 撮像モジュールの他の配設固定形態例を示す側面図である。 撮像モジュールの他の配設固定形態例を示す底面図である。 撮像モジュールの他の配設固定形態例を示す側面図である。 本発明の第3実施形態に係る撮像装置付歯科治療用インスツルメントを示す側面図である。 同上の撮像装置付歯科治療用インスツルメントを示す正面図である。 変形例に係る撮像装置付歯科治療用インスツルメントを示す側面図である。 変形例に係る撮像装置付歯科治療用インスツルメントを示す正面図である。 さらに他の変形例に係る撮像装置付歯科治療用インスツルメントを示す側面図である。 さらに他の変形例に係る撮像装置付歯科治療用インスツルメントを示す正面図である。 変形例に係るブロック図を示す正面図である。
{適用対象例である歯及び前提に関する説明}
実施形態を説明するにあたって、まず、適用対象例である歯の構成について説明する。図1は人間の歯の構造を示す断面図である。人間の歯500は、口腔内に露出する歯冠部502と歯冠部502から延出する歯根部510とを有している。歯根部510の表面は、図示省略の歯根膜で覆われている。歯冠部502は、エナメル質503及び象牙質504等で構成されている。またこの歯冠部502内には、髄室507が形成されている。歯根部510は、象牙質504及びセメント質506等で構成されており、歯槽骨520及び歯肉522で支えられている。歯根部510内には、その延在方向に沿って延びる根管512が形成されている。上記歯冠部502及び歯根部510内の歯髄508及び514は、歯槽骨520下の血管や神経に繋がっている。歯根部510のうち歯槽骨520側の最先端部が根尖511(APEX)と呼ばれ、根尖511の歯槽骨520側の開口が根尖孔と呼ばれる。
このような歯500に対する治療としては、例えば、根管拡大等の種々の作業がある。このような作業は、診療対象となる歯500の状態及び当該歯500と治療用の器具との相互関係を観察しつつ行われる。このような治療を行う場合に、治療を行う術者において直視困難な部位が存在する。直視できない部位は、歯500自体の形状或は歯500と治療用の器具と術者の目との相対的な位置関係等によって生じる。術者は、このような直視できない部位をも治療する必要がある。特に、根管治療は、歯内療法と呼ばれることからもわかるように、歯500の内部の髄室507、根管512内に対する治療である。これらの部位の直視は著しく困難である。
図2は、歯500内部で直視可能な範囲を示す説明図である。同図から理解できるように、歯500の内部観察を行う場合には、歯冠部502に形成された穴の斜め上方(点E参照)からのぞき込むように観察する必要があり、歯500の内部の髄室507、特に根管512については死角となり易く(斜線箇所参照)、その直接観察は著しく困難である。しかも髄室507や根管512には、そもそも、直視するに当たって不可欠な照明光が届かない場合がある上、根管治療中においては、根管治療器具Pの切削工具Pa等が歯500内部に存在すると共に、根管治療器具Pのヘッド部分Pbが歯500上方に存在するため、それらが障害となって歯500の内部の観察は一層困難となる。
本各実施形態では、上記のような治療中でも、その治療箇所をより確実に撮像できるようにする形態について説明する。
{第1実施形態}
以下、第1実施形態に係る撮像装置付歯科治療用インスツルメント装置について説明する。
まず、本撮像装置付歯科治療用インスツルメント装置を含む撮像治療システムの全体構成を説明する。図3は、撮像治療システム全体を示す説明図である。
本システムは、歯科治療用インスツルメント11と、撮像制御ユニット30と、表示部50と、インスツルメント制御ユニット60とを備えている。そして、上記歯科治療用インスツルメント11に撮像素子21とレンズ(光学部材)23とを備えた撮像モジュール20(図7参照)及び装着部26(図4参照)を含む歯科治療用撮像装置が組込まれることで、撮像装置付歯科治療用インスツルメント装置10が構成されている。撮像素子21、レンズ23、装着部26等については、図4以降を用いた説明の際に詳述する。尚、ここでは光学部材の一例としてレンズを用いているが、他の光学部材、例えばミラーや絞りに置き換えたり、ミラーや絞りを追加したりすることもできる。以下、同様である。
歯科治療用インスツルメント11に装着される回転切削工具18は、歯に対する治療を行うための治療工具であり、ここでは、歯科治療用インスツルメント11が、主として根管拡大作業を行う根管治療器具である場合を想定して説明する。
インスツルメント制御ユニット60は、CPU、ROM及びRAM等を有するマイコンを備えており、予め格納されたソフトウエアプログラムに基づいて所定の処理を実行する。ここでは、インスツルメント制御ユニット60は、歯科治療用インスツルメント11用の駆動ラインを含むケーブル62を介して歯科治療用インスツルメント11に接続されており、当該歯科治療用インスツルメント11の駆動制御、例えば、根管拡大用の工具であるファイル18等の回転オンオフ、回転速度の制御等を行う。インスツルメント制御ユニット60は、その他、ファイル等を測定電極として根管長を測定するものを含んでもよい。また、本インスツルメント制御ユニット60としての機能の全部または一部が、歯科治療用インスツルメント11に組込まれていてもよい。もちろん、インスツルメント制御ユニット60と撮像制御ユニット30を一体化する構成も可能である。
上記撮像制御ユニット30は、撮像素子21に対する駆動ライン及び画像信号出力ラインを含むケーブル64を介してインスツルメント制御ユニット60に接続されると共に、画像信号出力ラインを含むケーブル66を介して表示部50に接続されている。本撮像制御ユニット30は、歯科治療用インスツルメント11に装着された撮像モジュール20(図4参照)の撮像素子21の駆動を制御すると共に、当該撮像素子21から入力される画像信号に対して所定の画像処理を施して表示部50に出力する。本撮像制御ユニット30としての機能についても、その全部または一部が歯科治療用インスツルメント11に組込まれていてもよい。
表示部50は、液晶表示装置や有機EL表示装置あるいはパソコン等で構成されており、撮像制御ユニット30から出力される画像信号に基づいて画像を表示する。
なお、表示部として、ヘッドマウントディスプレイ装置50Bを用いてもよい。このようなヘッドマウントディスプレイ装置50Bは、上記表示部50に代えて設けられる構成であってもよいし、上記表示部50に追加して設けられる構成であってもよい。
なお、上記撮像装置付歯科治療用インスツルメント装置10と、撮像制御ユニット30と、表示部50と、インスツルメント制御ユニット60との各間は、Bluetooth等の無線で信号を送受するものであってもよい。無線周波数は、必要に応じて切替可能に構成することが好ましい。特に、撮像制御ユニット30とヘッドマウントディスプレイ装置50Bとの間で画像信号を無線通信することで、当該ヘッドマウントディスプレイ装置50Bを装着した術者の行動に対する制約を少なくすることができ、術者による取扱い利便性に優れる。また、特に、インスツルメント制御ユニット60としての機能及び撮像制御ユニット30としての機能を撮像装置付歯科治療用インスツルメント装置10に組込んだ上で、撮像制御ユニット30とヘッドマウントディスプレイ装置50Bとの間で画像信号を無線通信することで、術者による取扱いが一層容易となる。
図4は撮像装置付歯科治療用インスツルメント装置10を示す側面図であり、図5は撮像装置付歯科治療用インスツルメント装置10を示す底面図であり、図6は撮像装置付歯科治療用インスツルメント装置10を示す正面図である。
撮像装置付歯科治療用インスツルメント装置10は、歯科治療用インスツルメント11に撮像素子21及び装着部27を含む歯科治療用撮像装置を組込んだ構成とされている。
歯科治療用インスツルメント11は、インスツルメント本体部12とヘッド部14とを備えている。
インスツルメント本体部12は、術者の手によって把持可能な長尺状に形成されており、その一端部にヘッド部14が設けられると共に、他端部からケーブル62,64が延出している。なお、インスツルメント本体部12の一端部近傍には、後述する回転切削工具18の先端側部分を照明可能な照明部16が取付けられている。照明部16としては、発光ダイオードや電球等、あるいはインスツルメント本体部12に内蔵された発光体の光を導くライトガイドの出光端が用いられる。この照明部16は、撮像モジュールの装着に関わりなく、本歯科治療用インスツルメント11が標準的に備えているものであり、治療中に口腔内を照明するものであって、撮像素子21による撮像動作の有無に拘らず発光する。
ヘッド部14は、リーマ或はファイル等の回転切削工具18を装着可能に構成されている。回転切削工具18は、回転によって歯の切削加工を行うための各種工具が含まれる。但し、回転切削工具18は、回転ではなく上下動や、1回転未満の回転を左右交互に繰り返すツイスト運動によっても、治療を行うことができる。なお、以下では、説明の便宜上、ヘッド部14のうち回転切削工具18の回転軸X1に沿って回転切削工具18が設けられる側をヘッド部の下端又は底側、その反対側をヘッド部の上端ともいう。
より具体的には、ヘッド部14は、一端側(下端側)に向けて順次小径に形成されると共に一端部に略円状平面14aを有する部材に形成されており、その側部でインスツルメント本体部12に一体的に連結されている。このインスツルメント本体部12またはヘッド部14内にはマイクロモータ又はタービン等の回転駆動機構部が設けられており、その回転運動が歯車等によって回転切削工具18へ伝達されるように構成されている。また、ヘッド部14の下端部の略円状平面14aの略中央部には、リーマ又はファイル等の回転切削工具18が、下端外方に延出した姿勢で、その基端側のシャンク部18aを介して着脱可能に取付られるようになっている。そして、上記回転駆動機構部の回転駆動力がシャンク部18aを介して回転切削工具18に伝達されることによって、当該回転切削工具18が回転する。これにより、当該回転切削工具を用いて歯の切削等の治療を行えるようになっている。
なお、回転切削工具18の回転軸X1は、上記回転駆動機構部の駆動によって当該回転切削工具18が回転する際の中心となる軸である。
また、上記歯科治療用インスツルメント11のヘッド部14には、撮像モジュール20が、装着部26を介して着脱可能に装着されている。
図7は撮像モジュール20を示す断面図である。撮像モジュール20は、CCD等の撮像素子21を含んで構成されており、後述するように撮像モジュール20をヘッド部14の下端部又は側部の外面に取付けた状態でも、回転切削工具18による治療を妨げない程度に十分に小型に構成されている。
より具体的には、撮像モジュール20は、略筒状(ここでは略四角筒状)の鏡筒部22と当該鏡筒部22内に装着されたレンズ部23及び絞り24と、基板25と撮像素子21とを備えている。もちろん、撮像モジュールの構成、材料は図7の例に限定されるわけでなく、たとえば絞り24が不要な場合もある。
鏡筒部22は、耐熱性樹脂によって形成され、両端が開口する略筒状に形成されている。鏡筒部22は、その他、金属によって形成してもよい。特に、オートクレーブ滅菌処理に耐えられるように耐スチーム性の高い材料を用いることが好ましい。
絞り24は鏡筒部22の一端部内に取付けられており、レンズ部23は鏡筒部22内で絞り24と撮像素子21との間に位置して取付けられている。そして、外部からの光を絞り24で絞りつつレンズ部23で撮像素子21の撮像面21aに結像させるようになっている。なお、レンズ部23は複数のレンズによって構成されていてもよい。また、レンズ部23と絞り24の位置は、それぞれの光学特性に応じて適宜変更可能であり、また、絞り24及びレンズ部23の位置関係は逆であってもよい。また、後述する励起光照明部を用いる場合、被写体で反射された励起光を遮断し、蛍光を抽出撮像するための光学フィルタを装備してもよい。
撮像素子21は、CCD又はCMOS等で構成されており、撮像面21aを有するイメージセンサ部とセンサ部に対する駆動回路等とが一体化された構成とされている。この一体化形態は、樹脂等で封止されていることが好ましい。撮像素子21は、基板25の一主面に、その撮像面21aを当該一主面の面する方向に向けた姿勢で実装固定されている。そして、撮像面21aを鏡筒部2の一端開口に向けた姿勢で、撮像素子21が鏡筒部22の他端開口部に位置するように、基板25が鏡筒部22の他端開口に取付けられている。
この撮像モジュール20では、撮像素子21、特に、撮像素子21のうち撮像面21a側の部分が、耐熱性樹脂によって形成された保護部材である鏡筒部22で覆われた形態となっている。
この撮像モジュール20では、撮影範囲の中心軸が撮像軸X2として定義される。ここでは、撮像モジュール20に含まれる撮像素子21の撮像面21aの略中心を通りかつ当該撮像面21aに対して略垂直な軸が、当該撮像モジュール20(撮像素子21)の撮像軸X2となる。なお、ここでは、撮像モジュール20が2つ装着される例で説明するが、撮像モジュール20は一つ又は3つ以上であってもよい。
図4〜図6に戻って、装着部26は、撮像モジュール20を、ヘッド部14の底部に位置しかつその撮像モジュール20の撮像軸X2と回転切削工具18の回転軸X1とが略平行になる姿勢で、歯科治療用インスツルメント11に対して着脱可能に構成されている。なお、回転軸X1と撮像軸X2とは、なるべく近い位置に配設されることが好ましい。
ここでは、装着部26は、ねじSによって歯科治療用インスツルメント11に対して着脱可能に構成されている。
より具体的には、装着部26は、樹脂等により構成されており、インスツルメント本体部12の一端部からヘッド部14の略円状平面14aの略中央部を通ってヘッド部14のうちインスツルメント本体部12とは反対側の側部に沿って配設可能なように湾曲する略細長板状に形成されている。もちろんこの装着部26全体を電気基板で構成することも可能である。装着部26の長手方向略中央部には、シャンク部18aを遊挿可能な孔部26aが形成されると共に、その孔部26aを挟むようにして2つの撮像モジュール20が装着部26に対して一体的に設けられている。
また、装着部26のうちインスツルメント本体部12側の一端部に、ネジ装着孔が形成されると共に、インスツルメント本体部12に、当該ネジ装着孔に対応してネジ螺合穴が形成されている。
そして、2つの撮像モジュール20をシャンク部18a周りに配設するように、装着部26を歯科治療用インスツルメント11のヘッド部14周りに配設した状態で、ネジSをネジ装着孔に通してネジ螺合穴に螺合締結することで、撮像モジュール20が装着部26を介して歯科治療用インスツルメント11に装着される。また、この状態からネジSを緩めて取外すことで、撮像モジュール20が歯科治療用インスツルメント11から取外される。
なお、撮像モジュール20はヘッド部14の側部に位置していてもよい。つまり、撮像軸X2と回転軸X1とが略平行になり、かつ、撮像モジュール20によって回転切削工具18の先端方向を撮像できればよい。但し、撮像モジュール20がヘッド部14の側部に位置する場合、上述のとおりヘッド部14が一端側(下端側)に向けて、時には微妙な曲面を持って、順次小径に形成されることから、撮像軸X2と回転軸X1とが厳密に平行とならない場合がある。しかしこの状態においても、撮像軸X2と回転軸X1との略平行な状態は保たれるため、撮像モジュール20によって回転切削工具18の先端方向を撮像できる。
また、撮像モジュール20がヘッド部14の底部又は側部に位置すればよく、装着部26自体はヘッド部14の他の部分又はインスツルメント本体部12等に取付けられる構成であってもよい。
また、撮像軸X2と回転軸X1とを略平行の位置関係とするのは、通常、回転切削工具18の軸方向に沿って撮像すれば、歯の他の部分等が邪魔にならずに当該回転切削工具18の先端部近傍を撮像でき、いわば根管口を歯根の長手軸方向に覗き込むように観察することができるからである。このため、撮像軸X2と回転軸X1とが略平行とは、厳密に平行な位置関係に限らず、上記のように通常の歯内治療を想定した場合において、歯の他の部分等が邪魔にならずに当該回転切削工具18の先端部を撮像できる程度に略平行である場合を含む。
図8は、撮像治療システムのうち撮像装置付歯科治療用インスツルメント装置10と撮像制御ユニット30と表示部50部分のブロック図である。なお、図8では、電源などの汎用機能は記載を省略している。
同図に示すように、撮像装置付歯科治療用インスツルメント装置10は上記撮像モジュール20に内蔵される撮像素子21を複数(ここでは2つ)備えている。
また、撮像制御ユニット30は、画像制御部32と、制御指令部37と、入力部49とを備えている。撮像制御ユニット30は、図示省略の電源及び電源スイッチを備えており、電源スイッチのオンオフに応じて当該電源からの電力供給を受けて動作する。
入力部49は、術者等による指示を受付可能に構成され、ここでは、少なくとも複数の撮像素子21のうち一つを選択する指示を受付可能に構成されている。入力部49としては、機械的なスイッチの他、所定の入力画面を通じて指示を受付ける構成等、術者等による指示を受付け可能な全ての構成を採用することができる。この入力部49により受付けられた指示に応じた信号は、制御指令部37に与えられる。
制御指令部37は、CPU、ROM及びRAM等を有するマイコン等によって構成されており、入力部49から与えられた信号に応じて上記画像制御部32を制御する。ここでは、制御指令部37は、撮像素子選択指令部38、撮像素子駆動指令部39、出力画像選択指令部40及び画像処理指令部41としての機能を有している。そして、上記入力部49を通じて複数の撮像素子21のうち一つを選択する指示が入力されると、制御指令部37は、当該指示に応じて、撮像素子選択指令部38から撮像素子選択部33にその選択された撮像素子21を特定して選択指令を与えると共に、撮像素子駆動指令部39から撮像素子駆動部34に駆動指令を与え、さらに、出力画像選択指令部40から出力画像選択部35に選択された撮像素子21を特定して選択指令を与えると共に、画像処理指令部41から画像処理回路部36に画像処理指令を与える。
画像制御部32は、撮像素子選択部33と、撮像素子駆動部34と、出力画像選択部35と、画像処理回路部36とを備えている。
撮像素子駆動部34は、撮像素子21の駆動をオンオフするための駆動回路等で構成されており、上記撮像素子駆動指令部39からの駆動指令に応じて駆動信号を出力する。撮像素子選択部33は、1入力複数(ここでは2つ)出力のセレクタ回路等で構成されており、撮像素子選択部33からの選択指令に応じて一つの撮像素子21を選択し、撮像素子駆動部34からの駆動信号を当該選択された一つの撮像素子21に出力する。
画像処理回路部36は、画像処理を行う集積回路等で構成されており、上記画像処理指令部41からの画像処理指令に応じて、撮像素子21からの画像信号に対して、A/D変換処理や画像補正処理等を施して、表示部50にて表示可能な画像信号として出力可能に構成されている。
出力画像選択部35は、複数(ここでは2つ)入力1出力のセレクタ回路等で構成されており、出力画像選択指令部40からの選択指令に応じて一つの撮像素子21を選択し、当該選択された一つの撮像素子21からの入力信号を選択してその画像信号を画像処理回路部36に与える。これらの出力画像選択部35及び画像処理回路36によって、複数の撮像素子21から選択的に画像信号を出力する画像選択出力部が構成されている。
なお、複数の撮像素子21のそれぞれに対して画像処理回路部を設け、複数の撮像素子21で撮像された画像を同時表示可能にしてもよい。また、両画像を一つの画像に結合して表示するようにしてもよい。この場合、術者は入力部49を用いて、複数の撮像素子21のいずれをも使用するよう指示を与え、制御指令部37は当該指示に基づいて複数の撮像素子21のいずれをも駆動するよう制御する。こうして複数の撮像素子21より得られた画像信号それぞれを、複数設けられた画像処理回路部36へ送信する、あるいは、図示しないメモリへ送信し保存する。以上の構成によれば、複数の撮像素子各々から得られた複数の画像を、同時に、選択的に、あるいは両画像を一つの画像に結合して、表示部50で表示させることができる。また、複数の画像を同時に表示するにあたり、表示部50を分割して各区画に一つずつ画像を表示する、あるいは、ヘッドマウントディスプレイ50Bの左右の各表示部に一つずつ画像を表示する、といった表示の仕方も採用できる。
また、上記撮像制御ユニット30の一部機能又は全部の機能が、撮像装置付歯科治療用インスツルメント装置10及びインスツルメント制御ユニット60のいずれか一方又は双方に組込まれていてもよい。
この撮像装置付歯科治療用インスツルメント装置10を含む撮像治療システムでは、入力部49を通じて一つの撮像素子21を特定した上で撮像開始指令を入力すると、撮像素子駆動部34から撮像素子選択部33を介して当該特定された撮像素子21に対して駆動信号が与えられ、当該特定された撮像素子21による撮像が行われる。そして、特定された撮像素子21からの画像信号が出力画像選択部35を通じて画像処理回路部36に与えられ、ここで所定の画像処理が施されて表示部50に出力される。これにより、特定された撮像素子21で撮像された画像が表示部50に表示される。尚、特定される撮像素子21および当該撮像素子21で撮像され表示部50に表示される画像は、一度に1つとは限らない。
図9は、根管拡大作業等の治療中における撮像装置付歯科治療用インスツルメント装置と根管との位置関係、及び、撮像装置の撮像範囲を模式的に示す図である。
同図に示すように、撮像装置付歯科治療用インスツルメント装置10を用いて根管拡大作業及び患部の撮影を行う場合、根管512の開口外方上に、ヘッド部14及び撮像モジュール20が位置している。そして、回転切削工具18が歯500内に挿入された状態では、通常、回転切削工具18に沿った周囲で歯500に対する空間が形成されている。そこで、撮像モジュール20は回転切削工具18の回転軸X1に対して略平行に沿った撮像軸X2で撮像を行うことで、歯500内を撮像することができる。このため、撮像モジュール20による撮像範囲F内には、回転切削工具18と歯500との接触部位が含まれることになる。
従って、根管拡大作業中において、本撮像モジュール20によって取得される撮像画像は、図10に示すように、根管512内に回転切削工具18の先端部が挿入された様子が表示された画像となる。かかる画像は、歯500内部で直視困難な範囲を含んでおり(図2の斜線箇所参照)、従って、術者に対して、本来直視困難な画像、特に、髄室507内や根管512内の画像を提供することができることになる。仮に照明部16の位置に撮像モジュールを設ける場合、図2に斜線で示す根管内は撮像することができず、角度によっては回転切削工具18の先端部すらも撮像することができないため、図10に示すような画像を提供することができない。
本実施形態によると、撮像素子21を、ヘッド部14の底部又は側部に位置し、撮像素子21による撮像軸X2と回転切削工具18の回転軸X1とが略平行になる姿勢に装着するように、歯科治療用インスツルメント11に着脱可能な装着部26とを備えているため、従来技術のように、高価なイメージガイドを用いないで、低コスト化を図りつつ構成の簡易化を図ることができる。また、撮像を行う際に、回転切削工具18の周囲に存在する部分(例えば、ヘッド部14や歯500自体等)が髄室507内や根管512内の撮影の障害となり難く、従って、回転切削工具18による治療中においても、図2に斜線で示す箇所を含めた治療箇所をより確実に撮像できる。これにより、例えば、術者は、当該撮像画像を見ながら、治療を施すことができる。
特に、撮像モジュール20が歯科治療用インスツルメント11に対して着脱可能に装着される構成であるため、元々撮影機能を有していない歯科治療用インスツルメント11に対して、加工を施さず或は多少の加工を施すことで、撮影機能を付加することができる。
また、撮像素子21をヘッド部14から取外すことができるため、当該撮像素子21を取外した状態で、歯科治療用インスツルメント11の滅菌処理等を行うことができる。これにより、滅菌処理によって撮像素子21にダメージが加わることを防止することができる。
また、複数の撮像素子21を備えているため、当該複数の撮像素子21のそれぞれから治療箇所を撮像することで各撮像素子の撮像範囲を補完し合うことができ、より確実に治療箇所を撮像して、術者に提供することができる。
つまり、ヘッド部14の底部又は側部に一つの撮像素子21を設けた場合には、歯500に対してヘッド部14が位置づけされる関係によっては、治療部位が歯500自体等によって部分的に死角となってしまう可能性がある。そこで、複数の撮像素子21を回転切削工具18の周りで異なる部位に設けることによって、異なる方向からの撮像画像を得ることができる。そして、それらの画像を選択的に又は同時表示等することで、不可視部分の低減を図ることができる。
なお、本実施形態では、複数の撮像素子21を単一の装着部26によって装着した例を説明しているが、複数の撮像素子21が別々の装着部によってヘッド部14に装着される構成であってもよい。
また、撮像素子21が鏡筒部22で覆われているため、撮像素子21に対する防水性及び防湿性、耐オートクレーブ性の向上を図ることができる。
上記の実施形態に基づいて各種変形例について説明する。なお、以下の説明において、既に説明したものと同様構成部分については同一符号を付してその説明を省略する。
図11は撮像治療システムにおける構成例の変形例を示す図である。この変形例では、上記第1実施形態における撮像制御ユニット30及びインスツルメント制御ユニット60としての各機能が、インスツルメント制御ユニット60Cに実装されている。そして、撮像装置付歯科治療用インスツルメント装置10とインスツルメント制御ユニット60Cとが、歯科治療用インスツルメント11に対する駆動ライン、撮像素子21に対する駆動ライン及び画像信号出力ラインを含むケーブル62Cによって相互接続されると共に、インスツルメント制御ユニット60Cと表示部50とが画像信号出力ラインを含むケーブル64Cによって相互接続されている。
この変形例では、上記実施形態における撮像制御ユニット30及びインスツルメント制御ユニット60が物理的に一つの存在として集約されると共に、撮像装置付歯科治療用インスツルメント装置10から延出するケーブル62Cの数を削減でき、術者による取扱い利便性を向上させることができる。
次に、撮像素子21に電気的に接続された配線部に関する2つの例を説明する。
まず、図12〜図14を参照して配線部70Dを外付けした変形例について説明する。ここでは、上記歯科治療用インスツルメント11のインスツルメント本体部12に、その長手方向に沿って複数の配線保持部72Dが設けられている。配線保持部72Dは、線状部材である配線部70Dを着脱可能に保持可能なクランプ部を有している。配線保持部72Dは、インスツルメント本体部12に、接着剤、ネジ止、係合機構部、ネジ止、嵌め込み機構等を用いてインスツルメント本体部12の外周部に取付けられている。
そして、撮像素子21に対する駆動ライン及び画像出力ラインを含む配線部70Dが、当該撮像素子21から外部に引出され、上記各配線保持部72Dに保持された状態で当該インスツルメント本体部12の外周囲に沿って着脱可能に配設されている。
次に、図15〜17を参照して配線部70Eを内蔵した変形例について説明する。この変形例では、撮像素子21に対する駆動ライン及び画像出力ラインを含む配線部70Eが、インスツルメント本体部12にその長手方向に沿って内蔵されている。配線部70Eがインスツルメント本体部12に内蔵される形態は、例えば、インスツルメント本体部12の外装ケース内周部に敷設される形態等である。
これらの変形例によると、撮像素子21を、インスツルメント本体部12の外周囲に着脱可能に配設された配線部70D或はインスツルメント本体部12に内蔵された配線部70Eを介して外部機器に電気的に接続することができる。特に、前者の例によると、撮像素子21と共に配線部70Dを着脱することができ、これらを取外した状態で歯科治療用インスツルメント11を滅菌処理等することができる。これにより、当該滅菌処理等によって撮像素子21及び配線部70Dにダメージが加わることを防止することができる。また、前者の例は、既存の歯科治療用インスツルメント11に対して比較的容易に配線部70Dを後付することができる構成でもある。また、後者の変形例によると、インスツルメント本体部12の外周囲に配線部70Eが露出しないので、術者による取扱い利便性に優れる。
次に、撮像モジュール20を着脱可能に取付ける装着部26に関する変形例を説明する。
図18〜図21は変形例に係る装着部26Fを含む実施態様を示す図である。この変形例に係る撮像装置付歯科治療用インスツルメント装置10Fでは、上記装着部26の代りに、装着部26Fが用いられている。装着部26Fは、樹脂等により構成される部材であり、モジュール固定部26Faと、嵌合部27Fとを有している。もちろん装着部26F全体を基板構成としても良い。モジュール固定部26Faは、上記装着部26においてネジ止するための構成を省略したものと同様の構成を有している。このモジュール固定部26Faのうちインスツルメント本体部12側の端部に、嵌合部27Fが一体的に設けられている。このように、嵌合部27Fがモジュール固定部26Fa等の他の部材を介して撮像モジュール20若しくは撮像素子21に固定されている態様も、嵌合部27Fが撮像モジュール20若しくは撮像素子21に固定されている態様に含まれる。図では嵌合部27Fは、インスツルメント本体部12のうちヘッド部14近傍部分に弾性的に嵌め込み可能な略C字状の形状を有している。
そして、本嵌合部27Fの開口を開きつつ嵌合部27F内にインスツルメント本体部12のうちヘッド部14近傍部分を配設して、嵌合部27Fを弾性的に原形復帰させると、モジュール固定部26Faがヘッド部14の一端部に位置すると共に撮像モジュール20が回転切削工具18周りに配設された状態で、本装着部26Fが歯科治療用インスツルメント11に対して弾性的に嵌合した状態で装着される。また、この状態で、嵌合部27F内からインスツルメント本体部12のうちヘッド部14近傍部分を抜くようにして、本嵌合部27Fの開口を開くことで、本装着部26Fが歯科治療用インスツルメント11から取外されるようになっている。
この装着部26Fによると、歯科治療用インスツルメント11に対してネジ孔等の加工を施すことなく、容易に撮像モジュール20を着脱可能に取付けることができるという利点がある。また、撮像モジュール20の着脱作業も比較的容易に行える。
このように、嵌合部が容易に歯科治療用インスツルメント11に対して着脱できる弾性嵌合部である場合の例としては、例えば、略C字状の弾性部材がヘッド部14の外周囲に着脱可能に取付けられる構成であってもよいし、又は、略環状或は略有底筒状の弾性部材がヘッド部14の一端部又は他端部に外嵌めされ、その弾性復元力による締結力及びヘッド部14に対する摩擦力によって当該ヘッド部14に着脱可能とされる構成であってもよい。また、嵌合の仕方の例としては、例えばヘッド部に設けた凸部に適する凹部を嵌合部に設け、凹凸部間の嵌合による場合(不図示)など、弾性嵌合に限らず種々の形態が用いられる。
さらに、歯科治療用インスツルメント11に対して着脱可能な装着部の構成は、上記各構成に限られない。また、装着部に爪部分を形成し、この爪部分をヘッド部14の所定箇所(例えば、外周囲に形成した凹部)に係止することで着脱可能とされる構成であってもよい。また、上記各構成を併用したものであってもよい。要するに、撮像モジュール20及び撮像素子21を、上記所定位置で上記所定姿勢に保ちつつ、歯科治療用インスツルメント11に対して着脱可能とできる構成であればよい。
{第2実施形態}
第2実施形態に係る撮像装置付歯科治療用インスツルメント装置について説明する。本第2実施形態では、撮像用の照明光を供する照明部を着脱可能に装着した例を説明する。なお、上記第1実施形態で説明したものと同様構成部分については、同一符号を付してその説明を省略する。
まず、照明部113bを、撮像モジュール20を介して着脱可能に設けた形態を説明する。図22は本実施形態に係る撮像装置付歯科治療用インスツルメント装置110を示す側面図であり、図23は同撮像装置付歯科治療用インスツルメント装置110を示す底面図であり、図24は同撮像装置付歯科治療用インスツルメント装置110を示す正面図であり、図25は同撮像装置付歯科治療用インスツルメント装置110における撮像モジュール20近傍部分を示す拡大図である。
この撮像装置付歯科治療用インスツルメント装置110では、撮像モジュール20に、照明モジュール113を着脱可能に取付けることで、照明部113bをヘッド部14の底部又は側部(ここでは底部)に着脱可能に装着した構成としている。
すなわち、照明モジュール113は、ブラケット部113aと、照明用発光部としての照明部113bとを備えている。
ブラケット部113aは、樹脂等で形成され、撮像モジュール20の外周囲に着脱可能に取付可能な形状を有している。ここでは、ブラケット部113aは、連結片の両端部とその連結片の両端部から当該連結片に対して略垂直姿勢で延設された2つの側片とを有する、略U字状の外観形状を呈しており、撮像モジュール20の外周囲3方を囲うように着脱可能に外嵌め可能な形状に形成されている。このブラケット部113aも、上記鏡筒部22と同様に耐熱性樹脂で形成されていることが好ましい。これにより、照明部113bを耐熱性樹脂で形成された保護部材であるブラケット部113aで覆った構成とすることができ、防水性、防湿性、耐オートクレーブ性の向上を図ることができる。
照明部113bは、発光ダイオード、エレクトロルミネッセンス素子等の発光素子によって構成されており、外部に向けて光を照射可能な態様で、上記ブラケット部113aの連結片及び各側片に埋設されている。照明部113bによる照射方向は、上記回転軸X1と略平行であることが好ましい。また、照明部113bは可及的に撮像軸X2(図22参照)と近い位置に配設されることが好ましい。
また、ブラケット部113aの連結片にネジ挿通孔が形成されると共に、上記撮像モジュール20の一側部にネジ螺合穴が形成されている。そして、ブラケット部113aを撮像モジュール20の外周囲に外嵌めした状態で、ネジSをネジ挿通孔に挿通してネジ螺合穴に螺合締結することで、本照明部113bを含む照明モジュール113がヘッド部14の底部に着脱可能に装着されるようになっている。つまり、照明部113bがヘッド部14の底部に着脱可能に装着可能とされる構成には、他の部材(ここでは撮像モジュール20)を介して装着される場合を含む。なお、撮像モジュール内の基板25に換えて、ブラケット部113aに導電用配線パターンを設け、その配線パターンと、撮像モジュール及び照明モジュールとが電気的に接続される構成、すなわち、ブラケット部113aそのものを電気回路基板と捉える構成を採ることができる。この場合、撮像モジュール及び照明モジュールを、基板を兼ねたブラケット部113aに搭載することで導電回路が形成される。
また、ここでは、複数(ここでは2つ)の撮像モジュール20を備えているので、それぞれの撮像モジュール20に対して照明モジュール113が着脱可能に取付けられている。
図26は、本実施形態に係る撮像装置付歯科治療用インスツルメント装置110と撮像制御ユニット130と表示部50部分のブロック図である。
本ブロック図が第1実施形態に係るブロック図である図8と異なる点は、撮像制御ユニット130が照明駆動部44を有する照明制御部43をさらに備える点と、制御指令部137が照明駆動指令部42としての機能を有する点である。
上記照明駆動指令部42としての機能は、例えば、制御指令部37による処理機能として実現される。また、照明駆動部44は、照明部113bの駆動回路等で構成されており、上記照明部113bにケーブル等を介して接続されている。
そして、いずれかの撮像素子21にて撮像を行うタイミングで、照明駆動指令部42から照明駆動部44に駆動指令が与えられる。この駆動指令を受けて照明駆動部44は照明部113bを駆動する駆動信号を出力し、照明部113bが発光する構成となっている。
なお、いずれの撮像モジュール20にて撮像を行うかに拘らず、全ての照明部113bを発光させるようにしてもよいし、或は、各照明部113bを各照明モジュール113毎に個別に点灯制御し、いずれか一つの撮像モジュール20にて撮像を行う場合に、当該撮像を行う撮像モジュール20に装着された照明モジュール113の照明部113bだけを発光させるようにしてもよい。
このように構成された撮像装置付歯科治療用インスツルメント装置110によると、照明部113bによって治療箇所等を照明しつつ、撮像素子21による撮像を行え、より治療に適した画像を得ることができる。
なお、上記照明部113bを着脱可能にする構成に関しても、上記撮像モジュール20を基板あるいは基板を兼ねたブラケット部に搭載すると共に、その基板あるいは基板を兼ねたブラケット部を着脱可能にする構成と同様に、ネジSによる他、略C字状の弾性部材や略環状或は略有底筒状の弾性部材、爪部、撮像モジュールの外周面に設けた凹部(又は凸部)に係合する凸部(又は凹部)等を利用した構成であってもよく、また、ヘッド部14等の歯科治療用インスツルメント11に装着される構成であってもよい。要するに、照明モジュール113を所定姿勢に保ちつつ、歯科治療用インスツルメント11に対して着脱可能にできる構成であればよい。
上記の実施形態に基づいて各種変形例について説明する。なお、以下の説明において、既に説明したものと同様構成部分については同一符号を付してその説明を省略する。
まず、それぞれの照明モジュール113に設けられる照明部113bとして、通常撮影用の照明部と異変部を抽出する蛍光画像用の励起光照明部とを設けてもよい。図27は本変形例に係るブロック図を示している。
図27のブロック図が、図26に示すブロック図と異なる主要点は、撮像装置付歯科治療用インスツルメント装置110Bが通常撮影用の照明部113Bb1と異変部を抽出する蛍光画像用の励起光照明部113Bb2とを有している点と、撮像制御ユニット130Bの照明制御部43Bが照明部113Bb1に対する第1照明駆動部144B1と、励起光照明部113Bb2に対する第2照明駆動部144B2とを有している点である。
上記照明部113Bb1は、可視光領域の光を発するものであり、白色ダイオード等で構成される。励起光照明部113Bb2は、例えば、波長405nmの光を発するものであり、発光ダイオード等で構成される。かかる波長の光を照射すると、歯石や歯垢、軟化象牙質等の異変部が赤色または橙色の蛍光を放出するので、この蛍光を受光することによって、異変部の発する蛍光が視覚的に抽出される。これにより、異変部が抽出された画像を撮像素子21で撮像することができる。なお、励起光照明部113Bb2で抽出された異変部を撮像する場合には、撮像素子21の前方に励起光をカットするフィルタ、例えば、430nm以下の波長成分をカットするフィルタを設けることが好ましい。励起光をカットしないと、全ての波長領域が撮像素子21に入射し、励起された異変部の色が励起光成分に埋れてしまい、異変部を認識し難いからである。このためのフィルタを設けた例については後で説明する。
そして、制御指令部137は、入力部49を通じて照明部113Bb1及び励起光照明部113Bb2によるいずれか一方の照明指示又は双方による照明指示を受付けると、当該指示に応じて、第1照明駆動部144B1及び第2照明駆動部144B2のいずれか一方又は双方に照明駆動指令を与える。これにより、第1照明駆動部144B1及び第2照明駆動部144B2のいずれか一方又は双方が、対応する照明部113Bb1及び励起光照明部113Bb2に駆動信号を出力する。すると、照明部113Bb1及び励起光照明部113Bb2が選択的に又は同時に発光する。
これにより、撮影の必要性に応じた照射光を照射して撮影することができる。
図28は変形例に係る撮像モジュール120C及び照明モジュール113Cを示す図である。
この変形例では、照明モジュール113Cは、撮像モジュール120Cに外嵌め可能な略四角筒状のブラケット部113Caを有しており、4方を取囲むように4つの照明部113Cbが設けられている。4つの照明部113Cbは、通常撮影用の照明部と異変部を抽出する蛍光画像用の励起光照明部とを有している。なお、照明部113Cbは、ブラケット部113Ca内の配線を経由して基板25に接続されている。
撮像モジュール120Cは、略角筒状の鏡筒部22内にフィルタ122Caを有している。フィルタ122Caは、上記励起光をカット可能に構成されている。このフィルタ122Caは、撮像素子21よりも撮像対象側にあればよい。また、別途フィルタ122Caを設ける代りに、レンズ部23の表面に励起光をカット可能なフィルタとしての機能を持つコーティングを施すようにしてもよい。
これにより、励起光によって励起された異変部を認識し易い画像を得ることができる。
図29に示す変形例では、撮像素子21と照明部113Dbとを一体化して撮像モジュール120Dとして構成した例を示している。
すなわち、上記鏡筒部22に対応する鏡筒部122Dの周囲3方に計3つの照明部113Dbを配設している。照明部113Dbを鏡筒部122Dに組込む態様としては、鏡筒部122Dに形成された凹部に照明部113Dbを組込む態様であってもよいし、照明部113Dbを鏡筒部122D内にインサート成型する態様であってもよい。
この変形例によると、撮像素子21と照明部113bとを一体として容易に歯科治療用インスツルメント11に着脱することができ、保守性にも優れる。また、撮像素子21と照明部113bとを一つの保護部材である鏡筒部122Dによって保護することができ、構成の簡易化にも貢献する。
図30及び図31に示す変形例では、鏡筒部22に対応する鏡筒部122Eの周囲4方に計4つの照明部113Dbを配設することで、撮像モジュール120Eを構成している。
また、鏡筒部122E内に上記フィルタ122Caと同様のフィルタ122Daを設けている。
なお、鏡筒部122Eの開口部と基板25又はフィルタ122Daとの接触部分には、シール構造を持たせることが好ましい。シール構造としては、接着剤による接着やOリング等の封止体を用いた構造、基板25やフィルタ122Daをインサート物として鏡筒部122Eを金型成形する構成等を採用することができる。
図32に示す例では、鏡筒部122Eの外周囲及び基板25を覆うようにして、それらをインサート物として外装ケース122Eaを金型成形している。これにより、鏡筒部122Eの開口と基板25との間をより確実に封止することができ、より防水性、防湿性に優れる。なお、上述の基板25に換えて、例えば図29の装着部26Fに導電用配線パターンを設け、装着部26Fそのものを基板として用いることもできる。この場合、撮像モジュール120Eが装着部26Fに搭載されることで、導電回路が形成される。
次に、撮像素子21をヘッド部14周りに移動可能に設けた変形例を説明する。
図33は本変形例に係る撮像装置付歯科治療用インスツルメント装置110Eのヘッド部14の周辺部を示す側面図であり、図34は同ヘッド部14の周辺部を示す平面図であり、図34は同ヘッド部14の周辺部を示す底面図であり、図36はヘッド部14の周辺部を示す正面図である。
この撮像装置付歯科治療用インスツルメント装置110Eでは、装着部126Eとして次の構成のものを用いている。すなわち、装着部126Eは、樹脂等により構成されており、装着本体部126Eaと嵌合部127Eと連結部126Ebとを有している。
装着本体部126Eaは、上記装着部26からネジ止に係る構成を省略した構成と同構成とされており、撮像モジュール120Cが、回転切削工具18の回転軸X1周りに、撮像モジュール20と同態様で固定されている。
嵌合部127Eは、ヘッド部14に対して回転可能に嵌合している。より具体的には、嵌合部127Eは、弾性を持つ略C字状の部分であり、ヘッド部14の上端部に回転可能に外嵌めされるようになっている。
また、連結部126Ebは、ヘッド部14周りであってインスツルメント本体部12に連結される部分を避けた位置で、上記装着本体部126Eaと嵌合部127Eとを連結する長尺片状の部材に形成されている。
この装着部126Eをヘッド部14に装着するにあたっては、回転切削工具18を取外した状態で、次のようにしてなされる。すなわち、装着本体部126Eaをヘッド部14の下端部に配設するようにしつつ、図37に示すように、嵌合部127Eの開口部内にヘッド部14の上端部を押込んで、嵌合部127Eを当該開口部で開く。そして、ヘッド部14の上端部が嵌合部127E内に嵌め込まれると、嵌合部127Eが原形復帰し、その弾性力によってヘッド部14の上端部を締付けるようにしてヘッド部14の上端部に装着される。これにより、装着部126Eがヘッド部14に対して装着され、撮像モジュール120Cが上記と同姿勢でヘッド部14に対して位置づけされる。
この状態では、連結部126Ebは、ヘッド部14周りであってインスツルメント本体部12に対する連結部分の反対側に位置している。また、上記嵌合部127Eは、手指の操作にてヘッド部14の上端部周りに回転可能な程度の嵌合力でヘッド部14に嵌合している。従って、図38及び図39に示すように、連結部126Ebがヘッド部14周りでインスツルメント本体部12に対する連結部分に当接する範囲内で、嵌合部127Eをヘッド部14の上端部周りに回転させて、装着部126Eをヘッド部14周りに回転させることができる。このように装着部126Eを回転させることで、撮像モジュール120Cも回転軸X1周りに回転させることができる。従って、回転切削工具18周りで種々方向から撮像することができ、便利であるとともに、治療対象部位周辺の形状等に応じて撮像方向を調節することができる。
なお、撮像モジュール120Cを回転切削工具18周りで回転させる構成は、上記例に限られない。例えば、図40に示す装着部126EAのように、ヘッド部14の底部に凹凸構造による摩擦力をもって嵌合しうる形状の嵌合部を設け、装着本体部126Eaをその中央工具挿通部分近傍に設けたベアリング等によって嵌合部に対して回転可能に取付け、この装着本体部126Eaの回転によって撮像モジュール120Cを回転切削工具18周りに回転させるようにしてもよい。この場合、弾性変形を用いない嵌合部によって上記回転可能な構成を実現することができる。回転操作は、手指で装着本体部126Eaに直接接触して行ってもよいし、装着本体部126Eaに設けた不図示のレバーなどをつまんで行ってもよい。図40では撮像モジュール120Cを一つだけ備えた構成としているが、二つ以上の撮像モジュールを備える構成としてもよい。また例えば、キャップ状の装着部がヘッド部14の底部に回転可能な状態で弾性的に外嵌めされる構成であってもよい。また、連結部126Ebは、導電用配線パターンを備えた回路基板を兼ねることもできる。この場合、連結部126Ebと、同じく導電用配線パターンを備えた装着本体部126Eaとで、回路基板を構成し、撮像モジュール120Cが装着部126Eに搭載されることで、導電回路が形成される。撮像モジュール120Cが照明部を備える場合も、同様に導電回路を形成することが可能である。
次に、撮像モジュールの配設形態及び固定態様に関する変形例を説明する。
図41及び図42は既述した配設形態及び固定態様の例を示している。すなわち、上記各実施形態及び変形例では、基本的には、装着部26のうちヘッド部14の下端部に配設される部分に、シャンク部18aが挿入配置される孔部26aを挟むように、例えば、撮像モジュール120Eを2つ配設した例を説明した。撮像モジュール120Eは、例えば接着剤等で装着部26に固定される。ここで、装着部26が導電用配線パターンを備え、回路基板を兼ねてもよいことは、前述の実施例と同様である。
図43及び図44ではより多数(3つ以上)の撮像モジュール120Eを用いた場合の変形例を示している。この場合、装着部126F、あるいは基板を兼ねた装着部126Fのうち、ヘッド部14の下端部に配設される部分は、回転軸X1を中心とする略円形板状に形成される。そして、複数(ここでは3つ)の撮像モジュール120Eが回転軸X1周りに適宜間隔(ここでは回転軸X1周りに略均等間隔)で配設固定される。これにより、より多方向からの撮像が可能となる。
図45及び図46では、図41及び図42に示す例において撮像モジュール120Eをネジ止にて固定した例を示している。すなわち、撮像モジュール120Eの底部に一側方に延出するネジ止片122Epが形成されている。このネジ止片122Epには、ネジ挿通孔が形成されている。また、装着部26にはネジ螺合穴が形成されている。そして、装着部26の一主面上に撮像モジュール120Eを配設した状態で、ネジSを、ネジ止片122Epのネジ挿通孔に挿通して装着部26のネジ螺合穴に螺合締結することで、撮像モジュール120Eが装着部26に対して固定される。なお、装着部26が導電用配線パターンを備え、回路基板の機能を兼ねる場合、撮像モジュール120Eは装着部26に搭載され、ネジではなくハンダ付け等によって固定される。
撮像モジュール120Eは、その他の係合構造、嵌め込み構造等で装着部26に固定されていてもよい。
また、図47及び図48に示す例では、図43及び図44に示す例において、上記図45及び図46と同様に、撮像モジュール120Eをネジ止固定した例を示している。なおここでも、装着部126Fが導電用配線パターンを備え、回路基板の機能を兼ねる場合、撮像モジュール120Eは装着部126Fに搭載され、ネジではなくハンダ付け等によって固定される。
これらのように撮像モジュール120Eをネジ止固定あるいはハンダ付け固定した例では、撮像モジュール120Eを個別的に、あるいは基板を兼ねる装着部126Fと撮像モジュール120Eとをまとめて、着脱交換することができ、メンテナンス性等に優れる。
{第3実施形態}
第3実施形態に係る撮像装置付歯科治療用インスツルメント装置について説明する。ここでは、撮像素子21を歯科治療用インスツルメント11に一体的に装着した形態を説明する。なお、以下の説明において、既に説明したものと同様の構成部分については同一符号を付してその説明を省略する。
図49は第3実施形態に係る撮像装置付歯科治療用インスツルメント装置210を示す側面図であり、図50は同撮像装置付歯科治療用インスツルメント装置210を示す正面図である。
この実施形態では、装着部226として、上記基板を兼ねた装着部26のネジ止に係る構成部分を要しないようにしたものが用いられている。そして、その装着部226がヘッド部14の下端部に接着剤等で固着されることで、当該撮像モジュール20(撮像素子21)が歯科治療用インスツルメント11に対して一体的に装着されている。ここで、一体的に装着されるとは、部分的な破壊(例えば、接着部分の破壊等)を伴わないでは分離困難な程度に、撮像モジュール20(撮像素子21)が歯科治療用インスツルメント11に対して一体的に組込まれている形態をいい、接着剤による固定に限られない。勿論、撮像モジュール20(撮像素子21)の撮像軸X2は、回転軸X1に対して略平行な姿勢となっている。
この撮像装置付歯科治療用インスツルメント装置210によると、高価なイメージガイドを用いないで、構成の簡易化を図ることができる。また、撮像モジュール20(撮像素子21)がヘッド部14の底部に位置しかつ撮像軸が回転切削工具18の回転軸X1に対して略平行であるため、回転切削工具18による治療中でも、治療箇所をより確実に撮像できる。なお、ヘッド部14のうち撮像モジュール20が固定される部分に、当該撮像モジュール20を位置決め可能な凹部が形成されていてもよい。
図51及び図52に示す変形例に係る撮像装置付歯科治療用インスツルメント装置210Bでは、撮像モジュール20を、ヘッド部14の下端部に接着剤等で直接固着した例を示している。このように、撮像モジュール20(撮像素子21)は、他の部材を介さず直接ヘッド部14に固着された構成であってもよい。
図53及び図54に示す変形例に係る撮像装置付歯科治療用インスツルメント装置210Cでは、撮像モジュール20をヘッド部14の側部に接着剤等で固着した例を示している。このように、撮像モジュール20(撮像素子21)はヘッド部14の側部に固着されていてもよい。ヘッド部14の底部又は側部であれば、撮像軸X2を回転軸X1に対して略平行にすることで、回転切削工具18の先端部を撮像できるからである。
図55は、第3実施形態において、適用可能なブロック図を示している。図55に示すように、上記撮像制御ユニット30が持つ機能、特に、複数の撮像素子21から選択的に画像信号を出力する出力画像選択部35及び画像処理回路部36とで構成される画像選択出力部部分を、撮像装置付歯科治療用インスツルメント装置210に組込むことが好ましい。
これにより、撮像装置付歯科治療用インスツルメント装置210と表示部50とを接続することで、撮像モジュール20によって撮像された画像を容易に表示させることができ、取扱いの利便性に優れる。
{変形例}
上記各実施形態においては、主として根管治療を行う場合を例として説明したが、本発明の適用範囲は、根管治療に限られるものではない。回転切削工具を用いて行う種々の歯科治療に適用可能である。
上記撮像素子或いは撮像モジュールは、シャンク部18aを介して歯科治療用インスツルメントに装着される構成であってもよい。この場合、回転切削工具18の回転に合わせて上記撮像素子或いは撮像モジュールが回転軸X1周りに回転しないよう、撮像素子或いは撮像モジュールとシャンク部18aとの間には、回転可能な程度のフリクションを持たせ、かつ、撮像素子或いは撮像モジュールとインスツルメントの本体部12との間の位置関係を保つような、例えば棒状の回転規制部材を追加すればよい。
また、上記第1及び第2実施形態において、撮像素子21は一つであってもよい。また、複数の撮像素子21を備える場合、それぞれが別々の装着部によって装着される構成であってもよい。
また、第2実施形態において、撮像モジュール120,120E等と、照明部とが別々の装着部によって装着されてもよい。
また、上記各実施形態及び各変形例は、相反しない限りにおいて、適宜組合わせが可能である。
例えば、図33〜図39に示す例において、照明部を有さない撮像モジュール20がヘッド部14周りに移動可能な構成としてもよい。
また、第1実施形態で説明した配線部70D,70Eに係る構成は、第2実施形態及び第3実施形態においても適用可能である。
図55に示すように、撮像制御ユニット30が持つ機能、特に、複数の撮像素子21から選択的に画像信号を出力する出力画像選択部35及び画像処理回路部36とで構成される画像選択出力部部分を、撮像装置付歯科治療用インスツルメント装置210に組込む構成は、第1実施形態及び第2実施形態においても適用可能である。
また、第3実施形態において、照明部をさらに備えていてもよい。例えば、第3実施形態において用いられた撮像モジュール20に代えて、第2実施形態のように照明部を有する撮像モジュール120を用いるとよい。
この場合において、照明部として、第2実施形態で説明したように、照明部として、通常撮影用の照明部と蛍光画像用の励起光照明部とを有する構成としてもよい。

Claims (19)

  1. 回転切削工具を装着可能なヘッド部を有する歯科治療用インスツルメント用の歯科治療用撮像装置であって、
    少なくとも撮像素子と光学部材とを備える撮像モジュールと、
    前記撮像モジュールを、前記ヘッド部の底部又は側部に位置し、かつ、前記撮像モジュールによる撮像軸と前記回転切削工具の回転軸とが略平行になる姿勢で、前記歯科治療用インスツルメントに着脱可能に装着可能な装着部と、
    を備えた歯科治療用撮像装置。
  2. 請求項1記載の歯科治療用撮像装置であって、
    前記ヘッド部の底部又は側部に着脱可能に装着可能な1つ又は複数の照明用発光部をさらに備えた歯科治療用撮像装置。
  3. 請求項2記載の歯科治療用撮像装置であって、
    前記照明用発光部が前記撮像モジュールに一体化された、歯科治療用撮像装置。
  4. 請求項2又は請求項3記載の歯科治療用撮像装置であって、
    前記照明用発光部は、通常撮影用の照明部と異変部を抽出する蛍光画像用の励起光照明部とを有し、
    前記通常撮影用の照明部と前記蛍光画像用の励起光照明部とが選択的に又は同時に発光可能である、歯科治療用撮像装置。
  5. 請求項1〜請求項4のいずれかに記載の歯科治療用撮像装置であって、
    前記装着部は、前記撮像モジュールに固定され、前記歯科治療用インスツルメントに嵌合可能な嵌合部を有する、歯科治療用撮像装置。
  6. 請求項5記載の歯科治療用撮像装置であって、
    前記嵌合部は、手指の操作で前記撮像モジュールを前記ヘッド部周りに移動可能に、前記ヘッド部の底部又は側部に嵌合可能である、歯科治療用撮像装置。
  7. 請求項1〜請求項6のいずれかに記載の歯科治療用撮像装置であって
    前記撮像素子のうちの少なくとも一部又は前記撮像モジュールのうち少なくとも一部が、耐熱性樹脂で形成された保護部材で覆われている、歯科治療用撮像装置。
  8. 請求項1〜請求項7のいずれかに記載の歯科治療用撮像装置であって、
    前記撮像モジュールを複数備えた歯科治療用撮像装置。
  9. 回転切削工具を装着可能なヘッド部を有する歯科治療用インスツルメントと、
    前記歯科治療用インスツルメントに着脱可能に装着された請求項1〜請求項8のいずれかに記載の歯科治療用撮像装置と、
    を備えた撮像装置付歯科治療用インスツルメント装置。
  10. 請求項9記載の撮像装置付歯科治療用インスツルメント装置であって、
    前記撮像素子及び前記照明用発光部のうちの少なくとも1つと電気的に接続された配線部が、前記歯科治療用インスツルメントに内蔵された、又は、前記歯科治療用インスツルメントの外周囲に沿って着脱可能に配設された、撮像装置付歯科治療用インスツルメント装置。
  11. 回転切削工具を装着可能なヘッド部を有する歯科治療用インスツルメントと、
    請求項8記載の歯科治療用撮像装置と、
    前記歯科治療用インスツルメントに設けられ、前記複数の撮像モジュールから選択的に画像信号を出力する画像選択出力部と、
    を備えた撮像装置付歯科治療用インスツルメント装置。
  12. 回転切削工具を装着可能なヘッド部を有する歯科治療用インスツルメントと、
    少なくとも撮像素子と光学部材とを備える撮像モジュールと、
    を備え、
    前記撮像モジュールが、前記ヘッド部の底部又は側部に位置しかつ前記撮像モジュールによる撮像軸と前記回転切削工具の回転軸とが略平行になる姿勢で、前記歯科治療用インスツルメントに一体的に装着された、
    撮像装置付歯科治療用インスツルメント装置。
  13. 請求項12記載の撮像装置付歯科治療用インスツルメント装置であって、
    前記ヘッド部の底部又は側部に一体的に装着された1つ又は複数の照明用発光部をさらに備えた撮像装置付歯科治療用インスツルメント装置。
  14. 請求項13記載の撮像装置付歯科治療用インスツルメント装置であって、
    前記照明用発光部が前記撮像モジュールに一体化された、撮像装置付歯科治療用インスツルメント装置。
  15. 請求項13又は請求項14記載の撮像装置付歯科治療用インスツルメント装置であって、
    前記照明用発光部は、通常撮影用の照明部と異変部を抽出する蛍光画像用の励起光照明部とを有し、
    前記通常撮影用の照明部と前記蛍光画像用の励起光照明部とが選択的に又は同時に発光可能である、撮像装置付歯科治療用インスツルメント装置。
  16. 請求項12〜請求項15のいずれかに記載の撮像装置付歯科治療用インスツルメント装置であって、
    前記撮像素子及び前記照明用発光部のうちの少なくとも1つと電気的に接続された配線部が、前記歯科治療用インスツルメントに内蔵され又は前記歯科治療用インスツルメントの外周囲に沿って配設された、撮像装置付歯科治療用インスツルメント装置。
  17. 請求項12〜請求項16のいずれかに記載の撮像装置付歯科治療用インスツルメント装置であって、
    前記撮像素子のうちの少なくとも一部又は前記撮像モジュールのうちの少なくとも一部が、耐熱性樹脂で形成された保護部材で覆われている、撮像装置付歯科治療用インスツルメント装置。
  18. 請求項12〜請求項17のいずれかに記載の撮像装置付歯科治療用インスツルメント装置であって、
    前記撮像モジュールを複数備えた撮像装置付歯科治療用インスツルメント装置。
  19. 請求項18記載の撮像装置付歯科治療用インスツルメント装置であって、
    前記複数の撮像モジュールから選択的に画像信号を出力する画像選択出力部をさらに備えた撮像装置付歯科治療用インスツルメント装置。
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