JP6912862B2 - 歯科用ハンドピース装置 - Google Patents
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Description
その際には工具の先端が視認できるか否かを判断するかにより切削部分の視認の可否を判断してもよい。
その際には処理手段は、優先度の高いカメラモジュールから、次の優先度のカメラモジュールへの切り替えを行う前に、予め決められた猶予時間が設けられていてもよい。
また、図2に表れているように本形態ではヘッド2のうち、工具装着部2aが形成される面には4つの冷却水射出口2bが具備されている。冷却水射出口2bは、歯科ハンドピース本体1内に設けられた流路に通じており、該流路に水を流すことにより冷却水射出口2bから冷却水が射出される。
ここで1つの例として歯科ハンドピース本体1の形態を示したが、上記したようにこれに限定されることなく公知の歯科ハンドピース本体を適用することができる。
導電手段12は、後述する入出光手段13と処理手段21とを電気的に接続する導線を内側に有して構成された管状部材である。導電手段12はその管状の内側にいわゆる導線が含まれ、少なくとも2つの導線が配置されている。そのうちの一方がカメラモジュール15と処理手段21とを接続する導線12aであり、他方が光源14と処理手段21とを接続する導線12bである。
カメラモジュール15は、撮影すべき像である口腔内からの光を適切に入光させるとともに、これを電気信号に変換する手段である。そして変換された信号が導線12aにより処理手段21に送信される。カメラモジュール15の具体的な形態は特に限定されることはないが、レンズとCCDやCMOS等の光電変換センサと、を含む機器を挙げることができる。
ここで保持部材は、入出光手段を歯科ハンドピースに保持することができればよく、従って、保持手段が入出光手段に設けられても良い。
処理手段21は、映像取得機器11の光源14の電源22を有し、及び映像取得機器11の複数のカメラモジュール15から取得した映像信号を処理し、表示を制御する手段である。処理手段21は、電源22、受信手段24、中央演算子25、記憶手段26、RAM27、及び送信手段28を備えて構成されている。図4にも処理手段21、光源14、及びカメラモジュール15の関係を説明するブロック図を表した。
中央演算子25が画像処理手段として機能するときには、受信手段24からの電気的信号を取り入れ、プログラムに基づいて演算をし、その結果としての映像信号を生成する。そのうちの演算のひとつとして、後で説明するように複数のカメラモジュール15から適切な映像となっているものを判断し、必要に応じて映像を切り替える演算が含まれる。これにより工具3による切削部分が死角により見えなくなる状態となることを防止する。具体的な態様については後で説明する。
この他、生成される映像信号としては、受信した信号を映像としてそのまま表示したり、複数のカメラモジュール15からの映像を画面内に同時に表示したり、映像の一部を拡大したり、一部を目立つように表示したり、画面上で採寸したり等、映像的な効果を加えることもできる。これにより施術者にとって利便性が向上する。このような画像処理のためのプログラムは公知のものを適用することができる。
また中央演算子25は、受信手段24、記憶手段26、RAM27、送信手段28等の処理手段21に備えられる他の部材に接続されており、プログラムに基づいてこれらを制御できるように構成されている。
その後、過程S13で示したように、このカメラモジュール15で工具の先端が認識することができるかを判断する。この過程で工具の先端が認識できれば、歯牙切削の状況がこのカメラモジュールで視認することができることを意味するので、Yesが選択され、過程S14に移って映像を表示する。そして過程S12に戻り、繰り返し上記過程が行われる。
一方、このカメラモジュール15で工具の先端が認識することができなかった場合には、過程S13でNoが選択され、過程S15に移行してカウンタを開始する。この過程では予め決めた時間の間だけ猶予する。これは、歯牙の切削中は切削粉や冷却水の噴霧により付着した水滴等により切削工具先端が一時的に見えにくくなることが考えられる。そこで、切削工具が認識できなくなったらすぐにカメラモジュールの切り替えが行われるのではなく、カウンタによる時間制限を設けた上で隠れた状態の継続時間が設定時間を超えた場合にのみ切り替えが行われるようにする。
一方、この過程でも工具の先端を認識することができない場合には、この姿勢では当該カメラモジュール15では切削の状況を視認することができないと判断できる。そこで、過程S17に進み、次の優先度のカメラモジュール15からの映像を取得する。その後、過程S12に戻って、上記過程を繰り返す。
また、上記のように自動にカメラモジュールを切り替えるように構成する他、施術者が手動でカメラモジュールの切り替えをできるように構成してもよい。これによれば、施術者の好みに応じて映像を選択できる利便性がある。その際には、例えば歯科用ハンドピース装置100のいずれかにスイッチを設け、このスイッチの操作信号により複数のカメラモジュールを切り替えて表示するように処理手段21を構成することができる。例えば施術者がスイッチを押すごとに、表示されるカメラモジュールが切り替わるようにすれば施術者の利便性を高めることが可能である。
2 ヘッド
2a 工具装着部
2b 冷却水射出口
3 工具
10 歯科用ハンドピース撮像装置
11 映像取得機器
12 導電手段
13 入出光手段
14 光源
15 カメラモジュール
21 処理手段
22 電源
24 受信手段
25 中央演算子
26 記憶手段
27 RAM
28 送信手段
31 表示手段
100 歯科用ハンドピース装置
Claims (4)
- 歯科用ハンドピース本体と、該歯科用ハンドピース本体に具備される歯科用ハンドピース撮像装置と、を有し、
前記歯科用ハンドピース撮像装置は、
撮像して映像を電気信号に変換する複数のカメラモジュールと、
前記複数のカメラモジュールからの前記電気信号を受信して該電気信号に基づいて映像を生成する演算、前記複数のカメラモジュールによる前記映像の表示の切り替え、及び、生成された前記映像に基づいて前記歯科用ハンドピース本体に装着された工具の先端が視認できるか否かを判断する、演算を行う処理手段と、を有する、歯科用ハンドピース装置。 - 前記処理手段は、前記複数のカメラモジュールに対して、予め設定された優先度の高い前記カメラモジュールから前記判断を行い、該判断において前記工具の先端が視認できないときに次に優先度の高い前記カメラモジュールに切り替えて前記判断を行う請求項1に記載の歯科用ハンドピース装置。
- 前記処理手段は、前記優先度の高い前記カメラモジュールから、次の優先度の前記カメラモジュールへの前記切り替えを行う前に、予め決められた猶予時間が設けられている請求項2に記載の歯科用ハンドピース装置。
- さらにスイッチを備え、前記スイッチからの信号により前記映像の切り替えが行われる請求項1に記載の歯科用ハンドピース装置。
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