JPWO2009116365A1 - 原点位置信号検出器 - Google Patents

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    • G01D5/2457Incremental encoders having reference marks

Abstract

等間隔で着磁されたインクリメンタルトラック(3)と、原点位置を検出するための原点位置検出トラック(4)とを有する回転もしくはリニアスケール(1)と、上記スケールからの磁場を検出するための磁気センサ(5)とを備えた原点位置信号検出器において、原点位置検出トラックは、原点位置着磁部(11)と、その両側に、同じ方向の磁化でそれぞれ1箇所以上に着磁されたサイド着磁部(12)を有する。

Description

本発明は、磁気式ロータリーエンコーダ等の磁気式回転角センサ、及び磁気式リニアエンコーダ等の磁気式位置検出器において原点位置を検出する原点位置信号検出器に関する。
一般的な原点位置信号検出器を使用した例として、磁気式回転角センサがある。該磁気式回転角センサは、大きく分けて、例えばモータ等の回転軸に組みつけられその回転に応じて発生する磁界を変化させる回転ドラムと、変化する磁界を検出する磁気検出センサとを備える(例えば特許文献1)。
回転ドラムの外周面には、塗布、嵌め合い、接着等の方法により、磁石が設けられている。その検出トラックは、回転ドラムの回転角を検出するためのインクリメンタルトラックと、回転角検出用の原点位置を検出するための原点位置検出トラックとにより構成されている。
インクリメンタルトラックは、回転ドラムの一周を等間隔のピッチPにて着磁されており、ピッチPは、インクリメンタル信号検出に必要な一回転内の波数Wにより、P=360°/Wの関係にて規定される。又、原点位置検出トラックは、回転ドラムの一回転に対して一つのパルス波形が生成されるように、一周内の一箇所だけが着磁されており、その着磁幅は信号処理方法に応じて適切に設定されている。
磁気検出センサは、回転ドラムのインクリメンタルトラック及び原点位置検出トラックにおけるそれぞれの着磁に応じて、複数のAMRやGMR等の、磁気抵抗素子もしくは磁気抵抗素子アレイにより構成され、回転ドラムに対して一定の間隔で配置される。
このように構成される従来の磁気式回転角センサにおける一般的な原点位置検出信号の処理方法は、特許文献1の図3に示されるように、磁気抵抗素子が出力するアナログ信号を閾値電圧にてパルス波形に変換して、原点位置検出信号とする。
特開平5−223592号公報(特許第3195019号)
磁気検出センサとして一般に使用されるAMRやGMR素子等の磁気抵抗素子は、温度上昇に伴い、その出力が減少するという物理的特性を持つ。例えばAMR素子は、概ね0.3〜0.5%/℃の割合で出力が低下することから、例えば20℃から80℃に周囲温度が上昇した場合、原点位置検出信号の出力は、15〜25%低下することになる。よって、原点位置検出信号を生成するための閾値電圧は、高温時のことを考慮して、極力低く設定する必要がある。又、回転ドラムに対する磁気検出センサの組付け誤差等の要因により、原点位置検出信号は増減するため、その分の余裕を持って上記閾値電圧を低めに設定する必要もある。
一方、磁気抵抗素子が出力するアナログ信号には、特許文献1の図3や図4に示すように、大きなピークの両側には、一つずつ小さいピークが存在する(以後、この両側の小ピークを「サイドピーク」と呼ぶ。)。よって、このサイドピークを原点位置検出信号として誤認させないため、閾値電圧は、サイドピークの高さよりも低く設定することはできない。さらに、閾値電圧の設定誤差や、上述した磁気検出センサの組付け誤差によるサイドピークの高さ変動も存在する。よって、サイドピークを考慮すると、閾値電圧は、サイドピークの高さに余裕分を加えて高めに設定する必要がある。したがって、現実的には、設計閾値電圧を極力低く設定することはできない。
又、低温時には、AMRやGMR素子の出力は逆に増大するため、サイドピークの出力値も高くなる。よってサイドピーク出力が、設定した閾値電圧を超えたときには、原点位置信号検出器は、サイドピークを検出し、原点位置の誤検出が発生する可能性がある。
以上のことから、サイドピークの出力を極力低く抑えることが、安定した原点位置信号検出にとって重要となる。
本発明は、上述したような課題を解決するためになされたもので、磁気式エンコーダにおける原点位置検出信号を従来に比べて安定して検出可能な原点位置信号検出器を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明は以下のように構成する。
即ち、本発明の一態様における原点位置信号検出器は、変位量検出のため変位方向において等間隔で着磁された変位検出着磁部を有するインクリメンタルトラック、及び上記変位量検出の原点位置を検出させる原点位置着磁部を有する原点位置検出トラックを有する被検出部材と、上記インクリメンタルトラック及び上記原点位置検出トラックにおける磁場を検出する磁気センサとを備えた原点位置信号検出器において、上記原点位置検出トラックは、上記変位方向において上記原点位置着磁部の両側に、上記原点位置着磁部と同じ方向の磁化にて着磁されたサイド着磁部をさらに備えたことを特徴とする。
上記サイド着磁部は、上記原点位置着磁部の両側に同数で設けられてもよいし、上記原点位置着磁部に対して一定の隙間を介して設けられてもよい。
また、上記原点位置着磁部と、上記サイド着磁部とは、同じ着磁電流強度で着磁されてもよいし、異なる着磁電流強度で着磁されてもよい。
上記サイド着磁部は、上記原点位置着磁部から遠ざかるに従ってその着磁幅が狭くなるように構成してもよい。
上記原点位置着磁部と、上記サイド着磁部とは、インクリメンタルトラックの着磁に対して影響を及ぼさない相対位置に着磁されてもよい。
本発明の一態様における原点位置信号検出器によれば、原点位置検出トラックは、原点位置着磁部の両側にサイド着磁部を備えたことにより、磁気センサが出力するアナログ信号に付随して出現するサイドピークの出力値を低減させることができる。よって、原点位置検出信号を生成するための閾値電圧を低く設定できる。その結果、高温時における原点位置検出信号の検出安定性を向上することができるとともに、低温時におけるサイドピークが設定閾値電圧を超えることによる原点位置検出信号の誤検出を低減することができる。したがって、本発明の一態様における原点位置信号検出器によれば、磁気式エンコーダにおける原点位置検出信号を従来に比べて安定して検出可能である。
本発明の実施の形態1による磁気式回転角センサの概略構成を示す斜視図である。 図1に示す磁気式回転角センサにおいて、回転ドラムの回転に伴い、原点位置着磁部のみにより磁気抵抗素子の表面に掛かる磁束密度分布の時間変化、及びサイド着磁部のみにより磁気抵抗素子の表面に掛かる磁束密度分布の時間変化をそれぞれシミュレーションしたグラフである。 図1に示す磁気式回転角センサにおいて、原点位置着磁部のみにより磁気抵抗素子の表面に掛かる磁束密度分布の時間変化、並びに、原点位置着磁部及びサイド着磁部の両方により磁気抵抗素子の表面に掛かる磁束密度分布の時間変化をシミュレーションしたグラフである。 一般的な磁気抵抗素子であるAMR素子の一般的な感度曲線を示すグラフである。 図3に示す磁束密度分布の変化を図4に示すAMR素子の感度曲線に当てはめて、回転ドラムの回転に伴うAMR素子の抵抗変化率の変化に換算したものを示すグラフである。 本発明の実施の形態2による磁気式回転角センサの概略構成を示す斜視図である。 図3に示す原点位置着磁部及びサイド着磁部の両方により磁気抵抗素子の表面に掛かる磁束密度分布の時間変化、並びに、図6に示す磁気式回転角センサにおいて原点位置着磁部及び3つのサイド着磁部の両方により磁気抵抗素子の表面に掛かる磁束密度分布の時間変化をシミュレーションしたグラフである。 図7に示す磁束密度分布の変化を図4に示すAMR素子の感度曲線に当てはめて、回転ドラムの回転に伴うAMR素子の抵抗変化率の変化に換算したものを示すグラフである。 本発明の実施の形態3による磁気式位置検出センサの概略構成を示す斜視図である。 本発明の実施の形態4による磁気式位置検出センサの概略構成を示す斜視図である。 本発明の実施の形態5において、原点位置着磁部及びサイド着磁部を個々に磁化した場合の、それぞれの着磁部から磁気抵抗素子の表面に掛かる磁束密度分布の時間変化をシミュレーションしたグラフである。 本発明の実施の形態5において、原点位置着磁部及びサイド着磁部を個々に磁化した場合にて、原点位置着磁部及びサイド着磁部の両方から磁気抵抗素子の表面に掛かる磁束密度分布の時間変化をシミュレーションしたグラフである。 本発明の実施の形態5において、図12の磁束密度分布の変化を図4のAMR素子の感度曲線に当てはめて、回転ドラムの回転に伴うAMR素子の抵抗変化率の変化に換算したものを示すグラフである。 本発明の実施の形態6による磁気式位置検出センサの概略構成を示す斜視図である。 図14に示す磁気式位置検出センサの変形例における概略構成を示す斜視図である。
符号の説明
1 被検出部材、3 インクリメンタルトラック、3a 変位検出着磁部、
4 原点位置検出トラック、5 磁気抵抗素子、11 原点位置着磁部、
12、13,14 サイド着磁部、15 回転方向、20 回転ドラム、
34 サイドピーク、
52 被検出部材、53 インクリメンタルトラック、53a 変位検出着磁部、
54 原点位置検出トラック、55 磁気抵抗素子、61 原点位置着磁部、
62、63,64 サイド着磁部、65 直動方向、
101〜104、106,107 原点位置信号検出器。
本発明の実施形態である原点位置信号検出器について、図を参照しながら以下に説明する。尚、各図において、同一又は同様の構成部分については同じ符号を付している。
実施の形態1.
本発明の実施の形態1における原点位置信号検出器について、図1〜図5を用いて以下に説明する。
図1は、磁気式ロータリーエンコーダの内、磁気式回転角センサとして機能する、上記実施形態の原点位置信号検出器101の概略構成を示している。原点位置信号検出器101は、大きく分けて、被検出部材1と、磁気センサの機能を果たす一例である磁気抵抗素子5とを備える。
被検出部材1は、例えばモータ等の回転軸に相当する回転ドラム20の外周面に、塗布、嵌め合い、接着等の方法にて取り付けられる磁石である。被検出部材1には、インクリメンタルトラック3と、原点位置検出トラック4とが回転ドラム20の軸方向において上下2段に配置されている。
インクリメンタルトラック3は、変位量検出のため、変位方向において図の左から右へS→N極、N→S極の磁化方向となるように交互に等間隔で着磁された変位検出着磁部3aを有する。尚、本実施形態では、上記変位量は回転角に相当し、上記変位方向は被検出部材1の回転方向15に相当する。よって、変位検出着磁部3aは、インクリメンタルトラック3の全周にわたり、回転方向15において等間隔のピッチPにて着磁されている。ピッチPは、インクリメンタル信号検出に必要な一回転内の波数Wによって、P=360°/W の関係にて規定される。
原点位置検出トラック4は、原点位置着磁部11と、サイド着磁部12とを備える。
原点位置着磁部11は、上記変位量検出、つまり本実施形態では被検出部材1の回転角検出、の原点位置を検出させる着磁部である。又、原点位置着磁部11は、被検出部材1の一回転に対して一つのパルス波形が生成されるように、原点位置検出トラック4の一箇所に形成され、かつ回転方向15において着磁幅λにて形成される。原点位置着磁部11の着磁幅λは、インクリメンタルトラック3の着磁ピッチPに対して、例えばλ=Pや2Pなどの任意の着磁幅にて設けられる。
サイド着磁部12は、回転方向15において原点位置着磁部11の両側に配置され、それぞれのサイド着磁部12は、回転方向15において原点位置着磁部11と同じ方向の磁化にて着磁されている。又、本実施形態では、両側の各サイド着磁部12は、回転方向15において、原点位置着磁部11に対して0.325λ(λは、原点位置着磁部11の上記着磁幅)のサイズにてなる隙間Nを介して位置して、かつ0.1λの幅aを有する。
磁気抵抗素子5は、インクリメンタルトラック3及び原点位置検出トラック4における磁場を検出する素子であり、インクリメンタルトラック3及び原点位置検出トラック4の着磁に応じて複数のAMR素子(異方性磁気抵抗素子)やGMR素子(巨大磁気抵抗素子)などの磁気抵抗素子もしくは磁気抵抗素子アレイにより構成され、被検出部材1の直径方向において、被検出部材1に対して、規定の間隔Gをあけて配置される。
以上のように構成される原点位置信号検出器101の動作について以下に説明する。尚、磁気抵抗素子5には、磁気抵抗素子5が出力するアナログ信号を処理し被検出部材1の回転角に対応した信号を送出する信号処理回路25が接続される。
例えばモータの出力軸に取り付けられた被検出部材1が回転することで、磁気抵抗素子5は、インクリメンタルトラック3における変位検出着磁部3a、並びに、原点位置検出トラック4における原点位置着磁部11及びサイド着磁部12のそれぞれの磁界の変化を検出する。
図2は、原点位置着磁部11及びサイド着磁部12の磁界が磁気抵抗素子5の表面に別々に作用したときの、磁気抵抗素子5における磁束密度分布の時間変化をシミュレーションした図である。図2に示す実線部31は、原点位置着磁部11のみにおける磁束密度分布(縦軸)を、回転ドラム20の回転角(横軸)との関係にて表したものである。図2に示す点線部32は、サイド着磁部12のみにおける磁束密度分布(縦軸)を、回転ドラム20の回転角(横軸)との関係にて表したものである。又、図3は、原点位置着磁部11及びサイド着磁部12の両方の磁界が磁気抵抗素子5の表面に作用したときの、磁気抵抗素子5における磁束密度分布の時間変化をシミュレーションした図である。図3に示す実線部33は、原点位置着磁部11のみにおける磁束密度分布(縦軸)を、回転ドラム20の回転角(横軸)との関係にて表したものである。図3に示す点線部は、原点位置着磁部11及びサイド着磁部12の両方が作用したときの磁束密度分布(縦軸)を、回転ドラム20の回転角(横軸)との関係にて表したものである。又、図4は、一般的な磁気抵抗素子であるAMR素子の感度曲線の典型例を示している。又、図5は、図3に示す磁束密度分布の変化を、図4に示すAMR素子の感度曲線に当てはめて、回転ドラムの回転に伴うAMR素子の抵抗変化率の変化に換算したものを示す。図5において、実線部は、原点位置着磁部11及びサイド着磁部12の両方による上記抵抗変化率の変化を示し、点線部は、原点位置着磁部11のみによる上記抵抗変化率の変化を示す。
図2に示すように、原点位置着磁部11のみによる磁束密度変化を示す実線部31は、縦軸のプラス方向に延びた主たるパルス波形31aの左右両側に、マイナス方向に突出した副パルス波形31bが存在する波形となっている。このような波形形成は、回転ドラムの一回転内に一極だけ着磁された構成において、その着磁部の周囲に発生する磁束の集中によって物理的に発生しうる現象である。一方、磁気抵抗素子5は、図4に示すように、磁束密度の正負に対して偶関数的な出力特性を示す。よって、図3に示す、マイナス方向に突出した部分33bは、磁気抵抗素子5の出力では、図5の点線部にて示すように、大きくプラス側にピークを持った波形、すなわちサイドピーク34を形成する。
これに対し、図2の点線部32にて示すように、サイド着磁部12が磁気抵抗素子5の表面に作り出す磁束密度分布は、ちょうど実線部31のマイナス側に突出した副パルス波形31bをキャンセルするような磁束密度分布となる。よって、原点位置着磁部11及びサイド着磁部12を共に有する原点位置検出トラック4が磁気抵抗素子5の表面に作り出す磁束密度分布は、図3の実線部33に示すように、マイナス方向に突出した部分33bが一部キャンセルされた磁束密度分布となる。その結果、磁気抵抗素子5の出力は、図5実線部35に示すように、サイドピーク34が低減された波形となる。
このように、原点位置着磁部11の両側にサイド着磁部12を設けることで、磁気抵抗素子5からサイドピーク34が低減された出力波形を得ることが可能となる。よって、原点位置検出信号を生成するための閾値電圧を低く設定できる。その結果、高温時における原点位置検出信号の検出安定性を向上することができるとともに、低温時におけるサイドピークが設定閾値電圧を超えることによる原点位置検出信号の誤検出を低減することができる。したがって、磁気式エンコーダにおける原点位置検出信号を従来に比べて安定して検出することが可能となる。
本実施の形態では、サイド着磁部12の配置例として、隙間Nを0.325λ、幅aを0.1λのサイズとしているが、これに限定するものではない。即ち、サイド着磁部12の配置は、被検出部材1の磁気特性及び原点位置着磁部11の着磁幅λの値、等により、適宜に設計することができる。
又、図2、図3、及び図5では、原点位置着磁部11及びサイド着磁部12の着磁を同じ着磁電流強度で磁石の飽和磁束密度まで磁化するように着磁を行った場合を模擬している。このように、原点位置着磁部11及びサイド着磁部12の着磁を同じ着磁電流強度で磁石の飽和磁束密度まで磁化する方法は、飽和磁化値が一定となることから、量産時における着磁強度のバラツキを小さくすることができ、品質の安定した原点位置信号検出器を提供可能であるという効果を奏する。
一方、本実施の形態は、原点位置着磁部11及びサイド着磁部12の着磁を同じ着磁電流強度で磁石の飽和磁束密度まで磁化する方法に限定するものではない。つまり、被検出部材1の磁気特性等により任意に着磁後の磁化を設定することができる。原点位置着磁部11とサイド着磁部12とをそれぞれ異なる着磁電流強度で着磁することで、磁気抵抗素子5の出力波形からサイドピーク34を完全に無くすことも可能である。この点については、後述の実施形態5において詳しく説明している。
又、本実施の形態では、被検出部材1に対して原点位置着磁部11及びサイド着磁部12の着磁を行った形態を示しているが、これに限定されるものではなく、例えばサイド着磁部12は、原点位置着磁部11に対して後から接着等の手段により、既に着磁された磁石を貼り付けた構成とすることも可能である。
実施の形態2.
本発明の実施の形態2について、図6〜図8を用いて以下に説明する。
ここで、図6は、本発明の実施の形態2による原点位置信号検出器102の概略構成を示す。図7は、実施の形態1の原点位置信号検出器101における磁気抵抗素子における磁束密度分布の時間変化のシミュレーション結果と、実施の形態2の原点位置信号検出器102における磁気抵抗素子における磁束密度分布の時間変化のシミュレーション結果とを比較して表示した図である。尚、図7において、実線部が原点位置信号検出器101の場合を示し、点線部が原点位置信号検出器102の場合を示している。図8は、図7の磁束密度分布の変化を、図4のAMR素子の感度曲線に当てはめて、回転ドラムの回転に伴うAMR素子の抵抗変化率の変化に換算したものを示す。尚、実線部が原点位置信号検出器102の場合を示し、点線部が原点位置信号検出器101の場合を示している。
上述した実施の形態1の原点位置信号検出器101では、サイド着磁部12は、原点位置着磁部11の片側には、一箇所のみに配置されている。一方、本実施の形態2における原点位置信号検出器102では、原点位置着磁部11の片側には、複数の箇所にサイド着磁部を配置している。この点で、原点位置信号検出器101と原点位置信号検出器102とは相違する。尚、原点位置信号検出器102におけるその他の構成は、原点位置信号検出器101における構成に同じである。したがって、以下には、相違する構成部分についてのみ説明を行う。
原点位置信号検出器102では、回転ドラム20の一回転に対して一つのパルス波形を生成するように、原点位置検出トラック4は、一箇所に原点位置着磁部11を着磁幅λで有し、原点位置着磁部11の両側のそれぞれに、原点位置着磁部11と同じ方向の磁化を持ったサイド着磁部12、13、14を3箇所ずつ備えている。
サイド着磁部12は、回転方向15において、原点位置着磁部11に対して0.34λ(λは、原点位置着磁部11の上記着磁幅)のサイズにてなる隙間Kを介して位置して、かつ0.1λの幅aを有する。
サイド着磁部13は、回転方向15において、サイド着磁部12に対して0.325λのサイズにてなる隙間Lを介して位置して、かつ0.05λの幅bを有する。
サイド着磁部14は、回転方向15において、サイド着磁部13に対して0.3λのサイズにてなる隙間Mを介して位置して、かつ0.025λの幅cを有する。
このように、原点位置着磁部11から離れるに従い、着磁部間の隙間K,L,Mは徐々に小さくなり、回転方向15におけるサイド着磁部12,13,14の幅a,b,cも小さくなる。尚、原点位置着磁部11からの距離とサイド着磁部の着磁幅との関係は、本実施形態のような複数のサイド着磁部12〜14を設けた場合に限定されず、原点位置着磁部11の片側に一つのサイド着磁部を設ける場合でも原点位置着磁部11から離れるに従いサイド着磁部の着磁幅は小さくなる。
以上説明した構成を有する本実施形態における原点位置信号検出器102によれば、上述した原点位置信号検出器101の場合と同様に、磁気抵抗素子5からサイドピーク34が低減された出力波形を得ることが可能となる。
さらに、原点位置着磁部11の各片側に、それぞれ複数のサイド着磁部12,13,14を配置することで、第1の実施形態に比べてさらに以下の効果を得ることができる。
即ち、図7の実線部は、実施の形態1での磁気抵抗素子5における磁束密度分布を示しており、マイナス方向に突出した部分を一箇所キャンセルしたような波形となっている。しかしながら、その波形の左右に、まだマイナス方向に若干突出したピーク36が存在している。このようなピーク36をさらにキャンセル可能なように、本実施の形態2では、サイド着磁部13,14を設けている。
したがって、図7の点線部37に示す、本実施の形態2での磁気抵抗素子5における磁束密度分布では、実施の形態1に比べてピーク36に相当する磁束密度分布出力を低減した形態となっている。このことは、図8からも読み取ることができ、点線で示された実施の形態1の構成でのAMR出力に対して、実線部で示す本実施の形態における出力は、若干サイドピークが抑えられた波形を得ている。
よって、本実施の形態2では、実施の形態1に比べて、磁気式エンコーダにおける原点位置検出信号をより安定して検出することが可能となる。
尚、本実施の形態では、原点位置着磁部11の両側にて、それぞれ3箇所にサイド着磁部12,13,14を配置した構成を採るが、サイド着磁部の数は、3個に限らず、複数の任意個数ずつ配置することができる。
又、サイド着磁部12、13、14に関する隙間K,L,M、及び幅a,b,cの値は、上述した値に限定するものではなく、例えばK、L、Mを一定の幅にしてもよく、またa、b、cを一定の幅にしてもよく、被検出部材1の磁気特性及び原点位置着磁部11の着磁幅λの値、等により任意に設計することができる。
又、図7、図8では、原点位置着磁部11とサイド着磁部12、13、14との着磁を同じ着磁電流強度で磁石の飽和磁束密度まで磁化するように着磁を行った場合を模擬しているが、本実施の形態は、これに限るものではなく、被検出部材1の磁気特性等により任意に着磁後の磁化を設定することができる。
又、本実施の形態では、被検出部材1に対して原点位置着磁部11及びサイド着磁部12、13、14の着磁を行った形態としているが、例えばサイド着磁部12、13、14は、原点位置着磁部11に対して後から接着等の手段により、既に着磁された磁石を貼り付けた構成とすることも可能である。
実施の形態3.
本発明の実施の形態3について、図9を用いて以下に説明する。
本実施の形態3における原点位置信号検出器103は、実施形態1における原点位置トラック構成を磁気式位置検出センサに適用したものである。
図9は、磁気式リニアエンコーダの内、磁気式位置センサとして機能する、本実施形態の原点位置信号検出器103の概略構成を示している。原点位置信号検出器103は、大きく分けて、被検出部材52と、磁気抵抗素子55とを備える。
被検出部材52は、リニアスケール板51上に、塗布もしくは接着等の方法により取り付けられた板状の磁石である。被検出部材52には、インクリメンタルトラック53と、原点位置検出トラック54とが上下2段に配置され、各トラック53,54は、被検出部材52の長手方向に沿って延在する。
インクリメンタルトラック53は、被検出部材52と磁気抵抗素子55との相対直動方向の変位量を検出するため、変位方向において図の左から右へS→N極、N→S極の磁化方向となるように交互に等間隔で着磁された変位検出着磁部53aを有する。尚、本実施形態では、上記変位量は、直線的なストローク量に相当し、上記変位方向は被検出部材52の直動方向65に相当する。よって、変位検出着磁部53aは、インクリメンタルトラック3の全長にわたり、直動方向65において等間隔のピッチPにてインクリメンタルトラック3に着磁されている。ピッチPは、直動方向65のストロークSに対してインクリメンタル信号検出に必要な波数Wによって、P=S/W の関係にて規定される。
原点位置検出トラック54は、原点位置着磁部61と、サイド着磁部62とを備える。
原点位置着磁部61は、上記変位量検出、つまり本実施形態では被検出部材52のストローク量検出、の原点位置を検出させる着磁部である。又、原点位置着磁部61は、被検出部材52の一方向への1ストロークに対して一つのパルス波形が生成されるように、原点位置検出トラック54の一箇所に形成され、かつ直動方向65において着磁幅λにて形成される。又、原点位置着磁部61は、図9に示すように、直動方向65において、変位検出着磁部53aと同じ方向の磁化を有し、さらに、本実施形態では、隣接する2つの変位検出着磁部53aに対して、直動方向65において均等又はほぼ均等に跨るように、配置される。
サイド着磁部62は、直動方向65において原点位置着磁部61の両側に配置され、それぞれのサイド着磁部62は、直動方向65において原点位置着磁部61と同じ方向の磁化にて着磁されている。又、本実施形態では、両側の各サイド着磁部62は、直動方向65において、原点位置着磁部61に対して0.325λ(λは、原点位置着磁部61の上記着磁幅)の隙間Nを介して位置して、かつ0.1λの幅aを有する。
磁気抵抗素子55は、インクリメンタルトラック53及び原点位置検出トラック54における磁場を検出する素子であり、インクリメンタルトラック53及び原点位置検出トラック54の着磁に応じて複数のAMR素子(異方性磁気抵抗素子)やGMR素子(巨大磁気抵抗素子)などの磁気抵抗素子もしくは磁気抵抗素子アレイにより構成され、被検出部材52に対して、直動方向65に対して直角方向において規定の間隔Gをあけて配置される。
以上のように構成される原点位置信号検出器103の動作について以下に説明する。尚、磁気抵抗素子55には、磁気抵抗素子55が出力するアナログ信号を処理し被検出部材52のストローク量に対応した信号を送出する信号処理回路25が接続される。
実施の形態1における原点位置信号検出器101の動作説明で述べた内容と同様に、本実施形態の原点位置信号検出器103においても、被検出部材52が直動方向65に直線移動することで、磁気抵抗素子55は、インクリメンタルトラック53における変位検出着磁部53a、並びに、原点位置検出トラック54における原点位置着磁部61及びサイド着磁部62のそれぞれの磁界の変化を検出する。
本実施形態の原点位置信号検出器103においても、原点位置検出トラック54は、原点位置着磁部61に加えて、その両側にサイド着磁部62を配置している。よって、磁気抵抗素子55からは、実施の形態1にて説明した、図2から図5で模擬したものと同様に、サイドピーク34を低減した原点位置信号を得ることができる。
したがって、本実施形態の原点位置信号検出器103においても、原点位置検出信号を生成するための閾値電圧を低く設定できる。その結果、高温時における原点位置検出信号の検出安定性を向上することができるとともに、低温時におけるサイドピークが設定閾値電圧を超えることによる原点位置検出信号の誤検出を低減することができる。したがって、磁気式エンコーダにおける原点位置検出信号を従来に比べて安定して検出することが可能となる。
尚、実施の形態1でも説明したが、サイド着磁部62の配置に関する隙間N、及び幅aの値は、上述した値に限定するものではなく、被検出部材52の磁気特性及び原点位置着磁部61の着磁幅λの値、等により任意に設計することができる。
又、原点位置着磁部61及びサイド着磁部62の着磁後の磁化は、被検出部材52の磁気特性等により任意に設定することができる。
又、例えばサイド着磁部62は、原点位置着磁部61に対して後から接着等の手段により、既に着磁された磁石を貼り付けた構成とすることも可能である。
実施の形態4.
本実施の形態は、実施の形態2にて説明したのと同様の原点位置トラック構成を、磁気式位置検出センサに適用したものである。図10を用いて、本実施の形態4における原点位置信号検出器104について、以下に説明する。
既に説明した実施形態1と実施形態2との関係と同様に、本実施の形態4における原点位置信号検出器104は、上述の実施形態3の原点位置信号検出器103において、原点位置着磁部61の片側に一箇所のみに配置しているサイド着磁部62を、複数箇所に配置した構成を有する。その他の構成は、上述の原点位置信号検出器103における構成に同じである。
即ち、本実施の形態4における原点位置信号検出器104では、原点位置検出トラック54は、被検出部材52の一方向への1ストロークに対して一つのパルス波形を生成するように、一箇所に原点位置着磁部61を着磁幅λで有すると共に、その両側のそれぞれに、原点位置着磁部61と同じ方向の磁化を持ったサイド着磁部62、63、64を3箇所ずつ備える。
サイド着磁部62は、直動方向65において、原点位置着磁部61に対して0.34λ(λは、原点位置着磁部61の上記着磁幅)の隙間Kを介して位置して、かつ0.1λの幅aを有する。
サイド着磁部63は、直動方向65において、サイド着磁部62に対して0.325λの隙間Lを介して位置して、かつ0.05λの幅bを有する。
サイド着磁部64は、直動方向65において、サイド着磁部63に対して0.3λの隙間Mを介して位置して、かつ0.025λの幅cを有する。
このように、原点位置着磁部61から離れるに従い、着磁部間の隙間K,L,Mは徐々に小さくなり、直動方向65におけるサイド着磁部62,63,64の幅a,b,cも小さくなる。尚、原点位置着磁部61からの距離とサイド着磁部の着磁幅との関係は、本実施形態のような複数のサイド着磁部62〜64を設けた場合に限定されず、原点位置着磁部61の片側に一つのサイド着磁部を設ける場合でも原点位置着磁部61から離れるに従いサイド着磁部の着磁幅は小さくなる。
以上説明した構成を有する本実施形態における原点位置信号検出器104によれば、上述した原点位置信号検出器101、102、103の場合と同様に、磁気抵抗素子55からサイドピーク34が低減された出力波形を得ることが可能となる。
さらに、原点位置着磁部61の各片側に、それぞれ複数のサイド着磁部62,63,64を配置することで、第2実施形態でも説明したように、第3の実施形態に比べて磁気式エンコーダにおける原点位置検出信号をより安定して検出することが可能となる。
又、第2実施形態において説明した、原点位置信号検出器102に対する変形例に関する記述、即ち、サイド着磁部の個数、及びサイド着磁部に関する寸法、サイド着磁部の磁化に関する事項、等は、本実施形態の原点位置信号検出器104に対しても適用可能である。
実施の形態5.
本発明の実施の形態5について、図11から図13を用いて以下に説明する。
本実施形態5は、上述した、実施形態1〜4における原点位置信号検出器101〜104のそれぞれに適用可能である。ここでは、実施の形態1における原点位置信号検出器101を例に採り、説明を行う。
即ち、実施の形態1では、基本的に、原点位置着磁部11の着磁とサイド着磁部12の着磁とは、同じ着磁電流強度で磁石の飽和磁束密度まで磁化するように着磁を行った場合を想定している。そして該想定に基づいて、サイド着磁部12の配置及び幅を設定している。これについて、サイド着磁部12の着磁電流を自由に制御することで、例えば図11の点線部に示すような磁束密度分布を持った磁化を、サイド着磁部12に持たせることも可能である。
このように構成することで、原点位置着磁部11とサイド着磁部12とを合わせた磁束密度分布は、図12に点線で示すように、マイナス側に突出した部分を完全に無くすことができ、図13に示すAMR素子の出力におけるサイドピークを完全に0にすることができる。
実施の形態6.
本発明の実施の形態6における原点位置信号検出器について、図14を用いて以下に説明する。
本実施の形態6における原点位置信号検出器106の基本的構成は、上述した実施の形態1における原点位置信号検出器101に同じであるが、以下の点で相異する。即ち、実施の形態1の原点位置信号検出器101では、図1に示すように、インクリメンタルトラック3における変位検出着磁部3aの着磁方向と原点位置着磁部11の着磁方向とが回転ドラム20の機械角位置に対してずれて配置されている。これに対し本実施の形態6の原点位置信号検出器106では、変位検出着磁部3aの着磁方向と原点位置着磁部11の着磁方向とが回転ドラム20における機械角位置に対して一致するように配置している。さらに、原点位置着磁部11の両側に配置される各サイド着磁部12は、回転方向15において、原点位置着磁部11に対して着磁ピッチP、すなわちλの大きさにてなる隙間Qを介して位置して、かつ0.2Pすなわち0.2λの幅dを有する。原点位置信号検出器106におけるその他の構成は、原点位置信号検出器101の構成に同じである。
このように構成することで原点位置信号検出器106では、サイドピークの低減能力は、実施の形態1の原点位置信号検出器101の場合に比べて劣るが、インクリメンタルトラック3における変位検出着磁部3aの着磁方向と原点位置着磁部11の着磁方向とを回転ドラム20における機械角位置にて一致させることで、原点位置検出トラック4からの漏れ磁束によるインクリメンタルトラック3の角度検出誤差を低減することができる。
尚、本実施の形態6では、上述のように、インクリメンタルトラック3における変位検出着磁部3aの着磁方向と原点位置着磁部11の着磁方向とを一致させた配置形態としているが、本実施の形態はこれに限るものではない。即ち、原点位置検出トラック4からインクリメンタルトラック3への漏れ磁束の影響が小さくなるような、あるいは影響が無くなるような、任意の着磁幅、着磁位置にて、インクリメンタルトラック3に対して相対的に原点位置着磁部11及びサイド着磁部12を配置することができる。
さらにまた、本実施の形態6の構成は、上述した実施の形態2〜5に対しても同様に適用可能であり、そのような各構成では、実施の形態2〜5にてそれぞれ説明した効果を奏することができる。その一例として、図15には、サイド着磁部12,13を原点位置着磁部11の両側2箇所に、つまり複数箇所に、それぞれ設けた原点位置信号検出器107を示す。ここで、サイド着磁部12は、回転方向15において、原点位置着磁部11に対してP、すなわちλの大きさにてなる隙間Qを介して位置して、かつ0.2P、すなわち0.2λの幅dを有する。また、サイド着磁部13は、回転方向15において、サイド着磁部12に対して0.4λの大きさにてなる隙間Rを介して位置して、かつ0.1λの幅eを有する。その他、上述した実施の形態2、4における構成が本実施の形態6の構成と組み合わせて適用される。
なお、上述の様々な実施形態のうちの任意の実施形態を適宜組み合わせることにより、それぞれの有する効果を奏するようにすることができる。
本発明は、添付図面を参照しながら好ましい実施形態に関連して充分に記載されているが、この技術の熟練した人々にとっては種々の変形や修正は明白である。そのような変形や修正は、添付した請求の範囲による本発明の範囲から外れない限りにおいて、その中に含まれると理解されるべきである。
又、2008年3月17日に出願された、日本国特許出願No.特願2008−67536号の明細書、図面、特許請求の範囲、及び要約書の開示内容の全ては、参考として本明細書中に編入されるものである。
本発明は、磁気式ロータリーエンコーダ等の磁気式回転角センサ、及び磁気式リニアエンコーダ等の磁気式位置検出器において原点位置を検出する原点位置信号検出器に利用可能である。

Claims (7)

  1. 変位量検出のため変位方向において等間隔で着磁された変位検出着磁部を有するインクリメンタルトラック、及び上記変位量検出の原点位置を検出させる原点位置着磁部を有する原点位置検出トラックを有する被検出部材と、上記インクリメンタルトラック及び上記原点位置検出トラックにおける磁場を検出する磁気センサとを備えた原点位置信号検出器において、
    上記原点位置検出トラックは、上記変位方向において上記原点位置着磁部の両側に、上記原点位置着磁部と同じ方向の磁化にて着磁されたサイド着磁部をさらに備えたことを特徴とする原点位置信号検出器。
  2. 上記サイド着磁部は、上記原点位置着磁部の両側に同数で設けられる、請求項1記載の原点位置信号検出器。
  3. 上記サイド着磁部は、上記原点位置着磁部に対して一定の隙間を介して設けられる、請求項1記載の原点位置信号検出器。
  4. 上記原点位置着磁部と、上記サイド着磁部とは、同じ着磁電流強度で着磁されている、請求項1記載の原点位置信号検出器。
  5. 上記原点位置着磁部と、上記サイド着磁部とは、異なる着磁電流強度で着磁されている、請求項1記載の原点位置信号検出器。
  6. 上記サイド着磁部は、上記原点位置着磁部から遠ざかるに従ってその着磁幅が狭くなる、請求項1記載の原点位置信号検出器。
  7. 上記原点位置着磁部と、上記サイド着磁部とは、インクリメンタルトラックの着磁に対して影響を及ぼさない相対位置に着磁されている、請求項1記載の原点位置信号検出器。
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