JP4973869B2 - 移動体検出装置 - Google Patents

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Description

本発明は、磁性材移動体の移動に伴う磁界変化を検出する技術に関し、例えば工業用工作機械や自動車エンジン等に用いられる軟磁性体歯車の回転情報を検出するのに用いて好適な移動体検出装置に関する。
本出願人は既に下記特許文献1において、スピンバルブ型巨大磁気抵抗素子(以下「SV−GMR素子」とも表記)を用いた移動体検出装置を提案している。図10に示されるように、特許文献1の移動体検出装置装置800は、軟磁性体歯車81と、バイアス磁石85と、前記軟磁性体歯車81で変化された磁界に対応して抵抗値が変化するSV−GMR素子R91〜R94とを備え、それらのスピンバルブ型巨大磁気抵抗素子R91〜R94でブリッジ回路を構成し、対をなすスピンバルブ型巨大磁気抵抗素子のピン層磁化方向が反平行となっている。軟磁性体歯車81は外周面に、回転中心Oからの角度で約45°ごとに1つ合計8つの凸部82を有する。
特開2005−098942号公報
図11は、SV−GMR素子の原理的構成と磁気特性の説明図である。SV−GMR素子の感磁面は感磁パターンとなる磁気抵抗効果膜を有する。磁気抵抗効果膜は、強磁性体のピン層と、非磁性体の層と、強磁性体のフリー層とを積層したものである。ピン層の磁化方向は外部磁界Hによらず固定される一方、フリー層の磁化方向は外部磁界Hによって変化する。SV−GMR素子の磁気特性は、外部磁界の方向とピン層磁化方向とが順平行で抵抗変化率(ΔR/R)はマイナス、外部磁界の方向とピン層磁化方向とが反平行で抵抗変化率(ΔR/R)はプラスである。つまり、SV−GMR素子は、外部磁界の方向とピン層磁化方向とが順平行のとき低抵抗、外部磁界の方向とピン層磁化方向とが反平行のとき高抵抗となる。
特許文献1の移動体検出装置では、図10に拡大して示されるように、SV−GMR素子R91及びR93のピン層磁化方向は軟磁性体歯車81の回転方向の略逆方向であり、SV−GMR素子R92及びR94のピン層磁化方向は軟磁性体歯車81の回転方向の略順方向である。
軟磁性体歯車81の凸部がSV−GMR素子R91〜R94の感磁面に接近してきた時、各SV−GMR素子の感磁面位置における磁界の磁性体回転接線方向成分は凸部が接近してくる方向(軟磁性体歯車81の回転方向の略逆方向)を向く。この時、上述の磁気特性よりSV−GMR素子R91及びR93は低抵抗、SV−GMR素子R92及びR94は高抵抗となる。
他方、軟磁性体歯車81の凸部がSV−GMR素子R91〜R94の感磁面から遠ざかる時、SV−GMR素子の感磁面位置における磁界の磁性体回転接線方向成分は凸部が遠ざかる方向(軟磁性体歯車81の回転方向の略順方向)を向く。この時、上述の磁気特性よりSV−GMR素子R91及びR93は高抵抗、SV−GMR素子R92及びR94は低抵抗となる。
軟磁性体歯車81の回転に伴って軟磁性体歯車81の各凸部82は順番にSV−GMR素子R91〜R94の感磁面に接近し遠ざかり、それが軟磁性体歯車81の回転に伴い繰り返される。このため各SV−GMR素子の感磁面位置における磁界の磁性体回転接線方向成分は軟磁性体歯車81が約45°回転するごとに同じ変化を繰り返す。したがって、図10のようにホイートストンブリッジ接続(フルブリッジ接続)されたSV−GMR素子R91〜R94から、軟磁性体歯車81の回転に伴って変化する出力信号Voutが得られる。出力信号Voutは例えば差動増幅器で増幅された後にシュミットトリガ回路により矩形波信号に変換され、この矩形波信号に基づいて軟磁性体歯車81の回転情報の検出が可能である。
特許文献1の移動体検出装置は上述のとおりSV−GMR素子を感磁素子として用いているため、他の磁気抵抗素子を用いる場合と比較して、軟磁性体歯車と感磁素子(回転センサ)との間のギャップが大きくなっても十分な大きさの出力信号を得ることができ、また軟磁性体歯車の凹凸ピッチに依存しないセンサ設計も可能となる。しかし、特許文献1の移動体検出装置においてホイートストンブリッジ接続されたSV−GMR素子R91〜R94から得られる出力信号Voutは、図6(A)及び図7(A)に示されるように、軟磁性体歯車81の凸部82がSV−GMR素子R91〜R94に接近する時と遠ざかる時は大小に振れるものの、凸部82の中央付近がSV−GMR素子R91〜R94の感磁面の上にあるときはゼロとなる。ここで、凸部82及びそのエッジ近傍以外の部分(凸部と凸部の間)がSV−GMR素子R91〜R94の感磁面の上にあるときも出力信号Voutはゼロであるため、特許文献1の移動体検出装置では、軟磁性体歯車81の回転情報は検出できても停止位置情報(特に電源投入時の停止位置情報)は検出できない。このような問題はラック等の直線移動体を検出対象する場合にも同様である。
本発明はこうした状況を認識してなされたものであり、その目的は、磁界ベクトル検知型のSV−GMR素子を用いて磁性材移動体の移動情報のみならず停止位置情報も検出することの可能な移動体検出装置を提供することにある。
本発明のある態様は、移動体検出装置である。この装置は、
少なくとも1つの凸部又は凹部を有する磁性材移動体と、バイアス磁界発生手段と、前記バイアス磁界発生手段に対して固定配置されたスピンバルブ型巨大磁気抵抗素子とを備え、
前記スピンバルブ型巨大磁気抵抗素子のピン層磁化方向は、前記磁性材移動体の存在する方向又はその逆方向であり、
前記バイアス磁界発生手段は、前記スピンバルブ型巨大磁気抵抗素子と前記磁性材移動体の前記凸部又は前記凹部との位置関係に応じて前記スピンバルブ型巨大磁気抵抗素子の感磁面における磁界のピン層磁化方向成分が変化する配置であり、
前記バイアス磁界発生手段の着磁方向が前記スピンバルブ型巨大磁気抵抗素子のピン層磁化方向と略垂直であることを特徴とする。
ある態様の移動体検出装置において、前記ピン層磁化方向が前記磁性材移動体の前記凸部又は前記凹部の形成面に略垂直であるとよい。
ある態様の移動体検出装置において、前記スピンバルブ型巨大磁気抵抗素子が前記磁性材移動体の厚み幅内もしくはその近傍に存在するとよい。
ある態様の移動体検出装置において、2つの前記バイアス磁界発生手段が同極対向配置され、前記スピンバルブ型巨大磁気抵抗素子が2つの前記バイアス磁界発生手段の対向面間に固定配置されていてもよい。
ある態様の移動体検出装置において、ピン層磁化方向が相互に反平行の近接する前記スピンバルブ型巨大磁気抵抗素子同士がブリッジ回路を成していてもよい。
なお、以上の構成要素の任意の組合せ、本発明の表現を方法やシステムなどの間で変換したものもまた、本発明の態様として有効である。
本発明によれば、スピンバルブ型巨大磁気抵抗素子と磁性材移動体の凸部又は凹部との位置関係に応じて異なる大きさの出力信号が得られるため、磁性材移動体の移動情報のみならず停止位置情報も検出することが可能となる。
以下、図面を参照しながら本発明の好適な実施の形態を詳述する。なお、各図面に示される同一または同等の構成要素、部材等には同一の符号を付し、適宜重複した説明は省略する。また、実施の形態は発明を限定するものではなく例示であり、実施の形態に記述されるすべての特徴やその組み合わせは必ずしも発明の本質的なものであるとは限らない。
(第1の実施の形態)
図1は、本発明の第1の実施の形態に係る移動体検出装置100の例示的な概略斜視図である。移動体検出装置100は、磁性材移動体としての軟磁性体歯車1と、バイアス磁界発生手段としてのバイアス磁石5と、SV−GMR素子R1〜R4とを備える。なお、軟磁性体歯車1との相対関係においてバイアス磁石5とSV−GMR素子R1〜R4を実際よりも大きめに記載している。
板状ないし柱状の軟磁性体歯車1は、少なくとも1つの凸部又は凹部を有し(例えば一定配列ピッチPで凸部2を有し)、図示しない回転軸に取り付けられる。図1では一例として、軟磁性体歯車1は外周面に回転中心Oからの角度で約45°ごとに1つ合計8つの凸部2を有するものとしている。
ブリッジ回路(ホイートストンブリッジ)を成すSV−GMR素子R1〜R4は、軟磁性体歯車1の厚み幅W内もしくはその近傍に1列に近接して存在し(あるいは固定配置され)、ピン層磁化方向は軟磁性体歯車1の外周面(つまり凸部2の形成面)に略垂直となっている。ここで、SV−GMR素子R1,R3(第1組)のピン層磁化方向は軟磁性体歯車1の存在する方向の逆方向であり、SV−GMR素子R2,R4(第2組)のピン層磁化方向は軟磁性体歯車1の存在する方向である。また、各SV−GMR素子の配列間隔は軟磁性体歯車1の凸部(又は凹部)の幅に対して無視できるほど小さい。
バイアス磁石5は、SV−GMR素子R1〜R4と軟磁性体歯車1の凸部2との位置関係に応じてSV−GMR素子R1〜R4の感磁面における磁界のピン層磁化方向成分が変化する配置である。バイアス磁石5の着磁方向は好ましくはSV−GMR素子R1〜R4のピン層磁化方向と略垂直である。図1の場合、バイアス磁石5は軟磁性体歯車1の回転軸方向に着磁され、バイアス磁石5のN極面とSV−GMR素子R1〜R4の感磁面(ピン層磁化方向)とが略平行となっている。このような配置の場合、バイアス磁石5による磁界は軟磁性体歯車1に引き寄せられるため、図11に示される磁気特性より、SV−GMR素子R1,R3の抵抗変化量ΔRは無磁界時と比較してプラス、SV−GMR素子R2,R4の抵抗変化量ΔRは無磁界時と比較してマイナスとなる。
図2は、図1に示される移動体検出装置100を上側から見た場合の磁界の説明図であり、(A)は軟磁性体歯車1の凸部2以外の部分がSV−GMR素子R1〜R4の前に存在する時(以下、「凸部不対向時」)を示し、(B)は軟磁性体歯車1の凸部2がSV−GMR素子R1〜R4の前に存在する時(以下、「凸部対向時」)を示す。図3は、図1に示される移動体検出装置100を横側から見た場合の磁界の説明図であり、(A)は凸部不対向時を示し、(B)は凸部対向時を示す。これらの図に示されるように、SV−GMR素子R1〜R4の感磁ポイントにおける磁界の軟磁性体歯車1存在方向の成分(ピン層磁化方向成分又はその逆方向成分)は、凸部不対向時は小さく、凸部対向時は大きくなる。このため、凸部対向時は凸部不対向時と比較して、SV−GMR素子R1,R3はさらに高抵抗(無磁界時からの抵抗増加量がさらに大)となり、SV−GMR素子R2,R4はさらに低抵抗(無磁界時からの抵抗減少量がさらに大)となる。したがって、ホイートストンブリッジ接続されたSV−GMR素子R1〜R4からの出力信号Voutは、凸部対向時と凸部不対向時とで異なる大きさとなる。以下、これについて図4ないし7を参照して説明する。
図4は、図1のホイートストンブリッジからの出力信号の波形説明図である。図中、V1はSV−GMR素子R1,R2の接続点の電圧を示し、V2はSV−GMR素子R3,R4の接続点の電圧を示す。そして検出信号Vdetは、Vout(=V2−V1)を図示しない差動増幅器にて反転増幅したものである。本図に示されるように、検出信号Vdetは、凸部不対向時は大きく、凸部対向時は小さいものとなっている。なお、参考のためにV1及びV2の実測アナログ波形を図5に示している。
図6(A)は、特許文献1の移動体検出装置(図10)において軟磁性体歯車の任意の凸部がSV−GMR素子の前を通過した時のVout波形図である。同図(B)は、図1に示される本実施の形態の移動体検出装置において軟磁性体歯車の任意の凸部がSV−GMR素子の前を通過した時のVout波形図である。図7(A)は、特許文献1の移動体検出装置(図10)において軟磁性体歯車(外周面の凸部は3つ)が1周したときのVout波形図である。同図(B)は、図1に示される本実施の形態の移動体検出装置において軟磁性体歯車(外周面の凸部は3つ)が1周したときのVout波形図である。
これらの図から明らかなように、特許文献1の移動体検出装置では、上述のとおり凸部がSV−GMR素子に接近してくる時と遠ざかる時はVoutが大小に振れるものの凸部の中央部がSV−GMR素子の前を通過している時はVoutはゼロとなる。これに対し本実施の形態の移動体検出装置では、凸部がSV−GMR素子の前を通過している時(凸部対向時)はそうでない時(凸部不対向時)よりも全体的にVoutは大きく、特に凸部の中央部がSV−GMR素子の前を通過している時はVoutが最大となる。
上述のとおり特許文献1の移動体検出装置では、凸部及びそのエッジ近傍以外の部分(凸部と凸部の間)がSV−GMR素子の感磁面の上にあるときも出力信号Voutはゼロであるため、電源投入時にSV−GMR素子の前に凸部がある場合とそうでない場合との区別がつかない。これに対し本実施の形態の移動体検出装置によれば、凸部がSV−GMR素子の前を通過している時(凸部対向時)はそうでない時(凸部不対向時)よりも全体的にVoutは大きいため、上記のような不都合は解消される。
本実施の形態によれば、下記のとおりの効果を奏することができる。
(1) 特許文献1の移動体検出装置では電源投入時にSV−GMR素子の前に凸部がある場合とそうでない場合との区別がつかないため電源投入時の軟磁性体歯車の停止位置情報が検出できないのに対し、本実施の形態の移動体検出装置によれば凸部対向時は凸部不対向時よりも全体的に大きい出力信号Voutが得られるため電源投入時の軟磁性体歯車の停止位置情報が検出可能となる。
(2) 磁気抵抗素子としてSV−GMR素子を用いているため、他の磁気抵抗素子を用いる場合と比較して高感度の磁気検出が可能である。このため、SV−GMR素子の配置の自由度が高く、設計の柔軟性が高められる。
(3) ピン層磁化方向が相互に反平行の近接するスピンバルブ型巨大磁気抵抗素子同士がホイートストンブリッジを形成しているため、高感度の磁気検出が可能となる。また、SV−GMR素子の温度特性による影響が低減される。
(第2の実施の形態)
図8は、本発明の第2の実施の形態に係る移動体検出装置200の例示的な概略斜視図である。本実施の形態の移動体検出装置200は、同極対向配置された2つのバイアス磁石5A,5Bをバイアス磁界発生手段とし、SV−GMR素子R1〜R4がバイアス磁石5A,5Bの対向面間(図8ではN極面間)に固定配置されている点が図1に示される第1の実施の形態に係る移動体検出装置100と異なり、その他の点は同様である。
この第2の実施の形態によれば、同極対向配置された2つのバイアス磁石5A,5Bをバイアス磁界発生手段としているので、第1の実施の形態よりもさらに検出感度を高めることができる。
以上、実施の形態を例に本発明を説明したが、実施の形態の各構成要素には請求項に記載の範囲で種々の変形が可能であることは当業者に理解されるところである。以下、変形例について触れる。
実施の形態ではSV−GMR素子は軟磁性体歯車の厚み幅内もしくはその近傍に固定配置されたが、変形例ではこれに替えて、SV−GMR素子は軟磁性体歯車端面のエッジに近接するように軟磁性体歯車端面側に存在してもよい(あるいは固定配置されてもよい)。この場合、好ましくは図9に示されるようにSV−GMR素子が軟磁性体歯車の凸部の高さ範囲内もしくはその近傍に位置するとよく、SV−GMR素子のピン層磁化方向は軟磁性体歯車端面と略垂直であるとよい。またバイアス磁石5の着磁方向は好ましくは軟磁性体歯車1の回転軸に向くとよい。本変形例によっても、実施の形態と同様の効果を奏することができる。
実施の形態ではSV−GMR素子をホイートストンブリッジ接続したが、SV−GMR素子の接続形態はこれに限定されず、ハーフブリッジ接続であってもよい。磁気検出感度や温度特性の面ではホイートストンブリッジ接続の方が優れているものの、ハーフブリッジ接続の場合はSV−GMR素子が2つでよいため部品点数の削減が可能となる。さらに、SV−GMR素子と固定抵抗とでハーフブリッジを形成することも可能である。この場合、SV−GMR素子2つでハーフブリッジを形成する場合よりも磁気検出感度は落ちるもののコスト低減が可能となる。このことはホイートストンブリッジ接続についても同様で、4つのSV−GMR素子でホイートストンブリッジを形成するのに替えて2つのSV−GMR素子と2つの固定抵抗とでホイートストンブリッジを形成してもよい。
実施の形態では軟磁性体歯車を磁性材移動体の例として示したが、これに限定されず、例えば凹凸を直線状に配列した軟磁性体ラック(直線移動体)を磁性材移動体としてもよい。
実施の形態ではバイアス磁界発生手段を永久磁石としたが、動作原理上、電磁石を用いることも可能である。
本発明の第1の実施の形態に係る移動体検出装置の例示的な概略斜視図である。 図1に示される移動体検出装置100を上側から見た場合の磁界の説明図であり、(A)は軟磁性体歯車1の凸部2以外の部分がSV−GMR素子R1〜R4の前に存在する時(以下、「凸部不対向時」)を示し、(B)は軟磁性体歯車1の凸部2がSV−GMR素子R1〜R4の前に存在する時(以下、「凸部対向時」)を示す。 図1に示される移動体検出装置100を横側から見た場合の磁界の説明図であり、(A)は凸部不対向時を示し、(B)は凸部対向時を示す。 図1のホイートストンブリッジからの出力信号の波形説明図である。図中、V1はSV−GMR素子R1,R2の接続点の電圧を示し、V2はSV−GMR素子R3,R4の接続点の電圧を示す。 図1に示される移動体検出装置100におけるV1及びV2の実測アナログ波形図である。 (A)は、特許文献1の移動体検出装置(図10)において軟磁性体歯車の任意の凸部がSV−GMR素子の前を通過した時のVout波形図である。(B)は、図1に示される本実施の形態の移動体検出装置において軟磁性体歯車の任意の凸部がSV−GMR素子の前を通過した時のVout波形図である。 (A)は、特許文献1の移動体検出装置(図10)において軟磁性体歯車(外周面の凸部は3つ)が1周したときのVout波形図である。(B)は、図1に示される本実施の形態の移動体検出装置において軟磁性体歯車(外周面の凸部は3つ)が1周したときのVout波形図である。 本発明の第2の実施の形態に係る移動体検出装置の例示的な概略斜視図である。 変形例に係る移動体検出装置の例示的な概略斜視図である。 特許文献1の移動体検出装置の概略斜視図である。 SV−GMR素子の原理的構成と磁気特性の説明図である。
符号の説明
1 軟磁性体歯車
2 凸部
5 バイアス磁石
100 移動体検出装置
R1〜R4 SV−GMR素子

Claims (5)

  1. 少なくとも1つの凸部又は凹部を有する磁性材移動体と、バイアス磁界発生手段と、前記バイアス磁界発生手段に対して固定配置されたスピンバルブ型巨大磁気抵抗素子とを備え、
    前記スピンバルブ型巨大磁気抵抗素子のピン層磁化方向は、前記磁性材移動体の存在する方向又はその逆方向であり、
    前記バイアス磁界発生手段は、前記スピンバルブ型巨大磁気抵抗素子と前記磁性材移動体の前記凸部又は前記凹部との位置関係に応じて前記スピンバルブ型巨大磁気抵抗素子の感磁面における磁界のピン層磁化方向成分が変化する配置であり、
    前記バイアス磁界発生手段の着磁方向が前記スピンバルブ型巨大磁気抵抗素子のピン層磁化方向と略垂直であることを特徴とする、移動体検出装置。
  2. 請求項1に記載の移動体検出装置において、前記ピン層磁化方向が前記磁性材移動体の前記凸部又は前記凹部の形成面に略垂直であることを特徴とする、移動体検出装置。
  3. 請求項1又は2に記載の移動体検出装置において、前記スピンバルブ型巨大磁気抵抗素子が前記磁性材移動体の厚み幅内もしくはその近傍に存在することを特徴とする、移動体検出装置。
  4. 請求項1から3のいずれかに記載の移動体検出装置において、2つの前記バイアス磁界発生手段が同極対向配置され、前記スピンバルブ型巨大磁気抵抗素子が2つの前記バイアス磁界発生手段の対向面間に固定配置されている、移動体検出装置。
  5. 請求項1からのいずれかに記載の移動体検出装置において、ピン層磁化方向が相互に反平行の近接する前記スピンバルブ型巨大磁気抵抗素子同士がブリッジ回路を成している、移動体検出装置。
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