JPWO2009116296A1 - 同期制御回路、及び映像表示装置 - Google Patents

同期制御回路、及び映像表示装置

Info

Publication number
JPWO2009116296A1
JPWO2009116296A1 JP2010503785A JP2010503785A JPWO2009116296A1 JP WO2009116296 A1 JPWO2009116296 A1 JP WO2009116296A1 JP 2010503785 A JP2010503785 A JP 2010503785A JP 2010503785 A JP2010503785 A JP 2010503785A JP WO2009116296 A1 JPWO2009116296 A1 JP WO2009116296A1
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
signal
sample
delay
control circuit
phase error
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP2010503785A
Other languages
English (en)
Inventor
中平 博幸
博幸 中平
隆 山元
隆 山元
好史 岡本
好史 岡本
山本 明
山本  明
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Corp
Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Panasonic Corp
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Panasonic Corp, Matsushita Electric Industrial Co Ltd filed Critical Panasonic Corp
Publication of JPWO2009116296A1 publication Critical patent/JPWO2009116296A1/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04LTRANSMISSION OF DIGITAL INFORMATION, e.g. TELEGRAPHIC COMMUNICATION
    • H04L7/00Arrangements for synchronising receiver with transmitter
    • H04L7/02Speed or phase control by the received code signals, the signals containing no special synchronisation information
    • H04L7/033Speed or phase control by the received code signals, the signals containing no special synchronisation information using the transitions of the received signal to control the phase of the synchronising-signal-generating means, e.g. using a phase-locked loop
    • H04L7/0337Selecting between two or more discretely delayed clocks or selecting between two or more discretely delayed received code signals
    • GPHYSICS
    • G09EDUCATION; CRYPTOGRAPHY; DISPLAY; ADVERTISING; SEALS
    • G09GARRANGEMENTS OR CIRCUITS FOR CONTROL OF INDICATING DEVICES USING STATIC MEANS TO PRESENT VARIABLE INFORMATION
    • G09G5/00Control arrangements or circuits for visual indicators common to cathode-ray tube indicators and other visual indicators
    • G09G5/003Details of a display terminal, the details relating to the control arrangement of the display terminal and to the interfaces thereto
    • G09G5/006Details of the interface to the display terminal
    • G09G5/008Clock recovery
    • HELECTRICITY
    • H03ELECTRONIC CIRCUITRY
    • H03LAUTOMATIC CONTROL, STARTING, SYNCHRONISATION, OR STABILISATION OF GENERATORS OF ELECTRONIC OSCILLATIONS OR PULSES
    • H03L7/00Automatic control of frequency or phase; Synchronisation
    • H03L7/06Automatic control of frequency or phase; Synchronisation using a reference signal applied to a frequency- or phase-locked loop
    • H03L7/08Details of the phase-locked loop
    • H03L7/081Details of the phase-locked loop provided with an additional controlled phase shifter
    • H03L7/0812Details of the phase-locked loop provided with an additional controlled phase shifter and where no voltage or current controlled oscillator is used
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04LTRANSMISSION OF DIGITAL INFORMATION, e.g. TELEGRAPHIC COMMUNICATION
    • H04L7/00Arrangements for synchronising receiver with transmitter
    • H04L7/02Speed or phase control by the received code signals, the signals containing no special synchronisation information
    • H04L7/033Speed or phase control by the received code signals, the signals containing no special synchronisation information using the transitions of the received signal to control the phase of the synchronising-signal-generating means, e.g. using a phase-locked loop
    • H04L7/0334Processing of samples having at least three levels, e.g. soft decisions
    • GPHYSICS
    • G09EDUCATION; CRYPTOGRAPHY; DISPLAY; ADVERTISING; SEALS
    • G09GARRANGEMENTS OR CIRCUITS FOR CONTROL OF INDICATING DEVICES USING STATIC MEANS TO PRESENT VARIABLE INFORMATION
    • G09G2370/00Aspects of data communication
    • G09G2370/16Use of wireless transmission of display information

Abstract

変調信号の包絡線信号を第1のサンプルタイミングでサンプルする第1のサンプル手段と、前記包絡線信号を第2のサンプルタイミングでサンプルする第2のサンプル手段と、前記包絡線信号を第3のサンプルタイミングでサンプルする第3のサンプル手段と、前記第1、ないし第3のサンプル手段の出力値を用いて、前記変調信号と基準クロック信号との同期ずれ量を示す位相誤差値を算出する位相誤差算出手段と、前記位相誤差値に基づいて遅延制御信号を生成する遅延制御手段と、前記基準クロック信号を、前記遅延制御信号に基づいて遅延させて、前記第1ないし第3のサンプルタイミングを生成する遅延生成手段と、を備えるものとし、Early/Late方式に比べ、同期をとるために必要な回路規模を削減することができる同期制御回路を提供する。

Description

本発明は、無線により受信した変調信号と基準クロックとの同期を確立する同期制御回路、及び該同期回路を含む映像表示装置に関するものである。
無線通信における課題の一つとして、時間同期の確立が困難なことが挙げられる。無線通信システムにおいて、受信側は、送信側から送られてきた信号からデータを抽出するが、受信信号からデータを正確に抽出するためには、送信側のクロックと受信側のクロックとで同期が取れている必要がある。
しかし、受信側には送信側のクロックの情報はなく、また、あったとしても伝送路による影響を受けた状態での信号が入力されるので、周波数,位相ともに精度よく同期を取ることは非常に困難である。
従来の同期方法の一つとして、Early/Late DLL(遅延ロックトループ:Delay Locked Loop)方式がある(例えば特許文献1参照)。図10は、特許文献1に記載された受信装置の構成を示す図である。また図11は、特許文献1における、受信信号と、同期確立のためのサンプルデータとの関係を示したものである。
上記従来の受信装置では、まず受信信号を連続で3点サンプルする。次に、1番目と3番目のサンプル値の差分を取り、その相関値を求める。その相関値が0となるようにサンプルタイミングを調整し、その相関値が0となったときに同期が確立する。このとき2番目のサンプル値は受信信号のピーク点に位置するので、その相関値を用いてデータを復調することができる。
特表2005−518111号公報
しかしながら、従来のEarly/Late DLL方式では、同期を取るための2サンプル点間の差の相関をとるための相関回路、復調用の相関回路、及びそれぞれ計2個のA/D変換器が必要であったため、回路規模が大きく消費電力も大きいという課題があった。
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであり、従来のEarly/Late方式に比べ、送信側のクロックと受信側のクロックの同期をとるために必要な回路の規模、及び消費電力を削減することができる同期制御回路を提供することを目的とする。
また、送信側のクロックと受信側のクロックの同期をとるために必要な回路の規模、及び消費電力を削減することができる映像表示装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明の請求項1に係る同期制御回路は、変調信号の包絡線信号と、基準クロック信号とを入力とし、前記変調信号と前記基準クロック信号とのタイミング同期を行う同期制御回路であって、前記包絡線信号を第1のサンプルタイミングでサンプルし、第1のサンプル値を生成する第1のサンプル手段と、前記包絡線信号を第2のサンプルタイミングでサンプルし、第2のサンプル値を生成する第2のサンプル手段と、前記包絡線信号を第3のサンプルタイミングでサンプルし、第3のサンプル値を生成する第3のサンプル手段と、前記第1、第2、及び第3のサンプル値を用いて、前記変調信号と前記基準クロック信号との同期ずれ量を示す位相誤差値を算出する位相誤差算出手段と、前記位相誤差算出手段から出力される前記位相誤差値に基づいて、所要の遅延量を示す遅延制御信号を生成する遅延制御手段と、前記基準クロック信号を前記遅延制御信号に基づいて遅延させて、前記第1、第2、及び第3のサンプルタイミングを生成する遅延生成手段と、を備えることを特徴とする。
また、本発明の請求項2に係る同期制御回路は、請求項1に記載の同期制御回路において、前記位相誤差算出手段は、連続する第1、第2、及び第3のサンプル値のうちの前記第1、及び第3のサンプル値を用いて前記包絡線信号の立ち上がり、あるいは立ち下がりを検出し、該包絡線信号の立ち上がり、あるいは立ち下がりを検出したときの前記第2のサンプル値を用いて位相誤差値を算出し、前記遅延制御手段は、前記位相誤差値が0となるように前記遅延制御信号を生成することを特徴とする。
また、本発明の請求項3に係る同期制御回路は、請求項1または2に記載の同期制御回路において、前記遅延生成手段は、外部入力した基準クロック信号を前記遅延制御信号に応じて遅延させて、前記第1のサンプルタイミングを生成する第1の遅延手段と、前記第1の遅延手段の出力を所定量遅延させて前記第2のサンプルタイミングを生成する第2の遅延手段と、前記第2の遅延手段の出力を所定量遅延させて前記第3のサンプルタイミングを生成する第3の遅延手段と、よりなることを特徴とする。
また、本発明の請求項4に係る同期制御回路は、請求項1ないし3のいずれかに記載の同期制御回路において、前記第1、及び第3のサンプル手段は、2値または3値の比較器であり、前記第2のサンプル手段は、2ビット以上のA/D変換器であることを特徴とする。
また、本発明の請求項5に係る同期制御回路は、請求項1ないし4のいずれかに記載の同期制御回路において、前記第1のサンプル値、または前記第3のサンプル値のいずれかを復調データとして用いることを特徴とする。
また、本発明の請求項6に係る同期制御回路は、変調信号の包絡線信号と基準クロック信号とを入力とし、前記変調信号と前記基準クロック信号とのタイミング同期を行う同期制御回路であって、前記包絡線信号をサンプルクロックでT/D(時間・デジタル)変換するT/D変換手段と、前記T/D変換手段の出力を用いて、前記変調信号と前記基準クロック信号との同期ずれ量を示す位相誤差値を算出する位相誤差算出手段と、前記位相誤差算出手段から出力される前記位相誤差値に基づいて、所要の遅延量を示す遅延制御信号を生成する遅延制御手段と、外部入力した前記基準クロック信号を前記遅延制御信号に応じて遅延させて、前記サンプルクロックを生成する遅延生成手段と、を備えることを特徴とする。
また、本発明の請求項7に係る同期制御回路は、請求項6に記載の同期制御回路において、前記T/D変換手段は、前記変調信号の包絡線信号を入力とする多段の遅延手段と、前記多段の遅延手段の各出力値をサンプルクロックでサンプルする複数のサンプル手段と、を有することを特徴とする。
また、本発明の請求項8に係る同期制御回路は、請求項7に記載の同期制御回路において、前記複数のサンプル手段は、前記多段の遅延手段の各出力値を二値でサンプルするものであり、前記遅延制御手段は、前記複数のサンプル手段のおのおのでサンプルされた二値のそれぞれの個数の差が一定値以下となるように前記遅延制御信号を生成することを特徴とする。
また、本発明の請求項9に係る映像表示装置は、変調信号の包絡線信号を検出する検波手段と、基準クロック信号を生成するクロック生成手段と、前記変調信号と前記基準クロック信号のタイミング同期を行う同期制御回路とを備える無線受信装置、及び、前記無線受信装置で得られた復調データに基づいて、音声データ、及び映像データを含む前記変調信号を復号する信号処理回路を有するLSIと、前記LSIからの復号信号を受けて、復号された音声データを発音するとともに、復号された映像データを表示するディスプレイ端末と、を備え、前記同期制御回路は、前記包絡線信号を第1のサンプルタイミングでサンプルし、第1のサンプル値を生成する第1のサンプル手段と、前記包絡線信号を第2のサンプルタイミングでサンプルし、第2のサンプル値を生成する第2のサンプル手段と、前記包絡線信号を第3のサンプルタイミングでサンプルし、第3のサンプル値を生成する第3のサンプル手段と、前記第1、第2、及び第3のサンプル値を用いて、前記変調信号と前記基準クロック信号との同期ずれ量を示す位相誤差値を算出する位相誤差算出手段と、前記位相誤差算出手段から出力される位相誤差値に基づいて、所要の遅延量を示す遅延制御信号を生成する遅延制御手段と、前記基準クロック信号を前記遅延制御信号に応じて遅延させて、前記第1、第2、及び前記第3のサンプルタイミングを生成する遅延生成手段と、を備えることを特徴とする。
また、本発明の請求項10に係る映像表示装置は、変調信号の包絡線信号を検出する検波手段と、基準クロック信号を生成するクロック生成手段と、前記変調信号と前記基準クロック信号とのタイミング同期を行う同期制御回路と、を備える無線受信装置、及び、前記無線受信装置で得られた復調データに基づいて、音声データ、及び映像データを含む前記変調信号を復号する信号処理回路を有するLSIと、前記LSIからの復号信号を受けて、復号された音声データを発音するとともに、復号された映像データを表示するディスプレイ端末と、を備え、前記同期制御回路は、前記変調信号の包絡線信号を入力とし、該包絡線信号をサンプルクロックでT/D(時間・デジタル)変換するT/D変換手段と、前記T/D変換手段の出力を用いて、前記変調信号と前記基準クロック信号との同期ずれ量を示す位相誤差値を算出する位相誤差算出手段と、前記位相誤差算出手段から出力される前記位相誤差値に基づいて、所要の遅延量を示す遅延制御信号を生成する遅延制御手段と、前記基準クロック信号を前記遅延制御信号に応じて遅延させて、前記サンプルクロックを生成する遅延生成手段と、を備えることを特徴とする。
本発明の同期制御回路によれば、所定のしきい値を持つ比較器2個と、位相誤差値を算出するA/D変換器の出力より、包絡線信号の立ち上がり、あるいは立ち下がりを検出し、該検出時の同期ずれ量に基づいて、前記比較器、及びA/D変換器の出力値をサンプルするサンプルクロックの位相を適応的に制御するようにしたので、複数のA/D変換器を用いることなく、受信信号と基準クロックとのタイミング同期を取ることができ、これにより、同期タイミングを取るために必要な回路規模を縮小することができ、必要な消費電力を抑えることが可能となる。
また、本発明の同期制御回路によれば、T/D変換器を用いて、包絡線信号の立ち上がり、あるいは立ち下がりを検出し、サンプルクロックの中央付近に包絡線信号の立ち上がり、あるいは立ち下がりが来るようにサンプルクロックの位相を適応的に制御するようにしたので、受信信号と基準クロックとのタイミング同期を取るために必要な回路規模を縮小することができ、必要な消費電力を抑えることが可能となる。
特に、A/D変換器を用いることなく受信信号と基準クロックとのタイミング同期をとることができるので、タイミング同期を得るために必要な回路規模、及び消費電力をより縮小することが可能となる。
また、本発明による同期制御回路を、外部機器とのデータ伝送を無線により行う映像表示装置に用いることで、映像表示装置の回路規模、及び消費電力を抑えることが可能となる。
図1は、本発明の実施の形態1における位相制御回路の構成を説明するための図である。 図2は、本発明の実施の形態1におけるサンプルタイミングを説明するための図である。 図3は、本発明の実施の形態1における位相誤差値を説明するための図である。 図4は、本発明の実施の形態1における位相誤差算出回路、及び遅延制御回路の構成を説明するための図である。 図5は、本発明の実施の形態1における遅延生成回路の構成を説明するための図である。 図6は、本発明の実施の形態2における位相制御回路の構成を説明するための図である。 図7は、本発明の実施の形態2におけるサンプルタイミングを説明するための図である。 図8は、本発明の実施の形態2における位相誤差算出回路、及び遅延制御回路を説明するための図である。 図9は、本発明の位相制御回路を搭載する無線受信装置を備えた映像表示装置の全体概略構成を示す図である。 図10は、従来の受信装置の構成を示す図である。 図11は、従来の受信装置のサンプルタイミングを説明するための図である。
符号の説明
100,200 無線受信装置
101 入力信号
102 包絡線信号
103 第1のサンプル値
104 第2のサンプル値
105 第3のサンプル値
106,109 比較器
107,110,126,204,212−1〜212−m Dフリップフロップ
111 検波回路
112,202 位相誤差算出回路
113,203 遅延制御回路
114 基準クロック回路
115,116,117,211−1〜211−m 遅延生成回路
121,122 乗算器
123,132 マルチプレクサ
124 ゲインアンプ
125 加算器
131 デコード回路
133−1〜133−n 遅延回路
201 T/D変換器
221,222 カウンタ
223 減算器
300 映像表示装置
301 デジタルカメラ
302 LSI
303 ディスプレイ端末
304,305 アンテナ
310,311 DSP
312 CPU
313 メモリ
CLK 基準クロック
CKA,CKB,CKC サンプルクロック
(実施の形態1)
図1は、本発明の実施の形態1に係る同期制御回路118を搭載した無線受信装置の構成を表す図である。
無線受信装置100は、検波回路111、同期制御回路118、及び、クロック114を備える。
検波回路111は、搬送波にデータを重畳した変調信号から包絡線信号102を検波するものであり、一般的には、低ノイズアンプやミキサ、あるいは妨害波やイメージ信号を除去するためのフィルタで構成されている。その構成要素であるアンプ、ミキサやフィルタ回路の特性や配置は取り扱う情報によって異なる。これらの詳細については、ここでは特に図示しない。
同期制御回路118は、比較器106,109、Dフリップフロップ107,110、A/D変換器108、位相誤差算出回路112、遅延制御回路113、遅延生成回路115,116,117を有する。また、クロック114は、基準クロックCLKよりなる。
比較器106,109は、検波回路111で検波された包絡線信号102と、所定のしきい値とを比較して、その結果を2値、あるいは3値で出力するものである。その出力は例えば2値であれば、0と1、あるいは−1と+1とであり、3値の場合は、−1,0,+1である。本実施の形態1では、説明を容易にするために−1と+1の2値を取るものとする。所定のしきい値の設定方法についてはここでは図示していないが、例えば、外部あるいは内部のマイコンやシーケンサによって可変に設定できるものとする。
Dフリップフロップ107,110は、比較器106,109のそれぞれの出力を、サンプルクロックCKA,CKCによって保持するものであり、比較器106,109の出力が2値である場合は、1ビット、3値である場合は、2ビットである。
上記同期制御回路118の出力信号は、比較器106の出力が2値の場合は、図1に示すように、Dフリップフロップ107の出力とする。なお、比較器106の出力が3値の場合は、ここでは図示していないが、比較器106の出力が+1、もしくは−1のときは、そのまま出力し、0の場合は、該比較を構成するA/D変換器の出力の最上位ビットの値によって、+1、もしくは−1を出力することとする。
なお、同期制御回路118の出力信号には、Dフリップフロップ110の出力を用いてもよく、この場合においても、比較器109、及びDフリップフロップ110の動作は、上述した比較器106、及びDフリップフロップ107の動作と同様である。
A/D変換器108は、アナログ信号である包絡線信号102を、サンプルクロックCKBによってデジタル信号に変換するものであり、出力ビット幅は2ビット以上とする。
位相誤差算出回路112は、Dフリップフロップ107,110の出力であるサンプル値103,105、及びA/D変換器108の出力であるサンプル値104を入力し、遅延制御回路113を制御する位相誤差値を算出するものである。
遅延制御回路113は、位相誤差算出回路112の出力に基づいて、遅延生成回路115における遅延量を制御する遅延制御信号を生成するものである。
遅延生成回路115は、クロック114より出力されるクロックCLKを入力とし、遅延制御回路113よりの遅延制御信号に応じて、クロックCLKを所定量遅延させてサンプルクロックCKAを出力する。遅延生成回路116は、サンプルクロックCKAを入力とし、サンプルクロックCKAを所定量遅延させてサンプルクロックCKBを出力する。遅延生成回路117は、サンプルクロックCKBを入力とし、サンプルクロックCKBを所定量遅延させてサンプルクロックCKCを出力する。なお、遅延生成回路116、及び117の信号遅延量は、固定値である。
次に、本実施の形態1の同期制御回路118における、同期を確立するための遅延制御方法を、説明する。
同期の状態を判定するのは、包絡線信号102の立ち上がり、あるいは立ち下がりのときのみである。
まず、包絡線信号102の立ち上がり、立ち下がりの判断であるが、これは、位相誤差算出回路112において、サンプルクロックCKA、及びCKCによるサンプル値103、105を用いて行う。比較器106、109のしきい値を中央レベルとし、それより大きいときを+1、小さいときを−1とする。
すると、図2(a)ないし図2(c)から分かるように、サンプル値103とサンプル値105の値が異なるとき、すなわち、一方が+1で、他方が−1のとき、包絡線信号102の立ち上がり、あるいは立ち下がりが、起きていることがわかる。このとき、サンプル値104が中心レベルより小さいときは、サンプルタイミングが所望の同期タイミングよりも遅れている状態である(図2(a))。また、サンプル値104が中心レベルであるときは、サンプルタイミングが合っている、つまり、同期が取れている状態であり(図2(b))、サンプル値104が中心レベルより大きいときは、サンプルタイミングが所望の同期タイミングよりも進んでいる状態である(図2(c))。
次に、所望の同期タイミングからずれているときに、同期をとるための手順について、説明する。
まず、包絡線信号102の立ち上がり、あるいは立ち下がりを検出した時のサンプル値104に注目する。このときのサンプル値104と中心レベルとの差を位相誤差値とする。
図3において、中心レベルを0とし、サンプル値104を−4とすると、その差−4が位相誤差値である。位相誤差値の符号がマイナスであり、このときの同期タイミングのずれは、前述のように遅れている状態であるから、位相誤差値の絶対値が大きいほど、同期タイミングのずれも大きいということがわかる。この位相誤差値をフィードバックすることで、同期タイミングのずれを修正することが可能となる。
図4に、該位相誤差算出回路112、及び、遅延制御回路113の一例を示す。
位相誤差算出回路112において、乗算器121は、サンプル値103と105を乗じるもので、ここでは立ち上がり、あるいは立ち下がりを検出している。つまりサンプル値103と105は、+1、あるいは−1なので、乗算結果が−1のときは立ち上がり、あるいは立ち下がりであることがわかる。
マルチプレクサ123は、乗算器121の結果が−1、すなわち、包絡線信号102の立ち上がり、あるいは立ち下がりを検出した場合は、1を、乗算器121の結果が+1の場合は、0を選択するものである。
乗算器122は、マルチプレクサ123の選択結果と、サンプル値104とを乗じて位相誤差値として出力する。つまり、包絡線信号102の立ち上がり、あるいは立ち下がりを検出した場合は、位相誤差値を出力し、そうでない場合は、0を出力する。
遅延制御回路113は、位相誤差算出回路112の出力をフィルタリングして、遅延制御信号を出力する。
該遅延制御回路113において、ゲインアンプ124は位相誤差算出回路112の出力を所定の値だけ増幅するものであり、加算器125、およびDフリップフロップ126は、ゲインアンプ124の出力を累算するものである。これにより、遅延制御回路113は1次のLPFを構成しており、位相誤差値の帯域を制限することで、急激な変動への耐性やノイズ耐性を高めている。
図5に、前記遅延制御回路113よりの遅延制御信号が入力され、サンプルクロックCKA、CKB、CKCの位相を制御する、遅延生成回路115の一例を示す。
図5において、遅延回路133−1〜133−nは、同じ遅延回路である。マルチプレクサ132は、遅延回路133−1〜133−nの出力のうちの一つを選択するものであり、デコード回路131は、遅延制御回路113の出力をデコードし、マルチプレクサ132の入力からただ一つを選択して出力する。以下、そのデコードの方法の一例を説明する。
位相誤差値がマイナス方向に大きくなるとき、遅れている状態から同期をとるための制御としては、サンプルタイミングを早くすればよい。すなわち、遅延制御信号は遅延段数が少なくなるようにすればよいので、基準クロックCLK側の遅延回路の出力を選択する。
逆に、進んでいる状態から同期を取るためにはサンプルタイミングを遅くすればよい、すなわち、遅延制御信号は遅延段数が多くなるようにすればよいので、サンプルクロックCKA側の遅延回路の出力を選択する。
つまり、同期が取れている状態のとき、多段の遅延回路のうち、中央の段数に位置する遅延回路の出力を選択するようにデコード回路131を構成する。もちろん、回路や動作環境のばらつきを考えたデコード回路構成にすればよいのはいうまでもない。
遅延生成回路115で生成されたサンプルクロックCKAは、その後遅延生成回路116に入力し、遅延生成回路116により所定量遅延されてサンプルクロックCKBとして出力され、さらにサンプルクロックCKBは、遅延生成回路117に入力し、遅延生成回路117により所定量遅延されて、サンプルクロックCKCとして出力される。
これ以降、サンプルクロックCKA、CKB、CKCに対する上述したフィードバック制御が行われ、Dフリップフロップ107で保持された値が、復調信号として順次出力される。なお、上述したように、復調信号は、Dフリップフロップ110の出力サンプル値105としてもよい。
以上のように、本実施の形態1による同期制御回路によれば、所定のしきい値を持つ比較器2個と、位相誤差値を算出するA/D変換器の出力を用いて、それぞれの出力値をサンプルするサンプルクロックの位相を適応的に制御するようにした、すなわち、該比較器2個の出力より、包絡線信号の立ち上がり、あるいは立ち下がりを検出し、該検出時の上記A/D変換器の出力の同期ずれ量に応じて、前記比較器、及びA/D変換器のサンプルクロックの位相を進める、あるいは遅らせるようにしたので、複数のA/D変換器を用いることなく、位相引き込みやトラッキングを短時間で行うことができる。
かつこれにより、タイミング同期を取るために必要な回路規模を縮小することができ、かつ、消費電力を抑えることが可能となる。
なお、入力信号101の帯域は特に限定されるものではなく、一般的な情報通信機器の無線通信で使用される帯域のものから、60GHz程のいわゆるミリ波帯のものまで、本発明による同期制御回路118で処理することができる。
また、包絡線信号102の立ち上がり、立ち下がりを検出する方法はここで開示されたものには限定されず、例えば、二値化されたサンプル値が0と1の場合には、論理積回路を使えば容易に実現できる。また、位相誤差算出回路112の出力のフィルタリングは、他の周波数特性をもつデジタルフィルタを用いても良く、受信信号の帯域や変調方式などによって適切なものを選択すればよい。
(実施の形態2)
次に、本発明の実施の形態2による同期制御回路205について、説明する。
図6は、本発明の実施の形態2による同期制御回路205を有する無線受信装置の構成図を示す。図6において、図1と同一符号は、同一の構成要素を示す。
図6において、同期制御回路205は、T/D変換器201、遅延制御回路203、遅延生成回路115、及び、Dフリップフロップ204を備える。
T/D変換器201は、時間をデジタル信号に変換するものであり、遅延回路211−1〜211−m、Dフリップフロップ212−1〜212−m、及び位相誤差算出回路202よりなる。
遅延回路211−1〜211−mは、所定の遅延時間を有する同じ回路であり、縦続接続されている。遅延回路211−1〜211−mのそれぞれの出力は、Dフリップフロップ212−1〜212−mのそれぞれの入力に接続されており、Dフリップフロップ212−1〜212−mのサンプルクロックは、遅延生成回路115から供給される。これらDフリップフロップ212−1〜212−mの出力は、位相誤差算出回路202に入力され、該位相誤差算出回路202にて、包絡線信号102と、サンプルクロックCKDとの位相誤差値が算出される。
図7は、包絡線信号102と、サンプルクロックCKDとの関係を示す図である。Dフリップフロップ212−1〜212−mは、サンプルクロックCKDの立ち上がりで包絡線信号102をキャプチャする場合、実際には、包絡線信号102が遅延回路211−1〜211−mを通ることで包絡線信号102が遅延し、その結果が、Dフリップフロップ212−1〜212−mでサンプルされるが、図7では等価的にサンプルタイミングを遅延させて示している。
図7のようなサンプルクロックCKDと、包絡線信号102とのタイミング関係がある場合、包絡線信号102の中心レベルを、遅延回路211−1〜211−mのしきい値とすると、Dフリップフロップ212−1〜212−mには、図7で示すように、0と1が格納されることになる。
図8に、このDフリップフロップ212−1〜212−mの出力値を用いて位相誤差値を算出する位相誤差算出回路202、及び該位相誤差算出回路202の出力202aより遅延制御信号203aを生成する遅延制御回路203の構成を示す。
位相誤差算出回路202は、Dフリップフロップ212−1〜212−mが保持する、0の個数をカウントするカウンタ221と、1の個数をカウントするカウンタ222、及び、カウンタ221の出力値とカウンタ222の出力値との差分を算出する減算器223とで構成される。
遅延制御回路203は、差分判定回路224と、上記実施の形態1における遅延制御回路113と同じ構成のデジタルフィルタとで構成されている。製造時のばらつきや温度、電源電圧といった動作時のばらつきを考慮すると、0の個数と1の個数の差の絶対値がある一定値以下となるように制御することが好ましい。そこで、差分判定回路224で、Dフリップフロップ212−1〜212−mの各段の出力の0の個数と、1の個数の差の絶対値がある一定値以下の場合は、位相誤差値として0を出力し、それ以外のときは、その個数の差より所定の値だけ引いた値を位相誤差値とする。
ここで、同期が取れているというのは、0の個数と、1の個数が同等になったとき、すなわち、差分判定回路224の出力が、0になったときである。つまり、図7でいうと、サンプルクロックのL区間の中央付近に包絡線信号102の立ち上がり、あるいは立ち下がりがくるようにサンプルクロックを調整することであり、すなわち、遅延生成回路115の遅延時間を調整することである。そうすることで、サンプルクロックの立ち上がり時には包絡線信号102の遷移状態がくることはなく、包絡線信号102のピーク点付近をサンプルすることになり、復調データを安定してキャプチャすることができる。
0の個数が多いときは、包絡線信号102の立ち上がり、立ち下がりと、サンプルクロックの立ち上がりとの間の時間間隔が短いということになるので、遅延生成回路115の遅延時間を大きくするように制御する。一方、1の個数が多いときには、包絡線信号102の立ち上がり、立ち下がりと、サンプルクロックの立ち上がりとの間の時間間隔が長いということになるので、遅延生成回路115の遅延時間を小さくするように制御する。
具体的には、減算器223は、カウンタ221の出力値からカウンタ222の出力値を引く。つまり、0が多いときは、減算器223の出力はプラスであり、1が多いときはマイナスである。デコード回路131は、前述のように、上記遅延制御回路203を経た遅延制御信号203aがプラスのときは、遅延回路211−1〜211−mのうちの、出力側の遅延回路を選択するように、マイナスのときは、入力側の遅延回路を選択するように動作する。
その後、Dフリップフロップ204において、包絡線信号102が、遅延生成回路115より出力されるサンプルクロックCKDによりサンプルされ、該サンプル値が、復調信号205aとして出力される。
以上のように、本実施の形態2による同期制御回路によれば、T/D変換器を用いて、出力値をサンプルするサンプルクロックの位相を適応的に制御するようにしたので、複数のA/D変換器を用いることなく、位相の引き込みやトラッキングを短時間で実行することができる効果が得られる。
かつこれにより、タイミング同期を取るために必要な回路規模を縮小することができ、かつ、消費電力を抑えることが可能となる。
(実施の形態3)
図9は、上記で説明した実施の形態1、または2の同期制御回路を搭載した無線受信装置を内蔵するLSIを含んだ、本発明の実施の形態3による映像表示装置300の構成を示す図である。
次に、本発明の実施の形態3による映像表示装置300について、説明する。
図9において、301は、本映像表示装置300にデータを送信するデジタルカメラである。
上述したように、本実施の形態3の映像表示装置300は、LSI302と、ディスプレイ端末303とを備えるものであり、上記LSI302は、デジタルカメラ301などから無線で送信された波形を用いて、検波、波形等化、誤り訂正、制御、変調、復号、及びデータ抽出などを行う信号処理回路を含むものであり、無線受信装置100はデジタルカメラ301より無線で送信された変調信号の波形を検波しデータを抽出する。DSP310は、波形等化、誤り訂正、制御、変調、復号、及びデータ抽出などを行う。DSP311は、映像のノイズ除去やホワイトバランス調整、ガンマ補正処理など、あるいは音声のノイズ除去やサラウンド処理などを実行し、外部出力とのインタフェースをもつ。CPU312はLSI全体の制御を行う。また、メモリ313は、プログラムやデータを格納する。
また、上記ディスプレイ端末303は、上記LSI302から出力された復号再生信号に基づいて、アナログ値又はデジタル値の音声データを発音するとともに、映像データを表示するものである。
本発明に係る同期制御回路を搭載した無線受信装置100を映像表示装置300に使用することで、以下の効果を得ることができる。
すなわち、デジタルカメラ301は、コンパクトタイプのものでも画素数は1000万画素を越えるものがあり、写真1枚あたりに必要なデータ容量は数MB〜数十MB超である。それを何十枚も伝送するためにストレージメディア、あるいはケーブルを介して行っているが、これを無線で伝送すれば、データ伝送の取り扱いが容易になり、接続ということを意識することなく、映像データをディスプレイ端末に表示できるようになる。
そして、データを無線で受信する機能を1つのLSIに統合する場合、回路規模が小さいこと、及び大量のデータの受信を高速に処理するために、同期の引き込みや、トラッキングを短時間に行えることが重要である。上記実施の形態1または2による同期制御回路を搭載する無線受信装置を用いることで、同期の引き込みやトラッキングを短時間に行うことが可能となり、さらには、回路規模や消費電力の縮小を図ることが可能となる。
なお、本発明に係る同期制御回路を搭載した無線受信装置は、映像表示装置300に限らず、携帯電話や、ポータブルオーディオプレーヤなどの携帯端末におけるデータ伝送にも使用することが可能である。
本発明による同期制御回路、およびこれを搭載した映像表示装置によれば、データを無線受信するデータ受信端末の回路規模、および消費電力を低減することができる点において有用である。
本発明は、無線により受信した変調信号と基準クロックとの同期を確立する同期制御回路、及び該同期回路を含む映像表示装置に関するものである。
無線通信における課題の一つとして、時間同期の確立が困難なことが挙げられる。無線通信システムにおいて、受信側は、送信側から送られてきた信号からデータを抽出するが、受信信号からデータを正確に抽出するためには、送信側のクロックと受信側のクロックとで同期が取れている必要がある。
しかし、受信側には送信側のクロックの情報はなく、また、あったとしても伝送路による影響を受けた状態での信号が入力されるので、周波数,位相ともに精度よく同期を取ることは非常に困難である。
従来の同期方法の一つとして、Early/Late DLL(遅延ロックトループ:Delay Locked Loop)方式がある(例えば特許文献1参照)。図10は、特許文献1に記載された受信装置の構成を示す図である。また図11は、特許文献1における、受信信号と、同期確立のためのサンプルデータとの関係を示したものである。
上記従来の受信装置では、まず受信信号を連続で3点サンプルする。次に、1番目と3番目のサンプル値の差分を取り、その相関値を求める。その相関値が0となるようにサンプルタイミングを調整し、その相関値が0となったときに同期が確立する。このとき2番目のサンプル値は受信信号のピーク点に位置するので、その相関値を用いてデータを復調することができる。
特表2005−518111号公報
しかしながら、従来のEarly/Late DLL方式では、同期を取るための2サンプル点間の差の相関をとるための相関回路、復調用の相関回路、及びそれぞれ計2個のA/D変換器が必要であったため、回路規模が大きく消費電力も大きいという課題があった。
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであり、従来のEarly/Late方式に比べ、送信側のクロックと受信側のクロックの同期をとるために必要な回路の規模、及び消費電力を削減することができる同期制御回路を提供することを目的とする。
また、送信側のクロックと受信側のクロックの同期をとるために必要な回路の規模、及び消費電力を削減することができる映像表示装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明の請求項1に係る同期制御回路は、変調信号の包絡線信号と、基準クロック信号とを入力とし、前記変調信号と前記基準クロック信号とのタイミング同期を行う同期制御回路であって、前記包絡線信号を第1のサンプルタイミングでサンプルし、第1のサンプル値を生成する第1の2値または3値の比較器と、前記包絡線信号を第2のサンプルタイミングでサンプルし、第2のサンプル値を生成する2ビット以上のA/D変換器と、前記包絡線信号を第3のサンプルタイミングでサンプルし、第3のサンプル値を生成する第2の2値または3値の比較器と、前記第1、第2、及び第3のサンプル値を用いて、前記変調信号と前記基準クロック信号との同期ずれ量を示す位相誤差値を算出する位相誤差算出手段と、前記位相誤差算出手段から出力される前記位相誤差値に基づいて、所要の遅延量を示す遅延制御信号を生成する遅延制御手段と、前記基準クロック信号を前記遅延制御信号に基づいて遅延させて、前記第1、第2、及び第3のサンプルタイミングを生成する遅延生成手段と、を備えることを特徴とする。
また、本発明の請求項2に係る同期制御回路は、請求項1に記載の同期制御回路において、前記位相誤差算出手段は、連続する第1、第2、及び第3のサンプル値のうちの前記第1、及び第3のサンプル値を用いて前記包絡線信号の立ち上がり、あるいは立ち下がりを検出し、該包絡線信号の立ち上がり、あるいは立ち下がりを検出したときの前記第2のサンプル値を用いて位相誤差値を算出し、前記遅延制御手段は、前記位相誤差値が0となるように前記遅延制御信号を生成することを特徴とする。
また、本発明の請求項3に係る同期制御回路は、請求項1に記載の同期制御回路において、前記遅延生成手段は、外部入力した基準クロック信号を前記遅延制御信号に応じて遅延させて、前記第1のサンプルタイミングを生成する第1の遅延手段と、前記第1の遅延手段の出力を所定量遅延させて前記第2のサンプルタイミングを生成する第2の遅延手段と、前記第2の遅延手段の出力を所定量遅延させて前記第3のサンプルタイミングを生成する第3の遅延手段と、よりなることを特徴とする。
また、本発明の請求項4に係る同期制御回路は、請求項1に記載の同期制御回路において、前記第1のサンプル値、または前記第3のサンプル値のいずれかを復調データとして用いることを特徴とする。
また、本発明の請求項5に係る同期制御回路は、変調信号の包絡線信号と基準クロック信号とを入力とし、前記変調信号と前記基準クロック信号とのタイミング同期を行う同期制御回路であって、前記包絡線信号をサンプルクロックでT/D(時間・デジタル)変換するT/D変換手段と、前記T/D変換手段の出力を用いて、前記変調信号と前記基準クロック信号との同期ずれ量を示す位相誤差値を算出する位相誤差算出手段と、前記位相誤差算出手段から出力される前記位相誤差値に基づいて、所要の遅延量を示す遅延制御信号を生成する遅延制御手段と、外部入力した前記基準クロック信号を前記遅延制御信号に応じて遅延させて、前記サンプルクロックを生成する遅延生成手段と、を備えることを特徴とする。
また、本発明の請求項6に係る同期制御回路は、請求項5に記載の同期制御回路において、前記T/D変換手段は、前記変調信号の包絡線信号を入力とする多段の遅延手段と、前記多段の遅延手段の各出力値をサンプルクロックでサンプルする複数のサンプル手段と、を有することを特徴とする。
また、本発明の請求項7に係る同期制御回路は、請求項5に記載の同期制御回路において、前記複数のサンプル手段は、前記多段の遅延手段の各出力値を二値でサンプルするものであり、前記遅延制御手段は、前記複数のサンプル手段のおのおのでサンプルされた二値のそれぞれの個数の差が一定値以下となるように前記遅延制御信号を生成することを特徴とする。
また、本発明の請求項8に係る映像表示装置は、変調信号の包絡線信号を検出する検波手段と、基準クロック信号を生成するクロック生成手段と、前記変調信号と前記基準クロック信号のタイミング同期を行う同期制御回路とを備える無線受信装置、及び、前記無線受信装置で得られた復調データに基づいて、音声データ、及び映像データを含む前記変調信号を復号する信号処理回路を有するLSIと、前記LSIからの復号信号を受けて、復号された音声データを発音するとともに、復号された映像データを表示するディスプレイ端末と、を備え、前記同期制御回路は、変調信号の包絡線信号と、基準クロック信号とを入力とし、前記変調信号と前記基準クロック信号とのタイミング同期を行う同期制御回路であって、前記包絡線信号を第1のサンプルタイミングでサンプルし、第1のサンプル値を生成する第1の2値または3値の比較器と、前記包絡線信号を第2のサンプルタイミングでサンプルし、第2のサンプル値を生成する2ビット以上のA/D変換器と、前記包絡線信号を第3のサンプルタイミングでサンプルし、第3のサンプル値を生成する第2の2値または3値の比較器と、前記第1、第2、及び第3のサンプル値を用いて、前記変調信号と前記基準クロック信号との同期ずれ量を示す位相誤差値を算出する位相誤差算出手段と、前記位相誤差算出手段から出力される前記位相誤差値に基づいて、所要の遅延量を示す遅延制御信号を生成する遅延制御手段と、前記基準クロック信号を前記遅延制御信号に基づいて遅延させて、前記第1、第2、及び第3のサンプルタイミングを生成する遅延生成手段と、を備えることを特徴とする。
また、本発明の請求項9に係る映像表示装置は、変調信号の包絡線信号を検出する検波手段と、基準クロック信号を生成するクロック生成手段と、前記変調信号と前記基準クロック信号とのタイミング同期を行う同期制御回路と、を備える無線受信装置、及び、前記無線受信装置で得られた復調データに基づいて、音声データ、及び映像データを含む前記変調信号を復号する信号処理回路を有するLSIと、前記LSIからの復号信号を受けて、復号された音声データを発音するとともに、復号された映像データを表示するディスプレイ端末と、を備え、前記同期制御回路は、前記変調信号の包絡線信号を入力とし、該包絡線信号をサンプルクロックでT/D(時間・デジタル)変換するT/D変換手段と、前記T/D変換手段の出力を用いて、前記変調信号と前記基準クロック信号との同期ずれ量を示す位相誤差値を算出する位相誤差算出手段と、前記位相誤差算出手段から出力される前記位相誤差値に基づいて、所要の遅延量を示す遅延制御信号を生成する遅延制御手段と、前記基準クロック信号を前記遅延制御信号に応じて遅延させて、前記サンプルクロックを生成する遅延生成手段と、を備えることを特徴とする。
本発明の同期制御回路によれば、所定のしきい値を持つ比較器2個と、位相誤差値を算出するA/D変換器の出力より、包絡線信号の立ち上がり、あるいは立ち下がりを検出し、該検出時の同期ずれ量に基づいて、前記比較器、及びA/D変換器の出力値をサンプルするサンプルクロックの位相を適応的に制御するようにしたので、複数のA/D変換器を用いることなく、受信信号と基準クロックとのタイミング同期を取ることができ、これにより、同期タイミングを取るために必要な回路規模を縮小することができ、必要な消費電力を抑えることが可能となる。
また、本発明の同期制御回路によれば、T/D変換器を用いて、包絡線信号の立ち上がり、あるいは立ち下がりを検出し、サンプルクロックの中央付近に包絡線信号の立ち上がり、あるいは立ち下がりが来るようにサンプルクロックの位相を適応的に制御するようにしたので、受信信号と基準クロックとのタイミング同期を取るために必要な回路規模を縮小することができ、必要な消費電力を抑えることが可能となる。
特に、A/D変換器を用いることなく受信信号と基準クロックとのタイミング同期をとることができるので、タイミング同期を得るために必要な回路規模、及び消費電力をより縮小することが可能となる。
また、本発明による同期制御回路を、外部機器とのデータ伝送を無線により行う映像表示装置に用いることで、映像表示装置の回路規模、及び消費電力を抑えることが可能となる。
図1は、本発明の実施の形態1における位相制御回路の構成を説明するための図である。 図2は、本発明の実施の形態1におけるサンプルタイミングを説明するための図である。 図3は、本発明の実施の形態1における位相誤差値を説明するための図である。 図4は、本発明の実施の形態1における位相誤差算出回路、及び遅延制御回路の構成を説明するための図である。 図5は、本発明の実施の形態1における遅延生成回路の構成を説明するための図である。 図6は、本発明の実施の形態2における位相制御回路の構成を説明するための図である。 図7は、本発明の実施の形態2におけるサンプルタイミングを説明するための図である。 図8は、本発明の実施の形態2における位相誤差算出回路、及び遅延制御回路を説明するための図である。 図9は、本発明の位相制御回路を搭載する無線受信装置を備えた映像表示装置の全体概略構成を示す図である。 図10は、従来の受信装置の構成を示す図である。 図11は、従来の受信装置のサンプルタイミングを説明するための図である。
(実施の形態1)
図1は、本発明の実施の形態1に係る同期制御回路118を搭載した無線受信装置の構成を表す図である。
無線受信装置100は、検波回路111、同期制御回路118、及び、クロック114を備える。
検波回路111は、搬送波にデータを重畳した変調信号から包絡線信号102を検波するものであり、一般的には、低ノイズアンプやミキサ、あるいは妨害波やイメージ信号を除去するためのフィルタで構成されている。その構成要素であるアンプ、ミキサやフィルタ回路の特性や配置は取り扱う情報によって異なる。これらの詳細については、ここでは特に図示しない。
同期制御回路118は、比較器106,109、Dフリップフロップ107,110、A/D変換器108、位相誤差算出回路112、遅延制御回路113、遅延生成回路115,116,117を有する。また、クロック114は、基準クロックCLKよりなる。
比較器106,109は、検波回路111で検波された包絡線信号102と、所定のしきい値とを比較して、その結果を2値、あるいは3値で出力するものである。その出力は例えば2値であれば、0と1、あるいは−1と+1とであり、3値の場合は、−1,0,+1である。本実施の形態1では、説明を容易にするために−1と+1の2値を取るものとする。所定のしきい値の設定方法についてはここでは図示していないが、例えば、外部あるいは内部のマイコンやシーケンサによって可変に設定できるものとする。
Dフリップフロップ107,110は、比較器106,109のそれぞれの出力を、サンプルクロックCKA,CKCによって保持するものであり、比較器106,109の出力が2値である場合は、1ビット、3値である場合は、2ビットである。
上記同期制御回路118の出力信号は、比較器106の出力が2値の場合は、図1に示すように、Dフリップフロップ107の出力とする。なお、比較器106の出力が3値の場合は、ここでは図示していないが、比較器106の出力が+1、もしくは−1のときは、そのまま出力し、0の場合は、該比較を構成するA/D変換器の出力の最上位ビットの値によって、+1、もしくは−1を出力することとする。
なお、同期制御回路118の出力信号には、Dフリップフロップ110の出力を用いてもよく、この場合においても、比較器109、及びDフリップフロップ110の動作は、上述した比較器106、及びDフリップフロップ107の動作と同様である。
A/D変換器108は、アナログ信号である包絡線信号102を、サンプルクロックCKBによってデジタル信号に変換するものであり、出力ビット幅は2ビット以上とする。
位相誤差算出回路112は、Dフリップフロップ107,110の出力であるサンプル値103,105、及びA/D変換器108の出力であるサンプル値104を入力し、遅延制御回路113を制御する位相誤差値を算出するものである。
遅延制御回路113は、位相誤差算出回路112の出力に基づいて、遅延生成回路115における遅延量を制御する遅延制御信号を生成するものである。
遅延生成回路115は、クロック114より出力されるクロックCLKを入力とし、遅延制御回路113よりの遅延制御信号に応じて、クロックCLKを所定量遅延させてサンプルクロックCKAを出力する。遅延生成回路116は、サンプルクロックCKAを入力とし、サンプルクロックCKAを所定量遅延させてサンプルクロックCKBを出力する。遅延生成回路117は、サンプルクロックCKBを入力とし、サンプルクロックCKBを所定量遅延させてサンプルクロックCKCを出力する。なお、遅延生成回路116、及び117の信号遅延量は、固定値である。
次に、本実施の形態1の同期制御回路118における、同期を確立するための遅延制御方法を、説明する。
同期の状態を判定するのは、包絡線信号102の立ち上がり、あるいは立ち下がりのときのみである。
まず、包絡線信号102の立ち上がり、立ち下がりの判断であるが、これは、位相誤差算出回路112において、サンプルクロックCKA、及びCKCによるサンプル値103、105を用いて行う。比較器106、109のしきい値を中央レベルとし、それより大きいときを+1、小さいときを−1とする。
すると、図2(a)ないし図2(c)から分かるように、サンプル値103とサンプル値105の値が異なるとき、すなわち、一方が+1で、他方が−1のとき、包絡線信号102の立ち上がり、あるいは立ち下がりが、起きていることがわかる。このとき、サンプル値104が中心レベルより小さいときは、サンプルタイミングが所望の同期タイミングよりも遅れている状態である(図2(a))。また、サンプル値104が中心レベルであるときは、サンプルタイミングが合っている、つまり、同期が取れている状態であり(図2(b))、サンプル値104が中心レベルより大きいときは、サンプルタイミングが所望の同期タイミングよりも進んでいる状態である(図2(c))。
次に、所望の同期タイミングからずれているときに、同期をとるための手順について、説明する。
まず、包絡線信号102の立ち上がり、あるいは立ち下がりを検出した時のサンプル値104に注目する。このときのサンプル値104と中心レベルとの差を位相誤差値とする。
図3において、中心レベルを0とし、サンプル値104を−4とすると、その差−4が位相誤差値である。位相誤差値の符号がマイナスであり、このときの同期タイミングのずれは、前述のように遅れている状態であるから、位相誤差値の絶対値が大きいほど、同期タイミングのずれも大きいということがわかる。この位相誤差値をフィードバックすることで、同期タイミングのずれを修正することが可能となる。
図4に、該位相誤差算出回路112、及び、遅延制御回路113の一例を示す。
位相誤差算出回路112において、乗算器121は、サンプル値103と105を乗じるもので、ここでは立ち上がり、あるいは立ち下がりを検出している。つまりサンプル値103と105は、+1、あるいは−1なので、乗算結果が−1のときは立ち上がり、あるいは立ち下がりであることがわかる。
マルチプレクサ123は、乗算器121の結果が−1、すなわち、包絡線信号102の立ち上がり、あるいは立ち下がりを検出した場合は、1を、乗算器121の結果が+1の場合は、0を選択するものである。
乗算器122は、マルチプレクサ123の選択結果と、サンプル値104とを乗じて位相誤差値として出力する。つまり、包絡線信号102の立ち上がり、あるいは立ち下がりを検出した場合は、位相誤差値を出力し、そうでない場合は、0を出力する。
遅延制御回路113は、位相誤差算出回路112の出力をフィルタリングして、遅延制御信号を出力する。
該遅延制御回路113において、ゲインアンプ124は位相誤差算出回路112の出力を所定の値だけ増幅するものであり、加算器125、およびDフリップフロップ126は、ゲインアンプ124の出力を累算するものである。これにより、遅延制御回路113は1次のLPFを構成しており、位相誤差値の帯域を制限することで、急激な変動への耐性やノイズ耐性を高めている。
図5に、前記遅延制御回路113よりの遅延制御信号が入力され、サンプルクロックCKA、CKB、CKCの位相を制御する、遅延生成回路115の一例を示す。
図5において、遅延回路133−1〜133−nは、同じ遅延回路である。マルチプレクサ132は、遅延回路133−1〜133−nの出力のうちの一つを選択するものであり、デコード回路131は、遅延制御回路113の出力をデコードし、マルチプレクサ132の入力からただ一つを選択して出力する。以下、そのデコードの方法の一例を説明する。
位相誤差値がマイナス方向に大きくなるとき、遅れている状態から同期をとるための制御としては、サンプルタイミングを早くすればよい。すなわち、遅延制御信号は遅延段数が少なくなるようにすればよいので、基準クロックCLK側の遅延回路の出力を選択する。
逆に、進んでいる状態から同期を取るためにはサンプルタイミングを遅くすればよい、すなわち、遅延制御信号は遅延段数が多くなるようにすればよいので、サンプルクロックCKA側の遅延回路の出力を選択する。
つまり、同期が取れている状態のとき、多段の遅延回路のうち、中央の段数に位置する遅延回路の出力を選択するようにデコード回路131を構成する。もちろん、回路や動作環境のばらつきを考えたデコード回路構成にすればよいのはいうまでもない。
遅延生成回路115で生成されたサンプルクロックCKAは、その後遅延生成回路116に入力し、遅延生成回路116により所定量遅延されてサンプルクロックCKBとして出力され、さらにサンプルクロックCKBは、遅延生成回路117に入力し、遅延生成回路117により所定量遅延されて、サンプルクロックCKCとして出力される。
これ以降、サンプルクロックCKA、CKB、CKCに対する上述したフィードバック制御が行われ、Dフリップフロップ107で保持された値が、復調信号として順次出力される。なお、上述したように、復調信号は、Dフリップフロップ110の出力サンプル値105としてもよい。
以上のように、本実施の形態1による同期制御回路によれば、所定のしきい値を持つ比較器2個と、位相誤差値を算出するA/D変換器の出力を用いて、それぞれの出力値をサンプルするサンプルクロックの位相を適応的に制御するようにした、すなわち、該比較器2個の出力より、包絡線信号の立ち上がり、あるいは立ち下がりを検出し、該検出時の上記A/D変換器の出力の同期ずれ量に応じて、前記比較器、及びA/D変換器のサンプルクロックの位相を進める、あるいは遅らせるようにしたので、複数のA/D変換器を用いることなく、位相引き込みやトラッキングを短時間で行うことができる。
かつこれにより、タイミング同期を取るために必要な回路規模を縮小することができ、かつ、消費電力を抑えることが可能となる。
なお、入力信号101の帯域は特に限定されるものではなく、一般的な情報通信機器の無線通信で使用される帯域のものから、60GHz程のいわゆるミリ波帯のものまで、本発明による同期制御回路118で処理することができる。
また、包絡線信号102の立ち上がり、立ち下がりを検出する方法はここで開示されたものには限定されず、例えば、二値化されたサンプル値が0と1の場合には、論理積回路を使えば容易に実現できる。また、位相誤差算出回路112の出力のフィルタリングは、他の周波数特性をもつデジタルフィルタを用いても良く、受信信号の帯域や変調方式などによって適切なものを選択すればよい。
(実施の形態2)
次に、本発明の実施の形態2による同期制御回路205について、説明する。
図6は、本発明の実施の形態2による同期制御回路205を有する無線受信装置の構成図を示す。図6において、図1と同一符号は、同一の構成要素を示す。
図6において、同期制御回路205は、T/D変換器201、遅延制御回路203、遅延生成回路115、及び、Dフリップフロップ204を備える。
T/D変換器201は、時間をデジタル信号に変換するものであり、遅延回路211−1〜211−m、Dフリップフロップ212−1〜212−m、及び位相誤差算出回路202よりなる。
遅延回路211−1〜211−mは、所定の遅延時間を有する同じ回路であり、縦続接続されている。遅延回路211−1〜211−mのそれぞれの出力は、Dフリップフロップ212−1〜212−mのそれぞれの入力に接続されており、Dフリップフロップ212−1〜212−mのサンプルクロックは、遅延生成回路115から供給される。これらDフリップフロップ212−1〜212−mの出力は、位相誤差算出回路202に入力され、該位相誤差算出回路202にて、包絡線信号102と、サンプルクロックCKDとの位相誤差値が算出される。
図7は、包絡線信号102と、サンプルクロックCKDとの関係を示す図である。Dフリップフロップ212−1〜212−mは、サンプルクロックCKDの立ち上がりで包絡線信号102をキャプチャする場合、実際には、包絡線信号102が遅延回路211−1〜211−mを通ることで包絡線信号102が遅延し、その結果が、Dフリップフロップ212−1〜212−mでサンプルされるが、図7では等価的にサンプルタイミングを遅延させて示している。
図7のようなサンプルクロックCKDと、包絡線信号102とのタイミング関係がある場合、包絡線信号102の中心レベルを、遅延回路211−1〜211−mのしきい値とすると、Dフリップフロップ212−1〜212−mには、図7で示すように、0と1が格納されることになる。
図8に、このDフリップフロップ212−1〜212−mの出力値を用いて位相誤差値を算出する位相誤差算出回路202、及び該位相誤差算出回路202の出力202aより遅延制御信号203aを生成する遅延制御回路203の構成を示す。
位相誤差算出回路202は、Dフリップフロップ212−1〜212−mが保持する、0の個数をカウントするカウンタ221と、1の個数をカウントするカウンタ222、及び、カウンタ221の出力値とカウンタ222の出力値との差分を算出する減算器223とで構成される。
遅延制御回路203は、差分判定回路224と、上記実施の形態1における遅延制御回路113と同じ構成のデジタルフィルタとで構成されている。製造時のばらつきや温度、電源電圧といった動作時のばらつきを考慮すると、0の個数と1の個数の差の絶対値がある一定値以下となるように制御することが好ましい。そこで、差分判定回路224で、Dフリップフロップ212−1〜212−mの各段の出力の0の個数と、1の個数の差の絶対値がある一定値以下の場合は、位相誤差値として0を出力し、それ以外のときは、その個数の差より所定の値だけ引いた値を位相誤差値とする。
ここで、同期が取れているというのは、0の個数と、1の個数が同等になったとき、すなわち、差分判定回路224の出力が、0になったときである。つまり、図7でいうと、サンプルクロックのL区間の中央付近に包絡線信号102の立ち上がり、あるいは立ち下がりがくるようにサンプルクロックを調整することであり、すなわち、遅延生成回路115の遅延時間を調整することである。そうすることで、サンプルクロックの立ち上がり時には包絡線信号102の遷移状態がくることはなく、包絡線信号102のピーク点付近をサンプルすることになり、復調データを安定してキャプチャすることができる。
0の個数が多いときは、包絡線信号102の立ち上がり、立ち下がりと、サンプルクロックの立ち上がりとの間の時間間隔が短いということになるので、遅延生成回路115の遅延時間を大きくするように制御する。一方、1の個数が多いときには、包絡線信号102の立ち上がり、立ち下がりと、サンプルクロックの立ち上がりとの間の時間間隔が長いということになるので、遅延生成回路115の遅延時間を小さくするように制御する。
具体的には、減算器223は、カウンタ221の出力値からカウンタ222の出力値を引く。つまり、0が多いときは、減算器223の出力はプラスであり、1が多いときはマイナスである。デコード回路131は、前述のように、上記遅延制御回路203を経た遅延制御信号203aがプラスのときは、遅延回路211−1〜211−mのうちの、出力側の遅延回路を選択するように、マイナスのときは、入力側の遅延回路を選択するように動作する。
その後、Dフリップフロップ204において、包絡線信号102が、遅延生成回路115より出力されるサンプルクロックCKDによりサンプルされ、該サンプル値が、復調信号205aとして出力される。
以上のように、本実施の形態2による同期制御回路によれば、T/D変換器を用いて、出力値をサンプルするサンプルクロックの位相を適応的に制御するようにしたので、複数のA/D変換器を用いることなく、位相の引き込みやトラッキングを短時間で実行することができる効果が得られる。
かつこれにより、タイミング同期を取るために必要な回路規模を縮小することができ、かつ、消費電力を抑えることが可能となる。
(実施の形態3)
図9は、上記で説明した実施の形態1、または2の同期制御回路を搭載した無線受信装置を内蔵するLSIを含んだ、本発明の実施の形態3による映像表示装置300の構成を示す図である。
次に、本発明の実施の形態3による映像表示装置300について、説明する。
図9において、301は、本映像表示装置300にデータを送信するデジタルカメラである。
上述したように、本実施の形態3の映像表示装置300は、LSI302と、ディスプレイ端末303とを備えるものであり、上記LSI302は、デジタルカメラ301などから無線で送信された波形を用いて、検波、波形等化、誤り訂正、制御、変調、復号、及びデータ抽出などを行う信号処理回路を含むものであり、無線受信装置100はデジタルカメラ301より無線で送信された変調信号の波形を検波しデータを抽出する。DSP310は、波形等化、誤り訂正、制御、変調、復号、及びデータ抽出などを行う。DSP311は、映像のノイズ除去やホワイトバランス調整、ガンマ補正処理など、あるいは音声のノイズ除去やサラウンド処理などを実行し、外部出力とのインタフェースをもつ。CPU312はLSI全体の制御を行う。また、メモリ313は、プログラムやデータを格納する。
また、上記ディスプレイ端末303は、上記LSI302から出力された復号再生信号に基づいて、アナログ値又はデジタル値の音声データを発音するとともに、映像データを表示するものである。
本発明に係る同期制御回路を搭載した無線受信装置100を映像表示装置300に使用することで、以下の効果を得ることができる。
すなわち、デジタルカメラ301は、コンパクトタイプのものでも画素数は1000万画素を越えるものがあり、写真1枚あたりに必要なデータ容量は数MB〜数十MB超である。それを何十枚も伝送するためにストレージメディア、あるいはケーブルを介して行っているが、これを無線で伝送すれば、データ伝送の取り扱いが容易になり、接続ということを意識することなく、映像データをディスプレイ端末に表示できるようになる。
そして、データを無線で受信する機能を1つのLSIに統合する場合、回路規模が小さいこと、及び大量のデータの受信を高速に処理するために、同期の引き込みや、トラッキングを短時間に行えることが重要である。上記実施の形態1または2による同期制御回路を搭載する無線受信装置を用いることで、同期の引き込みやトラッキングを短時間に行うことが可能となり、さらには、回路規模や消費電力の縮小を図ることが可能となる。
なお、本発明に係る同期制御回路を搭載した無線受信装置は、映像表示装置300に限らず、携帯電話や、ポータブルオーディオプレーヤなどの携帯端末におけるデータ伝送にも使用することが可能である。
本発明による同期制御回路、およびこれを搭載した映像表示装置によれば、データを無線受信するデータ受信端末の回路規模、および消費電力を低減することができる点において有用である。
100,200 無線受信装置
101 入力信号
102 包絡線信号
103 第1のサンプル値
104 第2のサンプル値
105 第3のサンプル値
106,109 比較器
107,110,126,204,212−1〜212−m Dフリップフロップ
111 検波回路
112,202 位相誤差算出回路
113,203 遅延制御回路
114 基準クロック回路
115,116,117,211−1〜211−m 遅延生成回路
121,122 乗算器
123,132 マルチプレクサ
124 ゲインアンプ
125 加算器
131 デコード回路
133−1〜133−n 遅延回路
201 T/D変換器
221,222 カウンタ
223 減算器
300 映像表示装置
301 デジタルカメラ
302 LSI
303 ディスプレイ端末
304,305 アンテナ
310,311 DSP
312 CPU
313 メモリ
CLK 基準クロック
CKA,CKB,CKC サンプルクロック

Claims (10)

  1. 変調信号の包絡線信号と、基準クロック信号とを入力とし、前記変調信号と前記基準クロック信号とのタイミング同期を行う同期制御回路であって、
    前記包絡線信号を第1のサンプルタイミングでサンプルし、第1のサンプル値を生成する第1のサンプル手段と、
    前記包絡線信号を第2のサンプルタイミングでサンプルし、第2のサンプル値を生成する第2のサンプル手段と、
    前記包絡線信号を第3のサンプルタイミングでサンプルし、第3のサンプル値を生成する第3のサンプル手段と、
    前記第1、第2、及び第3のサンプル値を用いて、前記変調信号と前記基準クロック信号との同期ずれ量を示す位相誤差値を算出する位相誤差算出手段と、
    前記位相誤差算出手段から出力される前記位相誤差値に基づいて、所要の遅延量を示す遅延制御信号を生成する遅延制御手段と、
    前記基準クロック信号を前記遅延制御信号に基づいて遅延させて、前記第1、第2、及び第3のサンプルタイミングを生成する遅延生成手段と、を備える、
    ことを特徴とする同期制御回路。
  2. 請求項1に記載の同期制御回路において、
    前記位相誤差算出手段は、連続する第1、第2、及び第3のサンプル値のうちの前記第1、及び第3のサンプル値を用いて前記包絡線信号の立ち上がり、あるいは立ち下がりを検出し、該包絡線信号の立ち上がり、あるいは立ち下がりを検出したときの前記第2のサンプル値を用いて位相誤差値を算出し、
    前記遅延制御手段は、前記位相誤差値が0となるように前記遅延制御信号を生成する、
    ことを特徴とする同期制御回路。
  3. 請求項1または2に記載の同期制御回路において、
    前記遅延生成手段は、
    外部入力した基準クロック信号を前記遅延制御信号に応じて遅延させて、前記第1のサンプルタイミングを生成する第1の遅延手段と、
    前記第1の遅延手段の出力を所定量遅延させて前記第2のサンプルタイミングを生成する第2の遅延手段と、
    前記第2の遅延手段の出力を所定量遅延させて前記第3のサンプルタイミングを生成する第3の遅延手段と、よりなる、
    ことを特徴とする同期制御回路。
  4. 請求項1ないし3のいずれかに記載の同期制御回路において、
    前記第1、及び第3のサンプル手段は、2値または3値の比較器であり、前記第2のサンプル手段は、2ビット以上のA/D変換器である、
    ことを特徴とする同期制御回路。
  5. 請求項1ないし4のいずれかに記載の同期制御回路において、
    前記第1のサンプル値、または前記第3のサンプル値のいずれかを復調データとして用いる、
    ことを特徴とする同期制御回路。
  6. 変調信号の包絡線信号と基準クロック信号とを入力とし、前記変調信号と前記基準クロック信号とのタイミング同期を行う同期制御回路であって、
    前記包絡線信号をサンプルクロックでT/D(時間・デジタル)変換するT/D変換手段と、
    前記T/D変換手段の出力を用いて、前記変調信号と前記基準クロック信号との同期ずれ量を示す位相誤差値を算出する位相誤差算出手段と、
    前記位相誤差算出手段から出力される前記位相誤差値に基づいて、所要の遅延量を示す遅延制御信号を生成する遅延制御手段と、
    前記基準クロック信号を前記遅延制御信号に応じて遅延させて、前記サンプルクロックを生成する遅延生成手段と、を備える、
    ことを特徴とする同期制御回路。
  7. 請求項6に記載の同期制御回路において、
    前記T/D変換手段は、
    前記変調信号の包絡線信号を入力とする多段の遅延手段と、
    前記多段の遅延手段の各出力値をサンプルクロックでサンプルする複数のサンプル手段と、を有する、
    ことを特徴とする同期制御回路。
  8. 請求項7に記載の同期制御回路において、
    前記複数のサンプル手段は、前記多段の遅延手段の各出力値を二値でサンプルするものであり、
    前記遅延制御手段は、前記複数のサンプル手段のおのおのでサンプルされた二値のそれぞれの個数の差が一定値以下となるように前記遅延制御信号を生成する、
    ことを特徴とする同期制御回路。
  9. 変調信号の包絡線信号を検出する検波手段と、基準クロック信号を生成するクロック生成手段と、前記変調信号と前記基準クロック信号のタイミング同期を行う同期制御回路とを備える無線受信装置、及び、
    前記無線受信装置で得られた復調データに基づいて、音声データ、及び映像データを含む前記変調信号を復号する信号処理回路を有するLSIと、
    前記LSIからの復号信号を受けて、復号された音声データを発音するとともに、復号された映像データを表示するディスプレイ端末と、を備え、
    前記同期制御回路は、
    前記包絡線信号を第1のサンプルタイミングでサンプルし、第1のサンプル値を生成する第1のサンプル手段と、
    前記包絡線信号を第2のサンプルタイミングでサンプルし、第2のサンプル値を生成する第2のサンプル手段と、
    前記包絡線信号を第3のサンプルタイミングでサンプルし、第3のサンプル値を生成する第3のサンプル手段と、
    前記第1、第2、及び第3のサンプル値を用いて、前記変調信号と前記基準クロック信号との同期ずれ量を示す位相誤差値を算出する位相誤差算出手段と、
    前記位相誤差算出手段から出力される位相誤差値に基づいて、所要の遅延量を示す遅延制御信号を生成する遅延制御手段と、
    前記基準クロック信号を前記遅延制御信号に応じて遅延させて、前記第1、第2、及び第3のサンプルタイミングを生成する遅延生成手段と、を備える、
    ことを特徴とする映像表示装置。
  10. 変調信号の包絡線信号を検出する検波手段と、基準クロック信号を生成するクロック生成手段と、前記変調信号と前記基準クロック信号とのタイミング同期を行う同期制御回路と、を備える無線受信装置、及び、前記無線受信装置で得られた復調データに基づいて、音声データ、及び映像データを含む前記変調信号を復号する信号処理回路を有するLSIと、
    前記LSIからの復号信号を受けて、復号された音声データを発音するとともに、復号された映像データを表示するディスプレイ端末と、を備え、
    前記同期制御回路は、
    前記変調信号の包絡線信号を入力とし、該包絡線信号をサンプルクロックでT/D(時間・デジタル)変換するT/D変換手段と、
    前記T/D変換手段の出力を用いて、前記変調信号と前記基準クロック信号との同期ずれ量を示す位相誤差値を算出する位相誤差算出手段と、
    前記位相誤差算出手段から出力される前記位相誤差値に基づいて、所要の遅延量を示す遅延制御信号を生成する遅延制御手段と、
    前記基準クロック信号を前記遅延制御信号に応じて遅延させて、前記サンプルクロックを生成する遅延生成手段と、を備える、
    ことを特徴とする映像表示装置。
JP2010503785A 2008-03-21 2009-03-19 同期制御回路、及び映像表示装置 Withdrawn JPWO2009116296A1 (ja)

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008072922 2008-03-21
JP2008072922 2008-03-21
PCT/JP2009/001237 WO2009116296A1 (ja) 2008-03-21 2009-03-19 同期制御回路、及び映像表示装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPWO2009116296A1 true JPWO2009116296A1 (ja) 2011-07-21

Family

ID=41090709

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2010503785A Withdrawn JPWO2009116296A1 (ja) 2008-03-21 2009-03-19 同期制御回路、及び映像表示装置

Country Status (3)

Country Link
US (1) US20110043693A1 (ja)
JP (1) JPWO2009116296A1 (ja)
WO (1) WO2009116296A1 (ja)

Families Citing this family (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5172486B2 (ja) * 2008-06-12 2013-03-27 パナソニック株式会社 同期点検出方法及び通信装置
JP6021169B2 (ja) * 2012-04-25 2016-11-09 Necネットワーク・センサ株式会社 ビット位相同期回路及びこれを用いた受信装置
JP6361433B2 (ja) * 2014-10-02 2018-07-25 富士通株式会社 周波数検出回路及び受信回路
TWI556584B (zh) * 2015-03-26 2016-11-01 威盛電子股份有限公司 相位偵測裝置以及相位調整方法
KR20170140150A (ko) 2016-05-17 2017-12-20 후아웨이 테크놀러지 컴퍼니 리미티드 시간-디지털 변환기 및 디지털 위상 로킹 루프
US10495727B2 (en) 2017-02-07 2019-12-03 Raytheon Company Phase difference estimator and method for estimating a phase difference between signals
CN109030936B (zh) * 2018-07-27 2020-12-18 中国空间技术研究院 小型化相频测试仪
US11423829B2 (en) * 2020-03-02 2022-08-23 Silicon Works Co., Ltd. Clock generating circuit for LED driving device and method for driving

Family Cites Families (17)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0614638B2 (ja) * 1985-07-31 1994-02-23 セルヴル ミシエル 局部クロック信号と受信データ信号とを再同期させる機構
EP0671829B1 (en) * 1994-03-11 2006-06-28 Fujitsu Limited Clock regeneration circuit
JP2000115263A (ja) * 1998-09-30 2000-04-21 Matsushita Electric Ind Co Ltd ディジタル放送復調装置
US7110473B2 (en) * 1998-12-11 2006-09-19 Freescale Semiconductor, Inc. Mode controller for signal acquisition and tracking in an ultra wideband communication system
US7346120B2 (en) * 1998-12-11 2008-03-18 Freescale Semiconductor Inc. Method and system for performing distance measuring and direction finding using ultrawide bandwidth transmissions
US6556249B1 (en) * 1999-09-07 2003-04-29 Fairchild Semiconductors, Inc. Jitter cancellation technique for video clock recovery circuitry
US6731667B1 (en) * 1999-11-18 2004-05-04 Anapass Inc. Zero-delay buffer circuit for a spread spectrum clock system and method therefor
JP3603005B2 (ja) * 2000-05-01 2004-12-15 松下電器産業株式会社 文字放送データ抜き取り方法
KR100910071B1 (ko) * 2001-08-10 2009-07-30 엑스트림스펙트럼, 인크. 초광대역 통신 시스템에서 신호 포착 및 추적용 모드 제어기
US6680874B1 (en) * 2002-08-29 2004-01-20 Micron Technology, Inc. Delay lock loop circuit useful in a synchronous system and associated methods
KR100486269B1 (ko) * 2002-10-07 2005-04-29 삼성전자주식회사 고 선명 텔레비전의 반송파 복구 장치 및 방법.
US7205924B2 (en) * 2004-11-18 2007-04-17 Texas Instruments Incorporated Circuit for high-resolution phase detection in a digital RF processor
US20070189431A1 (en) * 2006-02-15 2007-08-16 Texas Instruments Incorporated Delay alignment in a closed loop two-point modulation all digital phase locked loop
US7570182B2 (en) * 2006-09-15 2009-08-04 Texas Instruments Incorporated Adaptive spectral noise shaping to improve time to digital converter quantization resolution using dithering
US20120244824A1 (en) * 2007-02-12 2012-09-27 Texas Instruments Incorporated Minimization of rms phase error in a phase locked loop by dithering of a frequency reference
US7888973B1 (en) * 2007-06-05 2011-02-15 Marvell International Ltd. Matrix time-to-digital conversion frequency synthesizer
JP2010273118A (ja) * 2009-05-21 2010-12-02 Toshiba Corp 時間デジタル変換器

Also Published As

Publication number Publication date
WO2009116296A1 (ja) 2009-09-24
US20110043693A1 (en) 2011-02-24

Similar Documents

Publication Publication Date Title
WO2009116296A1 (ja) 同期制御回路、及び映像表示装置
US8751026B2 (en) Audio data receiving apparatus, audio data receiving method, and audio data transmission and receiving system
JP2006148854A (ja) マルチキャリア受信機及び遅延補正機能付き送信機
JP4626530B2 (ja) インパルス無線通信装置
US20110216863A1 (en) Receiving apparatus and method for setting gain
US20120069884A1 (en) Digital phase detector and digital phase-locked loop
US8125258B2 (en) Phase synchronization device and phase synchronization method
JP2006081045A (ja) 直交検出器ならびにそれを用いた直交復調器およびサンプリング直交復調器
EP2053737A2 (en) Signal processing device and method, and digital broadcast receiving device, and method
JP2007274678A (ja) パルス無線受信装置
US8861648B2 (en) Receiving device and demodulation device
KR20150059834A (ko) 리더 수신기 및 이를 포함하는 리더 송수신 장치
JP5494323B2 (ja) 受信回路
JP2008172756A (ja) 無線装置
KR101466009B1 (ko) 고정밀도 다이버시티 동기화 방법 및 이를 이용한 rf 송수신 장치
JP2013012970A (ja) 半導体集積回路およびその動作方法
JP6021169B2 (ja) ビット位相同期回路及びこれを用いた受信装置
CN100481236C (zh) 全数字式频率/相位恢复电路
JP2017163525A (ja) 増幅回路とアンテナモジュール及び無線通信装置
KR20060015306A (ko) 수신된 데이터의 위상을 추적하는 위상 추적기, 이러한위상 추적기를 포함하는 시스템, 디바이스, 프로세서, 위상추적 방법 및 프로세서 프로그램 제품
WO2024045142A1 (zh) 一种通信装置以及信号采样方法
KR960000542B1 (ko) 디지탈 무선 통신 시스템에서 동기 신호를 이용한 프레임 타이밍신호 추출방법 및 시스템
JP2004343166A (ja) Ask復調回路
US20060129318A1 (en) Symbol position detection device and symbol position detection method
JP2008072186A (ja) 同期追従回路

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20110421

RD03 Notification of appointment of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7423

Effective date: 20110613

RD05 Notification of revocation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7425

Effective date: 20110613

RD03 Notification of appointment of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7423

Effective date: 20110621

RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20110808

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20120125

A761 Written withdrawal of application

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A761

Effective date: 20120511