JPWO2009113391A1 - 光学素子の製造方法及び取出し装置 - Google Patents

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Abstract

本発明は、成形品である光学素子を安定して金型から確実に取り出すことが可能な光学素子の製造方法を提供する。アーム21a,21bの把持部材21c,21dに回動可能な爪部21k,21m,21n,21oを設けることにより、把持部材21c,21dの鉛直軸まわりの回転によって成形品MPに含まれるレンズOLを引き抜く力P2をスプル部SPに爪部21n,21oが食い込む力P3とすることができる。これにより、爪部21n,21oとスプル部SPとの間に強い把持力又は係止力が生じ、把持部材21c,21dが滑ることなくスプル部SPを確実に把持し、レンズOLを精密に可動金型42から引き抜くことができる。

Description

本発明は、レンズ等の光学素子の製造方法及びこれに用いる取出し装置に関する。
光学素子の製造方法において、一対の金型を備える射出成形装置を用いて成形品を成形し、一方の型上に残った成形品を自動化された取出し装置によって金型から取り出す場合がある。この種の取出し装置として、例えばエアチャックのフィンガに取り付けられているクランプ爪によって成形品を把持して金型から強制的に引き抜くものがある(例えば、特許文献1参照)。
特開平10−113958号公報
しかしながら、上記特許文献1のような従来の取出し装置においては、対向する平坦な把持面を備えた一対のクランプ爪を開閉方向に移動させることにより成形品を把持するのみであり、成形品のスプル部等の把持される部分が円錐状に先細った形状であるなど、その形状によっては成形品を挟んだ際にクランプ爪の端部の一方が成形品から浮いてしまうため、クランプ爪と成形品のスプル部等の接触部分との間で充分な摩擦抵抗が得られず、クランプ爪から成形品が抜けて金型から成形品が引き抜けないことや、クランプ爪で成形品を更に強い力で挟持して金型から引き抜こうとしても、クランプ爪と成形品のスプル部等の接触部分との摩擦抵抗に限界があり、やはりクランプ爪と成形品との間で位置ずれが生じたり、引き抜く際に成形品が引き抜き方向に対して傾いてしまったりする。そのため、成形品を安定して把持したり引き抜いたりすることができず、製品となる光学素子部分を確実に金型から離型できないという問題がある。特に、光ピックアップ装置用の対物レンズなどの像側開口数NAが0.8以上の高NAのレンズや、この高NAレンズに更に入射光束に光路差を付与するための光路差付与構造を光学面に設けた段差構造を有する高NAレンズの成形においては、NAが高いために金型からの引き抜く力を大きくする必要がある場合がある上に、段差構造を有する高NAレンズでは、把持部に位置ずれや金型から引き抜く際に成形品であるレンズに傾きが生じると、段差形状を変形してレンズの光学性能に影響するという問題がある。
なお、スプル部とクランプ爪との間に摩擦を発生させるために、クランプ爪の内側にローレット状のスリップ防止加工を施すことも考えられるが、この場合でも、クランプ爪と成形品との距離が近い一部分でのみ成形品を挟むこととなるため、成形品の安定した把持や引き抜きができないという問題を解決することが難しい。
そこで、本発明は、成形品である光学素子を安定して金型から確実に取り出すことが可能な光学素子の製造方法を提供することを目的とする。
また、本発明は、上記光学素子の製造方法に用いる取出し装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、本発明に係る光学素子の製造方法は、一対の金型を用いた射出成形により光学素子を成形する成形工程と、一対の金型の離間後、光学素子を保持する一方の金型から光学素子を一対の金型の離間方向と平行な方向に引き抜く引き抜き工程と、を備え、引き抜き工程において、引き抜き方向と交差する方向に開閉可能な一対のアームと、一対のアームのうち少なくとも一方のアームに対して回動可能に支持されるとともに、その回動の中心位置よりも引き抜き方向の下流側の位置に爪部を有する把持部材と、を有する取出し装置を用いて、射出成形により形成されたスプル部に爪部を食い込ませた状態で、一方の金型から光学素子を引き抜くことを特徴とする。ここで、引き抜き方向の下流側とは、光学素子を引いている側、すなわち光学素子が引き抜いていく先の側をいう。
上記光学素子の製造方法によれば、アームの把持部材の回動の中心位置よりも引き抜き方向の下流側に爪部を設けることにより、把持部材の回転によって光学素子を引き抜く力を成形品のスプル部に爪部が食い込む力とすることができる。これにより、爪部とスプル部との間に強い把持力又は係止力が生じ、把持部材が滑ることなくスプル部を確実に把持し、光学素子を精度良く確実に金型から引き抜くことができる。
本発明の具体的な態様又は観点では、把持部材の回動の中心位置は、一対のアームの対向する面の中間位置を基準として把持部材の外側に設けられることを特徴とする。別の言い方をすると、把持部材が、一対のアームの対向する面と面の間に配置され、把持部材の回動の中心位置はその把持部材よりも外側のアーム側(その把持部材を支持するアームのアーム側)に設けられることを特徴とする。この場合、回動の中心位置が把持部材の外側に設けられることにより、把持部材の外側にアームが位置することとなる。そのため、アームとスプル部とが干渉することなく、省スペースの機構で把持部材の回動を効率よく制御することができる。
本発明の別の態様では、爪部は、把持部材を支持するアームに対向する相手側のアームに面する側に設けられていることを特徴とする。この場合、相手側のアームに対向する面、すなわちアームの内側に爪部が設けられていることにより、安定してスプル部を把持することができる。
本発明のさらに別の態様では、爪部は、把持部材の引き抜き方向の下流側と上流側とに設けられていることを特徴とする。ここで、引き抜き方向の上流側とは、光学素子が引き抜かれる側、すなわち光学素子が引き抜かれる際に光学素子が引き抜かれる前の側をいい、引き抜き方向の下流側の反対側をいう。この場合、スプル部を把持する際に上流側の爪がスプル部に接触し、下流側の爪がスプル部に食い込み、安定してスプル部を把持することができる。
本発明のさらに別の態様では、把持部材は、一対のアームにそれぞれ設けられていることを特徴とする。この場合、スプル部が両側から一対の把持部材に挟まれることとなり、スプル部を安定して把持することができる。また、アームの端部にそれぞれ把持部材を設けることにより、スプル部を把持する際にアームとスプル部とが干渉せずに、スプル部の形状、大きさの違いに対応することができる。
本発明に係る取出し装置は、一対の金型を有する射出成形装置により成形された光学素子を取り出すための取出し装置であって、一対の金型のうち一方の金型に保持された光学素子を一方の金型から引き抜く際の引き抜き方向と交差する方向に開閉可能な一対のアームと、一対のアームのうち少なくとも一方のアームに対して回動可能に支持されるとともにその回動の中心位置よりも引き抜き方向の下流側の位置に爪部を有する把持部材と、を有することを特徴とする。
上記取出し装置によれば、アームに回動可能で爪部を有する把持部材を設けることにより、光学素子を金型から引き抜く際に爪部の回転によって成形品に爪部を食い込ませることができる。これにより、爪部とスプル部との間に強い把持力又は係止力が生じ、把持部材が滑ることなくスプル部を確実に把持し、光学素子を精度良く確実に金型から引き抜くことができる。
本発明のさらに別の態様では、一対のアームは、引き抜き方向に移動可能であることを特徴とする。この場合、引き抜き方向にアームを移動させることにより、把持部材の下流の爪部にアームに対して内側方向の力が働き、爪部をスプル部に食い込ませることができる。
本実施形態の光学素子の製造方法を実施するための成形装置を説明する正面図である。 (A)〜(C)は、取出し装置の把持部を説明する図である。 (A)〜(D)は、把持部の動作について説明する図である。 成形品について説明する図である。 (A)〜(C)は、図2の把持部の変形例を説明する図である。
符号の説明
10…射出成形機
11…固定盤
12…可動盤
13…型締め盤
15…開閉駆動装置
16…射出装置
20…取出し装置
21…把持部
21a,21b…アーム
21c,21d,121c,221c,221d,321c,321d…把持部材
21e…平行レバーチャック
21f…ブラケット
21k,21m,21n,21o…爪部
21i,21j…回動軸
22…3次元駆動装置
31…開閉制御部
40…成形金型
41…固定金型
42…可動金型
45…エジェクタ
100…成形装置
MP…成形品
OL…レンズ
SP…スプル部
以下、本発明の一実施形態である光学素子の製造方法について、図面を参照しつつ説明する。
図1は、本実施形態の光学素子の製造方法を実施するための成形装置を説明する正面図である。図示の成形装置100は、射出成形を行って成形品MPを作製する本体部分である射出成形機10と、射出成形機10から成形品MPを取り出す付属部分である取出し装置20とを備える。
本実施形態における具体的な成形品は、光ピックアップ装置用の対物レンズであり、像側開口数NAが0.8以上であるNA0.85の対物レンズをスプル部からそれぞれのランナ部を介し複数の対物レンズを同時に成形するものである。
射出成形機10は、固定盤11と、可動盤12と、型締め盤13と、開閉駆動装置15と、射出装置16と、成形金型40とを備える。射出成形機10は、固定盤11と可動盤12との間に成形金型40を構成する固定金型41と可動金型42とを挟持して両金型41,42を型締めすることにより成形を可能にする。
固定盤11は、支持フレーム14の中央に固定されており、取出し装置20をその上部に支持する。固定盤11は、固定金型41を着脱可能に支持している。なお、固定盤11は、タイバー47a,47bを介して型締め盤13に固定されており、成形時の型締めの圧力に耐え得るようになっている。
可動盤12は、スライドガイド15aによって固定盤11に対して進退移動可能に支持されている。可動盤12は、可動金型42を着脱可能に支持している。また、可動盤12には、エジェクタ45が組み込まれている。このエジェクタ45は、離型時に可動金型42内に残る成形品MPを可動金型42内から固定金型41側に押し出すものであり、取出し装置20による成形品MPの引き抜きを容易にする。
型締め盤13は、支持フレーム14の端部に固定されている。型締め盤13は、型締めに際して、開閉駆動装置15の動力伝達部15dを介して可動盤12をその背後から支持する。
開閉駆動装置15は、スライドガイド15aと、動力伝達部15dと、アクチュエータ15eとを備える。スライドガイド15aは、可動盤12を支持して固定盤11に対する進退方向に関する滑らかな往復移動を可能にしている。動力伝達部15dは、アクチュエータ15eからの駆動力を受けて伸縮する。これにより、型締め盤13に対して可動盤12が近接したり離間したり自在に進退移動し、結果的に、可動盤12と固定盤11とを互いに近接・離間して固定金型41と可動金型42との型締め及び離間を行うことができる。
射出装置16は、シリンダ16a、原料貯留部16b、スクリュ駆動部16c、射出端16d等を備える。射出装置16は、射出端16dから温度制御された状態で溶融樹脂を吐出することができる。射出装置16は、固定金型41と可動金型42とを型締めした状態で形成されるキャビティ(不図示)内に溶融樹脂を所望の圧力及びタイミングで供給することができる。
取出し装置20は、成形品MPを必要なタイミングで把持することができる把持部21と、把持部21を3次元的に移動させる3次元駆動装置22とを備える。取出し装置20は、固定金型41と可動金型42とを離間させて型開きした後に、可動金型42から部分的に押し出された成形品MPを把持して引き抜くとともに外部に搬出する役割を有する。なお、一般的に成形品MPを可動金型42から取り出す際には後述する成形品MPのスプル部SPを把持する。
図2は、取出し装置20の把持部21を説明する図である。図2(A)は、把持部21の側面図であり、図2(B)は、その背面図であり、図2(C)は、その下面図である。
把持部21は、一対のアーム21a,21bと、一対の把持部材21c,21dと、平行レバーチャック21eと、ブラケット21fとを有する。ブラケット21fは、取出し装置20に設けた3次元駆動装置22(図1参照)から延びるロードの下端に取りつけられている。
平行レバーチャック21eは、1つのシリンダ21gで2つのリンクレバー21rを動かす機構となっており、単動、すなわちシリンダ21gの往復動作で左右のアーム21a,21bを均等に動かすことができる。つまり、アーム21a,21bは、平行レバーチャック21eに内蔵されているシリンダ21g及びガイド21hの動作により、水平方向FGの滑らかな開閉動作が可能となっている。このアーム21a,21bに挟まれた成形品MPのスプル部SPには、左右の内方向、すなわち閉方向A,A´に均等な力が働く。
アーム21a,21bは、L字型の形状を有しており、各アーム21a,21bの端部a1,b1には、それぞれ把持部材21c,21dを回動可能に支持する回動軸21i,21jが設けられている。両回動軸21i,21jは、ともに平行で垂直方向HIに延びている。つまり、回動軸21i,21jは、把持部材21c,21dの鉛直軸まわりの回動の中心位置となる。
各把持部材21c,21dは、回動軸21i,21jを介して各アーム21a,21bに連結され、両アーム21a,21bの対向する面21p,21qの間に左右対称に位置している。把持部材21c,21dは、上記のように回動軸21i,21jに支持されて回動可能になっており、詳細は後述するが、成形品MPの取り出しを正確に行うために、回動軸21i,21jの枢支によりスプル部SPの外周形状に沿って配置可能になっている。つまり、把持部材21c,21dの水平面を基準とする開き角の調整が可能となっている。アーム21a,21bと把持部材21c,21dとの間には、所定の隙間T1が設けられており、この隙間T1は把持部材21c,21dがスプル部SPの外形に合わせて必要最小限の動き(開き角の調整)ができるような間隔となっている。
把持部材21c,21dの引き抜き方向Cの上流側f1と下流側f2の端部には、それぞれスプル部SPを把持するための爪部21k,21m,21n,21oが設けられている。成形品MPを可動金型42から引き抜く際に、把持部材21c,21dの端部の一方、すなわち下流側f2の爪部21n,21oが、スプル部SPに食い込むことで、スプル部SPと把持部材21c,21dとが滑ることなくスプル部SPを把持し、引き抜くことができる。なお、把持部材21c,21dは、爪部21n,21oがスプル部SPに食い込むようにするために、成形品MPよりも硬い材料で形成されている。また、スプル部SPへの食い込みを確実にするために、爪部21n,21o先端部のくさび角が適度に小さい方が望ましい。また、スプル部SPの形状に沿ってスプル部SPを挟持するときに把持部材21c,21dのバランスがくずれないよう対向する爪部21k,21m及び21n,21oは同じ位置に設けられていることが望ましい。
以下、把持部21の動作について説明する。図3(A)〜3(D)は、把持部21のアーム21a,21b及び把持部材21c,21dの動作を説明する図である。図4は、固定金型41と可動金型42とによって成形される把持部21によって取り出される成形品MPについて説明する側面図である。
まず、図4に示すように、成形品MPは、スプル部SPと、ランナ部RNと、ゲート部GTと、光学素子であるレンズOLとで構成されている。スプル部SPは、射出装置16の射出端16dから射出された溶融樹脂の流入部分に相当する。成形品MPは、固定金型41と可動金型42との離間後に可動金型42側に残る。この際、スプル部SPは、固定金型41と可動金型42との離間後に可動金型42側に露出する。
図3(A)、3(B)に示すように、アーム21aを閉方向Aに閉じることにより、把持部材21cの上流側f1の爪部21kとスプル部SPとが接触する。さらに、アーム21aを閉方向Aに閉じると、図3(C)に示すように、把持部材21cが回動軸21iを中心に時計方向Bに回転し、下流側f2の爪部21nもスプル部SPと接触し、把持部材21cがスプル部SPの形状に沿う傾斜状態となる。同様に、アーム21bを閉方向A´に閉じることにより、把持部材21dの上流側f1の爪部21mとスプル部SPとが接触し、さらにアーム21bを閉方向Aに閉じると、把持部材21dが回動軸21jを中心に反時計方向B´に回転し、下流側f2の爪部21oもスプル部SPと接触し、把持部材21dがスプル部SPの形状に沿う傾斜状態となる。このようにスプル部SPを挟みこんだ状態で、アーム21a,21bを成形品MPの引き抜き方向Cに移動する。これにより、図3(D)に示すように、把持部材21c,21dがそれぞれ回動軸21i,21jを中心にさらに時計方向B、反時計方向B´に回転し、成形品MPを引き抜く力P2を、スプル部SPを挟持する力P1と成形品MPが可動金型42に残ろうとする力P4との作用により、爪部21n,21oがスプル部SPへ食い込む力P3とすることができる。そのため、爪部21n,21oとスプル部SPとの接触面に十分な摩擦又は係止力が生じ、食い込む力P3、すなわちスプル部SPを把持する力が引き抜く力P2を上回り、スプル部SPを挟時する力P1をあまり強くしなくてもスプル部SPを確実に把持することができる。
以下、成形装置100の動作について説明する。まず、射出成形機10において、開閉駆動装置15を動作させて、可動盤12を前進させて型閉じを開始させる。開閉駆動装置15の閉動作を継続することにより、固定金型41と可動金型42とが接触する型当たり位置まで可動盤12が固定盤11側に移動して型閉じが完了し、開閉駆動装置15の閉動作を更に継続することにより、固定金型41と可動金型42とを必要な圧力で締め付ける型締めが行われる。
次に、射出成形機10において、射出装置16を動作させて、型締めされた固定金型41と可動金型42との間のキャビティ中に、必要な圧力で溶融樹脂を注入する射出を行わせる。そして、射出成形機10は、キャビティ中の樹脂圧を保ち、キャビティ中の樹脂を徐々に冷却させて成形完了を待つ。
次に、射出成形機10において、開閉駆動装置15を動作させて、可動盤12を後退させる型開きを行わせる。これに伴って、可動金型42が後退し、固定金型41と可動金型42とが離間する。この結果、成形品MP、すなわちレンズOLは、可動金型42に保持された状態で固定金型41から離型される。
次に、射出成形機10において、エジェクタ45を動作させて、エジェクタピン45aを前進させて、成形品MP、すなわちレンズOLの突き出しを行わせる。この結果、成形品MP、すなわちレンズOLは、エジェクタピン45aの先端部に付勢されて固定金型41側に押し出されて、可動金型42から離型される。ただし、成形品MPは完全に突き出されておらず、可動金型42に保持された状態となっている。
最後に、取出し装置20を動作させて、可動金型42から突き出された成形品MP、すなわちレンズOLの適所を把持部21で把持して外部に搬出する。
以上の説明から明らかなように、上記実施形態の光学素子の製造方法及び取出し装置20によれば、アーム21a,21bの把持部材21c,21dに回動可能な爪部21k,21m,21n,21oを設けることにより、把持部材21c,21dの鉛直軸まわりの回転によって成形品MPに含まれるレンズOLを引き抜く力P2をスプル部SPに爪部21n,21oが食い込む力P3とすることができる。これにより、爪部21n,21oとスプル部SPとの間に強い把持力又は係止力が生じ、把持部材21c,21dが滑ることなくスプル部SPを確実に把持し、レンズOLを精密に可動金型42から引き抜くことができる。そのため、レンズOLが高NAレンズの場合でも、取り出し時のばらつきを抑え、確実に成形品MPが可動金型42から抜けることにより、レンズOLの安定した性能を保持することができる。
特に本実施形態においては、レンズOLとしてNA0.8以上である光ピックアップ装置用の対物レンズを製造したが、安定な取出しを繰返しの製造によっても確実に行うことができ、このような高NAレンズであっても取出しによる光学性能への影響は見られなかった。また、本実施形態では、この高NAレンズを複数個同時に成形するものであるが、その複数個のレンズ間に光学性能の差異もほとんど見られなかった。
さらに、高NAの光ピックアップ装置用の対物レンズの光学面に、入射光束に対して光路差を付与する段差構造を備えたレンズを同様に製造したところ、取出し時に成形品が傾いた状態で金型から引き抜かれることもなく、段差構造が変形して光学性能が劣化することもなかった。
以上実施形態に即して本発明を説明したが、本発明は、上記実施形態に限定されるものではなく、様々な変形が可能である。例えば、本実施形態では、一対の把持部材21c,21dの上流側f1、下流側f2の端部にそれぞれ爪部21k,21m,21n,21oを設けているが、少なくとも一方の把持部材21c(21d)の下流側f2の端部に爪部21n(21o)を設けるようにしてもよい。また、爪部の形状は、スプル部SPを確実に把持する形状であればよい。例えば、図5(A)に示すように、一方の把持部材21dの上流側f1、下流側f2の端部のみに爪部21m,21oを設けてもよい。この場合、他方の把持部材121cの上流側f1の爪部21mは、成形品MPの取り出しの際に、一方の把持部材21dの下流側f2の爪部21oのスプル部SPへの食い込みを支持する役割をする。
また、図5(B)に示すように、両把持部材221c,221dの下流側f2の端部に爪部21n,21oを設け、上流側f1の端部に凸部221k,221mを設けてもよい。この場合、凸部221k,221mは、爪部21n,21oをスプル部SPに食い込ませた際に、スプル部SPを左右から支持する役割をする。
また、図5(C)に示すように、両把持部材321c,321dの下流側f2の端部にのみ爪部21n,21oを設け、上流側f1の端部を平坦にしてもよい。この場合、アーム21a,21bを閉じた際に最初に下流側f2の爪部21n,21oとスプル部SPとが接触し、さらにアーム21a,21bを閉じると、把持部材321cは反時計まわりに、把持部材321dは時計回りに回転する。この際、把持部材321c,321dの回転動作は把持部材321c,321dの下流側f2の端部がそれぞれ面21p,21qへ接触するまでが限度となっている。その後、アーム21a,21bを引き抜き方向Cへ移動させると把持部材321cは時計回りに、把持部材321dは反時計周りに回転し、爪部21n,21oがスプル部SPに食い込む。
また、本実施形態において、爪部21k,21m,21n,21oはくさび型の形状であるが、スプル部SPに食い込ませることができる形状であればよく、例えば爪部21k,21m,21n,21oの傾斜部分が直線状でなく、曲線状であってもよい。
また、本実施形態において、図4に示す成形品MPの形状は単なる例示であり、レンズOLの用途等に応じて適宜変更することができる。
また、本実施形態において、成形品MPの取り出しはレンズOLの成形品に限らず、回折素子、ビームシェーパ、その他の成形品の取り出しも可能である。この場合、把持部21は、スプル部SPに相当する部分を把持して金型から引き抜くことができる。
また、本実施形態では、エジェクタ45によって成形品MPを突き出した後に、成形品MPを取り出しているが、エジェクタ45によって成形品MPを突き出さなくても、把持部21によって成形品MPを直接引き抜くことで、一方の金型に残されて保持された成形品MPを離型することができる。また、取出し装置20の動作をエジェクタ45の動作と同期させてもよい。

Claims (11)

  1. 一対の金型を用いた射出成形により光学素子を成形する成形工程と、
    前記一対の金型の離間後、光学素子を保持する一方の金型から光学素子を前記一対の金型の離間方向と平行な方向に引き抜く引き抜き工程と、
    を備え、
    前記引き抜き工程において、引き抜き方向と交差する方向に開閉可能な一対のアームと、前記一対のアームのうち少なくとも一方のアームに対して回動可能に支持されるとともに、その回動の中心位置よりも引き抜き方向の下流側の位置に爪部を有する把持部材と、を有する取出し装置を用いて、射出成形により形成されたスプル部に前記爪部を食い込ませた状態で、前記一方の金型から光学素子を引き抜くことを特徴とする光学素子の製造方法。
  2. 前記把持部材の回動の前記中心位置は、前記一対のアームの対向する面の中間位置を基準として前記把持部材の外側に設けられることを特徴とする、請求の範囲第1項に記載の光学素子の製造方法。
  3. 前記爪部は、前記把持部材を支持するアームに対向する相手側のアームに面する側に設けられていることを特徴とする請求の範囲第1項または第2項に記載の光学素子の製造方法。
  4. 前記爪部は、前記把持部材の引き抜き方向の下流側と上流側とに設けられていることを特徴とする請求の範囲第1項から第3項までのいずれか一項に記載の光学素子の製造方法。
  5. 前記把持部材は、前記一対のアームにそれぞれ設けられていることを特徴とする請求の範囲第1項から第4項までのいずれか一項に記載の光学素子の製造方法。
  6. 一対の金型を有する射出成形装置により成形された光学素子を取り出すための取出し装置であって、
    前記一対の金型のうち一方の金型に保持された光学素子を前記一方の金型から引き抜く際の引き抜き方向と交差する方向に開閉可能な一対のアームと、
    前記一対のアームのうち少なくとも一方のアームに対して回動可能に支持されるとともにその回動の中心位置よりも引き抜き方向の下流側の位置に爪部を有する把持部材と、
    を有することを特徴とする取出し装置。
  7. 前記把持部材の前記回動の中心位置は、前記一対のアームの対向する面の中間位置を基準として前記把持部材の外側に設けられることを特徴とする請求の範囲第6項に記載の取出し装置。
  8. 前記一対のアームは、引き抜き方向に移動可能であることを特徴とする請求の範囲第6項または第7項に記載の取出し装置。
  9. 前記爪部は、前記把持部材を支持するアームに対向する相手側のアームに面する側に設けられていることを特徴とする請求の範囲第6項から第8項までのいずれか一項に記載の取出し装置。
  10. 前記爪部は、前記把持部材の引き抜き方向の下流側と上流側とに設けられていることを特徴とする請求の範囲第6項から第9項までのいずれか一項に記載の取出し装置。
  11. 前記把持部材は、前記一対のアームにそれぞれ設けられていることを特徴とする請求の範囲第6項から第10項までのいずれか一項に記載の取出し装置。
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