JPWO2009022684A1 - スライドロック装置 - Google Patents

スライドロック装置 Download PDF

Info

Publication number
JPWO2009022684A1
JPWO2009022684A1 JP2009528130A JP2009528130A JPWO2009022684A1 JP WO2009022684 A1 JPWO2009022684 A1 JP WO2009022684A1 JP 2009528130 A JP2009528130 A JP 2009528130A JP 2009528130 A JP2009528130 A JP 2009528130A JP WO2009022684 A1 JPWO2009022684 A1 JP WO2009022684A1
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
lever plate
slide
leaf spring
door
lock piece
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2009528130A
Other languages
English (en)
Other versions
JP5051597B2 (ja
Inventor
村 吉 治 北
村 吉 治 北
木 健 鈴
木 健 鈴
藤 誠 斉
藤 誠 斉
本 隆 森
本 隆 森
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NHK Spring Co Ltd
Original Assignee
NHK Spring Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by NHK Spring Co Ltd filed Critical NHK Spring Co Ltd
Priority to JP2009528130A priority Critical patent/JP5051597B2/ja
Publication of JPWO2009022684A1 publication Critical patent/JPWO2009022684A1/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5051597B2 publication Critical patent/JP5051597B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • EFIXED CONSTRUCTIONS
    • E05LOCKS; KEYS; WINDOW OR DOOR FITTINGS; SAFES
    • E05CBOLTS OR FASTENING DEVICES FOR WINGS, SPECIALLY FOR DOORS OR WINDOWS
    • E05C17/00Devices for holding wings open; Devices for limiting opening of wings or for holding wings open by a movable member extending between frame and wing; Braking devices, stops or buffers, combined therewith
    • E05C17/02Devices for holding wings open; Devices for limiting opening of wings or for holding wings open by a movable member extending between frame and wing; Braking devices, stops or buffers, combined therewith by mechanical means
    • E05C17/04Devices for holding wings open; Devices for limiting opening of wings or for holding wings open by a movable member extending between frame and wing; Braking devices, stops or buffers, combined therewith by mechanical means with a movable bar or equivalent member extending between frame and wing
    • E05C17/12Devices for holding wings open; Devices for limiting opening of wings or for holding wings open by a movable member extending between frame and wing; Braking devices, stops or buffers, combined therewith by mechanical means with a movable bar or equivalent member extending between frame and wing consisting of a single rod
    • E05C17/20Devices for holding wings open; Devices for limiting opening of wings or for holding wings open by a movable member extending between frame and wing; Braking devices, stops or buffers, combined therewith by mechanical means with a movable bar or equivalent member extending between frame and wing consisting of a single rod sliding through a guide
    • E05C17/203Devices for holding wings open; Devices for limiting opening of wings or for holding wings open by a movable member extending between frame and wing; Braking devices, stops or buffers, combined therewith by mechanical means with a movable bar or equivalent member extending between frame and wing consisting of a single rod sliding through a guide concealed, e.g. for vehicles

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Lock And Its Accessories (AREA)
  • Casings For Electric Apparatus (AREA)

Abstract

ドアなどの回転可能な可動側部材の開状態の保持を無段階やきめ細かな多段階に設定することができ、開き保持力や閉じ力の調整が容易なスライドロック装置を提供する。一端が固定側部材に回転自在に取り付けられたレバープレート1と、固定側部材に対して正逆回転可能となっている可動側部材に取り付けられ、当該可動側部材の正逆回転に伴ってレバープレート1に沿って移動するスライド部材3と、レバープレート1に接触して摩擦力を発生する板ばね2を有し、スライド部材3の内部に設けられた状態で前記レバープレート1に沿って移動可能となっているロック駒4と、板ばね2及びレバープレート1の間に入り込み可能なようにスライド部材3に設けられた解除部材5とを備える。スライド部材3とロック駒4とが相対的に移動することにより、解除部材5の板ばね2及びレバープレート1の間への入り込み又は離脱がなされる。

Description

本発明は、固定側部材と可動側部材との間に配置されて可動側部材の回転をロックするスライドロック装置に関する。
自動車においては、ドアの開状態を保持することにより坂道の傾斜や自重によるドアの自動閉止、風圧によるドアの閉止を防止する必要がある。又、車室内に設けたセンターコンソールでは、扉の開状態を保持して内部の物品の取り出しを容易にすることが便利である。スライドロック装置は、このようなドアや扉などの可動側部材の回転をロックするために用いられる。
特許文献1には、自動車のドアの開状態を保持するための従来のスライドロック装置が記載されている。この装置は、車体側に回転自在に支持されるレバーと、ドア側に保持される保持部材とを備えている。レバーの上下面には、複数の隆起部が長さ方向に沿って形成されている。レバーの隆起部は保持部材を貫通している。保持部材は、貫通したレバーの隆起部を摺動しながら変位する滑動子と、滑動子が隆起部を押圧するように付勢する弾性体とを備えている。
この構造では、ドアが開くときに、保持部材がドアの開きに伴ってレバーの長さ方向に沿って移動する。保持部材が移動する際に、滑動子がレバーの隆起部に乗り上げるため弾性体を圧縮する。この圧縮時の反作用により、滑動子とレバーとの間に大きな摺動抵抗が発生する。その結果、ドアの開状態を保持することができる。
特開平8−210005号公報
しかしながら、従来の装置では、ドア開扉角度が2〜3段階程度に過ぎないものとなっている。これは、レバーの隆起部を乗り上げるときにドアの開状態を保持する構造であり、ドアの開状態の保持が隆起部の形成箇所に依存するためである。このような構造では、ドアの開扉保持角度を任意に設定することができず、自動車の乗降に不便となる問題を有している。又、従来の装置では、ドアの開扉保持力を軽減することができず、操作性が悪い問題も有している。このような問題は、自動車のドアだけでなく、可動側部材が回転可能となっており、その開状態を保持する必要のある他の装置においても同様である。
本発明は、このような問題点を考慮してなされたものであり、ドアなどの回転可能な可動側部材の開状態の保持を任意に設定することができ、しかも開き保持力を軽減させることが可能なスライドロック装置を提供することを目的とする。
請求項1記載の発明のスライドロック装置は、一端が固定側部材に回転自在に取り付けられたレバープレートと、前記固定側部材に対して正逆回転可能となっている可動側部材に取り付けられ、当該可動側部材の正逆回転に伴って前記レバープレートに沿って移動するスライド部材と、前記レバープレートに接触して摩擦力を発生する板ばねを有し、前記スライド部材の内部に設けられた状態で前記レバープレートに沿って移動可能となっているロック駒と、前記板ばね及びレバープレートの間に入り込み可能なように前記スライド部材に設けられた解除部材とを備え、前記スライド部材とロック駒とが相対的に移動することにより、前記解除部材が板ばね及びレバープレートの間へ入り込み又は入り込みから離脱することを特徴とする。
請求項1記載の発明では、ロック駒の板ばねがレバープレートに接触して摩擦力を発生するため、回転する可動側部材の開状態の保持を行う。スライド部材及びロック駒とが相対的に移動することにより、解除部材が板ばねとレバープレートとの間に入り込んで板ばねの摩擦力を軽減する。従って、板ばねによるレバープレートへの摩擦力を軽減するように調整できるため、可動側部材の開き保持角度を任意に設定できる。
請求項2記載の発明は、請求項1記載のスライドロック装置であって、前記ロック駒を前記スライド部材のスライド方向に沿って付勢する弾性部材が、スライド部材とロック駒との間に配置されていることを特徴とする。
請求項3記載の発明は、請求項1記載のスライドロック装置であって、前記解除部材は、前記ロック駒を挟んだ両側に設けられていることを特徴とする。
請求項4記載の発明は、請求項2記載のスライドロック装置であって、前記解除部材及び前記弾性部材は、前記ロック駒を挟んだ両側に設けられていることを特徴とする。
請求項5記載の発明は、請求項1〜4のいずれか1項にスライドロック装置であって、前記レバープレートとの接触によって発生する前記板ばねの摩擦力を調整することが可能となっていることを特徴とする。
請求項6記載の発明は、請求項1〜5のいずれか1項に記載のスライドロック装置であって、前記スライド部材は、前記ロック駒を内部で移動可能に収容する収容室を有していることを特徴とする。
請求項7記載の発明は、請求項1〜5のいずれか1項に記載のスライドロック装置であって、前記解除部材は、前記板ばねとレバープレートとの間に向かって先細りとなる楔形状となっていることを特徴とする。
請求項8記載の発明は、請求項1〜5のいずれか1項に記載のスライドロック装置であって、前記レバープレートは、前記板ばねが接触する部分の板厚が長さ方向に沿って変化していることを特徴とする。
本発明によれば、板ばねがレバープレートに接触して摩擦力を発生する一方、解除部材が板ばねとレバープレートとの間に入り込んで摩擦力を軽減する。このため、回転する可動側部材の開状態の保持及び操作力を任意に設定できる。
本発明の第1実施形態のスライドロック装置を示す平面図である。 図1の縦断面図である。 図2の右側面図である。 (a)、(b)、(c)はスライド部材の平面図、縦断面図、右側面図である。 (a)、(b)は板ばねの正面図及び平面図である。 (a)、(b)、(c)は解除部材の平面図、右側面図、縦断面図である。 ドアの閉じ作動当初の平面図である。 図7の縦断面図である。 ドアを閉じる作動時の平面図である。 図9の縦断面図である。 (a)、(b)は作動を示す特性図である。 (a)、(b)は第2実施形態の作動を示す特性図である。 本発明の第3実施形態の平面図である。 第3実施形態の縦断面図である。 第4実施形態の平面図である。 第4実施形態の縦断面図である。 第5実施形態の平面図である。 第5実施形態の縦断面図である。 第5実施形態の作動を示す特性図である。
符号の説明
1 レバープレート
1b 長孔
1d 摩擦部
2 板ばね
3 スライド部材
3f 収容室
4 ロック駒
5 解除部材
5a 楔片
6 軸体
7 押え板
8 ねじ
12 ナット
15 弾性部材
以下、本発明を図示する実施形態により具体的に説明する。なお、各実施形態において、同一の部材には同一の符号を付して対応させてある。
(第1実施形態)
図1は、本発明の第1実施形態のスライドロック装置を示す平面図、図2は、スライドロック装置の縦断面図、図3は右側面図を示す。図4はスライド部材、図5は板ばね、図6はロック駒、図7〜図10は作動を示す。
スライドロック装置は図1に示すように、レバープレート1と、スライド部材3と、ロック駒4と、解除部材5とを備えている。この実施形態のスライドロック装置は、自動車のドアの開状態を保持するために用いられるものであり、車体が固定側部材、ドアが車体に正逆回転可能に取り付けられた可動側部材となる。以下、固定側部材を車体、可動側部材をドアとして説明する。
図1及び図2に示すように、レバープレート1は横長形状に形成されており、その一端側(左端側)が自動車の車体に取り付けられ、他端側(右端側)が自由端となっている。レバープレート1の車体への取り付けを行うため、レバープレート1の一端側には車体に連結される円形の連結孔1aが形成されている。レバープレート1は取付孔1aを車体側の取付軸(図示省略)に取り付けることにより、その全体が車体側に回転自在に支持される。
レバープレート1にはスライド部材3及びロック駒4の移動を案内する長孔1bが幅方向の略中央部分に形成されている。長孔1bはレバープレート1の長さ方向に沿った横長状に形成されており、その両端部は閉じた状態となっている。スライド部材3及びロック駒4は長孔1bの長さ領域内で往復移動する。長孔1bは全長にわたって同じ孔幅となっており、スライド部材3及びロック駒4の移動をがたつくことなく案内する。レバープレート1において、長孔1bの外側の両側片が摩擦部1dとなる。摩擦部1dには、ロック駒4の板ばね2が弾性力を有して接触する。
スライド部材3は、図4に示すように上下方向に伸びる連結面部3eと、連結面部3eの片面からボックス形状となって伸びる支持部3cとを有している。連結面部3eの上下部分には、可動側部材であるドアとの連結を行うための円形の取付孔3aが形成されている。連結面部3eの高さ方向の略中央部分及びこれと対向する支持部3cの対向部分には、レバープレート1が貫通するレバープレート用孔3bが形成されている。
レバープレート用孔3bは、レバープレート1の厚さ及び幅よりも幾分大きな寸法の矩形孔となっている。連結面部3eのレバープレート用孔3b及び支持部3cのレバープレート用孔3bにレバープレート1が貫通することにより、スライド部材3は回転が拘束された状態となり、スライド部材3はこの状態でレバープレート1の長さ方向に移動可能となっている。
スライド部材3の支持部3cは、連結面部3eの片面から横方向に伸びたボックス形状となっており、ボックス形状の内部は、ロック駒4を収容するための収容室3fとなっている。収容室3fはロック駒4を収容すると共に、その外面には解除部材5が取り付けられる。そして、取り付けられた解除部材5は収容室3f内に挿入される(図2参照)。
ロック駒4は、板ばね2と、軸体6とを有している。板ばね2はレバープレート1と接触して摩擦力を発生させる部材である。図5に示すように、板ばね2は矩形の板材をU字形に湾曲することにより形成されており、その凸面がレバープレート1と接触する。板ばね2には、非円形の軸孔2aが形成されている。軸孔2aは、円を平行カットした非円形となっているが、多角形、楕円形、その他の形状であっても良い。軸孔2aには、軸体6が貫通する。板ばね2における軸孔2aを挟んだ両側片は、レバープレート1と弾性的に接触して摩擦部1dとの間で摩擦力発生させる摩擦部2dとなっている。
軸体6は図2に示すように、大径の頭部6aから軸部6bが立ち上がった形状となっている。軸部6bは板ばね2の軸孔2aを貫通するものであり、軸孔2aと相応した非円形の外形形状となっている。又、非円形の軸部6bはレバープレート1の長孔1bを貫通する(図1参照)。このように非円形の軸部6bがレバープレート1の長孔1bを貫通することにより、軸体6はレバープレート1に対して回転ができないようになっている。従って、軸体6の軸部6bを板ばね2の軸孔2aを貫通させた組み付け状態では、板ばね2もレバープレート1に対して回転ができないようになっている。板ばね2の回転が拘束されることにより、板ばね2の摩擦部2dとレバープレート1の摩擦部1dとの接触部分が変動することがない。このため、安定した摩擦力を発生させることができる。
ロック駒4は軸体6がレバープレート1の長孔1bを貫通することによりレバープレート1の長さ方向に移動可能となっている。板ばね2はレバープレート1を両側から挟むように一対が配置される。そして一対の板ばね2に対し一対の押え板7が配置される。押え板7はそれぞれの板ばね2の外側(上下側)に位置しており、板ばね2を外側から押圧するように作用する。これにより板ばね2を撓ませることができると共に、撓んだ板ばね2をレバープレート1と確実に接触させることができる。
以上のロック駒4は、スライド部材3の収容室3f内に収容される。スライド部材3の収容室3fは、ロック駒4よりも大きな寸法空間となっており、これによりロック駒4及びスライド部材3はその寸法分、相互に移動可能となっている。かかる移動は、レバープレート1上で行われるものであり、ロック駒4及びスライド部材3の相対的な移動により、後述する解除部材5の挙動が行われる。
解除部材5は板ばね2及びレバープレート1の間に入り込むものであり、図6に示すように、板ばね2とレバープレート1との間への入り込みを行うための楔片5aが形成されている。楔片5aはベース片5bの片側から横方向に伸びていると共に、先端側に向かって厚みが徐々に薄くなっていると共に幅が徐々に細くなっている。これにより、板ばね2及びレバープレート1の間への入り込みが容易となっている。
図6に示すように、解除部材5の楔片5aは先端部分が2叉に分岐しており、それぞれの分岐部5dが板ばね2の摩擦部2d及びレバープレート1の摩擦部1dの間に入り込む。2叉に分岐している分岐部5dの間は逃げ凹部5cとなっている。逃げ凹部5cには、軸体6の軸部6bが入り込む。これにより、分岐部5dが容易に板ばね2及びレバープレート1の間に入り込むことができる。かかる解除部材5は、図2及び図3に示すように、収容室3fの外面に取り付けられ、ねじ8をねじ込むことによりスライド部材3に固定される。この取り付けにあっては、楔片5aがレバープレート1の長孔1b内に入り込むため、楔片5aはレバープレート1の長孔1b内で移動する。
この実施形態のスライドロック装置は、図1及び図2に示すように、スライド部材3にレバープレート1を貫通させ、スライド部材3の収容室3fに軸体6を挿入してレバープレート1の下側の板ばね及び押え板7に軸体6の軸部6bを貫通させ、この軸部6bをレバープレート1の長孔1bに挿通させる。その後、レバープレート1の上側の板ばね2及び押え板7に軸部6bを貫通させ、貫通端を加締めることにより組み付ける。貫通端の加締めにより、板ばね2を撓めて押え板7を介して板ばね2がレバープレート1を押圧するように作用させる。これにより、凸面となっている板ばね2の摩擦部2dがレバープレート1の摩擦部1dを押圧した状態となる。
以上の組み付けにあっては、板ばね2とレバープレート1との間にグリス等の潤滑剤を充填したり、板ばね2とレバープレート1のいずれか一方又は双方にフッ素樹脂コーティングする等の潤滑処理を行っても良く、これにより、円滑な作動を確保することができる。又、軸体6の軸部6bを加締めることなく、軸部6bの先端にねじ部を形成し、このねじ部にナット等の締付部材を螺合させて締め付ける構造としても良い。以上の組み付けの後、レバープレート1の取付孔1aを車体に連結し、スライド部材3の取付孔3aをドアに連結する。これにより、スライドロック装置を自動車に取り付ける。
以下、作動を説明する。この実施形態において、板ばね2がレバープレート1を押圧するばね力はドアを閉じる力よりも大きくなるように設定されるものである。又、板ばね2がレバープレート1を押圧するばね力は、板ばね2とレバープレート1との間に入り込んだ解除部材5の楔片5aの摩擦力よりも大きく設定される。これにより、楔片5aを板ばね2とレバープレート1の間から押し出すように作用し、解除部材5が板ばね2及びレバープレート1の間から離脱する。
図1〜図3は可動側部材であるドアを開く際の作動である。このときは、板ばね2とレバープレート1との間に解除部材5が入り込んでいない。この状態で、ドアを開いて回転させることにより、レバープレート1に沿った図2の矢印Mで示す移動力がスライド部材3に作用する。スライド部材3の移動によって、連結面部3eの内面がロック駒4に当接し、ロック駒4がスライド部材3と共にレバープレート1に沿って移動する。このとき、板ばね2がレバープレート1と接触しているため、所定のスライド摩擦(摩擦力)が発生する。このときのスライド摩擦を図11(a)に示す。この摩擦力は一定で且つ高荷重の摩擦力となっている。従って、ドアの回転を停止すると、ドアはその位置で開状態を保持することができる。
図7及び図8は、ドアを開いた後にドアを閉じる動作に移った状態を示す。すなわち、ドアを反対方向に回転させる場合である。この時、ロック駒4は板ばね2の摩擦力によってレバープレート1上で停止しているが、ドアを閉じようとすると、ドアに取り付けられたスライド部材3はレバープレート1を図8の矢印N方向に移動し、解除部材5の楔片5aが板ばね2とレバープレート1との間に接近する。
図9及び図10は、図7及び図8に続くドアの閉じ作動を示し、スライド部材3はレバープレート1上をさらに矢印N方向(ロック駒4方向)に移動する。この移動では、スライド部材3に設けた解除部材5の楔片5aが板ばね2及びレバープレート1の間に入り込む。このため、板ばね2によってレバープレート1に作用しているスライド摩擦が軽減される。図11(b)は、このときのグラフであり、ピーク値N1は図11(a)と同じ値の高荷重である。図11(b)では、この高荷重を示した後、低荷重となる。従って、ドア閉じの当初においては、ピーク値N1の高荷重により風圧等によるドアの閉止を防止することができる。その後においては、板ばねの摩擦力が軽減しているため、ドア閉じ作動を軽い力で行うことができる。
ドア閉じ作動の途中でドア閉じを停止すると、ドアの回転力がスライド部材3に伝達しなくなる。このため、ロック駒4は、解除部材5の楔片5aと板ばね2のばね力との楔効果により楔片5aから押し出されて離脱する。これにより、板ばね2の高荷重がレバープレート1に再度作用するため、風圧等によるドアの閉止を防止することができ、安全な作動を確保することができる。
以上の実施形態においては、板ばねがレバープレート1と接触してその摩擦力が作用しているときは、ドアの開状態を保持することができる。又、ドアを閉じる際には、解除部材5が板ばねとレバープレート1との間に入り込んで板ばね2の摩擦力が軽減される。このため、板ばね2によるレバープレート1への摩擦力を調整でき、操作性が向上する。
(第2実施形態)
図12は本発明の第2実施形態の作動を示す。この実施形態では、レバープレート1の板厚を長さ方向に沿って変化させるものであり、ドアの開き当初に対応したレバープレート1の摩擦部1dを他の部分よりも薄くなるように設定している。図12(a)における領域Lは、この部分における板ばね2とレバープレート1との間で発生するスライド摩擦(摩擦力)であり、低荷重となっている。従って、ドアの開き当初では、小さな操作力でドアを開くことができ、操作性が向上するメリットがある。
(第3実施形態)
図13は、本発明の第3実施形態のスライドロック装置の平面図、図14は、図13の縦断面図である。この実施形態では、2つの解除部材5,5を用いるものである。
2つの解除部材5,5は、レバープレート1の長さ方向に対しロック駒4を挟んだ両側に設けられており、それぞれがスライド部材3の連結面部3eの外面及び支持部3cの外面にねじ8によって固定されている。各解除部材5,5には、第1実施形態と同様に2叉状の楔片5a、5aが先端部分に形成されている。楔片5a、5aは先端側に向かって徐々に厚みが薄くなっていると共に、幅が徐々に細くなっており、板ばね2とレバープレート1との間に入り込みが容易となっている。
このようにロック駒4の両側に解除部材5,5を設けた構造では、ドアを開く作動及び閉じる作動によってスライド部材3が移動するときに、ロック駒4の両側の2つの解除部材の内の何れか一方が板ばね2とレバープレート1との間に入り込むため、板ばね2の摩擦力が軽減する。このため、ドアへの操作を小さな力で行うことができる。
この実施形態において、上下の板ばね2,2を貫通しているロック駒4における軸体6の軸部6bの貫通端部には、ナット12が螺合している。ナット12が螺合するため、軸体6の軸部6bの外面には、雄ねじ部(図示省略)が形成されるものである。かかるナット12は押え板7の上面に接触するように軸部6bに螺合している。このような構造では、ナット12の締め付け量を調整することによって、上下の押え板7,7を介して板ばね2,2がレバープレート1に作用する加圧力を調整することができ、板ばね2,2とレバープレート1との間で発生する摩擦力を調整することが可能となる。従って、ドア等の可動側部材の重さ(負荷)に応じた調整を簡単に行うことができる。
(第4実施形態)
図15及び図16は、本発明の第4実施形態の平面図及び縦断面図である。この実施形態のスライドロック装置においては、弾性部材15がスライド部材3に設けられている。
弾性部材15としては、圧縮コイルばねが使用されており、この弾性部材15がスライド部材3の収容室3f内に配置されている。弾性部材15の両端部は、収容室3fとロック駒4の押え板7とに弾性的に接触しており、これにより押え板7を介してロック駒4をスライド部材3のスライド方向に付勢している。この実施形態の弾性部材15は、押え板7(ロック駒4)をスライド部材3の連結面部3eの内面に押し付けるように作用している。
このようにロック駒4(押え板7)をスライド部材3のスライド方向に付勢する弾性部材15を収容室3fと押え板7との間に配置した構造では、押え板7とスライド部材3との間の遊びがなくなるため、スライド部材3の作動をロック駒4に直ちに伝達することができ、作動の応答性が向上する。又、解除部材5が板ばね2とレバープレート1との間に入り込んだドア閉じ作動に際しては、ドアへの操作力を解除すると、弾性部材15の付勢力によって解除部材5が板ばね2から直ちに離れるため、板ばね2の高荷重がレバープレート1に作用する。このため、ドアへの操作力をなくしても、風圧等によるドアの閉止を防止することができる。さらに、解除部材5が板ばね2とレバープレート1との間から離脱するためのイニシャル荷重を弾性部材15に付与することによりドアを開くときの遊びを少なくすることができる。
この実施形態においては、ロック駒4の軸体6としてボルトを用いている。又、ボルト6の軸部6bに対してはナット12を螺合させている。このような構造では、ボルト6に対するナット12の締め付け量を調整することにより、第3実施形態と同様に板ばね2,2とレバープレート1との間で発生する摩擦力を調整することができる。
(第5実施形態)
図17及び図18は、本発明の第5実施形態の平面図及び縦断面図である。この実施形態のスライドロック装置においては、2つの弾性部材15,15及び2つの解除部材5,5を用いるものである。
2つの弾性部材15,15は、圧縮コイルばねが用いられており、この弾性部材15,15がレバープレート1の長さ方向に対しロック駒4を挟んだ両側に位置するように、スライド部材3の収容室3f内に配置されている。それぞれの弾性部材15の両端部は、収容室3fとロック駒4の押え板7とに弾性的に接触しており、これにより押え板7を介してロック駒4をスライド部材3の相反するスライド方向に付勢している。
それぞれの弾性部材15,15に対しては、解除部材5,5が対応するように設けられている。すなわち、ロック駒4の左側に対して、弾性部材15及び解除部材5が配置されると共にロック駒4の右側に対して、弾性部材15及び解除部材5が配置されるものである。このように2つの弾性部材15及び解除部材5をロック駒4の両側に設けることにより、第4実施形態と同様な作用を行うことができる。これに加えて、ドアの開作動及び閉作動のいずれにおいても、ドア停止状態でその荷重を越えると、軽い操作力でドアを開くことができる。図19は、これを説明するグラフであり、(a)はドアを開くときのグラフ、(b)はドアを閉じるときのグラフである。
以上の実施形態は、自動車のドアの開状態を保持する機構に適用しているが、本発明では、センターコンソール等の扉、その他の部材に対しても同様に適用することができる。又、本発明では、板ばね2をレバープレート1の片面にだけ設けても良く、この場合には、解除部材5の楔片5aは板ばね側の片側配置となる。又、板ばね2としては、U字形に湾曲した形状以外の波形状としても良い。さらに解除部材5をスライド部材3に一体的に形成しても良い。

Claims (8)

  1. 一端が固定側部材に回転自在に取り付けられたレバープレートと、
    前記固定側部材に対して正逆回転可能となっている可動側部材に取り付けられ、当該可動側部材の正逆回転に伴って前記レバープレートに沿って移動するスライド部材と、
    前記レバープレートに接触して摩擦力を発生する板ばねを有し、前記スライド部材の内部に設けられた状態で前記レバープレートに沿って移動可能となっているロック駒と、
    前記板ばね及びレバープレートの間に入り込み可能なように前記スライド部材に設けられた解除部材とを備え、
    前記スライド部材とロック駒とが相対的に移動することにより、前記解除部材が板ばね及びレバープレートの間へ入り込み又は入り込みから離脱することを特徴とするスライドロック装置。
  2. 前記ロック駒を前記スライド部材のスライド方向に沿って付勢する弾性部材が、スライド部材とロック駒との間に配置されていることを特徴とする請求項1記載のスライドロック装置。
  3. 前記解除部材は、前記ロック駒を挟んだ両側に設けられていることを特徴とする請求項1記載のスライドロック装置。
  4. 前記解除部材及び前記弾性部材は、前記ロック駒を挟んだ両側に設けられていることを特徴とする請求項1又は2記載のスライドロック装置。
  5. 前記レバープレートとの接触によって発生する前記板ばねの摩擦力を調整することが可能となっていることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載のスライドロック装置。
  6. 前記スライド部材は、前記ロック駒を内部で移動可能に収容する収容室を有していることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載のスライドロック装置。
  7. 前記解除部材は、前記板ばねと前記レバープレートとの間に向かって先細りとなる楔形状となっていることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載のスライドロック装置。
  8. 前記レバープレートは、前記板ばねが接触する部分の板厚が長さ方向に沿って変化していることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載のスライドロック装置。
JP2009528130A 2007-08-15 2008-08-11 スライドロック装置 Expired - Fee Related JP5051597B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009528130A JP5051597B2 (ja) 2007-08-15 2008-08-11 スライドロック装置

Applications Claiming Priority (4)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007211738 2007-08-15
JP2007211738 2007-08-15
JP2009528130A JP5051597B2 (ja) 2007-08-15 2008-08-11 スライドロック装置
PCT/JP2008/064424 WO2009022684A1 (ja) 2007-08-15 2008-08-11 スライドロック装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPWO2009022684A1 true JPWO2009022684A1 (ja) 2010-11-18
JP5051597B2 JP5051597B2 (ja) 2012-10-17

Family

ID=40350736

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2009528130A Expired - Fee Related JP5051597B2 (ja) 2007-08-15 2008-08-11 スライドロック装置

Country Status (3)

Country Link
JP (1) JP5051597B2 (ja)
CN (1) CN101778988B (ja)
WO (1) WO2009022684A1 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN109488133B (zh) * 2017-09-12 2021-08-13 曾文昌 门的安全制动装置
CN211623019U (zh) * 2019-12-28 2020-10-02 苏州市富尔达科技股份有限公司 一种推动释放导轨

Family Cites Families (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN2061592U (zh) * 1990-01-18 1990-09-05 许静宇 万向定位器
JP2542103Y2 (ja) * 1991-05-09 1997-07-23 株式会社ニフコ 開閉扉の開度固定装置
CN1530512A (zh) * 2003-03-12 2004-09-22 徐四清 车门限位器
FR2852995B1 (fr) * 2003-03-25 2007-04-13 Oxford Automotive Mecanismes E Mecanisme ameliore d'arret de porte de vehicule
JP4185033B2 (ja) * 2004-09-30 2008-11-19 本田技研工業株式会社 自動車用ドアチェッカ
JP2006144925A (ja) * 2004-11-19 2006-06-08 Ntn Corp 回転伝達装置
CN2799782Y (zh) * 2005-05-30 2006-07-26 许振荣 运钞车舱门限位器
JP4590326B2 (ja) * 2005-08-22 2010-12-01 理研化機工業株式会社 自動車用ドアチェッカ

Also Published As

Publication number Publication date
CN101778988A (zh) 2010-07-14
CN101778988B (zh) 2012-04-18
WO2009022684A1 (ja) 2009-02-19
JP5051597B2 (ja) 2012-10-17

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7076833B2 (en) Automobile door checker
JP5364162B2 (ja) 扉開閉装置
US10801795B2 (en) Trigger device
JP3542343B2 (ja) 自動車用ドアチェッカ
CN110612377B (zh) 门用装置
JP5109406B2 (ja) 引戸用ブレーキ装置
US6745642B2 (en) Accelerator pedal assembly
JP6743164B2 (ja) 作動アーム駆動装置
EP1705330A1 (en) Damping device
JP2016507017A (ja) 可動家具部品を移動させる作動用駆動装置
JP2016527421A (ja) 可動家具部品用のアクチュエータ
KR102251484B1 (ko) 도어용 베어링 장치
CN110799717A (zh) 铰链和用于打开及关闭铰链的方法
JP5051597B2 (ja) スライドロック装置
JPWO2014045338A1 (ja) 車両用ルーフ装置
JP5051578B2 (ja) 自動車用ドアチェック装置
US11912236B2 (en) Vehicle ramp device
JP5324086B2 (ja) スライダユニットおよびそれを用いたスライダ駆動装置
JP6498845B2 (ja) 引込み装置
JP2004360308A (ja) 車両用ドアチェッカ
JP4889284B2 (ja) ドアクローザ用外装式ストップ装置
JP6542682B2 (ja) ドアクローザ
JP2010103025A (ja) 摺動部品およびそれを備える装置
JP4822950B2 (ja) コントロールケーブルの端末支持装置
JP4850110B2 (ja) ポインティングデバイス、およびそれを備えるノートパソコン

Legal Events

Date Code Title Description
A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20111227

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20120224

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20120710

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20120713

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150803

Year of fee payment: 3

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees