JP2542103Y2 - 開閉扉の開度固定装置 - Google Patents

開閉扉の開度固定装置

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JP2542103Y2
JP2542103Y2 JP3211191U JP3211191U JP2542103Y2 JP 2542103 Y2 JP2542103 Y2 JP 2542103Y2 JP 3211191 U JP3211191 U JP 3211191U JP 3211191 U JP3211191 U JP 3211191U JP 2542103 Y2 JP2542103 Y2 JP 2542103Y2
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この考案は、開閉扉の開度固定装
置に関し、例えば自動車のドアを任意の開放角度に固定
できるようにしたものである。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の開閉扉の開度固定装置と
しては、一端がボデーピラーに回動自在に取り付けられ
たドアチェックスライドアームに、ドアに設けられた可
動部材を接離させてドア開度を固定するようにするとと
もに、前記可動部材をドア開閉用のアウトサイドハンド
ル及びインサイドハンドルと個々に連動するよう接続
し、前記両ハンドルのいずれかを開方向に作動させたと
きにスライドアームから離反し、閉方向に作動させたと
きにスライドアームに圧接するようにしたものが知られ
ている(例えば実開昭59−163063号公報、実開
昭61−129081号公報等)。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】しかし、上記した従来
の開閉扉の開度固定装置では、ドアの開度を変更する際
や、ドアを閉じる際に、ドア開閉用のアウトサイドハン
ドル或いはインサイドハンドルのいずれかを開方向に作
動させなければ、ドアが動かず、両ハンドル操作が面倒
であるという問題点があった。
【0004】そこで、本件考案は、上記した従来の技術
の有する問題点に鑑みてなされたものであり、その目的
とするところは、ドアの開度変更や開いたドアを閉じる
際に、ハンドル操作が不要な開閉扉の開度固定装置を提
供しようとするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本考案は、上記した目的
を達成するためのものであり、以下にその内容を図面に
示した実施例を用いて説明する。本考案は、その装置本
体(40)に、スライドアーム(30)が挿通するスライド溝(5
1)を備えた取付ベース(50)と、この取付ベースに保持さ
れ、そのスライド溝を挟んでスライドアームの表裏面に
それぞれ当接する一対の当接部材(60,70)とを備え、前
記両当接部材の少なくとも一方には、スライドアームの
表面にそれぞれ当接するとともに、スライドアームのス
ライド方向に沿って離れて位置した一対のローラ(61,6
2)と、両ローラの間隔内に位置し、スライドアームのス
ライド方向に向かって揺動可能に支持されたカム(63)
と、このカムのスライドアームのスライド方向両側から
それぞれ中央に向かって、スライドアームの表面に向か
って接近する方向にそれぞれ傾斜した一対のカム面(64,
64)と、両ローラを互いに接近する方向に付勢するバネ
手段(板ばね65)とを備えたことを特徴とする。
【0006】
【作 用】したがって、請求項1記載の本考案によれ
ば、開閉扉(20)が静止状態から一方向に動かされると、
スライドアーム(30)が開閉扉と一体的に移動し、装置本
体(40)のスライド溝(51)内をスライドする。スライドア
ームがスライドすると、スライドアームの表面に当接す
る両ローラ(61,62)が、スライドアームとの摩擦抵抗に
より、スライドアームの進行方向と同じ方向に向かって
移動する。
【0007】このとき同時に、両ローラを介して、カム
(63)がスライドアームの進行方向と同じ方向に向かって
傾動される。スライドアームの進行方向後方に位置する
片側のローラは、スライドアームの表面とカムのカム面
との間にくさび状に食い込もうとし、その際に、該ロー
ラがカム面に押されて、スライドアームの表面に向かっ
て押し付けられる。
【0008】このため、スライドアームは、その進行方
向後方に位置するローラと、該ローラとスライドアーム
を挟んで対向する他方の当接部材(70)との間で、表裏面
より挾持される。したがって、スライドアームは、その
進行方向後方に位置する片側のローラ及び他方の当接部
材との摩擦抵抗により停止され、開閉扉も、該開閉扉を
動かそうとする力に抗して静止される。
【0009】これに対し、前記摩擦抵抗より大きな力
で、開閉扉が動かされると、両ローラが摩擦抵抗が少な
いため回転し始め、スライドアームがスライド溝内をス
ライドし、開閉扉を全開状態から閉状態まで一気に閉め
ることができる。
【0010】
【実施例】図1〜8は、本考案の第1実施例を示すもの
であり、図1は開度固定装置の要部断面図、図2はドア
の斜視図、図3は開度固定装置の分解斜視図、図4は開
度固定装置の平面図、図5は開度固定装置の端面図、図
6は図4のVI−VI線に沿う断面図、図7,8は図1にそ
れぞれ対応し、図7は開閉扉の開動作を示す要部断面
図、図8は開閉扉の閉動作を示す要部断面図を各々示
す。
【0011】図中、10は、開度固定装置を示すものであ
り、この開度固定装置10は、図2に示すように、例えば
自動車のドア20に使用され、ドア20を任意の開放角度に
固定できるようにしたものである。本開度固定装置10
は、図1,2に示すように、開口部、例えばドア開口部
(図示せず)を有するハウジングとしての自動車ボディ
(図示せず)と、このボディーのボディーピラー(図示
せず)に開閉可能に支持され、前記ドア開口部を開閉す
る開閉扉としてのドア20と、このドア20とボディーピラ
ーとの間に設けられ、一端部がドア20とボディーピラー
とのいずれか一方、ここではボディピラーに軸止された
スライドアーム30と、このスライドアーム30の他端自由
端部をスライド可能に保持し、スライドアーム30に摩擦
係合することで、ドア20を任意の開度に固定するととも
に、ドア20とボディーピラーとのいずれか他方、ここで
はドア20に設けられた装置本体40とを備える。
【0012】上記装置本体10は、図1,3〜6に示すよ
うに、スライドアーム30が挿通するスライド溝51を備え
た取付ベース50と、この取付ベース50に保持され、その
スライド溝51を挟んでスライドアーム30の表裏面にそれ
ぞれ当接する一対の当接部材60,70とを備える。上記ス
ライドアーム30は、図3,4に示すように、細長い帯状
を成し、その幅方向上方に略への字形に屈曲させてい
る。そして、スライドアーム30の両端部には、その厚み
方向に貫通した円形の取付孔31,32がそれぞれ形成され
ている。両取付孔31,32の一方、図3,4において向か
って左側の取付孔31は、図示しないが、ボディーピラー
に軸止されている。又、両取付孔31,32の他方、図3,
4において向かって左側の取付孔32には、図1,3〜6
に示すように、該取付孔32を利用してスライドアーム30
の端部にストッパー80が固定されている。
【0013】上記ストッパー80は、図1,3〜6に示す
ように、スライドアーム30に通す差込溝81を有するとと
もに、ドア20の最大開放角度で取付ベース50に当接し、
スライドアーム30が取付ベース50のスライド溝51から抜
けるのを阻止するストッパー本体82と、このストッパー
本体82と同様にスライドアーム30に通す差込溝83を有す
るとともに、ストッパー本体81に取り付けるストッパー
カバー84と、ストッパー80の左端の取付孔32に通す、ス
トッパー本体82及びストッパーカバー84の抜け止め用の
ストッパーピン85とから構成される。
【0014】そして、スライドアーム30には、図1,4
に示すように、まず、ストッパーカバー84の差込溝83を
合わせて、左側より通す。つぎに、ストッパー本体82の
差込溝81を、スライドアーム30に合わせて左側より通
し、ストッパー80の取付孔32にストッパーピン85を通し
て、ストッパー本体82及びストッパーカバー84の抜け止
めを行う。
【0015】前記取付ベース50は、図1に示すように、
ドア20の内部に固定されている。すなわち、ドア20のド
アシャーシ21には、スライドアーム30が通る、表裏面に
貫通した貫通孔22が形成されている。上記取付ベース50
は、1,3〜6に示すように、断面が略々ハット形の中
空枠形を成し、その中空部52aの一側面が開放された枠
体52と、この枠体52の中空部52aの開放面を塞ぐカバー5
3とから構成される。
【0016】上記枠体52には、図1,3に示すように、
その中空部52aを横切るように、スライドアーム30の厚
みにほぼ等しい溝幅を有し、且つ中空部52の開放面側の
端部が開放されたスリット52bが形成されている。そし
て、枠体52には、その中空部52aの開放端面に、図4に
示すように、カバー53がネジ54を使用して固定されるこ
とで、中空部52aの開放面が塞がれ、又、スリット52bの
開放端がカバー53により塞がれることで、スリット52b
とカバー53とに囲まれた内部に、スライドアーム30が通
るスライド溝51が形成される。
【0017】又、枠体52には、図1,3,5に示すよう
に、その両端部から張り出した一対の取付片52c,52cが
形成されている。そして、枠体52は、そのスリット52b
を、スライドアーム30の貫通孔22に連通させた状態で、
両取付片52cからボルト55をスライドアーム30に一連に
通し、ナット56で締め付けて固定する。前記両当接部材
60,70は、図1に示すように、枠体52の中空部52a内に収
容され、スライド溝51を挟んで、スライドアーム30の厚
み方向に対向している。
【0018】両当接部材60,70の一方、図1中、上側に
位置する当接部材60は、図1,3,6に示すように、ス
ライドアーム30の表面にそれぞれ当接するとともに、ス
ライドアーム30のスライド方向に沿って離れて位置した
一対のローラ61,62と、両ローラ61,62の間隔内に位置
し、スライドアーム30のスライド方向に向かって揺動可
能に支持されたカム63と、このカム63のスライドアーム
30のスライド方向両側からそれぞれ中央に向かって、ス
ライドアーム30の表面に向かって接近する方向にそれぞ
れ傾斜した一対のカム面64,64と、両ローラ61,62を互い
に接近する方向に付勢するバネ手段としての板ばね65と
を備える。
【0019】上記ローラ61,62は、図3,6に示すよう
に、その各両端部に突軸61a,62aをそれぞれ有し、各突
軸61a,62aには、ブッシュ56・・・がそれぞれ通された上、
枠体52の中空部52aの底とカバー53とにそれぞれ軸止さ
れている。すなわち、枠体52の中空部52aの底と、カバ
ー53とには、図1,3,6に示すように、ローラ61,62
の各突軸61a,62aをそれぞれ軸止する、枠体52の中空部5
2aを挟んで相対向するとともに、スライドアーム30のス
ライド方向に長く延びた長孔52d,53aがそれぞれ形成さ
れている。そして、ローラ61,62の各突軸61a,62aを、枠
体52の長孔52dと、カバー53の長孔53aとにそれぞれ合わ
せて通すことで、各ローラ61,62を、各突軸61a,62aを中
心に回転可能で、且つ長孔52d,53aの長手方向に沿っ
て、スライドアーム30のスライド方向に平行移動可能に
取り付けられている。
【0020】前記カム63は、図1,3に示すように、そ
の両端部に突軸63a,63aをそれぞれ有し、各突軸63aは、
枠体52の中空部52aの底とカバー53とにそれぞれ軸止さ
れている。すなわち、枠体52の中空部52aの底と、カバ
ー53とには、図3に示すように、カム63の突軸63aをそ
れぞれ軸止する、枠体52の中空部52aを挟んで相対向し
た一対の軸穴52e,53bがそれぞれ形成されている。そし
て、カム63の突軸63aを、枠体52の軸穴52eと、カバー53
の軸穴53bとにそれぞれ合わせて通すことで、カム63
は、その両突軸63aを中心に回転可能で取り付けられ
る。
【0021】又、カム63の下端部中央には、図1,3に
示すように、下側に位置する当接部材70に向かって途中
まで延びた突片63bが形成されている。突片63bは、図
7,8に示すように、カム63の回転により、両ローラ6
1,62に交互に当接し、両ローラ61,62のスライド方向の
停止位置を規制している。前記カム面64は、上記突片63
bを挟んでその両側にそれぞれ位置し、突片63bを挟んで
浅い略V字形に、例えば10度程度の傾斜角度で緩傾斜
させている。
【0022】前記板ばね65は、図1,3に示すように、
枠体52の中空部52aの内面にほぼ沿わせて略コ字形に屈
曲され、両自由端部65a,65aを両ローラ61,62の外周面に
弾力的に接触させ、そのバネ復元力により、両ローラ6
1,62を互いに接近する方向に付勢させる。そして、枠体
52の中空部52a内には、その底から開放面に向かって延
びた一対のボス部52f,52fを設け、両ボス部52fと枠体52
の内壁面との間に形成される間隙内に、板ばね65を差し
込んで、枠体52の中空部52a内に保持させている。
【0023】一方、下側に位置する当接部材70は、図
1,3に示すように、断面が略々ハット形に形成され、
両ローラ61,62とはスライドアーム30の厚みにほぼ等し
い距離だけ離れて位置させる。
【0024】つぎに、上記各構成を有する組み立て状態
の装置本体10の動作を説明する。まず、スライドアーム
30の静止状態においては、図1に示すように、カム63の
突片63bがほぼ真下を向いた中立な状態にある。すなわ
ち、両ローラ61,62に作用する板ばね65のバネ力が、両
ローラ61,62を介してカム63の両カム面64に左右ほぼ均
等に作用する。
【0025】これに対し、ドア20が一方向、例えば開か
れようとすると、スライドアーム30が、装置本体10に対
して、図7に示すように、同図中向かって左方向にスラ
イドする。このため、両ローラ61,62が、スライドアー
ム30の表面との摩擦抵抗により、図7に示すように、ス
ライドアーム30の進行方向と同じ方向に移動する。すな
わち、両ローラ61,62が、枠体52とカバー53との長孔52
d,53aに沿って、図7の向かって左側に移動する。
【0026】このとき同時に、両ローラ61,62を介し
て、カム63がその突軸63aを中心にした反時計回りの回
転力を受け、カム63が、図7に示すように、反時計回り
に回転される。このため、スライドアーム30の進行方向
後方に位置するカム63の向かって右側のカム面64の、ス
ライドアーム30の表面に対する傾斜角度が急になる。
尚、両ローラ61,62の移動量は、スライドアーム30の進
行方向前方に位置する左側のローラ61については、その
各突軸61aが枠体52とカバー53との長孔52d,53aの左端部
に突き当たることで、又、スライドアーム30の進行方向
後方に位置する右側のローラ62については、その外周面
が反時計回りに回転されたカム63の突片63bに当接する
ことでそれぞれ規制される。
【0027】同時に、スライドアーム30の進行方向後方
に位置する右側のローラ62が、スライドアーム30の表面
と、カム63の急傾斜した右側のカム面64との間にくさび
状に食い込もうとする。その際に、該ローラ62が、カム
63の右側のカム面64に押されて、スライドアーム30の表
面に向かって押し付けられる。このため、スライドアー
ム30は、該ローラ62と、該ローラ62とスライドアーム30
を挟んで対向する他方の当接部材70との間で、表裏面よ
り挾持される。
【0028】したがって、スライドアーム30は、該ロー
ラ62及び他方の当接部材70との摩擦抵抗により停止さ
れ、ドア20が開かれようとする力に抗して静止される。
尚、スライドアーム30の停止力は、例えば25kg程度
に設定され、実際にドア20を閉じるに要する力は、ドア
20の自由端部先端近傍を持って閉じるため、約5kg程
度に軽減され、比較的軽い力で閉じることができる。
【0029】そして、スライドアーム30に25kgを越
える荷重が働くと、両ローラ61,62が、それらの突軸61
a,62aを中心に回転し始める。特に、スライドアーム30
の進行方向後方に位置する右側のローラ62が、スライド
アーム30の表面及びカム63の右側のカム面64との摩擦抵
抗に抗して、回転を始めることで、スライドアーム30が
スライド溝51内を左方向にスライドしながら、ドア20が
開く。
【0030】その後、ドア20が開かれようとする力が開
放されると、板ばね65のバネ復元力により、スライドア
ーム30の進行方向前方に位置する左側のローラ61が押し
戻されることで、該ローラ61により、カム63の左側のカ
ム面64が押されることで、カム63がその突軸63aを中心
に時計回りに回転され、図1に示すように、中立な状態
に戻る。
【0031】これに対し、ドア20が他方向、すなわち閉
じられようとした場合には、上記したのとは逆に、図8
に示すように、スライドアーム30が右方向にスライド
し、両ローラ61,62も同じ左方向に移動し、カム63が時
計回りに回転する。このため、スライドアーム30は、そ
の進行方向後方に位置する向かって左側のローラ61と、
該ローラ61とスライドアーム30を挟んで対向する他方の
当接部材70との間で、表裏面より挾持され、スライドア
ーム30は、ドア20が閉じられようとする力に抗して静止
される。
【0032】したがって、ドア20が半開きの状態では、
開閉いずれの方向にも移動せず、坂道などでドア20が半
開きの状態にしておいても、ドア20が自重で開いたり閉
じたりすることがない。又、このほか、ドア20が風にあ
おられた場合等にも、ドア20が急激に開いたり閉じたり
することがなく、安全である。そして、閉方向に25k
gを越える荷重が働くと、両ローラ61,62が回転し始
め、スライドアーム30が向かって右側に向かってスライ
ドし、ドア20が閉方向に移動する。
【0033】尚、スライドアーム30の停止力は、25k
gに限らず、カム63の両カム面64の傾斜角度や板ばね65
のバネ力を変化させることで、自由に変更可能である。
図9以降は本考案の他の実施例を示すものであり、図9
は開度固定装置の要部断面図、図10は同平面図、図1
1は同端面図、図12は図9のXII−XII線に沿う断面
図、図13,14は図9にそれぞれ対応し、図13は開
閉扉の開動作を示す要部断面図、図14は開閉扉の閉動
作を示す要部断面図をそれぞれ示す。
【0034】本実施例の特徴点は、先に説明した実施例
で使用したバネ手段としての板ばね65に変えて、一対の
コイルスプリング90,90を使用した点にある。すなわ
ち、両コイルスプリング90は、図9に示すように、枠体
52の中空部52a内に収容され、各ローラ61,62の外側に、
スライドアーム30のスライド方向に平行に配置されてい
る。又、両コイルスプリング90の各先端部には、ピン状
の押圧部材100がそれぞれはめ込まれ、各押圧部材100を
介して両ローラ61,62と接触する。そして、両コイルス
プリング90は、各ローラ61,62と枠体52の中空部52aの内
壁面との間で弾縮され、各コイルスプリング90の圧縮復
元力により、両ローラ61,62を互いに接近する方向に付
勢させている。
【0035】さらに、本実施例の枠体52の両側には、図
9,11に示すように、一対のサイドプレート92,92を
ネジ93・・・でそれぞれ固定し、両サイドプレート92を、
ドアシャーシ21にボルト55とナット56を使用して固定し
ている。尚、本実施例において、先に説明した第1実施
例と同一構成部分については、同一符号を付して、それ
らの説明を省略する。
【0036】したがって、本実施例によれば、コイルス
プリング90を使用しているので、板ばね65を使用した場
合に比較して、両ローラ61,62の付勢力を比較的容易に
設定、並びに変更することができる。尚、図面に示した
実施例のものでは、例えば自動車のドア20に使用した
が、これに限らず、自動車のトランクや、住宅用の玄関
ドア等に使用してもよい。
【0037】又、スライドアーム30を、自動車ボディ
(図示せず)側に軸止させ、又、装置本体40をドア20側
に固定させたが、これとは逆にスライドアーム30をドア
20側に軸止させ、又、装置本体40を自動車ボディ側に固
定させてもよい。さらに、両当接部材60,70のうち、一
方の当接部材60を、一対のローラ61,62と、カム63と、
バネ手段とから構成したが、他方の当接部材70について
も同様に構成し、スライドアーム30をその表裏よりロー
ラにより挾持させるようにしてもよい。
【0038】
【考案の効果】以上説明したように本考案によれば、ド
アの開度変更や開いたドアを閉じる際に、従来必要とし
ていたハンドル操作が不要な開閉扉の開度固定装置を提
供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】開度固定装置の要部断面図である。
【図2】ドアの斜視図である。
【図3】開度固定装置の分解斜視図である。
【図4】開度固定装置の平面図である。
【図5】開度固定装置の端面図である。
【図6】図6は図4のVI−VI線に沿う断面図である。
【図7】図1に対応し、開閉扉の開動作を示す要部断面
図である。
【図8】図1に対応し、開閉扉の閉動作を示す要部断面
図である。
【図9】開度固定装置の他の実施例を示す要部断面図で
ある。
【図10】図9の平面図である。
【図11】図9の端面図である。
【図12】図9のXII−XII線に沿う断面図である。
【図13】図9に対応し、開閉扉の開動作を示す要部断
面図である。
【図14】図9に対応し、開閉扉の閉動作を示す要部断
面図である。
【符号の説明】
10 開度固定装置 20 開閉扉としてのドア 30 スライドアーム 40 装置本体 50 取付ベース 51 スライド溝 60 当接部材 61,62 ローラ 63 カム 64 カム面 65 バネ手段としての板ばね 70 当接部材

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 開口部を有するハウジングと、このハウ
    ジングに開閉可能に支持され、前記開口部を開閉する開
    閉扉と、この開閉扉とハウジングとの間に設けられ、一
    端部が開閉扉とハウジングとのいずれか一方に軸止され
    たスライドアームと、このスライドアームの他端自由端
    部をスライド可能に保持し、スライドアームに摩擦係合
    することで、開閉扉を任意の開度に固定するとともに、
    開閉扉とハウジングとのいずれか他方に設けられた装置
    本体とを備えた開閉扉の開度固定装置において、上記装
    置本体には、スライドアームが挿通するスライド溝を備
    えた取付ベースと、この取付ベースに保持され、そのス
    ライド溝を挟んでスライドアームの表裏面にそれぞれ当
    接する一対の当接部材とを備え、前記両当接部材の少な
    くとも一方には、スライドアームの表面にそれぞれ当接
    するとともに、スライドアームのスライド方向に沿って
    離れて位置した一対のローラと、両ローラの間隔内に位
    置し、スライドアームのスライド方向に向かって揺動可
    能に支持されたカムと、このカムのスライドアームのス
    ライド方向両側からそれぞれ中央に向かって、スライド
    アームの表面に向かって接近する方向にそれぞれ傾斜し
    た一対のカム面と、両ローラを互いに接近する方向に付
    勢するバネ手段とを備えたことを特徴とする開閉扉の開
    度固定装置。
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