JPWO2009013790A1 - 信号伝送装置及び方法 - Google Patents

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Abstract

信号伝送装置は、伝送路8にサイン波を出力するサイン波出力部133と、伝送路8上の信号を解析するネットワークアナライザ141、161と、前記解析に基づいてSパラメータを測定するSパラメータ測定部191と、Sパラメータに基づいて、振幅、強調特性及び等化特性の複数の組合せを選定する選定部192と、前記複数の組合せについて、伝送路8のBER又はアイ開口を測定する測定部162、163と、前記測定に基づいて、1つの組合せを抽出して、当該振幅、強調特性及び等化特性を送信部3及び受信部4に設定する設定部193とを有する。

Description

本発明は、信号伝送装置及び方法に関し、特に、伝送される信号のロスやジッタが問題となる高速シリアル伝送を行う送受信回路における回路特性を最適化した信号伝送装置及び方法に関する。
パーソナルコンピュータやサーバ等の電子装置において、電気インタフェースは、パラレルインタフェースからシリアルインタフェースに移行しつつある。シリアルインタフェースでは、高周波帯域を使用するため、安定な伝送波形を得る必要がある。このため、伝送路のロス、ジッタ、ノイズ、製造に起因する特性のばらつき(製造ばらつき)等を適切に検出し、これに基づいて通信回路を制御することが必要となる。
なお、通信装置が符号誤り発生に係わる劣化要因の状態を検出して、対向通信装置に伝達することにより、前記劣化要因を遠隔地で検知するパルス識別劣化検知方式が提案されている(特許文献1参照)。
また、受信回路において受信路を経た受信信号に基づいて等化特性を検出し、この等化特性と最適等化特性との差を求め、送信回路において当該差に基づいて等化特性を制御する伝送信号等化システムが提案されている(特許文献2参照)。
特開昭64−016048号公報 特開2004−356780号公報
電気インタフェースは、図10に示すように、例えば、信号(波形)を送出する送信LSI102と、プリント基板101やコネクタ(又はケーブル)106で構成される伝送路と、信号を受信する受信LSI102とからなる。このような電気インタフェースの設計においては、送受信(送信部103及び受信部104)の能力、素子や材料の特性ばらつき、伝送路を構成する各要素の特性やノイズ等を考慮し、最適な伝送品質を得る必要がある。この場合、考慮すべき項目の一例として、例えば、送信性能、受信性能、LSIや材料や特性の製造ばらつき、電源ノイズ、クロストークノイズ、反射、プリント基板の配線や接続部分、ケーブル、コネクタ、送信及び受信LSIのパッケージのロス等が挙げられる。
これらのロス及びジッタは、計算により求めることができる。また、予め各要素、ノイズ、製造ばらつき等を想定したモデルを作成し、これを用いて、振幅、強調特性(エンファシス)、等化特性を種々の値に設定して、伝送波形のプレ解析を行なう。そして、このような計算やプレ解析に基づいて、所定の値以上のロス及びジッタとならないように、電子装置を設計する。その後、当該電子装置の評価において、最適な伝送波形や伝送品質が得られるように、振幅、強調特性、等化特性を手動により設定する。これにより、当該電子装置について、最適な振幅、強調特性、等化特性を得られるので、これらの値を当該電子装置に設定すれば良い。
しかし、量産される電子装置(量産装置)においては、製造ばらつきの影響が、プロトタイプの電子装置よりも顕著化する。即ち、量産装置の特性は、個々に異なり、一様に最適化することはできない。このため、必ずしも量産前の当該電子装置の評価により得た振幅、強調特性、等化特性が最適とは言えない。また、製造ばらつきの要因は多数であるため、その全てを考慮した送信及び受信LSIの振幅、強調特性、等化特性の最適化は非常に困難である。
そこで、実際には、量産装置の出荷検査時において、個々の量産装置ごとに、振幅、強調特性、等化特性の設定を行う必要性がある。このため、量産装置の出荷に膨大な工数が必要となっている。
本発明は、伝送される信号のロスやジッタが問題となる高速シリアル伝送を行う送受信回路における回路特性を最適化した信号伝送装置を提供することを目的とする。
また、本発明は、伝送される信号のロスやジッタが問題となる高速シリアル伝送を行う送受信回路における回路特性を最適化した信号伝送方法を提供することを目的とする。
本発明の信号伝送装置は、信号を送信すると共に、前記信号の振幅(Amp)及び強調特性(Emphasis)を制御する送信信号制御手段を備える送信部と、前記信号を受信すると共に、前記信号の等化特性(EQ)を制御する受信信号等化手段を備える受信部と、前記送信部と受信部とを接続し前記信号を伝送する伝送路と、前記伝送路に信号を出力する信号出力部と、前記受信信号等化手段を前記受信部から切り離した状態で、前記伝送路上の信号を解析するネットワークアナライザと、前記ネットワークアナライザによる解析に基づいて、前記伝送路の周波数特性を測定する周波数特性測定部と、前記周波数特性に基づいて、振幅、強調特性及び等化特性の複数の組合せを選定する選定部と、前記複数の組合せについて、前記伝送路のBER(ビットエラーレート)又はアイ開口の少なくとも一方を測定する測定部と、前記BER又はアイ開口の測定に基づいて、前記複数の組合せの中から1つの組合せを抽出して、当該振幅、強調特性及び等化特性を前記送信部及び受信部に設定する設定部とからなる。
また、好ましくは、本発明の一実施態様において、当該信号伝送装置が、更に、前記ネットワークアナライザによる信号の解析に先立って、前記受信信号等化手段を前記受信部から切り離す制御部を備える。
また、好ましくは、本発明の一実施態様において、前記測定部は、前記伝送路のBERを測定するBER測定部と、前記伝送路のアイ開口を測定するアイ開口測定部とからなり、前記設定部は、前記BER及び前記アイ開口の測定に基づいて、前記複数の組合せの中から1つの組合せを抽出する。
また、好ましくは、本発明の一実施態様において、前記選定部は、前記周波数特性に基づいて予め定められた選定条件を満たす1以上の振幅を選定し、前記周波数特性に基づいて予め定められた周波数帯域を持つ1以上の等化特性を選定し、前記選定された等化特性について、その中心値とその上下の複数の値とを前記等化特性として選定し、前記測定部が、前記選定された1以上の振幅及び1以上の等化特性の組合せについて、前記BER及びアイ開口を測定する。
また、好ましくは、本発明の一実施態様において、前記予め定められた選定条件は、前記周波数特性であるSパラメータのモデルにおいて定まるSDD21パラメータを用いて定められた条件であり、前記予め定められた周波数帯域は、前記SパラメータのモデルにおけるSDD11パラメータの上限値以下の周波数であり、前記選定部は、前記Sパラメータに加えて、予め用意された前記信号の取り得る複数の振幅と、予め用意された前記信号の取り得るアイ開口とに基づいて、前記1以上の振幅を選定し、前記測定部が、前記選定された1以上の振幅及び1以上の等化特性の組合せについて、前記BERを測定し、前記BERの測定に基づいて、前記組合せの中で、予め定められた値以下のBERを持つ1以上の組合せについて、アイ開口を測定し、前記設定部が、前記アイ開口の測定に基づいて、前記複数の組合せの中から最大のアイ開口を持つ1つの組合せを抽出する。
また、好ましくは、本発明の一実施態様において、前記信号出力部は、前記送信部に設けられ、サイン波を出力するサイン波出力部からなり、前記測定部は、前記受信部に設けられ、前記ネットワークアナライザは、前記送信部に設けられた第1ネットワークアナライザと、前記受信部に設けられた第2ネットワークアナライザとからなり、前記周波数特性測定部は、前記第1及び第2ネットワークアナライザによる解析に基づいて、前記周波数特性であるSパラメータを測定する。
また、好ましくは、本発明の一実施態様において、前記送信部は第1のLSIに設けられ、前記受信部は前記第1のLSIとは異なる第2のLSIに設けられ、前記伝送路が前記第1及び第2のLSIが実装された基板上の配線からなる。
また、好ましくは、本発明の一実施態様において、前記送信部は第1のLSIに設けられ、前記受信部は前記第1のLSIとは異なる第2のLSIに設けられ、前記第1のLSIは第1の基板上に実装され、前記第2のLSIは前記第1の基板とは異なる第2の基板上に実装され、前記第1の基板と第2の基板とがコネクタにより接続され、前記伝送路が前記コネクタと前記第1及び第2の基板上の配線とからなる。
また、好ましくは、本発明の一実施態様において、当該信号伝送装置が、更に、前記送信部と受信部との間に設けられ、双方向の通信を可能とするバスと、前記バスに接続され、前記周波数特性測定部、選定部及び設定部を備えるコントローラとからなる。
本発明の信号伝送方法は、信号を送信すると共に、前記信号の振幅及び強調特性を制御する送信信号制御手段を備える送信部と、前記信号を受信すると共に、前記信号の等化特性を制御する受信信号等化手段を備える受信部と、前記送信部と受信部とを接続し前記信号を伝送する伝送路とからなる信号伝送装置における信号伝送方法であって、前記伝送路に信号出力部から信号を出力し、前記伝送路上の信号を解析するネットワークアナライザにおいて、前記伝送路における前記信号の送受信を解析し、周波数特性測定部において、前記解析に基づいて、前記伝送路の周波数特性を測定し、選定部において、前記周波数特性に基づいて、信号の振幅、強調特性及び等化特性の候補値の複数の組合せを選定し、測定部において、選定された前記複数の組合せについて、前記伝送路のBER又はアイ開口の少なくとも一方を測定し、設定部において、測定された前記BER又はアイ開口とに基づいて、前記複数の組合せの中から信号の振幅、強調特性及び等化特性の組合せを抽出して、当該振幅、強調特性及び等化特性を前記送信部及び受信部に設定する。
本発明の信号伝送装置及び信号伝送方法によれば、伝送路に信号(例えば、サイン波)を出力する。これにより、伝送路の伝送特性を表す周波数特性(例えば、Sパラメータ)を実際に測定することができる。そして、測定した周波数特性に基づいて、振幅、強調特性及び等化特性の複数の組合せを選定する。これにより、最適解を含むと考えられる複数の組合せを効率良く選定することができる。更に、この複数の組合せについて、伝送路の伝送品質を表すBER又はアイ開口を実際に測定し、測定したBER又はアイ開口に基づいて、前記複数の組合せの中から1つの組合せを抽出する。これにより、実際の伝送品質が最も優れた組合せを抽出して、当該振幅、強調特性及び等化特性を設定することができる。
これにより、ロス及びジッタの計算やプレ解析に基づいて、電子装置において伝送される信号の振幅、強調特性、等化特性を、手動によることなく、実際の測定に基づいて、設定することができる。これにより、最適な振幅、強調特性、等化特性を設定することができ、最適な伝送波形や伝送品質を得ることができる。
また、本発明の一実施態様によれば、ネットワークアナライザによる信号の解析に先立って、受信信号等化手段(例えば、イコライザ)を受信部から切り離す。これにより、伝送路を伝送された信号の透過特性及び反射特性等の周波数特性(例えば、Sパラメータ)を、正確に解析することができる。
また、本発明の一実施態様によれば、伝送路のBER及びアイ開口の両者を測定し、この両者の測定の結果に基づいて、1つの組合せを抽出する。これにより、効率良く、かつ正確に、実際の伝送品質が最も優れた組合せを抽出することができる。
また、本発明の一実施態様によれば、周波数特性に基づいて1以上の振幅と1以上の等化特性とを選定し、選定された等化特性について複数の等化特性を選定し、選定した振幅及び等化特性の組合せについて、BER及びアイ開口の両者を測定する。これにより、周波数特性に基づいて、最適解を含むと考えられる複数の組合せを効率良く選定することができ、その結果、伝送品質が最も優れた組合せを効率良く抽出することができる。
また、本発明の一実施態様によれば、周波数特性であるSパラメータのモデルにおいて定まるSDD11及びSDD21パラメータを用いて振幅及び等化特性の組合せを選定し、かつ、Sパラメータに加えて、予め用意された複数の振幅及びアイ開口とに基づいて振幅を選定する。これにより、最適解を含むと考えられる複数の組合せを効率良く選定することができる。また、前記複数の組合せについて、BERを測定した結果に基づいてアイ開口を測定する。これにより、効率良くアイ開口を測定することができる。また、アイ開口の測定の結果に基づいて、最大のアイ開口を持つ振幅、強調特性、等化特性の組合せを抽出する。これにより、最適な振幅、強調特性、等化特性を設定することができる。以上の結果、実際の伝送品質が最も優れた組合せを効率良く抽出することができる。
また、本発明の一実施態様によれば、信号出力部であるサイン波出力部は送信部に設けられ、測定部は受信部に設けられ、ネットワークアナライザは送信部及び受信部に設けられる。これにより、サイン波を実際の伝送の方向に出力して、周波数特性を測定することができ、また、BER及びアイ開口を測定することができる。
また、本発明の一実施態様によれば、送信部は第1のLSIに設けられ、受信部は第2のLSIに設けられる。これにより、異なるLSIの間における信号の伝送について、最適な振幅、強調特性、等化特性を設定することができ、最適な伝送波形や伝送品質を得ることができる。
また、本発明の一実施態様によれば、送信部は第1の基板上に実装された第1のLSIに設けられ、受信部は第2の基板上に実装された第2のLSIに設けられる。これにより、異なる基板上に実装された異なるLSIの間における信号の伝送について、最適な振幅、強調特性、等化特性を設定することができ、最適な伝送波形や伝送品質を得ることができる。
また、本発明の一実施態様によれば、信号伝送装置が、送信部と受信部との間に設けられたバスを有し、周波数特性測定部、選定部及び設定部を備えるコントローラを有する。これにより、バスを介して送信部及び受信部を制御することにより、周波数特性を測定することができ、BER及びアイ開口を測定することができ、また、当該信号伝送装置(LSI)の外部に周波数特性、BER及びアイ開口を測定する手段を用意することなく、周波数特性、BER及びアイ開口を測定することができる。
本発明の信号伝送装置の一例を示す構成図である。 本発明の信号伝送装置の構成を示す構成図である。 本発明の信号伝送装置の構成を示す構成図である。 本発明の信号伝送装置の構成を示す構成図である。 本発明の信号伝送装置の構成を示す構成図である。 本発明の信号伝送最適化処理の説明図である。 本発明の信号伝送最適化処理の説明図である。 本発明の信号伝送最適化処理の説明図である。 本発明の信号伝送最適化処理のフローチャートである。 従来の信号伝送装置を示す構成図である。
符号の説明
3 送信部
4 受信部
8 伝送路
9 バス
15 イコライザ(EQ)
18 メモリ
19 コントローラ
131 振幅制御部
132 強調制御部
133 サイン波出力部
134 PBRS発生部
135 出力情報記録部
141 第1ネットワークアナライザ
161 第2ネットワークアナライザ
162 アイ開口測定部
163 BER測定部
171 等化情報記録部
172 アイ開口情報記録部
191 Sパラメータ測定部
192 選定部
193 設定部
図1は、本発明の信号伝送装置の一例を示す構成図であり、本発明の適用されるパーソナルコンピュータやサーバ等の電子装置の構成を示す。
例えばパーソナルコンピュータ(即ち、信号伝送装置)は、1又は複数のプリント基板1と、これらの間を接続するコネクタ6とからなる。各々のプリント基板1上には、1又は複数のLSI2(即ち、1個の半導体装置、半導体チップ、又は集積回路)が実装される。各々のLSI2は、送信部3と、受信部4と、信号処理部5とからなる。
各々のLSI2を区別する場合には、一方のLSI2を「2A」と表し、他方のLSI2を「2B」と表す。送信部3等についても同様である。
信号処理部5は、予め定められた処理を実行して、所定の信号を生成し、これを送信部3へ送る。当該処理は、LSI2ごとに予め定められ、LSI2ごとに異なる(同一であっても良い)。送信部3は、信号処理部5から受け取ったパラレル信号に基づいて、所定のシリアル伝送のプロトコルに従うシリアル信号を生成して、伝送路8を介して、他のLSI2の受信部4に送信する。受信部4は、受信したシリアル信号に基づいて、所定のパラレル信号を生成し、これを信号処理部5へ送る。信号処理部5は、予め定められた処理を実行する。
各々の伝送路8は、プリント基板1上の配線と、コネクタ6(の内部の配線)とからなる。伝送路8にはコンデンサ7が直列に挿入される。コンデンサ7は、送信部3(のLSI2)と受信部4(のLSI2)とを電気的に分離する。(デカップリング)コンデンサ7は、プリント基板1B上に設けられるが、プリント基板1A上又はプリント基板1A上及び1B上の双方に設けるようにしても良い。伝送路8における伝送の方向は、双方向ではなく、送信部3から受信部4への一方向とされる。伝送路8上を伝送される信号について、その振幅、強調特性及び等化特性が、本発明により最適な値に設定される。
LSI2Aは、ある伝送路8については信号を送信する側であり、他の伝送路8については信号を受信する側である。各々のLSI2において、送信部3A及び3Bは相互に同様の構成を備え、受信部4A及び4Bは相互に同様の構成を備える。
この例では、送信部3Aは第1のLSI2Aに設けられ、受信部4Bは第1のLSI2Aとは異なる第2のLSI2Bに設けられる。伝送路8は、第1及び第2のLSI2A及び2Bが実装されたプリント基板1A及び1B上の配線からなる。また、この例では、第1のLSI2Aは第1のプリント基板1A上に実装され、第2のLSI2Bは第1のプリント基板1Aとは異なる第2のプリント基板1B上に実装される。第1及び第2のプリント基板1A及び1Bがコネクタ6により接続される。
なお、各々のLSI2が、送信部3又は受信部4のみを備えるようにしても良い。また、送信部3及び受信部4が、同一のLSI2上に設けられるようにしても良い。また、第1及び第2のLSI2が、同一のプリント基板1上に実装されるようにしても良い。
図2は、本発明の信号伝送装置の構成を示す構成図であり、伝送路8により接続される一対の送信部3(3A)及び受信部4(4B)の構成を示す。なお、図2においては、プリント基板1及びLSI2の表示を省略している。
送信部3は、信号を送信すると共に、信号の振幅及び強調特性を制御する送信信号制御手段である信号形成部13を備える。受信部4は、信号を受信すると共に、信号の等化特性を制御する受信信号等化手段であるイコライザ(EQ)15を備える。あるLSI2Aの送信部3Aは、伝送路8を介して、他のLSI2Bの送信部3Bと接続され、これへ信号を伝送する。即ち、当該送信部3Aと受信部4Bとは、伝送路8によるシリアル信号の伝送に関して対をなす(対応している)。
送信部3は、信号形成部13と、複数の(差動)出力ポートを備える出力部(出力回路)14とからなる。信号形成部13は、信号処理部5からの信号に基づいて、他のLSI2の受信部4に送信されるべき所定の信号(シリアル信号)を形成して、出力部14に送る。出力部14は、伝送路8上に所定のシリアル信号を出力する。出力部14から出力された信号は、伝送路8上を伝送されて、他のLSI2の受信部4のイコライザ15に到達する。
受信部4は、イコライザ(EQ)15と、複数の入力ポートを備える入力部(入力回路)16と、信号復元部17とからなる。イコライザ15は、入力部16の前段に設けられ、伝送路8の出力インピーダンスと入力部16の入力インピーダンスとを等化する。入力部16は、伝送路8から所定のシリアル信号を受信して、信号復元部17へ送る。信号復元部17は、入力部16からの信号に基づいて、所定の信号(パラレル信号)を復元して信号処理部5に送る。
複数のLSI2の間は、伝送路8により接続される。伝送路8上を伝送される信号は、例えば高速のシリアル信号である。各々の伝送路8は、実際には、1対の差動伝送路からなる。即ち、ポート1とポート2、ポート1とポート2とは、各々、差動ポートである。ポート1とポート3との間の伝送路81とポート2とポート4との間の伝送路82とは、1対の差動伝送路である。伝送路81及び82上を伝送されるシリアル信号は差動信号である。1対の差動伝送路81及び82は、(シングルエンド)ポート1〜4を端子とする2ポート回路(ネットワーク)を構成する。
伝送路8は、例えば、パーソナルコンピュータやサーバで使用されるPCI Expressからなる。これはPCI又はPCI−Xから移行したものである。また、伝送路8は、HDDやCD−ROM等のストレージデバイスへの接続に使用されるSerial ATAからなるようにしても良い。これはATAから移行したものである。また、伝送路8は、Serial Attached SCSIからなるようにしても良い。これはSCSIから移行したものである。
送信部3と受信部4との間には、伝送路8の他に、制御信号の送受信のために、双方向の通信を可能とするバス9が設けられる。バス9は例えば32ビット幅又は64ビット幅のパラレルバスであり、バス9上で送受信される信号はパラレル信号である。従って、このコンピュータは、相互の間がシリアルバス8とパラレルバス9とで接続された複数のLSI2からなる。
バス9は、当該伝送路8を介して対となる送信部3と受信部4との間における双方向の通信を可能とする。即ち、1組の送信部3、伝送路8及び受信部4につき、1本のバス9が設けられる。バス9は、コネクタ10(及びケーブル12)を備え、これを介して、制御用のコンピュータ11が接続される。バス9とコネクタ10との間はバス9’により接続される。コネクタ10は、いずれのプリント基板1に設けられても良い。
送信部3には、CPUからなるコントローラ19と、コントローラ19が用いるメモリ18とが設けられる。コントローラ19及びメモリ18はバス9に接続される。また、バス9には、信号形成部13、出力部14、イコライザ15、入力部16、信号復元部17が接続される。これにより、これらの回路13〜17は、バス9を介して、コントローラ19により制御される。バス9を介して送受信される制御信号はパラレル信号である。コンピュータ11は、バス9等を介してコントローラ9に接続され、これを制御することにより結果として回路13〜17を制御する。
送信部3及び受信部4(及び信号処理部5)は、LSI2の本来の機能を実現するための回路である。これに対して、コントローラ19及びメモリ18は、本発明に従って、振幅、強調特性及び等化特性を設定する処理を実行するための回路である。
コントローラ19及びメモリ18は、受信部4に設けるようにしても良い。即ち、対となる送信部3又は受信部4のいずれか一方に設けられる。又は、コントローラ19及びメモリ18は、これらを適宜分割して、送信部3又は受信部4の双方に設けるようにしても良い。
図3は、本発明の信号伝送装置の構成を示す構成図であり、LSI2の送信部3の構成を示す。
送信部3は、前述のように、信号形成部13と、出力部14とからなる。信号形成部13は、振幅制御部131と、強調制御部132と、サイン波出力部133と、PBRS発生部134と、出力情報記録部135とからなる。出力部14は、複数の(差動)出力ポートの他に、第1ネットワークアナライザ141を備える。
振幅制御部131は、出力部14から出力される信号の振幅(の値)を定める。即ち、PBRS発生部134からのビットクロック又は通常伝送時のクロックの振幅が定められる。振幅制御部131に設定される振幅(の値)は、後述するように、コントローラ19の設定部193により設定される。
強調制御部132は、出力部14から出力される信号の強調特性を定める。即ち、PBRS発生部134からのビットクロック又は通常伝送時のクロックの強調特性が定められる。強調制御部132に設定される強調特性は、設定部193により設定される。
サイン波出力部133は、信号出力部であり、コントローラ19の制御に従って、最適化処理時において、出力信号としてのサイン波を形成して、これを出力部14に出力する。これに応じて、出力部14はサイン波の差動信号を形成してポート1及び2から出力する。これにより、サイン波出力部133は、伝送路8上にサイン波(差動信号)を出力する。サイン波出力部133に代えて、他の波形の信号を形成して伝送路8に出力する信号出力部を設けるようにしても良い。
なお、図6に示すSパラメータの測定のために、出力されるサイン波は、例えば予め定められた振幅(強調処理なし)で出力される。この値は、必要に応じてSパラメータ測定部191に送られる。この時、サイン波の周波数は、図8に示すように変化させる必要があるが、実際には、経験的に定まる実用的な周波数の範囲とされる(例えば1000〜3000MHzのようにSDD11とSDD21とが近い値を取る範囲)。この時の上限値は、例えば後述するSDD11−lmtであっても良い。また、通常の信号伝送時においては、信号形成部13が信号処理部5からの信号に基づいて出力信号を形成して出力部14にする。
PBRS発生部134は、コントローラ19の制御に従って、BER測定時において、後述するBER測定部163によるBERの測定のための種々のビットパターンのビットクロックを生成して、これを出力部14に出力する。これにより、BERの測定時において、出力部14からBERの測定のためのビットクロック(差動信号)が出力される。なお、通常の伝送時は、信号形成部で形成されたパルス波が出力部14から出力される。
出力情報記録部135は、出力部14がその出力ポートから伝送路8に出力することができる信号についての情報(出力情報)を、予め記録する。即ち、当該出力部14(送信部3)の出力特性についての特性情報(即ち、出力部14の規格)を記憶する。この情報は、例えば出力部14が取り得る複数の振幅、強調特性等からなる。
ネットワークアナライザは、送信部3に設けられる第1ネットワークアナライザ141と、受信部4に設けられる第2ネットワークアナライザ161(後述する)とからなる。ネットワークアナライザ141、161は、コントローラ19の制御に従って、最適化処理時において、イコライザ15を受信部4から切り離した状態で、伝送路8上の信号を解析する。即ち、伝送路8におけるサイン波の送受信を解析する。特に、第1ネットワークアナライザ141は、イコライザ15を受信部4から切り離した状態で、伝送路8における反射及びクロストーク(SDD11;入力差動反射損失)を解析する(算出する)。イコライザ15は、後述するように、ネットワークアナライザ141、161による解析に先立って、受信部4から切り離される。イコライザ15を受信部4から切り離すことにより、伝送路8における反射特性を解析することができる。
図4は、本発明の信号伝送装置の構成を示す構成図であり、LSI2の受信部4の構成を示す。
受信部4は、前述のように、イコライザ15と、入力部16と、信号復元部17とからなる。入力部16は、複数の(差動)入力ポートの他に、第2ネットワークアナライザ161と、アイ開口測定部162と、BER(ビットエラーレート)測定部163とからなる。アイ開口測定部162とBER測定部163とで測定部を構成する。信号復元部17は、等化情報記録部171と、アイ開口情報記録部172とからなる。
第2ネットワークアナライザ161は、受信部4に設けられ、イコライザ15を受信部4から切り離した状態で、伝送路8における透過及びクロストーク(SDD21;入力差動挿入損失)を解析する(算出する)。イコライザ15を受信部4から切り離すことにより、伝送路8における透過特性を解析することができる。
測定部162、163は、コントローラ19の制御に従って、最適化処理時において、選定部192により選定された振幅、強調特性及び等化特性の組合せについて、伝送路のBER(ビットエラーレート)又はアイ開口の少なくとも一方を測定する。前記組合せについては、後述する。
この例では、測定部162、163が、選定部192により選定された1以上の振幅及び1以上の等化特性の組合せについて、BER及びアイ開口の双方を測定する。即ち、コントローラ19の制御に従って、最適化処理時において、BER測定部163が伝送路8のBERを測定し、このBERの測定に基づいて、アイ開口測定部162が、前記組合せの中で予め定められた値以下のBERを持つ1以上の組合せについて、伝送路8のアイ開口を測定する。
等化情報記録部171は、対応するイコライザ15の等化特性についての情報(等化情報)を、予め記録する。即ち、当該イコライザ15の取り得る複数の等化特性(即ち、イコライザ15の規格)を記憶する。
アイ開口情報記録部172は、入力部16におけるアイ開口についての情報(アイ開口情報)を、予め記録する。即ち、当該入力部16の取り得る複数のアイ開口(即ち、入力部16の規格)を記憶する。
図5は、本発明の信号伝送装置の構成を示す構成図であり、送信部3に設けられるコントローラ19及びメモリ18の構成を示す。
メモリ18は、出力情報181、等化情報182、アイ開口情報183、SDD−lmt(の値)184、選定された出力振幅185、選定されたイコライザ(EQ)及び候補186、抽出された組合せ187を格納する。コントローラ19は、Sパラメータ測定部191と、選定部192、設定部193とからなる。
出力情報181は、処理の開始に先立って、コントローラ19により、出力情報記録部135から読み出されて、格納される。等化情報182は、処理の開始に先立って、コントローラ19により、等化情報記録部171から読み出されて、格納される。アイ開口情報183は、処理の開始に先立って、コントローラ19により、アイ開口情報記録部172から読み出されて、格納される。
SDD−lmt(の値)184は、処理の開始に先立って、コントローラ19により、格納される。SDD−lmt184は、コンピュータ11からコントローラ19に入力される。
選定された出力振幅185は、コントローラ19の選定部192により選定された出力振幅(の値)であり、本発明の処理により得られる。選定されたイコライザ(EQ)及び候補186は、選定部192により選定された等化特性(イコライザ15の中心周波数)及び候補(周波数)であり、本発明の処理により得られる。抽出された組合せ187は、選定部192により抽出された振幅、強調特性及び等化特性の組合せであり、本発明の処理により得られる。
コントローラ19は、コネクタ10及び配線12を介してバス9に接続されたコンピュータ11から、予め定められた特定の命令の入力によって起動され、最適化処理を開始する。この時、特定の命令と共に、前述のように、SDD−lmt184が与えられる。
Sパラメータ測定部191は、第1及び第2ネットワークアナライザ141及び161による解析に基づいて、伝送路8のSパラメータを測定する(算出する)。このため、第1及び第2ネットワークアナライザ141及び161は、バス9を介して、測定したデータをコントローラ19のSパラメータ測定部191へ送信する。Sパラメータは、伝送路8の周波数特性(dB)を表すパラメータである。Sパラメータ測定部191に代えて、伝送路8の周波数特性を表す他のパラメータを測定する周波数特性測定部を設けるようにしても良い。
選定部192は、種々の(複数の)測定値に基づいて信号伝送の処理(最適化処理)を行うことにより、最適化された設定値を算出する。即ち、選定部192は、Sパラメータ測定部191により測定されたSパラメータに基づいて、振幅、強調特性及び等化特性の複数の組合せを選定し、これを抽出された組合せ187として格納する。なお、強調特性を組合せから外すようにしても良い。即ち、振幅及び等化特性の複数の組合せを選定するようにしても良い。
具体的には、選定部192は、Sパラメータに基づいて予め定められた選定条件を満たす1以上の振幅を選定し、これを選定された出力振幅185に格納する。また、選定部192は、Sパラメータに基づいて予め定められた周波数帯域を持つ1以上の等化特性を選定し、更に、選定された等化特性について、その中心値とその上下の複数の値とを前記等化特性として選定し、これを選定されたEQ及び候補186に格納する。
ここで、予め定められた選定条件は、Sパラメータのモデルにおいて定まるSDD11パラメータ(反射特性を表すパラメータ)を用いて定められた条件である。予め定められた周波数帯域は、SパラメータのモデルにおけるSDD11パラメータの上限値(SDD11−lmt)以下の周波数である。
なお、この例においては、選定部192は、Sパラメータに加えて、予め用意された信号の取り得る複数の振幅と、予め用意された信号の取り得るアイ開口(の値)とに基づいて、1以上の振幅を選定する。
設定部193は、ネットワークアナライザ141、161による信号の解析に先立って、受信信号等化手段であるイコライザ15を受信部4から切り離す(即ち、イコライザ15をオフする)。設定部193はイコライザ15の制御部でもある。なお、選定部192がイコライザ15を制御するようにしても良い。
また、設定部193は、選定部192により算出された(最適化された)設定値を設定する。このために、設定部193は、Sパラメータ測定部191及び選定部192を制御する。
また、設定部193は、測定部162、163によるBER又はアイ開口の測定に基づいて、選定部192により選定された前記複数の組合せの中から1つの組合せを抽出して、当該振幅、強調特性及び等化特性を、送信部3及び受信部4に設定する。即ち、振幅は振幅制御部131に設定され、強調特性は強調制御部132に設定され、イコライザ15の等化特性が選択される。この例では、設定部193は、BER及びアイ開口の双方の測定に基づいて、前記複数の組合せの中から1つの組合せを抽出する。この時、アイ開口の測定に基づいて、前記複数の組合せの中から最大のアイ開口を持つ1つの組合せが、抽出され、設定される。
以上のように、本発明において、コントローラ19は、イコライザ15のオフによるネットワークアナライザ141、161の測定によりSパラメータを抽出し、このSパラメータ特性から、最適と予想される振幅、強調特性、等化特性の各々の設定候補を、例えば各々3種類(複数、例えば5種類であっても良い)選定する。なお、前述のように、振幅、強調特性、等化特性の取り得る値は予め格納される。振幅及び強調特性については、減衰特性に基づいて選定される。イコライザ15としては、全てのイコライザの中心周波数におけるSパラメータ特性SDD21、SDD11の値を読み取ることにより、SDD11≦N[dB]以下の、反射が小さい中心周波数を持つイコライザが選定される。Nは、経験的に定まる値であり、例えば12〜15[dB]である。イコライザ15は、M=−[ SDD11(読み取り値)+N][dB]だけ増幅することで、反射成分を一定値以下に抑制しながら、減衰特性SDD21を改善することができる。
図6は、本発明の信号伝送最適化処理の説明図であり、SDD21(透過特性を表すパラメータ)及びSDD11について示す。図6において、縦軸は減衰(dB)を表し、横軸は周波数(MHz)を表す。図6から判るように、周波数が低い場合にはSDD21がSDD11よりも大きい値をとるが、周波数が高い場合にはSDD21がSDD11よりも小さい値をとる。
Sパラメータも装置ごとに異なる。そこで、SDD21及びSDD11が、共に、比較的大きな値となるように、イコライザ15等を選択する。これにより、最適であろうと思われるイコライザ15を選択することができる。
図7は、本発明の信号伝送最適化処理の説明図であり、イコライザ15の周波数特性について示す。図7において、縦軸はゲインを表し、横軸は周波数を表す。図7から判るように、イコライザ15の周波数特性は、ある周波数(即ち、中心周波数)においてゲインが最も大きくなる。
イコライザ15の等化特性(即ち、中心周波数)も装置ごとに異なる。また、当該中心周波数が当該伝送路8に対して最適であるとは限らない。そこで、イコライザ15の等化特性(即ち、中心周波数)と、その上下(グラフでは左右)の1又は複数の値を選択する。これにより、イコライザ15の中心周波数に近い値であって、かつ、当該伝送路8に適した等化特性(即ち、周波数)を選択することができる。
この後、コントローラ19は、これら設定候補の組合せによるアイ開口の測定と、BERの測定とを行い、BERがエラーフリー、かつ、アイ開口が最大となる最適設定条件を抽出する。エラーフリーとは、エラーの発生率が期待値以下である範囲(エラーを無視することができる範囲)であり、例えばBERが10-15 以下であることを意味する。アイ開口を測定することは、伝送路8のジッタと振幅を測定することに等しい。
図8は、本発明の信号伝送最適化処理の説明図(アイダイアグラム)であり、アイ開口の定義について示す。アイ開口は、伝送された「0」及び「1」の波形に囲まれた部分であり、これが大きいほど「0」と「1」との判別が容易となる。
図8において、CはAとBとの中心点、FはDとEとの中心点、GはCとFとの中心点であり、Vmgはアイマージン電圧値であり、Tmgはアイマージン時間値である。(Vmg1又は2の小さい方)>0、かつ、(Tmg1又は2の小さい方)>0であれば、当該アイ開口は、規格よりも大きい開口となっており、良好なものであるということができる。
本発明においては、Vmg及びTmgが最も大きいアイ開口が選択される。なお、複数の組合せが規格よりも大きい開口である場合、Tmgの値に拘わらず、Vmgの大きい方が選択される。
以上のような最適化処理をコントローラ19が行い、その後、通常の伝送を開始する。これにより、種々の要因に左右されることなく、全ての量産装置において、伝送路8の特性を最適に設定した状態での安定した伝送を行うことができ、容易に高い信頼性を実現することができる。また、負荷変動時は再度最適化を行うことで、負荷変動時にも常に安定して伝送システムを構築することができる。
図9は、本発明の信号伝送最適化処理のフローチャートであり、主として、コントローラ19の実行する信号伝送の最適化処理を示す。
工場における出荷検査時に、コンピュータ11が、製品(検査対象)である電子装置のコネクタ10に接続される。コンピュータ11は、バス9を介して、コントローラ19に特定の命令を入力してこれを起動する。起動されたコントローラ19は、以下の最適化処理を実行する。
最初に、コントローラ19の選定部192が、最適化処理の前処理を行う。即ち、選定部192が、全ての送信部3の出力振幅値、受信部4の入力アイ開口値、全ての等化特性の周波数特性を認識する(ステップS1)。即ち、前述のように、出力情報181、等化情報182、アイ開口情報183が、各々、メモリ18に格納される。この後、選定部192が、コンピュータ11からの入力に従って、伝送特性に殆ど影響のないSDD11の上限値(SDD11−lmt184)をメモリ18に設定する(ステップS2)。この上限値は経験的に求めることができる。
この後、設定部193が、ある伝送路8について、イコライザ(EQ)15をオフする(ステップS3)。
この後、設定部193の指示に従って、Sパラメータ測定部191が、伝送路8のSパラメータを測定する(ステップS4)。これに先立って、コントローラ19の指示に従って、サイン波出力部133からのサイン波に基づいて出力部14がサイン波を出力する。Sパラメータの測定の後、選定部192が、Sパラメータの測定値、送信部3の出力振幅値、受信部4の入力アイ開口値(振幅値のみ)に基づいて、全ての送信部3の出力振幅値の中から、所定の選定条件を満たす全ての送信部3の出力振幅値を選定し、選定された出力振幅185に格納する(ステップS5)。前記所定の選定条件は、当該送信部3の出力振幅値がSパラメータの測定値及びSDD21による伝送ロスを考慮しても受信部4の入力振幅値条件を満たすこととされる。受信部4の入力振幅値条件は、当該送信部3の出力振幅値に応じて定まる。
この後、選定部192が、Sパラメータの測定値に基づいて、SDD11≦SDD11−lmt以下の周波数帯域のイコライザ15を全て選定し(ステップS6)、イコライザ15の中心値と、当該中心の上下の各々について複数の候補とを選定し、選定されたEQ及び候補186に格納する(ステップS7)。中心値の上下の候補の個数は、経験的に予め定められる。
この後、選定部192が、選定された中心値の上下について、選定された出力振幅185及び選定されたEQ及び候補186に基づいて複数の候補を組合せることにより、BER測定部163によりBERを測定し(ステップS8)、この測定の後、選定部192が、期待値以下のBER特性となった組合せ(複数)に基づいて、アイ開口測定部162により各々のアイ開口を測定する(ステップS9)。選定部192が、測定されたアイ開口の中で、最大のアイ開口について、その振幅、強調特性、等化特性の組合せを抽出し(ステップS10)、設定部193が、当該抽出した値を設定する(ステップS11)。なお、この例では、ステップS10において、強調特性は経験的に定めている。
この後、コンピュータ11をコネクタ10から取り外して、通常の信号伝送を開始し(ステップS12)、通常伝送において、伝送負荷の変更が生じた場合(ステップS13)、ステップS3以下を繰り返す。
なお、実際には、ステップS11までは出荷前にメーカの工場において実行され、ステップS12以降は、出荷後のユーザが実行する。ステップS13は、当該コンピュータにコンピュータ11を接続して行われるステップS1〜S11からなる処理である。従って、ステップS13は、省略することができ、また、多くの場合に省略される。
次に、本発明による信号伝送の最適化について、具体的な例を挙げて説明する。事前に、送信LSI2Aの振幅、強調特性についての情報と、受信LSI2Bのイコライザ15の周波数応答特性、アイ開口についての情報とを、メモリ18へ読み出す。また、各設定の候補は各々3種類とする。即ち、27通りの組合せが可能である。
例えば、伝送レートが3.125Gbps 、取り得る振幅が400 〜800mVpp-diff(100mVpp-diff/stepで可変可能) 、取り得る(経験的に定まる)強調特性が-3.5±0.5dB 、アイ開口の電圧が200mVpp-diffであるとする。この場合における伝送可能な伝送ロスは、以下の5通りである。
(1)振幅が400mVpp-diffの場合、-20log(200/400)=-6.02dB 以下である。
(2)振幅が500mVpp-diffの場合、-20log(200/500)=-7.96dB 以下である。
(3)振幅が600mVpp-diffの場合、-20log(200/600)=-9.54dB 以下である。
(4)振幅が700mVpp-diffの場合、-20log(200/700)=-10.88dB以下である。
(5)振幅が800mVpp-diffの場合、-20log(200/800)=-12.04dB以下である。
イコライザ15をオフした状態で、ネットワークアナライザ141、161の測定に基づいて、Sパラメータが抽出される。このSパラメータを図6に示す。周波数が1.5625GHz の時(伝送レートの半分の値)、SDD21特性は-8.77dB のため、振幅は600mVpp-diff以上必要なことがわかる。従って、振幅設定の候補としては、前記(3)(4)(5)が選定される。一方、強調特性は、経験的に−3.0dB、−3.5dB、−4.0dBを候補とする。また、イコライザ15の周波数特性は、SDD11≦−12[dB]を選定候補とする場合、EQb、EQc、EQgが選定候補となる。これらのイコライザ15の各々の中心周波数における増幅値Mは、M=−[SDD11測定値+12][dB]となる。
以上のようにして求めた振幅(前記(3)(4)(5))、強調特性(−3.0dB、−3.5dB、−4.0dB)、強調特性(EQb、EQc、EQg)の全ての組合せについて、実際にBERを測定する。このBERの測定において、エラーフリーとなった組合せについて、受信波形の測定を行い、最もアイ開口が大きい(即ち、アイ開口特性が良い)組合せを、1組だけ抽出する。これが、最適な振幅、強調特性、強調特性の組合せとされる。この最適な組合せを設定し、通常の信号(パルス波)の伝送を行う。
以上、本発明をその実施の形態に従って説明したが、本発明は、その主旨の範囲内で種々の変形が可能である。
例えば、送信部3と、受信部4と、伝送路8と、サイン波出力部133と、ネットワークアナライザ141、161と、Sパラメータ測定部191と、選定部192と、測定部162、163と、設定部193とを1つの回路グループとして、複数の回路グループを設けるようにしても良い。
この場合において、複数の回路グループは、同一のLSI2上又は同一のプリント基板1上に設けるようにしても良い。また、全ての回路グループの伝送方向は、送信及び受信の数が同一でなくとも良く、また、同一方向であっても良い。
また、複数の回路グループの少なくとも1つの回路グループの送信部が第1のLSI2に設けられ、複数の回路グループの少なくとも他の1つの回路グループの受信部が第1のLSI2Aとは異なる第2のLSI2Bに設けられ、伝送路8が第1及び第2のLSI2A及び2Bが実装されたプリント基板1上の配線からなるようにしても良い。
また、図1に示すように、第1及び第2のLSI2A及び2Bの間において、送信及び受信が行われるようにしても良い。
また、複数の回路グループにおいて、送信部3及び受信部4以外の回路(特に、測定部)を複数の回路グループに共通に設けるようにしても良い。
以上、説明したように、本発明によれば、信号伝送装置及び信号伝送方法において、伝送路に例えばサイン波を出力することにより、Sパラメータを測定することができ、実際に測定したSパラメータに基づいて、最適解を含むと考えられる振幅、強調特性及び等化特性の複数の組合せを効率良く選定することができる。更に、この複数の組合せについて、実際に測定したBER又はアイ開口に基づいて、実際の伝送品質が最も優れた組合せを抽出することができる。この結果、電子装置において伝送される信号の振幅、強調特性、等化特性を、手動によることなく、実際の測定に基づいて、最適な値に設定することができ、最適な伝送波形や伝送品質を得ることができる。
特に、製造ばらつきの影響が顕著化しやすい量産装置においても、実際の測定に基づいているので、振幅、強調特性、等化特性を最適に設定することができる。また、多数の製造ばらつきの要因を個別に考慮することなく、総合的に考慮して、振幅、強調特性、等化特性を最適に設定することができる。また、量産装置の出荷検査時において、量産装置ごとに、装置に固有の特性を考慮して、振幅、強調特性、等化特性の設定を効率良く行うことができる。これらにより、量産装置の出荷における振幅、強調特性、等化特性の設定のための膨大な工数を削減することができる。

Claims (16)

  1. 信号を送信すると共に、前記信号の振幅及び強調特性を制御する送信信号制御手段を備える送信部と、
    前記信号を受信すると共に、前記信号の等化特性を制御する受信信号等化手段を備える受信部と、
    前記送信部と受信部とを接続し前記信号を伝送する伝送路と、
    前記伝送路に信号を出力する信号出力部と、
    前記受信信号等化手段を前記受信部から切り離した状態で、前記伝送路上の信号を解析するネットワークアナライザと、
    前記ネットワークアナライザによる解析に基づいて、前記伝送路の周波数特性を測定する周波数特性測定部と、
    前記周波数特性に基づいて、振幅、強調特性及び等化特性の複数の組合せを選定する選定部と、
    前記複数の組合せについて、前記伝送路のBER又はアイ開口の少なくとも一方を測定する測定部と、
    前記BER又はアイ開口の測定に基づいて、前記複数の組合せの中から1つの組合せを抽出して、当該振幅、強調特性及び等化特性を前記送信部及び受信部に設定する設定部とからなる
    ことを特徴とする信号伝送装置。
  2. 当該信号伝送装置が、更に、
    前記ネットワークアナライザによる信号の解析に先立って、前記受信信号等化手段を前記受信部から切り離す制御部を備える
    ことを特徴とする請求項1記載の信号伝送装置。
  3. 前記測定部は、前記伝送路のBERを測定するBER測定部と、前記伝送路のアイ開口を測定するアイ開口測定部とからなり、
    前記設定部は、前記BER及び前記アイ開口の測定に基づいて、前記複数の組合せの中から1つの組合せを抽出する
    ことを特徴とする請求項1記載の信号伝送装置。
  4. 前記測定部が、前記BERの測定に基づいて、前記複数の組合せの中で、予め定められた値以下のBERを持つ1以上の組合せについて、アイ開口を測定し、
    前記設定部が、前記アイ開口の測定に基づいて、前記複数の組合せの中から最大のアイ開口を持つ1つの組合せを抽出する
    ことを特徴とする請求項3記載の信号伝送装置。
  5. 前記選定部は、前記周波数特性に基づいて予め定められた選定条件を満たす1以上の振幅を選定し、前記周波数特性に基づいて予め定められた周波数帯域を持つ1以上の等化特性を選定し、前記選定された等化特性について、その中心値とその上下の複数の値とを前記等化特性として選定し、
    前記測定部が、前記選定された1以上の振幅及び1以上の等化特性の組合せについて、前記BER及びアイ開口を測定する
    ことを特徴とする請求項3記載の信号伝送装置。
  6. 前記周波数特性は、Sパラメータからなり、
    前記予め定められた選定条件は、前記Sパラメータのモデルにおいて定まるSDD21パラメータを用いて定められた条件であり、
    前記予め定められた周波数帯域は、前記SパラメータのモデルにおけるSDD11パラメータの上限値以下の周波数である
    ことを特徴とする請求項5記載の信号伝送装置。
  7. 前記周波数特性は、Sパラメータからなり、
    前記選定部は、前記周波数特性に加えて、予め用意された前記信号の取り得る複数の振幅と、予め用意された前記信号の取り得るアイ開口とに基づいて、前記1以上の振幅を選定する
    ことを特徴とする請求項5記載の信号伝送装置。
  8. 前記予め定められた選定条件は、前記周波数特性であるSパラメータのモデルにおいて定まるSDD21パラメータを用いて定められた条件であり、
    前記予め定められた周波数帯域は、前記SパラメータのモデルにおけるSDD11パラメータの上限値以下の周波数であり、
    前記選定部は、前記Sパラメータに加えて、予め用意された前記信号の取り得る複数の振幅と、予め用意された前記信号の取り得るアイ開口とに基づいて、前記1以上の振幅を選定し、
    前記測定部が、前記選定された1以上の振幅及び1以上の等化特性の組合せについて、前記BERを測定し、前記BERの測定に基づいて、前記組合せの中で、予め定められた値以下のBERを持つ1以上の組合せについて、アイ開口を測定し、
    前記設定部が、前記アイ開口の測定に基づいて、前記複数の組合せの中から最大のアイ開口を持つ1つの組合せを抽出する
    ことを特徴とする請求項5記載の信号伝送装置。
  9. 前記信号出力部は、前記送信部に設けられ、サイン波を出力するサイン波出力部からなり、
    前記測定部は、前記受信部に設けられ、
    前記ネットワークアナライザは、前記送信部に設けられた第1ネットワークアナライザと、前記受信部に設けられた第2ネットワークアナライザとからなり、
    前記周波数特性測定部は、前記第1及び第2ネットワークアナライザによる解析に基づいて、前記周波数特性であるSパラメータを測定する
    ことを特徴とする請求項1記載の信号伝送装置。
  10. 前記送信部は第1のLSIに設けられ、前記受信部は前記第1のLSIとは異なる第2のLSIに設けられ、前記伝送路が前記第1及び第2のLSIが実装された基板上の配線からなる
    ことを特徴とする請求項9記載の信号伝送装置。
  11. 前記送信部は第1のLSIに設けられ、前記受信部は前記第1のLSIとは異なる第2のLSIに設けられ、
    前記第1のLSIは第1の基板上に実装され、前記第2のLSIは前記第1の基板とは異なる第2の基板上に実装され、
    前記第1の基板と第2の基板とがコネクタにより接続され、前記伝送路が前記コネクタと前記第1及び第2の基板上の配線とからなる
    ことを特徴とする請求項9記載の信号伝送装置。
  12. 当該信号伝送装置が、更に、
    前記送信部と、受信部と、伝送路と、信号出力部と、ネットワークアナライザと、周波数特性測定部と、選定部と、測定部と、設定部とを1つの回路グループとして、複数の回路グループからなる
    ことを特徴とする請求項1記載の信号伝送装置。
  13. 前記複数の回路グループの少なくとも1つの回路グループの送信部が第1のLSIに設けられ、前記複数の回路グループの少なくとも他の1つの回路グループの受信部が前記第1のLSIとは異なる第2のLSIに設けられ、前記伝送路が前記第1及び第2のLSIが実装された基板上の配線からなる
    ことを特徴とする請求項12記載の信号伝送装置。
  14. 当該信号伝送装置が、更に、
    前記送信部と受信部との間に設けられ、双方向の通信を可能とするバスと、
    前記バスに接続され、前記周波数特性測定部、選定部及び設定部を備えるコントローラとからなる
    ことを特徴とする請求項1記載の信号伝送装置。
  15. 信号を送信すると共に、前記信号の振幅及び強調特性を制御する送信信号制御手段を備える送信部と、前記信号を受信すると共に、前記信号の等化特性を制御する受信信号等化手段を備える受信部と、前記送信部と受信部とを接続し前記信号を伝送する伝送路とからなる信号伝送装置における信号伝送方法において、
    前記伝送路に信号出力部から信号を出力し、
    前記伝送路上の信号を解析するネットワークアナライザにおいて、前記伝送路における前記信号の送受信を解析し、
    周波数特性測定部において、前記解析に基づいて、前記伝送路の周波数特性を測定し、
    選定部において、前記周波数特性に基づいて、信号の振幅、強調特性及び等化特性の複数の組合せを選定し、
    測定部において、前記複数の組合せについて、前記伝送路のBER又はアイ開口の少なくとも一方を測定し、
    設定部において、前記BER又はアイ開口の測定に基づいて、前記複数の組合せの中から1つの組合せを抽出して、当該振幅、強調特性及び等化特性を前記送信部及び受信部に設定する
    ことを特徴とする信号伝送方法。
  16. 前記選定部が、前記周波数特性に基づいて予め定められた選定条件を満たす1以上の振幅を選定し、前記周波数特性に基づいて予め定められた周波数帯域を持つ1以上の等化特性を選定し、前記選定された等化特性について、その中心値とその上下の複数の値とを前記等化特性として選定し、
    前記測定部が、前記選定された1以上の振幅及び1以上の等化特性の組合せについて、前記BERを測定し、前記BERの測定に基づいて、前記複数の組合せの中で、予め定められた値以下のBERを持つ1以上の組合せについて、アイ開口を測定し、
    前記設定部が、前記アイ開口の測定に基づいて、前記複数の組合せの中から最大のアイ開口を持つ1つの組合せを抽出する
    ことを特徴とする請求項15記載の信号伝送方法。
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