JPWO2009004718A1 - 楽音強調装置、楽音強調方法、楽音強調プログラムおよび記録媒体 - Google Patents

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Abstract

楽音強調装置(100)は、情報再生機器によって再生された原音から、レベル検出部(101)によって所定の音階の楽音の基音レベルを検出する。そして、抽出部(102)によって、原音から基音および倍音の周波数成分を抽出する。さらに、周波数補正部(103)によって、抽出部(102)によって抽出された周波数成分から、基音以下の周波数成分と、前記倍音以上の周波数成分を除去する周波数補正をおこなう。周波数補正部(103)によって補正された楽音は、レベル検出手段部(101)による検出結果に応じてレベル調整部(104)によってレベル調整される。最後に増幅部(105)によって、レベル調整された楽音が、さらに所望のレベルに増幅され、加算部(106)によって原音に加算される。

Description

本発明は、所望の音階、音域の楽音を強調する楽音強調装置、楽音強調方法、楽音強調プログラムおよび記録媒体に関する。ただし、この発明の利用は、前述の楽音強調装置、楽音強調方法、楽音強調プログラムおよび記録媒体に限るものではない。
従来、情報(音楽)再生装置やステレオユニットには、所望の音域を強調するトーンコントローラ(イコライザ)が搭載されている。トーンコントローラは、強調させたい音域の楽音をブーストする。具体的には、デジタルイコライザで所望の音質を得るために、周波数特性を変化させる機能を備えた音質制御装置が開示されている(たとえば、下記特許文献1参照。)。
特公平6−50810号公報
しかしながら、上記特許文献1の場合、上述のように、所望の音域をブーストしているに過ぎないため、楽音の高調波のバランスが崩れたり、所望としない楽音成分まで強調されてしまい、結果として、リスナーには不自然な音として聴き取られてしまうという問題が一例として挙げられている。
請求項1の発明にかかる楽音強調装置は、情報再生機器によって再生された原音から所定の音階の楽音の基音レベルを検出するレベル検出手段と、前記原音から前記基音および倍音の周波数成分を抽出する抽出手段と、前記抽出手段によって抽出された周波数成分から、基音以下の周波数成分と、前記所定の音階の楽音に含まれる倍音以上の周波数成分を除去する周波数補正手段と、前記周波数補正手段によって補正された楽音を、前記レベル検出手段による検出結果に応じてレベル調整するレベル調整手段と、を含む楽音強調手段と、前記レベル調整手段によってレベル調整された楽音を所望のレベルに増幅する増幅手段と、前記増幅手段によって増幅された楽音を前記原音に加算する加算手段と、を備えることを特徴とする。
また、請求項7の発明にかかる楽音強調方法は、情報再生機器によって再生された原音から所定の音階の楽音の基音レベルを検出するレベル検出工程と、前記原音から前記基音および倍音の周波数成分を抽出する抽出工程と、前記抽出工程によって抽出された周波数成分から、基音以下の周波数成分と、前記所定の音階の楽音に含まれる倍音以上の周波数成分を除去する周波数補正工程と、前記周波数補正工程によって補正された楽音を、前記レベル検出工程による検出結果に応じてレベル調整するレベル調整工程と、を含む楽音強調工程と、前記レベル調整工程によってレベル調整された楽音を所望のレベルに増幅する増幅工程と、前記増幅工程によって増幅された楽音を前記原音に加算する加算工程と、を含むことを特徴とする。
また、請求項8の発明にかかる楽音強調プログラムは、請求項7に記載の楽音強調方法をコンピュータに実行させることを特徴とする。
また、請求項9の発明にかかる記録媒体は、請求項8に記載の楽音強調プログラムをコンピュータに読み取り可能に記録したことを特徴とする。
図1は、本実施の形態にかかる楽音強調装置の機能的構成を示すブロック図である。 図2は、本実施の形態にかかる楽音強調装置の処理の内容を示すフローチャートである。 図3は、本実施例にかかるステレオシステムの構成を示すブロック図である。 図4は、信号処理機の構成を示すブロック図である。 図5は、楽音強調部を複数備えた信号処理機の構成を示すブロック図である。 図6は、複数の楽音を共通のイコライザ部によって処理する信号処理機の構成を示すブロック図である。 図7は、レベル検出部の構成例を示すブロック図である。 図8は、櫛形フィルタ部の構成例を示すブロック図である。 図9は、櫛形フィルタのフィルタ特性の一例を示す図表である。 図10は、イコライザ部の構成例を示すブロック図である。 図11は、レベル可変部のゲイン特性の一例を示す特性図である。 図12は、楽音強調部における楽音強調処理の手順を示すフローチャートである。
符号の説明
100 楽音強調装置
101 レベル検出部
102 抽出部
103 周波数補正部
104 レベル調整部
105 増幅部
106 加算部
110 楽音強調部
301 音源再生機
302 信号処理機
303 増幅器
304 スピーカ
以下に添付図面を参照して、この発明にかかる楽音強調装置、楽音強調方法、楽音強調プログラムおよび記録媒体の好適な実施の形態を詳細に説明する。
(楽音強調装置の機能的構成)
まず、本実施の形態にかかる楽音強調装置の機能的構成について説明する。図1は、本実施の形態にかかる楽音強調装置の機能的構成を示すブロック図である。図1のように、楽音強調装置100は、レベル検出部101と、抽出部102と、周波数補正部103と、レベル調整部104と、増幅部105と、加算部106とを含んで構成されている。特に、レベル検出部101と、抽出部102と、周波数補正部103と、レベル調整部104とを楽音強調部110とする。
この楽音強調装置100は、音楽再生機器などの情報再生装置によって再生された原音の中から所定の音階の楽音を強調する。そして楽音強調装置100によって強調された楽音を原音に加算することにより、所定の音階が強調された強調楽音が再生される。以下、楽音強調を実現するための各機能部について説明する。
レベル検出部101は、音楽再生機器によって再生された原音から所定の音階の楽音の基音レベルを検出する。所定の音階の設定は、ユーザや上位システムによって任意におこなうことができる。また、レベル検出部101が基音レベルを検出する際には、たとえば、所定の音階の楽音の中心周波数と、音階の帯域とに基づいて設定された音階の楽音の基音レベルを検出してもよい。
なお、上述のように、基音の帯域を設定する場合、レベル検出部101が、検出対象とする周波数範囲(帯域)を広げると、一つのレベル検出部101によって検出される帯域に多数の音階の楽音が含まれることになる。すると、結果として、原音を構成する全ての音階を検出対象とする場合には、少ない処理回数によって所望の音域の中の音階の各音強調処理をおこなうことができる。したがって、楽音強調処理の回数を削減させたい場合には、基音の帯域を広く設定すればよい。
抽出部102は、音楽再生機器によって再生された原音から基音および倍音の周波数成分を抽出する。すなわち、原音から、所定の基音と、その高調波成分を抽出する。
なお、抽出部102は、具体的には、楽音の基音の整数倍の周波数成分を抽出する櫛形(comb;コム)フィルタによって構成されている。
周波数補正部103は、抽出部102によって抽出された周波数成分から、基音以下の周波数成分と、倍音以上の周波数成分を除去する。この除去処理によって、楽音からノイズ成分が削除される。なお、周波数補正部103は、上述のように基音以下の周波数成分と、倍音以上の周波数成分を除去するとともに、特定の周波数域を増幅または減衰する機能を備えていてもよい。
レベル調整部104は、周波数補正部103によって補正された楽音を、レベル検出部101による検出結果に応じてレベル調整する。すなわち、周波数補正部103によって補正された楽音を、レベル検出部101が検出した基音レベルに比例して増幅する。
増幅部105は、レベル調整部104によってレベル調整された楽音を所望のレベルに増幅する。ここで、どの程度増幅させるかは、ユーザや上位システムによって調整できる。そして、加算部106は、増幅部105によって増幅された楽音を原音に加算する。このように、加算部106からは、所定音階の楽音が強調された強調楽音が出力される。この強調楽音は、楽音強調装置100の後段の再生装置(不図示)によって適宜再生される。
また、上述した機能部のうち、レベル検出部101と、抽出部102と、周波数補正部103と、レベル調整部104とを楽音強調部110としているが、この楽音強調部110を複数備え、各楽音強調部110は、それぞれ異なる音階の楽音を強調するような構成としてもよい。
複数の楽音強調部110を備える場合、増幅部105は、複数の楽音強調部110それぞれのレベル調整部104によってレベル調整された楽音を一括して所望のレベルに増幅する。また、加算部106では、増幅部105によって増幅された複数の楽音が、一括して原音に加算される。
また、各楽音強調部110に含まれた周波数補正部103に代わり、各楽音強調部110の後段に各音階の楽音の周波数補正をおこなう共通周波数補正部(不図示)を備えてもよい。共通周波数補正部を備える場合、各楽音強調部110のレベル調整部104は、抽出部102によって抽出された楽音成分をレベル検出部101の検出結果に応じてレベル調整する。
(楽音強調装置の処理の内容)
つぎに、楽音強調装置の処理の内容について説明する。図2は、本実施の形態にかかる楽音強調装置の処理の内容を示すフローチャートである。図2のフローチャートにおいて、まず、レベル検出部101において、原音の楽音のレベルを検出する(ステップS201)。また、抽出部102では、レベル検出部101においてレベルを検出した原音から基音および倍音の周波数成分を抽出する(ステップS202)。
つぎに、周波数補正部103において、ステップS202によって抽出された周波数成分から基音以下、所望の楽音に含まれる倍音以上の周波数成分を除去する(ステップS203)。そして、レベル調整部104において、ステップS201によって検出された楽音の検出結果に応じて、周波数補正部103によって補正された楽音のレベルを調整する(ステップS204)。
その後、増幅部105によって、レベル調整された楽音を所望のレベルに増幅し(ステップS205)、増幅した楽音を原音に加算し(ステップS206)、一連の処理を終了する。なお、以上説明した楽音強調処理は、原音の入力があれば連続的に処理され、あらたに入力された楽音に対しても、同様に上記ステップS202〜S206の処理がおこなわれる。
以上説明したように、本実施の形態にかかる楽音強調装置100は、ユーザが指定した所定の楽音と、この楽音を基音とした高調波成分とを原音の中から抽出し、ノイズを取り除いた後、所望の増幅をおこなうことによって強調楽音を生成する。したがって、従来のように、高調波成分のバランスが崩れることなく、自然に所望の音階を強調した楽音を再生させることができる。また、楽音強調部110を複数備えることにより、複数の音階の楽音を同時に強調させることができる。
以下にこの発明の実施例について説明する。本実施例では、実施の形態において説明した楽音強調装置100を、ステレオシステムを構成する信号処理機に搭載した場合について説明する。
(ステレオシステムの構成)
まず、本実施例にかかるステレオシステムについて説明する。図3は、本実施例にかかるステレオシステムの構成を示すブロック図である。図3のように、ステレオシステムは、音源再生機301と、信号処理機302と、増幅器303と、スピーカ304とを備えて構成されている。なお、音源再生機301、信号処理機302および増幅器303は、音楽再生に特化したDSP(Digital Signal Processor)によって実現してもよいし、アナログ機器によって実現してもよい。
ユーザは、音源再生機301によって再生された音楽信号を信号処理機302によって適宜調整する。ここでは、特に信号処理装置302によって所定の楽音を強調する楽音強調処理について説明する。なお、信号処理機302によって楽音強調された音楽信号は、楽音強調信号として増幅器303に入力される。増幅器303では、入力された楽音強調信号が、ユーザの設定に応じて増幅された後、スピーカ304に出力される。スピーカ304では、増幅器303によって増幅された楽音強調信号を再生する。
(信号処理機の構成)
つぎに、信号処理機302の構成について説明する。図4は、信号処理機の構成を示すブロック図である。図4のように、信号処理機302は、楽音強調部400と、I/F(インター・フェース)410と、制御部420とによって構成されている。
楽音強調部400は、音源再生機301によって再生された音楽信号の中からユーザに指定された所定音階の楽音を強調する機能部である。このとき、I/F(インター・フェース)410は、ユーザからの操作に応じて、強調させる楽音の設定や、モード設定をおこなうための窓口となる。また、制御部420は、I/F410による設定内容に応じて楽音強調部400が楽音強調処理をおこなうため、楽音強調部400内部の各機能の動作を制御する。
また、図5は、楽音強調部を複数備えた信号処理機の構成を示すブロック図である。図5のように、信号処理機302は、複数の楽音強調部400a〜400nを備えてもよい。図5の各楽音強調部400a〜400nは、それぞれ異なる音階の楽音を強調する機能を備えている。
また、図6は、複数の楽音を共通のイコライザ部によって処理する信号処理機の構成を示すブロック図である。図6のように、信号処理機302に複数の楽音強調部400a〜400nを備える場合には、楽音強調部400a〜400nから、後述するイコライザ部404を取り除き、楽音強調部400a〜400nの後段に各楽音共有にイコライズ処理するイコライザ部404を配置してもよい。なお、図6では、イコライザ部404は、増幅部405と、加算部406との間に配置されているが、楽音強調部400a〜400nと、増幅部405との間に配置してもよい。
つぎに、楽音強調部400の具体的な構成について説明する。図4のように、楽音強調部400は、レベル検出部401と、レベル可変部402と、櫛形フィルタ部403と、イコライザ部404と、増幅部405と、加算部406とを含んで構成されている。なお、ここでは、図4および図5に示した楽音強調部400もしくは楽音強調部400a〜400nの構成について機能部ごとに説明するが、図6に示した楽音強調部400a〜400nの場合も、下記機能部の基本的な動作は同じである。
・レベル検出部
図7は、レベル検出部の構成例を示すブロック図である。図7のように、レベル検出部401は、BPF(バンド・パス・フィルタ)701と、絶対値処理部702と、LPF(ロー・パス・フィルタ)703とによって構成されている。BPF701は、音楽信号から中心周波数がfcの周波数成分を透過させる。絶対値処理部702は、たとえば半波整流回路によって構成され、BPF701を透過した周波数成分から絶対値を取る。LPF703は、カットオフ周波数がfc/10に設定されており、絶対値処理部702によって取られた絶対値からfc/10の周波数成分を透過させ、音階fcの楽音のレベルを検出する。なお、レベル検出部401は、上述した構成の他に、離散フーリエ変換をおこなうデジタルフィルタによってレベル検出をおこなってもよい。
・櫛形フィルタ部
図8は、櫛形フィルタ部の構成例を示すブロック図である。図8のように、櫛形フィルタ部403は、櫛形フィルタ801を備えている。櫛形フィルタ801は、時間間隔が1/fcでレベルが0.5の2タップに設定されたFIR(Finite Impulse Response:有限インパルス応答)フィルタである。
図9は、櫛形フィルタのフィルタ特性の一例を示す図表である。図9の図表900は、基音が110Hzの楽音であり、櫛形フィルタ801の周波数−利得特性である。このように、櫛形フィルタ部403では、基音および倍音の周波数成分が透過するため、基音と、その高調波成分が抽出される。
・イコライザ部
図10は、イコライザ部の構成例を示すブロック図である。図10のように、イコライザ部404は、HPF(ハイ・パス・フィルタ)1001と、LPF(ロー・パス・フィルタ)1002とによって構成されている。HPF1001は、カットオフ周波数がfc/2に設定されており、櫛形フィルタ部403から出力された基音および高調波成分から、fc/2以下の低周波成分、すなわち、基音以下のノイズがカットされる。さらに、LPF1002は、カットオフ周波数がfc×5に設定されている。したがって、LPF1002を透過することによって、基音および高調波成分からfc×5以上の高周波成分、すなわち、高調波以上のノイズがカットされる。
・レベル可変部
レベル可変部402は、可変アンプによって構成され、レベル検出部401の出力に応じてゲインが変化する。すなわち、レベル可変部402では、イコライザ部404によって基音および高調波成分にのみにシェイプされた音楽信号を、レベル検出部401に入力された原音状態の音楽信号と遜色のないレベルに調整する。図11は、レベル調整部のゲイン特性の一例を示す特性図である。たとえば、レベル可変部402は、図11の図表1100の特性に応じてゲインを変化させる。この特性は、ユーザの聴取の嗜好に合わせて適宜変更してもよい。
・増幅部、加算部
増幅部405は、可変アンプによって構成され、レベル可変部402から出力された音楽信号に所望のゲインをかける。そして、加算部406は、加算器によって構成され、増幅された音楽信号を原音に加算して楽音強調信号として出力させる。
以上説明したように、楽音強調部400は、ユーザに設定された楽音に対して、基音のみならず高調波成分を抽出し、併せて増幅させる構成になっている。なお、上述した楽音強調部400の各機能部を構成するフィルタのカットオフ周波数は、一例であり、ステレオシステムの利用環境や、スピーカ特性に応じて他の設定を適用させてもよい。
(信号処理機の楽音強調処理の手順)
つぎに、上述した構成からなる信号処理機302における楽音強調処理の手順について説明する。図12は、楽音強調部における楽音強調処理の手順を示すフローチャートである。図12のフローチャートにおいて、まず、強調対象の音階fciを低周波側から処理するためにi=1に設定する(ステップS1201)。
つぎに、レベル検出部401によって楽音信号の音階fciの原音のレベル検出処理をおこなう(ステップS1202)。そして、レベル検出処理に応じて櫛形フィルタ部403によって櫛形フィルタ処理をおこなう(ステップS1203)。
櫛形フィルタ処理が終了すると、イコライザ部404によってイコライズ処理をおこなう(ステップS1204)。そして、イコライズ処理された音楽信号に対してレベル可変部402によって、レベル可変処理をおこなう(ステップS1205)。
ステップS1205までの処理が終了すると、制御部420にて、全音階の強調処理が終了したか否かを判断する(ステップS1206)。ここで、全音階の強調処理が終了していなければ(ステップS1206:No)、つぎの音階の強調処理をおこなうため、i=i+1にインクリメントし(ステップS1207)、ステップS1202の処理に戻り、あたらに、音階fciの強調処理をおこなう。
一方、ステップS1206において、全音階の強調処理が終了したと判断された場合(ステップS1206:Yes)、強調処理を施した音楽信号を増幅部405によってさらに増幅処理をおこなう(ステップS1208)。最後に、ステップS1208によって増幅された音楽信号を加算部406によって原音に加算し(ステップS1209)、楽音強調信号が生成され、一連の楽音強調処理を終了する。
なお、信号処理機302には、図4〜6に示したように、I/F410が備えられている。このI/F410によってユーザは、強調させたい楽音の音階を設定する。
以上説明したように、本実施例にかかるステレオシステムを利用して信号処理をおこなうことにより、所望の楽音を高調波のバランスを崩さずにより自然な音で強調することができる。また、特に低音を強調する場合、低音の出ないスピーカであっても、高調波が強調される。したがって、ユーザに、楽音が強調されたことを自然に知覚させることができる。
なお、本実施の形態で説明した楽音強調方法は、あらかじめ用意されたプログラムをパーソナル・コンピュータやワークステーションなどのコンピュータで実行することにより実現することができる。このプログラムは、ハードディスク、フレキシブルディスク、CD−ROM、MO、DVDなどのコンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録され、コンピュータによって記録媒体から読み出されることによって実行される。またこのプログラムは、インターネットなどのネットワークを介して配布することが可能な伝送媒体であってもよい。

Claims (9)

  1. 情報再生機器によって再生された原音から所定の音階の楽音の基音レベルを検出するレベル検出手段と、
    前記原音から前記基音および倍音の周波数成分を抽出する抽出手段と、
    前記抽出手段によって抽出された周波数成分から、基音以下の周波数成分と、前記所定の音階の楽音に含まれる倍音以上の周波数成分を除去する周波数補正手段と、
    前記周波数補正手段によって補正された楽音を、前記レベル検出手段による検出結果に応じてレベル調整するレベル調整手段と、を含む楽音強調手段と、
    前記レベル調整手段によってレベル調整された楽音を所望のレベルに増幅する増幅手段と、
    前記増幅手段によって増幅された楽音を前記原音に加算する加算手段と、
    を備えることを特徴とする楽音強調装置。
  2. 前記レベル検出手段は、前記所定の音階の楽音の中心周波数と、前記音階の帯域とに基づいて、前記音階の楽音の基音レベルを検出することを特徴とする請求項1に記載の楽音強調装置。
  3. 前記抽出手段は、楽音の基音の整数倍の周波数成分を抽出する櫛形フィルタによって構成されていることを特徴とする請求項1に記載の楽音強調装置。
  4. 前記周波数補正手段は、前記基音以下の周波数成分と、前記倍音以上の周波数成分を除去するとともに、特定の周波数域を増幅または減衰することを特徴とする請求項1に記載の楽音強調装置。
  5. 前記楽音強調手段を複数備え、各楽音強調手段は、それぞれ異なる音階の楽音を強調し、
    前記増幅手段は、前記複数の楽音強調手段それぞれのレベル調整手段によってレベル調整された楽音を所望のレベルに増幅することを特徴とする請求項1〜4のいずれか一つに記載の楽音強調装置。
  6. 前記各楽音強調手段に含まれた前記周波数補正手段に代わり、前記各楽音強調手段の後段に各音階の楽音の周波数補正をおこなう共通周波数補正手段を備え、
    前記各楽音強調手段のレベル調整手段は、前記抽出手段によって抽出された楽音成分を前記レベル検出手段による検出結果に応じてレベル調整することを特徴とする請求項5に記載の楽音強調装置。
  7. 情報再生機器によって再生された原音から所定の音階の楽音の基音レベルを検出するレベル検出工程と、
    前記原音から前記基音および倍音の周波数成分を抽出する抽出工程と、
    前記抽出工程によって抽出された周波数成分から、基音以下の周波数成分と、前記所定の音階の楽音に含まれる倍音以上の周波数成分を除去する周波数補正工程と、
    前記周波数補正工程によって補正された楽音を、前記レベル検出工程による検出結果に応じてレベル調整するレベル調整工程と、を含む楽音強調工程と、
    前記レベル調整工程によってレベル調整された楽音を所望のレベルに増幅する増幅工程と、
    前記増幅工程によって増幅された楽音を前記原音に加算する加算工程と、
    を含むことを特徴とする楽音強調方法。
  8. 請求項7に記載の楽音強調方法をコンピュータに実行させることを特徴とする楽音強調プログラム。
  9. 請求項8に記載の楽音強調プログラムをコンピュータに読み取り可能に記録したことを特徴とする記録媒体。
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