JP3977654B2 - 波形生成装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、楽音をサンプリングして得た楽音波形に基づいてピッチを変換した楽音波形を生成する波形生成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、楽音をサンプリングして得た楽音波形を記憶しておき、その楽音波形を用いて、必要に応じてピッチ等を変換して楽音を再生する、サンプリング音源方式と呼ばれる楽音再生方式が広く知られており、現代電子楽器の普遍的な楽音再生方式となっている。しかしながら、従来この方式ではピッチを大幅に変化させると、ピッチのみでなく、音色、フォルマント、発音時間も大幅に変化してしまい、異様な楽音となってしまう。
【0003】
このため、サンプリングして得た楽音波形の再生ピッチの変化範囲をある小さい範囲に制限する必要があり、楽音のピッチを鍵盤の鍵に対応づけた場合にその鍵盤をできるだけ多くの鍵域に細分し、各鍵域ごとにその鍵域内の代表的な鍵に対応したピッチの楽音をサンプリングして各鍵域ごとに楽音波形を得て記憶しておき、楽音の再生にあたっては、1つの鍵域内の楽音については、その鍵域に対応する楽音波形に基づいて、必要に応じてその鍵域内という狭いピッチシフト範囲内でのみピッチをシフトして楽音を再生するという方式が広く採用されている。
【0004】
また最近では、サンプリングにより得られた楽音波形のフォルマントを保ちながら再生時間もピッチも独立に制御するという、例えば、特開平10−260685号公報参照に記載されたような方式によって、ある特定のピッチの楽音をサンプリングして得た楽音波形に基づいて、楽音としての豊かさを保ったままかなり広い鍵域でピッチをシフトする技術が開発されている。この技術は、例えばフルートやサックスなど、フォルマントを知ることのできる楽器について有効な技術である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、例えばピアノなどは、1ピッチごとに波形が異なるなど、フォルマントを一義的に定めることができない楽器も存在し、そのような楽器の場合には、上記の、フォルマントを保ったままピッチを変えるという技術を適用することは極めて困難である。また、フォルマントが分かっている楽器の場合も、アコースティックな楽器に基礎を置きつつ、そのアコースティックな楽器の音域を超えた広い音域にまで音域を広げることができるようにすることも要望される。
【0006】
本発明は、上記事情に鑑み、楽音をサンプリングして得た楽音波形に基づいて、楽音としての豊かさを保ったまま音域を広げることのできる波形生成装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成する本発明の波形生成装置のうちの第1の波形再生装置は、1つの楽音波形から、ピッチがオクターブの関係にあるとともに相互に同一の時間長に伸縮された複数の楽音波形であって、これら複数の楽音波形のうちのピッチが最も低い楽音波形を除く楽音波形について各楽音波形中の低周波数成分がカットされて高周波数成分が抽出されてなる楽音波形を生成する波形生成手段と、この波形生成手段で生成された複数の楽音波形を合成する波形合成手段とを備えたことを特徴とする。
【0008】
本発明の第1の波形生成装置は、楽音をサンプリングして得た元々の楽音波形(以下、この元々の楽音波形を「原波形」と称する)よりもピッチを下げる側に音域を広げる場合に有効である。
【0009】
この第1の波形生成装置の場合、原波形を出発点として説明すると、1つには、この原波形に基づいて、ピッチを所望の音高に対応するピッチにまで下げた楽音波形を生成する。ここでは、このようにして生成される、再生楽音のピッチ感を決定する(音高を決める)波形を「主波形」と称する。また、原波形から、この主波形と比べピッチが1オクターブだけ高い楽音波形(これを「高域波形」と称する)を生成する。ここで、一例として、原波形のピッチを1オクターブ下げた楽音波形を主波形とする場合は、高域波形はピッチについては原波形そのものとなる(後述するように時間長は原波形とは異なることがある。)。
【0010】
次に、これら主波形と高域波形とを合成して、広い周波数成分を持つ豊かな楽音波形を生成する。ここでは、主波形と高域波形は元々は同一の原波形に基づくものであるため、また、ピッチもオクターブ異なるだけのものであるため、これら主波形と高域波形は相性が良く、合成することによって1つの楽音となる可能性を持っている。しかし、単純に合成したのでは、元々は同一の原波形に基づく楽音波形ではあっても1つの楽音としては‘一体化’しては聞こえず、2つの楽音として聞こえるだけである。ここでは1つの楽音として一体化せずに複数の楽音として聞こえることを、“楽音が分離する”と称する。
【0011】
そこで、高域波形についてはピッチ感をなくすために、その高域波形の、主波形の周波数帯域と重なる低周波数成分をカットして、その高域波形の高周波数成分のみを抽出し、この抽出した、高域波形の高周波数成分を主波形に合成する。こうすることにより、ピッチ感(音高)については主波形のピッチが優先する。しかし、以上のことを単純に行なったのでは、まだ楽音が分離したままである。
【0012】
この原因を追求すると、1つの楽音はその1つの楽音が発音している間、厳密な意味でピッチが一定に保たれる訳ではなく、1つの楽音が発音している間であってもある中心のピッチからのピッチの変動(うねり)が生じている。また、楽音波形の振幅も時間的に変化したエンベロープを形成している。これらが、単なる電子的な音ではなく、楽音らしさ、楽音の豊かさを生じさせている大きな要因となっている。楽音を分離させずに1つの楽音として一体化させるには、このピッチの“うねり”やエンベロープも合わせる必要がある。そこで、ここでは、主波形と高域波形を、ピッチは1オクターブ異なるものの同一の時間的な長さを持った楽音波形とする。ピッチと時間長を独立に制御する技術としては、例えば前掲の公報等に記載されたVari Phraseの技術等が知られている。同一の時間長を持った楽音波形とするにあたっては、合成楽音波形の基底をなす主波形の時間長に合わせた高域波形を生成することが好ましい。
【0013】
このようにして生成した、ピッチが1オクターブ異なり、かつ時間長が同一な、主波形と、高域波形についてはその高周波数成分とを合成することにより、ピッチを大きく変化させても楽音としての豊かさが保たれ、しかも1つの楽音として一体化された楽音波形が生成される。
【0014】
尚、ここでは、主波形と高域波形は、説明の分かりやすさのために1オクターブ異なる楽音波形である旨説明したが、1オクターブである必要はなく、2オクターブ異なっていてもよく、要するに主波形と高域波形はオクターブの関係(複数オクターブを含む)にあればよい。
【0015】
また、ここでは、これも説明の分かりやすさのために主波形と高域波形(の高周波数成分)との2つの楽音波形を合成することについて説明したが、同じ原波形から、主波形と高域波形のほかに、さらに、高域波形よりも例えば1オクターブ高く、かつ、時間長は主波形や高域波形と同一の楽音波形を生成し、その楽音波形中の低周波数成分をカットして高周波数成分を抽出し、このようにして抽出したその楽音波形の高周波成分を、主波形や高域波形の高周波数成分と一緒に合成してもよい。この場合、楽音の種類、性質にもよるが、一層豊かな楽音を表わす楽音波形を生成することができる。
【0016】
また、上記目的を達成する本発明の波形再生装置のうちの第2の波形再生装置は、1つの楽音波形から、ピッチがオクターブの関係にあるとともに相互に同一の時間長に伸縮された複数の楽音波形であって、これら複数の楽音波形のうちのピッチが最も高い楽音波形を除く楽音波形については各楽音波形中の高周波成分がカットされて低周波数成分が抽出されてなる楽音波形を生成する波形生成手段と、この波形生成手段で生成された複数の楽音波形を合成する波形合成手段とを備えたことを特徴とする。
【0017】
本発明の第2の波形再生装置は、上述の第1の波形再生装置とは逆に、楽音をサンプリングして得た元々の楽音波形(原波形)よりもピッチを上げる側に音域を広げる場合に有効である。
【0018】
ここでは、原波形に基づいて、ピッチを所望の音高に対応するピッチにまで上げた楽音波形を生成する。この楽音波形を「主波形」と称する。また原波形から、この主波形と比べ、ピッチが1オクターブあるいは2オクターブ低い、ただし時間長は主波形の時間長と同一の楽音波形(これを「低域波形」と称する)を生成する。このまま合成したのでは、低域波形のピッチ感が強く出るため、低域波形のうちの、ピッチ感を持つ高周波数成分をカットし、ピッチ感が弱められ低域への音の広がりを感じる低周波数成分を抽出する。このようにして抽出した、低域波形の低周波成分を主波形に合成する。こうすることにより、ピッチは主波形で感じ、かつ低域にまで音が広がった豊かな楽音を表わす楽音波形が生成される。
【0019】
ここで、主波形と低域波形はもともとは同一の原波形から生成されたものであってピッチはオクターブの関係にあり時間長は同一であること、さらにここでは主波形と低域波形との2つの楽音波形を合成することについて説明するが、オクターブの関係にある3つ以上の波形を合成してもよいことなどは、高周波数成分をカットするか低周波数成分をカットするかの相違を除き、上述の第1の楽音生成装置の場合と同様である。
【0020】
尚、上記の説明は、説明の分かりやすさのために、元々の楽音をサンプリングして得た原波形を出発点として説明したが、本発明の第1および第2の波形生成装置はいずれも必ずしも原波形を出発点として楽音波形を生成するものである必要はない。例えば、あらかじめ準備の段階で、楽音をサンプリングして得た原波形を加工して、所望のピッチ、所望の時間長の楽音波形を生成して、その楽音波形を記憶させておき、本発明の波形生成装置は、その記憶しておいた楽音波形に基づいて結果的に上記の説明と同様な波形を生成してもよい。
【0021】
また、本発明の第1および第2の波形生成装置は、いずれも、原波形や、あるいはその原波形から生成した主波形など、本発明の波形生成装置による処理を行なう前の楽音波形を記憶しておき、楽音再生の指示を受けて本発明の波形生成装置を作用させてもよく(この場合、この波形生成装置は音源の一種として作用する)、あるいは、楽音をサンプリングして得た楽音波形に本発明の波形生成装置をあらかじめ作用させて所望の楽音波形を生成し、その生成した楽音波形を記憶しておいて、その楽音波形を、従来のサンプリング音源方式における楽音波形(PCMウェーブテーブル)として取り扱い、楽音再生時は、その記憶しておいた楽音波形をそのまま、あるいは狭い鍵域内でピッチシフトして楽音を再生してもよい。さらには、本発明の波形再生装置を、楽音のサンプリング時と楽音の再生時とに分けて作用させてもよい。例えば、サンプリング時には原波形に基づいて、生成されたピッチがオクターブの関係にある複数の楽音波形を生成して記憶しておき、楽音再生時には、読み出した楽音波形にかけるフィルタのカットオフ周波数を再生ピッチ等に基づいて調整したり、あるいは複数の楽音波形を合成するときの重み付けを再生ピッチ等に基づいて調整して、最終的な楽音波形を生成してもよい。
【0022】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態について説明する。
【0023】
図1は、本発明の波形生成装置の一実施形態を示す内部構成図である。
【0024】
この図1に示す波形生成装置には、各種のプログラムを実行するCPU11、CPU11で実行される各種のプログラムを記憶したROM12、CPU11でプログラムを実行するときの作業領域や各種データの一時的な格納場所として使用されるRAM13、CPU11からの指示に応じて楽音波形を再生する音源14、この波形生成装置1に各種の指示を入力する操作子15、演奏操作が行なわれその演奏操作に応じた指示をCPU11にあるいはCPU11を経由して音源14に伝える鍵盤16、この波形生成装置の状態や各種のメッセージを表示する表示部17、および、外部からアナログの楽音信号を入力してディジタルの楽音波形に変換するA/D変換器18が備えられており、それらはバス10を介して相互に接続されている。
【0025】
ここで、外部から取り込んだアナログの楽音信号は、A/D変換器18によりディジタルの楽音波形に変換され、そのディジタルの(以下、ディジタルであることは特に断わらない)楽音波形(ここでは、A/D変換器18で得られた楽音波形を「原波形」と称する)は、一旦RAM13に格納された後、音源14内の波形メモリ(図3、図7参照)に記憶される。
【0026】
図2は、図1に1つのブロックで示す鍵盤16の模式図である。
【0027】
この図2に示す例では、一点鎖線で囲われた領域内の各鍵に対応づけられて各原波形が記憶されたものとする。原波形が記憶されると、その原波形が記憶された領域内の最高音のノートナンバNoteHと最低音のノートナンバNoteLも記憶される。ノートナンバNotePについては後述する
図2に示す例では、鍵盤16の各鍵のうちの、一点鎖線で囲った領域内の鍵が押鍵されると、その押鍵された鍵に対応して記憶されている原波形が読み出されて発音され、その一点鎖線で囲った領域以外の、原波形が記憶されていない領域内の鍵が押鍵されると、ノートナンバNoteHおよびノートナンバNoteLのうちの、その押鍵された鍵に近い方のノートナンバの鍵に対応して記憶されている原波形に基づいて、以下のようにして、その押鍵された鍵に対応するピッチの楽音波形が合成されて発音される。
【0028】
尚、図2に示す例では、原波形が記憶されていない鍵域は、ノートナンバNoteLよりも低音側にあるため、この図2に示す例の場合は、原波形が記憶されていない鍵を押鍵したときは、常に、ノートナンバNoteLの鍵に対応して記憶されている原波形に基づいて、押鍵した鍵に対応する楽音波形が合成される。図2に示す例とは異なり、原波形のうちの最高音のノートナンバNoteHよりも高音域側に、原波形が記憶されていない鍵域が広がっているときは、その音高域側の領域内の鍵を押下すると、その押下した鍵の楽音波形は、ノートナンバNoteHの原波形に基づいて合成される(図6参照)。
【0029】
原波形あるいは合成された楽音の発音波形にあたっては、図1の音源14で読み出されたディジタル信号としての原波形、あるいはその音源14で合成されたディジタル信号としての楽音波形が、図示しないD/A変換器によりアナログの楽音信号に変換され、さらに図示しないアンプ等を経由して、スピーカ20からその楽音信号に応じた楽音が空間に放音される。
【0030】
図3は、図1に示す波形生成装置1の音源14の内部構成図である。この図3には、本発明の第1の波形生成装置の一実施形態を実現するための音源が示されている。
【0031】
ここでは、この図3を参照しながら、原波形が記憶された領域内の最低音のノートナンバNoteLよりも丁度2オクターブ低い楽音に対応するノートナンバNotePの鍵が押鍵されたものとして、楽音再生時の音源の動作について説明する。尚、原波形が記憶された鍵域内(図2に示す例では一点鎖線で囲んだ鍵域内)の鍵が押下されたときはその押下された鍵に対応する原波形を読み出すのみであり、その点に関しては従来から知られた技術であるため、ここでは説明は省略する。
【0032】
図3に示すように、この音源14には、波形メモリ141と、タイムストレッチ音源142と、補正係数生成器143と、高域通過フィルタ144a,144bと、乗算器145a,145b,145cと、加算器146とが備えられている。
【0033】
波形メモリ141には、前述のようにして生成された、所定の鍵域内(図2に示す例では一点鎖線で囲った鍵域内)の各鍵に対応する原波形が記憶されている。
【0034】
タイムストレッチ音源142には、ここには3つのチャンネル142a,142b,142cが示されているが、各チャンネルは、波形メモリ141から読み出した原波形のピッチと時間長を独立に制御することができるものである。
【0035】
また、補正係数生成器143には、図1の鍵盤16の鍵の押下により生成されこの音源14に入力された演奏情報に含まれる、その押下した鍵のノートナンバに応じたピッチPiが入力される。この補正係数生成器143では、その入力されたピッチPiに応じた、すなわち、押下した鍵に応じた、各種補正係数が生成される。この補正係数生成器143では、ピッチPiに応じた補正係数として、タイムストレッチ音源142において生成される楽音波形の時間方向の伸縮比Ts、各高域通過フィルタ144a,144bの各カットオフ周波数、各乗算器145a,145b,145cにおける各乗算係数(重み付けの重み)が生成される。
【0036】
ピッチPiの情報は、タイムストレッチ音源142にも入力される。波形メモリ141からは、ノートナンバNoteLとノートナンバNoteHとのうち、そのピッチPiに対応する鍵に近い側のノートナンバ(ここに示す例ではノートナンバNoteL)の鍵に対応する原波形が読み出され、チャンネル142aでは、その読み出された原波形に基づいて、ピッチPi、時間長Tsの楽音波形が生成される。この楽音波形は、この音源から出力される楽音波形の楽音のピッチを決める楽音波形であり、前述したように、ここではこの楽音波形を「主波形」と称する。ただし、この主波形は、原波形と比べ2オクターブもピッチを下げた波形であり、時間長は特に伸縮しなかった場合は4倍に伸び、このままでは、楽音のアタックの部分も時間変化の遅い、なまった波形となり、楽音の種類によっては十分なアタック感が得られない楽音となってしまうおそれがある。したがってアタック感を必要とする楽音の場合は、アタックの部分(例えば楽音の再生開始から30msecの間)はピッチをシフトせずに時間長も原波形のままとすることが好ましい。
【0037】
また、タイムストレッチ音源142のチャンネル142bには、チャンネル142aに入力される原波形と同一の原波形が入力され、そのチャンネル142bでは、その原波形に基づいて、ピッチが2倍Pi×2であって、時間の伸縮比も2倍Ts×2の楽音波形が生成される。ピッチが2倍Pi×2ということは、チャンネル142aで生成される主波形よりも1オクターブ高い音高の楽音波形であって、時間の伸縮比が2倍Ts×2ということは、ピッチが2倍Pi×2の楽音であって時間の伸縮比が1.0(伸縮を行なわない)の楽音を生成すると時間長は本来半分の長さになってしまうところ、伸縮比を2倍Ts×2とすることで、時間長はチャンネル142aで生成される楽音波形と同一の時間長の楽音波形を生成することを意味している。
【0038】
さらに、タイムストレッチ音源142のチャンネル142cでは、チャンネル142a,142bに入力される原波形と同一の原波形が入力され、その原波形に基づいて、ピッチが4倍Pi×4であって、時間の伸縮比も4倍Ts×4の楽音波形が生成される。ピッチが4倍Pi×4ということは、チャンネル142aで生成される主波形よりも2オクターブ高い(チャンネル142bで生成される楽音波形よりも1オクターブ高い)音高の楽音波形であって、時間の伸縮比が4倍Ts×4ということは、チャンネル142a,142bで生成される楽音波形の時間長と同一の時間長の楽音波形が生成されることになる。
【0039】
タイムストレッチ音源142のチャンネル142aで生成された主波形を除く、チャンネル142b,142cで生成された2つの楽音波形は、それぞれ各高域通過フィルタ144a,144bを通過する。これらの各高域通過フィルタ144a,144bは各カットオフ周波数が補正係数生成器143からの、ピッチPiに応じた補正係数で制御されるものであり、各高域通過フィルタ144a,144bは、タイムストレッチ音源142の各チャンネル142b,142cで生成された各楽音波形の低周波数成分をカットし高周波数成分を抽出するフィルタである。
【0040】
このようにして得られた主波形、および各高域通過フィルタ144a,144bを通過した2つの楽音波形は、各乗算器145a,145b,145cにより、補正係数生成器143からのピッチPiに応じた各補正係数が乗算され、さらに加算器146により相互に加算される。このようにして得られた楽音波形は、図示しないD/A変換器によりアナログの楽音信号に変換され、さらに図示しないアンプ等を経由し、図1に示すスピーカ20から楽音として空間に放音される。
【0041】
尚、図3に示す例では、高域通過フィルタ144a,144bはタイムストレッチ音源142のチャンネル142b,142cの後段に配置されているがタイムストレッチ音源142の前段に配置し、波形メモリ141から読み出された原波形を先ずフィルタリングし、その後、タイムストレッチ音源142のチャンネル142b,142cでピッチおよび時間長を調整してもよい。ただし高域通過フィルタをタイムストレッチ音源の前段に配置した場合と後段に配置した場合とでは、タイムストレッチ音源242のピッチシフト量に応じてカットオフ周波数を変更することになる。
【0042】
図4は、図3に示す音源の動作の説明図である。
【0043】
この図4の横軸は周波数軸であり、ここでは楽音が周波数に展開されて示されている。各周波数における縦の直線は、その周波数の成分が安定していること、各周波数における三角形は、その周波数成分の周波数が安定せずに1つの楽音波形の中でふらついていることを示している。
【0044】
図4(A)は原波形(図2に示すノートナンバNoteLの鍵に対応する原波形)の周波数分布を示している。この図4(A)の破線は、図3の高域通過フィルタ144bの特性を示すものであるが、この点については後述する。
【0045】
図4(B)は、図4(A)の原波形のピッチを2オクターブ下げた楽音波形の周波数分布である。この楽音波形は、図3のタイムストレッチ音源142のチャンネル142aで生成される主波形の例である。
【0046】
図4(C)は、図4(A)の原波形のピッチを1オクターブ下げた楽音波形の周波数分布である。原波形のピッチを1オクターブ下げた楽音波形は、主波形(図4(B))を基準にすると、この主波形より1オクターブ高い楽音波形である。この楽音波形は図3のタイムストレッチ音源142のチャンネル142bで生成される楽音波形の例である。
【0047】
図4(C)の破線は、図3の高域通過フィルタ144aの周波数特性を示しており、図4(C)の楽音波形(チャンネル142bで生成された楽音波形)が高域通過フィルタ144aを通過すると、図5(D)に示すような、図4(C)の楽音波形のうち、その楽音波形の低周波数成分がカットされ高周波数成分が抽出された波形となる。
【0048】
図4(E)は、図4(B)の楽音波形、すなわちチャンネル144aで生成された主波形と、図4(D)の楽音波形、すなわち、チャンネル144bで生成されさらに高域通過フィルタ144aを通過した後の楽音波形との2つの楽音波形を仮に加算した場合の楽音波形である。
【0049】
この図4(E)の低域側は、図4(B)の主波形に基づく波形が支配的であり、ピッチ感は主波形が支配することになる。また、この図4(E)の高域側は各周波数成分の周波数が安定せずにピッチ感はなく、楽音が高域成分まで広がっていることにより楽音の豊かさを与えている。
【0050】
図3に示す実施形態では、さらに、チャンネル142cでも楽音波形が生成される。
【0051】
図4(A)は原波形の周波数分布であると説明したが、ここでは、主波形(チャンネル142aで生成される楽音波形)は原波形と比べ2オクターブ下がった波形である場合について説明しており、チャンネル143cで生成される楽音波形はチャンネル143aで生成される楽音波形と比べピッチが4倍Pi×4、すなわち2オクターブ上の楽音波形であるため、チャンネル143cでは、結局、原波形のピッチと同じピッチを持った楽音波形が生成されることになる。したがって図4(A)は、チャンネル142cで生成される楽音波形の周波数分布をも表わしている。
【0052】
チャンネル142cで生成された、図4(A)に周波数分布を示す楽音波形は、図4(A)に破線で示す特性の高域通過フィルタ144bを通過し、これにより、図4(A)の楽音波形中の低周波数成分がカットされて高周波数成分が抽出され、図4(F)に周波数分布を示す楽音波形が生成される。
【0053】
図4(G)は、図4(B)、図4(D)、図4(F)の3つの楽音波形を加算した楽音波形の周波数特性を示す図であり、これは、図3の3つの乗算器145a,145b,145cにおける補正係数を全て1とした場合の、加算器146から出力される楽音波形に相当する。
【0054】
この図4(G)の楽音波形のピッチは、図4(B)の、2オクターブ下げた楽音のピッチが支配的であり、かつ高域まで広く成分が広がった豊かな楽音となる。
【0055】
図5は、楽音波形のピッチのうねりおよび楽音波形のエンベロープの説明図である。図4の場合と異なり横軸は、時間軸である。
【0056】
図5(A)は、ある楽音波形(例えば原波形)のピッチの時間的な変化(ピッチの‘うねり’)を示した図である。楽器の種類によっては、ピッチに‘うねり’が存在することがその楽器の楽音らしさを形成している。
【0057】
図5(B)は、図5(A)の楽音波形のピッチを単純に1オクターブ下げた楽音波形のピッチの‘うねり’を示した図である。
【0058】
また、図5(C)は、図5(A)と同じ楽音波形(例えば原波形)の振幅のエンベロープを示した図である。このようなエンベロープもその楽器の楽音らしさを形づくっている。
【0059】
図5(D)は図5(A)、図5(C)の楽音波形のピッチを単純に1オクターブさげた楽音波形のエンベロープを示した図である。
【0060】
楽音波形のピッチを単純に1オクターブ下げるとその時間長は2倍となり、ピッチのうねりやエンベロープは1/2の変化速度となる。これら2つの楽音波形を、例えば図4を参照して説明したようにして合成しても、2つの楽音に分離して聞こえ、一体となった1つの楽音とはならない。
【0061】
そこで、図3に示す音源では、タイムストレッチ音源142を採用し、ピッチはシフトさせるとともに時間長は同一の複数の楽音波形を生成している。
【0062】
図6は、図2と同様、図1に1つのブロックで示す鍵盤16の模式図である。
【0063】
図2に示す例では、鍵盤16の高音域側の各鍵に対応する原波形が記憶され、原波形が記憶された鍵域のうちの最低音の原波形が記憶された鍵(ノートナンバNoteL)に基づいてさらに低音域側の鍵に対応する楽音波形が合成されたが、図6では、鍵盤16の低音域側(一点鎖線で囲った鍵域)について原波形が記憶されており、その鍵域よりも高音域側の鍵に対する楽音波形が合成される。以下では、原波形が記憶された鍵域(図6の一点鎖線で囲った鍵域)のうちの最高音の鍵のノートナンバNoteHよりも2オクターブ高いノートナンバNotePの鍵が押下されたときの楽音波形の合成について説明する。
【0064】
図7は、図1に示す波形生成装置1の音源14の内部構成のもう1つの例を示す図である。この図7には、本発明の第2の波形生成装置の一実施形態を実現する音源が示されている。
【0065】
この図7に示す音源14には、波形メモリ241と、タイムストレッチ音源242と、補正係数生成器243と、低域通過フィルタ244と、乗算器245a,245bと、加算器246が示されている。
【0066】
波形メモリ241は、図6に一点鎖線で囲った鍵域内の各鍵に対応する原波形が記憶される。
【0067】
タイムストレッチ音源242は、この図7では2つのチャンネル242a,242bが示されている。各チャンネル242a,242bは、図3の場合と同様、波形メモリ241から読み出した原波形のピッチと時間長を独立に制御することができるものである。
【0068】
また、補正係数生成器243には、図1の鍵盤16の鍵の押下により生成されてこの音源に入力された演奏情報に含まれる、その押下した鍵に応じたピッチPiが入力される。
【0069】
この補正係数生成器243では、入力されたピッチPiに応じた、すなわち、押下した鍵に応じた各種補正係数、すなわち、タイムストレッチ音源242における楽音波形の時間方向の伸縮比Ts、低域通過フィルタ244のカットオフ周波数、および各乗算器245a,245bの各乗算係数(重み付けの重み)が生成される。
【0070】
ピッチPiの情報は、タイムストレッチ音源242にも入力される。波形メモリ241からは、ノートナンバNoteLとノートナンバNoteHとのうちの、そのピッチPiに対応する鍵に近い側のノートナンバ(ここに示す例では、図6に示すノートナンバNoteH)の鍵に対応する原波形が読み出され、チャンネル242aでは、その読み出された原波形に基づいて、ピッチPi、時間長Tsの楽音波形が生成される。この楽音波形は、この音源から出力される楽音波形の楽音のピッチ(音高)を決める主波形である。
【0071】
また、タイムストレッチ音源242のチャンネル242bでは、チャンネル242aに入力される原波形と同一の原波形が入力され、その原波形に基づいて、ピッチが1/4倍Pi×1/4であって、時間の伸縮比も1/4倍Ts×1/4の楽音波形が生成される。ピッチが1/4倍Pi×1/4ということは、チャンネル142aで生成される主波形よりも2オクターブ低い音高の楽音波形であって、時間の伸縮比が1/4倍Ts×1/4ということは、本来ピッチが1/4倍Pi×1/4であって時間の伸縮比が1.0(伸縮を行なわない)の楽音を生成すると時間長は4倍の長さになってしまうところ、伸縮比を1/4倍Ts×1/4とすることで、時間長はチャンネル142aで生成される楽音波形の時間長と同一の時間長の楽音波形を生成することを意味している。
【0072】
タイムストレッチ音源242のチャンネル242bで生成された楽音波形は、低域通過フィルタ244を通過する。この低域通過フィルタ244は、そのカットオフ周波数が、補正係数生成器243からの、ピッチPiに応じた補正係数で制御されるものであり、低域通過フィルタ244は、タイムストレッチ音源242のチャンネル242bで生成された楽音波形の高周波数成分をカットし低周波数成分を抽出するフィルタである。
【0073】
このようにして得られた主波形、および低域通過フィルタ244を通過した楽音波形は、各乗算器245a,245bにより、補正係数生成器243からのピッチPiに応じた各補正係数が乗算され、さらに加算器246により相互に加算される。このようにして得られた楽音波形は、図示しないD/A変換器によりアナログの楽音信号に変換され、さらに図示しないアンプ等を経由して、図1に示すスピーカ20から楽音として空間に放音される。
【0074】
尚、この図7に示す例においても、低域通過フィルタ244はタイムストレッチ音源242の後段に配置されているが、この低域通過フィルタは、タイムストレッチ音源242の前段に配置されていてもよい。ただし低域通過フィルタをタイムストレッチ音源の前段に配置した場合と後段に配置した場合とではタイムストレッチ音源242でピッチがシフトされる分、カットオフ周波数を変更することになる。
【0075】
図8は、図7に示す音源の動作説明図である。図4の場合と同様、横軸は周波数軸である。各周波数における縦の直線は、その周波数の成分が安定していること、各周波数における三角形あるいは山形は、周波数が安定せずに周波数がふらついていることを示している。
【0076】
ここでは、図8(A)が原波形の周波数分布を示しているものとする。この図8(A)の破線は、図7の低域通過フィルタ244の周波数特性を示している。この低域通過フィルタ244については後述する。
【0077】
図8(B)は、図8(A)の原波形のピッチを2オクターブ上げた楽音波形の周波数分布である。
【0078】
この図8(B)の楽音波形は、図7のタイムストレッチ音源242のチャンネル242aで生成される主波形の例である。
【0079】
図8(A)は原波形(図6に示すノートナンバNoteHの鍵に対応する原波形)の周波数分布を示すとともに、タイムストレッチ音源242のチャンネル242bで生成される楽音波形の周波数分布をも示すものである。ここに示す例では、チャンネル242aで生成される主波形は、原波形よりも2オクターブ高いピッチの楽音波形であり、チャンネル242bで生成される楽音波形はその主波形に対し2オクターブ下の楽音波形であり、したがってチャンネル242bで生成される楽音波形は、時間長はチャンネル242aで生成される主波形の時間長と同一であるが、ピッチ(周波数分布)は、原波形と同じく、図8(A)に示すものとなる。
【0080】
タイムストレッチ音源242のチャンネル242bで生成された、図8(A)の周波数分布を持つ楽音波形は、図8(A)に破線で示す特性の低域通過フィルタ244に入力され、図8(C)に示すように、図8(A)の楽音波形の高周波数成分がカットされて低周波数成分が抽出された楽音波形が生成される。この低域通過フィルタ244のカットオフ周波数は、楽音の低域の豊かさを残しつつもピッチ感のない低周波数成分が抽出されるように設定される。
【0081】
図8(D)は、図8(B)に示す主波形と、図8(C)に示す低域通過フィルタ244を通過した楽音波形を重みを1:1にしたまま加算したときの楽音波形の周波数分布を示している。
【0082】
ピッチ感(音高)は、主波形、すなわち原波形を2オクターブ上げた楽音波形が支配的であるが、楽音の低域の豊かさをも合わせ持つ楽音波形が生成される。
【0083】
図9は、図7の低域通過フィルタに加えて櫛形フィルタを配置したときの作用を示す図である。図9(A)〜図9(C)は図8(A)〜図8(C)とそれぞれ同一であり、図9(D)のみが図8(D)と異なる。
【0084】
ここに配置される櫛形フィルタは、ピッチPiに応じてカットする周波数が変化するものであり、図9(C)の鋭く立った直線(ピッチ感が多少なりとも残る安定した周波数の成分)がカットされる。これにより、ピッチ感は一層確実に図9(B)の主波形が優勢となり、その主波形に加えられる低域の楽音は、ピッチ感のない、楽音としての低域の豊かさを与える役割りのみを担うこととなる。
【0085】
尚、図6〜図9を参照して説明した、楽音波形のピッチを上げる場合においても、タイムストレッチ音源242の各チャンネル242a,242bで生成される楽音波形の時間長は同一に保たれており、したがって図5を参照して説明したピッチのうねりやエンベロープの問題をクリアし、一体的な1つの楽音を表わす楽音波形が生成される。
【0086】
また、図7に示す例は、2オクターブ異なる2つの楽音波形を合成する例であるが、図3の場合と同様、ピッチを上げる場合においても3つあるいはそれ以上の楽音波形を合成してもよい。それらのいずれの場合であっても、複数の楽音波形のピッチはオクターブの関係が保たれ、時間長は互いに同一に調整される。
【0087】
尚、ここでは、ピッチを下げる場合(図3)とピッチを上げる場合(図7)とに分けて音源の例を示したが、これらを一体的に構成し、ピッチを上げる場合にも下げる場合にも対応することのできる音源を構成してもよいことはもちろんである。
【0088】
また、ここでは、波形メモリに原波形が格納され、楽音再生時に原波形から複数の楽音波形を生成して合成したが、鍵盤の、原波形が対応づけられていない各鍵について、上記と同様にして楽音波形を合成して、その合成した楽音波形を波形メモリに格納しておき、楽音再生時には、その波形メモリから読み出した楽音波形をそのまま出力するようにしてもよい。あるいは上記の説明における主波形に対応する楽音波形のみ事前に生成して波形メモリに記憶しておき、残りの処理は、楽音再生時に行なってもよい。すなわち、本発明の波形再生装置は、楽音再生時に作用させることもでき、音源の波形メモリに記憶させる楽音波形を生成するときに作用させてもよく、音源の波形メモリに記憶させてる楽音波形を生成するときと、楽音再生時とに分担させて作用させてもよい。
【0089】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、フォルマントが定まらない場合を含め、ピッチをシフトし、しかも楽音としての豊かさを保った楽音波形を生成することにより、楽音の音域を広げることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の波形生成装置の一実施形態を示す内部構成図である。
【図2】 鍵盤の模式図である。
【図3】 波形生成装置の音源の内部構成図である。
【図4】 音源の動作の説明図である。
【図5】 楽音波形のピッチのうねりおよび楽音波形のエンベロープの説明図である。
【図6】 鍵盤の模式図である。
【図7】 波形生成装置の音源の内部構成のもう1つの例を示す図である。
【図8】 音源の動作説明図である。
【図9】 低域通過フィルタに加えて櫛形フィルタを配置したときの作用を示す図である。
【符号の説明】
1 波形生成装置
11 CPU
12 ROM
13 RAM
14 音源
15 操作子
16 鍵盤
17 表示部
18 A/D変換器
20 スピーカ
141,241 波形メモリ
142,242 タイムストレッチ音源
142a,142b,142c,242a,242b チャンネル
143,243 補正係数生成器
144a,144b 高域通過フィルタ
244 低域通過フィルタ
145a,145b,145c,245a,245b 乗算器
146,246 加算器

Claims (2)

  1. 1つの楽音波形に基づいて、ピッチ感を決定する主波形と、
    主波形よりピッチがオクターブの関係で高く、低周波数成分がカットされた1以上の楽音波形とからなる複数の楽音波形を、それぞれが同一の時間長となるよう伸縮して生成する波形生成手段と、
    前記波形生成手段で生成された複数の楽音波形を合成する波形合成手段とを備えたことを特徴とする波形生成装置。
  2. 1つの楽音波形に基づいて、ピッチ感を決定する主波形と、
    主波形よりピッチがオクターブの関係で低く、高周波成分がカットされた1以上の楽音波形とからなる複数の楽音波形を、それぞれが同一の時間長となるよう伸縮して生成する波形生成手段と、
    前記波形生成手段で生成された複数の楽音波形を合成する波形合成手段とを備えたことを特徴とする波形生成装置。
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